JP2014009596A - ポンプ - Google Patents

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直史 吉田
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Abstract

【課題】リリーフバルブが作動した際に、ポンプ室の吸入側の圧力が過大とならないポンプを提供する。
【解決手段】内部に円柱形状の空間であるポンプ室が形成され、当該ポンプ室の底部に吸入側溝11e及び吐出側溝11fがポンプ室底部の円周方向に沿ってそれぞれ間隔をおいて凹陥形成され、吸入側溝11eと吐出側溝11fにそれぞれ連通する吸入流路11cと吐出流路11dが形成されたハウジング11と、前記ポンプ室内に回転可能に設けられ、内周側に内歯が形成されたアウターロータと、前記内歯内に設けられ、前記内歯と噛合する外歯が外周側に形成されたインナーロータとを有し、吐出側溝11fの圧力が所定以上となった場合に吐出側溝11f内の流体を排出するリリーフバルブ15の排出口であるリリーフ流路11gの末端が、吸入流路11c又は吸入流路11cと吸入側溝11eの接続部分に開口している。
【選択図】図5

Description

本発明は、オイル等の流体を吸入・吐出するポンプ関するものである。
アイドリングストップ機能を有する車両では、電動オイルポンプを備えているのが一般的である。このような車両では、アイドリングストップ中において、エンジンによって駆動する機械式ポンプの代わりに、電動オイルポンプによって油圧が必要な箇所に必要最低限の油圧が供給され、迅速な再発進が可能となっている。
このような電動オイルポンプは、トロコイド曲線で形成された内歯が内周に形成されたアウターロータと、トロコイド曲線で形成され前記内歯と噛合する外歯が外周に形成されモータによって回転されるインナーロータと、これらアウターロータとインナーロータを回転可能に収納するポンプ室が形成されたハウジングを有している。そして、ハウジングには、ポンプ室に連通する吸入流路及び吐出流路が形成され、ハウジングの底部には、吸入流路が連通する吸入側溝及び吐出流路が連通する吐出側溝がポンプ室底部の円周方向に沿ってそれぞれ間隔をおいて凹陥形成されている。このように構成された電動オイルポンプは、インナーロータとアウターロータが互いに噛合しながら回転することにより、吸入流路から吸入したオイルが吐出流路から吐出する。
一方で、特許文献1には、ポンプ室の吐出側に過大な圧力が作用した場合に、吐出側溝から吸入側溝にオイルを環流させるリリーフバルブを備えた電動オイルポンプが提案されている。
特開2008−151065号公報
特許文献1に示される電動ポンプでは、リリーフバルブの排出口が、吸入流路から離れた位置の吸入側溝に開口しているため、リリーフバルブが作動して高圧のオイルが吸入側溝に排出され場合に、吸入側溝に排出されたオイルが吸入流路側に排出され難く、結果として、ポンプ室の吸入側が高圧となってしまう。
なお、ハウジングには、モータの回転軸が挿通する挿通穴が形成され、当該挿通穴にはモータの回転軸と接触するシール部材が取り付けられ、ポンプ室内のオイルのハウジング外への漏出を防止している。リリーフバルブが作動した場合には、上述したように、ポンプ室の吸入側が高圧になってしまうため、ポンプ室内のオイルのハウジング外への漏出を防止するために、シール部材とモータの回転軸との接触圧を高く設定する必要が有る。しかしながら、回転軸とシール部材の摺動抵抗が大きくなってしまうため、摺動抵抗による機械的損失が大きくなってしまい、寿命低下を招くという問題があった。また、逆流防止のために電動ポンプの下流側に設けられているチェックバルブが固着等して、機械式ポンプ等から高圧のオイルが逆流してポンプ室に流入すると、シール部材が損傷するおそれがあり、オイルが漏出するおそれがあるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、リリーフバルブが作動した際に、ポンプ室の吸入側の圧力が過大とならないポンプを提供する。
(請求項1)本発明に係るポンプは、内部に円柱形状の空間であるポンプ室が形成され、当該ポンプ室の底部に吸入側溝及び吐出側溝がポンプ室底部の円周方向に沿ってそれぞれ間隔をおいて凹陥形成され、前記吸入側溝と前記吐出側溝にそれぞれ連通する吸入流路と吐出流路が形成されたハウジングと、前記ポンプ室内に回転可能に設けられ、内周側に内歯が形成されたアウターロータと、前記内歯内に設けられ、前記内歯と噛合する外歯が外周側に形成されたインナーロータと、前記吐出側溝の圧力が所定以上となった場合に前記吐出側溝内の流体を排出するリリーフバルブと、を有し、前記リリーフバルブの排出口が、前記吸入流路又は前記吸入流路と前記吸入側溝の接続部分に開口している。
(請求項2)前記リリーフバルブは、前記吐出流路又は前記吐出側溝と前記吸入流路又は前記吸入流路と前記吸入側溝の接続部分を連通するリリーフ流路、前記リリーフ流路を閉塞又は開放する閉止部が形成され前記ハウジングに摺動可能に設けられたスプール、及び前記閉止部が前記リリーフ流路を閉塞する方向に前記スプールを付勢する付勢部材とから構成されていることが好ましい。
(請求項3)前記排出口は、前記吸入流路の吸入側を向いて開口していることが好ましい。
(請求項1)本発明に係るポンプによれば、リリーフバルブの排出口は、吸入流路又は吸入流路と吸入側溝の接続部分に開口している。これにより、リリーフバルブが作動した際に、オイルが吸入流路又は吸入流路と吸入側溝の接続部分に排出されるので、排出されたオイルが吸入流路の吸入側に流出し易い。このため、ポンプ室の吸入側が高圧とならず、ポンプ室の吸入側の圧力が過大とならないポンプを提供することができる。また、逆流したオイルがポンプ室に流入した場合に、シール部材の損傷を防止し、オイルの漏出を防止することができる。
(請求項2)リリーフバルブは、吐出流路又は吐出側溝と吸入流路又は吸入流路と吸入側溝の接続部分を連通するリリーフ流路、リリーフ流路を閉塞又は開放する閉止部が形成され前記ハウジングに摺動可能に設けられたスプール、及び閉止部がリリーフ流路を閉塞する方向にスプールを付勢する付勢部材とから構成されている。これにより、吐出側溝内の圧力が過大となった場合に、応答良くスプールが付勢部材の付勢力に抗して摺動して、閉止部がリリーフ流路を開放するので、リリーフバルブの作動を確実なものにすることができる。また、簡単な構造で、リリーフバルブを構成することができる。
(請求項3)リリーフバルブの排出口は、吸入流路の吸入側を向いて開口している。これにより、オイルのリリーフバルブからの排出方向が吸入流路の吸入側方向となり、リリーフバルブから排出されたオイルが吸入流路の吸入側に確実に流出する。これにより、確実に、ポンプ室の吸入側の圧力の上昇を防止することができる。
本実施形態の電動オイルポンプが搭載される車両のオイル流路の説明図である。 電動オイルポンプの側面図である。 図2のA−A断面図であり、ポンプ部の断面図である。 図3のB−B断面図であり、リリーフバルブの断面図である。 図4のC−C断面図であり、リリーフバルブの断面図である。
(車両の概要)
以下に、本発明のポンプを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、図1を用いて本実施形態の電動オイルポンプ100が搭載される車両900のオイル流路について説明する。車両900は、電動オイルポンプ100、チェックバルブ200、バルブボディ300、オイル供給部400、メカオイルポンプ500、オイルパン600を備えている。
電動オイルポンプ100は、モータ20によってポンプ本体10(図2示)を駆動するポンプであり、オイルパン600からオイルを吸入して、チェックバルブ200及びバルブボディ300を介して、オイル供給部400にオイルを供給する。この電動オイルポンプ100については、後で詳細に説明する。
チェックバルブ200は、電動オイルポンプ100の吸入流路11c(図2、図3示)とバルブボディ300の間に設けられ、電動オイルポンプ100からバルブボディ300へのオイルの流通は許容するが、バルブボディ300から電動オイルポンプ100へのオイルの逆流を阻止するものである。
メカオイルポンプ500は、図示しないエンジンの回転駆動力によって駆動されて、オイルパン600からオイルを吸入して、バルブボディ300を介して、オイル供給部400にオイルを供給するものである。勿論、メカオイルポンプ500は、エンジンが停止している際には、オイルを送給しない。
バルブボディ300は、図示しない車両ECUからの指令により、自身に流入するオイルの流入側流路を、電動オイルポンプ100(チェックバルブ200)側又はメカオイルポンプ500側のいずれかに切り替える。
オイル供給部400は、例えば、図示しないエンジンから入力された回転駆動力を所定の変速比で減速してデファレンシャルに出力するトランスミッションやエンジンの出力軸から出力される回転トルクを増幅してトランスミッションに入力するトルクコンバータ等である。
オイルパン600は、オイル供給部400に供給され、オイル供給部400から排出されたオイルを貯留するものである。
(電動オイルポンプ)
電動オイルポンプ100は、ポンプ本体10、モータ20を有している。ポンプ本体10は、モータ20によって駆動され、アイドリングストップ中(エンジンが停止中)に、所定の油圧のオイルをオイル供給部400に供給する。ポンプ本体10については、後で詳細に説明する。
モータ20は、ポンプ本体10に回転駆動力を出力するものである。モータ20は、筐体21に固定されコイルで構成されたステータ22、このステータ22の内周側に回転可能に設けられ永久磁石で構成されたロータ23、及びロータ23の回転軸24を有している。
以下に、図2及び図3を用いて、ポンプ本体10の構造について説明する。ポンプ本体10は、ハウジング11、インナーロータ12、アウターロータ13、シール部材14、リリーフバルブ15とから構成されている。
ハウジング11は、ブロック状であり、内部に扁平な円柱形状の空間であるポンプ室11bが形成されている。図2に示すように、ハウジング11の中央には、ポンプ室11bに連通する挿通穴11aが連通形成されている。この挿通穴11aに、モータ20の回転軸24が挿通している。挿通穴11aには、回転軸24と全周に渡って接触し、ハウジング11と回転軸24との間をシールするリング状のシール部材14が取り付けられている。
図3に示すように、ポンプ室11b内には、アウターロータ13が回転可能に取り付けられている。アウターロータ13は、断面円形状を有する扁平な円柱形状であり、内周側に空間である内歯13aが形成されている。内歯13a内には、インナーロータ12が回転可能に設けられている。インナーロータ12は、リング状であり、外縁に外歯12aが形成されている。内歯13a及び外歯12aは、複数のトロコイド曲線によって構成されている。外歯12aの歯数は、内歯13aの歯数よりも少なくなっている。外歯12aと内歯13aは互いに噛合している。なお、アウターロータ13の回転中心は、インナーロータ12の回転中心に対して偏心している。インナーロータ12の中心とモータ20の回転軸24は嵌合され、インナーロータ12と回転軸24は一体回転する。
図2、図3、図5に示すように、ポンプ室11bの底部には、三日月状の吸入側溝11e及び吐出側溝11fが、ポンプ室11b底部の円周方向に沿って、所定の間隔をおいてそれぞれ凹陥形成されている。なお、吸入側溝11eと吐出側溝11fは、ポンプ室11bの底部において、互いに対向している。また、吸入側溝11e及び吐出側溝11fが形成されている位置は、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が移動する軌跡に形成されている。図3に示すように、ポンプ室11bの吸入側溝11eが形成されている側は吸入側となっていて、ポンプ室11bの吐出側溝11fが形成されている側は吐出側となっている。
ハウジング11には、吸入側溝11eの底部に連通して、ポンプ室11bに連通する吸入流路11cが形成されている。吸入流路11cが吸入側溝11eの底部に連通している位置は、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、最初に吸入側溝11eを通過する吸入側溝11eの始端部である。ハウジング11には、吐出側溝11fの底部に連通して、ポンプ室11bに連通する吐出流路11dが形成されている。吐出流路11dが吐出側溝11fの底部に連通している位置は、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、最後に吐出側溝11fを通過する吐出側溝11fの終端部である。吸入流路11cは、吸入管91(図1、図2示)によってオイルパン600に接続している。また、吐出流路11dは、吐出管92によって、チェックバルブ200に接続している。
モータ20が回転すると、インナーロータ12が回転し、内歯13aで外歯12aと噛合しているアウターロータ13も回転する。すると、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、吸入流路11c、吸入側溝11e、吐出側溝11f、吐出流路11dに順次移動し、吸入流路11cから吐出流路11dにオイルが送給される。なお、電動オイルポンプ100の稼働時には、ポンプ室11bの吸入側(低圧側)よりも、ポンプ室11bの吐出側(押圧側)の圧力が高くなる。
図2に示すように、ハウジング11のポンプ室11bの天井面とインナーロータ12の側面とのクリアランスであるサイドクリアランス11mは、狭く設定されているので、ポンプ室11bの吐出側から挿通穴11a側へのオイルの流出が抑制される。なお、ハウジング11には、挿通穴11aとポンプ室11bの吸入側を連通する溝状のドレン流路11kが形成されている。このため、高圧のポンプ室11bの吐出側から挿通穴11a側へオイルが流出したとしても、ポンプ室11bの吸入側はポンプ室11bの吐出側に比べて低圧なので、挿通穴11a側に流出したオイルがドレン流路11kを介してポンプ室11bの吐出側に排出されて、挿通穴11aとシール部材14との間が高圧とならない。
(リリーフバルブ)
次に、図4及び図5を用いてリリーフバルブ15について説明する。図4に示すように、リリーフバルブ15は、リリーフ流路11g、スプール16、スプリング受け部材17、スプリング18とから構成されている。
ハウジング11には、吐出側溝11fと吸入側溝11eの吸入流路11cが接続している部分である吸入流路接続部11iを連通するリリーフ流路11gが形成されている。言い換えると、リリーフ流路11gの末端は、吸入流路接続部11iに開口している。リリーフ流路11gの吸入流路接続部11iに臨む開口部には、後述するスプール16の閉止部16cの外形に対応した形状の空間である受部11hが形成されている。
ハウジング11には、外部と吸入流路接続部11iを連通する摺動穴11jが形成されている。なお、吸入流路接続部11iを挟んだ一方側にリリーフ流路11gが形成され、吸入流路接続部11iを挟んだ一方側に摺動穴11jが形成されている。また、リリーフ流路11gと摺動穴11jの形成方向は同一となっている。
スプール16は、その基端からその先端側に向かって順に、スプリング受部16a、軸部16b、閉止部16cとなっている。スプリング受部16aは、スプール16基端側に開口した空間が形成されている。閉止部16cは、ブロック形状である。図4に示すように、閉止部16cには、閉止部16cの先端と閉止部16cの側周面とを連通するL字形状の流路16dが形成されている。図4に示すように、流路16dの閉止部16cの側周面側(排出側)の開口部16fは、吸入流路11cの吸入側(オイルパン600側)を向いている。
スプリング受部16aが摺動穴11j内に収納され、閉止部16cが受部11hに収納されて、スプール16がハウジング11内に摺動可能に取り付けられている。なお、軸部16bは、吸入流路接続部11iを横断しているが、吸入流路接続部11iの幅寸法に比べて、軸部16bの外径は小さくなっている。このため、吸入流路11cから吸入流路接続部11iを介してポンプ室11bに吸入されるオイルの流通が軸部16bによって阻害されない。
スプリング受け部材17は空間を有する有底筒状であり、摺動穴11jのハウジング11外部への開口部に取り付けられている。スプリング18は、スプリング受け部材17の空間とスプリング受部16aの空間との間に取り付けられている。スプリング18によって、閉止部16cは受部11hの底部に押し付けられている(図4の(A)、図5の(A))。この状態では、流路16dの開口部16fは、受部11hの側周面によって閉塞され、リリーフ流路11gは閉止部16cによって閉止され、リリーフ流路11gと吸入流路接続部11iは連通していない。
図1に示すチェックバルブ200が固着等して、電動オイルポンプ100からオイル供給部400へのオイルの流通が阻害された場合や、チェックバルブ200からオイルが吐出流路11dを介してポンプ室11bの吐出側に逆流した場合、或いは、オイル供給部400におけるオイルの漏れ量に対してポンプ本体10の吐出流量が大きい場合には、ポンプ室11bの吐出側や吐出側溝11fの油圧が高くなる。そして、吐出側溝11f(ポンプ室11bの吐出側)内の油圧が規程圧以上となった場合には、図4の(B)や図5の(B)に示すように、スプール16はスプリング18の付勢力に抗してスプリング受け部材17側に摺動し、流路16dの開口部16fが吸入流路接続部11iに開口し、リリーフ流路11gと吸入流路接続部11iが連通する。すると、吐出側溝11f内のオイルが吸入流路接続部11iに排出され、吸入流路11cを介してオイルパン600に戻る。なお、スプリング18の付勢力は、吐出側溝11f内の油圧が規程圧以上となった場合に、スプール16が摺動し、閉止部16cの流路16dが吸入流路接続部11iに連通する付勢力に設定されている。
(本実施形態の効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電動オイルポンプ100(ポンプ)によれば、図4や図5に示すように、リリーフバルブ15の排出口であるリリーフ流路11gの末端は、吸入流路11cと吸入側溝11eの接続部分である吸入流路接続部11iに開口している。図4の(B)や図5の(B)に示すように、吐出側溝11f(ポンプ室11bの吐出側)内の圧力が規程圧以上となり、リリーフバルブ15が作動した際に、ポンプ室11bの吐出側にあるオイルが、リリーフ流路11gを介して吸入流路11cと吸入側溝11eの接続部分である吸入流路接続部11iに排出される。このように、吸入流路11cが吸入側溝11eに接続する部分である吸入流路接続部11iにオイルが排出されるので、当該排出されたオイルが吸入流路11cの吸入側に流出し易い。このため、ポンプ室11bの吸入側が高圧とならず、ポンプ室11bの吸入側の圧力が過大とならない。勿論、リリーフバルブ15の作動によって、ポンプ室11bの吐出側にあるオイルが、リリーフ流路11gを介して吸入流路接続部11iに流出するので、ポンプ室11bの吐出側の圧力は過大とならない。
このように、ポンプ室11bの吸入側及び吐出側の圧力が過大とならないので、シール部材14(図2示)とモータ20の回転軸24との接触圧を低くしても、ポンプ室11b内のオイルが挿通穴11aから漏出しない。このように、シール部材14とモータ20の回転軸24との接触圧を低くすることができるので、回転軸24とシール部材14の摺動抵抗を低減することができ、当該摺動抵抗による機械的損失を低減することができる。
本実施形態では、ハウジング11には、挿通穴11a側に流出したオイルをポンプ室11bの吸入側に排出するためのドレン流路11kが形成されている。上述したように、ポンプ室11bの吸入側の圧力が過大とならないので、ドレン流路11kと連通している挿通穴11aの圧力が過大とならない。このため、モータ20の回転軸24の接触圧が小さいシール部材14を使用したとしても、シール部材14が取り付けられている挿通穴11aからのオイルの漏出が防止される。
また、図4、図5に示すように、リリーフバルブ15は、吐出側溝11fと吸入流路11cと吸入側溝11eの接続部分である吸入流路接続部11iを連通するリリーフ流路11g、リリーフ流路11gを閉塞又は開放する閉止部16cが先端に形成されハウジング11の摺動穴11j摺動可能に設けられたスプール16、及び閉止部16cがリリーフ流路11gの受部11hを閉塞する方向にスプール16を付勢するスプリング18(付勢部材)とから構成されている。これにより、吐出側溝11f内の圧力が過大となった場合に、応答良くスプール16がスプリング18の付勢力に抗して摺動して、閉止部16cがリリーフ流路11gを開放するので、リリーフバルブ15の作動を確実なものにすることができる。また、簡単な構造で、リリーフバルブ15を構成することができる。
図4の(B)に示すように、リリーフバルブ15の排出口である流路16dの開口部16fは、吸入流路11cの吸入側を向いて開口している。これにより、リリーフバルブ15から排出されるオイルの流出方向が吸入流路11cの吸入側方向となり、確実にオイルが吸入流路11cの吸入側に流出する。これにより、確実に、ポンプ室11bの吸入側の圧力の上昇を防止することができる。
(別の実施形態)
以上説明した実施形態では、閉止部16cに流路16dが形成されている。しかし、閉止部16cに流路16dが形成されていない実施形態であっても差し支え無い。この実施形態であっても、リリーフバルブ15の排出口であるリリーフ流路11gの末端は、吸入流路接続部11iに開口しているので、リリーフバルブ15が作動した際に、オイルが吸入流路接続部11iに排出されるので、吸入側溝11eやポンプ室11bの吸入側の圧力が過大になることを防止することができる。
以上説明した実施形態では、リリーフバルブ15の排出口である流路16dの開口部16f(リリーフ流路11gの末端)は、吸入流路接続部11iに開口しているが、吸入流路11cに直接開口している実施形態であっても差し支え無い。また、リリーフバルブ15の流入口であるリリーフ流路11gの始端は、吐出側溝11fと接続しているが、吐出流路11dと接続している実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、閉止部16cを受部11hの底部に押し付け、閉止部16cによってリリーフ流路11gが閉塞する方向に、スプール16を付勢する付勢部材は、スプリング18である。しかし、前記付勢部材として、ゴム等の弾性部材を用いた実施形態であっても差し支え無い。
以上説明では、モータ20(図2示)によって、インナーロータ12を回転する電動オイルポンプ100についての実施形態について本発明のポンプを説明したが、モータ20有さない機械式ポンプであっても差し支え無い。また、以上説明では、流体としてオイルを送給する実施形態についてポンプを説明したが、水等の流体を送給するポンプであっても差し支え無い。
11…ハウジング、11b…ポンプ室、11c…吸入流路、11d…吐出流路、11e…吸入側溝、11f…吐出側溝、11i…吸入流路接続部、12…インナーロータ、12a…外歯、13…アウターロータ、13a…内歯、15…リリーフバルブ、16…スプール、16d…流路(排出口)、18…スプリング(付勢部材)、100…電動オイルポンプ(ポンプ)

Claims (3)

  1. 内部に円柱形状の空間であるポンプ室が形成され、当該ポンプ室の底部に吸入側溝及び吐出側溝がポンプ室底部の円周方向に沿ってそれぞれ間隔をおいて凹陥形成され、前記吸入側溝と前記吐出側溝にそれぞれ連通する吸入流路と吐出流路が形成されたハウジングと、
    前記ポンプ室内に回転可能に設けられ、内周側に内歯が形成されたアウターロータと、
    前記内歯内に設けられ、前記内歯と噛合する外歯が外周側に形成されたインナーロータと、
    前記吐出側溝の圧力が所定以上となった場合に前記吐出側溝内の流体を排出するリリーフバルブと、を有し、
    前記リリーフバルブの排出口が、前記吸入流路又は前記吸入流路と前記吸入側溝の接続部分に開口しているポンプ。
  2. 請求項1において、
    前記リリーフバルブは、前記吐出流路又は前記吐出側溝と前記吸入流路又は前記吸入流路と前記吸入側溝の接続部分を連通するリリーフ流路、前記リリーフ流路を閉塞又は開放する閉止部が形成され前記ハウジングに摺動可能に設けられたスプール、及び前記閉止部が前記リリーフ流路を閉塞する方向に前記スプールを付勢する付勢部材とから構成されているポンプ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記排出口は、前記吸入流路の吸入側を向いて開口しているポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021165555A (ja) * 2020-03-31 2021-10-14 日本電産トーソク株式会社 電動ポンプ
WO2022202423A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 Ntn株式会社 電動ポンプ
WO2024090184A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 Ntn株式会社 電動流体ポンプ

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