JP2014009465A - 取放水路の構造と構築方法 - Google Patents
取放水路の構造と構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014009465A JP2014009465A JP2012145387A JP2012145387A JP2014009465A JP 2014009465 A JP2014009465 A JP 2014009465A JP 2012145387 A JP2012145387 A JP 2012145387A JP 2012145387 A JP2012145387 A JP 2012145387A JP 2014009465 A JP2014009465 A JP 2014009465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel box
- cylinder
- intake
- discharge channel
- shield machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
【解決手段】海底に鋼箱1を設置する。この鋼箱1の内部には斜筒5を位置させる。鋼箱1の下から急曲線シールド掘進機6を斜筒5内に進入させる。斜筒5の上端には仮蓋51を取りつける。
【選択図】図1
Description
そのために従来は、海底面下に立坑を構築し、この立坑に取放水トンネルとしてのシールドトンネルを接近、到達させ、両者を接続するような工法が一般的である。
たとえば従来の取放水路の構築方法を図11で示すと、ほぼ水平で推進してくるシールド掘進機aの掘進位置より深い範囲まで立坑bを構築する。
そして海底の地盤中において、シールド掘進機aの到達部の土留杭cを撤去して立坑bの側面にシールド掘進機aを到達させて接合し、放水口dを吊り降ろして一体化させるものであった。
<1> シールドトンネルの掘進深さよりも深い位置まで立坑を構築する必要があった。
<2> シールド掘進機と立坑の到達、接合には、立坑の周囲の土留杭の撤去や、立坑の壁の到達面切削または撤去などの工事が必要で費用と工期を要するものであった。
<3> 深い位置に至る立坑を構築する必要から、海上にケーソン工法や鋼管矢板工法などで人工島を構築したり、大規模な掘削を行うといった、海上を大規模かつ長期間にわたって占有するという問題もあった。
また本発明の取放水路の構築方法は、上記の底板に斜め上向きに取り付けた斜筒と、斜筒上端に設けた仮蓋とを備えた鋼箱を使用し、支持杭の上に鋼箱を設置し、海底の地中を掘進した急曲線シールド掘進機を鋼箱内の斜筒内に下から進入させ、仮蓋を除去して行うことを特徴とするものである。
また上記の構築方法において、底板に斜め上向きに取り付けた斜筒と、斜筒上端に設けた仮蓋とを備えた鋼箱の斜筒内には、切削が容易な充填材で充填したことを特徴とするものである。
<1> シールド掘進機と鋼箱との接合が、鋼箱の下面から行うから、従来のように立坑の側面でシールド掘進機を接合する方法のように鋼箱の設置深さをシールド掘進機の掘進深さ以下まで構築する必要がない。
<2> そのために、鋼箱を浅い位置に設置できるから、大規模な海底掘削の必要がなく経済的である。
<3> 従来のように立坑の側面との接合ではなく、シールド掘進機を斜筒の内部に挿入して接合するものであるから、立坑の壁面の切削、土止め壁の撤去などの工事が不要で経済的である。
<4> シールド掘進機と鋼箱との接合位置の水位が、従来の立坑の側面で接合する場合と比較して浅く、そのために水圧が低いから接合部の水密構造も簡易であり、信頼性が高い。
<5> 鋼箱の位置する水位が、従来の立坑側面での接合構造と比較して浅いから接合部付近の水中作業を行うダイバーの負担が軽減される。
<6> 鋼箱やプレキャストの取放水ブロックを使用するから、現場での海上作業量を低減することができる。
本発明の取放水路の構造は、海底に設置した鋼箱1と、鋼箱1を支持する支持杭2と、鋼箱1内に充填したコンクリート3と、プレキャストの取放水ブロック4とより構成する。
一方、海底の地中ではシールド掘進機によってシールドトンネルを構築しており、シールド掘進機の先端が鋼箱1の下面から到達できる構造である。
鋼箱1は上面開放の中空の鋼製の函体であり、周囲4面の側板11と、底板12で構成するが、矩形以外の多角形、円形などの形状を採用することもできる。
底板12には複数個所に杭穴12aを開口し、さらに杭受け筒12bを取りつける。
鋼箱1の水底への設置に際しては、先行して海底に打設した支持杭2の頭部を、杭受け筒12bの内部に収納する状態で鋼箱1を水底に位置させる。
杭穴12aは、鋼箱1を海底に設置した後にさらにその穴を貫通させて新たな後行杭2aを打設するために使用する。
鋼箱1の底板12には、進入穴12cを開口し、その進入穴12cに斜筒5を取りつける。
斜筒5は、斜筒5は中空の筒体であり、底板12に対して斜め上向きに取り付ける。
斜筒5の断面は、後述するシールド掘進機6が進入することができる断面形状を有する。
斜筒5の高さは、鋼箱1の側板11の高さとほぼ同一である。
斜筒5の傾斜の角度は、後述する急曲線シールド掘進機6の進入工程において、シールド掘進機6が進入しやすい角度を備えていればよいから、底板12から直立した形状も含めて「斜筒5」と称する。
斜筒5の内部には流動化処理土やエアモルタル、地盤改良土など、特殊なビットを使用しなくとも切削が容易な充填材を充填しておくが、場合によっては中空のままでも使用することができる。
斜筒5の上端には、仮蓋51を設ける。
この仮蓋51は、斜筒5内をドライにした場合に、水圧に耐えるだけの厚さを備えて蓋である。
この仮蓋51は、構造物の構築後に使用するものではないから、取放水ブロック4を取りつける工程において簡単に撤去できる構造とする。
取放水ブロック4は、工場で製造したプレキャストのコンクリート3ブロックであり、取水口、あるいは放水口を備えた中空の躯体である。
取放水ブロック4の下面は、シールド掘進機6が進入後の斜筒5の上端と接合してシールドトンネル61へのあるいはシールドトンネル61からの水の流入ができる構造物である。
次に本発明の取放水路の構築方法について説明する。
海底に鉛直に水中土留矢板7を打設し、その土留矢板7で包囲した範囲内の海底を掘削する。
ただし場合によっては土留矢板7を使用せず、水中法面掘削だけを行うことも可能であり、土留矢板7の打設は不可欠の要件ではない。
掘削の終わった範囲内に支持杭2としての鋼管を打設する。
この支持杭2の杭頭は、掘削盤から多少突出した程度の高さとし、水面に突出させる必要はない。
この杭の打設位置は、平面的に鋼管の杭受け筒12bの位置と一致した位置である。
支持杭2の上から前記した中空の鋼箱1を吊りおろし、杭受け筒12bの内部に支持杭2が下から挿入する状態で設置する。
前記したように、中空の鋼箱1の内部には、上端を仮蓋51で蓋をした斜筒5が位置している。
鋼箱1の底板12に開口した杭穴12aを利用して、複数本の後行杭2aを打設する。
それらの杭群2、2aによって、内部にコンクリート3を打設して重量が増加する予定の鋼箱1を下から支持させる。
水中での作業船による杭打ち作業は公知である。
杭群2、2aで確実に支持した鋼箱1の中空部に、水上の作業船から、あるいは陸上から水中コンクリート3を打設する。
トレミー管を使用して水中コンクリート3を打設する方法や水中コンクリート3の配合は公知である。
コンクリート3の打設によって鋼箱1の内部では、斜筒5の外周のすべてをコンクリート3によって充填することができる。
鋼箱1の周囲に打設してあった鋼矢板などの土留矢板7を引き抜く。
引き抜きの結果発生した、鋼箱1の周囲の空間には、水上から作業船で砕石を投下して充填する。
その結果、支持杭2で支持したコンクリート3製のブロックを海底に設置したことになる。
一方、陸上部から海底面下の地中において、シールド掘進機6を使ってシールドトンネル61を構築する。
このシールドトンネル61が取水、放水の水路となる。
このシールド掘進機6は、一般に「急曲線シールド掘進機」と称されるものを採用する。
急曲線シールド掘進機6は、筒体の途中を分割してあり、分割部から前後の筒体が折れ曲がる中折れ構造であって、多数の種類のものが使用されており、曲率半径が8〜10mのものも公知である。
海底の地中を掘進した急曲線シールド掘進機6が鋼箱1に近づいたらシールド掘進機6の中折れ部を折り曲げて、先胴を徐々に上向きにして、シールドジャッキの圧力で掘進する。
こうしてシールド掘進機6は、その先端のカッタ盤から、鋼箱1の底板12に開口した進入穴12cを通して斜筒5の中に進入する。
進入に際しては、斜筒5内部の流動化処理土などの充填材が充填してある場合にはそれをカッタによって切削しながら前進する。
鋼箱1において斜筒5の位置と杭穴12aなどの位置はずれているから、シールド掘進機6の斜筒5への進入に際して、シールド掘進機6が支持杭2に当たることはない。
斜筒5の内部に進入させたシールド掘進機6が斜筒5と、高い水密性を保って一体化するように接合する。
そのために斜筒5の内面には弾性材のパッキンを円環状に配置して、パッキン内へシールド掘進機6を挿入させる。
その場合に高圧水下でも止水の信頼性の高いFPAS接合を採用することもできる。
この工法は公知であるので詳細な説明は行なわないが、従来の立坑で使用する場合には立坑側に凍結管とパッキンを設置してシールド機を到達させるもので、大深度、高水圧下でもシールド機が安全に立坑内に到達することが可能である、と言われている。
なお状況によっては他の公知の止水工法を採用することができるから、FPAS工法に限定するものではない。
曲線部のセグメントの周囲の地盤にはシールド掘進機6の内部から裏込め注入を行う。
接合の完成後にも斜筒5の上端は仮蓋51で被覆してある。
したがって、シールドトンネル61とシールド掘進機6の内部の水を排除してドライな状態とし、シールド掘進機6の内部を解体してシールドトンネル61を通して坑外へ搬出することができる。
内部を解体した後の中空の筒体であるシールド外殻と斜筒5との最終的な溶接もこのときに行う。
斜筒5内のシールド掘進機6などを撤去して流路として完成したら、トンネル内に注水して仮蓋51を撤去する。
こうして取放水路が完成する。
その上にプレキャストの取放水ブロック4を取り付ける。
2:支持杭
3:水中コンクリート
4:取放水ブロック
5:斜筒
6:シールド掘進機
Claims (3)
- 海底に設置した鋼箱と、
鋼箱を支持する支持杭と、
プレキャストの取放水ブロックと、
急曲線シールド掘進トンネルとより構成し、
鋼箱は、その底板に斜め上向きに取り付けた斜筒と、斜筒上端に設けた仮蓋とを備えており、
急曲線シールド掘進トンネルは、鋼箱の下面から斜筒内に位置させて構成したことを特徴とする、
取放水路の構造。 - 請求項1記載の、底板に斜め上向きに取り付けた斜筒と、斜筒上端に設けた仮蓋とを備えた鋼箱を使用し、
支持杭の上に鋼箱を設置し、
海底の地中を掘進した急曲線シールド掘進機を鋼箱内の斜筒内に下から進入させ、
仮蓋を除去して行うことを特徴とする、
取放水路の構築方法。 - 底板に斜め上向きに取り付けた斜筒と、斜筒上端に設けた仮蓋とを備えた鋼箱の斜筒内には、
切削が容易な充填材で充填したことを特徴とする、
請求項2記載の取放水路の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012145387A JP5787834B2 (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 取放水路の構造と構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012145387A JP5787834B2 (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 取放水路の構造と構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014009465A true JP2014009465A (ja) | 2014-01-20 |
JP5787834B2 JP5787834B2 (ja) | 2015-09-30 |
Family
ID=50106409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012145387A Active JP5787834B2 (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 取放水路の構造と構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5787834B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016142125A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 尚栄 浅野 | 海洋水利用海洋産業施設構築構造 |
CN106120958A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-11-16 | 中交第航务工程局有限公司 | 组合式钢箱基座取水头结构 |
JP2018104893A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 鹿島建設株式会社 | 放水路の施工方法、水中における曲部付管体の支持構造 |
JP2018119325A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 鹿島建設株式会社 | 横坑と管体の相対位置の検出方法、管体の位置の検出方法 |
CN110030004A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-07-19 | 东华理工大学 | 一种堰塞湖泄流隧洞开挖方法 |
-
2012
- 2012-06-28 JP JP2012145387A patent/JP5787834B2/ja active Active
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016142125A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 尚栄 浅野 | 海洋水利用海洋産業施設構築構造 |
CN106120958A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-11-16 | 中交第航务工程局有限公司 | 组合式钢箱基座取水头结构 |
JP2018104893A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 鹿島建設株式会社 | 放水路の施工方法、水中における曲部付管体の支持構造 |
JP2018119325A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 鹿島建設株式会社 | 横坑と管体の相対位置の検出方法、管体の位置の検出方法 |
CN110030004A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-07-19 | 东华理工大学 | 一种堰塞湖泄流隧洞开挖方法 |
CN110030004B (zh) * | 2019-05-29 | 2024-01-23 | 东华理工大学 | 一种堰塞湖泄流隧洞开挖方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5787834B2 (ja) | 2015-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5787834B2 (ja) | 取放水路の構造と構築方法 | |
CN107700496B (zh) | 深基坑的逆顺结合施工方法 | |
JP5282541B2 (ja) | 覆工体の浮き上がり防止方法 | |
CN110359476B (zh) | 一种钢板桩围堰内支撑与钻孔桩钢护筒安装用施工平台的施工方法 | |
KR20150110238A (ko) | 종합발전설비의 반투과성 방파제 | |
CN109267575A (zh) | 软土区坑中坑基坑支护的施工方法 | |
CN211646415U (zh) | 一种狭小深基坑预制围护结构 | |
JP2009174179A (ja) | シールド掘削機受口の構築方法およびシールド掘削機の到達方法 | |
CN104074234B (zh) | 电厂循环水系统的内河水取水口结构及其施工方法 | |
JP4260448B2 (ja) | 水中立坑と横坑との連結方法及び坑構造 | |
CN207079608U (zh) | 水塘中桥梁承台基坑分区真空降水系统 | |
JP2718241B2 (ja) | 軟弱海底地盤上の基礎施工法 | |
CN206638102U (zh) | 一种深水沉井水下爆破装置 | |
KR101862761B1 (ko) | 지중 기초 구조물 시공방법 | |
JP4498571B2 (ja) | 底部拡大構造物の構築方法 | |
JP6832496B2 (ja) | 取放水口構造の施工方法 | |
JP4807930B2 (ja) | 取水口の施工法 | |
JP3209502B2 (ja) | 取・放水装置水中構築工法 | |
JP5295280B2 (ja) | 取水口の施工方法、取水口 | |
JP3118536B2 (ja) | 沖合取放水口の施工法 | |
JP5031062B2 (ja) | 取水口 | |
JP2010126998A (ja) | 地盤変状防止方法及び地盤変状防止構造 | |
JPS5991228A (ja) | ケ−ソンを用いた根切り工法 | |
CN115030206A (zh) | 一种沉井施工方法 | |
CN111305241A (zh) | 一种轻型井点降水处理人工挖孔桩挖孔出现流沙的方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150703 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150714 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150728 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5787834 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |