JP2014009068A - 搬送装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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昭博 小林
Masahiro Komoto
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Abstract

【課題】シートの斜行やシートにおける皺の発生を防止しつつ、シートを波状に撓ませることができる搬送装置を提供する。
【解決手段】当該装置は、搬送用モータからの駆動力付与で回転する搬送ローラ61と、搬送ローラ61に従動して回転するピンチローラ62とを備え、両ローラ61、62間に記録用紙を挟持して搬送するものである。搬送ローラ61は、左右方向9に延びた駆動軸部81と、駆動軸部81が挿通された円筒形状、可撓性、且つ回転可能な駆動円筒部材80と、駆動軸部81を受け且つ駆動円筒部材80の内周と当接し、左右方向9に沿って間隔を空けて複数の位置に設けられ、駆動円筒部材80を内側から支持する駆動支持部材82とを備える。駆動円筒部材80は、ピンチローラ62に圧接されることによって、駆動支持部材82が設けられた左右方向9の各位置を節として、左右方向9に対して波状に撓むように成形されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、シートを搬送可能な搬送装置、及び当該搬送装置を備えたインクジェット記録装置に関する。
従来より、シートを装置内に形成された搬送路に沿って搬送させる搬送装置が知られている。また、当該搬送装置と、搬送路を搬送されるシートに対してインクジェット記録方式で画像を記録する記録部とを備えたインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置では、シートに画像を記録する際、シートと記録部とを対向させる。この際、シートが反ってシートを支持する支持部材から浮き上がることによって、シートと記録部とが当接してしまうおそれがある。
そこで、シートが画像記録される際における当該シートの支持部材からの浮き上がりを低減するために、当該シートに幅方向に沿った細かい波を形成させる、換言するとシートを波状に撓ませることが考えられている。幅方向に沿った細かい波が形成されたシートは、全体としての反りが小さくなる。その結果、シートが記録部と当接する可能性を低くすることができる。
幅方向に沿った細かい波をシートに形成させることができるシート搬送装置が、特許文献1に開示されている。当該シート搬送装置は、シートを搬送ローラ対に挟持して搬送するものである。ここで、搬送ローラ対は、太径部と細径部とが交互に形成され、且つ太径部と細径部との間が斜面に形成された第1のローラを備えている。そして、シートが、第1のローラに当接されつつ搬送されることによって、幅方向に沿った細かい波をシートに形成させることができる。
特開2006−117365号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシート搬送装置では、第1のローラの直径が幅方向の各位置において異なる。そのため、第1のローラが回転した場合の回転速度は、幅方向の各位置によって異なる速度となる。具体的には、細径部の回転速度は、太径部の回転速度よりも速くなる。すると、このような第1のローラに当接されて搬送されるシートは、斜行してしまうおそれがある。また、当該シートには、搬送に際して皺ができてしまうおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートの斜行やシートにおける皺の発生を防止しつつ、シートを波状に撓ませることができる搬送装置、及び当該搬送装置を備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る搬送装置は、モータと、上記モータから駆動力を付与されてシートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動ローラと、上記駆動ローラと対向する位置に上記駆動ローラ側に付勢されて配置されており上記駆動ローラに従動して回転する従動ローラと、上記駆動ローラ及び上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、を備え、上記駆動ローラと上記従動ローラとの間にシートを挟持して上記搬送方向に搬送するものである。上記駆動ローラは、上記軸方向に延びた駆動軸部と、上記駆動軸部が挿通された円筒形状且つ可撓性の部材であって、回転可能な駆動円筒部材と、上記駆動軸部を受ける軸受部と、上記駆動円筒部材の内周と当接する当接部とを有し、上記軸方向に沿って間隔を空けて複数の位置に設けられており、上記駆動円筒部材を内側から支持する駆動支持部材と、を備える。上記駆動円筒部材は、上記従動ローラに圧接されることによって、上記駆動支持部材が設けられた上記軸方向の各位置を節として、上記軸方向に対して波状に撓むように成形されている。
本構成によれば、駆動円筒部材は、従動ローラに圧接されることによって波状に撓む。これにより、本構成によれば、駆動円筒部材と従動ローラとによって挟持されたシートを、幅方向に対して波状に撓ませることができる。また、本構成によれば、駆動円筒部材は、断面が円形に維持された状態で撓む。これにより、駆動円筒部材が波状に撓んだ状態において、駆動円筒部材の直径は、幅方向のいずれの位置においても同一に維持可能である。
(12) 本発明に係る搬送装置は、モータと、上記モータから駆動力を付与されてシートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動ローラと、上記駆動ローラと対向する位置に上記駆動ローラ側に付勢されて配置されており上記駆動ローラに従動して回転する従動ローラと、上記軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されており、上記駆動ローラを上記従動ローラに向けて押圧する第1押圧部材と、上記軸方向における上記第1押圧部材と異なる位置に、上記軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されており、上記従動ローラを上記駆動ローラに向けて押圧する第2押圧部材と、上記駆動ローラ及び上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、を備え、上記駆動ローラ及び上記従動ローラの間にシートを挟持して上記搬送方向に搬送する搬送装置である。上記駆動ローラは、上記モータから駆動力を付与されて、シートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動軸部と、上記駆動軸部に間隔を空けて複数取り付けられており、シートと当接し上記駆動軸部と一体に回転する駆動回転部と、を備える。上記従動ローラは、上記駆動軸部と対向する位置に、上記軸方向に沿って回転可能に配置されている従動軸部と、上記従動軸部における上記駆動回転部と対向する位置に、上記駆動回転部と当接した状態で複数取り付けられており、上記駆動回転部に従動して回転する従動回転部と、を備える。
本構成によれば、第1押圧部材が、駆動ローラを従動ローラに向けて押圧する。また、第2押圧部材が、従動ローラを駆動ローラに向けて押圧する。つまり、第1押圧部材と第2押圧部材とは、相互に押し合うようにローラを押圧する。また、第1押圧部材と第2押圧部材との幅方向の位置は、異なる位置である。以上より、第1押圧部材と第2押圧部材とによって押圧された駆動軸部と従動軸部とは、幅方向に対して波状に撓む。これにより、駆動ローラと従動ローラとによって挟持されたシートを、幅方向に対して波状に撓ませることができる。また、本構成によれば、駆動軸部と従動軸部とが撓むが、駆動ローラと従動ローラとは撓まない。そのため、駆動軸部と従動軸部とが波状に撓んだ状態において、駆動ローラと従動ローラとの直径が同じに維持される。以上より、本構成によれば、上述した(1)と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、駆動円筒部材が波状に撓んだ状態において、駆動円筒部材の直径は、幅方向のいずれの位置においても同一に維持可能である。これにより、シートの斜行やシートにおける皺の発生を防止しつつ、シートを波状に撓ませることができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11における搬送用モータ101と搬送ローラ61とピンチローラ62との周辺を模式的に示す断面図である。 図4(A)は、搬送ローラ61とピンチローラ62との斜視図であり、図4(B)は、図4(A)において駆動円筒部材80を半分取り除いて内部を露出させた図である。 図5(A)は、搬送ローラ61の撓みδaの算出を説明するための駆動円筒部材80の斜視図であり、図5(B)は、撓みδbの算出を説明するための駆動伝統部材80の斜視図であり、図5(C)は、図5(B)の下半分を切り出して平面に開いた図であり、図5(D)は、ピンチローラ62の撓みδaの算出を説明するための従動円筒部材90の斜視図である。 図6は、搬送ローラ61とピンチローラ62との断面図である。 図7は、変形例1における搬送ローラ61とピンチローラ62との断面図である。 図8(A)は、変形例2における搬送ローラ61とピンチローラ62との断面図であり、図8(B)は、図8(A)のB−B断面図である。 図9は、変形例3における搬送ローラ61とピンチローラ62との断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10は、概ね薄型の直方体に形成されている。複合機10は、その上部に、記録用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサによって読み取って印刷データを取得するスキャナ部12を備えている。また、複合機10は、その下部に、スキャナ部12によって取得された印刷データや、複合機10とLANなどによって接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器から送信されてきた印刷データなどに基づいて、記録用紙15(本発明のシートの一例、図2参照)に画像を記録するプリンタ部11(本発明のインクジェット記録装置の一例)を備えている。
プリンタ部11の正面に形成された開口13には、記録用紙15を載置可能な給紙トレイ20(図2参照)が装着されている。給紙トレイ20は、前後方向8にスライドすることによって、プリンタ部11に対して挿抜可能である。給紙トレイ20は、例えばA4サイズの記録用紙15の短辺を前後方向8に沿わせた状態で載置するよう形成されている。給紙トレイ20の前側の上方は、排紙トレイ21によって覆われている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20と一体にスライドする。
図2に示されるように、プリンタ部11は、記録用紙15が通過する搬送路23と、給紙用モータ(不図示)から駆動力が伝達されて回転されて給紙トレイ20に載置された記録用紙15を搬送路23へ給送する給紙ローラ25と、給紙ローラ25によって搬送路23に給送された記録用紙15を搬送する搬送装置と、印刷データに基づいて記録用紙15に画像を記録するインクジェット方式の記録部24と、を備えている。搬送装置は、搬送路23に設けられており、記録用紙15を挟持して搬送する搬送ローラ対63及び排出ローラ対66を備えている。なお、給紙ローラ25は、後述する搬送用モータ101(図3参照)から駆動力が伝達されて回転されてもよい。
搬送路23は、給紙トレイ20の後端部を基点として、下方から上方に延びつつUターンしてから、前向きに延びて記録部24の下方を通って排紙トレイ21に至る通路である。搬送路23は、所定間隔を隔てて互いに対向する第1ガイド部材31及び第2ガイド部材32によって区画される空間である。記録用紙15は、搬送路23を、図2に破線の矢印で示される向きである搬送向き16に搬送される。
搬送路23における記録部24よりも搬送向き16の上流側には、搬送ローラ61(本発明の駆動ローラの一例)及びピンチローラ62(本発明の従動ローラの一例)よりなる搬送ローラ対63が設けられている。搬送ローラ61は、図2に破線で示された方向である搬送方向と直交する左右方向9を軸方向として回転する。
図3に示されるように、搬送ローラ61は、搬送用モータ101(本発明のモータの一例)から駆動伝達部33を介して駆動力が伝達されることによって回転される。搬送用モータ101は、プリンタ部11のフレーム51に取り付けられている。本実施形態において、駆動伝達部33は、搬送用モータ101の軸102に取り付けられて当該軸102と一体に回転する第1ギヤ39と、第1ギヤ39と噛合しており、後述する搬送ローラ61の駆動円筒部材80の外周と連結されて駆動円筒部材80と同軸且つ一体に回転する第2ギヤ40とを備えている。第2ギヤ40は、円筒形状である駆動円筒部材80の外周と連結されているため、左右方向9における側面視においてリング形状のギヤである。なお、駆動伝達部33は、上述したような構成に限らず、例えば搬送用モータ101の回転駆動力を駆動円筒部材80に伝達するベルトで構成されていてもよい。
ピンチローラ62は、駆動ローラ61の下方に駆動ローラ61と対向して設けられている。ピンチローラ62は、搬送ローラ61と同様に、左右方向9を軸方向として回転する。ピンチローラ62は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ61のローラ面に圧接されている。つまり、ピンチローラ62は、搬送ローラ側61に付勢されて配置されている。これにより、ピンチローラ62は、搬送ローラ61に従動して回転する。
搬送ローラ61及びピンチローラ62は、上述したフレーム51によって支持されている。つまり、フレーム51は、本発明のローラ支持部材の一例である。駆動力が伝達された搬送ローラ61は、ピンチローラ62との間に記録用紙15を挟持しつつ搬送向き16へ搬送する。なお、搬送ローラ61及びピンチローラ62については、後に更に詳細に説明される。
図2に示されるように、搬送路23における記録部24よりも搬送向き16の下流側には、排出ローラ64及び拍車65よりなる排出ローラ対66が設けられている。本実施形態において、排出ローラ64は、搬送ローラ61と同様に、搬送用モータ101から駆動伝達部33とは別の駆動伝達部(不図示)を介して駆動力が伝達されることによって回転される。拍車65は、ピンチローラ62と同様に、ばねなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ64のローラ面に圧接されている。これにより、拍車65は、排出ローラ64に従動して回転する。
[記録部24]
図2に示されるように、搬送路23における搬送ローラ対63と排出ローラ対66との間には、記録部24が配置されている。記録部24は、インクジェット方式の記録ヘッド37と、記録ヘッド37を搭載するキャリッジ38とを備えている。キャリッジ38は、プリンタ部11のフレーム(不図示)などによって、左右方向9へ往復動可能に支持されている。キャリッジ38は、公知のベルト機構を介してキャリッジ駆動用モータ(不図示)と連結されており、キャリッジ駆動用モータから駆動力が伝達されることによって左右方向9に往復動される。
記録ヘッド37には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。キャリッジ38が左右方向9へ往復移動しているときに、記録ヘッド37は、下面に形成された複数のノズル36から、インク滴を吐出する。これにより、給紙ローラ25によって搬送路23に給送された後、搬送ローラ対63によって搬送路23を搬送されて、搬送路23の下方に記録部24と対向して設けられているプラテン67に支持されている記録用紙15に画像が記録される。
[ロータリーエンコーダ73]
図2及び図3に示されるように、搬送ローラ61には、搬送ローラ61の回転量を検出するロータリーエンコーダ73が設けられている。ロータリーエンコーダ73は、搬送ローラ61と共に回転するエンコーダディスク74(本発明の回転体の一例)と光学センサ75(本発明の検出部の一例)とからなる。
エンコーダディスク74は、後述する搬送ローラ61の駆動円筒部材80の外周と連結されており、駆動円筒部材80と同軸且つ一体に回転する。なお、本実施形態において、エンコーダディスク74は、駆動伝達部33の第2ギヤ40の左側に第2ギヤ40と隣接して配置されている。
エンコーダディスク74には、光が透過される透過部と光が透過されない非透過部とが円周方向に等ピッチで交互に配置されたパターン(本発明の被検出部の一例)が形成されている。つまり、上記のパターンは、エンコーダディスク74の回転中心と同心の周上に設けられている。光学センサ75は、パターンと対向して設けられている。
エンコーダディスク74が回転すると、光学センサ75によって透過部と非透過部とが検出されることにより、パルス信号が生成される。生成されたパルス信号は、複合機10の動作を制御する制御部(不図示)に出力される。制御部は、当該パルス信号に基づいて、搬送ローラ61の回転量を算出する。以上より、光学センサ75は、パターンを検出することによってエンコーダディスク74の回転量に応じた信号を出力する。
[搬送ローラ61]
図3及び図4に示されるように、搬送ローラ61は、駆動軸部81と、駆動円筒部材80と、駆動支持部材82とを備えている。
駆動軸部81は、左右方向9に延びた円柱形状の部材である。駆動軸部81は、左右両端において、プリンタ部11のフレーム51に支持されている。本実施形態において、駆動軸部81は、フレーム51に固定された状態で支持されている。つまり、本実施形態において、駆動軸部81は回転しない。
駆動円筒部材80は、円筒形状、つまり中空の部材である。駆動円筒部材80には、駆動軸81が挿通されている。駆動円筒部材80の左端部の外周には、駆動伝達部33の第2ギヤ40が連結されている。これにより、搬送用モータ101の回転によって第2ギヤ40が回転すると、駆動円筒部材80は第2ギヤ40と一体に回転する。また、駆動円筒部材80の左端部の外周には、ロータリーエンコーダ73のエンコーダディスク74が連結されている。これにより、駆動円筒部材80が回転すると、エンコーダディスク74は駆動円筒部材80と一体に回転する。
駆動円筒部材80の外周は、左右方向9に途切れることなく延びるように成形されている。ここで、駆動円筒部材80の左端は、後述するように左右方向9に複数が配置された駆動支持部材82のうち、最も左側の駆動支持部材82の位置である。また、駆動円筒部材80の右端は、駆動支持部材82のうち、最も右側の駆動支持部材82の位置である。つまり、駆動円筒部材82は、左右方向9における左端側に配置された駆動支持部材82の位置から右端側に配置された駆動支持部材82の位置まで、左右方向9に連続して成形されている。
本実施形態において、駆動円筒部材80は、アルミニウムで構成されているが、径方向に撓むことが可能な部材であれば、アルミニウム以外の部材、例えばアルミニウム以外の金属や金属以外の部材である樹脂などで構成されていてもよい。つまり、駆動円筒部材80は、可撓性の部材である。
駆動支持部材82は、駆動軸部81と駆動円筒部材80との間に設けられている。詳細には、駆動支持部材82は、駆動軸部81の径方向における外側であって、駆動円筒部材80の径方向における内側に設けられている。また、駆動支持部材82は、左右方向9に沿って間隔を空けて複数の位置に設けられている。
駆動支持部材82は、環状の部材であり、中央の開口に駆動軸部81が挿通されている。また、駆動支持部材82は、左右方向9に位置ずれしないよう、駆動軸部81に取り付けられている。例えば、駆動軸部81の外周の駆動支持部材82が配置される部分に、周方向に沿った切り欠きが形成されており、当該切り欠きに駆動支持部材82の開口に面した内面を含む内周部83(本発明の軸受部の一例)が嵌め込まれる構成が挙げられる。これにより、駆動支持部材82は、駆動軸部81を受ける軸受けの機能を有する。なお、駆動支持部材82は、駆動軸部81と一体に形成されていてもよい。
駆動支持部材82の外径は、駆動円筒部材80の内径と略同一である。これにより、駆動支持部材82の外周面84(本発明の当接部の一例)は、駆動円筒部材80の内周面85と当接する。これにより、駆動支持部材82は、駆動円筒部材80を内側から支持する。
図5(A)に示されるように、駆動円筒部材80は、下記の式(1)の関係を満たすように成形されている。ここで、式(1)におけるDは駆動円筒部材80の外径であり、式(1)におけるtは駆動円筒部材80の厚みであり、式(1)におけるSは駆動支持部材82の左右方向9に沿った配置間隔の長さである。
Figure 2014009068
式(1)の関係を満たすように構成された搬送ローラ61の駆動円筒部材80は、図3、図4、及び図6に示されるように、ピンチローラ62に圧接される。なお、ピンチローラ62の搬送ローラ61に対する圧接については、後述される。駆動円筒部材80は、ピンチローラ62に圧接されることによって、駆動支持部材82が設けられた左右方向9の各位置を節として、左右方向9に対して波状に撓む。具体的には、駆動円筒部材80は、図5(B)に示されるように、ピンチローラ62に圧接された箇所が凹むのではなく、図5(A)に示されるように、駆動円筒部材80が全体として左右方向9に対して波状に撓む。その理由について、以下に詳述する。
まず、駆動円筒部材80が2つの駆動支持部材82の間において図5(A)に示されるように撓む場合の撓みδが、以下の条件の下に算出される。当該条件は、両端が固定され且つ弾性率Eの駆動円筒部材80における2つの駆動支持部材82間の長さSの円柱梁に、図5(A)の紙面上向きに等分布荷重F/Sが作用しているというものである。ここで、撓みδを算出するために必要な断面二次モーメントIは、式(2)にように算出される。
Figure 2014009068
ここで、式(2)の(D +D1i )及び(D+D1i)の因数に、D1i=D−2tの関係が適用され、式(2)の(D−D1i)の因数に、D1i≒Dの近似式が適用されると、断面二次モーメントIは、式(3)のように算出される。
Figure 2014009068
そして、式(4)のように算出される両端固定等分布荷重の場合の駆動円筒部材80の撓みδaの公式に、式(3)が代入されることによって、駆動円筒部材80の撓みδaは、式(5)のように算出される。
Figure 2014009068
Figure 2014009068
次に、駆動円筒部材80が2つの駆動支持部材82の間において図5(B)に示されるように撓む場合の撓みδが、以下の条件の下に算出される。当該条件は、両端が固定され且つ弾性率Eの駆動円筒部材80の長さDの長方形断面梁の中心に中心荷重Fが作用しているというものである。ここで、撓みδを算出するために必要な断面二次モーメントIは、式(6)のように算出される。
Figure 2014009068
そして、式(7)のように算出される両端固定中心荷重の場合の駆動円筒部材80の撓みδの公式に、式(6)が代入されることによって、駆動円筒部材80の撓みδは、式(8)のように算出される。
Figure 2014009068
Figure 2014009068
そして、以上のように算出された駆動円筒部材80の撓みδが撓みδよりも大きければ、つまり撓みδと撓みδとが式(9)の関係を満たしていれば、駆動円筒部材80は、ピンチローラ62によって圧接された場合に、図5(B)に示されるようではなく図5(A)に示されるように撓む。これにより、駆動円筒部材80は、断面が円形に維持された状態で撓む。ここで、式(9)に式(5)と式(8)を代入することによって、式(1)が求められる。
Figure 2014009068
[ピンチローラ62]
図3及び図4に示されるように、ピンチローラ62は、従動軸部91と、従動円筒部材90と、従動支持部材92とを備えている。
従動軸部91は、左右方向9に延びた円柱形状の部材である。従動軸部91は、左右両端において、プリンタ部11のフレーム51に支持されている。本実施形態において、従動軸部91は、フレーム51に固定した状態で支持されている。つまり、本実施形態において、従動軸部91は、回転しない。
従動円筒部材90は、円筒形状、つまり中空の部材である。従動円筒部材90には、従動軸91が挿通されている。従動円筒部材90は、駆動円筒部材80を圧接しており、駆動円筒部材80の回転に従動して回転する。
従動円筒部材90の外周は、左右方向9に途切れることなく延びるように成形されている。ここで、従動円筒部材90の左端は、後述するように左右方向9に複数が配置された従動支持部材92のうち、最も左側の従動支持部材92の位置である。また、従動円筒部材90の右端は、従動支持部材92のうち、最も右側の従動支持部材92の位置である。つまり、従動円筒部材92は、左右方向9における左端側に配置された従動支持部材92の位置から右端側に配置された従動支持部材92の位置まで、左右方向9に連続して成形されている。
本実施形態において、従動円筒部材90は、アルミニウムで構成されているが、径方向に撓むことが可能な部材であれば、アルミニウム以外の部材、例えばアルミニウム以外の金属や金属以外の部材である樹脂などで構成されていてもよい。つまり、従動円筒部材90は、可撓性の部材である。
従動支持部材92は、従動軸部91と従動円筒部材90との間に設けられている。詳細には、従動支持部材92は、従動軸部91の径方向における外側であって、従動円筒部材90の径方向における内側に設けられている。また、従動支持部材92は、左右方向9に沿って間隔を空けて複数の位置に設けられている。
従動支持部材92は、環状の部材であり、中央の開口に従動軸部91が挿通されている。また、従動支持部材92は、左右方向9に位置ずれしないよう、従動軸部91に取り付けられている。例えば、従動軸部91の外周の従動支持部材92が配置される部分に、周方向に沿った切り欠きが形成されており、当該切り欠きに従動支持部材92の開口に面した内面を含む内周部93(本発明の従動軸受部の一例)が嵌め込まれる構成が挙げられる。これにより、従動支持部材92は、従動軸部91を受ける軸受けの機能を有する。なお、従動支持部材92は、従動軸部91と一体に形成されていてもよい。
従動支持部材92の外径は、従動円筒部材90の内径と略同一である。これにより、従動支持部材92の外周面94(本発明の当接部の一例)は、従動円筒部材90の内周面89と当接する。これにより、従動支持部材92は、従動円筒部材90を内側から支持する。
図5(D)に示されるように、従動円筒部材90は、式(10)の関係を満たすように成形されている。ここで、式(10)におけるDは従動円筒部材90の外径であり、式(10)におけるtは従動円筒部材90の厚みであり、式(10)におけるSは従動支持部材92の左右方向9に沿った配置間隔の長さである。
Figure 2014009068
式(10)の関係を満たすように構成されたピンチローラ62の従動円筒部材90は、図3、図4、及び図6に示されるように、搬送ローラ61に対して圧接する。なお、ピンチローラ62の搬送ローラ61に対する圧接については、後述される。従動円筒部材90は、搬送ローラ61に圧接することによって、従動支持部材92が設けられた左右方向9の各位置を節として、左右方向9に対して波状に撓む。具体的には、従動円筒部材90は、駆動円筒部材90と同様に、搬送ローラ61に圧接した箇所が凹むのではなく、従動円筒部材90が全体として左右方向9に対して波状に撓む。これにより、従動円筒部材90は、断面が円形に維持された状態で撓む。上記の理由は、上記において式(1)〜式(9)に基づいて説明した駆動円筒部材90の場合と同様である。
[ピンチローラ62の搬送ローラ61に対する圧接]
本実施形態において、搬送ローラ61とピンチローラ62とは、以下に説明する位置関係を維持して配置される。ここで、当該位置関係は、以下の2つの条件を満たす関係である。第1の条件は、図4(A)に示されるように、搬送ローラ61の駆動軸部81とピンチローラ62の従動軸部91との距離Dが、駆動円筒部材80の外径D1の1/2と、従動円筒部材90の外径D2の1/2との合計よりも小さくなることである。第2の条件は、駆動支持部材82と従動支持部材92とが、左右方向9において交互に配置されていることである。また、上述したように、ピンチローラ62は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ61のローラ面に圧接されている。
このように、搬送ローラ61とピンチローラ62とが配置された場合、駆動軸部81及び従動軸部91と、駆動軸部81に取り付けられた駆動支持部材82及び従動軸部91に取り付けられた従動支持部材92とが、フレーム51に固定した状態で支持されている一方、駆動円筒部80と従動円筒部90とが可撓性であるために、搬送ローラ61とピンチローラ62とは、図4(B)に示される状態となる。
つまり、図4(B)に示されるように、左右方向9において駆動支持部材82が配置された位置においては、駆動支持部材82に圧接した従動円筒部材90が駆動支持部材82に押し返された状態となる。一方、左右方向9において従動支持部材92が配置された位置においては、従動支持部材92が駆動円筒部材80に圧接して駆動円筒部材80を押圧する。
以上より、ピンチローラ62は、左右方向9において少なくとも駆動支持部材82の間にて搬送ローラ61を圧接する。また、以上より、駆動円筒部材80は、左右方向9において駆動支持部材82が設けられた位置を節として、左右方向9に対して波状に撓み、従動円筒部材90は、左右方向9において従動支持部材92が設けられた位置を節として、左右方向9に対して波状に撓む。その結果、図6に示されるように、駆動円筒部材80と従動円筒部材90とは、互いに当接した状態で左右方向9に波状に撓んだ状態となる。
そして、以上のように構成された搬送ローラ61とピンチローラ62とに挟持された記録用紙15は、左右方向9において波状に撓んだ状態となる。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、駆動円筒部材80は、ピンチローラ62に圧接されることによって波状に撓む。これにより、駆動円筒部材80とピンチローラ62とによって挟持された記録用紙15を、左右方向9に対して波状に撓ませることができる。また、本実施形態によれば、駆動円筒部材80は、断面が円形に維持された状態で撓む。これにより、駆動円筒部材80が波状に撓んだ状態において、駆動円筒部材80の直径は、左右方向9のいずれの位置においても同一に維持可能である。その結果、本実施形態によれば、記録用紙15の斜行や記録用紙15における皺の発生を防止しつつ、記録用紙15を波状に撓ませることができる。
また、本実施形態によれば、搬送ローラ61がピンチローラ62によって圧接される位置が駆動支持部材82の間であるため、駆動円筒部材80を、より波状に撓ませることができる。
また、本実施形態によれば、上記の式(1)を満足させるだけで、図5(B)ではなく図5(A)のように撓む駆動円筒部材80を容易に成形することができる。
また、本実施形態によれば、駆動円筒部材80が左右方向9に連続して形成されているため、記録用紙15の左右方向9におけるサイズにかかわらず、記録用紙15を左右方向9に沿って波状に撓ませることができる。
また、本実施形態によれば、駆動軸部81がフレーム51に固定されるため、プリンタ部11内に配置された駆動軸部81の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、搬送用モータ101の駆動力を駆動伝達部33を介して搬送ローラ61に確実に伝達することができる。
また、本実施形態によれば、エンコーダディスク74と光学センサ75とによって、搬送ローラ61の回転量を精度良く検出することができる。
また、本実施形態によれば、従動円筒部材90を駆動円筒部材80と同様に左右方向9に対して波状に撓ませることができる。
また、本実施形態によれば、上記の式(10)を満足させるだけで、駆動円筒部材80と同様に撓む従動円筒部材90を容易に成形することができる。
また、本実施形態によれば、従動軸部91がフレーム51に固定されるため、プリンタ部11内に配置された従動軸部91の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、従動円筒部材90が左右方向9に連続して形成されているため、記録用紙15の左右方向9におけるサイズにかかわらず、記録用紙15を左右方向9に沿って波状に撓ませることができる。
[変形例1]
上述の実施形態では、図6に示されるように、搬送ローラ61とピンチローラ62とは同様の構成であり、搬送ローラ61とピンチローラ62とが、左右方向9において波状に撓んでいた。しかし、搬送ローラ61とピンチローラ62とに挟持された記録用紙15が左右方向9において波状に撓んだ状態となるならば、搬送ローラ61またはピンチローラ62のいずれか一方のみが、図6に示されるような構成であってもよい。例えば、図7に示されるように、搬送ローラ61が、駆動軸部81と駆動円筒部材80と駆動支持部材82とを有しているが、従動ローラ61は、従動軸部91と従動円筒部材90と従動支持部材92とを有していなくてもよい。
変形例1の場合、図7に示されるように、ピンチローラ62は、左右方向9に沿って間隔を空けて複数配置されている。各ピンチローラ62は、2つの駆動支持部材82の間の位置に配置されている。各ピンチローラ62は、駆動円筒部材80と当接するローラ部95と、ローラ部95を左右方向9に沿った軸98を中心に回転可能に軸支する支持部96と、ばねなどで構成され支持部96及びローラ部95を駆動支持部材82に向けて付勢する付勢部材97とを備えている。
[変形例2]
図7に示された変形例1の構成において、駆動支持部材82の左右方向9の両側に、駆動円筒部材80の軸方向(左右方向9)に直交する断面の変形を抑制する断面変形抑制部材99が設けられていてもよい(図8(A)参照)。
図8(B)に示されるように、断面変形抑制部材99は、駆動円筒部材80の内面から径方向の内側に向けて立設された部材であり、左右方向9に直交する断面視において開口100が形成された環状の部材である。断面変形抑制部材99の開口100の内径は、駆動軸部81の直径よりも大きい。これにより、駆動円筒部材80がピンチローラ62に圧接されることによって波状に撓んだ場合、断面変形抑制部材99は駆動軸部81に対して概ね上向きに相対移動する。なお、断面変形抑制部材99の開口100の下面が、駆動軸部81に当接しないよう、開口100の大きさや相対移動が設定されている。
変形例2では、断面変形抑制部材99が駆動円筒部材80を補強するように機能する。これにより、駆動円筒部材80がピンチローラ62に圧接された際に、駆動円筒部材80の左右方向9に直交する断面の変形が抑制される。これにより、変形例2では、上述の実施形態よりも、駆動円筒部材80の直径を左右方向9のいずれの位置においても更に同一に維持することが可能である。
[変形例3]
上述の実施形態及び変形例1、2では、搬送ローラ61またはピンチローラ62の少なくとも一方が、軸部(駆動軸部81、従動軸部91)、円筒部材(駆動円筒部材80、従動円筒部材90)、及び支持部材(駆動支持部材82、従動支持部材92)を有していた。しかし、搬送ローラ61及びピンチローラ62の双方が、軸部、円筒部材、及び支持部材を有していない構成であってもよい。
例えば、図9に示されるように、搬送ローラ61は、駆動軸部52と駆動回転部53とを備えている。また、ピンチローラ62は、従動軸部54と従動回転部55とを備えている。駆動軸部52は、上述の実施形態の駆動軸部81とは異なり、フレーム51に回転可能に支持されている。また、従動軸部54は、上述の実施形態の従動軸部91とは異なり、フレーム51に回転可能に支持されている。
また、駆動軸部52には第2ギヤ40(図3参照)と同様の機能を有するギヤ(不図示)が取り付けられており、駆動軸部52は当該ギヤと一体に回転する。これにより、駆動軸部52は、搬送用モータ101から駆動力を付与されて、左右方向9を軸方向として回転する。また、駆動軸部52にはエンコーダディスク74(図3参照)と同様の機能を有するエンコーダディスク(不図示)が取り付けられており、駆動軸部52は当該エンコーダディスクと一体に回転する。
駆動回転部53は、駆動軸部52に間隔を空けて複数取り付けられており、駆動軸部52と一体に回転する。また、従動回転部55は、従動軸部54に間隔を空けて複数取り付けられており、従動軸部54と一体に回転する。ここで、駆動回転部53と従動回転部55とは、左右方向9において同位置に取り付けられている。つまり、駆動回転部53と従動回転部55とは、相互に対向する位置に配置されている。また、駆動回転部53の周面と従動回転部55の周面とは、相互に当接されている。これにより、従動回転部55は、駆動回転部53に従動して回転する。また、駆動回転部53と従動回転部55とは、記録用紙15を挟持して搬送方向に搬送する。
左右方向9における駆動回転部53の間には、第1押圧部材56が配置されている。つまり、第1押圧部材56は、搬送ローラ61の軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。第1押圧部材56は、駆動軸部52の上方、つまり駆動軸部52に対して従動軸部54の反対側に配置されている。第1押圧部材56は、ばねなどによって駆動軸部52に圧接されている。つまり、第1押圧部材56は、搬送ローラ61をピンチローラ62に向けて押圧する。
左右方向9における従動回転部55の間には、第2押圧部材57が配置されている。つまり、第2押圧部材57は、ピンチローラ61の軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。また、第2押圧部材57は、左右方向9において、第1押圧部材56と異なる位置に配置されている。変形例3では、左右方向9における2つの回転部53、55の間には、第1押圧部材56と第2押圧部材57とが交互に配置されている。第2押圧部材57は、従動軸部54の下方、つまり従動軸部54に対して駆動軸部52の反対側に配置されている。第2押圧部材57は、ばねなどによって従動軸部54に圧接されている。つまり、第2押圧部材57は、ピンチローラ62を搬送ローラ61に向けて押圧する。
変形例3によれば、第1押圧部材56が、搬送ローラ61をピンチローラ62に向けて押圧する。また、第2押圧部材57が、ピンチローラ62を搬送ローラ61に向けて押圧する。つまり、第1押圧部材56と第2押圧部材57とは、相互に押し合うようにローラ61、62を押圧する。また、第1押圧部材56と第2押圧部材57との左右方向9の位置は、異なる位置である。以上より、第1押圧部材56と第2押圧部材57とによって押圧された駆動軸部52と従動軸部54とは、図9に示されるように、左右方向9に対して波状に撓む。これにより、搬送ローラ61とピンチローラ62とによって挟持された記録用紙15を、左右方向9に対して波状に撓ませることができる。また、本実施形態によれば、駆動軸部52と従動軸部54とが撓むが、搬送ローラ61とピンチローラ62とは撓まない。そのため、駆動軸部52と従動軸部54とが波状に撓んだ状態において、搬送ローラ61とピンチローラ62との直径が同じに維持される。以上より、変形例3によれば、上述の実施形態と同様に、記録用紙15の斜行や記録用紙15における皺の発生を防止しつつ、記録用紙15を波状に撓ませることができる。
また、変形例3によっても、搬送ローラ61の回転量を精度良く検出することができる。
[変形例4]
上述の実施形態及び変形例においては、搬送ローラ61及びピンチローラ62が各実施形態で説明したような構成を有していたが、複合機10に備えられた他のローラ、例えば排出ローラ64及び拍車65が当該構成を有していてもよい。なお、この際、ロータリーエンコーダ73は、当該他のローラに設けられていてもよい。
[変形例5]
また、上述の実施形態及び変形例においては、搬送ローラ61は、搬送方向に直交する左右方向9に沿って連続した1つの駆動円筒部材80によって成形されていたが、複数の駆動円筒部材80が左右方向9に沿って配置されていてもよい。すなわち、内部に複数の駆動支持部材82を備えた駆動円筒部材80が、1つの駆動軸部81に複数並んで配置されており、それぞれの駆動円筒部材80が波状に撓んでもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
15・・・記録用紙
51・・・フレーム
61・・・搬送ローラ
62・・・ピンチローラ
80・・・駆動円筒部材
81・・・駆動軸部
82・・・駆動支持部材
83・・・内周部
84・・・外周面

Claims (14)

  1. モータと、
    上記モータから駆動力を付与されてシートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動ローラと、
    上記駆動ローラと対向する位置に上記駆動ローラ側に付勢されて配置されており上記駆動ローラに従動して回転する従動ローラと、
    上記駆動ローラ及び上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、を備え、上記駆動ローラと上記従動ローラとの間にシートを挟持して上記搬送方向に搬送する搬送装置であって、
    上記駆動ローラは、
    上記軸方向に延びた駆動軸部と、
    上記駆動軸部が挿通された円筒形状且つ可撓性の部材であって、回転可能な駆動円筒部材と、
    上記駆動軸部を受ける軸受部と、上記駆動円筒部材の内周と当接する当接部とを有し、上記軸方向に沿って間隔を空けて複数の位置に設けられており、上記駆動円筒部材を内側から支持する駆動支持部材と、を備え、
    上記駆動円筒部材は、
    上記従動ローラに圧接されることによって、上記駆動支持部材が設けられた上記軸方向の各位置を節として、上記軸方向に対して波状に撓むように成形されている搬送装置。
  2. 上記従動ローラは、上記軸方向において少なくとも上記駆動支持部材の間にて上記駆動ローラを圧接する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記駆動円筒部材は、
    ((3×π×D1)/(S1×t1))≦1
    但し、
    D1:上記駆動円筒部材の外径
    S1:上記駆動支持部材の上記軸方向に沿った配置間隔の長さ
    t1:上記駆動円筒部材の厚み
    を満足するように成形されている請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 上記駆動円筒部材は、上記軸方向における一端側に配置された上記駆動支持部材の位置から他端側に配置された上記駆動支持部材の位置まで、上記軸方向に連続して成形されている請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記ローラ支持部材は、上記駆動軸部を固定した状態で支持するものである請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記駆動支持部材の上記当接部が当接する上記駆動円筒部材の外周と連結し、上記モータの駆動力を伝達する駆動伝達部を更に備える請求項5に記載の搬送装置。
  7. 上記駆動支持部材の上記当接部が当接する上記上記駆動円筒部材の外周と連結し、回転中心と同心の周上に被検出部が設けられた回転体と、
    上記被検出部と対向して設けられており、上記被検出部を検出することによって上記回転体の回転量に応じた信号を出力する検出部と、を更に備える請求項5または6に記載の搬送装置。
  8. 上記従動ローラは、
    上記軸方向に延びた従動軸部と、
    上記従動軸部が挿通された円筒形状且つ可撓性の部材であって、回転可能な従動円筒部材と、
    上記従動軸部を受ける従動軸受部と、上記従動円筒部材の内周と当接する従動当接部とを有し、上記軸方向における上記駆動支持部材の各々の間の位置に間隔をあけて複数設けられており、上記従動円筒部材を内側から支持する従動支持部材と、を備え、
    上記従動円筒部材は、
    上記駆動ローラに圧接することによって、上記従動支持部材が設けられた上記軸方向の各位置を節として、上記軸方向に対して波状に撓むように成形されている請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 上記従動円筒部材は、
    ((3×π×D2)/(S2×t2))≦1
    但し、
    D2:上記従動円筒部材の外径
    S2:上記従動円筒部材の上記軸方向に沿った配置間隔の長さ
    t2:上記従動円筒部材の厚み
    を満足するように成形されている請求項8に記載の搬送装置。
  10. 上記ローラ支持部材は、上記従動軸部を固定した状態で支持するものである請求項8または9に記載の搬送装置。
  11. 上記従動円筒部材は、上記軸方向における一端側に配置された上記従動支持部材の位置から他端側に配置された上記従動支持部材の位置まで、上記軸方向に連続して成形されている請求項8から10のいずれかに記載の搬送装置。
  12. モータと、
    上記モータから駆動力を付与されてシートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動ローラと、
    上記駆動ローラと対向する位置に上記駆動ローラ側に付勢されて配置されており上記駆動ローラに従動して回転する従動ローラと、
    上記軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されており、上記駆動ローラを上記従動ローラに向けて押圧する第1押圧部材と、
    上記軸方向における上記第1押圧部材と異なる位置に、上記軸方向に沿って間隔を空けて複数配置されており、上記従動ローラを上記駆動ローラに向けて押圧する第2押圧部材と、
    上記駆動ローラ及び上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、を備え、上記駆動ローラ及び上記従動ローラの間にシートを挟持して上記搬送方向に搬送する搬送装置であって、
    上記駆動ローラは、
    上記モータから駆動力を付与されて、シートの搬送方向と直交する方向を軸方向として回転する駆動軸部と、
    上記駆動軸部に間隔を空けて複数取り付けられており、シートと当接し上記駆動軸部と一体に回転する駆動回転部と、を備え、
    上記従動ローラは、
    上記駆動軸部と対向する位置に、上記軸方向に沿って回転可能に配置されている従動軸部と、
    上記従動軸部における上記駆動回転部と対向する位置に、上記駆動回転部と当接した状態で複数取り付けられており、上記駆動回転部に従動して回転する従動回転部と、を備える搬送装置。
  13. 上記駆動軸部と一体に回転し、回転中心と同心の周上に被検出部が設けられた回転体と、
    上記被検出部と対向して設けられており、上記被検出部を検出することによって上記回転体の回転量に応じた信号を出力する検出部と、を更に備える請求項12に記載の搬送装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の搬送装置と、
    上記搬送装置によって搬送されたシートにインク滴を吐出することによって画像を記録する記録部と、を備えるインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016045054A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 住友ゴム工業株式会社 金型内周面測定装置

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