JP2014009017A - エアゾール容器の操作切替機構及びそれを備えるエアゾール容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】押下げヘッドを操作することなく、不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる新規なエアゾール容器の操作切替機構及びそれを備えるエアゾール容器を提供する。
【解決手段】本発明は、エアゾール容器1のステム3に繋がり押下げ可能な押下げヘッド11と、ヘッド11を取り囲む内筒部12b及び外筒部12dを有して容器1に固定される環状の容器カバー12と、カバー外筒部12dに対して回転可能に保持される操作部材13と、操作部材13の回転によってカバー内筒部12bに沿って昇降可能なスライド部材14とを備え、スライド部材14は、カバー内筒部12bに沿った上昇によってヘッド天壁11aに到達してヘッド11の押し下げを阻止する一方、カバー内筒部12bに沿った下降によってヘッド11を押下げ可能に露出させる天壁14aを有し、ヘッド11とスライド部材14にそれぞれ、ヘッド11に引っ掛かってその押し下げを生起させる係止部Fを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送時等のエアゾール容器を使用できない不使用状態、押下げヘッドを操作して通常の噴射を行うことができる使用状態及び、廃棄時に残留したガスを取り除くことができるガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる機構及び、それを備えるエアゾール容器に関するものである。
出願人は既に、エアゾール容器のノズル(押下げヘッド)を周方向(軸線周り)に回転させることによって、不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる噴射装置と、それを備えるエアゾール容器を提案済みである(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−274232号公報
その一方で、様々なニーズに応じて、新たな技術を提案していくことが重要であることも事実である。
本発明の目的とするところは、押下げヘッドを操作することなく、不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる新規なエアゾール容器の操作切替機構及びそれを備えるエアゾール容器を提供することにある。
本発明である、エアゾール容器の操作切替機構は、エアゾール容器のステムに繋がり押下げ可能な押下げヘッドと、当該押下げヘッドを取り囲む内筒部及び外筒部を有してエアゾール容器に固定される環状の容器カバーと、当該容器カバーの外筒部に対して回転可能に保持される操作部材と、当該操作部材と押下げヘッドとの間に形成された環状の隙間に配置されて操作部材の回転によって容器カバーの内筒部に沿って昇降可能な環状のスライド部材とを備え、
当該スライド部材は、容器カバーの内筒部に沿った上昇によって押下げヘッドの天壁に到達して当該押下げヘッドの押し下げを阻止する一方、容器カバーの内筒部に沿った下降によって押下げヘッドを押下げ可能に露出させる天壁を有し、押下げヘッドとスライド部材にそれぞれ、当該スライド部材が押下げヘッドを露出させた状態から更に下降することによって押下げヘッドに引っ掛かって押下げヘッドの押し下げを生起させる係止部を有することを特徴とするものである。
本発明では、スライド部材に、当該スライド部材が押下げヘッドの天壁に到達したとき、押下げヘッドの下端部が接触するストッパを設けることが好ましい。また、本発明では、容器カバーと操作部材にそれぞれ、互いに乗り越え可能な凸部を形成し、操作部材の回転角度を位置決めすることによってスライド部材を高さ方向に位置決めする位置決め部を有することが好ましい。
本発明では、押下げヘッドに、切断可能な連結部を介して、操作部材の上端に引っ掛かるリング部材を設けることができる。
また、本発明は、上記操作切替機構を備えることを特徴とするエアゾール容器である。
本発明によれば、操作部材を一方に回転させてスライド部材を上昇させれば、スライド部材の天壁が押下げヘッドの天壁に到達することにより、押下げヘッドの押し下げを阻止することができる。これにより、エアゾール容器を誤噴射させることなく搬送することができる。
一方、操作部材を逆回転させてスライド部材を下降させれば、押下げヘッドがスライド部材の天壁から露出することにより、押下げヘッドの押し下げが可能になる。これにより、使用者が押下げヘッドを押し下げることによって通常の噴射が可能になる。
更に操作部材を逆回転させてスライド部材を下降させれば、スライド部材が押下げヘッドに引っ掛かって押下げヘッドを更に押し下げることができる。これにより、押下げヘッドが継続的に押し下げられることによって、エアゾール容器のガス抜きが可能になる。
従って、本発明によれば、押下げヘッドを操作することなく、エアゾール容器の不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる。
本発明である、操作切替機構を備えたエアゾール容器の一実施形態であって、その不使用状態を一部断面で示す要部側面図である。 (a)は、図1のX1−X1断面図であり、(b)は、(a)のY−Y断面図であり、(c)は、(a)のZ−Z断面図である。 同実施形態の使用状態を一部断面で示す要部側面図である。 図3のX2−X2断面図である。 同実施形態のガス抜き状態を一部断面で示す要部側面図である。 図5のX3−X3断面図である。 本発明である、操作切替機構を備えたエアゾール容器の他の実施形態であって、その不使用状態を一部断面で示す要部側面図である。 同実施形態の使用状態を一部断面で示す要部側面図である。 同実施形態のガス抜き状態を一部断面で示す要部側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の様々な実施形態を詳細に説明する。
図1中、符号1は、内容物と共に圧縮ガスが充填されたエアゾール容器であり、図中、右半分の断面側ではその外形のみを模式的に示す。エアゾール容器1は、その肩部1aに環状のマウントカップ2が取り付けられており、マウントカップ2の取り付け部分は、環状の巻き締め部2aとしてなる。巻き締め部2aに取り囲まれた部分には、エアゾール用容器内の図示せぬバルブに繋がるステム3が突出している。
一方、符号10は、本発明の一実施形態である操作切替機構である。符号11は、操作切替機構10を構成する押下げヘッドである。押下げヘッド11は、使用者が押し下げる天壁11aを有し、この天壁(以下、「ヘッド天壁」)11aの外縁から外筒部(以下、「ヘッド外筒部」)11bが一体に垂下する。ヘッド天壁11aには、外筒部11bの内側に、この外筒部11bから間隔を置いて内筒部(以下、「ヘッド内筒部」)11cが一体に垂下する。ヘッド内筒部11cは、ステム3に繋がり、その内側に噴射通路を形成する。
符号12は、操作切替機構10を構成する肩カバー(容器カバー)である。肩カバー12は、エアゾール容器1に固定されるベース12aを有する。ベース12aは、巻き締め部2aに嵌合保持される固定部C1を有し、内筒部(以下、「カバー内筒部」)12bが設けられている。カバー内筒部12bは、ベース12aから押下げヘッド11を取り囲むように一体に起立する。カバー内筒部12bは、ヘッド外筒部11bから間隔を置いて配置されている。また、ベース12aには、エアゾール容器の肩部1aを保護する環状のカバー本体12cが設けられている。カバー本体12cには、カバー内筒部12b取り囲むように外筒部(以下、「カバー外筒部」)12dが設けられている。カバー外筒部12dは、カバー本体12cから一体に起立してカバー内筒部12bから間隔を置いて配置されている。
符号13は、操作切替機構10を構成するとともに、使用者が操作する操作部材である。操作部材13は、円筒形をしてなり、カバー外筒部12dに対して回転可能に保持される。本形態では、操作部材13の下端部(以下、「操作部材下端部」)13aは、その外周面が内向きに窪んで小径部として構成されている。これにより、操作部材13には、大径部としてなる残部13bとの間に段差13sを形成する。本形態では、操作部材13は、その下端部13aがカバー外筒部12dの内周面に対して回転可能に保持されるとともに、残部13bが操作部材13を回転させるための操作部として機能する。
また、操作部材13と、容器カバー12にはそれぞれ、操作部材13を容器カバー12に対して抜け止め保持する固定部C2が設けられている。本形態では、図2(a)に示すように、操作部材下端部13aには、軸線O周りを周回する環状溝13nと、この環状溝13nに繋がって軸線O周りを任意の長さで伸びる横溝13g1が形成されている。一方、カバー外筒部12dには、図2(b)に示すように、突起12pが設けられている。本形態では、固定部C2は、環状溝13n及び横溝13g1と突起12pからなる。突起12pは、環状溝13n及び横溝13g1の下端に軸線O周りにスライド可能に引っ掛かる。これにより、操作部材13は、カバー外筒部12dの内周面に対して回転可能に抜け止め保持される。
更に、肩カバー12と操作部材13には、図2(a)に示すように、操作部材13の軸線O周りの回転角度を位置決めする位置決め部Pが設けられている。本形態では、横溝13g1には、複数の凸部13rが設けられている。凸部13rは、図2(c)に示すように、軸線Oに沿って伸びる縦リブで構成されている。また、カバー外筒部12dには、横溝13g1に沿ってスライド可能な凸部12rが設けられている。凸部12rも、図2(c)に示すように、軸線Oに沿って伸びる縦リブで構成されている。本形態では、位置決め部Pは、例えば、図2(a)に示すように、カバー外筒部12dに設けられた凸部12rと、操作部材下端部13aに設けられた複数の凸部13rが挙げられる。凸部12r及び13rは、互いに引っ掛かって係止される一方、一定以上の回転力が加わると互いに乗り越えることができる。更に本形態では、凸部13rは、横溝13g1の一方の終端e1を凸部12rと隣接する位置に位置決めする凸部13r1と、回転部材13を凸部12rから所定量だけ回転させた位置に位置決めする凸部13r2及び13r3と、横溝13g1の他方の終端e2を凸部12rと隣接する位置に位置決めする凸部13r4からなる。本形態では、位置決め部Pは、図示のように、軸線Oを挟んで対称に、2箇所の位置に配置されている。位置決め部Pは、本形態のように、複数個所に配置することが可能であるが、本発明に従えば、少なくとも、1箇所に配置することができる。なお、図中は、例示的に一方の位置決め部Pにのみ、詳細に符号を付している。
図1中、符号14は、操作切替機構10を構成する環状のスライダ(スライド部材)である。スライダ14は、押下げヘッド11と操作部材13との間に形成された環状の隙間に配置されている。スライダ14は、環状の天壁14aを有し、この天壁(以下、「スライダ天壁」)14aの内縁から内筒部(以下、「スライダ内筒部」)14bが一体に垂下する。本形態では、スライダ内筒部14bは、カバー内筒部12bの内側に配置される。また、本形態では、肩カバー12とスライダ14に、スライダ14を内筒部12bに沿って回転不能に昇降させる案内部Gが設けられている。案内部Gは、例えば、図1に示すように、カバー内筒部12bに設けられたスプライン溝(突起)12sと、スライダ内筒部14bに設けられたスプライン突起(溝)14sが挙げられている。スプライン溝(突起)12s及びスプライン突起(溝)14sは、互いに軸線Oに沿ってスライド可能に噛み合わせることができる。これにより、スライダ14は、肩カバー12に対して軸線O周りを空転することなく、カバー内筒部12bに沿って昇降させることができる。
また、スライダ14は、その天壁14aの外縁から外筒部(以下、「スライダ外筒部」)14cが一体に垂下する。スライダ14は、操作部材13の回転により昇降させることができる。本形態では、操作部材13とスライド部材14に、スライダ14を操作部材13の回転によって昇降させる駆動部Dが設けられている。駆動部Dは、例えば、図1に示すように、スライダ外筒部14cの下端部に設けられた突起14pと、操作部材13の内周面に形成された螺旋溝13g2が挙げられている。螺旋溝13g2は、その形状に沿って操作部材13を案内する。螺旋溝13g2は、軸線O方向に沿って軸線O周りを傾斜させることにより構成されている。これにより、スライダ14は、操作部材13を軸線O周りに回転させることにより、肩カバー12に対して軸線O周りを空転することなく、昇降させることができる。
本形態では、螺旋溝13g2の一方の終端は、図1に示すようにスライダ天壁14aがカバー内筒部12bに沿った上昇によってヘッド天壁11aに到達して押下げヘッド11の押し下げを阻止する位置まで伸びている。これに対し、螺旋溝13g2の他方の終端は、スライダ天壁14aが押下げヘッド11を押下げ可能に露出させる図3の位置を超えて、押下げヘッド11の押し下げを生起させることができる図5の位置まで伸びている。
本形態では、押下げヘッド11とスライダ14にそれぞれ、スライダ14が押下げヘッド11を露出させた状態から更に下降することによって押下げヘッド11に引っ掛かって押下げヘッド11の押し下げを生起させる係止部Fが設けられている。本形態では、スライダ内筒部14bの下端部に、複数の連結部14eを介してガイド筒14dが設けられている。連結部14eは、スライダ内筒部14bとガイド筒14dとの間に、ヘッド外筒部11bをスライド可能に収納する環状の隙間を形成する。係止部Fは、例えば、図1に示すように、ガイド筒14dの上端部に設けられた突起14fと、ヘッド外筒部11bの下端部に設けられた突起11fが挙げられている。突起14fは、スライダ14の下降によって押下げヘッド11の突起11fに引っ掛かって押下げヘッド11の押し下げを生起させる。これにより、スライダ14が押下げヘッド11を露出させた状態から更に押下げヘッド11を押し下げることができる。なお、本形態では、ヘッド外筒部11bを薄肉に形成し、この薄肉部分11b1に突起11fを設けることで、押下げヘッド11の小径化を図っている。
加えて、本形態では、連結部14eは、図1に示すように、スライダ14がヘッド天壁11aに到達しているとき、押下げヘッド11の下端部が接触する。これにより、連結部14eは、ストッパとして構成されることで、押下げヘッド11の押下げを確実に防止することができる。なお、本形態において、連結部14eは、軸線O周りに間隔を置いて配置された連結部として構成されているが、本発明に従えば、軸線O周りを周回する環状の連結部として構成することも可能である。
次に、本実施形態の使用方法を説明する。
まず、図1の状態にあるときは、スライダ天壁14aがヘッド天壁11aに到達することにより、押下げヘッド11の押し下げを阻止することができる。これにより、エアゾール容器1を誤噴射させることなく搬送することができる。また、連結部14eは、図1に示すように、押下げヘッド11の下端部が接触するため、押下げヘッド11の押下げを確実に防止することができる。このとき、操作部材13は、図2に示すように、その凸部13r1が肩カバー12の凸部12rに引っ掛かって位置決めされている。これにより、使用者等が操作部材13の操作部13bを一定以上の力で回転させない限り、エアゾール容器1の不使用状態を維持することができる。
一方、操作部材13を矢印の方向にねじれば、操作部材13の凸部13r1が肩カバー12の凸部12rを乗り越えることで、操作部材13の回転が可能になる。これにより、図3に示すように、押下げヘッド11がスライダ天壁14aから露出してその押し下げが可能になる位置まで、スライダ14を下降させることができる。この状態で、使用者が押下げヘッド11を押し下げれば、押下げヘッド11の噴射口11dから通常の噴射を行うことができる。特に、本形態では、スライダ14は、図4に示すように、操作部材13の凸部13r2が肩カバー12の凸部12rを乗り越えたのち、凸部13r3に引っ掛かるまで下降させることができる。本形態では、操作部材13の凸部13r3が肩カバー12の凸部12rに引っ掛かる位置で、押下げヘッド11がスライダ天壁14aから露出することにより、押下げヘッド11の押し下げが可能になるように設定する。これにより、使用者等が操作部材13を一定以上の力で回転させない限り、エアゾール容器1の使用状態を維持することができる。
更に操作部材13を矢印の方向にねじれば、操作部材13の凸部13r3が肩カバー12の凸部12rを乗り越えることで、操作部材13の回転が可能になる。これにより、スライダ14を更に下降させることができる。このとき、スライダ14は、図5に示すように、押下げヘッド11を引っ掛けて押下げヘッド11を自動的に押し下げる。これにより、押下げヘッド11が継続的に押し下げられることによって、エアゾール容器1のガス抜きが可能になる。本形態では、スライダ14は、図6に示すように、操作部材13の凸部13r4が肩カバー12の凸部12rを乗り越えたのち、横溝13g1の他方の終端e2が肩カバー12の凸部12rに接触するまで下降させることができる。本形態では、横溝13g1の他方の終端e2が凸部12rに接触する位置で、押下げヘッド11の押し下げが固定されるように設定する。これにより、使用者等が操作部材13を一定以上の力で逆回転させない限り、エアゾール容器1のガス抜き状態を維持することができる。
このように、本形態によれば、押下げヘッド11を操作することなく、エアゾール容器1の不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で切り替えることができる。なお、かかる構成によれば、操作部材13を逆回転させることにより、不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を一連の操作で適宜、切り替えることができる。
特に、本形態では、肩カバー12と操作部材13に、操作部材13の軸線O周りの回転角度を位置決めする位置決め部Pを設けたことによって、スライダ14を高さ方向に位置決めすることができる。これにより、操作部材13の回転量を微調整することなく、不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を選択することができる。なお、本発明に従えば、位置決め部Pは、螺旋溝13g2を不使用状態の高さ、使用状態の高さ及びガス抜き状態の高さにおいて、水平になるように構成することでも不使用状態、使用状態及びガス抜き状態を選択することができる。
図7〜9は、本発明である操作切替機構の他の実施形態を備えたエアゾール容器1である。図7は不使用状態、図8は使用状態、そして、図9はガス抜き状態を示す。なお、以下の説明において、図1〜8と実質的に同一な部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
本形態では、スライダ14に、操作部材13の上端に引っ掛かるリング部材16が設けられている。リング部材16は、その内側に、スライダ14を配置することができる。本形態では、リング部材16は、切断可能な連結部17を介して、スライダ14の外筒部14cに結合されている。
一方、操作部材13の上端には、環状の段部13dが設けられている。段部13dは、リング部材16を収容することができる。段部13dは、例えば、図8に示すように、スライダ14が使用状態にあるときに、リング部材16を収容できるように構成する。
リング部材16は、スライダ14の下降を制限することができる。このため、容易にガス抜き状態になることがない。ガス抜き状態にするためには、スライダ14からリング部材16を取り除く必要がある。リング部材16は、例えば、スライダ14を上昇させた後、人力によって毟り取ることができる。このように、スライダ14にリング部材16を設ければ、ガス抜き状態に誤って動作することを防止することができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、本発明に従えば、種々の変更を加えることができる。例えば、肩カバー12の固定部C1は、巻き締め部2a以外に固定されるものとすることができる。また、操作部材13の操作部(残部)13bには、その外周面にローレット加工等を施すことで滑り止めを設けることができる。さらに、本形態では、スライダ天壁14aは、ヘッド天壁11aとほぼ同一高さであるが、本発明に従えば、スライダ(スライド部材)14は、ヘッド天壁11aを内側に収納する高さまで上昇させることも可能である。
本発明は、ステムの押し下げにより内容物が噴射されるエアゾール容器であれば、芳香剤等の、様々な内容物を充填したエアゾール容器に採用することができる。
1 エアゾール容器
2 マウントカップ
2a 巻き締め部
3 ステム
10 操作切替機構(第1の実施形態)
11 押下げヘッド
11a ヘッド天壁
11b ヘッド外筒部
11c ヘッド内筒部
11f 突起(係止部)
12 肩カバー(容器カバー)
12a ベース
12b カバー内筒部
12c カバー本体
12d カバー外筒部
12r 凸部(位置決め部)
12s スプライン溝(突起)
13 操作部材
13a 操作部材下端部
13b 残部(操作部)
13g1 横溝
13g2 螺旋溝(駆動部)
13n 環状溝(位置決め部)
13r1〜13r4 凸部(位置決め部)
14f 突起(係止部)
14p 突起(駆動部)
14s スプライン突起(溝)
14f 突起(係止部)
C1 固定部(嵌合保持部)
C2 固定部(抜け止め部)
D 駆動部
F 係止部
G 案内部
P 位置決め部

Claims (5)

  1. エアゾール容器のステムに繋がる押下げヘッドと、この押下げヘッドを取り囲む内筒部及び外筒部を有してエアゾール容器に固定される環状の容器カバーと、当該容器カバーの外筒部に対して回転可能に保持される操作部材と、当該操作部材と押下げヘッドとの間に形成された環状の隙間に配置されて操作部材の回転によって容器カバーの内筒部に沿って昇降可能な環状のスライド部材とを備え、
    当該スライド部材は、容器カバーの内筒部に沿った上昇によって押下げヘッドの天壁に到達して押下げヘッドの押し下げを阻止する一方、その下降によって押下げヘッドを操作可能に露出させる天壁を有し、押下げヘッドとスライド部材にそれぞれ、当該スライド部材が押下げヘッドを露出させた状態から更に下降することによって押下げヘッドに引っ掛かって押下げヘッドの押し下げを生起させる係止部を有することを特徴とするエアゾール容器の操作切替機構。
  2. 請求項1において、スライド部材に、押下げヘッドの天壁に到達したとき、押下げヘッドの下端部が接触するストッパを設けたことを特徴とするエアゾール容器の操作切替機構。
  3. 請求項1又は2において、容器カバーと操作部材にそれぞれ、互いに乗り越え可能な凸部を形成し、操作部材の回転角度を位置決めすることによってスライド部材を高さ方向に位置決めする位置決め部を有することを特徴とするエアゾール容器の操作切替機構。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、スライド部材に、切断可能な連結部を介して、操作部材の上端に引っ掛かるリング部材を設けたことを特徴とするエアゾール容器の操作切替機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作切替機構を備えることを特徴とするエアゾール容器。
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