JP2014008376A - ポンプコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】連通流路に形成される拡径部をしごき型ポンプのしごき部に近接させて取り付けることができ、気泡の滞留を抑制させることができるポンプコネクタを提供する。
【解決手段】メインチューブ1を接続可能なメインチューブ接続部9aと、血液ポンプ4のしごき部4bにて径方向に圧縮されつつ長手方向にしごかれて内部の液体を流動させ得る被しごきチューブ8を接続可能な被しごきチューブ接続部9bと、メインチューブ1の流路と被しごきチューブ8の流路とを連通させる連通流路9cと、連通流路9cの所定部位に形成され、メインチューブ1の内径寸法から被しごきチューブ8の内径寸法までテーパ状に拡径した拡径部9dとを具備したポンプコネクタ9において、血液ポンプ4の本体部4aに形成された把持部4cにて把持され得る被把持部9gが外周面に形成されたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、血液回路等を構成するメインチューブとポンプチューブとを接続可能なポンプコネクタに関するものである。
血液透析治療時に用いられる一般的な血液回路は、先端に動脈側穿刺針が取り付けられる動脈側血液回路と、先端に静脈側穿刺針が取り付けられる静脈側血液回路とから主に構成されており、これら動脈側血液回路及び静脈側血液回路の各基端にダイアライザ等の血液浄化器を接続し得るよう構成されている。動脈側血液回路には、しごき型ポンプから成る血液ポンプが配設されており、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針を患者に穿刺した状態で当該血液ポンプを駆動させることにより、動脈側穿刺針から血液を採取するとともに、その血液を動脈側血液回路及び静脈側血液回路にて体外循環させ、その体外循環の過程でダイアライザによる血液浄化が行われるよう構成されている。
しかるに、動脈側血液回路は、内部に液体流路が形成された可撓性のメインチューブから成るとともに、血液ポンプが配設される部位には、被しごきチューブが接続されている。この被しごきチューブは、例えば特許文献1にて開示されているように、所謂ポンプチューブと称されるもので、動脈側血液回路を構成するメインチューブよりも内部の液体流路の径が大きく設定された可撓性のチューブ状部材から成るとともに、その両端がポンプコネクタを介してメインチューブにそれぞれ接続されている。
かかるポンプコネクタは、樹脂成形部品から成り、上記の如きメインチューブを接続可能なメインチューブ接続部と、被しごきチューブを接続可能な被しごきチューブ接続部と、当該メインチューブ接続部に接続されたメインチューブの流路と被しごきチューブ接続部に接続された被しごきチューブの流路とを連通させる連通流路と、該連通流路の途中に形成され、メインチューブの内径寸法から被しごきチューブの内径寸法までテーパ状に拡径した拡径部とを有していた。
一方、血液ポンプは、本体部(ステータ)と、該本体部に形成された凹部に回転可能とされたしごき部(ローラ)とを具備しており、当該本体部には、被しごきチューブの所定部位を把持するための把持部が形成されている。そして、被しごきチューブの中央部を血液ポンプの本体部の凹部に挿入してしごき部と対峙させるとともに、当該被しごきチューブの両端部を把持部にてそれぞれ把持させることで、メインチューブが接続された被しごきチューブを血液ポンプに取付け得るようになっている。
かかる取付け状態において血液ポンプを駆動させると、しごき部が凹部内で回転するので、当該しごき部によって凹部内に位置する被しごきチューブを径方向に圧縮しつつ長手方向にしごくことができ、メインチューブ及び被しごきチューブ内の液体(患者の血液等)をしごき方向に向けて送液することが可能とされている。なお、ポンプコネクタは、血液ポンプに被しごきチューブを取り付けた状態において、当該血液ポンプにおける本体部の外側に位置している。
特開2008−2388号公報
しかしながら、上記従来技術においては、被しごきチューブを血液ポンプ等のしごき型ポンプの把持部にて被しごきチューブを把持させていたので、ポンプコネクタに形成された拡径部が本体部(凹部)のしごき部から離間した位置(本体部の外部の位置)となっていた。かかる拡径部においては、連通流路を通過する液体の流速が急激に変化することから、気泡が滞留してしまう可能性が比較的高く、従来技術の如く、しごき部から離間した位置で気泡が滞留してしまうと、その気泡を当該しごき部のしごき動作によって下流側に流動させることが困難となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、連通流路に形成される拡径部をしごき型ポンプのしごき部に近接させて取り付けることができ、気泡の滞留を抑制させることができるポンプコネクタを提供することにある。
請求項1記載の発明は、内部に液体流路が形成された可撓性のチューブ状部材から成るメインチューブを接続可能なメインチューブ接続部と、しごき型ポンプのしごき部にて径方向に圧縮されつつ長手方向にしごかれて内部の液体を流動させ得るとともに、前記メインチューブより内部の液体流路の径が大きく設定された可撓性のチューブ状部材から成る被しごきチューブを接続可能な被しごきチューブ接続部と、前記メインチューブ接続部に接続されたメインチューブの流路と、前記被しごきチューブ接続部に接続された被しごきチューブの流路とを連通させる連通流路と、該連通流路の所定部位に形成され、前記メインチューブの内径寸法から被しごきチューブの内径寸法までテーパ状に拡径した拡径部とを具備したポンプコネクタにおいて、しごき型ポンプの本体部に形成された把持部にて把持され得る被把持部が外周面に形成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のポンプコネクタにおいて、前記拡径部は、前記被把持部より前記被しごきチューブ接続部側の位置に形成されたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のポンプコネクタにおいて、前記メインチューブ及び被しごきチューブの材質より硬質の樹脂成形品から成ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載のポンプコネクタにおいて、前記被把持部の近傍には、前記しごき型ポンプの把持部が長手方向にずれるのを防止する凸部が突出形成されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1つに記載のポンプコネクタにおいて、前記メインチューブは、患者の血液を体外循環するための体外循環回路を構成するとともに、前記しごき型ポンプは、当該メインチューブにて患者の血液を送液させるための血液ポンプから成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、しごき型ポンプの本体部に形成された把持部にて把持され得る被把持部がポンプコネクタの外周面に形成されたので、連通流路に形成される拡径部をしごき型ポンプのしごき部に近接させて取り付けることができ、気泡の滞留を抑制させることができる。
請求項2の発明によれば、拡径部は、被把持部より被しごきチューブ接続部側の位置に形成されたので、しごき型ポンプのしごき部に対し拡径部をより一層近接させることができ、気泡の滞留をより確実に抑制させることができる。
請求項3の発明によれば、ポンプコネクタは、メインチューブ及び被しごきチューブの材質より硬質の樹脂成形品から成るので、把持部の把持力に確実に抗する剛性とすることができ、把持部による把持をより確実に行わせることができる。
請求項4の発明によれば、被把持部の近傍には、しごき型ポンプの把持部が長手方向にずれるのを防止する凸部が突出形成されたので、把持部による把持をより一層確実に行わせることができる。
請求項5の発明によれば、メインチューブは、患者の血液を体外循環するための体外循環回路を構成するとともに、しごき型ポンプは、当該メインチューブにて患者の血液を送液させるための血液ポンプから成るので、血液の体外循環過程において気泡の滞留を抑制させることができる。
本発明の実施形態に係るポンプコネクタが適用される血液回路を示す模式図 同血液回路を血液ポンプに取り付けた状態を示す平面図 同血液回路を血液ポンプに取り付けた状態を示す正面図 同血液回路を血液ポンプに取り付けた状態の把持部の近傍を示す拡大図 本発明の実施形態に係るポンプコネクタを示す側面図及び正面図 本発明の実施形態に係るポンプコネクタを示す縦断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るポンプコネクタは、患者の血液を体外循環させて血液浄化治療(例えば血液透析治療)を行わせるための血液回路と被しごきチューブとの間に接続されたもので、その適用される血液回路は、図1に示すように、動脈側血液回路1と、静脈側血液回路2と、血液浄化器としてのダイアライザ3とから主に構成されている。なお、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブは、本発明の「メインチューブ」に相当するものである。
動脈側血液回路1(メインチューブ)は、内部に所定の液体を流通させ得る液体流路が形成された可撓性のチューブ状部材から成るもので、その先端にコネクタcを介して動脈側穿刺針aが取り付け可能とされるとともに、途中に除泡のための動脈側エアトラップチャンバ5が接続されている。かかる動脈側血液回路1には、T字管Tを介して生理食塩液供給ラインL3が接続されており、その生理食塩液供給ラインL3の先端には生食バッグと称される収容手段7が接続されている。この生理食塩液供給ラインL3は、図示しない電磁弁や鉗子にて任意に開閉可能とされており、収容手段7内の生理食塩液を血液回路内に供給し得るよう構成されている。
また、動脈側血液回路1の途中(T字管Tと動脈側エアトラップチャンバ5との間)には、被しごきチューブ8が接続されており、かかる被しごきチューブ8をしごき型ポンプとしての血液ポンプ4に取り付けることが可能とされている。被しごきチューブ8は、血液ポンプ4(しごき型ポンプ)のしごき部4b(ローラ)(図2参照)にて径方向に圧縮されつつ長手方向にしごかれて内部の液体をロータRの回転方向に流動させ得るものであり、動脈側血液回路1を構成する他の可撓性チューブより軟質且つ大径の可撓性チューブから成る。
より具体的には、本実施形態に係る被しごきチューブ8は、動脈側血液回路1(メインチューブ)より内部の液体流路の径(内径)が大きく設定された可撓性のチューブ状部材から成るもので、その両端部が上流側ポンプコネクタ9及び下流側ポンプコネクタ10を介して動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)とそれぞれ接続されている。
静脈側血液回路2は、所定の液体を流通させ得る可撓性チューブから成る液体流路を構成するもので、その先端にコネクタdを介して静脈側穿刺針bが取り付け可能とされるとともに、途中に除泡のための静脈側エアトラップチャンバ6が接続されている。しかるに、静脈側血液回路2を構成する可撓性チューブは、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブと材質及び寸法が略同一のものとされている。そして、動脈側血液回路1と静脈側血液回路2との間には、ダイアライザ3が接続されるよう構成されている。
ダイアライザ3は、微小孔(ポア)が形成された複数の中空糸を筐体部に収容して成るものであり、その筐体部に、血液導入ポート3a、血液導出ポート3b、透析液導入ポート3c及び透析液導出ポート3dが形成されており、このうち血液導入ポート3aには動脈側血液回路1の基端が、血液導出ポート3bには静脈側血液回路2の基端がそれぞれ接続されている。また、透析液導入ポート3c及び透析液導出ポート3dは、透析装置本体(不図示)から延設された透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続される。
そして、ダイアライザ3に導入された患者の血液は、内部の中空糸膜内(血液流路)を通過して血液排出ポート3bから排出される一方、透析液導入ポート3cから導入された透析液が当該中空糸膜外(透析液流路)を通過して透析液排出ポート3dから排出されるよう構成されている。これにより、血液流路を通過する血液中の老廃物等を透析液側に透過させ、清浄化することができ、その清浄な血液を静脈側血液回路2を介して患者の体内に戻すことができる。
本実施形態に係る血液ポンプ4は、図2〜4に示すように、本体部4a(ステータ)と、本体部4aの底面側に取り付けられたモータMと、本体部4aにて回転駆動可能なロータRと、該ロータRに形成されたしごき部4b(ローラ)と、上流側把持部4cと、下流側把持部4dと、上下一対のガイドピン4eとから主に構成されている。なお、同図においては、血液ポンプ4における本体部4aの上部を覆うカバーについて省略してある。
本体部4aは、被しごきチューブ8が取り付けられる凹部4aaが形成されたもので、図2に示すように、当該凹部4aaを形成する内周壁面に沿って被しごきチューブ8が取り付けられるよう構成されている。また、本体部4aには、上流側把持部4cが配設される部位と下流側把持部4dが配設される部位とに嵌入部4ab、4acがそれぞれ形成されており、被しごきチューブ8を取り付ける際、嵌入部4abに上流側ポンプコネクタ9が嵌入されるとともに、嵌入部4acに被しごきチューブ8の下流側の部位が嵌入されるようになっている。
一方、本体部4aにおける凹部4aaの略中央には、モータMにより回転駆動可能なロータRが配設されている。すなわち、モータMの出力軸がロータRに接続されて構成されており、モータMに通電して駆動することにより、ロータRを凹部4aa内で回転させ得るのである。かかるロータRの側面(凹部4aaの内周壁面と対向する面)には、一対のしごき部4bと、一対のガイドピン4eとが配設されている。
しごき部4bは、ロータRの外側に形成された回転軸を中心として回転可能とされたローラ状のもので、凹部4aaに取り付けられた被しごきチューブ8を径方向に圧縮しつつ当該ロータRの回転に伴い長手方向(血液の流動方向)にしごくことにより、動脈側血液回路1内で血液を流動させ得るものである。すなわち、凹部4aa内に被しごきチューブ8を取り付けてロータRを回転駆動させると、しごき部4bと凹部4aaの内周壁面との間で当該被しごきチューブ8が圧縮されるとともに、ロータRの回転駆動に伴ってその回転方向(長手方向)にしごき得るのである。かかるしごき作用により、動脈側血液回路1内の血液がロータRの回転方向に送液されることとなるので、患者の血液を当該血液回路1で体外循環させることが可能とされている。
ガイドピン4eは、ロータRの上端側及び下端側から凹部4aaの内周壁面に向かってそれぞれ突出形成された上下一対のピン状部材から成るものであり、これら上下一対のガイドピン4eの間に被しごきチューブ8が保持されることとなる。すなわち、ロータRの駆動時、上下一対のガイドピン4eにより被しごきチューブ8を正規の位置に保持させるとともに、上側のガイドピン4eにより凹部4aaから被しごきチューブ8が上方に離脱しないようになっているのである。
下流側把持部4dは、血液ポンプ4における本体部4aの凹部4aaに取り付けられた被しごきチューブ8の下流側の部位を把持し得るよう構成されたものである。本実施形態に係る下流側把持部4dは、揺動軸Lbを中心に揺動可能とされるとともに、当該揺動軸Lbに取り付けられたねじりバネS2により把持方向(本体部4aの嵌入部4acに向かう方向)に常時付勢されている。なお、ねじりバネS2に代えて、下流側把持部4dを把持方向に付勢する他の汎用的な付勢手段を用いてもよい。
下流側ポンプコネクタ10は、被しごきチューブ8の下流側端部と動脈側血液回路1(メインチューブ)とを接続するためのもので、例えば樹脂成形品から成る。かかる下流側ポンプコネクタ10の内部には、図示しないテーパ状の拡径部が形成されており、相対的に小径の動脈側血液回路1(メインチューブ)における液体流路と大径の被しごきチューブ8における液体流路とを滑らかに接続することが可能とされている。
上流側把持部4cは、血液ポンプ4における本体部4aの凹部4aaに取り付けられた被しごきチューブ8と動脈側血液回路1(メインチューブ)とを接続する上流側ポンプコネクタ9を把持し得るよう構成されたものである。本実施形態に係る上流側把持部4cは、揺動軸Laを中心に揺動可能とされるとともに、当該揺動軸Laに取り付けられたねじりバネS1により把持方向(本体部4aの嵌入部4abに向かう方向)に常時付勢されている。なお、ねじりバネS1に代えて、上流側把持部4cを把持方向に付勢する他の汎用的な付勢手段を用いてもよい。
ここで、本実施形態に係る上流側ポンプコネクタ9は、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)と被しごきチューブ8とを接続するとともに、当該動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)及び被しごきチューブ8の材質より硬質の樹脂成形品から成るもので、図5、6に示すように、メインチューブ接続部9aと、被しごきチューブ接続部9bと、連通流路9cと、拡径部9dと、凸部9e、9fと、被把持部9gとから主に構成されている。
メインチューブ接続部9aは、上流側ポンプコネクタ9の一端側の部位から成り、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)を接続するための接続凹部9aaを有する。かかる接続凹部9aaは、当該可撓性チューブ(メインチューブ)の外周面と密着し得る形状及び寸法に設定されており、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブの一端部を接続凹部9aaに圧入させることにより、上流側ポンプコネクタ9の一端部に当該可撓性チューブを接続可能とされている。
被しごきチューブ接続部9bは、上流側ポンプコネクタ9の他端側の部位から成り、被しごきチューブ8を接続するための接続凸部9baを有する。かかる接続凸部9baは、当該被しごきチューブ8の内周面と密着し得る形状及び寸法に設定されており、当該被しごきチューブ8の一端部に接続凸部9baを圧入させることにより、上流側ポンプコネクタ9の他端部に被しごきチューブ8を接続可能とされている。
連通流路9cは、上流側ポンプコネクタ9の長手方向に沿って形成された孔から成り、メインチューブ接続部9aに接続された動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)の流路と、被しごきチューブ接続部9bに接続された被しごきチューブ8の流路とを連通させるものである。しかして、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)を流れる患者の血液等の液体は、連通流路9cを通過した後、被しごきチューブ8に至ることとなる。
拡径部9dは、連通流路9cの所定部位に形成され、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)の内径寸法から被しごきチューブの内径寸法までテーパ状に拡径(すなわち、連通流路9cに沿って径が連続的に変化)したものである。かかるテーパ状の拡径部9dにより、相対的に小径の動脈側血液回路1(メインチューブ)における液体流路と大径の被しごきチューブ8における液体流路とを滑らかに接続することが可能とされている。
ここで、本実施形態に係る上流側ポンプコネクタ9は、その外周面に被把持部9gが形成されている。かかる被把持部9gは、血液ポンプ4の本体部4aに形成された上流側把持部4cにて把持され得る部位(図2〜4参照)から成り、本実施形態においては、凸部9eと凸部9fとの間の部位の外周面とされている。すなわち、上流側ポンプコネクタ9は、その外周面から外方に向かって環状に突出した一対の凸部9e、9fを有しており、これら凸部9e、9fの間の部位が、上流側把持部4cにて把持される被把持部9gとされているのである。
凸部9e、9fは、上記の如く被把持部9gの近傍に形成されて当該被把持部9gの境界部を成すとともに、血液ポンプ4の上流側把持部4cが長手方向にずれるのを防止するものとされている。すなわち、上流側把持部4cにて被把持部9gを把持させた状態において、上流側ポンプコネクタ9に対して長手方向に負荷が付与された場合であっても、当該上流側把持部4cが凸部9e又は凸部9fと干渉して、当該負荷が付与された方向に移動して把持する部位がずれてしまうのを防止することができるのである。
さらに、本実施形態に係る上流側ポンプコネクタ9の拡径部9dは、図5、6に示すように、被把持部9gより被しごきチューブ接続部9b側の位置(具体的には、凸部9fより他端側)に形成されている。しかして、上流側把持部4cにて上流側ポンプコネクタ9を把持させて血液ポンプ4に被しごきチューブ8を取り付けると、拡径部9dは、本体部4aにおける上流側把持部4cより内側(しごき部4bが形成される凹部4aa側)に位置することとなる。これにより、血液ポンプ4に被しごきチューブ8を取り付けた状態において、拡径部9dが、しごき部4bに近接した位置とされる。
このように、本実施形態によれば、血液ポンプ4(しごき型ポンプ)の本体部4aに形成された把持部(上流側把持部4c)にて把持され得る被把持部9gがポンプコネクタ(上流側ポンプコネクタ9)の外周面に形成されたので、連通流路9cに形成される拡径部9dを血液ポンプ4のしごき部4bに近接させて取り付けることができ、気泡の滞留を抑制させることができる。
すなわち、本実施形態の如く上流側ポンプコネクタ9の被把持部9gを上流側把持部4cにて把持することにより、被しごきチューブ8の端部を把持させるものに比べ、血液ポンプ4に被しごきチューブ8を取り付けた状態で拡径部9dをしごき部4bに近接させることができるのである。これにより、拡径部9dに至った気泡は、しごき部4bのしごき動作で下流側(下流側ポンプコネクタ10側)に流動することとなり、当該拡径部9dにて滞留してしまうのを抑制することができる。
なお、上流側ポンプコネクタ9の被把持部9gの表面に、例えば凹凸形状等を付与させることにより、上流側把持部4cによる把持をより確実に行わせるよう構成してもよい。特に、本実施形態に係る上流側ポンプコネクタ9は、樹脂成形品から成るので、その被把持部9gの表面に種々の形状を成形することが容易であり、上流側把持部4cによる把持を確実に行わせるための形状や取付時に目視可能な目印等を容易に付与させることができる。
また、本実施形態に係る拡径部9dは、被把持部9gより被しごきチューブ接続部9b側の位置に形成されたので、血液ポンプ4(しごき型ポンプ)のしごき部4bに対し拡径部9dをより一層近接させることができ、気泡の滞留をより確実に抑制させることができる。さらに、本実施形態に係る上流側ポンプコネクタ9によれば、動脈側血液回路1を構成する可撓性チューブ(メインチューブ)及び被しごきチューブ8の材質より硬質の樹脂成形品から成るので、上流側把持部4cの把持力(ねじりバネS1の付勢力)に確実に抗する剛性とすることができ、上流側把持部4cによる把持をより確実に行わせることができる。
またさらに、本実施形態によれば、被把持部9gの近傍には、血液ポンプ4の上流側把持部4cが長手方向にずれるのを防止する凸部9e、9fが突出形成されたので、上流側把持部4cによる把持をより一層確実に行わせることができる。また、本実施形態によれば、メインチューブは、患者の血液を体外循環するための体外循環回路を構成するとともに、しごき型ポンプは、当該メインチューブにて患者の血液を送液させるための血液ポンプ4から成るので、血液の体外循環過程において気泡の滞留を抑制させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば血液ポンプとは異なる他の形態のしごき型ポンプ(血液回路に補液を供給するための補液ポンプ等)に取り付けるものとしてもよい。また、本実施形態においては、上流側把持部4cにて上流側ポンプコネクタ9の被把持部9gを把持するとともに、下流側把持部4dにて被しごきチューブ8の下流側の部位を把持するものとされているが、下流側ポンプコネクタ10に代えて、本実施形態の上流側ポンプコネクタ9と同様、下流側把持部4dにて把持され得る被把持部を有したポンプコネクタとしてもよい。
さらに、本実施形態に係る拡径部9dは、被把持部9gより被しごきチューブ接続部9b側(上流側ポンプコネクタ9の他端側)の位置に形成されているが、被把持部9gの形成範囲内、或いは被把持部9gよりメインチューブ接続部9a側(上流側ポンプコネクタ9の一端側)に形成するようにしてもよい。またさらに、本実施形態においては、被把持部9gの近傍に、血液ポンプ4(しごき型ポンプ)の上流側把持部4cが長手方向にずれるのを防止する凸部9e、9fが突出形成されているが、当該凸部9e、9fが形成されないものであってもよい。なお、上記実施形態においては、適用されるメインチューブが動脈側血液回路1を構成するものとされているが、被しごきチューブが一部に接続されたものであれば、他の形態のメインチューブに適用してもよい。
しごき型ポンプの本体部に形成された把持部にて把持され得る被把持部が外周面に形成されたポンプコネクタであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 動脈側血液回路(メインチューブ)
2 静脈側血液回路
3 ダイアライザ(血液浄化器)
4 血液ポンプ(しごき型ポンプ)
4c 上流側把持部(把持部)
5 動脈側エアトラップチャンバ
6 静脈側エアトラップチャンバ
7 収容手段
8 被しごきチューブ
9 上流側ポンプコネクタ
9a メインチューブ接続部
9b 被しごきチューブ接続部
9c 連通流路
9d 拡径部
9e、9f 凸部
9g 被把持部
10 下流側ポンプコネクタ

Claims (5)

  1. 内部に液体流路が形成された可撓性のチューブ状部材から成るメインチューブを接続可能なメインチューブ接続部と、
    しごき型ポンプのしごき部にて径方向に圧縮されつつ長手方向にしごかれて内部の液体を流動させ得るとともに、前記メインチューブより内部の液体流路の径が大きく設定された可撓性のチューブ状部材から成る被しごきチューブを接続可能な被しごきチューブ接続部と、
    前記メインチューブ接続部に接続されたメインチューブの流路と、前記被しごきチューブ接続部に接続された被しごきチューブの流路とを連通させる連通流路と、
    該連通流路の所定部位に形成され、前記メインチューブの内径寸法から被しごきチューブの内径寸法までテーパ状に拡径した拡径部と、
    を具備したポンプコネクタにおいて、
    しごき型ポンプの本体部に形成された把持部にて把持され得る被把持部が外周面に形成されたことを特徴とするポンプコネクタ。
  2. 前記拡径部は、前記被把持部より前記被しごきチューブ接続部側の位置に形成されたことを特徴とする請求項1記載のポンプコネクタ。
  3. 前記メインチューブ及び被しごきチューブの材質より硬質の樹脂成形品から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポンプコネクタ。
  4. 前記被把持部の近傍には、前記しごき型ポンプの把持部が長手方向にずれるのを防止する凸部が突出形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のポンプコネクタ。
  5. 前記メインチューブは、患者の血液を体外循環するための体外循環回路を構成するとともに、前記しごき型ポンプは、当該メインチューブにて患者の血液を送液させるための血液ポンプから成ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載のポンプコネクタ。
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