JP2014008269A - 発熱具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体部が人の顔面から剥れ難い発熱具を提供する。
【解決手段】人の顔面に装着され、発熱組成物3から発生する熱により目および目の周囲に温熱を与える発熱具1であって、2枚のシート21,22をヒートシールで接合することで内部に発熱組成物3を密閉収納可能な収納部23を備えた本体部2と、本体部2の人の顔面に装着される側のシート22上に設けられた粘着層4とを備え、本体部2は、2枚のシート21,22がヒートシールにより接合されていない非ヒートシール領域25を部分的に有している。非ヒートシール領域25は、本体部2の収納部23の外側方に設けられる。本体部2の側縁部20cには、2枚のシート21,22がヒートシールにより接合されたヒートシール領域24が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、人の顔面に装着され、目および目の周囲に温熱を与えるアイマスク型の発熱具に関するものである。
従来より、人の顔面に装着され、目および目の周囲に温熱を与えることのできるアイマスク型の発熱具が知られている。一般的なアイマスク型の発熱具は、例えば特許文献1に記載されているように、装着時に両目を覆う本体部の両側縁部に一対の耳掛け部が設けられており、両耳掛け部を両耳に掛けることで発熱具が顔面に装着される。
特開2008−295779号公報
しかし、特許文献1に記載のアイマスク型発熱具では、耳掛け部を耳に掛けるため、耳裏の一部分に負担がかかって、装着時に使用者が耳に違和感や不快感を感じたり、さらには耳の後ろが痛くなったりするなどの問題が生じる。また、耳掛け部を耳に掛けることで本体部を人の顔面に対向させているので、本体部が顔面に対して容易に上下にずれたり顔面から浮き上がったりなどして、本体部の顔面とのフィット感が良くないという問題もあり、発熱具の装着時の使用感が悪いという課題がある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、装着時の使用感が良好なアイマスク型の発熱具を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、人の顔面に装着され、発熱組成物から発生する熱により目および目の周囲に温熱を与える発熱具であって、2枚のシートをヒートシールで接合することで内部に前記発熱組成物を密閉収納可能な収納部を備えた本体部と、前記本体部の人の顔面に装着される側のシート上に設けられた粘着層とを備え、前記本体部は、前記2枚のシートがヒートシールにより接合されていない非ヒートシール領域を部分的に有している発熱具により達成される。
上記構成の発熱具の好ましい実施態様においては、前記非ヒートシール領域は、前記本体部の前記収納部の外側方に設けられることを特徴としている。
上記構成の発熱具のさらに好ましい実施態様においては、前記非ヒートシール領域は、前記収納部から3mm以上の間隔をあけて設けられていることを特徴としている。
上記構成の発熱具のさらに好ましい実施態様においては、前記本体部の側縁部には、前記2枚のシートがヒートシールにより接合されたヒートシール領域が設けられていることを特徴としている。
上記構成の発熱具のさらに好ましい実施態様においては、前記ヒートシール領域が前記本体部の側縁部に部分的に設けられていることを特徴としている。
上記構成の発熱具のさらに好ましい実施態様においては、前記本体部の側縁部が外側に向けて凸状に湾曲した形状となっていることを特徴としている。
本発明の上記目的は、人の顔面に装着され、発熱組成物から発生する熱により目および目の周囲に温熱を与える発熱具であって、前記発熱組成物を内部に収納した本体部と、前記本体部の人の顔面に装着される側の面に設けられた粘着層とを備え、前記本体部は、人の両目に対応する位置にそれぞれ設けられ、互いに区分けされた前記発熱組成物の収納部を複数備えている発熱具によっても達成される。
上記構成の発熱具の好ましい実施態様においては、前記複数の収納部の平面視における総面積が20cm〜200cmであることを特徴としている。例えば、本体部に人の両目に対応するよう収納部を左右に1つずつ(合計2つ)設ける場合には、2つの収納部の平面視における面積の合計が20cm〜200cmの範囲にあればよい。この場合、左右の収納部の大きさは同じであることが望ましく、各収納部の平面視における面積がそれぞれ10cm〜100cmであることが望ましい。また、本体部の人の両目に対応する位置に、それぞれ、左右1つずつの収納部ではなく、1つの収納部を分割するような複数の区分けされた収納部を設ける場合には、左右それぞれの位置の全ての収納部の平面視における面積の合計が10cm〜100cmであることが望ましい。
本発明の発熱具によれば、本体部の人の顔面に装着される側のシートに粘着層を形成し、この粘着層により本体部を人の顔面に貼り付けているので、本体部を顔面に対してフィットさせることができる。そのうえ、本体部に非ヒートシール領域を設けることで、粘着層の粘着力が低下したヒートシール領域を部分的なものとし、非ヒートシール領域では粘着層が十分な粘着力を維持するので、装着時に本体部を人の顔面から剥がれ難くすることができ、装着時の使用感を良好なものとすることができる
本発明の一実施形態に係る発熱具の構成を示す断面図である。 粘着層が設けられた側の面から見た本体部の平面図である。 本体部のヒートシール領域および非ヒートシール領域を示した説明図である。 他の実施形態の本体部のヒートシール領域および非ヒートシール領域を示した説明図である。 他の実施形態の本体部のヒートシール領域および非ヒートシール領域を示した説明図である。 他の実施形態の本体部のヒートシール領域および非ヒートシール領域を示した説明図である。
以下、本発明に係る発熱具の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の発熱具1は、人の顔面に装着され、目および目の周囲に温熱を与えるアイマスク型のものであり、図1〜図3に示すように、本体部2と、本体部2内に収納された2つの発熱組成物3と、本体部2の一方の面に設けられた粘着層4と、粘着層4を覆う剥離シート5とを備えている。
本体部2は、扁平形状でありかつ平面視横長の形状であって、目および目の周囲を覆うに足る大きさを有している。本体部2は、平面視において、横方向に延びる上縁部20aおよび下縁部20bと、縦方向に延びる両側縁部20c,20cとを有しており、その縦中心線において左右対称形になっている。上縁部20aは直線状または例えばわずかに凹凸のある略直線状に延びているのに対して、下縁部20bは、装着時に目の下に位置するので、鼻の形状に沿うようにその中央部分が凹状に湾曲した形状になっている。また、両側縁部20cは、本実施形態では、外側に向けて凸状に湾曲した形状となっている。
本体部2は、第1シート21および第2シート22からなり、両者をヒートシールで互いに接合することによって、発熱組成物3を密封収納可能な2つの収納部23を内部に備えた袋状に形成されている。この2つの収納部23は、周囲が第1シート21および第2シート22をヒートシールにより接合したヒートシール領域24により囲まれていて、互いに区画された閉じた空間になっており、発熱具1を装着したときに使用者の両目にそれぞれ対向する位置に設けられている。
第1シート21は、通気性を有しており、発熱具1の装着時に外側を向く。この第1シート21は、例えば、JIS K7129に規定されるA法(感湿センサー法)により測定した水蒸気透過度が100g/m・day〜3000g/m・day程度のシートが好ましく、200g/m・day〜1500g/m・day程度のシートとすることがより好ましい。このような第1シート21は、単層構成であってもよいし、多層構成であってもよい。多層構成とする場合、例えば、第1シート21を、多孔質フィルムと不織布とを積層した積層シートとすることができ、この場合は多孔質フィルムを発熱組成物3と接するように配置する。このような多孔質フィルムの材質としては、例えば、ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができ、また、不織布の材質としては、ポリエステルやポリプレピレン、ナイロン、レーヨン、ポリオレフィンなどを挙げることができ、不織布以外にも例えば紙などを挙げることができる。
第2シート22は、好ましくは非通気性であり、発熱具1の装着時に使用者の顔面側を向く。この第2シート22は、単層構成であってもよいし、多層構成であってもよい。第2シート22を多層構成とする場合は、例えば、第1シート21を固着させるシーラント層にメタロセン触媒によって共重合させたポリエチレンを配置し、このシーラント層上面を乳白加工をして中間層を形成することで発熱組成物3の隠蔽性を上げ、また、この中間層上面に粘着加工性を上げた積層状のポリエチレンを表面層として配置した構成とすることができる。また、表面層にポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、レーヨンなどの不織布や紙などを配置することができる。なお、第2シート22は、第1シート21と同様に、通気性を有するもので構成されていても構わない。
本体部2の収納部23内に収納される発熱組成物3としては、空気との接触により発熱するものであればよく、例えば、鉄粉、保水剤、酸化促進剤、金属塩、および水を適宜の含有量含んでいる組成物を使用することができる。この場合、鉄粉が空気中の酸素と反応して発熱することにより、発熱具1は温熱効果を発揮する。なお、鉄粉、保水剤、酸化促進剤、金属塩および水としては、公知の発熱組成物に使用されている種々の物質・大きさ(粒径)のものを使用することができる。また、発熱組成物3は、上記成分以外にも、必要に応じて、その他の配合可能な添加剤を含有してもよく、各成分を混合することにより、発熱組成物3が調製される。混合は、必要に応じて、真空下または不活性ガス雰囲気下で行い、例えば、米国特許第4,649,895号に記載された方法に従って混合すればよい。
粘着層4は、装着時に人の顔面側を向く第2シート22の表面に設けられており、粘着層4を介して、本体部2が人の顔面に貼り付けられることで発熱具1が装着される。この粘着層4は、例えば、アクリル系粘着剤やウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤、松脂などの粘着剤を第2シート22の表面に塗布することによって形成することができる。ゴム系粘着剤の具体例としては、例えば、天然ゴムや、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)系、SBR(スチレン・ブタジエンラバー)系などの合成ゴムなどを挙げることができる。この粘着剤の塗布量は、粘着層4の厚みが10μm〜3000μm程度となるように塗布することが好ましい。
本実施形態では、図1および図2に示すように、本体部2の人の顔面に装着される側の面に、粘着層4が設けられていないもしくは粘着層4の厚みが他の部分よりも薄い無粘着層領域6が形成されている。本実施形態では、本体部2の3箇所の位置に、無粘着層領域6が本体部2の上下方向に沿って延びるように設けられている。この無粘着層領域6は、例えば、粘着層4の形成時に、粘着剤を本体部2の無粘着層領域6を形成する部分にだけ塗布しないことによって形成したり、もしくは、粘着剤を本体部2の全面に塗布して粘着層4を形成した後、粘着層4の無粘着層領域6を形成する部分を上方から押圧して粘着層4を部分的に押しつぶすことで形成したり、もしくは、粘着層4の無粘着層領域6を形成する部分を熱溶融して粘着層4を取り除くことなどにより形成することができる。
このような無粘着層領域6が本体部2に形成されることによって、この無粘着層領域6では、粘着層4が設けられていない分、もしくは、粘着層4の厚みが薄い分だけ、本体部2の剛性が低くなっている。その結果、この無粘着層領域6で、本体部2は折り曲げ易くなり、発熱具1の装着時に、無粘着層領域6が本体部2の折り曲げ線として機能して本体部2を人の顔面の形状に沿って変形させ易くなっている。
人の顔面には、例えば鼻筋の部分に凹凸があり、また、目尻からこめかみにかけての部分は湾曲しているので、発熱具1の装着時の使用感を良好なものとするためには、本体部2は、人の顔面にフィット(密着)するよう顔面の形状に沿って容易に折り曲げ可能である必要がある。しかし、例えば、粘着層4を本体部2の全面に形成すると、本体部2の剛性が高くなって本体部2が折り曲げ・変形し難くなる。そのうえ、本体部2の両側部分は、約90度後方に折り曲げられて顔面のこめかみ部分に貼り付けられるので、本体部2の剛性が高いと、折り曲げられた本体部2の両側部分が元の状態に戻ろうとする力、つまりは、顔面から剥れようとする力が強くなるおそれがある。これに対して、本実施形態では、本体部2に無粘着層領域6を設けることで、無粘着層領域6の位置で本体部2を使用者の顔面の形状に沿って容易に折り曲げ・変形させることが可能になっている。
本実施形態では、本体部2の収納部23の側内方(左右方向内側)、つまりは、2つの収納部23の間に無粘着層領域6が設けられており、この無粘着層領域6は、発熱具1を人の顔面に装着したときに顔面の鼻筋部分に位置する。これにより、本体部2は、顔面の鼻筋に沿って容易に二つに折れ曲がり、顔面にフィットして顔面との密着性が向上する。さらに、本体部2の2つの収納部23の外側方(左右方向外側)にそれぞれ無粘着層領域6が設けられており、この2つの無粘着層領域6は、発熱具1を人の顔面に装着したときに顔面のこめかみ部分に位置する。これにより、本体部2は、顔面のこめかみに沿って容易に折れ曲がって本体部2の両側部が顔の側面に良好に接着する。これにより、本体部2の両側部が顔面から剥れ難くなり、本体部2の顔面への良好な密着状態(フィット性)を保持することができる。
上記した無粘着層領域6の横幅は、1mm〜10mmの範囲にあることが好ましく、本実施形態では5mmに設定されている。無粘着層領域6の横幅が1mmよりも小さいと、顔面の凹凸に沿って折れ曲がる効果が小さくなるため好ましくなく、10mmよりも大きいと、無粘着層領域6が大きくなるために、その部分が肌に貼り付かず、装着時に顔面から浮いてしまうため好ましくないためである。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、本体部2は、発熱組成物3を収納する2つの収納部23以外の全域において、第1シート21と第2シート22とがヒートシールで接合されておらず、部分的にヒートシールされていない非ヒートシール領域25が設けられている。本実施形態では、各収納部23の周囲がヒートシールされてヒートシール領域24となっている一方で、各収納部23の外側方(本体部2の両側部分)はヒートシールされていない非ヒートシール領域25となっている。また、本体部2の両側部分において、側縁部20cは部分的にヒートシールされて複数のヒートシール領域24が間隔をあけて設けられている。
第1シート21および第2シート22がヒートシールで接合されると、第2シート22に設けられた粘着層4(粘着剤)がヒートシール時の熱により溶融・変質して粘着力が低下する。そのため、収納部23以外の全域において第1シート21および第2シート22をヒートシールすると、本体部2は粘着層4の粘着力が低下したヒートシール領域24が大部分を占めるため、装着時に本体部2が剥がれ易くなって十分に人の顔面に貼り付かないという問題がある。これに対して、本実施形態のように、本体部2に非ヒートシール領域25を設けることで、粘着層4の粘着力が低下したヒートシール領域24を部分的なものとし、非ヒートシール領域25では粘着層4が十分な粘着力を維持しているので、装着時に本体部2を人の顔面から剥がれ難くすることができる。特に、約90度後方に折り曲げられるため、人の顔面から剥れようとする方向の力が生じて顔面から剥がれ易くなっている本体部2の両側部分に、非ヒートシール領域25を設けることで、より効果的に本体部2を人の顔面から剥がれ難いものとすることができる。
また、本体部2の側縁部20cにヒートシール領域24が設けられることで、このヒートシール領域24では第1シート21および第2シート22が互いに接合されているので、第1シート21および第2シート22が端部から捲れて第1シート21と第2シート22とが剥がれることを防止することができる。また、本実施形態では、本体部2の側縁部20cに複数のヒートシール領域24を間隔をあけて部分的に設けているので、側縁部20cの粘着層4の粘着力の低下を抑えつつ、第1シート21と第2シート22とが簡単に剥がれるのを防止している。
なお、本体部2の側縁部20cに設けるヒートシール領域24の大きさ・間隔・数などは、第1シート21と第2シート22とが簡単に剥がれるのを防止できるのであれば、適宜設定することができ、また、図4に示すように、側縁部20cに沿ってヒートシール領域24を設けることもできる。なお、この場合に、ヒートシール領域24は、図4に示されているように、側縁部20cの全辺にわたって設けられている必要はない。また、ヒートシール領域24は必ずしも側縁部20cに沿って延びている必要はなく、図5に示すように、本体部2の上縁部20aおよび下縁部20cに対して垂直に真っ直ぐ直線状に延びるなど、種々の形状にすることができる。
非ヒートシール領域25は、各収納部23から3mm以上の間隔dをあけて設けられているのが好ましい。上記間隔dが3mmより小さいと、各収納部23および非ヒートシール領域25の境界となるヒートシール領域24の幅、つまり、第1シート21および第2シート22の接合領域の幅が小さくなり過ぎる結果、第1シート21および第2シート22の接合が外れやすくなって収納部23が簡単に開放され、収納部23内の発熱組成物3が漏れ落ちるおそれがあるからである。
剥離シート5は、本体部2と同じ形状をしており、発熱具1の装着時まで粘着層4を覆って保護するためのものであり、装着時に粘着層4から剥離される。この剥離シート5は、例えば、紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンなどを単独または複数組み合わせて積層し、これらの粘着層4を覆う側の面にシリコン加工を施して形成することができる。なお、剥離シート5は、1枚のシートで構成されていてもよいが、図2に示すように、1枚のシートにカッターなどを用いてスリット52を形成することで当該シートを2枚のシート片50,51に分割し、2枚のシート片50,51によって、本体部2の粘着層4を覆うように構成してもよい。これにより、スリット52から2枚のシート片50,51をスムーズに本体部2から剥離することができる。
次に、上述した発熱具1の使用方法について説明する。発熱具1は、発熱組成物3が空気の存在下で発熱するため、使用前においては空気との接触を防ぐ必要があり、常時は空気を通過させることのない気密性を有する包装袋内に収容されており、使用に際し包装袋を開封して発熱具1を取り出す。そして、発熱具1の剥離シート5を本体部2から剥がし、各収納部23内の発熱組成物3が使用者の両目およびその周囲に当たるように、粘着層4を介して本体部2を使用者の顔面に貼り付ける。これにより、発熱組成物3から発生する熱により目および目の周囲に温熱が与えられる。
その際、本体部2の中央位置に設けられた無粘着層領域6が使用者の顔面の鼻筋部分に当たるので、本体部2は、この中央の無粘着層領域6で容易に二つに折れて、顔面の形状に沿って変形する。よって、本体部2が使用者の顔面にフィット性よく密着し、発熱具1の装着に起因する違和感を低減させることができるとともに、発熱組成物3からの温熱の伝達効率が向上する。また、本体部2の両側位置に設けられた2つの無粘着層領域6が使用者の顔面のこめかみ部分に当たるので、本体部2は、この両側の無粘着層領域6で顔面のこめかみの形状に沿って容易に90度後方に折れ曲がって、本体部2の両側部分が顔の側面に良好に密着する。このとき、本体部2の両側部分には非ヒートシール領域25が設けられているので、本体部2の両側部分は粘着層4が十分な粘着力を維持しているため、顔の側面に強固に密着する。よって、本体部2の両側部分が顔面から剥れ難くなり、本体部2の顔面への良好な密着状態(フィット性)を保持することができるため、使用感を優れたものにできるとともに発熱組成物3の温熱効果を持続的に発揮できる。
以上のように、本実施形態の発熱具1によれば、本体部2の人の顔面に装着される側の面に粘着層4を形成し、この粘着層4により本体部2を人の顔面に貼り付けているので、装着時に使用者の耳に違和感や不快感、痛みを感じさせることがなく、かつ、本体部2を顔面に対してフィットさせることができる。よって、装着時の使用感を良好なものにできるとともに、発熱組成物3が両目およびその周囲に適切に配置されるので、発熱組成物3による温熱効果を効果的に引き出すことができる。
また、発熱組成物3を収納する収納部23が人の両目それぞれに対応するように本体部2に2つ設けられているので、例えば、人の両目をともに覆うような横長形状の収納部23が1つ本体部2に設けられている場合と比較して、発熱組成物3の目およびその周囲へのフィット感が高まる。その結果、使用感および温熱効果ともにより良好なものとすることができる。なお、収納部23の大きさとしては、2つの収納部23の平面視における総面積が20cm〜200cm(1つの収納部23の面積としては10cm〜100cm)であることが、目およびその周囲へのフィット感という観点から好ましい。なお、本実施形態では、収納部23の縦の長さl1×横の長さl2(図2に示す)が46mm×62mmであり、収納部23の下縁部の長さl3が40mmとなっている。また、発熱組成物3を収納した際の収納部23位置の発熱体1の厚みt(図1に示す)としては、0.5mm〜10mmであることが同様に好ましい。
また、本体部2に非ヒートシール領域25を設け、粘着層4の粘着力が低下したヒートシール領域24を部分的なものとすることで、非ヒートシール領域25では粘着層4に十分な粘着力を維持しているので、装着時に本体部2を人の顔面から剥がれ難くすることができる。特に非ヒートシール領域25を、人の顔面から剥がれ易い本体部2の両側部分に設けることでより効果的に本体部2を人の顔面から剥がれ難いものとすることができる。
また、本体部2の側縁部20cに、第1シート21および第2シート22が互いに接合されたヒートシール領域24が設けられているので、第1シート21および第2シート22が端部から捲れて第1シート21と第2シート22とが剥がれることを防止できる。
さらに、本体部2の側縁部20cが角部のない滑らかに湾曲した形状となっているので、以下の効果を有している。つまり、例えば、本体部2の側縁部20cが上縁部20aや下縁部20bと直角をなしていると(図6参照)、本体部2はこの角部で第1シート21および第2シート22が捲れ易いため、角部についてはヒートシールして第1シート21および第2シート22を確実に接合する必要がある。ただし、角部をヒートシールすると、角部における粘着層4の粘着力が低下し、角部は本体部2が人の顔面から剥れ易い箇所でもあるため、角部より本体部2が人の顔面から剥がれ易くなるおそれがあるが、本実施形態のように、側縁部20cと上縁部20aおよび下縁部20bとの境界や側縁部20cを丸みを帯びた形状とすることで、角部などの所定の箇所で第1シート21および第2シート22が容易に捲れることを防止でき、第1シート21と第2シート22とを剥がれ難くすることができるうえ、側縁部20cをヒートシールしても角部などの所定の箇所で本体部2が人の顔面から剥れ易くなることも効果的に防止できる。
以下に、本実施形態の発熱具1を3人の被験者に装着してもらい、これを使用した際の使用感について1〜4の4段階評価による官能試験を行った結果(表1)を示す。なお、4段階評価の内容は、以下の通りである。本実施形態の発熱具1は、外側に通気性シート、内側(被験者側)に非通気性シートの2層構造とした。通気性シート(第1シート21)としては、不織布(PETスパンレース不織布)の発熱組成物3側にヒートシール材として多孔質ポリエチレン(日東ライフテック社製のブレスロン)を積層した積層シートとした。発熱組成物3としては、鉄粉:55重量部、水:25重量部、活性炭:10重量部、バーミキュライト:5重量部、吸水性樹脂:3重量部、食塩:2重量部を混合したものを使用した。非通気性シート(第2シート22)としては、不織布(PETスパンレース不織布)の発熱組成物3側にヒートシール材としてポリエチレンを積層した積層シートとし、その反対側に、SEBS(クレイトンポリマージャパン社製):20重量部、パラフィンオイル(松村石油研究所製、沸点300℃以上):80重量部を混合した粘着剤を塗布して粘着層4を形成した。そして、通気性シート(第1シート21)と非通気性シート(第2シート22)とをヒートシールにより接合する際に、図3に示されているように、非ヒートシール領域25を部分的に本体部2に設けた(実施例)。なお、比較例として、発熱組成物3を収納する2つの収納部23以外の全域において、通気性シート(第1シート21)と非通気性シート(第2シート22)とをヒートシールにより接合した発熱具を用意した。
(評価内容)
4=剥れずに使用できた。
3=少し剥れたが問題なかった。
2=少し剥れたので使用しにくかった。
1=剥れてしまい、使用しにくかった。
表1に示されているように、本実施形態の発熱具1を使用した方が、比較例の発熱具を使用した場合よりも、3人の被験者の全てにおいて使用感に関する評価が高く、しかも、使用感自体についても高い評価を受けていた。以上の結果から、本実施形態の発熱具1では、本体部2に非ヒートシール領域25を部分的に設けることで、装着時に本体部2を人の顔面から剥がれ難くでき、使用感を良好にできることが確認された。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、本体部2の側縁部20cが角部のない滑らかに湾曲した形状となっているが、側縁部20cの形状はこれに限られるものではなく、種々の形状にすることができる。例えば、図6に示すように、本体部2の側縁部20cを上縁部20aや下縁部20bと直角をなす直線状に形成してもよい。ただし、この図6の実施形態の場合には、角部26において第1シート21および第2シート22が捲れ易くなるのを防止するために、角部26にヒートシール領域24を設けるのが好ましい。
また、上記実施形態では、発熱組成物3を収納する収納部23が、人の両目それぞれに対応するように本体部2に左右1つずつ(合計2つ)設けられているが、左右の各収納部23が、例えば2つ〜4つなどの複数の区分けされた収納部に分割されていても構わない。また、人の両目以外の位置に収納部23が設けられていても構わない。また、収納部23を1つだけ備えた構成のもの(例えば図2〜図6において、その縦中心線で本体部2を2つに分け、収納部23をそれぞれ1つ備えたような形態のもの)であっても構わない。
1 発熱具
2 本体部
3 発熱組成物
4 粘着層
21 第1シート
22 第2シート
23 収納部
24 ヒートシール領域
25 非ヒートシール領域

Claims (6)

  1. 人の顔面に装着され、発熱組成物から発生する熱により目および目の周囲に温熱を与える発熱具であって、
    2枚のシートをヒートシールで接合することで内部に前記発熱組成物を密閉収納可能な収納部を備えた本体部と、
    前記本体部の人の顔面に装着される側のシート上に設けられた粘着層とを備え、
    前記本体部は、前記2枚のシートがヒートシールにより接合されていない非ヒートシール領域を部分的に有している発熱具。
  2. 前記非ヒートシール領域は、前記本体部の前記収納部の外側方に設けられる請求項1に記載の発熱具。
  3. 前記非ヒートシール領域は、前記収納部から3mm以上の間隔をあけて設けられている請求項2に記載の発熱具。
  4. 前記本体部の側縁部には、前記2枚のシートがヒートシールにより接合されたヒートシール領域が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の発熱具。
  5. 前記ヒートシール領域が前記本体部の側縁部に部分的に設けられている請求項4に記載の発熱具。
  6. 前記本体部の側縁部が外側に向けて凸状に湾曲した形状となっている請求項1〜5のいずれかに記載の発熱具。
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