JP2014008203A - シート - Google Patents

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Yukinori Fujii
幸紀 藤井
Shuichi Akutsu
修一 阿久津
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Abstract

【課題】クッションパッドの表面に吊り込まれた表皮の張り具合を安定させる。
【解決手段】シート1が、表側から裏側に貫通した貫通孔31dを有したクッションパッド31と、クッションパッド31の表側の面に覆い被さる表皮32と、表皮32の裏側に設けられ、貫通孔31dを通って貫通孔31dの周辺でクッションパッド31の裏側の面に引っ掛かった係止部材41と、貫通孔31dの周辺においてクッションパッド31の表側の面と係止部材41との間に設けられ、クッションパッド31の表側への係止部材41の移動を規制する規制部33,34と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、クッションパッド及びそのクッションパッドの表面に吊り込まれた表皮を備えるシートに関する。
従来、シートのバックレストやボトムシート等には、発泡樹脂からなるクッションパッドが用いられており、そのクッションパッドの表面には表皮が吊り込まれている。つまり、表皮がクッションパッドの表面に沿った状態でクッションパッドの表面に覆い被さっている。特許文献1の第5図には、表皮(33)をクッションパッド(32)の表面に吊り込む技術が開示されている。具体的には、紐(37)が表皮(33)の裏側に取り付けられ、縦孔(38)がクッションパッド(32)の表側の面から裏側の面まで貫通し、紐(37)が縦孔(38)に通されてクッションパッド(32)の裏側に引かれて、紐(37)の先端部に設けられた係止具(39)がクッションパッド(32)の裏面に係止している。
実開昭61−45895号公報
ところで、紐(37)の張力によって係止具(39)がクッションパッド(32)の表側に引っ張られている。そのため、クッションパッド(32)の裏面と係止具(39)の引っ掛かりが外れてしまう虞がある。クッションパッド(32)が軟らかいので、紐(37)の張力等によってクッションパッド(32)のうち係止具(39)に接した部分及びその周辺部が変形し、クッションパッド(32)の裏面と係止具(39)の引っ掛かりが外れてしまう虞がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、クッションパッドの裏面に引っ掛かった係止部材が外れてしまうことを抑制することである。
以上の課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、表側から裏側に貫通した貫通孔を有したクッションパッドと、前記クッションパッドの表側の面に覆い被さる表皮と、前記表皮の裏側に設けられ、前記貫通孔を通って前記貫通孔の周辺で前記クッションパッドの裏側の面に引っ掛かった係止部材と、前記貫通孔の周辺において前記クッションパッドの表側の面と前記係止部材との間に設けられ、前記クッションパッドの表側への前記係止部材の移動を規制する規制部と、を備える、シートである。
請求項2に係る発明は、前記規制部が前記貫通孔の周辺であって前記クッションパッドの裏側に埋め込まれている、請求項1に記載のシートである。
請求項3に係る発明は、前記係止部材が前記クッションパッドの裏側において前記規制部に引っ掛かっている、請求項2に記載のシートである。
請求項4に係る発明は、前記規制部と前記係止部材との間に設けられた異音発生抑制部を更に備える、請求項1又は2に記載のシートである。
請求項5に係る発明は、前記規制部が前記貫通孔の内面に沿って設けられているとともに、前記貫通孔の内側で露出している、請求項4に記載のシートである。
請求項6に係る発明は、前記規制部が前記クッションパッドよりも硬い、請求項1から5の何れか一項に記載のシートである。
請求項7に係る発明は、前記規制部が第一規制部及び第二規制部を有し、前記第一規制部及び前記第二規制部がこれらの間に前記貫通孔を置いて相対向する、請求項1から6の何れか一項に記載のシートである。
請求項8に係る発明は、前記クッションパッドが、着座者を受ける受け部と、前記受け部の側部に設けられ前記着座者を横から受ける土手部と、を有し、前記貫通孔が前記受け部と前記土手部の境界に形成され、前記第一規制部が前記貫通孔の周囲であって前記土手部に埋め込まれ、前記第二規制部が前記貫通孔の周囲であって前記受け部に埋め込まれ、前記第一規制部が前記第二規制部よりも硬い、請求項7に記載のシートである。
請求項9に係る発明は、前記クッションパッドが、着座者を受ける受け部と、前記受け部の側部に設けられ前記着座者を横から受ける土手部と、を有し、前記貫通孔が前記受け部と前記土手部の境界に形成され、前記規制部が前記貫通孔の周囲であって前記土手部に埋め込まれている、請求項1から7の何れか一項に記載のシートである。
請求項10に係る発明は、前記クッションパッドの表側から裏側に貫通する複数の孔部が形成され、前記貫通孔が、前記複数の孔部のうち前記クッションパッドの中央部位側に設けられた孔部である、請求項1から9の何れか一項に記載のシートである。
請求項1に係る発明によれば、規制部が貫通孔の周辺においてクッションパッドの表側の面と係止部材との間に設けられているから、クッションパッドの裏面に引っ掛かった係止部材がクッションパッドの表側へ移動することが規制部によって抑制される。そのため、係止部材の引っ掛かりが外れることを抑制することができる。また、係止部材が貫通孔を通ってクッションパッドの表側に抜けてしまうことを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、規制部がクッションパッドの裏側に埋め込まれているので、係止部材がクッションパッドの裏側の面に強固に引っ掛かる。更に、規制部を小型化することができるとともに、シートの軽量化を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、クッションパッドの裏側の面と係止部材との係止が規制部と係止部材との係止によって補強され、係止部材を安定して係止することができる。
請求項4に係る発明によれば、異音発生抑制部が規制部と係止部材の間に挟まれるので、異音が発生することを抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、係止部材を貫通孔に通す際に、係止部材が規制部によって案内され、表皮をクッションパッドの表側の面に吊り込む作業が容易になる。
請求項6に係る発明によれば、クッションパッドのうち貫通孔の周辺の部位が変形しにくく、その部位が規制部によって補強されるとともに、貫通孔の周辺以外の部位が変形しやすいので、その部位によって着座者が規制部に対して違和感を覚えにくい。
請求項7に係る発明によれば、クッションパッドのうち貫通孔の周辺の部位がいっそう補強され、表皮の張り具合が安定する。また、係止部材がクッションパッドの裏側の面にいっそう強固に引っ掛かる。
請求項8に係る発明によれば、第二規制部が第一規制部よりも軟らかいので、受け部のクッション性を保つことができる。また、着座者の荷重が受け部に掛かって、貫通孔の周囲において受け部が変形して、係止部材が受け部によって裏側に押されても、係止部材とクッションパッドの裏側の面との係止状態が解除されることが硬い第一規制部によって抑制される。
請求項9に係る発明によれば、着座者の荷重が受け部に掛かって、係止部材が受け部によって裏側に押されても、クッションパッドの裏側の面と係止部材の係止状態が解除されることが規制部によって抑制される。
請求項10に係る発明によれば、着座者の荷重がクッションパッドの中央部位に掛かりやすくても、そのような中央部位に配置された貫通孔の周囲に規制部が設けられているから、係止部材の係止が安定する。そのため、表皮の吊り込み状態の維持がされやすく、表皮が弛みにくい。
シートの正面図である。 II−II断面図である。 III−III断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。 III−III断面の変形例を示した断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。 II−II断面の変形例を示した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているので、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、シート1の正面図である。図2は、図1に図示のII−IIに沿った水平断面を上から見て示した断面図であり、図3は、図1に図示のIII−IIIに沿った水平断面を上から見て示した断面図である。
このシート1は、例えば、自動車、船舶、飛行機その他の乗物の室内に設置される乗物用シートである。図1に示すように、このシート1は、ボトムシート2、バックレスト3及びヘッドレスト4等を有する。
ボトムシート2はガイドレール等を介してフロア上に設置され、前後方向に沿ったボトムシート2の位置がガイドレールによって調整される。バックレスト3の下端部がリクライニング機構を介してボトムシート2の後端部に連結され、ボトムシート2に対するバックレスト3の傾斜角がリクライニング機構によって調整される。ヘッドレスト4はバックレスト3の上端部に設けられている。
バックレスト3の前面の左右両側の部位3aがこれらの間の中央部位3bよりも高く隆起し、谷線3cが左右両側の部位3aと中央部位3bとの間に形成されている。谷線3cがバックレスト3の前面に沿って上下方向に延びている。
バックレスト3はフレーム(図示略)、クッションパッド31及び表皮32等からなる。フレームがバックレスト3の骨格を成す。クッションパッド31がフレームに覆い被さり、クッションパッド31がバックレスト3の外形を成す。表皮32がクッションパッド31に覆い被さる。図2及び図3では、バックレスト3のフレームの前側に覆い被さったクッションパッド31及び表皮32を示す。
クッションパッド31は、樹脂を発泡成形したものであって、例えば発泡ウレタン樹脂からなる。クッションパッド31は、一対の土手部31a、受け部31b及び一対の溝31c等を有する。クッションパッド31のうち土手部31aがクッションパッド31の左と右の部位であり、その土手部31aがバックレスト3の左右両側の部位3aに相当する。クッションパッド31のうち受け部31bがクッションパッド31の中央部位であり、バックレスト3の中央部位3bに相当する。土手部31aが受け部31bの左右両側から前方へ膨出するように設けられている。受け部31bが着座者の背中を受けて、着座者の背中がその後ろから受け部31bによって支えられる。土手部31aは着座者の脇又は腕を受け、着座者の左右両側がその横から土手部31aによって支えられる。
図1〜図3に示すように、クッションパッド31の前面には、溝31cが凹んだ状態に形成されている。溝31cは、土手部31aと受け部31bの境界に沿って上下方向に延びている。溝31cは、バックレスト3の前面に形成された谷線3cに重なる。
溝31cの底には、複数の貫通孔(孔部)31dが形成されている。これら貫通孔31dは縦長なスリットであり、貫通孔31dの上下方向の縦幅が貫通孔31dの左右方向の横幅よりも長い。これら貫通孔31dは、溝31cの延在方向(上下方向)に沿って配列されている。また、これら貫通孔31dは、溝31cの底からクッションパッド31の裏側の面まで貫通している。
クッションパッド31であって貫通孔31dの周辺には、クッションパッド31を補強する規制部33,34が埋め込まれている。なお、貫通孔31dの周辺とは、後述の係止部材41がクッションパッド31の表側に移動することが規制部33,34によって規制することができる範囲をいう。
第一規制部33は、溝31c及び貫通孔31dの周辺において土手部31aに埋め込まれている。具体的には、第一規制部33が土手部31aの裏側に埋め込まれ(図2及び図3参照)、第一規制部33が角棒状に形作られており、その第一規制部33が溝31c及び貫通孔31dに沿って延びている(図1参照)。
第二規制部34が溝31c及び貫通孔31dの近傍において受け部31bに埋め込まれている。具体的には、第二規制部34が受け部31bの裏側に埋め込まれ(図2及び図3参照)、第二規制部34が角棒状に形作られており、その第二規制部34が溝31c及び貫通孔31dに沿って延びている(図1参照)。
規制部33,34が隣り合う貫通孔31dの間を溝31cに沿って連続的に設けられている。つまり、規制部33,34が隣り合う貫通孔31dの間で途切れるように設けられているのではなく、規制部33,34のうち貫通孔31dに沿った部位が隣り合う貫通孔31dの間の部位と一体的に設けられている。そのため、複数の貫通孔31dに対して規制部33,34が共有されているから、部品点数の削減を図ることができる。
図2に示すように、第一規制部33と第二規制部34は、これらの間に貫通孔31dを置いて、相対向する。規制部33,34は、貫通孔31dの内面に沿って設けられている。また、規制部33,34は貫通孔31d内において露出し、規制部33,34が貫通孔31dの内面を構成する。なお、クッションパッド31の素材の樹脂が貫通孔31d内において規制部33,34にコーティングされていてもよい。
図2及び図3に示すように、規制部33,34がクッションパッド31の裏側において露出している。規制部33,34は、クッションパッド31の裏側からクッションパッド31の厚み方向中央部にまで至っており、クッションパッド31の表側まで至っていない。従って、規制部33,34がクッションパッド31の表側において露出していない。
図3に示すように、溝31cの底のうち貫通孔31dを避けた部位では、クッションパッド31の一部31eが規制部33,34の間に充填され、この部分31eが溝31cの底を構成する。
また、規制部33,34は、貫通孔31dを避けた位置において互いに連結されている。例えば、連結部35の一端が規制部33に連結され、連結部35の他端が規制部34に連結され、連結部35が規制部33,34の間に架け渡され、連結部35が貫通孔31dを避けて配置されている。連結部35によって規制部33,34の剛性が向上する。
規制部33,34はクッションパッド31よりも弾性率が高い。規制部33,34がクッションパッド31よりも硬いので、クッションパッド31のうち溝31c及び貫通孔31dの周辺の部位が変形しにくく、その部位が規制部33,34によって補強される。規制部33,34が連結部35によって互いに連結されているから、規制部33,34の間隔が広がりにくくすることができ、クッションパッド31を補強することができる。また、規制部33,34によって貫通孔31dの周囲が補強されるから、クッションパッド31を薄肉化することができる。
規制部33,34は発泡樹脂、発泡していない樹脂又は金属からなる。規制部33,34はインサート成形法によってクッションパッド31に埋め込まれる。つまり、規制部33,34は、クッションパッド31の発泡成形の際にクッションパッド31に埋め込まれたものである。規制部33,34が発泡樹脂からなる場合、クッションパッド31の発泡成形の際にクッションパッド31の素材となる樹脂が規制部33,34の内部に含浸して硬化することによって、規制部33,34が硬くなる。なお、規制部33,34はワイヤーであってもよい。
図2及び図3に示すように、表皮32は、複数の表皮パーツ32a,32bを有する。表皮パーツ32aはクッションパッド31のうち土手部31aに覆い被さり、表皮パーツ32bは受け部31bに覆い被さる。表皮パーツ32aと表皮パーツ32bは連結されている。具体的には、表皮パーツ32aの端部の代(縫い代)32a1と表皮パーツ32bの端部の代(縫い代)32b1が重なり合って、これら代32a1,32b1が縫い合わせられている。代32a1,32b1は溝31cに沿って設けられている。なお、代32a1,32b1が縫製以外の手段(例えば、ステープラ用綴り針、糊、接着剤、溶着等)によって接合されていてもよい。
表皮32はクッションパッド31の表側の面に吊り込まれている。吊り込みとは、クッションパッド31の表側の面に覆い被さった表皮32が張った状態でクッションパッド31の表側の面に沿っていることをいう。クッションパッド31の表側の面は土手部31aと受け部31bの境界において谷状に形成されているので、以下に説明する吊り込み構造によって表皮32が土手部31aと受け部31bの間の谷間に引き込まれて、その表皮32がその谷間の表面に吊り込まれている。
吊り込み構造について説明する。表皮32の裏側には、複数の引き部材40及び複数の係止部材41が設けられている。具体的には、引き部材40は、代32a1,32b1のうち貫通孔31dに重なる部位において代32a1,32b1に縫い付けられている。引き部材40は、可撓性の部材であって、例えば引き布、引き紐、引き糸、ワイヤー又はゴムである。
引き部材40はクッションパッド31の表側から貫通孔31dに挿入されており、引き部材40の一部が貫通孔31dからクッションパッド31の裏側に延出している。表皮32の裏側に設けられた代32a1,32b1は溝31c内に収容される。引き部材40が引き布である場合、その引き部材40が第一規制部33側で代32a1,32b1に重なり、その引き部材40が代32a1,32b1と第一規制部33との間に配置される。なお、逆に、引き部材40が第二規制部34側で代32a1,32b1に重なり、その引き部材40が代32a1,32b1と第二規制部34との間に配置されてもよい(図4参照)。
図2に示すように、引き部材40には、係止部材41が設けられている。具体的には、係止部材41は、例えば縫い糸、ステープラ用綴り針、糊、接着剤、溶着等によって引き部材40(特に、引き部材40のうち、貫通孔31dからクッションパッド31の裏側に延出した部位)に連結されている。係止部材41は、例えば、貫通孔31dの横幅に等しいかそれよりも薄い厚さを有する係止プレート、又は、貫通孔31dの横幅に等しいかそれよりも短い径を有する係止バーである。なお、貫通孔31d、引き部材40及び係止部材41の数が1であってもよい。
係止部材41がクッションパッド31の裏側において規制部33,34に対向し、規制部33,34が貫通孔31dの周辺においてクッションパッド31の表側の面と係止部材41との間に設けられている。そして、係止部材41は、クッションパッド31の裏側において貫通孔31dを横方向に跨いでいるとともに、クッションパッド31の裏側の面及び規制部33,34に引っ掛かっている。引き部材40がクッションパッド31の裏側に引かれているので、表皮32がクッションパッド31の表側の面に沿って張っている。なお、係止部材41によって貫通孔31dの裏側開口が塞がれてもよい。
表皮32をクッションパッド31に吊り込むに際しては、まず、クッションパッド31を準備するとともに、引き部材40及び係止部材41が設けられた表皮32を準備する。そして、表皮32をクッションパッド31に覆い被せ、係止部材41及び引き部材40をクッションパッド31の表側から貫通孔31dに挿入する。規制部33,34がクッションパッド31の裏側の面から貫通孔31dに沿ってクッションパッド31の表側に向かって延在するから、規制部33,34がガイドとなって、係止部材41を貫通孔31dに通しやすく、作業性が向上する。特に、規制部33,34が貫通孔31d内において露出しているから、規制部33,34の表面がガイド面・摺動面となって、係止部材41を貫通孔31dに通しやすくなる。なお、仮に規制部33,34が無いものとしたら、クッションパッド31が柔軟性を有するので、係止部材41を貫通孔31dに通す際に、係止部材41が貫通孔31dの内面(クッションパッド31)に引っ掛かりやすくなってしまい、作業性が悪い。
貫通孔31dに通した係止部材41を貫通孔31dからクッションパッド31の裏側に引き出し、係止部材41を貫通孔31dに跨がらせるようにしてその係止部材41をクッションパッド31の裏側の面及び規制部33,34に引っ掛ける。
係止部材41が表皮32及び引き部材40の張力によってクッションパッド31の表側に引かれている。そうであったとしても、クッションパッド31のうち貫通孔31dの周囲の部位が規制部33,34によって補強され、係止部材41がクッションパッド31の表側に移動することが規制部33,34によって規制される。そのため、係止部材41の引っ掛かりが外れることを抑制することができる。
また、表皮32や引き部材40の張力によって係止部材41がクッションパッド31の表側に引っ張られても、クッションパッド31が圧縮されにくく、表皮32及び引き部材40が弛緩することを抑制することができる。クッションパッド31が圧縮されにくいので、係止部材41が貫通孔31dを通ってクッションパッド31の表側に抜けてしまうことを抑制することができる。
また、貫通孔31dの周囲ではクッションパッド31が規制部33,34によって変形しにくいので、表皮32の張り具合を一定に安定させることができる。つまり、クッションパッド31が圧縮される前と後でも表皮32の張り具合が大きく変化せず、バックレスト3の表面のデザインの再現性が高い。
規制部33,34が貫通孔31dの両側に設けられているから、係止部材41をクッションパッド31の裏側の面に安定して係止させることができる。そのため、係止部材41を小型化することができる。
規制部33,34がクッションパッド31よりも硬いので、表皮32の張り具合を安定させつつ、着座者に対する違和感を抑制することができる。つまり、受け部31bの側部が規制部33,34によって硬くて変形しにくく、受け部31bの中央部が軟らかくて変形しやすいから、着座者が背中に違和感を覚えづらい。仮に規制部33,34が無く、クッションパッド31の全体を硬くした場合、係止部材41の引っ掛かりが外れにくくなるが、着座者が硬いクッションパッド31に対して違和感を覚えてしまう。
規制部33,34がクッションパッド31の裏側において露出しているので、係止部材41が変形しづらい規制部33,34に当接する。そのため、クッションパッド31の裏側の面と係止部材41との係止が規制部33,34と係止部材41との係止によって補強され、係止部材41を安定して係止することができる。
規制部33,34を比較すると、第一規制部33は第二規制部34よりも硬く、第一規制部33は第二規制部34よりも弾性率が高い。第二規制部34が第一規制部33よりも軟らかいので、クッションパッド31のうち受け部31bのクッション性を保つことができる。また、着座者の荷重が受け部31bに掛かって、貫通孔31dの周囲において受け部31bが変形して、係止部材41が受け部31bによって裏側に押されても、係止部材41とクッションパッド31の裏側の面との係止状態が解除されることが第一規制部33によって抑制される。
規制部33,34は、クッションパッド31の裏側から表側に貫通するようにクッションパッド31に埋め込まれているのではなく、クッションパッド31の裏側に埋め込まれている。そのため、クッションパッド31の裏側の面と係止部材41との係止強度を向上させつつ、規制部33,34を小型化することができるとともに、バックレスト3の軽量化を図ることができる。
規制部33,34が貫通孔31d内において露出しているから、係止部材41がクッションパッド31の裏側の面に安定して係止する。つまり、衝撃等によって係止部材41が貫通孔31d内に入り込むことを抑制することができ、クッションパッド31の裏側の面と係止部材41の係止が解除されることを抑制することができる。
引き部材40が引き布である場合、代32a1,32b1に対して引き部材40が設けられた側に第一規制部33が設けられているから、引き部材40がクッションパッド31の表側に引かれても、引き部材40が貫通孔31dから抜けることや係止部材41の係止が解除されることが第一規制部33によって抑制される。
また、表皮32がクッションパッド31の表側の面に吊り込まれるのと同様にして、ボトムシート2の表皮がボトムシート2のクッションパッドに吊り込まれてもよい。つまり、図2及び図3に示す断面図がボトムシート2の垂直断面図であるものとすると、部位3bがボトムシート2の中央部位であり、その部位3bが着座者の臀部及び大腿部をそれらの下から支持する。部位3aがボトムシート2の側部位であり、この部位3aが臀部及び大腿部の側部をそれらの横から支持する。
本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下に幾つかの変形例について説明する。変形例の説明では、図1〜図3を参照して説明した構成から変更した部分について主に説明する。また、変形例の説明では、図1〜図3を参照して説明した構成に対応する部分に同一の符号を付す。また、以下に挙げる変更箇所を適宜組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
図5は、図2に対応する断面図である。図5に示すように、クッションパッド31の裏側において、異音発生抑制部(緩衝部)37,38が規制部33,34の裏側に設けられ、クッションパッド31の裏側において規制部33,34が露出していない。異音発生抑制部37,38は、クッションパッド31とは別の弾性部材(例えば、ゴム、発泡樹脂材)である。異音発生抑制部37が規制部33と係止部材41の間に挟まれ、異音発生抑制部38が規制部34と係止部材41の間に挟まれ、係止部材41が異音発生抑制部37,38に当接するので、異音が発生することを抑制することができる。
図6に示すように、クッションパッド31の素材の一部(発泡樹脂)が規制部33,34の裏側に貼着されて、それが異音発生抑制部37,38となり、異音発生抑制部37,38とクッションパッド31が一体成形されていてもよい。
表皮32の一部(具体的には、代32a1若しくは代32b1又はこれらの両方の一部)が貫通孔31dに通されて規制部33,34の裏側まで回り込み、その表皮32の一部が異音発生抑制部37,38となって、その表皮32の一部が係止部材41と規制部33,34との間に挟み込まれてもよい。
〔変形例2〕
図7は、図2に対応する断面図であり、図8は、図3に対応する断面図である。図7及び図8に示すように、規制部33,34はクッションパッド31の裏側からクッションパッド31の表側まで至っている。規制部33,34が溝31cに沿って設けられ、溝31cの内壁が規制部33,34からなる。係止部材41及び引き部材40をクッションパッド31の表側から溝31c及び貫通孔31dに挿入する際に、係止部材41が規制部33,34によって案内されるから、表皮の吊り込み作業を容易にすることができる。
〔変形例3〕
図9は、図2に対応する断面図である。図2に示す規制部34を省略し、規制部34が設けられた部位にはクッションパッド31の一部が充填され(図9参照)、規制部33が溝31c及び貫通孔31dに沿って土手部31aに埋め込まれている。なお、引き部材40が受け部31b側に配置されている場合でも(図4参照)、規制部34を省略してもよい。
着座者の荷重が受け部31bに掛かって、係止部材41が受け部31bによって裏側に押されても、クッションパッド31の裏側の面と係止部材41の係止状態が解除されることが規制部33によって抑制される。
〔変形例4〕
図10は、図4に対応する断面図である。図4に示す規制部33を省略し、規制部34が充填された部位にはクッションパッド31の一部が充填され(図10参照)、規制部34が溝31c及び貫通孔31dに沿って受け部31bに埋め込まれている。なお、引き部材40が土手部31a側に配置されている場合でも(図2参照)、規制部33を省略してもよい。
〔変形例5〕
上述の実施形態では、図1に示すように、溝31cの底に形成された全ての貫通孔(孔部)31dの両側に規制部33,34が設けられていた。それに対して、何れかの1つ又は複数の貫通孔31dの両側に規制部33,34が設けられていなくてもよい。例えば、溝31cの底に形成された全ての貫通孔31dのうち、上側と下側に配置された貫通孔31dの両側には規制部33,34が設けられず、クッションパッド31の中央部位側に配置された貫通孔31dの両側に規制部33,34が設けられている。つまり、少なくとも中央部位側に配置された貫通孔31dの両側に規制部33,34が設けられている。
クッションパッド31のうち中央部位は、上部位と下部位と比較して、着座者の荷重が掛かりやすい。そのような中央部位に配置された貫通孔31dの両側に規制部33,34が設けられているので、係止部材41の係止が安定する。そのため、表皮32の張り具合が安定し、表皮32が弛みにくい。
〔変形例6〕
上記実施形態では、係止部材41が引き部材40によって表皮32の裏側に取り付けられている。それに対して、係止部材41が表皮32の裏側に直接取り付けられてもよい。具体的には、表皮32の代32a1,32b1の一部がクッションパッド31の表側から貫通孔31dに挿入されてクッションパッド31の裏側に延出し、クッションパッド31の裏側において係止部材41が縫い糸、ステープラ用綴り針、糊、接着剤、溶着等によって代32a1,32b1に連結されている。
〔変形例7〕
規制部33,34がクッションパッド31に埋め込まれていなくてもよい。例えば、規制部33,34が貫通孔31dの周囲においてクッションパッド31の裏側の面に貼着されていてもよい。
1 シート
31 クッションパッド
31a 土手部
31b 受け部
31d 貫通孔(孔部)
33,34 規制部
32 表皮
37,38 異音発生抑制部
41 係止部材

Claims (10)

  1. 表側から裏側に貫通した貫通孔を有したクッションパッドと、
    前記クッションパッドの表側の面に覆い被さる表皮と、
    前記表皮の裏側に設けられ、前記貫通孔を通って前記貫通孔の周辺で前記クッションパッドの裏側の面に引っ掛かった係止部材と、
    前記貫通孔の周辺において前記クッションパッドの表側の面と前記係止部材との間に設けられ、前記クッションパッドの表側への前記係止部材の移動を規制する規制部と、を備える、
    シート。
  2. 前記規制部が前記貫通孔の周辺であって前記クッションパッドの裏側に埋め込まれている、
    請求項1に記載のシート。
  3. 前記係止部材が前記クッションパッドの裏側において前記規制部に引っ掛かっている、
    請求項2に記載のシート。
  4. 前記規制部と前記係止部材との間に設けられた異音発生抑制部を更に備える、
    請求項1又は2に記載のシート。
  5. 前記規制部が前記貫通孔の内面に沿って設けられているとともに、前記貫通孔の内側で露出している、
    請求項1から4の何れか一項に記載のシート。
  6. 前記規制部が前記クッションパッドよりも硬い、
    請求項1から5の何れか一項に記載のシート。
  7. 前記規制部が第一規制部及び第二規制部を有し、前記第一規制部及び前記第二規制部がこれらの間に前記貫通孔を置いて相対向する、
    請求項1から6の何れか一項に記載のシート。
  8. 前記クッションパッドが、着座者を受ける受け部と、前記受け部の側部に設けられ前記着座者を横から受ける土手部と、を有し、
    前記貫通孔が前記受け部と前記土手部の境界に形成され、
    前記第一規制部が前記貫通孔の周囲であって前記土手部に埋め込まれ、
    前記第二規制部が前記貫通孔の周囲であって前記受け部に埋め込まれ、
    前記第一規制部が前記第二規制部よりも硬い、
    請求項7に記載のシート。
  9. 前記クッションパッドが、着座者を受ける受け部と、前記受け部の側部に設けられ前記着座者を横から受ける土手部と、を有し、
    前記貫通孔が前記受け部と前記土手部の境界に形成され、
    前記規制部が前記貫通孔の周囲であって前記土手部に埋め込まれている、
    請求項1から6の何れか一項に記載のシート。
  10. 前記クッションパッドの表側から裏側に貫通する複数の孔部が形成され、
    前記貫通孔が、前記複数の孔部のうち前記クッションパッドの中央部位側に設けられた孔部である、
    請求項1から9の何れか一項に記載のシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016073478A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 株式会社イノアックコーポレーション 乗物用内装部品
JP2022118226A (ja) * 2017-10-05 2022-08-12 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

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