JP2014006700A - 歩行者検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載カメラ1により撮像した車両100の走行方向の映像から歩行者を歩行者認識部31で検出し、フレーム単位で画像上の前記歩行者の特徴点を特徴点抽出部32で抽出する。そして、フレーム間の前記歩行者の画像の対応する特徴点の移動、消失などの特徴点の変化から判定した前記歩行者の顔を含む頭部と身体部の動作をもとに、前記歩行者の車道へ飛び出す可能性、すなわち前記歩行者の車道へ飛び出す可能性の高い動作と、前記可能性の低い動作とを判定する。そして、前記判定した前記歩行者の前記車道へ飛び出す可能性と車両100の走行状態とから、前記歩行者と車両100との接触などの車両100に対する前記歩行者の危険性を示す危険度を判定する。
【選択図】図1
Description
このような画像処理技術を利用し、撮像カメラで撮像した映像から対象画像を抽出し、歩行者であるか否かを識別する歩行者検出装置が提案されている。
このような撮像カメラで撮像した映像から対象画像を抽出し歩行者であるか否かを識別するものとしては、自車両の進行方向前方の両側で所定の位置関係にある対の歩行者を検出し、検出した対の歩行者が会話を交わしていたり、向き合っているなどの所定の関係の検出結果に応じて前記対の各歩行者について自車両の前方へ飛び出す危険度を算出し、算出した危険度が所定値を超えていると、その歩行者を自車両の進行方向前方に飛び出す危険な歩行者と判定する歩行者検出装置がある(特許文献1参照)。
また、この歩行者検出装置には、車両100の車速センサから検出された車速情報21およびウインカが操作されたときの左折ウインカあるいは右折ウインカなどのウインカ情報22を含む車両情報2が入力される。
情報処理部3は、歩行者認識部31、特徴点抽出部32、歩行者動作判定演算部33、危険度判定部35および走行状態判定部34を備えている。
歩行者認識部31は、車載カメラ1により撮像した車両100の進行方向の画像から歩行者を検出し、さらに検出した歩行者の顔を含む頭部と、頭部以外の身体部の識別を行う。
特徴点抽出部32は、歩行者認識部31により検出され識別された歩行者の頭部と身体部の画像から特徴点を抽出する。
制御部4は、危険度判定部35の判定結果に応じて、スピーカ51、ディスプレイや表示ランプなどの表示装置52を備えたドライバ通知部41、衝突回避のための自動ブレーキ61を制御する。
図2は、この歩行者検出装置の動作を示すフローチャートである。
図2のフローチャートに示す運転支援プログラムは、繰り返し実行されている。
以下、このフローチャートに従ってこの実施の形態の歩行者検出装置の動作を説明する。
車両100は車道上を走行している。車両100は横断歩道に接近しており車道左側の歩道上には歩行者が立っている。
図3は、このような状況を車両100の車載カメラ1で撮像したときの進行方向前方の画像の一例を示す説明図である。
この歩道上の歩行者を検出したか否かの判定は、例えば車載カメラ1により撮像した映像から識別対象を矩形枠で抽出し、抽出した矩形枠の識別対象ごとに特徴ベクトルを演算し、予め備えられている歩行者の基準データと照合することで歩行者を識別する。
図3に示す例では、車両100が走行する車道左側の歩道上に矩形枠91により抽出された識別対象が歩行者95として識別される。
図4は、検出された歩行者から識別される頭部と、頭部以外の身体部を示す説明図である。
識別対象として検出された歩行者から矩形枠R1により頭部が抽出され識別される。また、識別対象として検出された歩行者から矩形枠R2により頭部以外の身体部が抽出され識別される。歩行者の頭部と、頭部以外の身体部の識別は、抽出した矩形枠R1、R2の識別対象ごとに特徴ベクトルを演算し、頭部の基準データ、あるいは頭部以外の身体部の基準データと照合することで頭部と、頭部以外の身体部を識別する。
この特徴点の抽出は、歩行者の頭部と、頭部以外の身体部それぞれの角や線の交差箇所を選択し、歩行者の頭部と、頭部以外の身体部のフレーム単位の画像について精度のよい対応を求めるため、例えば前記選択した近傍で色や濃淡変化の激しい点を選択する。そして、このような点に高い値を与える関数の極値を与える点を特徴点としてその値の大きい順に取り出す。
なお、歩行者の頭部と、頭部以外の身体部の画像それぞれについて抽出された特徴点データは、例えばフレーム単位でメモリに格納される。
この特徴点の変化の検出処理では、検出された歩行者の顔を含む頭部のみの特徴点が変化する状態と、歩行者の顔を含む頭部と身体部の特徴点が共に変化する状態とを判定する。
すなわちステップS6においては、検出された歩行者の顔を含む頭部の特徴点の変化が検出されたか否かを判定し、頭部の特徴点の変化が検出されないときには歩道上から車道上へ歩行者が飛び出す可能性は低いと判定し、この運転支援プログラムをぬける。
ステップS7において身体部の特徴点の変化が検出されない場合には、歩行者の顔を含む頭部のみの特徴点が変化した状態であり、歩道上から車道上へ歩行者が飛び出す可能性は低いと判定し、この運転支援プログラムをぬける。
一方、ステップS7において身体部の特徴点の変化が検出された場合には、歩行者の顔を含む頭部と身体部の画像について共に特徴点の変化が検出された状況であり、歩行者動作判定演算部33は、歩道上から車道上へ歩行者が飛び出す可能性は高い、すなわち歩行者の動作について歩道上から車道上へ飛び出す可能性が大きい動作と判定する。
図6に示す歩行者の画像が時刻tに撮像された画像とすると、図7に示す歩行者の画像は、時間δt1経過後に撮像された歩行者の画像から抽出された特徴点を示しており、頭部のみが車道側に向いている状態であるため、図6の特徴点P1,P9,P10,P12について対応する図7の特徴点は頭部のみが車道側に向いたことから右側に移動した状態になっている。
また、図6の特徴点P4,P8,P11について対応する図7の特徴点は消失した状態になっている。
図6に示す歩行者の画像が時刻tに撮像された画像とすると、図8に示す歩行者の画像は、時間δt2経過後に撮像された歩行者の画像から抽出された特徴点を示しており、頭部と身体部とが共に車道側に向いている状態であるため、図6の特徴点P1,P9,P10,P12について対応する図8の特徴点は頭部が車道側に向いていることから右側に移動した状態になっている。
また、図6の特徴点P4,P8,P11について対応する図8の特徴点は消失した状態になっている。
また、図6の特徴点P23,P28について対応する図8の特徴点は身体部も車道側に向いていることから右側に移動した状態になっている。
また、図6の特徴点P24,P25,P27について対応する図8の特徴点は消失した状態になっている。
この場合、歩行者が顔の向きを歩道に沿った方向から車道側へ変化させただけでなく、身体部の向きも歩道に沿った方向から車道側へ変化させた場合、歩行者が車道へ飛び出す可能性は高く、歩行者と車両100との接触を含む事故発生の危険性を示す危険度が大きいと判定し、判定結果を制御部4へ出力する。
また、さらに衝突回避のための自動ブレーキ作動システムが搭載されている場合には、この自動ブレーキ作動システムによるブレーキ作動タイミングを早める。
なお、ブレーキ作動タイミングを早める以外にも、以下のような動作を行なうようにして安全運転の支援を図るようにしてもよい。
1)ブレーキ液圧を予め高めておき、ブレーキを踏んだ時に踏力以上にブレーキがかかるようにする。
2)ブレーキパッドとブレーキディスクの距離を縮めておきブレーキの応答を早める。
そして、前記判定した前記歩行者の車道へ飛び出す可能性と車両100の走行状態とから、前記歩行者と車両100との接触などの前記歩行者の車両100に対する危険性を示す危険度を判定するように構成した。
従って、歩行者の人数など適用される状況についての制限が軽減でき、さらに特徴点の変化をもとに歩行者の車道へ飛び出す可能性を判定するので画像処理上の負荷が軽減でき処理速度の向上が期待でき、車道へ飛び出す可能性のある危険な歩行者を検出できる歩行者検出装置を提供できる効果がある。
そして、バック走行する車両100から歩行者を検出し、検出した歩行者について車輛100がバック走行している車道へ飛び出す可能性を判定し、バック走行時の歩行者と車両100との接触を含む車両100に対する前記歩行者の危険性を示す危険度から、車道へ飛び出す可能性のある危険な歩行者を検出する。
Claims (5)
- 車両に搭載され歩行者を検出する歩行者検出装置であって、
前記車両の進行方向を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により撮像した画像から歩行者を検出する歩行者検出手段と、
前記歩行者検出手段により検出した前記歩行者の画像から、前記歩行者の身体の予め定められた部位の前記車道方向に対する向きの変化をもとに、前記歩行者が前記車道へ飛び出す可能性を判定する歩行者動作判定手段と、
前記歩行者動作判定手段より判定された前記歩行者が飛び出す可能性をもとに、前記車両に対する前記歩行者の危険性を示す危険度を判定する危険度判定手段と、
を備えたことを特徴とする歩行者検出装置。 - 前記歩行者の身体の予め定められた部位は、前記歩行者の顔を含む頭部と、前記頭部を除く身体部であり、
前記歩行者動作判定手段は、
前記頭部と前記身体部の前記車道方向に対する向きの変化をもとに前記歩行者の前記車道へ飛び出す可能性を判定することを特徴とする請求項1記載の歩行者検出装置。 - 前記歩行者検出手段により検出した前記歩行者の画像をもとに、前記歩行者の特徴点を抽出する特徴点抽出手段を備え、
前記歩行者動作判定手段は、前記歩行者検出手段により検出した前記歩行者の画像間の対応する特徴点の変化から判定した前記頭部と前記身体部の前記車道方向に対する向きの変化をもとに前記歩行者の前記車道へ飛び出す可能性を判定することを特徴とする請求項2記載の歩行者検出装置。 - 前記車両の車両情報をもとに前記車両の走行状態を判定する走行状態判定手段を備え、
前記危険度判定手段は、前記走行状態判定手段で判定された前記車両の走行状態と、前記歩行者動作判定手段により判定された前記歩行者の前記車道へ飛び出す可能性とをもとに、前記車両に対する前記歩行者の危険度を判定することを特徴とする請求項3記載の歩行者検出装置。 - 前記危険度判定手段により判定された前記歩行者の危険度をもとに前記車両における前記歩行者についての警報を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の歩行者検出装置。
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