JP2014006400A - 画像形成装置、定着制御方法及び定着制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、定着制御方法及び定着制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に消費電力を低減させることが可能な画像形成装置、定着制御方法及び定着制御プログラムを提供することを目的としている。
【解決手段】複数の加熱体の主走査方向の幅に合わせて前記画像データを主走査方向に分割して複数の第一のエリアを形成する主走査分割部と、前記複数の第一のエリア毎に、前記第一のエリアにおいて画像が存在する画像領域の位置に合わせて前記第一のエリアに対応する前記加熱体をオンさせる制御信号を生成する画像処理部とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、主走査方向に並べられた複数の加熱体を有する加熱手段により、画像データに基づく画像を記録材に定着させる画像形成装置、定着制御方法及び定着制御プログラムに関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、加熱ローラと加圧ローラとから成る熱ローラ定着方式が使用されているものがある。この画像形成装置では、トナー画像を記録材に定着する際にトナー画像がない部分も加熱することで、無駄に電力を消費する場合がある。
そこで従来では、記録材上に形成されたトナー画像形成部において必要な箇所に適正なタイミングで加熱して定着させることで、消費電力を低減させる技術が知られている。
例えば特許文献1には、主走査方向に複数の加熱体を有し、画像形成部のみを加熱する画像形成装置が記載されている。また特許文献2では、記録紙上のトナーが乗っている所のみ、あるいはその近傍のみを選択的に通電加熱して未定着トナーを定着させることが記載されている。
上記従来の技術は、画像を主走査方向に並べられた複数の加熱体と対応するエリアに分割し、記録材の端部を基準として複数の加熱体のオン/オフを制御する。
しかしながら従来の方法では、記録材の端部を基準として複数の加熱体のオン/オフを制御するため、画像の位置関係によっては無駄に加熱体をオンさせることになり、消費電力が低減されない場合がある。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、画像の位置関係によらずに効率的に消費電力を低減させることが可能な画像形成装置、定着制御方法及び定着制御プログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成すべく以下の如き構成を採用した。
本発明は、主走査方向に並べられた複数の加熱体を有する加熱手段により、画像データに基づく画像を記録材に定着させる画像形成装置であって、前記複数の加熱体の主走査方向の幅に合わせて前記画像データを主走査方向に分割して複数の第一のエリアを形成する主走査分割部と、前記複数の第一のエリア毎に、前記第一のエリアにおいて画像が存在する画像領域の位置に合わせて前記第一のエリアに対応する前記加熱体をオンさせる制御信号を生成する画像処理部とを有する。
本発明によれば、画像の位置関係によらずに効率的に消費電力を低減させることができる。
第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置の画像処理部及びエンジン制御部の概略を説明する図である。 第一の実施形態のヒータを説明する図である。 第一の実施形態の画像処理部の機能構成を説明する図である。 第一の実施形態の主走査分割部による画像の分割を説明する図である。 第一の実施形態の副走査分割部による画像領域の分割を説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 第一の実施形態における遅延時間の算出を説明する図である。 第一の実施形態の効果を説明する図である。 列エリア内に複数の画像領域が存在する場合を説明する図である。 第二の実施形態における加熱開始エリアの決定処理を説明するフローチャートである。 画像領域の先端、後端と加熱エリアKの先端、後端との間隔の算出を説明する図である。 第二の実施形態におけるずらし量の算出を説明する図である。 列エリア内の他の画像領域を基準とした場合を説明する図である。 第二の実施形態の効果を説明する図である。
本発明では、主走査方向に並べられた複数の加熱体の幅に合わせて画像データを主走査方向に分割し、分割されたエリア毎に、画像の位置に応じて各エリアと対応する加熱体をオン/オフさせるタイミングを制御することで、画像の位置に対応して効率的に消費電力を低減させる。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。本実施形態の画像形成装置100は、スキャナ部110と、プリンタ部120とを有する。本実施形態の画像形成装置100においてスキャナ部110は、読み取った原稿(図示せず)の反射光を電気信号に変換し、さらにそのアナログ電気信号をデジタル画像信号に変換してプリンタ部120に出力する。プリンタ部120は、スキャナ部110から入力された画像データ、又は画像形成装置100と接続されたコンピュータ等から送信された画像データに基づき画像形成動作を行なう。
本実施形態のプリンタ部120は、感光体ドラム121、帯電器122、書き込み装置123、現像装置124、給紙装置125、転写装置126、分離装置127、定着装置128等を有する。
本実施形態において、感光体ドラム121は帯電器122により均一に帯電される。画像形成装置100に入力された画像データは、後述する画像処理部で各種補正、各種変換・変倍等の処理がされた後に書き込み装置123に入力される。書き込み装置123は、入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム121に照射する。感光体ドラム121上に形成された静電潜像は現像装置125により加熱溶融性のトナーにより現像され可視像化される。一方、給紙装置125から記録材(図示せず)が給紙ローラ131により給紙され、搬送ローラ132を介してレジストローラ133へ搬送される。レジストローラ133は感光体ドラム121上のトナー像に同期して記録材を送出する。この記録材に、転写装置126の作用により感光体ドラム121上のトナー像が転写される。
そして、分離装置127の作用により記録材が感光体ドラム121から分離され、搬送ガイド134に案内されて定着装置128に導かれる。定着装置128では、ヒータにより加熱ローラが加熱され、記録材上の未定着トナー像が熱定着される。本実施形態のヒータは、エンジン制御部により制御される。本実施形態のヒータとエンジン制御部の詳細は後述する。また本実施形態では、ヒータによる加熱の対象を加熱ローラとしたが、例えば機種によっては加熱対象がベルトとなっても良い。
トナー像を定着させた記録材は、排紙ローラ135により機外に排出される。また、感光体ドラム121は記録材の分離後にクリーニング装置136により残留トナーが除去され、除電器137により残留電荷が消去される。
本実施形態の画像形成装置100では、画像処理部による画像データをヒータの仕様等に合わせて分割し、分割されたエリア(領域)毎に、画像データに基づき記録材に形成されるトナー画像の位置に合わせてヒータを駆動させるタイミングを制御する。
図2は、第一の実施形態の画像形成装置の画像処理部及びエンジン制御部の概略を説明する図である。
本実施形態の画像形成装置100は、外部I/F210、コントローラ制御部220、エンジン制御部230、ヒータ240を有する。
外部I/F210は、画像形成装置100に入力された画像データを読み込む。コントローラ制御部220は、画像処理部250、メモリ260を有する。画像処理部250は、入力された画像データにデジタル処理等の画像処理や演算を行う。また本実施形態の画像処理部250は、画像データをヒータ240の仕様等に基づき分割し、ヒータ240をオン/オフさせるタイミングを決定する。画像処理部250の詳細は後述する。メモリ260は、入力された画像データ等が一時的に保持される。
本実施形態のエンジン制御部230は、エンジンCPU(Central Processing Unit)231、ヒータ駆動回路232、メモリ234を有する。エンジンCPU231は、画像処理部250から送られた制御データに従ってヒータ駆動回路232を制御する。ヒータ駆動回路232は、エンジンCPU231からの信号に従ってヒータ240を駆動させる。メモリ233は、ヒータ駆動回路232の制御に必要とされるデータ等が一時的に格納される。
ヒータ240は、複数の発熱体が主走査方向に並べられた構成である。以下に図3を参照して本実施形態のヒータ240について説明する。図3は、第一の実施形態のヒータを説明する図である。
本実施形態のヒータ240は、例えばサーマルヘッド等の発熱素子(以下、加熱体)を主走査方向に複数並べることで構成される。図3では、例えばヒータ240がN個の加熱体301、302、・・・、30Nで構成される場合を示している。
本実施形態の加熱体30Nの大きさは、主走査方向の幅A×副走査方向の長さWとした。本実施形態では、それぞれの加熱体30Nの副走査方向の長さWは全て同じとする。また本実施形態では、それぞれの加熱体30Nの主走査方向の幅Aは、全て同じでなくても良い。例えば一般的には、記録材の中央付近に画像があることが多いため、中央付近に主走査方向の幅Aの広い加熱体を配置し、その外側に幅Aの狭い加熱体を配置しても良い。また本実施形態では、ヒータ240全体の主走査方向の長さHと記録材の主走査方向の幅が一致するように、加熱体30Nの主走査方向の幅Aと数が決定されていることが好ましい。
本実施形態では、各加熱体30Nは個々にオン/オフが制御される。また本実施形態の各加熱体30Nは、エンジンCPU231からの制御信号に基づいてヒータ駆動回路232が個々の加熱体30Nを駆動させる。
次に図4を参照して本実施形態の画像処理部250について説明する。図4は、第一の実施形態の画像処理部の機能構成を説明する図である。
本実施形態の画像処理部250は、画像読み込み部251、画像分割部252、加熱開始位置決定部253、遅延時間算出部254を有する。
画像読み込み部251は、外部I/F210を介して入力される画像データを読み込む。読み込まれた画像データは、一時的にメモリ260に格納されても良い。画像分割部252は、画像データを分割する。加熱開始位置決定部253は、画像分割部252により分割された各エリア毎に、最初に加熱を開始する領域を決定する。遅延時間算出部254は、加熱開始位置決定部253により決定された領域から加熱を開始するように加熱体の加熱を開始させるための遅延時間を算出する。
以下に本実施形態の画像分割部252による画像データの分割について説明する。本実施形態の画像分割部252は、主走査分割部255、副走査分割部256を有する。
主走査分割部255は、画像データを加熱体の主走査方向の幅毎に主走査方向に分割する。以下の説明では、主走査分割部255により分割されたエリアを列エリアと呼ぶ。副走査分割部256は、主走査方向に分割された列エリア毎に、画像が存在する領域(以下、画像領域)の副走査方向における先端から後端までを後述する加熱エリアに分割する。
図5は、第一の実施形態の主走査分割部による画像データの分割を説明する図である。
本実施形態の画像処理部250において主走査分割部255は、画像データを加熱体30Nの主走査方向の大きさに合わせて分割する。
本実施形態のメモリ260には、例えばヒータ240の有する加熱体30Nのそれぞれの主走査方向の幅Aと副走査方向の長さWとが格納されている。本実施形態の主走査分割部255は、メモリ260から各加熱体の主走査方向の幅Aを読み出し、画像データの主走査方向の幅が各加熱体の幅Aと同じになるように画像データを列エリアに分割する。
図5では例えば、加熱体301の主走査方向の幅Aに対応して分割された画像データを列エリアE1とし、同様に加熱体302に対応して分割された画像データを列エリアE2とし、加熱体30Nに対応して分割された画像データを列エリアENとした。
次に本実施形態の副走査分割部256による画像データの分割について説明する。図6は、第一の実施形態の副走査分割部による画像領域の分割を説明する図である。図6(A)は、列エリアに画像領域が1つ存在する場合を説明する図である。図6(B)は、列エリアに複数の画像領域が存在する場合を説明する図である。
本実施形態の副走査分割部256は、列エリアEN内に画像が存在する画像領域があるか否かを判断し、画像領域が存在する場合、画像領域の先端から1つの加熱体30Nにより加熱される加熱エリアKに画像領域を分割する。
本実施形態の加熱エリアKは、主走査方向の幅A×副走査方向の長さW1の領域である。以下に加熱エリアKの副走査方向の長さW1について説明する。
本実施形態の加熱体30Nは、オンされてから所定時間経過するとオフされる。したがって本実施形態の加熱体30Nによる加熱エリアKの副走査方向の長さW1とすると、W1=SΔt+Wとなる。ここでSは記録材の搬送速度であり、Δtは加熱体30Nがオンされる時間であり、Wは加熱体30Nの副走査方向の長さである。
したがって本実施形態では、加熱エリアKは幅A×長さW1の領域となる。よって本実施形態の副走査分割部256は、幅Aの画像領域を副走査方向に長さW1毎に分割する。
例えば図6(A)に示す列エリアE1では、画像が存在する画像領域G1と画像領域G2とが存在する。本実施形態の副走査分割部256は、複数の画像領域が存在する否かを判断する。図6(A)では、画像像領域G1と画像領域G2の複数の画像領域が存在しているため、画像領域G1と画像領域G2を加熱エリアKに分割する。尚本実施形態では、列エリアENに画像領域が複数存在した場合、画像領域同士の間隔が加熱エリアKの副走査方向の長さW1より短い場合、複数の画像領域を連続した画像領域と見なす。
図6(A)に示す列エリアE1では、画像領域G1と画像領域G2との間隔B1は加熱エリアKの副走査方向の長さW1より短い。よって本実施形態の副走査分割部256は、画像領域G1と画像領域G2とを連続した一つの画像領域Gと判断する。副走査分割部256は、副走査方向における画像領域G1の先端位置T1から画像領域G2の後端位置T2までを加熱エリアKに分割する。
また本実施形態の副走査分割部256は、複数の画像領域間の間隔が加熱エリアKの長さWより長い場合、列エリアENに複数の画像領域が存在するものと判断する。
例えば図6(B)に示す列エリアE2では、画像領域G3と画像領域G4との間の間隔B2が加熱エリアKの副走査方向の長さW1より広い。よって本実施形態の副走査分割部256は、列エリアE2に複数の画像領域G3,G4が存在するものと判断する。そして副走査分割部256は、副走査方向における画像領域G3の先端位置T3と画像領域G4の後端位置T4までを加熱エリアKに分割する。
次に本実施形態の画像形成装置100の動作について説明する。本実施形態では、列エリア内に1つの画像領域が存在すると判断される場合の画像形成装置100の動作について説明する。尚列エリア内に複数の画像領域が存在すると判断された場合については、第二の実施形態において説明する。
図7は、第一の実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置100は、外部I/F210から画像データを取得すると、画像処理部250の画像読み取り部251が画像データを読み込む(ステップS701)。続いて画像処理部250は、主走査分割部255により画像データを加熱体30Nの幅に沿って主走査方向に分割し、列エリアとする(ステップS702)。続いて画像処理部250は、副走査分割部256により、列エリア毎に、列エリア内の画像領域を副走査方向に加熱エリアKに分割する(ステップS703)。このとき本実施形態の副走査分割部256は、副走査方向における画像領域の先端位置に加熱エリアKの先端位置を合わせて画像領域を分割する。
次に本実施形態の画像処理部250において、加熱開始位置決定部253は、列エリア毎に、加熱体30Nの加熱を開始する位置を決定する(ステップS704)。具体的には本実施形態の加熱開始位置決定部253は、列エリアにおける副走査方向の最初に加熱を開始する加熱エリアKに決定する。言い換えれば本実施形態の加熱位置開始決定部253は、列エリアにおける加熱エリアKの配置を決定する。本実施形態の加熱開始位置決定部253は、ステップS702で分割された全ての列エリアについて、最初に加熱を開始する加熱エリアKを決定する。
続いて画像処理部250は、遅延時間算出部254により、最初に加熱する加熱エリアKを加熱するための遅延時間を算出する(ステップS705)。本実施形態の遅延時間は、最初を開始する加熱エリアKの先端位置、すなわち画像領域の先端位置において画像の定着が開始されるように加熱体30Nを準備する時間である。また本実施形態の遅延時間算出部254は、全ての列エリアについて遅延時間を算出する。本実施形態の遅延時間算出部254による遅延時間の算出の詳細は後述する。
続いて画像処理部250は、全ての列エリアにおいて遅延時間の算出が行われると、エンジン制御部230のエンジンCPU231に対し、遅延時間が経過した後にヒータ240を加熱させる制御信号を送り、画像の定着を開始させる(ステップS706)。
尚本実施形態においてエンジンCPU231に送信される制御信号は、ヒータ240の有する複数の加熱体30Nの加熱開始のタイミングをそれぞれ個別に制御する信号である。本実施形態のエンジンCPU231は、制御信号に従って、ヒータ240の有する複数の加熱体をオンさせるようにヒータ駆動回路232を制御する。
以下に本実施形態の遅延時間の算出について説明する。図8は、第一の実施形態における遅延時間の算出を説明する図である。
本実施形態では、列エリアENにおいて画像領域Gの先端から定着が開始されるように遅延時間を設ける必要がある。すなわち本実施形態の遅延時間は、加熱体30Nがオンされてから画像領域Gの先端位置Tにおいて画像の定着が可能となるように設定され、算出される。
本実施形態の遅延時間算出部254は、非画像領域Sの副走査方向における画素数をxドット、記録材の紙搬送速度をyドット/msecとしたとき、例えば遅延時間をx/y[msec]として算出しても良い。
以上のように本実施形態では、列エリア毎に各列エリアに対応した加熱体をオンさせるタイミングを制御するため、無駄に加熱体を加熱させることを抑制でき、効率的に消費電力を低減させることができる。
ここで図9を参照して本実施形態の効果について説明する。図9は、第一の実施形態の効果を説明する図である。図9(A)は主走査方向に分割されたエリアE1を示す図である。図9(B)は画像領域を加熱エリア毎に分割した状態を示す図である。図9(C)は加熱開始位置を記録材の端部と合わせた場合の例を示す図である。尚図9では、網掛けの部分は加熱体30Nがオンされたときに加熱される加熱エリアを示す。網掛けのない部分は、加熱体30Nがオフされた領域でエリアである。また図9では、加熱エリアKの主走査方向の幅を列エリアENより広くしたが、加熱エリアKの幅は列エリアENの幅と同様であっても良い。
図9(A)に示すように、エリアE1には画像領域G10と画像が存在しない領域を非画像領域S1、S2とが存在する。そこで本実施形態では、副走査分割部256により画像領域G10の副走査方向における先端位置T10から加熱エリアK毎に画像領域G10を分割する。本実施形態では、画像領域G10の後端位置T11も加熱エリアに含まれるように画像領域G10を分割する。
図9(B)は、画像領域G10が加熱エリアK毎に分割された状態を示している。図9の例では、画像領域G10は10個の加熱エリアKに分割される。これはすなわち、画像領域G10を定着させるために、10個の分の加熱エリアKを加熱すれば良いことを示す。
これに対し図9(C)は、列エリアE1の非画像領域S1の先端位置T12から加熱エリアKに分割している。非画像領域S1の先端位置T12は、記録材の先端位置である。
図9(C)の例では、画像領域G10の先端位置T12から後端位置T13を含むように加熱エリアKに分割したとき、加熱される加熱エリアKは11個となる。すなわち図9(C)では、図9(B)と比べて加熱エリアK1つ分多く加熱しなければならない。これは、加熱される領域の中に非画像領域S1が含まれるからであり、11個の加熱エリアKの全てが画像の定着に必要な加熱エリアではない。
このように本実施形態では、各列エリアにおいて、列エリア内に存在する画像領域の先端位置を加熱されるエリアの先端位置とすることで、定着に不要な加熱体をオンさせることによる電力の消費を抑制でき、効率的に消費電力を低減させることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、列エリア内に画像領域が複数存在する点のみ第一の実施形態と相違する。よって以下の本発明の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図10は、列エリア内に複数の画像領域が存在する場合を説明する図である。
図10に示す列エリアENは、画像領域G11,G12,G13と、非画像領域S11,S12,S13,S14を含む。尚図10に示す非画像領域S12,S13の間隔は、加熱エリアKの副走査方向の長さWよりも長いものとした。
本実施形態では、画像処理部250による加熱開始エリアの決定の処理が、第一の実施形態と異なる。加熱開始エリアの決定の処理以外は、図7で説明した第一の実施形態の処理と同様である。
以下に本実施形態における加熱開始エリアの決定処理について説明する。図11は、第二の実施形態における加熱開始エリアの決定処理を説明するフローチャートである。
本実施形態において、加熱開始位置決定部253は、列エリアENの主走査方向における最初の画像領域の先端位置に加熱エリアKの先端を合わせる(ステップS1101)。続いて加熱開始位置決定部253は、画像領域の先端、後端と加熱エリアKの先端、後端との間隔を算出する(ステップS1102)。続いて加熱開始位置決定部253は、加熱エリアKのずらし量Mを算出する(ステップS1103)。続いて加熱開始位置決定部253は、算出されたずらし量Mだけ加熱エリアKをずらした際の加熱エリアKの数をメモリ260に格納する(ステップS1104)。
以下にステップS1102ないしステップS1104の処理について説明する。図12は、画像領域の先端、後端と加熱エリアKの先端、後端との間隔の算出を説明する図である。図12では、ステップS1102の処理を説明する。
本実施形態の加熱開始位置決定部253は、まず列エリアEN内の副走査方向における最初の画像領域G11の先端T21に加熱エリアKの先端K21を合わせ、非画像領域S11を除く列エリアENを副走査方向に分割する。
そして加熱開始位置決定部253は、画像領域G11の後端T22と2つ目の加熱エリアKの後端K22との間隔aを算出する。同様に加熱開始位置決定部253は、画像領域G12の先端T31と4つ目の加熱エリアKの先端K31との間隔b1と、画像領域G12の後端T32と4つ目の加熱エリアKの先端K32との間隔b2とを算出する。画像領域G13についても同様に行う。尚上述の各間隔は、画像処理部250がメモリ260から画像データを読み出し、所定の演算をすることで算出される。
図12の例では、加熱エリアの副走査方向の長さを8ドットとして説明する。このとき画像領域G11の後端T22と加熱エリアKの後端K22との間隔aは2ドット分の長さである。よって画像領域G11を分割する2つの加熱エリアKを上方に2ドッド分移動させても画像領域G11における加熱エリア数は変わらない。
一方画像領域G12では、加熱エリアKを上方に1ドット分に、又は加熱エリアKを下方に4ドット分移動させると、画像領域G12に割り当てられる加熱エリアKの数を1つ減らすことができる。同様に画像領域G13においては、加熱エリアKを上方に3ドット分、又は加熱エリアKを下方に3ドット分移動させると、加熱エリア数Kを1つ減らすことができる。
本実施形態では、以上のように列エリアENに含まれる画像領域の端部と加熱エリアKの端部とに生じる間隔によって、加熱エリアKの配置をずらして加熱エリア数を減らすことができる場合がある。
本実施形態の加熱開始位置決定部253は、各画像領域の端部と加熱エリアKの端部とに生じる間隔に基づき、加熱エリアKの配置をどれだけずらすかを算出する。本実施形態では、加熱エリアKの配置をずらす際のずらし幅を、ずらし量Mとした。
次にステップS1103の処理について説明する。図13は、第二の実施形態におけるずらし量の算出を説明する図である。
本実施形態の加熱開始位置決定部253は、列エリア内において、最も加熱エリアKの数が少なくなるように、加熱エリアKの配置を決定する。
例えば図12の例においてずらし量Mを0≦M≦aとしたとき、加熱エリアKの数は変化しない。またずらし量Mをb1≦M≦b2又はc1≦M≦c2としたとき、加熱エリアKの数を減らすことができる。
本実施形態の加熱開始位置決定部253は、0≦M≦a,b1≦M≦b2,c1≦M≦c2の3つの式において、より多くの式を満たすMをずらし量とする。
図12の例では、a=2,b1=1,b2=4,c1=3,c2=5である。したがってずらし量Mは図13に示すようになる。よって上記3つの式を最も多く満たすずらし量Mは、b1〜a又はc1〜b2となる。すなわちずらし量Mは、1〜4の何れかの値となる。
図12の場合、最初の加熱エリアKの先端K21を上方に1〜2ドット分ずらすと、画像領域G12の加熱エリアKの数を1つ分減らすことができる。また、画像領域G12にを上方に3〜4ドット分ずらすと画像領域G11の加熱エリアKの数は1つ分増え、画像領域G12,G13の加熱エリアKの数がそれぞれ1つ分減る。よって結果的に加熱エリアKの数を1つ分減らすことができる。
また本実施形態の加熱開始位置決定部253は、ずらし量Mを決定すると、決定したずらし量Mに対応した列エリアENにおける加熱エリアKの数をメモリ260に格納する。図12の例では、列エリアENにおける加熱エリアKの数は9個としてメモリ260に格納される。
図11に戻って、ステップS1104で加熱エリアKの数をメモリ260に格納すると、加熱開始位置決定部253は、最初の画像領域の後端を基準として加熱エリアKの先端を最初の画像領域の後端に合わせる。そして加熱開始位置決定部253は、ステップS1102からステップS1104の処理を繰り返す(ステップS1105)。
続いて加熱開始位置決定部253は、列エリアEN内の他の画像領域の先端に加熱エリアKの先端を合わせ、ステップS1102からステップS1105の処理を繰り返す(ステップS1106)。
以下に図14を参照して、列エリアEN内の他の画像領域を基準とした場合を説明する。図14は、列エリア内の他の画像領域を基準とした場合を説明する図である。
図14(A)は、画像領域G11の先端T21に加熱エリアKの先端K21を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示し、図14(B)は、画像領域G11の後端T22に先頭から2つ目の加熱エリアKの後端K22を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示す。図14(B)は、すなわち先頭から3つ目の加熱エリアKの先端を画像領域G11の後端T22に合わせることと同じである。
図14(C)は、画像領域G12の先端T31に先頭から4つ目の加熱エリアKの先端K31を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示し、図14(D)は、画像領域G12の後端T32に先頭から8つ目の加熱エリアKの後端K32を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示す。図14(D)は、すなわち先頭から9つ目の加熱エリアKの先端を画像領域G12の後端T32に合わせることと同じである。
図14(E)は、画像領域G13の先端T41に先頭から11個目の加熱エリアKの先端K41を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示し、図14(F)は、画像領域G13の後端T42に先頭から12個目の加熱エリアKの後端K42を合わせて列エリアENを加熱エリアKに分割した場合を示す。図14(F)は、すなわち先頭から13個目の加熱エリアKの先端を画像領域G13の後端T42に合わせることと同じである。
本実施形態の加熱開始位置決定部253は、図14(A)のように列エリアENを分割し、ステップS1102からステップS1104の処理を行う。次に本実施形態の加熱開始位置決定部253は、図14(B)のように列エリアENを分割し、ステップS1102からステップS1104の処理を行う。図14(C)〜図14(F)に関しても同様である。
図11に戻って、続いて加熱開始位置決定部253は、メモリ260に格納された加熱エリアKの数が最も少ない配置を選択する(ステップS1107)。そして加熱開始位置決定部253は、ステップS1107において選択された配置において、列エリアENの主走査方向の先頭に位置する加熱エリアKを最初に加熱する位置として設定する(ステップS1108)。
以下に図15を参照して本実施形態の効果について説明する。図15は、第二の実施形態の効果を説明する図である。図15(A)は加熱エリアKの先端を記録材の先端に合わせた場合を示す。図15(B)は加熱エリアKの先端を画像領域G11の先端に合わせた場合を示す。図15(C)は列エリアENにおいて3つめの加熱エリアKの先端を画像領域G11の後端に合わせた場合を示す。
図15(A)では、加熱エリアKの数は11個となる。これに対し、画像領域G11の先端に加熱エリアKの先端を合わせた図15(B)では、加熱エリアKの数は10個である。これは、非画像領域S11が加熱エリアKに含まれないからである。
図15(C)では、加熱エリアKの先端が画像領域G11の先端から上方に2ビット分ずらして配置されている。このため図15(C)では、画像領域G12に割り振られた加熱エリアKは、図15(B)では5個なのに対して4個となる。よって図15(C)では、列ENにおける加熱エリアKは9個となり、図15(B)の例よりもさらに加熱エリアKの数を減らすことができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、画像の定着に不要な加熱体をオンさせることによる電力の消費を抑制でき、効率的に消費電力を低減させることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 画像形成装置
220 コントローラ制御部
230 エンジン制御部
240 ヒータ
250 画像処理部
252 画像分割部
253 加熱開始位置決定部
254 遅延時間算出部
260 メモリ
特開平9−62124号公報 特開平7−225524号公報

Claims (7)

  1. 主走査方向に並べられた複数の加熱体を有する加熱手段により、画像データに基づくトナー画像を記録材に定着させる画像形成装置であって、
    前記加熱体の主走査方向の幅に合わせて前記画像データを主走査方向に分割して複数の第一のエリアを形成する主走査分割部と、
    前記複数の第一のエリア毎に、前記第一のエリアにおいて画像が存在する画像領域の位置に合わせて前記第一のエリアに対応する前記加熱体をオンさせる制御信号を生成する画像処理部と、を有する画像形成装置。
  2. 前記画像領域を前記加熱体により加熱される領域に合わせて副走査方向に分割し、第二のエリアを形成する副走査分割部と、
    前記第一のエリアにおいて副走査方向の先頭にある前記第二のエリアを最初に加熱するエリアに決定する加熱開始位置決定部と、
    前記最初に加熱するエリアの副走査方向における先端から前記画像の定着が開始されるように前記制御信号を遅延させる遅延時間を算出する遅延時間算出部と、を有する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱開始位置決定部は、
    前記第一のエリアに存在する画像領域が一つである場合、副走査方向における前記画像領域の先端に、前記第二のエリアの先端を合わせる請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱開始位置決定部は、
    前記第一のエリアに複数の前記画像領域が存在する場合に、副走査方向における前記複数の画像領域の間隔が前記加熱体の副走査方向の長さよりも狭いとき、前記複数の前記画像領域を一つの画像領域と判断する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱開始位置決定部は、
    前記第一のエリアに複数の画像領域が存在する場合、それぞれの前記画像領域の先端及び後端と、前記第二のエリアの先端及び後端との差分に基づき、前記第一のエリア内に存在する前記第二のエリアの数が最も少なくなるように、副走査方向における前記第二のエリアの先頭の位置をずらす請求項2ないし4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 主走査方向に並べられた複数の加熱体を有する加熱手段により、画像データに基づくトナー画像を記録材に定着させる画像形成装置による定着制御方法であって、
    前記複数の加熱体の主走査方向の幅に合わせて前記画像データを主走査方向に分割して複数の第一のエリアを形成する手順と、
    前記複数の第一のエリア毎に、前記第一のエリアにおいて画像が存在する画像領域の位置に合わせて前記第一のエリアに対応する前記加熱体をオンさせる制御信号を生成する手順と、を有する定着制御方法。
  7. 主走査方向に並べられた複数の加熱体を有する加熱手段により、画像データに基づくトナー画像を記録材に定着させる画像形成装置において実行される定着制御プログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    前記複数の加熱体の主走査方向の幅に合わせて前記画像データを主走査方向に分割して複数の第一のエリアを形成するステップと、
    前記複数の第一のエリア毎に、前記第一のエリアにおいて画像が存在する画像領域の位置に合わせて前記第一のエリアに対応する前記加熱体をオンさせる制御信号を生成するステップと、を実行させる定着制御プログラム。
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