JP2014006280A5 - - Google Patents

Description

本発明の一側面としての回折光学素子は、それぞれ異なる材料から成る複数の回折格子が積層される。使用波長帯域における波長をλ、複数の回折格子のうちｉ番目の回折格子の材料の波長λに対する屈折率をｎｉ、ｉ番目の回折格子の格子高さをｄｉ、使用回折次数をｍ、とするとき、複数の回折格子の材料はそれぞれ、使用波長帯域のうち２／３以上の範囲において、以下に示すΔΦ（λ）が短波長側ほど大きくなる材料であることを特徴とする。

なお、上記回折光学素子と、絞りと、を有する光学系および該光学系と、該光学系により形成された被写体像を光電変換する撮像素子と、を備える光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。

Claims (10)

1. それぞれ異なる材料から成る複数の回折格子が積層された回折光学素子であって、
   使用波長帯域における波長をλ、前記複数の回折格子のうちｉ番目の回折格子の材料の前記波長λに対する屈折率をｎｉ、前記ｉ番目の回折格子の格子高さをｄｉ、使用回折次数をｍ、とするとき、
   前記複数の回折格子の材料はそれぞれ、前記使用波長帯域のうち２／３以上の範囲において、以下に示すΔΦ（λ）が短波長側ほど大きくなる材料であることを特徴とする回折光学素子。
   
2. 前記複数の回折格子の材料はそれぞれ、前記使用波長帯域の全域において、ΔΦ（λ）が短波長側ほど大きくなる材料であることを特徴とする請求項１に記載の回折光学素子。
3. 互いに異なる材料から成る第１の回折格子と第２の回折格子とが積層されて構成され、
   前記第１および第２の回折格子の格子面が互いに密着していることを特徴とする請求項１または２に記載の回折光学素子。
4. 前記使用波長帯域が、可視波長帯域であることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の回折光学素子。
5. 以下の２つの関係をともに満足することを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の回折光学素子。
   
   ただし、λν１およびλν２はともに可視波長帯域の波長（ｎｍ）であり、λ_５５０は波長５５０ｎｍであり、Ｅ−ｎは×１０^−ｎである。
6. 以下の関係を満足することを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の回折光学素子。
   
   ただし、λνは可視波長帯域の波長（ｎｍ）であり、λ_５５０は波長５５０ｎｍで
   あり、Ｅ−ｎは×１０^−ｎである。
7. 前記回折光学素子の使用回折次数が、＋１次または−１次であることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載の回折光学素子。
8. 前記回折光学素子の格子ピッチが、８０μｍ以上であることを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載の回折光学素子。
9. 請求項１から８のいずれか１項に記載の回折光学素子と、絞りと、を有することを特徴とする光学系。
10. 請求項９に記載の光学系と、該光学系により形成された被写体像を光電変換する撮像素子と、を備えることを特徴とする光学機器。