JP2014005691A - 建物の浮上式回転機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根に取り付けたソーラーパネルが真南を向くように建物を容易に回転できる建物の浮上式回転機構を提供する。
【解決手段】下基礎と下基礎に対向して設けられる上基礎と、下基礎の中央に固定して立設される回転軸と、上基礎の側面の傾斜段部に取り付けられ、気密空間を形成する複数の金属シール板と、エアーコンプレッサと、圧縮空気を蓄積するエアータンクと、気密空間への圧縮空気の送り込みと遮断を行なう制御バルブと、を含む浮上装置と、上基礎に設けられる収納ピットと収納ピットの上部を塞ぐ蓋と下基礎に取り付けられる2つのアンカーボルトと、電動モータと電動モータで回転されるワイヤ巻き取りロールと、一端がアンカーボルトに結合され他端がワイヤ巻き取りロールに巻き取られる左巻き及び右巻きワイヤと、左巻き及び右巻きワイヤを引っ張るテンションワイヤと、を含むウィンチ回転機構と、が備えられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の浮上式回転機構に係り、より詳しくは、上基礎と下基礎の間に形成した気密空間に空気を注入して建物を浮上させ、上基礎と建物を所定の方向に回転させることができる建物の浮上式回転機構に関する。
太陽光発電を行なうソーラーパネルを建物の屋根に設置する場合、図8(A)に示すように、ソーラーパネルの傾斜度は30°、その方位は真南が理想である。屋根の傾斜度が30°でない場合、ソーラーパネルの底部に下駄をはかせて調整可能であるが、屋根の傾斜面が真南を向いていない建物では、発電率が低下するのでソーラーパネルの脚に回転機構を備える必要がある。しかしながら、脚の回転機構は、一般に屋根には取り付けにくい。図8(A)に示すように、方位に関して発電率が100%となるのは、真南を含む30°の範囲で、その外側の東または西の30°の範囲では発電率が85%と低下し、さらに外側の45°の範囲では発電率が83%に低下する。
特許文献1には、モータで建物を回転する回転式建物構造が示される。これは建物の外側に支柱を立設し、支柱の周囲に円形のレールが配設され、建物の底部に車輪が設けられ、モータで建物を回転させるものである。このような機構により建物を回転させれば、ソーラーパネルの方位を真南にすることが可能となるが、車輪とレールの摩擦係数は0.1〜0.3と大きく、例えば30トンの建物なら3〜9トンもの牽引力が必要となり、モータに大きな負荷がかかる。
特許文献2には、建物の地震の際に建物を浮上させる空気圧浮動式免震装置が示される。これは地面側の下基礎と建物側の上基礎を重なるように設置し、下基礎と上基礎の間をシール材で囲み、シール材の内側に圧縮空気を供給し上基礎と建物を浮上させるものである。通常は下基礎と上基礎が接しており、地震発生時のみ上基礎と建物を浮上させるが、浮上させた状態では、摩擦係数が0.01と小さいので、例えば30トンの建物なら、約300kgの力で回転させることができる。建物の浮上式回転機構が望まれるところである。
特開2000−129790号公報 実用新案登録第3119675号
本発明の目的は、屋根に取り付けたソーラーパネルが真南を向くように建物を容易に回転できる建物の浮上式回転機構を提供することにある。
本発明による第1の建物の浮上式回転機構は、地盤に設けられる下基礎と前記下基礎に対向して設けられる上基礎と、前記上基礎と建物を回転させる中心となり、前記下基礎の中央に固定して立設される回転軸と、前記上基礎の側面の傾斜段部に取り付けられ、前記上基礎と前記下基礎の間に気密空間を形成する複数の金属シール板と、空気を圧縮するエアーコンプレッサと、圧縮された空気を蓄積するエアータンクと、前記エアータンクから前記気密空間への圧縮空気の送り込みと遮断を行なう制御バルブと、を含む浮上装置と、前記上基礎を上下に貫通して設けられる収納ピットと、前記収納ピットの上部を塞ぐ蓋と、前記収納ピットの下方の下基礎に取り付けられる2つのアンカーボルトと、前記上基礎に設置される電動モータと、前記電動モータで回転されるワイヤ巻き取りロールと、一端が前記アンカーボルトに結合され、他端が前記ワイヤ巻き取りロールに斜めに巻き取られる左巻きワイヤ及び右巻きワイヤと、前記左巻きワイヤ及び右巻きワイヤのそれぞれを引っ張るテンションワイヤと、を含むウィンチ回転機構と、が備えられ、前記浮上装置によって前記上基礎と建物を浮上させ、前記ウィンチ回転機構で前記上基礎と建物を回転させて、建物の屋根に設置されたソーラーパネルを真南に向けることを特徴とする。
前記回転軸に固定して取り付けられるタイヤと、前記上基礎を上下に貫通して設けられ、前記タイヤを収納する収納孔と、前記収納孔の上部を塞ぐ蓋と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明による第2の建物の浮上式回転機構は、地盤に設けられる下基礎と前記下基礎に対向して設けられる上基礎と、前記上基礎と建物を回転させる中心となり、前記下基礎の中央に固定して立設される回転軸と、前記上基礎の側面の傾斜段部に取り付けられ、前記上基礎と前記下基礎の間に気密空間を形成する複数の金属シール板と、空気を圧縮するエアーコンプレッサと、圧縮された空気を蓄積するエアータンクと、前記エアータンクから前記気密空間への圧縮空気の送り込みと遮断を行なう制御バルブと、を含む浮上装置と、前記上基礎を上下に貫通して設けられた収納孔と、前記収納孔の上部を塞ぐ蓋と、前記収納孔に収納され、前記回転軸に固定して取り付けられるタイヤと、前記タイヤの周囲に取り付けられるリングギアと、前記リングギアと歯合する複数の駆動歯車と、前記駆動歯車を回転させるギアードモータと、を含む歯車回転機構と、が備えられ、前記浮上装置によって前記上基礎と建物を浮上させ、前記歯車回転機構で前記上基礎と建物を回転させて、建物の屋根に設置されたソーラーパネルを真南に向けることを特徴とする。
本発明による第1の建物の浮上式回転機構によれば、複数の金属シール板で上基礎と下基礎の間に形成した気密空間に圧縮空気を注入し、上基礎と建物を浮上させ、ウィンチ回転機構で回転するようにしたので、摩擦係数が0.01と小さい状態にでき、例えば30トンの建物なら約300kgの力で回転させることができる。これにより建物の屋根に設けられたソーラーパネルを真南に向けることができる。浮上装置を地震の際に作動させれば建物を地震にも強くできる。金属シール板は、上基礎側面の傾斜段部に取り付けたので、交換や修理等のメンテナンスが容易にできる。ウィンチ回転機構は、ウィンチのワイヤ巻き取りロールとワイヤを収納ピットに収めたので、ワイヤが建物の外に出ないようにできる。収納ピットの上部を塞ぐ蓋は気密空間の圧縮空気のもれを防止し、またウィンチのメンテナンスが容易にできる。テンションワイヤで、左巻きワイヤ及び右巻きワイヤを引っ張るようにしたので、地震による下基礎の水平動、浮上装置による上下動、巻き取り動作のいずれにおいても、左巻きワイヤ及び右巻きワイヤのたるみを防止し、ワイヤがからまないようにできる。
回転軸の周囲に、回転軸に固定して取り付けられるタイヤと、上基礎を上下に貫通して設けられる収納孔を設け、収納孔にタイヤを入れ、下基礎に固定された回転軸に固定したので、回転軸が地震の際に左右に動いても、上基礎に強い衝撃を与えない緩衝装置として作用させることができる。
本発明による第2の建物の浮上式回転機構によれば、複数の金属シール板で上基礎と下基礎の間に気密空間を形成し、ここに圧縮空気を注入して上基礎と建物を浮上させたことにより、摩擦係数が0.01と小さな状態にできるので、歯車回転機構を用いて、例えば30トンの建物でも約300kgの力で回転させることができる。建物の屋根に設けられたソーラーパネルがどの方向であっても、建物を回転して真南に向けることができる。歯車回転機構には、回転軸の上部に固定して取り付けられるタイヤと、タイヤの周囲に取り付けられるリングギアと、リングギアに歯合する複数の駆動歯車と、駆動歯車を回転させるギアードモータと、を備えたので、リングギアに歯合させた駆動歯車を回転させれば、駆動歯車を含む上基礎と建物を回転できる。
本発明による浮上式回転機構を備えた建物の正面図である。 ウィンチ回転機構を備えた例で、図1の建物を除く上基礎と下基礎の部分の平面図である。(実施例1) 図2のA−A断面図である。(実施例1) 図2に示す収納ピットのB−B断面図である。(実施例1) 図2に示す収納ピットの平面図である。(実施例1) 上基礎と建物を回転した場合の説明図である。(実施例1) 上基礎と建物を回転した場合の説明図である。(実施例1) ソーラーパネルの発電率を表す説明図で、(A)は、一般的なソーラーパネルの向きと発電率の関係を示す図である。(B)は、±15°の回転が可能な建物の向きと発電率の関係を示す図である。 図2のウィンチ回転機構に代えて、回転軸の周囲に歯車回転機構を備えた例で、歯車回転機構の平面図である。(実施例2) 図9のA−A断面図である。(実施例2)
以下、図面を参照して、本発明による建物の浮上式回転機構を説明する。
図1は、本発明による浮上式回転機構を備えた建物の正面図である。地盤には下基礎1が形成され、下基礎1の上に対向して上基礎2が設けられる。上基礎2の上に建物4が組み付けられる。建物4の屋根には、太陽光発電を行なうソーラーパネル3を取り付けている。
図2は、図1の建物を除く上基礎2と下基礎1の部分の平面図である。図2は、ウィンチ回転機構を備えた例(実施例1)で、上基礎2には、上下に貫通して収納ピット13が設けられ、ウィンチ(図示せず、詳細は図4、5参照)が収納される。上基礎2の中央には、上基礎2と建物4を回転させる中心となり、下基礎1に固定して立設される回転軸5が設けられる。タイヤ6は、回転軸5に固定して取り付けられる。点線で示す4枚の長尺な金属シール板24は、上基礎2と下基礎1の間に設けられ、気密空間を形成するためのシール材である。
図3は、図2のA−A断面図である。収納ピット13には蓋11が設けられ、収納ピット13の下側は、下基礎3の上面に開口している。蓋27は気密空間25の圧縮空気のもれを防止する。図3では、収納ピット13の内部の構成は省略(必要な場合は図4参照)している。浮上装置20は、エアーコンプレッサ21、エアータンク22、制御バルブ23a〜23c、金属シール板24からなる。金属シール板24は、上基礎2と下基礎1の間に気密空間25を形成する。本実施例では、金属シール板24は、一端が上基礎2の周囲下側に設けた傾斜段部28に取り付けられ、他端がばねように作用して下基礎1の底面に接している。コンプレッサ21で圧縮された空気は、エアータンク22に蓄積される。コントローラ(図示せず)の指令で制御バルブ23aが開かれると、エアータンク22の圧縮空気が、気密空間25内に送り込まれる。これにより上基礎2と建物4が浮上(図3右端の矢印参照)する。金属シール板24の下端は、下基礎1に接触して気密空間25の気密性を維持している。金属シール板24を上基礎2の周囲下側の傾斜段部28に取り付けたので、金属シール板24の着脱が容易で、例えば修理のための交換作業が面倒でない。
図3に示すように、回転軸5は下基礎1の中央に固定して立設される。タイヤ6は、回転軸5に固定して取り付けられる。タイヤ6は、上基礎2を上下に貫通して設けられる収納孔7に若干の遊びをもって収納される。そのため、タイヤ6と上基礎2とは通常状態では分離されおり、上基礎2と建物4の回転の妨げにはならない。タイヤ6は、下基礎1に固定された回転軸5が地震の際に左右に動いても、上基礎2に強い衝撃を与えない緩衝装置として作用させることができる。また、制御バルブ23bを開いて、圧縮空気をタイヤ6に注入すれば、上基礎2が回転軸5の一方にずれたような場合、上基礎2と建物4の中心が回転軸5に一致するように動かして、位置修復装置として作用させることもできる。制御バルブ23cは、位置修復後、タイヤ6の空気を抜くために使用する。タイヤ6の空気を抜くと、タイヤ6と上基礎2とは、互いに接触しない状態となる。なお、建物4を浮上させた時の摩擦係数を実測したところ、約0.01であった。
図4は、図2に示す収納ピット13のB−B断面図である。図5は、収納ピット13の平面図である。図4、5に示すように、ウィンチ回転機構10は、上基礎2を上下に貫通して設けられる収納ピット13と、収納ピット13の上部を塞ぐ蓋11と、収納ピット13の下方の下基礎1に取り付けられる2つのアンカーボルト18と、上基礎2に設置される電動モータ12と、電動モータ12で回転されるワイヤ巻き取りロール15と、一端がアンカーボルト18に結合され、他端がワイヤ巻き取りロール15に斜めに巻き付けられる左巻きワイヤ14a及び右巻きワイヤ14bと、左巻きワイヤ14a及び右巻きワイヤ14bのそれぞれに引っ張り力を与えるテンションワイヤ16からなる。
図4、5に示すように、収納ピット13には蓋11が設けられ、取り付けボルト19で上基礎2に固定する。これによって、気密空間25の圧縮空気のもれを防止する。圧縮空気が気密空間25に送り込まれると、上基礎2と建物4が浮上する。この結果、ワイヤ巻き取りロール15も上昇する。左巻きワイヤ14aと右巻きワイヤ14bと各アンカーボルト18の間に長さの余裕がないと、左巻きワイヤ14aと右巻きワイヤ14bが引っ張られて大きな力がかかる。ワイヤ巻き取りロール15が上昇してもワイヤが引っ張られないように、ワイヤ巻き取りロール15が下降している状態では、左巻きワイヤ14aと右巻きワイヤ14bにたるみを持たせてある。ワイヤ巻き取りロールは、回転動作時以外、ニュートラルのため、地震時に下基礎1が動いても、ワイヤが引っ張られることはない。また、左巻きワイヤ14aと右巻きワイヤ14bは、ワイヤ巻き取りロール15を回すといずれか一方のワイヤがたるむ。そこで左巻きワイヤ14aと右巻きワイヤ14bが、たるんでからまないように、スプリング17を有するテンションワイヤ16で引っ張るようにした。
図6、7は、上基礎と建物を回転した場合の説明図である。図6は、上基礎2と建物4を浮上装置10で浮上させ、ウィンチ回転機構10で、反時計回りに角度θだけ回転させた図である。電動モータ12は、例えば10秒間を指定し、その時間の間、電動モータ12を作動させることで回転を行なう。図6の右下方が真南とし、建物4が敷地の都合で真南より少し西を向いている場合、ウィンチ回転機構10で建物4を回転し、ソーラーパネル3を真南に向けることができる。同様に、図7は、上基礎2と建物4を浮上装置10で浮上させ、ウィンチ回転機構10で時計回りに角度θだけ回転させた図である。図7の左下方が真南とし、建物4が敷地の都合で真南より少し東を向いている場合、建物4を回転してソーラーパネル3を真南に向けることができる。
図8は、(A)が一般的なソーラーパネルの向きと発電率の関係を示し、(B)が±15°の回転が可能な建物の向きと発電率の関係を示す図である。(B)に示すように、±15°のウィンチ回転機構を設けた場合、発電率100%の範囲が(A)の真南を含む30°の範囲から、真南を含む60°の範囲に広がる。
図9は、図2のウィンチ回転機構10に代えて、回転軸5の周囲に歯車回転機構30を備えた例(実施例2)で、歯車回転機構30の平面図である。蓋27は取り外されている。図10は、図9のA−A断面図である。図9、10に示すように、歯車回転機構30は、上基礎2を上下に貫通して設けられた収納孔7と、収納孔7の上部を塞ぐ蓋27と、収納孔27に収納され、回転軸5に固定して取り付けられるタイヤ6と、タイヤ6の周囲に取り付けられるリングギア32と、リングギア32と歯合する複数の駆動歯車33と、駆動歯車33を回転させるギアードモータ31と、を含んで構成される。なお、ギアードモータ31は、回転速度を1/5〜1/100に減速させるギアを備えており、大きなトルクが得られるモータである。
図9、10に示すように、固定軸5は下基礎1に固定され、タイヤ6は固定軸5に固定されるので、3基の駆動歯車33を同期して動かすと、駆動歯車33及び駆動歯車33の搭載される上基礎2が、リングギア32の周囲を回転することとなる。なお、回転の際、浮上装置20で上基礎2と建物4を浮上(符号hで示す)させ、摩擦を小さくしておく。タイヤ6は、空気が抜ける場合もあるので、図3に示すように圧縮空気を送るようにしてもよい。リングギア32と駆動歯車33によれば、360°の建物の回転ができる。例えば、左右に60°の回転が可能とすれば、図8(A)に示す発電率100%の範囲を、真南を含む180°の範囲とすることができる。なお、タイヤ6の周囲に駆動歯車33を配置したので、図3に示すような緩衝装置としての機能は、基礎の中央ではない別の2つの場所に設けて対応できる。
本発明による建物の浮上式回転機構は、地震に強くまたソーラーパネルの発電率を向上させる技術として有用である。
1 下基礎
2 上基礎
3 ソーラーパネル
4 建物
5 回転軸
6 タイヤ
7 収納孔
10 ウィンチ回転機構
11 蓋
12 電動モータ
13 収納ピット
14 ワイヤ
14a 左巻きワイヤ
14b 右巻きワイヤ
15 ワイヤ巻き取りロール
16 テンションワイヤ
17 スプリング
18 アンカーボルト
19 取付けボルト
20 浮上装置
21 エアーコンプレッサ
22 エアータンク
23a、23b、23c 制御バルブ
24 金属シール板
25 圧縮空気
26 気密空間
27 蓋
28 傾斜段部
30 歯車回転機構
31 ギアードモータ
32 リングギア
33 駆動歯車

Claims (3)

  1. 地盤に設けられる下基礎と、前記下基礎に対向して設けられる上基礎と、
    前記上基礎と建物を回転させる中心となり、前記下基礎の中央に固定して立設される回転軸と、
    前記上基礎の側面の傾斜段部に取り付けられ、前記上基礎と前記下基礎の間に気密空間を形成する複数の金属シール板と、空気を圧縮するエアーコンプレッサと、圧縮された空気を蓄積するエアータンクと、前記エアータンクから前記気密空間への圧縮空気の送り込みと遮断を行なう制御バルブと、を含む浮上装置と、
    前記上基礎を上下に貫通して設けられる収納ピットと、前記収納ピットの上部を塞ぐ蓋と、前記収納ピットの下方の下基礎に取り付けられる2つのアンカーボルトと、前記上基礎に設置される電動モータと、前記電動モータで回転されるワイヤ巻き取りロールと、一端が前記アンカーボルトに結合され、他端が前記ワイヤ巻き取りロールに巻き取られる左巻きワイヤ及び右巻きワイヤと、前記左巻きワイヤ及び右巻きワイヤのそれぞれを引っ張るテンションワイヤと、を含むウィンチ回転機構と、が備えられ、
    前記浮上装置によって前記上基礎と建物を浮上させ、前記ウィンチ回転機構で前記上基礎と建物を回転させて、建物の屋根に設置されたソーラーパネルを真南に向けることを特徴とする建物の浮上式回転機構。
  2. 前記回転軸に固定して取り付けられるタイヤと、前記上基礎を上下に貫通して設けられ、前記タイヤを収納する収納孔と、前記収納孔の上部を塞ぐ蓋と、がさらに備えられることを特徴とする請求項1に記載の建物の浮上式回転機構。
  3. 地盤に設けられる下基礎と、前記下基礎に対向して設けられる上基礎と、
    前記上基礎と建物を回転させる中心となり、前記下基礎の中央に固定して立設される回転軸と、
    前記上基礎の傾斜段部に取り付けられ、前記上基礎と前記下基礎の間に気密空間を形成する複数の金属シール板と、空気を圧縮するエアーコンプレッサと、圧縮された空気を蓄積するエアータンクと、前記エアータンクから前記気密空間への圧縮空気の送り込みと遮断を行なう制御バルブと、を含む浮上装置と、
    前記上基礎を上下に貫通して設けられた収納孔と、前記収納孔の上部を塞ぐ蓋と、前記収納孔に収納され、前記回転軸に固定して取り付けられるタイヤと、前記タイヤの周囲に取り付けられるリングギアと、前記リングギアと歯合する複数の駆動歯車と、前記駆動歯車を回転させるギアードモータと、を含む歯車回転機構と、が備えられ、
    前記浮上装置によって前記上基礎と建物を浮上させ、前記歯車回転機構で前記上基礎と建物を回転させて、建物の屋根に設置されたソーラーパネルを真南に向けることを特徴とする建物の浮上式回転機構。

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