JP2014005426A - 発泡洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて発泡洗浄を行う際に、良好な洗浄性及び濯ぎ性を維持でき、且つ繰り返し洗浄時に良質な泡を形成することができる発泡洗浄方法を提供する。
【解決手段】(A)酸化性ハロゲン酸及びその塩、(B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド、(B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド、(C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩、(C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩、(D)炭素数4〜8のオレフィンとマレイン酸の共重合体、(E)アルカリ金属水酸化物、並びに水を所定条件で含有する洗浄剤組成物を、所定の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて、所定条件で発泡させて対象物に適用して発泡洗浄する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発泡洗浄方法に関する。更に、食品加工設備、調理設備の洗浄に好適な発泡洗浄方法に関する。
食品加工工場では、生産スケジュールの中断時に、定期的に、食品の加工又は調理に用いる機器及び設備を洗浄し、衛生状態を確保している。洗浄対象となる機器としては、例えば、ネットコンベアやフリーザー、スライサー、精米機などが挙げられ、設備としては、例えば、床、壁、作業台などが挙げられる。これらの洗浄対象は規模が大きかったり、パーツが入り組み複雑化したりしているため、これらを効率的に洗浄する方法として、通常、洗浄剤を発泡させ泡状にして洗浄対象に適用する発泡洗浄が採用される。
発泡洗浄では、洗浄剤組成物を水で2〜200倍に希釈した希釈液を噴射装置に投入し、水圧や空気圧によって起泡させた泡を洗浄対象である機器や設備に噴射・付着させて、一定時間保持させた後、ブラシやスポンジを用いてこするか、又はこすらずに水で濯ぐことにより洗浄・殺菌を行う場合や、洗浄剤組成物を原液のまま噴射装置に投入し、水圧により水と混合・起泡させて洗浄対象に噴射・付着させる場合が挙げられる。このような発泡洗浄では、洗浄剤を泡状に塗布することで、洗浄対象における滞留時間が長くなり、洗浄・殺菌効果が向上する。また、泡による接触洗浄では、洗浄剤の散布状況が目視にて確認できるので、処理箇所が容易に判別でき、洗浄剤の不必要な飛散を抑制できるという利点がある。
また、各種設備の発泡洗浄にあたっては、起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて、水道水などの流水を流通させて洗浄剤を発泡させて適用することも行われている。これは、網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーの容器に、洗浄剤組成物を原液のまま収容し、水圧により水と混合、起泡させて洗浄対象に噴射、付着させるものであり、いくつかの利点がある。1つ目は、自動的、連続的に、かつ一定の倍率で希釈した剤が噴射でき、手間が軽減できることである。2つ目は、網を噴射口に装着していることにより泡状にしてムラなく散布できるため、広い床などには隅々まで清掃が行き届くことである。3つ目は、剤の噴射からすすぎまで作業が迅速にできることである。このような点で、起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いた発泡洗浄方法は、設備等の洗浄において有効なシステムである。
食品の加工又は調理に用いる機器及び設備を発泡洗浄により洗浄する際の洗浄剤組成物として、特許文献1には、珪酸アルカリ金属塩、有機ホスホン酸塩、及び高発泡性界面活性剤を含有する水性液体洗浄剤組成物が開示されている。
また、洗浄・殺菌効果を呈する洗浄剤として、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6には、次亜塩素酸塩を含有する洗浄剤が開示されている。
特開2007−002014号公報 特開2010−150319号公報 特表平9−502747号公報 特表平9−500680号公報 特開2008−214545号公報 特表2008−539301号公報
食品加工設備又は調理設備の洗浄に用いられる洗浄剤組成物は、洗浄・殺菌の性能の他、上記の発泡洗浄への適性から、起泡性(泡立ちのし易さ)や、接触させた泡の安定性に優れることが要求される。従来の食品加工設備又は調理設備用液体洗浄剤組成物に関しては、起泡性や泡の安定性に主眼が置かれ開発がなされており、特許文献1記載の技術をはじめ、在来の食品加工設備又は調理設備用液体洗浄剤組成物の多くは十分な起泡性や泡の安定性を実現するに至っている。その反面、これら従来の食品加工設備又は調理設備用液体洗浄剤組成物に関しては、濯ぎ時に泡がなかなか切れずに多量の濯ぎ水を用いて濯がなければならず、経済的に不利であり、また作業負荷が大きくなり(作業時間がかかる)、しかも環境負荷という点でも不利である。しかしながら、洗浄時の起泡性/泡安定性と、濯ぎ時の泡切れ性はトレードオフの関係にあり、両性能を同時に満足させることは非常に困難であった。
また、前記のような、起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーでは、洗浄後、噴射口を濯ぐことが奨励されているが、濯ぎを省略したり、濯ぎを簡略に行うことは、作業上、より簡易であり、実際の使用現場での要請にも合致する。その場合、次回の洗浄までの時間が短い場合は、大きな問題はないが、ある程度間隔があくと、噴射口の目詰まりなどが生じて、良質な泡を形成できなくなることがある。すなわち、前記のようなフォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行うと、良質な泡を形成することを持続することが困難である課題が見い出された。
本発明の課題は、起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて発泡洗浄を行う際に、良好な洗浄性及び濯ぎ性を維持でき、且つ繰り返し洗浄時に良質な泡を形成することができる発泡洗浄方法を提供することである。
本発明者は、上記課題につき鋭意検討した結果、アミンオキサイド型界面活性剤と脂肪酸又はその塩とを特定の量にて含有する系において、炭素数4〜8のオレフィンとマレイン酸の共重合体を併用することによって、発泡洗浄時の起泡性/泡安定性並びに濯ぎ時の泡切れ性を両立させる液体洗浄剤組成物を実現し得ることを見出し、更に、この組成物を所定条件でフォーマーで発泡させることにより、粘度を低減しフォーマーを用いて持続的に良質な泡を形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、
(A)酸化性ハロゲン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.5質量%以上、10質量%以下(但し、酸化性ハロゲン酸塩を含む場合は酸化性ハロゲン酸としての換算量)、
(B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを0.5質量%以上、1.5質量%以下、
(B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを2質量%以上、4質量%以下、
(C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を1質量%以上、2質量%以下、
(C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.2質量%以上、0.8質量%以下、
(D)炭素数4以上、8以上のオレフィンとマレイン酸の共重合体を2質量%以上、4質量%以下、
(E)アルカリ金属水酸化物を3質量%以上、8質量%以下、並びに、
水を含有する洗浄剤組成物を、
JIS G3555(:2004)により定義される目数が40メッシュ以上、60メッシュ以下であり、且つJIS G3555(:2004)により定義される線径が0.15mm以上、0.25mm以下である網を、噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて、水量1L/分以上、20L/分以下にて、希釈倍率12倍以上、130倍以下で発泡させて対象物に適用する、発泡洗浄方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の発泡洗浄方法に用いる、
(A)酸化性ハロゲン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(A)成分という〕を0.5質量%以上、10質量%以下(但し、酸化性ハロゲン酸塩を含む場合は酸化性ハロゲン酸としての換算量)、
(B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド〔以下、(B−1)成分という〕を0.5質量%以上、1.5質量%以下、
(B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド〔以下、(B−2)成分という〕を2質量%以上、4質量%以下、
(C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(C−1)成分という〕を1質量%以上、2質量%以下、
(C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物〔以下、(C−2)成分という〕を0.2質量%以上、0.8質量%以下、
(D)炭素数4以上、8以上のオレフィンとマレイン酸の共重合体〔以下、(D)成分という〕を2質量%以上、4質量%以下、
(E)アルカリ金属水酸化物〔以下、(E)成分という〕を3質量%以上、8質量%以下、並びに、
水を含有する洗浄剤組成物に関する。
なお、以下、(B−1)成分と(B−2)成分とを合わせて(B)成分として、また、(C−1)成分と(C−2)成分とを合わせて(C)成分として説明する。
本発明によれば、起泡用の網を噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて発泡洗浄を行う際に、良好な洗浄性及び濯ぎ性を維持でき、且つ繰り返し洗浄時に良質な泡を形成することができる、発泡洗浄方法が提供される。
本発明に用いられるアスピレータ構造を有するフォーマーの部分概略図である。
《洗浄剤組成物》
本発明の発泡洗浄方法は、下記(A)成分乃至(E)成分を含有する洗浄剤組成物を所定条件で発泡させて対象物に適用する。
<(A)成分>
(A)成分は、酸化性ハロゲン酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である。酸化性ハロゲン酸としては、次亜塩素酸、次亜臭素酸、亜塩素酸が挙げられ、殺菌性の観点から、次亜塩素酸が好ましい。また、酸化性ハロゲン酸の塩としては、次亜塩素酸、次亜臭素酸、亜塩素酸のアルカリ金属塩が挙げられ、殺菌性及び汎用性の点から、次亜塩素酸のアルカリ金属塩が好ましく、中でも次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(A)成分の含有量は、0.5質量%以上であると充分な殺菌効果を得ることができ、また、使用感の観点からは、10質量%以下が好ましい。充分な殺菌効果と良好な使用感を得る観点から、(A)成分の含有量は0.5質量%以上であり、1.5質量%以上、更に2質量%以上が好ましく、そして、10質量%以下であり、8質量%以下、更に5質量%以下が好ましい。また、本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(A)成分の含有量は、充分な殺菌効果と良好な使用感を得る観点から、(A)成分の含有量は0.5〜10質量%であり、好ましくは1.5〜8質量%、より好ましくは2〜5質量%である。ここで、上記含有量は、(a)成分に酸化性ハロゲン酸塩が含まれる場合は、酸化性ハロゲン酸としての換算量を用いた値である。
<(B)成分>
(B)成分は、(B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド及び(B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドである。
(B−1)成分の炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドとしては、例えば、炭素数8の炭化水素基を1つ、炭素数1以上、6以下のアルキル基を2つ有するアミンオキサイド、炭素数8の炭化水素基を1つ、炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基を2つ有するアミンオキサイドが挙げられる。(B−1)成分のアミンオキサイドとしては、下記一般式(1)で示される化合物が好ましい。
Figure 2014005426
(式中、R11は炭素数8の炭化水素基、R12は炭素数1以上、3以下のアルキレン基、R13、R14は独立して、炭素数1以上、6以下、好ましくは3以下のアルキル基又は炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基、Xは−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−O−から選ばれる基、mは0又は1の数である。)
上記一般式(1)において、R11は天然油脂由来のアルキル基であってもよく、天然原料を用いる観点から直鎖のアルキル基が好ましい。濯ぎ時の泡切れ性に寄与する観点から、R11がオクチル基であり、R13、R14が共にメチル基であり、mが0である化合物(即ち、オクチルジメチルアミンオキサイド)が好ましい。
(B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドとしては、例えば、炭素数12の炭化水素基を1つ、炭素数1以上、6以下のアルキル基を2つ有するアミンオキサイド、炭素数12の炭化水素基を1つ、炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基を2つ有するアミンオキサイドが挙げられる。(B−2)成分のアミンオキサイドとしては、下記一般式(2)で示される化合物が好ましい。
Figure 2014005426
(式中、R21は炭素数12の炭化水素基、R22は炭素数1以上、3以下のアルキレン基、R23、R24は独立して、炭素数1以上、6以下、好ましくは3以下のアルキル基又は炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基、Xは−COO−、−OCO−、−NHCO−、−CONH−、−O−から選ばれる基、nは0又は1の数である。)
上記一般式(2)において、R21は天然油脂由来のアルキル基であってもよく、天然原料を用いる観点から直鎖のアルキル基が好ましい。濯ぎ時の泡切れ性に寄与する観点から、R21がドデシル基であり、R23、R24が共にメチル基であり、nが0である化合物(即ち、ドデシルジメチルアミンオキサイド)が好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(B−1)成分の含有量は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、0.5質量%以上、1.5質量%以下である。(B−1)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、0.6質量%以上、更に0.7質量%以上、更に0.8質量%以上、更に0.9質量%以上が好ましく、そして、1.4質量%以下、更に1.3質量%以下、更に1.2質量%以下、更に1.1質量%以下が好ましい。また、(B−1)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、0.6〜1.4質量%が好ましく、0.7〜1.3質量%がより好ましく、0.8〜1.2質量%が更に好ましく、0.9〜1.1質量%が更により好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(B−2)成分の含有量は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、2質量%以上、4質量%以下である。(B−2)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、2.2質量%以上、更に2.5質量%以上、更に2.8質量%以上が好ましく、そして、(B−2)成分の含有量は、3.8質量%以下、更に3.5質量%以下、更に3.2質量%以下が好ましい。また、(B−2)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、2.2〜3.8質量%が好ましく、2.5〜3.5質量%がより好ましく、2.8〜3.2質量%が更に好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物において、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、(B−1)成分の含有量に対する(B−2)成分の含有量の質量比(B−2)/(B−1)は2.5以上、更に2.6以上、更に2.7以上、更に2.8以上が好ましく、そして、3.5以下、更に3.4以下、更に3.3以下、更に3.2以下が好ましい。同様の観点から、前記質量比(B−2)/(B−1)は、2.5〜3.5であることが好ましく、2.6〜3.4であることがより好ましく、2.7〜3.3であることが更に好ましく、2.8〜3.2であることがより更に好ましい。
<(C)成分>
(C)成分は(C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物及び(C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物からなる。
(C−1)成分の炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物としては、ラウリン酸又はその塩が好ましい。ラウリン酸の塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩又はカリウム塩が好ましい。
(C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物としては、ミリスチン酸又はその塩が好ましい。ミリスチン酸の塩としてはアルカリ金属塩が好ましく、アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩又はカリウム塩が好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(C−1)成分の含有量は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、1質量%以上、2質量%以下である。(C−1)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、1.1質量%以上、更に1.2質量%以上、更に1.3質量%以上、更に1.4質量%以上が好ましく、そして、1.9質量%以下、更に1.8質量%以下、更に1.7質量%以下、更に1.6質量%以下が好ましい。また、(C−1)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、1〜2質量%であり、1.1〜1.9質量%であることが好ましく、1.2〜1.8質量%であることがより好ましく、1.3〜1.7質量%であることが更に好ましく、1.4〜1.6質量%であることがより更に好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(C−2)成分の含有量は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、0.2質量%以上、0.8質量%以下である。(C−2)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、0.3質量%以上、更に0.4質量%以上が好ましく、そして、0.7質量%以下、更に0.6質量%以下が好ましい。また、(C−2)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、0.3〜0.7質量%であることが好ましく、0.4〜0.6質量%であることがより好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物において、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、(C−2)成分の含有量に対する(C−1)成分の含有量の質量比(C−1)/(C−2)は2.5以上、更に2.6以上、更に2.7以上、更に2.8以上が好ましく、そして、3.5以下、更に3.4以下、更に3.3以下、更に3.2以下が好ましい。同様の観点から、前記質量比(C−1)/(C−2)は、2.5〜3.5であることが好ましく、2.6〜3.4であることがより好ましく、2.7〜3.3であることが更に好ましく、2.8〜3.2であることがより更に好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物において、(B−1)成分と(B−2)成分の合計含有量(B)と(C−1)成分と(C−2)成分の合計含有量(C)の質量比(B)/(C)は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、1.5以上、更に1.6以上、更に1.7以上、更に1.8が好ましく、そして、2.5以下、更に2.4以下、更に2.3以下、更に2.2以下が好ましい。同様の観点から、前記質量比(B)/(C)は、1.5〜2.5であることが好ましく、1.6〜2.4であることがより好ましく、1.7〜2.3であることが更に好ましく、1.8〜2.2であることがより更に好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物の(A)成分の含有量と、(B−1)成分、(B−2)成分、(C−1)成分、及び(C−2)成分の合計含有量(B+C)との質量比(A)/(B+C)は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、0.2以上、更に0.3以上、更に0.4以上が好ましく、そして、0.8以下、更に0.7以下、更に0.6以下が好ましい。また、同様の理由により、質量比(A)/(B+C)は、0.2〜0.8であることが好ましく、0.3〜0.7であることがより好ましく、0.4〜0.6であることが更に好ましい。
<(D)成分>
(D)成分は、(d1)炭素数4以上、8以上のオレフィンと(d2)マレイン酸の共重合体である。フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、(D)成分を併用することが重要である。
(D)成分としては、(d1)炭素数4以上、8以上のオレフィンと(d2)マレイン酸に加えて、更に、1種以上の他のモノマーを、本発明の効果を阻害しない範囲内で共重合した共重合体を用いることができる。
(d1)炭素数4以上、8以上のオレフィンとしては、ジイソブチレン、イソブチレン、ペンテンが好適に挙げられる。フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、ジイソブチレン、イソブチレンが好ましく、ジイソブチレンがより好ましい。
(D)成分の好適な具体例としては、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体、イソブチレン/マレイン酸共重合体、ペンテン/マレイン酸共重合体が挙げられ、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体が好ましい。
(d1)炭素数4以上、8以上のオレフィンと(d2)マレイン酸の共重合比は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、(d1)/(d2)がモル比で1/9以上、更に3/7以上が好ましく、そして、9/1以下、更に7/3以下が好ましい。また、同様の理由により、前記(d1)/(d2)のモル比は、1/9〜9/1であることが好ましく、3/7〜7/3であることがより好ましい。
本発明の(D)成分は、いかなる重合法によって得てもよいが、メチルエチルケトン重合法が好ましい。
(D)成分の共重合体の重量平均分子量(Mw)は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、2,000以上、そして、200,000以下、更に100,000以下、更に50,000以下の範囲であることが好適である。また、同様の理由により、(D)成分の共重合体の重量平均分子量(Mw)は、2,000〜200,000の範囲であることが好適であり、より好ましくは2,000〜100,000、更に好ましくは2,000〜50,000の範囲であることが好適である。なお、(D)成分の重量平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィーにて下記条件にて測定することができる。
(重量平均分子量測定条件)
装置:HLC−8320GPC(東ソー社製)
検量線:標準ポリスチレン
カラム:α−M+α−M(東ソー社製)
溶離液:50mM リチウムブロマイド,60mM リン酸 / N,N−ジメチルホルムアミド
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(D)成分の含有量は、フォーマーを用いて繰り返し発泡洗浄を行う際に、良質な泡を形成する観点、及び、起泡性と濯ぎ性を両立する観点から、2質量%以上、4質量%以下である。(D)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、2.2質量%以上、更に2.5質量%以上、更に2.7質量%以上が好ましく、そして、3.8質量%以下、更に3.5質量%以下、更に3.3質量%以下が好ましい。また、同様の理由から、(D)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、2〜4質量%であり、好ましくは2.2〜3.8質量%であり、より好ましくは2.5〜3.5質量%であり、更に好ましくは2.7〜3.3質量%である。
<(E)成分>
(E)成分はアルカリ金属水酸化物である。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が好適に挙げられる。
本発明に用いられる洗浄剤組成物中の(E)成分の含有量は、洗浄性の観点から、3質量%以上、8質量%以下である。(E)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、4質量%以上、更に5質量%以上が好ましく、そして、7質量%以下、更に6質量%以下が好ましい。また、同様の理由により、(E)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、3〜8質量%である。(E)成分の含有量は、前記洗浄剤組成物中、4〜7質量%であることが好ましく、5〜6質量%であることがより好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物は、水で20倍(質量基準)に希釈した水溶液、すなわち、5質量%水溶液の20℃におけるpHが11.5以上であることが好ましい。ここで、pHの値は、pH METER F−21((株)堀場製作所製)を用いて測定した値である。このpHとなるように(E)成分を用いることが好ましい。
<水>
本発明に用いられる洗浄剤組成物は水を含有する。(A)成分乃至(E)成分以外の残部は水とし得る。水は、好ましくは硬度成分を含まないイオン交換水を用いることができる。
<その他の事項>
本発明に用いられる洗浄剤組成物は、本発明所望の効果を阻害しない範囲において、他の界面活性剤、キレート剤、増泡剤、ハイドロトロープ剤、着色料、香料、ビルダー、防錆剤、粘度調整剤等の任意成分を含有してもよい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物は10℃〜60℃の温度範囲において液体であることが好ましい。詳細には、10℃〜60℃の範囲、好ましくは20℃において、粘度が300mPa・s以下、更に200mPa・s以下、更に100mPa・s以下、更に70mPa・s以下、更に60mPa・s以下、更に50mPa・s以下、更に30mPa・sであることが好ましい。ここで、粘度は、組成物の温度を20℃に調温し、B型粘度計(TOKIMEC製)を使用して、NO.1のローターにて測定することができる。組成物の粘度に応じて回転数を選ぶことにより、例えば、回転数60rpmにて粘度範囲1〜100mPa・sについて1mPa・s単位で測定することができ、回転数6rpmにて粘度範囲10〜1000mPa・sについて10mPa・s単位で測定することができる。
本発明に用いられる洗浄剤組成物は10℃以下においても溶液安定性を損なわず、更に、0℃以下、ひいては−5℃の環境下においても、凍ることなく透明性を維持していることが好ましい。
本発明に用いられる洗浄剤組成物の調製方法は、特に制限されるものではないが、例えば、酸化性ハロゲン酸塩を除く原料(アミンオキサイド、脂肪酸、水等)を40〜80℃の温度にて混合させ、均一透明な混合液を得た後、徐冷し、40℃以下になったのを確認してから酸化性ハロゲン酸塩を配合することで調製することができる。
<発泡洗浄方法>
本発明の発泡洗浄方法は、前記所定の洗浄剤組成物を、JIS G3555(:2004)により定義される目数及び線径が、それぞれ、40メッシュ以上、60メッシュ以下、及び0.15mm以上、0.25mm以下である網を、噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて、水量1L/分以上、20L/分以下にて、希釈倍率12倍以上、130倍以下で発泡させて対象物に適用する。
網の材質は特に限定されるものではないが、金属、樹脂、セラミクス、ガラス繊維、カーボン繊維などが挙げられる。金属としては、ステンレス、銅、真鍮、アルミなどが挙げられる。樹脂としてはナイロン、PET、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)などが挙げられる。ステンレスとしては、SUS304、SUS316、SUS316L、SUS310S、SUS420J2等が挙げられ、耐薬剤性の点でSUS304が好ましい。
本発明の発泡洗浄方法に用いられるフォーマーの噴射口に装着する網は、JIS G3555(:2004)により定義される目数が40メッシュ以上、60メッシュ以下である。また、本発明の発泡洗浄方法に用いられるフォーマーの噴射口に装着する網は、JIS G3555(:2004)により定義される線径が0.15mm以上、0.25mm以下である。噴射口の直径(内径)は10mm以上、更に15mm以上、更に20mm以上、そして、50mm以下、更に4mm以下、更に30mm以下が好ましい。この噴射口の径に合わせて網の形状、大きさを適宜選定できる。
本発明の発泡洗浄方法に用いられるフォーマーは、アスピレータ構造を有する。アスピレータ構造を有するフォーマーとしては、例えば、Hydoro Systems Company製のHydro Foamer Seriesのフォーマー(例えば、Model 481、482など)が挙げられる。
本発明の発泡洗浄方法に用いられるフォーマーは、液体洗浄剤組成物の収容部と、該収容部中の該液体洗浄剤組成物と外部からの水とを混合する手段と、液体洗浄剤組成物と水の混合物を発泡させる手段と、発泡させた混合物を噴射する開口と、を備えている。アスピレータ構造は、液体洗浄剤組成物と外部からの水とを混合する手段の一部として機能する。網は、液体洗浄剤組成物と水の混合物を発泡させる手段の一部として機能する。更に、フォーマーは、水の流路、液体洗浄剤組成物の流路、水と液体洗浄剤組成物の混合物の流路、外部からの空気の供給手段を備える。本発明の発泡洗浄方法に用いられるフォーマーは、水を流通できる機構を備えており、水の流路がアスピレータ構造を構成することが好ましい。
図1に、本発明の発泡洗浄方法に用いられるアスピレータ構造を有するフォーマーの部分概略図を示す。図1は、該フォーマーのノズル部の概略図であり、ノズル部先端の噴射口に、本発明の条件を満たす所定の網が装着されている。該ノズル部には、洗浄剤組成物の原液の吸込管が連結されており、該吸込管の端部にはフィルターが装着され、該端部は、容器(図示せず)に収容された洗浄剤組成物の原液に挿入されている。該ノズル部では、前記吸込管を通過する水道水の流路の径が変動しており、水道水の流通により圧力差が生じ、これにより、洗浄剤組成物の原液が流路に吸い上げられて水道水と混合される。その際、吸込管に装着されたオリフィスチップにより、洗浄剤組成物の流量を調整することができ、水道水の流量を踏まえて、希釈倍率を調整することができる。水道水と混合された洗浄剤組成物の希釈物は、空気が混入され、噴射口の網を通過して泡状とされて対象物に適用される。
本発明の発泡洗浄方法では、アスピレータ構造を有するフォーマーの原液コンテナ(容器)に洗浄剤組成物の原液を入れて、アスピレータの原液吸込管と水道の蛇口をホースで繋ぎ、水道の水圧で液体を流して発泡することが好適である。
本発明の発泡洗浄方法では、フォーマーに流通する水量は1L/分以上、20L/分以下であり、希釈倍率は12倍以上、130倍以下である。フォーマーに流通する水量は、18L/分以下、更に16L/分以下が好ましい。また、前記水量は、1〜18L/分が好ましく、1〜16L/分がより好ましい。洗浄中の水量の変動は、前記水量の1〜2割の範囲であることが好ましい。希釈倍率は、100倍以下、更に80倍以下、更に60倍以下、更に40倍以下が好ましい。また、希釈倍率は、12〜100倍が好ましく、12〜80倍がより好ましく、12〜60倍が更に好ましく、12〜40倍がより更に好ましい。
本発明の発泡洗浄方法において、洗浄剤組成物を対象物にフォーマーで適用する方法は、連続的であっても間欠的又は断続的であってもよい。洗浄面積1m2当たりの洗浄剤組成物の適用量としては、15g以上、更に20g以上、更に30g以上そして、80g以下、更に50g以下、更に40g以下が好ましい。
本発明の発泡洗浄方法では、泡を対象物に付着する工程の後、一定の時間保持する工程の後、濯ぎ工程を行うのが好ましい。保持する時間としては、作業性の観点から、1分以上が好ましく、そして、60分以下、更に45分以下、更に30分以下、更に20分以下、更に15分以下が好ましい。また、保持する時間としては、作業性の観点から、1〜60分が好ましく、1〜45分がより好ましく、1〜30分が更に好ましい。更に、1〜20分が好ましく、1〜15分がより好ましい。一方、洗浄性の観点から、保持する時間としては、10分以上、更に15分以上、更に20分以上が好ましく、そして、60分以下、更に45分以下、更に30分以下が好ましい。また、洗浄性の観点から、保持する時間としては、10〜60分であることが好ましく、15〜45分であることがより好ましく、20〜30分であることが更に好ましい。
泡を保持している間は放置しておくことが好ましいが、僅かの水等を加えるようなことも可能である。
濯ぎ工程では、水により濯ぐことが好ましい。濯ぎ水の温度は、好ましくは10〜70℃、より好ましくは20〜70℃であることが好適である。濯ぎ水としては、水道水を用いることができ、上記の好ましい水温に調整すべく加熱して用いてもよい。一般的には、ホース等で人の手による濯ぎ作業が行われる。
本発明の発泡洗浄方法の対象物としては、食品加工設備、調理設備等の設備が挙げられ、食品加工設備及び調理設備から選ばれる設備が好適である。より詳細には、床、壁、作業台、天井などが挙げられる。また、本発明の発泡洗浄方法の対象物としては、これら設備が収容されている建築物、構造物などを含んでいてもよい。また、本発明の発泡洗浄方法の対象物としては、これらの設備で用いられる機器、器具などの物品を含んでいてもよい。
本発明の発泡洗浄方法は、かかる濯ぎ時の泡切れ性に優れ、従来の発泡洗浄方法に比し、必要となる濯ぎ水が少量でよく、経済的に有利であり、また作業負荷(作業時間や作業人員数)や環境負荷の軽減にも著しく寄与するものである。
表1に記載した洗浄剤組成物を用いて、(1)繰り返し噴射試験、(2)発泡洗浄試験、及び(3)床に噴射した時の濯ぎ試験を下記の方法で行い、それぞれの評価結果を表1に記載した。また、洗浄剤組成物の5質量%水溶液の20℃におけるpHも下記の方法で測定し、表1に併せて記載した。
(1)繰り返し噴射試験
アスピレータ構造を有するハンディーフォーマー(Hydoro Systems Company製、Hydro Foamer Model 483AP)を用いて繰り返し噴射試験を行った。
洗浄剤組成物1000gを原液コンテナ(ポットとも呼ぶ)に入れ、yellowのMetering tip kit(カタログに記載の希釈倍率42:1のオリフィス)を装着し、ドイツ硬度を6°dH(Ca:Mg=7:3)に調整した水が出るようにした蛇口とアスピレータの入り口をホースで直結し、スプレーガンを接続した。
このスプレーガンを作動させたときの洗浄剤組成物(原液)の吸引量は135g/20秒であり、水の流速は6L/分であった。従って、希釈倍率は15.8倍であった。
1分間継続噴射、1分30秒噴射休止を交互に繰り返し、噴射を9回行った。最後の噴射の後、噴射口部分の濯ぎを行わずに室温(25℃)で24時間放置した。これを1サイクルとして繰り返し行い、良質の泡が噴射できるサイクル数を評価し、結果を表1に記載した。この試験での良質の泡とは、目視での観察で、水っぽくなくきめ細かい泡膜を形成する泡とした。なお、1つのサイクルの途中で良質の泡が噴射できなくなった場合は、そのサイクルは噴射できないと判定した。
比較例1では、4サイクル目の3回目で水っぽい泡となり、きめ細かい泡が形成できなくなった。
(2)発泡洗浄試験
アスピレータ構造を有するフォーマーを用いた場合の発泡洗浄をモデル化した以下の発泡洗浄試験を行った。
標準試験板(SUS304、1.0mm×30mm×80mm、テストパネル(株)製)に0.1%スダンIII含有菜種油を10μg塗布し、これを洗浄モデル試験板とした。
洗浄剤組成物5gをドイツ硬度4°dHの硬水にて100g溶液として、洗浄剤組成物の5質量%水溶液を調製し、その全量をポンプフォーマー容器(B 523:株式会社吉野工業所製)に投入し、フォーマヘッドを1プッシュして形成した泡(1プッシュ当たり1gの泡を生成、発泡倍率20倍)を、上記洗浄モデル試験板に塗布した。
塗布後10分間放置した後、水道水で濯ぎ、乾燥させ、ヘキサン抽出により残存油量を測定し、下記式にて洗浄率(%)を算出した。
洗浄率(%)=100×[(塗布油量)−(残存油量)]/(塗布油量)
(3)床に噴射した時の濯ぎ試験
アスピレータ構造を有するハンディーフォーマー(Hydoro Systems Company製、Hydro Foamer Model 483AP)を用いて濯ぎ性試験を行った。
洗浄剤組成物1000gをポットに入れ、yellowのMetering tip kit(カタログ値希釈倍率42:1のオリフィスチップ)を装着し、ドイツ硬度が4°dHの水が出る水道水の蛇口とアスピレータの入り口をホースで直結し、スプレーガンを接続した。
実際の洗浄剤組成物の原液の吸引剤量は135g/20秒であり、水の流速は6L/分であった。従って、希釈倍率は15.8倍であった。
床に堰を設けて1m×2mの矩形の床部分に10秒間噴射を行い、前記床部分全面に泡を付着し、5分間放置したあと、流速15L/分の水道水にて濯ぎを行い、泡が完全になくなるまでの濯ぎ時間を計測し、その値を表1に記載した。
<5質量%水溶液の20℃におけるpH>
洗浄剤組成物5gをイオン交換水にて100g溶液として、洗浄剤組成物の20倍希釈溶液(5質量%水溶液)を調製した。その20℃のpHを、pH測定装置(HORIBA:PH METER F−22)により測定した。
Figure 2014005426
*1 表中の数値は酸化性ハロゲン酸(次亜塩素酸)としての換算量であり、カッコ内の数値は酸化性ハロゲン酸塩(次亜塩素酸ナトリウム)の仕込み量である。
*2 イソブチレン/マレイン酸共重合体のモル比1/1、重量平均分子量12000
*3 4サイクル目の最後の噴射終了の時点で良質の泡が噴射できたため試験を継続しなかったが、最後に噴霧された泡の状態から、更に複数サイクル以上、良質の泡が噴射できると判断された。

Claims (7)

  1. (A)酸化性ハロゲン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.5質量%以上、10質量%以下(但し、酸化性ハロゲン酸塩を含む場合は酸化性ハロゲン酸としての換算量)、
    (B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを0.5質量%以上、1.5質量%以下、
    (B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを2質量%以上、4質量%以下、
    (C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を1質量%以上、2質量%以下、
    (C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.2質量%以上、0.8質量%以下、
    (D)炭素数4以上、8以上のオレフィンとマレイン酸の共重合体を2質量%以上、4質量%以下、
    (E)アルカリ金属水酸化物を3質量%以上、8質量%以下、並びに、
    水を含有する洗浄剤組成物を、
    JIS G3555(:2004)により定義される目数が40メッシュ以上、60メッシュ以下であり、且つJIS G3555(:2004)により定義される線径が0.15mm以上、0.25mm以下である網を、噴射口に装着したアスピレータ構造を有するフォーマーを用いて、水量1L/分以上、20L/分以下にて、希釈倍率12倍以上、130倍以下で発泡させて対象物に適用する、発泡洗浄方法。
  2. 前記洗浄剤組成物における(B−1)成分の含有量と(B−2)成分の含有量の質量比(B−2)/(B−1)が2.5以上、3.5以下である、請求項1記載の発泡洗浄方法。
  3. 前記洗浄剤組成物における(C−1)成分の含有量と(C−2)成分の含有量の質量比(C−1)/(C−2)が2.5以上、3.5以下である、請求項1又は2記載の発泡洗浄方法。
  4. 前記洗浄剤組成物における(B−1)成分と(B−2)成分の合計含有量(B)と(C−1)成分と(C−2)成分の合計含有量(B)の質量比(B)/(C)が1.5以上、2.5以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の発泡洗浄方法。
  5. 前記洗浄剤組成物における(A)成分の含有量と、(B−1)成分、(B−2)成分、(C−1)成分、及び(C−2)成分の合計含有量(B+C)との質量比(A)/(B+C)が0.2以上、0.8以下である請求項1〜4の何れか1項記載の発泡洗浄方法。
  6. 対象物が、食品加工設備及び調理設備から選ばれる設備である、請求項1〜5の何れか1項記載の発泡洗浄方法。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載の発泡洗浄方法に用いる、
    (A)酸化性ハロゲン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.5質量%以上、10質量%以下(但し、酸化性ハロゲン酸塩を含む場合は酸化性ハロゲン酸としての換算量)、
    (B−1)炭素数8の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを0.5質量%以上、1.5質量%以下、
    (B−2)炭素数12の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイドを2質量%以上、4質量%以下、
    (C−1)炭素数12の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を1質量%以上、2質量%以下、
    (C−2)炭素数14の炭化水素基を有する脂肪酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物を0.2質量%以上、0.8質量%以下、
    (D)炭素数4以上、8以上のオレフィンとマレイン酸の共重合体を2質量%以上、4質量%以下、
    (E)アルカリ金属水酸化物を3質量%以上、8質量%以下、並びに、
    水を含有する洗浄剤組成物。
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