JP2014004950A - 電子振替乗車票発行サーバ、プログラム及び方法 - Google Patents

電子振替乗車票発行サーバ、プログラム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】振替輸送を実際に必要とするユーザに、必要な範囲の振替乗車票を、時間ロスを十分に抑え得る時点で入手させることが可能な振替乗車票発行サーバを提供する。
【解決手段】本振替乗車票発行サーバは、交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行情報を受信した際、定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する移動端末のユーザを認証するユーザ認証手段と、認証された移動端末のユーザの現在位置を決定する位置決定手段と、取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて定期券の目的地に到着可能か否かを判定する到着可否判定手段と、到着不可能であると判定された移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる振替乗車票発行手段とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、鉄道、バス等の交通機関における運行停止の際の対処技術に関する。
鉄道、バス、モノレール、又は新都市交通(シャトル)等の交通機関では、車両・設備の故障又は事故等が発生し、路線の一部又は全区間で運行が停止する場合がある。その際、振替輸送が行われ、交通機関利用者は、運行されている他の路線又は交通機関を利用して目的地に向かわねばならない。
このような交通機関における運行停止の際の対処技術として、特許文献1には、交通機関で障害が発生したとの運行情報を受信した際、交通機関利用者の移動端末等に運行情報を送信する運行情報装置が開示されている。この装置では、不要な通信を回避すべく、通知先データベースに記録された通知を許可する時間帯に限って、運行情報が送信される。また、延着証明が生成されたことを示す情報も併せて送信可能である。
さらに、特許文献2には、定期券の定期区間に不通区間が含まれると判定された際、券媒体に対して振替乗車を可能とする振替乗車情報を書き込む改札システムが開示されている。
また、特許文献3には、取得した運行情報から得られる運休区間と定期券区間とを照合して、移動端末の所有者の中から振替輸送対象者を特定し、振替乗車票を発行する移動端末が開示されている。この移動端末は、運行情報を地上波デジタル放送局又は無線LANアクセスポイントから取得する。
さらに、特許文献4には、車両内に設置され、列車に関する最新情報を取得するデータサーバと、列車に設けられ、取得された最新情報を乗客の移動端末に配信する車両端末とを具備する情報配信システムが開示されている。
また、登録した利用者の移動端末に、交通機関の運行状況及び乗換検索情報を提供するサービス/アプリケーションも存在する(例えば、非特許文献1)。
特開2004−314725号公報 特開2008−197808号公報 特開2008−204057号公報 特開2009−37609号公報
株式会社ナビタイムジャパン、「NAVITIME」、[online]、[平成23年12月1日検索]、インターネット<URL: http://www.navitime.co.jp/pcstorage/html/smartphone/>
しかしながら、上述した従来技術を駆使したとしても、振替輸送を実際に必要とする利用者に、必要な範囲だけの振替乗車票を、時間ロスを十分に抑え得る時点で入手させることは非常に困難である。
例えば、特許文献1の技術では、予め記録された通知を許可する時間帯に限って運行情報が送信されるのみである。従って、交通機関に障害が発生した際に、送信相手が実際に振替輸送を必要とするか否かは判断されない。また、振替用の交通機関を示す振替通知が振替乗車票として出力可能としているが、利用者のその時点での所在位置から見て、実際に必要とされる範囲の振替乗車票が発行されるための方策は、開示された特許文献には何ら提示されていない。
この事情は特許文献3でも同様であり、特許文献3の技術では、運休区間と定期券区間とを照合して振替輸送対象者を特定し、この対象者全てに振替乗車票を送信する。即ち、特許文献1と同じく、交通機関に障害が発生した際に、送信相手が実際に振替輸送を必要とするか否かは判断されない。また、実際に必要とされる範囲の振替乗車票が発行されるための方策も同じく提示されていない。
さらに、特許文献3の技術では、移動端末は、運行情報を地上波デジタル放送局又は無線LANアクセスポイントから取得する。その結果、交通機関の障害情報の入手に遅延が生じがちとなり、利用者に無駄な移動を強いる場面が生じ得る。
また、特許文献2の改札システムを使用するためには、利用者が駅に所在してなければならない。従って、利用者は、振替乗車票を入手するため、障害が発生した路線の駅に一旦到着し、その駅で改札システムを利用した後に、振替輸送のための駅まで移動するといった、非常に負担・時間ロスの大きい移動を行わねばならない事態が生じ得る。
この事情は特許文献4でも同様である。特許文献4の技術では、利用者が乗車していることが前提となる。その結果、障害が発生した路線を走行する列車に関する最新情報を取得した後、一旦この列車から降りて、振替輸送のための駅まで移動する必要が生じ、同じく非常な負担・時間ロスを強いられる場合があり得る。
そこで、本発明は、振替輸送を実際に必要とするユーザに、必要な範囲の振替乗車票を、時間ロスを十分に抑え得る時点で入手させることが可能な振替乗車票発行サーバ、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバであって、
運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行情報を受信した際、定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する移動端末のユーザを認証するユーザ認証手段と、
認証された移動端末のユーザの現在位置を決定する位置決定手段と、
取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて定期券の目的地に到着可能か否かを判定する到着可否判定手段と、
到着不可能であると判定された移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる振替乗車票発行手段と
を有する振替乗車票発行サーバが提供される。
この本発明による振替乗車票発行サーバは、地図及び交通機関経路の情報を記録・管理する地図・経路管理サーバとインターネットを介して接続されており、
地図・経路管理サーバから地図・経路情報を取得し、移動端末のユーザの現在位置から見て振替輸送を担当する路線における最も近い乗車場所を決定し、乗車場所から定期券の目的地までの振替経路を決定する振替経路決定手段を更に有しており、
振替乗車票発行手段は、決定された振替経路に対応した振替乗車票を発行し、併せて決定された振替経路を移動端末に送付することも好ましい。
また、本発明による振替乗車票発行サーバにおける一実施形態として、位置決定手段は、移動端末のユーザについての登録された行動パターンからユーザの現在位置を決定することも好ましい。
また、本発明による振替乗車票発行サーバにおける一実施形態として、ユーザ認証手段は、定期券購入の際に定期券ユーザ管理サーバに登録された電話番号に基づいて、移動端末のユーザのうち定期券を所有する者を認証することも好ましい。
さらに、本発明による振替乗車票発行サーバにおける一実施形態として、振替乗車票発行手段は、振替乗車票の二次元コードが添付されたメールを移動端末に送付することによって振替乗車票を発行させることも好ましい。また、振替乗車票発行手段は、移動端末に、振替乗車票として電子マネーを発行させることも好ましい。
さらに、振替乗車票発行手段は、移動端末のユーザが所有するICカードに、所定場所に設置された又は移動端末のポートに接続可能なICカード書込装置又はRFID書込装置を介して、振替乗車票として電子マネーを発行させることも好ましい。
本発明によれば、また、交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバに搭載されたプログラムであって、
運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行通知を受信した際、定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する移動端末のユーザを認証するユーザ認証手段と、
認証された移動端末のユーザの現在位置を決定する位置決定手段と、
取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて定期券の目的地に到着可能か否かを判定する到着可否判定手段と、
到着不可能であると判定された移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる振替乗車票発行手段と
してコンピュータを機能させる振替乗車票発行サーバ用のプログラムが提供される。
本発明によれば、さらに、交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバにおける、振替乗車票の発行方法であって、
運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行通知を受信した際、定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する移動端末のユーザを認証する第1のステップと、
認証された移動端末のユーザの現在位置を決定する第2のステップと、
取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて定期券の目的地に到着可能か否かを判定する第3のステップと、
到着不可能であると判定された移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる第4のステップと
を有する振替乗車票の発行方法が提供される。
本発明の振替乗車票発行サーバ、プログラム及び方法によれば、振替輸送を実際に必要とするユーザに、必要な範囲の振替乗車票を、時間ロスを十分に抑え得る時点で入手させることができる。
本発明による振替乗車票発行サーバを備えた振替乗車票発行システムのシステム構成図である。 定期券規定路線を用いて目的地に到着可能か否か(振替乗車票の発行をするか否か)の判定の具体例を示した、振替乗車票発行システムの概略図である。 本発明による振替乗車票発行方法の一実施形態を示すシーケンス図である。 振替乗車票発行サーバが発行する振替乗車票における種々の実施形態を示す概略図である。 振替乗車票発行サーバが発行する振替乗車票における種々の実施形態を示す概略図である。 本発明による振替乗車票発行サーバの一実施形態における機能構成図である。
本発明の振替乗車票発行サーバは、交通機関の異常運行情報を受信した際、
(a)定期券を所有する移動端末のユーザを認証して、このユーザの現在位置を決定し、
(b)取得した異常区間情報と決定されたユーザの現在位置とから、このユーザが定期券で規定された路線を用いて定期券の目的地に到着可能か否かを判定し、到着不可能であると判定されたユーザに(電子)振替乗車票を発行させる
点に特徴を有する。
これら(a)及び(b)によって、振替輸送を実際に必要とするユーザを、振替乗車票の発行対象とすることができる。また、このユーザに、時間ロスを十分に抑え得る時点で、必要な範囲の振替乗車票を入手させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明による振替乗車票発行サーバを備えた振替乗車票発行システムのシステム構成図である。
図1の振替乗車票発行システムによれば、振替乗車票発行サーバ1は、インターネット3及びアクセスネットワーク4を介して移動端末2に接続する。また、インターネット3を介して運行状況管理サーバ5及び定期券ユーザ管理サーバ6に接続する。振替乗車票発行サーバ1は、移動端末2のユーザ毎に、ユーザ名、ユーザの電話番号、MACアドレス等を記憶する端末ユーザデータベース10を備えている。
アクセスネットワーク4は、有線又は無線の通信事業者ネットワークであって、例えば3G(3rd Generation)携帯電話網、無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、又はLTE(Long Term Evolution)等の無線通信システムによって構成され、インターネット3とゲートウェイを介して相互接続される。
運行状況管理サーバ5は、路線運行状況データベースを備え、交通機関(本実施形態では鉄道)の運行状況を記録・管理する。また、車両・設備の故障又は事故等が発生し、路線の一部又は全区間で運行が停止した際、異常区間情報を含む異常運行情報を、振替乗車票発行サーバ1に通知する。
定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザデータベース60を備え、定期券ユーザを記録・管理する。定期券ユーザデータベース60は、定期券を購入し所有するユーザ毎に、
ユーザ名、ユーザの電話番号、定期券の有効区間(定期区間)、定期券の有効期間
等を記憶する。このデータベースには、例えば、ユーザの住所及び生年月日が更に含まれていてもよい。定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザ情報、特に移動端末2のユーザが定期券ユーザであるか否かの情報、を振替乗車票発行サーバ1に送信する。
尚、運行状況管理サーバ5及び定期券ユーザ管理サーバ6は、例えば、鉄道会社、バス会社等、交通機関を運営する事業者が設けた既存の設備とすることができる。
移動端末2は、通勤途中のユーザAに携帯されている。ユーザAは、3つの鉄道路線80、81及び82のうち、鉄道路線80の駅80bと鉄道路線82の駅82cとの間の定期券を所有している。このユーザAは、会社の最寄り駅である駅82cまで鉄道を用いて移動するため、徒歩で駅80bに向かっている。本実施形態では、ユーザAが携帯する移動端末2は、電子定期券(付ICカード)の機能も備えている。尚、移動端末2が電子定期券の機能を備えておらず、ユーザAは定期券付ICカードを別に所有していてもよい。
同じく図1によれば、振替乗車票発行サーバ1は、運行状況管理サーバ5から異常運行情報(異常区間情報)を受信した際、定期券ユーザ管理サーバ6から定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する移動端末2のユーザを認証する。
この際、振替乗車票発行サーバ1は、端末ユーザデータベース10から移動端末2のユーザのデータを読み出し、これらの移動端末ユーザのうち、定期券ユーザ(所有者)であるものを、定期券ユーザ管理サーバ6に問い合わせてもよい。ここで、振替乗車票発行サーバ1は、例えば、移動端末ユーザの電話番号、ユーザ名、若しくは生年月日等、又はこれらの組合せを定期券ユーザ管理サーバ6に通知することも好ましい。
これに対して、定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザのうち、問い合わせのあった移動端末ユーザであるものをサーバ1に通知する。この際、定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザデータベース60から、通知された電話番号(又は、ユーザ名、生年月日等)と同一の定期券ユーザを抽出し、これらを振替乗車票発行サーバ1に通知することも好ましい。
次いで、振替乗車票発行サーバ1は、移動端末2(の各ユーザ)の現在位置を決定する。ここで、移動端末2は、GPS (Global Positioning System)衛星9からの測位電波を受信することによって現在位置を測位し、自身の位置情報(緯度経度情報)を振替乗車票発行サーバ1に送信することが好ましい。また、移動端末2の現在位置は、このGPS測位方式の代わりに、複数基地局測位方式を用いて特定されてもよい。特に、振替乗車票発行のために自身の現在位置を通信事業者が測定することを許可したユーザに対しては、ユーザがGPSを用いて手動で測位する代わりに、通信事業者側が、単一無線通信システムの基地局間連携によって、又は2つ以上の無線通信システムの基地局(アクセスポイント)間連携によって、ユーザの現在位置を自動的に測位し、振替乗車票発行サーバ1に送信することも好ましい。
さらに、移動端末2の位置情報を常時モニタしている位置管理サーバがインターネット3に設けられている場合、振替乗車票発行サーバ1は、この位置管理サーバから移動端末2の現在位置を取得してもよい。
また、更なる変更態様として、振替乗車票発行サーバ1は、移動端末2の各ユーザの通常の行動パターンを、例えば端末ユーザデータベース10に予め登録させ、この行動パターンに基づいて移動端末2(の各ユーザ)の現在位置を決定することも好ましい。
ここで、行動パターンは、移動端末2のユーザ毎に、例えば、
ユーザが通勤する曜日(日程)、自宅の位置、
通勤の際に自宅を出発する時刻(時間範囲)、
徒歩で最寄り駅80bに到着する時刻(時間範囲)等
からなる。振替乗車票発行サーバ1は、この行動パターンに基づき、現在の時刻、又は異常運行情報を受信した時刻、におけるユーザの現在位置(例えば、自宅と駅80bとの丁度中間地点等)を決定する。
現在位置が決定された後、振替乗車票発行サーバ1は、地図・経路管理サーバ7から地図・経路情報を取得する。ここで、地図・経路管理サーバ7は、地図・経路データベースを備え、地図及び交通機関経路の情報を記録・管理する。この地図・経路管理サーバ7は、振替乗車票発行サーバ1からの要求に応じて、認証されたユーザAの現在位置と鉄道路線80、81及び82とを含む地図・経路情報をサーバ1に送信する。
振替乗車票発行サーバ1は、地図・経路管理サーバ7から取得した地図・経路情報に基づき、運行状況管理サーバ5から取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、認証された移動端末2のユーザが定期券で規定された路線を用いて目的地に到着可能か否かを判定する。
例えば、路線80の区間80b−80c内で踏切事故が発生し、その際、ユーザAが徒歩で駅80bに向かっている最中であるとする。この場合、ユーザAは、定期券で規定された路線(駅80b−駅80c−駅82c)を用いては目的地(駅82c)に到着不可能である、と判定される。尚、例えば、ユーザAが駅80c構内に所在している場合、又は上記踏切事故の発生地点を既に通過した電車に乗車している場合、到着可能と判定される。
振替乗車票発行サーバ1は、次いで、取得した地図・経路情報に基づき、認証された移動端末2のユーザAの現在位置から見て振替輸送を担当する路線81における最も近い乗車場所(図1では駅81b)を決定する。
尚、地図・経路管理サーバ7は、例えば、交通機関の路線を含む地図情報を提供するサービス事業者が設けた既存の設備とすることができる。
さらに、振替乗車票発行サーバ1は、駅81b(ユーザAが最も近い乗車場所)から定期券の目的地である到着場所(図1では駅82c)までの振替経路を決定する。具体的には、図1の場合、
駅81b→→駅81d→→駅82c
との経路が振替経路として決定される。
振替乗車票発行サーバ1は、この決定された振替経路に対応した振替乗車票を、例えばユーザAの移動端末2に送信することによって発行し、併せて決定された振替経路を移動端末2に送付する。
以上説明したように、本発明によれば、振替乗車票発行サーバ1は、異常運行情報を受信した際、定期券を所有すると認証された移動端末2のユーザAの現在位置と、取得した異常区間情報とから、ユーザAが定期券で規定された路線を用いて目的地に到着可能か否かを判定する。これにより、振替輸送を実際に必要とするユーザを、振替乗車票の発行対象とすることができる。
また、振替乗車票発行サーバ1は、この判定で到着不可能であるとした場合、取得した地図・経路情報とユーザAの現在位置とから、ユーザAに適した振替経路を決定する。次いで、判定に用いた現在位置に所在するユーザAに、決定された振替経路に応じた振替乗車票を発行する。その結果、時間ロスを十分に抑え得る時点で、必要な範囲の振替乗車票を、ユーザに入手させることができる。
尚、本実施形態における交通機関は、鉄道であるが、バス、モノレール、又は新都市交通(シャトル)等であってもよい。
図2は、定期券規定路線を用いて目的地に到着可能か否か(振替乗車票の発行をするか否か)の判定の具体例を示した、振替乗車票発行システムの概略図である。
図2によれば、3人の移動端末ユーザ、ユーザA、ユーザB及びユーザC、が定期券ユーザであると認証されている。各ユーザは以下の通りの状況にある。
ユーザA:定期区間(駅80b−駅80c−駅82c):駅80bに向かい徒歩中。
ユーザB:定期区間(駅80a−駅80c−駅82c):駅80a構内に所在。
ユーザC:定期区間(駅82a−駅82c):駅82aに向かい徒歩中。
いずれのユーザも目的地は、会社の最寄り駅82c。
ユーザA、B及びC(の移動端末2)は各々、GPS衛星9を用いて測位した結果得られた自身の現在位置(緯度経度情報)を振替乗車票発行サーバ1に送信する。尚、移動端末2の現在位置は、このGPS測位方式を用いる代わりに、複数基地局測位方式を用いて測位されてもよい。ここで、特に、振替乗車票発行のために自身の現在位置を通信事業者が測定することを許可したユーザに対しては、ユーザがGPSを用いて手動で測位する代わりに、通信事業者側が、基地局(アクセスポイント)間連携によってユーザの現在位置を自動的に測位することも好ましい。即ち、通信事業者側が、単一無線通信システムの基地局間連携によって、又は2つ以上の無線通信システムの基地局(アクセスポイント)間連携によって、ユーザの現在位置を自動的に測位し、振替乗車票発行サーバ1に送信することも好ましい。振替乗車票発行サーバ1は、地図・経路管理サーバ7から取得した地図・経路情報に基づき、運行情報管理サーバ5を介して取得した異常区間情報(区間80b−80cでの踏切事故情報)と、各ユーザの現在位置とから、各ユーザが定期券で規定された路線を用いて目的地に到着可能か否かを判定する。
この場合、例えば、各ユーザの現在位置からの定期区間内での最寄り駅を決定し、この最寄り駅から、定期区間の目的地(例えば定期区間の端となる駅)までの経路に、異常区間が含まれるか否かが判定されることも好ましい。この判定は、具体的に以下の通りとなる。
ユーザA及びB:到着不可能、 ユーザC:到着可能
次いで、振替乗車票発行サーバ1は、取得した地図・経路情報に基づき、到着不可能と判定されたユーザA及びBの各々について、現在位置から見て振替輸送を担当する路線81及び82における最も近い最寄り駅を、以下の通り決定する。
ユーザAの最寄り駅:駅81b、 ユーザBの最寄り駅:駅81a
次いで、振替乗車票発行サーバ1は、取得した経路情報に基づき、ユーザA及びBの各々について、乗車場所(上記最寄り駅)から定期券の目的地である到着場所(駅82c)までの振替経路を決定する。振替経路は具体的に以下の通りとなる。
ユーザA:駅81b→→駅81d→→駅82c
ユーザB:駅81a→→駅81d→→駅82c
振替乗車票発行サーバ1は、この後、決定された振替経路に対応した振替乗車票をユーザA及びBのそれぞれに発行し、併せて決定された振替経路をユーザA及びBそれぞれの移動端末2に送付する。
尚、ユーザBは、駅80a構内に所在しているので、構内放送等によって異常区間情報(区間80b−80cでの踏切事故情報)を知っている。ここで、振替乗車票発行サーバ1は、ユーザBが自発的に(自らの意思で、手動で)振替乗車票発行を入手することを好むユーザであることを知っている場合、ユーザBに振替乗車票を自動的には発行せず、異常区間情報を知ったユーザBが自身の移動端末2から要求を送信してきた際に、振替乗車票をユーザBの移動端末2に発行してもよい。ここで、例えば、ユーザBは、駅80bまで鉄道で移動した後に振替乗車票を要求する場合もある。この場合、振替乗車票発行サーバ1は、ユーザBの最寄り駅を駅81bとして対処することによって、より適切な振替乗車票を発行することができる。一方、ユーザBが居場所に関係なく、振替乗車票の自動発行を、定期券購入時等に予め選択している場合、振替乗車票サーバ1は、ユーザBの現在位置を特定し、その最寄り駅を認定した上で、自動的に振替乗車票を発行し、ユーザBに通知することも好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、振替輸送を実際に必要とするユーザを的確に判定し、この必要とするユーザに、必要な範囲の振替乗車票を入手させることが可能となる。さらに、ユーザが乗車場所に到着する前であっても(乗車場所に立ち寄らなくとも)振替乗車票を取得し、現在位置から振替輸送の際の最寄りの乗車場所(駅)に直行することができるので、時間ロスを十分に抑えることができる。
図3は、本発明による振替乗車票発行方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
(S300)運行情報管理サーバ5は、交通機関の路線内に異常運行状況を認知する。具体的には、車両・設備の故障又は事故等が発生した異常区間の情報を含む運行情報を取得する。
(S301)運行情報管理サーバ5は、この異常区間情報を含む異常運行情報を振替乗車票発行サーバ1に送信する。尚、振替乗車票発行サーバ1は、定期的に又は適宜、運行情報管理サーバ5に運行情報を問い合わせて運行状況をモニタすることも好ましい。
(S302)振替乗車票発行サーバ1は、端末ユーザデータベース10から移動端末2のユーザのデータを読み出す。
(S303)振替乗車票発行サーバ1は、移動端末ユーザのうち、定期券ユーザ(所有者)であるものを問い合わせるため、読み出した移動端末ユーザ情報を定期券ユーザ管理サーバ6に送信する。
(S304)定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザのうち問い合わせのあった移動端末ユーザであるものを、振替乗車票発行サーバ1に応答する。
(S305)振替乗車票発行サーバ1は、定期券ユーザ管理サーバ6から取得した定期券ユーザ情報に基づいて、定期券を所有する移動端末2のユーザを認証する。
(S306a)移動端末2は、GPS衛星9からの測位電波を受信することによって現在位置を測位する。
(S307a)振替乗車票発行サーバ1は、移動端末2に現在位置の通知を要求する。
(S308a)移動端末2は、自身の現在位置情報(緯度経度情報)を振替乗車票発行サーバ1に応答する。
ここで、振替乗車票発行のため、自身の現在位置を通信事業者が測定することを許可したユーザに対しては、上記ステップS306a〜S308aに代えて、以下のステップS306b〜S308bを採用することもできる。尚、これらステップS306b〜S308bを採用する場合、移動端末2の位置情報を取得・保存可能な端末位置管理サーバ8が設置され、利用される。
(S306b)通信事業者側の設定により、単一無線通信システムの基地局間連携、または2つ以上の無線通信システムの基地局(アクセスポイント)間連携によって、自動的に移動端末2の現在位置を測定し、測定された現在位置を、端末位置管理サーバ8に保存する。
(S307b)振替乗車票発行サーバ1は、(通信事業者の)端末位置管理サーバ8に該当する移動端末2の現在位置の通知を要求する。
(S308b)端末位置管理サーバ8は、問い合わせを受けた移動端末2の現在位置情報を振替乗車票発行サーバ1に応答する。
(S309)振替乗車票発行サーバ1は、取得した現在位置を地図・経路管理サーバ7に通知し、ユーザの現在位置と周囲を走る路線とを含む地図・経路情報を要求する。
(S310)地図・経路管理サーバ7は、要求のあった地図・経路情報を振替乗車票発行サーバ1に応答する。
(S32)振替乗車票発行サーバ1は、取得した地図・経路情報に基づき、取得した異常区間情報と決定されたユーザの現在位置とから、移動端末2のユーザが定期券で規定された路線を用いて目的地に到着可能か否かを判定する。このステップS32を、以下、詳細に説明する。
(S320)最初に、移動端末2のユーザが、振替輸送の必要となる乗車区間(要振替乗車区間)又はその近傍に所在するか否かが判定される。例えば、図1のユーザAの場合、要振替乗車区間は、ユーザAの定期区間からして、路線80の駅80aと駅80bとの間の区間となる。ここで、図1のユーザAが駅80bの構内に、又はその近傍(例えば駅80bから1km未満の位置)に所在する場合、真の判定がなされることになる。
ステップS320で真の判定がなされた場合、このユーザは、定期券規定路線を用いては目的地に到着不可能であると判断される。
(S321)ステップS320で真の判定がなされた際、このユーザが、駅構内又は列車内に所在しているか否かが判定される。ここで偽の判定がなされた際、このユーザに振替乗車票を発行することを決定し、このユーザの振替経路を決定するステップS33に進む。
一方、ステップS321で真の判定がなされた際、このユーザが予め手動による振替乗車券の発行を申請しているのであれば、このユーザには、振替乗車票を自動的には発行しない決定がなされることも好ましい。例えば、図2のユーザBがこれに該当する。この場合、異常区間情報を知ったユーザが自身の移動端末2から要求を送信してきた際に、振替乗車票発行サーバ1が振替乗車票をユーザBの移動端末2に発行してもよい。一方、ユーザBが予め振替乗車券の自動発行を申請しているのであれば、振替乗車票発行サーバ1は、振替乗車票をこのユーザBの移動端末2に発行してもよい。尚、ステップ321を省略し、ステップS320で真の判定がなされたユーザには全て、振替乗車票を発行するとすることも可能である。
(S322)一方、ステップS320で偽の判定、即ち移動端末2のユーザが要振替乗車区間又はその近傍に所在していないとの判定、がなされた際、このユーザが、要振替乗車区間に入る可能性があるか否かが判定される。これは、このユーザの現在位置及び定期区間から判断可能である。例えば、図1のユーザAが駅80bから離れた位置(例えば駅80bから1km以上の位置)に所在する場合、ステップS320で偽の判定がなされるが、ユーザAの定期区間からしてユーザAが駅80bから列車に乗車する可能性があるので、このステップS322で真の判定がなされることになる。
ステップS322で真の判定がなされた際、このユーザに振替乗車票を発行することを決定し、このユーザの振替経路を決定するステップS33に進む。一方、ステップS322で偽の判定がなされた際、このユーザには、振替乗車票を発行しない決定がなされる。例えば、ユーザの定期区間が振替輸送の必要となる異常区間を含んでおらず、ユーザが異常区間を有さない他の路線を使用する可能性が高い場合がこれに該当する。
(S33)振替乗車票発行サーバ1は、取得した地図・経路情報に基づき、移動端末2のユーザの現在位置から見て振替輸送を担当する路線における最も近い乗車場所(駅)を決定する。さらに、振替乗車票発行サーバ1は、この決定した乗車場所から定期券の目的地である到着場所(駅)までの振替経路を決定する。
(S34)振替乗車票発行サーバ1は、この決定された振替経路に対応した振替乗車票を、例えばユーザAの移動端末2に送信することによって発行し、併せて決定された振替経路を移動端末2に送付する。
図4及び図5は、振替乗車票発行サーバ1が発行する振替乗車票における種々の実施形態を示す概略図である。
図4(A)の実施形態では、振替乗車票発行サーバ1は、振替乗車票を発行することに決定した移動端末2のユーザに、振替乗車票となるQRコード(登録商標)等の二次元コードを添付した電子メールを送信する。
例えば、移動端末2が電子定期券の機能も備えている場合、ユーザは、振替輸送の際、受信したQRコードを振替乗車票として用いて、この移動端末2で駅の改札を通り、定期区間外の交通手段に乗車することができる。この際、例えば、自動改札機システムに、このような電子振替乗車票を認識可能にするソフトウエアを導入することも好ましい。
また、図4(B)の実施形態では、振替乗車票が添付されているだけではなく、振替輸送の際の乗車場所(駅)までの道順等を示した地図と振替輸送の振替経路とが、移動端末2に表示される。振替乗車票発行サーバ1は、この地図及び振替経路情報を、移動端末ユーザの現在位置と地図・経路管理サーバ7から取得した情報とから作成し、移動端末2に送信する。ここで、振替経路が複数設定可能な場合、これらの振替経路を、それぞれの所要時間等を提示して移動端末2に表示させることも可能である。
以上に述べた実施形態によって、ユーザは、振替輸送が必要となった路線の乗車場所(駅)にわざわざ赴くことなく振替乗車票を入手できる。また、地図及び振替経路情報を取得することによって、振替輸送のための乗車場所(駅)まで確実に辿り着くことが可能となる。
さらに、図5によれば、振替乗車票発行サーバ1は、振替乗車票を発行することに決定した移動端末2のユーザに、振替乗車票となる電子マネーを発行する。この電子マネーの額は、振替輸送の際に使用する経路の運賃相当とすることが好ましい。
例えば、移動端末2が電子定期券の機能を備えておらず、ユーザが通常、定期券付ICカードを使用して交通機関の自動改札を通る場合、このICカードに振替乗車票となる電子マネーを発行する。この電子マネーは、使用条件付き、例えば期間(発行時から半日以内等)及び利用場所(振替輸送区間のみ等)を限定したもの、であることも好ましい。
ここで、自動改札を通る際には、例えば最初に振替乗車票(電子マネー)を有する移動端末2を自動改札機にかざし、引き続き定期券付ICカードをかざす。これにより、振替輸送の運賃が精算される。また、両者をかざすことによって、定期券付ICカードに、振替乗車票が転送されることも好ましい。
この振替乗車票となる電子マネーは、図5に示すように、無線又は有線を介してインターネット3に接続されたRFID(radio Frequency Identification)ライタ(書込装置)又はICカードライタ(書込装置)を介してユーザの所有する定期券付ICカードに付与されることも好ましい。これらRFIDライタ又はICカードライタは、交通機関の各乗車場所(駅)だけではなく、コンビニエンスストア等の小売店等に設置されることも好ましい。
さらに、図5に示すように、電子マネーが、振替乗車票発行サーバ1から移動端末2に送信され、この移動端末のポートに接続されたRFIDライタ又はICカードライタによって、この電子マネーがICカードに書き込まれることも好ましい。また、無線を介してインターネット3に接続されたパーソナルコンピュータ、又はPDA(Personal digital Assistant)等のUSB(Universal Serial Bus)ポートに接続したポータブルICカードライタを用いて、この電子マネーをICカードに書き込むことも好ましい。
尚、移動端末2が電子定期券の機能も備えている場合、以上に述べた手段を用いて、移動端末2に直接電子マネーを取り込むこともできる。また、アクセスネットワーク4を介して移動端末2に電子マネーを取り込むことも可能である。
さらに、定期券付ICカードに、振替乗車票としてカードポイントを付与することも好ましい。この場合、振替輸送時に、ユーザがポイント(振替乗車票)を認識することなく使用する形式とすることができる。
さらに、移動端末2が電子定期券の機能を備えておらず、ユーザが通常、磁気式定期券を使用して交通機関の改札を通る場合、振替乗車票発行サーバ1は、移動端末2に、振替乗車票となるQRコード等の二次元コードを添付した電子メールを送信することも好ましい。この場合、定期券ユーザ管理サーバ6は、定期券ユーザデータベース60に、磁気式定期券を購入し所有するユーザ毎に、ユーザの電話番号(又は生年月日、ユーザ名等)を記録し、移動端末2のユーザが磁気式定期券ユーザであるか否かの情報を振替乗車票発行サーバ1に送信することも好ましい。
図6は、本発明による振替乗車票発行サーバ1の一実施形態における機能構成図である。
図6によれば、振替乗車票発行サーバ1は、端末ユーザデータベース10と、通信インタフェース100とを備えている。
さらに、振替乗車票発行サーバ1は、運行状況取得部110と、ユーザ認証部111と、定期券ユーザ情報取得部112と、位置情報取得部113と、位置決定部114と、地図・経路情報取得部115と、到着可否判定部116と、振替経路決定部117と、振替乗車票発行部118とを有する。尚、これら機能構成部は、振替乗車票発行サーバ1に搭載されたコンピュータ(プロセッサ・メモリ)を機能させるプログラムを実行することによって実現される。
運行状況取得部110は、運行状況管理サーバ5から運行異常区間情報を含む異常運行情報を受信した際、ユーザ認証部111及び到着可否判定部116に、この受信した異常運行情報を出力する。
ユーザ認証部111は、運行状況取得部112から異常運行情報を入力した際、端末ユーザデータベース10から移動端末2のユーザのデータを読み出す。次いで、定期券ユーザ情報取得部112に、これらの移動端末ユーザのうち定期券ユーザ(所有者)であるものを、定期券ユーザ管理サーバ6に問い合わさせる。定期券ユーザ情報取得部112は、この問い合わせの際、例えば、移動端末ユーザの電話番号(又は、ユーザ名、生年月日等)を定期券ユーザ管理サーバ6に通知することも好ましい。
定期券ユーザ情報取得部112は、通信インタフェース100を介して、定期券ユーザ管理サーバ6から定期券ユーザ情報を取得し、この情報をユーザ認証部111に出力する。ユーザ認証部111は、入力したこの情報から、定期券を所有する移動端末2のユーザを認証する。ユーザ認証部111は、さらに、認証したユーザ情報を位置決定部114及び到着可否判定部116に出力する。
位置情報取得部113は、通信インタフェース100を介して、移動端末2又は端末位置管理サーバ8に現在位置情報を要求し、移動端末2又は端末位置管理サーバ8から、GPS測位方式又は基地局(アクセスポイント)連携方式等によって測位した移動端末2の現在位置情報(緯度経度情報)を受信する。位置情報取得部113は、この現在位置情報を位置決定部114に出力する。
位置決定部114は、入力された認証ユーザ情報と現在位置情報(緯度経度情報)とから認証された各ユーザの現在位置を決定する。変更態様として、移動端末2の各ユーザの通常の行動パターンが例えば端末ユーザデータベース10に予め登録され、位置決定部114は、この行動パターンに基づいて認証された各ユーザの現在位置を決定することも好ましい。位置決定部114は、この決定した各ユーザの現在位置情報を地図・経路情報取得部115、到着可否判定部116及び振替経路決定部117に出力する。
地図・経路情報取得部115は、通信インタフェース100を介して、地図・経路管理サーバ7に、認証された各ユーザの現在位置情報を送信し、地図・経路情報を要求する。次いで、地図・経路情報取得部115は、地図・経路管理サーバ7から、各ユーザの現在位置と周辺の路線とを含む地図・経路情報を受信し、この情報を到着可否判定部116及び振替経路決定部117に出力する。
到着可否判定部116は、異常区間情報を含む異常運行情報、定期区間を含む認証ユーザ情報、認証された各ユーザに関係する地図・経路情報、及び各ユーザの現在位置情報を入力し、これら情報に基づいて、認証された各ユーザが定期券で規定された路線を用いて目的地に到着可能か否かを判定する。到着可否判定部116は、次いで、到着不可能と判定されたユーザ情報を振替経路決定部117に出力する。
振替経路決定部117は、到着不可能と判定されたユーザについて、入力した各ユーザの現在位置と各ユーザに関係する地図・経路情報とから、定期券の目的地である到着場所(駅)までの振替経路を決定する。また、決定された振替経路情報を振替乗車票発行部118に出力する。
振替乗車票発行部118は、入力した振替経路情報に基づき、この決定された振替経路に対応した振替乗車票を、例えばユーザの移動端末2に送信することによって発行し、併せて決定された振替経路を移動端末2に送付する。
以上述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 振替乗車票発行サーバ
10 端末ユーザデータベース
100 通信インタフェース
110 運行状況取得部
111 ユーザ認証部
112 定期券ユーザ情報取得部
113 位置情報取得部
114 位置決定部
115 地図・経路情報取得部
116 到着可否判定部
117 振替経路決定部
118 振替乗車票発行部
2 移動端末
3 インターネット
4 アクセスネットワーク
5 運行状況管理サーバ
6 定期券ユーザ管理サーバ
60 定期券ユーザデータベース
7 地図・経路管理サーバ
8 端末位置管理サーバ
80、81、82 鉄道路線
80a、80b、80c、81a、81b、81c、81d、82a、82b、82c 駅
9 GPS衛星

Claims (9)

  1. 交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバであって、
    前記運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行情報を受信した際、前記定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する当該移動端末のユーザを認証するユーザ認証手段と、
    認証された当該移動端末のユーザの現在位置を決定する位置決定手段と、
    取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、当該移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて当該定期券の目的地に到着可能か否かを判定する到着可否判定手段と、
    到着不可能であると判定された当該移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる振替乗車票発行手段と
    を有することを特徴とする振替乗車票発行サーバ。
  2. 地図及び交通機関経路の情報を記録・管理する地図・経路管理サーバとインターネットを介して接続されており、
    前記地図・経路管理サーバから地図・経路情報を取得し、当該移動端末のユーザの現在位置から見て振替輸送を担当する路線における最も近い乗車場所を決定し、当該乗車場所から当該定期券の目的地までの振替経路を決定する振替経路決定手段を更に有しており、
    前記振替乗車票発行手段は、決定された当該振替経路に対応した振替乗車票を発行し、併せて決定された当該振替経路を当該移動端末に送付する
    ことを特徴とする請求項1に記載の振替乗車票発行サーバ。
  3. 前記位置決定手段は、当該移動端末のユーザについての登録された行動パターンからユーザの現在位置を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の振替乗車票発行サーバ。
  4. 前記ユーザ認証手段は、定期券購入の際に前記定期券ユーザ管理サーバに登録された電話番号に基づいて、当該移動端末のユーザのうち定期券を所有する者を認証することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の振替乗車票発行サーバ。
  5. 前記振替乗車票発行手段は、振替乗車票の二次元コードが添付されたメールを当該移動端末に送付することによって振替乗車票を発行させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振替乗車票発行サーバ。
  6. 前記振替乗車票発行手段は、当該移動端末に、振替乗車票として電子マネーを発行させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振替乗車票発行サーバ。
  7. 前記振替乗車票発行手段は、当該移動端末のユーザが所有するICカードに、所定場所に設置された又は該移動端末のポートに接続可能なICカード書込装置又はRFID書込装置を介して、振替乗車票として電子マネーを発行させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振替乗車票発行サーバ。
  8. 交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバに搭載されたプログラムであって、
    前記運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行通知を受信した際、前記定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する当該移動端末のユーザを認証するユーザ認証手段と、
    認証された当該移動端末のユーザの現在位置を決定する位置決定手段と、
    取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、当該移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて当該定期券の目的地に到着可能か否かを判定する到着可否判定手段と、
    到着不可能であると判定された当該移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる振替乗車票発行手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする振替乗車票発行サーバ用のプログラム。
  9. 交通機関の運行状況を記録・管理する運行状況管理サーバ及び定期券ユーザを記録・管理する定期券ユーザ管理サーバとインターネットを介して接続し、移動端末と少なくとも無線を介して接続する振替乗車票発行サーバにおける、振替乗車票の発行方法であって、
    前記運行状況管理サーバから異常区間情報を含む異常運行通知を受信した際、前記定期券ユーザ管理サーバから定期券ユーザ情報を取得し、定期券を所有する当該移動端末のユーザを認証する第1のステップと、
    認証された当該移動端末のユーザの現在位置を決定する第2のステップと、
    取得した異常区間情報と決定された現在位置とから、当該移動端末のユーザが定期券で規定された路線を用いて当該定期券の目的地に到着可能か否かを判定する第3のステップと、
    到着不可能であると判定された当該移動端末のユーザに振替乗車票を発行させる第4のステップと
    を有することを特徴とする振替乗車票の発行方法。
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