JP2014004113A - 脱臭除菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができるオゾン式脱臭除菌装置の提供を目的とする。
【解決手段】オゾン発生部16とオゾン分解部37と制御装置22とを具備する脱臭除菌装置100において、オゾン発生部16と制御装置22とが第一筐体2の内部に配置され、オゾン分解部37が第二筐体28の内部に配置され、制御装置22とオゾン分解部37とが有線である信号線25又は無線である無線通信器26で接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、脱臭除菌装置に関する。特に、携帯型のオゾン式脱臭除菌装置に関する。
従来、オゾン式脱臭除菌装置は、オゾンを発生させるオゾン発生部、当該オゾン発生部に印加する高電圧電流を制御する制御装置及びオゾンを分解するオゾン分解部が筐体の内部に配置されるものが知られている。このようなオゾン式脱臭除菌装置は、筐体の内部のオゾン発生部で発生させたオゾンを送風ファンによって筐体の外部へ排出して脱臭除菌を行う。そして、脱臭除菌の終了後にオゾンが含まれる空気を吸引ファンによって筐体の外部から吸引してオゾン分解部に供給することでオゾンを分解する。例えば特許文献1の如くである。
特許文献1に記載のオゾン式脱臭除菌装置は、脱臭除菌時に外部から吸引した空気がオゾン分解部に供給されて脱臭除菌性能が低下しないように、筐体の内部に複数の通路や開閉弁を設けて空気の流路を切り替えるように構成されている。このため、筐体の内部の構成が複雑になり空気抵抗が増加する。従って、脱臭除菌装置の性能を確保するためにファンを大型化して空気の流量を増大させたり、筐体自体を大型化して空気抵抗を低下させたりして空気の流量を確保する必要があり携帯性が低下する点で不利であった。
特開平9−99047号公報
本発明の目的は、脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができるオゾン式脱臭除菌装置の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、オゾン発生部とオゾン分解部と制御装置とを具備する脱臭除菌装置において、前記オゾン発生部と前記制御装置とが第一筐体の内部に配置され、前記オゾン分解部が第二筐体の内部に配置され、前記制御装置と前記オゾン分解部とが有線又は無線で接続されるものである。
請求項2においては、前記オゾン分解部は、第一吸引ファンと第二吸引ファンとを具備し、前記第一吸引ファンと前記第二吸引ファンとが対向するようにして前記第二筐体の内部に配置されるものである。
請求項3においては、前記第二筐体は、一方の横側面に前記第一吸引ファンが空気を吸引するための第一吸引口が形成され、前記一方の横側面と対向する他方の横側面に前記第二吸引ファンが空気を吸引するための第二吸引口が形成され、上側面に前記第一吸引ファンが空気を排出するための第一排出口と前記第二吸引ファンが空気を排出するための第二排出口が形成されるものである。
請求項4においては、前記オゾン分解部は、オゾン分解触媒を具備し、前記第一吸引口と前記第二吸引口と前記第一排出口と前記第二排出口とに前記オゾン分解触媒がそれぞれ設けられるものである。
請求項5においては、前記第一吸引ファンは、前記第一吸引口に設けられる前記オゾン分解触媒から所定の間隔を設けて配置され、前記第二吸引ファンは、前記第二吸引口に設けられる前記オゾン分解触媒から所定の間隔を設けて配置されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、脱臭除菌時にオゾン分解部によってオゾンが分解されることがない。さらに、オゾン発生部とオゾン分解部とが配置されているそれぞれの筐体の構造が簡易なる。また、各筐体に制御装置をそれぞれ配置する必要がない。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
請求項2においては、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなくオゾン分解部の性能が向上する。これにより、脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
請求項3においては、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなく筐体の外部の空気の循環効率が向上する。これにより、脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
請求項4においては、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなくオゾン分解部の分解性能が向上する。また、オゾンが第二筐体の内部に流入してファンを腐食させることがない。これにより、脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
請求項5においては、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなくオゾン分解触媒の全体に空気が流れるので触媒により分解されるオゾンが増加する。これにより、脱臭除菌装置の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
(a)本発明の一実施形態に係る脱臭除菌装置の全体的な構成を示す正面図(b)本発明の他の実施形態に係る脱臭除菌装置の全体的な構成を示す正面図。 本発明の一実施形態に係るオゾン発生装置を示す正面図。 本発明の一実施形態に係るオゾン発生装置の図4におけるB断面図。 本発明の一実施形態に係るオゾン発生装置の図2におけるA断面図。 本発明のオゾン分解装置の第一実施形態を示す斜視図。 本発明の第一実施形態に係るオゾン分解装置の図5におけるC断面図。 本発明の第一実施形態に係るオゾン分解装置の図5におけるD断面図。 本発明のオゾン分解装置の第二実施形態を示す斜視図。 (a)本発明の第二実施形態に係るオゾン分解装置の図8におけるE断面図(b)本発明の第二実施形態に係るオゾン分解装置の図8におけるF断面図。 本発明のオゾン分解装置の第三実施形態を示す斜視図。 本発明の第三実施形態に係るオゾン分解装置の図10におけるG断面図。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る脱臭除菌装置について説明する。
図1に示すように、脱臭除菌装置100は、オゾンを発生させて空気中に散布することにより脱臭除菌を行う。また、脱臭除菌装置100は、脱臭除菌後に空気中のオゾンを分解する。脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とから構成される。オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とは、それぞれ独立した別個のユニットとして構成される。脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とが有線(図1(a))又は無線(図1(b))で接続される。脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1の操作パネル3によってオゾン発生装置1及びオゾン分解装置27を操作可能に構成される。
次に、図2から図4を用いて、オゾン発生装置1について具体的に説明する。
オゾン発生装置1は、オゾンを発生させる。オゾン発生装置1は、主として第一筐体2、送風ファン15、オゾン発生部16、ダクト18、オゾン分解触媒19、冷却ファン20、電源部21、を具備する。
図2に示すように、第一筐体2は、オゾン発生装置1を構成する主な部材であり、オゾン発生部16や電源部21が収められる容器である。第一筐体2は、板材によって略直方体状に形成される。第一筐体2の前側面2a(図2における紙面手前側)には、オゾン発生装置1を操作するための操作パネル3が設けられる。また、第一筐体2の前側面2aの上方には、オゾンの発生を示す運転警告灯4が設けられる。第一筐体2の上側面2bには、オゾン発生装置1を移動させる際に手で把持するための把持部5が設けられる。第一筐体2の下側面2cには、ゴム材等から構成される脚部6が四隅に設けられる。
第一筐体2は、内部に仕切り板7が水平に設けられて上下に分割される。仕切り板7よりも下側の空間は、後述の電源部21が配置される電源室8として構成される。仕切り板7よりも上側の空間は、後述のオゾン発生部16が配置されるオゾン発生室9として構成される。第一筐体2内の電源室8とオゾン発生室9とは、仕切り板7によって完全に分離されてオゾン発生室9の内部の空気が電源室8の内部に流入しないように構成される。
第一筐体2は、仕切り板7よりも上側の横側面である右側面2d及び左側面2eと上側面2bとが一体的に形成される。つまり、第一筐体2の仕切り板7よりも上側の右側面2d及び左側面2eと上側面2bとは、オゾン発生室9を覆うカバー10として一体的に構成される。また、カバー10は、第一筐体2から着脱自在に構成される。
図3に示すように、第一筐体2の上側面2bには、第一筐体2の外部からオゾン発生室9に空気を取り入れるための第一吸引口11が形成される。第一吸引口11には、粉塵除去用のフィルター11aが設けられる。第一筐体2の右側面2dには、オゾン発生室9から第一筐体2の外部にオゾンが含まれる空気を排出する第一排出口12が形成される。つまり、オゾン発生室9は、カバー10の上側面2bに第一吸引口11が形成され、右側面に2dに第一排出口12が形成される。
第一筐体2の仕切り板7よりも下側の横側面である左側面2fには、第一筐体2の外部から電源室8に空気を取り入れるための第二吸引口13が形成される。第一筐体2の仕切り板7よりも下側の横側面である右側面2gには、電源室8から第一筐体2の外部に空気を排出する第二排出口14が形成される。つまり、電源室8は、対向する左右の両側面に第二吸引口13と第二排出口14とが形成される。
図3及び図4に示すように、送風ファン15は、第一筐体2の外部からオゾン発生室9に空気を取り入れ、オゾン発生室9から第一筐体2の外部に空気を排出する。送風ファン15は、シロッコファンから構成される。送風ファン15は、空気の吸引部15aが第一吸引口11に対向するようにオゾン発生室9に配置される。また、送風ファン15は、排出部15bが第一排出口12に向くように配置される。つまり、送風ファン15は、オゾン発生装置1の上方の第一吸引口11から空気を吸引し、オゾン発生装置1の右方の第一排出口12からオゾンを含む空気を排出可能に構成される。なお、本実施形態において、送風ファン15をシロッコファンとしたがこれに限定するものではなく、第一筐体2の外部からオゾン発生室9に空気を取り込み、オゾン発生室9から第一筐体2の外部へ空気を排出することができるものであればよい。
オゾン発生部16は、オゾンを発生させるものである。オゾン発生部16は、主に二本の筒状の反応器17から構成される。オゾン発生部16は、反応器17の一側端が第一排出口12に近接して対向するようにオゾン発生室9に着脱自在に配置される。また、オゾン発生部16は、反応器17の他側端が送風ファン15の排出部15bに向くように配置される。なお、本実施形態において、オゾン発生部16を二本の反応器17から構成したがこれに限定するものではなく、紫外線照射灯によるものでもよい。
ダクト18は、送風ファン15からの空気を案内する。ダクト18は、板状部材から構成され、一辺が開放された矩形状の断面に形成される。ダクト18は、一側端が第一排出口12に近接して対向するようにオゾン発生室9に配置される。また、ダクト18は、他側端が送風ファン15の排出部15bに近接して配置される。この際、ダクト18は、開放部分を下方にむけてオゾン発生部16の反応器17に被せるようにして仕切り板7に着脱自在に固定される。すなわち、ダクト18は、その内部にオゾン発生部16が配置され、送風ファン15の排出部15bから排出される空気を第一排出口12まで案内する。
オゾン分解触媒19は、オゾンを分解するものである。オゾン分解触媒19は、セラミック等の無機材料から構成される。オゾン分解触媒19は、第二吸引口13に密接するようにして配置される。これにより、第二吸引口13から電源室8に取り入れられる空気は、オゾン分解触媒19を通過するように構成される。なお、本実施形態において、オゾン分解触媒19をセラミック等の無機材料から構成したがこれに限定するものではなく、オゾンを分解する触媒であればよい。
冷却ファン20は、第一筐体2の外部から電源室8に空気を取り入れ、電源室8から第一筐体2の外部に空気を排出する。冷却ファン20は、空気の吸引部20aがオゾン分解触媒19に密接するようにして電源室8に配置される。また、冷却ファン20は、排出部20bが第二排出口14に向くように配置される。これにより、冷却ファン20は、電源室8の左方の第二吸引口13からオゾン分解触媒19を介して空気を電源室8の内部に吸引し、電源室8の右方に向かって空気を送風可能に構成される。冷却ファン20によって送風された空気は、第二排出口14から排出されるように構成される。なお、本実施形態において、冷却ファン20は、第一筐体2の外部から電源室8に空気を取り込み、電源室8から第一筐体2の外部へ空気を排出することができるものであればよい。
電源部21は、オゾン発生部16の制御や電源を供給する。電源部21は、主にオゾン発生部16、後述のオゾン分解部37及び電源部21を制御する制御装置22、高圧電流を発生させる高圧発生器23、外部電源からの電力を高圧発生器23に供給する電源装置24を具備する。
制御装置22は、板状の基盤から構成される。制御装置22は、電源室8の内部であって第一筐体2の前側面2aに設けられる操作パネル3の裏側に配置される。制御装置22は、電源部21と信号線25を介して後述のオゾン分解部37とに接続される(図1(a)参照)。つまり、制御装置22は、オゾン発生部16及び電源部21だけでなく別個のユニットとして構成されるオゾン分解装置27を制御可能に構成される。なお、制御装置22とオゾン分解装置27との接続は、有線による接続に限定されるものではなく、図1(b)に示すように、無線通信器26を介して無線による接続でもよい。
高圧発生器23は、矩形状の基材に各種の電源用部品が配置されて構成される。高圧発生器23は、一側端が冷却ファン20の排出部20bに近接して電源室8に配置される。また、高圧発生器23は、他側端が第二排出口14に向くように配置される。電源装置24は、矩形状の基材に各種の電源用部品が配置されて構成される。電源装置24は、第二排出口14の近傍に配置される。なお、本実施形態において、高圧発生器23と電源装置24とはそれぞれ独立した基材に構成されているが、これに限定するものではなく、高圧発生器23と電源装置24とを一体的に構成してもよい。
次に、図5から図7を用いて、オゾン分解装置の第一実施形態であるオゾン分解装置27について具体的に説明する。
オゾン分解装置27は、オゾンを分解させる。オゾン分解装置27は、主として、第二筐体28、オゾン分解部37である第一吸引ファン38、第二吸引ファン39、第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47、第四オゾン分解触媒48を具備する。
図5及び図6に示すように、第二筐体28は、オゾン分解装置27を構成する主な部材であり、オゾン分解部37が収められる容器である。第二筐体28は、板材によって略直方体状に形成される。第二筐体28の前側面28a(図1における紙面手前側)の上方には、オゾンの分解を示す表示灯29が設けられる。第二筐体28の上側面28cには、オゾン分解装置27を移動させる際に手で把持するための把持部30が設けられる。第二筐体28の下側面28dには、ゴム材等から構成される脚部31が四隅に設けられる(図6参照)。
第二筐体28は、前側面28a及び後側面28bと上側面28cとが一体的に形成される。つまり、第二筐体28の前側面28a及び後側面28bと上側面28cとは、オゾン分解部37を覆うカバー32として一体的に構成される。また、カバー32は、第二筐体28から着脱自在に構成される。
図5及び図6に示すように、第二筐体28の横側面である前側面28aには、第二筐体28の外部からオゾンが含まれた空気を取り入れるための第一吸引口33が形成される。同様に、第二筐体28の横側面であり前側面28aと対向する後側面28bには、第二筐体28の外部から空気を取り入れるための第二吸引口34が形成される。第二筐体28の上側面28cの左方には、第二筐体28の外部に空気を排出するための第一排出口35が形成される。同様に、第二筐体28の上側面28cの右方には、第二筐体28の外部に空気を排出するための第二排出口36が形成される。つまり、オゾン分解装置27は、カバー32の対向する前側面28a及び後側面28bに第一吸引口33及び第二吸引口34が形成され、上側面28cに第一排出口35及び第二排出口36が形成される。
図6に示すように、オゾン分解部37は、第一吸引ファン38、第二吸引ファン39、第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47、第四オゾン分解触媒48を具備する。
第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、第二筐体28の外部から空気を取り入れるとともに、第二筐体28の外部に空気を排出する。第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、シロッコファンから構成される。第一吸引ファン38は、空気の吸引部38aが第一吸引口33に対向するように第二筐体28の内部に配置される。また、第一吸引ファン38は、排出部38bが第一排出口35に対向するように配置される。同様に、第二吸引ファン39は、空気の吸引部39aが第二吸引口34に対向するように第二筐体28の内部に配置される。また、第二吸引ファン39は、排出部39bが第二排出口36に対向するように配置される。
このように配置される第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、オゾン分解装置27の対向する横側面である前側面28a及び後側面28bに設けられる第一吸引口33及び第二吸引口34から空気を吸引し、オゾン分解装置27の上側面28cに設けられる第一排出口35及び第二排出口36から空気を排出可能に構成される。なお、本実施形態において、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39をシロッコファンとしたがこれに限定するものではなく、第二筐体28の外部から空気を取り込み、第二筐体28の外部へ空気を排出することができるものであればよい。
図6及び図7に示すように、第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47及び第四オゾン分解触媒48は、オゾンを分解するものである。第一オゾン分解触媒45から第四オゾン分解触媒48は、セラミック等の無機材料から構成される。
第一オゾン分解触媒45は、第一吸引口33に密接するようにして配置される。第二オゾン分解触媒46は、第一排出口35に密接するようにして配置される。第一オゾン分解触媒45は、第一吸引ファン38との関係において第一吸引ファン38の吸引部38aと対向するように配置される。第二オゾン分解触媒46は、第一吸引ファン38との関係において第一吸引ファン38の排出部38bと対向するように配置される。
第一吸引ファン38は、吸引部38aが第一オゾン分解触媒45から所定の間隔Lを設けて配置される。第一吸引ファン38は、第二筐体28の内部の空気が吸引部38aに吸引されないように第一吸引ダクト49を介して第一オゾン分解触媒45に接続される。また、第一吸引ファン38は、排出部38bから排出される空気が第二筐体28の内部に流入しないように第一排出ダクト50を介して第二オゾン分解触媒46に接続される。
第三オゾン分解触媒47は、第二吸引口34に密接するようにして配置される。第四オゾン分解触媒48は、第二排出口36に密接するようにして配置される。第三オゾン分解触媒47は、第二吸引ファン39との関係において第二吸引ファン39の吸引部39aと対向するように配置される。第四オゾン分解触媒48は、第二吸引ファン39との関係において第二吸引ファン39の排出部39bと対向するように配置される。
第二吸引ファン39は、吸引部39aが第三オゾン分解触媒47から所定の間隔Lを設けて配置される。第二吸引ファン39は、第二筐体28の内部の空気が吸引部39aに吸引されないように第二吸引ダクト51を介して第三オゾン分解触媒47に接続される。また、第二吸引ファン39は、排出部39bから排出される空気が第二筐体28の内部に流入しないように第二排出ダクト52を介して第四オゾン分解触媒48に接続される。
このように配置される第一オゾン分解触媒45及び第二オゾン分解触媒46は、第一吸引ファン38によって第一吸引口33から吸引される空気に含まれるオゾンを第一オゾン分解触媒45によって分解し、第一排出口35から排出される空気に含まれるオゾンを第二オゾン分解触媒46によって分解可能に構成される。同様に、第三オゾン分解触媒47及び第四オゾン分解触媒48は、第二吸引ファン39によって第二吸引口34から吸引される空気に含まれるオゾンを第三オゾン分解触媒47によって分解し、第二排出口36から排出される空気に含まれるオゾンを第四オゾン分解触媒48によって分解可能に構成される。なお、本実施形態において、第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47及び第四オゾン分解触媒48をセラミック等の無機材料から構成したがこれに限定するものではなく、オゾンを分解する触媒であればよい。
以下では、図1、図3及び図6を用いて、上述の如く構成される脱臭除菌装置100の稼動態様について説明する。
図1に示すように、脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とを一組として脱臭除菌を行う部屋等にそれぞれ配置される。そして、脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1の操作パネル3によってオゾン発生装置1及びオゾン分解装置27について所定の設定を行う。
脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とが別個の第一筐体2と第二筐体28とから構成されているため、脱臭除菌効率及びオゾン分解効率が向上する位置にオゾン発生装置1とオゾン分解装置27とをそれぞれ配置することができる。また、脱臭除菌装置100は、オゾン発生装置1とオゾン分解装置27とに分離してそれぞれ持ち運ぶことが出来るため利便性が向上する。
脱臭除菌を行う場合、図3に示すように、オゾン発生装置1のオゾン発生室9には、送風ファン15によって第一吸引口11から第一筐体2の外部の空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、送風ファン15の排出部15b近傍に配置されるダクト18に供給される。ダクト18に供給された空気は、ダクト18の内部に配置されるオゾン発生部16からのオゾンが混合される。ダクト18内でオゾンが混合された空気は、送風ファン15の送風圧力によって第一排出口12から排出される。
上述の通り、送風ファン15によってオゾン発生室9に取り込まれた空気は、ダクト18によって第一排出口12まで案内されるのでオゾン発生室9の内部に空気が滞留することがない。さらに、オゾン発生部16がダクト18の内部に配置されていることで、送風ファン15からの空気には、オゾンが効率よく混入され、当該空気がオゾン発生室9の内部に拡散することなく第一筐体2の外部に排出される。また、オゾン発生装置1の上方から空気を吸引するとともにオゾン発生装置1の右方から排出することでオゾン発生装置1の周辺の空気に対流を発生させることができる。
オゾンの分解を行う場合、図6に示すように、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39によってオゾン分解装置27の前側面28aの第一吸引口33及び後側面28bの第二吸引口34からオゾンが含まれる空気が第二筐体28の内部に取り込まれる。第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、吸引部38a及び吸引部39aがそれぞれ対向する第一オゾン分解触媒45及び第三オゾン分解触媒47から所定の間隔Lを設けて配置されているので、第一オゾン分解触媒45及び第三オゾン分解触媒47の全体に第一吸引ファン38若しくは第二吸引ファン39の吸引力を加えることができる。このため、第一オゾン分解触媒45及び第三オゾン分解触媒47の外部に面している全面から第二筐体28の外部の空気が内部に取り込まれる。取り込まれた空気に含まれるオゾンは、第一オゾン分解触媒45及び第三オゾン分解触媒47によって分解される。
第二筐体28の内部に取り込まれた空気は、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39によってオゾン分解装置27の上側面28cの第一排出口35及び第二排出口36から第二筐体28の外部に排出される。第一吸引ファン38は、第一吸引ダクト49及び第一排出ダクト50を介して各オゾン分解触媒に接続されているので第二筐体28の内部に空気が流入することがない。同様に、第二吸引ファン39は、第二吸引ダクト51及び第二排出ダクト52を介して各オゾン分解触媒に接続されているので第二筐体28の内部に空気が流入することがない。排出される空気に含まれるオゾンは、第二オゾン分解触媒46及び第四オゾン分解触媒48によって分解される。
オゾン分解装置27は、対向する前側面28a及び後側面28bから空気を吸引するとともにオゾン分解装置27の上側面28cから排出することでオゾン分解装置27の周辺の空気に対流を発生させることができる。また、オゾン分解装置27は、第一吸引口33及び第二吸引口34だけでなく第一排出口35及び第二排出口36にも第一オゾン分解触媒45から第四オゾン分解触媒48がそれぞれ配置されていることから、脱臭除菌時においても第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39が高濃度のオゾンに接触することがない。
以下では、図8、図9を用いて、脱臭除菌装置100のオゾン分解装置の第二実施形態であるオゾン分解装置53について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図8及び図9(a)に示すように、第一吸引ファン38は、排出部38bが第一排出口35の右上方に向くように第二筐体28の内部に配置される。同様に、図9(b)に示すように、第二吸引ファン39は、空気の排出部39bが第二排出口36の左上方に向くように第二筐体28の内部に配置される。このように配置される第一吸引ファン38は、オゾン分解装置53の上側面28cに設けられる第一排出口35から右上方に向けて空気を排出可能に構成される。また、第二吸引ファン39は、オゾン分解装置53の上側面28cに設けられる第二排出口36から左上方に向けて空気を排出可能に構成される。
第一吸引ファン38は、第二筐体28の内部の空気が吸引部38aに吸引されないように第一吸引ダクト49を介して第一オゾン分解触媒45に接続される。また、第一吸引ファン38は、排出部38bから排出される空気が第二筐体28の内部に流入しないように第一排出ダクト54を介して第二オゾン分解触媒46に接続される。第二吸引ファン39は、第二筐体28の内部の空気が吸引部39aに吸引されないように第二吸引ダクト51を介して第三オゾン分解触媒47に接続される。また、第二吸引ファン39は、排出部39bから排出される空気が第二筐体28の内部に流入しないように第二排出ダクト55を介して第四オゾン分解触媒48に接続される。
オゾン分解装置53においてオゾンの分解を行う場合、オゾン分解装置53は、対向する前側面28a及び後側面28bから空気を吸引するとともにオゾン分解装置53の上側面28cから右上方と左上方とに向けて空気を排出する。これにより、オゾン分解装置53は、周辺の空気に対流を発生させて空気の循環効率を向上させることができる。
以下では、図10、図11を用いて、脱臭除菌装置100のオゾン分解装置の第三実施形態であるオゾン分解装置56について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図10に示すように、第二筐体28は、オゾン分解装置56を構成する主な部材であり、オゾン分解部37が収められる容器である。第二筐体28の上側面28cには、オゾン分解装置56を移動させる際に手で把持するための把持部57が後述の排出口58をまたぐようにして設けられる。
図11に示すように、第二筐体28の上側面28cの中央には、第二筐体28の外部に空気を排出するための排出口58が形成される。つまり、オゾン分解装置56は、カバー32の対向する前側面28a及び後側面28bに第一吸引口33及び第二吸引口34が形成され、上側面28cに排出口58が形成される。
第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、排出部38b及び排出部39bが排出口58に対向するように配置される。このように配置される第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、オゾン分解装置56の対向する横側面である前側面28a及び後側面28bに設けられる第一吸引口33及び第二吸引口34から空気を吸引し、オゾン分解装置56の上側面28cに設けられる排出口58から空気を排出可能に構成される。
第一オゾン分解触媒45、第三オゾン分解触媒47、第五オゾン分解触媒60は、オゾンを分解するものである。第一オゾン分解触媒45から第五オゾン分解触媒60は、セラミック等の無機材料から構成される。第五オゾン分解触媒60は、排出口58に密接するようにして配置される。第五オゾン分解触媒60は、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39との関係において吸引部38a及び吸引部39aと対向するように配置される。
第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、第二筐体28の内部の空気が吸引部38a及び吸引部39aに吸引されないように、第一吸引ダクト49及び第二吸引ダクト51を介して第一オゾン分解触媒45及び第三オゾン分解触媒47にそれぞれ接続される。また、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39は、排出部38b及び排出部39bから排出される空気が第二筐体28の内部に流入しないように第三排出ダクト59を介して第五オゾン分解触媒60に接続される。
このように配置される第五オゾン分解触媒60は、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39によって第一吸引口33及び第二吸引口34から吸引される空気に含まれるオゾンを分解可能に構成される。すなわち、第一吸引ファン38及び第二吸引ファン39が吸引した空気は、同一の第五オゾン分解触媒60を介して排出口58から排出される。これにより、オゾン分解装置56が小型化されて携帯性を向上することができる。
以上の如く、オゾン発生部16とオゾン分解部37と制御装置22とを具備する脱臭除菌装置100において、オゾン発生部16と制御装置22とが第一筐体2の内部に配置され、オゾン分解部37が第二筐体28の内部に配置され、制御装置22とオゾン分解部37とが有線である信号線25又は無線である無線通信器26で接続されるものである。
このように構成することにより、脱臭除菌時にオゾン分解部37によってオゾンが分解されることがない。さらに、オゾン発生部16とオゾン分解部37とが配置されているそれぞれの筐体の構造が簡易なる。また、各筐体に制御装置22をそれぞれ配置する必要がない。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
また、オゾン分解部37は、第一吸引ファン38と第二吸引ファン39とを具備し、第一吸引ファン38と第二吸引ファン39とが対向するようにして第二筐体28の内部に配置されるものである。
このように構成することにより、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなくオゾン分解部37の性能が向上する。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
また、第二筐体は、一方の横側面である前側面28aに第一吸引ファン38が空気を吸引するための第一吸引口33が形成され、前側面28aと対向する他方の横側面である後側面28bに第二吸引ファン39が空気を吸引するための第二吸引口34が形成され、上側面28cに第一吸引ファン38が空気を排出するための第一排出口35と第二吸引ファン39が空気を排出するための第二排出口36が形成されるものである。
このように構成することにより、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなく筐体の外部の空気の循環効率が向上する。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
また、前記オゾン分解部37は、オゾン分解触媒である第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47、第四オゾン分解触媒48を具備し、第一吸引口33と第二吸引口34と第一排出口35と第二排出口36とに第一オゾン分解触媒45、第二オゾン分解触媒46、第三オゾン分解触媒47、第四オゾン分解触媒48がそれぞれ設けられるものである。
このように構成することにより、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなくオゾン分解部37の分解性能が向上する。また、オゾンが第二筐体28の内部に流入してファンを腐食させることがない。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
また、第一吸引ファン38は、第一吸引口33に設けられる第一オゾン分解触媒45から所定の間隔Lを設けて配置され、第二吸引ファン39は、第二吸引口34に設けられる第三オゾン分解触媒47から所定の間隔Lを設けて配置されるものである。
このように構成することにより、各筐体を大型化したり構造を複雑にしたりすることなく第二筐体28の内部が負圧になりオゾン分解触媒を通過する空気の流量が増加する。これにより、脱臭除菌装置100の性能を確保しつつ、携帯性を向上させることができる。
1 オゾン発生装置
2 第一筐体
16 オゾン発生部
22 制御装置
25 信号線
26 無線通信器
28 第二筐体
37 オゾン分解部
100 脱臭除菌装置

Claims (5)

  1. オゾン発生部とオゾン分解部と制御装置とを具備する脱臭除菌装置において、
    前記オゾン発生部と前記制御装置とが第一筐体の内部に配置され、前記オゾン分解部が第二筐体の内部に配置され、前記制御装置と前記オゾン分解部とが有線又は無線で接続される脱臭除菌装置。
  2. 前記オゾン分解部は、
    第一吸引ファンと第二吸引ファンとを具備し、前記第一吸引ファンと前記第二吸引ファンとが対向するようにして前記第二筐体の内部に配置される請求項1に記載の脱臭除菌装置。
  3. 前記第二筐体は、
    一方の横側面に前記第一吸引ファンが空気を吸引するための第一吸引口が形成され、前記一方の横側面と対向する他方の横側面に前記第二吸引ファンが空気を吸引するための第二吸引口が形成され、上側面に前記第一吸引ファンが空気を排出するための第一排出口と前記第二吸引ファンが空気を排出するための第二排出口が形成される請求項2に記載の脱臭除菌装置。
  4. 前記オゾン分解部は、
    オゾン分解触媒を具備し、前記第一吸引口と前記第二吸引口と前記第一排出口と前記第二排出口とに前記オゾン分解触媒がそれぞれ設けられる請求項3に記載の脱臭除菌装置。
  5. 前記第一吸引ファンは、
    前記第一吸引口に設けられる前記オゾン分解触媒から所定の間隔を設けて配置され、
    前記第二吸引ファンは、
    前記第二吸引口に設けられる前記オゾン分解触媒から所定の間隔を設けて配置される請求項4に記載の脱臭除菌装置。
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