JP2014004041A - 容器兼用注射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用に際して複雑な操作を必要とせず、片手で簡単に取り扱うことのできる容器兼用注射器を提供すること。
【解決手段】
注射筒の後端に取り付けられたフィンガーグリップの筒状開口部が、前記注射筒の後端から前記注射筒の先端方向に狭くなり、プランジャーロッドが挿通している誘導筒が、長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開くように斜め外前方へ突き出た停止突起部を有し、前記停止用突起部の内側に、前記プランジャーロッド本体方向へ突き出た格納用突起部が設置されていて、
前記プランジャーロッド本体が、前記格納用突起部を受け入れる格納溝を有し、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記プランジャーロッド本体と接触していることを特徴とする容器兼用注射器。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器兼用注射器に関する。
医療活動に使用されている薬剤の中には、固体では安定であるが、固体の薬剤を液剤に溶かして溶液にした後に、比較的短時間に薬剤の品質が低下するものがある。
医療活動の現場において固体の薬剤を液剤に溶かしてから使用する操作が求められる場合には、薬剤の品質保持の観点から、使用する直前に固体の薬剤を液剤に溶かすことが推奨される場合がある。
この求めに応じて様々な容器兼用注射器がこれまで提案されている。容器兼用注射器内部に固体の薬剤と液剤とを分離して無菌状態で封入しておき使用直前に固体の薬剤を液剤に溶かして使用することができれば、薬剤の品質の低下を防ぐことができ、薬剤溶液の調製過程における雑菌の混入も防ぐことができる。
図19〜図22は第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明するための模式図である。
図面を参照しつつ、第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明すると次の通りである(特許文献1)。
図19に示されるように、注射筒1の内部に前部可撓性封止部材20と後部可撓性封止部材30とが挿入されている。またプランジャーロッド40が前記後部可撓性封止部材30に固定されている。また先端3には注射針(図示せず)が装着される。
さらに注射筒1内部の前記先端3と前記前部可撓性封止部材20との間には固体の薬剤70が封入され、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30との間には液剤80が充填されている。
図20に示されるように、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押すと、前記プランジャーロッド40に加えた圧力が前記液剤80に伝わり、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30とが前記先端3の方向へ移動する。
前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押し続けると、前記前部可撓性封止部材20は、前記注射筒1の外周面に設置されたバイパス溝7が設置された位置まで前記注射筒1の内部を移動する。
前記注射筒1の長軸線方向を基準として、前記前部可撓性封止部材20の厚みは、前記バイパス溝7の長さより短い。このため図20に示される前記注射筒1内部の位置まで前記前部可撓性封止部材20が移動した後は、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押すと、前記前部可撓性封止部材20は前記バイパス溝7が設置された位置に止まったまま、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30との間に充填された前記液剤80が、前記先端3と前記前部可撓性封止部材20との間の空間に移動する。
図21に示されるように、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へさらに押し続けると、前記後部可撓性封止部材30は前記前部可撓性封止部材20と密着し、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30との間に充填されていた液剤80は、前記前部可撓性封止部材20より前の前記先端3の空間に全て移動する。
次に前記空間の内部の固体の薬剤70と液剤80とを混合して縣濁させ、または必要に応じて溶解させることができる。
次に図22に示されるように、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へさらに押すことにより、前記注射筒1の内容物を外部に排出することができる。
前記従来の容器兼用注射器は溶液では不安定な薬剤を用いた場合でも、前記薬剤の品質を低下させることなく扱うことができるから有用である。
しかしこの反面、この第一の従来の容器兼用注射器200は取り扱いが難しい問題がある。
前記第一の従来の容器兼用注射器200の前記前部可撓性封止部材20を前記注射筒1内部の適切な位置で止めるためには微妙な力加減が必要となる。
前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押す力が強いと、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30との間に充填されていた液剤80の全量を前記前部可撓性封止部材20より前の前記先端3の空間に送り込む前に、前記前部可撓性封止部材20の後端がバイパス溝7よりも前に出てしまう場合がある。
一度前記前部可撓性封止部材20の後端がバイパス溝7よりも前に出てしまうと前記薬剤70側の空間に前記液剤80を送り込むことが不可能となる。
また前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押す力が強過ぎると前記薬剤70の縣濁液または前記薬剤70の溶液を調製する前に、前記注射針の先端から前記従来の容器兼用注射器の内容物が勢い良く飛び出す事故も生じる可能性がある。
これらの問題に対応するために、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押した場合に、前記前部可撓性封止部材20が前記注射筒1内部のあらかじめ定められた位置に達すると、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へそれ以上押しても前記プランジャーロッド40の移動を止めることのできる停止手段を備えた容器兼用注射器が提案されている。
前記プランジャーロッド40の動きを止めることのできる停止手段を備えた従来の容器兼用注射器として、フィンガーグリップ50の内周に突起部を設ける一方、プランジャーロッドの外周に停止板を設けた第二の従来の容器兼用注射器が提案されている(特許文献1)。
特に図示していないが、前記プランジャーロッド40を前記先端3の方向へ押しても、前記フィンガーグリップ50の内周の突起部が前記停止板に接触して前記プランジャーロッドの前記先端3方向への移動を止めることができ、前記プランジャーロッドを回転させて前記フィンガーグリップ50の内周の突起部と前記停止板との接触を解除することにより前記プランジャーロッドの移動を可能にすることができるとされる。
しかしこの提案された第二の従来の容器兼用注射器の場合では、前記プランジャーロッドを回転させるために、一方の手により前記従来の容器兼用注射器を持ち、他方の手により前記プランジャーロッドを持つ必要があることから、両手が塞がれる問題がある。
実際の医療現場ではできるだけ短時間に多くの作業を行う必要があるが、前記第二の従来の容器兼用注射器では前記第二の従来の容器兼用注射器を持つ手と反対側の手に前記第二の従来の容器兼用注射器とは異なる医療関係器具を持つことができない問題がある。
例えば通常注射器を使用する際には、一方の手に注射器を持ち、注射する患部を消毒するための消毒器具を他方の手に持つ場合等の両手を使う作業が困難となる。
また前記停止手段を備えた容器兼用注射器として、第三の従来の容器兼用注射器も提案されている(特許文献2)。
図23は、第三の従来の容器兼用注射器の停止手段の動作を説明するための模式断面図である。
この第三の従来の容器兼用注射器300は、長軸線に対して所定の角度を持つように斜め外前方へ突き出た弾性を有する棒状の突起部310が設けられたプランジャーロッド320を備えている。
このプランジャーロッド320に設けられた棒状の突起部310の先端がフィンガーグリップ330の後面に接触して固定されるため、前記プランジャーロッド320が前記注射筒1の先端方向へ押された場合でも、前記プランジャーロッド320の移動を止めることができる。
この第三の従来の容器兼用注射器300は図23からも明らかな通り、前記斜め外前方へ突き出た弾性を有する棒状の突起部310を前記注射筒1の内部に格納する際には前記棒状の突起部310を前記プランジャーロッド320側に閉じる必要がある。
しかし前記棒状の突起部310がフィンガーグリップ330の後面に接触している状態で前記プランジャーロッド320を前記先端3の方向に押した場合には前記棒状の突起部310はより強くフィンガーグリップ330の後面に接触する。
このため単に前記プランジャーロッド320を前記先端3の方向に押すだけでは前記棒状の突起部310を前記注射筒1の内部に格納することができないばかりでなく、前記棒状の突起部310が破損することも懸念される。
前記第三の従来の容器兼用注射器300の前記停止手段を解除するためには、一度前記プランジャーロッド320を前記先端の方向とは反対方向に後退させ、前記斜め外前方へ突き出た弾性を有する棒状の突起部310を指で押さえて閉じた状態を保ちながら、再び前記棒状の突起部310を前記注射筒1の内部に格納する必要がある。
しかし前記プランジャーロッド320を前記注射筒1の先端方向とは反対方向に後退させると前記注射筒1の内部に外部の空気が侵入することから、無菌状態であった前記第三の従来の容器兼用注射器300の内部が無菌状態ではなくなる可能性がある。
また前記第三の従来の容器兼用注射器の300前記停止手段を解除する際には一方の手に前記第三の従来の容器兼用注射器300を持ち、他方の手により前記棒状の突起部310を指で押さえて閉じた状態を保ちながら、前記棒状の突起部310を前記注射筒1の内部に格納する必要がある。このため前記第二の従来の容器兼用注射器の場合と同様、やはり両手が塞がれる問題がある。
上記の通り、
実用新案登録第2603027号公報 特許第3558723号公報
前記第二の従来の容器兼用注射器および前記第三の従来の容器兼用注射器のそれぞれから前記停止手段を撤去すれば簡単に片手でこれらの従来の容器兼用注射器を使用することができる反面、前記第一の従来の容器兼用注射器に示されるように、従来の容器兼用注射器の取り扱いが難しくなる問題がある。
本発明の目的は、前記第二の従来の容器兼用注射器のように、前記プランジャーロッドをあらかじめ定められた位置でその移動を止めるための停止手段を解除する際に前記プランジャーロッドと前記注射筒とを互いに逆方向に回転させたり、前記第三の従来の容器兼用注射器のように、前記プランジャーロッドをあらかじめ定められた位置でその移動を止めるための停止手段を解除する際に前記斜め外前方へ突き出た弾性を有する棒状の突起部を指で押さえたりする等の複雑な操作を必要とせず、片手で簡単に取り扱うことのできる容器兼用注射器を提供することにある。
上記課題を解決すべく本発明者らが鋭意検討した結果、
注射筒、前部可撓性封止部材、後部可撓性封止部材、フィンガーグリップ、プランジャーロッドおよび誘導筒を少なくとも備えた容器兼用注射器であって、
前記プランジャーロッド本体が前記誘導筒内部を挿通し、
前記注射筒の後端に取り付けられたフィンガーグリップの筒状開口部が、前記注射筒の後端から前記注射筒の先端方向に狭くなり、
前記誘導筒が、長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開くように斜め外前方へ突き出た停止突起部を有し、
前記フィンガーグリップの後端筒状開口部の長軸線からの最大距離が、長軸線に対する垂直面を基準として、前記誘導筒の長軸線から前記停止突起部の外端までの最大距離よりも大きく、
前記誘導筒の停止用突起部が、前記停止用突起部の内側に、前記プランジャーロッド本体方向へ突き出た格納用突起部を有し、
前記プランジャーロッド本体が、前記誘導筒の停止用突起部の内側に設置された格納用突起部を受け入れる格納溝を有し、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記プランジャーロッド本体と接触していることを特徴とする容器兼用注射器が、本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]注射筒、前部可撓性封止部材、後部可撓性封止部材、フィンガーグリップ、プランジャーロッドおよび誘導筒を少なくとも備えた容器兼用注射器であって、
前記前部可撓性封止部材、前記後部可撓性封止部材、プランジャーロッドおよび前記誘導筒のそれぞれが、前記注射筒の長軸線方向に、前記注射筒内部を移動可能であり、
前記注射筒が、先端に排出孔、後端に開口部および外面にバイパス溝を有し、
前記前部可撓性封止部材および前記後部可撓性封止部材が、それぞれ前記注射筒の内部に挿入され、前記注射筒の長軸線に対する垂直面を基準として、前記前部可撓性封止部材の外周形状および前記後部可撓性封止部材の外周形状のそれぞれが、前記注射筒の内周形状と一致し、
前記前部可撓性封止部材の幅が、前記注射筒の長軸線方向を基準に、前記注射筒のバイパス溝よりも短く、
前記プランジャーロッドが、プランジャーロッド本体と、前記プランジャーロッド本体の後端に設置されたプランジャーロッド鍔部とを有し、
前記プランジャーロッド本体の先端部が、前記後部可撓性封止部材と連結され、
前記プランジャーロッド本体が、前記誘導筒内部を挿通し、前記誘導筒内部を前記注射筒の長軸線方向に移動可能であり、
前記注射筒の後端に取り付けられたフィンガーグリップの筒状開口部が、前記注射筒の後端から前記注射筒の先端方向に狭くなり、
前記誘導筒が、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開くように斜め外前方へ突き出た停止用突起部を有し、
前記フィンガーグリップの筒状開口部の後端の長軸線からの最大距離が、長軸線に対する垂直面を基準として、前記誘導筒の長軸線から前記停止用突起部先端の外端までの最大距離よりも大きく、
前記停止用突起部が、前記停止用突起部の内側に、前記プランジャーロッド本体方向へ突き出た格納用突起部を有し、
前記プランジャーロッド本体が、前記誘導筒の停止用突起部の内側に設置された格納用突起部を受け入れる格納溝を有し、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記プランジャーロッド本体と接触していることを特徴とする容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[2]前記プランジャーロッド本体が、前記格納溝および格納溝以外の外面を有し、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触している場合は、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の停止用突起部を内側から押すことにより、前記誘導筒の停止用突起部が、前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開き、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられた場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じる、上記[1]に記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[3]前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触している場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たり、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に前記誘導筒を移動させることができず、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられた場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部で前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じ、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に前記誘導筒を移動させることができる、上記[2]に記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[4]前記誘導筒が、前筒部、後筒部、連結部、前記停止用突起部および前記格納用突起部を有し、
前記誘導筒の連結部が、前記誘導筒の前筒部および前記誘導筒の後筒部を連結し、
前記誘導筒の停止用突起部の先端が、前記誘導筒の前筒部、前記誘導筒の後筒部および前記誘導筒の連結部により囲まれる開口部を前記誘導筒の長軸線に対して開閉方向に動くことができるように、前記誘導筒の停止用突起部が前記誘導筒の後筒部に連結されている、上記[3]に記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[5]前記誘導筒の外面が、前記注射筒の内面と接触する接触部と、前記注射筒の内面に接触しない溝部とを有し、前記誘導筒の長軸線方向に、前記溝部が二以上設置されている、上記[4]に記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[6]前記注射筒の長軸線の垂直方向のフィンガーグリップの開口枠部が、前記注射筒の先端方向に湾曲し、
前記プランジャーロッド鍔部の外面が、外部に拡張する曲面である、上記[5]に記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明の一つは、
[7]前記注射筒の長軸線を基準として、
薬剤が、前記注射筒内部の前記排出孔から前記前部可撓性封止部材までの空間に格納され、
液剤が、前記注射筒内部の前記前部可撓性封止部材から前記後部可撓性封止部材までの空間に格納され、
前記前部可撓性封止部材が、前記注射筒の外面に設けられたバイパス溝よりも後方に配置され、
前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触し、
前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たっている、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の容器兼用注射器を提供するものである。
また本発明は、
[8]前記薬剤と前記液剤との混合液を排出するための上記[7]に記載の容器兼用注射器についての動作機構であって、
前記注射筒の長軸線を基準として、前記プランジャーロッドを前記注射筒の先端の排出孔方向へ押して、前記前部可撓性封止部材を前記注射筒のバイパス溝の先端と後端との間の位置へ移動させ、前記注射筒内部の前記前部可撓性封止部材から前記後部可撓性封止部材までの空間に格納された前記液剤を、前記注射筒内部の前記排出孔から前記前部可撓性封止部材までの空間に送り込み、前記薬剤と前記液剤とを混合するステップ1と、
前記プランジャーロッドを前記注射筒の先端の排出孔方向へ押して、前記誘導筒を前記注射筒の内部へ押し込むことにより、前記薬剤と前記液剤との混合液を、前記注射筒の排出孔から排出するステップ2と、
を含み、
前記ステップ1では、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触し、前記誘導筒の停止用突起部が前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たり、前記注射筒内部へ前記誘導筒を移動させることができず、
前記ステップ2では、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられ、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部で前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じ、前記注射筒内部へ前記誘導筒を移動させることができる、容器兼用注射器の動作機構を提供するものである。
本発明の容器兼用注射器は、複雑な操作を必要とせず、片手で簡単に取り扱うことができるから、非常に取り扱い易い。
図1は、実施例1に使用する注射筒を説明するための模式断面図である。 図2は、注射筒の内部に挿入された前部可撓性封止部材および後部可撓性封止部材を説明するための模式断面図である 図3は、実施例1に使用するプランジャーロッドを説明するための模式図である。 図4は、実施例1に使用するフィンガーグリップの模式断面図である。 図5は、実施例1に使用する誘導筒の模式図である。 図6は、図5に示した誘導筒を、前記誘導筒の長軸線を基準に90度回転させた状態を示した模式図である。 図7は、前記注射筒1の長軸線方向から前記誘導筒の前筒部側を示した模式図である。 図8は、前記誘導筒の内部に前記プランジャーロッドを挿通させた状態を説明するための模式図である。 図9は、前記誘導筒の内部に前記プランジャーロッドを挿通させた状態を説明するための模式図である。 図10は、実施例1に係る容器兼用注射器の動作機構を説明するための模式断面図である。 図11は、実施例1に係る容器兼用注射器の動作機構を説明するための模式断面図である。 図12は、実施例1に係る容器兼用注射器の動作機構を説明するための模式断面図である。 図13は、実施例1に係る容器兼用注射器の動作機構を説明するための模式断面図である。 図14は、実施例2に係る容器兼用注射器プランジャーロッドと誘導筒との関係を説明するための模式断面図である。 図15は、実施例3に係る容器兼用注射器を説明するための模式断面図である。 図16は、実施例3に使用する誘導筒の模式図である。 図17は、実施例3に使用する誘導筒の模式図である。 図18は、前記注射筒1の長軸線方向から前記誘導筒600の前筒部側を示した模式図である。 図19は、第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明するための模式図である。 図20は、第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明するための模式図である。 図21は、第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明するための模式図である。 図22は、第一の従来の容器兼用注射器200の使用方法を説明するための模式図である。 図23は、第三の従来の容器兼用注射器の停止手段の動作を説明するための模式断面図である。
以下に図面を参照しつつ、実施例に基づき本発明を詳細に説明する。なお本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1に係る発明は容器兼用注射器に関するものであるが、最初に実施例1に係る容器兼用注射器100に使用する注射筒について説明する。
図1は、実施例1に使用する注射筒を説明するための模式断面図である。
図1に示されるように、実施例1に使用する注射筒1は、注射筒本体2の先端3に排出孔4、後端5に開口部6および外面にバイパス溝7を有するものである。また前記開口部6には鍔部8が設けられている。
本発明の容器兼用注射器においては、前記注射筒1のうち、前記排出孔4がある側を前とし、前記開口部がある側を後とする。また前記注射筒1の長軸線を一点破線a−aにより図示した。
前記注射筒1の形状は、前記注射筒1の長軸線に対する垂直断面を基準として、円形、多角形、楕円形等が挙げられる。
前記射筒1の形状は、前記注射筒1の一部の内部に応力が集中することを防止する観点から円形であることが好ましい。実施例1に使用した前記注射筒1は円筒であり、その断面は円形である。
また前記注射筒1の先端3に設けられた前記排出孔4には注射針、保護キャップ等を装着することができる。前記注射筒1の後端5には円形の開口部6が設けられていて、この開口部6から薬剤、液剤、前部可撓性封止部材、後部可撓性封止部材等を前記注射筒1の内部に入れることができる。
また前記注射筒1の外面には前記バイパス溝7が設けられている。動作機構の詳細は後述するが、前記バイパス溝7を通じて液剤を前記注射筒1内部の前記排出孔4側に送り込むことができる。
前記注射筒1は、薬剤、液剤等の医薬品を安定して保存することのできる素材であれば適宜選択して使用することができる。このような素材としては、例えば、ガラス等の無機材料、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の医療用高分子等の有機材料が挙げられる。
図2は、注射筒の内部に挿入された前部可撓性封止部材および後部可撓性封止部材を説明するための模式断面図である。
前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30は、それぞれ前記注射筒1の内部に挿入されている。
前記前部可撓性封止部材20の形状は円柱であり、側面に突出部21と溝部22とを有する。同様に前記後部可撓性封止部材30の形状は円柱であり、側面に突出部31と溝部32とを有する。
前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30は、それぞれシリコーンゴム等の医療用可撓性高分子等の有機材料により成形されている。
前記注射筒1の長軸線に対する垂直面を基準として、前記前部可撓性封止部材20の突出部21の断面および前記後部可撓性封止部材30の突出部31の断面はそれぞれ前記注射筒1の断面よりも大きい円形である。
前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30が前記注射筒1の内部にそれぞれ挿入されることにより、前記前部可撓性封止部材20の突出部21および前記後部可撓性封止部材30の突出部31はそれぞれ前記注射筒1の長軸線に向かう方向に縮む。
このため前記注射筒1の長軸線に対する垂直面を基準として、前記前部可撓性封止部材20の外周形状および前記後部可撓性封止部材30の外周形状のそれぞれを、前記注射筒1の内周形状に一致させることができる。
前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30にそれぞれ前記溝部22および前記溝部32を設けることにより、前記前部可撓性封止部材20の外面および前記後部可撓性封止部材30の外面と、前記注射筒1の内面との接触摩擦を低減することができる。これにより、前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30をそれぞれ前記注射筒1の内部で、前記注射筒1の長軸線方向に自由に動かすことができる。
また前記後部可撓性封止部材30にプランジャーロッド40が連結されている。
図3は、実施例1に使用するプランジャーロッドを説明するための模式図である。
先の図に示される前記後部可撓性封止部材30には螺子孔33が設けられていて、この螺子孔33に、プランジャーロッド40の先端の螺子山42を回転させて挿入することにより、前記後部可撓性封止部材30と前記プランジャーロッド40とを連結することができる。
前記プランジャーロッド40は、プランジャーロッド本体41、螺子山42およびプランジャーロッド鍔部43を備えている。前記螺子山42は前記プランジャーロッド本体41の先端に設置され、前記プランジャーロッド鍔部43は、前記プランジャーロッド本体41の後端に設置されている。
前記プランジャーロッド本体41は、格納溝44と前記格納溝44以外の外面45とを有する。
次に実施例1に使用するフィンガーグリップについて説明する。
図4は、実施例1に使用するフィンガーグリップの模式断面図である。図4に示されるフィンガーグリップ50は、前記注射筒1の鍔部8に挿入するための開口枠部51および誘導筒を挿入するための筒状開口部52が設置されている。
前記フィンガーグリップ50の開口枠部51の内部には固定用レール53,53が設置されていて、前記開口枠部51と前記固定用レール53,53との間に前記注射筒1の鍔部8を挿入することにより、前記前記フィンガーグリップ50を前記注射筒1に固定することができる。
さらに前記フィンガーグリップ50の開口枠部51は、前記注射筒1の長軸線に直交する両側方向に拡張しているため、前記開口枠部51に指を掛けて実施例1に係る容器兼用注射器100を保持することができる。
また前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52は、前記注射筒1の長軸線方向に前記注射筒の後端から前記注射筒1の先端3方向に狭くなる構造を有する。この筒状開口部52の大きさは、前記注射筒1の長軸線に対する垂直断面を基準として、最前部が前記注射筒1の断面形状と略一致し、最後部は前記注射筒1の断面形状よりも大きい。
前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52は、前記注射筒1の長軸線方向に前記注射筒の後端から前記注射筒1の先端3方向に断続的に狭くなっても、連続的に狭くなってもよい。
次に実施例1に使用する誘導筒について説明する。
図5は、実施例1に使用する誘導筒の模式図である。図5に示す前記誘導筒60の長軸線は、前記注射筒1の長軸線と一致している。図6は、図5に示した誘導筒を、前記誘導筒60の長軸線を基準に90度回転させた状態を示した模式図である。なお、図6を前記誘導筒60の長軸線を基準に180度回転させた前記誘導筒の形状は、図6に示した前記誘導筒の形状と一致する。
図7は、前記注射筒1の長軸線方向から前記誘導筒60の前筒部側を示した模式図である。
前記誘導筒60は、前筒部61、後筒部62、連結部63、前記停止用突起部64および前記格納用突起部65を有する。
前記誘導筒60の連結部63は、前記誘導筒60の前筒部61および前記誘導筒60の後筒部62を連結している。
前記誘導筒60の停止用突起部64の先端が、前記誘導筒60の前筒部61、前記誘導筒60の後筒部62および前記誘導筒60の連結部63により囲まれる開口部66を前記誘導筒60の長軸線に対して開閉方向(図5の矢印方向)に動くことができるように、前記誘導筒60の停止用突起部64が前記誘導筒の後筒部62に連結されている。
前記停止用突起部64は、前記誘導筒60の長軸線に対して前記誘導筒60後端から前記誘導筒60先端方向に開くように斜め外前方へ突き出させることができる。
前記誘導筒60の前筒部61、後筒部62、連結部63、前記停止用突起部64および前記格納用突起部65は、例えば、比較的硬質ではあるが可撓性のある医療用高分子等の有機材料により一体成形されたものを使用することができる。
また図7に示されるように、前記誘導筒60の外面は、前記注射筒1の内面と接触する接触部67,67および前記注射筒1の内面に接触しない溝部68,68により形成されている。
前記接触部67,67は、前記注射筒1の断面内部に移動可能な状態で隙間なく接触することができる。
このため前記停止用突起部64が閉じた状態であれば、前記誘導筒60を前記注射筒1の内部に挿入することができる。
また前記溝部68,68は前記注射筒1内面との間に隙間を形成する。このため前記誘導筒60を前記注射筒1の内部に挿入した際に、前記注射筒1の内部にある空気を前記隙間から円滑に排出することができる。
図8および図9は、前記誘導筒60の内部に前記プランジャーロッド40を挿通させた状態を説明するための模式図である。
前記プランジャーロッド本体41は、外面45,45と前記格納溝44とを有する。
図8に示されるように、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の前記格納溝44以外の外面45,45と接触している場合は、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を内側から押すことにより、前記誘導筒60の停止用突起部64,64が、前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開く。
また図9に示されるように、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に受け入れられた場合は、前記誘導筒60の停止用突起部64,64が、前記誘導筒60後端から前記誘導筒60先端方向に閉じる。
前記誘導筒60の格納用突起部65,65の長さを大きくすれば、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を大きく開かせることができる。この逆に前記誘導筒60の格納用突起部65,65の長さを小さくすれば、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を小さく開かせることもできる。
また前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44の幅を狭くかつ深くして前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41を移動させた際に、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を急に開かせたり、急に閉じさせたりすることができる。
この逆に前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44の幅を広くかつ徐々に深くなるようにすれば、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41を移動させた際に、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を緩やかに開かせたり、緩やかに閉じさせたりすることもできる。
図10〜図13は、実施例1に係る容器兼用注射器の動作機構を説明するための模式断面図である。
図10に示されるように、実施例1に係る注射器100の前記注射筒1の内部には薬剤70と液剤80が充填されている。
前記薬剤70は、前記注射筒1内部の前記排出孔4から前記前部可撓性封止部材20までの空間11に格納されている。前記注射筒1の先端3の排出口4には、先端が閉じた円筒状の保護キャップ10が装着されていて、実施例1に係る注射器100から前記薬剤70が外部に漏れることを防ぐことができる。
また前記液剤80は、前記注射筒1内部の前記前部可撓性封止部材20から前記後部可撓性封止部材30までの空間12に格納されている。前記前部可撓性封止部材20は、前記注射筒1の外面に設けられたバイパス溝7よりも後方に配置されているから、図10に示された状態では前記バイパス溝7を通って前記液剤80が前記薬剤70のある前記空間11側に移動することはない。このため前記液剤80と前記薬剤70とが互いに混合することを防ぎながら、実施例1に係る注射器100を図10に示した状態で保存することができる。
前記薬剤70は、前記液剤80に短時間で懸濁させたり溶解させたりするために、粉体状、顆粒状、液状等のものを使用することが好ましい。
また本発明に使用する前記液剤80に限定はなく、例えば、医療用滅菌水、医療用生理食塩水等を適宜選択して使用することができる。
また図10に示されるように、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の前記格納溝44,44以外の外面45,45と接触している。
前記格納用突起部65,65は、前記誘導筒60の停止用突起部64,64を内側から外側へ押し上げるように支持している。この前記格納用突起部65,65の支持により、前記誘導筒60の停止用突起部64,64は、前記誘導筒60の長軸線、すなわち前記注射筒1の長軸線に対して前記誘導筒60の後端から前記誘導筒60の先端方向に開くように斜め外前方へ突き出る。
そして前記誘導筒60の停止用突起部64,64は、前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52の内部に突き当たっている。前記誘導筒60の停止用突起部64,64は、前記誘導筒60の格納用突起部65,65により内側から外側へ押し上げられているため、内側に閉じることが防止されている。
つまり前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の前記格納溝44,44以外の外面45,45と接触している場合は、前記誘導筒60の停止用突起部64,64が、前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52の内部に突き当たり、前記誘導筒60の長軸線に対して前記誘導筒60後端から前記誘導筒60先端方向に前記誘導筒60を移動させることができない。
このため図10に示される前記誘導筒60は、前記注射筒1の内部に挿入することができない状態を維持することができる。
前記誘導筒60は、前記注射筒1の内部に挿入することができなが、この場合でも前記誘導筒60の内部を通して前記プランジャーロッド本体41を前記注射筒1の先端3方向に移動させることができる。
このため前記プランジャーロッド40を押せば、前記プランジャーロッド40の先端に連結された前記後部可撓性封止部材30を前記注射筒1の先端3方向に移動させることができる。
前記注射筒本体2の先端3の保護キャップ10を外して前記注射筒本体2の先端3の排出口4に注射針90を装着する。図11に示されるように前記注射筒1の長軸線方向(図1参照)を基準として、前記前部可撓性封止部材20の厚みは、前記バイパス溝7の長さより短い。このため前記プランジャーロッド40を押して、図11に示される前記注射筒1内部の位置まで前記前部可撓性封止部材20を移動させた後は、前記プランジャーロッド40を前記注射筒1の先端3方向へ押すと、前記前部可撓性封止部材20は前記バイパス溝7が設置された位置に止まったまま、前記前部可撓性封止部材20と前記後部可撓性封止部材30の間に充填された前記液剤80が、前記注射筒1の先端3と前記前部可撓性封止部材20との間の空間11に移動する。
前記プランジャーロッド40を押し続けると、図12に示されるように、前記プランジャーロッド40のプランジャーロッド鍔部43が、前記誘導筒60の後筒部62に接触する直前に、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に達する。
前記プランジャーロッド40のプランジャーロッド鍔部43が、前記誘導筒60の後筒部62に接触する直前に、前記誘導筒60の停止用突起部64,64が、前記誘導筒60後端から前記誘導筒60先端方向に閉じる。
実施例1に係る容器兼用注射器100の場合は、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に達する直前に、前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52の内径が、急に狭くなるように調整されている。
このため前記プランジャーロッド40を一定の力で押し続けた場合、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に達する直前に、前記プランジャーロッド40を前記注射筒1の先端3方向に移動させにくくなることが分かる。
また目視により、前記プランジャーロッド鍔部43が前記誘導筒60の後筒部62に達するところを簡単に確認することができる。
次に前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に受け入れられると、前記格納用突起部65,65が前記格納溝44,44に噛み合う音と振動が発生する。これにより、実施例1に係る容器兼用注射器100を操作する者は、肉眼、耳および実施例1に係る容器兼用注射器100を持つ指に伝わる振動によって、前記注射筒1内部の予め定められた位置に前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30が移動したことを知ることができる。
実施例1の場合では、上記の動作後、前記誘導筒60を前記注射筒1内部の先端方向に移動させることが可能となったことが分かる。
上記に説明した通り、前記誘導筒60の格納用突起部65,65の長さ、前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44の幅および深さ、ならびに前記フィンガーグリップ50の筒状開口部52の内径を狭くする程度を調整することにより、前記プランジャーロッド40を押したときの前記プランジャーロッド40の動き具合を制御することができる。
次に実施例1に係る容器兼用注射器100を注意深く振って、前記注射筒1内部の前記薬剤70と前記液剤とを十分に混合する。
前記プランジャーロッド40を押すと前記プランジャーロッド鍔部43により、前記誘導筒60が前記注射筒1の内部に押し込まれる。
前記注射筒本体2の先端3の排出口4に装着された注射針90を上に向け、前記注射筒1内部の空気を前記注射筒本体2の先端3の排出口4側に集めた後、前記プランジャーロッド40を前記注射筒1の先端3方向に移動させて前記注射筒1内部の空気を排出する。
次に図13に示されるように、前記プランジャーロッド40をさらに押し続けることにより、前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30を前記注射筒1の先端3側に移動させることができる。前記前部可撓性封止部材20に押されて、前記注射筒1内部の前記薬剤70と前記液剤との混合液が、前記注射針90の先端から外部へ排出される。
実施例2に係る容器兼用注射器110は、実施例1に係る容器兼用注射器100の変形例である。
図14は、実施例2に係る容器兼用注射器110のプランジャーロッドと誘導筒との関係を説明するための模式断面図である。
実施例1の場合は、前記プランジャーロッド本体41に前記格納溝44,44が設置されていた。これに対し、実施例2の場合は、前記プランジャーロッド本体41に前記格納溝44,44に加えて、格納溝47,47が追加されている点が異なる。それ以外は実施例1の場合と同様である。
図14に示されるとおり、前記47,47の深さは前記格納溝44,44の深さと比較して浅い。
このため、前記プランジャーロッド40を前記注射筒1の先端3方向に押すと、前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝47,47に達した際に、前記誘導筒60の停止用突起部64,64が、前記誘導筒60後端から前記誘導筒60先端方向に少し閉じる。次に前記誘導筒60の格納用突起部65,65が前記プランジャーロッド本体41の格納溝44,44に達した際に前記誘導筒60の停止用突起部64,64はさらに閉じる。
この様に前記誘導筒60の停止用突起部64,64が二段階で閉じるように調整することにより、前記プランジャーロッド40を前記注射筒1の先端3方向に一定の力で押した場合、肉眼により、前記プランジャーロッド鍔部43が前記誘導筒60の後筒部62に達するところを簡単に確認することができる。
そして前記誘導筒60の格納用突起部65,65が、前記誘導筒60の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体41の格納溝47,47に受け入れられたときと、前記格納溝47,47に受け入れられたときの二度、前記格納用突起部65,65が前記格納溝47,47ならびに前記格納溝44,44に噛み合う音と振動が発生する。これにより、実施例2に係る容器兼用注射器110を操作する者は、肉眼、耳および実施例2に係る容器兼用注射器110を持つ指の感覚によって、前記注射筒1内部の予め定められた位置に前記前部可撓性封止部材20および前記後部可撓性封止部材30が移動したことを、より確実に知ることができる。
前記プランジャーロッド本体41に設置する格納溝の数をさらに増加させた場合も同様である。
実施例3に係る容器兼用注射器120は、実施例1に係る容器兼用注射器100の変形例である。
図15は、実施例3に係る容器兼用注射器120を説明するための模式断面図である。
また図16は、実施例3に使用する誘導筒の模式図である。図16に示す前記誘導筒600の長軸線は、前記注射筒1の長軸線と一致している。図17は、図16に示した誘導筒を、前記誘導筒600の長軸線を基準に90度回転させた状態を示した模式図である。なお、図17を前記誘導筒600の長軸線を基準に180度回転させた前記誘導筒の形状は、図16に示した前記誘導筒の形状と一致する。
図18は、前記注射筒1の長軸線方向から前記誘導筒600の前筒部側を示した模式図である。
実施例3に係る容器兼用注射器120は、操作性を高めるために、前記注射筒の長軸線(図1参照)の垂直方向のフィンガーグリップ510の開口枠部511が、前記注射筒1の先端3方向に湾曲していて、指が掛けやすい構造となっている。
またプランジャーロッド鍔部431の外面が、外部に拡張する曲面となっていて、実施例3に係る容器兼用注射器120の先端3を任意の方向に向けた場合でも安定して片手により実施例3に係る容器兼用注射器120を保持することができることから、実施例1に係る容器兼用注射器100よりも片手で取り扱い易い。
また実施例3に使用した誘導筒600の外面は、前記注射筒1の内面と接触する接触部666,666,650,650および前記注射筒1の内面に接触しない溝部667,667,667,667により形成されている。
前記接触部666,666,650,650は、前記注射筒1の断面内部に移動可能な状態で隙間なく接触することができる。
このため前記停止用突起部64が閉じた状態であれば、前記誘導筒600を前記注射筒1の内部に挿入することができる。
また前記溝部667,667,667,667は前記注射筒1内面との間に隙間を形成する。このため前記誘導筒60を前記注射筒1の内部に挿入した際に、前記注射筒1の内部にある空気を前記隙間から円滑に排出することができる。
さらに実施例3に係る容器兼用注射器120に使用する前記誘導筒600は、前記注射筒1の内部と接触する面積が大きいことから、前記誘導筒600が前記注射筒1の内部に挿入された際の感触をより確実に知ることができ、本発明に使用するプランジャーロッドの誤操作を防止することができる。
本発明の容器兼用注射器は、片手で簡単に扱うことができることから、各種医療機関、大学等の研究機関等における医療研究活動、愛玩動物等の人間以外の動物に対する医療研究活動に幅広く応用することができる。
1 注射筒
2 注射筒本体
3 注射筒の先端
4 注射筒の排出孔
5 注射筒の後端
6 注射筒の開口部
7 バイパス溝
8 注射筒の鍔部
10 保護キャップ
11,12 空間
20 前部可撓性封止部材
21,31 突出部
22,32 溝部
33 螺子孔
30 後部可撓性封止部材
40,320 プランジャーロッド
41 プランジャーロッド本体
42 螺子山
43 プランジャーロッド鍔部
44,47 格納溝
45 プランジャーロッドの外面
50,330 フィンガーグリップ
51 開口枠部
52 筒状開口部
53 固定用レール
60,600 誘導筒
61 前筒部
62 後筒部
63 連結部
64 停止用突起部
65 格納用突起部
66 開口部
67,650,666 接触部
68,667 溝部
70 薬剤
80 液剤
90 注射針
100,110,120 容器兼用注射器
200,300 従来の容器兼用注射器
310 棒状の突起部

Claims (8)

  1. 注射筒、前部可撓性封止部材、後部可撓性封止部材、フィンガーグリップ、プランジャーロッドおよび誘導筒を少なくとも備えた容器兼用注射器であって、
    前記前部可撓性封止部材、前記後部可撓性封止部材、プランジャーロッドおよび前記誘導筒のそれぞれが、前記注射筒の長軸線方向に、前記注射筒内部を移動可能であり、
    前記注射筒が、先端に排出孔、後端に開口部および外面にバイパス溝を有し、
    前記前部可撓性封止部材および前記後部可撓性封止部材が、それぞれ前記注射筒の内部に挿入され、前記注射筒の長軸線に対する垂直面を基準として、前記前部可撓性封止部材の外周形状および前記後部可撓性封止部材の外周形状のそれぞれが、前記注射筒の内周形状と一致し、
    前記前部可撓性封止部材の幅が、前記注射筒の長軸線方向を基準に、前記注射筒のバイパス溝よりも短く、
    前記プランジャーロッドが、プランジャーロッド本体と、前記プランジャーロッド本体の後端に設置されたプランジャーロッド鍔部とを有し、
    前記プランジャーロッド本体の先端部が、前記後部可撓性封止部材と連結され、
    前記プランジャーロッド本体が、前記誘導筒内部を挿通し、前記誘導筒内部を前記注射筒の長軸線方向に移動可能であり、
    前記注射筒の後端に取り付けられたフィンガーグリップの筒状開口部が、前記注射筒の後端から前記注射筒の先端方向に狭くなり、
    前記誘導筒が、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開くように斜め外前方へ突き出た停止用突起部を有し、
    前記フィンガーグリップの筒状開口部の後端の長軸線からの最大距離が、長軸線に対する垂直面を基準として、前記誘導筒の長軸線から前記停止用突起部先端の外端までの最大距離よりも大きく、
    前記停止用突起部が、前記停止用突起部の内側に、前記プランジャーロッド本体方向へ突き出た格納用突起部を有し、
    前記プランジャーロッド本体が、前記誘導筒の停止用突起部の内側に設置された格納用突起部を受け入れる格納溝を有し、
    前記誘導筒の格納用突起部が、前記プランジャーロッド本体と接触していることを特徴とする、容器兼用注射器。
  2. 前記プランジャーロッド本体が、前記格納溝および格納溝以外の外面を有し、
    前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触している場合は、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の停止用突起部を内側から押すことにより、前記誘導筒の停止用突起部が、前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に開き、
    前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられた場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じる、請求項1に記載の容器兼用注射器。
  3. 前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触している場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たり、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に前記誘導筒を移動させることができず、
    前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられた場合は、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部で前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じ、前記誘導筒の長軸線に対して前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に前記誘導筒を移動させることができる、請求項2に記載の容器兼用注射器。
  4. 前記誘導筒が、前筒部、後筒部、連結部、前記停止用突起部および前記格納用突起部を有し、
    前記誘導筒の連結部が、前記誘導筒の前筒部および前記誘導筒の後筒部を連結し、
    前記誘導筒の停止用突起部の先端が、前記誘導筒の前筒部、前記誘導筒の後筒部および前記誘導筒の連結部により囲まれる開口部を前記誘導筒の長軸線に対して開閉方向に動くことができるように、前記誘導筒の停止用突起部が前記誘導筒の後筒部に連結されている、請求項3に記載の容器兼用注射器。
  5. 前記誘導筒の外面が、前記注射筒の内面と接触する接触部と、前記注射筒の内面に接触しない溝部とを有し、前記誘導筒の長軸線方向に、前記溝部が二以上設置されている、請求項4に記載の容器兼用注射器。
  6. 前記注射筒の長軸線の垂直方向のフィンガーグリップの開口枠部が、前記注射筒の先端方向に湾曲し、
    前記プランジャーロッド鍔部の外面が、外部に拡張する曲面である、請求項5に記載の容器兼用注射器。
  7. 前記注射筒の長軸線を基準として、
    薬剤が、前記注射筒内部の前記排出孔から前記前部可撓性封止部材までの空間に格納され、
    液剤が、前記注射筒内部の前記前部可撓性封止部材から前記後部可撓性封止部材までの空間に格納され、
    前記前部可撓性封止部材が、前記注射筒の外面に設けられたバイパス溝よりも後方に配置され、
    前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触し、
    前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たっている、請求項1〜6のいずれかに記載の容器兼用注射器。
  8. 前記薬剤と前記液剤との混合液を排出するための請求項7に記載の容器兼用注射器についての動作機構であって、
    前記注射筒の長軸線を基準として、前記プランジャーロッドを前記注射筒の先端の排出孔方向へ押して、前記前部可撓性封止部材を前記注射筒のバイパス溝の先端と後端との間の位置へ移動させ、前記注射筒内部の前記前部可撓性封止部材から前記後部可撓性封止部材までの空間に格納された前記液剤を、前記注射筒内部の前記排出孔から前記前部可撓性封止部材までの空間に送り込み、前記薬剤と前記液剤とを混合するステップ1と、
    前記プランジャーロッドを前記注射筒の先端の排出孔方向へ押して、前記誘導筒を前記注射筒の内部へ押し込むことにより、前記薬剤と前記液剤との混合液を、前記注射筒の排出孔から排出するステップ2と、
    を含み、
    前記ステップ1では、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の前記格納溝以外の外面と接触し、前記誘導筒の停止用突起部が前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部に突き当たり、前記注射筒内部へ前記誘導筒を移動させることができず、
    前記ステップ2では、前記誘導筒の格納用突起部が、前記誘導筒の内部を挿通する前記プランジャーロッド本体の格納溝に受け入れられ、前記誘導筒の停止用突起部が、前記フィンガーグリップの筒状開口部の内部で前記誘導筒後端から前記誘導筒先端方向に閉じ、前記注射筒内部へ前記誘導筒を移動させることができる、容器兼用注射器の動作機構。
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