JP2014004018A - 情報処理装置、情報処理方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】医師に高精度な診断を行わせる。
【解決手段】端末装置100は、異常判定部111、記録処理部112、表示制御部113を備える。表示制御部113は、聴診器30を用いる操作者Uに対して、聴診器30を当てるべき測定位置をガイダンスするためのガイダンス画面を表示部104に表示させる。記録処理部112は、測定位置を示す位置情報と、聴診器30から出力される生体音情報とを対応付けて格納部103に記録する生体音測定処理を行う。異常判定部111は、前記生体音情報が異常候補か否かを判定する。表示制御部113は、異常候補と判定された生体音情報の測定位置と、この測定位置に対して左右対称の関係にある対称位置とについて、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるようにガイダンス画面を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子聴診器によって採取された生体音情報を処理する情報処理装置、情報処理方法、制御プログラム、および、記録媒体に関するものである。
生体(患者)から生体音(呼吸器系音、心音など)を採取し、その採取した生体音をデジタル信号(生体音情報)として出力する電子聴診器が普及している。また、電子聴診器から出力される生体音情報を解析して、生体音情報または患者の状態が異常候補(異常可能性有)であるか否かを判定する機能を有する情報処理装置も普及しており、このような機能を有する装置の例としては特許文献1〜3に示されたものが知られている。
また、電子聴診器によって得られる生体音情報は記録可能であるため、医師以外の使用者(操作者)が電子聴診器を用いて患者を聴診して生体音情報を記録しておき、その後に医師が前記生体音情報を再生して聴くことにより、患者の健康状態の診断を行うというような診断態様を実現できる。このような診断態様では医師以外の使用者が測定を行うことから、測定位置、各測定位置の測定順序を表示等することで使用者に測定手法をガイダンスする機能を有するシステムが開発されている。当該システムの例としては、特許文献4や特許文献5に示されたものが挙げられる。
特開2005−66044号公報(2005年3月17日公開) 特開2007−190082号公報(2007年8月2日公開) 特開2008−113936号公報(2008年5月22日公開) 特開2001−327488号公報(2001年11月27日公開) 特表2010−525363号公報(2010年7月22日公開)
ところで、医師は、ある測定位置に対して診断を行う場合、当該測定位置の生体音のみから診断を行うのではなく、当該測定位置の生体音と、当該測定位置に対して左右対称の位置関係にある測定位置(以下「対称位置」と称す)の生体音との比較結果をも考慮して診断を行う。これは、ある測定位置に対して正確な診断を行うためには、当該測定位置の生体音を絶対評価するだけでは足りず、当該測定位置の生体音と対称位置の生体音とを対比した相対評価も行わなければならないためである。
さらに、医師は、ある測定位置から検出される生体音を聴いて異常の疑いがあると考えた場合、当該測定位置と対称位置との各々について、1回ずつの聴診で済ますのではなく、聴診を繰り返すことによって診断の精度を高める傾向にある。これは、1回の聴診だけでは単なるノイズ等が原因で正常音から離れた音になっているような事もあり得る等の理由によるものである。
しかし、電子聴診器の使用者が医師以外の者である場合、そもそも異常の疑いがあるか否かを判断できない事が多いため、本来医師が聴診していた場合に異常と判断されるような測定位置についても、1回の聴診で済ましてしまうことが考えられる。それゆえ、後に、医師が、当該測定位置の生体音情報を再生して異常の疑いが有ると考えても、当該測定位置および対称位置の各々について1回の聴診分のみのデータしか記録されていないことになり、高精度な診断を行えない可能性があるという問題が生じていた。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、医師に高精度な診断を行わせることの可能な情報処理装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、聴診器を用いる使用者に対して、前記聴診器を当てるべき測定位置をガイダンスするガイダンス部と、前記ガイダンス部にてガイダンスされている測定位置を示す位置情報と、前記聴診器から入力している生体音情報とを対応付けて記憶装置に記録する処理である生体音測定処理を行う記録処理部と、前記生体音情報が異常候補であるか否かを判定する異常判定部とを備え、前記ガイダンス部は、前記異常判定部にて前記生体音情報が異常候補と判定された場合、異常候補と判定された生体音情報に対応付けられる前記位置情報に示される測定位置を異常測定位置とし、所定の規則において異常測定位置と対の関係になる測定位置を所定測定位置とすると、異常測定位置および所定測定位置の各々について、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるように前記ガイダンスを行うことを特徴とする。
本発明の構成によれば、異常の疑いがあるような生体音情報が取得された場合(異常候補と判定された場合)、当該生体音情報の取得元となった異常測定位置と、所定の規則において異常測定位置と対の関係になる所定測定位置(対称位置)との各々について、少なくとも生体音測定処理が2回ずつ行われることになる。したがって、後に、前記生体音情報を再生して診断を行う医師は、異常の疑いのある異常測定位置と所定測定位置との各々について少なくとも2つ以上の生体音情報を聴く機会を有することになる故、診断の精度を高めることができるという効果を有する。
本発明の情報処理装置において、前記異常判定部は、前記生体音情報が異常候補であるか否かを示す異常音情報を出力するようになっており、前記記録処理部は、前記位置情報と前記生体音情報と前記異常音情報とを対応付けて前記記憶装置に記録することが好ましい。
この構成によれば、前記生体音情報の取得元となった測定位置の位置情報と、前記生体音情報が異常候補か否かを示す異常音情報とを読み出して利用者や医師に表示等を行うことが可能になる。それゆえ、異常候補の生体音情報を再生しようとする利用者や医師に対して異常の可能性がある事を予め注意喚起できるので、利用者や医師は、前記生体音情報を注意深く聴くことになり、診断の精度を向上させることができるという効果を有する。
また、ある測定位置に対して診断を行う場合、当該測定位置の生体音情報を評価するのみならず、当該測定位置の生体音情報と当該測定位置の対称位置の生体音情報とを比較することが重要になる。そこで、本発明の情報処理装置は、前記記憶装置に記憶されている生体音情報のうち、第1測定位置の位置情報に対応付けられている生体音情報の波形と、前記所定の規則において第1測定位置と対の関係になる第2測定位置の位置情報に対応付けられている生体音情報の波形とを同時に表示装置に表示させる表示制御部を備えることが好ましい。
それゆえ、第1測定位置の生体音情報の波形と第2測定位置(対称位置)の生体音情報の波形との比較作業が容易になるというメリットがある。
また、本発明の情報処理装置において、前記ガイダンス部は、前記ガイダンス済および前記ガイダンスが済んでいない測定位置を擬似人体像上に示した画像を表示装置に表示し、前記画像において、前記異常測定位置の表示形態と、前記異常測定位置以外の測定位置の表示形態とを異ならせるようになっていてもよい。
この構成によれば、利用者からすれば、聴診が行われる全測定位置のうち、異常の可能性のある測定位置を一目で把握できるという効果を奏する。
また、本発明の情報処理装置において、前記ガイダンス部は、前記ガイダンス済および前記ガイダンスが済んでいない測定位置を擬似人体像上に示した画像を表示装置に表示し、前記画像において、前記異常測定位置および前記所定測定位置の表示形態と、前記異常測定位置および前記所定測定位置以外の測定位置の表示形態とを異ならせるようになっていてもよい。
この構成によれば、利用者からすれば、聴診が行われる全測定位置のうち、前記生体音測定処理が少なくとも2回行われる前記異常測定位置および前記所定測定位置を一目で把握できるという効果を奏する。
また、本発明の情報処理方法は、情報処理装置が、聴診器を用いる使用者に対して、前記聴診器を当てるべき測定位置をガイダンスするガイダンス工程と、前記情報処理装置が、前記ガイダンス工程にてガイダンスされている測定位置を示す位置情報と、前記聴診器から入力している生体音情報とを対応付けて記憶装置に記録する処理である生体音測定処理を行う記録工程と、前記情報処理装置が、前記生体音情報が異常候補であるか否かを判定する判定工程とを含み、前記情報処理装置が、前記記録工程にて前記生体音情報が異常候補と判定された場合、前記ガイダンス工程では、異常候補と判定された生体音情報に対応付けられる前記位置情報に示される測定位置を異常測定位置とし、所定の規則において異常測定位置と対の関係になる測定位置を所定測定位置とすると、異常測定位置および所定測定位置の各々について、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるように前記ガイダンスを行うことを特徴とする。
よって、後に、前記生体音情報を再生して診断を行う医師は、異常の疑いのある異常測定位置と、当該異常測定位置と対の関係にある所定測定位置との各々について少なくとも2つ以上の生体音情報を聴く機会を有することになる故、診断の精度を高めることができるという効果を有する。
さらに、前記情報処理装置は、コンピュータによって実現されてもよく、この場合には、コンピュータを前記情報処理装置の各部として機能させるプログラム、および、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明によれば、前記生体音情報を再生して診断を行う医師は、異常の疑いのある異常測定位置と前記所定測定位置との各々について少なくとも2つ以上の生体音情報を聴く機会を有することになる故、診断の精度を高めることができるという効果を有する。
本発明の一実施形態における端末装置の構成を示すブロック図である。 図1の端末装置を備える聴診システムの概要を説明するための説明図である。 (a)は、背部モードの各測定位置と各測定位置の測定順序とを特定する測定番号を示した図である。(b)前胸部モードの各測定位置と各測定位置の測定順序とを特定する測定番号を示した図である。 図1に示した格納部に格納される測定テーブルの一例を示した説明図である。 (a)〜(f)は、図1の端末装置が備える表示部に表示されるガイダンス画面の例を示した図である。 (a)〜(e)は、図1の端末装置が備える表示部に表示されるガイダンス画面の例を示した図である。 図2の聴診システムにおける処理の流れを示したフローチャートである。 (a)(b)は、本発明の第1変形例におけるガイダンス画面を示した図である。 本発明の第2変形例におけるガイダンス画面を示した図である。
まず、本発明の一実施形態である聴診システム(情報処理システム)の概要について、図面を参照しつつ説明する。
(聴診システムの概要)
図2は、本実施形態の聴診システム200の概要を示す図である。図2に示すように、聴診システム200は、聴診器(電子聴診器)30と、端末装置100と、サーバ装置40とを含む。聴診器30および端末装置100は診療現場にて用いられ、サーバ装置40は、診療現場から離れており医師の駐在するサポートセンターに設置されるコンピュータである。
聴診器30と端末装置100とは、無線または有線にて互いに通信可能に接続されており、端末装置100とサーバ装置40とは、インターネット等のネットワーク50を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態の聴診システム200では、以下のようにして聴診が行われる。図2に示す診療現場において、操作者Uは、測定手順をガイダンスするガイダンス画面(図5参照)を端末装置100に表示させ、ガイダンス画面の内容に従って、患者Pに対して聴診器30を用いて聴診を行う。具体的には、操作者Uは、ガイダンス画面にて指示されている測定位置(図3(a)に示される1〜8)を聴診する。このとき、聴診器30にて取得された生体音情報は、聴診器30から端末装置100へ伝送され、端末装置100は、聴診中の生体音情報が異常候補(異常音の可能性が高い音)であるか否かを判定している。
そして、操作者Uが前記測定位置を聴診しつつガイダンス画面の録音ボタンを押すと、端末装置100は、聴診中の生体音情報が異常候補(異常音の可能性が高い音)であるか否かを示す異常情報と、当該生体音情報と、当該生体音情報の測定位置を示す測定位置情報(後述の測定番号)とを紐付けて保存するようになっている。端末装置100による生体音情報の録音が終了し、且つ、操作者Uが当該生体音情報に対応する測定位置の聴診を終えると、端末装置100は、ガイダンス画面において次に測定すべき測定位置を表示(指示)する。以上のような手順が繰り返されることによって、予め定められている全ての測定位置(図3(a)の1〜8)の聴診が行われ、各測定位置の生体音情報が端末装置100に保存される。
その後、端末装置100に対する操作者Uの操作、または、サーバ装置40に対する医師Dの操作により、端末装置100に保存された生体音情報と当該生体音情報に紐付けられる各種情報とがサーバ装置40に送信される。医師Dは、生体音情報に紐付けられた測定位置情報(後述の測定番号)を確認しつつ、当該測定位置情報に紐付けられている生体音情報を再生させて視聴することにより、患者Pの診断を行うことができる。
なお、操作者Uは、医師以外の者であってもよい。例えば、操作者Uとしては、看護師等の医師以外の医療従事者、または、介護福祉士等の介護従事者が挙げられる。
(聴診器30の構成)
聴診器30は、所謂電子聴診器である。すなわち、聴診器30のチェストピースを、測定対象である患者Pの胸部または背部に当てることにより、患者Pの生体音を取得できる。生体音の種類は、特に限定されず、例えば、心音、呼吸音、腸音である。取得した生体音は、AD変換され、デジタルの生体音情報として端末装置100に送信され、端末装置100において管理される。
(端末装置100の構成)
端末装置100は、聴診器30によって取得された生体音情報を管理する機能、操作者Uに対してガイダンス画面を表示することで操作者Uに測定手順をガイダンスする機能を備える携帯型端末装置である。なお、携帯型端末装置としては、例えば、タブレット型端末、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、ノートパソコン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、端末装置100としては、使い勝手の点から携帯型端末装置が好ましいが、デスクトップ型のパーソナルコンピュータであっても勿論よい。
図1に示すように、端末装置100は、通信部101、制御部102、格納部103、表示部104を備えている。
通信部101は、聴診器30と情報の送受信を行い、また、ネットワーク50(図2)を介してサーバ装置40との間で情報の送受信を行うブロックである。特に、通信部101は、聴診器30から生体音情報を受信する。
格納部103は、制御部102が実行する制御プログラム、OSプログラム、アプリケーションプログラム、および、これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。格納部103は、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。また、格納部103は、通信部101が受信した生体音情報や、生体音情報に紐付けられる各種情報を格納する。
表示部104は、例えば、液晶ディスプレイであり、患者Pの電子カルテ、生体音情報を管理するための画面、聴診器30の操作者Uに測定手順をガイダンスするためのガイダンス画面などを表示する。また、本実施形態の表示部104は、タッチパネル機能を有しており、操作者Uは、当該タッチパネル機能を利用して端末装置100を操作することが可能である。
(制御部102)
制御部102は、端末装置100の制御を行うコンピュータである。特に、制御部102は、図5に示されるようなガイダンス画面150を表示部104に表示させる処理と、聴診中の生体音情報が異常候補(異常音の可能性が高い音)であるか否かを判定する処理と、当該生体音情報と異常候補であるか否かを示す異常情報と当該生体音情報の測定位置を示す測定位置情報(測定番号)とを対応付けて格納部103に記録する処理とを行うようになっている。
図1に示すように、制御部102は、異常判定部111、記録処理部112、表示制御部113を備える。
(異常判定部111)
異常判定部111は、聴診器30から通信部101へ送られている生体音情報を入力し、この生体音情報が異常候補(異常音の可能性が高い音)であるか否かを判定する判定処理を行うブロックである。
異常判定部111は、周知の手法により生体音情報が異常候補か否かを判定する。周知の手法としては、生体音情報とサンプルデータとの比較によって判定を行う手法が挙げられる。例えば、異常状態のサンプルデータを格納部103に複数種類格納しておき、異常判定部111が、入力された生体音情報と各サンプルデータとを周知の波形マッチングによって類似度を求め、類似度が閾値以上になるようなサンプルデータがあれば異常候補と判定し、そのようなサンプルデータが無ければ正常(異常候補ではない)と判定するような処理が一例として挙げられる。なお、当該処理とは異なる点があるものの、生体音情報とサンプルデータとの比較によって生体音情報が異常(異常候補)か否かを判定する技術の例として特許文献3〜特許文献5が挙げられる。
あるいは、異常判定部111は、前記のようなサンプルデータを用いることなく、生体音情報の波形から導出される特徴量を求め、この特徴量から異常候補か否かを判定するようになっていてもよい。このような判定を行う手法は、例えば、本願出願人による未公開先行出願である特願2011−272785号に示されている。この手法を用いた判定を以下簡単に説明する。
異常判定部111は、生体音情報の波形の自己相関関数と、生体音情報の波形をフーリエ変換して得られる2次元スペクトルと、生体音情報の波形を所定時間毎にフーリエ変換して得られる3次元スペクトログラムとを、特徴量として求める。なお、2次元スペクトルは周波数および周波数成分を軸とし、3次元スペクトログラムは、周波数、周波数成分、時間を軸としたものである。
つぎに、異常判定部111は、以下の処理A〜処理Cを行う。
処理A;自己相関関数の波形が2〜5秒の周期でピークを持ち、且つ、自己相関関数の包絡線のピークの振幅値の1/4における当該ピーク幅が呼吸周期(1呼吸の期間)の10%以下である場合は、真を出力し、そうでない場合は偽を出力する。
処理B;2次元スペクトルにおいて、200Hz以下の周波数成分の和が全体の80%以上であれば真を出力し、そうでない場合は偽を出力する。
処理C;3次元スペクトログラムにおいて、400Hz以上で周波数成分に周期性があれば真を出力し、そうでない場合は偽を出力する。なお、一定量以上の信号成分が発生するタイミングが所定秒(例えば3秒)の間隔で認められれば周期性有とし、認められない場合を周期性無しとする。
異常判定部111は、処理A〜処理Cの全ての出力が真であれば正常と判定し、処理A〜処理Cの出力のうち少なくとも1つが偽であれば異常候補と判定するようになっている。
いずれにしても、異常判定部111による判定処理は、聴診器30から入力した生体音情報が異常候補(異常を示す可能性の有る音)であるか否かを示す判定結果を出力する判定処理であればいかなる手法でも適用でき、処理内容に限定されるものではない。
そして、異常判定部111は、判定結果を示した異常音情報を記録処理部112および表示制御部113へ伝送する。異常音情報は、生体音情報が異常候補であるか否かを示す情報である。
(記録処理部112)
記録処理部112は、表示部104に表示されているガイダンス画面(図5参照)に示される録音ボタン500が押されると、操作者Uから録音指示が入力されたものとして、通信部101から生体音情報を所定時間分入力し、入力した生体音情報を格納部103に格納するようになっている。
但し、記録処理部112は、単に生体音情報を格納部103に記録するだけではなく、現時点で測定すべき位置として指定されている測定位置(測定指示位置)を示す測定番号(位置情報)と、異常判定部111による判定結果(直近の判定結果)である異常音情報と、前記生体音情報とを紐付けて記録する。なお、現時点にて測定すべき位置として指定されている測定位置(測定指示位置)とは、現時点にて表示部104に表示されているガイダンス画面150において、現時点にて測定すべき位置として指定されている測定位置(図5の符号400参照)を指す。
例えば、記録処理部112は、録音対象となる生体音情報を格納部103に格納し、且つ、前記測定番号と前記異常音情報と前記生体音情報の識別子(ファイル番号等)とを対応付けた測定テーブルを作成して格納部103に格納する。図4は、格納部103に格納されている測定テーブルの一例である。図4に示す例では、×または○を示した異常音情報が示されている。×は正常であることを示し、○は異常候補であることを示す。また、図4の「音データ識別子」は生体音情報の識別子に相当する。さらに、図4に示す測定テーブルのように、被験者ID(患者のID)、被験者の属性情報、聴診日時等も、前記識別子に対応付けて記録してもよい。
(表示制御部113)
表示制御部113は、表示部104の表示制御を行うブロックである。また、本実施形態において、表示制御部113は、図5および図6に示されるガイダンス画面150を表示部104に表示させることによって、聴診システム200を用いた測定(聴診)の測定手順を操作者Uに対して指示(ガイダンス)するようになっている。以下、ガイダンス画面150を利用した測定について説明する。
聴診システム200においては、測定位置および各測定位置の測定順序を示す情報が予め格納部103に格納されており、表示制御部113は、当該情報に基づいて、測定位置と当該測定位置の測定順序(順番)とを示す測定番号を設定するようになっている。例えば、背部を測定するモードである背部モードが操作者Uに選択される場合、表示制御部113は、図3(a)に示される1〜8の測定番号を設定する。当該測定番号は、測定位置および当該測定位置の基本的な測定順序(順番)を特定する情報である。つまり、図3(a)の各測定番号に付されている位置が各測定番号の示す測定位置であり、各測定番号の数字が基本的な測定順序を指す。すなわち、基本的には、測定番号の小さい測定位置から順に測定が行われていくようになっている。
なお、図3(a)は背部モードが選択される場合の測定番号を示した図であり、前胸部を測定するモードである前胸部モードが操作者Uに選択される場合、表示制御部113は、図3(a)ではなく、図3(b)に示される1〜8の測定番号を設定するようになっている。但し、以下では、便宜上、背部モードが操作者Uに選択されることを前提として説明する。
操作者Uが、端末装置100を操作することにより、背部モードの開始コマンドを端末装置100へ入力すると、表示制御部113は、図3(a)に示すような測定番号1〜8を設定する。そして、表示制御部113は、図5(a)に示されるガイダンス画面150を表示部104に表示させる。ガイダンス画面150には、図5(a)に示されるように、各測定番号に対応する測定位置に各測定番号が付された擬似人体像300と、現時点にて測定すべき測定位置(「測定指示位置」と称すこともある)を示した測定位置ボックス400と、録音ボタン500と、操作をガイダンスするためのメッセージ文が示されるガイダンスボックス600と、端末装置100が受信中の生体音情報の波形を示す受信波形ボックス700と、録音された生体音情報の波形を示す録音波形ボックス800と、録音波形ボックス800に示されている生体音情報に対応する測定位置を示した録音済測定位置ボックス900とが示されている。
表示制御部113は、ガイダンス画面150の測定位置ボックス400において、現時点にて測定すべき測定位置である測定指示位置を示し、測定指示位置を操作者に伝えていることになる。なお、本実施形態においては、図5(a)に示されるように、測定位置ボックス400には、測定指示位置の測定番号と、当該測定指示位置の名称を示す文言が示されることになる。また、最初に指示される測定指示位置の測定番号は1であるため、測定開始時は、図5(a)に示されるように、測定位置ボックス400に「1」が示されている。
そして、操作者Uは、図5(a)のガイダンス画面150のガイダンスボックス600に示されているガイダンス(文言)に従って測定を行う。つまり、操作者Uは、図5(a)のガイダンス画面150が表示されている状態において、測定番号1の位置を聴診することになる。
操作者Uが聴診を開始すると、通信部101が聴診器30から生体音情報を受信する。通信部101が生体音情報を受信すると、表示制御部113は、図5(b)に示されるように、受信波形ボックス700において受信中の生体音情報の波形を表示し、ガイダンスボックス600において録音ボタン500を押すことを指示するメッセージを表示する。
なお、通信部101が生体音情報を受信すると、異常判定部111が当該生体音信号に対して異常候補か否かの判定を行うことになるが、ここでは、異常判定部111が、受信中の生体音情報(測定番号1の測定位置の生体音情報)を正常(異常候補でない)と判定したものとする。
そして、操作者Uが録音ボタン500を押すと、記録処理部112が生体音情報の録音を行う。録音が行われると、表示制御部113は、図5(c)に示すように、受信波形ボックス700の波形表示を終了させ、代わりに、録音された生体音情報の波形を録音波形ボックス800に表示させ、録音された生体音情報に対応する測定位置を録音済測定位置ボックス900に表示させる。
その後、操作者Uが測定番号1に対応する測定位置の聴診を終了すると、通信部101は測定番号1に対応する生体音信号の受信も終了することになる。
以上のようにして、測定番号1に対応する生体音信号の録音が終了し、測定番号1に対応する生体音信号の受信も終了すると、表示制御部113は、測定番号1の次に測定させるべき測定位置を測定指示位置として、測定指示位置の測定番号を測定位置ボックス400に表示する。
ここで、本実施形態では、測定位置Aに対する1回目の測定にて生体音信号が異常判定部111にて正常と判定されると、測定位置Aの次に測定されるべき測定位置Bの測定番号は、測定位置Aの測定番号に1を加算した番号になる。
したがって、以上の説明では測定番号1の測定位置の生体音情報が異常判定部111に正常と判定されているため、測定番号1の測定位置の次に測定される測定位置の測定番号は2である。よって、測定番号1に対応する生体音信号の録音が終了し、測定番号1に対応する生体音信号の受信も終了すると、表示制御部113は、図5(d)に示すように、測定番号2の測定位置を測定指示位置として測定位置ボックス400に表示する。これにより、操作者Uに対して、測定指示位置として測定番号2が指定されることになり、操作者Uは、測定番号2についても、測定番号1の時と同様の操作を繰り返す。
よって、仮に各測定位置の生体音信号が異常判定部111にて正常と判定され続けるとすると、以上にて説明したようなガイダンスおよび操作が繰り返され、測定番号1から測定番号8の順で1回ずつ各測定位置の録音が行われるようになっている。
(異常候補と判定された場合について)
ところが、本実施形態では、ある測定位置の1回目の測定にて生体音信号が異常判定部111にて異常候補と判定されると、当該測定位置と、当該測定位置に対して左右対称の関係となる測定位置(以下では「対称位置」と称す)との各々について2回づつ測定が行われるように、表示制御部113が測定指示位置のガイダンスを行うようになっている。まずは、この理由を以下に説明する。
医師は、ある測定位置に対して診断を行う場合、当該測定位置の生体音のみから診断を行うのではなく、対称位置の生体音との比較結果をも考慮して診断を行う。この理由は、(a)ある測定位置についての生体音が変わった音であったとしても、聴診対象の患者Pにとって正常音に該当するケースもあり、測定位置の生体音を絶対評価するだけでは足りないことと、(b)聴診対象の患者Pにおいて左右対象の位置関係にある器官等は太さや形状が互いに類似していることから、測定位置と対称位置とが互いに正常であれば両者の生体音は類似しているため、測定位置の生体音と対称位置の生体音との比較が正確な診断に有効であるからである。
そして、医師は、ある測定位置から検出される生体音を聴いて異常の疑いがあると考えた場合、当該測定位置と対称位置との各々について、1回ずつの聴診で済ますのではなく、聴診を繰り返すことによって診断の精度を高める傾向にある。これは、1回の聴診だけでは単なるノイズ等が原因で正常音から離れた音になっているような事もあり得る等の理由によるものである。
これに対し、本実施形態の聴診システム200においては、操作者Uが医師以外の者であってもよく、医師は録音データによって診断するような形態も想定されている。それゆえ、このような形態で聴診されたとしても、コンピュータによって異常候補と判定される生体音情報がある場合、当該生体音情報に対応する測定位置と、この測定位置の対称位置との各々について2回ずつ聴診を行って録音しておけば、後の医師の診断において精度を高めることができる。
つぎに、対称位置について説明する。本実施形態では、図3(a)または図3(b)に示されるように、測定番号1〜8の測定位置が設定される。ここで、対称位置とは、人体の上部から下部へ向かう線であって人体を左側と右側とに2等分するような直線を想定した場合、当該直線を軸として測定位置と線対称になるような位置を指す。すなわち、対称位置とは、測定位置と前記線対称の関係にあることという所定の規則において、前記測定位置と対の関係になる位置といえる。
したがって、測定番号1の測定位置と測定番号2の測定位置とが対の関係になり、測定番号1の測定位置は測定番号2の測定位置の対称位置になり、測定番号2の測定位置は測定番号1の測定位置の対称位置になる。同様に、測定番号3の測定位置と測定番号4の測定位置とが対の関係になり、測定番号3の測定位置は測定番号4の測定位置の対称位置になり、測定番号4の測定位置は測定番号3の測定位置の対称位置になる。また、同様に、測定番号5の測定位置と測定番号6の測定位置とが対の関係になり、測定番号5の測定位置は測定番号6の測定位置の対称位置になり、測定番号6の測定位置は測定番号5の測定位置の対称位置になる。さらに、同様に、測定番号7の測定位置と測定番号8の測定位置とが対の関係になり、測定番号7の測定位置は測定番号8の測定位置の対称位置になり、測定番号8の測定位置は測定番号7の測定位置の対称位置になる。つまり、奇数の測定番号の測定位置と、当該奇数に1を加算した偶数の測定番号の測定位置とが、左右対称の対の関係になる。
つぎに、ある測定位置の1回目の測定において生体音信号が異常判定部111に異常候補と判定された場合の表示制御部113のガイダンス処理について説明する。
(偶数の測定番号の測定位置の生体音信号が異常候補の場合)
まず、測定番号が偶数の測定位置の1回目の測定にて得られた生体音情報が異常判定部111にて異常候補と判定された場合について説明する。
測定中(聴診中)の測定位置の測定番号が偶数の場合、測定中の測定位置の対称位置の測定番号は、測定中の測定位置の測定番号から1を引いた奇数番号である。それゆえ、測定番号が偶数の測定位置が測定中(聴診中)であり、且つ、当該測定位置に対する測定が1回目の場合、測定中の測定位置の対称位置の測定は終了していることになる。したがって、測定番号が偶数の測定位置の測定が終了すると、当該測定位置と当該測定位置の対称位置とについては、1回ずつ測定が終了していることになる。
そこで、測定番号が偶数の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常判定部111に異常候補と判定された場合、表示制御部113は、当該測定位置の測定の終了後(つまり録音終了後)、当該測定位置と対称位置との各々について、1回ずつ再測定が行われるように、ガイダンスを行う。
つまり、表示制御部113は、偶数の測定番号aの測定位置の1回目の測定にて得られる生体音情報が異常候補である場合、この測定の終了後、測定番号aから1を引いた奇数の測定番号bの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスし、測定番号bの測定位置について操作者Uに再測定を行わせる。すなわち、測定番号bの測定位置をガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させ、操作者Uに録音ボタン500を押すことを指示するガイダンスをガイダンスボックス600に表示させることで、測定番号bの測定位置の再測定を操作者Uに行わせる(測定番号bの測定位置の生体音情報が録音される)。
その後、表示制御部113は、測定番号bの測定位置の再測定にて得られた生体音情報が異常候補と判定されたか否かに関係なく、測定番号aの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスすることで、測定番号aの測定位置について操作者Uに再測定を行わせる。すなわち、測定番号aの測定位置をガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させ、操作者Uに録音ボタン500を押すことを指示するガイダンスをガイダンスボックス600に表示させることで、測定番号aの測定位置の再測定を操作者Uに行わせる(測定番号aの測定位置の生体音情報が録音される)。
これにより、偶数の測定番号aの測定位置と、測定番号aから1を引いた奇数の測定番号bの測定位置(対称位置)とについて、2回ずつ測定がされたことになる。その後、表示制御部113は、測定番号aに1を加算した測定番号cの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスすることで、測定番号cの測定位置について操作者Uに1回目の測定を行わせる。
つぎに、測定番号が偶数の測定位置の1回目の測定において生体音情報が異常判定部111に異常候補と判定された場合に表示されるガイダンス画面の例を図5および図6に基づいて説明する。
図5(a)〜図5(c)を用いて説明したように、測定番号1の測定位置については生体音情報が正常と判定されて且つ測定が終了し、図5(d)に示すように、測定位置ボックス400に測定番号2が示され、測定番号2について測定手順のガイダンスが開始されたものとする。操作者Uは測定番号2の測定位置に対して聴診を開始し、通信部101が測定番号2の測定位置の生体音情報を受信し、異常判定部111が当該生体音情報に対して異常候補か否かの判定を行う。ここで、異常判定部111が、測定番号2の測定位置の生体音情報を異常候補と判定したものとする。この場合、表示制御部113は、図5(e)に示されるように、録音波形ボックス800に直近に録音された測定番号1の生体音情報の波形を表示し、受信波形ボックス700に受信中の測定番号2の生体音情報の波形を表示しつつ、ガイダンスボックス600において、異常音を検出した旨のメッセージと、録音ボタン500を押すことを指示するメッセージとを表示する。
そして、操作者Uが録音ボタン500を押すと、記録処理部112は受信中の生体音情報の録音を行う。録音が行われると、表示制御部113は、図5(f)に示すように、受信波形ボックス700の波形表示を終了させ、直近に録音された測定番号2の生体音情報の波形を録音波形ボックス800に表示させ、録音された生体音情報に対応する測定位置を録音済測定位置ボックス900に表示させる。また、表示制御部113は、図5(f)に示すように、測定番号2の測定位置の対称位置である測定番号1の測定位置を測定位置ボックス400に表示させることにより、測定番号1の測定位置の再測定を操作者Uに指示(ガイダンス)する。
そして、操作者Uは図5(f)のガイダンス画面150に従って測定番号1の測定位置について再聴診を開始し、通信部101が測定番号1の測定位置の生体音情報を受信し、異常判定部111が当該生体音情報に対して異常候補か否かの判定を行う。その後、表示制御部113は、図6(a)に示されるように、録音波形ボックス800に直近に録音された測定番号2の生体音情報の波形を表示し、受信波形ボックス700に受信中の測定番号1の生体音情報の波形を表示しつつ、ガイダンスボックス600において録音ボタン500を押すことを指示するメッセージを表示する。
図6(a)に示されているガイダンス画面150の録音ボタン500を操作者Uが押すと、記録処理部112は受信中の生体音情報(測定番号1の測定位置の生体音情報)の録音を行う。録音が行われると、表示制御部113は、図6(b)に示すように、受信波形ボックス700の波形表示を終了させ、直近に録音された測定番号1の生体音情報の波形を録音波形ボックス800に表示させ、録音された生体音情報に対応する測定位置を録音済測定位置ボックス900に表示させる。
なお、ここで録音された測定番号1の生体音情報は再測定にて得られたものであるが、図4に示すテーブルには、測定番号1の1回目の測定が既に行われていることから測定番号1が既に記録されているため、再測定の測定番号1と重複する。そこで、本実施形態では、記録処理部112は、再測定については、元の測定番号にハイフンと1とを付加した番号を新たな測定番号として図4のテーブルに記録するようになっている。したがって、図4に示すように、測定番号1の測定位置に関しては、1回目の測定にて得られた生体音情報に紐付けられる測定番号1と、再測定にて得られた生体音情報に紐付けられる測定番号1−1とが記録されることになる。
また、以上のようにして測定番号1の測定位置の再測定(録音)が終了すると、表示制御部113は、図6(b)に示すように、測定番号2の測定位置を測定位置ボックス400に表示させることにより、測定番号2の測定位置の再測定を操作者Uに指示(ガイダンス)する。そして、図6(c)(d)に示されるように、測定番号2についても測定番号1の時と同様に録音ボタン500が押されることで録音が行われて再測定を終了する。
このようにして、偶数の測定番号2の1回目の測定時に生体音信号が異常候補と判定された場合、測定番号1の測定位置に対する再測定と測定番号2の測定位置に対する再測定とが行われ、その結果、測定番号1の測定位置と測定番号2の測定位置との各々について2回測定が行われることになる。
その後、図6(d)に示されるように、表示制御部113は、測定番号3の測定位置を測定位置ボックス400に表示させることにより、測定番号3の測定位置の1回目の測定を操作者Uに指示(ガイダンス)する。そして、操作者Uが測定番号3の測定位置の聴診を開始すると、表示制御部113は、図6(e)に示すように、測定番号3の測定位置から得られた生体音信号の波形を受信波形ボックス700に表示させ、録音ボタン500を押すことを指示するメッセージをガイダンスボックス600に表示させる。このようにして、測定番号3以降の測定位置についても、測定番号2までの測定位置と同様の測定が行われる。
(奇数の測定番号の測定位置の生体音信号が異常候補の場合)
つぎに、測定番号が奇数の測定位置の1回目の測定にて得られた生体音情報が異常判定部111にて異常候補と判定された場合について説明する。
測定中(聴診中)の測定位置の測定番号が奇数の場合、測定中の測定位置の対称位置の測定番号は、測定中の測定位置の測定番号から1を足した偶数番号である。それゆえ、測定番号が奇数の測定位置が測定中(聴診中)であり、且つ、当該測定位置に対する測定が1回目の場合、測定中の測定位置の対称位置の測定は終了していないことになる。したがって、測定番号が奇数の測定位置の1回目の測定が終了すると、当該測定位置については測定が1回終了しているが、当該測定位置の対称位置については、測定が行われていないことになる。
そこで、測定番号が奇数の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常判定部111に異常候補と判定された場合、表示制御部113は、当該測定位置の測定の終了後(つまり録音終了後)、当該測定位置については再測定が行われ、対称位置については1回目の測定と再測定とが行われるように、ガイダンスを行う。
つまり、表示制御部113は、奇数の測定番号eの測定位置の1回目の測定にて得られる生体音情報が異常候補である場合、この測定の終了後、測定番号eに1を足した偶数の測定番号fの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスし、測定番号fの測定位置について操作者Uに1回目の測定を行わせる。すなわち、測定番号fの測定位置をガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させ、操作者Uに録音ボタン500を押すことを指示するガイダンスをガイダンスボックス600に表示させることで、測定番号fの測定位置の測定を操作者Uに行わせる(測定番号fの測定位置の生体音情報が録音される)。
その後、表示制御部113は、測定番号fの測定位置の測定にて得られた生体音情報が異常候補と判定されたか否かに関係なく、測定番号eの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスすることで、測定番号eの測定位置について操作者Uに再測定を行わせる。すなわち、測定番号eの測定位置をガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させ、操作者Uに録音ボタン500を押すことを指示するガイダンスをガイダンスボックス600に表示させることで、測定番号eの測定位置の再測定を操作者Uに行わせる(測定番号eの測定位置の生体音情報が録音される)。
さらに、その後、表示制御部113は、測定番号eの測定位置の再測定にて得られた生体音情報が異常候補と判定されたか否かに関係なく、測定番号fの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスすることで、測定番号fの測定位置について操作者Uに再測定を行わせる。すなわち、測定番号fの測定位置をガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させ、操作者Uに録音ボタン500を押すことを指示するガイダンスをガイダンスボックス600に表示させることで、測定番号fの測定位置の再測定を操作者Uに行わせる(測定番号fの測定位置の生体音情報が録音される)。
これにより、奇数の測定番号eの測定位置と、測定番号eに1を足した偶数の測定番号fの測定位置とについて、2回ずつ測定がされたことになる。その後、表示制御部113は、測定番号fの再測定にて得られた生体音情報が異常候補と判定されたか否かに関係なく、測定番号fに1を加算した測定番号gの測定位置を測定指示位置として測定手順をガイダンスすることで、測定番号gの測定位置について操作者Uに1回目の測定を行わせる。
(聴診システム200における処理の流れ)
次に、聴診システム200における処理の流れの一例について図7を参照しつつ説明する。図7は、聴診システム200における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
操作者Uが端末装置100に背部モードの実行指示を入力すると、制御部102は、n=1を設定し(S1)、測定番号nの測定位置を測定指示位置としてガイダンス画面150の測定位置ボックス400に表示させるようになっている(S2)。
そして、操作者Uがガイダンス画面150のガイダンスボックス600のガイダンスに従って測定番号nの測定位置に対する聴診(測定)を開始する(S3)。聴診が開始されると、制御部102は、聴診により得られた生体音情報が異常候補か否かを判定する(S4)。
ここで、制御部102は、生体音情報が異常候補ではないと判定した場合(S4においてNO)、つまり生体音情報が正常である場合、操作者Uがガイダンス画面150の録音ボタン500を押す事を契機として生体音情報を録音し、生体音情報の音データ識別子と測定番号と異常音情報とを測定テーブルに記録する(S5)。なお、S5においては、生体音情報が正常であるため、×(正常)の異常音情報が測定番号(位置情報)や音データ識別子等と対応付けて測定テーブルに記録されるようになっている(図4を参照)。
S5の後、制御部102は、次に測定すべき測定位置が残っているか否かを判定する(S6)。すなわち、nが8になっていれば残っていないことになり、nが7以下であれば残っていることになる。
したがって、n=1の場合、制御部102は、次に測定すべき測定位置が残っていると判定することになり(S6にてYES)、nに1を加算して(S7)、S2以降の処理を繰り返すようになっている。そして、制御部102は、S2以降の処理を繰り返してn=8になった後でS6に移行した場合、次に測定すべき測定位置が残っていないと判定し(S6にてNO)、処理を終了するようになっている。
つぎに、S4において制御部102が生体音情報を異常候補であると判定した後の処理について説明する。
制御部102は、生体音情報が異常候補であると判定した場合(S4においてYES)、S5と同様、操作者Uがガイダンス画面150の録音ボタン500を押す事を契機として生体音情報を録音し、生体音情報の音データ識別子と測定番号と異常音情報とを測定テーブルに記録する(S8)。なお、S8においては、生体音情報が異常候補であるため、○(異常)の異常音情報が測定番号(測定位置情報)や音データ識別子等と対応付けて測定テーブルに記録されるようになっている(図4を参照)。
つぎに、制御部102は、S3,S4,S8にて行われた処理が再測定に該当するか否かを判定する(S9)。再測定に該当する場合(S9においてYES)、制御部102は、処理をS6に移行させる。
これに対し、S3,S4,S8にて行われた処理が再測定に該当しない場合(S9においてNO)、制御部102は、測定番号nの測定位置に対する対称位置の測定が済んでいるか否かを判定する(S10)。すなわち、nが偶数であれば対称位置の測定が済んでいることになり、nが奇数であれば対称位置の測定が済んでいないことになる。
測定番号nの測定位置に対する対称位置の測定が済んでいる場合(S10にてYES)、測定番号n−1の測定位置に対する再測定と、測定番号nの測定位置に対する再測定とが行われる(S11)。つまり、S11では、測定番号n−1の測定位置を測定指示位置としてS2、S3、S4、S5(またはS8)と同様の処理が行われ、その後に、測定番号nの測定位置を測定指示位置としてS2、S3、S4、S5(またはS8)と同様の処理が行われることになる。
また、S10において、測定番号nの測定位置に対する対称位置の測定が済んでいないと判定された場合(S10にてNO)、測定番号n+1の測定位置に対する測定と、測定番号nの測定位置に対する再測定とが行われる(S12)。つまり、S12では、測定番号n+1の測定位置を測定指示位置としてS2、S3、S4、S5(またはS8)と同様の処理が行われ、その後に、測定番号nの測定位置を測定指示位置としてS2、S3、S4、S5(またはS8)と同様の処理が行われることになる。
S11またはS12の終了後、制御部102は、処理をS6に移行して、次に測定すべき測定位置が残っているか否かを判定する。制御部102は、次に測定すべき測定位置が残っている場合(S6にてYES)、nに1を加算して(S7)、S2以降の処理を繰り返す。制御部102は、次に測定すべき測定位置が残っていない場合(S6にてNO)、処理を終了するようになっている。
以上示したフローチャートにおいて、例えばn=2(偶数)であり、測定番号2の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常候補と判定された場合(S4にてYES)、S8にて測定番号2の測定位置の生体音情報が録音されることで測定番号2の測定位置の1回目の測定を終える。その後、S9にてNOが選択され、S10にてYESが選択され、S11において、測定番号1の測定位置の再測定と測定番号2の測定位置の再測定とが行われる。その後、S6を経由し、S7においてn=3となり、測定番号3に対する処理へ移行することになる。このようにして、測定番号2(偶数)の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常候補と判定された場合、測定番号2の測定位置と、測定番号2の対象位置である測定番号1とについて、2回ずつ測定が行われる。
また、以上示したフローチャートにおいて、n=1(奇数)であり、測定番号1の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常候補と判定された場合(S4にてYES)、S8にて測定番号1の測定位置の生体音情報が録音されることで測定番号1の測定位置の1回目の測定を終える。その後、S9にてNOが選択され、S10にてNOが選択され、S12において、測定番号2の測定位置の1回目の測定と測定番号1の測定位置の再測定とが行われる。その後、S6を経由して、S7においてn=2となる。さらにその後、S2、S3、S4、S5(またはS8)を経由することで測定番号2の測定位置の再測定が行われる。そして、S5を経由した場合はS6に移行し、S8を経由した場合はS9にてYESが選択されてからS6に移行する。S6へ移行した後は、S7においてn=3となり、測定番号3に対する処理へ移行することになる。このようにして、測定番号1(奇数)の測定位置の1回目の測定にて生体音情報が異常候補と判定された場合、測定番号1の測定位置と、測定番号1の対象位置である測定番号2とについて、2回ずつ測定が行われる。
以上示したように、本実施形態の端末装置100は、異常判定部111、記録処理部112、表示制御部113を備えている。表示制御部113は、ガイダンス画面150を表示することにより、聴診器30を用いる操作者(使用者)Uに対し、聴診器30を当てるべき測定位置をガイダンスする。記録処理部112は、表示制御部113にてガイダンスされている測定位置を示す測定番号(位置情報)と、聴診器30から入力している生体音情報とを対応付けて格納部(記憶装置)103に記録する処理である生体音測定処理を行う。異常判定部111は、前記生体音情報が異常候補であるか否かを判定する。そして、表示制御部113は、異常判定部111にて前記生体音情報が異常候補と判定された場合、異常候補と判定された生体音情報に対応付けられる位置番号に示される測定位置(異常測定位置)と、当該測定位置の対称位置(所定測定位置)との各々について、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるようにガイダンスを行っている。
これにより、異常の疑いがあるような生体音情報が取得された場合(異常候補と判定された場合)、当該生体音情報の取得元となった測定位置と、当該測定位置の対称位置との各々について、少なくとも生体音測定処理が2回ずつ行われることになる。したがって、後に、前記生体音情報を再生して診断を行う医師は、異常の疑いのある測定位置と当該測定位置の対称位置との各々について少なくとも2つ以上の生体音情報を聴く機会を有することになる故、診断の精度を高めることができるという効果を有する。
また、本実施形態では、異常判定部111は、前記生体音情報が異常候補であるか否かを示す異常音情報を出力するようになっており、記録処理部112は、前記位置番号と前記生体音情報と前記異常音情報とを対応付けて格納部103に記録するようになっている。そして、図2のサーバ装置40は、端末装置100の格納部103にアクセス可能であるため、サーバ装置40を操作する医師等は、格納部103の生体音情報を再生させることも可能であるし、生体音情報に対応付けられている前記位置番号や前記異常音情報を表示させて確認することも可能である。それゆえ、異常候補の生体音情報を再生しようとする医師等に対して異常の可能性がある事を予め注意喚起できるので、医師等は、前記生体音情報を注意深く聴くことになり、診断の精度を向上させることができるという効果を有する。
また、表示制御部113は、図5のガイダンス画面150において、全ての測定位置(測定すべき位置として指示(ガイダンス)されていない測定位置および前記指示済の測定位置)を測定番号として擬似人体像300に示した画像を表示しているが、当該画像において、異常候補と判定された生体音情報に対応する測定位置(異常測定位置)の測定番号の表示形態と、前記異常測定位置以外の測定位置の測定番号の表示形態とを異ならせてもよい。例えば、色を異ならせることで表示形態を異ならせてもよいし、点滅の有無によって表示形態を異ならせてもよい。これにより、操作者Uからすれば、聴診が行われる全測定位置のうち、異常の可能性のある測定位置を一目で把握できるという効果を奏する。
さらに、表示制御部113は、全ての測定位置を測定番号として擬似人体像300に示した画像において(図5)、異常候補と判定された生体音情報に対応する測定位置(異常測定位置)の測定番号および当該異常測定位置の対称位置(所定測定位置)の測定番号の表示形態と、前記異常測定位置および前記所定測定位置以外の測定位置の表示形態とを異ならせるようになっていてもよい。つまり、異常測定位置の表示形態と異常測定位置の対称位置との表示形態を同じにしているが、異常測定位置の表示形態と、異常測定位置ではなく且つ異常測定位置の対称位置でもない測定位置の表示形態とを異ならせることになる(なお、複数の異常測定位置については互いに表示形態を同一にする)。これにより、操作者Uからすれば、聴診が行われる全測定位置のうち、再測定が行われる測定位置のペアを一目で把握できるという効果を奏する。
(第1変形例)
また、表示制御部113は、図8に示されるようなガイダンス画面550を表示部104に表示させるようになっていてもよい。図8のガイダンス画面550では、対の関係にある測定位置と対称位置との各々について、1回目の測定時の録音済の生体音情報の波形と、再測定時の録音済の生体音情報の波形とを同時に表示させることが可能になっている。つまり、同時に4つの波形を表示させることが可能である。
具体的には、対の関係にある測定位置と対称位置との組毎に、各組に固有のガイダンス画面550が表示されるようになっている。そして、一組の測定位置と対称位置とについて、録音操作がされる度に、録音された生体音情報の波形が順次表示されていくようになっている。すなわち、図8は、測定番号1および測定番号2の組に固有のガイダンス画面550である。そして、図8(a)は、測定番号1の測定位置の1回目の測定と測定番号2の測定位置の1回目の測定とが終了した後のガイダンス画面550であり、測定番号1の測定位置について1回目の測定時の生体音情報の波形と、測定番号2の測定位置について1回目の測定時の生体音情報の波形とが表示されている。図8(b)は、測定番号1の測定位置の再測定と測定番号2の測定位置の再測定とが終了した後のガイダンス画面550であり、測定番号1の測定位置について1回目の測定時の生体音情報の波形と再測定時の生体音情報の波形とが示され、測定番号2の測定位置について1回目の測定時の生体音情報の波形と再測定時の生体音情報の波形とが示されている。
以上のように、図8のようなガイダンス画面550では、ある測定位置(第1測定位置)に対応する生体音情報の波形と、当該測定位置の対称位置(第2測定位置)に対応する生体音情報の波形とが同時に示されている。それゆえ、ある測定位置の生体音情報の波形と当該測定位置の対称位置の生体音情報の波形との比較作業が容易になるというメリットがある。
また、図8のようなガイダンス画面550では、対の関係にある測定位置と対称位置とが2回ずつ測定された場合、これらの測定にて録音される4つの生体音情報の波形を同時表示させることができ、操作者Uは4つの波形を比較する作業をも容易に行えるようになっている。
また、図8に示すガイダンス画面550によれば、左右対称の関係にある測定位置同士のうち、左側の測定位置の生体音情報の波形を左側に表示し、右側の測定位置の生体音情報の波形を右側に表示するようになっており、操作者Uは左右のいずれの測定位置の波形であるかを一目で把握できるというメリットがある。
(第2変形例)
また、表示制御部113は、図9に示されるようなガイダンス画面650を表示部104に表示させるようになっていてもよい。図9のガイダンス画面650では、測定位置毎に、各測定位置の録音済の生体音情報の波形を表示させるボックスが示されており、各ボックスは、1回目の測定時の録音済の生体音情報の波形と、再測定時の録音済の生体音情報の波形とを示すものである。
すなわち、図9に示されるガイダンス画面650では、全ての測定位置についての生体音情報の波形を一括して確認できる。さらに、図9に示すガイダンス画面550においても、左右対称の関係にある測定位置同士のうち、左側の測定位置の生体音情報の波形を左側に表示し、右側の測定位置の生体音情報の波形を右側に表示するようになっており、操作者Uは左右のいずれの測定位置の波形であるかを一目で把握できるというメリットがある。
(ソフトウェアによる実現例)
最後に、制御部102の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、制御部102は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御部102の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御部102に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、制御部102を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電子聴診器から出力された生体音情報を処理・管理する情報処理装置に利用できる。
30 聴診器
100 端末装置(情報処理装置)
102 制御部
103 格納部(記憶装置)
104 表示部(表示装置)
111 異常判定部
112 記録処理部
113 表示制御部(ガイダンス部)
150 ガイダンス画面
200 聴診システム
300 擬似人体像

Claims (8)

  1. 聴診器を用いる使用者に対して、前記聴診器を当てるべき測定位置をガイダンスするガイダンス部と、
    前記ガイダンス部にてガイダンスされている測定位置を示す位置情報と、前記聴診器から入力している生体音情報とを対応付けて記憶装置に記録する処理である生体音測定処理を行う記録処理部と、
    前記生体音情報が異常候補であるか否かを判定する異常判定部とを備え、
    前記ガイダンス部は、前記異常判定部にて前記生体音情報が異常候補と判定された場合、異常候補と判定された生体音情報に対応付けられる前記位置情報に示される測定位置を異常測定位置とし、所定の規則において異常測定位置と対の関係になる測定位置を所定測定位置とすると、異常測定位置および所定測定位置の各々について、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるように前記ガイダンスを行うことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記異常判定部は、前記生体音情報が異常候補であるか否かを示す異常音情報を出力するようになっており、
    前記記録処理部は、前記位置情報と前記生体音情報と前記異常音情報とを対応付けて前記記憶装置に記録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記記憶装置に記憶されている生体音情報のうち、第1測定位置の位置情報に対応付けられている生体音情報の波形と、前記所定の規則において第1測定位置と対の関係になる第2測定位置の位置情報に対応付けられている生体音情報の波形とを同時に表示装置に表示させる表示制御部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ガイダンス部は、
    前記ガイダンス済および前記ガイダンスが済んでいない測定位置を擬似人体像上に示した画像を表示装置に表示し、
    前記画像において、前記異常測定位置の表示形態と、前記異常測定位置以外の測定位置の表示形態とを異ならせることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記ガイダンス部は、
    前記ガイダンス済および前記ガイダンスが済んでいない測定位置を擬似人体像上に示した画像を表示装置に表示し、
    前記画像において、前記異常測定位置および前記所定測定位置の表示形態と、前記異常測定位置および前記所定測定位置以外の測定位置の表示形態とを異ならせることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置が、聴診器を用いる使用者に対して、前記聴診器を当てるべき測定位置をガイダンスするガイダンス工程と、
    前記情報処理装置が、前記ガイダンス工程にてガイダンスされている測定位置を示す位置情報と、前記聴診器から入力している生体音情報とを対応付けて記憶装置に記録する処理である生体音測定処理を行う記録工程と、
    前記情報処理装置が、前記生体音情報が異常候補であるか否かを判定する判定工程とを含み、
    前記情報処理装置が、前記記録工程にて前記生体音情報が異常候補と判定された場合、前記ガイダンス工程では、異常候補と判定された生体音情報に対応付けられる前記位置情報に示される測定位置を異常測定位置とし、所定の規則において異常測定位置と対の関係になる測定位置を所定測定位置とすると、異常測定位置および所定測定位置の各々について、前記生体音測定処理が少なくとも2回ずつ実行されるように前記ガイダンスを行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  7. コンピュータを請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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