JP2017000198A - 電子聴診システム - Google Patents
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Abstract
【課題】聴診器を扱う者によらず聴診条件を正確に再現可能な電子聴診器を提供する。【解決手段】電子聴診器2は、生体表面6に当接されるチェストピース21を備えている。位置取得部3は、チェストピース21の生体表面6に対する位置を示す位置情報を取得する。当接状態取得部4は、チェストピース21の生体表面6に対する当接状態を示す当接状態情報を取得する。記録部5は、位置情報と当接状態情報を関連付けて記録する。【選択図】図1
Description
本発明は、電子聴診器を用いる電子聴診システムに関する。
例えば特許文献1と2は、電子聴診器から得られる生体情報を可視化して診断に用いるシステムを開示している。
聴診は熟練を要する技術であり、正しい生体情報を得るためには、所定の聴診条件を正確に再現する必要がある。担当医が変更になった場合だけでなく、遠隔医療や在宅医療の場面において担当医以外の者(家族など)が聴診器を扱う場合において、聴診条件の再現に困難性が生じうる。
よって、本発明は、聴診器を扱う者によらず聴診条件を正確に再現可能にすることを目的とする。
また、本発明は、電子聴診を通じて、より正確かつ多角的な診断を支援することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第一の態様は、電子聴診システムであって、
生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す当接状態情報を取得する当接状態取得部と、
前記位置情報と前記当接状態情報を関連付けて記録する記録部と、
を備えている。
生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す当接状態情報を取得する当接状態取得部と、
前記位置情報と前記当接状態情報を関連付けて記録する記録部と、
を備えている。
このような構成によれば、電子聴診器による聴診時において、患者の生体情報のみならず、チェストピースの生体表面に対する位置と当接状態に係る情報を取得できる。例えば、熟練した医師による聴診の仕方を客観的なデータとして取得したり、研修中の医師の聴診の仕方を客観的に評価したりできる。また、このデータを次回以降の診察に利用することにより、聴診器を扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件を正確に再現可能にできる。
具体的には、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記チェストピースは、加速度センサ、傾斜センサ、および圧力センサの少なくとも一つを含む当接状態センサを備えており、
前記当接状態取得部は、前記当接状態センサからの出力に基づいて、前記チェストピースの姿勢と前記生体表面に対する当接圧の少なくとも一方を、前記当接状態情報として取得する。
前記チェストピースは、加速度センサ、傾斜センサ、および圧力センサの少なくとも一つを含む当接状態センサを備えており、
前記当接状態取得部は、前記当接状態センサからの出力に基づいて、前記チェストピースの姿勢と前記生体表面に対する当接圧の少なくとも一方を、前記当接状態情報として取得する。
具体的には、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記位置取得部は、
前記チェストピースに向けて所定の波長を有する波を出力する送波部と、
前記送波部より出力され前記チェストピースに反射された波を検出する受波部と、
を備えており、
前記位置取得部は、前記受波部からの出力に基づいて前記位置情報を取得する。
前記位置取得部は、
前記チェストピースに向けて所定の波長を有する波を出力する送波部と、
前記送波部より出力され前記チェストピースに反射された波を検出する受波部と、
を備えており、
前記位置取得部は、前記受波部からの出力に基づいて前記位置情報を取得する。
あるいは、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記位置取得部は、前記生体表面と前記チェストピースの画像を取得する撮像部を備えており、
前記位置取得部は、前記画像に基づいて前記位置情報を取得する。
前記位置取得部は、前記生体表面と前記チェストピースの画像を取得する撮像部を備えており、
前記位置取得部は、前記画像に基づいて前記位置情報を取得する。
この場合、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記位置取得部は、前記画像中の特徴点を抽出し、当該特徴点に基づいて前記位置情報を取得する。
前記位置取得部は、前記画像中の特徴点を抽出し、当該特徴点に基づいて前記位置情報を取得する。
第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記記録部は、前記位置情報および前記当接状態情報が取得された時点を、当該位置情報および当該当接状態情報と関連付けて記録する。
前記記録部は、前記位置情報および前記当接状態情報が取得された時点を、当該位置情報および当該当接状態情報と関連付けて記録する。
このような構成によれば、移行聴診時におけるチェストピースの移動経路を、客観的なデータとして記録できる。したがって、このデータを次回以降の診察に利用することにより、聴診器を扱う者によらず移行聴診を正確に再現可能にできる。
第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記記録部に記録されている前記位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報をユーザに提供する誘導情報提供部を備えている。
前記記録部に記録されている前記位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報をユーザに提供する誘導情報提供部を備えている。
このような構成によれば、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者にチェストピースが当接される位置を一定にできる。そのような位置は、生体情報を正確に取得できる位置として決定された蓋然性が高いため、複数の機会にわたって行なわれる診察の信頼性を高めることができる。
この場合、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記誘導情報提供部は、前記生体表面に前記誘導情報を光学的に示す。
前記誘導情報提供部は、前記生体表面に前記誘導情報を光学的に示す。
この場合、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記誘導情報は、過去に取得された聴診行為の画像を含んでいる。
前記誘導情報は、過去に取得された聴診行為の画像を含んでいる。
あるいは、第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記誘導情報は、前記位置までの距離を示す数値、前記位置までの距離に応じて変化する音、前記位置までの距離に応じて変化する振動、前記位置までの距離に応じて変化する光の少なくとも一つである。
前記誘導情報は、前記位置までの距離を示す数値、前記位置までの距離に応じて変化する音、前記位置までの距離に応じて変化する振動、前記位置までの距離に応じて変化する光の少なくとも一つである。
第一の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記当接状態情報に基づいて、当該当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報をユーザに提供する再現情報提供部を備えている。
前記当接状態情報に基づいて、当該当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報をユーザに提供する再現情報提供部を備えている。
このような構成によれば、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者の生体表面に対するチェストピースの当接状態を一定にできる。チェストピースの配置のみならず、客観的なデータを用いて当接状態も再現させることにより、熟練を要するとされる聴診条件の再現を容易にできる。したがって、複数の機会にわたって行なわれる診察の信頼性を高めることができる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第二の態様は、電子聴診システムであって、
第一ユーザにより生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す第一位置情報を取得する第一位置取得部と、
前記第一位置取得部から遠隔した場所に配置され、前記チェストピースが配置されるべき前記生体表面における目標位置を示す目標位置情報を送信する位置情報送信部と、
前記位置情報送信部により送信された前記目標位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記第一位置取得部により取得された前記第一位置情報と前記位置情報受信部により受信された前記目標位置情報に基づいて、前記目標位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報を前記第一ユーザに提供する誘導情報提供部と、
を備えている。
第一ユーザにより生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す第一位置情報を取得する第一位置取得部と、
前記第一位置取得部から遠隔した場所に配置され、前記チェストピースが配置されるべき前記生体表面における目標位置を示す目標位置情報を送信する位置情報送信部と、
前記位置情報送信部により送信された前記目標位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記第一位置取得部により取得された前記第一位置情報と前記位置情報受信部により受信された前記目標位置情報に基づいて、前記目標位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報を前記第一ユーザに提供する誘導情報提供部と、
を備えている。
例えば、目標位置情報は、第二ユーザにより送信されうる。第二ユーザは、第一ユーザから遠隔した場所に居る。例えば、第二ユーザは医師である。第一ユーザの例としては、第二ユーザとは別室に居る医師、第二ユーザとは別の病院に居る医師、在宅治療中の患者の家族などが挙げられる。
上記の構成によれば、第一ユーザは、遠隔地より提供される指示としての目標位置情報に基づいて、チェストピースを正確に所定の位置へ配置できる。これにより、第一ユーザは、遠隔地より提供される指示に基づいて聴診を行なうことができる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件を正確に再現可能にできる。
第二の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
第二ユーザに使用されるダミーチェストピースを備えているダミー聴診器と、
前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する。
第二ユーザに使用されるダミーチェストピースを備えているダミー聴診器と、
前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する。
このような構成によれば、第二ユーザは、より直観的な操作を通じて、第一ユーザへ目標位置情報を送信できる。これにより、目標位置情報の精度を高めることができ、第一ユーザは、チェストピースを所定の位置へより正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件をより正確に再現可能にできる。
この場合、第二の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す第一当接状態情報を取得する第一当接状態取得部と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する当接状態を示す第二当接状態情報を取得する第二当接状態取得部と、
前記第二当接状態情報を送信する当接状態情報送信部と、
前記当接状態情報送信部とは遠隔した場所に配置され、前記第二当接状態情報を受信する当接状態情報受信部と、
前記第一当接状態情報と前記第二当接状態情報に基づいて、当該第二当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報を前記第一ユーザに提供する再現情報提供部と、
を備えている。
前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す第一当接状態情報を取得する第一当接状態取得部と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する当接状態を示す第二当接状態情報を取得する第二当接状態取得部と、
前記第二当接状態情報を送信する当接状態情報送信部と、
前記当接状態情報送信部とは遠隔した場所に配置され、前記第二当接状態情報を受信する当接状態情報受信部と、
前記第一当接状態情報と前記第二当接状態情報に基づいて、当該第二当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報を前記第一ユーザに提供する再現情報提供部と、
を備えている。
このような構成によれば、第二ユーザは、直観的な操作を通じて、チェストピースの当接状態に係る情報を第一ユーザへ送信できる。チェストピースの配置のみならず、客観的なデータを用いて当接状態も再現させることにより、第一ユーザは、熟練を要するとされる聴診条件の再現を容易になしうる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件をより正確に再現可能にできる。
あるいは、第二の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミー生体表面に対する第二ユーザの視線位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する。
前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミー生体表面に対する第二ユーザの視線位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する。
このような構成によれば、第二ユーザが聴診器を保持していなくても、第一ユーザへ目標位置情報を送信できる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第三の態様は、電子聴診システムであって、
被検者の生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースにより取得された生体音を前記位置情報と関連付けて記録する記録部と、
前記位置情報に関連付けられて記録された前記生体音を解析する解析部と、
前記解析部による解析結果を前記位置情報と関連付けて表示する表示部と、
を備えている。
被検者の生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースにより取得された生体音を前記位置情報と関連付けて記録する記録部と、
前記位置情報に関連付けられて記録された前記生体音を解析する解析部と、
前記解析部による解析結果を前記位置情報と関連付けて表示する表示部と、
を備えている。
このような構成によれば、チェストピースを通じて取得された生体音の解析結果がいずれの聴診位置において得られたものであるかを容易に管理できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
第三の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記記録部は、前記位置情報および前記生体音が取得された時点を、当該位置情報および当該生体音と関連付けて記録し、
前記表示部は、前記解析結果を、前記時点に基づいて時系列に表示する。
前記記録部は、前記位置情報および前記生体音が取得された時点を、当該位置情報および当該生体音と関連付けて記録し、
前記表示部は、前記解析結果を、前記時点に基づいて時系列に表示する。
このような構成によれば、特定の聴診位置において取得された生体音の経時変化を容易に確認できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
第三の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記生体表面における複数の聴診位置と聴診順序を記憶している記憶部を備えており、
前記表示部は、前記複数の聴診位置に対応する前記解析結果を、前記聴診順序に基づいて表示する。
前記生体表面における複数の聴診位置と聴診順序を記憶している記憶部を備えており、
前記表示部は、前記複数の聴診位置に対応する前記解析結果を、前記聴診順序に基づいて表示する。
このような構成によれば、聴診に不慣れな者が誤った手順で聴診を行なった場合においても、あたかも正しい手順で聴診が行なわれたかのように解析結果を提示できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
第三の態様に係る電子聴診システムは、以下のように構成されうる。
前記被検者に装着されるセンサと、
前記センサを通じて前記被検者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
を備えており、
前記表示部は、前記生体情報と前記解析結果が時間的に同期された状態で表示する。
前記被検者に装着されるセンサと、
前記センサを通じて前記被検者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
を備えており、
前記表示部は、前記生体情報と前記解析結果が時間的に同期された状態で表示する。
このような構成によれば、生体情報を参照しながら生体音の解析結果を検討できる。例えば、生体音に異常が認められる場合、当該異常が認められた時点において他の生体情報にどのような変化が生じていたかなどを確かめることができる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例を以下詳細に説明する。図1の(A)は、第一実施形態に係る電子聴診システム1の機能構成を模式的に示している。
電子聴診システム1は、電子聴診器2を備えている。電子聴診器2は、生体表面に当接されるチェストピース21を備えている。
電子聴診システム1は、位置取得部3を備えている。位置取得部3は、チェストピース21の生体表面に対する位置を示す位置情報を取得するように構成されている。
電子聴診システム1は、当接状態取得部4を備えている。当接状態取得部4は、チェストピース21の生体表面に対する当接状態を示す当接状態情報を取得するように構成されている。「当接状態」とは、チェストピース21の生体表面に対する姿勢や当接圧により総合的に特定される状態を意味している。
電子聴診システム1は、記録部5を備えている。記録部5は、位置情報と当接状態情報を関連付けて記録するように構成されている。
図1の(B)は、一例として、心臓音の聴診時にチェストピース21が当接される生体表面6上における複数の位置を模式的に示している。Aは左室領域を示している。Bは右室領域を示している。Cは肺動脈領域を示している。Dは大動脈領域を示している。
ユーザが電子聴診器2で左室領域Aの聴診を行なうと、位置取得部3によりチェストピース21の位置を示す位置情報P1が取得され、当接状態取得部4によりチェストピース21の当接状態を示す当接状態情報C1が取得される。同様に、ユーザが電子聴診器2で右室領域B、肺動脈領域C、および大動脈領域Dの聴診を行なうと、右室領域Bについて位置情報P2と当接状態情報C2が、肺動脈領域Cについて位置情報P3と当接状態情報C3が、大動脈領域Dについて位置情報P4と当接状態情報C4が取得される。
すなわち、記録部5は、位置情報P1と当接状態情報C1を関連付けて記録する。同様に、記録部5は、位置情報P2と当接状態情報C2を関連付けて記録し、位置情報P3と当接状態情報C3を関連付けて記録し、位置情報P4と当接状態情報C4を関連付けて記録する。
記録部5は、メモリ素子、ハードディスク、および可搬型記録媒体の少なくとも一つにより実現されうる。
このような構成によれば、電子聴診器2による聴診時において、患者の生体情報のみならず、チェストピース21の生体表面6に対する位置と当接状態に係る情報を取得できる。例えば、熟練した医師による聴診の仕方を客観的なデータとして取得したり、研修中の医師の聴診の仕方を客観的に評価したりできる。また、このデータを次回以降の診察に利用することにより、聴診器を扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件を正確に再現可能にできる。
具体的には、図1の(A)に示されるように、チェストピース21は、当接状態センサ22を備えている。当接状態センサ22は、加速度センサ、傾斜センサ、および圧力センサの少なくとも一つを含んでいる。当接状態取得部4は、当接状態センサ22からの出力に基づいて、チェストピース21の姿勢と生体表面6に対する当接圧の少なくとも一方を、上記の当接状態情報として取得するように構成されている。
なお、チェストピース21が加速度センサを備える場合、当該加速度センサをチェストピース21の位置情報の取得に用いてもよい。
図2は、位置取得部3の一例を示している。本例においては、位置取得部3は、送波部31と受波部32を備えている。送波部31は、チェストピース21に向けて所定の波長を有する波(赤外線、超音波など)を出力するように構成されている。受波部32は、送波部31により出力されてチェストピース21により反射された波を検出するように構成されている。ここで「波」とは、電磁波のような横波と音波のような縦波の双方を含む意味である。
この場合、位置取得部3は、受波部32から出力される信号を、有線または無線通信を介して受信し、当該信号を処理することによって位置情報を取得する。送波部31と受波部32の種別は、チェストピース21の位置を把握できれば適宜に定められうる。また、送波部31と受波部32の種別に応じて、送波部31と受波部32の数や配置が適宜に定められうる。
図3の(A)は、位置取得部3の別例を示している。本例においては、位置取得部3は、撮像部33とスケール34を備えている。撮像部33は、所定の波長帯(可視光帯、赤外線帯など)を利用して、チェストピース21とスケール34を撮像するように構成されている。スケール34は、正規化された目盛りを有している。ここで「正規化された」とは、スケール34上の一単位(ここでは一目盛り)が、例えば1cmや1インチなどの別単位に対応付けられていることを意味する。
図示の例においては、スケール34は、患者の背後に配置されているが、患者の前半身における聴診位置に隣接する位置に配置されてもよい。あるいは、プロジェクタ等によりスケールが患者の前半身に投影されてもよい。
この場合、位置取得部3は、撮像部33により取得された画像を処理することにより、チェストピース21の位置情報を取得する。具体的には、撮像部33により取得された画像中の特徴点を抽出し、当該特徴点に基づいて位置情報を取得するように構成されている。本例における特徴点とは、スケール34の目盛りである。
なお、図3の(B)に示されるように、スケール34が使用されなくてもよい。この場合、撮像部33は、生体表面6上の特徴点を取得した画像から抽出するように構成される。生体表面6上の特徴点としては、黒子6a、傷痕6b、鎖骨6c、乳首6dなどが挙げられる。
位置取得部3は、位置情報の経時変化を取得するように構成されうる。この場合、記録部5は、当該位置情報の経時変化を記録するように構成される。
このような構成によれば、移行聴診時におけるチェストピース21の移動経路を、客観的なデータとして記録できる。したがって、このデータを次回以降の診察に利用することにより、聴診器を扱う者によらず移行聴診を正確に再現可能にできる。
記録部5は、位置情報と当接状態情報が取得された時点を、当該位置情報と当接状態情報と関連付けて記録するように構成されうる。
このような構成によれば、診察日時の異なる聴診データ同士を比較するなど、より多角的な分析が可能とされうる。
図1の(A)に示されるように、電子聴診システム1は、誘導情報提供部7を備えている。誘導情報提供部7は、記録部5に記録されている位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置へチェストピース21を誘導する誘導情報をユーザに提供するように構成されている。
このような構成によれば、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者にチェストピース21が当接される位置を一定にできる。そのような位置は、生体情報を正確に取得できる位置として決定された蓋然性が高いため、複数の機会にわたって行なわれる診察の信頼性を高めることができる。なお、誘導情報により誘導される聴診器は、必ずしも電子聴診器2であることを要しない。
図4の(A)は、誘導情報提供部7の一例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、ポインタ71を備えている。ポインタ71は、光線71aを出射可能な光源を備えている。ある程度指向性が高い光線を出射可能であれば、光源の種類は問わない。ポインタ71は、記録部5に記録されている位置情報P1からP4に基づいて、聴診位置である左室領域A、右室領域B、肺動脈領域C、および大動脈領域Dを指示する光線71aを、誘導情報として出力する。すなわち、誘導情報は、生体表面6上に光学的に示される。複数の聴診位置は、所定の聴診順序に応じて一つずつ順次に指示されてもよいし、複数の光線により一括に指示されてもよい。
このような構成によれば、ユーザは、光線71aに誘導されつつ、チェストピースを所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
記録部5が位置情報の経時変化も記録するように構成されている場合、ポインタ71は、図中に破線で示される光線71bがチェストピースの移動経路を指示するように構成されうる。この場合、ユーザは、光線71bに誘導されつつ、チェストピースを所定の経路に沿って正確に移動させうる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、移行聴診の経路を一定にできる。
移行聴診の場合、チェストピースの移動速度もまた再現されるべき聴診条件にふくまれる。光線71bを所定の速度で移動させる構成とすることにより、ユーザは、光線71bに誘導されつつ、チェストピースを所定の経路に沿って所定の速度で正確に移動させうる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、移行聴診の条件を再現できる。
図4の(B)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、プロジェクタ72を備えている。プロジェクタ72は、画像72aを誘導情報として患者の生体表面6上に投影するように構成されている。すなわち、誘導情報は、生体表面6上に光学的に示される。画像72aは、過去に取得された当該患者の聴診行為を含んでいる。画像72aの例としては、図3に示される撮像部33により撮像された画像、当該画像や図2に示される送波部31と受波部32により取得された位置情報に基づいてモデリングされたコンピュータグラフィクス画像が挙げられる。
図示の例においては、画像72aは、特徴点の一例としての乳首6dが特定可能とされている。ユーザは、当該特徴点を基準にして患者の位置を決定できる。画像72aは、過去に行なわれた聴診におけるチェストピース21の位置も特定可能とされている。ユーザは、位置が決定された患者の生体表面6上に投影されたチェストピース21の画像に重ねるように聴診器のチェストピースを配置できる。なお、誘導情報により誘導される聴診器は、必ずしも電子聴診器2であることを要しない。
このような構成によれば、ユーザは、過去に行なわれた聴診において配置されたチェストピース21の位置を確認しながら、チェストピースを所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
図5の(A)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、表示部73を備えている。表示部73は、画像73aを誘導情報として表示するように構成されている。画像73aは、図4の(B)に示される画像72aに相当する画像である。表示部73は、周知のモニタ等である。
このような構成によれば、ユーザは、過去に行なわれた聴診において配置されたチェストピース21の位置を参照しながら、チェストピースを所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。また、既存の設備を利用できるため、安価に電子聴診システム1を構成できる。なお、誘導情報により誘導される聴診器は、必ずしも電子聴診器2であることを要しない。
図5の(B)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、ヘッドマウントディスプレイ74を備えている。ヘッドマウントディスプレイ74は、画像74aを誘導情報として表示するように構成されている。画像74aは、図4の(B)に示される画像72aに相当し、ヘッドマウントディスプレイ74に表示される患者の画像(実像か撮像かは問わない)に重畳表示される。ヘッドマウントディスプレイ74を装着したユーザは、画像74a中に表示される特徴点を基準にして患者の位置を決定し、位置が決定された患者と重なるように表示されている画像74a中に含まれるチェストピース21の画像に重ねるように聴診器のチェストピースを配置できる。なお、誘導情報により誘導される聴診器は、必ずしも電子聴診器2であることを要しない。
このような構成によれば、ユーザは、過去に行なわれた聴診において配置されたチェストピース21の位置を確認しながら、チェストピースを所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
図6の(A)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、電子聴診器2に設けられた表示部23を備えている。表示部23は、記録部5に記録された位置情報が示す位置までの距離を示す数値を、誘導情報として表示するように構成されている。例えば、誘導情報提供部7は、記録部5に記録された位置情報が示す三次元座標(聴診位置)とチェストピース21の現在位置を示す三次元座標との差分を取得し、その結果が表示部23に表示される。チェストピース21の現在位置は、位置取得部3により取得される。チェストピース21が所定の聴診位置に配置されると、聴診位置を示す三次元座標と現在位置を示す三次元座標の差分はゼロとなる、ユーザは、表示部23に表示された数値がゼロである事実をもって、チェストピース21が所定の位置に配置されたことを認識できる。
このような構成によれば、ユーザは、表示部23に表示される数値がゼロに近づくのを確認しながら、チェストピース21を所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
なお、表示部23に代えて、聴診位置とチェストピース21の現在位置との差分を示す数値は、図5の(B)に示されるヘッドマウントディスプレイ74に表示される画像74a中に表示されてもよい。
図6の(B)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、記録部5に記録された聴診位置を示す位置情報とチェストピース21の現在位置との距離に応じて変化する音を出力するように構成されている。音は、電子聴診器2から出力されてもよいし、別の音源から出力されてもよい。
図示の例においては、チェストピース21が所定の聴診位置から離れた位置にあるときに第一の音が出力され、チェストピース21が所定の聴診位置に配置されたときに第二の音が出力される。第一の音と第二の音の相違の一例としては、音の大きさが挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて出力される音が大きくなる。
第一の音と第二の音の相違の別例としては、音の周波数(高低)が挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて出力される音(周波数)が高くなる。第一の音と第二の音の相違の別例としては、繰り返し出力される音のピッチが挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて繰返し出力される音のピッチが短くなる。第一の音を無音とし、第二の音を所定の音としてもよい。この場合、チェストピース21が所定の聴診位置に配置された場合にのみ当該所定の音が出力される。当該所定の音は、音声アナウンスでもよい。なお、音の大小、音(周波数)の高低、ピッチの長短については、上記に示した例と逆であってもよい。
このような構成によれば、ユーザは、出力される音に誘導されつつ、チェストピース21を所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
図6の(C)は、誘導情報提供部7の別例を示している。本例においては、誘導情報提供部7は、記録部5に記録された聴診位置を示す位置情報とチェストピース21の現在位置との距離に応じて変化する振動を出力するように構成されている。
図示の例においては、チェストピース21が所定の聴診位置から離れた位置にあるときに第一の振動が出力され、チェストピース21が所定の聴診位置に配置されたときに第二の振動が出力される。第一の振動と第二の振動の相違の一例としては、振動の大きさが挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて出力される振動が大きくなる。
第一の振動と第二の振動の相違の別例としては、繰り返し出力される振動のピッチが挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて繰返し出力される振動のピッチが短くなる。第一の振動を無振動とし、第二の音を所定の振動としてもよい。この場合、チェストピース21が所定の聴診位置に配置された場合にのみ当該所定の振動が出力される。なお、振動の大小、ピッチの長短については、上記に示した例と逆であってもよい。
図示を省略するが、誘導情報提供部7の別例として、電子聴診器2は、発光部を備えうる。この場合、誘導情報提供部7は、記録部5に記録された聴診位置を示す位置情報とチェストピース21の現在位置との距離に応じて変化する光を出力するように構成されている。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置から離れた位置にあるときに第一の光が出力され、チェストピース21が所定の聴診位置に配置されたときに第二の光が出力される。第一の光と第二の光の相違の一例としては、光の輝度が挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて出力される光の輝度が高くなる。
第一の光と第二の光の相違の別例としては、光の色が挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて出力される光が緑から赤へ変化する。第一の光と第二の光の相違の別例としては、点滅のピッチが挙げられる。例えば、チェストピース21が所定の聴診位置に近づくにつれて点滅のピッチが短くなる。第一の光を無光とし、第二の光を所定の光としてもよい。この場合、チェストピース21が所定の聴診位置に配置された場合にのみ当該所定の光が出力される。なお、輝度の高低、色の関係、点滅ピッチの長短については、上記に示した例と逆であってもよい。
このような構成によれば、ユーザは、出力される光に誘導されつつ、チェストピース21を所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
図6を参照して説明した聴診位置までの距離に応じて変化する誘導情報の例(数値、音、振動、光)は、二つ以上が任意に組み合わせられうる。
このような構成によれば、ユーザは、出力される音に誘導されつつ、チェストピース21を所定の位置へ正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、複数の機会にわたり、チェストピースが当接される位置を一定にできる。
図1の(A)に示されるように、電子聴診システム1は、再現情報提供部8を備えている。再現情報提供部8は、記録部5に記録されている当接状態情報に基づいて、当該当接状態情報が示すチェストピース21の当接状態を再現するための再現情報を、ユーザに提供するように構成されている。
このような構成によれば、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者の生体表面6に対するチェストピース21の当接状態を一定にできる。チェストピース21の配置のみならず、客観的なデータを用いて当接状態も再現させることにより、熟練を要するとされる聴診条件の再現を容易にできる。したがって、複数の機会にわたって行なわれる診察の信頼性を高めることができる。
図7の(A)は、再現情報提供部8の一例を示している。本例においては、再現情報提供部8は、電子聴診器2に設けられた表示部24を備えている。表示部24は、チェストピース21の現在の姿勢に対応する円24aを表示し、当該円24aが十字の標線の中心24bに配置されたときにチェストピース21が目標の姿勢に達したことを示すように構成されている。図示の例においては、中心24bの左上方に円24aが表示されている。この場合、ユーザは、図中の右下方に相当する方向へチェストピース21を傾けることにより、円24aを中心24bへ移動させる。
当接圧に係る情報が再現情報に含まれる場合、表示部24は、目標の当接圧に達したときに円24aの色が変わるように構成されうる。ユーザは、上記のように円24aの位置を調節することによってチェストピース21の姿勢を変更し、中心24bに配置された円24aを変色させることによって、目標の当接圧を得る。
このような構成によれば、記録部5に記録されている当接状態情報に対応するチェストピース21の当接状態を、直観的な操作で再現できる。したがって、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者の生体表面6に対するチェストピース21の当接状態を容易に一定にできる。
図7の(B)は、再現情報提供部8の一例を示している。本例においては、再現情報提供部8は、電子聴診器2に設けられた表示部25を備えている。表示部25は、例えば八個の発光部を備えており、目標の姿勢に達するためにチェストピース21を傾けることが必要な方向に位置している発光部が発光するように構成されている。図示の例においては、図中の右下方に相当する方向に位置する発光部が発光している。この場合、ユーザは、図中の右下方に相当する方向へチェストピース21を傾けることにより、チェストピース21を目標の姿勢に到達させる。
当接圧に係る情報が再現情報に含まれる場合、表示部25は、目標の当接圧に達したときに発光部の色が変わるように構成されうる。ユーザは、上記のように発光部の誘導に従ってチェストピース21の姿勢を変更し、当該発光部を変色させることによって、目標の当接圧を得る。
このような構成によれば、記録部5に記録されている当接状態情報に対応するチェストピース21の当接状態を、直観的な操作で再現できる。したがって、聴診器を扱う者によらず、複数の機会にわたり、患者の生体表面6に対するチェストピース21の当接状態を容易に一定にできる。
なお、表示部24あるいは表示部25に代えて、チェストピース21の現在の当接状態と目標当接状態との差分を示す表示は、図5の(B)に示されるヘッドマウントディスプレイ74に表示される画像74a中に表示されてもよい。
チェストピース21の現在の当接状態と目標当接状態との差分は、必ずしも視覚的にユーザに提供されることを要しない。例えば、当該差分は、音声ガイダンスを通じて聴覚的にユーザに提供されうる。図7の(A)と(B)に示される例の場合、再現情報提供部8は、「チェストピースを右下に傾けて、やや強く押し当てて下さい。」というメッセージを出力する。音源の位置は、適宜に定められうる。
本実施形態に係る電子聴診システム1は、位置情報および当接状態情報が取得される機会と誘導情報および制限情報が提供される機会が異なっていることを前提としている。なお、位置情報と当接状態情報の取得に係る電子聴診器2を使用するユーザと、誘導情報と再現情報の提供を受けるユーザは、同一であっても相違してもよい。また、位置情報と当接状態情報を取得する場所と、誘導情報と再現情報の提供を受ける場所は、同一であっても相違してもよい。
本実施形態において、位置取得部3、当接状態取得部4、誘導情報提供部7、および再現情報提供部8の各機能の少なくとも一部は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。位置取得部3、当接状態取得部4、誘導情報提供部7、および再現情報提供部8のうち少なくとも二つは、共通のプロセッサおよびメモリにより実現されうる。
図8は、第二実施形態に係る電子聴診システム100の機能構成を模式的に示している。第一実施形態に係る電子聴診システム1と同一または同等の構成要素については、同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
電子聴診システム100は、電子聴診器2を備えている。電子聴診器2は、第一ユーザ101に使用されることを想定している。電子聴診器2は、生体表面6に当接されるチェストピース21を備えている。
電子聴診システム100は、第一位置取得部103を備えている。第一位置取得部103は、チェストピース21の生体表面6に対する位置を示す第一位置情報を取得するように構成されている。第一位置情報を取得するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における位置取得部3に関して例示された各構成が採用されうる。
電子聴診システム100は、位置情報送信部111を備えている。位置情報送信部111は、第一位置取得部103から遠隔した場所に配置されている。位置情報送信部111は、チェストピース21が配置されるべき生体表面6における目標位置を示す目標位置情報を送信するように構成されている。
電子聴診システム100は、位置情報受信部105を備えている。位置情報受信部105は、位置情報送信部111から遠隔した場所に配置されている。位置情報受信部105は、位置情報送信部111により送信された目標位置情報を受信するように構成されている。
電子聴診システム100は、誘導情報提供部107を備えている。誘導情報提供部107は、第一位置取得部103により取得された第一位置情報と位置情報受信部105により受信された目標位置情報に基づいて、当該目標位置情報が示す目標位置へチェストピース21を誘導する誘導情報を、第一ユーザ101に提供するように構成されている。誘導情報を提供するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における誘導情報提供部7に関して例示された各構成が採用されうる。
例えば、目標位置情報は、第二ユーザ102により送信されうる。第二ユーザ102は、第一ユーザ101から遠隔した場所に居る。例えば、第二ユーザ102は医師である。第一ユーザ101の例としては、第二ユーザ102とは別室に居る医師、第二ユーザ102とは別の病院に居る医師、在宅治療中の患者の家族などが挙げられる。
上記の構成によれば、第一ユーザ101は、遠隔地より提供される指示としての目標位置情報に基づいて、チェストピース21を正確に所定の位置へ配置できる。これにより、第一ユーザ101は、遠隔地より提供される指示に基づいて聴診を行なうことができる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件を正確に再現可能にできる。
電子聴診システム100は、ダミー聴診器112を備えうる。ダミー聴診器112は、第二ユーザ102に使用されることを想定している。ダミー聴診器112は、ダミーチェストピース121を備えている。
電子聴診システム100は、表示装置113を備えている。表示装置113は、生体表面6に対応するダミー生体表面113aを含む画像を表示するように構成されている。ダミー生体表面113aを含む画像の例としては、適宜の撮像装置により撮像された画像、当該画像等に基づいてモデリングされたコンピュータグラフィクス画像が挙げられる。当該画像は、第一ユーザ101が対面している患者をリアルタイムに撮像したものでもよいし、当該患者が過去に聴診を受けた際に撮像されたものでもよい。
電子聴診システム100は、第二位置取得部114を備えている。第二ユーザ102は、表示装置113に表示されているダミー生体表面113aにおける適切な聴診位置へダミーチェストピース121を配置する。第二位置取得部114は、ダミーチェストピース121のダミー生体表面113aに対する位置を示す第二位置情報を取得するように構成されている。
第二位置情報を取得するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における位置取得部3に関して例示された各構成が採用されうる。あるいは、タッチパネル画面を有する表示装置113を用い、ダミーチェストピース121のタッチパネル画面に対する当接位置を検出することにより、第二位置情報が取得されてもよい。
この場合、位置情報送信部111は、第二位置取得部114により取得された第二位置情報を、目標位置情報として送信するように構成されている。
このような構成によれば、第二ユーザ102は、より直観的な操作を通じて、第一ユーザ101へ目標位置情報を送信できる。これにより、目標位置情報の精度を高めることができ、第一ユーザ101は、チェストピース21を所定の位置へより正確に配置できる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件をより正確に再現可能にできる。
電子聴診システム100は、第一当接状態取得部104を備えている。第一当接状態取得部104は、電子聴診器2のチェストピース21の生体表面6に対する当接状態を示す第一当接状態情報を取得するように構成されている。第一当接状態情報を取得するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における当接状態取得部4に関して例示された各構成が採用されうる。
電子聴診システム100は、第二当接状態取得部115を備えている。第二当接状態取得部115は、ダミー聴診器112のダミーチェストピース121のダミー生体表面113aに対する当接状態を示す第二当接状態情報を取得するように構成されている。
第二当接状態情報を取得するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における当接状態取得部4に関して例示された各構成が採用されうる。あるいは、タッチパネル画面を有する表示装置113を用い、ダミーチェストピース121のタッチパネル画面に対する当接圧を検出することにより、第二当接状態情報が取得されてもよい。
電子聴診システム100は、当接状態情報送信部116を備えている。位置情報送信部111は、第一位置取得部103から遠隔した場所に配置されている。位置情報送信部111は、チェストピース21が配置されるべき生体表面6における目標位置を示す目標位置情報を送信するように構成されている。
電子聴診システム100は、当接状態情報受信部106を備えている。当接状態情報受信部106は、当接状態情報送信部116から遠隔した場所に配置されている。当接状態情報受信部106は、当接状態情報送信部116により送信された第二当接状態情報を受信するように構成されている。
電子聴診システム100は、再現情報提供部108を備えている。再現情報提供部108は、第一当接状態取得部104により取得された第一当接状態情報と当接状態情報受信部106により受信された第二当接状態情報に基づいて、当該第二当接状態情報が示すチェストピース21の当接状態を再現するための再現情報を、第一ユーザ101に提供するように構成されている。再現情報を提供するための構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1における再現情報提供部8に関して例示された各構成が採用されうる。
このような構成によれば、第二ユーザ102は、直観的な操作を通じて、チェストピース21の当接状態に係る情報を第一ユーザ101へ送信できる。チェストピース21の配置のみならず、客観的なデータを用いて当接状態も再現させることにより、第一ユーザ101は、熟練を要するとされる聴診条件の再現を容易になしうる。したがって、聴診器を取り扱う者に依らず、生体情報を適切に取得するための聴診条件をより正確に再現可能にできる。
第二位置取得部114は、ダミー生体表面113aに対する第二ユーザ102の視線位置を示す第二位置情報を取得するように構成されうる。第二ユーザ102の視線位置検出は、周知の視線検出技術が用いられる。この場合、位置情報送信部111は、このようにして取得された第二位置情報を、目標位置情報として送信する。
このような構成によれば、第二ユーザ102が聴診器を保持していなくても、第一ユーザ101へ目標位置情報を送信できる。
本実施形態において、第一位置取得部103、第一当接状態取得部104、位置情報受信部105、当接状態情報受信部106、誘導情報提供部107、および再現情報提供部108の各機能の少なくとも一部は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。第一位置取得部103、第一当接状態取得部104、位置情報受信部105、当接状態情報受信部106、誘導情報提供部107、および再現情報提供部108のうち少なくとも二つは、共通のプロセッサおよびメモリにより実現されうる。
本実施形態において、位置情報送信部111、第二位置取得部114、第二当接状態取得部115、および当接状態情報送信部116の各機能の少なくとも一部は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。位置情報送信部111、第二位置取得部114、第二当接状態取得部115、および当接状態情報送信部116のうち少なくとも二つは、共通のプロセッサおよびメモリにより実現されうる。
図9は、第三実施形態に係る電子聴診システム200の機能構成を模式的に示している。第一実施形態に係る電子聴診システム1と同一または同等の構成要素については、同一の参照番号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
電子聴診システム200は、記録部204を備えている。記録部204は、チェストピース21により取得された被検者201の生体音を、位置取得部3により取得されたチェストピース21の位置情報と関連付けて記録するように構成されている。
記録部204は、メモリ素子、ハードディスク、および可搬型記録媒体の少なくとも一つにより実現されうる。
電子聴診システム200は、解析部205を備えている。解析部205は、位置情報に関連付けて記録部204に記録された生体音を解析するように構成されている。解析の例としては、振幅分析、周波数分析、ケプストラム分析などが挙げられる。
電子聴診システム200は、表示部206を備えている。表示部206は、解析部205による解析結果を、位置取得部3により取得された位置情報と関連付けて表示するように構成されている。
図10の(A)は、記録部204に記録されているデータと聴診位置の関係を模式的に示している。左室領域Aにおいてチェストピース21に取得された生体音データA1は、位置取得部3により取得された位置情報P1と関連付けられて記録されている。同様に、右室領域Bにおいて取得された生体音データA2は、位置情報P2と関連付けられて記録されており、肺動脈領域Cにおいて取得された生体音データA3は、位置情報P3と関連付けられて記録されており、大動脈領域Dにおいて取得された生体音データA4は、位置情報P4と関連付けられて記録されている。
図10の(B)に示されるように、聴診位置がユーザにより指定されると、当該聴診位置に対応する位置情報に関連付けられている生体音の解析結果が、表示部206に表示される。例えば、聴診位置として左室領域Aがユーザに指定されると、位置情報P1に関連付けられている生体音データA1の解析結果AAが、表示部206に表示される。以降の説明において、生体音データA2の解析結果をABと表記し、生体音データA3の解析結果をACと表記し、生体音データA4の解析結果をADと表記する。
解析結果AA〜ADは、図示のように被検者201の身体を示す画像上の各聴診位置に対応する位置に重なるように表示されてもよいし、聴診位置との対応が把握できれば、図10の(A)に示される引き出し線等を用いて表示部206内の任意の位置に表示されてもよい。解析結果AA〜ADは、ユーザによる聴診位置の指定に応じて少なくとも一つが個別に表示されてもよいし、全ての解析結果が一括して表示されてもよい。
解析結果AA〜ADの表示態様の例としては、現在の生体音波形、ある時点から別の時点までの波形振幅の平均値、最大値および最小値、計測期間中における波形振幅の平均値、最大値および最小値、振幅と周波数解析の結果として得られるスペクトログラム(図11の(A)参照)やレーダチャート(図11の(B)参照)などが挙げられる。
このような構成によれば、チェストピース21を通じて取得された生体音の解析結果がいずれの聴診位置において得られたものであるかを容易に管理できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
記録部204は、上記位置情報と生体音が取得された時点を、当該位置情報および生体音と関連付けて記録するように構成されている。ここで「時点」とは、一度の聴診機会における異なる時点を意味してもよいし、一度の聴診機会が同じ「時点」とみなされてもよい。図10の(A)においては、一度の聴診機会が符号T1で表されている。図10の(c)においては、聴診機会T1における異なる時点が符号t1〜t4で表されている。
この場合、表示部206は、解析部205により得られる解析結果を、上記時点に基づいて時系列に表示するように構成されている。図12の(A)に示される例においては、複数の聴診機会T1〜T3の各々において得られた左室領域Aに係る解析結果AAが、表示部206において時系列に表示されている。
このような構成によれば、特定の聴診位置において取得された生体音の経時変化を容易に確認できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
図9に示されるように、電子聴診システム200は、記憶部207を備えている。記憶部207は、生体表面6における複数の聴診位置と聴診順序を記憶するように構成されている。心臓音の聴診の場合、記憶部207は、左室領域A、右室領域B、肺動脈領域C、および大動脈領域Dを含む複数の聴診位置を記憶している。また、記憶部207は、左室領域A、右室領域B、肺動脈領域C、および大動脈領域Dの順に聴診が行なわれるべきという聴診順序を記憶している。聴診順序は、疾患や患者によって変更されうる。
記憶部207は、メモリ素子、ハードディスク、および可搬型記録媒体の少なくとも一つにより実現されうる。
この場合、表示部206は、複数の聴診位置に対応する解析部205による解析結果を、記憶部207に記憶されている聴診順序に基づいて表示するように構成されている。図12の(B)は、ユーザが誤った順序で聴診を行なった場合を示している。具体的には、聴診機会T1において、肺動脈領域C(時点t1)、左室領域A(時点t2)、大動脈領域D(時点t3)、および右室領域B(時点t4)の順で聴診が行なわれたことが示されている。
本実施形態の構成によれば、左室領域A、右室領域B、肺動脈領域C、および大動脈領域Dの順に聴診が行なわれるべきという聴診順序が記憶部207に記憶されているため、表示部206は、左室領域に係る解析結果AA、右室領域に係る解析結果AB、肺動脈領域Cに係る解析結果AC、および大動脈領域Dに係る解析結果ADの順に並ぶように、各解析結果を表示する。
このような構成によれば、聴診に不慣れな者が誤った手順で聴診を行なった場合においても、あたかも正しい手順で聴診が行なわれたかのように解析結果を提示できる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
図9に示されるように、電子聴診システム200は、センサ208と生体情報取得部209を備えている。センサ208は、被検者201に装着されるように構成されている。センサ208の例としては、パルスフォトメータのプローブ、心電計の電極、脳波計の電極、体温センサなどが挙げられる。生体情報取得部209は、センサ208を通じて被検者201の生体情報を取得するように構成されている。
この場合、表示部206は、生体情報取得部209により取得された生体情報と解析部205により取得された解析結果が時間的に同期された状態で表示するように構成されている。
このような構成によれば、生体情報を参照しながら生体音の解析結果を検討できる。例えば、生体音に異常が認められる場合、当該異常が認められた時点において他の生体情報にどのような変化が生じていたかなどを確かめることができる。したがって、より正確かつ多角的な診断を支援できる。
本実施形態において、位置取得部3、解析部205、および生体情報取得部209の各機能の少なくとも一部は、通信可能に接続されたプロセッサとメモリの協働により実行されるソフトウェアにより実現されている。プロセッサの例としては、CPUやMPUが挙げられる。メモリの例としては、RAMやROMが挙げられる。位置取得部3、解析部205、および生体情報取得部209のうち少なくとも二つは、共通のプロセッサおよびメモリにより実現されうる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
上記の各実施形態においては、心臓音の聴診を行なう場合が例示されている。しかしながら、呼吸音の聴診や腹部音の聴診を行なう場合においても、上記各実施形態の構成が適用されうる。
第三実施形態に係る電子聴診システム200の構成は、第一実施形態に係る電子聴診システム1と第二実施形態に係る電子聴診システム100の構成と適宜に組み合わせられうる。
1:電子聴診システム、2:電子聴診器、21:チェストピース、3:位置取得部、31:送波部、32:受波部、33:撮像部、4:当接状態取得部、5:記録部、6:生体表面、7:誘導情報提供部、8:再現情報提供部、100:電子聴診システム、101:第一ユーザ、102:第二ユーザ、103:第一位置取得部、104:第一当接状態取得部、105:位置情報受信部、106:当接状態情報受信部、107:誘導情報提供部、108:再現情報提供部、111:位置情報送信部、112:ダミー聴診器、121:ダミーチェストピース、113:表示装置、113a:ダミー生体表面、114:第二位置取得部、115:第二当接状態取得部、116:当接状態情報送信部、200:電子聴診システム、201:被検者、204:記録部、205:解析部、206:表示部、207:記憶部、208:センサ、209:生体情報取得部、A:左室領域、B、右室領域、C:肺動脈領域、D:大動脈領域
Claims (19)
- 生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す当接状態情報を取得する当接状態取得部と、
前記位置情報と前記当接状態情報を関連付けて記録する記録部と、
を備えている、
電子聴診システム。 - 前記チェストピースは、加速度センサ、傾斜センサ、および圧力センサの少なくとも一つを含む当接状態センサを備えており、
前記当接状態取得部は、前記当接状態センサからの出力に基づいて、前記チェストピースの姿勢と前記生体表面に対する当接圧の少なくとも一方を、前記当接状態情報として取得する、
請求項1に記載の電子聴診システム。 - 前記位置取得部は、
前記チェストピースに向けて所定の波長を有する波を出力する送波部と、
前記送波部より出力され前記チェストピースに反射された波を検出する受波部と、
を備えており、
前記位置取得部は、前記受波部からの出力に基づいて前記位置情報を取得する、
請求項1または2に記載の電子聴診システム。 - 前記位置取得部は、前記生体表面と前記チェストピースの画像を取得する撮像部を備えており、
前記位置取得部は、前記画像に基づいて前記位置情報を取得する、
請求項1または2に記載の電子聴診システム。 - 前記位置取得部は、前記画像中の特徴点を抽出し、当該特徴点に基づいて前記位置情報を取得する、
請求項4に記載の電子聴診システム。 - 前記記録部は、前記位置情報および前記当接状態情報が取得された時点を、当該位置情報および当該当接状態情報と関連付けて記録する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の電子聴診システム。 - 前記記録部に記録されている前記位置情報に基づいて、当該位置情報が示す位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報をユーザに提供する誘導情報提供部を備えている、
請求項1から6のいずれか一項に記載の電子聴診システム。 - 前記誘導情報提供部は、前記生体表面に前記誘導情報を光学的に示す、
請求項7に記載の電子聴診システム。 - 前記誘導情報は、過去に取得された聴診行為の画像を含んでいる、
請求項8に記載の電子聴診システム。 - 前記誘導情報は、前記位置までの距離を示す数値、前記位置までの距離に応じて変化する音、前記位置までの距離に応じて変化する振動、前記位置までの距離に応じて変化する光の少なくとも一つである、
請求項7に記載の電子聴診システム。 - 前記当接状態情報に基づいて、当該当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報をユーザに提供する再現情報提供部を備えている、
請求項7から10のいずれか一項に記載の電子聴診システム。 - 第一ユーザにより生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す第一位置情報を取得する第一位置取得部と、
前記第一位置取得部から遠隔した場所に配置され、前記チェストピースが配置されるべき前記生体表面における目標位置を示す目標位置情報を送信する位置情報送信部と、
前記位置情報送信部により送信された前記目標位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記第一位置取得部により取得された前記第一位置情報と前記位置情報受信部により受信された前記目標位置情報に基づいて、前記目標位置へ前記チェストピースを誘導する誘導情報を前記第一ユーザに提供する誘導情報提供部と、
を備えている、
電子聴診システム。 - 第二ユーザに使用されるダミーチェストピースを備えているダミー聴診器と、
前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する、
請求項12に記載の電子聴診システム。 - 前記チェストピースの前記生体表面に対する当接状態を示す第一当接状態情報を取得する第一当接状態取得部と、
前記ダミーチェストピースの前記ダミー生体表面に対する当接状態を示す第二当接状態情報を取得する第二当接状態取得部と、
前記第二当接状態情報を送信する当接状態情報送信部と、
前記当接状態情報送信部とは遠隔した場所に配置され、前記第二当接状態情報を受信する当接状態情報受信部と、
前記第一当接状態情報と前記第二当接状態情報に基づいて、当該第二当接状態情報が示す前記チェストピースの当接状態を再現するための再現情報を前記第一ユーザに提供する再現情報提供部と、
を備えている、
請求項13に記載の電子聴診システム。 - 前記生体表面に対応するダミー生体表面を含む画像を表示する表示装置と、
前記ダミー生体表面に対する第二ユーザの視線位置を示す第二位置情報を取得する第二位置取得部と、
を備えており、
前記位置情報送信部は、前記第二位置情報を前記目標位置情報として送信する、
請求項12に記載の電子聴診システム。 - 被検者の生体表面に当接されるチェストピースを備えている電子聴診器と、
前記チェストピースの前記生体表面に対する位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
前記チェストピースにより取得された生体音を前記位置情報と関連付けて記録する記録部と、
前記位置情報に関連付けられて記録された前記生体音を解析する解析部と、
前記解析部による解析結果を前記位置情報と関連付けて表示する表示部と、
を備えている、
電子聴診システム。 - 前記記録部は、前記位置情報および前記生体音が取得された時点を、当該位置情報および当該生体音と関連付けて記録し、
前記表示部は、前記解析結果を、前記時点に基づいて時系列に表示する、
請求項16に記載の電子聴診システム。 - 前記生体表面における複数の聴診位置と聴診順序を記憶している記憶部を備えており、
前記表示部は、前記複数の聴診位置に対応する前記解析結果を、前記聴診順序に基づいて表示する、
請求項16または17に記載の電子聴診システム。 - 前記被検者に装着されるセンサと、
前記センサを通じて前記被検者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
を備えており、
前記表示部は、前記生体情報と前記解析結果が時間的に同期された状態で表示する、
請求項16から18のいずれか一項に記載の電子聴診システム。
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