JP2014002345A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
画像形成装置100は、第一の感光体12y、12m、12cと、第二の感光体12kと、第一の感光体の表面を帯電する第一の帯電装置13と、第二の感光体の表面を帯電する第二の帯電装置51と、第二の帯電装置から第二の感光体の表面を遮蔽する閉位置と第二の感光体の表面の遮蔽を解除する開位置とへ移動可能な遮蔽部材80と、を有し、第一の帯電装置と第二の帯電装置の電圧調整を行おうとするときに遮蔽部材が閉位置にある第一のモードにおいては、遮蔽部材の開位置への移動と並行して第一の帯電装置の電圧調整を行いその後に第二の帯電装置の電圧調整を行い、第一の帯電装置と第二の帯電装置の電圧調整を行おうとするときに遮蔽部材が開位置にある第二のモードにおいては、第二の帯電装置の電圧調整と並行して第一の帯電装置の電圧調整を行う。
【選択図】 図13
Description
コロナ帯電方式の帯電装置(以下、コロナ帯電装置という。)は、コロナ放電によって感光体の表面を帯電させる。コロナ帯電装置は、感光体の表面に対向して配置される開口部を有するシールドケーシングと、シールドケーシング内に配置された放電ワイヤと、放電ワイヤに高電圧を印加する高電圧電源とを有する。
このため、コロナ帯電装置とローラ帯電装置の両方を有する電子写真画像形成装置においては、電圧調整時間が長くなってしまうという問題がある。
以下の説明において、イエロー画像を形成するプロセスユニット11yに関連する構造を示す参照符号には、添え字yを付している。同様に、マゼンタ画像、シアン画像、およびブラック画像を形成するプロセスユニット11m、11c、および11kに関連する構造を示す参照符号には、添え字m、c、およびkを付している。
以下、添え字y、m、c、およびkを付していない感光体ドラム12、現像器15、補助帯電ブラシ19、トナーボトル16、一次転写ローラ17は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の構造を包括的に示す。また、添え字y、m、およびcを付していない帯電ローラ13は、イエロー、マゼンタ、およびシアンの3色の構造を包括的に示す。
プロセスユニット11y、11m、および11cは、同様の構造を有するので、以下、プロセスユニット11yを主に説明する。プロセスユニット11kは、帯電ローラ13の代わりにコロナ帯電装置51を有する点でプロセスユニット11yと異なるが、その他の点では、プロセスユニット11yとほぼ同様の構造を有する。
帯電ローラ13yは、感光体ドラム12yの表面に接触する接触帯電方式のローラ帯電装置である。帯電ローラ13yは、感光体ドラム12yの表面に接触して時計方向に回転する。帯電ローラ13yは、色帯電高圧電源72(図2)により帯電電圧が印加されて、感光体ドラム12yの表面を均一に帯電する。
プロセスユニット11kは、非接触帯電方式のコロナ帯電装置51を有する。コロナ帯電装置51は、放電ワイヤ高圧電源70(図2)およびグリッド高圧電源71(図2)により帯電電圧が印加されて、感光体ドラム12kの表面を均一に帯電する。
現像器15yは、イエロートナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容している。現像器15yは、イエロートナーで静電潜像を現像して感光体ドラム12y上にイエロートナー像を形成する。同様に、現像器15m、15c、および15kは、感光体ドラム12m、12c、および12k上にマゼンタトナー像、シアントナー像、およびブラックトナー像をそれぞれ形成する。
補助帯電ブラシ19yは、中間転写体108へ転写されずに感光体ドラム12y上に残ったトナーを帯電して、トナーが均一な電荷を持つようにする。補助帯電ブラシ19m、19c、および19kは、補助帯電ブラシ19yと同様の構造を有するので、説明を省略する。
感光体ドラム12kの表面を帯電するコロナ帯電装置51に印加する帯電電圧を決定するための調整を、以後、「黒ドラム帯電電圧調整」と略する。
また、感光体ドラム12y、12m、および12cの表面を帯電する帯電ローラ13y、13m、および13cに印加する帯電電圧を決定するための調整を、以後、「色ドラム帯電電圧調整」と略する。
黒ドラム帯電電圧調整、色ドラム帯電電圧調整、および一次転写電圧調整については、後述する。
中間転写体クリーナ111は、用紙へ転写されずに中間転写体108上に残ったトナーを回収する。また、中間転写体クリーナ111は、用紙上に転写することを意図せずに中間転写体108上に形成された調整用のトナー像を回収する。
パターン検知センサ112は、中間転写体108上に形成されたトナーパターンの濃淡変化のエッジを検出する。
CPU回路部86は、CPU801、ROM802、およびRAM803を有する。CPU801は、画像形成装置100のプリンタエンジン102を制御する。ROM802は、CPU801を動作させるためのプログラムを格納している。RAM803は、CPU801が使用するデータを一時的に記憶するために使用される。
中間転写体モータ駆動部(以下、ITBモータ駆動部という。)815は、CPU回路部86に電気的に接続されている。ITBモータ駆動部815は、中間転写体108の上のトナー像を二次転写ローラ110によって用紙へ二次転写するために、中間転写体108を駆動する。
色ドラム駆動部810は、CPU回路部86に電気的に接続されている。色ドラム駆動部810は、色ドラム(感光体ドラム12y、12m、および12c)を駆動する。
黒ドラム駆動部92は、CPU回路部86に電気的に接続されている。黒ドラム駆動部92は、黒ドラム(感光体ドラム12k)を駆動する。
帯電ローラ13に帯電電圧を印加するための色帯電高圧電源72は、CPU回路部86と帯電ローラ13との間に電気的に接続されている。
トナー像の一次転写および二次転写を制御するための転写制御部73は、CPU回路部86に電気的に接続されている。
画像制御部76は、画像読取装置123またはネットワークからの画像データの読み込みを制御し、また、操作部160からコピージョブのスタートの指示、節電移行の指示、および節電復帰の指示を受ける。
ドアセンサ122は、画像形成装置100の装置本体101の内部に設けられている。ドアセンサ122は、中間転写体108をメンテナンスするために装置本体101のドア(開閉部材)が開閉されたときに、信号を出力する。ドアセンサ122は、CPU回路部86に電気的に接続され、信号をCPU回路86のCPU801へ出力する。
図3は、感光体ドラム12kとコロナ帯電装置51を感光体ドラム12kの軸線方向に見た断面図である。コロナ帯電装置51は、コロナ放電により感光体ドラム12kの表面を帯電する非接触帯電方式のスコロトロン帯電装置である。コロナ帯電装置51は、感光体ドラム12kの軸線方向に沿って延在しており、感光体ドラム12kの表面に対向して配置されている。
グリッド高圧電源71は、グリッド電極62に所定の電圧を印加する。放電ワイヤ61は、放電ワイヤ高圧電源70に電気的に接続されている。放電ワイヤ高圧電源70とグリッド高圧電源71は、CPU回路部86により制御される。CPU回路部86は、グリッド電極62の電位および放電ワイヤ61の電流を制御する。放電ワイヤ高圧電源70は、放電ワイヤ61へ一定の電流を流すようにCPU回路部86により制御され、放電ワイヤ61の周りにコロナ放電を持続させる。コロナ放電により発生したイオンは、グリッド電極62を介して感光体ドラム12kに到達する。感光体ドラム12kに到達するイオン量は、グリッド電極62の電位により制御される。
遮蔽部材80は、グリッド電極62と感光体ドラム12kとの間を遮蔽することができるように構成されている。遮蔽部材80は、コロナ帯電装置51の開口部51aを閉じる閉位置CP(図4(b))と、開口部51aを開く開位置OP(図4(a))とをとることができる。
図4は、感光体ドラム12kとコロナ帯電装置51を感光体ドラム12kの軸線31aに対して垂直な方向に見た断面図である。図4(a)は、遮蔽部材80がコロナ帯電装置51の開口部51aを開いた開位置OPを示す図である。図4(b)は、遮蔽部材80がコロナ帯電装置51の開口部51aを閉じた閉位置CPを示す図である。
遮蔽部材80は、折り畳み式の伸縮自在な蛇腹である。遮蔽部材80の一端部80aは、シールドケーシング63の一端部63aに固定されている。遮蔽部材80の他端部80bは、支持板83に固定されている。支持板83は、ネジ軸84に螺合されている。ネジ軸84は、遮蔽部材駆動装置としての遮蔽部材駆動モータ85に接続されている。ネジ軸84が遮蔽部材駆動モータ85によって回転されると、ネジ軸84と支持板83との螺合によって、支持板83は、感光体ドラム12kの軸線31aに沿う方向に移動される。図4(a)に示すように、支持板83がシールドケーシング63の一端部63aに位置しているときに、遮蔽部材80は、コロナ帯電装置51の開口部51aを開いた開位置OPをとる。開位置(所定位置)OPは、感光体ドラム12kを回転させたときに遮蔽部材80が感光体ドラム12kに巻き込まれることがないように遮蔽部材80を退避させる退避位置である。図4(b)に示すように、支持板83がシールドケーシング63の他端部63bに位置しているときに、遮蔽部材80は、コロナ帯電装置51の開口部51aを閉じた閉位置CPをとる。図4(a)に示すように、遮蔽部材80が開位置OPをとるときに、遮蔽部材80及び支持板83は、感光体ドラム12kの画像領域31bの範囲外に退避している。
図5は、遮蔽部材80を開閉する工程を示す流れ図である。図5(a)は、遮蔽部材80を開位置OPへ移動させる工程を示す流れ図である。この工程のプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802からこの工程のプログラムを読み出す。
S30において、CPU801は、遮蔽部材駆動モータ85を逆転させる。S31において、CPU801は、遮蔽部材駆動モータ85の逆転を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間とは、遮蔽部材駆動モータ85を逆転させた場合に、図4(b)に示すように遮蔽部材80がコロナ帯電装置51の開口部51aを十分に閉じるのに必要な時間を示している。なお、遮蔽部材駆動モータ85を逆転しつづけても、支持板83がシールドケーシング63の他端部63bに当たって支持板83が停止するので、遮蔽部材80が壊れることはない。
次に、節電モードにおいて遮蔽部材80を閉位置CPへ移動させる工程について説明する。
節電モードにおいて、装置本体101の内部温度を検出する環境温度センサ127の検出温度が所定値(本実施例において24℃)以下の場合に、遮蔽部材80は、開位置OPから閉位置CPへ移動させられる。環境温度センサ127は、CPU回路部86のCPU801に電気的に接続されている。
つまり、環境温度センサ127により検出された温度が24℃を超える場合は、遮蔽部材80は、通常、開位置OPにある。その理由は、環境温度が暖かい場合には低温時のように水分が発生する可能性が少ないことと、節電モードから通常モードへ復帰した時に行なわれる「前多回転処理」をすぐに開始することができプリント開始までの時間を短縮できることである。
本実施例においては、前述したように、環境温度センサ127により検出された温度が24℃を超える場合は、節電モードにおいても遮蔽部材80を開位置OPのままにする。
遮蔽部材80の開位置OPに関しては、位置センサ90の信号が開位置OPを示している場合には、遮蔽部材80が開位置OPにあることを保障できる。しかし、遮蔽部材80の閉位置CPに関しては、遮蔽部材駆動モータ85の逆転を所定時間行うことで、遮蔽部材80がコロナ帯電装置51の開口部51aを十分に閉じている閉位置CPにあることを保障しているにすぎない。
次に、図7を用いて、色ドラム(第一の感光体)12y、12m、および12cの離間状態と接触状態を説明する。図7は、中間転写体108に対する色ドラム12y、12m、および12cの離間状態と接触状態を説明するための図である。
白黒画像を形成する場合には、色ドラム12y、12m、および12cを回転させる必要がない。しかし、もし、接触状態において色ドラム12y、12m、および12cの回転を停止すると、色ドラム12y、12m、および12cは、回転する中間転写体108により摺擦されてしまい、色ドラム12y、12m、および12cの寿命が低減するおそれがある。
そこで、中間転写体108に接触している色ドラム12y、12m、および12cは、中間転写体108と同時に回転する必要があるという前提条件がある。
カムリンク23は、矢印Aで示す方向に移動可能に装置本体101に支持されている。カムリンク23を矢印Aで示す方向に移動すると、カムリンク23と離間レバー25の他端部との係合により、離間レバー25が矢印Bで示す方向に回動し、一次転写ローラ17を上下動させる。
昇降カム26および27は、カムリンク23の移動に連動して遊動ローラ28および29をそれぞれ昇降させる。昇降カム27は、カムリンク23の一端部23aに回転可能に取り付けられている。昇降カム26は、カムリンク23の他端部23bに回転可能に取り付けられている。
HPセンサ21は、CPU回路86に電気的に接続されている。HPセンサ21からの信号は、CPU回路86のCPU801へ入力される。HPセンサ21の信号の値は、図8(a)および8(b)に示すカムリンク23の遮光板24が、HPセンサ21の光を遮断しているか否かによって変化する。
図9(a)は、中間転写体108を色ドラム12y、12m、および12cに接触させる接触工程を示す流れ図である。図9(a)を用いて、一次転写ローラ17y、17m、および17cにより中間転写体108を色ドラム12y、12m、および12cに接触させ、色ドラム12y、12m、および12cを接触状態にする接触工程を説明する。
接触工程のプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802から接触工程のプログラムを読み出す。
離間工程のプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802から離間工程のプログラムを読み出す。
処理工程のプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802から処理工程のプログラムを読み出す。
また、S13において、節電移行の指示がないとCPU801が判断した場合(S13のNO)に、S12へ戻る。
また、S12において、ジョブが投入されていないとCPU801が判断した場合に、S13へ進む。
次に、前多回転処理(S11)における「色ドラム帯電電圧調整」、「黒ドラム帯電電圧調整」、および「一次転写電圧調整」の電圧調整アルゴリズムを説明する。
電圧調整アルゴリズムのプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802から電圧調整アルゴリズムのプログラムを読み出す。
逆に、S22において、CPU801は、電流I0が、目標電流Itarget以上であると判断した場合(S22のNO)に、S24へ進む。
S25において、CPU801は、求めた電圧V0Rを対象物に印加する。S25の後、S26へ進む。
S26において、CPU801は、電圧V0Rが印加された対象物に流れる電流I0Rを検出する。S26の後、S30へ進む。
S32において、CPU801は、電圧Vrghsetが印加された対象物に流れる電流I1を検出する。S32の後、S33へ進む。
S33において、CPU801は、検出した電流I1を目標電流Itargetと比較する。CPU801は、電流I1が、目標電流Itargetよりも小さいと判断した場合(S33のYES)に、S34へ進む。
逆に、S33において、CPU801は、電流I1が、目標電流Itarget以上であると判断した場合(S33のNO)に、S35へ進む。
S36において、CPU801は、求めた電圧V1Eを対象物に印加する。S36の後、S37へ進む。
S37において、CPU801は、電圧V1Eが印加された対象物に流れる電流I1Eを検出する。S37の後、S42へ進む。
CPU801は、求めた電圧Vtrsetを、通常画像形成時に使用する。
以上に述べたように、電圧調整アルゴリズムにおいては、線形補間を二回実行することにより、目標電流Itargetにおける実際の負荷VI特性の曲線P1の接線に近似した直線P3を求めて、電圧を調整する。
次に、図13を用いて、前述した「前多回転処理」(図10のS11)を説明する。図13は、画像形成装置100における前多回転処理の工程を示す流れ図である。
前多回転処理の工程のプログラムは、ROM802に格納されている。CPU801は、ROM802から前多回転処理の工程のプログラムを読み出す。
なお、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転は、同時に開始されるとよい。
「色ドラム帯電電圧調整」においては、帯電ローラ13に目標電流Itargetを流すために、CPU801は、色帯電高圧電源72が帯電ローラ13に印加すべき電圧Vtrsetを求める。CPU801は、図11に示す電圧調整アルゴリズムに従って、帯電ローラ13の目標電流Itargetに対応する電圧Vtrsetを求める。
「黒ドラム帯電電圧調整」の開始は、「色ドラム帯電電圧調整」の開始と同時であってもよい。「黒ドラム帯電電圧調整」は、「色ドラム帯電電圧調整」の完了までに完了すればよい。従って、「黒ドラム帯電電圧調整」の開始は、「色ドラム帯電電圧調整」の開始の後であってもよい。「黒ドラム帯電電圧調整」は、「色ドラム帯電電圧調整」と並行して行われていればよい。
S119において、CPU801は、「一次転写電圧調整」を行う。「一次転写電圧調整」においては、一次転写ローラ17に目標電流Itargetを流すために、CPU801は、転写制御部73が一次転写ローラ17に印加すべき電圧Vtrsetを求める。CPU801は、図11に示す電圧調整アルゴリズムに従って、一次転写ローラ17の目標電流Itargetに対応する電圧Vtrsetを求める。S119における「一次転写電圧調整」の終了により、前多回転処理(S11)は、終了する。
以下に、遮蔽部材80が開位置OPにある場合(第二のモード)の前述した工程S102からS119における負荷の駆動状態や調整の実行状態について、図14を用いて、説明する。図14は、遮蔽部材80が開位置OPにある場合における前多回転処理のタイミング図である。
図14に示すように、遮蔽部材80は、開位置OPにある。図13のS102における接触工程において、離接機構200により一次転写ローラ17が中間転写体108を色ドラム12y、12m、および12cに接触させる接触動作に要する時間T11は、図14に示す実施例において、2秒である。
また、時間T11の直後に、「色ドラム帯電電圧調整」および「黒ドラム帯電電圧調整」(S106)は、並行して行われる。図14に示す実施例において、「色ドラム帯電電圧調整」に要する時間T13は、12秒であり、「黒ドラム帯電電圧調整」に要する時間T12は、4秒である。「色ドラム帯電電圧調整」に要する時間T13は、「黒ドラム帯電電圧調整」に要する時間T12よりも大きいので、「色ドラム帯電電圧調整」中に「黒ドラム帯電電圧調整」は終了する。
「一次転写電圧調整」の後、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転を停止する。
図14に示す実施例において、遮蔽部材80が開位置OPにある場合の前多回転処理(S102からS119)に要する時間は、19秒である。
S108において、CPU801は、図9(b)に示す離間工程を行う。中間転写体108が色ドラム12y、12m、および12cから離間していない場合には、CPU801は、離接機構200により一次転写ローラ17を中間転写体108から離間させて、中間転写体108を色ドラム12y、12m、および12cから離間させる。
S109において、CPU801は、色ドラム駆動部810へ駆動指示を出し、色ドラム駆動部810により色ドラム12y、12m、および12cの回転を開始する。
S110において、CPU801は、遮蔽部材駆動回路87により遮蔽部材80を開位置OPへ移動させる。
S112において、CPU801は、色ドラム12y、12m、および12cの回転を停止する。S112の後、S113へ進む。
S113において、CPU801は、中間転写体108を色ドラム12y、12m、および12cに接触させる接触工程を行う。
なお、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転は、同時に開始されるとよい。
S119において、CPU801は、「一次転写電圧調整」を行う。S119における「一次転写電圧調整」の終了により、前多回転処理(S11)は、終了する。
以下に、遮蔽部材80が閉位置CPにある場合(第一のモード)の前述した工程S108からS119における負荷の駆動状態や調整の実行状態について、図15を用いて、説明する。図15は、遮蔽部材80が開位置OPにない場合における前多回転処理のタイミング図である。
図15に示すように、最初、遮蔽部材80は、閉位置CPにある。
「遮蔽部材の移動」の開始は、「色ドラム帯電電圧調整」の開始と同時であってもよい。「遮蔽部材の移動」は、「色ドラム帯電電圧調整」の完了までに完了すればよい。従って、「遮蔽部材の移動」の開始は、「色ドラム帯電電圧調整」の開始の後であってもよい。「遮蔽部材の移動」は、「色ドラム帯電電圧調整」と並行して行われていればよい。
「色ドラム帯電電圧調整」の終了直後に、S113の接触工程が行われる。図15に示す実施例において、接触動作に要する時間T24は、2秒である。
接触動作の終了直後に、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転を開始する。
接触動作の終了直後に、「黒ドラム帯電電圧調整」(S118)が行われる。図15に示す実施例において、「黒ドラム帯電電圧調整」に要する時間T25は、4秒である。
「一次転写電圧調整」の後、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転を停止する。
図15に示す実施例において、遮蔽部材80が開位置OPにない場合の前多回転処理(S108からS119)に要する時間は、25秒である。
遮蔽部材80の開位置OPへの移動の終了直後に、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転を開始する。
「一次転写電圧調整」の後、色ドラム12y、12m、および12c、黒ドラム12k、および中間転写体108の回転を停止する。
図16の比較例と比較して、図15に示す実施例においては、前多回転処理に要する時間が1秒短くなることが分かる。
次に、図10に示す「ジョブ処理」(S16)について、図17を用いて説明する。図17は、画像形成装置100におけるジョブ処理(S16)の工程を示す流れ図である。
S212において、CPU801は、画像形成動作を開始する。その後、S205へ進む。
S205において、CPU801は、白黒モードで画像データに基づいて用紙に画像を形成する。その後、S213へ進む。
S213において、CPU801は、次の画像データがありと判断した場合(S213のYES)に、S214へ進む。
S214において、CPU801は、次の画像データがカラーであるか否かを判断する。
S214において、CPU801は、次の画像データがカラーではないと判断した場合(S214のNO)に、S205へ戻る。S205において、CPU801は、白黒モードで次の画像データに基づいて用紙に画像を形成する。
S215において、CPU801は、画像形成動作を停止する。S215の後、S216へ進む。
S217において、CPU801は、画像形成動作を開始する。その後、S206へ進む。
S206において、CPU801は、カラーモードで画像データに基づいて用紙に画像を形成する。その後、S218へ進む。
S218において、CPU801は、次の画像データがあるか否かを判断する。
S218において、CPU801は、次の画像データがないと判断した場合(S218のNO)に、S219へ進む。
S219において、CPU801は、画像形成動作を停止する。S219の後、CPU801は、ジョブ処理(S16)の工程を終了する。
また、S210において、CPU801は、1枚目の画像データが白黒ではないと判断した場合(S210NO)に、S216へ進む。S216において、前述した接触工程を行う。
なお、本実施例において、被転写体として中間転写体108を使用した。しかし、被転写体は、中間転写体108に限らず、感光体12から直接にトナー像が転写される用紙(記録媒体)であってもよい。
本実施例によれば、複数色の画像を順次重ね合わせてカラー画像を形成し、記録紙上に転写する画像形成装置に関して、プリンタエンジン初期起動時に必要な画像調整時間を最短にして立ち上げることで、プリント開始までの時間の短縮することができる。
12y、12m、12c・・・色ドラム(第一の感光体)
12k・・・黒ドラム(第二の感光体)
13y、13m、13c・・・帯電ローラ(第一の帯電装置)
51・・・コロナ帯電装置(第二の帯電装置)
80・・・遮蔽部材
Claims (6)
- 画像形成装置であって、
第一の感光体と、
第二の感光体と、
前記第一の感光体の表面を帯電する第一の帯電装置と、
前記第二の感光体の表面を帯電する第二の帯電装置と、
前記第二の帯電装置から前記第二の感光体の前記表面を遮蔽する閉位置と前記第二の感光体の前記表面の遮蔽を解除する開位置とへ移動可能な遮蔽部材と、
を有し、
前記第一の帯電装置の電圧調整と前記第二の帯電装置の電圧調整を行おうとするときに前記遮蔽部材が前記閉位置にある第一のモードにおいては、前記遮蔽部材の前記開位置への移動と並行して前記第一の帯電装置の前記電圧調整を行い、その後に第二の帯電装置の前記電圧調整を行い、
前記第一の帯電装置の前記電圧調整と前記第二の帯電装置の前記電圧調整を行おうとするときに前記遮蔽部材が前記開位置にある第二のモードにおいては、前記第二の帯電装置の前記電圧調整と並行して前記第一の帯電装置の前記電圧調整を行う画像形成装置。 - 前記第一の感光体の上のトナー像を被転写体へ転写する転写部材と、
前記転写部材が前記被転写体を前記第一の感光体に接触させる接触位置と、前記転写部材が前記被転写体を前記第一の感光体から離間させる離間位置とへ前記転写部材を移動させる離接機構と、
を有し、
前記第一のモードにおいて前記転写部材が前記接触位置にある場合には、前記離接機構により前記転写部材を前記離間位置へ移動させた後に、前記遮蔽部材の前記開位置への移動と並行して前記第一の帯電装置の前記電圧調整を行い、
前記第二のモードにおいて前記転写部材が前記離間位置にある場合には、前記離接機構により前記転写部材を前記接触位置へ移動させた後に、前記第二の帯電装置の前記電圧調整と並行して前記第一の帯電装置の前記電圧調整を行う請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置の主電源スイッチがONになったときに、前記画像形成装置が節電状態から通常状態へ復帰したときに、または、装置本体のドアが閉じられたときに、前記第一の帯電装置の前記電圧調整と前記第二の帯電装置の前記電圧調整を行う請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記第二の帯電装置は、コロナ帯電装置である請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一の帯電装置は、帯電ローラである請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一の感光体は、イエロートナー像、マゼンタトナー像、およびシアントナー像を形成する複数の感光体からなり、
前記第二の感光体は、ブラックトナー像を形成する感光体からなる請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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