JP2014002293A - 金属酸化膜形成方法、金属酸化膜形成装置および反射防止膜付き光学素子の製造方法 - Google Patents

金属酸化膜形成方法、金属酸化膜形成装置および反射防止膜付き光学素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 凹面を有する光学素子に膜厚が均一な金属酸化膜を形成する。
【解決手段】 金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、光学素子2の凹面2aに蒸着させて金属膜11を形成する(スパッタ処理工程)。次に、スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームiを照射して、金属膜11から放出されたスパッタ粒子saを再度、光学素子2の凹面2aに蒸着させて金属膜11Aを形成する(再スパッタ処理工程)。このとき、主に凹面2aの中央部の金属がスパッタされて、スパッタ粒子saが凹面2aの周縁部に蒸着される。次に、再スパッタ処理工程にて形成された金属膜11Aに、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行い、金属酸化膜15を形成する(酸化処理工程)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カメラやビデオ等の光学機器に使用される光学素子に、反射防止膜を形成する金属酸化膜形成方法及び金属酸化膜形成装置に関する。
光学素子の製造において、光の反射を抑制し光学系全体の透過率を増加させたり、光学系の像のコントラストを向上させたりすることを目的として、光学素子の表面に金属酸化膜からなる反射防止膜を堆積させることが工業的に実用化されている。
反射防止膜の形成方法として、真空蒸着法、スパッタ法等の物理気相成長法や熱CVD法やプラズマCVD法等の化学気相成長法がある。近年、光学素子の高精度化に伴い、光学素子の表面に堆積させる反射防止膜の膜厚分布の均一性を向上させる要求が高くなっている。
従来、光学素子に反射防止膜を構成する薄膜を形成する際に膜厚を均一にする方法として、堆積粒子と光学素子の位置を制御する方法が知られていた。また、光学素子に反射防止膜を真空蒸着法やスパッタ法にて形成し、イオンビームを用いて所定の膜厚分布まで反射防止膜をエッチングにより薄膜化する方法も知られていた。(特許文献1参照)。
一方、スパッタ法で形成される反射防止膜は、金属酸化膜が一般的である。しかしながら、金属ターゲットをスパッタし成膜空間で酸化させて金属酸化膜を成膜する場合は、金属ターゲットを無酸素雰囲気下でスパッタし、金属膜を成膜する場合に比べて成膜速度が1/10程度も遅くなることが知られている。そこで、特許文献2には、一旦、金属ターゲットを無酸素雰囲気下でスパッタし、光学素子に金属膜を堆積させた後、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行うプロセスが記載されている。
特表平3−502211号公報 特開平11−256327号公報
近年、広角化に対応するため凹面を有する光学素子の場合、凹面は曲率が大きいものが増えてきている。すなわち、光軸に対する凹面の周縁部の傾きは、光軸に対する凹面の中央部の傾きに比べ、傾斜が大きい光学素子が増えている。このような光学素子の凹面に光軸方向からスパッタ装置を用いて反射防止膜を形成した場合、光学素子の凹面の周縁部にスパッタ粒子が入射する入射角度は、光学素子の凹面の中央部にスパッタ粒子が入射する入射角度に比べて大きくなることを示している。つまり、凹面の周縁部における単位面積当たりのスパッタ粒子の入射量は中央部よりも少ないため、周縁部の膜厚は中央部の膜厚よりも小さくなる。
図7に特許文献1に記載の成膜方法を示す。図7(a)には、光学素子52の凹面52aに、酸化雰囲気下で金属をスパッタ成膜することによって得られた金属酸化膜55が示されている。図7(a)における凹面52aの周縁部の膜厚が凹面52aの中央部の膜厚よりも小さくなる。
そこで特許文献1では、図7(b)に示すように、エッチングガス58を用いて所定の膜厚にエッチングしている。このエッチング処理により、凹面52aの中央部のエッチグレートは凹面52aの周縁部のエッチングレートよりも早いため、光学素子52の凹面52aにおける膜厚差を小さくする事ができる。
しかし、特許文献1における成膜方法では、凹面52aの中央部も周縁部もともにエッチングする必要があり、所望の膜厚の反射防止膜を形成すためには、非常に効率の悪い作業となっている。また、凹面52aの周縁部における傾斜が大きくなるに従って、凹面52aの中央部と周縁部の膜厚を均一にすることが困難な作業となっていた。
さらには、近年の光学素子は光学特性に必要な領域のみではなく、製品に組み込まれた状態で、外観より目視できる領域の反射防止特性も必要となってきている。そのため、光学素子の凹面における光学有効面以外の領域にも、反射防止膜を形成することが必要となっている。すなわち、前述の凹面52aの周縁部は光学有効面のみではなく、その周辺の光軸に対する傾斜がさらに大きい領域も該当することとなっている。
そこで本発明は、周縁部の光軸に対する傾斜が大きい光学素子であっても、効率的に反射防止膜を形成することができる反射防止膜形成方法及び反射防止膜形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、ワークの凹面に堆積させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を前記光学素子の凹面に再度、堆積させる再スパッタ処理工程と、前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行い金属酸化膜とする酸化処理工程と、を備えた金属酸化膜形成方法を提供する。
また、本発明は、真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に配置され、凹面を有する光学素子を支持するワークホルダと、前記真空チャンバの内部に配置された金属ターゲットを有し、前記金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に堆積させて金属膜を形成するスパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置されたイオン源を有し、前記イオン源からイオンビームを引き出して前記スパッタ装置により形成された金属膜に照射し、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に堆積させる再スパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置された酸素ラジカル源を有し、前記酸素ラジカル源から酸素ラジカルビームを引き出して前記再スパッタ装置により形成された金属膜に照射する酸化処理装置と、を備え、前記ワークホルダは、前記光学素子が前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源に選択的に対向するように移動可能に設けられている金属酸化膜形成装置を提供する。
本発明によれば、光学素子の凹面に形成された金属膜が、イオンビームにより再スパッタされる。このとき、光学素子の凹面の中央部から周縁部に向かうに連れてイオンビームの入射角度が大きくなるため、周縁部のイオンビームの単位面積当たりの照射量が少なくなる。つまり、主に凹面の中央部のイオンビームの単位面積当たりの照射量が多く、主に凹面の中央部に成膜された金属膜がスパッタされる。そして、凹面の中央部から放出されたスパッタ粒子が凹面の周縁部に蒸着され、光学素子の凹面に形成される金属膜の膜厚を均一にすることができる。そして、金属膜が酸化処理されて反射防止膜を構成する薄膜が形成されるので、金属酸化物を直接光学素子の凹面に堆積させる場合よりも成膜に要する時間を短縮させることができる。このように、短時間で効率的に均一な膜厚の反射防止膜を形成することができる。
第1の実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図。 本発明の金属酸化膜を成膜するための各工程を示す説明図。 本発明の金属酸化膜を成膜するための各工程を示す説明図。 実施例、比較例における反射防止膜の膜厚分布の膜厚分布示すグラフ。 第2の実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図。 第3の実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図。 従来例の反射防止膜を成膜するための各工程を示す説明図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る金属酸化膜形成装置の概略構成を示す説明図である。図1に示す金属酸化膜からなる反射防止膜を形成する反射防止膜形成装置100は、真空チャンバ1と、ホルダとしてのワークホルダ3と、スパッタ源5を有するスパッタ装置4と、イオン源7を有する再スパッタ装置6と、酸素ラジカル源9を有する酸化処理装置8とを備えている。2は成膜される光学素子であり、ワークホルダ3が支持している。スパッタ成膜、イオン処理およびラジカル処理の圧力差が必要な場合は、図1のように圧力調整壁10にて仕切られていることが望ましい。
スパッタ装置4のスパッタ源5は、金属ターゲット5aを有し、真空チャンバ1の内部に配置されている。この金属は例えばSiである。希ガスであるArガス等がスパッタ源5の近傍に供給され、放電によりArイオンが生成される。このArイオンが金属ターゲット5aに衝突することで、金属ターゲット5aからスパッタ粒子sが放出される。
再スパッタ装置6のイオン源7は、真空チャンバ1の内部に配置され、希ガスであるArガス等をイオン化させ、Arイオンからなるイオンビームiをイオン源7の外部に引き出して放射する。酸化処理装置8の酸素ラジカル源9は、真空チャンバ1の内部に配置され、酸素ラジカルからなる酸素ラジカルビームrを酸素ラジカル源9の外部に引き出して放射する。
ワークホルダ3は、複数の光学素子2を支持するように構成されており、支持している光学素子2の凹面がスパッタ源5の金属ターゲット5a、イオン源7及び酸素ラジカル源9に選択的に対向するように、真空チャンバ1の内部に移動可能に配置されている。なお、ワークホルダ3は、複数の光学素子2を支持するものとしたが、1つの光学素子2を支持するように構成されていてもよい。
そして、スパッタ装置4は、ワークホルダ3が金属ターゲット5aに対向する位置に移動しているときに動作し、ワークホルダ3に支持されている光学素子2の凹面にスパッタ粒子sを放出し、光学素子2の凹面にSiからなる金属膜を成膜する。また、再スパッタ装置6は、ワークホルダ3がイオン源7に対向する位置に移動しているときに動作し、ワークホルダ3に支持されている光学素子2の凹面に成膜された金属膜にArイオンからなるイオンビームiを照射し、金属膜をスパッタする。また、酸化処理装置8は、ワークホルダ3が酸素ラジカル源9に対向する位置に移動しているときに動作し、ワークホルダ3に支持されている光学素子2の凹面に成膜された金属膜に酸素ラジカルビームrを照射し、金属膜を酸化させて金属酸化膜を形成する。つまり、ワークホルダ3は、光学素子2の凹面が金属ターゲット5a、イオン源7及び酸素ラジカル源9に択一的に対向するように、光学素子2を移動可能に支持している。
第1の実施形態では、ワークホルダ3は水平方向に直線移動可能に真空チャンバ1の内部に設けられており、光学素子2はワークホルダ3とともに移動する。例えば、ワークホルダ3は、不図示の直線レールに沿って移動するように、不図示のモータ等の駆動機構により駆動される。そして、金属ターゲット5a、イオン源7及び酸素ラジカル源9は、ワークホルダ3の移動方向と平行な直線上に間隔をあけて配置されている。このように、真空チャンバ1の内部に金属ターゲット5a、イオン源7及び酸素ラジカル源9を配置しているので、ワークホルダ3を移動させることで、光学素子2を金属ターゲット5a、イオン源7及び酸素ラジカル源9に順次対向するように移動させることができる。これにより、真空チャンバ1を開放することなく光学素子2を各装置4,6,8間で移動させることができるので、成膜が容易となる。
次に、第1の実施形態の反射防止膜形成装置100を用いて反射防止膜を構成する金属酸化膜の形成処理手順について、図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、図1に示す真空チャンバ1を大気解放させた後に、ワークホルダ3に光学素子2を設置する。そして、ワークホルダ3を、真空チャンバ1内に配置したスパッタ源5の金属ターゲット5aに対向する位置に待機させる。あるいは、図示していないが、ロードロック(LL)室からワークホルダ3を真空チャンバ1の内部に投入してもよい。
次に、不図示の真空ポンプを用いて真空チャンバ1を1.0×10−3Pa以下程度まで真空引きを行い、希ガスのArなどをスパッタ源5の近傍に供給し、放電を生じさせる。スパッタ源5の金属ターゲット5aの表面に付着した汚染物を除去するためのプレスパッタが必要な場合には、金属ターゲット5aとワークホルダ3の間にシャッターを設ける。この放電により、金属ターゲット5aからはスパッタ粒子sが放出され、図2(a)に示すように、対向する光学素子2の凹面2aにスパッタ粒子sが蒸着し、金属膜11が形成される(スパッタ処理工程)。
このとき、図2(a)に示すように、光学素子2の凹面2aには、金属膜11が余弦則に従って、中央部が相対的に厚く、周縁部が相対的に薄く形成される。つまり、凹面2aの中央部から周縁部に向かって膜厚が薄くなるように金属膜11が形成される。
次に、図1に示すイオン源7に対向する位置にワークホルダ3を移動させ、スパッタ処理工程にて形成された金属膜11に、イオン源7から引き出したArイオンからなるイオンビームiを照射する。このイオンビームiは、光学素子2の凹面2a全体に照射される。そして、図2(b)に示すように、イオンビームiにより金属膜11からはスパッタ粒子saが放出され、スパッタ粒子saが再度、光学素子2の凹面2aに蒸着される(再スパッタ処理工程)。
この再スパッタ処理工程では、凹面2aの中央部及び周縁部の膜厚が所定の分布になるまで、再スパッタ処理、つまり光学素子2に付着した金属膜11にイオンビームiの照射を行う。このとき、図2(b)に示すように、光学素子2の凹面2aの中央部から周縁部に向かうに連れてイオンビームiの入射角度が大きくなり、イオンビームの単位面積当たりの照射量が減少する。したがって、イオンビームiの照射は、主に凹面2aの中央部が多くなり、主に凹面2aの中央部が成膜された金属膜11がスパッタされる。そして、金属膜11からはスパッタ粒子saが放出され、スパッタ粒子saが凹面2aの周縁部に再付着する。この現象を再スパッタと呼ぶ。この再スパッタ処理により、光学素子2の凹面2aには、膜厚が均一となった金属膜11Aが形成される。
次に、図1に示す酸素ラジカル源9に対向する位置にワークホルダ3を移動させ、酸素ラジカル源9から酸素ラジカルビームrを引き出して、再スパッタ処理工程にて形成された金属膜11Aに酸素ラジカルビームrを照射する。これにより金属膜11Aに酸化処理を施し、図2(c)に示すように、金属酸化膜15を形成する(酸化処理工程)。本第1の実施形態では、金属膜11AはSiで構成されているので、金属酸化膜15はSiOで構成されている。
この一連のスパッタ処理工程、スパッタ再処理工程及び酸化処理工程のプロセスは、金属膜11Aが酸素ラジカルビームrにより酸化できる程度の膜厚の範囲(おおよそ数nm以下)で行い、金属酸化膜15が所定の膜厚になるまで繰り返す。一般的には反射防止膜は金属酸化膜による多層膜構成をとっており、各層に対しても、スパッタ処理工程、再スパッタ処理工程及び酸化処理工程の各プロセスを所定の膜厚になるまで繰り返す。このようにして反射防止膜付き光学素子を製造する。
以上、第1の実施形態によれば、再スパッタ処理工程において、再スパッタ装置6により、凹面2aの中央部から放出されたスパッタ粒子saが凹面2aの周縁部に蒸着される。これにより、光学素子2の凹面2aに形成される金属膜11Aの膜厚が均一となる。そして、酸化処理工程において、酸化処理装置8により、金属膜11Aが酸化処理されて反射防止膜を構成する金属酸化膜15の薄膜が形成されるので、金属酸化物を直接光学素子の凹面に堆積させる場合よりも成膜に要する時間を短縮させることができる。このように、短時間で効率的に均一な膜厚の反射防止膜を形成することができ、所望の光学特性を容易に得ることが可能となる。
ここで、光学素子2の凹面2aの周縁部には、光学素子2の支持部材やマスク等で遮蔽され、スパッタ処理工程にて金属膜11が成膜されない場合がある。図3に、光学素子2の凹面2aの周縁部近傍にマスク26が形成されている場合の各工程を示している。
図3(a)に、スパッタ処理工程にて金属膜21を形成時にマスク26の近傍である光学素子2の凹面2aの周縁部に金属膜が形成されない領域28が生じた場合を示している。この図3(a)に示すように金属膜が形成されない領域28があっても、図3(b)に示すように、イオンビームiによる再スパッタ効果により、再びスパッタされたスパッタ粒子saにより、凹面2aの周縁部にも金属膜が成膜される。その後に図3(c)のように、酸化処理工程にて酸化処理を行えば、マスク26により陰になり膜が形成されなかった領域も含めて金属酸化膜25の膜厚分布の向上が可能となる。このように、光学素子2の凹面2aの周縁部が遮蔽され、スパッタ処理工程において凹面2aの周縁部が未成膜状態となる場合でも、再スパッタ処理工程にて金属膜の未付着部分が発生するのを抑制することができる。
(実施例1)
次に、第1の実施形態に係る反射防止膜形成装置100にて、光学素子2の凹面2aに反射防止膜を構成する金属酸化膜を、図2に示した成膜プロセスに従って成膜した。
図2(a)における金属膜11の形成は、図1における真空チャンバ1内において、Ar雰囲気下0.2Pa(200sccm)でSiからなる金属ターゲット5aに投入電力0.4kWの直流通電を行い、スパッタ成膜した。凹型の光学素子2としては直径25mmの曲率半径が10mmのものを使用し、金属ターゲット5aから50mm離れたところに設置した。(スパッタ処理工程)
次に、図2(b)のように、有磁場型マイクロ波励起ラジカル源(投入電力200W)、Arガス流量(2sccm)に加速電極を追加されたものをイオン源としてArイオンビームiを1.0keVで照射した。イオン源と光学素子2の距離は150mmとした。Arイオンビームiは形成されたSi膜の金属膜11をスパッタさせ、光学素子2の側面方向にスパッタ粒子saとして光学素子2の凹面2aの周辺部に再付着させた。本記載のイオンビームの条件は、ガス種や照射エネルギーを変化させることによって、金属膜の再スパッタ条件を変化できるため、再スパッタする金属膜およびレンズ形状によって最適な条件を指定することができる。(再スパッタ処理工程)。
次に、有磁場型高周波励起ラジカル源(投入電力400W、Oガス流量5sccm)にて酸素ラジカルを照射させて金属膜表面のSiを酸化させた。(酸化処理工程)
光学素子の膜厚は光学素子の断面を透過型電子顕微鏡にて中心より周縁部に向けて1mm刻みで観察し、評価した。その結果を実施例として図4に示す。図4に示すように光学素子の中心部の金属膜が除去され、その除去された粒子が周辺部に再スパッタ(再付着)したことにより、膜厚分布の均一化され、6%程度に分布に抑制された。また、光学特性については、反射率測定計にて形成した膜の吸収率および反射率を波長350〜700nmにて計測を行い、石英ガラス(SiO)と同等の光学特性である吸収率0%、反射率7%であることを確認した。本条件では酸化可能な金属膜11の膜厚は、0.4nm以下であることが判明した。しかし、酸化するラジカル源の照射量を増加することによって酸化できる最大膜厚は増加させることができる。したがって、本条件は数値を規定するものではない。
(比較例1)
スパッタ処理工程及び酸化処理工程を実施し、再スパッタ処理工程を実施しなかった場合の結果を比較例1として図4に示す。図2(a)に示したArおよび酸素雰囲気下0.2Pa(流量比1:1)でSiターゲットを投入電力1.0kWにて直流スパッタ成膜し、その膜厚分布を実施例と同じ条件で測定した。
図4のように光学素子の中心部の膜厚が最も厚く、中心部より離れるにつれて、膜厚分布が余弦則(cos則)にしたがって減少する。光学素子の中心からの距離が9mmのところで、膜厚は最大50%程度低下している。
(比較例2)
比較例2として、酸化膜を堆積した後に光学素子をCFガスで誘導結合型エッチング装置にエッチング処理を行い、その膜厚分布を実施例と同じ条件で測定した。その結果を比較例2として図4に示す。エッチング処理により、光学素子の中心部の膜厚が除去されるが、周縁部の膜厚と比較すると最大25%程度の分布がある。
以上、本実施例によれば、光学素子に金属膜を形成した後に、イオン照射により再スパッタを行い、その後、酸化処理を行えば、光学素子表面の膜厚分布の均一化が図れ、光学特性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る金属酸化膜形成装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図であり、図5(a)は反射防止膜形成装置の正面図、図5(b)は図5(a)のA−A線に沿う断面図である。ただし理解を容易にするためにワークホルダ33Aおよびワークホルダ33Aに取り付けられた光学素子2は図5(b)に記載している。
第2の実施形態の反射防止膜形成装置100Aは、図5(a)に示すように、真空チャンバ31と、真空チャンバ31の内部に配置され、複数の光学素子2を支持するワークホルダ33Aと、ワークホルダ33Aを支持する回転ホルダ33Bとを備えている。
回転ホルダ33Bは、図5(b)に示すように、複数のワークホルダ33Aを支持可能に構成されており、本第2の実施形態では、2つのワークホルダ33Aを支持可能に構成されている。
回転ホルダ33Bは、円盤状に形成され、中心に回転軸32が固定されており、この回転軸32を中心に回転するように真空チャンバ31の内部に配置されている。そして、2つのワークホルダ33Aは、回転軸32を中心に点対称配置されている。これらワークホルダ33A及び回転ホルダ33Bにより、光学素子2を支持するホルダが構成されている。
ここで、回転ホルダ33Bが回転することにより回転軸32を中心としてワークホルダ33Aが回転移動するので、光学素子2は回転軸32を中心として回転移動可能にワークホルダ33Aを介して回転ホルダ33Bに支持されている。
また、反射防止膜形成装置100Aは、図5(a)に示すように、複数のスパッタ源35A,35B,35Cを有するスパッタ装置34と、イオン源37を有する再スパッタ装置36と、酸素ラジカル源39を有する酸化処理装置38とを備えている。
各スパッタ源35A,35B,35Cは、それぞれSi等の金属ターゲット35a,35b,35cを有し、真空チャンバ31の内部に配置されている。また、イオン源37及び酸素ラジカル源39も真空チャンバ31の内部に配置されている。
そして、金属ターゲット35a,35b,35c、イオン源37及び酸素ラジカル源39は、回転移動する光学素子2に対向するように、回転ホルダ33Bの回転軸32を中心とする円周上に、間隔をあけて配置されている。
金属膜を成膜するスパッタ源35A,35B,35Cは、光学素子2の反射防止膜として必要な種類の数だけ配置させることができる。本第2の実施形態では、図5(a)に示すように、3種のスパッタ源を配置させている。スパッタ処理の圧力とイオン源37あるいは酸素ラジカル源39との処理圧力に差がある場合には、図5(a)に示すように、圧力調整壁40を配置する。
以上の反射防止膜形成装置100Aを用いて反射防止膜を構成する金属酸化膜を形成する手順について説明する。ここで、反射防止膜の多層膜構成における各層の膜厚はそれぞれ数nmから数十nm程度必要なため、各層を形成するには、複数回処理を繰り返す必要がある。
第2の実施形態では、まず、いずれかの金属ターゲット35a,35b,35cに光学素子2の凹面を対向させ、金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、光学素子2の凹面に蒸着させて金属膜を形成する(スパッタ処理工程)。
次に、回転ホルダ33Bを回転させ回転軸32を中心に光学素子2を回転移動させて、光学素子2をイオン源37に対向させ、イオン源37からArイオンからなるイオンビームを引き出して光学素子2の凹面に形成された金属膜に照射する。これにより、金属膜からはスパッタ粒子が放出され、再度、光学素子2の凹面に蒸着させる(再スパッタ処理工程)。
次に、回転ホルダ33Bを回転させ回転軸32を中心に光学素子2を回転移動させて、光学素子2を酸素ラジカル源39に対向させ、酸素ラジカル源39から酸素ラジカルビームを引き出して光学素子2の凹面に形成された金属膜に照射する。これにより、金属酸化膜を形成する(酸化処理工程)。
以上、第2の実施形態によれば、再スパッタ処理工程において、再スパッタ装置36により、光学素子2の凹面の中央部から放出されたスパッタ粒子が凹面の周縁部に蒸着される。これにより、光学素子2の凹面に形成される金属膜の膜厚が均一となる。そして、酸化処理工程において、酸化処理装置38により、金属膜が酸化処理されて反射防止膜を構成する金属酸化膜の薄膜が形成されるので、金属酸化物を直接光学素子の凹面に堆積させる場合よりも成膜に要する時間を短縮させることができる。このように、短時間で効率的に均一な膜厚の反射防止膜を形成することができ、所望の光学特性を容易に得ることが可能となる。
また、光学素子2の凹面の周縁部が遮蔽され、スパッタ処理工程において凹面の周縁部が未成膜状態となる場合でも、再スパッタ処理工程にて金属膜の未付着部分が発生するのを抑制することができる。
更に、第2の実施形態では、次の金属酸化膜を成膜する場合には、スパッタ処理工程、再スパッタ処理工程及び酸化処理工程を順次行えばよいが、これらの工程を繰り返し行う際に、光学素子2の移動を単に回転ホルダ33Bを順方向に回転させるだけでよい。つまり、光学素子2を酸素ラジカル源39から次のスパッタ源35A,35B,35Cに移動させる動作が効率的である。そして、スパッタ源35A,35B,35C、イオン源37及び酸素ラジカル源39を、回転軸32を中心とする円の周上に配置しているので、真空チャンバ1を小型化することができ、ひいては装置100Aを小型化することができる。
[第3の実施形態]
次に、発明の第3の実施形態に係る金属酸化膜形成装置について説明する。第2の実施形態では、光学素子の片面に反射防止膜を成膜する場合について説明したが、第3の実施形態では、光学素子の両面に反射防止膜を成膜する場合について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る反射防止膜形成装置の断面図である。なお、第3の実施形態では、光学素子の両面が凹面である場合を対象としている。なお第3の実施形態を示す図6において、第2の実施形態を示す図5(b)と同じ部材には同じ符号を付している。
第3の実施形態の反射防止膜形成装置100Bは、図6に示すように、前記第2の実施形態と同様、光学素子2の一方の凹面に対向するように、スパッタ源35B、イオン源(不図示)及び酸素ラジカル源39が配置されている。更に、反射防止膜形成装置100Bは、光学素子2の他方の凹面に対向するように、スパッタ源45B、イオン源(不図示)及び酸素ラジカル源49が配置されている。なお図6では、スパッタ源35Bと、スパッタ源35Bと対向するスパッタ源45Bのみを示しているが、第2の実施形態を示す図5(b)と同様に、スパッタ源35A、スパッタ源35Cに対しても同様に、対向するスパッタ源が配置されている。また酸素ラジカル源39と、酸素ラジカル源39と対向する酸素ラジカル源49のみを示しているが、第2の実施形態を示す図5(b)と同様に、イオン源37に対しても同様に、対向するイオン源が配置されている。すなわち、スパッタ源、イオン源及び酸素ラジカル源はワークホルダを介して対向して配置されている。
そして、第2の実施形態と同様、スパッタ処理工程、再スパッタ処理工程及び酸化処理工程を順次実行することにより、光学素子2の両面に反射防止膜を形成することができる。この反射防止膜形成装置100Bによれば、光学素子2の処理面を反転することなく、両面にスパッタ処理、再スパッタ処理及び酸化処理が可能となり、処理時間の短縮化が図れる。
1 真空チャンバ
2 光学素子
2a 凹面
3 ワークホルダ
4 スパッタ装置
5a 金属ターゲット
6 再スパッタ装置
7 イオン源
8 酸化処理装置
9 酸素ラジカル源
31 真空チャンバ
32 回転軸
33A ワークホルダ
33B 回転ホルダ
34 スパッタ装置
35a,35b,35c 金属ターゲット
36 再スパッタ装置
37 イオン源
38 酸化処理装置
39 酸素ラジカル源
100,100A,100B 反射防止膜形成装置

Claims (8)

  1. 金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、ワークの凹面に堆積させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を前記光学素子の凹面に再度、堆積させる再スパッタ処理工程と、前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行い金属酸化膜とする酸化処理工程と、を備えたことを特徴とする金属酸化膜形成方法。
  2. 前記ワークは光学素子であり、金属酸化膜は反射防止膜であることを特徴とする金属酸化膜形成方法。
  3. 真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に配置され、凹面を有する光学素子を支持するワークホルダと、前記真空チャンバの内部に配置された金属ターゲットを有し、前記金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に堆積させて金属膜を形成するスパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置されたイオン源を有し、前記イオン源からイオンビームを引き出して前記スパッタ装置により形成された金属膜に照射し、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に堆積させる再スパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置された酸素ラジカル源を有し、前記酸素ラジカル源から酸素ラジカルビームを引き出して前記再スパッタ装置により形成された金属膜に照射する酸化処理装置と、を備え、
    前記ワークホルダは、前記光学素子が前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源に選択的に対向するように移動可能に設けられていることを特徴とする金属酸化膜形成装置。
  4. 前記ワークホルダの前記光学素子の周縁部にはマスクが配置されており、スパッタ装置におけるスパッタ粒子が、前記光学素子の周縁部に堆積するのを抑制していることを特徴とする請求項3記載の金属酸化膜形成装置。
  5. 前記ワークホルダは、前記光学素子を直線移動可能に支持し、前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記光学素子の移動方向と平行な直線上に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の金属酸化膜形成装置。
  6. 前記ワークホルダは、前記光学素子を回転移動可能に支持し、前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記ワークホルダにより回転移動する前記光学素子に対向するように、前記ワークホルダの回転軸を中心とする円周上に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の金属酸化膜形成装置。
  7. 前記ワークホルダは、両面に少なくとも1つの前記光学素子を回転移動可能に支持しており、前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記光学素子のそれぞれと対向するように、前記ワークホルダを介して対向して配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の金属酸化膜形成装置。
  8. 金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、光学素子の凹面に堆積させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を前記光学素子の凹面に再度、堆積させる再スパッタ処理工程と、前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行い金属酸化膜とする酸化処理工程とを経ることで、光学素子の凹面に反射防止膜を形成することを特徴とする反射防止膜付き光学素子の製造方法。
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