JP5825781B2 - 反射防止膜形成方法及び反射防止膜形成装置 - Google Patents
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Description
本発明の反射防止膜形成方法は、凹面を有する光学素子の前記凹面の周縁部を支持部材で遮蔽しながら支持して前記凹面に反射防止膜を形成する反射防止膜形成方法であって、金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ処理工程と、前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行う酸化処理工程と、を繰り返し行うことにより金属酸化膜を形成することを特徴とする。
また、本発明の反射防止膜形成装置は、真空チャンバと、前記真空チャンバの内部に配置され、凹面を有する光学素子の前記凹面の周縁部を支持部材で遮蔽しながら支持するホルダと、前記真空チャンバの内部に配置された金属ターゲットを有し、前記金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置されたイオン源を有し、前記イオン源からイオンビームを引き出して前記スパッタ装置により形成された金属膜に照射し、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ装置と、前記真空チャンバの内部に配置された酸素ラジカル源を有し、前記酸素ラジカル源から酸素ラジカルビームを引き出して前記再スパッタ装置により形成された金属膜に照射する酸化処理装置と、を備え、前記スパッタ装置、前記再スパッタ装置及び前記酸化処理装置は、同一の前記真空チャンバの内部に配置されており、前記ホルダは、前記光学素子が前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源に選択的に対向するように移動可能に、前記同一の真空チャンバの内部に設けられていることを特徴とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図である。図1に示す反射防止膜形成装置100は、真空チャンバ1と、ホルダとしての基板ホルダ3と、スパッタ源5を有するスパッタ装置4と、イオン源7を有する再スパッタ装置6と、酸素ラジカル源9を有する酸化処理装置8とを備えている。スパッタ成膜、イオン処理およびラジカル処理の圧力差が必要な場合は、図1のように圧力調整壁10にて仕切られていることが望ましい。
次に、本発明の第2実施形態に係る反射防止膜形成装置について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る反射防止膜形成装置の概略構成を示す説明図であり、図4(a)は反射防止膜形成装置の正面図、図4(b)は図4(a)のA−A線に沿う断面図である。
次に、本発明の第3実施形態に係る反射防止膜形成装置について説明する。上記第2実施形態では、光学素子の片面に反射防止膜を成膜する場合について説明したが、本第3実施形態では、光学素子の両面に反射防止膜を成膜する場合について説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る反射防止膜形成装置の断面図である。なお、本第3実施形態では、光学素子の両面が凹面である場合を対象としている。
スパッタ処理工程及び酸化処理工程を実施し、再スパッタ処理工程を実施しなかった場合の結果を比較例として図6に示す。図2(a)に示したArおよび酸素雰囲気下0.2Pa(流量比1:1)でSiターゲットを投入電力1.0kWにて直流スパッタ成膜し、その膜厚分布を実施例と同じ条件で測定した。
従来例として、酸化膜を堆積した後に光学素子をCF4ガスで誘導結合型エッチング装置にエッチング処理を行い、その膜厚分布を実施例と同じ条件で測定した。その結果を従来例として図6に示す。エッチング処理により、光学素子の中心部の膜厚が除去されるが、周縁部の膜厚と比較すると最大25%程度の分布がある。
Claims (7)
- 金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、
前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ処理工程と、
前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行う酸化処理工程と、
を繰り返し行うことにより金属酸化膜を形成することを特徴とする反射防止膜形成方法。 - 真空チャンバと、
前記真空チャンバの内部に配置され、凹面を有する光学素子を支持するホルダと、
前記真空チャンバの内部に配置された金属ターゲットを有し、前記金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ装置と、
前記真空チャンバの内部に配置されたイオン源を有し、前記イオン源からイオンビームを引き出して前記スパッタ装置により形成された金属膜に照射し、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ装置と、
前記真空チャンバの内部に配置された酸素ラジカル源を有し、前記酸素ラジカル源から酸素ラジカルビームを引き出して前記再スパッタ装置により形成された金属膜に照射する酸化処理装置と、を備え、
前記スパッタ装置、前記再スパッタ装置及び前記酸化処理装置は、同一の前記真空チャンバの内部に配置されており、前記ホルダは、前記光学素子が前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源に選択的に対向するように移動可能に、前記同一の真空チャンバの内部に設けられていることを特徴とする反射防止膜形成装置。 - 前記ホルダは、前記光学素子を直線移動可能に支持し、
前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記光学素子の移動方向と平行な直線上に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の反射防止膜形成装置。 - 前記ホルダは、前記光学素子を回転移動可能に支持し、
前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記ホルダにより回転移動する前記光学素子に対向するように、前記ホルダの回転軸を中心とする円周上に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の反射防止膜形成装置。 - 凹面を有する光学素子の前記凹面の周縁部を支持部材で遮蔽しながら支持して前記凹面に反射防止膜を形成する反射防止膜形成方法であって、
金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ処理工程と、
前記スパッタ処理工程にて形成された金属膜にイオンビームを照射して、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ処理工程と、
前記再スパッタ処理工程にて形成された金属膜に、酸素ラジカルビームを照射して酸化処理を行う酸化処理工程と、
を繰り返し行うことにより金属酸化膜を形成することを特徴とする反射防止膜形成方法。 - 真空チャンバと、
前記真空チャンバの内部に配置され、凹面を有する光学素子の前記凹面の周縁部を支持部材で遮蔽しながら支持するホルダと、
前記真空チャンバの内部に配置された金属ターゲットを有し、前記金属ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、前記光学素子の凹面に蒸着させて金属膜を形成するスパッタ装置と、
前記真空チャンバの内部に配置されたイオン源を有し、前記イオン源からイオンビームを引き出して前記スパッタ装置により形成された金属膜に照射し、前記金属膜から放出されたスパッタ粒子を再度、前記光学素子の凹面に蒸着させて前記凹面の金属膜の膜厚差を小さくする再スパッタ装置と、
前記真空チャンバの内部に配置された酸素ラジカル源を有し、前記酸素ラジカル源から酸素ラジカルビームを引き出して前記再スパッタ装置により形成された金属膜に照射する酸化処理装置と、を備え、
前記スパッタ装置、前記再スパッタ装置及び前記酸化処理装置は、同一の前記真空チャンバの内部に配置されており、前記ホルダは、前記光学素子が前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源に選択的に対向するように移動可能に、前記同一の真空チャンバの内部に設けられていることを特徴とする反射防止膜形成装置。 - 前記ホルダは、前記光学素子を回転移動可能に支持し、
前記金属ターゲット、前記イオン源及び前記酸素ラジカル源は、前記ホルダにより回転移動する前記光学素子に対向するように、前記ホルダの回転軸を中心とする円周上に間隔をあけて配置されていることを特徴とする請求項6に記載の反射防止膜形成装置。
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