JP2014000328A - 防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造および防煙垂壁 - Google Patents

防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造および防煙垂壁 Download PDF

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明 高嶋
Akihiko Fukazawa
彰彦 深澤
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Abstract

【課題】可撓性の防煙シートを使用した防煙垂壁において、防煙シートのコーナー部のしわを解消しやすくする。
【解決手段】
防煙シート12のコーナー部16にコーナー部装着部材18を装着する。コーナー部連結部材22はコーナー部装着部材をフレーム14のコーナー部20に連結支持する。コーナー部連結部材22は、フレーム14のコーナー部20に対するコーナー部装着部材18の位置を、フレーム14のコーナー部20の2辺のうちの一方の辺の延在方向に止めた状態で他方の辺の延在方向に調節可能でかつ該他方の辺の延在方向に止めた状態で該一方の辺の延在方向に調節可能である。
【選択図】図1

Description

この発明は可撓性の防煙シートを使用した防煙垂壁において、防煙シートのコーナー部を支持する構造および該支持構造を利用した防煙垂壁に関し、防煙シートのコーナー部のしわを解消しやすくしたものである。
可撓性の防煙シートを使用した防煙垂壁は、ガラス板を使用した防煙垂壁に比べて、地震等で落下したときの安全性が高い反面、しわが生じて見栄えを悪くする問題がある。下記特許文献1には防煙シートにテンションをかけてしわを解消する技術が開示されている。これは防煙シートの長手方向(水平方向)の両端部を端部保持具にそれぞれ保持し、該両方の端部保持具で防煙シートを長手方向に引っ張ってテンションをかけるとともに、該防煙シートの短手方向(垂直方向)の両端部をレールにそれぞれ保持し、該両レール間に板ばねの両端部を固定し、該板ばねで上下両レール間に拡開する力を作用させて、防煙シートに短手方向のテンションをかけることにより、防煙シートをしわの無い状態に張るようにしたものである。端部保持具で防煙シートを長手方向に引っ張る構造は、防煙シートの左右両辺部にシート取付用筒体を装着し、該シート取付用筒体にボルトを外向きに装着し、該ボルトの脚部を壁面に支持された保持具本体のねじ穴にねじ込んで、防煙シートをシート取付用筒体およびボルトを介して保持具本体に支持する構造で構成される。保持具本体に対するボルトのねじ込み量を調整することにより、防煙シートの長手方向のテンションを調整することができる。ボルトはカバーで覆い隠されており、テンションの調整を行うときはカバーを外してボルトを操作する。
下記特許文献2にはシート状物で構成された看板やテント、カーテン、間仕切り等をしわのない状態に張る技術が開示されている。これはシート状物の辺部に沿って適宜の間隔で保持具を装着し、各保持部にボルトを外向きに装着し、ボルトの脚部を架台に支持されたフレームの穴に差し込み、該脚部にナットを装着することにより、シート状物の辺部を保持具およびボルト・ナットを介してフレームに支持したものである。ボルトに対するナットのねじ込み量を調整することにより、シート状物のテンションを調整することができる。ボルト・ナットはカバーで覆い隠されており、テンションの調整を行うときはカバーを外してナットを操作する。
下記特許文献3にはポスター用のテンションパネルが開示されている。これはポスターの各コーナー部にL字型のコーナー金具をそれぞれ装着し、ポスターを張る枠を構成するフレームの四隅と各コーナー金具の角とをコイルばねでそれぞれ連結してポスターのコーナー部相互間にテンションをかけることにより、ポスターをしわの無い状態に張るようにしたものである。
特開2008−220508号公報(図1、図2、図4) 特開2003−206651号公報(図1) 特開平07−295491号公報(図1、図2)
特許文献1に記載のテンション付与構造によれば、防煙シートのコーナー部にしわが生じやすかった。これに対し特許文献3に記載のテンション付与構造によれば、特許文献1に記載のテンション付与構造に比べてシートのコーナー部にしわを生じにくくさせることができるが、フレームの角とコーナー金具の角を結ぶ方向にしかシートを引っ張ることができず、引っ張る方向を調整できないので、コーナー部のしわを十分に解消することができない場合が生じた。また特許文献1,2に記載のテンション付与構造によれば、カバーを外さないとテンションを調整することができなかった。
この発明は上記従来の技術における問題点を解決して、防煙シートのコーナー部のしわを解消しやすくした防煙シートのコーナー部の支持構造および該支持構造を利用した防煙垂壁を提供しようとするものである。
この発明の防煙シートのコーナー部の支持構造は、互いに直交する方向に延在する2辺を有するコーナー部を有する防煙シートの該コーナー部に装着されるコーナー部装着部材と、互いに直交する方向に延在する2辺を有し、前記防煙シートのコーナー部の周囲に配置されるフレームのコーナー部と、前記コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部に連結支持するコーナー部連結部材とを具え、前記コーナー部連結部材は、前記フレームのコーナー部に対する前記コーナー部装着部材の位置を、該フレームのコーナー部の前記2辺のうちの一方の辺の延在方向に止めた状態で他方の辺の延在方向に調節可能でかつ該他方の辺の延在方向に止めた状態で該一方の辺の延在方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持するものである。これによれば防煙シートの1つのコーナー部に装着されたコーナー部装着部材をコーナー部連結部材により2方向に独立に引っ張ることができるので、防煙シートのコーナー部の引っ張り方向を該2方向の引っ張り力の合成方向に設定ことができる。したがって防煙シートのコーナー部を引っ張る方向を調整することができ、これにより防煙シートのコーナー部のしわが解消しやすくなる。
この発明の支持構造において、前記コーナー部連結部材は、前記フレームのコーナー部の前記一方の辺と該一方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分との間に連結されて、ねじ込み量によって該コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部の前記他方の辺の延在方向に移動させる第1のねじ部材と、前記フレームのコーナー部の前記他方の辺と該他方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分との間に連結されて、ねじ込み量によって該コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部の前記一方の辺の延在方向に移動させる第2のねじ部材とを具えることができる。これによれば第1のねじ部材と第2のねじ部材のねじ込み量によって防煙シートの1つのコーナー部の引っ張る方向を調整することができる。この場合前記フレームのコーナー部の前記一方の辺と該一方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分の少なくとも一方には、前記第1のねじ部材を挿通した状態で、前記コーナー部装着部材が前記フレームのコーナー部の前記一方の辺の延在方向に移動するのを許容する第1の長穴が形成され、前記フレームのコーナー部の前記他方の辺と該他方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分の少なくとも一方には、前記第2のねじ部材を挿通した状態で、前記コーナー部装着部材が前記フレームのコーナー部の前記他方の辺の延在方向に移動するのを許容する第2の長穴が形成されているものとすることができる。これによれば、第1のねじ部材、第2のねじ部材の一方のねじ部材のねじ込み量を調整しているときに、他方のねじ部材は長穴に沿って移動することができるので、互いのねじ込み動作を阻害することなくねじ込み量を調整することができる。
この発明の支持構造において、前記コーナー部装着部材は、前記防煙シートのコーナー部に沿って装着されるL字型に屈曲した正面形状を有するL字型部材を具えることができる。これによればコーナー部装着部材を防煙シートのコーナー部に沿って配置できるので、狭幅のフレーム、カバー等でコーナー部装着部材を覆い隠すことができ、意匠性を良好にすることができる。
この発明の防煙垂壁は、コーナー部にこの発明の支持構造を適用したもので、正面形状が矩形の防煙シートと、正面形状が矩形の枠を有し、該枠に前記防煙シートを配置するフレームと、前記防煙シートの四隅のコーナー部にそれぞれ装着されるコーナー部装着部材と、前記各コーナー部装着部材を前記フレームの対面するコーナー部にそれぞれ連結支持するコーナー部連結部材とを具え、前記防煙シートおよび前記フレームのコーナー部に対応する第1乃至第4コーナー部と、該第1乃至第4コーナー部を順次繋ぐ第1乃至第4辺部を有する防煙垂壁において、第1コーナー部のコーナー部連結部材は、少なくとも該第1コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持し、第1コーナー部に対角する第3コーナー部のコーナー部連結部材は、少なくとも該第3コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持し、第2コーナー部のコーナー部連結部材は、該第2コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能でかつ該矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持するものである。これによればこの発明の支持構造を利用して防煙シートのコーナー部のしわを解消することができる。
この発明の防煙垂壁は例えば、全てのコーナー部にこの発明の支持構造を適用して、第1乃至第4コーナー部のコーナー部連結部材がいずれも、それぞれの配置位置で、前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能でかつ該矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持するものとすることができる。あるいはこの発明の防煙垂壁は一部のコーナー部にのみこの発明の支持構造を適用することもできる。
この発明の防煙垂壁は前記フレームに固定装着されたカバーをさらに具え、該カバーには前記コーナー部連結部材を操作して前記コーナー部装着部材の位置を調整することを可能にする切欠が形成されているものとすることができる。これによればカバーにより意匠性を向上させることができ、しかもカバーを装着した状態でコーナー部装着部材の位置を調整することができる。
この発明の防煙垂壁は前記防煙シートの前記第1乃至第4辺部のいずれか1つまたは複数の辺部に装着された辺部装着部材と、該辺部装着部材を前記フレームの対応する辺部の対面する箇所に連結支持する辺部連結部材をさらに具え、該辺部連結部材は、前記フレームの前記対応する辺部に対する前記辺部装着部材の位置を、該フレームの該対応する辺部の延在方向に止めた状態で、該フレームの該対応する辺部に直交する該フレームの辺部の延在方向に調節可能に、該辺部装着部材を該フレームの該対応する辺部に連結支持するものとすることができる。これによれば辺部連結部材で辺部装着部材の位置を調整することにより防煙シートの辺部のしわを解消することができる。この場合前記辺部装着部材は例えば、前記防煙シートの4つの辺部のうち、相互に対向する辺部の相互に対向する位置にそれぞれ装着することができる。
4つのコーナー部の全てにこの発明による防煙シートコーナー部支持構造を具えたこの発明による防煙垂壁の実施の形態を示す正面図(図2の上側から見た図。ただし図2に符号14a,14cで示す面を除去した状態で示す)である。 図1の防煙垂壁のI−I矢視模式端面図およびII−II矢視模式端面図である。 図1の防煙垂壁10のコーナー部の構造を示す分解斜視図である。 図3のコーナー部の構造を組み立てた状態を示す正面図で、図5のIV−IV矢視位置の断面図である。 図3のコーナー部の構造を組み立てた状態を示す図で、図4のIII−III矢視位置の断面図である。 図1の防煙垂壁10の辺部の構造を示す分解斜視図である。 図6の辺部の構造を組み立てた状態を示す正面図で、図8のVI−VI矢視位置の断面図である。 図7の辺部の構造を組み立てた状態を示す図で、図7のV−V矢視位置の断面図である。 図3のコーナー部の構造の変形例を示す分解斜視図で、テンション調整ねじ22をフレーム14に対して移動可能に配置するのに代えて、テンション調整ねじ22をコーナー部装着部材18に対して移動可能に配置したものである。 図9のコーナー部の構造を組み立てた状態を示す正面図で、図5と同じ矢視位置の断面図である。 4つのコーナー部の第2コーナー部C2にのみこの発明による防煙シートコーナー部支持構造を具えたこの発明による防煙垂壁の実施の形態を示す正面図である。
この発明の実施の形態を以下説明する。図1はこの発明による防煙シートコーナー部支持構造を具えた防煙垂壁10を示す。なお図1はフレーム14の構造のうち、図2に符号14a,14cで示す面を除去した状態で示している。防煙垂壁10は正面形状が矩形の防煙シート12と、正面形状が矩形の枠を有し、該枠に防煙シート12を配置したフレーム14を具えている。防煙シート12は4つの辺部24と4つのコーナー部16を具えている。各コーナー部16は互いに直交する方向に延在する2辺24,24の端部どうしの組み合わせで構成される。フレーム14は4つの辺部28と4つのコーナー部20を具えている。各コーナー部20は互いに直交する方向に延在する2辺28,28の端部どうしの組み合わせで構成される。防煙垂壁10の第1乃至第4コーナー部C1〜C4には防煙シート12の四隅のコーナー部16をフレーム14の対面するコーナー部20に連結する構造が構成されている。すなわち防煙シート12の四隅のコーナー部16にはコーナー部装着部材18がそれぞれ装着され、各コーナー部装着部材18はフレーム14の対面するコーナー部20にコーナー部連結部材22でそれぞれ連結支持されている。コーナー部装着部材18およびコーナー部連結部材22は4箇所のコーナー部C1〜C4とも同一構造である。ここではコーナー部連結部材22は2本のねじ(テンション調整ねじ)22−1,22−2で構成されている。第1コーナー部C1の上側のテンション調整ねじ22−1と第2コーナー部C2の下側のテンション調整ねじ22−1は互いに対向して配置されている。第4コーナー部C4の上側のテンション調整ねじ22−1と第3コーナー部C3の下側のテンション調整ねじ22−1は互いに対向して配置されている。第1コーナー部C1の左側のテンション調整ねじ22−2と第4コーナー部C4の右側のテンション調整ねじ22−2は互いに対向して配置されている。第2コーナー部C2の左側のテンション調整ねじ22−2と第3コーナー部C3の右側のテンション調整ねじ22−2は互いに対向して配置されている。
防煙垂壁10の第1乃至第4コーナー部C1〜C4の間の辺部S1〜S4の各中央位置には防煙シート12の辺部24をフレーム14の対面する辺部28の対面する位置に連結する構造が構成されている。すなわち防煙シート12の4つの辺部24の各中央位置には辺部装着部材26がそれぞれ装着され、各辺部装着部材26はフレーム14の対面する辺部28の中央位置に辺部連結部材30でそれぞれ連結支持されている。辺部装着部材26および辺部連結部材30は4箇所の辺部S1〜S4とも同一構造である。ここでは辺部連結部材30は1本のねじ(テンション調整ねじ)で構成されている。第1辺部S1のテンション調整ねじ30と第3辺部S3のテンション調整ねじ30は互いに対向して配置されている。第2辺部S2のテンション調整ねじ30と第4辺部S4のテンション調整ねじ30は互いに対向して配置されている。
フレーム14の外周面にはカバー32がビス34によって固定装着されている。防煙垂壁10の前面側から見た寸法は例えば長手方向(図1の横方向)の長さが1500mm、短手方向(図1の縦方向)の長さが500mmである。ここでは第4辺部S4を上側、第2辺部S2を下側に配置して使用するものとする。防煙垂壁10は例えば、従来の防煙垂壁と同様に、屋内の天井に設置されたレールに上辺部S4が吊り下げ支持される。複数の防煙垂壁10を横方向に連結する場合は、隣接する防煙垂壁10,10どうしの突き合わせ面を構成する側辺部S1,S3間に天井から吊り金具を垂直に吊り下げ、該吊り金具の下端部に受け金具を取り付け、隣接する防煙垂壁10,10の下辺部S2,S2の突き合わされる端部どうしを受け金具の凹所で受けて相互に連結する。
防煙垂壁10の各部の詳細について説明する。防煙シート12は例えばガラス繊維織物を樹脂フィルムで挟み込んで一体化した可撓性の複合シートで構成される。フレーム14は例えば図2に示すように、断面コ字型の4本のアルミ型材を該断面コ字の開口をフレーム14の枠が構成する面の一面側(図2では下面側)に開口させた向きにそれぞれ配置して、正面形状を長四辺形に組んで相互に連結して全体が剛性に構成される。フレーム14の外壁面部14b(防煙垂壁10の面に直角な面)の高さh1は内壁面部14a(防煙垂壁10の面に直角な面すなわち外壁面部14bに平行な面)の高さh2よりも高い。防煙シート12はフレーム14の外壁面部14bで囲まれた開口部33内に配置される。つまり外壁面部14bは防煙シート12の外方に配置される。防煙シート12の縦方向、横方向の長さaは、フレーム14の外壁面部14bで囲まれた開口部33の長さbよりも短い。これにより防煙シート12を、外壁面部14bに支持して、開口部33内で張った状態に展張することができる。防煙シート12の縦方向、横方向の長さaは、フレーム14の内壁面部14aで囲まれた開口部35の長さcよりも長い。これにより防煙シート12の外周縁部およびコーナー部装着部材18および辺部装着部材26(図1)の一面側をフレーム14の内壁面部14aおよび側面部14c(防煙垂壁10の面に平行な面)で覆い隠して、防煙垂壁10の外観を良くすることができる。また防煙シート12の外周縁部とフレーム14とが重なり合うので、防煙シート12の周縁部から煙が漏れるのを抑制することができる。
カバー32は例えば図2に示すように、断面L字型の4本のアルミ型材をフレーム14の断面コ字の開口に対面させて、フレーム14の外側を取り囲むように配置して、正面形状を長四辺形に組んで相互に連結して全体が剛性に構成される。フレーム14とカバー32とは、相互に重なる外壁面部14b,32bどうしを、両型材の長手方向に適宜の間隔で、外側からビス34(図1)をねじ込んで相互に連結される。カバー32の側面部32a(外壁面部32bに直角な面すなわち防煙垂壁10の面に平行な面)の内端部で囲まれた開口部37の長さdはフレーム14の内壁面部14aで囲まれた開口部35の長さcと等しいかまたはほぼ等しい。これにより防煙シート12の外周縁部およびコーナー部装着部材18および辺部装着部材26(図1)の他面側をカバー32の側面部32aで覆い隠して、防煙垂壁10の外観を良くすることができる。また防煙シート12の外周縁部とカバー32とが重なり合うので、防煙シート12の周縁部から煙が漏れるのを抑制することができる。防煙垂壁10の厚さeはフレーム14とカバー32を組み合わせた厚さであり、例えば8mmである。
防煙垂壁10のコーナー部の構造を図3に分解して示す。コーナー部装着部材18は断面L字型でかつ正面形状がL字型の受け金具36(L字型部材)と、正面形状がL字型で平板状の押さえ金具38(L字型部材)を具える。受け金具36は底面部36aと立面部36bを有する。底面部36aの上に防煙シート12のコーナー部16を載せて、その上に押さえ金具38を載せて、ビス40を押さえ金具38の穴(ねじ通し穴)42から防煙シート12の穴44に通して受け金具36のねじ穴(雌ねじ)46にねじ込むことにより、防煙シート12のコーナー部16にコーナー部装着部材18が装着される。受け金具36の底面部36aと防煙シート12のコーナー部16の対向面どうし、押さえ金具38と防煙シート12のコーナー部16の対向面どうしのいずれか一方または両方を両面接着テープで接合したうえでビス40で締め付けて装着することもできる。
フレーム14のコーナー部20の外壁面部14bには、コーナーの頂点を挟んで両側の対称位置に所定長さの長穴(ねじ通し穴)48が外壁面部14bの延在方向に沿って開設されている。各長穴48には外側からテンション調整ねじ22−1,22−2(コーナー部連結部材)が自在に差し込まれ、コーナー部装着部材18の受け金具36の立面部36bに形成されたねじ穴(雌ねじ)52にねじ込まれる。長穴48の幅(短手方向の長さ)はテンション調整ねじ22の脚部22aの直径よりも広くかつ頭部22bよりも狭い。したがってテンション調整ねじ22は、頭部22bが長穴48の短手方向の両側の外面で係止される。これによりコーナー部装着部材18は、フレーム14のコーナー部20の外壁面部14bに対し接近、離隔可能に、該外壁面部14bに支持される。テンション調整ねじ22を受け金具36のねじ穴52にねじ込んでいくと、コーナー部装着部材18は防煙シート12のテンションに抗してフレーム14の外壁面部14bに接近する方向に移動し、その結果防煙シート12のテンションはは強められる。逆にテンション調整ねじ22を緩めると、コーナー部装着部材18は防煙シート12のテンションによりフレーム14の外壁面部14bから離れる方向に移動し、その結果防煙シート12のテンションは弱められる。このようにして防煙シート12のコーナー部を含む周縁部のテンションが調整される。テンション調整ねじ22は1つのコーナー部20の相互に直交する2面に配置されているので、防煙シート12のテンションを直交する2方向(防煙垂壁10の縦方向と横方向)について個別に調整することができる。これにより防煙シート12のコーナー部16の引っ張り方向を該2方向の引っ張り力の合成方向に設定ことができる。4箇所のコーナー部20でこの調整を適宜行うことにより、防煙シート12の各コーナー部16のしわを容易に解消することができる。一方のテンション調整ねじ22を調整しているときに、他方のテンション調整ねじ22は長穴48に沿って移動することができる。すなわち2個のテンション調整ねじ22−1,22−2で構成されるコーナー部連結部材22は、フレーム14のコーナー部20の外壁面部14bに対するコーナー部装着部材18の位置(フレーム14の枠が構成する面に沿った方向の位置)を、フレーム14のコーナー部20の外壁面部14bを構成する2辺のうちの一方の辺に接近、離隔する方向に止めた状態で他方の辺に接近、離隔する方向に調整可能で、かつ該他方の辺に接近、離隔する方向に止めた状態で一方の辺に接近、離隔する方向に調整可能に、コーナー部装着部材18をフレーム14のコーナー部20に連結支持している。押さえ金具38にはテンション調整ねじ22が進入するのを除けて、テンション調整ねじ22の脚部22aと押さえ金具38とが干渉するのを防止する切欠54が形成されている。このようにテンション調整ねじ22と押さえ金具38とを防煙垂壁10の厚さ方向に互いに重なる位置に配置することにより、防煙垂壁10の厚みを薄く抑えている。
フレーム14には外側からカバー32が被せられ、カバー32の外側からビス34をカバー32の外壁面部32b(防煙垂壁10の面に直角な面)の穴(ねじ通し穴)56からフレーム14の外壁面部14bのねじ穴(雌ねじ)58にねじ込むことにより、フレーム14とカバー32が相互に連結される。カバー32の外壁面部32bには、カバー32の外からテンション調整ねじ22を操作できるように切欠60が形成されている。切欠60はテンション調整ねじ22が長穴48に沿って移動するのを邪魔しないように横長に形成されている。
図3のコーナー部の構造を組み立てた状態を図4、図5に示す。図4は正面図で、図5のIV−IV矢視位置の断面図である。図5は図4のIII−III矢視位置の断面図である。テンション調整ねじ22−1,22−2を回すとコーナー部装着部材18はフレーム14およびカバー32に対し、相互に直交する方向X,Yに独立に移動する。テンション調整ねじ22−1,22−2の締め込み量で防煙シート12のテンションを調整してコーナー部のしわを解消することができる。図5に示すフレーム14の内壁面部14aの下端部と防煙シート12との間の隙間g1、カバー32の側面部32aの先端部と防煙シート12との間の隙間g2の一方または両方を狭くすることにより、防煙シート12の周縁部から煙が漏れるのを抑制することができる。
防煙垂壁10の辺部の構造を図6に分解して示す。辺部装着部材26は断面L字型でかつ正面形状がI字型の受け金具62と、正面形状がI字型で平板状の押さえ金具64を具える。受け金具62は底面部62aと立面部62bを有する。底面部62aの上に防煙シート12の辺部24を載せて、その上に押さえ金具64を載せて、ビス66を押さえ金具64の穴(ねじ通し穴)68から防煙シート12の穴70に通して受け金具62のねじ穴(雌ねじ)72にねじ込むことにより、防煙シート12の辺部24に辺部装着部材26が装着される。受け金具62の底面部62aと防煙シート12との対向面どうし、押さえ金具64と防煙シート12との対向面どうしのいずれか一方または両方を両面接着テープで接合したうえでビス66で締め付けて装着することもできる。フレーム14の辺部28の外壁面部14bには、前記コーナー部の長穴48と同じ長さの長穴(ねじ通し穴)74が外壁面部14bの延在方向に沿って開設されている。長穴74には外側からテンション調整ねじ30(辺部連結部材)が自在に差し込まれ、辺部装着部材26の受け金具62の立面部62bに形成されたねじ穴(雌ねじ)76にねじ込まれる。長穴74の幅(短手方向の長さ)はテンション調整ねじ30の脚部30aの直径よりも広く頭部30bよりも狭い。したがってテンション調整ねじ30は、頭部30bが長穴74の短手方向の両側の外面で係止される。これにより辺部装着部材26は、フレーム14の辺部28の外壁面部14bに対し接近、離隔可能に、該外壁面部14bに支持される。テンション調整ねじ30を受け金具62のねじ穴76にねじ込んでいくと、辺部装着部材26は防煙シート12のテンションに抗してフレーム14の外壁面部14bに接近する方向に移動し、その結果防煙シート12のテンションは強められる。逆にテンション調整ねじ30を緩めると、コーナー部装着部材18は防煙シート12のテンションによりフレーム14の外壁面部14bから離れる方向に移動し、その結果防煙シート12のテンションは弱められる。このようにして防煙シート12の長手方向および短手方向の中間部のテンションが調整される。ここではテンション調整ねじ30は相互に対向する第1辺部S1、第3辺部S3の相互に対向する位置、相互に対向する第2辺部S2、第4辺部S4の相互に対向する位置(図1の例では辺部S1〜S4の各中央位置)にそれぞれ配置されている。これにより防煙シート12の辺部24の中央位置で、防煙シート12の長手方向および短手方向のテンションを個別に調整して、防煙シート12の各辺部24のしわを容易に解消することができる。テンション調整ねじ22−2の締め込み量で防煙シート12の長手方向のテンションを調整しているときに、第2辺部S2、第4辺部S4のテンション調整ねじ30,30は長穴74に沿って移動することができる。またテンション調整ねじ22−1の締め込み量で防煙シート12の短手方向のテンションを調整しているときに、第1辺部S1、第3辺部S3のテンション調整ねじ30,30は長穴74に沿って移動することができる。押さえ金具64にはテンション調整ねじ30が進入するのを除けて、テンション調整ねじ30の脚部30aと押さえ金具64とが干渉するのを防止する切欠78が形成されている。このようにテンション調整ねじ30と押さえ金具64とを防煙垂壁10の厚さ方向に互いに重なる位置に配置することにより、防煙垂壁10の厚みを薄く抑えている。カバー32の外壁面部32bには、カバー32の外からテンション調整ねじ30を操作できるように切欠80が形成されている。切欠80はテンション調整ねじ30が長穴74に沿って移動するのを邪魔しないように横長に形成されている。
図6の辺部の構造を組み立てた状態を図7、図8に示す。図7は正面図で、図8のVI−VI矢視位置の断面図である。図8は図7のV−V矢視位置の断面図である。テンション調整ねじ30を回すと辺部装着部材26はフレーム14およびカバー32に対し移動し、テンション調整ねじ30の締め込み量で防煙シート12の辺部24のテンションを調整して辺部のしわを解消することができる。
前記実施の形態ではフレーム14に長穴48,74を形成してテンション調整ねじ22,30をフレーム14に対して移動可能に配置して防煙シート12のテンションを調整するようにしたが、これに代えて、コーナー部装着部材18、辺部装着部材26に長穴(ねじ通し穴)を形成してテンション調整ねじ22,30をコーナー部装着部材18、辺部装着部材26に対し移動可能に配置して防煙シート12のテンションを調整することもできる。コーナー部についてそのように構成した一例を図9、図10に示す。図9、図10において図3、図5と共通する部分には同一の符号を用いる。コーナー部装着部材18の受け金具36には図3のねじ穴52に代えて、テンション調整ねじ22が自在に差し込まれる長穴(ねじ通し穴)52’が形成される。フレーム14には図3の長穴48に代えて、テンション調整ねじ22を通す穴48’が形成される。カバー32には図3の横長に形成された切欠60に代えて、縦横同じ程度の長さの切欠60’が形成される。テンション調整ねじ22は穴48’から長穴52’に通されて、別途用意された金属プレート84のねじ穴(雌ねじ)82にねじ込まれる。金属プレート84はテンション調整ねじ22とともに受け金具36の長穴52’に沿って移動可能であるが、受け金具36に対し回転不能である。したがって金属プレート84のねじ穴82に対するテンション調整ねじ22のねじ込み量に応じてコーナー部装着部材18はフレーム14のコーナー部20の外壁面部14bに対し接近、離隔し、これにより防煙シート12のテンションを調整することができる。押さえ金具38の切欠54’は金属プレート84が受け金具36上で移動できるように、図3の切欠54よりも広幅に形成されている。辺部についても、コーナー部の構成を図3から図9に変更したのに倣って、図6の構成から同様に変更することができる。
また前記実施の形態では4隅のコーナー部の全てにこの発明による支持構造を適用したが、この発明の防煙垂壁はこれに限らない。図11の防煙垂壁86は4つのコーナー部C1〜C4のうち第2コーナー部C2にのみこの発明による支持構造を適用したものである。図11において図1と対応する部分には同一の符号を用いる。各コーナー部C1〜C4のコーナー部装着部材18および各辺部S1〜S4の辺部装着部材26が移動できる方向を図11に矢印X,Yでそれぞれ示す。前記図1の防煙垂壁10は、各コーナー部C1〜C4のコーナー部装着部材18および各辺部S1〜S4の辺部装着部材26がいずれもX,Y両方向に移動することができるものであるが、図11の防煙垂壁86は部位によって移動方向が限定されている。すなわち図11において、第4コーナー部C4のコーナー部装着部材18は2方向のねじ88,90によってフレーム14に固定され、X,Yいずれの方向にも移動しない。第4辺部S4の辺部装着部材26はねじ92によってフレーム14の上辺にX方向に移動可能に支持されている。第1コーナー部C1のコーナー部装着部材18の上辺はねじ94によってフレーム14の上辺にX方向に移動可能に支持されている。これら第4辺部S4の辺部装着部材26および第1コーナー部C1のコーナー部装着部材18は、第1コーナー部C1のテンション調整ねじ22−2が操作されたときにX方向に移動する。第3辺部S3の辺部装着部材26はねじ96によってフレーム14の右辺にY方向に移動可能に支持されている。第3コーナー部C3のコーナー部装着部材18の右辺はねじ98によってフレーム14の右辺にY方向に移動可能に支持されている。これら第3辺部S3の辺部装着部材26および第3コーナー部C3のコーナー部装着部材18は、第3コーナー部C3のテンション調整ねじ22−1が操作されたときにY方向に移動する。第1辺部S1、第2コーナー部C2、第2辺部S2の支持構造は図1のそれぞれ対応する部分の構造と同じである。したがって第1辺部S1の辺部装着部材26は第1辺部S1のテンション調整ねじ30によりX方向に移動し、第2コーナー部C2のテンション調整ねじ22−1によりY方向に移動する。また第2コーナー部C2のコーナー部装着部材18は第2コーナー部C2のテンション調整ねじ22−2によりX方向に移動し、第2コーナー部C2のテンション調整ねじ22−1によりY方向に移動する。また第3辺部S3の辺部装着部材26は第3辺部S3のテンション調整ねじ30によりY方向に移動し、第2コーナー部C2のテンション調整ねじ22−2によりX方向に移動する。このようにして、図11の防煙垂壁86によれば、6個のテンション調整ねじ22−1,22−2により防煙シート12の各部のテンションを調整して、しわを解消することができる。ねじ92,94,96,98は、テンション調整ねじ22,30と同様にフレーム14の外壁面部14bに形成した長穴48,74(図3、図6)に通すことにより、フレーム14に沿って移動させることができる。ねじ88,90,92,94,96,98はテンション調整ねじでないので、その位置のカバー32にはテンション調整を可能にするための切欠60,80を形成する必要はない。また第1コーナー部C1のテンション調整ねじ22−2は上下方向に移動しないので、該テンション調整ねじ22−2を通すためにフレーム14の外壁面部14bに形成する穴は長穴(図3の長穴48に相当)である必要はなく、丸穴(ねじ通し穴)でよい。同様に第3コーナー部C3のテンション調整ねじ22−1は左右方向に移動しないので、該テンション調整ねじ22−1を通すためにフレーム14の外壁面部14bに形成する穴は長穴(図3の長穴48に相当)である必要はなく、丸穴(ねじ通し穴)でよい。
また図11の構造に代えて、4箇所のコーナー部装着部材18および4箇所の辺部装着部材26のうち、第1コーナー部C1、第4辺部S4、第4コーナー部C4の3箇所の装着部材18,26をX方向にのみ移動可能に支持し、残りの5箇所の装着部材18,26を全てX,Y両方向に移動可能に支持することもできる。この場合は第2コーナー部C2および第3コーナー部C3にこの発明による支持構造を適用できる。
また前記各実施の形態では4つの辺部S1〜S4の全てで防煙シート12に辺部装着部材26を装着してテンションをかけたが、防煙シート12の辺部24にしわが生じない場合は辺部装着部材26を省略することができる。また防煙シート12の辺部24が長く、辺部24の1箇所に装着した辺部装着部材26では辺部24のしわを解消できない場合は、辺部24に沿って複数箇所に辺部装着部材26を配置する(対辺側の辺部24の対向する位置にもそれぞれ辺部装着部材26を配置する)ことができる。また前記実施の形態ではテンション調整ねじ22をコーナー部装着部材18、辺部装着部材26に直接連結したが、ばね構造を介して連結することにより、該ばね構造の弾性力により防煙シート12にテンションをかけることもできる。また前記実施の形態では防煙シート12のコーナー部16およびフレーム14のコーナー部20の頂点を角張らせたが、丸みを持たせてもよい。
10,86…防煙垂壁、12…防煙シート、14…フレーム、16…防煙シートのコーナー部、18…コーナー部装着部材、20…フレームのコーナー部、22(22−1,22−2)…テンション調整ねじ(コーナー部連結部材、ねじ部材)、24…防煙シートの辺部、26…辺部装着部材、28…フレームの辺部、30…テンション調整ねじ(辺部連結部材)、32…カバー、36…受け金具(L字型部材)、38…押さえ金具(L字型部材)、48,74…長穴、60,80…切欠、C1,C2,C3,C4…防煙垂壁の第1乃至第4コーナー部、S1,S2,S3,S4…防煙垂壁の第1乃至第4辺部

Claims (9)

  1. 互いに直交する方向に延在する2辺を有するコーナー部を有する防煙シートの該コーナー部に装着されるコーナー部装着部材と、
    互いに直交する方向に延在する2辺を有し、前記防煙シートのコーナー部の周囲に配置されるフレームのコーナー部と、
    前記コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部に連結支持するコーナー部連結部材とを具え、
    前記コーナー部連結部材は、前記フレームのコーナー部に対する前記コーナー部装着部材の位置を、該フレームのコーナー部の前記2辺のうちの一方の辺の延在方向に止めた状態で他方の辺の延在方向に調節可能でかつ該他方の辺の延在方向に止めた状態で該一方の辺の延在方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持する
    防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造。
  2. 前記コーナー部連結部材は、
    前記フレームのコーナー部の前記一方の辺と該一方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分との間に連結されて、ねじ込み量によって該コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部の前記他方の辺の延在方向に移動させる第1のねじ部材と、
    前記フレームのコーナー部の前記他方の辺と該他方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分との間に連結されて、ねじ込み量によって該コーナー部装着部材を前記フレームのコーナー部の前記一方の辺の延在方向に移動させる第2のねじ部材とを具える
    請求項1に記載の防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造。
  3. 前記フレームのコーナー部の前記一方の辺と該一方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分の少なくとも一方には、前記第1のねじ部材を挿通した状態で、前記コーナー部装着部材が前記フレームのコーナー部の前記一方の辺の延在方向に移動するのを許容する第1の長穴が形成され、
    前記フレームのコーナー部の前記他方の辺と該他方の辺に対面する前記コーナー部装着部材の部分の少なくとも一方には、前記第2のねじ部材を挿通した状態で、前記コーナー部装着部材が前記フレームのコーナー部の前記他方の辺の延在方向に移動するのを許容する第2の長穴が形成されている
    請求項2に記載の防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造。
  4. 前記コーナー部装着部材は、前記防煙シートのコーナー部に沿って装着されるL字型に屈曲した正面形状を有するL字型部材を具えている請求項1〜3のいずれか1つに記載の防煙垂壁の防煙シートコーナー部支持構造。
  5. 正面形状が矩形の防煙シートと、
    正面形状が矩形の枠を有し、該枠に前記防煙シートを配置するフレームと、
    前記防煙シートの四隅のコーナー部にそれぞれ装着されるコーナー部装着部材と、
    前記各コーナー部装着部材を前記フレームの対面するコーナー部にそれぞれ連結支持するコーナー部連結部材とを具え、
    前記防煙シートおよび前記フレームのコーナー部に対応する第1乃至第4コーナー部と、該第1乃至第4コーナー部を順次繋ぐ第1乃至第4辺部を有する防煙垂壁において、
    第1コーナー部のコーナー部連結部材は、少なくとも該第1コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持し、
    第1コーナー部に対角する第3コーナー部のコーナー部連結部材は、少なくとも該第3コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持し、
    第2コーナー部のコーナー部連結部材は、該第2コーナー部における前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能でかつ該矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持する
    防煙垂壁。
  6. 第1乃至第4コーナー部のコーナー部連結部材がいずれも、それぞれの配置位置で、前記フレームに対する前記コーナー部装着部材の位置を前記矩形の縦方向に止めた状態で該矩形の横方向に調節可能でかつ該矩形の横方向に止めた状態で該矩形の縦方向に調節可能に、該コーナー部装着部材を該フレームのコーナー部に連結支持する
    請求項5に記載の防煙垂壁。
  7. 前記フレームに固定装着されたカバーをさらに具え、該カバーには前記コーナー部連結部材を操作して前記コーナー部装着部材の位置を調整することを可能にする切欠が形成されている請求項5または6に記載の防煙垂壁。
  8. 前記防煙シートの前記第1乃至第4辺部のいずれか1つまたは複数の辺部に装着された辺部装着部材と、
    該辺部装着部材を前記フレームの対応する辺部の対面する箇所に連結支持する辺部連結部材をさらに具え、
    該辺部連結部材は、前記フレームの前記対応する辺部に対する前記辺部装着部材の位置を、該フレームの該対応する辺部の延在方向に止めた状態で、該フレームの該対応する辺部に直交する該フレームの辺部の延在方向に調節可能に、該辺部装着部材を該フレームの該対応する辺部に連結支持する
    請求項5または6に記載の防煙垂壁。
  9. 前記辺部装着部材が、前記防煙シートの4つの辺部のうち、相互に対向する辺部の相互に対向する位置にそれぞれ装着されている請求項8に記載の防煙垂壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016129582A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 株式会社Lixil鈴木シャッター 垂れ壁部材と垂れ壁
CN105922722A (zh) * 2016-06-22 2016-09-07 昆山市曙光照明器材有限公司 丝印机夹具

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