JP2014000313A - 湾曲センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】測定レンジが比較的広く、比較的大きな湾曲量を測定可能な湾曲センサを提供する。
【解決手段】コアと、コアの外周面を被覆している少なくとも1層の被覆とを有する光ファイバあるいは導光部材と、被覆のうちの少なくとも最外層を除去することによって露出された少なくとも1つの被覆除去部と、被覆に被覆除去部を設けることによって被覆と被覆除去部との境界に形成された被覆側面と、被覆除去部が少なくとも部分的に露出しているようにして前記被覆除去部上に形成された光吸収体とを具備する湾曲センサである。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ又は導光部材を備えた湾曲センサに関する。
一般的に、内視鏡などの湾曲被測定体の湾曲状態(湾曲量や湾曲向き)を検出するために用いられる湾曲センサが知られている。このような湾曲センサは、例えば、光吸収体が設けられた光ファイバ(又は導光部材)に光源から所定の光学特性を有する光を入射させて、光ファイバの湾曲量や湾曲向きに対応して変化する光吸収体の光吸収量を検出することにより、光ファイバの、延いては湾曲被測定体の湾曲状態を検出する。
例えば、特許文献1には、コア(φ:250μm)と、コアの外周面を覆っているクラッド(t:25μm)と、クラッドの外周面を覆っているバッファ(t:10μm)とを備えた光ファイバを有する光ファイバ形状追跡装置が開示されている。この装置では、マイクロ旋盤を用いてバッファに円形(φ:200μm)の切り抜き孔が形成されている。そして、この孔に蛍光塗料と紫外線硬化エポキシ樹脂との混合物を手作業で充填して、UVライトガンで硬化させて蛍光体を形成している。
特表2011−500162号公報
特許文献1に記載の装置では、バッファの孔の側面及び上面に蛍光体が接している。従って、光ファイバが上に凸に湾曲すると、蛍光体は両側からバッファに引っ張られる。あるいは、光ファイバが下に凸に湾曲すると、蛍光体は両側からバッファに圧縮される。このとき、蛍光体には、蛍光体が湾曲したために作用する応力σに加えて、バッファと蛍光体とが密着していることにより発生する応力σ’も作用する。それ故、この応力σ’の分だけ、蛍光体がクラッドから剥離しやすくなる。
このような剥離が発生すると、クラッドと蛍光体との間の一部の領域に空気層が発生しうる。このため、当該領域で、例えばクラッドと空気層との境界面、あるいは空気層と蛍光体との境界面での反射が発生するなどにより、蛍光体への入射光量が剥離に起因して変化する。それ故、光ファイバの湾曲量や湾曲向きが同じであっても蛍光体からの発光量が異なることとなり、この結果、湾曲状態の正確な測定ができなくなる。
以上のことから、光ファイバの機械的強度によって定まる湾曲限界を考慮して、湾曲状態の正確な測定ができるようにする必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の装置のような構成では、光ファイバを湾曲させると蛍光体に応力σ(蛍光体が湾曲したことにより作用する応力)に加えて応力σ’(蛍光体がバッファと密着していることによりバッファから受ける応力)も作用するため、湾曲状態を正確に測定可能なレンジが比較的小さく、比較的大きな湾曲量を測定するのに不向きである。
そこで、本発明は、測定レンジが比較的広く、比較的大きな湾曲量を測定することができる湾曲センサを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、コアと、該コアの外周面を被覆している少なくとも1層の被覆とを有する光ファイバあるいは導光部材と、前記被覆のうちの少なくとも最外層を除去することによって露出された少なくとも1つの被覆除去部と、前記被覆に前記被覆除去部を設けることによって前記被覆と前記被覆除去部との境界に形成された被覆側面と、前記被覆除去部が少なくとも部分的に露出しているようにして前記被覆除去部上に形成された光吸収体と、を具備する湾曲センサである。
本発明によれば、測定レンジが比較的広く、比較的大きな湾曲量を測定することができる湾曲センサを提供することができる。
図1は、第1の実施形態の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。 図2(a)乃至(c)は、それぞれ、図1のX−X線、Y−Y線及びZ―Z線の径方向の断面図である。 図3は、光ファイバを図1の矢印Qから見た上面図である。 図4は、湾曲センサの全体構成の一態様を概略的に示す図である。 図5は、光ファイバが下に凸に湾曲した状態を示す長手方向の断面図である。 図6は、光ファイバが上に凸に湾曲した状態を示す長手方向の断面図である。 図7は、湾曲センサの他の態様の構成部の一部を概略的に示す図である。 図8は、第1の実施形態の変形例1の一態様の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。 図9(a)乃至(c)は、それぞれ、図8のX−X線、Y−Y線及びZ−Z線の径方向の断面図である。 図10は、光ファイバを図8の矢印Qから見た上面図である。 図11は、第1の実施形態の変形例1の他の態様の図10に対応する上面図である。 図12は、第1の実施形態の変形例1のさらなる態様の図10に対応する上面図である。 図13は、第1の実施形態の変形例1のさらなる他の態様の図10に対応する上面図である。 図14は、第1の実施形態の変形例2の一態様の光ファイバの径方向の断面図である。 図15は、第1の実施形態の変形例2の他の態様の光ファイバの径方向の断面図である。 図16は、第2の実施形態の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。 図17は、第3の実施形態の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。 図18は、第4の実施形態の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。 図19(a)乃至(c)は、それぞれ、図18のX−X線、Y−Y線及びZ−Z線の径方向の断面図である。 図20は、第4の実施形態の変形例の湾曲センサの光ファイバの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の湾曲センサの光ファイバ1の主要な構成部を示す長手方向の断面図である。
光ファイバ1は、長手方向(光軸方向)に延びたコア2と、コア2の外周面を被覆している被覆としてのクラッド3とを有している。コア2の径φは、例えば250μmであり、また、クラッド3の径方向の厚さtは、例えば25μmである。コア2及びクラッド3は、石英ガラスあるいはプラスチックなどの材料により形成されている。
コア2には、クラッド3を除去することによって外部に露出された被覆除去部、即ちクラッド3に覆われていない欠損領域4が設けられている。図1には略矩形に示される欠損領域4の大きさは、光軸方向に数mmオーダ、周方向に数μm〜数十μmオーダ(例えば50μm程度)である。そして、この欠損領域4上に、光吸収体5が、欠損領域4が少なくとも部分的に外部に露出しているようにして形成されている。即ち、コア2の外周面には、その大部分を覆っているクラッド3と、クラッド3に覆われていない欠損領域4上に設けられた光吸収体5と、光吸収体5が設けられていない欠損領域4であるコア露出領域、即ち孔6とがある。光吸収体5は、欠損領域4においてコア2に接合されている。
図2(a)乃至(c)は、それぞれ、図1のX−X線、Y−Y線及びZ―Z線の径方向の断面図である。図3は、光ファイバ1を図1の矢印Qから見た上面図である。本実施形態では、クラッド3と光吸収体5との間には、間隔W(W1、W2、W3及びW4)のフレーム状の孔6が設けられており、クラッド3と光吸収体5とは接触していない。即ち、クラッド3と欠損領域4との境界に形成されたクラッド側面3aと光吸収体5とは完全に離間している。なお、本実施形態では、間隔WをW1=W2=W3=W4としているが、間隔Wはこれに限定されず、任意の間隔を設定することができる。
図4は、湾曲センサ100の全体構成の一態様を概略的に示す図である。湾曲センサ100の光ファイバ1の光軸方向の基端側には、所定の光学特性を有する光を発生する光源7(例えば、所定の波長のレーザ光を発生するレーザ光源)が接続される。また、光ファイバ1の光軸方向の先端側には、光ファイバ1中を伝搬されてきた光の強度を測定する光強度測定機器8が接続される。
以下、湾曲センサ100の湾曲状態センシングについて簡単に説明する。センシングの際には、光ファイバ1の基端側から光源7により例えばレーザ光を入射させる。入射された光は、光ファイバ1中を先端側へと伝搬し、光ファイバ1の湾曲量や湾曲向きに対応して光吸収体5のところで光吸収体5により吸収される。この吸収により変化した光の光量が、光ファイバ1の基端側の光強度測定機器8で受光される。かくして、湾曲センサ100は、光吸収体5を通過する前と通過した後の光の強度の変化量に基づいて、光ファイバ1の湾曲量や湾曲向きを、延いては湾曲被測定体の湾曲状態を検出する。
図5は、光ファイバ1が下に凸に湾曲した状態を示す長手方向の断面図である。上述したように、光ファイバ1に間隔Wを有する孔6が形成されており、クラッド側面3aと光吸収体5とが離間しているため、図5に示すように、光ファイバ1の光吸収体5近傍(光吸収体5を含む)が下に凸に湾曲したとしても、湾曲によりクラッド3が光吸収体5を両側から圧縮した状態になりにくい。従って、クラッド3から光吸収体5に湾曲に起因する応力σ’が作用しにくい。
また、図6は、光ファイバ1が図5とは逆方向に、即ち上に凸に湾曲した状態を示す長手方向の断面図である。図6に示すように、光ファイバ1の光吸収体5近傍が上に凸に湾曲したとしても、下に凸に湾曲したときと同様に、湾曲によりクラッド3が光吸収体5を両側から引っ張った状態になりにくい。従って、クラッド3から光吸収体5に湾曲に起因する応力σ’が作用しにくい。
以上のように、光ファイバ1の光吸収体5近傍が上に凸及び下に凸のいずれに湾曲したとしても、クラッド3から光吸収体5の一部の領域が剥離することが起こりにくくなる。この結果、クラッド3と光吸収体5との間の一部の領域に空気層が発生する虞が小さくなるので、この領域で例えばクラッド3と空気層の境界面、あるいは空気層と光吸収体5の境界面で反射が発生するなどして光吸収体5への入射光量が変化する虞が小さくなる。従って、光ファイバの湾曲量や湾曲向きが同じであれば光吸収体5からの発光量(吸収量)が異なるようなことが生じにくくなる。
間隔Wは、光吸収体5の径方向の高さ等を考慮した上で、光ファイバ1を上に凸に湾曲させても下に凸に湾曲させてもクラッド3(クラッド側面3a)と光吸収体5とが接触しない間隔に設定することが好ましい。
本実施形態によれば、光吸収体5が、欠損領域4が外部に露出しているようにして欠損領域4上に形成されていることにより、比較的大きな湾曲量も測定容易な湾曲センサを提供することができる。本実施形態では、光ファイバ1のクラッド3(クラッド側面3a)と光吸収体5とが、光ファイバ1の湾曲時にクラッド3と光吸収体5とが接触しないように完全に離間していることにより、測定レンジが比較的広く、比較的大きな湾曲量も正確に測定することができる。
また、光吸収体5の光軸方向の長さは、光軸方向の湾曲位置の分解能に寄与し、短いほど分解能が高くなる。また、光吸収体5の周方向の長さは、湾曲方向の精度に寄与し、短いほど(細いほど)精度は高くなる。本実施形態では、これら分解能や精度を高くするために、欠損領域4を微細に形成しなくても、光吸収体5を例えば図3のように欠損領域4に部分的に形成することにより、分解能や精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、孔形成精度は低くてよいため、孔形成に関するコストを低減することができる。例えば、クラッド3を全周にわたって除去し、必要な面積や形状の光吸収体5を形成するなどしてもよい。
以下、湾曲センサ100の光ファイバ1の製造方法について説明する。
<光ファイバ1の製造方法の一例>
工程1:コア2(φ:0.2mm)及びクラッド3(t:0.02mm)からなる光ファイバを用意する。
工程2:クラッド3をレーザ光線で切り抜き、欠損領域4を形成する。
工程3:光吸収体と紫外線硬化エポキシ樹脂との混合物を、クラッド側面3aと間隔W(例えばW1=W2=0.2mm及びW3=W4=0.02mm)が形成されるようにして、欠損領域4に印刷法で塗布する。
工程4:前記混合物をUVライトガンで硬化させて光吸収体5を形成する。
なお、上述の方法は光ファイバ1の製造方法の説明であるが、湾曲センサ100は光ファイバに限定されず、光ファイバに代わって導光部材を有していてもよい。次に、一例として、フレキシブル光配線板10に組み込まれた導光部材の製造方法を説明する。以下では、コア2とクラッド3とを有するフレキシブル光配線板10を製造する時点からのその工程を説明する。
<フレキシブル光配線板10の製造方法の一例>
工程1:弾性部材とコア2とを張り合わせる。
工程2:コア2に欠損領域4を設けて、クラッド3を印刷などで形成する。なお、クラッドの形成は、印刷に限定されない。
工程3:光吸収体と紫外線硬化エポキシ樹脂との混合物を、クラッド側面3aと間隔Wが形成されるようにして、印刷などで所望の形状及び大きさ(例えば1.6mm×0.11mm)になるように塗布する。
工程4:前記混合物をUVライトガンで硬化させて光吸収体5を形成する。
なお、印刷法ならば、これよりもさらに小さい寸法の光吸収体5を形成することができる。例えば、0.05mm四方も容易である。また、混合物のチクソ性、粘度等を適宜設定することにより、より小さい寸法の光吸収体5を形成することができる。
また、光吸収体5の形成方法は印刷法に限定されず、例えば、ディスペンサを用いる方法により形成することができる。ディスペンサを用いる方法によれば、φ0.1mmは容易である。さらに、混合物の粘度等を適宜設定することにより、より小さい寸法の光吸収体5を作成することができる。また、インクジェット技術を用いる方法によれば、研究レベルでは光吸収体5をφ1μm以下で作成することが可能である。これら方法を用いれば、光吸収体5を1μm〜0.1mmで形成することができる。
一般的に、フレキシブル光配線板10の製造工程で欠損領域4や光吸収体5を形成することができると製造工程数の低減につながり、これにより、短納期、廉価な提供につながりやすいという効果を奏する。
なお、本実施形態は、以上説明した製造方法に限定されるものではない。また、フレキシブル光配線板の構成はこれに限定されず、例えば、2枚の弾性部材の間に光ファイバを配置した構造などでもよい。
本実施形態では、上述のように、光ファイバを用いたりフレキシブル光配線板を用いたり、用途に合わせて導光部材を選択することができ、設計自由度が高い。さらに、導光部材は、光導波路として機能するものであれば、これらに限定されない。
また、光吸収体5は、光を吸収した後に光を放出する物質(例えば蛍光体量子ドット)であってもよい。この場合、光吸収体5により放出された光の強度を測定して、その値を基に湾曲状態を検出することができる。
図7は、このような検出形態における湾曲センサの他の態様の構成部の一部を概略的に示す図である。この態様では、放出された光の強度を検出する光強度測定機器8が、光吸収体5から放出される光の強度を測定可能な範囲に、例えば光吸収体5に対向する位置に配置されている。
このように、光吸収体5として例えば蛍光体量子ドットを用いることにより、光強度の測定方法や測定機器の設置構成などに自由度が増し、この結果、設計自由度を高めることができる。
図8乃至図10は、第1の実施形態の変形例1の一態様の湾曲センサの光ファイバ1を示す図である。一態様では、図8乃至図10に示すように、孔6は、間隔W1及びW3を有するL字形である。即ち、クラッド側面3aの少なくとも一部と光吸収体5とが離間している。このように、孔6は、光吸収体5よりも外形が大きいだけであってもよい。このような態様であっても、クラッド側面3aと光吸収体5との間に間隔W1が設けられていることにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、この態様は、例えば光吸収量を多くしたい場合に好適であり、設計自由度を高めることができる。
さらに、変形例1の他の態様として、図11に示すように、欠損領域4の光軸方向両端側で光吸収体5がクラッド側面3aと離間している構成や、図12に示すように、欠損領域4の光軸方向の一端側で光吸収体5がクラッド側面3aと離間している構成であっても、同様の作用効果を得ることができる。
また、変形例1のさらなる他の態様として、図13に示すように、欠損領域4における光吸収体5の面積が欠損領域4よりも小さければ、光吸収体5の一部がクラッド3の上にはみ出していてもよい。
また、光ファイバは、コア2及びクラッド3のみからなるものに限定されない。図14は、第1の実施形態の変形例2の一態様の光ファイバ1aの径方向の断面図である。このように、光ファイバ1aは、コア2と、被覆としてのクラッド3と、クラッド3の外周面を被覆している被覆の最外層としてのジャケット9とからなる光ファイバであることができる。クラッド3の外周面にさらにジャケット9を有する構成では、孔6は、コア2の欠損領域4が外部に露出するように、コア2の表面まで貫通している。
また、クラッド3の一部を残した構成、即ち、図15に示す変形例2の他の態様のように、コア2が外部に露出せずクラッド3を残した構成であってもよい。この場合、クラッド3の一部の厚みは、例えばコア2を導光する光の波長と同等あるいは数倍が好ましく、これによりコア2からの光の漏れ出し量を調整することができる。
以下、本発明の第2乃至第4の実施形態について説明する。以下の説明では、第1の実施形態と同様の構成部材には同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
(第2の実施形態)
図16は、本発明の第2の実施形態の湾曲センサの光ファイバ20の主要な構成部を示す長手方向の断面図である。
本実施形態では、光吸収体が1つの欠損領域4において2つの光吸収体5a、5bに分割されている。これら光吸収体5a、5bは、光ファイバ20の光軸方向に離散的に配置されている。光吸収体5aと光吸収体5bとの合計表面積は、限定的ではないが、第1の実施形態の光吸収体5の面積と同じである。欠損領域4は、光吸収体を2つに分離できる領域を確保するのに十分な領域が開口されている(即ち、第1の実施形態の欠損領域4よりも面積が大きくなっている)。
本実施形態では、光吸収体を分割したことにより、光ファイバ20の光吸収体5a、5bが湾曲することによりクラッド側面3aと光吸収体5a、5bとの境界面に作用する応力σ(シェア力)は、第1の実施形態よりもさらに小さくなる。
また、光吸収体の配置の状態(面積、位置など)で光吸収量を調整することができるので、設計自由度を高めることができる。これにより、例えば、光吸収量が多すぎて小さな湾曲しか測定できないといったことを回避できる。
なお、光ファイバ20が図16のように下に凸に湾曲した際に、光吸収体5a、5bが接触してしまうと、押圧し合い互いに応力を受けてしまうので、互いに接触しないように設計することが好ましい。図16では、光吸収体5a、5bの径方向の高さ(厚さ)は、光ファイバ20のクラッド3の径方向の厚さよりも高くなっているが、このような場合であっても、光ファイバ20の光吸収体5a、5b近傍が湾曲したときに光吸収体5a、5bとクラッド3とが互いに接触しないように設計している。
また、本実施形態では、2つの光吸収体5a、5bが設けられているが、光吸収体が1つの欠損領域4において2つに分離されていることに限定されず、3つ以上の光吸収体が設けられてもよい。
また、欠損領域あるいは孔の大きさや形状が設計変更された場合は、光吸収体の形状及び大きさは変えず、光吸収体の数を増減させて対応させることにより、欠損領域あるいは孔の大きさや形状の設計変更に容易に対応することもできる。このようにすると、欠損領域あるいは孔の大きさや形状を設計変更するごとに、欠損領域あるいは孔の大きさや形状に合わせて光吸収体を形成するように、光吸収体を塗布する塗布装置の条件出しをする必要性が低くなる。
なお、図16に示すように、複数の光吸収体が光軸方向に離散的に配置されていると、上述のような作用効果が特に顕著になる。なお、光吸収体の配置は、光軸方向に離散的に配置されているのに限定されるものではなく、これ以外の方向に離散的に配置しても同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図17は、本発明の第3の実施形態の湾曲センサの光ファイバ30の主要な構成部を示す長手方向の断面図である。
本実施形態では、光吸収体5cには、その中心部に径方向内向きに窪んだ凹部5dが設けられている。これにより、光ファイバ30が湾曲した際の、光吸収体5cが歪むことによるクラッド側面3aと光吸収体5cとの境界面に作用するシェア力が、第1の実施形態よりもさらに小さくなる。従って、光ファイバ30の光吸収体5cが設けられた部分がより湾曲しやすいことができる。
また、本実施形態では、光ファイバ30が光軸方向へ凸に屈曲した際の光吸収体5cの光吸収量が比較的多いため、微細湾曲に対する感度も高い。
本実施形態によれば、測定すべき最大・最小湾曲量を同時に満たすための設計自由度が高くなるという効果を奏する。
(第4の実施形態)
図18並びに図19は、本発明の第4の実施形態の湾曲センサの光ファイバ40を示す図である。
本実施形態では、欠損領域4の外周面を覆うようにして、クラッド3の上面に筒状のカバー11が取り付けられている。カバー11には、例えば、クラッド3の外周部分が圧入され固定されている。なお、固定方法はこれに限定されず、例えば、図示しない接着剤等でカバー11の内周壁面とクラッド3の外周部分が接着されていてもよい。
本実施形態によれば、外周面にカバー11を設けたことにより、ユーザが使用中に誤ってコア2が剥き出しになっている部分に光吸収体と同様に光を吸収する液体等を付着させてしまったために吸収量と湾曲状態の相関に誤差が生じ、その結果、湾曲状態の測定誤差が大きくなる、といった不具合をなくすことができる。従って、使用環境によらず湾曲状態の測定値の信頼性が向上する。
また、本実施形態によれば、クラッド3が除去された欠損領域4上をカバー11で覆うことにより、湾曲時の光ファイバ30の機械的強度を高めることができる。
図20は、第4の実施形態の変形例の湾曲センサの光ファイバ40aの主要な構成部を示す長手方向の断面図である。このように、光吸収体5とカバー11の内周とが接していてもよい。また、光吸収体5とカバー11との内周が接着剤などで固定されていてもよい。なお、本変形例の構成の場合は、光吸収体5がカバー11と接触あるいは固定されていることによる光吸収体5の剥離が起こらないように、光吸収体5がカバー11と接触している場合はカバー11と光吸収体5との摩擦係数、光吸収体5がカバー11に固定されている場合はカバー11の剛性、さらに固定されている方法が接着の場合は接着剤の剛性などについて、設計時に考慮する。
以上の実施形態について、以下のような変形があってもよい。
欠損領域あるいは孔の形状は、矩形に限定されない。例えば、円形であってもよい。
欠損領域、孔、コア及びクラッドの寸法は、限定されない。
光吸収体の形状や寸法もまた、限定されない。例えば、欠損領域の形状が矩形で、光吸収体の形状が円形などでもよいし、欠損領域の形状が円形で、光吸収体の形状が矩形などであってもよい。
孔は、空間に限定されず、光吸収体よりも剛性が小さく光学的に悪影響を及ぼさない固体で充填されていてもよい。
光吸収体の塗布方法や硬化方法など、製造方法は限定されない。
光吸収体と記載したものは、光吸収体に限定されるものではなく、蛍光体や量子ドットなどでもよい。
また、ファイバの機械的強度を維持するためのバッファがクラッドの外周に設けられていて、バッファに設けた孔に光吸収体等が設けられていてもよい。
さらに、クラッドの外周にさらにバッファが設けられていて、バッファとクラッドの両方を貫通して設けた孔に光吸収体等が設けられていてもよい。
以上、本発明の各実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、さまざまな改良及び変更が可能である。
1,1a…光ファイバ、2…コア、3…クラッド、3a…クラッド側面、4…欠損領域、5,5a,5b,5c…光吸収体、5d…凹部、6…孔、7…光源、8…光強度測定機器、9…ジャケット、10…フレキシブル光配線板、11…カバー、20,30,40…光ファイバ、100…湾曲センサ。

Claims (11)

  1. コアと、該コアの外周面を被覆している少なくとも1層の被覆とを有する光ファイバあるいは導光部材と、
    前記被覆のうちの少なくとも最外層を除去することによって露出された少なくとも1つの被覆除去部と、
    前記被覆に前記被覆除去部を設けることによって前記被覆と前記被覆除去部との境界に形成された被覆側面と、
    前記被覆除去部が少なくとも部分的に露出しているようにして前記被覆除去部上に形成された光吸収体と、
    を具備することを特徴とする湾曲センサ。
  2. 前記被覆側面の少なくとも一部と前記光吸収体とが離間していることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  3. 前記被覆側面と前記光吸収体とが完全に離間していることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  4. 1つの前記被覆除去部に設けられた前記光吸収体は、複数に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  5. 前記光吸収体には、その中心部に径方向内向きに窪んだ凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  6. 前記光吸収体は、少なくとも光軸方向に離散的に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の湾曲センサ。
  7. 前記被覆除去部において前記コアが露出していることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  8. 前記光吸収体は、光を吸収した後に光を放出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1に記載の湾曲センサ。
  9. 前記光を吸収した後に光を放出する光吸収体は、蛍光体あるいは量子ドットであることを特徴とする請求項8に記載の湾曲センサ。
  10. 前記光ファイバは、被覆に保持され、
    少なくとも部分的に露出している前記被覆除去部を覆っているカバーを有することを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
  11. 前記光ファイバあるいは導光部材は、フレキシブル光配線板に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲センサ。
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