JP2013543877A - フェニル誘導体で置換された抗真菌剤5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンおよび6H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン - Google Patents

フェニル誘導体で置換された抗真菌剤5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンおよび6H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン Download PDF

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Abstract

本発明は、R、R、R、R、RおよびRが請求項において定義した意味を有する式(I)
【化1】
Figure 2013543877

の新規抗真菌剤5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンおよび6H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンに関する。本発明の化合物は主に皮膚糸状菌および全身性真菌感染症に対して有効である。本発明はさらにそのような新規化合物を製造する方法、有効成分として該化合物を含んでなる製薬学的組成物ならびに薬剤としての該化合物の使用に関する。

Description

発明の分野
本発明は、主に皮膚糸状菌および全身性真菌感染症に対して有効である、両方ともベンゼン誘導体で置換された、新規抗真菌剤5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンおよび6H−ピロロ−[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンに関する。本発明はさらに、そのような新規化合物を製造する方法、有効成分として該化合物を含んでなる製薬学的組成物ならびに薬剤としての該化合物の使用に関する。
発明の背景
皮膚糸状菌は、動物およびヒトにおいて皮膚疾患を一般に引き起こす3タイプの真菌群の一般表示である。これらのアナモルフィック(無性もしくは不完全真菌)属は:ミクロスポルム(Microsporum)、エピデルモフィトン(Epidermophyton)およびトリコフィトン(Trichophyton)である。これらの3つの属には約40種が存在する。
皮膚糸状菌は、角化物質から栄養を得るそれらの能力のために皮膚、毛髪および爪の感染症を引き起こす。これらの微生物はケラチン組織にコロニーを形成し、そして代謝副産物対する宿主反応により炎症が引き起こされる。それらは免疫担当宿主の生組織に浸透することができないので通常は表皮の角化層に限定される。しかしながら、これらの微生物は皮下組織に侵入することがあり、禿瘡発症をもたらす。侵入は軽症から重症まで様々である宿主反応を引き出す。酸性プロテイナーゼ、エラスターゼ、ケラチナーゼおよび他のプロテイナーゼは毒性因子として作用すると報告されている。
全身性真菌感染症(SFI)は、悪性疾患を処置するための治療的介入に起因することが多い低下した免疫を有する患者を最も一般的に冒す生命にかかわる症状である。現代の病院におけるSFIのものの数は増え続けており、そしてSFIに関与している異なる真菌の数は多く、なお拡大している。侵襲性カンジダ症およびアスペルギルス症の多くの症例にもかかわらず、スケドスポリウム・アピオスペルムム(Scedosporium apiospermum)、フザリウム種(Fusarium spp.)ならびにザイゴマイセテス(Zygomycetes)、リゾプス(Rhizopus)およびムコ−-ル種(Mucor spp.)のような他の菌に起因する感染症の増加した発症が起こっている。従って、全てのこれらの感染症を確実に処置する有効な治療薬は、非常に広い活性スペクトルを有する必要がある。過去数十年間にイトラコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾールおよび静脈内もしくはリポソームアンホテリシンBがSFIにおいて使用されており、そしてこれらの薬剤は全てスペクトル、安全性もしくは投与の容易さに関してそれらの制約を有する。
最近では、アゾールの第三世代が調べられそして市場に導入されており、集中治療室における処置選択肢を改善している。ボリコナゾール(VfendTM)およびポサコナゾール(NoxafilTM)は、臨床関連投薬量でカンジダ症、アスペルギルス症およびフザリウム種に起因する感染症のような命にかかわる侵襲性SFIに対して処置の大きな改善を示す。さらにポサコナゾールは、真菌細胞壁における1,3−β−グルカン合成の非競合的阻害剤である、アニデュラファンギン、カスポファンギンおよびミカファンギン
のように、新生のザイゴマイセテス種、エキノカンジン(Echinocandin)により引き起こされる感染症に対して効能を示し、カンジダ種およびアスペルギルス種に対して高い効能を示すが、クリプトコッカス(Cryptococcus)、フザリウムもしくはザイゴマイセテス種に対して活性を示さない。全ての抗真菌剤のうち、アゾールは真菌におけるエルゴステロール生合成に必須である酵素、14−α−デメチラーゼの阻害によって最も広い抗真菌スペクトルを示す独特な化合物群であることに変わりはない。
爪甲真菌症は爪の最も一般的な疾病であり、そして全ての爪異常の約半分を占める。爪甲真菌症の罹患率は成人人口の約6〜8%である。爪甲真菌症の原因病原体には、皮膚糸状菌、カンジダおよび非皮膚糸状菌(non−dermatophytic moulds)が包含される。皮膚糸状菌は温暖な西洋諸国において爪甲真菌症の最も一般的に原因となる真菌であり;一方、カンジダおよび非皮膚糸状菌は熱帯地方および亜熱帯地方により頻繁に関与している。トリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)は爪甲真菌症に関与する最も一般的な皮膚糸状菌である。関与し得る他の皮膚糸状菌は、トリコフィトン・インテルジギターレ(Trichophyton interdigitale)、エピデルモフィトン・フロコッサム(Epidermophyton floccosum)、トリコフィトン・ビオラセウム(Trichophyton
violaceum)、ミクロスポルム・ジプセウム(Microsporum gypseum)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、トリコフィトン・ソウダネンセ(Trichophyton soudanense)およびトリコフィトン・ベルコースム(Trichophyton verrucosum)である。他の原因病原体には、カンジダおよび非皮膚糸状菌、カビ属(mould generation)シタリジウム(Scytalidium)(またネオシタリジウム(Neoscytalidium))、スコプラリオプシス(Scopulariopsis)およびアスペルギルス(Aspergillus)のメンバーが包含される。
5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンは、非特許文献1、非特許文献2および非特許文献3に記述されている。これらの参考文献に開示される化合物は全て4位のフェニル部分上に異なる置換基を有し、そしてさらにこれらの参考文献のいずれにおいても生物学的活性は報告されなかった。
特許文献1は、抗真菌化合物の新種として4−置換された5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピンを記述する。しかしながら、特許文献1は4位のフェニル部分上の本発明の置換パターンを開示しない。
De Wit K.の博士論文は、抗真菌剤ピロロベンゾジアゼピンのインビトロおよびインビボ菌学的評価プラットフォームならびに活性プロファイリングの実施を記述する(非特許文献4)。
本発明の抗真菌化合物もしくは本発明の化合物の一部は構造的に異なり、そして先行技術において開示された化合物と比較して向上した代謝安定性特性、向上したPK(薬物動態)特性、向上した血漿結合、減少したhERGチャンネル阻害、減少したシトクロムP450ライアビリティー(liabilities)もしくは向上した生物学的利用能を有し得る。好ましくは、該化合物は広い抗真菌スペクトルを有し、そして適切に高い治療効能および適切に低い毒性もしくは他の副作用を維持する。
従って、本発明の目的は、先行技術の不都合の少なくとも一つを克服するかもしくは改善するために抗真菌活性を有する新規化合物を提供するか、または有用な代替化合物を提供することである。
WO02/34752明細書
J.Chem.Soc.(C),2732−2734(1971) J.Heterocyclic Chem.,13,711−716(1976) J.Heterocyclic Chem.,16,241−244(1979) 博士論文;University of Antwerp,Belgium;Faculty of Pharmaceutical,Biomedical and Veterinary Sciences;Department of Biomedical Sciences;2011;220p.
発明の要約
本発明の化合物は抗真菌化合物として有用であることが見出された。
本発明は、式(I):
Figure 2013543877
[式中、
は水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;
は水素もしくはハロであり;
およびRは水素であるか;
もしくはRおよびRは一緒になって結合を形成し;
はC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
は水素もしくはハロである]
の新規化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法およびそれらを含んでなる製薬学的組成物にも関する。
本発明の化合物はインビボにおいて真菌と闘うための有用な薬剤である。
本発明において記述される新規化合物は、皮膚糸状菌により引き起こされる感染症、全身性真菌感染症および爪甲真菌症の処置もしくは予防において有用であることができる。
本発明において記述される新規化合物は、カンジダ種(Candida spp.)、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)、カンジダ・クルセイ(Candida krucei)、カンジダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)、カンジダ・ケフィル(Candida kefyr)、カンジダ・トロピカリス(Candida tropicalis);アスペルギルス種(Aspergillus
spp.)、例えばアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus):クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans);スポロトリックス・シェンキイ(Sporothrix schenckii);エピデルモフィトン・フロコッサム(Epidermophyton floccosum);ミクロスポルム種(Microsporum spp.)、例えばミクロスポルム・カニス(Microsporum canis)、ミクロスポルム・ジプセウム(Microsporum gypseum);トリコフィトン種(Trichophyton spp.)、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、トリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)、トリコフィトン・クインケアナム(Trichophyton quinkeanum)、トリコフィトン・トンズランス(Trichophyton tonsurans)、トリコフィトン・ベルコスム(Trichophyton verrucosum)、トリコフィトン・ビオラセウム(Trichophyton violaceum)、トリコフィトン・インテルジギターレ(Trichophyton interdigitale)、トリコフィトン・ソウダネンセ(Trichophyton soudanense);フザリウム種(Fusarium spp.)、例えばフザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)、フザリウム・ベルチシリオイデス(Fusarium verticillioides);リゾムコール種(Rhizomucor spp.)、例えばリゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)、リゾムコール・プシルス(Rhizomucor pusillus);ムコール・シルシネロイデス(Mucor circinelloides);リゾプス種(Rhizopus spp.)、例えばリゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae)、リゾプス・ミクロスポルス(Rhizopus microspores);マラセチア・フルフル(Malassezia furfur);アクレモニウム種(Acremonium spp.);パエシロミセス(Paecilomyces);スコプラリオプシス(Scopulariopsis);アルスログラフィス種(Arthrographis spp.);シタリジウム(Scytalidium);スケドスポリウム種(Scedosporium spp.)、例えばスケドスポリウム・アピオスペルムム(Scedosporium apiospermum)、スケドスポリウム・プロリフィカンス(Scedosporium prolificans);トリコデルマ種(Trichoderma
spp.);ペニシリウム種(Penicillium spp.);ペニシリウム・マルネフェイ(Penicillium marneffei);ブラストシゾミセス(Blastochizomyces)のような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
本発明の化合物の上記の薬理学を考慮して、それらは薬剤としての使用に適しているということになる。
本発明はまた、真菌感染症の処置もしくは予防における使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容しうる付加塩およびその溶媒和物にも関する
本発明の化合物もしくは化合物の一部の1つの利点は、先行技術において開示された化合物と比較してそれらの増大した生物学的利用能、向上した代謝安定性特性、向上したPK特性、減少したhERGチャンネル阻害もしくは減少したシトクロムP450障害にあり得る。
本発明はここでさらに記述される。以下の段落において、本発明の異なる態様がさらに詳細に定義される。そのように定義される各態様は、そうでないと明らかに示されない限り任意の他の態様もしくは複数の態様と組み合わせることができる。特に、好ましいもしくは有益であると示される任意の特徴は、好ましいもしくは有益であると示される任意の他の特徴もしくは複数の特徴と組み合わせることができる。
詳細な記述
本発明の化合物を記述する場合、文脈が他に指示しない限り、使用する用語は以下の定義に従って解釈されるべきである。
基もしくは基の一部としての「ハロ」もしくは「ハロゲン」という用語は、他に示されないかもしくは文脈から明らかでない限りフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードの総称である。
基もしくは基の一部としての「C1〜4アルキル」という用語は式C2n+1のヒドロカルビル基をさし、ここで、nは1〜4の間の数である。C1〜4アルキル基は1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子、さらにより好ましくは1〜2個の炭素原子を含んでなる。アルキル基は直線状もしくは分枝状であることができ、そして本明細書において示される通り置換され得る。下付き文字が炭素原子の後に本明細書において用いられる場合、該下付き文字は指定された基が含有し得る炭素原子の数をさす。従って、例えばC1〜4アルキルには1〜4個の間の炭素原子を有する全ての直線状もしくは分枝状アルキル基が包含され、従って、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−メチル−エチル、ブチルおよびその異性体(例えば、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチル)などが包含される。
基もしくは基の一部としての「C1〜4アルキルオキシ」という用語は式−ORを有する基をさし、ここで、RはC1〜4アルキルである。適当なC1〜4アルキルオキシの限定されない例には、メチルオキシ(またメトキシ)、エチルオキシ(またエトキシ)、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシおよびtert−ブチルオキシが包含される。
「C1〜4アルキルスルホニル」という用語は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルなどのような、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルスルホニル基をさす。
「C1〜4アルキルカルボニル」という用語は、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニルなどのような、1〜5個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルカルボニル基をさす。
本発明の化合物の化学名は、Advanced Chemical Development,Inc.,命名ソフトウェア(ACD/Name productバージョン1
0.01;ビルド15494,2006年12月)を用いて、Chemical Abstracts Serviceにより承認された命名規約に従ってつけられた。
互変異性体の場合、他の示されない互変異性体もまた本発明の範囲内に包含されることは明らかなはずである。
三環系における原子は、以下の式(Q):
Figure 2013543877
に示した通り番号が付けられる。
式(I)の化合物ならびにそれらの製薬学的に許容しうる付加塩および溶媒和物のあるものは、1個もしくはそれ以上のキラリティー中心を含有しそして立体異性体として存在し得ることが理解される。
本記述において使用する場合、「式(I)の化合物(1つもしくは複数)」という用語が用いられる場合はいつでも、その立体異性体、および製薬学的に許容しうる塩、およびその溶媒和物が包含されるものとする。
上記もしくは下記の「立体異性体(stereoisomers)」、「立体異性体(stereoisomeric forms)」もしくは「立体化学的異性体」という用語は同じ意味で用いられる。
上記で用いる場合の「立体異性体」という用語は、式(I)の化合物が有し得る全ての可能な異性体を定義する。他に記載されないかもしくは示されない限り、化合物の化学名称は全ての可能な立体化学的異性体の混合物を意味する。
「式(I)の化合物」の定義には、純粋な立体異性体としてまたは2つもしくはそれ以上の立体異性体の混合物としてのいずれかの式(I)の化合物の全ての立体異性体が本質的に包含される。鏡像異性体は、相互の重ね合わせることができない鏡像である立体異性体である。1対の鏡像異性体の1:1混合物はラセミ化合物もしくはラセミ混合物である。ジアステレオマー(もしくはジアステレオ異性体)は鏡像異性体ではない立体異性体であり、すなわち、それらは鏡像として関連していない。さらに特に、ステレオジェン中心はR−もしくはS−立体配置を有することができ;2価の環式の(部分的に)飽和した基上の置換基はシス−もしくはトランス−立体配置のいずれかを有することができる。二重結合を含有する化合物は、該二重結合でEもしくはZ−立体配置を有することができる。式(I)の化合物の立体異性体は、本発明の範囲内に包含される。従って、化学的に可能である場合にはいつでも、本発明には鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体およびその混合物が包含される。
絶対立体配置は、カーン−インゴールド−プレローグシステムに従って特定される。不斉原子での立体配置は、RもしくはSのいずれかにより特定される。その絶対立体配置が既知ではない分割化合物は、それらが平面偏光を回転させる方向により(+)もしくは(−)で指定することができる。
特定の立体異性体が示される場合、これは該形態が他の異性体(1つもしくは複数)を実質的に含まない、すなわち、その50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、さらに好ましくは2%未満そして最も好ましくは1%未満と関連することを意味する。従って、本発明の化合物が例えば(R)と特定される場合、これは該化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し;本発明の化合物が例えばEと特定される場合、これは該化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し;本発明の化合物が例えばシスと特定される場合、これは該化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)の化合物のあるものはまた、それらの互変異性体において存在することもできる。そのような形態は、上記の式において明白に示されないが本発明の範囲内に包含されるものとする。
式(I)の化合物は単一の互変異性体において本明細書に描かれており、異なる互変異性体は相互に同等であり、そして全ての可能な互変異性体は本発明の範囲内に包含される。
治療用途には、式(I)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的に許容しうるものである。しかしながら、製薬学的に許容できない酸および塩基の塩もまた、例えば製薬学的に許容しうる化合物の製造もしくは精製において、用途を見出し得る。全ての塩は、製薬学的に許容しうるかもしくはそうでないにしても、本発明の範囲内に包含される。
上記もしくは下記のような製薬学的に許容しうる酸および塩基付加塩は、式(I)の化合物が形成することのできる治療的に有効な無毒の酸および塩基付加塩形態を含んでなるものとする。製薬学的に許容しうる酸付加塩は、塩基形態をそのような適切な酸で処理することにより都合よく得ることができる。適切な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などのような無機酸;または例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわち、エタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわち、ブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモン酸などのような有機酸を含んでなる。逆に、該塩形態は適切な塩基での処理により遊離塩基形態に転化することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物はまた、適切な有機および無機塩基での処理によりそれらの無毒の金属もしくはアミン付加塩形態に転化することもできる。適切な塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基、例えば第一級、第二級および第三級脂肪族および芳香族アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4つのブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリンおよびイソキノリンとの塩;ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、ならびに例えばアルギニン、リシンなどのようなアミノ酸との塩を含んでなる。逆に、該塩形態は酸での処
理により遊離酸形態に転化することができる。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形成することのできる水和物および溶媒付加形態、ならびにその塩を含んでなる。そのような形態の例は、例えば水和物、アルコラートなどである。
下記の方法において製造されるような式(I)の化合物は、当該技術分野で既知の分割方法に従って相互に分離することができる鏡像異性体の混合物、特に鏡像異性体のラセミ混合物の形態において合成され得る。式(I)の化合物の鏡像異性体を分離する方法には、キラル固定相を用いる液体クロマトグラフィーが含まれる。該純粋な立体化学的異性体はまた、反応が立体特異的に起こるならば、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体から得ることもできる。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、該化合物は立体特異的製造方法により合成される。これらの方法は、鏡像異性的に純粋な出発物質を都合よく用いる。
本願の枠組みにおいて、本発明の化合物はその化学元素の全ての同位体の組み合わせを本質的に含んでなるものとする。本願の枠組みにおいて、化学元素は、特に式(I)の化合物に関して記載される場合、この元素の全ての同位体および同位体混合物を含んでなる。例えば、水素が記載される場合、それはH、H、Hおよびその混合物をさすと理解される。
従って、本発明の化合物は、1つもしくはそれ以上の非放射性原子がその放射性同位体の1つで置換されている、放射性標識化合物とも呼ばれる放射性化合物を包含する、1つもしくはそれ以上の元素の1つもしくはそれ以上の同位体およびその混合物を有する化合物を本質的に含んでなる。「放射性標識化合物」という用語は、少なくとも1つの放射性原子を含有する式(I)の任意の化合物もしくはその製薬学的に許容しうる塩を意味する。例えば、化合物は陽電子でもしくはガンマ線放射放射性同位体で標識することができる。放射性リガンド結合技術には、H原子もしくは125I原子が、置換される最適な原子である。画像化には、最も一般的に使用される陽電子放出(PET)放射性同位体は11C、18F、15Oおよび13Nであり、これらは全て加速器生成され、そしてそれぞれ20、100、2および10分の半減期を有する。これらの放射性同位体の半減期はそのように短いので、それらの生成用に現場で加速器を有する施設でそれらを使用することが唯一実現可能であり、従って、それらの使用を限定する。これらのうち最も広く使用されているのは、18F、99mTc、201Tlおよび123Iである。これらの放射性同位体の取り扱い、それらの生成、単離および分子における取り込みは当業者に既知である。
特に、放射性原子は水素、炭素、窒素、硫黄、酸素およびハロゲンの群から選択される。特に、放射性同位体はH、11C、18F、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Brおよび82Brの群から選択される。
本明細書および添付の請求項において用いる場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」という単数形はまた、文脈が他に明らかに示さない限り複数の指示対象も包含する。例えば、「1つの化合物」は1つの化合物もしくは1つより多くの化合物を意味する。
上記の用語および本明細書において使用する他のものは、当業者によく理解される。
ここで、本発明の化合物の好ましい特徴を記載する。
本発明は式(I):
Figure 2013543877
[式中、
は水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;
は水素もしくはハロであり;
およびRは水素であるか;
もしくはRおよびRは一緒になって結合を形成し;
はC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
は水素もしくはハロである]
の新規化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;特にRがハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニルもしくはC1〜4アルキルスルホニル;特にC1〜4アルキルカルボニルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;特にRがハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;特にRがハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であり;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルフィニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;さらに特にRがC1〜4アルキルカルボニルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;特にRがハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルフィニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;さらに特にRがC1〜4アルキルカルボニルであり;
が水素もしくはハロであり;特にRが水素である
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニルもしくはC1〜4アルキルスルホニルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルフィニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロであり;
が水素もしくはハロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニルであり;
が水素もしくはハロである
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロ、特にクロロもしくはフルオロ;さらに特にクロロであり;
が水素もしくはハロ、特に水素、クロロもしくはフルオロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキル;特にメチルカルボニル、メチルスルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルであり;
が水素もしくはハロ;特に水素もしくはフルオロ;さらに特に水素である
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
本発明の1つの態様は、Rがハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり、そしてRがハロであり;特にRおよびRが両方ともハロである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載した通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、RおよびRの少なくとも1つが水素以外である式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載した通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、Rがハロである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載した通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、Rがハロである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載した通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、RおよびRが一緒になって結合を形成する式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載した通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、RがC1〜4アルキルカルボニル;C1〜4アルキルスルホニル;もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、RがC1〜4アルキルカルボニル;特にメチルカルボニルである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、RがC1〜4アルキルスルホニルである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、Rがメチルカルボニル、メチルスルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、Rがハロである式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、Rが水素である式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
化合物の興味深い群は、式(I−x)および(I−y)
Figure 2013543877
[式中、置換基は全て上記の態様のいずれかにおいて定義したものと同じ意味を有する]
から選択される式の1つもしくはそれ以上を有する式(I)の新規化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩およびその溶媒和物に関する。
本発明の1つの態様は、式(I−x)を有する式(I)の化合物もしくはその任意の亜群に関する。
本発明の1つの態様は、式(I−y)を有する式(I)の化合物もしくはその任意の亜群に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロ;特にクロロもしくはフルオロ;さらに特にクロロであり;
が水素もしくはハロ;特に水素、クロロもしくはフルオロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキル;さらに特にメチルカルボニル、メチル
スルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルであり;
が水素もしくはハロ;特に水素もしくはフルオロ;さらに特に水素である
式(I−x)および(I−y)の化合物ならびにその立体異性体、ならびに製薬学的に許容しうる付加塩、ならびにその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロ;特にクロロもしくはフルオロ;さらに特にクロロであり;
が水素もしくはハロ;特に水素、クロロもしくはフルオロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキル;さらに特にメチルカルボニル、メチルスルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルであり;
が水素もしくはハロ;特に水素もしくはフルオロ;さらに特に水素である
式(I−x)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
1つの態様において、本発明は
がハロ;特にクロロもしくはフルオロ;さらに特にクロロであり;
が水素もしくはハロ;特に水素、クロロもしくはフルオロであり;
およびRが水素であるか;
もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
がC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;特にRがC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキル;さらに特にメチルカルボニル、メチルスルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルであり;
が水素もしくはハロ;特に水素もしくはフルオロ;さらに特に水素である
式(I−y)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物に関する。
本発明の1つの態様は、RおよびRがいつも一緒になって結合を形成する式(I)の化合物もしくは他の態様のいずれかにおいて記載の通りのその任意の亜群に関する。
次の態様において、式(I)の化合物は、その任意の立体化学的異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩およびその溶媒和物を包含する
1−[4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
1−[4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HBr、
1−[4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7−クロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
1−[4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
1−[4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(8,10−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−アルファ−メチル−ベンゼンメタノール、
1−[4−(7,8−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,8−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−アルファ−メチル−ベンゼンメタノール.HCl、
4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−アルファ−メチル−ベンゼンメタノール、
4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−アルファ−メチル−ベンゼンメタノール.HCl、
4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−アルファ−メチル−ベンゼンメタノール、
1−[3−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
1−[4−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[3−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン.HCl、
1−[3−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,9−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[3−(7−クロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,10−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
7−クロロ−4−[3−(メチルスルホニル)フェニル6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン]、
7,9−ジクロロ−4−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン、
7−フルオロ−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン、
7−クロロ−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン、
1−[5−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−2−フルオロフェニル]−エタノン、
7,9−ジクロロ−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン、
1−[4−(9−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[5−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−2−フルオロフェニル]−エタノン.HCl、
1−[5−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−2−フルオロフェニル]−エタノン、
1−[5−(7,9−ジクロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−2−フルオロフェニル]−エタノン、
1−[4−(10−クロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[5−(7−クロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)−2−フルオロフェニル]−エタノン、
1−[4−(9−クロロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7,9−ジフルオロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
1−[4−(7−フルオロ−6H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]−エタノン、
4−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール.HCl、
4−(7,9−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール.HCl、
4−(7−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール.HCl、
4−(8,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール.HCl、
4−(7,8−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
4−(7,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール.HCl、
4−(7,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
4−(9−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)ベンゼンエタノール、
1−[4−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン.HCl、
1−[4−(7−フルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン、
1−[4−(7,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン.HCl、
1−[4−(7,10−ジクロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン、
1−[4−(10−クロロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン、
1−[4−(7,9−ジフルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノンおよび
1−[4−(7,9−ジフルオロ−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル)フェニル]エタノン.HCl
よりなる群から選択される。
上記に示した興味深い態様の全ての可能な組み合わせは、本発明の範囲内に包含されると考えられる。
本発明はまた、式(I)の化合物およびその亜群の製造方法も包含する。
式(I)の化合物およびその亜群は、下記の通りの一連の工程により製造することができる。それらは一般に、市販されているかもしくは当業者に明らかである標準的手段により製造される出発物質から製造される。本発明の化合物はまた、有機化学の当業者により一般に用いられる標準的な合成方法を用いて製造することもできる。
5aがC1〜4アルキルカルボニルであり、そして他の置換基が上記に定義した通りである本発明の化合物は、スキーム1に従って製造することができる:
Figure 2013543877
およびRが一緒になって追加の結合を形成する式(I)の化合物(該化合物は式(I−b)により表される)は、当該技術分野で既知のイミンへのアミンの酸化反応に従って、式(I−a)により表される化合物から製造することができる。これらの酸化反応は、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン(DCM)もしくはトリクロロメタンの
ような反応不活性溶媒中で、式(I−a)の化合物を例えば四酢酸鉛もしくは二酸化マンガンのような酸化剤と反応させることにより行うことができる。反応速度は、反応混合物を攪拌しそして場合により加熱することにより高めることができる。
あるいはまた、式(I−b)の化合物は式(II)の中間体の分子内環化により製造することができる。例えばPOClのような酸の存在下で、式(II)の中間体中のアミドはC求電子剤として働くことができ、閉環をもたらす。反応は、例えばDCM(CHCl)のような適当な溶媒中で行うことができる。攪拌および加熱は反応の速度を高めることができる。
式(I−a)の化合物は、式(IV)の中間体から式(XI)の酸Hとの反応によりそれを塩(III)に転化しそして式(III)の該塩を式(XII)のアルデヒドとアルコール、例えばメタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、イソプロパノールのような適切な溶媒中で昇温で、好ましくは還流温度で反応させることにより製造することができる。
あるいはまた、式(IV)の中間体を式(XII)のアルデヒドと最初に反応させることができ、そしてこのようにして生じたイミンを式(XI)の酸Hの存在下で式(I−a)の化合物に環化することができる。
あるいはまた、式(I−a)の化合物は、当業者に周知である方法を用いることにより式(I−b)の化合物の還元によって得ることができる。
式(II)の中間体は、式(III)および(XIII)の中間体間のカップリング反応により製造することができる。該反応は、典型的には1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)およびN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン1塩酸塩(EDCI)のようなカップリング剤の存在下で行うことができる。反応は、トリエチルアミン(EtN)のような塩基および例えばDCMのような適当な溶媒の存在下で行うことができる。あるいはまた、(XIII)の酸塩化物誘導体もしくは(XIII)の反応性エステル誘導体を式(II)の中間体を製造するためにこのタイプの反応において使用することもできる。
式(XIII)の中間体またはその酸塩化物もしくはエステル誘導体は、当業者が容易に製造することができる。
式(III)および(IV)の中間体は、式(V)の1−(2−シアノ−フェニル)ピロール誘導体を還元することにより製造される。ニトリル官能基を還元するために例えば:
1.LiAlH/THF[S.Raines,S.Y.Chai and F.P.P
alopoli;J.Heterocyclic Chem.,13,711−71
6(1976)]
2.i.ビス(2−メトキシエトキシ)アルミン酸ナトリウム(Red−Al(登録商標
))70% w/wトルエン、RT:
ii.NaOH 10%、RT[G.W.H.Cheeseman and S.G.
Greenberg;J.Heterocyclic Chem.,16,241−
244(1979)]
3a.i.KBH/CFCOOH、THF;ii.HO;iii.HCl[P.T
rinka,P.Slegel and J.Reiter;J.Prakt.Ch
em.,338,675−678(1996)]
3b.ボラン−硫化ジメチル(1:1)、THF
4a.RaNi(ラネーニッケル)/H
4b.RaNi/チオフェン溶液/(MeOH/NH
のような当業者に周知であるいくつかの方法を用いることができる。ニトリル官能基を還元するためのさらに他の周知の方法もまた用いることができる。
次に式(V)の中間体は市販されているか、あるいはまた例えば、昇温で、好ましくは還流温度で、4−クロロピリジン塩酸塩のような酸の存在下でジオキサンもしくはテトラヒドロフラン(THF)のような不活性溶媒中で、または氷酢酸のような酸性溶媒中で式(VI)の2−アミノベンゾニトリル誘導体をテトラヒドロ−2,5−ジメトキシフランで処理することにより容易に製造することができる。あるいはまた、式(V)の中間体はまた式(X)の中間体から製造することもできる。典型的に、ハロがBr、I、ClもしくはFと定義される式(X)の中間体を典型的にはDMFのような適当な溶媒中で例えばCsCOもしくはNaHのような塩基の存在下でピロールと反応させる。
あるいはまた、式(IV)の中間体は、式(VII)の中間体を例えばTHFのような適当な溶媒中でボラン−硫化ジメチル(1:1)と反応させることにより製造することができる。反応は、HClのような酸の存在下で典型的に行うことができる。反応が進んだ後に、反応混合物をNaOHのような適当な塩基で塩基性化することができる。反応は昇温で、好ましくは還流温度で行うことができる。
式(VII)の中間体は、式(VIII)の中間体から製造することができる。式(VIII)の中間体はまた、HOBTおよびEDCIの存在下でNH.HOのような窒素源と反応させることができる。このタイプの反応は、DMFのような適当な溶媒中で典型的に行うことができる。反応混合物の攪拌は反応の速度を高めることができる。
式(VIII)の中間体は、昇温で、好ましくは還流温度で、ピリジン塩酸塩(1:1)のような酸の存在下でジオキサンのような不活性溶媒中で式(IX)の中間体をテトラヒドロ−2,5−ジメトキシフランで処理することにより製造することができる。あるいはまた、式(VIII)の中間体を製造するために(IX)の反応性エステル誘導体をこのタイプの反応において用いることもできる。
5bがH−(CH1〜3−CH(OH)−と定義されそして他の置換基が上記の通り定義される式(I−c)の本発明の化合物は、スキーム2に従って製造することができる。
Figure 2013543877
式(I−ab)の化合物は、スキーム1に記載の反応プロトコルに従って製造すること
ができる。式(I−ab)において、R5abはC1〜3アルキルカルボニルと定義されそして全ての他の置換基は上記の通り定義される。
式(I−ab)の化合物中のR5abのカルボニル基は、式(I−c)の化合物を得るために還元することができる。典型的に、この反応は例えば水素化アルミニウムリチウム(LiAlH)もしくはホウ水素化ナトリウム(NaBH)のような還元剤の存在下で行うことができる。この反応は乾燥させた非プロトン性有機溶媒、通常はDCM、EtOもしくはTHFの存在下で実施することができ、その後に水性ワークアップ(aqueous workup)を続ける。
式(I−f)
Figure 2013543877
[式中、R5fは1個のヒドロキシル基で置換されたC1〜4アルキルを表す]
の化合物は、スキーム1に記載のものと同様の反応プロトコルを用いることにより製造することができる。この場合、式(XII−a)の中間体を式(XII)の中間体の代わりに用いることができる。
式(XII−a)の中間体は、スキーム2bに示した通りの周知のプロトコルに従って製造することができる。第一の工程において、式(XVIII)の中間体のヒドロキシル基を保護基(PG)によって保護することができる。それらは反応工程後に脱保護することができる。通常の保護基を標準的技法に従って用いることができる。典型的には、2−テトラヒドロピラニル基をアルコールの保護基として用いることができる。その場合、式(XVIII)の中間体は例えばPPTS(4−メチル−ベンゼンスルホン酸)のような酸の存在下でジヒドロピランと反応させることができる。第二の工程において、式(XIX)の中間体は式(XII−a)の中間体に転化される。これはn−ブチルリチウムで第一工程において非プロトン性無水溶媒、例えばTFH中で、続いて第二工程においてDMFを加えて典型的に行われる。反応は例えばNのような不活性雰囲気下で行うことができる。
Figure 2013543877
5cがC1〜4アルキルスルホニルと定義されそして他の置換基が上記の通り定義される本発明の化合物は、スキーム3に従って製造することができる。
Figure 2013543877
式(I−d)の化合物は、式(XVI)の中間体中の硫黄基の酸化により製造することができる。典型的に、反応はオキソンのような酸化剤および例えばTHFのような適当な溶媒の存在下で実施することができる。
式(XVI)の中間体は、当該技術分野で既知のイミンへのアミンの酸化反応に従って、式(XV)により表される中間体から製造することができる。これらの酸化反応は、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン(DCM)もしくはトリクロロメタンのような反応不活性溶媒中で式(XV)の中間体を例えば四酢酸鉛もしくは二酸化マンガンのような穏やかな酸化剤と反応させることにより行うことができる。反応速度は、反応混合物を攪拌しそして場合により加熱することにより高めることができる。
式(XV)の中間体は、式(IV)の中間体から式(XI)の酸Hとの反応によりそれを塩(III)に転化しそして式(III)の該塩を式(XIV)のアルデヒドとアルコール、例えばメタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、イソプロパノー
ルのような適切な溶媒中で昇温で、好ましくは還流温度で反応させることにより製造することができる。
あるいはまた、式(IV)の中間体は、式(XIV)のアルデヒドと最初に反応させることができ、そしてこのようにして生じたイミンを式(XI)の酸Hの存在下で式(XV)の中間体に環化することができる。
式(I−e)の化合物
Figure 2013543877
は、中間体(XV)についてスキーム3に記載のものと同様の反応を用いるが、式(XVII)
Figure 2013543877
の中間体から出発することにより製造することができる。
あるいはまた、式(I−e)の化合物は式(XV)の中間体から製造することができる。このタイプの反応において、式(XV)の中間体のNH基を典型的にはtert−ブチルオキシカルボニル、ベンジルもしくはトシルのようなアミン保護基で最初に保護し、そして次にスキーム3における「酸化2」について記述したような反応条件を用いることにより硫黄を酸化する。最後に、保護されたNH基を脱保護する。
全ての出発物質は市販されているか、もしくは当業者が容易に製造することができる。
全てのこれらの製造において、反応生成物を反応媒質から単離し、そして必要に応じて、例えば抽出、結晶化、研和およびクロマトグラフィーのような当該技術分野において一般に既知である方法論に従ってさらに精製することができる。特に、立体異性体は、例えば、両方とも日本のDaicel Chemical Industries,Ltd.から購入したChiralpak(登録商標)AD(アミロース3,5−ジメチルフェニルカルバメート)もしくはChiralpak(登録商標)ASのようなキラル固定相を用いてクロマトグラフィー的に単離することができる。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体は、当該技術分野で既知の方法の適用により得ることができる。鏡像異性体は、光学活性酸でのそれらのジアステレオマー塩の
選択的結晶化により相互から分離することができる。あるいはまた、鏡像異性体は、キラル固定相を用いてクロマトグラフィー技術により分離することができる。該純粋な立体異性体はまた、反応が立体選択的にもしくは立体特異的に起こるならば、適切な出発物質の対応する純粋な立体異性体から得ることもできる。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、該化合物は立体選択的もしくは立体特異的製造方法により合成される。これらの方法は、キラル的に純粋な出発物質を都合よく用いる。式(I)の化合物の立体異性体は明らかに本発明の範囲内に包含されるものとする。
式(I)の化合物のキラル的に純粋な形態は、化合物の好ましい群をなす。従って、それは中間体およびそれらの塩形態のキラル的に純粋な形態は式(I)のキラル的に純粋な化合物の製造において特に有用であることである。また、中間体の鏡像異性体混合物は、対応する立体配置を有する式(I)の化合物の製造において有用でもある。
式(I)の化合物およびその立体異性体、およびその製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、黒色線菌綱、二形性病原体、皮膚糸状菌、接合菌綱、硝子様線菌綱、酵母および酵母様真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、二形性病原体、酵母および酵母様真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ種、例えばカンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラタ、カンジダ・クルセイ、カンジダ・パラプシロシス、カンジダ・ケフィル、カンジダ・トロピカリス;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス、ミクロスポルム・ジプセウム;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム、トリコフィトン・トンズランス、トリコフィトン・ベルコスム、トリコフィトン・ビオラセウム、トリコフィトン・インテルジギターレ、トリコフィトン・ソウダネンセ;フザリウム種、例えばフザリウム・ソラニ、フザリウム・オキシスポラム、フザリウム・プロリフェラツム、フザリウム・ベルチシリオイデス;リゾムコール種、例えばリゾムコール・ミーヘイ、リゾムコール・プシルス;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種、例えばリゾプス・オリゼ、リゾプス・ミクロスポルス;マラセチア・フルフル;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種、例えばスケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセスのような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス、ミクロスポルム・ジプセウム;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム、トリコフィトン・トンズランス、トリコフィ
トン・ベルコスム、トリコフィトン・ビオラセウム、トリコフィトン・インテルジギターレ、トリコフィトン・ソウダネンセ;フザリウム種、例えばフザリウム・ソラニ、フザリウム・オキシスポラム、フザリウム・プロリフェラツム、フザリウム・ベルチシリオイデス;リゾムコール種、例えばリゾムコール・ミーヘイ、リゾムコール・プシルス;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種、例えばリゾプス・オリゼ、リゾプス・ミクロスポルス;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種、例えばスケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセスのような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス、ミクロスポルム・ジプセウム;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム、トリコフィトン・トンズランス、トリコフィトン・ベルコスム、トリコフィトン・ビオラセウム、トリコフィトン・インテルジギターレ、トリコフィトン・ソウダネンセ;フザリウム種、例えばフザリウム・ソラニ、フザリウム・オキシスポラム、フザリウム・プロリフェラツム、フザリウム・ベルチシリオイデス;リゾムコール種、例えばリゾムコール・ミーヘイ、リゾムコール・プシルス;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種、例えばリゾプス・オリゼ、リゾプス・ミクロスポルス;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種、例えばスケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセス;特にアスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス、ミクロスポルム・ジプセウム;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム、トリコフィトン・トンズランス、トリコフィトン・ベルコスム、トリコフィトン・ビオラセウム、トリコフィトン・インテルジギターレ、トリコフィトン・ソウダネンセ;フザリウム種、例えばフザリウム・ソラニ、フザリウム・オキシスポラム、フザリウム・プロリフェラツム、フザリウム・ベルチシリオイデス;リゾムコール種、例えばリゾムコール・ミーヘイ、リゾムコール・プシルス;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種、例えばリゾプス・オリゼ、リゾプス・ミクロスポルス;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種、例えばスケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセスのような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;ミクロスポルム種;フザリウム種;スケドスポリウム種;特にカンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;ミクロスポルム種;フザリウム種;スケドスポリウム種;さらに特にアスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;ミクロスポルム種;フザリウム種;スケドスポリウム種のような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;トリコフィトン種;スポロトリックス・シェンキイ;ミクロスポルム種;フザリウム種;スケドスポリウム種;特にアスペルギルス種:ミクロスポルム種;トリコフィトン種のような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム・カニス;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム;特にカンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム・カニス;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナム;さらに特にアスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス、アスペルギルス・ニゲル、アスペルギルス・フラブス;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム・カニス;トリコフィトン種、例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、トリコフィトン・クインケアナムのような真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス、アスペルギルス・フミガーツス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、スポロトリックス・シェンキイ、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムムおよびスケドスポリウム・プロリフィカンス;特にアスペルギルス・フミガーツス、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムムおよびスケドスポリウム・プロリフィカンスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;ミクロスポルム種;トリコフィトン種;スケドスポリウム種のような真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス、アスペルギルス・フミガーツス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、スポロトリックス・シェンキイ、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス;特にカンジダ・パラプシロシス、アスペルギルス・フミガーツス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムムおよびスケドスポリウム・プロリフィカンス;さらに特にアスペルギルス・フミガーツス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムムおよびスケドスポリウム・プロリフィカンスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシス、アスペルギルス・フミガーツス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、スポロトリックス・シェンキイ、ミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、スケドスポリウム・アピオスペルムム、スケドスポリウム・プロリフィカンス、リゾプス・オリゼ、リゾムコール・ミーヘイ、ムコール・シルシネロイデスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシスB66126、アスペルギルス・フミガーツスB42928、クリプトコッカス・ネオフォルマンスB66663、スポロトリックス・シェンキイB62482、ミクロスポルム・カニスB68128、トリコフィトン・メンタグロフィテスB70554、トリコフィトン・ルブルムB68183、スケドスポリウム・アピオスペルムムIHEM3817、スケドスポリウム・プロリフィカンスIHEM21157に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、カンジダ・パラプシロシスB66126、アスペルギルス・フミガーツスB42928、クリプトコッカス・ネオフォルマンスB66663、スポロトリックス・シェンキイB62482、ミクロスポルム・カニスB68128、トリコフィトン・メンタグロフィテスB70554、トリコフィトン・ルブルムB68183、スケドスポリウム・アピオスペルムムIHEM3817、スケドスポリウム・プロリフィカンスIHEM21157、リゾプス・オリゼIHEM5223、リゾムコール・ミーヘイIHEM13391およびムコール・シルシネロイデスIHEM21105に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、皮膚、毛髪および爪に感染する様々な真菌、ならびに皮下および全身性真菌病原体に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、3つの皮膚糸状菌属:トリコフィトン、ミクロスポルムおよびエピデルモフィトンに対して、特にトリコフィトンおよびミクロスポルムに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、皮膚糸状菌およびアスペルギルス種;特に皮膚糸状菌およびアスペルギルス・フミガーツス;さらに特にミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルムおよびアスペルギルス・フミガーツス;なおさらに特にミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテスおよびトリコフィトン・ルブルムに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルムおよびアスペルギルス種;特にトリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルムおよびアスペルギルス・フミガーツスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、トリコフィトン・メンタグロフィテス;トリコフィトン・ルブルム;アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・フミガーツス;フザリウム種;ムコール種;ザイゴマイセテス種;スケドスポリウム種;ミクロスポルム・カニス;スポロトリックス・
シェンキイ;クリプトコッカス・ネオフォルマンスおよびカンジダ・パラプシロシスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、皮膚糸状菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、およびその製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、アスペルギルス・フミガーツスに対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、ミクロスポルム・カニス、特にミクロスポルム・カニスB68128に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、トリコフィトン・ルブルム、特にトリコフィトン・ルブルムB68183に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、上記の真菌の1つもしくはそれ以上のような多種多様な真菌に対して有効であることができる。
式(I)の化合物およびその立体異性体、および製薬学的に許容しうる付加塩、およびその溶媒和物は、経口もしくは局所投与した場合に強力な抗真菌剤である。
本発明の化合物は、エルゴステロール合成阻害剤として有用であることができる。
式(I)の化合物の有用性を考慮して、上記の疾病のいずれか1つを患っているヒトを包含する温血動物を処置する方法もしくはヒトを包含する温血動物が患うのを防ぐ方法が提供される。従って、式(I)の化合物は薬剤としての使用のために提供される。また真菌感染症を処置することにおいて有用な薬剤の製造における式(I)の化合物の使用も提供される。真菌感染症の処置における使用のために式(I)のさらなる化合物が提供される。
本明細書において用いる場合、「処置」という用語は、感染症の進行の遅延、遮断、抑止もしくは停止があり得る全てのプロセスをさすものとするが、全ての症状の完全消失を必ずしも示さない、。
本発明は、薬剤としての使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物に関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防における使用のための一般式(I)の化合物、その立
体異性体およびその製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置における使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体およびその製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌よりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防、特に処置における使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体およびその製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症;特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防における使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体およびその製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明はまた、真菌感染症がカンジダ種;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種;トリコフィトン種;フザリウム種;リゾムコール種;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種;マラセチア・フルフル;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;およびブラストシゾミセスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる;特に真菌感染症がカンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種;トリコフィトン種;フザリウム種;リゾムコール種;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;およびブラストシゾミセスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる;なおさらに特に真菌感染症がミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルムおよびアスペルギルス・フミガーツスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる、真菌感染症の処置もしくは予防における使用のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物にも関する。
本発明において記述される新規化合物は、皮膚糸状菌により引き起こされる感染症、全身性真菌感染症および爪甲真菌症よりなる群から選択される疾病もしくは症状の処置もしくは予防において有用であることができる。
本発明において記述される新規化合物は、例えば皮膚糸状菌により引き起こされる感染症、全身性真菌感染症もしくは爪甲真菌症のような疾病もしくは症状の処置もしくは予防において有用であることができる。
本発明はまた、薬剤の製造のための一般式(I)の化合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物の使用にも関する。
本発明はまた、真菌感染症、特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防、特に処置用の薬剤の製造のための一般式(I)の化
合物、その立体異性体および製薬学的に許容し得る酸もしくは塩基付加塩およびその溶媒和物の使用にも関する。
本発明の化合物は、真菌感染症、特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症の処置もしくは予防、特に処置のために哺乳類、好ましくはヒトに投与することができる。
式(I)の化合物の有用性を考慮して、真菌感染症、特に上記の真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる真菌感染症を患っているヒトを包含する温血動物を処置する方法もしくはヒトを包含する温血動物が患うのを防ぐ方法が提供される。
該方法は、ヒトを包含する温血動物への式(I)の化合物、その立体異性体またはその製薬学的に許容しうる付加塩もしくは溶媒和物の有効量の投与、すなわち全身もしくは局所投与、好ましくは経口投与を含んでなる。
該方法は、ヒトを包含する温血動物への式(I)の化合物の有効量の投与、すなわち全身もしくは局所投与、好ましくは経口投与を含んでなる。
そのような疾病の処置における当業者は、以下に提示する試験結果から有効治療毎日量を決定することができる。有効治療毎日量は約0.005mg/kg〜50mg/kg、特に0.01mg/kg〜50mg/kg体重、さらに特に0.01mg/kg〜25mg/kg体重、好ましくは約0.01mg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kg〜約10mg/kg、なおさらに好ましくは約0.01mg/kg〜約1mg/kg、最も好ましくは約0.05mg/kg〜約1mg/kg体重である。治療効果を得るために必要とされる、有効成分とも本明細書において呼ばれる、本発明の化合物の量は、もちろんケースバイケースで、例えば特定の化合物、投与の経路、レシピエントの年齢および症状、ならびに処置する特定の疾患もしくは疾病によって異なる。
処置の方法はまた、1日に1〜4回の間の服用の処方計画で有効成分を投与することを含むこともできる。これらの処置方法において、本発明の化合物は好ましくは投与の前に調合される。本明細書において以下に記述する通り、適当な製薬学的製剤は周知のそして容易に入手可能な成分を用いて既知の方法により製造される。
有効成分を単独で投与することは可能であるが、製薬学的組成物としてそれを与えることが好ましい。
本発明はまた、式(I)の化合物の治療的に有効な量および製薬学的に許容しうる担体もしくは希釈剤を含んでなる真菌感染症を処置するかもしくは予防するための組成物も提供する。
担体もしくは希釈剤は、組成物の他の成分と適合しそしてそのレシピエントに有害でないという意味において「許容可能」でなければならない。
真菌感染症を処置するかもしくは予防するために適当である本発明の組成物は、単独でまたは1つもしくはそれ以上の追加の治療薬と組み合わせて投与することができる。併用療法には、式(I)の化合物および1つもしくはそれ以上の追加の治療薬を含有する単一の製薬学的投与製剤の投与、ならびにそれ自体の別個の製薬学的投与製剤における式(I)の化合物および各々の追加の治療薬の投与が包含される。例えば、式(I)の化合物および治療薬は、錠剤もしくはカプセル剤のような単一の経口投与組成物において一緒に患者に投与することができ、または各薬剤を別個の経口投与製剤において投与することがで
きる。
主題化合物は、それらの有用な薬理学的特性を考慮して、投与目的のための様々な製薬学的形態に調合することができる。本発明の化合物、特に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、またはその任意の亜群もしくは組み合わせは、投与目的のための様々な製薬学的形態に調合することができる。適切な組成物として、薬剤を全身的に投与するために通常用いられる全ての組成物を挙げることができる。
本発明の製薬学的組成物を製造するために、有効成分として、場合により付加塩形態における、特定の化合物の有効量を製薬学的に許容しうる担体とよく混合して合わせ、この担体は投与に所望される製剤の形態により多種多様な形態をとることができる。これらの製薬学的組成物は、特に経口的、経直腸的、経皮的、非経口注射によるもしくは吸入による投与に適当な単位投与形態物においてが望ましい。例えば、経口投与形態物における組成物を製造することにおいて、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および液剤のような経口用液状製剤の場合には例えば、水、グリコール、油、アルコールなどのような通常の製薬学的媒質のいずれかを;または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には澱粉、糖、カオリン、希釈剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などのような固形担体を用いることができる。錠剤およびカプセル剤は、それらの投与の容易さのために、最も都合のよい経口投与単位形態物に相当し、この場合、固形の製薬学的担体が明らかに用いられる。非経口組成物では、例えば、溶解性を促進するために他の成分を含むことができるが、通常、担体は少なくとも大部分において滅菌水を含んでなる。例えば、注入可能な液剤を製造することができ、ここで、担体は食塩水溶液、グルコース溶液もしくは食塩水とグルコース溶液の混合物を含んでなる。式(I)の化合物を含有する注入可能な液剤は、持続性作用のために油において調合することができる。この目的のために適切な油は、例えば、ピーナッツ油、ゴマ油、綿実油、コーンオイル、ダイズ油、長鎖脂肪酸の合成グリセロールエステルおよびこれらと他の油の混合物である。注入可能な懸濁剤もまた製造することができ、この場合、適切な液状担体、懸濁化剤などを用いることができる。また包含されるのは、使用直前に液状製剤に転化することが意図される固形製剤である。経皮投与に適当な組成物において、担体は、場合によりわずかな割合の任意の性質の適当な添加剤と組み合わせて、場合により浸透促進剤および/もしくは適当な湿潤剤を含んでなってもよく、これらの添加剤は皮膚に重大な悪影響をもたらさない。該添加剤は皮膚への投与を容易にすることができ、そして/もしくは所望の組成物を製造するために役立ち得る。これらの組成物は様々な方法において、例えば経皮パッチとして、スポットオンとして、軟膏として投与することができる。式(I)の化合物の酸もしくは塩基付加塩は、対応する塩基もしくは酸形態に対するそれらの増加した水溶性のために水性組成物の製造においてより適している。
経爪組成物は溶液の形態においてであり、そして担体は場合により爪の角化爪層中へのそしてそれを通り抜けた抗真菌剤の浸透を助ける浸透促進剤を含んでなってもよい。溶媒媒質は、2〜6個の炭素原子を有するアルコール、例えばエタノールのような共溶媒と混合した水を含んでなる。
製薬学的組成物における式(I)の化合物の溶解性および/もしくは安定性を高めるために、α−、β−もしくはγ−シクロデキストリンもしくはそれらの誘導体、特にヒドロキシアルキル置換されたシクロデキストリン、例えば2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンもしくはスルホブチル−β−シクロデキストリンを用いることは有益であり得る。また、アルコールのような共溶媒は、製薬学的組成物における本発明の化合物の溶解性および/もしくは安定性を改善し得る。
シクロデキストリンに対する有効成分の比率は広く異なり得る。例えば1/100〜100/1の比率を適用することができる。シクロデキストリンに対する有効成分の興味深い比率は約1/10〜10/1の間である。シクロデキストリンに対する有効成分のさらに興味深い比率は約1/5〜5/1の間である。
投与の形態により、製薬学的組成物は好ましくは0.05〜99重量%、より好ましくは0.1〜70重量%、さらにより好ましくは0.1〜50重量%の式(I)の化合物、および1〜99.95重量%、より好ましくは30〜99.9重量%、さらにより好ましくは50〜99.9重量%の製薬学的に許容しうる担体を含んでなり、全てのパーセンテージは組成物の総重量に基づく。
非経口組成物には、例えば溶解性を促進するために他の成分、例えばシクロデキストリンを含むこともできる。適切なシクロデキストリンは、α−、β−、γ−シクロデキストリンもしくはそのエーテルおよび混合エーテルであり、ここで、シクロデキストリンのアンヒドログルコース単位のヒドロキシ基の1つもしくはそれ以上は、C1〜6アルキル、特にメチル、エチルもしくはイソプロピル(例えばランダムにメチル化されたβ−CD);ヒドロキシC1〜6アルキル、特にヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルもしくはヒドロキシブチル;カルボキシC1〜6アルキル、特にカルボキシメチルもしくはカルボキシエチル;C1〜6アルキルカルボニル、特にアセチルで置換される。錯化剤(complexant)および/もしくは可溶化剤として特に特筆すべきは、β−CD、ランダムにメチル化されたβ−CD、2,6−ジメチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−γ−CD、2−ヒドロキシプロピル−γ−CDおよび(2−カルボキシメトキシ)プロピル−β−CD、そして特に2−ヒドロキシプロピル−β−CD(2−HP−β−CD)である。
混合エーテルという用語は、少なくとも2個のシクロデキストリンヒドロキシ基が例えばヒドロキシプロピルおよびヒドロキシエチルのような異なる基でエーテル化されるシクロデキストリン誘導体を意味する。
平均モル置換(M.S.)は、アンヒドログルコースのモル当たりのアルコキシ単位の平均モル数の尺度として用いられる。平均置換度(D.S.)は、アンヒドログルコース単位当たりの置換されたヒドロキシルの平均数をさす。M.S.およびD.S.値は、核磁気共鳴(NMR)、質量分析法(MS)および赤外分光法(IR)のような様々な分析技術により決定することができる。使用する技術により、わずかに異なる値が1つの既定のシクロデキストリン誘導体に対して得られる可能性がある。好ましくは、質量分析法により測定した場合に、M.S.は0.125〜10の間であり、そしてD.S.は0.125〜3の間である。
経口もしくは直腸投与のための他の適当な組成物は、式(I)の化合物および1つもしくはそれ以上の適切な製薬学的に許容しうる水溶性ポリマーを含んでなる固体分散体からなる粒子を含んでなる。
「固体分散体」という用語は、一方の成分がもう一方の成分もしくは複数の成分(可塑剤、防腐剤などのような、当該技術分野において一般に既知である追加の製薬学的に許容しうる調合剤が含まれる場合)の全体にわたって大体均一に分散している、少なくとも2つの成分(式(I)の化合物および水溶性ポリマーの場合)を含んでなる固体状態(液体もしくは気体状態とは対照的に)の系を定義する。該系が全体にわたって化学的にそして物理的に均一もしくは均質であるかまたは熱力学において定義されるような1相からなるように成分の該分散体が存在する場合、そのような固体分散体は「固溶体」と呼ばれる。固溶体は、その中の成分がそれらを投与する生物体に通常は容易に生物学的に利用可能で
あるので、好ましい物理系である。この利点は、おそらく、該固溶体が胃腸液のような液状媒質と接触した場合に液状溶液を形成することができる容易さにより説明することができる。溶解の容易さは、固溶体からの成分の溶解に必要とされるエネルギーが、結晶性もしくは微結晶性固相からの成分の溶解に必要とされるものより少ないことに少なくとも部分的に起因し得る。
「固体分散体」という用語はまた、固溶体より全体にわたって均質さが低い分散体も含んでなる。そのような分散体は、全体にわたって化学的にそして物理的に均一ではないかもしくは1つより多くの相を含んでなる。例えば、「固体分散体」という用語はまた、式(I)の非晶性、微結晶性もしくは結晶性化合物、または非晶性、微結晶性もしくは結晶性水溶性ポリマー、または両方が、水溶性ポリマー、もしくは式(I)の化合物を含んでなる別の相、または式(I)の化合物および水溶性ポリマーを含んでなる固溶体に大体均一に分散しているドメインもしくは小領域を有する系にも関する。該ドメインは、いくつかの物理的特性を顕著に特徴とし、サイズが小さく、そして固体分散体の全体にわたって均一に且つランダムに分散している固体分散体内の領域である。
1000nm未満の有効平均粒径を維持するために十分な量のその表面上に吸着した表面改質剤を有するナノ粒子の形態の本発明の抗真菌化合物を調合することはさらに好都合であることができる。有用な表面改質剤には、抗真菌剤の表面に物理的に接着するが抗真菌剤に化学的に結合しないものが包含されると考えられる。
適当な表面改質剤は、好ましくは、既知の有機および無機製薬学的賦形剤から選択することができる。そのような賦形剤には様々なポリマー、低分子量オリゴマー、天然物および界面活性剤が包含される。好ましい表面改質剤には、非イオンおよび陰イオン界面活性剤が包含される。
本発明の化合物を調合するさらに別の興味深い方法は製薬学的組成物を含み、それにより本発明の抗真菌剤は親水性ポリマーに導入され、そしてこの混合物を多数の小ビーズ上にコートフィルムとして適用し、このようにして都合よく製造することができそして経口投与用の製薬学的投与形態物を製造するために適当である組成物を生成せしめる。
該ビーズは、中心の丸いもしくは球状のコア、親水性ポリマーと抗真菌剤のコーティングフィルムおよび密封コーティング層を含んでなる。
ビーズにおけるコアとしての使用に適当な物質はマニホールドであり、ただし、該物質は製薬学的に許容可能であり、そして適切な大きさおよび硬度を有する。そのような物質の例はポリマー、無機物質、有機物質、ならびに糖およびその誘導体である。
投与の容易さおよび投薬量の均一性のために単位投与形態物における上記の製薬学的組成物を調合することは特に有益である。
単位投与形態物は、本明細書および本明細書の請求項において用いる場合、単位投薬量として適当な物理的に別個の単位をさし、各単位は、必要とされる製薬学的担体と会合して所望の治療効果をもたらすように計算された有効成分の所定の量を含有する。そのような単位投与形態物の例は、錠剤(分割錠もしくはコート錠を包含する)、カプセル剤、丸剤、座薬、散剤パケット、カシェ剤、注入可能な液剤もしくは懸濁剤、茶さじ1杯分、大さじ1杯分など、およびその分離した倍量である。
本発明の化合物は強力な経口投与可能な化合物であるので、経口投与用に該化合物を含んでなる製薬学的組成物は特に有益である。
以下の実施例は、本発明を説明する。
実験部分
以下、「DCM」という用語はジクロロメタンを意味し;「LCMS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し;「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し;「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し;「PE」は石油エーテルを意味し;「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し;「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し;「r.t.」は室温を意味し;「m.p.」は融点を意味し;「min」は分を意味し;「h」は時間を意味し;「EtOAc」は酢酸エチルを意味し;「EtOH」はエタノールを意味し;「r.m.」は反応混合物を意味し;「q.s.」は適量を意味し;「THF」はテトラヒドロフランを意味し:「HOAc」は酢酸を意味し;「HOBT」は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールを意味し;「MeS」は硫化ジメチルを意味し;「PPTS」は4−メチル−ベンゼンスルホン酸、ピリジンとの化合物(1:1)を意味し;「DHP」はジヒドロピランを意味し;そして「EDCI」はN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン1塩酸塩を意味する。当業者は、いくつかの反応について実施例において無水条件を適用する必要がありそして/または例えばNもしくはアルゴンのような不活性保護雰囲気を使用しなければならないことを理解する。
A.中間体の製造
実施例A1
a)中間体1の製造
Figure 2013543877
2−アミノ−4,6−ジクロロベンズアミド(30g、0.15mol)をPOCl(108g、0.7mol)に溶解した。溶液を100℃で2h攪拌し、そして次に氷に注ぎ込んだ。得られる混合物を濾過し、そして乾燥させた。残留物をシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:PE/EtOAc 20/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させて、10.5gの中間体1を生成せしめた(37.5%の収率)。
b)中間体2の製造
Figure 2013543877
HOAc(80ml)中の中間体1(8.13g、0.043mol)およびテトラヒ
ドロ−2,5−ジメトキシフラン(6.55g、0.049mol)の混合物を攪拌し、そして反応が完了するまで(TLCにより追跡する)還流させた。混合物を冷却し、そして蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:DIPE/EtOAc 20/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させ、8.2gの中間体2を生成せしめた(80.5%の収率)。
c)中間体3の製造
Figure 2013543877
ボラン−硫化ジメチル(1:1)(3.1mlのMeS中のBHの10M溶液、0.03mol)をN雰囲気下で中間体2(6.52g、0.0275mol)およびTHF(50ml)の混合物に滴下して加えた。r.m.を還流温度で10h加熱した。次に、混合物をr.t.まで冷却し、そしてHCl(6N)を滴下して加えた。混合物を還流温度で再び30分間加熱し、そして次に0℃まで冷却した。NaOH(6N)を加え、そして遊離したアミンをEtOAcで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。ジオキサン中のHCl(q.s.)を加え、そして再び蒸発させた。生成物をDCMで洗浄した。収量:6.5gの中間体3(85.5%;.HCl)。
実施例A2
a)中間体4の製造
Figure 2013543877
DMF(150ml)中の3−クロロ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(25g、160.7mmol)、ピロール(12.94g、192.8mmol)およびCsCO(62.81g、192.8mmol)の混合物を100℃で一晩攪拌した。混合物を冷却し、そして氷水に注ぎ込んだ。固体を濾過して分離し、そしてDCMに溶解した。溶液を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして蒸発させて29gの中間体4を生成せしめた(90.1%の収率)。
b)中間体5の製造
Figure 2013543877
中間体4(29g、143mmol)をTHF(200ml)に溶解した。10M BH.MeS溶液(15.45ml、154.5mmol)をN雰囲気下で溶液にゆっくりと加えた。r.m.を攪拌し、そして一晩還流させた。次に、混合物を冷却し、そして6N HClでpH1まで酸性化した。次に、混合物を攪拌し、そして30分間還流させた。混合物を再び冷却し、そして氷水に注ぎ込んだ。この混合物をNaOHでpH8〜9に調整し、そして次にEtOAcで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして濃縮した。残留物をHCl/ジオキサンに溶解した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をDCM(50ml)で洗浄した。固体を濾過して分離し、そして真空中で乾燥させた。収量:22gの中間体5(64.7%の収率;.HCl)。
実施例A3
a)中間体6の製造
Figure 2013543877
テトラヒドロ−2,5−ジメトキシフラン(49.9g、0.378mol)をHOAc(300ml)中の2−アミノ−4−クロロベンゾニトリル(50.0g、0.328mol)の溶液に加えた。r.m.を攪拌し、2h還流させ、そして次に冷却した。次に、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:DCM)。生成物画分を集め、そして溶媒を蒸発させた。収量:13gの中間体6(98.4%の収率)。
b)中間体7の製造
Figure 2013543877
中間体6(33g、0.163mol)をTHF(250ml)に溶解した。MeS中のBHの10M溶液(17.6ml、0.176mol)をN雰囲気下で溶液にゆっくりと加えた。r.m.を攪拌し、そして一晩還流させた。次に、混合物を冷却し、そして6N HClでpH1まで酸性化した。混合物を攪拌し、そして再び30分間還流させた。混合物を冷却し、そして氷水に注ぎ込んだ。この混合物をNaOHでpH8〜9に
調整し、そして次にEtOAcで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残留物をHCl/ジオキサンに溶解した。この溶液の溶媒を蒸発させ、そして残留物をDCM(50ml)で洗浄した。固体を濾過して分離し、そして真空中で乾燥させた。収量:23.5gの中間体7(59.4%の収率;.HCl)。
実施例A4
a)中間体8の製造
Figure 2013543877
O(1l)中の3,5−ジフルオロベンゼンアミン(129g、1.00mol)および濃HCl(350ml)の混合物をHO(2l)中の2,2,2−トリクロロ−アセトアルデヒド(179g、1.22mol)およびNaSO(1500g)の混合物に加えた。次に、HO(500ml)中のNHOH.HCl(207g、3.00mol)を加え、そしてr.m.を1h加熱して還流させた。次に、r.m.を0℃まで冷却した。固体を集め、そしてEtOAcに溶解した。この溶液を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させて灰色の固体を生成せしめた。収量:160gの中間体8(80%の収率)。
b)中間体9の製造
Figure 2013543877
中間体8(160g、0.8mol)を50℃で濃HSO(1l)に少しずつ加えた。溶液を100℃まで2h加熱し、そして次に氷水(3l)に注ぎ込んだ。沈殿物(約0.8mol)を集め、そして1N NaOH(2l)に溶解した。H(300ml)を0℃でこの溶液に加え、そしてr.m.をr.t.に達するようにした後にそれを一晩攪拌した。次に、混合物を濾過し、そして2N HClをpH1まで濾液に加えた。沈殿物を濾過して分離し、そしてEtOAc(2l)に溶解した。溶液を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させて120gの中間体9(83%の収率)を黄色の固体として生成せしめた。
c)中間体10の製造
Figure 2013543877
ジオキサン(500ml)中の中間体9(60.0g、0.346mol)、テトラヒドロ−2,5−ジメトキシフラン(45.7g、0.346mol)およびピリジン塩酸塩(1:1)(40g、0.346mol)の混合物を加熱して一晩還流させた。溶媒を除き、そして残留物をEtOAc(100mL)に溶解した。この溶液をブラインおよびHOで洗浄した。分離した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させて70gの中間体10を生成せしめ、それを次の反応工程において直接そのようなものとして使用した。
d)中間体11の製造
Figure 2013543877
NH.HO(100ml)をDMF(300ml)中の中間体10(70g(粗物質(crude)、約0.311mol)、HOBT(47g、0.346mol)およびEDCI(70g、0.346mol)の溶液に加えた。r.m.を一晩攪拌した。溶媒を除き、そして残留物をEtOAcに溶解した。この溶液をブラインおよびHOで洗浄した。分離した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。収量:55gの中間値11、それを次の反応工程において直接そのようなものとして使用した。
e)中間体12の製造
Figure 2013543877
MeS中のBHの10M溶液(40.5ml、0.405mol)をTHF(500ml)中の中間体11(45g、0.2025mol)の混合物に加えた。r.m.をN雰囲気下で一晩還流させた。次に、混合物を氷水浴上で冷却しながら6N HCl(10ml)を加えた。混合物を再び30分間還流させ、そして次に混合物を氷水浴上で冷却しながら固体NaOHをpH>9まで加えた。混合物をDCMで抽出した(2回300
ml)。分離した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。褐色の残留物をHCl/2−プロパノールでHCl塩(.HCl)に転化した。収量:35gの中間値12(71%の収率)。
実施例A5
a)中間体13の製造
Figure 2013543877
EtOH(15ml)中の中間体3(2.8g、10.0mmol)および4−(メチルチオ)ベンズアルデヒド(1.8g、12.0mmol)の混合物を4h還流させた。混合物を冷却し、そして一晩結晶化させた。沈殿物を濾過して分離し、イソプロピルエーテルで洗浄し、そして真空中で乾燥させた。収量:2.85gの粗中間体13(.HCl)、それを次の反応工程においてそのようなものとして使用した。所望に応じて、生成物をHPLCによりさらに精製することができる。
b)中間体14の製造
Figure 2013543877
粗中間体13(2.8g;約6.9mmol)をNH.HO(10ml)で中和し、そして混合物をDCMで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をDCM(40ml)中で攪拌し、そしてMnO(7.2g、83.1mmol)をこの溶液に加えた。r.m.をr.t.で48h攪拌し、そして次に珪藻土上で濾過した(溶離剤:PE/EtOAc 5/1〜2/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を真空中で蒸発させた。収量:1.60gの中間体14(62.2%の収率)。
実施例A6
a)中間体15の製造
Figure 2013543877
DHP(7ml)およびPPTS(0.58g)を25℃でDCM(q.s.)中の4−ブロモ−ベンゼンエタノール(9.4g、0.0467mol)の溶液に加えた。溶液を25℃で10時間攪拌した。混合物を水(3x50ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。収量:12.63gの中間体15(95%の収率)。
b)中間体16の製造
Figure 2013543877
無水条件下での反応
n−ヘキサン(15ml)中のn−ブチルリチウムの2M溶液を−78℃でTHF(150ml)中の中間体15(8.62g)の溶液に滴下して加えた。この混合物を−78℃で1時間攪拌した。次にDMF(7ml)を滴下して加え、そして反応混合物を−78℃でさらに2時間攪拌した。反応混合物をNHCl溶液と合わせ、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl溶液で3回洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製を実施した(溶離剤:石油エーテル/EtOAc 8/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させた。収量:6.57gの中間体16(94%の収率)。
実施例A7
a)中間体17の製造
Figure 2013543877
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(180mmol)をHOAc(250ml)中の2−アミノ−4−クロロベンゾニトリル(164mmol)の混合物に加えた。反応混合物を還流で30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。NaHCOの飽和水溶液を濃縮物に加えた。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaHCOの飽和水溶液および水で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。暗色に着色した結晶が得られた。得られた粗物質をDCMに溶解し、そしてシリカプラグ上で濾過した。収量:中間体17(99%の収率;黄色の結晶性固体)。
b)中間体18の製造
Figure 2013543877
無水THF(20ml)中の水素化アルミニウム(III)リチウム(250mmol)を無水THF(200ml)中の中間体17(114mmol)の氷冷溶液に2分にわたって加えた。添加後に反応混合物を1時間攪拌した。強い攪拌下で2,3−ジヒドロキシコハク酸カリウムナトリウム4水和物(ロッシェル塩)の氷冷した15%水溶液に反応混合物、続いてEtOAc(300ml)を加えた。混合物を30分間攪拌した。層を分離し、そして水層をEtOAc(300ml)で抽出した。合わせた有機層を水(50ml)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させて黄色の半透明の油を生成せしめた。得られる油をジエチルエーテル(800ml)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl 4M(28.5ml)をこの溶液に加えた。得られる懸濁液を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。フィルター残留物を50℃で乾燥させて中間体18を生成せしめた(65%の収率、黄色の固体)。
B.化合物の製造
実施例B1
a)化合物12の製造
Figure 2013543877
EtOH(4ml)中の中間体3(0.552g、0.002mol)および4−アセチル−ベンズアルデヒド(0.385g、0.0026mol)の混合物を攪拌し、そして3h還流させた。次に混合物を冷却し、そして一晩静置することにより混合物から結晶化させた。生成物を濾過して分離し、洗浄し(EtOH)、そして乾燥させた。収量:0.684gの化合物12(84.2%の収率)。
b)化合物22の製造
Figure 2013543877
化合物12(0.390g、0.00096mol)をNH.HO(4ml)中で攪拌した。この混合物をDCM(20ml)で抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、そして濾過した。濾過後に溶液をMnO(2.5g、0.028mol)と4日間攪拌し、そして次に溶媒を除いた。生成物を真空中で乾燥させた。収量:0.010gの化合物2(2.8%の収率)。
実施例B2
a)化合物32の製造
Figure 2013543877
EtOH(10ml)の中間体5(1.5g、6.17mmol)および4−アセチル−ベンズアルデヒド(1.0g、6.78mmol)の混合物を4h還流させた。次に、混合物をr.t.で一晩静置したままにした。溶媒を真空中で蒸発させた。残留物を分取HPLCにより精製した(SEPAXTM:21.2x250mm;溶離剤:10%〜40%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA);流速25ml/分;20分)。所望の画分を集め、そして飽和NaHCO溶液で中和した。混合物をDCMで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させて0.68gの化合物31を油として生成せしめた(33%の収率)。
b)化合物15の製造
Figure 2013543877
DCM(20ml)中の化合物32(0.68g、2.02mmol)およびMnO(2.63g、30.28mmol)の混合物をr.t.で48h攪拌した。次に、混合物を珪藻土上で濾過し、そして濾液を真空中で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:PE/EtOAc 10/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させて0.6gの化合物15を生成せしめた(89%の収率)。
実施例B3
a)化合物8の製造
Figure 2013543877
EtOH(15ml)中の中間体7(2.00g、8.23mmol)の溶液に4−アセチル−ベンズアルデヒド(1.46g、9.78mmol)を加えた。r.m.を攪拌し、そして4h還流させ、次に冷却した。一晩静置した後に、沈殿物を濾過して分離し、そして真空中で乾燥させて粗生成物を生成せしめた。粗生成物をHPLCにより精製した(SEPAXTM:21.2x250mm;溶離剤:35%〜55%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA);流速15ml/分;25分)。生成物画分を集め、そして有機溶媒を蒸発させた。残留物を飽和NaHCO溶液でPH7に調整した。DCM(q.s.)を加え、そして有機層を分離した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。収量:2.1gの化合物8(68.4%の収率)。
b)化合物18の製造
Figure 2013543877
DCM(50ml)中の化合物8(2.0g、5.9mmol)およびMnO(6.1g、71.2mmol)の溶液をr.t.で2日間攪拌した。混合物を濾過し、そして濾液を濃縮して0.650gの化合物18を生成せしめた(36.3%の収率)。
実施例B4
a)化合物33の製造
Figure 2013543877
EtOH(10ml)中の中間体12(1.5g、6.13mmol)および4−アセチルベンズアルデヒド(1g、6.74mmol)の混合物を4h還流させ、そして次にr.t.で一晩静置したままにした。沈殿物を濾過して分離し、EtOH(q.s.)で洗浄し、そして真空中で乾燥させて粗生成物を黄色がかった白色の固体として生成せしめた。粗生成物をHPLCにより精製した(SynergiTM:50x250mm;溶離
剤:10%〜40%CHCN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA);流速80ml/分;25分)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させてトリフルオロ酢酸塩を生成せしめた。生成物を飽和NaHCO溶液で中和し、そしてDCMで抽出した。分離した有機層を乾燥させ、蒸発させ、そして残留物をHCl/ジオキサンでHCl塩(1:1)に転化した。収量:0.7gの化合物33(30.5%の収率;.HCl)。
b)化合物24の製造
Figure 2013543877
化合物33(0.6g、1.6mmol)をNH.HO(10ml)で中和し、そしてDCMで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、そして溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をDCM(20ml)に溶解し、そしてMnO(1.67g、19.2mmol)を溶液に加えた。混合物をr.t.で48h攪拌した。次に、混合物を珪藻土上で濾過した。濾液を真空中で濃縮し、そして残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:PE/EtOAc 15/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させた。収量:0.37gの化合物24(69%の収率;白色の固体)。
実施例B5
a)化合物5の製造
Figure 2013543877
EtOH(10ml)中の2−クロロ−6−(1H−ピロール−1−イル)ベンゼンメタンアミン塩酸塩(1:1)(1.00g、0.004mol;A1.cにおいて中間体3について記述したプロトコルと同様のプロトコルにより製造した)および4−アセチルベンズアルデヒド(0.59g、0.004mol)の混合物を攪拌し、そして2h還流させた。混合物を一晩結晶化させた。沈殿物を濾過して分離し、EtOH(5ml)で3回洗浄し、そして80℃で真空中で乾燥させた。収量:0.94gの化合物5(63%の収率)。
b)化合物17の製造
Figure 2013543877
O(25ml)およびNHOH(5ml)の混合物を25℃でDCM(50ml)および化合物5(0.380g、0.97mmol)の懸濁液に加えた。混合物を25℃で15分間攪拌した。次に、層を分離した。分離した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残留物をDCM(50ml)中で攪拌し、そしてMnO(0.90g、0.01mol)を溶液に加えた。混合物を25℃で120h攪拌した。混合物を珪藻土上で濾過し、そして濾液を蒸発させた。残留物をEtOHから結晶化させた。生成物を濾過して分離し、そして乾燥させた。収量:0.25gの化合物17(75%の収率)。
実施例B6
a)化合物14の製造
Figure 2013543877
EtOH(20ml)中の3,5−ジクロロ−2−(1H−ピロール−1−イル)ベンゼンメタンアミン塩酸塩(1:1)(1.86g、0.0067mol;A1.cにおいて中間体3について記述したプロトコルと同様のプロトコルにより製造した)および4−アセチルベンズアルデヒド(0.992g、0.0067mol)の混合物を攪拌し、そして2h還流させた。混合物を一晩結晶化させた。生成物を濾過して分離し、EtOH(10ml)で2回洗浄し、そして80℃で真空中で乾燥させた。収量:2.49gの化合物14(91%の収率;.HCl)。
b)化合物26の製造
Figure 2013543877
DCM(20ml)中の化合物14(0.812g、0.002mol)の混合物をHO(30ml)、NHOH(10ml)およびHO(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、そして濾過した。MnO(1.8g、0.02mol)を濾液に加えた。混合物を25℃で96h攪拌し、そして次に珪藻土上で濾過した。濾液を蒸発させて0.24gの化合物26を生成せしめた(33%の収率)。
実施例B7
化合物30の製造
Figure 2013543877
O(10ml)中のオキソン(3.3g、5.4mmol)の溶液をr.t.でTHF(15ml)中の中間体14(1.0g、2.7mmol)の混合物にゆっくりと加えた。r.m.を2h攪拌した。次に、混合物をDCMとNaHCOの間で分配した。有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させて薄黄色の残留物を生成せしめた。この残留物をシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:PE/EtOAc 8/1〜3/1)。所望の画分を集め、そして溶媒を真空中で蒸発させた。収量:550mgの化合物30(50%の収率)。
実施例B8
化合物1の製造
Figure 2013543877
化合物5(0.372g、0.001mol)、DCM(20ml)、NHOH(5ml)およびHO(20ml)の混合物を25℃で15分間攪拌した。層を分離した。分離した有機層をHO(20ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、そして濾過した。濾液を氷上で冷却し、そして冷却したr.m.にNaBH(0.019g、0.0005mol)をゆっくりと加え、それを0℃で2h攪拌した。次にHO(30ml)を加え、そして生成物をEtOAcで抽出した。分離した有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残留物を分取TLCにより精製した(溶離剤:DCM/MeOH 30/1)。収量:0.18gの化合物(53%の収率)。
実施例B9
化合物34の製造
Figure 2013543877
EtOH(10ml)中の中間体3(0.552g;0.002mol)および中間体16(0.609g;0.0026mol)の混合物を攪拌し、そして3時間還流させた。次に混合物を冷却し、そして一晩結晶化させた。結晶を濾過して分離し、そして乾燥させて0.410gの化合物34を生成せしめた(50%の収率)。
実施例B10
化合物39の製造
Figure 2013543877
中間体18をDCMへの塩基性抽出、続いて無水NaSO上で乾燥させることにより遊離アミン形態に転化した。中間体18のこの遊離アミン(5.55mmol)を無水DCM(100ml)、AcOH(1747mmol)および過剰の無水(anhydric)NaSO中の中間体16(4.27mmol)の混合物に加えた。反応混合物を5日間攪拌した。次に、反応混合物をNaHCOの水溶液に(発泡)塩基性になるまで加えた。DCMでの抽出後に、合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で蒸発させて粗物質を生成せしめた。得られる粗物質をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(ISOLERA 1−Biotage(登録商標))(ヘキサン中10%EtOAc〜100%EtOAc)。所望の画分を集め、そして溶媒を蒸発させた。収量:化合物39(2.5%の収率)。
前述の実施例において記述したものと同様の反応プロトコルを用いることにより、以下の化合物は製造されている。「Co.No.」は化合物番号を意味する。「Pr.」は、そのプロトコルに従って化合物を合成した実施例番号をさす。塩形態が示されない場合、化合物は遊離塩基として得られた。
表1aもしくは1bにおいてRおよびRが水素であり、その特定の立体化学が立体中心について示されない化合物は、RよびS鏡像異性体のラセミ混合物として得られた。
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
分析結果
LCMS−一般的方法
HPLC測定は、ポンプ、ダイオードアレイ検出器(DAD)(使用した波長220nm)、カラムヒーターおよび以下のそれぞれの方法において特定した通りのカラムを含んでなるAgilent 1100モジュールを用いて行った。カラムからのフローは、Agilent MSDシリーズG1946CおよびG1956Aに分けられた。MS検出器は、API−ES(大気圧エレクトロスプレーイオン化)を用いて設定された。質量スペクトルは、100〜1000をスキャンすることにより得られた。キャピラリーニードル電圧はポジティブイオン化モードでは2500Vであり、そしてネガティブイオン化モードでは3000Vであった。フラグメンテーション電圧は50Vであった。乾燥ガス温度は10l/分の流量で350℃で維持した。
LCMS方法1
一般的方法に加えて:逆相HPLCを0.8ml/分の流速でYMC−Pack ODS−AQ、50x2.0mm 5μmカラム上で実施した。2つの移動相(移動相A:0.1%TFAを有する水;移動相B:0.05%TFAを有するアセトニトリル)を用いた。最初に、100%Aを1分間保持した。次に、勾配を4分で40%Aおよび60%Bまで適用し、そして2.5分間保持した。2μlの典型的な注入容量を用いた。オーブン温度は50℃であった(MS極性:ポジティブ)。
LCMS方法2
一般的方法に加えて:逆相HPLCを0.8ml/分の流速でYMC−Pack ODS−AQ、50x2.0mm 5μmカラム上で実施した。2つの移動相(移動相A:0.1%TFAを有する水;移動相B:0.05%TFAを有するCHCN)を用いた。最初に、90%Aおよび10%Bを0.8分間保持した。次に、勾配を3.7分で20%Aおよび80%Bまで適用し、そして3分間保持した。2μlの典型的な注入容量を用いた。オーブン温度は50℃であった(MS極性:ポジティブ)。
融点
多数の化合物について、融点(m.p.)はShanghai Precision and Scientific Instrument Co.Ltd.から購入したWRS−2A融点装置で決定した。融点は0.2〜5.0℃/分の直線的昇温速度で測定した。報告される値は融解範囲である。最大温度は300℃であった。分析測定の結果を表2に示す。
Figure 2013543877
H NMR
多数の化合物について、H NMRスペクトルは、溶媒としてクロロホルム−d(重水素化クロロホルム、CdCl)もしくはDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−d6−スルホキシド)を用いて、それぞれ300MHzおよび400MHzで作動する、標準的なパルスシーケンスを有するBrucker DPX−300上でもしくはBrucker DPX−400分光計上で記録した。化学シフト(δ)は、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)に対して100万分の1(ppm)単位で報告
される。
化合物1:H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm1.30(d,J=6.4Hz,3H),3.52(d,J=13.5Hz,1H),4.22(d,J=13.5Hz,1H),4.65−4.76(m,2H),5.10(d,J=4.2Hz,1H),5.34−5.39(m,1H),6.11(t,J=3.2Hz,1H),7.12(dd,J=3.0,1.5Hz,1H),7.26(d,J=8.0Hz,2H),7.36(d,J=7.9Hz,2H),7.41−7.48(m,3H)。
化合物5:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.63(s,3H),3.88(br.d,J=14.1Hz,1H),4.59(d,J=13.8Hz,1H),5.39(s,1H),5.83(s,1H),6.30(s,1H),7.44(s,1H),7.60−7.74(m,3H),7.92(d,J=8.0Hz,2H),8.06(d,J=8.0Hz,2H),10.58(br.s,1H),10.45(br.s,1H)。
化合物15:H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm2.60(s,3H),4.12(d,J=10.9Hz,1H),4.92(d,J=11.0Hz,1H),6.46(dd,J=3.8,2.8Hz,1H),6.49(dd,J=3.8,1.7Hz,1H),7.39(t,J=7.8Hz,1H),7.62(d,J=7.8Hz,2H),7.70(dd,J=2.8,1.6Hz,1H),7.83(d,J=8.3Hz,2H),7.99(d,J=8.5Hz,2H)。
化合物16:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.56(s,3H),4.14(br.s,1H),5.47(br.s,1H),6.35−6.49(m,2H),7.15−7.36(m,4H),7.41(t,J=7.7Hz,1H),7.87(d,J=7.7Hz,1H),7.97(d,J=7.8Hz,1H),8.22(s,1H)。
化合物17:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.63(s,3H)4.23(br.s.,1H)5.53(br.s.,1H)6.33−6.60(m,2H)7.28−7.44(m,4H)7.72−7.90(m,2H)7.89−8.10(m,2H)。
化合物18:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.64(s,3H),4.71(br.s,2H),6.49−6.54(m,1H),6.54−6.61(m,1H),7.32(d,J=8.1Hz,1H),7.41(s,1H),7.45(s,1H),7.48(d,J=8.1Hz,1H),7.81(d,J=8.0Hz,2H),7.98(d,J=8.0Hz,2H)。
化合物19:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.65(d,J=4.7Hz,3H),4.16(br.s,1H),5.51(br.s,1H),6.46(s,2H),7.16(dd,J=10.6,8.6Hz,1H),7.28−7.43(m,4H),7.93−8.03(m,1H),8.17(dd,J=7.2,2.4Hz,1H)。
化合物20:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.63(s,3H)4.69(br.s.,2H)6.39−6.54(m,2H)7.09(t,J=8.5Hz,1H)7.19(d,J=8.0Hz,1H)7.30−7.43(m,2H)7.81(m,J=8.3Hz,2H)7.96(m,J=8.3Hz,2H)。
化合物21:H NMR(400MHz,クロロホルム−d/0度で)δppm2.65(s,3H),4.23(br.d,J=11.4Hz,1H),5.60(br.d,J=11.4Hz,1H),6.47−6.51(m,2H),7.25(d,J=8.6Hz,1H),7.36(t,J=2.2Hz,1H),7.51(d,J=8.6Hz,1H),7.81(d,J=8.3Hz,2H),7.96(d,J=8.4Hz,2H)。
化合物22:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.63(s,3H),4.17(br.s,1H),5.50(br.s,1H),6.43−6.56(m,2H),7.30(s,1H),7.35(s,1H),7.42(s,1H),7.80(d,J=8.0Hz,2H),7.96(d,J=8.0Hz,2H)。
化合物23:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.65(d,J=4.7Hz,3H)4.13(br.s.,1H)5.45(br.s.,1H)6.47(m,J=2.3Hz,2H)7.17(dd,J=10.5,8.7Hz,1H)7.30(d,J=1.9Hz,1H)7.35(t,J=2.2Hz,1H)7.41(d,J=1.9Hz,1H)7.83−8.02(m,1H)8.16(dd,J=7.1,2.4Hz,1H)。
化合物24:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.64(s,3H)4.72(br.s.,2H)6.49(m,J=2.3Hz,2H)6.85(td,J=8.9,2.3Hz,1H)6.96(d,J=9.0Hz,1H)7.35(t,J=2.0Hz,1H)7.80(m,J=8.3Hz,2H)7.96(m,J=8.3Hz,2H)。
化合物25:H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.64(s,3H)4.11(d,J=11.5Hz,1H)5.52(d,J=9.3Hz,1H)6.35−6.64(m,2H)7.35−7.48(m,2H)7.54−7.68(m,1H)7.85−8.09(m,4H)。
化合物26:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.60(s,3H),4.10(d,J=11.0Hz,1H),4.94(d,J=11.0Hz,1H),6.45−6.53(m,2H),7.71(br.s.,1H),7.77−7.88(m,4H),7.99(d,J=8.1Hz,2H)。
化合物27:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm3.06(s,3H)4.21(br.s.,1H)5.55(br.s.,1H)6.49(br.s.,2H)7.28−7.47(m,4H)7.61(t,J=7.7Hz,1H)7.97−8.13(m,2H)8.29(br.s.,1H)。
化合物28:H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm3.25(s,3H)4.16(br.s.,1H)5.32(br.s.,1H)6.54(m,J=2.3Hz,2H)7.38−7.60(m,3H)7.79(t,J=2.2Hz,1H)7.83−7.93(m,2H)7.93−8.00(m,2H)。
化合物29:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm3.06(s,3H),4.81(br.s,2H),6.48−6.57(m,2H),7.12(t,J=8.5Hz,1H),7.19(d,J=8.1Hz,1H),7.38(td,J=8.3,5.8Hz,1H),7.45(t,J=2.3Hz,1H),7.90−
8.02(m,4H)。
化合物30:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm3.06(s,3H)4.19(br.s.,1H)5.50(br.s.,1H)6.38−6.60(m,2H)7.30(d,J=1.9Hz,1H)7.35−7.40(m,1H)7.43(d,J=1.9Hz,1H)7.84−8.04(m,4H)。
化合物31:H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm3.05(s,3H)4.17(br.s.,1H)5.49(br.s.,1H)6.36−6.58(m,2H)7.31(d,J=1.9Hz,1H)7.35−7.40(m,1H)7.42(d,J=1.9Hz,1H)7.60(t,J=7.7Hz,1H)8.03(m,J=7.7Hz,2H)8.27(s,1H)。
化合物34:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.75(t,J=6.8Hz,2H)3.61(t,J=6.8Hz,2H)3.81(d,J=14.3Hz,1H)4.53(d,J=14.1Hz,1H)4.65(br.s.,1H)5.29(br.s.,1H)5.87(br.s.,1H)6.28(br.s.,1H)7.33(d,J=7.8Hz,2H)7.46(br.s.,1H)7.56(d,J=7.8Hz,2H)7.78(s,1H)7.83(s,1H)9.66(br.s.,1H)10.38(br.s.,1H)。
化合物35:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm2.76(t,J=6.8Hz,2H)3.62(t,J=6.9Hz,2H)3.84(d,J=12.5Hz,1H)4.53(d,J=14.1Hz,1H)4.67(br.s.,1H)5.17(br.s.,1H)5.84(br.s.,1H)6.28(t,J=3.1Hz,1H)7.32(d,J=8.0Hz,2H)7.39(br.s.,1H)7.56−7.74(m,5H)10.13(br.s.,1H)10.42(br.s.,1H)。
化合物36:H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm2.76(t,J=6.8Hz,2H)3.51−3.69(m,3H)4.36(d,J=13.9Hz,1H)4.67(br.s.,1H)5.26(br.s.,1H)5.91(d,J=3.8Hz,1H)6.28(t,J=3.4Hz,1H)7.33(m,J=7.9Hz,2H)7.38(dd,J=3.0,1.5Hz,1H)7.63(m,J=7.9Hz,2H)7.78(d,J=2.3Hz,1H)8.06(d,J=2.3Hz,1H)9.77(br.s.,1H)10.31(br.s.,1H)。
化合物37:H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm2.76(t,J=6.8Hz,2H)3.62(t,J=7.0Hz,2H)3.88(d,J=13.9Hz,1H)4.58(d,J=13.9Hz,1H)5.25(br.s.,1H)5.86(d,J=3.4Hz,1H)6.29(t,J=3.4Hz,1H)7.33(d,J=8.3Hz,2H)7.41(dd,J=2.8,1.7Hz,1H)7.59−7.68(m,3H)7.96(d,J=9.0Hz,1H)10.15(br.s.,1H)10.44(br.s.,1H)。
化合物39のH NMRスペクトルは、400MHz Bruker Avance
III nanobay分光計上で記録した:(DMSO−d6)δppm2.71(t,J=8Hz,2H),3.48(s,1H),3.57(dt,J=8Hz,4Hz,2H),3.86(d,J=12Hz,1H),4.65(t,J=4Hz,1H),4.71(s,1H),5.36(m,1H),6.10(t,J=4Hz,1H),7
.16(d,J=8Hz,2H),7.17(m,1H),7.33(d,J=8Hz,2H),7.39(dd,J=8Hz,2Hz,1H),7.42(d,J=8Hz,1H),7.57(d,J=2Hz,1H)。
D.薬理学的実施例
実施例D.1:インビトロにおける抗真菌活性の測定
標準的な感受性スクリーニングを96ウェルプレート(U底、Greiner Bio−One)において実施した。20mMの化合物ストック溶液の連続希釈物(2倍もしくは4倍)を100%DMSOにおいて作製し、その後に水における中間希釈工程を続けた。次にこれらの連続希釈物(10μl)を2週の最大期間にわたって4℃で暗所において保存することができる試験プレート上にスポットした。64μMを最高試験中濃度として適切な広い用量範囲を包含した。培養培地RPMI−1640にL−グルタミン、2%グルコースを補足し、そして3−(N−モルホリノ)−プロパンスルホン酸(MOPS)でpH7.0±0.1で緩衝化した。
異なる真菌種/単離株(表3a)を凍結保存し、そして使用直前に培地に1/1000希釈した。次に、10コロニー形成単位(cfu)を含有する200μlの標準接種材料を各ウェルに加えた。陽性コントロール(100%の増殖=抗真菌剤なしの真菌培養物)および陰性コントロール(0%の増殖=RPMI−MOPS培地)を各プレート上に包含した。最適インキュベーション時間および温度は真菌種により決まり、そして酵母の24h(37℃)から皮膚糸状菌の1週もしくはそれ以上(27℃)まで様々であった。生細胞は非蛍光性の青色のレザズリンを桃色のそして蛍光性のレゾルフィンに転化し、追加のインキュベーション期間(表3aに記載する「レザ」時間)の後に蛍光分析による読み取り(λex550nmおよびλem590nm)を可能にするという原理に基づいて、各ウェルに10μlの0.005%(w/v)レザズリン(Sigma Aldrich)を加えた後に真菌増殖の阻害を測定した。結果をpIC50値として表3bに示す。
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
実施例D.2:肝臓代謝安定性アッセイ
肝臓調製物(ミクロソーム分画)は、BD Gentest(San Jose,Ca,US)から入手した。代謝安定性は以下のアッセイ条件を用いて評価した。全てのインキュベーションは、1mgのミクロソームタンパク質調製物/ml、NADPH生成系(「NADPH」はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型を意味する)(0.1mM NADP、5.0mM MgCl、1.65mMグルコース−6−リン酸および0.125Uグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ)および0.5M Na−Kリン酸バッファー(pH7.4)を含有する反応混合物(250μl)を振盪することにより行った。混合物を37℃で5分間プレインキュベーションし、そして5μMの試験化合物の添加により酵素反応を開始した。0(コントロール)および15分(min)後に、DMSO(500μl)の添加により反応を停止させた。沈殿した物質を1200gで10分間の遠心分離により除いた。上清を大気圧化学イオン化源を備えたThermoFinnigan LCQ Deca XPイオントラップ質量分析計上でLC−MS/MSにより分析した。%残留化合物の計算は、Kantharaj et al.2003(Kantharaj E.,Tuytelaars A, Proost PEA,Ongel Z,van Assouw HP & Gilissen RAHJ(2003).Simultaneous measurement of drug metabolic staility and identification of metabolites using ion−trap mass spectrometry.Rapid Commun.Mass Sprectrom,vol 17,2661−2668)により記載の通りであり、そして%代謝化合物を以下の式:%代謝化合物=100%−%残留化合物により計算した。結果を表4に示す。
Figure 2013543877
実施例D.3:血漿タンパク質結合アッセイ
血漿は、K3−EDTA(エチレンジアミン四酢酸)被覆チューブ中で1900gで10分間のモルモット血液の遠心分離により新たに調製した。化合物の血漿タンパク質結合は、迅速平衡装置(RED)を用いてVan Liemp et al.2010(Van Liemp S,Morrison D,Sysmans L,Nelis P &
Mortishire−Smith R(2010)Development and
Validation of a Higher−Throughput Equilibrium Dialysis Assay for Plasma Protein
Binding.Journal of the Association for Laboratory Automation,2010,印刷中)により記載の通り5μM濃度で評価した。簡潔に言えば、モルモット血漿を5μMの試験化合物と混合し、そして次にREDに適用した。平衡は37℃で4hのインキュベーション後に得られた。装置のバッファーおよび血漿画分中の化合物濃度をLC−MS/MSにより測定した。
化合物15について、結合率は98.48%であった。
実施例D.4:シトクロムP450阻害アッセイ
プロトコルA:cDNA発現タンパク質を用いたシトクロムP450結果(%阻害)。
全ての蛍光発生に基づくアッセイは、わずかな変更を有してCrespi et al
1997(Crespi CL,Miller VP & Penman BW(1997).Microtiter plate assays for inhibiti
on of human,drug−metabolizing cytochromes P450.Anal.Biochem.Vol248,1898−1900)に従ってBlack Costar 96ウェルプレート中で行った。アッセイ条件を表5aに概説する。シトクロムP450 3A4には、3つの異なる蛍光発生基質を使用した。各反応混合物は、適切な濃度の酵素、NADPH生成系(「NADPH」はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型を意味する)、ナトリウム/カリウムバッファー(PH7.4)中の基質からなった。各シトクロムP450バッチについて、ミカエリス・メンテン反応速度論を11の濃度を用いて決定した。蛍光発生基質を用いてIC50値もしくは10μMでの%阻害を決定するために、5mMの阻害剤ストック溶液をジメチルスルホキシド(DMSO)において作製した。その後に、さらなる希釈物をアセトニトリルにおいて作製した。10%未満の阻害をもたらす、最終有機溶媒濃度は2%(v/v)であった。化合物を連続希釈して1nM〜10μMの間の最終濃度を生成せしめた。1μLのバッファーを化合物溶液で置換した、反応混合物を37℃で5分間予熱し、そしてβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP+)の添加により反応を開始した。停止試薬の添加により反応を停止させ、そしてFluoroscan(Labsystems,Brussel,Belgium)を用いて蛍光を測定した。
Figure 2013543877
表5aにおいて、以下の略語を使用した:3−シアノ−7−エトキシクマリン(CEC)、7−メトキシ−4−トリフルオロメチルクマリン(MFC)、3−[2−(N,N−ジエチル−N−メチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−4−メチルクマリン(AMMC)、7−ベンジルオキシ−トリフルオロメチルクマリン(BFC)、7−ベンジルオキシキノリン(BQ)およびジベンジルフルオレセイン(DBF)。
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
プロトコルB:ヒト肝臓ミクロソームシトクロムP450阻害アッセイ。
CYP450阻害能力はまた、シトクロム1A2および2D6に対してヒト肝臓ミクロソームを用いて化合物18についても決定した。
試験化合物(TC)をヒト肝臓ミクロソームおよび別個のプローブ基質(CYP1A2にはレゾルフィンそしてCYP2D6にはデキストロメトルファン)と濃度範囲(0〜30マイクロモル)にわたってインキュベーションしてTCによるプローブ基質の阻害のIC50値を概算した。TCは溶媒条件A(0.15%DMSO+0.46%アセトニトリル)もしくは条件B(0.30%DMSO+0.68%アセトニトリル)に溶解した。アッセイは、250マイクロリットルの総容量中に1.0mg/mlのヒト肝臓ミクロソーム(BD Gentest)およびプローブ基質(レゾルフィンもしくはデキストロメトルファンのいずれか)ならびに様々な試験化合物濃度(0〜30マイクロモル)を含有する0.1Mリン酸バッファー(pH7.4)中で行った。37℃で10分のプレインキュベーションの後に、1.0mMの最終濃度でNADPHを添加して反応を開始した。37℃で10分のインキュベーションの後に、反応を2容量の冷却したDMSOでクエンチした。サンプルを4000rpmで4℃で10分間遠心分離し、そして上清を分析する。レゾルフィンでのCYP1A2の分析は蛍光により行い、一方、CY2D6阻害能力はLC−MS検出を用いて評価した。2つのシトクロムP450(1A2および2D6)の%阻害は弱かったので化合物18のIC50値を決定するためにIC50曲線を構築することはできなかった。溶媒条件Aを用いたCYP1A2について、阻害は30μMで20〜25%であり;そして溶媒条件Bを用いることにより、阻害は30μMで25〜35%であった。溶媒条件Bを用いたCYP2D6では、阻害は30μMで40〜45%であった。
プロトコルC:ヒト肝臓ミクロソームシトクロムP450カクテル阻害アッセイ
試験化合物(TC)をヒト肝臓ミクロソームおよび6つのシトクロムP450の各々のプローブ基質と濃度範囲(0〜30マイクロモル)にわたってインキュベーションしてTCによるプローブ基質の阻害のIC50値を概算した。
適切な内部標準と共にプローブ基質および最終アッセイ濃度を表6aに概説する。
アッセイは、100マイクロリットルの総容量中に0.2mg/mlのヒト肝臓ミクロソーム(BD Gentest)ならびにフェナセチン、トルブタミド、S−メフェニトイン、デキストロメトルファン、アモジアキンおよびミダゾラム(表6a)からなるプローブ基質ミックスおよび様々な試験化合物濃度(0〜30マイクロモル)を含有する、0.1Mリン酸バッファー(pH7.4)中で行った。37℃で10分のプレインキュベーションの後に、1.0mMの最終濃度でNADPHを加えて反応を開始した。インキュベーション中の最終有機溶媒は0.15%DMSOおよび0.8%アセトニトリルである。37℃で10分のインキュベーションの後に、DMSOおよび内部標準(表6a)からなる1.6容量の冷却したクエンチング溶液で反応をクエンチする。サンプルを4000rpmで4℃で10分間遠心分離し、そして60マイクロリットルの上清を180マイクロリットルの水で希釈する。各サンプルをプローブ基質代謝産物およびそれらの関連重水素化内部標準の同時測定のためにUPLC/MSシステム上に注入する。RiおよびRはそれぞれ阻害剤の存在下および不在下での内部標準に対する代謝産物のピーク面積比である、%阻害=(1−Ri/R)100に従って阻害パーセンテージを計算する。阻害パーセンテージデータをLog変換した試験化合物濃度に対してプロットし、そして曲線適合後にIC50値を決定する。
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
Figure 2013543877
実施例D.5:オクタノール/水分配係数の計算されたlog(ClogP)
オクタノール/水分配係数の計算されたlogは、Bio−Loomソフトウェア(BioByte)を用いることにより得られた。
Figure 2013543877
E.組成物実施例
これらの実施例を通して用いる場合に「有効成分」は、その任意の立体化学的異性体、その製薬学的に許容しうる塩もしくはその溶媒和物を包含する式(I)の化合物に;特に例示される化合物の任意の1つに関する。
実施例E1:注入可能な液剤
1.8グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび0.2グラムの水酸化ナトリウムを約0.5lの沸騰注射用水に溶解する。約50℃まで冷却した後に攪拌しながら0.05グラムのプロピレングリコールおよび4グラムの有効成分を加える。溶液を室温まで冷却し、そして注射用水を1lまで適量補足し、4mg/mlの有効成分を含んでなる溶液を生成せしめる。溶液を濾過により滅菌し、そして滅菌容器に詰める。
実施例E2:経爪組成物
0.144gのKHPO、9gのNaCl、0.528gのNaHPO.2HOを800mlのHOに加え、そして混合物を攪拌する。pHをNaOHで7.4に調整し、そして500mgのNaNを加える。エタノール(42v/v%)を加え、そしてpHをHClで2.3に調整する。15mgの有効成分を2.25mlのPBS(リン酸緩衝食塩水)/エタノール(42%;pH2.3)に加え、混合物を攪拌し、そして超音波で処理する。0.25mlのPBS/エタノール(42%;pH2.3)を加え、混合物をさらに攪拌し、そして全ての有効成分が溶解されるまで超音波で処理し、所望の経爪組成物を生成せしめる。
実施例E3:経口ドロップ
500グラムのA.I.を60〜80℃で0.5lの水酸化ナトリウムおよび1.5l
のポリエチレングリコールに溶解する。30〜40℃まで冷却した後に、35lのポリエチレングリコールを加え、そして混合物をよく攪拌する。次に、2.5lの精製水中1750グラムのサッカリンナトリウムの溶液を加え、そして攪拌しながら2.5lのココアフレーバーおよび50lの容量まで適量ポリエチレングリコールを加え、10mg/mlのA.I.を含んでなる経口ドロップ溶液を生成せしめる。得られる溶液を適当な容器に詰める。
実施例E4:カプセル剤
20グラムのA.I.、6グラムのラウリル硫酸ナトリウム、56グラムの澱粉、56グラムのラクトース、0.8グラムのコロイド状二酸化ケイ素および1.2gのステアリン酸マグネシウムを一緒に強く攪拌する。得られる混合物を次に、各々20mgの有効成分を含んでなる、1000個の適当な硬化ゼラチンカプセルに詰める。
実施例E5:フィルムコート錠
錠剤コアの製造
100グラムのA.I.、570グラムのラクトースおよび200グラムの澱粉の混合物をよく混合し、そしてその後に約200mlの水中5グラムのドデシル硫酸ナトリウムおよび10グラムのポリビニルピロリドンの溶液で湿らせる。湿った粉末混合物をふるいにかけ、乾燥させ、そして再びふるいにかける。次に、100グラムの微結晶性セルロースおよび15グラムの水素化植物油を加える。全体をよく混合し、そして錠剤に圧縮し、各々10mgの有効成分を含有する10.000個の錠剤を生成せしめる。
コーティング
75mlの変性エタノール中10グラムのメチルセルロースの溶液に150mlのジクロロメタン中5グラムのエチルセルロースの溶液を加える。次に、75mlのジクロロメタンおよび2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを加える。10グラムのポリエチレングリコールを融解し、そして75mlのジクロロメタンに溶解する。後者の溶液を前者に加え、そして次に2.5グラムのオクタデカン酸マグネシウム、5グラムのポリビニルピロリドンおよび30mlの濃縮色懸濁液を加え、そして全体を均質化する。このようにして得られる混合物で錠剤コアをコーティング装置においてコーティングする。
実施例E6:2%クリーム
ステアリルアルコール(75mg)、セチルアルコール(20mg)、モノステアリン酸ソルビタン(20mg)およびミリスチン酸イソプロピル(10mg)を二重壁ジャケット形容器に入れ、そして混合物が完全に融解するまで加熱する。液体用のホモジナイザーを使用しながら70〜75℃の温度を有する精製水、プロピレングリコール(200mg)およびポリソルベート60(15mg)の別個に調製した混合物にこの混合物を加える。得られる混合物を連続的に混合しながら25℃未満まで冷却させる。次に、連続的に混合しながらA.I.(20mg)、ポリソルベート80(1mg)および精製水1gまで適量の溶液ならびに精製水中の無水亜硫酸ナトリウム(2mg)の溶液をエマルジョンに加える。クリームを均質化し、そして適当なチューブに詰める。
実施例E7:2%クリーム
A.I.(2g)、ホスファチジルコリン(20g)、コレステロール(5g)およびエチルアルコール(10g)の混合物を攪拌し、そして完全な溶液になるまで55〜60℃で加熱し、そして均質化しながら精製水(100gまで)中のメチルパラベン(0.2g)、プロピルパラベン(0.02g)、エデト酸2ナトリウム(0.15g)および塩化ナトリウム(0.3g)の溶液に加える。精製水中のヒドロキシプロピルメチルセルロース(1.5g)を加え、そして膨潤が完了するまで混合を続ける。

Claims (13)

  1. 式(I)
    Figure 2013543877
    [式中、
    は水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;
    は水素もしくはハロであり;
    およびRは水素であるか;
    もしくはRおよびRは一緒になって結合を形成し;
    はC1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルスルホニル、C1〜4アルキルスルフィニル、もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
    は水素もしくはハロである]
    の化合物もしくはその立体異性体、もしくは製薬学的に許容しうる付加塩もしくはその溶媒和物。
  2. が水素、ハロ、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルキルオキシであり;
    が水素もしくはハロであり;
    およびRが水素であるか;
    もしくはRおよびRが一緒になって結合を形成し;
    がC1〜4アルキルカルボニル;C1〜4アルキルスルホニル;もしくは1個のヒドロキシル部分で置換されたC1〜4アルキルであり;
    が水素もしくはハロである
    請求項1に記載の化合物、もしくは製薬学的に許容しうる付加塩もしくはその溶媒和物。
  3. がクロロもしくはフルオロであり;
    が水素、クロロもしくはフルオロであり;
    がメチルカルボニル、メチルスルホニルもしくは1−ヒドロキシエチルであり;
    が水素もしくはフルオロである
    請求項1に記載の化合物。
  4. がC1〜4アルキルカルボニルである、請求項1に記載の化合物。
  5. がハロである、請求項1に記載の化合物。
  6. 化合物が式(I−x)もしくは(I−y)
    Figure 2013543877
    の化合物である請求項1に記載の化合物。
  7. およびRが一緒になって結合を形成する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 製薬学的に許容しうる担体および有効成分として請求項1〜7のいずれか1項に定義した通りの化合物の治療的に有効な量を含んでなる製薬学的組成物。
  9. 薬剤としての使用のための請求項1〜7のいずれか1項に定義した通りの化合物。
  10. 真菌感染症の処置もしくは予防における使用のための請求項1〜7のいずれか1項に定義した通りの化合物。
  11. 真菌感染症がカンジダ種;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種;トリコフィトン種;フザリウム種;リゾムコール種;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種;マラセチア・フルフル;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる請求項10に記載の使用のための化合物。
  12. 真菌感染症がカンジダ・パラプシロシス;アスペルギルス種;クリプトコッカス・ネオフォルマンス;スポロトリックス・シェンキイ;エピデルモフィトン・フロコッサム;ミクロスポルム種;トリコフィトン種;フザリウム種;リゾムコール種;ムコール・シルシネロイデス;リゾプス種;アクレモニウム種;パエシロミセス;スコプラリオプシス;アルスログラフィス種;シタリジウム;スケドスポリウム種;トリコデルマ種;ペニシリウム種;ペニシリウム・マルネフェイ;ブラストシゾミセスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる請求項10に記載の使用のための化合物。
  13. 真菌感染症がミクロスポルム・カニス、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルムおよびアスペルギルム・フミガーツスよりなる群から選択される真菌の1つもしくはそれ以上により引き起こされる請求項10に記載の使用のための化合物。
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