JP2013543464A - 不正開封防止ケース - Google Patents

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Abstract

真正な物品のための不正開封防止ケースであって、このケースは、第1のシート部材と第2のシート部材との間に物品を収容する空間を備え、第1のシート部材と第2のシート部材とは、少なくとも、空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合され得る。第1のシート部材および第2のシート部材のうちの少なくとも一方は、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。本要約は、本明細書に開示された本発明を定めることも、本発明の範囲を限定することも決して意図するものではない。

Description

発明の背景
1.発明の分野
本発明は、有価物品のような真正な物品のための不正開封防止ケースに関し、特に、セキュリティ要素を少なくとも1つ備える不正開封防止ケースに関する。また本発明は、不正開封防止ケースを製造する方法、および不正開封防止ケースを用いて真正な物品を認証する方法にも関する。
2.背景情報についての議論
世界中の多くの国が、国の日または記念日を有する。この日はしばしば、政府、公共団体、または民間企業が、切手、硬貨、銀行券等のような有価物品の形の特別なアイテムを発行する機会となっている。そうした特別なアイテムは、贈り物として贈られたり収集家が購入したりできるケースで提供されることが多い。さらに、国によって、とりわけアフリカでは、例えば金貨の入ったケースは、収集向きアイテムということを表すだけでなく、時として信頼性のより高い、従って(高率の)インフレの影響を受ける恐れのある現地通貨よりも好まれる支払い手段としても用いられる。
上記および他の理由から、有価物品の入ったケースが多数流通しているため、偽造者は、ケースに入れられた貴金属の硬貨などのケース内の有価物品を、元のケースに似た複製ケースに入れた偽造有価物品とすり替えて、ケースに入れられた偽造物品を疑いを持たない消費者に売りつけたい、という大きな誘惑にかられる。同じような状況は、以下のような他の真正な有価物品でも起こる。すなわち、硬貨(例えば、金、プラチナ、または銀のような貴金属製のもの)、メダル、インゴット、宝石、ダイヤモンド、真珠、宝飾品類、腕時計、切手、銀行券、または骨董品もしくは古代の物品(例えば古文書)もしくは、例えばソフトウェア、CD/DVD、コンピュータ部品(例えばチップ、マイクロプロセッサ等)、自動車または器具の予備部品、食料品、香水、化粧品、および医薬品のような、市販されている物品などである。
そのような偽造を回避するための解決策がこれまでにいくつか提案されている。例えば、有価物品の入ったケースの中に真正性証明書を入れるというようなものである。そのような証明書は、偽造者たちにより広範に複製されてきた。なぜなら、証明書は、時として元のものと実質的に同一な証明書を作り出すことのできる現代の印刷技術によって複製できることが非常に多いからである。
米国特許第5,042,650号明細書は、その開示全体は引用することによりここに組み込まれているものとするが、2つの連結プラスチック板部材によって画定される不正開封防止硬貨ケースを開示しており、2つの連結プラスチック板部材が、超音波で結合されて、硬貨および真正性証明書を内部に永久的に収め得るユニット型の組立品を画定するようになっている。一方の板部材が、他方の板部材全体を受けるためのくぼみを含み、両板部材の、対向する内部表面には、対応する円筒状のへこみが設けられ、それらが共同で円筒状のくぼみを形成し、その内部に柔軟なプラスチック製の保持リングが配置されて、硬貨を静止位置に固定するとともに、その表裏両側がケースの両側に設けられたドーム形状の窓を通して見えるようになっている。このケースの主な欠点は、偽造者が一方のプラスチック板部材を壊して元の硬貨を偽物とすり替え、新しい板を用いて元のケースを作り直して、元のケースに似たケースに偽硬貨が入った状態にする、ということが可能な点である。
欧州特許出願EP0345405は、その開示全体は引用することによりここに組み込まれているものとするが、硬貨、メダル、貴石、真珠、切手等のような、市場性のある単一の有価な品のためのプラスチック材料のケースを開示しており、このケースは、少なくとも縁全体に沿って接続された、2つの重ね合わせた要素で作られ、これらの要素のうちの少なくとも一方が透明で、外郭を形成されて上記の品を収めるようになっている。上側および下側の要素はクレジットカード状に成形され、品を証明データとともに封入する。さらに、偽造に対してのみならず外力による開封に対しても封印するために、ケースは、薄片状に裂けるセキュリティ印刷模様を備え、これはホログラムの形態または多重インク層の形態であり、不連続的に固定されていてケースを開けようとすると明白かつ修復不能に引き裂かれるようになっている。この組立品の主な欠点は、透明な下側の要素に装飾的な印の形をした消えない図形模様を複製し、それによって偽のケースを作ることが可能であるということである。さらに、ホログラムを作る技術は周知であり、ホログラムは世界中で広範に複製されている。
上記を考慮すると、従来技術の欠点を克服する必要があり、そして有価物品のような真正な物品のための不正開封防止ケースであって、高いセキュリティを提供するとともに正確な複製が、不可能ではなくとも困難であり、さらに製造から販売される市場まで追跡することのできる不正開封防止ケースを提供する必要がある。
本発明は、真正な物品の入った不正開封防止ケースを提供する。ケースは、2つのシート部材(第1のシート部材と第2のシート部材と)の間に物品の入った空間(例えばくぼみまたは外郭)を備え、2つのシート部材が、少なくとも、空間を実質的に完全に囲む領域またはゾーンにおいて、永久的に結合されている。2つのシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備え、および/または可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、2つのシート部材が永久的に結合された領域またはゾーンに少なくとも1つ存在する。
不正開封防止ケースのある態様では、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、2つのシート部材が永久的に結合された、物品を囲む領域に少なくとも1つ存在してよい。
ケースの別の態様では、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、2つのシート部材のうちの少なくとも一方の上および/または内部に少なくとも1つ存在してよい。
さらなる態様では、ケースが、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ(例えば2つ、3つ、4つ、またはそれより多く)備えてよい。さらに、これらのセキュリティ要素のうちの少なくとも1つが、2つのシート部材が永久的に結合された領域に(好ましくは物品を実質的に完全に囲む領域に)存在してよい。
本発明のケースの別の態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が紫外光下で(および/または赤外光下で)可視であってよく、2つのシート部材のうちの少なくとも一方が、少なくとも、セキュリティ要素を備える領域において、紫外光に関して(および/または赤外光に関して)透明な材料でできていてよい。例えば、材料は、アクリル樹脂、メタクリル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートのうちの1つ以上のような熱可塑性樹脂を含んでよい。また、材料は成形樹脂を含んでもよい。
本発明のケースの別の態様では、2つのシート部材が、超音波溶着、レーザー溶着、ラミネート、圧着、および接着のうちの少なくとも1つによって永久的に結合されていてよい。
さらに別の態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、薄片、染料、結晶、ポリマー、多形体、有機化合物、無機化合物、錯化合物、キレート化合物、塩、およびナノ粒子のうちの1つ以上を含んでよい。
別の態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、インク(例えば印刷インク)の形で付けられていてよい。
本発明の不正開封防止ケースの別の態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、データマトリックス、ロゴ、文字、バーコード、モチーフ、模様、および識別印のうちの少なくとも1つとして存在してよい。
別の態様では、真正な物品が、以下のような有価物品のうちの少なくとも1つであるか、またはこれを含んでよい。すなわち、硬貨(例えば、金、プラチナ、または銀のような貴金属製のもの)、メダル、インゴット、宝石、ダイヤモンド、真珠、宝飾品類、腕時計、切手、銀行券、または骨董品もしくは古代の物品(例えば古文書)もしくは以下のような市販されている物品、すなわち食料品、香水、化粧品、医薬品、ソフトウェア記憶媒体、コンピュータ部品、CD/DVD、および自動車または器具の予備部品などである。
不正開封防止ケースのさらなる態様では、真正性証明書が2つのシート部材の間に存在してよい。例えば、真正性証明書が(第3の)シート部材として存在してよい。また、(可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備えてよい)真正性証明書は空隙(例えば穴)を備えてもよく、物品は少なくとも部分的に証明書に囲まれてよい。さらに、証明書は、第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合された領域の少なくとも一部において、第1のシート部材および第2のシート部材に永久的に結合されてよく、特に、証明書が可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える場合、少なくとも1つのセキュリティ要素は、証明書が第1のシート部材および第2のシート部材に永久的に結合された領域に存在してよい。
本発明は、真正な物品のための不正開封防止ケースも提供する。ケースは、2つの(第1および第2の)シート部材の間に(随意に包装された)物品を収容する空間(例えばくぼみ)を備え、2つのシート部材が、少なくとも、空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合され得るものである。さらに、2つのシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
不正開封防止ケースのある態様では、2つのシート部材が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ備えてよい。例えば、2つのシート部材のそれぞれが、少なくとも2つのセキュリティ要素のうちの少なくとも1つを備えてよい。
また、本発明は、真正な物品のための不正開封防止ケースを製造する方法と、その方法によって得られる不正開封防止ケースも提供する。本方法は、間に物品を収容する空間(例えばくぼみ)を共同で提供する2枚のシート部材を永久的に結合することを含む。シート部材の結合は、空間に依然として有価物品が配置され得る程度を越えない範囲で行われる。さらに、2つのシート部材のうちの少なくとも一方は、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
本方法のある態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合された領域に存在してよい。
本発明は、真正な物品を認証する方法をさらに提供する。本方法は、物品を2つのシート部材の間の空間に配置し、2つのシート部材を、少なくとも、物品の入った空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合することを含む。さらに、2つのシート部材のうちの少なくとも一方は、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
本方法のある態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、2つのシート部材が永久的に結合された、物品の入った空間を実質的に完全に囲む領域に存在してよい。
別の態様では、本方法が、真正性証明書を2つのシート部材の間に配置することをさらに含んでよい。例えば、真正性証明書は、(第3の)シート部材として存在してよく、および/または空隙を備えて、有価物品の少なくとも一部が空隙に存在するように有価物品が配置されてよい。さらに、真正性証明書は、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備えてよく、および/または第1のシート部材および第2のシート部材に永久的に結合されてよい。
また、本発明は、真正な物品を入れた不正開封防止袋も提供する。この袋は、永久的に封印され、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
この袋のある態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が、袋の開口が永久的に封印された領域に存在してよい。
別の態様では、少なくとも1つのセキュリティ要素が袋の材料の内部に存在してよい(例えば、材料の製造時に材料に組み込まれてよい)。
さらに別の態様では、袋が、超音波溶着、レーザー溶着、ラミネート、圧着、および接着のうちの少なくとも1つによって永久的に封印されていてよい。
また、本発明は、真正な物品のための不正開封防止袋も提供する。この袋は、永久的に封印され得る単一の開口を備え、袋はさらに、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
ある態様では、袋が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ備えてよい。
また、本発明は、真正な物品を認証する方法と、その方法によって得られる認証された真正な物品も提供する。本方法は、物品を袋に入れ、袋を永久的に封印することを含む。この袋は、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える。
本発明の例示的な実施の形態の非限定的な例として複数の図面を参照して、以下の詳細な説明で本発明をさらに説明する。
図1は、真正な物品および真正性証明書の入った、本発明の不正開封防止ケースのある実施の形態の分解図である。 図2aは、図1の不正開封防止ケースの上面図を示す。 図2bは、図1の不正開封防止ケースの側面図を示す。 図3aは、第1のシート部材と第2のシート部材との永久的な結合前の、図1のケースの第1のシート部材および第2のシート部材ならびに真正性証明書の部分を示す図である。 図3bは、第1のシート部材と第2のシート部材との永久的な結合後の、図1のケースの第1のシート部材および第2のシート部材ならびに真正性証明書の部分を示す図である。
本明細書に示された詳細は、例としてのもので、単に本発明の実施の形態の例示的な議論を目的としており、本発明の原理および概念的側面についての最も有用かつ理解しやすい説明であると考えられるものを提供するために提示されたものである。この点で、本発明の構造的な詳細を、本発明の基本的な理解に必要な程度よりも詳しく示そうという試みはなされておらず、図面を用いた説明は、本発明のいくつかの形態が実際にどのように実施され得るかを当業者に明らかにするものである。
本発明の不正開封防止ケースは、少なくとも2つの部品、すなわち第1のシート部材および第2のシート部材により構成される。これらのシート部材は、熱可塑性材料、特に透明な熱可塑性材料で製造または構成されることが多くなるであろうが、例えばガラス、紙、ボール紙、金属、成形樹脂、または複合材料のような他の材料で製造または構成されてもよい。好ましくは、シート部材のうちの少なくとも1つが、熱可塑性樹脂で製造または構成される。本発明で用いるシート部材を製造するための材料として好適な熱可塑性樹脂の非限定例としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂(特にポリメチルメタクリレート)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、およびポリオレフィン(例えばポリエチレンおよびポリプロピレン)などがある。第1のシート部材および第2のシート部材は、同じ材料から製造されてもよいし、異なる材料から製造されてもよい。第1のシート部材および第2のシート部材は、(材料に応じて)例えば流し込み成形、押し出し成形、型による成形等のような任意の好適な方法によって製造することができる。
第1のシート部材および第2のシート部材のうちの少なくとも一方は、好ましくは、全体が透明であるか、または少なくとも、真正な物品の入った空間の少なくとも一部(好ましくは空間の全部)を含む領域において透明で、消費者が(例えば、一方のシート部材またはそれに接続されたラベルのようなアイテムに設けられているであろう、ケースの内容物に関する情報に頼る必要なく)ケースの外側から物品を見られるようになっている。第1のシート部材および第2のシート部材のうちの一方は、多くの場合、その部分または全体が(例えば、真正な物品とのコントラストを強めてその視認性を向上させるために底のシート部材が)不透明にされる。このシート部材が透明な材料で製造される場合であっても、シート部材を不透明および/または色付きにする組成物(塗料またはインク)で片側または両側をコーティングすることができ、および/またはシート部材を製造するための材料に顔料などを加える(分散または溶解させる)ことができる。
少なくとも一方のシート部材(好ましくは両方のシート部材)は、可視波長範囲の光の下で不可視である1つ以上のセキュリティ要素(以下、「不可視のセキュリティ要素」という場合がある)が可視となる光に関して、少なくとも、不可視のセキュリティ要素(または複数の不可視のセキュリティ要素)が可視となる領域(または複数の領域)において、実質的に透明であり、好適な装置を用いた時に不可視のセキュリティ要素(または複数の不可視のセキュリティ要素)を可視にすることができるようになっている。不可視のセキュリティ要素が可視となる光は、多くの場合、紫外領域および/または赤外領域の光を含む。
本発明で用いる第1のシート部材および第2のシート部材の厚さは、重要ではなく、とりわけシート部材の材料や、ケースが提供する、物理的攻撃および化学的攻撃などの攻撃から真正な物品を保護する程度、物品の大きさ等に依存するものである。シート部材の厚さは、多くの場合、約10μmないし約5mm、例えば約0.1mmないし約2mm、または約0.5mmないし約1mm、または約1mmないし5mmの範囲にされる。また、第1のシート部材と第2のシート部材とは、通常、実質的に同じ大きさおよび形状(例えば長方形、正方形、円形等)にされるが、一方のシート部材を、他方のシート部材より大きくし、および/または他方のシート部材とは異なる形状にすることも可能である。
第1のシート部材と第2のシート部材との間に存在する空間は、少なくとも、真正な物品または、(ソフトウェア記憶媒体、CD、DVD、医薬品、香水、化粧品等でよくあることであろうが)包装された形態で真正な物品が存在する場合には、包装された物品を収容するのに十分なだけ大きく、(包装された)物品よりも大きくすることもできる。
多くの場合、真正な物品を収容する空間は空隙または外郭の形で存在し、空隙または外郭は、第1のシート部材および第2のシート部材のうちの一方によって(一方に)設けられるか(他方のシート部材は実質的に平らである)、または両方のシート部材によって(同程度まで、または異なる程度まで)設けられる。しかしながら、特に、例えば切手または銀行券のような2次元状の物品の場合は、独立した空隙を設ける必要は全くなく、実質的に平らな2つのシート部材の間に物品をただ置いてよく、その後、少なくとも、物品を実質的に完全に囲む領域またはゾーンにおいて、シート部材を永久的に結合することができる。
有価物品の入った空間を実質的に完全に囲む領域またはゾーンは、第1のシート部材および第2のシート部材の外周部を含んでよいが、代わりに(または加えて)、例えば、それぞれ物品または物品の入った空間に隣接した領域またはゾーンとすることもできる。シート部材が永久的に結合される領域の幅は、ケース全体にわたって変化してよいが、いずれにしても必ず、封印および/または2つのシート部材に目に見えて損傷を生じなければ破壊できないしっかりとした封印を確保するのに十分なだけ大きくすべきである。領域の好適な最小幅は、約0.5mm、約1mmであり、例えば約2mm、約0.5cm、または約1cmである。また、必須ではないが、2つのシート部材が永久的に結合される領域またはゾーンの最大幅は、通常は約5cm以下、例えば約2cm以下とされる。
ここで留意されるのは、「実質的に完全に囲む」という言い回しは、第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合される領域であって真正な物品の入った空間を囲む領域は、シート部材が結合されない隙間、または少なくとも永久的には結合されない隙間を1つ以上含んでよい、ということを示すということである。ただし、これらの隙間は、たとえあったとしても、シート部材および/またはその間の永久的な結合に目に見えて損傷を与えることなく、何者かが第1のシート部材と第2のシート部材との間の空間から物品を引き出すかまたは他の方法で抜き取ることができるほど、大きくはされない。
さらに、当然のことながら、本発明は、単一の真正な物品の入った単一の空間を備える不正開封防止ケースに限定されない。むしろ、不正開封防止ケースは、単一の空間(例えば単一の空隙)にいくつかの真正な物品(例えばいくつかの真珠)が入っていてよく、および/または、不正開封防止ケースは、2つ以上の(例えば3つ、4つ、またはより多くの)空間を備えて、そのすべてに少なくとも1つの真正な物品が入っていてよい。より多くの空間が存在する場合、それらの空間は同じ大きさでもよいし、異なる大きさでもよい。2つ以上の真正な物品が存在する場合、それらの物品は同一でもよいし、異なってもよい。ほんの一例として、本発明の不正開封防止ケースには、一組の、例えば4枚の金貨(同じ大きさまたは異なる大きさのもの)が入っていて、そのそれぞれが、ケースに設けられた別個の空間に入っていてよい。これら4つの空間のそれぞれは、個々に、第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合された領域で実質的に完全に囲まれてよい。あるいは、これらの空間のうちの2つもしくは3つ、または4つすべてが、一群として、第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合された単一の領域で(例えばシート部材の外周部全体に沿って)実質的に完全に囲まれてもよい。
本発明の不正開封防止ケースを作るためのシート部材を永久的に結合させる方法は特に限定されないが、所与の方法の適合性は、第1のシート部材および第2のシート部材の材料(または複数の材料)に依存するであろう。好適な方法の非限定例としては、超音波溶着、レーザー溶着、ラミネート、圧着、および接着などがある。特に、熱可塑性樹脂でできたシート部材の場合は、超音波溶着が方法として選ばれることが多くなるであろう。もちろん、異なる方法を2つ以上組み合わせて用いることも可能である。
本発明の不正開封防止ケースの1つ以上の不可視のセキュリティ要素は、第1のシート部材および第2のシート部材の上および/または内部のどこに存在してもよい。不可視のセキュリティ要素が2つ以上存在する場合、それらは同じでもよいし、異なってもよい。例えば、それらは同じ材料でできていてもよいし、異なる材料でできていてもよく(例えば、一方が紫外光下(のみ)で可視であり他方が赤外光下(のみ)で可視であってよい)、および/または同じ形でもよいし、異なる形でもよい。また、不可視のセキュリティ要素が2つ以上存在する場合、それらは同じシート部材の上および/または内部に存在してもよいし、両方のシート部材の上および/または内部に存在してもよいが、好ましくは両方のシート部材である。2つ以上のセキュリティ要素が両方のシート部材の内部および/または上に存在する場合、それらは同一でもよいし、異なってもよい(好ましくは異なる)。不正開封防止ケースの2つの異なる場所に不可視のセキュリティ要素が少なくとも2つ存在することが好ましい。さらに、例えば、例えばシート部材を製造する熱可塑性樹脂のような材料に例えば蛍光化合物を混ぜる(例えば均一に溶解または分散させる)ことによって、シート部材全体にわたって(内部に)セキュリティ要素を存在させることも可能であろう。
本発明によれば、少なくとも1つの不可視のセキュリティ要素が、シート部材が永久的に結合された領域であって真正な物品の入った空間を実質的に完全に囲む領域に存在することが好ましい。これにより不正開封防止ケースの提供する安全が強化されるが、それは、2つのシート部材の外力による(部分的な)分離によって、たとえシート部材および永久的な結合の損傷がほとんど目立たなくても、(生じる(不可視の)損傷を犯人に気づかせることなく)不可視のセキュリティ要素が損傷し得るからである。この領域の2つ以上の異なる場所に不可視のセキュリティ要素が2つ以上存在するとさらに好ましい。
本発明で用いる不可視のセキュリティ要素は、さまざまな形態をとってよい。例えば、不可視のセキュリティ要素は、薄片、(有機または無機の)染料、結晶、ポリマー、多形体、有機化合物、無機化合物、錯化合物、キレート化合物、(無機または有機の)塩、およびナノ粒子のうちの少なくとも1つの形態で存在してよい。不可視のセキュリティ要素の材料は、可視スペクトル内の光の下では実質的に不可視であるべきであるが、紫外光または赤外光のような可視スペクトル外の光の下では可視であるべきである。もちろん、不可視のセキュリティ要素を製造するための材料は、シート部材の材料(または複数の材料)との相性もよくなければならないし、シート部材を永久的に結合させる方法とも相性がよいことが好ましい(例えば、例えばレーザー溶着または超音波溶着で生じる高温に耐えられるべきである)。該当する材料は当業者に周知であり、例えば、希土類金属(スカンジウム、イットリウム、およびCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、およびYbのようなランタン系列元素)およびアクチニド系列元素の塩および/または錯体などがある。該当する材料の具体的かつ非限定的な例としては、ユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムのジピコリン酸キレート、ユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムの4−ヒドロキシピリジン−2,6−ジカルボン酸キレート、ユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムの4−アミノ−2,6−ピリジンカルボン酸キレート、ユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムの4−エトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸、ユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムの4−イソプロポキシピリジン−2,6−ジカルボン酸キレート、および/またはユーロピウムまたはイッテルビウムまたはテルビウムの4−メトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸キレートなどがある。使用可能な顔料の例は、国際公開第2008/000755号から選択することができ、当該出願の開示全体は引用することによりここに組み込まれているものとする。使用可能な赤外吸収剤化合物の例は、国際公開第2007/060133号から選択することができ、当該出願の開示全体は引用することによりここに組み込まれているものとする。さらに好ましくは、具体的な例は、フッ化銅(II)(CuF2)、水酸化フッ化銅(CuFOH)、水酸化銅(Cu(OH)2)、リン酸銅(Cu3(PO42・2H2O)、無水リン酸銅(Cu3(PO42)、塩基性リン酸銅(II)(例えば、Cu2PO4(OH)、化学式がCu3(PO42・Cu(OH)2と書かれることのある「燐銅鉱」、Cu3(PO4)(OH)3「コルネ鉱」、Cu5(PO43(OH)4「擬孔雀石」、CuAl6(PO44(OH)8・5H2O「トルコ石」等)、ピロリン酸銅(II)(Cu2(P27)・3H2O)、無水ピロリン酸銅(II)(Cu2(P27))、メタリン酸銅(II)(Cu(PO32、より正しくはCu3(P392と書かれる)、フッ化鉄(II)(FeF2・4H2O)、無水フッ化鉄(II)(FeF2)、リン酸鉄(II)(Fe3(PO42・8H2O「藍鉄鉱」)、リン酸鉄リチウム(II)(LiFePO4「三燐石」)、リン酸鉄ナトリウム(II)(NaFePO4「マリカイト」)、ケイ酸鉄(II)(Fe2SiO4「鉄かんらん石」、FeXMg2XSiO4「かんらん石」)、炭酸鉄(II)(FeCO3「鉄白雲石」「菱鉄鉱」)、リン酸ニッケル(II)(Ni3(PO42・8H2O)、またはメタリン酸チタン(III)(Ti(P39))から選択することができる。さらに、結晶性赤外吸収剤は、例えばCa2Fe(PO42・4H2O「アナパ石」のように2種以上のカチオンが結晶構造に関与している、イオン性化合物と混合されたものであってもよい。同様に、上述した、OH-が第2のアニオンである塩基性リン酸銅のように、2種以上のアニオンが構造に関与してもよいし、あるいはフッ化リン酸鉄マグネシウム、MgFe(PO4)F「ワグネライト」のように、両方一緒に構造に関与してもよい。他のセキュリティ要素は、国際公開第2008/128714号から選択することができ、当該出願の開示全体は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明で用いる不可視のセキュリティ要素が(例えば蛍光のようなルミネッセンスによって)検出可能となる光の例示的な波長範囲は、約200nmないし約400nmの紫外領域、および約780nmないし約1200nmの赤外領域、特に約780nmないし約1000nmの領域である。
本発明で用いるセキュリティ要素は、セキュリティ要素の材料の性質に少なくとも部分的に依存するであろうさまざまな形態で付けられてよい。例えば、セキュリティ要素は、例えば小滴として液体(溶液、分散等)の形態で、ゲルの形態で、または固体の形態で(例えば、粉末として、もしくは薄片の形態で)付けることができる。
本発明のセキュリティ要素が一方または両方のシート部材の上および/または内部に存在する際の形態は、重要ではなく、例えば、データマトリックス、ロゴ、文字、バーコード、モチーフ、模様、および識別印のうちの1つ以上を含んでよい。これらの形態は、例えば、不可視のセキュリティ要素の材料を含む(印刷用)インクと、例えば、インクジェット印刷(コンティニュアス型インクジェット印刷、ドロップ・オン・デマンド型インクジェット印刷等)、フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、ナイフコーティング、ローラーコーティング、スクリーンコーティング、およびカーテンコーティングのような技術とを用いて提供されてよい。不可視のセキュリティ要素を付けるのに用いられるインク等の液体中の、不可視のセキュリティ要素の材料の好適な濃度は、インクの総重量を基にして、多くの場合、約0.0001wt%ないし約20wt%であり、例えば、約0.001wt%ないし約15wt%、約0.01wt%ないし約10wt%、または約0.1wt%ないし約5wt%である(インクの残りの部分は、例えば溶剤等のような従来の成分で構成される)。
前述したように、本発明の不正開封防止ケースは、真正性証明書をさらに備えてよい。証明書は、通常はシート形状(例えば長方形)であり、通常は本発明の不正開封防止ケースを作る2つのシート部材のいずれよりも大きくない(多くの場合、小さい)。証明書は、例えば、真正な物品の背後に存在してもよいし、あるいは図1に示すように、例えば硬貨のような真正な物品の少なくとも一部が、証明書によって少なくとも部分的に囲まれてもよい。さらに、不正開封防止ケースを構成するシート部材の中および/または上に存在する1つ以上の不可視のセキュリティ要素に加えて、証明書もまた、ケースのセキュリティ要素(または複数のセキュリティ要素)と同じでも異なってもよい不可視のセキュリティ要素を1つ以上備えてよい。さらに、真正な物品それ自体および/またはその包装(例えば、(ボール紙の)箱や、瓶のような容器等)が、ケースおよび/または(存在する場合は)真正性証明書のセキュリティ要素(または複数のセキュリティ要素)と同じでも異なってもよい不可視のセキュリティ要素を1つ以上備えることも可能である。
証明書はさらに、特に第1のシート部材と第2のシート部材とが永久的に結合された領域(例えば外周部)の少なくとも一部において、第1のシート部材および第2のシート部材に永久的に結合されてよい。言い換えると、証明書はこの領域においてシート部材の間に挟まれる。証明書が不可視のセキュリティ要素を備える場合は、この要素が、セキュリティ要素がシート部材に永久的に結合された領域に存在すると有利である。
本発明の不正開封防止袋は、上述の不正開封防止ケースと同様であり、従って上述の見解はこの場合についても準用される。例えば、第1のシート部材および第2のシート部材を製造するのにも有用な材料が、材料の中または上に設けられた不可視のセキュリティ要素(または複数のセキュリティ要素)が可視になる光に関して透明である限りにおいて、袋は同じ材料でできていてよい。さらに、袋には真正な(随意に包装された)物品が1つ以上入っていてよく、上述した真正性証明書が少なくとも1つ、さらに入っていてよい。また、袋の開口は、本発明の不正開封防止ケースの第1のシート部材と第2のシート部材とを永久的に結合させるのにも有用な方法と同じ方法で封印することができる。
図面を参照すると、図1は、真正な物品および真正性証明書の入った、本発明の不正開封防止ケースのある実施の形態の分解図である。ケースは、第1のシート部材1および第2のシート部材2と、硬貨(例えば金貨)3と、中に硬貨3を挿入する穴5を備える真正性証明書4とを備える。図2aは、図1の実施の形態の上面図を示し、図2bは、図1の実施の形態の(図2aの線A−A’に沿った)側面図を示す。図3aおよび図3bは、第1のシート部材と第2のシート部材との(例えば超音波溶着による)永久的な結合前後の、図1の実施の形態の第1のシート部材1および第2のシート部材2ならびに真正性証明書4の部分の断面図を示す。参照数字6は、第1のシート部材1の外周部に沿ったくぼみ8内の不可視のセキュリティ要素を示し、参照数字7は、第2のシート部材2の外周部に沿った隆起部を示す。第2のシート部材2の隆起部7の位置は、第1のシート部材1のくぼみ8の位置に対応しており、永久的に結合させる作業の完了後にくぼみ8が隆起部7の材料で実質的に完全に満たされ、それにより、第1のシート部材1と第2のシート部材2との間に、それらの外周部に沿って、不可視のセキュリティ要素6を永久的に挟み込むようになっている。
本発明の不正開封防止ケースを従来技術のケースと比べた時の利点の根拠になっているのは、シート部材が、その、例えば赤外読取器および/または紫外読取器に適合する厚さおよび能力と、赤外読取器および/または紫外読取器を用いて検出されるセキュリティ要素を非常に少量用いることへの適合性とに従って、選択されることである。このシート部材と、例えばセキュリティインクとの組み合わせを用いれば、偽造者が一見して不可視のセキュリティ要素の存在を見抜くのはほとんど不可能である。従って、偽造者が2つのシート部材を破壊した後に単に新しいものと交換するだけであれば、政府や小売業者は偽造が行われたことに気づくであろう(なぜなら、交換されたシート部材の上および/または内部に不可視のセキュリティ要素が存在しないからである)。

本発明で用いる典型的なインクジェット印刷用インクを以下のように調製する。
蛍光赤色がかった黒色(254nm)
脱イオン水の溶液(240g)に、2−ピロリドン(30g)および1,2−ヘキサンジオール(15g)を加える。均質な溶液を得るために、この溶液を500〜600rpmで攪拌する。この溶液に錯体Na3[Eu(dpa)3](dpaはジカルボン酸ピリジン)(またはNa5[Eu(dpa)5]のような、より大きな錯体)15gを加えてから、錯体が完全に溶けるまで40℃で加熱する。得られた溶液を周囲温度まで冷却し、得られた混合物を500〜600rpmで約20分間、攪拌する。その後、溶液をろ過して、不溶性の物質と未反応の生成物をすべて除去する。
上記の手順によって得られたインクをHP45カートリッジに詰め、960Cxi、970Cxi、980Cxiまたは990CxiシリーズのDeskjetプリンタで用いる。Fisher Bioblock Scientific社のVL−4.LCランプを用いて254nmの蛍光が検出される。2つのシート部材のうちの一方の、シート部材が永久的に結合されるゾーンに、上記インクの液滴を付着させる。その後、不正開封防止ケースを得るために、2つのシート部材を超音波によって結合させる。セキュリティ要素の254nmの蛍光は、2つのシート部材が結合されたゾーンにおいて検出できる。
上記の例は説明の目的のみで提供されたものであり、決して本発明を限定すると解釈されるべきではない、ということが留意される。例示的な実施の形態を参照して本発明を説明したが、本明細書で用いた文言は、説明および例示の文言であって、限定の文言ではない、ということが理解される。現在記載され補正されている添付の請求の範囲内において、あらゆる面で本発明の範囲と精神を逸脱することなく、変更がなされてよい。本明細書では、特定の手段、材料および実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は本明細書に開示された特定の事項に限定されるものではなく、むしろ、本発明は、添付の請求の範囲内にある機能的に均等なあらゆる構造、方法および用途に及ぶものである。

Claims (42)

  1. 真正な物品の入った不正開封防止ケースであって、前記ケースが、第1のシート部材と第2のシート部材との間に前記物品の入った空間を備え、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが、少なくとも、前記空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合されており、(i)前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える、および(ii)可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された前記領域に少なくとも1つ存在する、のうちの少なくとも一方である不正開封防止ケース。
  2. 可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された、前記物品を囲む前記領域に少なくとも1つ存在する請求項1に記載の不正開封防止ケース。
  3. 可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素が、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方の上および内部のうちの少なくとも一方に少なくとも1つ存在する請求項1および2のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  4. 前記ケースが、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  5. 前記少なくとも2つのセキュリティ要素のうちの少なくとも1つが、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された、前記物品を囲む前記領域に存在する請求項4に記載の不正開封防止ケース。
  6. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が紫外光下で可視であり、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、少なくとも、前記セキュリティ要素を備える領域において、紫外光に関して透明な材料でできている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  7. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が赤外光下で可視であり、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、少なくとも、前記セキュリティ要素を備える領域において、赤外光に関して透明な材料でできている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  8. 前記材料が、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートから選択された材料を少なくとも1つ含む請求項6および7のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  9. 前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが、超音波溶着、レーザー溶着、ラミネート、圧着、および接着のうちの少なくとも1つによって永久的に結合された請求項1ないし8のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  10. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、薄片、染料、結晶、ポリマー、多形体、有機化合物、無機化合物、錯化合物、キレート化合物、塩、およびナノ粒子のうちの1つ以上を含む請求項1ないし9のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  11. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、インクの形で付けられた請求項1ないし10のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  12. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、データマトリックス、ロゴ、文字、バーコード、モチーフ、模様、および識別印のうちの少なくとも1つとして存在する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  13. 前記物品が、有価物品であるか、またはこれを含む請求項1ないし12のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  14. 前記有価物品が、硬貨、メダル、インゴット、宝石、ダイヤモンド、真珠、宝飾品類、腕時計、切手、銀行券、および骨董品または古代の物品のうちの少なくとも1つである請求項13に記載の不正開封防止ケース。
  15. 前記物品が、食料品、香水、化粧品、または医薬品であるか、またはこれを含む請求項1ないし12のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  16. 前記物品が、ソフトウェア記憶媒体、コンピュータ部品、CD/DVD、または自動車もしくは器具の予備部品であるか、またはこれを含む請求項1ないし12のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  17. 真正性証明書が前記第1のシート部材と前記第2のシート部材との間に存在する請求項1ないし16のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  18. 前記証明書がシート部材の形で存在する請求項17に記載の不正開封防止ケース。
  19. 前記証明書が空隙を備え、前記物品が少なくとも部分的に前記証明書に囲まれた請求項17および18のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  20. 前記証明書が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える請求項16ないし19のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  21. 前記証明書が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された前記領域の少なくとも一部において、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材に永久的に結合された請求項16ないし20のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  22. 前記証明書の前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された前記領域に存在する請求項20および21のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  23. 真正な物品のための不正開封防止ケースであって、前記ケースが、第1のシート部材と第2のシート部材との間に前記物品を収容する空間を備え、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが、少なくとも、前記空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合され得るものであり、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える不正開封防止ケース。
  24. 前記第1のシート部材および前記第2のシート部材が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ備える請求項23に記載の不正開封防止ケース。
  25. 前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のそれぞれが、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える請求項23および24のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  26. 前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが、前記物品を収容する前記空間に依然として前記物品が配置され得る程度を越えない範囲で、結合された請求項23ないし25のいずれか1項に記載の不正開封防止ケース。
  27. 真正な物品のための不正開封防止ケースを製造する方法であって、前記方法が、間に前記物品を収容する空間を共同で提供する2枚のシート部材を永久的に結合することを含み、前記結合が、前記空間に依然として前記物品が配置され得る程度を越えない範囲で行われ、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える方法。
  28. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された領域に存在する請求項27に記載の方法。
  29. 真正な物品のための不正開封防止ケースであって、前記ケースが請求項27および28のいずれか1項に記載の方法によって得られる不正開封防止ケース。
  30. 真正な物品を認証する方法であって、前記方法が、前記物品を第1のシート部材と第2のシート部材との間の空間に配置し、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とを、少なくとも、前記物品の入った前記空間を実質的に完全に囲む領域において、永久的に結合することを含み、前記第1のシート部材および前記第2のシート部材のうちの少なくとも一方が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える方法。
  31. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、前記第1のシート部材と前記第2のシート部材とが永久的に結合された、前記物品の入った前記空間を囲む前記領域に存在する請求項30に記載の方法。
  32. 前記方法が、真正性証明書を前記第1のシート部材と前記第2のシート部材との間に含めることをさらに含む請求項30および31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記証明書がシート部材の形で存在する請求項32に記載の方法。
  34. 前記真正性証明書が前記第1のシート部材および前記第2のシート部材に永久的に結合される請求項32および33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 真正な物品を入れた不正開封防止袋であって、前記袋が、永久的に封印され、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える不正開封防止袋。
  36. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が、前記袋の開口が永久的に封印された領域に存在する請求項35に記載の不正開封防止袋。
  37. 前記少なくとも1つのセキュリティ要素が前記袋の材料の内部に存在する請求項35および36のいずれか1項に記載の不正開封防止袋。
  38. 前記袋が、超音波溶着、レーザー溶着、ラミネート、圧着、および接着のうちの少なくとも1つによって永久的に封印された請求項35ないし37のいずれか1項に記載の不正開封防止袋。
  39. 真正な物品のための不正開封防止袋であって、前記袋が、永久的に封印され得る単一の開口を備え、前記袋が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える不正開封防止袋。
  40. 前記袋が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも2つ備える請求項39に記載の不正開封防止袋。
  41. 真正な物品を認証する方法であって、前記方法が、前記物品を袋に入れ、前記袋を永久的に封印することを含み、前記袋が、可視波長範囲の光の下で不可視であるセキュリティ要素を少なくとも1つ備える方法。
  42. 請求項30ないし34および41のいずれか1項に記載の方法によって得られる認証された真正な物品。
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