JP2013543448A - 吸収性物品基材トリム材の除去プロセス及び装置 - Google Patents

Abstract

本開示の態様は、前進する基材からトリムを切断し除去するための方法及び装置に関与する。本明細書に開示される装置及び方法の特定の実施形態は、前進する基材から連続する長さのトリム、いくつかの実施形態では、トリムの個別の片の除去を提供する。

Description

本開示は、物品製造のために連続基材を利用する方法及び装置に関し、より具体的には、前進する基材から切断されるトリムを除去するための方法及び装置に関する。

前進する連続的な材料のウェブに構成要素を加えること及び他の方法によってこれを修正することによって、例えば、おむつ及び別の吸収性物品などの様々なタイプの物品を、アセンブリラインに沿って組み立てることができる。例えば、いくつかのプロセスでは、前進する材料のウェブは、他の前進する材料のウェブと組み合わされる。他の実施例では、前進する材料のウェブから作製される個々の構成要素は、前進する材料のウェブと組み合わされ、ひいては、これらが次に他の前進する材料のウェブと組み合わされる。おむつを製造するために使用される材料のウェブ及び構成要素部分としては、バックシート、トップシート、吸収性コア、前側耳部及び／又は後側耳部、締結構成要素、並びに様々な種類の弾性ウェブ及び構成要素、例えば脚部弾性部材、バリアレッグカフ弾性部材、及び腰部弾性部材が挙げられる。いったん望ましい構成要素部分が組み立てられると、前進するウェブ及び構成要素部分は、最終ナイフカットに供されて、ウェブを個別のおむつ又は他の吸収性物品に分離する。個別のおむつ又は吸収性物品はまた、その後折り畳まれて包装される。

異なる構成要素を前進するウェブに取り付けるために及び／又は別の方法で前進するウェブを修正するための、様々な方法及び装置が使用され得る。いくつかの生産作業は、基材を機械方向に前進させ、前進する基材からトリムを切断及び／又は除去するように構成される。いくつかの作業では、基材は、前進する基材からトリムを切断する切断台を通って前進し得る。トリムは続いて、前進する基材及び機械方向から真空シュート又はその他の同様の廃棄装置へと迂回してよい。場合によっては、切断ニップを通過後、トリムは、切断台通過後に切断されていないいくつかの繊維によって、前進する基材に付いたままである場合がある。そのような場合、トリムは、更なる加工のためにアセンブリラインに沿って基材とともに不適切に前進し続ける可能性がある。

本開示の態様は、前進する基材からトリムを切断し除去するための方法及び装置に関与する。本明細書に開示される装置及び方法の特定の実施形態は、前進する基材から連続する長さのトリム、いくつかの実施形態では、トリムの個別の片の除去を提供する。

１つの形態では、前進する基材からトリム材を切断し除去する装置は、基材トリミングユニットを含む。基材トリミングユニットは、第１の回転軸の周りを回転するように適合された第１のローラーであって、外側円周面を有する、第１のローラー、及び第２の回転軸の周りを回転するように適合された第２のローラーであって、外側円周面を有する、第２のローラーを含む。第１のローラーの外側円周面は、第２のローラーの外側円周面と接触して、第１のローラーと第２のローラーとの間に第１のニップを画定し、前進する基材が第１のニップを通過する際に、第１のローラー及び第２のローラーは、反対方向に回転して、前進する基材からトリム材を切断する。基材トリミングユニットはまた、第３の回転軸の周りを回転するように適合された第３のローラーであって、第１の外側円周面及び第２の外側円周面を有し、第１の外側円周面が第２の外側円周面から半径方向外側に配置されている、第３のローラーも含む。第３のローラーの第１の外側円周面は、第１のローラーの外側円周面と隣接して、第３のローラー及び第２のローラーが反対方向に回転する際に第２のニップが前進する基材からトリム材を分離させるように、第２のニップを画定する。

別の形態では、基材からトリム材を切断し除去するための方法は、外側円周面を有する第１のローラーに第１の回転軸の周りを回転させる工程、外側円周面を有する第２のローラーに第２の回転軸の周りを回転させる工程を含み、第１のローラー及び第２のローラーは、反対方向に回転し、第１のローラーと第２のローラーとの間に第１のニップを画定する工程、基材を第１のニップまで機械方向に連続して前進させる工程、基材が第１のニップを通って前進する際に、基材からトリム材を切断する工程、第３のローラーに第３の回転軸の周りを回転させる工程を含み、第３のローラーは、第１の外側円周面及び第２の外側円周面を有し、第１の外側円周面は、第２の外側円周面から半径方向外側に配置され、第３のローラーの第１の外側円周面は、第１のローラーの外側円周面と隣接して、第３のローラー及び第１のローラーが反対方向に回転する際に第２のニップを画定し、及びトリム材を第２のニップに通して前進させることにより基材からトリム材を分離させる工程を含む。

前進する基材からトリム材の個別の片を除去している、トリム除去装置の第１の実施形態の等角図。 基材トリミング及びトリム除去装置の第１の実施形態の概略側面図。 図１に示される基材トリミングユニットの等角図。 トリム除去補助ローラーの一実施形態の詳細等角図。 図４に示されるトリム除去補助ローラーの側面図。 基材の長手方向側縁領域からトリムの個別の片が切断された基材の上面図。 平らな形状にした、トリム補助ローラーの第１の外側円周面の上面図。 平らな形状にした、トリム補助ローラーの第１の外側円周面の上面図。 前進する基材から連続するトリム材のストリップを除去している、基材トリミング及びトリム除去装置の第２の実施形態の等角図。 基材の長手方向側縁領域から連続する長さのトリムが切断された基材の上面図。 トリム除去補助ローラーの一実施形態の詳細等角図。 図１０Ａに示されるトリム除去補助ローラーの側面図。 トリム除去補助ローラーの一実施形態の詳細等角図。 図１１Ａに示されるトリム除去補助ローラーの側面図。 トリム除去ベルトを含む、基材トリミング及びトリム除去装置の概略側面図を示す。 使い捨て吸収性物品の平面図。

本開示を理解する上で、以下の用語が有用であり得る。

本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、主な機能が、汚れ及び排泄物を吸収及び保持する消費者製品を指す。失禁用吸収性物品の非限定的な例としては、おむつ、例えばＰＡＭＰＥＲＳおむつ、トレーニング及びプルオンパンツ、例えばＰＡＭＰＥＲＳ ＦＥＥＬ‘Ｎ ＬＥＡＲＮ及びＥＡＳＹ ＵＰＳ、成人失禁用ブリーフ及び下着、例えばＡＴＴＥＮＤＳ成人失禁用衣類、パンティライナー及び吸収性インサートなどの婦人衛生用衣類、例えばＡＬＷＡＹＳ及びＴＡＭＰＡＸ（全て、Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙから販売）が挙げられる。

「おむつ」は、本明細書において、一般的に幼児及び失禁症状のある人に、下半身を中心に着用される吸収性物品を指すため使用される。

本明細書で使用するとき、用語「使い捨て」は、洗濯又は他の方法で、吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される（例えば、１回の使用後に廃棄することが意図され、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成されてもよい）。

本明細書で使用するとき、「位置する」という用語は、ある要素が、特定の場所若しくは位置に他の要素とともにマクロ単一構造体として、又は別の要素に接合された別個の要素として形成されている（接合されて位置付けられる）ことを意味するために用いる。

本明細書で使用するとき、「接合されている」という用語には、ある要素を別の要素に直接結合させることによって、ある要素を別の要素に直接固定させる構成と、ある要素を中間部材に結合させてから、その中間部材を他の要素に結合させることによって、ある要素を別の要素に間接的に固定させる構成が含まれる。

用語「基材」は、本明細書においては、材料として、主に２次元（すなわち、ＸＹ平面）であり、その厚さ（Ｚ方向）が、その長さ（Ｘ方向）及び幅（Ｙ方向）と比べて比較的小さい（すなわち、１／１０以下である）材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、単独で用いてもよいし、１つ以上のウェブ、層、フィルム及び／又は箔に積層してもよい層又は繊維性材料、フィルム及び箔、例えばプラスチックフィルム又は金属製の箔が挙げられる。そのため、ウェブは基材である。

用語「不織布」は、本明細書において、スパンボンド、メルトブローンなどの方法によって、連続的な（長い）フィラメント（繊維）及び／又は非連続的な（短い）フィラメント（繊維）から作製された材料を指す。不織布は、織った又は編んだフィラメントパターンを有さない。

用語「機械方向」（ＭＤ）は、本明細書において、プロセスを貫流する材料の方向を指すために使用される。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。

用語「横断方向」（ＣＤ）は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。

用語「弾性の」、及び「エラストマーの」とは、本明細書で使用する場合、バイアス力を適用した際に、破裂又は破断することなく、その弛緩した元の長さの少なくとも約１１０％の延伸長さまで伸張することができ（すなわち、その元の長さよりも１０％多く伸張することができ）、適用された力を取り除いた際にその延伸の少なくとも４０％回復する、いずれかの材料を指す。例えば、１００ｍｍの初期長を有する材料は、少なくとも１１０ｍｍまで延伸でき、力を除くと、１０６ｍｍまで収縮することになる（４０％の回復率）。本明細書において用語「非弾性」とは、上記の「弾性」の定義に当てはまらないあらゆる材料を指す。

用語「延伸性の」とは、本明細書で使用する場合、バイアス力を適用した際に、破裂又は破断することなく、その弛緩した元の長さの少なくとも約１１０％の延伸長さまで伸張することができ（すなわち、１０％まで伸張することができ）、適用された力を取り除いた際にその延伸の少なくとも４０％未満の回復を示す、いずれかの材料を指す。

用語「活性化する」、「活性化」又は「機械的活性化」は、それがプロセスの前よりも、より延伸性がある基材又はエラストマー積層体を作製するプロセスを指す。「ライブ延伸」は、弾性体を伸張し、伸張された弾性体を基材に結合することを含む。結合後、この伸張された弾性部材は、解放されて収縮し、「波形化」基材を生じる。少なくとも１つの元来のフラットな寸法に達する点近くまで、波形化された部分が引っ張られると、波形化基材は延伸し得る。しかしながら、基材もまた弾性である場合、基材は、弾性部材と結合される前に、基材の弛緩した長さを越えて伸張し得る。弾性部材は、基材に結合される場合、その弛緩した長さの少なくとも２５％が伸張される。

本開示の態様は、物品製造のために連続基材を利用する方法及び装置に関し、より具体的には、前進する基材からトリムを切断し除去するための方法及び装置に関する。本明細書に開示される装置及び方法の特定の実施形態は、前進する基材からトリム、いくつかの実施形態ではトリムの個別の片の除去を提供する。本明細書に開示されるトリム除去装置及びプロセスが、前進する基材から切断されるトリムの個別の片と同様に、連続する長さのトリムを除去するのに使用できることを理解すべきである。より具体的には、基材が機械方向に前進する際、本明細書のトリム除去装置及び方法は、前進する基材の対向する縁部の一方又は両方から、及び／又は前進する基材の対向する側縁部の一方又は両方に沿って、切断されたトリムを分離し除去するのに使用できる。加えて、本明細書のトリム除去装置及び方法はまた、前進する基材の対向する両側縁部の間で切断されたトリムを分離し除去するのにも使用できる。トリムは、前進する基材から切断された連続する材料のストリップ及び／又は材料の個別の片の形態であり得ることも理解すべきである。

以下に詳述されるように、トリム除去装置の実施形態は、第１のローラー及び第２のローラーを含む基材トリミングユニットを含み得る。第１のローラーは、第２のローラーと隣接して、第１のローラーと第２のローラーとの間に第１のニップを画定し得る。いくつかの実施形態では、第１のローラーは、パターンナイフで構成されてよく、第２のローラーは、アンビル表面で構成されてよい。また、第１のローラーの外側円周面は、第２のローラーの外側円周面と転がるように接触していてよい。基材が第１のニップを通って前進すると、前進する基材からトリムが切断される。トリム除去装置は、第１の外側円周面及び第２の外側円周面を有する第３のローラーを含んでもよく、その場合、第１の外側円周面は、第２の外側円周面から半径方向外側に配置されている。以下に詳述されるように、第３のローラーは、第１のローラーと隣接して配置されて、第２のローラーと第３のローラーとの間に第２のニップを画定してよい。いくつかの実施形態では、第３のローラーの第１の外側円周面は、第１のローラーの外側円周面と転がるように接触していてよい。また、他の実施形態では、第３のローラーの第１の外側円周面と第１のローラーの外側円周面との間に間隙が存在してよい。構成によっては、第１のローラー及び第３のローラーが回転する際に、第２の外側円周面が、第１のローラーの外側円周面と断続的に接触してよい。他の構成では、第１のローラー及び第３のローラーが回転する際に、第２の外側円周面は、第１のローラーの外側円周面と常に接触したままでよい。作業中、第１のニップを通過後、基材は、機械方向に進み続け、一方、トリムは、第２のニップを通って前進するよう迂回する。その場合、第２のニップは、トリムが第２のニップを通って前進する際に、トリムが前進する基材から分離するのを助ける。

上述のように、本開示の装置及び方法は、吸収性物品の製造に使用される連続する基材からトリムを除去するのに利用することができる。そのような基材は、例えば、バックシート、トップシート、吸収性コア、前側及び／又は後側耳部、締結構成要素、並びに様々な種類の弾性ウェブ及び構成要素（例えば脚部弾性部材、バリアレッグカフ弾性部材、及び腰部弾性部材など）の、吸収性物品構成要素に利用することができる。吸収性物品構成要素及び基材の代表的な記述は、図１３を参照して後述される。加えて、基材には、キャリア基材上に取り付けられた材料及び構成要素部品の連続ウェブが含まれ得、又は連続基材の形態であり得る。

本開示の大半は、吸収性物品の製造との関係において提供されているが、本明細書に開示される装置及び方法は、連続基材から製造される他の種類の物品及び製品の製造にも適用され得ることが理解されよう。その他の製品の例には、無生物表面に対する吸収性物品、例えば主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである消費者製品であって、その汚れ及び排泄物が、固体又は液体の場合があり、無生物表面、例えば床、物体、家具などから取り除かれるものである、消費者製品が挙げられる。無生物表面に対する吸収性物品の非限定的な例としては、ほこり取りシート、ウェットタイプのワイプ又はパッド、ウェットタイプの布、ペーパータオル、乾燥機用柔軟仕上げシート及びドライクリーニング用布などの吸収性物品が挙げられる。製品の更なる例には、主な機能が身体滲出物を吸収して封じ込めることである、生物表面に対する吸収性物品、より具体的には、ユーザーの身体に接して又は近接して配置されて、身体から排出される種々の滲出物を吸収して封じ込めるデバイスが挙げられる。失禁用吸収性物品の非限定的な例としては、おむつ、トレーニングパンツ及びプルオンパンツ、成人失禁用ブリーフ及び下着、パンティライナー及び吸収性インサートなどの婦人衛生用衣類、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、顔用ワイプ又は布、並びにトイレトレーニング用ワイプが挙げられる。更に他の製品例としては、梱包要素及び基材、並びに／又は洗濯洗剤及びコーヒーの容器（これらはペレット又はパウチで生産してもよく、変換又はウェブプロセスで製造してもよい）、あるいは更には高速瓶詰めラインなど高速で生産される、人に配慮した製品、化粧品、かみそりの刃のカートリッジ、及び使い捨て消費者電池を挙げることができる。

図１及び２は、機械方向ＭＤに前進する基材１０４からトリムを切断する基材トリミングユニット１０２を含むトリム除去装置１００の一実施形態を示す。より具体的には、図３にも詳しく示されている基材トリミングユニット１０２は、第１のローラー１０６及び第２のローラー１０８を含む。第１のローラー１０６は、第１の回転軸１１２の周りを回転するように適合され、突出する少なくとも１つのパターンナイフ１１６を含む外側円周面１１４を有する、ダイローラー１１０の形態で描かれている。第２のローラー１０８は、第２の回転軸１２０の周りを回転するように適合され、滑らかなアンビル面１２４を含む外側円周面１２２を有する、アンビルローラー１１８の形態に描かれている。第１のニップ１２６は、第１のローラー１０６の外側円周面１１４、及び第２のローラー１０８の外側円周面１１４によって画定される。作業中、第１のローラー１０６及び第２のローラー１０８はそれぞれ、第１の回転軸１１２及び第２の回転軸１２０の周りを回転し、基材１０４は、第１のニップ１２６を通って機械方向ＭＤに前進する。パターンナイフ１１６は、アンビル面１２４に対して押圧され、基材が第１のニップ１２６を通って前進する際、基材１０４を貫いて切断する。こうして、パターンナイフ１１６は、前進する基材１０４からトリム１２８を切断する。いくつかの実施形態では、パターンナイフ１１６は、前進する基材１０４からトリムの個別の片１３０の形態を切断するように構成されてよい。例えば、図６は、基材１０４の反対側の長手方向側縁領域１３２から切断された２つのトリム１２８の個別の片１３０を示す。図１〜３は、ダイローラー１１０の形態の第１のローラー１０６及びアンビルローラー１１８の形態の第２のローラー１０８を示すが、他の実施形態では、第１のローラー１０６がアンビルローラーの形態であり得、第２のローラー１１０がダイローラーの形態であり得ることを理解すべきである。

図１及び２に示されるように、トリム除去装置１００はまた、第１のローラー１０６と第３のローラー１３４との間に第２のニップ１３６を画定する第３のローラー１３４を含んでもよい。図１及び２に示されるように、第３のローラー１３４は、第１のローラー１０６に隣接して位置し、第３の回転軸１３８の周りを回転するように適合されている。第３のローラー１３４は、２つのトリム補助ローラー１４０を含む。以下に詳述されるように、基材１０４が第１のニップ１２６から前進する際、トリム補助ローラー１４０は、トリム１２８を迂回させ、第２のニップ１３６を通過させると同時に、基材１０４の残りは機械方向ＭＤに前進する。図１、４、及び５に示されるように、それぞれのトリム補助ローラー１４０は、第１の外側円周面１４２及び第２の外側円周面１４４を含み、第１の外側円周面１４２は、第２の外側円周面１４４から半径方向外側に配置されている。より具体的には、トリム補助ローラー１４０は、回転の中心１４１を画定する。また、第１の円周面１４２は、回転の中心１４１から半径Ｒ１で配置されており、第２の円周面１４４は、回転の中心１４１から半径Ｒ２で配置されており、Ｒ１は、Ｒ２より大きい。いくつかの実施形態では、トリム補助ローラー１４０の第１の外側円周面１４２は、第１のローラー１０６の外側円周面１２２と転がるように接触していてよい。他の実施形態では、トリム補助ローラー１４０の第１の外側円周面１４２は、第１のローラー１０６の外側円周面１２２から分離され、第１のローラー１０６と外側円周面１２２の間の間隙を画定し得る。間隙は、様々な距離、例えば、基材１０４の厚さなどを画定するように構成され得ることを理解すべきである。

前述したように、トリム除去装置１００は、前進する基材１０４からトリム１２８の個別の片１３０を除去するように構成され得る。他の実施形態では、トリム除去装置１００は、基材から連続する長さのトリムを除去するように構成され得る。例えば、図８に示されるように、第１のローラー１０６及び第２のローラー１０８は、機械方向ＭＤに前進する基材１０４から連続する長さ１４６のトリム１２８を切断するように構成され得る。図９は、基材１０４の反対側の長手方向側縁領域１３２から切断された２つの連続する長さ１４６のトリム１２８を示す。加えて、トリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２は、連続する長さのトリムと係合し、第２のニップ１３６を通してそれを迂回させるように適合されている。トリム除去装置１００は、様々なタイプのトリム、すなわち連続する及び個別の片の両方、並びにそれらの組み合わせ、並びに前進する基材の様々な異なる位置から切断されたトリムを除去するように構成することができることも理解すべきである。例えば、トリム除去装置は、基材の中央部から切断された１つ以上のトリムの個別の片を除去するように構成されることができる。

トリム除去装置１００は、前進する基材１０４からのトリム分離及び除去を助ける他の機構を含んでよい。例えば、図１及び８に示されるように、トリム除去装置１００の実施形態は、除去されたトリム１２８を廃棄のために受け入れる第２のニップ１３６付近に位置する真空シュート１４８を含むことができる。図１及び８では更に、第１のローラー１０６が、第１のローラー１０６の外側円周面１２２にある真空ポート１５０によって課せられる真空を含んでもよいことが示されている。真空は、第１のローラー１０６の外側円周面１２２に対してトリム１２８を保持するのを助けるように動作することができる。そのような構成では、真空は、第１のニップ１２６と第２のニップ１３６との間を前進しながら真空がトリム１２８を第１のローラー１０６の外側円周面１２２に対して保持するように動作し、第２のニップ１３６を通過した後に、トリム１２８を第１のローラー１０６から解放するために動作を停止するように、第１のローラー１０６が回転する際に断続的に動作するように構成されることもできる。第１のローラー１０６は、外側円周面１２２のポート１５０を通して空気を放出するように構成されて、第２のニップ１２６を通過後にトリム１２８を第１のローラー１０６の外側円周面から「吹き払う」又は除去することもできる。いくつかの実施形態では、第１のローラー１０６の外側円周面にあるポート１５０は、除去されるトリム１２８の形状と実質的に一致するパターンで配置される。

トリム補助ローラー１４０は、様々な異なる方法で構成されてよく、様々な形状及び大きさを有してよいことを理解すべきである。例えば、トリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２は、様々な形状及び大きさを有するように構成されてよい。いくつかの実施形態では、第１の円周面１４２は、基材１０４から切断されたトリム１２８の形状に対応する、及び／又はそれに一致する形状を画定し得る。例えば、図１のトリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２は、図６に示されるトリム１２８の個別の片１３０の形状に対応する形状を画定し得る。図７Ａ及び７Ｂは、トリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２を平らな形状で図示し、その形状が、図６に示されるトリム１２８の個別の片１３０の形状とどのように対応するかを示している。別の実施例では、図８に示されるようなトリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２は、実施例９に示される連続する長さ１４６のトリム１２８の形状に対応する形状を画定し得る。

更に別の実施例では、図１０Ａ及び１０Ｂは、回転の中心１４１から一定の半径距離Ｒ１の第１の円周面１４２で構成され、回転の中心１４１から様々な半径距離Ｒ２の第２の円周面１４４を有する、トリム補助ローラー１４０を示す。更に別の実施例では、図１１Ａ及び１１Ｂは、回転の中心１４１から一定の半径距離Ｒ１の第１の円周面１４２で構成され、回転の中心１４１から様々な半径距離Ｒ２の第２の円周面１４４を有する、トリム補助ローラー１４０を示す。加えて、図１１Ａ及び１１Ｂのトリム補助ローラー１４０上の第１の円周面１４２は、長さと幅とを有する２次元の領域とは対照的に、線によって画定される。

いくつかの実施形態では、トリム補助ローラー１４０は、ローラーと一体になった第１の円周面１４２で構成されてよく、トリム補助ローラーは、成型された又は中実の機構である。いくつかの実施形態では、トリム補助ローラー１４０は、マルチピースの構造体として構成されてよい。トリム補助ローラー１４０が、一定速度又は可変速度で回転するように構成されることができることも理解すべきである。

上記の考察に更なる状況を提供するために、以下は、本明細書のトリム除去装置及びプロセスの例示的実施の概要を提供する。図１〜１１Ｂを参照すると、基材１０４は、第１のニップ１２６を通って、回転する第１のローラー１０６と第２のローラー１０８との間を機械方向に前進する。また、第１のローラー１０６上のパターンナイフ１１６と第２のローラー１０８上のアンビル表面１２４との係合は、基材１０４からトリム１２８を切断する。上述したように、トリム１２８は、個別の片１３０及び／又は連続する長さ１４６に切断されてよい。基材１０４が第１のニップ１２６から前進する際、第３のローラー１３４がトリム１２８と係合して、基材からトリムを分離させるのを助ける。より具体的には、基材１０４が機械方向ＭＤに前進し続けると、トリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２は、トリム１２８と係合し、トリム補助ローラー１４０と第１のローラー１０６との間の第２のニップ１３６へトリムを迂回させる。そのため、トリム１２８とトリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２との係合は、さもなければいくつかの切断されていない繊維によって付着している可能性があるトリムが、前進する基材１０４から確実に分離するのを助ける。続いて、トリム１２８は、前進する基材１０４から真空シュート１４８又は他の同様の廃棄装置に迂回することができる。

図１２は、トリム補助ローラーの代わりにトリム補助ベルト１４３を利用する更に別の構成を示す。具体的には、トリム補助ベルト１４３は、２つ以上のローラー１５２によって支持されるエンドレスベルトとして構成されてよい。図１及び２に示されるように、トリム除去装置１００はまた、第３のローラー１３４も含み、第１のローラー１０６と第３のローラー１３４との間に第２のニップ１３６を画定してよい。図１及び２に示されるように、第３のローラー１３４は、第１のローラー１０６に隣接して位置し、第３の回転軸１３８の周りを回転するように適合される。基材１０４が第１のニップ１２６から前進する際、トリム補助ベルト１４２は、トリム１２８を迂回させ、第２のニップ１３６を通過させ、一方で、基材１０４の残りの部分は、機械方向ＭＤに前進する。いくつかの実施形態では、トリム補助ベルト１４３は、第１のローラー１０６の外側円周面１２２と接触していてもよい。他の実施形態では、トリム補助ベルト１４３は、第１のローラー１０６の外側円周面から分離され、第１のローラー１０６と外側円周面１２２の間の間隙を画定し得る。間隙は、様々な距離、例えば、基材１０４の厚さなどを画定するように構成され得ることを理解すべきである。トリム補助ローラー１４０の第１の円周面１４２を参照して上述されるように、トリム補助ベルト１４３は、トリムの形状に対応する形状を画定し得る。

前述したように、本明細書の装置及び方法は、様々な異なる製品の製造中に、前進する基材及び構成要素からトリム材を切断及び除去するために使用され得る。具体的な例を挙げるため、図１３に、使い捨て吸収性物品２５０の一例を示すが、例えば米国特許公開第ＵＳ２００８／０１３２８６５（Ａ１）号に記述されているもので、本明細書で開示される装置及び方法に従って製造中に操作された基材及び構成要素から構成され得るおむつ２５２の形態である。特に、図１３は、シャーシ２５４を含むおむつ２５２の一実施形態の平面図であって、シャーシ２５４は、平坦な、折り畳まれていない状態で示され、着用者に面するおむつ１５２の部分が観察者の方を向いている平面図である。シャーシ構造の一部は、おむつの実施形態に含まれ得る様々な機構の構成をより明瞭に示すために、図１３において切り取られている。

図１３に示されるように、おむつ２５２は、第１の耳部２５６と、第２の耳部２５８と、第３の耳部２６０と、第４の耳部２６２とを有するシャーシ２５４を含む。本考察に関する基準枠を提供するために、長手方向軸線２６４及び横方向軸線２６６を備えたシャーシが示されている。シャーシ２５４は、第１腰部区域２６８、第２腰部区域２７０、及び第１腰部区域と第２腰部区域との中間に配置される股部区域２７２を有するものとして示されている。おむつの周囲は、一対の長手方向に延伸する側縁部２７４、２７６、第１腰部区域２６８に隣接して横方向に延伸する第１外側縁部２７８、及び第２腰部区域２７０に隣接して横方向に延伸する第２外側縁部２８０によって画定される。図１３に示されるように、シャーシ２５４は、内側の身体に面する表面２８２と外側の衣類に面する表面２８４とを含む。シャーシ構造の一部は、おむつに含まれ得る様々な機構の構成をより明瞭に示すために、図１３において切り取られている。図１３に示されるように、おむつ２５２のシャーシ２５４は、トップシート２８８とバックシート２９０とを含む外側カバー層２８６を含んでよい。吸収性コア２９２は、トップシート２８８とバックシート２９０の一部分との間に配置され得る。後でより詳細に述べるように、領域のうちの任意の１つ以上が、伸縮性であってよく、また本明細書で説明したようにエラストマー材料又は積層体を含んでいてもよい。このように、おむつ２５２は、装着したらすぐに具体的な着用者の解剖学的構造に適合するように、また着用中に着用者の解剖学的構造との調整を維持するように構成することが可能である。

吸収性物品はまた、腰部バンド２９４の形態の図１３に示される弾性的ウエスト構造部２０２を含んでもよく、改善されたフィット及び排出物封じ込めを提供してもよい。弾力性ウエスト機構２０２は、弾力的に膨張及び収縮して着用者の腰部に動的に適合するように構成することが可能である。弾性的ウエスト構造部２０２が、本明細書において説明される方法に従っておむつに組み込まれてもよく、吸収性コア２９２から外側に少なくとも長手方向で延び、一般的に、おむつ２５２の第１の外側縁部２７８、及び／又は第２の外側縁部２８０の少なくとも一部分を形成する。加えて、弾力性ウエスト機構は、横方向に延伸して耳部を含んでもよい。弾性的ウエスト構造部２０２又はそのいずれかの構成要素は、おむつに取り付けられた１つ以上の別個の要素を含んでもよいものの、弾性的ウエスト構造部は、おむつの他の要素、例えばバックシート２９０、トップシート２８８、又はバックシートとトップシートの両方の延長部として構成されてもよい。加えて、弾性的ウエスト構造部２０２は、シャーシ２５４の、外側の衣類に面する表面２８４、内側の身体に面する表面２８２、又は内側面と外側面との間に位置してもよい。弾性的ウエスト構造部２０２は、米国特許公開第２００７／０１４２８０６Ａ１号、同第２００７／０１４２７９８Ａ１号、及び同第２００７／０２８７９８３Ａ１号（全て参照により本明細書に組み込まれる）に記載のものを含む多くの異なる構成で構築され得る。

図１３に示されるように、おむつ２５２は、液体及び他の身体排出物の封入性を改善し得るレッグカフ２９６を含んでもよい。特に、弾力性のガスケッティングレッグカフは、着用者の大腿部の周囲に封止効果をもたらして漏れを防止することができる。おむつを着用したときにレッグカフが着用者の大腿部と接触して配置されてもよく、その接触の程度及び接触圧力は、１つには、着用者の身体上でのおむつの向きによって決まり得ることを認識すべきである。レッグカフ２９６は、様々な方法でおむつ２０２上に配置され得る。

おむつ２５２をパンツタイプおむつの形態で提供してもよいし、又は別の方法として、おむつ２５２に再密閉可能な締着装置を設けてもよく、この締着装置は、着用者の所定の位置におむつを固定することに役立つように締着具要素を種々の箇所に含んでいてもよい。例えば、締着具要素２９８は、第１及び第２の耳部に位置してよく、第１又は第２の腰部領域に位置する１つ以上の対応する締着要素に解放可能に接続するように適合されてもよい。種々のタイプの締着要素を、おむつとともに用いてよいことを理解すべきである。

本明細書にある装置及び方法が、図１３のおむつなどの吸収性物品の製造中に、前進する基材及び構成要素からトリム材を切断及び除去するために使用され得ることを理解すべきである。例えば、トリム除去装置は、トップシート、バックシート、吸収性コア、耳部、及び締結要素の製造中に、トリム材を除去するのに使用されることができる。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきでない。むしろ、特に断らないかぎり、そのようなそれぞれの寸法は、記載された値及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。

相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外又は限定することを明言しないかぎりにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、ある用語の任意の意味又は定義の範囲が、援用文献中の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に与えられる意味又は定義が優先するものとする。

以上、本発明の特定の実施形態を例示、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行い得る点は、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのような全ての変更及び改変を添付の特許請求の範囲において網羅するものとする。

Claims (9)

1. 前進する基材からトリム材を切断し、除去する装置において、
   基材トリミングユニット（１０２）であって、
   第１の回転軸（１１２）の周りを回転するように適合された第１のローラー（１０６）であって、外側円周面（１１４）を有する、第１のローラー（１０６）と、
   第２の回転軸（１２０）の周りを回転するように適合された第２のローラー（１０８）であって、外側円周面（１２２）を有する、第２のローラー（１０８）と、を含み、
   前記第１のローラー（１０６）の外側円周面が、前記第２のローラー（１０８）の外側円周面と接触して、前記第１のローラー（１０６）と前記第２のローラー（１０８）との間の第１のニップ（１２６）を画定し、
   前記前進する基材（１０４）が前記第１のニップを通過する際に、前記第１のローラー（１０６）及び前記第２のローラー（１０８）が、反対方向に回転して、前記前進する基材からトリム材（１２８）を切断する、基材トリミングユニット（１０２）と、
   第３の回転軸（１３８）の周りを回転するように適合された第３のローラー（１３４）であって、第１の外側円周面（１４２）及び第２の外側円周面（１４４）を有し、前記第１の外側円周面が前記第２の外側円周面から半径方向外側に配置されている、第３のローラー（１３４）と、を備え、
   前記第３のローラー（１３４）の第１の外側円周面（１４２）が、前記第１のローラー（１０６）の外側円周面（１１４）と隣接して、第２のニップ（１３６）を画定し、前記第３のローラー（１３４）及び前記第１のローラー（１０６）が反対方向に回転する際に前記第２のニップ（１３６）が前記前進する基材（１０４）からトリム材（１２８）を分離させる、装置。
2. 前記第３のローラー及び前記第１のローラーが反対方向に回転する際に、前記第３のローラーの前記第１の外側円周面が、前記第１のローラーの前記外側円周面に断続的に接触する、請求項１に記載の装置。
3. 前記第３のローラー及び前記第１のローラーが反対方向に回転する際に、前記第３のローラーの前記第１の外側円周面が、前記第１のローラーの前記外側円周面に連続的に接触する、請求項１に記載の装置。
4. 前記第２のローラーが、アンビルローラーを含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記第１のローラーが、ダイローラーを含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記第１のローラーが、真空を含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記基材トリミングユニットが、前記前進する基材からトリム材の個別の片を切断するように適合されている、請求項１〜６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記第３のローラーの前記第１の外側円周面が、前記トリム材の片により画定される形状と実質的に同様の形状を画定する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の装置。
9. 前記基材トリミングユニットが、前記前進する基材からトリム材の連続するストリップを切断するように適合されている、請求項１〜８のいずれか一項に記載の装置。

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