JP2013538734A - マグヌスロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】マグヌスロータのための更なる駆動可能性を創作する。
【解決手段】本発明は、マグヌスロータ(2)に関し、該マグヌスロータ(2)は、該マグヌスロータ(2)の内部に配設されている支持体(4)と、該マグヌスロータ(2)の稼動時に該支持体(4)の周りで回転するロータ(8)と、該ロータ(8)を該支持体(4)上で支持する支承部(6)と、該支承部(6)を通して配設されており且つ該支承部(6)の上方で該ロータ(8)と連結されているシャフト(3)とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、マグヌスロータに関する。
マグヌスロータは、フレットナーロータとも、セールロータとも称される。
マグヌスロータ(Magnus-Rotor)は、従来技術において既知である。特に船舶駆動部としてマグヌスロータは、フレットナーロータ(Flettner-Rotor)との概念でも知られており、下記非特許文献1では、そのようなフレットナーロータ又はマグヌスロータを用いた船舶の装備について記載されている。
下記特許文献1から、ピボット(回転軸)において支持されるマグヌスロータが公知である。この際、マグヌスロータは、様々な方式により回転することができる。1つの方式では、ロータの内周部に案内車が設けられ、これらの案内車がロータ駆動部として用いられる。別の方式では、ロータ駆動部として用いられるこれらの案内車をロータ周部の外側に設けることができる。更にロータの駆動部は、円筒状のロータを駆動するモータの一方の部分がピボットと固定結合されており且つ他方の部分が回転円筒体と結合されているように、ロータの中央に配設することができる。
この際、マグヌスロータの上述の全ての駆動部については、マグヌスロータ又はフレットナーロータの回転円筒体が駆動されることで共通している。
一般的な従来技術として、下記特許文献2〜9並びに下記非特許文献2、3が挙げられる。
CH 116268 DE 558 426 A US 4,602,584 A DD 255 923 A1 DE 10 2005 062 615 A1 US 4,401,284 A US 1,697,779 A DE 10 2006 025 732 B4 AT 110 303 B
「帆走機械(Die Segelmaschine)」、クラウス・デー・ヴァーグナー(Klaus D. Wagner)著、エルンスト・カーベル出版有限会社(Ernst Kabel Verlag GmbH)、ハンブルク、1991年 ヴァーグナー、クラウス・デー(WAGNER, Claus D.)著、「帆走機械(Die Segelmaschine)」、ハンブルク、エルンスト・カーベル出版有限会社(Ernst Kabel Verlag GmbH)、1991年、156, 158, 159 頁、ISBN 3-8225-0158-1 : ローロフ/マーテク(ROLOFF/MATEK)著、「機械要素(Machinenelemente)」、第17版、ヴィースバーデン、フリードリッヒ・フィーヴェーク・ウント・ゾーン出版/GWV専門出版有限会社(Friedr. Vieweg & Sohn Verlag/GWV Fachverlage GmbH)、2005年、557-559 頁、ISBN 3-528-17028-X
本発明の基礎を成す課題は、マグヌスロータのための他の駆動可能性を創作することである。
上記課題は、本発明により、請求項1に記載の特徴を有するマグヌスロータにより、並びに請求項14に記載の特徴を有する船舶、特に貨物船により解決される。
有利な展開形態は、下位請求項に記載されている。
従って本発明により、マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを該支持体上で支持する支承部と、該支承部を通して配設されており且つ該支承部の上方で該ロータと連結されているシャフトとを有するマグヌスロータが設けられる。
マグヌスロータのための駆動部のこの形式において、マグヌスロータの中心軸線上でロータを駆動するために該中心軸線上にシャフトを設けることができることは有利である。つまり全ての駆動コンポーネントを支持体の内部に設けることができ、ロータの回転は、シャフトを用いて支持体の内部からロータへと伝達することができる。従って本発明により、支承部の上方には、互いに堅固に結合された機械的なコンポーネントだけが設けられており、それに対し、支持体の内部の駆動コンポーネントは支承部の下方に設けることができる。
本発明の一視点により、マグヌスロータは、支持体の内部に配設されており且つシャフトを回転駆動するモータを有する。それによりシャフトの駆動部は、支持体の内部において天候状況及び環境影響から保護されて確実に且つ安全に格納することができる。正に船舶の甲板では、海洋上で風や雨のような厳しい天候影響が支配する場合があり、これらの天候影響は、駆動部のコンポーネントを腐食させることになり、天候に対する適切な保護要素を要求する。駆動部が支持体の内部に設けられている場合には、そのような追加的な保護要素を省略することができる。この際、そのような天候状況は、作業員による整備等をも困難にする可能性がある。それに対し、マグヌスロータの内部では、天候や日時に関係なく、作業員にとってより快適な条件下で作業を行なうことができる。更に、整備時には取り除けられなくてはならない天候に対する追加的な保護要素は不必要であるので、整備等は簡素化される。
本発明の別の一視点により、モータもシャフトも歯車を有する。モータの歯車は歯付きベルトを回転駆動し、該歯付きベルトは歯車を介してシャフトを回転駆動する。このようにして、丈夫で信頼性のある駆動原理を用い、シャフト側においてロータを回転駆動するためにシャフトが駆動される。
本発明の一視点により、モータは張設装置(張力付与装置)上に設けられており、この際、張設装置は、半径方向において摺動可能に支持体と結合されている。それによりモータとシャフトとの間の歯付きベルトは、モータを交換するために又は歯付きベルトに張力を設定するためにも、弛緩又は緊張することができる。
本発明の別の一視点により、マグヌスロータは、モータ及び/又は歯車及び/又は歯付きベルト及び/又は歯車及び/又は支持体の内部に配設されたシャフトの部分を、少なくとも側方及び上方及び半径方向において閉鎖するハウジング(Einhausung)を有する。このことは、それにより、一方では、作業員を駆動部の可動要素から保護し、他方では、駆動部を、可動要素の間へ物体や異物が進入することによる汚染又は損傷から保護するために有利である。
本発明の一視点により、モータはその上面部において少なくとも1つの固定点を有し、支持体はその内面部においてモータの上方に少なくとも1つの固定点を有する。モータの固定点と支持体の固定点との間には、モータの重量をモータの固定点を介して支持体の固定点へ伝達するために固定手段が設けられている。それによりモータは、支持体の内部にモータを固定している固定手段が望まれずに外れた場合に、支持体の内部内での落下から保護される。
本発明の別の一視点により、マグヌスロータは、シャフトの上側端部において支承部の上方に設けられているシャフト固定装置と、該シャフト固定装置をロータと連結させるロータ固定装置とを有する。これらの要素を介し、シャフトとロータとが固定的に且つ堅固に互いに連結されている。
本発明の別の一視点により、マグヌスロータの下側の外周部に配設されており該マグヌスロータに遊びのない状態で接する案内ローラと、該案内ローラの下方に配設されている踏面部(ステップ面部)と、該案内ローラと該踏面部とを覆うカバーとを有するマグヌスロータが設けられる。カバーは、開かれた状態において、案内ローラと踏面部とを、作業員が踏面部上で案内ローラにおける作業を行なえるように開放している。この踏面部の長所は、そのようにして、作業員が整備作業又は交換作業のために梯子や作業壇を介して作業対象の案内ローラへのアクセス(手の届くこと)を確保しなくてはならないという必然性が回避されることにある。それらの梯子や作業壇は、正に船舶の甲板上では、比較的大きな手間をかけてのみ滑りや移動に対して固定することができるであろう。更に雨と飛沫により常に湿った状態の船舶甲板では、例えば梯子や作業壇の滑りをももたらすスリップの危険を完全に排除することはできない。つまり案内ローラに達するための梯子や作業壇や類似の補助手段は、常に作業員にとって危険の根源を意味し、これらの危険の根源は、本発明により案内ローラの下方又は横に設けられた踏面部により回避することができる。また下方に下ろされたカバーの横には、ここに梯子や作業壇を位置付けたり、又は少なくとも作業を実行可能とするためにそこから案内ローラへのアクセスが可能であるようなスペースは、全くないものとすることができる。更に梯子や作業壇の配置及び撤去は追加的な手間を意味し、この手間は、組み込まれた踏面部を設けることにより回避することができる。従って、案内ローラの下方に本発明による踏面部を設けることにより、案内ローラにおける作業がより安全であるばかりか、より簡単に且つより短時間で実行可能となる。
本発明の一視点により、踏面部は、マグヌスロータが固定されているベースプレート又は船舶甲板等の一部として形成されている。それにより、踏面部は船舶甲板に対して相対的に動くことはできないが、その理由は、踏面部が船舶甲板の一部として形成されており、即ち船舶甲板の一部であり、或いはマグヌスロータの足部又は下部構造体の一部であるためである。
本発明の別の一視点により、踏面部には表面部が設けられており、又は該表面部は、踏面部上でのスリップを防止するためにコーティングされている。このことは、踏面部に立ち入った場合又は踏面部上に立った場合のスリップの危険を減少させるために有利であるが、その理由は、正に船舶甲板上での作業時には、つまずいたり転んだりすることにより、例えば船から落ちること(Ueber-Bord-Fallen)により、作業員が激しく傷付けられてしまうためである。
本発明の一視点により、カバーは、該カバーを開いた状態で踏面部の上方に鉛直方向の高さをもって保持するように構成されている運動装置を有する。この運動装置により、一方では、カバー或いは各カバーセグメント(各部分カバー)を上方に上げる或いは下方に下げることが可能とされる。他方ではそれにより、基礎部又は船舶甲板上においてカバーセグメントを完全に下方に下げること又は落下をもが防止されるが、その理由は、運動装置によりカバーセグメントを基礎部又は船舶甲板上で所定の高さで保持することができるためである。この際、この所定の高さを、カバーセグメントが少なくとも部分的に踏面部の上方に位置付けられるように選択することは有利である。それにより、下方に下ろされたカバーセグメントにより、踏面部上にいる作業員の基礎部又は船舶甲板上への落下を防止する保護部を達成することができる。
本発明の別の一視点により、前記運動装置は、カバーが開いた状態において、マグヌスロータの実質的に半径方向へ、該マグヌスロータから、開かれたカバーに向かって踏面部の上方で延在するように構成されている。それにより、下方に下ろされたカバーが後方部として及び/又は運動装置が共同で両側方部として又は各々単独で側方部として、踏面部上に滞在する作業員の落下に対する保護部を形成する。つまり、踏面部上に滞在する作業員へ落下に対して全ての方向で保護部を提供するための所謂作業キャビンが構成される。
本発明の一視点により、前記運動装置は、カバーが閉じた状態において停止装置を用いてロックされる。このことは、この停止機能によりカバーがロックされ、カバーの望まれない下方への移動、即ちカバーの開放を、特にマグヌスロータが使用される船舶の航行する海が荒れている場合に、ロックすることができるので、有利である。更に各カバーセグメントのこの停止機能を用い、カバーセグメントを個々に開く、即ち下方に下ろすことができる。この停止装置は、好ましくは外方からアクセス可能(手の届くこと)であり、簡単に且つ迅速に補助手段や工具を用いることなく例えば90°の回転により操作することができる。
以下、本発明の実施例及び長所を、添付の図面に関連してより詳細に説明する。
第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す斜視図である。 第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す側面図である。 第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す側面詳細図である。 第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す別の側面詳細図である。 第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す別の側面詳細図である。 第1実施例によるマグヌスロータを模式的に示す別の側面詳細図である。 第1実施例によるマグヌスロータを示す側面詳細図である。 第1実施例によるマグヌスロータを示す側面詳細図である。 マグヌスロータを模式的に示す斜視図である。 マグヌスロータを模式的に示す斜視図である。 マグヌスロータの案内ローラのカバーセグメントを模式的に示す簡素化された図である。 案内ローラのカバーセグメントが閉じられているマグヌスロータを示す図である。 案内ローラのカバーセグメントが部分的に開かれているマグヌスロータを示す図である。 マグヌスロータの案内ローラを示す図である。 カバーセグメントが開かれているマグヌスロータの案内ローラを示す図である。 マグヌスロータの上側部分を簡素化して模式的に示す側面図である。 上方から見た場合のマグヌスロータを模式的に示す詳細図である。 上方から見た場合のマグヌスロータの内部を模式的に示す詳細図である。 マグヌスロータの上側部分を簡素化して模式的に示す別の側面図である。
図1は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す斜視図である。マグヌスロータ2は、下側の立設固定部分として支持体4を有する。支持体4は、ベースプレート又は船舶の甲板とすることのできる基礎部(非図示、図9及び10を参照)に取り付けられている。支持部4の周りにはロータ8が配置されている。このロータ8は、好ましくは円筒体として形成されており、該ロータ8が支持体4の周りで共通の中心軸線の周りで回転することができるように支持体4から離間されている。支持体4及びマグヌスロータ2自体は、同様に好ましくは円筒状に形成されている。ロータ8は、その内部においてハブ7を有し、該ハブ7を介し、ロータ8は支承部(軸受部)6を介して支持体4と連結されている。この際、支承部6はハブ7を用いてロータ8を支持する。更にロータ8は、上側端部においてディスク形状のエンドプレート10を有し、該エンドプレート10は、ロータ8の内部空間を水平方向において閉鎖している。この際、マグヌスロータ2の既知の全ての要素は、マグヌスロータ2の中心軸線、即ち回転軸線に対して回転対称に形成されている。
図2は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す側面図(側面から見た図)である。この際、図2は、図1のマグヌスロータ2の要素を示している。
図3は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す側面詳細図(側面から見た詳細図)である。ここでは、マグヌスロータ2の中間部分が詳細として図示されており、該中間部分においてロータ8と支持体4とが支承部6を介して互いに連結されている。この図においてシャフト3は、マグヌスロータ2の中心軸線上で支持体4の内部空間から上方へと突出している。この際、シャフト3は、支承部(ベアリング)6により鉛直方向においては保持されており、水平方向においては、該シャフト3がマグヌスロータ2の中心軸線の周りで回転可能であるように支承(軸受け支持)されている。この実施例においてシャフト3は、支承部6の上方にある該シャフト3の上側端部においてフランジ5をもって終端し、この実施例において該フランジ5は、シャフト3及び支承部6よりも大きな半径方向の直径を有する。このフランジ5には、例えばネジ又はボルト5a、5bを用いてハブ7が固定されている。この際、フランジ5とハブ7との間のこの結合を例えば溶接等に代えて取り外し可能に設けることは、組み立てを容易にするために、そして例えば修理や整備のためにこれらの要素の分解をも可能とするために有利である。またフランジ5とハブ7との間の結合箇所の全てを、溶接のためにアクセス可能(手の届くこと)であるようにすることはできない。
図4は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す別の側面詳細図(側面から見た詳細図)である。図3に関連して説明した要素の他に、図4では、本発明による駆動部の更なる詳細が図示されている。つまり支持体4の内部にはブレーキ(制動器)13aが設けられており、該ブレーキ13aは、シャフト3に作用することができ、即ちシャフト3を制動及び/又は停止させることができる。このことは、例えばブレーキパッド等を用いて半径方向においてシャフト3に作用するブレーキ13aにより実行することができる。更に支持体4の内部にはモータ15が配設されており、該モータ15は、例えば電気モータとすることができる。モータ15は駆動歯車15aを有し、該駆動歯車15aは、歯付きベルト14を介してシャフト3の従動歯車3aと連結されている。両方の歯車15a及び3a並びに歯付きベルト14を介し、モータ15の回転がシャフト3へ伝達される。シャフト3は、支承部6においてマグヌスロータ2の中心軸線の周りで回転可能に支承されており、従ってシャフト3は、モータ15の駆動によりこの中心軸線の周りで回転する。シャフト3は支承部6の上方でフランジ5及びハブ7を介してロータ8と固定的に且つ堅固に連結されているので、シャフト3の回転がロータ8へ伝達される。
図4では、更に張設装置(張力付与装置)15bが図示されている。この張設装置15bは、歯付きベルト14の交換のために必要である。つまりモータ15は、張設装置15bを用い、歯付きベルト14を取り外すために半径方向においてマグヌスロータ2の中心軸線に向かって動かすことができる。それにより歯付きベルト14が弛緩される。この弛緩された状態において歯付きベルト14を歯車15a及び3aから取り外すことができ、新しい歯付きベルト14をこれらの歯車15a及び3aにかけることができる。この緩んだ状態では歯車15a及び3aの間における歯付きベルト14を介した力伝達は可能ではないので、モータ15が張設装置15bを用いて半径方向においてマグヌスロータ2の中心軸線から離れるように動かされる。それにより歯付きベルト14が緊張される。この際、モータ15は、次のようにマグヌスロータ2の中心軸線から半径方向において離れるように動かされ、そして歯付きベルト14はそれに対応して次のように緊張されなくてはならない。即ち、一方では、駆動歯車15aから従動歯車3aへの力伝達が確実に可能であり、即ち歯付きベルト14が歯車15a及び3aの歯部へ確実に係合し、滑り抜けることがないように、そして他方では、歯付きベルト14の緊張の強さが、該歯付きベルト14が切れることなく且つ歯車15a及び3aにかかる負荷も強すぎない程度、即ち歯車15a及び3aには、これらの歯車15a及び3aの変形又は損傷をもたらし得る許容外の力が半径方向において歯付きベルト14により作用しない程度となるようにである。
図5は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す別の側面詳細図(側面から見た詳細図)である。この図では、実質的に図4の要素が示されている。この際、モータ15と、歯付きベルト14と、歯車15a及び3aと、締付装置15bの大部分とは、カバー15cの下に隠されている。この図では、ブレーキ13aがカバー15cの外側に設けられているが、ブレーキ13aを同様にカバー15cの下に隠すこともできる。このカバー15cは、その上面部において開口部を有し、該開口部を通ってシャフト3が通過可能である。更にカバー15cは、半径方向で外側に向かって開口部を有し、該開口部を通って、例えば支持体4と結合状態となるために張設装置15bが通過可能である。この際、カバー15cは、支持体4の内部に滞在することのできる作業員を保護するために用いられ、作業員が、駆動部の可動要素、即ちモータ15、歯車15a及び3a、歯付きベルト14、及びシャフト3の可動要素により怪我を被ることを回避するためのものである。更にカバー15cは、駆動部を汚れ(異物)から保護し、又は駆動部内へ落下し、そこで可動要素の間へ達し、それによりこれらの可動要素を損傷し得る、緩んでとれた部材からも保護する。
図6は、第1実施例によるマグヌスロータ2を模式的に示す別の側面詳細図(側面から見た詳細図)である。ここでは、図4によるマグヌスロータ2の要素が図示されている。即ち図5のカバー15cを伴わない駆動部が図示されている。モータ15の上面部に設けられている留め環18bが追加的に図示されている。支持体4の内面部には留め環18cが設けられている。留め環の代わりに、フックや目穴や角度部材や穴部材等のような他の固定点を設けることもできる。モータ15の留め環18bと支持体4の留め環18cとの間にはワイヤ(ロープ:織糸綱ないし鋼索)18aが設けられており、これらのワイヤ18aは、該ワイヤ18aが一方では撓むことができず且つ周辺に揺動できず、他方では力も吸収しないように、即ちモータ15及び該モータ15と結合された要素、例えば張設装置15bや駆動歯車15aや歯付きベルト14のような要素による重量も吸収しないように緊張されている。この際、これらのワイヤ18a又はそれと比肩可能な固定手段は、モータ15又は張設装置15bの固定が緩んでしまう場合、即ち例えば、マグヌスロータ2内におけるモータ15の回転や歯付きベルト14の回転やシャフト3の回転やロータ8の回転により、モータ15を張設装置15bに固定している又は張設装置15bを支持体4に固定しているネジやボルト等の固定手段が緩んでしまうような振動が励起される場合のために、モータ15及び該モータ15と結合された要素を保持するために用いられる。この際、ワイヤ18aは、該ワイヤ18aがモータ15の落下によりパルス状の衝撃を吸収しないように緊張されている必要があるが、その理由は、該ワイヤ18aは、一定に加えられるモータ15の重量によるよりもそのような突然の負荷によりむしろ切れてしまうためである。
図7は、第1実施例によるマグヌスロータ2を示す側面詳細図(側面から見た詳細図)である。ここでは、これまでの図1〜6の要素が詳細としてカバー15cを伴わずに図示されている。
マグヌスロータ2の本発明による駆動部のモータ15は、支持体4の内部に配設されており、そこで歯車15aを回転駆動する。この歯車15aは、歯付きベルト14を介し、シャフト3の下側領域に配設されている歯車3aと連結されている。従って歯付きベルト14を介し、モータ15の回転が、駆動歯車15aを介してシャフト3の従動歯車3aへ伝達される。即ちモータ15がシャフト3を回転させることになる。この際、歯車15a及び3aの歯数の比率を介し、モータ15とシャフト3との間のギヤ比を規定することができる。更にモータ15から従動歯車3aへのギヤ比を規定するために、モータ15の従動側に変速機を設けることもできる。
シャフト3は、支承部6を通って案内される。この際、支承部6は、該支承部6の一方の部分が支持体4と固定的に且つ堅固に結合されており且つ該支承部6の他方の部分が回転するシャフト3と固定的に且つ堅固に結合されているように、立設固定の支持体4を、シャフト3により駆動されて回転するロータ8と連結している。この際、支承部6は、ころ軸受(ローラベアリング)や玉軸受(ボールベアリング)や転がり軸受(ローリングベアリング)等として設けることができる。この際、支承部6は、シャフト3が、重力に反する、該シャフト3の重量と、フランジ5やハブ7やロータ8のような該シャフト3と結合されている要素の重量とに抗して保持されるように形成されている。更にシャフト3の回転中に発生する半径方向に作用する力は、支承部6により吸収される。マグヌスロータ2の中心軸線の周りでシャフト3は回転可能に支承されており、即ちシャフト3は、マグヌスロータ2の中心軸線の周りで回転することができる。この際、マグヌスロータ2の中心軸線は、マグヌスロータ2の対称軸線を形成し、従ってシャフト3と支持体4とフランジ5と支承部6とハブ7とロータ8の対称軸線をも形成する。シャフト3の周りには、支持体4の周りにおける回転部分の相対運動、即ちシャフト3とフランジ5と支承部6とハブ7とロータ8の相対運動を制動するために或いは停止により阻止するために、支持体4と結合されているブレーキ13aが設けられている。
支承部6の上方においてシャフト3はフランジ5と結合されており、該フランジ5は、シャフト3の部分領域として形成されているか又は別個の要素としてシャフト3と結合されることができる。フランジ5はハブ7と結合されており、該ハブ7はロータ8と結合されている。この際、シャフト3、フランジ5、ハブ7、ロータ8という要素は、互いに固定的に且つ堅固に結合されており、共同で、モータ15により歯付きベルト14を用いて回転駆動される即ち支持体4の周りで稼動時において回転するマグヌスロータ2の回転部分を意味する。
図8は、第1実施例によるマグヌスロータ2を示す側面詳細図(側面から見た詳細図)である。これまでの図1〜7において示された要素の他に、支持体4の内部で該支持体4の下側領域において制御装置16とインバータ装置17とが図示されている。制御装置16は、インバータ装置17とモータ15とマグヌスロータ2の他の要素とを制御する。インバータ装置17は、電気エネルギーをモータ15に供給のために用いられる。この際、モータ15と制御装置16とインバータ装置17とは、マグヌスロータ2又はそのコンポーネントにおける修理又は整備が必要とされる場合に、支持体4と共に取り外され且つ他のマグヌスロータ2と交換されるために、支持体4の内部に設けられている。マグヌスロータ2をモジュール式のコンポーネントとして迅速に且つ簡単に取り外し可能とするために、モータ15、制御装置16、インバータ装置17に対して電流や油や液圧手段や水や圧縮空気等を供給する及び/又は排出するための接続部は、これらの接続部が簡単に且つ迅速に取り外すことができ且つマグヌスロータ2がクレーンを用い、船舶の甲板又はベースプレートのような基礎部20(非図示、図9及び10を参照)から持ち上げることができるように設けられている。
更に図8には、案内ローラ12並びにカバー28a及び28dが図示されている。カバー28a及び28dは、ロータ8の下部の周縁部と案内ローラ12とを覆い、一方では異物が駆動部或いは案内ローラ12へ達することを防止し、他方では操作作業員が(カバーの)開いた状態の回転部分により怪我することを防止する。
図9は、マグヌスロータ2を模式的に示す斜視図である。ここでは、表面が閉じたマグヌスロータ2が図示されており、従って支持体4は図示されていない。この図においてカバー28は閉じたポジションにあり、即ち上方に上げられたポジションで図示されており、従ってカバー28は案内ローラ12を覆っている。ここでは、船舶の甲板又はベースプレートのような基礎部20に固定されているマグヌスロータ2が示されている。
図10は、マグヌスロータ2を模式的に示す斜視図であり、ここではカバー28が開かれた状態にあり、即ち下方に下げられた状態にあり、カバー28のこの状態により、カバー28の下にある案内ローラ12が見えるようになっている。ここでは、船舶の甲板又はベースプレートのような基礎部20に固定されているマグヌスロータ2が示されている。
図11は、マグヌスロータ2の案内ローラ12のカバーセグメント28a〜28hを模式的に示す簡素化された図であり、エンドプレート10を伴わず且つ支持体4と支承部6の図示を伴わない俯瞰図である。マグヌスロータ2の外周部の周りにはカバー(カバーセグメント)28a〜28hが配設されている。この際、カバー28a、28b、28cは、該カバーの下に案内ローラ12が配設されている(開いた状態の)カバーであり、それに対してカバー28d〜28hは、案内ローラ12を覆っている。カバー28のセグメント化により、駆動及び案内システムの個々の部分へのアクセス(手の届くこと)を得るために、毎回全てのカバーを取り外す必要はない。
図12は、案内ローラ12のカバーセグメント28a〜28hが閉じられているマグヌスロータ2を示す図である。ここでは、船舶の甲板又はベースプレートのような基礎部20に固定されているマグヌスロータ2が示されている。
図13は、案内ローラ12のカバーセグメント28a〜28hが部分的に開かれているマグヌスロータ2を示す図である。ここでは、カバーセグメント28a〜28hが開かれており、即ち船舶甲板のような基礎部20の方向へ下方に下げられている。複数の案内ローラ12を見ることができ、これらの各々の案内ローラ12は、各々のカバーセグメント28a〜28hにより覆われて該カバーセグメントの下に位置することになる。
図14は、マグヌスロータ2の案内ローラ12を示す図である。案内ローラ12としては、自動車のタイヤを使用することができる。この際、マグヌスロータ2の運転時の騒音発生を減少させるために溝のないタイヤを使用することができる。案内ローラ12は、マグヌスロータ2の回転軸線と平行に配向されている回転軸線上に取り付けられている。案内ローラ12は、マグヌスロータ2のロータ8の下部の周縁部に設けられている。案内ローラ12は、マグヌスロータ2の全周部にわたって分配されており、遊びのない状態で周部に接している。つまりたとえ、例えば突風により及び比較的高く配設された支承部(例えば図2を参照)により転倒モーメントが発生するとしても、このことがマグヌスロータ2のぐらつき運動をもたらすことはなく、その理由は、案内ローラ12がこのぐらつき運動を確実に防止するためである。それにより、マグヌスロータ2が常に精確な回転を実行することが保証されている。
この案内システムの本質的な長所は、その良好なアクセス性(手の届くこと)とその簡単な構造にある。この際、自動車タイヤを使用した案内ローラ12の構造は、自動車における車輪懸架の構造に対応する。従って案内ローラ12の取り付けの方式は、よく知られており既知であり、それ故、案内ローラ12の交換は、自動車のタイヤ交換の場合と同じ工具が必要とされるだけであるので、極めて簡単に且つそのために特別な訓練や工具を必要とすることなく行なうことができる。
更に、案内ローラ12がマグヌスロータ2の外部にあることは有利である。つまりマグヌスロータ2には、摩損したり損傷されたりする部分が全くないのである。案内ローラ12の交換も、案内ローラ12が外部からアクセス可能であるので、問題なく可能である。同様に整備も、マグヌスロータ2の支持体4の内部に入る必要がないため、目視検査をむしろ運転稼働中に実行することができるので、容易化される。それにより僅かな手間で故障を取り除くことができる。
図15は、カバーセグメント28aが開かれているマグヌスロータ2の案内ローラ12を示す図である。隣接するカバーセグメント28b及び28hは閉じられている。この際、カバーセグメント28aは、案内ローラ12の下方にある踏面部(ステップ面部)29を見ることのできるまで、下方に下げられる。この踏面部29は、案内ローラ12の下方に設けられており、カバーセグメント28aが案内ローラ12の上方に上げられて閉められる場合に、同様にカバーセグメント28aにより覆われる。カバーセグメント28aの上方下方への上げ下げのためには、カバーセグメント28aの両側面部において湾曲部材(リンク部材)30が設けられている。カバーセグメント28aは、2つのレバー31a及び31bを用いて上方に上げられた状態においてロックされる。
図16は、マグヌスロータ2の上側部分を簡素化して模式的に示す側面図(側面から見た図)である。ブレーキ13aとロック装置(まわり止め装置)13bとが示されており、これらは、代替的な可能性として又は共同でも、立設固定の支持体4と、ロータ8との間の相対運動を確実に防止するために設けられている。この際、ブレーキ13aはモータ15又はシャフト3へ作用する。ロック装置13bはロック要素13cを有し、該ロック要素13cはボルト13c等とすることができ、該ボルト13cは、ロータ8の開口部13dを半径方向に通って案内される。
この際、エンドプレート10には開口部10aが設けられており、該開口部10aは、支承部6の上方のロータ8の内部空間をマグヌスロータ2の周辺部と接続している。この開口部10aは、特にマグヌスロータ2の稼動時には概して閉鎖状態とするために、閉鎖可能に構成されている。つまり開口部10aは、ロータ8がブレーキ13a又はロック装置13bによりロックされているロータ8の停止状態においてのみ開放され、それ以外の場合には、特にマグヌスロータ2の稼動中に発生する遠心力による開口部10aの望まれない開放が確実に回避されるように、例えばボルト等による締め付け固定により閉鎖されている。或いは、後続の図17に図示されているように、2つの開口部10a及び10bを設けることもできる。
更にフランジ7には、2つの開口部7a及び7bが設けられている。これらの開口部7a及び7bも、エンドプレート10の開口部10aと同様に、開放することができる。このことは、同様にロータ8が停止してロックされた状態においてのみ可能であり、これらの開口部7a及び7bも、遠心力や他の要因による望まれない開放に対してロックされている。
また内側に位置する支持体4は、2つの固定点(係止点)4a及び4bを有し、これらの固定点4a及び4bは、内側に位置する支持体4の外壁部に設けられている。この際、これらの固定点4a及び4bは、これらの固定点において又はこれらの固定点を通して、例えばワイヤ(ロープ:織糸綱ないし鋼索)のような固定手段をそのものとして、又はフックやシャックルやバックル等を備えたワイヤを固定するために、ピンや留め環や目穴やフック等とすることができる。
開口部7a及び7b並びに固定点4a及び4bは、全てほぼ同じ間隔をもって、即ちマグヌスロータ2の中心軸線、即ち回転軸線に対して実質的に同じ半径をもって配設されている。開口部10aは、半径方向においてこの中心軸線の周りに形成されている。更に開口部7a及び7b、開口部10a、並びに固定点4a及び4bは、各々、ほぼ同じ水平方向平面内に位置し、即ちこれらは、各々、ペアとして、エンドプレート10に対して、又は支承部6に対して、又はベースプレート20に対しても、実質的に同じ鉛直方向間隔をもっている。この水平方向平面内において開口部7a及び7b並びに固定点4a及び4bは、各々、ほぼ180°互いにずらされて配設されており、即ちこれらは、各々、ペアとして、ほぼマグヌスロータ2の中心軸線、即ち回転軸線に関して真直ぐに対向している。(中央)開口部10aは、中心軸線の周りの開口部10aの半径がほぼ開口部7a及び7bの外側縁部の最大間隔に対応するように、或いは中心軸線の周りの開口部10aの半径が半径方向における中心軸線から固定点4a及び4bまでの間隔よりも大きい大きさで選択されているように、形成されている。
この際、両方の開口部7a及び7bは、開口部10aの真下に配設されている。開口部10aに対する開口部7a及び7bのずれは不可能であるが、その理由は、開口部7a及び7b並びに10aは、堅固に互いに結合されている即ち互いに移動することのできない又はずれることのできないロータ8の構成部材に設けられているためである。それに対して固定点4a及び4bは、マグヌスロータ2の立設固定部分として内側に位置する支持体4に設けられており、開口部7a及び7b並びに10aは、マグヌスロータ2の可動部分としてのロータ8に設けられている。それにより可動のロータ8を、固定点4a及び4bが鉛直方向においてロータ8の開口部7a及び7b並びに開口部10aの真下にあることを達成するために、立設固定の支持体4に対して所定のポジションにもたらすことができる。
図16による1つの(中央)開口部10aの代わりに図19による2つの開口部10a及び10bが設けられる場合には、これらの開口部10a及び10bが開口部7a及び7b並びに固定点4a及び4bに関して対応するポジションと方向付け(配向)と許容寸法をとるようにこれらの開口部10a及び10bを設けなくてはならない。
図17は、上方から見た場合のマグヌスロータ2を模式的に示す詳細図である。ここでは、上方から見た図としてエンドプレート10並びにその開口部10aが図示されており、この際、この図において開口部10aは閉鎖されている。
図18は、上方から見た場合のマグヌスロータ2の内部を模式的に示す詳細図である。ここでは、支承部6がマグヌスロータ2の中心軸線の周りに即ち回転軸線の周りに配設されている。半径方向においてこの中心軸線の周りで且つ支承部6の下方には、立設固定の支持体4が配設されている。支持体4上で且つ半径方向において支持体4の周りには、ロータ8が設けられており、該ロータ8は、支承部6を用いて支持体4と連結されており、該支持体4はロータ8を支持している。ロータ8の外殻を支承部6と連結するロータ8のフランジ7には、両方の開口部7a及び7bが設けられている。
図19は、マグヌスロータ2の上側部分を簡素化して模式的に示す別の側面図(側面から見た図)である。この図では、図16による1つの開口部10aの代わりに2つの開口部10a及び10bが設けられている。固定手段として2つのワイヤ11a及び11bが示されており、これらのワイヤ11a及び11bは、内側に位置する支持体4の固定点4a及び4bに固定されている。フランジ7の開口部7a及び7b並びにエンドプレート10の開口部10a及び10bは開かれている。ワイヤ11a及び11bは、固定点4a及び4bから開口部7a及び7bを通り、更に開口部10a及び10bを通ってマグヌスロータ2の外側周辺部へ案内され、そこで例えば横材(トラバース)12aを介してワイヤ12bを用いてクレーンのフック12cに固定されている。この際、ワイヤ11a及び11bは、支持体4の固定点4a及び4bとクレーンの横材12aとの間において緊張されており、即ちワイヤ11a及び11bは、重力方向とは反対方向の力により鉛直方向において緩みのない状態で引っ張られている。
図19のこの状態において、マグヌスロータ2は、ワイヤ11a及び11bにより、例えば、マグヌスロータ2の装備された船舶が接岸している港湾施設のクレーン12a、12b、12cを用いて又は船舶固有のクレーン12a、12b、12cを用いて持ち上げることができる。そのためには、マグヌスロータ2の支持体4と、マグヌスロータ2の基礎部、即ちベースプレート20又は船舶甲板等との間の結合部を解除することが必要である。この際、この結合部は、マグヌスロータ2が、緊張されたワイヤ11a及び11bにより転倒に対して確実に確保されている場合に初めて解除してよいものである。
更に、内側に位置する支持体4とベースプレート20又は船舶との間の別の接続部を、マグヌスロータ2が全体として持ち上げ可能である前に取り外さなくてはならない。つまりモータ15、制御装置16、インバータ装置17に対して電流や油や液圧手段や水や圧縮空気等を供給及び/又は排出するための接続部を、マグヌスロータ2がクレーン12a、12b、12cを用いてベースプレート20又は船舶甲板から持ち上げ可能である前に取り外さなくてはならない。
つまり例えば陸地での整備や修理のためにマグヌスロータ2を他のマグヌスロータ2と交換する又は少なくとも1つのマグヌスロータ2を整備や修理の目的で取り除けるためには、以下の処理が行なわれなくてはならない:
第1ステップにおいて、先ず、回転するマグヌスロータ2がスイッチオフされ、即ち停止状態へともたらされなくてはならない。この際、内側に位置する支持体4の固定点4a及び4bが停止のポジションで鉛直方向においてロータ8の開口部7a及び7b並びに開口部10a及び10bの真下にくるように停止のポジションを選択することが顧慮されなくてはならない。更に、例えばブレーキ13a又はロック装置13b等により、この停止ポジションが保持され且つロータ8が立設固定の支持体4に対してもはや動くことができないことが保証されなくてはならない。
このことは、例えば立設固定の支持体4に配設されており且つモータ15を停止固定させるためにモータ15又はそのシャフト3へ作用することのできるブレーキ13aにより行なうことができる。またこのことは、1つのロック装置13b又は複数のロック装置13bにより行なうこともでき、該ロック装置13bは、例えば、該ロック装置13bにより立設固定の支持体4から半径方向においてロータ8の開口部13dを通って案内することのできるロック要素13cを用い、該ロック装置13bがロータ8をロックするように、立設固定の支持体4に設けられている。この際、ロック要素13cの形状及び許容寸法、例えばボルト13cの直径は、立設固定の支持体4と可動のロータ8との間の相対運動を確実に排除することができるように、ロータ8の開口部13dの形状及び許容寸法に適合(マッチング)されなくてはならない。このことは、一方では、マグヌスロータ2の持ち上げ時には大きな力がワイヤ11a及び11bへ作用し、これらの力が可動のロータ8と立設固定の支持体4との望まれない捩れによりマグヌスロータ2の構成部材へと伝達され、これらの構成部材を損傷させ、特に変形させてしまうことがあるために重要である。また回転によりワイヤ11a及び11bが切断されてしまい、持ち上げられたマグヌスロータ2が落下してしまうこともある。更にマグヌスロータ2の内部にワイヤ11a及び11bを固定する際には、作業員が内部に留まり、特に可動のロータ8と立設固定の支持体4との間の領域において動くことが必要であり、それ故、安全上の理由からロータ8と支持体4との間の相対運動は、確実に排除(阻止)されなくてはならない。
第2ステップにおいて、開口部7a及び7b並びに開口部10a及び10bは開かれ、開口部7a及び7b並びに開口部10a及び10bを閉じていた、例えば蓋や跳ね蓋のような構成部材が、望まれない閉鎖、即ちひとりでに閉まってしまうことに対してロックされる。このロックは、マグヌスロータ2の内部での作業において作業員の安全を確保するために必要である。更に蓋や跳ね蓋が望まれずに閉鎖する或いは倒れて元に戻る又は滑って元に戻ることによりワイヤ11a又は11bが損傷し、緊張状態では切れてしまうことがあり、その際には、持ち上げられたマグヌスロータ2の全荷重が、残されたワイヤ11a又は11bにのしかかることになるだろう。この過負荷により又は第1のワイヤ11a又は11bの切断の衝撃によっても、残された第2のワイヤ11a又は11bも切れてしまい、それによりマグヌスロータ2が落下してしまい、従ってマグヌスロータ2自体が酷く損傷又はむしろ破壊されてしまい、またベースプレート20又は船舶又は港湾施設の基礎部等も損傷又は破壊される可能性がある。またクレーン12a、12b、12cも切断の衝撃により損傷又は破壊される可能性がある。更にそれにより作業員も被害を被る可能性がある。同様に、第1のワイヤ11a又は11bが切断された場合で第2のワイヤ11a又は11bが切れずに全荷重を支持する場合には、第1のワイヤ11a又は11bの切断により、持ち上げられたマグヌスロータ2の横方向の振動が始まってしまい、従って持ち上げられた状態で横方向へ振れるマグヌスロータ2は、同様にベースプレート20、船舶、港湾施設、持ち上げ用のクレーン12a、12b、12c等を損傷又は破壊し、又は周辺部の作業員を怪我させる可能性がある。
第3ステップにおいて、クレーン12a、12b、12cにより、持ち上げ装置12a、12b、12cは、2つのワイヤ11a及び11bを用い、開口部7a及び7b並びに開口部10a及び10bを通って固定点4a及び4bへと下ろされ、そこで確実に固定される。固定点4a及び4bからワイヤ11a及び11bが望まれずに緩む又は切れる場合には、持ち上げられたマグヌスロータ2の周辺部の上述の危険が上述のように発生する可能性があり、それ故、固定点4a及び4bにおけるワイヤ11a及び11bの確実な固定が保証されなくてはならない。
第4ステップにおいて、ワイヤ11a及び11bは引き締められ、即ち緊張されなくてはならない。そのために先ず、持ち上げるべきマグヌスロータ2の内部又はマグヌスロータ2上にもはや作業員がいないことが保証されなくてはならない。更にワイヤ11a及び11bは、これらのワイヤ11a及び11bが撓まず、そしてマグヌスロータ2とその基礎部との間の固定部を解除した場合にマグヌスロータ2の重量をマグヌスロータ2が転倒することなく確実に吸収することができるようにのみ、引き締められなくてはならない。この際、解除されたマグヌスロータ2の転倒によりワイヤ11a及び11bに対して衝撃が与えられないようにワイヤ11a及び11bが引き締められることを特に注意しなくてはならないが、その理由は、正にこのことがワイヤ11a及び11bの切断をもたらすからである。
第5ステップにおいて、支持体4とベースプレート20又は船舶等との間の固定部が解除され、取り外される。引き続き、例えばモータ15や制御装置16やインバータ装置17のエネルギー供給部のような外部からマグヌスロータ2に供給される媒体及びエネルギーの供給又は排出のためのその他の全ての接続部が解除され、取り外される。このことが行なわれると、マグヌスロータ2は、その自重に基づきベースプレート20又は船舶甲板上に立ち、横方向の転倒又はスリップに対してはワイヤ11a及び11bにより確実に保持される。
第6ステップにおいて、マグヌスロータ2は、クレーン12a、12b、12cによりワイヤ11a及び11bを用いて持ち上げられ、ずらすことができ、即ちベースプレート20又は船舶甲板から取り除けることができる。その後、マグヌスロータ2は、他のベースプレート等に置かれ、そこで固定手段を用いてロックすることができる。この際、マグヌスロータ2は、本発明により全システムとして、即ち支持体4の内部に設けられているモータ15、制御装置16、インバータ装置17と共に取り除けられる。このことは、マグヌスロータ2の取り除けを、本発明により、マグヌスロータ2のシステムの変更を伴わず、即ち例えば回転部分8、内側に位置する支持体4、モータ15、制御装置16、インバータ装置17のような個々のコンポーネントを互いに分解することなく、実行することができることを意味する。このことは、これらのコンポーネントが互いに調整されており且つこの調整がマグヌスロータ2を全体として交換することにより維持することができ、即ちこの調整が変更されないので、有利である。
2つのマグヌスロータ2の互いの交換を実行するためには、第2のマグヌスロータ2が、取り除かれた第1のマグヌスロータ2の位置へ搬送されなくてはならない。このことは、この第2のマグヌスロータ2のために上述のステップを逆に行なうことにより達成される。
そして取り除かれた第1のマグヌスロータ2は、例えば陸地において適切な整備及び修理装置において整備又は修復又は新品交換することができる。この際、これらの措置を第1にはマグヌスロータ2の組み立てられた状態において揺れのある船舶上で実行するのではなく、第2にはそのために設備されている装置において実行することは有利である。つまり船舶の運動は、港内においてもそうであるが、マグヌスロータ2における作業を困難なものとし、遅らせてしまう。更にそのためには、作業員と作業員の工具と材料と特に交換部品とが、船舶の滞在する該当の港において用意されなくてならないだろう。また組み立てられた即ち稼動可能状態にあるマグヌスロータ2においては、全ての領域及び構成部材がアクセス可能(手の届くこと)というわけではない。更にその際には支承部6の内部が天候状況にさらされることになり、このことは、支承部6の修理又は整備にとって良いとは言えないだろう。また、かなり大がかりな手間をもってのみ搬送することのできる交換部品も必要となるだろう。
従って、マグヌスロータ2が全体として取り除け可能であることは有利である。つまり船舶は、早速第2のマグヌスロータ2で装備することができ、再び出港することができ、それに対し、交換された第1のマグヌスロータ2は、港において整備及び修理装置に留まることになる。つまり船舶の整備又は修理に起因する停泊期間を回避することができ、それにより船舶の経済性を改善することができる。更に、交換された第1のマグヌスロータ2は、適切な整備及び修理装置において、船舶上に組み立てられた状態でこれらの措置を実行する場合よりも、より簡単により良くより迅速に且つより有利に整備又は修復することができる。またこの際、全マグヌスロータ2をシステムとして、即ちモータ15、制御装置16、インバータ装置17という支持体4の内部に設けられたコンポーネントと共に取り除け或いは交換することも有利であるが、その理由は、各マグヌスロータ2の機械的なコンポーネントも電気的なコンポーネントも互いに調整されており、そして個々のコンポーネントの交換が、該交換が特に支持体4の内部におけるそれらの配置構成に基づきそもそも可能な場合においてであるが、この調整を帳消しにしてしまい、交換の後に部分的には極めて手間のかかる新たな調整が必要となるためである。
本発明の思想は、マグヌスロータの底部には設けられていないマグヌスロータの駆動部に関するもので、半分程度の高さにあり、外部ではなく内部にある駆動部に関するものである。この駆動部は、ベルト駆動機構を有する。
本発明は、同様に、船舶の甲板上の少なくとも1つの(好ましくは4つの)マグヌスロータを備えた船舶(貨物船)に関する。
2 マグヌスロータ
3 シャフト
3a 従動歯車
4 支持体
4a 固定点
4b 固定点
5 フランジ
5a ネジ、ボルト
5b ネジ、ボルト
6 支承部(軸受部)
7 ハブ(フランジ)
7a 開口部
7b 開口部
8 ロータ
10 エンドプレート
10a 開口部
10b 開口部
11a ワイヤ
11b ワイヤ
12 案内ローラ
12a (クレーンの)横材(トラバース)
12b (クレーンの)ワイヤ
12c (クレーンの)フック
13a ブレーキ(制動器)
13b ロック装置(まわり止め装置)
13c ロック要素
13d 開口部
14 歯付きベルト
15 モータ
15a 駆動歯車
15b 張設装置(張力付与装置)
15c カバー
16 制御装置
17 インバータ装置
18a ワイヤ
18b 留め環
18c 留め環
20 基礎部
28a〜h カバー(カバーセグメント)
29 踏面部(ステップ面部)
30 湾曲部材(リンク部材)
31a レバー
31b レバー
上記課題は、本発明により、請求項1に記載の特徴を有するマグヌスロータにより、並びに請求項13に記載の特徴を有する船舶、特に貨物船により解決される。
即ち、本発明の第1の視点により、マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを該支持体上で支持する支承部と、該支承部を通して配設されており且つ該支承部の上方で該ロータと連結されているシャフトと、前記支持体の内部に配設されており且つ前記シャフトを回転駆動するモータとを有することを特徴とするマグヌスロータが提供される。
また、本発明の第2の視点により、少なくとも1つの前記マグヌスロータを有することを特徴とする船舶が提供される。
有利な展開形態は、下位請求項に記載されている。尚、本願の特許請求の範囲に付記されている図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
また、本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)マグヌスロータが、該マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを該支持体上で支持する支承部と、該支承部を通して配設されており且つ該支承部の上方で該ロータと連結されているシャフトと、前記支持体の内部に配設されており且つ前記シャフトを回転駆動するモータとを有すること。
(形態2)前記モータは、歯車を有し、前記シャフトは、歯車を有し、前記モータの前記歯車は、歯付きベルトを回転駆動し、該歯付きベルトは、前記歯車を介して前記シャフトを回転駆動することが好ましい。
(形態3)前記モータは、張設装置上に設けられており、該張設装置は、半径方向において摺動可能に前記支持体と結合されていることが好ましい。
(形態4)該マグヌスロータが、前記モータ及び/又は前記歯車及び/又は前記歯付きベルト及び/又は前記歯車及び/又は前記支持体の内部に配設された前記シャフトの部分を、少なくとも側方及び上方及び半径方向において閉鎖するハウジングを更に有することが好ましい。
(形態5)前記モータは、その上面部において少なくとも1つの固定点を有し、前記支持体は、その内面部において前記モータの上方に少なくとも1つの固定点を有し、前記モータの前記固定点と前記支持体の前記固定点との間には、前記モータの重量を前記モータの前記固定点を介して前記支持体の前記固定点へ伝達するために固定手段が設けられていることが好ましい。
(形態6)該マグヌスロータが、前記シャフトの上側端部において前記支承部の上方に設けられているシャフト固定装置と、該シャフト固定装置を前記ロータと連結させるロータ固定装置とを有することが好ましい。
(形態7)該マグヌスロータが、該マグヌスロータの下側の外周部に配設されており該マグヌスロータに遊びのない状態で接する案内ローラと、該案内ローラの下方に配設されている踏面部と、該案内ローラと該踏面部とを覆うカバーとを更に有し、該カバーは、開かれた状態において、該案内ローラと該踏面部とを、作業員が該踏面部上で該案内ローラにおける作業を行なえるように開放していることが好ましい。
(形態8)前記踏面部は、該マグヌスロータが固定されているベースプレート又は船舶甲板等の一部として形成されていることが好ましい。
(形態9)前記踏面部には、表面部が設けられており、又は該表面部は、前記踏面部上でのスリップを防止するためにコーティングされていることが好ましい。
(形態10)前記カバーは、前記カバーを開いた状態で前記踏面部の上方に鉛直方向の高さをもって保持するように構成されている運動装置を有することが好ましい。
(形態11)前記運動装置は、前記カバーが開いた状態において、該マグヌスロータの実質的に半径方向へ、該マグヌスロータから、開かれた前記カバーに向かって前記踏面部の上方で延在するように構成されていることが好ましい。
(形態12)前記運動装置は、前記カバーが閉じた状態において停止装置を用いてロックされることが好ましい。
(形態13)船舶、特に貨物船が、少なくとも1つの前記マグヌスロータを有すること。

Claims (14)

  1. マグヌスロータ(2)の内部に配設されている支持体(4)と、
    該マグヌスロータ(2)の稼動時に該支持体(4)の周りで回転するロータ(8)と、
    該ロータ(8)を該支持体(4)上で支持する支承部(6)と、
    該支承部(6)を通して配設されており且つ該支承部(6)の上方で該ロータ(8)と連結されているシャフト(3)とを有すること
    を特徴とするマグヌスロータ。
  2. 前記支持体(4)の内部に配設されており且つ前記シャフト(3)を回転駆動するモータ(15)を更に有すること
    を特徴とする、請求項1に記載のマグヌスロータ。
  3. 前記モータ(15)は、歯車(15a)を有し、
    前記シャフト(3)は、歯車(3a)を有し、
    前記モータ(15)の前記歯車(15a)は、歯付きベルト(14)を回転駆動し、該歯付きベルト(14)は、前記歯車(3a)を介して前記シャフト(3)を回転駆動すること
    を特徴とする、請求項2に記載のマグヌスロータ。
  4. 前記モータ(15)は、張設装置(15b)上に設けられており、
    該張設装置(15b)は、半径方向において摺動可能に前記支持体(4)と結合されていること
    を特徴とする、請求項3に記載のマグヌスロータ。
  5. 前記モータ(15)及び/又は前記歯車(15a)及び/又は前記歯付きベルト(14)及び/又は前記歯車(3a)及び/又は前記支持体(4)の内部に配設された前記シャフト(3)の部分を、少なくとも側方及び上方及び半径方向において閉鎖するハウジング(15c)を更に有すること
    を特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  6. 前記モータ(15)は、その上面部において少なくとも1つの固定点(18b)を有し、
    前記支持体(4)は、その内面部において前記モータ(15)の上方に少なくとも1つの固定点(18c)を有し、
    前記モータ(15)の前記固定点(18b)と前記支持体(4)の前記固定点(18c)との間には、前記モータ(15)の重量を前記モータ(15)の前記固定点(18b)を介して前記支持体(4)の前記固定点(18c)へ伝達するために固定手段(18a)が設けられていること
    を特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  7. 前記シャフト(3)の上側端部において前記支承部(6)の上方に設けられているシャフト固定装置(5)と、
    該シャフト固定装置(5)を前記ロータ(8)と連結させるロータ固定装置(7)とを有すること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  8. 該マグヌスロータ(2)の下側の外周部に配設されており該マグヌスロータ(2)に遊びのない状態で接する案内ローラ(12)と、
    該案内ローラ(12)の下方に配設されている踏面部(29)と、
    該案内ローラ(12)と該踏面部(29)とを覆うカバー(28a〜28h)とを更に有し、
    該カバー(28a〜28h)は、開かれた状態において、該案内ローラ(12)と該踏面部(29)とを、作業員が該踏面部(29)上で該案内ローラ(12)における作業を行なえるように開放していること
    を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  9. 前記踏面部(29)は、該マグヌスロータ(2)が固定されているベースプレート又は船舶甲板等の一部として形成されていること
    を特徴とする、請求項8に記載のマグヌスロータ。
  10. 前記踏面部(29)には、表面部が設けられており、又は該表面部は、前記踏面部(29)上でのスリップを防止するためにコーティングされていること
    を特徴とする、請求項8又は9に記載のマグヌスロータ。
  11. 前記カバー(28a〜28h)は、前記カバー(28a〜28h)を開いた状態で前記踏面部(29)の上方に鉛直方向の高さをもって保持するように構成されている運動装置(30)を有すること
    を特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  12. 前記運動装置(30)は、前記カバー(28a〜28h)が開いた状態において、該マグヌスロータ(2)の実質的に半径方向へ、該マグヌスロータ(2)から、開かれた前記カバー(28a〜28h)に向かって前記踏面部(29)の上方で延在するように構成されていること
    を特徴とする、請求項8〜11のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  13. 前記運動装置(30)は、前記カバー(28a〜28h)が閉じた状態において停止装置(31a、31b)を用いてロックされること
    を特徴とする、請求項8〜12のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の少なくとも1つのマグヌスロータ(2)を有すること
    を特徴とする船舶、特に貨物船。
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