JP5537738B2 - マグヌスロータ - Google Patents

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Description

本発明は、マグヌスロータに関する。
マグヌスロータは、フレットナーロータとも、セールロータとも称される。
マグヌスロータ(Magnus-Rotor)は、従来技術において既知である。特に船舶駆動部としてマグヌスロータは、フレットナーロータ(Flettner-Rotor)との概念でも知られており、下記非特許文献1では、そのようなフレットナーロータ又はマグヌスロータを用いた船舶の装備について記載されている。
この際、既知のマグヌスロータは、マグヌスロータの回転と、船舶に対して出来るだけ横方向から当たる風力の作用とにより推進力を発生させるために、船舶において使用されるということで共通している。この際、いつもマグヌスロータの稼動について検討が成され、即ちマグヌスロータがその稼動において果たすこのできる推進力について検討が成されている。
一般的な従来技術として、下記特許文献1〜4並びに下記非特許文献2、3が挙げられる。
DE 10 2006 025 732 B4 US 1,632,322 A DE 10 2005 028 447 B4 DE 10 2007 003 779 A1
「帆走機械(Die Segelmaschine)」、クラウス・デー・ヴァーグナー(Klaus D. Wagner)著、エルンスト・カーベル出版有限会社(Ernst Kabel Verlag GmbH)、ハンブルク、1991年 「フレットナー・スピンス・アゲイン(Flettner spins again)」、シップ・アンド・ボート・インターナショナル(Ship & Boat International)、7月/8月号、1985年、41, 42 頁 ヴァーグナー、クラウス・デー(WAGNER, Claus D.)著、「帆走機械(Die Segelmaschine)」、ハンブルク、エルンスト・カーベル出版有限会社(Ernst Kabel Verlag GmbH)、1991年、85, 156-159 頁、ISBN 3-8225-0158-1
本発明の基礎を成す課題は、マグヌスロータを備えた船舶、特に貨物船における経済性を改善することである。
上記課題は、本発明により、請求項1に記載の特徴を有するマグヌスロータにより、請求項12に記載の特徴を有する船舶、特に貨物船により、並びに請求項13に記載の特徴を有する方法により解決される。
即ち、本発明の第1の視点により、マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを水平方向において閉鎖するプレートと、該ロータを該支持体上で支持する支承部とを有し、該ロータは、該プレートにおいて少なくとも1つの開口部を有し、該支持体は、少なくとも1つの固定手段と少なくとも1つの持ち上げ装置とを用いて該マグヌスロータを持ち上げるための少なくとも1つの固定点を有することを特徴とするマグヌスロータが提供される。
また、本発明の第2の視点により、前記マグヌスロータを有することを特徴とする船舶が提供される。
更に、本発明の第3の視点により、マグヌスロータを持ち上げるための方法であって、
以下のステップ、即ち、
マグヌスロータの停止状態において、該マグヌスロータのロータの水平方向のプレートの1つの開口部又は複数の開口部と、該マグヌスロータの該ロータの1つの開口部又は複数の開口部と、該マグヌスロータの支持体の1つの固定点又は複数の固定点とを、鉛直方向において互いに向き合うように配向するステップ、
前記水平方向のプレートの前記1つの開口部又は前記複数の開口部と、前記ロータの前記1つの開口部又は前記複数の開口部とを開放するステップ、
前記支持体の前記1つの固定点又は前記複数の固定点と、持ち上げ装置とに、固定手段を固定するステップ、
前記固定手段を、前記ロータの開放された前記1つの開口部又は開放された前記複数の開口部と、前記水平方向のプレートの開放された前記1つの開口部又は開放された前記複数の開口部とを通して案内することにより、該マグヌスロータの上方且つ外方にある持ち上げ装置に前記固定手段を固定するステップ、
前記支持体と該マグヌスロータの基礎部との結合保持手段を解除するステップ、及び、
前記固定手段と前記持ち上げ装置とを用いて前記基礎部から該マグヌスロータを持ち上げるステップ
を含むことを特徴とする方法が提供される。
有利な展開形態は、下位請求項に記載されている。尚、本願の特許請求の範囲に付記されている図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
また、本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)マグヌスロータが、該マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを水平方向において閉鎖するプレートと、該ロータを該支持体上で支持する支承部とを有し、該ロータは、該プレートにおいて少なくとも1つの開口部を有し、該支持体は、少なくとも1つの固定手段と少なくとも1つの持ち上げ装置とを用いて該マグヌスロータを持ち上げるための少なくとも1つの固定点を有すること。
(形態2)前記ロータは、前記プレートにおいて少なくとも2つの開口部を有し、前記支持体は、少なくとも2つの固定点を有することが好ましい。
(形態3)前記ロータは、前記ロータを前記支承部と連結している領域において少なくとも1つの開口部或いは少なくとも2つの開口部を有することが好ましい。
(形態4)前記プレートの前記1つの開口部或いは前記2つの開口部と、前記支持体の前記1つの固定点或いは前記2つの固定点とを、実質的に鉛直方向において互いに対向するように配置することができることが好ましい。
(形態5)前記プレートの前記1つの開口部と、前記ロータの前記1つの開口部と、前記支持体の前記1つの固定点とは、或いは前記プレートの前記2つの開口部の各々と、前記ロータの前記2つの開口部の各々と、前記支持体の前記2つの固定点の各々とは、該マグヌスロータの鉛直方向の回転軸線から実質的に同じ間隔をもって配設されていることが好ましい。
(形態6)前記プレートの前記2つの開口部と、前記ロータの前記2つの開口部と、前記支持体の前記2つの固定点とは、各々、該マグヌスロータの鉛直方向の回転軸線の周りで互いに実質的に180°の水平方向間隔をもって配設されていることが好ましい。
(形態7)前記支持体は、前記支持体と前記ロータとの間の相対運動を防止するために、停止装置を有することが好ましい。
(形態8)前記停止装置は、前記ロータの駆動部へ作用することのできるブレーキ装置であることが好ましい。
(形態9)前記停止装置は、前記ロータにおける開口部へ半径方向において係合することのできる停止手段を備えたロック装置であることが好ましい。
(形態10)前記支持体は、前記ロータを駆動するための駆動部と、該駆動部に電気エネルギーを供給するためのインバータ装置と、該駆動部及び/又は該インバータ装置を制御するための制御装置とを有することが好ましい。
(形態11)前記少なくとも1つの固定点の各々には固定手段が設けられており、該固定手段は、鉛直方向において互いに対向するように配向された、前記プレートの前記少なくとも1つの開口部及び前記ロータの前記少なくとも1つの開口部の各々を通り、前記支持体の前記少なくとも1つの固定点の各々から前記プレートを通って案内され、該マグヌスロータは、該固定手段及び持ち上げ装置を用いて持ち上げることができることが好ましい。
(形態12)船舶、特に貨物船が、前記マグヌスロータを有すること。
(形態13)マグヌスロータを持ち上げるための方法であって、
以下のステップ、即ち、
マグヌスロータの停止状態において、該マグヌスロータのロータの水平方向のプレートの1つの開口部又は複数の開口部と、該マグヌスロータの該ロータの1つの開口部又は複数の開口部と、該マグヌスロータの支持体の1つの固定点又は複数の固定点とを、鉛直方向において互いに向き合うように配向するステップ、
前記水平方向のプレートの前記1つの開口部又は前記複数の開口部と、前記ロータの前記1つの開口部又は前記複数の開口部とを開放するステップ、
前記支持体の前記1つの固定点又は前記複数の固定点と、持ち上げ装置とに、固定手段を固定するステップ、
前記固定手段を、前記ロータの開放された前記1つの開口部又は開放された前記複数の開口部と、前記水平方向のプレートの開放された前記1つの開口部又は開放された前記複数の開口部とを通して案内することにより、該マグヌスロータの上方且つ外方にある持ち上げ装置に前記固定手段を固定するステップ、
前記支持体と該マグヌスロータの基礎部との結合保持手段を解除するステップ、及び、
前記固定手段と前記持ち上げ装置とを用いて前記基礎部から該マグヌスロータを持ち上げるステップ
を含むこと。
従って、マグヌスロータの内部に配設されている支持体と、該マグヌスロータの稼動時に該支持体の周りで回転するロータと、該ロータを水平方向において閉鎖するプレートと、該ロータを該支持体上で支持する支承部(軸受部)とを有するマグヌスロータが設けられる。この際、該ロータは、該プレートにおいて少なくとも1つの開口部を有する。更に該支持体は、少なくとも1つの固定手段と少なくとも1つの持ち上げ装置とを用いてマグヌスロータを持ち上げるための少なくとも1つの固定点を有する。
それにより、クレーン等のような持ち上げ装置を用いてマグヌスロータを取り除け且つ別のマグヌスロータと交換するために、持ち上げ装置をマグヌスロータに固定(係止)することが可能とされる。このようにして、船舶は第2のマグヌスロータを用いてその稼動を継続することができ、それに対し、交換された第1のマグヌスロータは陸地において整備又は修復されるので、整備又は修復に基づき船舶を使用することのできない時間が最低限にされる。
この際、マグヌスロータが鉛直方向において本発明による開口部及び固定点により持ち上げ可能であることは有利であるが、その理由は、それによりマグヌスロータのロータの外殻が作業により又は特に引張力及び圧縮力により影響されず、従って可能な限り変更又は損傷されないためである。つまりこの外殻は、その空気力学的な特性に基づきマグヌスロータにより発生される推進力にとって重要なためである。
更に、マグヌスロータの支持体に固定点を設けることは有利であるが、その理由は、マグヌスロータの敏感なロータ、即ちマグヌスロータの外殻が、従って損傷されず、マグヌスロータの持ち上げ時には、外殻の形状を歪め、それによりその空気力学的な特性を損傷することになりうる引張力をもって負荷を受けることもないためである。
本発明の一視点により、ロータは、プレートに少なくとも2つの開口部を有し、支持体は、少なくとも2つの固定点(係止点)を有する。それによりマグヌスロータの持ち上げ時に加わる荷重を2つの係止点へ分配することができる。
本発明の他の一視点により、ロータは、該ロータを支承部と連結している領域において少なくとも1つの開口部或いは少なくとも2つの開口部を有する。それにより支承部とマグヌスロータのロータとの間の連結部を、マグヌスロータの内部における空気渦形成を回避するために、連続する面部として構成することができる。この連結部において適切な開口部を本発明により設けることで、固定手段をこれらの開口部を通して案内可能とするために、マグヌスロータのロータの水平方向のプレートの開口部を介した支持体の固定点へのアクセスを行なうことができる。
本発明の一視点により、プレートの1つの開口部或いは2つの開口部と、支持体の1つの固定点或いは2つの固定点とを、実質的に鉛直方向において互いに対向するように配置することができる。それによりマグヌスロータのロータを、マグヌスロータの上方且つ外方に配設されたクレーンのような持ち上げ装置が鉛直方向において支持体の固定点へのアクセスを得ることができるように、回転させて位置決めすることができる。
本発明の別の一視点により、プレートの1つの開口部と、ロータの1つの開口部と、支持体の1つの固定点とは、或いはプレートの2つの開口部の各々と、ロータの2つの開口部の各々と、支持体の2つの固定点の各々とは、マグヌスロータの鉛直方向の回転軸線から(半径方向において)実質的に同じ間隔をもって配設されている。それによりマグヌスロータの持ち上げ時の荷重分配(荷重分布)が、持ち上げ時の転倒を回避するために、均等に行なわれる。
本発明の一視点により、プレートの2つの開口部と、ロータの2つの開口部と、支持体の2つの固定点とは、各々、マグヌスロータの鉛直方向の回転軸線の周りで互いに実質的に180°の水平方向間隔をもって配設されている。このことは、それによりマグヌスロータの持ち上げ時には、マグヌスロータの実質的に回転対称の構造によりその重心点も置かれるマグヌスロータの中心軸線の周りで固定点に対する均等な荷重分配が達成されるので、有利であり、従って持ち上げ時における転倒が回避される。
本発明の一視点により、支持体は、該支持体とロータとの間の相対運動を防止するために、停止装置を有する。このことは一方では、固定手段を取り付けるためにロータの内部に入らなくてはならない作業員の安全を確保するために必要である。更にマグヌスロータの持ち上げ時にも、回転による固定手段の切断を防止するために、支持体に対するロータの回転は必ず回避されなくてはならない。
本発明の別の一視点により、停止装置は、ロータの駆動部へ作用することのできるブレーキ装置である。それにより、マグヌスロータの稼動時には支持体に対するロータの回転を生じさせる駆動部へ、ブレーキにより直接的に作用を及ぼすことができる。つまり駆動部へ制動作用を及ぼすことができ、それによりブレーキを省スペースで直接的に回転運動源に設けることができる。更に駆動部のためのブレーキ、特に駆動軸のためのブレーキは、既知であり且つ低コストで入手可能である。
本発明の一視点により、停止装置は、ロータにおける開口部へ半径方向において係合することのできる停止手段を備えたロック装置である。それにより、ロータの開口部への半径方向における停止手段の係合により簡単な手段で確実な停止機能を達成することができるので、簡単で且つ信頼性のある停止機能が達成される。更にこの形式の停止機能は、開口部へ係合する停止手段を外部から見ることができ、つまりロータが支持体に対する相対運動に対してロックされているか否かを外部から簡単な目視検査により確認することができるので、有利である。
本発明の別の一視点により、支持体は、ロータを駆動するための駆動部と、該駆動部に電気エネルギーを供給するためのインバータ装置と、該駆動部及び/又は該インバータ装置を制御するための制御装置とを有する。このようにしてマグヌスロータの本質的なコンポーネントが支持体に例えばその内部に設けられる。それによりマグヌスロータは、閉じたシステムとして、即ち独立した完全システムとして、本質的な変更を伴わずに交換することのできる1つのモジュールを意味する。従って、マグヌスロータの個々のコンポーネントが機械的なコンポーネントも電気的なコンポーネントも互いに調整されているので、マグヌスロータは全体として交換される。この完全交換により、システムとしてマグヌスロータが変更されるのではなく、全体として交換及び整備ないし修復、即ち修理が可能となっている。
本発明の別の一視点により、少なくとも1つの固定点の各々には固定手段が設けられており、該固定手段は、鉛直方向において互いに対向するように配向された、プレートの少なくとも1つの開口部及びロータの少なくとも1つの開口部の各々を通り、支持体の少なくとも1つの固定点の各々からプレートを通って案内され、この際、マグヌスロータは固定手段を用いて持ち上げることができる。このようにしてマグヌスロータの持ち上げが実行される。
以下、本発明の実施例及び長所を、添付の図面に関連してより詳細に説明する。
マグヌスロータを模式的に示す斜視図である。 マグヌスロータを簡素化して模式的に示す側面図である。 マグヌスロータを模式的に示す詳細側面図である。 マグヌスロータの上側部分を簡素化して模式的に示す側面図である。 上方から見た場合のマグヌスロータを模式的に示す詳細図である。 上方から見た場合のマグヌスロータの内部を模式的に示す詳細図である。 マグヌスロータの上側部分を簡素化して模式的に示す別の側面図である。
図1は、マグヌスロータ2を模式的に示す斜視図である。マグヌスロータ2は、ロータ8として上側の回転部分と、支持体4として下側の立設固定部分とを有し、これらは、支承部(軸受部)6を介して互いに連結されている。ロータ8は、好ましくは円筒状に形成されている。ロータ8の上側端部においてロータ8には、エンドプレート10が装着されている。マグヌスロータ2の支持体4は、ボルト又はネジ(結合保持手段)9を介してベースプレート20に固定されている。マグヌスロータ2が例えば船舶甲板等に装着されているのであれば、ベースプレート20が船舶甲板等自体により形成されるので、支持体4を固定するための対応のベースプレート20は不必要である。この際、支持体4は、マグヌスロータ2の内部に配設されている。ロータ8は、支持体4上で支承部6を介して回転する。この支承部6は、既知の転がり軸受(ローリングベアリング;ローラベアリング)又は軸受(ベアリング)の他の適切な各実施形とすることができる。
図2は、マグヌスロータ2を簡素化して模式的に示す側面図である。支持体4の内部には、ロータ8を駆動する即ち回転させるためのモータ15と、該モータ15を制御するための制御装置16と、該モータ15に給電するためのインバータ装置17とが設けられている。これらは、支持体4の内部に設けられている。マグヌスロータ2は、図1に示されて説明されたように、ボルト又はネジ9を用いてベースプレート20又は船舶甲板等に取り付けられており、内側に位置する支持体4と、支承部6と、ロータ8と、エンドプレート10とを有する。
図3は、マグヌスロータ2を模式的に示す詳細側面図である。ここでは、図1及び2の要素は同じ符号で示されており、上述されている。この際、ロータ8のモータ15は、立設固定の支持体4の上側領域に配設されており、従ってモータ15のシャフト15aが支承部6を通って案内される。
図4は、マグヌスロータ2の上側部分を簡素化して模式的に示す側面図である。この簡素化して模式的に示す側面図においてマグヌスロータ2は、ベースプレート20等並びにボルト又はネジ9を伴わずに示されている。更にブレーキ(制動器)5a並びにロック装置(まわり止め装置)5bが示されており、これらの両方は、代替的な可能性として又は共同でも、立設固定の支持体4と、回転部分のロータ8との間の相対運動を確実に防止するために設けられている。この際、ブレーキ5aはモータ15へ作用する。ロック装置5bはロック要素5cを有し、該ロック要素5cはボルト5c等とすることができ、該ボルト5cは、ロータ8の開口部5dを半径方向に通って案内される。
この際、本発明により、エンドプレート10には開口部10aが設けられており、該開口部10aは、支承部6の上方のロータ8の内部空間をマグヌスロータ2の周辺部と接続している。この開口部10aは、特にマグヌスロータ2の稼動時には概して閉鎖状態とするために、閉鎖可能に構成されている。つまり開口部10aは、ロータ8がブレーキ5a又はロック装置5bによりロックされているロータ8の停止状態においてのみ開放され、それ以外の場合には、特にマグヌスロータ2の稼動中に発生する遠心力による開口部10aの望まれない開放が確実に回避されるように、例えばボルト等による締め付け固定により閉鎖されている。或いは、後続の図7に図示されているように、2つの開口部10a及び10bを設けることもできる。
更に本発明により、ロータ8の外壁部を支承部6と連結するロータ8の(連結)部分には、2つの開口部8a及び8bが設けられている。これらの開口部8a及び8bも、エンドプレート10の開口部10aと同様に、開放することができる。このことは、同様にロータ8が停止してロックされた状態においてのみ可能であり、これらの開口部8a及び8bも、遠心力や他の要因による望まれない開放に対してロックされている。
また内側に位置する支持体4は、2つの固定点(係止点)4a及び4bを有し、これらの固定点4a及び4bは、内側に位置する支持体4の外壁部に設けられている。この際、これらの固定点4a及び4bは、これらの固定点において又はこれらの固定点を通して、例えばワイヤ(ロープ:織糸綱ないし鋼索)のような固定手段をそのものとして、又はフックやシャックルやバックル等を備えたワイヤを固定するために、ピンや留め環や目穴やフック等とすることができる。
開口部8a及び8b並びに固定点4a及び4bは、全てほぼ同じ間隔をもって、即ちマグヌスロータ2の中心軸線、即ち回転軸線に対して実質的に同じ半径をもって配設されている。(中央)開口部10aは、半径方向においてこの中心軸線の周りに形成されている。更に開口部8a及び8b、開口部10a、並びに固定点4a及び4bは、各々、ほぼ同じ水平方向平面内に位置し、即ちこれらは、各々、ペアとして、エンドプレート10に対して、又は支承部6に対して、又はベースプレート20に対しても、実質的に同じ鉛直方向間隔をもっている。この水平方向平面内において開口部8a及び8b並びに固定点4a及び4bは、各々、ほぼ180°互いにずらされて配設されており、即ちこれらは、各々、ペアとして、ほぼマグヌスロータ2の中心軸線、即ち回転軸線に関して真直ぐに対向している。開口部10aは、中心軸線の周りの開口部10aの半径がほぼ開口部8a及び8bの外側縁部の最大間隔に対応するように、或いは中心軸線の周りの開口部10aの半径が半径方向における中心軸線から固定点4a及び4bまでの間隔よりも大きい大きさで選択されているように、形成されている。
この際、両方の開口部8a及び8bは、開口部10aの真下に配設されている。開口部10aに対する開口部8a及び8bのずれは不可能であるが、その理由は、開口部8a及び8b並びに10aは、堅固に互いに結合されている即ち互いに移動することのできない又はずれることのできないロータ8の構成部材に設けられているためである。それに対して固定点4a及び4bは、マグヌスロータ2の立設固定部分として内側に位置する支持体4に設けられており、開口部8a及び8b並びに10aは、マグヌスロータ2の回転部分としてのロータ8に設けられている。それによりロータ8を、固定点4a及び4bが鉛直方向においてロータ8の開口部8a及び8b並びに開口部10aの真下にあることを達成するために、立設固定の支持体4に対して所定のポジションにもたらすことができる。
図4による1つの開口部10aの代わりに図7による2つの開口部10a及び10bが設けられる場合には、これらの開口部10a及び10bが開口部8a及び8b並びに固定点4a及び4bに関して対応するポジションと方向付け(配向)と許容寸法をとるようにこれらの開口部10a及び10bを設けなくてはならない。
図5は、上方から見た場合のマグヌスロータ2を模式的に示す詳細図である。ここでは、上方から見た図としてエンドプレート10並びにその(中央)開口部10aが図示されており、この際、この図において開口部10aは閉鎖されている。
図6は、上方から見た場合のマグヌスロータ2の内部を模式的に示す詳細図である。ここでは、支承部6がマグヌスロータ2の中心軸線の周りに即ち回転軸線の周りに配設されている。半径方向においてこの中心軸線の周りで且つ支承部6の下方には、立設固定の支持体4が配設されている。支持体4上で且つ半径方向において支持体4の周りには、ロータ8が設けられており、該ロータ8は、支承部6を用いて支持体4と連結されており、該支持体4はロータ8を支持している。ロータ8の外殻を支承部6と連結するロータ8の(連結)部分には、両方の開口部8a及び8bが設けられている。
図7は、マグヌスロータ2の上側部分を簡素化して模式的に示す別の側面図である。この図では、図4による1つの(中央)開口部10aの代わりに2つの開口部10a及び10bが設けられている。固定手段として2つのワイヤ11a及び11bが示されており、これらのワイヤ11a及び11bは、内側に位置する支持体4の固定点4a及び4bに固定されている。開口部8a及び8b並びに開口部10a及び10bは開かれている。ワイヤ11a及び11bは、固定点4a及び4bから開口部8a及び8bを通り、更に開口部10a及び10bを通ってマグヌスロータ2の外側周辺部へ案内され、そこで例えば横材(トラバース)12aを介してワイヤ12bを用いてクレーンのフック12cに固定されている。この際、ワイヤ11a及び11bは、支持体4の固定点4a及び4bとクレーンの横材12aとの間において緊張されており、即ちワイヤ11a及び11bは、重力方向とは反対方向の力により鉛直方向において緩みのない状態で引っ張られている。
図7のこの状態において、マグヌスロータ2は、ワイヤ11a及び11bにより、例えば、マグヌスロータ2の装備された船舶が接岸している港湾施設のクレーン12a、12b、12cを用いて又は船舶固有のクレーン12a、12b、12cを用いて持ち上げることができる。そのためには、立設固定部分のボルト又はネジ9、即ち内側に位置する支持体4のボルト又はネジ9をベースプレート20或いは船舶甲板から解除することが必要である。この際、これらのボルト又はネジ9の解除は、マグヌスロータ2が、緊張されたワイヤ11a及び11bにより転倒に対して確実に確保されている場合に初めて行なってよい。
更に、内側に位置する支持体4とベースプレート20又は船舶との間の別の接続部を、マグヌスロータ2が全体として持ち上げ可能である前に取り外さなくてはならない。つまりモータ15、制御装置16、インバータ装置17に対して電流や油や液圧手段や水や圧縮空気等を供給及び/又は排出するための接続部(ないし接続系統)を、マグヌスロータ2がクレーン12a、12b、12cを用いてベースプレート20又は船舶甲板から持ち上げ可能である前に取り外さなくてはならない。
つまり例えば陸地での整備や修理のためにマグヌスロータ2を他のマグヌスロータ2と交換する又は少なくとも1つのマグヌスロータ2を整備や修理の目的で取り除けるためには、以下の処理が行なわれなくてはならない:
第1ステップにおいて、先ず、回転するマグヌスロータ2がスイッチオフされ、即ち停止状態へともたらされなくてはならない。この際、内側に位置する支持体4の固定点4a及び4bが停止のポジションで鉛直方向においてロータ8の開口部8a及び8b並びに開口部10a及び10bの真下にくるように停止のポジションを選択することが顧慮されなくてはならない。更に、例えばブレーキ5a又はロック装置5b等により、この停止ポジションが保持され且つロータ8が立設固定の支持体4に対してもはや動くことができないことが保証されなくてはならない。
このことは、例えば立設固定の支持体4に配設されており且つモータ15を停止固定させるためにロータ8のモータ15、特にそのシャフト15aへ作用することのできるブレーキ5aにより行なうことができる。またこのことは、1つのロック装置5b又は複数のロック装置5bにより行なうこともでき、該ロック装置5bは、例えば、該ロック装置5bにより立設固定の支持体4から半径方向においてロータ8の開口部5dを通って案内することのできるロック要素5cを用い、該ロック装置5bがロータ8をロックするように、立設固定の支持体4に設けられている。この際、ロック要素5cの形状及び許容寸法、例えばボルト5cの直径は、立設固定の支持体4と回転部分のロータ8との間の相対運動を確実に排除することができるように、ロータ8の開口部5dの形状及び許容寸法に適合(マッチング)されなくてはならない。このことは、一方では、マグヌスロータ2の持ち上げ時には大きな力がワイヤ11a及び11bへ作用し、これらの力が回転部分のロータ8と立設固定の支持体4との望まれない捩れによりマグヌスロータ2の構成部材へと伝達され、これらの構成部材を損傷させ、特に変形させてしまうことがあるために重要である。また回転によりワイヤ11a及び11bが切断されてしまい、持ち上げられたマグヌスロータ2が落下してしまうこともある。更にマグヌスロータ2の内部にワイヤ11a及び11bを固定する際には、作業員が内部に留まり、特に回転部分のロータ8と立設固定の支持体4との間の領域において動くことが必要であり、それ故、安全上の理由からロータ8と支持体4との間の相対運動は、確実に排除されなくてはならない。
第2ステップにおいて、開口部8a及び8b並びに開口部10a及び10bは開かれ、開口部8a及び8b並びに開口部10a及び10bを閉じていた、例えば蓋や跳ね蓋のような構成部材が、望まれない閉鎖、即ちひとりでに閉まってしまうことに対してロックされる。このロックは、マグヌスロータ2の内部での作業において作業員の安全を確保するために必要である。更に蓋や跳ね蓋が望まれずに閉鎖する或いは倒れて元に戻る又は滑って元に戻ることによりワイヤ11a又は11bが損傷し、緊張状態では切れてしまうことがあり、その際には、持ち上げられたマグヌスロータ2の全荷重が、残されたワイヤ11a又は11bにのしかかることになるだろう。この過負荷により又は第1のワイヤ11a又は11bの切断の衝撃によっても、残された第2のワイヤ11a又は11bも切れてしまい、それによりマグヌスロータ2が落下してしまい、従ってマグヌスロータ2自体が酷く損傷又はむしろ破壊されてしまい、またベースプレート20又は船舶又は港湾施設の基礎部等も損傷又は破壊される可能性がある。またクレーン12a、12b、12cも切断の衝撃により損傷又は破壊される可能性がある。更にそれにより作業員も被害を被る可能性がある。同様に、第1のワイヤ11a又は11bが切断された場合で第2のワイヤ11a又は11bが切れずに全荷重を支持する場合には、第1のワイヤ11a又は11bの切断により、持ち上げられたマグヌスロータ2の横方向の振動が始まってしまい、従って持ち上げられた状態で横方向へ振れるマグヌスロータ2は、同様にベースプレート20、船舶、港湾施設、持ち上げ用のクレーン12a、12b、12c等を損傷又は破壊し、又は周辺部の作業員を怪我させる可能性がある。
第3ステップにおいて、クレーン12a、12b、12cにより、持ち上げ装置12a、12b、12cは、2つのワイヤ11a及び11bを用い、開口部8a及び8b並びに開口部10a及び10bを通って固定点4a及び4bへと下ろされ、そこで確実に固定される。固定点4a及び4bからワイヤ11a及び11bが望まれずに緩む又は切れる場合には、持ち上げられたマグヌスロータ2の周辺部の上述の危険が上述のように発生する可能性があり、それ故、固定点4a及び4bにおけるワイヤ11a及び11bの確実な固定が保証されなくてはならない。
第4ステップにおいて、ワイヤ11a及び11bは引き締められ、即ち緊張されなくてはならない。そのために先ず、持ち上げるべきマグヌスロータ2の内部又はマグヌスロータ2上にもはや作業員がいないことが保証されなくてはならない。更にワイヤ11a及び11bは、これらのワイヤ11a及び11bが撓まず、そしてボルト又はネジ9を解除した場合にマグヌスロータ2の重量をマグヌスロータ2が転倒することなく確実に吸収することができるようにのみ、引き締められなくてはならない。この際、解除されたマグヌスロータ2の転倒によりワイヤ11a及び11bに対して衝撃が与えられないようにワイヤ11a及び11bが引き締められることを特に注意しなくてはならないが、その理由は、正にこのことがワイヤ11a及び11bの切断をもたらすからである。
第5ステップにおいて、支持体4とベースプレート20又は船舶等との間のボルト又はネジ9が解除され、取り外される。引き続き、例えばモータ15や制御装置16やインバータ装置17のエネルギー供給部のような外部からマグヌスロータ2に供給される媒体及びエネルギーの供給又は排出のためのその他の全ての接続部が解除され、取り外される。このことが行なわれると、マグヌスロータ2は、その自重に基づきベースプレート20又は船舶甲板上に立ち、横方向の転倒又はスリップに対してはワイヤ11a及び11bにより確実に保持される。
第6ステップにおいて、マグヌスロータ2は、クレーン12a、12b、12cによりワイヤ11a及び11bを用いて持ち上げられ、ずらすことができ、即ちベースプレート20又は船舶甲板から取り除けることができる。その後、マグヌスロータ2は、他のベースプレート等に置かれ、そこでボルト又はネジ9を用いてロックすることができる。この際、マグヌスロータ2は、本発明により全システムとして、即ち支持体4の内部に設けられているモータ15、制御装置16、インバータ装置17と共に取り除けられる。このことは、マグヌスロータ2の取り除けを、本発明により、マグヌスロータ2のシステムの変更を伴わず、即ち例えばロータ8、内側に位置する支持体4、モータ15、制御装置16、インバータ装置17のような個々のコンポーネントを互いに分解することなく、実行することができることを意味する。このことは、これらのコンポーネントが互いに調整されており且つこの調整がマグヌスロータ2を全体として交換することにより維持することができ、即ちこの調整が変更されないので、有利である。
2つのマグヌスロータ2の互いの交換を実行するためには、第2のマグヌスロータ2が、取り除かれた第1のマグヌスロータ2の位置へ搬送されなくてはならない。このことは、この第2のマグヌスロータ2のために上述のステップを逆に行なうことにより達成される。
そして取り除かれた第1のマグヌスロータ2は、例えば陸地において適切な整備(保守)及び修理装置において整備又は修復又は新品交換することができる。この際、これらの措置を第1にはマグヌスロータ2の組み立てられた状態において揺れのある船舶上で実行するのではなく、第2にはそのために設備されている装置において実行することは有利である。つまり船舶の運動は、港内においてもそうであるが、マグヌスロータ2における作業を困難なものとし、遅らせてしまう。更にそのためには、作業員と作業員の工具と材料と特に交換部品とが、船舶の滞在する該当の港において用意されなくてならないだろう。また組み立てられた即ち稼動可能状態にあるマグヌスロータ2においては、全ての領域及び構成部材がアクセス可能(手の届くこと)というわけではない。更にその際には支承部6の内部が天候状況にさらされることになり、このことは、支承部6の修理又は整備にとって良いとは言えないだろう。また、かなり大きな手間をもってのみ搬送することのできる交換部品も必要となるだろう。
従って、マグヌスロータ2が全体として取り除け可能であることは有利である。つまり船舶は、早速第2のマグヌスロータ2で装備することができ、再び出港することができ、それに対し、交換された第1のマグヌスロータ2は、港において整備及び修理装置に留まることになる。つまり船舶の整備又は修理に起因する停泊期間を回避することができ、それにより船舶の経済性を改善することができる。更に、交換された第1のマグヌスロータ2は、適切な整備及び修理装置において、船舶上に組み立てられた状態でこれらの措置を実行する場合よりも、より簡単により良くより迅速に且つより有利に整備又は修復することができる。またこの際、全マグヌスロータ2をシステムとして、即ちモータ15、制御装置16、インバータ装置17という支持体4の内部に設けられたコンポーネントと共に取り除け或いは交換することも有利であるが、その理由は、各マグヌスロータ2の機械的なコンポーネントも電気的なコンポーネントも互いに調整されており、そして個々のコンポーネントの交換が、該交換が特に支持体4の内部におけるそれらの配置構成に基づきそもそも可能な場合においてであるが、この調整を帳消しにしてしまい、交換の後に部分的には極めて手間のかかる新たな調整が必要となるためである。
本発明の思想は、マグヌスロータ又はフレットナーロータの交換に関する。この交換は、マグヌスロータにおいて該交換のために取り外された最上部の蓋を通して内側の支持体へかけられるワイヤを介して行なわれる。従って全マグヌスロータを船舶から持ち上げることができ、新しいマグヌスロータと交換することができる。そのためには、マグヌスロータのフット部(基礎部)の対応する固定ネジと、全ての電気接続部とが、予め解除される必要があり、従って全マグヌスロータがインバータ装置や制御キャビネット等と一緒に取り外される。
2 マグヌスロータ
4 支持体
4a 固定点(係止点)
4b 固定点(係止点)
5a ブレーキ(制動器)
5b ロック装置(まわり止め装置)
5c ロック要素
5d 開口部
6 支承部(軸受部)
8 ロータ
8a 開口部
8b 開口部
9 ボルト又はネジ(結合保持手段)
10 エンドプレート
10a 開口部
10b 開口部
11a ワイヤ
11b ワイヤ
12a (クレーンの)横材(トラバース)
12b (クレーンの)ワイヤ
12c (クレーンの)フック
15 モータ
15a シャフト
16 制御装置
17 インバータ装置
20 ベースプレート

Claims (13)

  1. マグヌスロータ(2)の内部に配設されている支持体(4)と、
    該マグヌスロータ(2)の稼動時に該支持体(4)の周りで回転するロータ(8)と、
    該ロータ(8)を水平方向において閉鎖するプレート(10)と、
    該ロータ(8)を該支持体(4)上で支持する支承部(6)とを有し、
    該ロータ(8)は、該プレート(10)において少なくとも1つの開口部(10a、10b)を有し、
    該支持体(4)は、少なくとも1つの固定手段(11a、11b)と少なくとも1つの持ち上げ装置(12a、12b、12c)とを用いて該マグヌスロータ(2)を持ち上げるための少なくとも1つの固定点(4a、4b)を有すること
    を特徴とするマグヌスロータ。
  2. 前記ロータ(8)は、前記プレート(10)において少なくとも2つの開口部(10a、10b)を有し、
    前記支持体(4)は、少なくとも2つの固定点(4a、4b)を有すること
    を特徴とする、請求項1に記載のマグヌスロータ。
  3. 前記ロータ(8)は、前記ロータ(8)を前記支承部(6)と連結している領域において少なくとも1つの開口部(8a、8b)或いは少なくとも2つの開口部(8a、8b)を有すること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載のマグヌスロータ。
  4. 前記プレート(10)の前記1つの開口部(10a、10b)或いは前記2つの開口部(10a、10b)と、前記支持体(4)の前記1つの固定点(4a、4b)或いは前記2つの固定点(4a、4b)とを、直方向において互いに対向するように配置することができること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  5. 前記プレート(10)の前記1つの開口部(10a、10b)と、前記ロータ(8)の前記1つの開口部(8a、8b)と、前記支持体(4)の前記1つの固定点(4a、4b)とは、或いは前記プレート(10)の前記2つの開口部(10a、10b)の各々と、前記ロータ(8)の前記2つの開口部(8a、8b)の各々と、前記支持体(4)の前記2つの固定点(4a、4b)の各々とは、該マグヌスロータ(2)の鉛直方向の回転軸線からじ間隔をもって配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  6. 前記プレート(10)の前記2つの開口部(10a、10b)と、前記ロータ(8)の前記2つの開口部(8a、8b)と、前記支持体(4)の前記2つの固定点(4a、4b)とは、各々、該マグヌスロータ(2)の鉛直方向の回転軸線の周りで互いに80°の水平方向間隔をもって配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  7. 前記支持体(4)は、前記支持体(4)と前記ロータ(8)との間の相対運動を防止するために、停止装置(5a、5b)を有すること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  8. 前記停止装置(5a、5b)は、前記ロータ(8)の駆動部(15)へ作用することのできるブレーキ装置(5a)であること
    を特徴とする、請求項7に記載のマグヌスロータ。
  9. 前記停止装置(5a、5b)は、前記ロータ(8)における開口部(5d)へ半径方向において係合することのできる停止手段(5c)を備えたロック装置(5b)であること
    を特徴とする、請求項7に記載のマグヌスロータ。
  10. 前記支持体(4)は、前記ロータ(8)を駆動するための駆動部(15)と、該駆動部(15)に電気エネルギーを供給するためのインバータ装置(17)と、該駆動部(15)及び/又は該インバータ装置(17)を制御するための制御装置(16)とを有すること
    を特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  11. 前記少なくとも1つの固定点(4a、4b)の各々には固定手段(11a、11b)が設けられており、該固定手段は、鉛直方向において互いに対向するように配向された、前記プレート(10)の前記少なくとも1つの開口部(10a、10b)及び前記ロータ(8)の前記少なくとも1つの開口部(8a、8b)の各々を通り、前記支持体(4)の前記少なくとも1つの固定点(4a、4b)の各々から前記プレート(10)を通って案内され、
    該マグヌスロータ(2)は、該固定手段(11a、11b)及び持ち上げ装置(12a、12b、12c)を用いて持ち上げることができること
    を特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のマグヌスロータ。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のマグヌスロータ(2)を有すること
    を特徴とする船舶
  13. マグヌスロータを持ち上げるための方法であって、
    以下のステップ、即ち、
    マグヌスロータ(2)の停止状態において、該マグヌスロータ(2)のロータ(8)の水平方向のプレート(10)の1つの開口部(10a、10b)又は複数の開口部(10a、10b)と、該マグヌスロータ(2)の該ロータ(8)の1つの開口部(8a、8b)又は複数の開口部(8a、8b)と、該マグヌスロータ(2)の支持体(4)の1つの固定点(4a、4b)又は複数の固定点(4a、4b)とを、鉛直方向において互いに向き合うように配向するステップ、
    前記水平方向のプレート(10)の前記1つの開口部(10a、10b)又は前記複数の開口部(10a、10b)と、前記ロータ(8)の前記1つの開口部(8a、8b)又は前記複数の開口部(8a、8b)とを開放するステップ、
    前記支持体(4)の前記1つの固定点(4a、4b)又は前記複数の固定点(4a、4b)と、持ち上げ装置(12a、12b、12c)とに、固定手段(11a、11b)を固定するステップ、
    前記固定手段(11a、11b)を、前記ロータ(8)の開放された前記1つの開口部(8a、8b)又は開放された前記複数の開口部(8a、8b)と、前記水平方向のプレート(10)の開放された前記1つの開口部(10a、10b)又は開放された前記複数の開口部(10a、10b)とを通して案内することにより、該マグヌスロータ(2)の上方且つ外方にある持ち上げ装置(12a、12b、12c)に前記固定手段(11a、11b)を固定するステップ、
    前記支持体(4)と該マグヌスロータ(2)の基礎部(20)との結合保持手段(9)を解除するステップ、及び、
    前記固定手段(11a、11b)と前記持ち上げ装置(12a、12b、12c)とを用いて前記基礎部(20)から該マグヌスロータ(2)を持ち上げるステップ
    を含むことを特徴とする方法。
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