JP2013537884A - 髄膜炎菌に対するワクチン - Google Patents
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Abstract
【選択図】 なし
Description
a)配列番号2のアミノ酸配列(髄膜炎菌株H44/76に由来するHsf)、
b)配列番号2との少なくとも80、85、90、95もしくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または
c)配列番号2の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片
を含むポリペプチドであってよい。
a)配列番号4のアミノ酸配列(髄膜炎菌H44/76株に由来するOpc)、
b)配列番号4との少なくとも80、85、90、95もしくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または
c)配列番号4の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片
を含むポリペプチドであってよい。
a)配列番号5のアミノ酸配列(髄膜炎菌8047株に由来するFHbp)、
b)配列番号5との少なくとも70、80、85、90、95もしくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または
c)配列番号5の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片
を含むポリペプチドであってよい。
a)配列番号6のアミノ酸配列(髄膜炎菌MC58株に由来するFHbp)、
b)配列番号6との少なくとも70、80、85、90、95もしくは99%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または
c)配列番号6の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片
を含むポリペプチドであってよい。
NMB(およびGNA)参照は、www.neisseria.orgからアクセスすることができる配列に対する参照番号を指す。
Hsf(WO99/31132)(NMB 0992)は、自己輸送因子タンパク質に共通の構造: シグナル配列、パッセンジャードメインおよび外膜への付着のための固定化ドメインを有する。例えば、髄膜炎菌H44/76株に由来するHsfは、アミノ酸1〜51から構成されるシグナル配列、表面に露出され、可変領域(アミノ酸52〜106、121〜124、191〜210および230〜234)を含む成熟タンパク質のアミノ末端の頭部領域(アミノ酸52〜479)、首部領域(アミノ酸480〜509)、疎水性α-へリックス領域(アミノ酸518〜529)および4つの膜貫通鎖が外膜に広がる固定化ドメイン(アミノ酸539〜591)からなる。
FHbpタンパク質は、本明細書では2つのファミリーに定義される。一態様においては、ファミリーの分類は、「Sequence Diversity of the Factor H Binding Protein Vaccine Candidate in Epidemiologically Relevant Strains of Serogroup B Neisseria meningitides. The Journal of infectious diseases 2009, vol. 200, no3, pp. 379-389」に開示されている。
一態様においては、ファミリーAおよびBは、領域113〜135に由来する以下のコンセンサス配列を含む:
A KINNPDK(I/T)DSLIN(Q/R)RSFLVSGLG (配列番号7)、
B Q(V/I/E)QD(S/P)E(D/H)S(G/R)(K/S)MVAKR(Q/R)F(R/K)IGDI(A/V) (配列番号8)。
Opcは、5個の表面露出したループを有し、ビトロネクチンに結合するβバレルファミリーの膜貫通タンパク質である(Sa E Cunhaら、2010 PLos Pathogens vol 6 e1000911; Princeら、PNAS USA 2002 99:3417-3421)。このタンパク質は、天然では塩基性であり、突出表面ループ2を有する。本発明の組成物中で(特に、サブユニット成分として)用いることができるOpcの免疫原性断片は、これらの5個の表面露出ループの1個以上を含み、特にループ2はビトロネクチンの結合に関与する。同時に、Opcの表面ループは、負に荷電した分子を収容することができる正に荷電した隙間を形成することができる。Opcは、in vitroでヒト上皮細胞上のヘパリン様分子およびヘパリン硫酸プロテオグリカン(HSPG)の後ろにある(beind)ことが示されている。
免疫原性組成物は、宿主に投与した場合に免疫応答を生成することができる本発明の少なくともHsfおよびOpc抗原を含む組成物である。好ましくは、そのような免疫原性調製物は、ナイセリア菌、好ましくは、髄膜炎菌または淋菌感染に対する防御免疫応答を生成することができる。
本発明の免疫原性組成物は、サブユニット組成物であってもよい(またはサブユニット組成物と外膜ベシクル(もしくはブレブ)調製物との混合物であってもよい)。
髄膜炎菌血清群B(menB)は、工業規模でのその製造を可能にするのに十分な量の外膜ブレブを排出する。また、外膜ベシクルを、細菌細胞の界面活性剤抽出のプロセスを介して調製することもできる(例えば、EP 11243を参照されたい)。
多くの表面抗原は細菌株間で可変性であり、結果として、限られたセットの密接に関連する株に対してのみ防御的である。本発明の一態様は、他のタンパク質の発現が低下したか、または好ましくは可変表面タンパク質をコードする遺伝子が欠失した本発明の外膜ベシクルを包含する。そのような欠失は、ワクチン中で投与した場合、ワクチン被接種者の免疫系に対する保存的タンパク質(外膜上に保持される)により示されるより高い影響に起因して、様々な株に対して交叉反応するより強い能力を有するブレブを産生する細菌株をもたらす。本発明のブレブ免疫原性組成物中で下方調節することができるナイセリア菌におけるそのような可変抗原の例としては、PorA、PorB、Opaが挙げられる。
本発明の免疫原性組成物中のブレブを、WO01/09350に開示されたLPSの解毒のための方法により解毒することができる。特に、本発明のLPSの解毒のための方法は、WO01/09350に開示されたhtrBおよび/またはmsbB酵素の下方調節/欠失を含む。ナイセリア菌のmsbBおよびhtrB遺伝子は、それぞれ、lpxL1およびlpxL2とも呼ばれ(WO 00/26384)、これらの遺伝子の欠失突然変異は、表現型的には、一方の二次アシル鎖を失うmsbB-突然変異LOS、および両方の二次アシル鎖を失うhtrB-突然変異LOSを特徴とする。WO93/14155およびWO95/03327は、本発明の組成物中で用いることができるポリミキシンBの非毒性的ペプチド機能的等価物を記載している。
被包性グラム陰性細菌からの細菌外膜ブレブの単離は、莢膜多糖の同時精製をもたらすことが多い。いくつかの場合、この「夾雑」材料は、多糖が他のブレブ成分により付与される免疫応答を増強することができるため、有用であることがわかっている。しかしながら、他の場合、細菌ブレブ調製物中の夾雑多糖材料の存在は、ワクチン中でのブレブの使用にとって有害であることがわかっている。例えば、血清群Bの莢膜多糖が防御免疫を付与せず、ヒトにおける有害な自己免疫応答を誘導しやすいことが、少なくとも髄膜炎菌の場合に示されている。結果として、本発明の外膜ベシクルを、莢膜多糖を含まないように遺伝子操作されたブレブ生産のための細菌株から単離することができる。そして、ブレブはヒトにおける使用にとって好適になる。そのようなブレブ調製物の特に好ましい例は、莢膜多糖を含まない髄膜炎菌血清群Bに由来するものである。
本発明の免疫原性組成物はまた、サブユニット組成物と外膜ベシクルとの両方を含んでもよい。その可溶性に起因してサブユニット組成物中への含有にとって特に好適であるいくつかの抗原がある。そのようなタンパク質の例としては、本発明のFHbp抗原またはHsfパッセンジャードメインが挙げられる。外膜ベシクル調製物は、本発明のHsf、NspA、PilC、Opc抗原などの内在性膜タンパク質を担持させるのに理想的である。FHbpはまた、リポタンパク質の脂質尾部を介してOMVにより担持することもできる。
本発明の免疫原性組成物は、髄膜炎菌血清群A、B、C、Y、W-135または淋菌から誘導された抗原(タンパク質、LPSおよび多糖)を含んでもよい。
本発明の免疫原性組成物はさらに、細菌莢膜多糖またはオリゴ糖を含んでもよい。莢膜多糖またはオリゴ糖は、髄膜炎菌血清群A、C、Yおよび/またはW-135、インフルエンザ菌b、肺炎連鎖球菌、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、黄色ブドウ球菌ならびに表皮ブドウ球菌のうちの1つ以上から誘導することができる。
本発明の好ましい実施形態は、製薬上許容し得る賦形剤または担体をも含んでもよいワクチン中の本発明の免疫原性組成物の製剤である。
本発明の別の態様は、防御用量(または有効量)の本発明のワクチンを、それを必要とする宿主に投与することを含むナイセリア菌疾患の治療または予防のための方法を含む。髄膜炎菌血清群A、B、C、YもしくはW135および/または淋菌感染を、有利に予防または治療することができる。
本発明者らは、ブレブ調製物およびワクチンに対する上記改善を、ゴーストまたは殺傷全細胞調製物およびワクチン(同一の利点を有する)にも容易に拡張することができると予想する。ブレブ調製物が作製される本発明の改変グラム陰性株を用いて、ゴーストおよび殺傷全細胞調製物を作製することもできる。グラム陰性株からゴースト調製物(無傷のエンベロープを有する空の細胞)を作製する方法は、当業界で周知である(例えば、WO 92/01791を参照されたい)。ワクチンにおける使用のための不活化細胞調製物を作製するために全細胞を殺傷する方法も周知である。本明細書を通して記載される用語「ブレブ[またはOMV]調製物」および「ブレブ[またはOMV]ワクチン」ならびにプロセスは従って、本発明の目的のために、それぞれ、用語「ゴースト調製物」および「ゴーストワクチン」ならびに「殺傷全細胞調製物」および「殺傷全細胞ワクチン」にも適用可能である。
本発明の別の態様は、レシピエントを本発明のワクチンで免疫する工程およびレシピエントから免疫グロブリンを単離する工程を含む、ナイセリア菌感染の予防または治療における使用のための抗体または免疫グロブリンを調製する方法である。本発明により調製される免疫グロブリンは、本発明のさらなる態様である。本発明の免疫グロブリンおよび製薬上許容し得る担体を含む医薬組成物は、本発明のさらなる態様であり、ナイセリア菌疾患の治療または予防のための医薬の製造において用いることができる。有効量の本発明の医薬調製物を患者に投与する工程を含むナイセリア菌感染の治療または予防のための方法は、本発明のさらなる態様である。
(本発明の工業的適用の方法)
以下の実施例は、別途詳細に記載される場合を除いて、当業者には周知であり、日常的である標準的な技術を用いて実行される。実施例は例示的なものであるが、本発明を限定するものではない。
WO01/09350およびWO2004/014418は、外膜ベシクルを調製し、外膜ベシクルが誘導される細菌株を操作するための詳細な一般的方法を提供する。抗原または遺伝子(PorA、lgtB、lgtE、frpB、msbB、htrBなど)の下方調節、莢膜多糖の除去、抗原(Hsf、NspAなど)の上方調節のための方法が開示される。
最近、本発明者らは、血清耐性を誘導する補体調節分子の隔離ならびに鼻咽頭において、および血管境界面で細胞受容体がヒト細胞障壁を通過することを可能にする細胞受容体への結合という髄膜炎菌外膜タンパク質の2つの鍵となる機能を調査してきた。この研究において、本発明者らは、髄膜炎菌Hsf(簡潔にはMsf)が細菌にビトロネクチン(Vn)結合特性を付与することを観察した。さらに、OpcおよびMsfは、正常なヒト血清(NHS)中でビトロネクチンを用いて、補体機能ならびに排除機能を達成する。合成Vnペプチドを用いて、本発明者らはビトロネクチンのMsf結合領域を詳述してきた。Opcに関しては、この相互作用は、C9重合およびMsf含有細菌膜中への終末補体複合体挿入を阻害することにより、NHS中での髄膜炎菌の生存を延長する。かくして、表現型の混合物をNHSに曝露した場合、Vn結合タンパク質を発現するものは、その発現を欠くものと比較して殺傷に抵抗する著しい能力を示す。しかしながら、MsfおよびOpcは細胞接着およびVnへの結合を介する侵襲においては同等に効率的であるわけではない。このデータは、ビトロネクチン結合が、細菌がいくつかの異なる接着機構を進化させたin vivoでの環境において病原体の生存のための重要な特性であり得ることを暗示する。この提示の目的は、分子レベルでの新規の相互作用機構および外膜タンパク質の機能的特性ならびに生存および障壁貫通を可能にするように操作された宿主成分を説明することである。
ナイセリア・メニンギティディス(Nm、髄膜炎菌)は、ヒトに特異的な細菌である。それはかなりの能力の生着菌および病原体としてのその成功への鍵である、その宿主の先天性および後天性免疫機構に対する耐性のいくつかの機構を進化させてきた。ヒト抗体および補体は、多くの個体において、細菌が呼吸器粘膜に限定されたままになるように、病原体の拡散の制御において重要な役割を果たしている。しかしながら、この環境においても、細菌はヒト抗体、補体因子および他の血清タンパク質に遭遇し得る。髄膜炎菌が抗体および補体媒介性殺傷に対する耐性を獲得することができる1つの機構は、H因子、補体成分C4結合タンパク質またはビトロネクチンなどの補体制御因子の隔離による。前者の2つの機構は、髄膜炎菌について記載されているが、後者は未知のままであった。本発明者らは最近、Nmが補体機能の制御のためにもこの経路を利用することができることを見出した。
大腸菌の付着因子AIDA-Iの相同体として、Nm株MC58においてnhhAと命名された遺伝子(ナイセリアhia相同体(Peak, Srikhantaら、2000))が同定された。その後、それがインフルエンザ菌のHiaおよびHsf付着因子とより密接に関連することがわかった(類似性:Hsf、75%;Hia、67%;AIDA-I、47%)。この遺伝子は試験したNmの全ての(85/85)株上に存在し、ウェスタンブロット分析により、試験した大部分の株において発現されるが、発現のレベルは変化することが示された。nhhAは髄膜炎菌中では生じるが、淋菌中では生じないと考えられる。さらに、それはHsf、インフルエンザ菌表面フィブリルと最も類似するため、本発明者らは、用語「Msf(髄膜炎菌表面フィブリル)」を使用することが好ましかった。いくつかの研究は、組換えMsfが免疫原性であり、殺菌抗体を惹起すること、回復期の血清が抗Msf抗体を示した。
(ビトロネクチン結合タンパク質であるMsf、ヒトビトロネクチンへのOpc欠損性Msf発現単離物(単離株)の結合の証明)
Vnは発生期タンパク質として主に閉じたコンフォメーションで血中に循環するため、本発明者らは、より豊富な天然のVn(nVn)およびあまり豊富ではない展開された活性化形態のVn(aVn)の両方がMsfを発現するNmに結合する能力を試験した。保存時にコンフォメーション変化を自発的に受けることができる天然のVn調製物が、Msfを発現するNmならびにOpcを発現するNmに低レベルで結合することが、初期の試験から明らかであった(注目すべきことに、活性化ビトロネクチンのレベルを、活性化Vnにのみ結合するコンフォメーション依存的モノクローナル抗体(mAb)8E6の使用によりモニターすることができる)。本発明者らは以前に、Opc相互作用のための活性化形態のVnに関する絶対要件を確立したため(Sa E Cunha, Griffithsら、2010)、この観察は、Opc結合と同様の機構もMsfを発現するNmによって用いることができることを示唆していた。これらの研究において、本発明者らは、本発明者らが用いたnVn調製物が約25%の展開されたmAb 8E6結合成分を含有することを確立することができた。結果として、このnVn調製物へのOpcまたはMsf発現細菌の結合は、Vnの完全に活性化された調製物について認められるものの約30%であった。かくして、Msfはコンフォメーション的に活性化された形態のVnに選択的に結合すると結論付けることができる。
ビトロネクチン構造は高度に保存されており、ヒト、マウス、ウサギおよびウシに由来する血清タンパク質は広範囲の構造類似性を有する。動物起源に由来するタンパク質がヒトVnと同様に認識されるかどうかを試験するために、ビトロネクチンのヘパリンアフィニティ精製された調製物をELISAプレート上に固定し、細菌結合を評価した。それぞれの場合、Msfを発現するNmは固定された活性化ビトロネクチンに結合した(図1C)。これらの観察は、感染の動物モデルにおいて、または動物血清を実験手順において用いる場合、ビトロネクチンのこれらの異なる供給源が、ヒト血清と同様に効率的に特定の髄膜炎菌表現型によって隔離され得ることを示唆している。
タンパク質の領域が2つのタンパク質によって標的化され得ることを評価するために、いくつかの合成ビトロネクチンペプチドを用いた。以前に、OpcはVnのチロシン硫酸化領域に結合することが示された。残基V43〜A68に広がるペプチド(VA-26)、その硫酸化誘導体VA-26S(Y56およびY59で硫酸化されている)およびそのリン酸化ペプチドVA-26P(T50およびT57でリン酸化されている)の使用は、VA-26またはVA-26Pではなく、VA-26SによるaVnへのOpc結合の特異的阻害を示した(Sa E Cunha, Griffithsら、2010)。これらのペプチドを現在の試験において用いて、ペプチドの任意の領域がMsfにより認識され得るかどうかを評価した。
株MO1-240101およびB16B6のMsfタンパク質は、公知のMsfタンパク質間でH44/76と構造的に最も類似していない(しかし、その全体の同一性は85%を超える;別表4を参照されたい)。合成VA-26ペプチドに結合するその能力を評価するために、これらのタンパク質を過剰発現するNm誘導体に由来する全細胞細菌溶解物をELISAにおいて用いた。VA-26への結合のレベルは、Msfタンパク質間の小さい構造的相違よりもむしろ、発現されるMsfのレベルの相違と相関した(図3)。
いくつかの細菌は、ヒトVnの塩基性ヘパリン結合ドメイン(HBD)に直接または間接に結合する。本発明者らは、Opcがヘパリンを介して架橋することによってaVn HBDに結合することができることを示した(優先権文献の別表1を参照されたい)。直接的または間接的相互作用がMsfを介して生じるかどうかを調査するために、本発明者らは、主要なヘパリン結合部位であるVnのC末端領域のVn残基A360〜R395に広がる合成ビオチン化ペプチドAR36を使用し、無莢膜H44/76単離物の結合を試験した。Opcとは対照的に、MsfはHBDペプチドに直接結合した(図4)。
MsfとaVnとの相互作用を直接評価するために、Msfの組換えHisタグ付パッセンジャードメイン(rMsf)を大腸菌中で発現させ、自然条件下でその精製を実行した。簡単に述べると、細菌を収穫し、Trisバッファー中に再懸濁し、超音波処理し、細胞デブリを遠心分離により除去した。次いで、上清をNi-NTAアガロースと混合し、カラムに充填し、洗浄し、rMsfをイミダゾール含有Trisバッファーで溶出し、一晩透析した。そのようなMsfの調製は、一般的に、機能的に活性であり、図5に示されるように活性化ヒトビトロネクチンに結合することがわかった。数ヶ月間保存したいくつかのMsf調製物は活性を失っており、そのような調製物を対照として用いた。
Msfを発現するNmがヒト血清に由来するVnに結合したかどうかを評価するために、細菌を血清と共にインキュベートし、洗浄し、aVn、フィブロネクチンまたはクラステリンの結合を、ヒトタンパク質に対する特異的抗体を用いて評価した。図6Aに示されるように、Msfを発現するNmは、血清に由来するaVnに有意に結合したが、フィブロネクチンまたはクラステリンには結合しなかった。さらに、aVnがMsfを発現するNmの血清耐性を増加させたかどうかを評価するために、H44/76のいくつかの表現型を血清に曝露し、10%血清または10μg/mlのaVnを補給した10%血清を用いて細菌の生存を試験した(本明細書に記載の多くの試験において、血清殺菌アッセイ(SBA)において、髄膜炎菌疾患の既往歴のない4人の個人からプールされた正常ヒト血清(PHS)を用いた;SBAのための方法は別表2に記載される)。興味深いことに、MsfまたはOpc発現は、該タンパク質を発現しないものと比較してMsf/Opcを発現する表現型の血清耐性の増加をもたらし、これらの実験においては相加効果はなかった(図6)。しかしながら、および重要なことに、MsfまたはOpc発現は、血清耐性におけるaVn依存的増加にとって必要であった(図6BおよびC)。血清耐性における変異体B16B6 Msfの役割を証明し、莢膜表現型におけるその効果を評価するために、異種B16B6 Msfを発現するH44-76莢膜誘導体もSBAにおいて用いた。活性化Vnは、この表現型の血清耐性をも増加させた(図6D)。
aVnとMsfを発現する表現型の血清耐性の増加との関係のさらなる証明が、一定範囲のaVn濃度で実行されたSBAにおいて得られた。これらの実験は、Msf+およびMsf- H44/76無莢膜誘導体を用いた。その鋭い血清感度のため、これらの実験においては5% NHSを用いた。そのような限られた抗体状況では、aVnは16μg/ml(試験した最大値、図7)で存在する場合に血清殺傷を半減させた。
正常ヒト血清におけるMsfまたはOpc発現表現型の生存利益を例示するために、初期集団が70%の非発現菌から30%の単一または二重の発現菌を等しい比率で含むように、H44/76株誘導体を混合した(図8A)。10%PHS(aVnを添加した、または添加しない)に10 min曝露した後、生存菌を塗布し、コロニー形成単位(cfu)を決定した。第1に、aVnを添加したPHS中の全生存菌は、PHSのみにおける生存菌を6〜7倍超えた。第2に、10分以内に、ビトロネクチン結合タンパク質の一方または両方を発現する表現型は、一緒になって、PHSまたはaVnを補給したPHS中で全集団の90%以上を占めるように優勢になった(図8CおよびD)。集団構造の試験は、Msf/Opcを発現する表現型の比Opc+:Msf+:Opc/Msf+が1:1:1から約4:1.8:3.5に増加したことを示した。それぞれの表現型の生存は遮断抗体を含んでもよい血清の抗体組成にも依存するため、無作為に選択されたドナーに由来する血清を用いて、髄膜炎菌の血清耐性の増加における2つのタンパク質の優れた効果を証明することができることは注目すべきことである。生存集団の最終的なプロフィールの類似性(図8CおよびD)はまた、補給されていないPHSおよびaVnを補給したPHSにおける生存機構の類似性を反映する。
活性化Vnは、C5b-7およびC5b-9終末補体複合体などのその生理的リガンドと結合する。C5b-9(MAC)の形成中のC9成分へのその結合は、C9の重合を阻害し、標的膜へのC9溶解孔の形成を防止し、かくして細胞溶解を防止する。C9の重合の間に、C9上の新抗原が示される。C9新抗原に対するモノクローナル抗体(本実験)ならびにMAC複合体においてC9を認識するポリクローナル抗体(図10に示されるデータ)を用いて、PHSへのaVn付加後に細菌膜と結合したC9のレベルを評価した。aVnを補給されたPHS中の血清殺菌活性の観察される増加が、補体経路の終末段階の阻害に主に起因するかどうかを評価するために、細菌上でのC3の蓄積に対する添加されたVnの効果も、ポリクローナル抗C3抗体を用いて評価した。図9に示されるデータは、aVnを添加したMAC蓄積の特異的制御を示す。
さらなる試験において、異なるMsfタンパク質を含む無莢膜および莢膜誘導体上でのMAC蓄積を、その対応するMsfタンパク質を発現する莢膜株MC58および無莢膜H44/76(図10A)ならびに異種B16B6 Msfを発現する莢膜H44/76誘導体(図10B)を用いて決定した。
図2に提示される試験から明らかである通り、ビトロネクチン残基V43〜A68(例えば、VA-26)に広がる合成ペプチドは、aVnとのMsf相互作用を有意に阻害する。細菌上でのMAC蓄積の修復におけるそのようなペプチドの効果を評価するために、対照ペプチドであるMV-14も含むMAC蓄積アッセイにおいてVA-26を用いた(図11)。MsfとのaVn相互作用の阻害におけるその役割と一致して、対照ペプチドMV-14ではなく、VA-26がMAC蓄積を修復した。
本発明者らは、ビトロネクチンがNm上のOpcと内皮細胞インテグリンとの間で架橋を形成して、細菌細胞の接着および侵襲を増加させることができることを示した。しかしながら、本発明者らの現在の研究では、本発明者らは、Msfを発現するNmによる同様の細胞標的化を観察していない。Msf/Opc二重発現表現型において、MsfがOpc媒介性細胞相互作用を阻害することができるとの証拠はない(データは示さない)。Msfにより標的化されるVnの領域は、チロシン硫酸化Opc結合部位の上流にあり、Vnの「RGD」細胞結合領域と重複してもよいと考えられる。これは、Msfを発現する表現型の内皮細胞結合の欠如を説明することができる。さらに、ビトロネクチン上のその結合部位に非常に近いため、Opc依存的細胞接着もMsfによって妨害することができる。
補体耐性は、粘膜および粘膜下環境の定着の成功のための必須の特性であり、ヒト鼻咽頭の頻繁な生着菌である髄膜炎菌は、この目的のためにいくつかの戦略を進化させてきた。これらのものは、そのうちのいくらかは分子擬態を含む複合体機構を介して抗体および補体回避を補助する髄膜炎菌に共通する表面シアル酸の同化を含む。別の共通する戦略は、不透明タンパク質Opc、GNA1870(LP2086)またはH因子結合タンパク質(fHbp)として知られるタンパク質、ナイセリア表面タンパク質A(NspA)およびポリンタンパク質PorAなどのいくつかの外膜タンパク質を介して宿主補体回避タンパク質の隔離を伴う。これらのタンパク質は、ビトロネクチン(Opc)、H因子(fHbpおよびNspA)ならびにC4bp(PorA)などの異なる宿主分子に結合するが、後者の結合は生理的塩濃度では起こらないことが示された。Vn、fHおよびC4BPは補体経路の異なる段階を制御する:fHはC3転換酵素の形成を遅延させ、予め形成された解離させることにより、補体第二経路(AP)を下方調節する;C4BPは古典的経路(CP)のC4転換酵素と同様の効果を有する;一方、ビトロネクチンは、細胞膜中への終末C5b-9膜攻撃複合体(MAC)挿入を阻害することにより、全ての補体経路が収束する補体蓄積の終末段階でその効果を発揮する。かくして、髄膜炎菌によるVnへの結合は、免疫宿主においても細菌に対するかなりの利益を提供することができる。本発明者らは、Msfが、Opcと同様、補体攻撃に抵抗する能力を有するビトロネクチン結合タンパク質であることを示した。そうすることにおいて、この研究は、補体耐性全体の新規で重要な機構を同定した。
Hogasen, K., T. E. Mollnesら(1994). "Low levels of vitronectin and clusterin in acute meningococcal disease are closely associated with formation of the terminal-complement complex and the vitronectin-thrombin-antithrombin complex." Infect Immun 62(11): 4874-80.
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注記:NMB0992 = NhhA = Msf。
2. 血清殺菌アッセイ(SBA)
(内因性抗体および補体)
細菌懸濁液をDulbeccoのリン酸緩衝生理食塩水中で調製し、計数し、新鮮に解凍されたヒト血清の必要な希釈液を100μl容量中の103個の細菌にすぐに添加した。CO2インキュベータ中、37℃でインキュベートした後(通常は無莢膜髄膜炎菌については10 minおよび莢膜髄膜炎菌については30 min)、細菌懸濁液の希釈液を寒天上に塗布して、生存細菌数を決定した。次いで、同様の様式で脱補体化された血清に曝露した(56℃、30 min)細菌数との比較により、殺傷率を算出した。
Opcレベルはin vivoで変化し、粘膜単離物中のタンパク質のレベルは高いが、血液単離物中ではそれらは低い傾向があることが示唆される。血清耐性に対するOpcレベルの効果を評価するために、2つのシリーズの誘導体を用いて、in vivoでの定着および疾患表現型を表現した。¢2シリーズのMC58無莢膜誘導体は、過剰発現するH44/76誘導体中で発現されるレベルの約30%である、Msfのレベルを発現する。注目すべきことに、H44/76およびMC58のMsfは同一であり、Opcタンパク質は全ての髄膜炎菌において大部分は不変である(同一性は別表4に示される)。両方の株において、様々な発現レベルのOpc誘導体を、以下の図面に示されるように選択した。低い/中程度のMsf発現を有するMC58においては、Msf単独で血清耐性を増加させる(aVnを補給したPHS中で15%を超える生存率-Opc突然変異体¢11、図12Aを参照されたい)。両シリーズの単離物において、Opcレベルの増加は、PHSにおいては中程度に、およびaVnを補給したPHSにおいては非常により劇的に、血清耐性に役立つ。また、無莢膜および莢膜バックグラウンドの両方において、最大未満のレベルのOpcが血清耐性をかなり増加させるのに十分であることが明らかである(図12)。
Claims (84)
- ナイセリア菌のHsfおよびOpc抗原を含む免疫原性組成物。
- ナイセリア菌のFHbp抗原をさらに含む、請求項1に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原が髄膜炎菌、特に、血清群Bに由来する、請求項1または2に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原が、
a)配列番号2に記載のアミノ酸配列、
b)配列番号2と少なくとも80、85、90、95または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 - Hsf抗原が、配列番号2の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片を含むポリペプチドである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号2のポリペプチドに結合することができる、および/またはその外膜内で配列番号2のポリペプチドを発現する髄膜炎菌に結合することができる抗体を惹起することができる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号2のポリペプチドへのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる、および/またはその外膜内で配列番号2のポリペプチドを発現する髄膜炎菌へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる抗体を惹起することができる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原が、Hsf(例えば、配列番号2に記載のポリペプチド)へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる、および/またはその外膜内でHsf(例えば、配列番号2に記載のポリペプチド)を発現する髄膜炎菌へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができるヒト宿主における抗体を惹起するのに十分な用量で免疫原性組成物中に存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原がサブユニット抗原として存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原が外膜調製物または外膜ベシクル調製物の外膜内に存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、H44/76株と同じか、またはそれより高いレベルで外膜中でHsfを発現するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項10に記載の免疫原性組成物。
- Hsf抗原が外膜調製物またはベシクル内で上方調節された(好ましくは、組換え的に)、請求項10または11に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、Hsf抗原をコードする1コピーより多いhsf遺伝子を有するか、または異種プロモーターの制御下にhsf遺伝子を有するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項12に記載の免疫原性組成物。
- 異種プロモーターが、hsf遺伝子プロモーターより強力なプロモーターである、請求項13に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物がデオキシコレート(DOC)抽出工程を用いて作製され、用いられるDOCの濃度が0〜0.5%、0.1〜0.4%、もしくは0.2〜0.3%、特に、およそまたは正確に0、0.1、0.2、0.3、0.4もしくは0.5%のDOCである、請求項10〜14のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、lgtB、galEまたはlgtEのうちの1つ以上からの発現を下方調節するように遺伝子操作された、請求項10〜15のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、莢膜多糖を合成することができず、好ましくは、siaD、ctrA、ctrB、ctrC、ctrD、synA(synXおよびsiaAと等価)またはsynB(siaBと等価)およびsynC(siaCと等価)のうちの1つ以上、好ましくはsiaDからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項10〜16のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、PorAおよび/またはFrpBの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項10〜17のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、msbBおよび/またはhtrBからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項10〜18のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原が髄膜炎菌、特に、血清群Bに由来する、請求項1〜19のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原が、
a)配列番号4に記載のアミノ酸配列、
b)配列番号4と少なくとも80、85、90、95または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドである、請求項1〜20のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 - Opc抗原が、配列番号4の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片を含むポリペプチドである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号4のポリペプチドに結合することができる、および/またはその外膜内で配列番号4のポリペプチドを発現する髄膜炎菌に結合することができる抗体を惹起することができる、請求項1〜22のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号4のポリペプチドへのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる、および/またはその外膜内で配列番号4のポリペプチドを発現する髄膜炎菌へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる抗体を惹起することができる、請求項1〜23のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原が、Opc(例えば、配列番号4に記載のポリペプチド)へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができる、および/またはその外膜内でOpc(例えば、配列番号4に記載のポリペプチド)を発現する髄膜炎菌へのヒトビトロネクチンの結合を阻害することができるヒト宿主における抗体を惹起するのに十分な用量で免疫原性組成物中に存在する、請求項1〜24のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原がサブユニット抗原として存在する、請求項1〜25のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原が外膜調製物または外膜ベシクル調製物の外膜内に存在する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、H44/76株またはC751株と同じか、またはそれより高いレベルで外膜中でOpcを発現するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項27に記載の免疫原性組成物。
- Opc抗原が外膜調製物または外膜ベシクル内で上方調節された(好ましくは、組換え的に)、請求項27または28に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、Opc抗原をコードする1コピーより多いopc遺伝子を有するか、または異種プロモーターの制御下にopc遺伝子を有するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項29に記載の免疫原性組成物。
- 異種プロモーターが、opc遺伝子プロモーターより強力なプロモーターである、請求項30に記載の免疫原性組成物。
- 異種プロモーターがopc遺伝子プロモーターよりも安定にopc遺伝子を発現する、請求項30または31に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物がデオキシコレート(DOC)抽出工程を用いて作製され、用いられるDOCの濃度が0〜0.5%、0.1〜0.4%、もしくは0.2〜0.3%、特に、およそまたは正確に0、0.1、0.2、0.3、0.4もしくは0.5%のDOCである、請求項27〜32のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、lgtB、galEまたはlgtEのうちの1つ以上からの発現を下方調節するように遺伝子操作された、請求項27〜33のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、莢膜多糖を合成することができず、好ましくは、siaD、ctrA、ctrB、ctrC、ctrD、synA(synXおよびsiaAと等価)またはsynB(siaBと等価)およびsynC(siaCと等価)のうちの1つ以上、好ましくはsiaDからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項27〜34のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、PorAおよび/またはFrpBの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項27〜35のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、msbBおよび/またはhtrBからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項27〜36のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbp抗原が髄膜炎菌、特に、血清群Bに由来する、請求項2〜37のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- ファミリーAに由来するFHbpおよび/またはファミリーBに由来するFHbpが免疫原性組成物中に存在する、請求項2〜38のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーA抗原が、
a)配列番号5に記載のアミノ酸配列、
b)配列番号5と少なくとも70、80、85、90、95または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドである、請求項39に記載の免疫原性組成物。 - FHbpファミリーA抗原が、配列番号5の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片を含むポリペプチドである、請求項39または40に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーA抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号5のポリペプチドに結合することができる、および/またはその外膜内で配列番号5のポリペプチドを発現する髄膜炎菌に結合することができる抗体を惹起することができる、請求項39〜41のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーA抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号5のポリペプチドへのヒトH因子の結合を阻害することができる、および/またはその外膜内で配列番号5のポリペプチドを発現する髄膜炎菌へのヒトH因子の結合を阻害することができる抗体を惹起することができる、請求項39〜42のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーA抗原が、FHbpファミリーA (例えば、配列番号5に記載のポリペプチド)へのヒトH因子の結合を阻害することができる、および/またはその外膜内でFHbpファミリーA (例えば、配列番号5に記載のポリペプチド)を発現する髄膜炎菌へのヒトH因子の結合を阻害することができるヒト宿主における抗体を惹起するのに十分な用量で免疫原性組成物中に存在する、請求項39〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーB抗原が、
a)配列番号6に記載のアミノ酸配列、
b)配列番号6と少なくとも70、80、85、90、95または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドである、請求項39〜44のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 - FHbpファミリーB抗原が、配列番号6の少なくとも10、15、20、25、30個の連続するアミノ酸の免疫原性断片を含むポリペプチドである、請求項39〜45のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーB抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号6のポリペプチドに結合することができる、および/またはその外膜内で配列番号6のポリペプチドを発現する髄膜炎菌に結合することができる抗体を惹起することができる、請求項39〜46のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーB抗原、ポリペプチド、アミノ酸配列または免疫原性断片が、配列番号6のポリペプチドへのH因子の結合を阻害することができる、および/またはその外膜内で配列番号6のポリペプチドを発現する髄膜炎菌へのヒトH因子の結合を阻害することができる抗体を惹起することができる、請求項39〜47のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbpファミリーB抗原が、FHbpファミリーB (例えば、配列番号6に記載のポリペプチド)へのヒトH因子の結合を阻害することができる、および/またはその外膜内でFHbpファミリーB (例えば、配列番号6に記載のポリペプチド)を発現する髄膜炎菌へのヒトH因子の結合を阻害することができるヒト宿主における抗体を惹起するのに十分な用量で免疫原性組成物中に存在する、請求項39〜48のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbp(FhbpファミリーAおよび/またはFHbpファミリーB)抗原がサブユニット抗原として存在する、請求項2〜49のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbp(FhbpファミリーAおよび/またはFHbpファミリーB)抗原が1種以上の外膜調製物または外膜ベシクル調製物の外膜内に存在する、請求項2〜50のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、8047株(FHbpファミリーAについて)またはMC58株(FHbpファミリーBについて)と同じか、またはそれより高いレベルで外膜中でFHbp(FhbpファミリーAおよび/またはFHbpファミリーB)を発現するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項2〜51のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- FHbp(FhbpファミリーAおよび/またはFHbpファミリーB)抗原が外膜調製物または外膜ベシクル内で上方調節された(好ましくは組換え的に)、請求項51または52に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物が、FHbp(FHbpファミリーAおよび/またはFHbpファミリーB)抗原をコードする1コピーより多いfhbp(fhbpファミリーAおよび/またはfhbpファミリーB)遺伝子を有するか、または異種プロモーターの制御下にfhbp(fhbpファミリーAおよび/またはfhbpファミリーB)遺伝子を有するナイセリア菌(特に、髄膜炎菌)株から作製された、請求項53に記載の免疫原性組成物。
- 異種プロモーターが、fhbp(fhbpファミリーAおよび/またはfhbpファミリーB)遺伝子プロモーターより強力なプロモーターである、請求項54に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物がデオキシコレート(DOC)抽出工程を用いて作製され、用いられるDOCの濃度が0〜0.5%、0.1〜0.4%、もしくは0.2〜0.3%、特に、およそまたは正確に0、0.1、0.2、0.3、0.4もしくは0.5%のDOC、特に、0.3、0.2または0.1%までのDOCである、請求項51〜55のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、lgtB、galEまたはlgtEのうちの1つ以上からの発現を下方調節するように遺伝子操作された、請求項51〜56のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、莢膜多糖を合成することができず、好ましくは、siaD、ctrA、ctrB、ctrC、ctrD、synA(synXおよびsiaAと等価)またはsynB(siaBと等価)およびsynC(siaCと等価)のうちの1つ以上、好ましくはsiaDからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項51〜57のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、PorAおよび/またはFrpBの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項51〜58のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 外膜調製物または外膜ベシクル調製物が誘導される宿主細胞が、msbBおよび/またはhtrBからの発現を下方調節する(および好ましくは欠失する)ように遺伝子操作された、請求項51〜59のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 髄膜炎菌のNspAおよび/またはPilCをさらに含む(サブユニットまたは外膜調製物もしくは外膜ベシクル組成物中に)、請求項1〜60のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 1種以上の細菌莢膜多糖またはオリゴ糖をさらに含む、請求項1〜61のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 莢膜多糖またはオリゴ糖が、髄膜炎菌血清群A、C、YおよびW-135、インフルエンザ菌b、肺炎連鎖球菌、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、黄色ブドウ球菌および表皮ブドウ球菌からなる群より選択される細菌から誘導される、請求項62に記載の免疫原性組成物。
- 莢膜多糖またはオリゴ糖がタンパク質にコンジュゲートされる、請求項62または63に記載の免疫原性組成物。
- アジュバントを含む、請求項1〜64のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- アルミニウム塩、水酸化アルミニウム、またはリン酸アルミニウムを含む、請求項65に記載の免疫原性組成物。
- 3D-MPLを含む、請求項65または66に記載の免疫原性組成物。
- 請求項1〜67のいずれか1項に記載の免疫原性組成物および製薬上許容し得る担体を含むワクチン。
- 請求項68に記載のワクチンの保護用量を、それを必要とする宿主に投与することを含む、ナイセリア菌疾患の治療または予防のための方法。
- 髄膜炎菌および/または淋菌感染を予防または治療する、請求項69に記載の方法。
- ナイセリア菌感染の治療または予防のための医薬の調製における請求項68に記載のワクチンの使用。
- 髄膜炎菌および/または淋菌感染を予防または治療する、請求項71に記載の使用。
- ナイセリア菌感染の治療または予防における使用のための請求項1〜68のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- 髄膜炎菌および/または淋菌感染の治療または予防における使用のための請求項73に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- 内皮細胞へのナイセリア菌の付着の防止のため、または該防止における使用のための請求項1〜68、73、74のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- 髄膜炎菌性髄膜炎の予防のため、または該予防における使用のための請求項1〜68、73〜75のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- ナイセリア菌の補体媒介性殺傷耐性の低下のため、または該低下における使用のための請求項1〜68、73〜76のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- 髄膜炎菌または淋菌病原体へのヒトビトロネクチン結合の防止のため、または該防止における使用のための請求項1〜68、73〜77のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- 髄膜炎菌または淋菌病原体へのヒトH因子結合の防止のため、または該防止における使用のための請求項1〜68、73〜78のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
- HsfおよびOpc抗原を一緒に混合する工程を含む、請求項1〜68、73〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチンを作製する方法。
- Hsfおよび/またはOpc抗原を含む外膜調製物または外膜ベシクルを単離する工程を含む、請求項1〜68、73〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチンを作製する方法。
- Hsf抗原を含む単離された外膜調製物または単離された外膜ベシクルを、Opc抗原を含む単離された外膜調製物または単離された外膜ベシクルと混合する工程を含む、請求項81に記載の方法。
- 請求項1〜68、73〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物またはワクチンのHsfおよびOpc抗原に対して特異的な抗体を含む医薬組成物。
- 請求項73〜79のいずれか1項に記載の使用による使用のための請求項83に記載の医薬組成物。
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