JP2013536750A - 燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された臭化吸着剤 - Google Patents

燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された臭化吸着剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2013536750A
JP2013536750A JP2013526044A JP2013526044A JP2013536750A JP 2013536750 A JP2013536750 A JP 2013536750A JP 2013526044 A JP2013526044 A JP 2013526044A JP 2013526044 A JP2013526044 A JP 2013526044A JP 2013536750 A JP2013536750 A JP 2013536750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
halogen
thermally activated
carbon
cellulosic carbon
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013526044A
Other languages
English (en)
Inventor
ナレパ,クリストフアー・ジエイ
ランベス,グレゴリー・エイチ
オドワイヤー,ジヨナサン・ピー
ジヨウ,チユンフイ
Original Assignee
アルベマール・コーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルベマール・コーポレーシヨン filed Critical アルベマール・コーポレーシヨン
Publication of JP2013536750A publication Critical patent/JP2013536750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/02Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
    • B01J20/20Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising free carbon; comprising carbon obtained by carbonising processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/02Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/64Heavy metals or compounds thereof, e.g. mercury
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/30Active carbon
    • C01B32/354After-treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/10Inorganic adsorbents
    • B01D2253/102Carbon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/30Physical properties of adsorbents
    • B01D2253/302Dimensions
    • B01D2253/304Linear dimensions, e.g. particle shape, diameter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/30Physical properties of adsorbents
    • B01D2253/302Dimensions
    • B01D2253/306Surface area, e.g. BET-specific surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/30Physical properties of adsorbents
    • B01D2253/302Dimensions
    • B01D2253/308Pore size
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/30Physical properties of adsorbents
    • B01D2253/302Dimensions
    • B01D2253/311Porosity, e.g. pore volume
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2257/00Components to be removed
    • B01D2257/60Heavy metals or heavy metal compounds
    • B01D2257/602Mercury or mercury compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2258/00Sources of waste gases
    • B01D2258/02Other waste gases
    • B01D2258/0283Flue gases

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

セルロース系活性炭素は、水もしくは水性酸、ならびに任意選択でハロゲンおよび/もしくはハロゲン含有化合物に暴露されることによって、より高い熱安定性が与えられる。かかる処理セルロース系炭素は、熱的性質を高め、燃焼排ガス、特に、約100℃〜約420℃の範囲内の温度を有する燃焼排ガス中の有害物質の含有量を低減する際の使用に適する。
【選択図】なし

Description

工業燃焼排ガスの有害物質含有量を減少させることが望ましく、かつ必要になってきている。有害物質は、公衆衛生および環境に有害な影響を及ぼす可能性がある。産業界と政府が、そのような物質の排出削減に取り組んでおり、良好に進展している。発電所に見られるものなどの石炭燃焼ボイラーからの燃焼排ガスに特別な焦点が当てられている。セメント窯からの排出にも最近、焦点が当てられてきている。しかし、するべきことはまだ多い。有害物質には、微粒子、例えば、飛散灰、酸性ガス、SOx、NOx、ダイオキシン類、フラン類、および重金属類などが含まれる。
有害物質の排出を低減するために使用される方法は、有害物質の性質、要求される最小排出レベル、単位時間あたりに処理される排ガス量および低減法のコストによって決まる。いくつかの有害物質は、機械的手段、例えば、電気集塵機(ESP)、繊維性フィルター(FF)または湿式スクラバーを用いる捕捉および除去によって、ガス状排出物から取り除かれ易い。他の物質は、直接的な機械的除去が難しい。
ガス流からの任意の特定のガス成分の直接的な機械的除去に問題があるとすると、ガス状排出物中に存在する有害なガス物質が、興味深い課題を提示する。しかし、排出物中に微粒子吸着剤を均一に分散させ、浮遊している目標のガス成分に接触させ、捕捉することによって、ガス状排出物から有害なガス成分を除去することが公知であり、工業的に実施されている。これには、ESP、FFまたは湿式スクラバーによって、流出蒸気から吸着物とともに吸着剤を機械的に除去することが続く。非常に有効な吸着剤は、例えば、セルロース系炭素、粉末活性炭(PAC)などの炭素などである。このようなPACは、例えば、修飾の有無にかかわらず使用することができる。修飾されたPACは、吸着効率を高めることにより、標的有害物質の捕捉を強化することができる。PACの修飾は、米国特許第4,427,630号、同第5,179,058号、同第6,514,907号、同第6,953,494号、米国特許出願公開第2001/0002387号、同第2006/0051270号、および同第2007/0234902号によって例証示されている。セルロース系炭素には、木質材料、ヤシ殻材料、または他の植物性材料に由来する炭素が含まれるが、これらに限定されない。
工業用途でのセルロース系炭素の使用に伴う問題は、それらの信頼性の低い熱安定性、すなわち、それらが自己発火に抵抗性があるという保証の欠如である。セルロース系炭素が、暖かいかもしくは熱いガス状排出物の処理に用いられる場合、または大量にパッケージ化または収集される場合に、自己発火は特に問題となる。例えば、バルクPACは、(i)そのPACがスーパーサック内などにパッケージ化される場合、または(ii)FFユニット内にフィルターケーキとして形成されるか、または、ESP、TOXECONユニットおよびバグハウスに付随するサイロもしくはホッパーに収集される場合に遭遇する。自己発火は、緩和されていない炭素の酸化から生じ、その燻りまたは燃焼につながる可能性がある結果をもたらす。自己発火は、石炭燃焼ボイラーの排出物を処理する際に用いられる場合に起こる可能性があるような、炭素が温かくなるかまたは熱くなることによって悪化する。酸素(空気)が酸化部位に対して遮断されないか、またはその部位が冷却されない場合、炭素が燻るかまたは発火するまで、初期酸化からの熱が伝わる。そのような発火は壊滅的になる可能性がある。排出物ライン内での燻りまたは火災が、工場設備を操業停止にさせ、供給される顧客に対して広範な影響を与る可能性があるので、公益事業の工場設備は特に、自己発火に敏感である。
PACの熱安定性に関する詳細な情報は、米国特許第6,843,831号の「排ガスの浄化のためのプロセス(Process for the Purification of Flue Gas)」に記載されている。いくつかの炭素は、他のものよりも自己発火に対してより抵抗性がある。例えば、米国では、1つには、石炭由来のPACの良好な熱安定性の理由で、石炭由来のPACが公益施設の排ガス処理の業界標準である。
施術者が、セルロース系炭素の優れた吸着特性の利益を享受することができるように、特定のセルロース系炭素に由来するものなどの、熱安定性がより低いPACを、熱安定性がより高くなるように改良することができるならば好都合である。
本発明は、水もしくは水性酸を含む組成物で抽出され、かつ以下のもの、すなわち(i)抽出されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の初期のエネルギー放出温度よりも高い初期のエネルギー放出温度、(ii)暴露されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の自立発火温度(self−sustaining ignition temperature)よりも高い自立発火温度、または(iii)抽出されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の早期段階のエネルギー放出値未満の早期段階のエネルギー放出値の少なくとも1つを有する、熱的活性セルロース系炭素を提供することにより、上述のニーズを満たす。抽出に続いて、臭素、塩素、ヨウ素、臭化アンモニウム、他の窒素含有ハロゲン塩、もしくは臭化カルシウムを含み、ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物にハロゲン化される前の熱的活性セルロース系炭素の総重量に基づく重量百分率で、約5〜約20重量%のハロゲンを任意選択で含む、ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物にハロゲン化された、かかる熱的活性セルロース系炭素も提供される。また、この発明により、熱的活性セルロース系炭素の熱安定性を高めることを提供するプロセスであって、このプロセスは、抽出された熱的活性セルロース系炭素が、以下のもの、すなわち(i)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の初期のエネルギー放出の温度より高い、初期のエネルギー放出温度、(ii)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の自立発火温度よりも高い自立発火温度、または(iii)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の早期段階のエネルギー放出値未満の早期段階のエネルギー放出値の少なくとも1つを有するように、熱的活性セルロース系炭素を水もしくは水性酸を含む組成物で抽出することを含む、プロセスを提供する。また、抽出された熱的活性セルロース系炭素は、臭素、塩素、ヨウ素、臭化アンモニウム、他の窒素含有ハロゲン塩、もしくは臭化カルシウムを含みハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物にハロゲン化され、この抽出された熱的活性セルロース系炭素は、ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物に、約82℃〜約105℃の温度および約0.1〜約3秒の範囲内の期間にて、暴露されるプロセスも提供する。
活性化されたセルロース系炭素、例えば、木質系PACの生成は公知であり、一般に、熱活性化プロセスまたは化学的活性化プロセスのいずれか一方を伴う。より詳細については、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,4th Edition,Volume 4,ページ1015−1037(1992)を参照されたい。活性化された木質系炭素は、おがくず、木材チップ、ヤシ殻材料、または他の植物性材料などの、任意の木質材料から生成することができる。
本発明の使用に好適な水性酸としては、水性HCL、水性硫酸、水性硝酸、水性臭化水素酸などを含むものである。
活性化されたセルロース系炭素は、市販されている。例えば、活性化された木質系炭素は、MeadWestvaco CorporationのSpecialty Che
mical Divisionから入手することができる。活性炭系炭素は市販もされている。活性化褐炭系炭素は、Norit Americas Inc.から入手することができる一方で、活性化された瀝青系炭素は、Calgon Corporationから入手することができる。活性炭は、それらの粒径分布(D10、D50およびD90)、平均粒径、BET表面積、ヨウ素価、総細孔容積、細孔容積分布(マクロ/メソおよびミクロの細孔)、元素分析、水分含有量、灰の化学種および含有量によって特徴づけることができる。特に有用な活性炭は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を有する:
特徴 一般的な範囲 特定の範囲
10 1〜10μm 2〜5μm
50 5〜35μm 10〜20μm
90 20〜100μm 30〜60μm
平均粒径 10〜50μm 5〜25μm
BET >300m/g >500m/g
ヨウ素価 300〜1200mg/g >600mg/g
総細孔容積 0.10〜1.20cc/g 0.15〜0.8cc/g
マクロ/メソ細孔容積 0.05〜0.70cc/g 0.05〜0.40cc/gミクロ細孔容積 0.05〜0.50cc/g 0.10〜0.40cc/g灰の含有量 0〜15重量% <10重量%
水分含有量 0〜15重量% <5重量%
材料の熱的性質を決定するためのいくつかの技術が存在する。例えば、(i)初期エネルギー放出温度、(ii)自立発火温度、および/または(iii)早期段階エネルギー放出値を決定することができる。これらの測定には、炭素試料が制御可能に加熱されるのにともなう、処理したおよび未処理の活性化セルロース系炭素試料の熱流量対温度(℃)の示差走査熱量測定(DSC)トレースを有することが有用である。DSC条件は、以下の通り、すなわち試料サイズは約10mg、キャリヤガスは100ml/分の流量の空気、温度勾配速度(temperature ramp rate)は、周囲温度〜850℃まで10℃/分とすることができる。DSCは、TA Instruments社製のモデル2960 DSC/TGAモジュールを備えたThermal Analyst 5000コントローラーで行うことができる。DSC試験結果から作製されたDSCトレースは、TA instruments社製Universal Analysis Software バージョン4.3.0.6を用いて分析することができる。試料は、DSC試験を行う前に、完全に乾燥させることができる。熱乾燥が好ましく、例えば、110℃の温度で1時間の間、0.5〜5.0gの試料を乾燥する。DSC試験から得られる値は、熱流量(ワット/グラム)対温度(℃)のグラフ上でトレースすることができる
物質の熱安定性は、例えば、物質の初期酸化点(PIO)の別名でも知られる、初期エネルギー放出の温度によって評価することができる。特許請求の範囲を含む、本明細書で使用する場合、本発明の組成物および/または吸着剤のPIOは、DSCによって決定される熱流量が1.0W/gで上昇する、ベースラインが100℃で0に補正される温度として定義される。PIOは、特に、一般に適切な熱安定性を有することが知られているPAC、すなわち「ベンチマーク炭素」の値と比べると、熱安定性の優れた予測因子であることが判明している。そのようなベンチマーク炭素の一例として、Norit Americas,inc.によって販売され、DARCO Hg−LHと命名された、NaBrを含浸させた褐炭由来PACが挙げられ、コーティングされたPACは、343℃のPIO値を有することが見出されている。
比較のための別の熱安定性評価法は、自立発火温度(SIT)である。SITは、通常、温度曲線の関数としての熱流量の変曲点におけるベースラインと勾配との交点として定義される。変曲点は、TA Instruments社のユニバーサル解析ソフトウェア
を用いて決定することができる。一般に、変曲点は、曲率が符号を変える曲線上の点として微分学で定義されている。曲線は、上向き凹(正曲率)から下向き凹(負曲率)へ、またはその逆に変化する。
一つの最終的な熱安定性評価法は、125℃〜425℃および125℃〜375℃のDSCトレースの積分による初期段階のエネルギー放出値を決定することを含む。これら2つの積分からの値を、それぞれ、一般に適切な熱安定性を有することが知られているPAC、すなわち「ベンチマーク炭素」について得られる同じ値と比較する。このようなベンチマーク炭素の例として、ここでも、DARCO Hg−LHと命名された褐炭由来PACが挙げられ、この早期段階のエネルギー放出値は、(125℃〜425℃)では1,378ジュール/g、そして125℃〜375℃については370ジュール/gであることが判明している。
実施例
以下の実施例は、本発明の原理を説明するものである。本発明は、本特許出願の実施例であろうと残りの部分であろうと、本明細書に例示したいずれか1つの特定の実施形態に限定されるものではないことが理解される。
実施例1.比較例。開始木系PACの性質。
(熱的活性プロセスにより調製された)木系PACは、DSC−TGAにより、分析された。初期のエネルギー放出点(PIO)は、257℃であった。PIOは、DSCにより決定される熱流量が、1.0W/gであり、ベースラインが100℃で0に補正される温度として定義される。
実施例2.比較例。木系PACの臭素化。
実施例1の木系PACが、米国特許第6953494号に開示されるプロセスにより、(80℃で)臭素化された。元素分析は、PACが、5重量%の臭素含有物を有することを示す。DSC−TGAによる分析は、PIOが、364℃であることを示す。
実施例3.水による木系PACの抽出
還流冷却器、熱電対用のガラス保護管、マグネチックスターラーを取り付けた500mlの丸底三つ口フラスコに、木系活性炭(25.1g、MeadWestvaco製)および精製水を満たす。反応含有物は、1時間の間、撹拌し、かつ環流させた。反応含有物は、冷却され、ブーフナー漏斗上に集められ、60℃にて1晩乾燥し、水で洗浄されたPACを完成した。DSC−TGAによる分析は、PIOが、279℃であることを示した。
実施例4.希酸による木系PACの抽出
HClの希釈溶液(精製水で1:10に希釈された濃HCl)が、この場合使用されることを除いて、実施例3の手順に従った。これは、酸で洗浄されたPACをもたらす。DSC−TGAによる分析は、PIOが、435℃であることを示した。
実施例5.水で洗浄されたPACの臭素化
実施例3の水洗浄されたPACは、米国特許第6953494号に開示されるプロセスにより、(80℃で)臭素化された。元素分析はPACが、5重量%の臭素含有物を有することを示した。DSC−TGAによる分析は、初期のエネルギー放出の温度が、344℃であることを示した。
実施例6.酸で洗浄されたPACの臭素化
実施例4にて酸で洗浄されたPACは、米国特許第6953494号に開示されるプロ
セスにより、(80℃で)臭素化された。元素分析はPACが、5重量%の臭素含有量であることを示した。DSC−TGAによる分析は、初期のエネルギー放出の温度が、415℃であることを示した。実施例2と比較すると、基本となる臭素化されたPACの熱的性質に著しい改善が得られたことが示される(49℃)。
実施例7.比較例。石炭系(瀝青質の)PACの臭素化
石炭系PAC(瀝青質、Calgon Carbon製)は、米国特許第6953494号に開示されるプロセスにより、(80℃で)臭素化された。元素分析はPACが、5重量%の臭素含有量を有することを示した。DSC−TGAによる分析は、PIOが、約370℃であることを示した。
実施例8.臭素化された基本の、水洗浄された、および酸洗浄されたPACの水銀捕獲
以下のデータは、水および酸洗浄プロセスが、臭素化活性炭の熱的性質を改善し、同様に結果として、良好な水銀捕獲を提供することを示す。これらのデータは、米国特許第6953494号により完全に記載されている水銀捕獲装置を使用して得られた。
臭素化 PAC 水銀捕獲 (%, 平均値)
実施例 2 (比較) 72
実施例 5 76
実施例 6 75
本発明は、特に、石炭系PACに相当もしくはより優れて熱的性質を有するセルロース系PACを提供することに有利である。本発明のPACは、より優れた水銀捕獲能力も実証するものである。
本明細書またはその特許請求の範囲のいずれかにある化学名もしくは化学式によって言及される反応物および成分は、単数形で言及されようと、または複数形で言及されようと、それらが、化学名もしくは化学種によって言及される別の物質(例えば、別の反応物、もしくは溶媒など)と結合されるかまたは接触する前に存在とおりに特定されることが理解されるべきである。どんな化学変化、化学変換および/または化学反応が、得られる組み合わせもしくは溶液または反応媒体に少しでも起ころうと、そのような変化、変換および/または反応は、本開示にしたがって要求される条件下で、特定の反応物および/または成分を一緒にした当然の結果であることは重要ではない。したがって、これらの反応物および成分は、所望の化学反応を行うのに関連して、または所望の反応を実施する際に用いられる組み合わせを作る際に一緒にされる構成成分として認識される。したがって、本明細書に関しては、下文の特許請求の範囲は、現在時制(「含む(comprises)」、「である(is)」)の物質、成分および/または構成成分について言及しているかもしれないが、それが、本開示による1つまたは複数の他の物質、成分および/または構成成分と最初に接触し、結合し、混合される、すなわち混ぜられる直前の時点で存在していた物質、成分または構成成分について言及する。反応が行われる場で生じるいかなる変換も、特許請求の範囲が包含することを意図しているものである。従って、物質、成分および/または構成成分が、接触、結合、混合、すなわち混ぜる操作の過程の間に、化学反応もしくは化学変換を経てその元のアイデンティティーを失うかもしれないという事実は、本開示、常識の適用および化学技術者の当業者に従って行われる場合、真の意味の正確な理解および正しい認識ならびに本開示およびその特許請求の範囲の物質にとって、全く重要ではない。当業者に周知のとおり、本明細書で使用する場合、「結合された(combined)」および「結合させる(combining)」という用語などは、「結合される」かまたは人が「結合させる」成分を、互いに、容器、例えば、燃焼チャンバー、パイプなどに入れることを意味する。同様に、成分の「組み合わせ」とは、そのような容器に一緒に入れられている成分を意味する。
本発明を、1つまたは複数の好ましい実施形態に関して記載してきたが、以下の特許請求の範囲に記載する本発明の範囲を逸脱することなく、他の改良が行われてもよいことは理解されるべきである。

Claims (6)

  1. 水もしくは水性酸を含む組成物で抽出され、かつ以下のもの、すなわち(i)抽出されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の初期のエネルギー放出温度よりも高い初期のエネルギー放出温度、(ii)抽出されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の自立発火温度よりも高い自立発火温度、または(iii)抽出されていない同じ熱的活性セルロース系炭素の早期段階のエネルギー放出値未満の早期段階のエネルギー放出値のうちの少なくとも1つを有する熱的活性セルロース系炭素。
  2. 抽出された後に、臭素、塩素、フッ素、ヨウ素、臭化アンモニウム、他の窒素含有ハロゲン塩、または臭化カルシウムを含む、ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物にハロゲン化される、請求項1に記載の熱的活性セルロース系炭素。
  3. 約5重量%〜約20重量%のハロゲンを含み、前記重量%は、前記ハロゲンおよび/または前記ハロゲン含有化合物にハロゲン化される前の、前記熱的活性セルロール系炭素の総重量に基づくものである、請求項3に記載の熱的活性セルロース系炭素。
  4. 熱的活性セルロース系炭素の熱安定性を高めるプロセスであって、
    前記熱的活性セルロース系炭素を、前記抽出された熱的活性セルロース系炭素が、以下のもの、すなわち(i)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の初期のエネルギー放出の温度より高い、初期のエネルギー放出温度、(ii)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の自立発火温度よりも高い自立発火温度、(iii)抽出の前の同じ熱的活性セルロース系炭素の早期段階のエネルギー放出値未満の早期段階のエネルギー放出値のうちの少なくとも1つを有するような、水もしくは水性酸を含む組成物で抽出することを含むプロセス。
  5. 前記抽出された熱的活性セルロース系炭素が、臭素、塩素、ヨウ素、臭化アンモニウム、他の窒素含有ハロゲン塩、もしくは臭化カルシウムを含む、ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物でハロゲン化される、請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記抽出された熱的活性セルロース系炭素が、約82℃〜約105度の温度で、約0.1〜約3秒の範囲内の期間、前記ハロゲンおよび/またはハロゲン含有化合物に暴露される、請求項4に記載のプロセス。
JP2013526044A 2010-08-30 2011-08-19 燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された臭化吸着剤 Pending JP2013536750A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37822110P 2010-08-30 2010-08-30
US61/378,221 2010-08-30
PCT/US2011/048450 WO2012030559A1 (en) 2010-08-30 2011-08-19 Improved brominated sorbents for removing mercury from emissions produced during fuel combustion

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013536750A true JP2013536750A (ja) 2013-09-26

Family

ID=44534707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013526044A Pending JP2013536750A (ja) 2010-08-30 2011-08-19 燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された臭化吸着剤

Country Status (17)

Country Link
US (1) US9089834B2 (ja)
EP (1) EP2611532A1 (ja)
JP (1) JP2013536750A (ja)
KR (1) KR20130111528A (ja)
CN (1) CN103201029B (ja)
AR (1) AR082783A1 (ja)
AU (1) AU2011296402B2 (ja)
BR (1) BR112013004470A2 (ja)
CA (1) CA2805819A1 (ja)
CL (1) CL2013000531A1 (ja)
CO (1) CO6650384A2 (ja)
EC (1) ECSP13012469A (ja)
PE (1) PE20131030A1 (ja)
RU (1) RU2013114265A (ja)
TW (1) TW201208978A (ja)
WO (1) WO2012030559A1 (ja)
ZA (1) ZA201300580B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130330257A1 (en) * 2012-06-11 2013-12-12 Calgon Carbon Corporation Sorbents for removal of mercury
TWI619550B (zh) 2013-03-15 2018-04-01 亞比馬利股份有限公司 煙道氣吸附劑、其製造方法及其自氣流移除汞之用途
US10449492B2 (en) 2014-05-30 2019-10-22 Ada Carbon Solutions, Llc Catalytically enhanced compositions for efficient removal of contaminants in flue gas streams
US11219878B2 (en) 2015-08-14 2022-01-11 Ada Carbon Solutions, Llc Sorbent compositions having amorphous halogen species for the sequestration of contaminants
US11285459B2 (en) * 2015-08-14 2022-03-29 Ada Carbon Solutions, Llc Sorbent compositions having amorphous halogen species for the sequestration of contaminants

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1133397A (ja) * 1997-07-25 1999-02-09 Takeda Chem Ind Ltd 臭素添着活性炭
JP2005089291A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Japan Enviro Chemicals Ltd 臭素添着活性炭及びその製造方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1788466A (en) * 1923-05-09 1931-01-13 Gen Norit Company Ltd Process of treating active carbons for increasing their adsorbing efficiency
GB1038460A (en) 1963-12-23 1966-08-10 Du Pont Process for purification of nylon salt solutions
JPS5323777B2 (ja) 1972-12-04 1978-07-17
GB1553364A (en) 1975-05-16 1979-09-26 Carborundum Co Granular activated carbon manufacture from sub-bituminous coal treated with dilute inorganic acid
NL7710632A (nl) 1977-09-29 1979-04-02 Akzo Nv Werkwijze voor de verwijdering van kwik uit kwikdamp bevattende gassen.
JPS5799334A (en) 1980-12-05 1982-06-21 Takeda Chem Ind Ltd Activated carbon for deodorization and removal of offensive odor component
JPH0297414A (ja) 1988-10-01 1990-04-10 Kansai Coke & Chem Co Ltd 高品質活性炭の製造法
DE3842526A1 (de) 1988-12-17 1990-06-21 Bergwerksverband Gmbh Verfahren zur herstellung eines katalysators zur entfernung von stickstoffoxiden aus abgasen
US5883040A (en) 1995-05-31 1999-03-16 The Curators Of The University Of Missouri Activated carbon produced from agricultural residues
JP3537581B2 (ja) * 1996-03-04 2004-06-14 クラレケミカル株式会社 水銀吸着剤
US6514907B2 (en) 1997-07-25 2003-02-04 Takeda Chemical Industries, Ltd. Bromine-impregnated activated carbon and process for preparing the same
CN1307931A (zh) 1999-10-06 2001-08-15 三菱化学株式会社 煤系成形活性炭及使用该活性炭处理含有二噁英类的废气的方法
WO2001085307A1 (en) 2000-05-08 2001-11-15 Norit Nederland B.V. Process for the purification of flue gas
WO2003092861A1 (en) 2002-05-06 2003-11-13 Nelson Sidney G Jr Methods and compositions to sequester combustion-gas mercury in fly ash and concrete
US7435286B2 (en) * 2004-08-30 2008-10-14 Energy & Environmental Research Center Foundation Sorbents for the oxidation and removal of mercury
US20060051270A1 (en) 2004-09-03 2006-03-09 Robert Brunette Removal of volatile metals from gas by solid sorbent capture
DE102005038827B4 (de) 2005-08-17 2010-02-11 Chi-Hsiang Wang Verfahren zur Herstellung eines künstlichen Kohleadsorptionsmittels aus Bambus
CN101024161B (zh) * 2006-02-20 2010-06-09 韩国电力公社 用于去除燃烧烟气中少量有害空气污染物的吸附剂及其制备方法
US20070234902A1 (en) 2006-03-29 2007-10-11 Fair David L Method for mercury removal from flue gas streams
CA2737281A1 (en) 2008-09-24 2010-04-01 Albemarle Corporation Bromine chloride compositions for removing mercury from emissions produced during fuel combustion
UA109399C2 (uk) 2009-04-01 2015-08-25 Термічно активоване вугілля, стійке до самозапалювання

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1133397A (ja) * 1997-07-25 1999-02-09 Takeda Chem Ind Ltd 臭素添着活性炭
JP2005089291A (ja) * 2003-08-12 2005-04-07 Japan Enviro Chemicals Ltd 臭素添着活性炭及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2611532A1 (en) 2013-07-10
CO6650384A2 (es) 2013-04-15
AR082783A1 (es) 2013-01-09
ZA201300580B (en) 2013-09-25
CL2013000531A1 (es) 2013-09-23
US9089834B2 (en) 2015-07-28
PE20131030A1 (es) 2013-09-28
CN103201029A (zh) 2013-07-10
AU2011296402A1 (en) 2013-02-07
AU2011296402B2 (en) 2015-01-22
CA2805819A1 (en) 2012-03-08
RU2013114265A (ru) 2014-10-10
BR112013004470A2 (pt) 2017-11-21
KR20130111528A (ko) 2013-10-10
ECSP13012469A (es) 2013-03-28
CN103201029B (zh) 2016-08-17
TW201208978A (en) 2012-03-01
WO2012030559A1 (en) 2012-03-08
US20130165319A1 (en) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013539413A (ja) 燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された吸着剤
RU2515451C2 (ru) Композиции на основе хлорида брома, предназначенные для удаления ртути из продуктов сгорания топлива
JP6616928B2 (ja) 活性炭からの重金属浸出の軽減方法
US9358523B2 (en) Self-ignition resistant thermally-activated carbon
KR102064619B1 (ko) 연소 가스 스트림으로부터 수은 방출을 감소시키기 위한 브로마이드-함유 무기 염 및 활성탄의 용도
TW200536598A (en) Dynamic halogenation of sorbents for the removal of mercury from flue gases
JP2013536750A (ja) 燃料燃焼時に生成される排出物から水銀を除去するための改良された臭化吸着剤
US20110048231A1 (en) Composition and Method for Reducing Mercury Emitted into the Atmosphere
TW201021899A (en) Bromine chloride compositions for removing mercury from emissions produced during fuel combustion
US20110053100A1 (en) Composition and Method for Reducing Mercury Emitted into the Atmosphere

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150401

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150916