JP2013536364A - 慣性制御式漏出補償弁を有する膜ポンプ - Google Patents

慣性制御式漏出補償弁を有する膜ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2013536364A
JP2013536364A JP2013525247A JP2013525247A JP2013536364A JP 2013536364 A JP2013536364 A JP 2013536364A JP 2013525247 A JP2013525247 A JP 2013525247A JP 2013525247 A JP2013525247 A JP 2013525247A JP 2013536364 A JP2013536364 A JP 2013536364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
hydraulic chamber
working fluid
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013525247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5862903B2 (ja
Inventor
フリッチュ、ホルスト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Prominent GmbH
Original Assignee
Prominent GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Prominent GmbH filed Critical Prominent GmbH
Publication of JP2013536364A publication Critical patent/JP2013536364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5862903B2 publication Critical patent/JP5862903B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/06Pumps having fluid drive
    • F04B43/067Pumps having fluid drive the fluid being actuated directly by a piston
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/02Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B43/06Pumps having fluid drive
    • F04B43/073Pumps having fluid drive the actuating fluid being controlled by at least one valve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/0009Special features
    • F04B43/0081Special features systems, control, safety measures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2210/00Working fluid
    • F05B2210/10Kind or type
    • F05B2210/11Kind or type liquid, i.e. incompressible
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S417/00Pumps

Abstract

【課題】 本発明は、隔膜(1)によってポンプ室(9)と仕切られた液圧室(8)を有する膜ポンプであって、ポンプ室(9)は吸入接続部および圧出接続部とそれぞれ接続しており、作動流体を満たすことができる液圧室(8)には脈動する作動流体圧を加えることができ、液圧室(8)は漏出補償弁(6)を介して作動流体リザーバ(15)に接続しており、漏出補償弁(6)は、加圧要素によって閉鎖位置に保持され、弁ゲートが閉じている閉鎖位置と弁ゲートが開いている開放位置との間で前後に移動させることができる閉鎖本体を備え、加圧要素は、液圧室(8)内の圧力が設定圧力pLよりも低くなると、閉鎖本体(16)が開放位置の方向に移動するように設計されている、膜ポンプに関する。従来技術の不都合な点を減らし、またはさらには克服する漏出補償弁を有する膜ポンプを提供するために、本発明では、液圧室(8)内における圧力パルスのために、最長で1ミリ秒持続する0barへの圧力降下が発生した場合に、閉鎖本体(16)が開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しないほど、閉鎖本体(16)の質量が大きいことが提案されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、漏出補償弁を有する膜ポンプに関するとともに、漏出補償弁の寸法を決定する方法に関する。
膜ポンプは一般的に、隔膜によって液圧室と仕切られたポンプ室を備えており、ポンプ室は吸入接続部および圧出接続部に接続している。作動流体を満たすことができる液圧室には脈動する作動流体圧を加えることができる。脈動する作動流体圧が隔膜の脈動運動を引き起こすと、ポンプ室の容積は周期的に膨張および収縮する。このようにして、ポンプ室の容積が膨張すると、個別の逆止弁を介してポンプ室に接続した吸入接続部を介して、ポンプ媒体を吸入することができる。ポンプ室の容積が収縮すると、ポンプ媒体は圧力を受け、対応する逆止弁によって同様にポンプ室に接続した圧出接続部を介して排出される。
通例、作動流体は油圧オイルである。しかし、原理上は、例えば、水溶性ミネラルサプリメントを含んだ水等の、他の適当な流体を用いることもできる。
隔膜は、ポンプされる媒体を駆動装置から仕切っており、その結果、一方では、駆動装置は、ポンプ媒体によって生じる損傷から保護されており、他方では、ポンプ媒体も、駆動装置によって生じる損傷、例えば汚染、から保護されている。
脈動する作動流体圧は通常、作動流体と接触している可動ピストンによって生み出される。
この目的のために、例えば、ピストンは円筒状の中空要素内を前後に移動し、それによって、液圧室の容積が膨張および収縮され、液圧室内の圧力の増加および減少を生じさせ、その結果、隔膜の運動が生じる。
作動流体がピストンの周りを流れるのを防止することを目的とした多種多様の対策にもかかわらず、実際のところは、各行程時に、ピストンと円筒状の中空要素との間に残る狭い隙間を通じて少量の作動流体が失われてしまうことを防ぐことはできない。そのため、徐々に、液圧室内の作動流体の量は減少する。その結果、隔膜の圧縮運動を行うのに利用できる作動流体がもう十分には存在しなくなるため、圧出行程が隔膜によって、もはや完了しなくなる。
そこで、例として、独国特許第1034030号は、介在弁、いわゆる漏出補償弁、を介して液圧室を作動流体用のリザーバに接続することを提案した。
この漏出補償弁を用いると、必要に応じて作動流体を液圧室に追加できる。しかし、これを行う際には、液圧室に作動流体を追加しすぎないように注意しなければならない。その理由は、もしそうなると、隔膜が圧出行程の間にポンプ室内に深く入りすぎることになり、かつ或る状況の下では、弁または他の部品と接触し、損傷を受ける恐れがあるからである。
このため、漏出補償弁は通常、弁ゲートが閉じている閉鎖位置と弁ゲートが開いている開放位置との間で前後に移動することができる閉鎖本体、例えば閉鎖ボールの形態のもの、を備えている。この閉鎖本体は、加圧要素、例えばばね、によって閉鎖位置へと付勢されている。この加圧要素は、液圧室内の圧力が設定圧力pLよりも低くなったときだけ閉鎖本体が開放位置の方向に移動するように設計されている。
吸入行程の間、すなわちピストンが後方に移動する間、液圧室内の圧力は必然的に減少するので、設定圧力pLは、吸入行程の間に漏出補償弁を介して液圧室内に流体が入ることができないように設定されなければならない。漏出補償弁は、ピストンがほとんど動いていない吸入行程の終了時に不足している量の作動流体しか入れてはならない。
この場合、圧出行程の終了時に、ポンプ室内の圧力は最大になっていることに注意しなければならない。この場合、吸入行程が開始すると、その後、隔膜は、ポンプ室内の圧力が吸入接続部における静圧まで下がるまで液圧室の方向に移動することになる。吸入行程が継続するに従い、吸入行程によって圧力パルス、いわゆるジューコフスキーパルス(Joukowsky pulse)が生じる。その理由は、ポンプ室内では、今度は吸入接続部を介してポンプ媒体が供給され、それが吸入管路内の速度に急激な変化を生じさせるからである。この圧力パルスは液圧室内に高周波数の圧力振動を生じさせる。液圧室内の圧力は一時的に大きく減少することになる。
この圧力パルスの間に漏出補償弁が開き、それにより、液圧室に作動流体が流入できるようになるのを防止するために、設定圧力pLは相応に低く設定されなければならない。これは、漏出補償弁の加圧要素が比較的大きなサイズでなければならないことを意味する。
しかし、周知の膜ポンプでは、これが不都合な点となる。なぜなら、そうすると、吸入行程の終了時に、漏出補償弁の設定圧力未満に降下することが困難になるからである。それ故、吸入行程の終了時に、液圧室内の作動流体が少なくなりすぎていれば、漏出補償弁がちゃんと実際に開くことを確実にするために、適切な構造上の対策をとらなければならない。これは膜ポンプのコストを増大させてしまう。
そこで、上述の従来技術を根幹として、本発明は、上記の不都合な点を減らし、またはさらには克服する漏出補償弁を有する膜ポンプを提供することを目的とする。加えて、本発明は、上記の不都合な点を減らし、またはさらには克服する漏出補償弁の寸法を決定する方法を提供することを目的とする。
この目的は、先に定義された形式の膜ポンプであって、液圧室内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する圧力降下が生じたときに、閉鎖本体が開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しないほど、閉鎖本体の質量が十分大きいことを特徴とする、膜ポンプを用いる本発明によって達成される。
実際に、ポンプ室内の圧力が吸入接続部における圧力まで下がると生じる圧力パルス、いわゆるジューコフスキーパルス(Joukowsky pulse)は高周波数のパルスであること、すなわち、1ミリ秒に満たない期間に生じることが観察されている。本発明によれば、このような圧力パルスが生じると、そのときには、慣性によって、閉鎖本体が開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動できないように、閉鎖本体はその質量およびその慣性が十分大きくなるように構築される。1ミリ秒後には、圧力はすでに再上昇しているので、閉鎖本体の運動は止められる。通常、0.2mmに満たない閉鎖本体の運動は十分小さいため、作動流体にとっては、結果として生じる隙間は小さすぎて液圧室内にかなりの量の作動流体を送り込むことができない。
万一、この小さな量でもなお不都合な場合、好ましい実施形態では、液圧室内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する圧力降下が生じたときに、閉鎖本体は開放位置の方向に0.1mm以下だけしか移動しないようになっていることである。
明らかに、ジューコフスキーパルス(Joukowsky pulse)のため、最大圧力パルスにより、油圧チャンバ内に0barまで達する圧力の降下が生じる可能性がある。以下に、閉鎖本体の質量の算出の例が示されている。
実際には、圧力パルスにもかかわらず、液圧室内の圧力は0barまでは降下せず、最小圧力pminまで降下することになる。この最小圧力pminは、例えば、ポンプ吸入接続部における静圧、ピストンの速度および液圧室とポンプ室の容積等のプロセスパラメータに依存する。
従来技術では、設定圧力pLは通常pmin未満であるが、好ましい実施形態では、pLはpminよりも大きい。従って、漏出補償弁の戻しばねはもっと小さく作ることができ、それによって、ポンプの動作は著しく容易になる。
膜ポンプの漏出補償弁の寸法を決定する方法に関して、先に規定した目的は、液圧室内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する圧力降下が生じたときに、閉鎖本体が開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しないように、好ましくは0.1mm以下だけしか移動しないように、閉鎖本体の質量が選択されるのならば、達成される。
以下の好ましい実施形態の説明と添付の図面より、さらなる利点、特徴および可能な用途が明らかになるだろう。
図1は、従来技術の膜ポンプの部分断面図である。
図2は、吸入行程の間の液圧室内の圧力のプロファイルを示す図である。
図3は、本発明の1つの実施形態による漏出補償弁の断面図である。
図1は、膜ポンプの主要パーツを部分断面図で示している。膜ポンプは隔膜1を備えており、隔膜1は液圧室8をポンプ室9と仕切っている。ポンプ室9はそれぞれの逆止弁を介して吸入接続部および圧出接続部に接続している。液圧室8にはピストン3によって脈動する作動流体圧を加えることができる。図示の実施形態では、隔膜1は、取り付け台13内に装着されたばね10に接続している。ばね10によって、隔膜が液圧室の方向に確実に付勢される。作動流体の脈動圧力が隔膜を壁4および7の間で前後に移動させると、すぐにポンプ室の容積が膨張および収縮する。ポンプ室の容積が収縮すると、ポンプ室内のポンプ流体は、圧力放出口にある逆止弁を介して排出される。隔膜1の後方運動によってポンプ室の容積が膨張すると、逆止弁を介して吸入接続部からポンプ流体が吸入される。従って、隔膜の周期運動によって、ポンプ流体は周期的に吸入接続部から吸入され、圧出接続部を介してより高い圧力で排出される。
隔膜はクランプ枠11、12の間に保持されている。戻しばね10の存在は、破線14によって示されるように、隔膜が膨らみ得ることを意味している。
動作中、或る状況の下で、作動流体はピストン3における隙間5を介して逃げてしまう。適切な量の作動流体が液圧室8内に常に存在することを確実にするために、漏出補償弁6が設けられており、それを介して液圧室8は作動流体リザーバ15に接続している。この漏出補償弁は、ばねによって弁座内へと付勢する小さなボールを備えている。漏出補償弁6のばねが設定圧力pLを規定する。液圧室8内の圧力が設定圧力pL未満に降下すると、漏出補償弁のボールは弁座から上昇し、一般的には大気圧(1bar)を下回る作動流体リザーバ15から追加の作動流体が液圧室8に流入することができるようになる。追加の作動流体は、液圧室8内の圧力が上昇して設定圧力pLを超えるまで流入し、その後、漏出補償弁6のばねはボールを弁座内に戻し、それにより弁ゲートを閉鎖する。
図2は、吸入行程の間の液圧室内の圧力を時間の関数として示す図である。吸入行程の開始時、液圧室内の圧力は、ポンプが送出接続部からポンプ媒体を排出する圧力とおおよそ同じである。この圧力は吸入管路の静圧よりも大幅に高い。液圧室内の圧力は戻しばね10によっても決まることを理解されたい。ただし、この圧力差は、本発明には関連しないので、以下においては考慮されない。
ピストン3が後方に移動すると、すなわち、図1に示される実施形態では右に移動すると、吸入行程が開始する。これは、最初は液圧室内の圧力がゆっくり減少し、ポンプ室内の圧力の方が高くなった後、隔膜が右に、すなわち液圧室の方向に移動することを意味する。ここで、ポンプ室内の圧力は、吸入接続部における静圧pSOに達するまで、ゆっくり降下することになる。圧力がさらに降下すると、ポンプ室を吸入接続部に接続している個別の逆止弁が開き、ポンプ媒体が吸入接続部を介して流入することになる。ポンプ室内の圧力が吸入接続部における静圧に達した瞬間に、吸入管路内で流体の速度に急激な変化が起きる。この速度の変化Δvは、いわゆるジューコフスキーパルス(Joukowsky pulse)、Δpst=ρ×a×ΔV、を生じさせる。ここで、ρはポンプ媒体の密度であり、“a”は、流体で満たされた吸入管内における波の伝播速度である。
両室は隔膜を介して接続しているため、ポンプ室内におけるこのジューコフスキーパルス(Joukowsky pulse)は、液圧室内に圧力パルスを生じさせる。
吸入行程“s”の開始から一定時間の後、液圧室内の圧力pHが短期間(Δpst)、急激に降下するのが見られる。その後すぐに、それは再び急峻に上昇し、それにより、高周波数で急速に減衰する圧力振動が生じる。圧力パルスによって、最大でp=0まで降下するのが直ちにわかる。ただし、液圧室内の圧力は実際にはゼロまでは降下せず、動作パラメータおよび膜ポンプの構造によって設定される最小圧力pminまで降下することになる。
minまで達する圧力パルス降下が起きたときの漏出補償弁の開放を防ぐために、従来技術では、漏出補償弁の設定圧力pLはpminよりも小さくなっている。
しかし、本発明の技法によれば、設定圧力pLは、pLが液圧室内の平均圧力pm未満である限り、pminよりも大幅に高くなるように選択できる。
本発明は、圧力パルスはごく短期間Δts<1ミリ秒しか生じないとの認識に基づいている。
本発明によれば、このような圧力パルスによって、0.2mm未満、または、好ましくは、0.1mm未満の上昇しか生じないように、閉鎖本体の質量が十分大きくなるように選択される。
図3に、本発明による漏出補償弁が示されている。
この漏出補償弁は、弁本体18内に収容される閉鎖本体16を備えている。閉鎖本体16は、弁本体18内の孔を閉鎖位置において閉鎖する閉鎖要素20を備えており、そのため、作動流体リザーバへの管路19は液圧室8と仕切られている。図3に示されるように、閉鎖本体はばね要素17によって閉鎖位置へと付勢されている。作動流体リザーバ内の作動流体の圧力と、それ故、管路19内の圧力も基本的に一定のままである。液圧室8内の圧力が、ばね17によって基本的に与えられる設定圧力pL未満に降下すると、図3に示される位置にある閉鎖本体16は上方に移動し、それにより、管路19と液圧室8との間の接続部が開放される。原則として、閉鎖本体がわずか0.2ミリメートル移動しても、弁本体18と閉鎖要素20との間の隙間は、管路19を通じて液圧室内にかなりの量の作動流体を排出するには十分ではないことが前提となっている。
閉鎖本体の行程、Δs、は次式のように算出される:
Figure 2013536364
ここで、Δtは圧力パルスの持続時間であり、bは圧力パルスに起因する閉鎖本体の加速度である。加速度は次式のように算出される:
Figure 2013536364
ここで、Fは閉鎖本体にかかる力であり、mは閉鎖本体の質量である。従って、次式が得られる:
Figure 2013536364
または
Figure 2013536364
圧力パルスは1ミリ秒、すなわち、Δts=1ミリ秒、よりも長くは持続しないこと、閉鎖本体の運動は最大で0.1mm、すなわちΔss=0.1mm、であるべきこと、且つ、圧力パルスは圧力を0barまで低下させる、すなわち圧力パルスは設定圧力pL、例えば0.7bar、と同じ大きさであることを仮定すれば、このとき、閉鎖要素の直径が8mm、すなわち対応する表面積が約0.5cm2の場合:
Figure 2013536364
従って、
Figure 2013536364
示した例では、0.1mmを超える閉鎖本体の運動を防止するために閉鎖本体の質量は少なくとも17.5gでなければならない。
閉鎖本体の質量がこれほど大きく選択されれば、0barまで達する圧力パルスでさえも、かなりの量の作動流体が液圧室内で解放されるように閉鎖本体を大きく移動させることはない。
圧力パルスは、一般的には、0barまで達する圧力降下は生じさせず、最小圧力pminまでの圧力降下を生じさせるだけであることを考慮することによって、上述の方法はさらに改良されてもよい。この場合には、上の式(5)において、設定圧力pLの代わりに、設定圧力pLと、圧力パルスに起因する最小圧力pminとの差pL−pminを用いることができ、その結果、質量をさらに小さくすることができる。代替的に、設定圧力pLを増加させることができ、その結果、ばね17はもっと軽く作ることができ、ポンプの動作が簡単になる。
1 隔膜
3 ピストン
4 壁
5 隙間
6 漏出補償弁
7 壁
8 液圧室
9 ポンプ室
10 戻しばね
11 クランプ枠
12 クランプ枠
13 取り付け台
14 膨らんだ隔膜の概略表示
15 作動流体リザーバ
16 閉鎖本体
17 ばね
18 弁本体
19 管路
20 閉鎖要素

Claims (5)

  1. 隔膜(1)によってポンプ室(9)と仕切られた液圧室(8)を有する膜ポンプであって、前記ポンプ室(9)は吸入接続部および圧出接続部とそれぞれ接続しており、作動流体を満たすことができる前記液圧室(8)には脈動する作動流体圧を加えることができ、前記液圧室(8)は漏出補償弁(6)を介して作動流体リザーバ(15)に接続しており、前記漏出補償弁(6)は、加圧要素によって閉鎖位置に保持され、弁ゲートが閉じている閉鎖位置と該弁ゲートが開いている開放位置との間で前後に移動することができる閉鎖本体を備え、前記加圧要素は、前記液圧室(8)内の圧力が設定圧力pLよりも低くなると、前記閉鎖本体(16)が前記開放位置の方向に移動するように設計されている膜ポンプにおいて、前記液圧室(8)内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する0barへの圧力降下が生じたときに、前記閉鎖本体(16)が前記開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しないほど、前記閉鎖本体(16)の質量が十分大きいことを特徴とする、膜ポンプ。
  2. 前記液圧室(8)内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する圧力降下が生じたときに、前記閉鎖本体(16)が前記開放位置の方向に0.1mm以下だけしか移動しないように、前記閉鎖本体(16)の質量が選択されることを特徴とする、請求項1に記載の膜ポンプ。
  3. 前記液圧室(8)内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する最小圧力pminへの圧力降下が生じたときに、前記閉鎖本体(16)が前記開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しない、好ましくは0.1mm以下だけしか移動しないことを特徴とし、ただし、pminは、圧力パルスの発生時に、吸入行程の間に前記吸入接続部を通過する流体の速度の変化の結果として生じる前記液圧室内の最小圧力である、請求項1または請求項2に記載の膜ポンプ。
  4. Lが前記液圧室(8)内の最小圧力よりも高いことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の膜ポンプ。
  5. 隔膜(1)によってポンプ室(9)と仕切られた液圧室(8)を有し、前記ポンプ室(9)は吸入接続部および圧出接続部とそれぞれ接続しており、作動流体を満たすことができる前記液圧室(8)には脈動する作動流体圧を加えることができ、前記液圧室(8)は漏出補償弁(6)を介して作動流体リザーバ(15)に接続しており、前記漏出補償弁(6)は、弁ゲートが閉じている閉鎖位置と該弁ゲートが開いている開放位置との間で前後に移動させることができる閉鎖本体(16)を備えている膜ポンプの漏出補償弁(6)の寸法を決定する方法において、前記液圧室(8)内における圧力パルスの結果、最長で1ミリ秒持続する圧力降下が生じたときに、前記閉鎖本体(16)が前記開放位置の方向に0.2mm以下だけしか移動しないように、好ましくは0.1mm以下だけしか移動しないように、前記閉鎖本体(16)の質量が選択されることを特徴とする膜ポンプの寸法を決定する方法。
JP2013525247A 2010-08-26 2011-08-15 慣性制御式漏出補償弁を有する膜ポンプ Expired - Fee Related JP5862903B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102010039829A DE102010039829A1 (de) 2010-08-26 2010-08-26 Membranpumpe mit trägheitsgesteuertem Leckergänzungsventil
DE102010039829.2 2010-08-26
PCT/EP2011/064045 WO2012025423A1 (de) 2010-08-26 2011-08-15 Membranpumpe mit trägheitsgesteuertem leckergänzungsventil

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013536364A true JP2013536364A (ja) 2013-09-19
JP5862903B2 JP5862903B2 (ja) 2016-02-16

Family

ID=44630450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013525247A Expired - Fee Related JP5862903B2 (ja) 2010-08-26 2011-08-15 慣性制御式漏出補償弁を有する膜ポンプ

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20130209280A1 (ja)
EP (1) EP2609332A1 (ja)
JP (1) JP5862903B2 (ja)
KR (1) KR20130138194A (ja)
CN (1) CN103154517B (ja)
BR (1) BR112013004584A2 (ja)
CA (1) CA2808388C (ja)
DE (1) DE102010039829A1 (ja)
RU (1) RU2573069C2 (ja)
WO (1) WO2012025423A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT2722575T (pt) * 2012-10-16 2017-12-11 Water Powered Tech Limited Acumulador de mola de gás
DE102014002720B4 (de) 2013-04-04 2023-10-12 Mann+Hummel Gmbh Pumpe zum Fördern eines Fluids
DE102013105072A1 (de) * 2013-05-16 2014-11-20 Prominent Gmbh Membranpumpe mit Lagensteuerung
WO2015031884A1 (en) * 2013-08-30 2015-03-05 Flow Control Llc. High viscosity portion pump
FR3012538B1 (fr) * 2013-10-30 2018-05-18 Dosatron International Pompe a membrane et dispositif a clapets pour une telle pompe
EP3152440B1 (en) 2014-06-06 2024-03-27 Flow Control LLC. Single piston foundation bag-in-box (bib) pump
DE102016225512A1 (de) 2016-12-20 2018-06-21 Volkswagen Aktiengesellschaft Kraftstofftanksystem und Verfahren zur Prüfung der Dichtheit eines solchen Kraftstofftanksystems
DE102017122270B4 (de) * 2017-09-26 2020-09-10 Prominent Gmbh Membranpumpe mit einer funktionssicheren Membranlagensteuerung
EP4325053A1 (en) * 2019-01-10 2024-02-21 PSG California LLC Air-operated pump with leak detection and containment assembly

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57146078A (en) * 1980-12-29 1982-09-09 Reba Heruberuto Otsutoo Kg Diaphragm pump
JPS61197778A (ja) * 1984-12-21 1986-09-02 レ−ヴア・ヘルベルト・オツト・ゲ−・エム・ベ−・ハ−・ウント・コンパニ− 循環式排出装置を有するダイアフラムポンプ
JPH084656A (ja) * 1994-06-15 1996-01-09 Lewa Herbert Ott Gmbh & Co 油圧駆動式ダイヤフラムポンプ
JP4413741B2 (ja) * 2004-10-14 2010-02-10 日機装株式会社 ダイアフラムポンプ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1034030B (de) 1955-09-22 1958-07-10 Reiners Walter Dr Ing Membranpumpe fuer nicht schmierende und chemisch aggressive Fluessigkeiten, insbesondere zur Schaedlingsbekaempfung in der Landwirtschaft
US3680981A (en) * 1970-12-21 1972-08-01 Josef Wagner Pump and method of driving same
DE3039915A1 (de) * 1980-10-23 1982-05-27 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Elektrisch ansteuerbare ventileinrichtung
US4365745A (en) * 1981-02-05 1982-12-28 Louis Beck Diaphragm pump
DE3546189A1 (de) * 1985-12-27 1987-07-02 Ott Kg Lewa Verfahren und vorrichtung zur durchflussmessung bei oszillierenden verdraengerpumpen
CN2071714U (zh) * 1989-02-28 1991-02-20 王松涛 引液自流器
BR9002787A (pt) * 1990-06-08 1991-12-10 Brasil Compressores Sa Valvula para compressor hermetico
DE4141670C2 (de) * 1991-12-17 1994-09-29 Ott Kg Lewa Hydraulisch angetriebene Membranpumpe mit Membranhubbegrenzung
CN2172358Y (zh) * 1993-08-06 1994-07-20 机械电子工业部合肥通用机械研究所 液压隔膜泵用隔膜最大挠曲机械式自控机构
RU2079715C1 (ru) * 1994-05-06 1997-05-20 Акционерное общество открытого типа Рязанское научно-техническое акционерное предприятие "Нефтехиммашсистемы" Мембранный гидроприводной дозировочный насос
CN100371595C (zh) * 1999-11-12 2008-02-27 日机装株式会社 膜片型往复泵
DE10308421A1 (de) * 2003-02-27 2004-09-09 Leybold Vakuum Gmbh Kolbenpumpe, vorzugsweise Kolbenvakuumpumpe, mit Auslassventil
DE10322221B3 (de) * 2003-05-16 2005-01-27 Lewa Herbert Ott Gmbh + Co Leckageüberwachung im Hydraulikdruckraum einer Membranpumpe
RU38365U1 (ru) * 2004-01-30 2004-06-10 Подрезов Александр Владимирович Мембранный гидроприводной дозировочный насос
DE102007057945B4 (de) * 2007-12-01 2009-11-05 Knf Neuberger Gmbh Mehrstufige Membran-Saugpumpe

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57146078A (en) * 1980-12-29 1982-09-09 Reba Heruberuto Otsutoo Kg Diaphragm pump
JPS61197778A (ja) * 1984-12-21 1986-09-02 レ−ヴア・ヘルベルト・オツト・ゲ−・エム・ベ−・ハ−・ウント・コンパニ− 循環式排出装置を有するダイアフラムポンプ
JPH084656A (ja) * 1994-06-15 1996-01-09 Lewa Herbert Ott Gmbh & Co 油圧駆動式ダイヤフラムポンプ
JP4413741B2 (ja) * 2004-10-14 2010-02-10 日機装株式会社 ダイアフラムポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
US20130209280A1 (en) 2013-08-15
JP5862903B2 (ja) 2016-02-16
WO2012025423A1 (de) 2012-03-01
CA2808388C (en) 2018-02-20
CA2808388A1 (en) 2012-03-01
CN103154517A (zh) 2013-06-12
CN103154517B (zh) 2016-01-20
RU2013113209A (ru) 2014-10-10
RU2573069C2 (ru) 2016-01-20
KR20130138194A (ko) 2013-12-18
EP2609332A1 (de) 2013-07-03
DE102010039829A1 (de) 2012-03-01
BR112013004584A2 (pt) 2016-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5862903B2 (ja) 慣性制御式漏出補償弁を有する膜ポンプ
JP4378937B2 (ja) ポンプ
US7056096B2 (en) Pump
US6089837A (en) Pump inlet stabilizer with a control unit for creating a positive pressure and a partial vacuum
JP2013536363A (ja) 膜ポンプ及びその調節方法
JP4877369B2 (ja) ポンプ
US11692537B2 (en) Method and system for damping flow pulsation
WO2024021446A1 (zh) 一种能够及时补油的往复泵
JP5210135B2 (ja) ガス抜き機構付き往復動ポンプ
US10006448B2 (en) Hydraulic ram liquid suction pump apparatus and methods
KR100874205B1 (ko) 다이어프램형 왕복동펌프
JP3387757B2 (ja) ダイナマイト発破用孔内の溜り水の揚水装置
JP4413741B2 (ja) ダイアフラムポンプ
JP6056495B2 (ja) 液体供給装置及びその方法
JP2017525884A (ja) 流体リザーバを備える容積型ポンプ
JP2008038674A (ja) 電磁ポンプ
JP2003033430A (ja) 血液ポンプ駆動装置
JP2532733B2 (ja) 高温ポンプ
JP2005307743A (ja) ポンプ呼び水装置
JPS58143184A (ja) ダイアフラム方式による流体圧送装置
RU2005118924A (ru) Способ формирования проточного жидкостного поршня для сжатия и перекачки газа или газожидкостных смесей

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5862903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees