JP2013536203A - 特定の化学成分、組成物および方法 - Google Patents

特定の化学成分、組成物および方法 Download PDF

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Abstract

トリテルペノイド誘導体である化学成分、医薬組成物、ならびに炎症性、神経変性性、新生物性および自己免疫性の疾患を処置する方法を記載する。
【選択図】 なし

Description

[001] 本出願は、U.S. provisional patent application 61/376,238, 2010年8月23日出願に基づく優先権を主張し、それを全体として本明細書に援用する。
[002] 炎症性、神経変性性、新生物性および自己免疫性の疾患の処置のための特定の化学成分(chemical entities)、組成物および方法を提供する。
[003] 多数の分子事象および細胞事象が炎症性疾患プロセスに関連する。そのような事象は、そのようなプロセスの制御または抑制において防御的である場合があり、あるいは生物の障害にまで炎症を増強する場合がある。炎症はさまざまな傷害に対する防御反応であり、有害物質を排除してそれらの障害作用を阻害するように設計されている。それは、感嘆すべき分子機序および細胞機序のアレイ、ならびにそれらを監視し続けるための複雑な制御ネットワークからなる。防御機序の促進および炎症促進刺激の抑制は、炎症性、神経変性性、および新生物性の疾患の処置における療法の基礎である。
[004] 神経変性性疾患において、異常なコンホメーションをもつタンパク質の蓄積によって、または傷害を受けたニューロンから発生するシグナルによって、炎症が誘発される可能性がある。アルツハイマー病の発病は、下記と関連する:ミクログリアの活性化、ならびにTNF−α、IL−1β、およびスーパーオキシドの産生。誘導性イソ型NOシンターゼも発現し、これは高レベルのNOを放出する。スーパーオキシドの存在下で、NOはペルオキシナイトライトを形成し、これがニューロンおよび他の細胞タイプに損傷を与える。
[005] 慢性炎症性腸疾患と大腸癌のリスク増大との関連性により証明されるように、慢性炎症は個体を癌になりやすくする可能性があるという結論を多量の証拠が支持している。慢性炎症は、細菌、ウイルスおよび寄生虫の感染、化学的刺激、ならびに非消化性粒子を含めたさまざまな要因によって引き起こされる。炎症が長期間持続するほど、関連する発癌のリスクは高くなる。
[006] しかし、ある疾患では、攻撃排除すべき外来物質がない時に身体の防御系(免疫系)が不適切に炎症応答を誘発する。自己免疫疾患と呼ばれるこれらの疾患では、正常な場合には防御性である身体免疫系がそれ自身の組織に損傷を与える。身体は、正常組織があたかも感染したかあるいは何らかの形で異常であるかのように応答する。すべてではないが、あるタイプの関節炎は、誤って指示された炎症の結果である。関節炎は、関節の炎症を表わす一般用語である。炎症に関連するあるタイプの関節炎には下記のものが含まれる:リウマチ性関節炎、肩腱炎または滑液嚢炎、痛風性関節炎およびリウマチ性多発筋痛。
[007] セラストロール(celastrol)またはトリプテリン(tripterine)は、T.ウィルフォルディイ(T. wilfordii)およびセラストラス・スカンデンス(Celastrus scandens)両方の根から単離された赤色顔料である;Schechter et al, J. Am. Chem. Soc., vol. 64 (1942), 182-183に示されており、これを本明細書に援用する。
[008] セラストロールは、キノン−メチド(quinone-methide)類と呼ばれるトリテルペンタイプの化合物群のメンバーである。近縁化合物であるチンゲノン(tingenone)およびプリスチメリン(pristimerin)は、エクアドルで皮膚がんの治療に用いられている植物メイテナス・チュチュウアスカ・レイモンド・ハメット(Maytenus chuchuhuasca Raymond Hamet)から単離された(P. Martinod, A. Paredes, F. D. Monache and G. B. Marini-Bettolo, Phytochemistry, Vol. 15 (1976), 562-563)。
[009] プリスチメリンを含めた幾つかの関連キノン−メチド類の単離および特性解明が、Monache et al. (J. Chem. Soc. Perkin I (1979), 3127-3131)により報告されている。これらの化合物のうちあるものは抗新生物効果も有する。
[010] セラストロールは、ミクログリアの活性化、TNF−α、IL−1βの産生、および誘導性NOシンターゼの発現を阻害する。セラストロールは、ニューロンの機能および血管の潅流に必要な構成性NOシンターゼは阻害しない(A C Allison, R Cacabelos, V R M Lombardi, X A Alvarez and C Vigo, CNS Drug Reviews 6: 45 (2000))。セラストロールはNF−KB活性化および一酸化窒素産生の両方の有効な阻害剤であることも示された;それぞれ0.27および0.23uMのIC50。この活性は、16uMのIC50をもつ標準的なアミノグアニジンのものよりかなり強い(H Z Jin, B Y Hwang, H S Kim, J H Lee, Y H Kim and J J Lee, J Nat Prod 65: 89(2002))。
[011] セラストロールのインビボ抗炎症効果が、コラーゲン誘導関節炎、全身性エリテマトーデス、および種々の腫瘍の動物モデルにおいて立証された。セラストロールは、白血病、神経膠腫および前立腺癌に由来するものを含めたさまざまな腫瘍細胞の増殖を阻害することも知られている。セラストロールが炎症性サイトカイン、MHC−II抗原、誘導性一酸化窒素(NO)シンターゼ(iNOS)、内皮細胞の接着分子、プロテアソーム活性、トポイソメラーゼII、カリウムチャンネル、および熱ショック応答の発現を調節する能力が報告された。セラストロールは癌細胞増殖を阻害し、白血病細胞死を誘導することが見出された。
Schechter et al, J. Am. Chem. Soc., vol. 64 (1942), 182-183 P. Martinod, A. Paredes, F. D. Monache and G. B. Marini-Bettolo, Phytochemistry, Vol. 15 (1976), 562-563 Monache et al. (J. Chem. Soc. Perkin I (1979), 3127-3131) A C Allison, R Cacabelos, V R M Lombardi, X A Alvarez and C Vigo, CNS Drug Reviews 6: 45 (2000) H Z Jin, B Y Hwang, H S Kim, J H Lee, Y H Kim and J J Lee, J Nat Prod 65: 89(2002)
[012] セラストロールは、炎症性、神経変性性、新生物性および自己免疫性の疾患を処置するためのより良好な療法剤になる可能性をもつ。しかし、セラストロールは著しい細胞毒性および望ましくない薬物動態特性を示し、これが有用な薬物としての開発を抑制してきた。構造修飾によりそのような毒性および望ましくない薬物動態特性を低減して有用な活性を増強できると考えて、本発明者らは薬物様プロフィールをもたらすと予想される構造変更を導入したセラストロール関連化合物の設計および合成によりそのような修飾を探査した。
[013] 式Iの化合物から選択される少なくとも1種類の化学成分:
Figure 2013536203
およびその医薬的に許容できる塩類が提供される
[式中:
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、−P(=O)(OR)(OR)、および−C(R)(R)OP(=O)(OR)(OR)から選択され、ここでR、R、R、およびRは、独立して水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
Xは、−ORおよび−NRから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル(heteroclycloalkyl)、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、および場合により置換されたアルコキシカルボニルから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、および場合により置換されたスルホニルから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアルコキシ、場合により置換されたシクロアルキルオキシ、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルオキシから選択され;
あるいはRおよびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、場合により置換されたヘテロシクロアルキル環を形成していてもよい];
ただし、式Iの化合物は
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン
ではない。
[014] 本明細書に記載する化学成分は、下記を含むさまざまな炎症性、神経変性性、新生物性および自己免疫性の疾患を処置するのに使用できる:腸の癌、炎症性疾患;クローン病;潰瘍性大腸炎;癌;癌類;アルツハイマー病;パーキンソン病;ハンチントン病;下記を含む自己免疫疾患:腎炎、リウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス、自己免疫性糖尿病および多発性硬化症;臓器および細胞の移植拒絶;移植片対宿主疾患;敗血症性および外傷性ショック;また、特定の組織を隣接組織の照射による損傷から保護するのに使用できる。
[015] したがって、対象に療法有効量の少なくとも1種類の本明細書に記載する化学物資を投与することによって前節に述べた状態を処置する方法も提供される。
[016] 本発明のこれらおよび他の目的は、以下の本発明の詳細な記述を読むことによってさらに十分に明らかになるであろう。
[017] 本明細書中で用いる下記の用語および句は、それらが用いられる状況からそうではないことが指示される範囲を除いて、一般に以下に述べる意味をもつものとする。
[018] “実質的に純粋な”化合物は、その化合物の合成に由来する、または天然(たとえば植物)源からのその化合物の単離に由来する不純物に関して、重量基準で95%を超える純度をもつ化合物を表わす。
[019] “炎症性、神経変性性、新生物性および自己免疫性の疾患を処置する方法”は、哺乳動物対象、特にヒト対象の処置を包含し、下記を含む:(i)それらの疾患の臨床症状の発現を停止させること、(ii)それらの疾患の臨床症状の退縮をもたらすこと、および/または(iii)それらの疾患の発症を阻止するための予防処置。
[020] 用語“哺乳動物”はそれの標準的な意味をもつものとし、たとえばヒト、イヌ、ネコ、ヒツジおよびウシを包含する。
[021] 本明細書中で用いるように、“癌”は、哺乳動物にみられるあらゆるタイプの癌または新生物または悪性腫瘍を表わし、癌腫および肉腫を含む。癌の例は、脳癌、乳癌、子宮頸癌、大腸癌、頭頸部癌、腎癌、肺癌、非小細胞性肺癌、黒色腫、中皮腫、卵巣癌、肉腫、胃癌、子宮癌、および神経髄芽細胞腫である。
[022] 以下の略号および用語は、本明細書全体を通して、指示した意味をもつ:
c− = シクロ
Et = エチル
EtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エタノール
g = グラム
hまたはhr = 時間
HPLC = 高速液体クロマトグラフィー
i− = イソ
kgまたはKg = キログラム
Lまたはl = リットル
LC/MS = LCMS = 液体クロマトグラフィー−質量分析
LRMS =低分解能質量分析
m/z = 質量−対−電荷比
Me = メチル
MeOH = メタノール
min = 分
mL = ミリリットル
n− = ノルマル
Ph = フェニル
quant. = 定量的
RP−HPLC = 逆相高速液体クロマトグラフィー
rtまたはRT = 室温
s− = sec− = 第二級
t− = tert− = 第三級
THF = テトラヒドロフラン。
[023] 本明細書中で用いるように、化学式中にいずれかの可変基が1回より多く出現する場合、それぞれの出現に際してのそれの定義はそれぞれ他の出現におけるそれの定義とは独立している。
[024] 本明細書中で用いるように、2つの文字または記号の間にあるのではないダッシュ(“−”)は、ある置換基に関する結合点を示すために用いられる。たとえば、−CONHはその炭素原子により結合している。
[025] 本明細書中で用いるように、“任意選択的な(optional)”または“場合により(optionally)”は、その後に記載する事象または状況が起きてもよく、あるいは起きなくてもよいこと、およびその記載にはその事象または状況が起きる場合とそれが起きない場合が含まれることを意味する。たとえば、“場合により置換されたアルキル”は、以下に定義する“アルキル”と“置換されたアルキル”の両方を包含する。1個以上の置換基を含むいずれかの群に関して、そのような群が、立体的に実現性のない、合成的に不可能な、および/または本来不安定な、いずれかの置換または置換パターンを導入することを意図したものではないことは、当業者に理解されるであろう。
[026] 本明細書中で用いるように、“アルキル”は、指示した数の炭素原子、通常は1から20個までの炭素原子、たとえば1から8個までの炭素原子、たとえば1から6個までの炭素原子をもつ、直鎖および分枝鎖を表わす。たとえば、C−Cアルキルは、1から6個までの炭素原子をもつ直鎖および分枝鎖両方のアルキルを包含する。特定数の炭素をもつアルキル残基名を挙げた場合、その数の炭素をもつすべての分枝鎖形および直鎖形が包含されるものとする;したがって、たとえば“ブチル”はn−ブチル、sec−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルを意味するものとする;“プロピル”は、n−プロピルおよびイソプロピルを含む。“低級アルキル”は、1〜6個の炭素をもつアルキル基を表わす。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、3−メチルペンチルなどが含まれる。アルキレンは、アルキルと同じ残基を表わすけれども2つの結合点をもつアルキルのサブセットである。アルキレン基は、通常は2から20個までの炭素原子、たとえば2から8個までの炭素原子、たとえば2から6個までの炭素原子をもつであろう。たとえば、Cアルキレンは共有結合を示し、Cアルキレンはメチレン基である。
[027] 本明細書中で用いるように、“アルケニル”は、親アルキルの隣接炭素原子から1分子の水素を除去することにより誘導された、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合をもつ、不飽和の分枝鎖または直鎖アルキル基を表わす。この基は、二重結合の周りでシスまたはトランスいずれかの立体配置である可能性がある。典型的なアルケニル基には、エテニル;プロペニル類、たとえばプロパ−1−エン−1−イル、プロパ−1−エン−2−イル、プロパ−2−エン−1−イル(アリル)、プロパ−2−エン−2−イル;ブテニル類、たとえばブタ−1−エン−1−イル、ブタ−1−エン−2−イル、2−メチル−プロパ−1−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−2−イル、ブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1,3−ジエン−2−イルなどが含まれるが、これらに限定されない。特定の態様においてアルケニル基は2から20個までの炭素原子、他の態様においては2から6個までの炭素原子をもつ。“低級アルケニル”は、2〜6個の炭素をもつアルケニル基を表わす。
[028] 本明細書中で用いるように、“アルキニル”は、親アルキルの隣接炭素原子から2分子の水素を除去することにより誘導された、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合をもつ、不飽和の分枝鎖または直鎖アルキル基を表わす。典型的なアルキニル基には、エチニル;プロピニル類、たとえばプロパ−1−イン−1−イル、プロパ−2−イン−1−イル;ブチニル類、たとえばブタ−1−イン−1−イル、ブタ−1−イン−3−イル、ブタ−3−イン−1−イルなどが含まれるが、これらに限定されない。特定の態様においてアルキニル基は2から20個までの炭素原子、他の態様においては3から6個までの炭素原子をもつ。“低級アルキニル”は、2〜6個の炭素をもつアルケニル基を表わす。
[029] 本明細書中で用いるように、“シクロアルキル”は、通常は3から7個までの環炭素原子をもつ非芳香族炭素環を表わす。この環は飽和しているか、あるいは1以上の炭素−炭素二重結合をもつことができる。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、およびシクロヘキセニル、ならびに架橋およびケージ型の環状基、たとえばノルボルナンが含まれる。
[030] 本明細書中で用いるように、“アルコキシ”は、指示した数の炭素原子をもつアルキル基が酸素橋により結合したもの、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、3−ヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシなどを表わす。アルコキシ基は、通常は、酸素橋により結合した1から7個までの炭素原子をもつであろう。“低級アルコキシ”は、1〜6個の炭素をもつアルコキシ基を表わす。
[031] 本明細書中で用いるように、“モノ−およびジ−アルキルカルボキサミド”は、式−(C=O)NRの基を表わし、ここでRおよびRは、独立して水素、および指示した数の炭素原子をもつアルキル基から選択され、ただし、RおよびRが両方とも水素であることはない。
[032] 本明細書中で用いるように、“アシル”は、基H−C(O)−;(アルキル)−C(O)−;(シクロアルキル)−C(O)−;(アリール)−C(O)−;(ヘテロアリール)−C(O)−;および(ヘテロシクロアルキル)−C(O)−を表わし、その際、この基は親構造にカルボニル官能基により結合しており、ここでアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルは本明細書中に記載したものである。アシル基は指示した数の炭素原子をもち、ケト基の炭素はその炭素原子数に含まれる。たとえば、Cアシル基は、式CH(C=O)−をもつアセチル基である。
[033] 本明細書中で用いるように、“ホルミル”は、基−C(O)Hを表わす。
[034] 本明細書中で用いるように、“カルボキシ”および/または“カルボキシル”は、基−C(O)OHを表わす。
[035] 本明細書中で用いるように、“アルコキシカルボニル”は、式(アルコキシ)(C=O)−の基を表わし、これはカルボニル炭素により結合しており、ここでアルコキシ基は指示した数の炭素原子をもつ。したがって、C−Cアルコキシカルボニル基は、1から6個までの炭素原子をもつアルコキシ基がそれの酸素によりカルボニルリンカーに結合したものである。
[036] 本明細書中で用いるように、“アシルオキシ”は、(アシル)−O−を表わす。
[037] 本明細書中で用いるように、“アルコキシカルボニルオキシ”は、(アルコキシカルボニル)−O−を表わす。
[038] 本明細書中で用いるように、“アジド”は、基−Nを表わす。
[039] 本明細書中で用いるように、“アミノ”は、基−NHを表わす。
[040] 本明細書中で用いるように、“モノ−およびジ−(アルキル)アミノ”は、第二級および第三級アルキルアミノ基を表わし、ここでアルキル基は前記に定義したものであり、指示した数の炭素原子をもつ。アルキルアミノ基の結合点は窒素原子上にある。モノ−およびジ−アルキルアミノ基の例には、エチルアミノ、ジメチルアミノ、およびメチル−プロピル−アミノが含まれる。
[041] 本明細書中で用いるように、“アミノカルボニル”は、基−CONRを表わし、ここで
は、H、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたアルコキシから選択され;
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、場合により置換された5〜7員窒素含有ヘテロシクロアルキルを形成し、それは場合により、O、NおよびSから選択される1または2個の追加ヘテロ原子をヘテロシクロアルキル環中に含み;
ここで、置換されたそれぞれの基は、独立して下記のものから選択される1個以上の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル,またはヘテロアリールに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[042] 本明細書中で用いるように、“アリール”は、下記のものを表わす:6員炭素環式芳香環、たとえばベンゼン;少なくとも1つの環が炭素環式かつ芳香族である二環式環系、たとえばナフタレン、インダン、およびテトラリン;ならびに少なくとも1つの環が炭素環式かつ芳香族である三環式環系、たとえばフルオレン。
[043] たとえば、アリールには、O、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロシクロアルキル環に縮合した6員炭素環式芳香環が含まれる。1つの環のみが炭素環式芳香環であるそのような縮合二環式環系について、結合点は炭素環式芳香環またはヘテロシクロアルキル環にあってよい。置換ベンゼン誘導体から形成され、環原子に遊離原子価をもつ二価ラジカルは、置換フェニレンラジカルと命名される。その名称が“−イル”で終わる一価多環式炭化水素ラジカルから、遊離原子価をもつ炭素原子からの1個の水素原子を除去することにより誘導された二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に“−イデン”を加えることにより命名される;たとえば2つの結合点をもつナフチル基は、ナフチリデンと命名される。ただし、アリールは決してヘテロアリール(別に後記に定義する)を包含せず、またはそれらと重複しない。したがって、1以上の炭素環式芳香環がヘテロシクロアルキル芳香環と縮合すれば、生成する環系はヘテロアリールであって、本明細書中で定義するアリールではない。
[044] 本明細書中で用いるように、“アリールオキシ”は、基−O−アリールを表わす。
[045] 本明細書中で用いるように、“アラルキル”は、基−アルキル−アリールを表わす。
[046] 本明細書中で用いるように、“カルボアミミドイル(carbamimidoyl)”は、基−C(=NH)−NH2を表わす。
[047] 本明細書中で用いるように、“置換されたカルボアミミドイル”は、基−C(=NR)−NRを表わし、ここで
は、水素、シアノ、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルから選択され;
およびRは、独立して、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルから選択され;
ただし、R、RおよびRのうち少なくとも1つは水素ではなく、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールは、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで、
は、場合により置換されたC1−C6アルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、H、場合により置換されたC1−C6アルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、水素および場合により置換されたC1−C4アルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO2(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[048] 本明細書中で用いるように、“ハロ”はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表わし、用語“ハロゲン”にはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。
[049] 本明細書中で用いるように、“ハロアルキル”は、特定した数の炭素原子をもつ前記に定義したアルキルが、1個以上のハロゲン原子から許容できる最大数までのハロゲン原子で置換されたものを表わす。ハロアルキルの例にはトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチル、およびペンタ−フルオロエチルが含まれるが、これらに限定されない。
[050] 本明細書中で用いるように、“ヘテロアリール”は、下記のものを表わす:
O、NおよびSから選択される1個以上、たとえば1から4個まで、または特定の態様においては1から3個までのヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素である、5〜7員芳香族単環;
O、NおよびSから選択される1個以上、たとえば1から4個まで、または特定の態様においては1から3個までのヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素であり、その際、少なくとも1個のヘテロ原子は芳香環中に存在する、二環式ヘテロシクロアルキル環;ならびに
O、NおよびSから選択される1個以上、たとえば1から5個まで、または特定の態様においては1から4個までのヘテロ原子を含み、残りの環原子は炭素であり、その際、少なくとも1個のヘテロ原子は芳香環中に存在する、三環式ヘテロシクロアルキル環。
[051] たとえば、ヘテロアリールには、5〜7員ヘテロシクロアルキル芳香環が5〜7員シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環に縮合したものが含まれる。そのような縮合二環式ヘテロアリール環系においてそれらの環のうち一方のみが1個以上のヘテロ原子を含むものについて、結合点はいずれの環にあってもよい。ヘテロアリール基中のSおよびO原子の総数が1を超える場合、それらのヘテロ原子は互いに隣接しない。特定の態様において、ヘテロアリール基中のSおよびO原子の総数は2より多くない。特定の態様において、芳香族複素環中のSおよびO原子の総数は1より多くない。ヘテロアリール基の例には下記のものが含まれるが、それらに限定されない(先に1を割り当てた結合位置からナンバリングする):2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2,3−ピラジニル、3,4−ピラジニル、2,4−ピリミジニル、3,5−ピリミジニル、2,3−ピラゾリニル、2,4−イミダゾリニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、チアジアゾリニル、テトラゾリル、チエニル、ベンゾチオフェニル、フラニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリニル、インドリニル、ピリダジニル、トリアゾリル、キノリニル、ピラゾリル、および5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル。その名称が“−イル”で終わる一価ヘテロアリールラジカルから、遊離原子価をもつ原子からの1個の水素原子を除去することにより誘導された二価ラジカルは、対応する一価ラジカルの名称に“−イデン”を加えることにより命名される;たとえば、2つの結合点をもつピリジル基はピリジリデンである。ヘテロアリールは決してアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(本明細書中で定義したもの)を包含せず、またはそれらと重複しない。
[052] 置換ヘテロアリールには、1個以上のオキシド(−O)置換基で置換された環系、たとえばピリジニルN−オキシド類も含まれる。
[053] 本明細書中で用いるように、“ヘテロシクロアルキル”は、通常は3から7個までの環原子をもち、独立して酸素、硫黄および窒素、ならびに以上のヘテロ原子のうち少なくとも1つを含む組合わせから選択される1〜3個のヘテロ原子のほかに、少なくとも2個の炭素原子を含む、非芳香族単環を表わす。その環は飽和しているか、あるいは1以上の炭素−炭素二重結合をもつことができる。適切なヘテロシクロアルキル基には、たとえば下記のものが含まれる(先に1を割り当てた結合位置からナンバリングする):2−ピロリジニル、2,4−イミダゾリジニル、2,3−ピラゾリジニル、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、および2,5−ピペリジニル。モルホリニル基も考慮され、それには2−モルホリニルおよび3−モルホリニルが含まれる(先に酸素に1を割り当ててナンバリングする)。置換ヘテロシクロアルキルには、1個以上のオキソ(=O)またはオキシド(−O)置換基で置換された環系、たとえばピペリジニル N−オキシド、モルホリニル−N−オキシド、1−オキソ−1−チオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−1−チオモルホリニルも含まれる。
[054] “ヘテロシクロアルキル”には二環式環系も含まれ、その際、通常は3〜7個の環原子を含む1つの非芳香環は、独立して酸素、硫黄および窒素、ならびに以上のヘテロ原子のうち少なくとも1つを含む組合わせから選択される1〜3個のヘテロ原子のほかに、少なくとも2個の炭素原子を含み;他方の環は、通常は3〜7個の環原子を含み、場合により、独立して酸素、硫黄および窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、芳香族ではない。
[055] 本明細書中で用いるように、“スルファニル”は下記の基を表わす:−S−(場合により置換された(C−C)アルキル)、−S−(場合により置換されたアリール)、−S−(場合により置換されたヘテロアリール)、および−S−(場合により置換されたヘテロシクロアルキル)。したがって、スルファニルには基C−Cアルキルスルファニルが含まれる。
[056] 本明細書中で用いるように、“スルフィニル”は下記の基を表わす:−S(O)−(場合により置換された(C−C)アルキル)、−S(O)−場合により置換されたアリール)、−S(O)−場合により置換されたヘテロアリール)、−S(O)−(場合により置換されたヘテロシクロアルキル);および−S(O)−(場合により置換されたアミノ)。
[057] 本明細書中で用いるように、“スルホニル”は下記の基を表わす:−S(O)−(場合により置換された(C−C)アルキル)、−S(O)−場合により置換されたアリール)、−S(O)−場合により置換されたヘテロアリール)、−S(O)−(場合により置換されたヘテロシクロアルキル)、および−S(O)−(場合により置換されたアミノ)。
[058] 本明細書中で用いるように、“置換された”は、表記した原子上または基上のいずれか1個以上の水素が、指示した基から選択されたもので置き換えられていることを表わす;ただし、その表記した原子の通常の原子価を超えない。置換基がオキソ(すなわち、=O)である場合、その原子上の2個の水素が置き換えられている。置換基および/または可変基の組合わせは、そのような組合わせによって安定な化合物または有用な合成中間体が生成する場合にのみ許容できる。安定な化合物または安定な構造とは、反応混合物からの単離および少なくとも実用性をもつ薬剤としてのその後の製剤化に耐えるのに十分なほど強靭である化合物を示すものとする。別に明記しない限り、置換基はコア構造に向けて命名される。たとえば、(シクロアルキル)アルキルを可能性のある置換基として挙げた場合、コア構造へのこの置換基の結合点はそのアルキル部分にあることを理解すべきである。
[059] 本明細書中で用いるように、用語“置換された”アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールはそれぞれ、別に明白に定義しない限り、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、アジド、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで
は、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;Rは、水素、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[060] 本明細書中で用いるように、用語“置換されたアシル”は、基(置換アルキル)−C(O)−;(置換シクロアルキル)−C(O)−;(置換アリール)−C(O)−;(置換ヘテロアリール)−C(O)−;および(置換ヘテロシクロアルキル)−C(O)−を表わし、その際、この基は親構造にカルボニル官能基により結合しており、ここで、置換アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルはそれぞれ、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで
は、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、H、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;あるいは
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[061] 本明細書中で用いるように、用語“置換されたアルコキシ”は、アルコキシにおいてアルキル成分が置換されたもの(すなわち、−O−(置換アルキル))を表わし、ここで“置換アルキル”は、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキルを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで
は、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、H、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[062] ある態様において、置換されたアルコキシ基は“ポリアルコキシ”または−O−(場合により置換されたアルキレン)−(場合により置換されたアルコキシ)であり、たとえば下記の基を含む:−OCHCHOCH、およびグリコールエーテル、たとえばポリエチレングリコールの残基、ならびに−O(CHCHO)CH、ここでxは2〜20、たとえば2〜10、たとえば2〜5の整数である。他の置換されたアルコキシ基は、ヒドロキシアルコキシまたは−OCH(CHOHであり、ここでyは1〜10、たとえば1〜4の整数である。
[063] 本明細書中で用いるように、用語“置換されたアルコキシカルボニル”は、基(置換アルキル)−O−C(O)−を表わし、その際、この基は親構造にカルボニル官能基により結合しており、ここで、置換アルキルは、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキルを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで
は、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、H、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル)。
[064] 本明細書中で用いるように、用語“置換されたアミノ”は、基−NHRまたは−NRを表わし、ここでRはヒドロキシ、ホルミル、場合により置換されたアルコキシ、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたカルバミミドイル、アミノカルボニル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、スルフィニルおよびスルホニルから選択され、Rは場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたヘテロアリール、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルから選択され、ここで、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールはそれぞれ、1個以上(たとえば最高5個、たとえば最高3個)の水素原子が、独立して下記のものから選択される置換基により置き換えられたアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールを表わす:
−R、−OR、場合により置換されたアミノ(−NRCOR、−NRCO、−NRCONR、−NRC(NR)NR、−NRC(NCN)NR、および−NRSOを含む)、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、場合により置換されたアシル(たとえば、−COR)、場合により置換されたアルコキシカルボニル(たとえば、−CO)、アミノカルボニル(たとえば、−CONR)、−OCOR、−OCO、−OCONR、−OP(O)(OR)OR、スルファニル(たとえば、SR)、スルフィニル(たとえば、−SOR)、およびスルホニル(たとえば、−SOおよび−SONR)、
ここで
は、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたアルケニル、場合により置換されたアルキニル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、H、場合により置換されたC−Cアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
は、水素および場合により置換されたC−Cアルキルから選択され;あるいは
およびR、ならびにそれらが結合している窒素は、場合により置換されたヘテロシクロアルキル基を形成しており;
ここで、場合により置換された基はそれぞれ、置換されていないか、あるいは独立して下記のものから選択される1個以上、たとえば1、2または3個の置換基で置換されている:C−Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール−C−Cアルキル−、ヘテロアリール−C−Cアルキル−、C−Cハロアルキル、−OC−Cアルキル、−OC−Cアルキルフェニル、−C−Cアルキル−OH、−OC−Cハロアルキル、ハロ、−OH、−NH、−C−Cアルキル−NH、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキルフェニル)、−NH(C−Cアルキルフェニル)、シアノ、ニトロ、オキソ(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに対する置換基として)、−COH、−C(O)OC−Cアルキル、−CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−CONH(C−Cアルキル)、−CONH、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−NHC(O)(フェニル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(フェニル)、−C(O)C−Cアルキル、−C(O)C−Cアルキルフェニル、−C(O)C−Cハロアルキル、−OC(O)C−Cアルキル、−SO(C−Cアルキル)、−SO(フェニル)、−SO(C−Cハロアルキル)、−SONH、−SONH(C−Cアルキル)、−SONH(フェニル)、−NHSO(C−Cアルキル)、−NHSO(フェニル)、および−NHSO(C−Cハロアルキル);
ここで、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、スルフィニルおよびスルホニルは、本明細書中で定義したものである。
[065] 用語“置換されたアミノ”は、それぞれ前記に述べた基−NHRおよびNRのN−オキシドも表わす。N−オキシドは、対応するアミノ基を、たとえば過酸化水素またはm−クロロペルオキシ安息香酸で処理することにより製造できる。当業者はN−酸化を実施するための反応条件を熟知している。
[066] 本明細書に記載する化合物にはそれらの光学異性体、ラセミ体、およびそれらの他の混合物が含まれるが、これらに限定されない。それらの場合、単一の鏡像異性体またはジアステレオマー、すなわち光学活性形態は、不斉合成により、またはラセミ体の分割により得ることができる。ラセミ体の分割は、たとえば常法、たとえば分割剤の存在下での結晶化により、またはたとえばキラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)カラムを用いるクロマトグラフィーにより、達成できる。さらに、化合物には、炭素−炭素二重結合をもつ化合物のZ−およびE−形(またはシス−およびトランス−形)が含まれる。本明細書に記載する化合物が種々の互変異性体の形態で存在する場合、用語“化合物”はその化合物のすべての互変異性体形態を含むものとする。
[067] 式Iの化合物はそれらの化合物の結晶質形態および非晶質形態も含み、これにはたとえばそれらの化合物の多型、偽多型、溶媒和物(水和物を含む)、無溶媒(unsolvated)多型(無水物を含む)、コンホメーショナル多型、および非晶質形態、ならびにその混合物が含まれる。“結晶質形態”、“多型”および“新規形態(novel form)”は本明細書中で互換性をもって使用でき、特定の結晶質形態および非晶質形態に言及しない限り、たとえば多型、偽多型、溶媒和物(水和物を含む)、無溶媒多型(無水物を含む)、コンホメーショナル多型、および非晶質形態の化合物、ならびにその混合物を含めた、前記化合物のすべての結晶質形態および非晶質形態を含むものとする。同様に、“式Iの化合物の医薬的に許容できる塩類 は、それらの化合物の結晶質形態および非晶質形態も含み、これにはたとえば医薬的に許容できる塩類の多型、偽多型、溶媒和物(水和物を含む)、無溶媒多型(無水物を含む)、コンホメーショナル多型、および非晶質形態、ならびにその混合物が含まれる。
[068] “溶媒和物”は、溶媒と化合物の相互作用により形成される。用語“化合物”は、化合物の溶媒和物を含むものとする。同様に“医薬的に許容できる塩類”には、医薬的に許容できる塩類の溶媒和物が含まれる。適切な溶媒和物は、医薬的に許容できる溶媒和物、たとえば水和物であり、これには1水和物および半水和物が含まれる。
[069] 式Iの化合物は、引用した化合物の医薬的に許容できる他の形態も含み、これにはキレート、非共有複合体、プロドラッグ、およびその混合物が含まれる。
[070] “キレート”は、化合物が金属イオンに2(またはそれ以上の)点で配位することにより形成される。用語“化合物”は、化合物のキレートを含むものとする。同様に“医薬的に許容できる塩類”には、医薬的に許容できる塩類のキレートが含まれる。
[071] “非共有複合体”は、化合物と他の分子の相互作用により形成され、その際、その化合物とその分子の間に共有結合は形成されない。たとえば、複合体形成はファン−デル−ワールス相互作用、水素結合、および静電相互作用(イオン結合とも呼ばれる)により起きる可能性がある。そのような非共有複合体は用語“化合物’に含まれる。同様に“医薬的に許容できる塩類”には、医薬的に許容できる塩類の“非共有複合体”が含まれる。
[072] 用語“水素結合”は、電気陰性原子(水素結合アクセプターとしても知られる)と、第2の相対的に電気陰性である原子(水素結合ドナーとしても知られる)に結合している水素原子との間の会合の形態を表わす。適切な水素結合ドナーおよびアクセプターは、医化学において十分に理解されている。
[073] “水素結合アクセプター”は、酸素または窒素を含む基、たとえばsp−混成した酸素または窒素、エーテル酸素、またはスルホキシドもしくはN−オキシドの酸素を表わす。
[074] “水素結合ドナー”は、環窒素を含む水素基または環窒素を含むヘテロアリール基を保有する、酸素、窒素、またはヘテロ芳香族炭素を表わす。
[075] 本明細書に開示する化合物は、同位体を富化した、たとえばH、H、11C、13Cおよび/または14Cの含量を増大させた、種々の形態で使用できる。特定の1態様において、化合物は少なくとも1つの位置においてジュウテリウム化されている。そのようなジュウテリウム化形態は、U.S. Patent No. 5,846,514および6,334,997に記載された方法により製造できる。U.S. Patent No. 5,846,514および6,334,997に記載されるように、ジュウテリウム化は薬物の有効性を高め、作用期間を延長することができる。
[076] ジュウテリウム置換化合物は、たとえば下記に記載される種々の方法を用いて合成できる:Dean, Dennis C.; Editor. Recent Advances in the Synthesis and Applications of Radiolabeled Compounds for Drug Discovery and Development. [In: Curr., Pharm. Des., 2000; 6(10)] 2000, 110 pp; George W.; Varma, Rajender S. The Synthesis of Radiolabeled Compounds via Organometallic Intermediates, Tetrahedron, 1989, 45(21), 6601-21; およびEvans, E. Anthony. Synthesis of radiolabeled compounds, J. Radioanal. Chem., 1981, 64(1-2), 9-32。
[077] “医薬的に許容できる塩類”には下記のものが含まれるが、それらに限定されない:無機酸との塩類、たとえば塩酸塩、リン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、スルフィン酸塩、硝酸塩などの塩類;ならびに有機酸との塩類、たとえばリンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエチルスルホン酸塩、安息香酸酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、およびアルカン酸塩、たとえば酢酸塩、HOOC−(CH−COOH(ここで、nは0〜4である)などの塩類。同様に、医薬的に許容できるカチオンにはナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、リチウムおよびアンモニウムが含まれるが、これらに限定されない。
[078] さらに、本明細書に記載する化合物が酸付加塩として得られる場合、遊離塩基はその酸塩の溶液を塩基性にすることにより得ることができる。逆に、生成物が遊離塩基である場合、付加塩、特に医薬的に許容できる付加塩は、塩基性化合物から酸付加塩を調製するための常法に従って、その遊離塩基を適切な有機溶媒に溶解し、その溶液を酸で処理することにより調製できる。当業者は、無毒性の医薬的に許容できる付加塩を調製するのに使用できる種々の合成法を認識しているであろう。
[079] 本明細書に記載する“プロドラッグ”には、対象に投与した際に、たとえばそのプロドラッグの代謝過程で式Iの化合物になるいずれかの化合物が含まれる。同様に、“医薬的に許容できる塩類”には医薬的に許容できる塩類の“プロドラッグ”が含まれる。プロドラッグの例には、式Iの化合物中の官能基、たとえばカルボン酸基の誘導体が含まれる。カルボン酸基のプロドラッグの例には、カルボン酸エステル、たとえばアルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステル、アリールアルキルエステル、およびアリールオキシアルキルエステルが含まれるが、これらに限定されない。プロドラッグの他の例には、低級アルキルエステル、たとえばエチルエステル、アシルオキシアルキルエステル、たとえばピバロイルオキシメチル(POM)、グリコシド類、およびアスコルビン酸誘導体が含まれる。
[080] 他の代表的なプロドラッグには、カルボン酸のアミド類が含まれる。代表的なアミドプロドラッグには、たとえばアミンとカルボン酸で形成される代謝不安定アミド類が含まれる。アミン類の例には下記のものが含まれる:NH、第一級および第二級アミン、たとえばNHRおよびNR;ここで、Rは、水素、(C−C18)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルキル−(C−C)−アルキル−、(C−C14)−アリール[これは、置換されていないか、あるいは残基(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、フルオロ、またはクロロにより置換されている];ヘテロアリール−、(C−C14)−アリール−(C−C)−アルキル−[ここで、アリールは置換されていないか、あるいは残基(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、フルオロ、またはクロロにより置換されている];またはヘテロアリール−(C−C)−アルキル−であり、Rは、水素を除いてRについて示した意味をもち、あるいはRおよびRは、それらが結合している窒素と一緒に、場合により置換された4〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成しており、この環は場合により、窒素、酸素および硫黄から選択される1または2個の追加ヘテロ原子を含む。プロドラッグについての考察は、T. Higuchi and V. Stella, Pro-drugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Series, Edward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987, およびDesign of Prodrugs, ed. H. Bundgaard, Elsevier, 1985に示されている。
[081] 本明細書中で用いるように、用語“基”、“ラジカル”またはフラグメント“”は同義語であり、分子の結合または他のフラグメントに結合できる、官能基または分子フラグメントを示すものとする。
[082] 本明細書中で用いるように、“調節(modulation)”は、本明細書に記載する化学成分の存在に対する直接的または間接的な応答としての活性における、その化学成分の不存在下での活性と対比した変化を表わす。この変化は、活性の増大または活性の低下の可能性があり、その化合物と標的の直接的相互作用によるもの、またはその化合物と1以上の他の因子が相互作用し、これが次いで標的の活性に影響を及ぼすことによるものである可能性がある。たとえば、その化学成分の存在は、たとえば標的に直接結合することにより、(直接的または間接的に)他の因子に標的活性を増大または低下させることにより、あるいは(直接的または間接的に)細胞または生物中に存在する標的の量を増加または減少させることにより、標的活性を増大または低下させる可能性がある。
[083] 本明細書中で用いるように、“有効薬剤”は、生物活性をもつ化学成分を示すために用いられる。特定の態様において、“有効薬剤”は医薬としての有用性をもつ化合物である。たとえば、有効薬剤は抗癌療法剤であってもよい。
[084] 本明細書中で用いるように、“有意”は、統計的有意性の標準パラメーター試験において統計的に有意である何らかの検出可能な変化、たとえばスチューデントのT検定におけるp<0.05を表わす。
[085] 本明細書中で用いるように、“医薬的に許容できる”成分は、過度の副作用(たとえば、毒性、刺激、およびアレルギー反応)なしに、妥当な損益比に相応して、ヒトおよび/または動物について使用するのに適したものである。
[086] 本明細書中で用いるように、本明細書に記載する化学成分の“療法有効量”は、ヒトまたはヒト以外の患者に投与した際に、療法上の有益性、たとえば症状の改善、疾患進行の速度低下、または疾患の予防をもたらすのに有効な量を表わす。
[087] 本明細書中で用いるように、“処置”または“処置すること”は、下記を含めた、患者の疾患の何らかの処置を表わす:
a)疾患を予防すること、すなわち疾患の臨床症状を発現させないこと;
b)疾患を阻止すること;
c)臨床症状の発現を速度低下もしくは停止させること;および/または
d)疾患を軽減すること、すなわち臨床症状を退行させること。
[088] 本明細書中で用いるように、“患者”は、処置、観察または実験の対象であった、または対象になるであろう動物、たとえば哺乳動物を表わす。本明細書に記載する方法は、ヒトの療法および動物への適用の両方に有用となることができる。ある態様において、患者は哺乳動物である;ある態様において、患者はヒトである;ある態様において、患者はネコおよびイヌから選択される。
[089] 式Iの化合物から選択される少なくとも1種類の化学成分:
Figure 2013536203
およびその医薬的に許容できる塩類が提供される
[式中:
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、−P(=O)(OR)(OR)、および−C(R)(R)OP(=O)(OR)(OR)から選択され、ここでR、R、R、およびRは、独立して水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
Xは、−ORおよび−NRから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、および場合により置換されたアルコキシカルボニルから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、および場合により置換されたスルホニルから選択され;
は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアルコキシ、場合により置換されたシクロアルキルオキシ、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルオキシから選択され;
あるいはRおよびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、場合により置換されたヘテロシクロアルキル環を形成していてもよい];
ただし、式Iの化合物は
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン
ではない。
[090] ある態様において、Rは水素および場合により置換されたアルキルから選択される。ある態様において、Rは水素および低級アルキルから選択される。
[091] ある態様において、Rは場合により置換されたアシルから選択される。ある態様において、Rは−COCHおよび−COCHCHから選択される。
[092] ある態様において、Rは−P(=O)(OR)(OR)および−C(R)(R)OP(=O)(OR)(OR)から選択され、ここでR、R、R、およびRは、独立して水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロクリクロアルキルから選択される。ある態様において、Rは−POから選択される。ある態様において、Rは−CHOPOから選択される。
[093] ある態様において、Rは場合により置換されたアミノカルボニルから選択される。ある態様において、Rは−CONHおよび−CONHCHから選択される。
[094] ある態様において、Rは場合により置換されたアシルおよび場合により置換された低級アルキルから選択される。ある態様において、Rは場合によりアミノで置換されたアシルである。ある態様において、Rは場合によりアミノで置換された低級アルキルである。
[095] ある態様において、Rは水素および場合により置換された低級アルキルから選択される。ある態様において、Rは水素および低級アルキルから選択される。
[096] ある態様において、Rは場合により置換されたアミノカルボニルから選択される。ある態様において、Rは−CONRであり、ここでRおよびRは、独立して水素および低級アルキルから選択される。ある態様において、Rは−CONRであり、ここでRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒になって、場合により置換された5〜7員の窒素含有ヘテロシクロアルキルを形成し、これは場合によりヘテロシクロアルキル環中にO、NおよびSから選択される1または2個の追加ヘテロ原子を含む。ある態様において、Rはモルホリン−4−カルボニルまたはピペラジン−1−カルボニルであり、それはそれぞれ場合により低級アルキルで置換されている。
[097] ある態様において、Rは場合により置換されたアルコキシカルボニルから選択される。ある態様において、RはC−Cアルコキシカルボニルである。
[098] ある態様において、Rは場合により置換されたアシルから選択される。ある態様において、Rは−COCH−NRから選択され、ここでRおよびRは、独立して水素および低級アルキルから選択される。
[099] ある態様において、Rは場合により置換されたスルホニルから選択される。
[0100] ある態様において、Rは水素および場合により置換された低級アルキルから選択される。ある態様において、Rは水素および低級アルキルから選択される。
[0101] ある態様において、RおよびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、場合により置換された5〜8員ヘテロシクロアルキル環を形成している。ある態様において、RおよびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、ピロリジニル、モルホリニルおよび2−オキソピペラジンから選択されるヘテロシクロアルキル環を形成している。
[0102] 下記の化合物から選択される少なくとも1種類の化学成分も提供される:
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカーボネート;
1−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)尿素;
N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミド;
N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド;
2−(ジメチルアミノ)−N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)アセトアミド;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(モルホリノメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ピペラジン−1−カルボキシレート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 4−メチルピペラジン−1−カルボキシレート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ジメチルカルバメート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ピペリジン−1−イル)アセテート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−モルホリノアセテート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセテート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノエート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 4−アミノ−2−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタノエート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2,4−ジアミノ−4−オキソブタノエート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ピロリジン−2−カルボキシレート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ピロリジン−1−イル)アセテート;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピペラジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカルバメート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ジメチルカルバメート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチルカルバメート;
((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−10−(ホスホノオキシ)−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチルカルバメート;および
リン酸二水素(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−2−オキソ−11−(ウレイドメチル)−2,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−3−イル;
ならびにその医薬的に許容できる塩類。
[0103] セラストロールは、植物、たとえばトリプテリジウム・ウィルフォルディイ・フック(Tripterygium wilfordii Hook)から得ることができ、市販されている。場合により置換された多数の出発化合物および他の反応体が、たとえばAldrich Chemical Company (ワイオミング州ミルウォーキー)から市販されており、あるいは慣用される合成法を用いて当業者が容易に製造できる。
[0104] 本明細書に記載する化学成分は、市販の出発物質および試薬から当技術分野で周知の手法を用いて合成できる。
[0105] 本明細書に記載する化学成分は、医薬的に許容できる形態に製剤化する前に、一般に標準的なクロマトグラフィー法によって実質的に純粋な形態で調製できる。
[0106] 目的とする薬理活性をもつ、本明細書に記載する化学成分は、ある態様において、本明細書に記載するように、医薬賦形剤を含む医薬的に許容できる組成物として患者に投与できる。導入様式に応じて、それらの化学成分を以下に述べるように多様な方法で製剤化できる。製剤中の少なくとも1種類の化学成分の濃度は、約0.01〜100重量%に及ぶことができる。
[0107] 本明細書に記載する化学成分の投与は、本明細書に記載する多様な方法で実施でき、これには経口、皮下、静脈内、鼻腔内、経皮、腹腔内、筋肉内、肺内、膣、直腸、または眼内が含まれるが、これらに限定されない。
[0108] 医薬剤形は、本明細書に記載する少なくとも1種類の化学成分および1種類以上の医薬賦形剤を含有する。当技術分野で知られているように、医薬賦形剤は、多様な剤形(たとえば、経口剤形、たとえば錠剤、カプセル剤および液剤;局所剤形、たとえば皮膚、眼および耳用の剤形;坐剤;注射剤;呼吸器用剤形など)中の薬物または医薬の送達を可能にし、または増強する機能をもつ、副成分である。医薬賦形剤には、無作用または不活性な成分、相乗作用剤、または有効成分の医薬効果に実質的に寄与する化学成分が含まれる。たとえば、医薬賦形剤は、流動性、製品の均一性、安定性、味、または外観を改善し、使いやすくするために取扱いおよび投与を容易にし、あるいは生物学的利用能を制御する機能をもつことができる。医薬賦形剤は一般に無作用または不活性であると記述されるが、当技術分野では医薬賦形剤の特性とそれらを含有する剤形の間に関係があると認識されている。
[0109] キャリヤーまたは希釈剤として使用するのに適した医薬賦形剤は当技術分野で周知であり、多様な製剤で使用できる。たとえば下記を参照:Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, A. R. Gennaro, Editor, Mack Publishing Company (1990); Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 21stEdition, Lippincott Williams & Wilkins (2005); Handbook of Pharmaceutical Excipients, 3rd Edition, A. H. Kibbe, Editor, American Pharmaceutical Association, and Pharmaceutical Press (2000);およびHandbook of Pharmaceutical Additives, compiled by Michael and Irene Ash, Gower (1995);これらのそれぞれをあらゆる目的で本明細書に援用する。
[0110] 経口固体剤形、たとえば錠剤は、一般に1種類以上の医薬賦形剤を含み、それらはたとえば満足すべき加工特性および圧縮特性を付与するのを補助し、あるいは追加の望ましい物理的特性を錠剤に付与することができる。そのような医薬賦形剤は、希釈剤、結合剤、流動促進剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、着香剤、甘味剤、ポリマー、ろう、または他の溶解遅延物質から選択できる。
[0111] 静脈内投与用の組成物は、一般に静脈内投与用の流体、すなわち循環系によって容易に運搬および同化される糖類、アミノ酸または電解質など単純な化学成分の無菌溶液を含むであろう。
[0112] 非経口投与用の剤形は、一般に流体、特に静脈内投与用の流体、すなわち循環系によって容易に運搬および同化されるアミノ酸または電解質など単純な化学成分の無菌溶液を含むであろう。そのような流体は、一般にUSP注射用水で調製される。静脈内(IV)投与用として一般に用いられる流体は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Lippincott Williams & Wilkins (2005)に示されている。そのようなIV流体のpHは変更でき、当技術分野で知られているように一般に3.5から8までであろう。
[0113] 本明細書に記載する化学成分は、処置しようとしている状態に対するそれらの特定の有用性のため選択される他の周知の療法剤と併せて使用することもできる。たとえば、本明細書に記載する化学成分は、少なくとも1種類の追加の抗癌剤および/または細胞毒と組み合わせて使用できる。さらに、本明細書に記載する化学成分は、細胞表面増殖因子受容体を核内シグナルに連結させて細胞増殖を開始するシグナル伝達経路の各部分の他の阻害剤と組み合わせて使用することもできる。
[0114] 本明細書に記載する化学成分をヒト対象に投与する際、1日量は普通は処方医が決定し、その用量は一般に個々の対象の年齢、体重および応答、ならびに対象の症状の重症度に従って変動するであろう。
[0115] ある態様において、医薬製剤は単位剤形である。そのような剤形では、製剤は適量の有効成分を含有する単位量、たとえば希望する目的を達成するのに有効な量に小分割されている。
[0116] 用いられる実際の用量は、対象の要件および処置される状態の重症度に応じて変更できる。個々の状況に関する適量の決定は当業者がなしうる範囲のものである。一般に、処置は最適量より少量の少なくとも1種類の化学成分を用いて開始される。その後、それらの状況下で最適効果に達するまで用量を少量ずつ増加させる。便宜上、所望により総1日量を分割してその日のうちに一部分ずつ投与してもよい。
[0117] 本明細書に記載する化学成分は、疾患の性質、対象の状態、およびその化学成分/組成物と併せて(すなわち、単一の処置プロトコル内で)投与すべく実際に選択した療法剤に応じて、同時期に(たとえば、同時に、本質的に同時に、または同じ処置プロトコル内で)または連続して投与できる。
[0118] 以下の実施例は、本発明を使用する方法をより十分に記載するためのものである。これらの実施例は説明の目的で提示され、本発明の真の範囲を制限するために用いるべきではない。
[0119] 本明細書に記載する方法を実施する際に、特定の緩衝液、媒体、試薬、細胞、培養条件などへの言及は、限定するためのものではなく、その考察を提示した特定の背景において関心または価値があると当業者が認識するであろうすべての関連物質を含むものとして読むべきであることを、もちろん理解すべきである。たとえば、ある緩衝系または培地を他のものに置き換えてもなお同様な(同一ではないとしても)結果を達成することがしばしば可能である。本明細書に開示する方法および操作を使用する際にそれらの目的に最適に作用するそのような置き換えを過度の実験なしに行なうことができるそのような系および方法について、当業者は十分な知識をもっているであろう。
実施例1:(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンの製造
Figure 2013536203
[0120] セラストロール(1.35g,3.0mmol)のDMF(50mL)中における溶液に、NaCO(0.636g,6.0mmol.2.0当量)およびMeI(0.469g,3.3mmol,1.1当量)を添加した。混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1,v/v)により精製して、(2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−メチル 10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキシレート(1.25g,90%)を得た。LRMS (M+H+) m/z 計算値464.64, 実測値465.2。
Figure 2013536203
[0121] (2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−メチル 10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキシレート(215mg,0.46mmol,1当量)のTHF(25mL)中における溶液に、LiAlH(35mg,0.93mmol,2.0当量)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでHOで停止し、希HClで酸性化した。得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/1,v/v)により精製して、(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを赤色固体として得た(41mg,20%)。LRMS (M+H+) m/z 計算値436.63, 実測値437.3. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 6.96 (m, 2 H), 6.46 (s, 1 H), 6.30 (d, 1 H), 3.36 (d, 1 H), 3.14 (d, 1 H), 2.14 (s, 3 H), 2.03-2.06 (m, 1 H), 1.49-1.85 (m, 12 H), 1.37 (s, 3 H), 1.23-1.27 (m, 1 H), 1.25 (s, 3 H),1.12 (s, 3 H), 0.82-0.92 (m, 1 H), 0.92 (s, 1 H), 0.79-0.81 (m, 1 H), 0.70 (s, 3 H)。
実施例2:(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンの製造
Figure 2013536203
[0122] セラストロール(225mg,0.5mmol,1当量)のDMF(15mL)中における溶液に、HATU(209mg,0.55mmol.1.1当量)、DIEA(129mg,1.0mmol,2.0当量)およびNHCl(29mg,0.55mmol,1.1当量)を添加した。混合物を室温で一夜撹拌し、次いで濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/1,v/v)により精製して、(2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミド(205mg,91%)を得た。LRMS (M+H+) m/z 計算値449.29, 実測値450.3. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.00(d, 2 H), 6.51 (s, 1 H), 6.32 (d, 1 H), 5.62 (d, 2 H), 2.42 (d, 1H), 2.21 (s, 3 H), 2.15-1.83 (m, 7 H), 1.70-1.46 (m, 6 H), 1.43 (s, 3 H), 1.28 (s, 3 H), 1.20 (s, 3 H), 1.12 (s, 3 H), 1.03-0.86 (m, 1 H), 0.72 (s, 3 H)。
Figure 2013536203
[0123] (2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミド(33mg,0.07mmol,1当量)のTHF(10mL)中における溶液に、LiAlH(39.9mg,1.05mmol,15当量)を添加した。混合物を16時間還流し、室温に冷却し、HOで停止し、希HClで酸性化した。得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分取TLC(CHCl/MeOH=10/1,v/v)により精製して、(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを赤色固体として得た(8mg,26.3%)。LRMS (M+H+) m/z 計算値435.31, 実測値436.4. 1H NMR (CD3OD, 400 MHz) δ 7.29 (m, 1 H), 6.52 (m, 1 H), 6.51 (m, 1 H), 2.96 (m, 1 H), 2.85 (m, 1 H), 2.27 (m, 4 H), 2.20-1.50 (m, 14 H), 1.34 (s, 9 H), 1.20 (s, 3 H), 0.89 (s, 3 H)。
実施例3:N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドの製造
Figure 2013536203
[0124] (2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミド(701mg,1.56mmol,1当量)のTHF(50mL)中における溶液に、THF中のBH溶液(1N,7.8mL,5当量)を0Cで添加した。得られた混合物を室温で2日間撹拌し、次いで水で停止した。混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。有機層を合わせてMgSOで乾燥させ、濃縮して、粗製(6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオールを得た(353mg)。
Figure 2013536203
[0125] (6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオール(83mg,0.19mmol,1当量)のDMF(5mL)中における溶液に、DIEA(49mg,0.38mmol,2当量)およびモルホリン−4−カルボニルクロリド(34mg,0.23mmol,1.2当量)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで濃縮した。得られた残留物を水で洗浄し、DCM(20mL×3)で抽出した。有機層を合わせてMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製N−(((2R,4aS,6aR,12bR,14aS,14bR)−10,11−ジヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−1,2,3,4,4a,5,6,6a,6b,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドを得た(65mg)。
Figure 2013536203
[0126] 粗製N−(((2R,4aS,6aR,12bR,14aS,14bR)−10,11−ジヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−1,2,3,4,4a,5,6,6a,6b,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミド(65mg,0.12mmol)のメタノール(30mL)中における溶液に、空気を一夜吹き込み、次いで濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1:1)および分取HPLCにより精製して、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドを得た(3.7mg)。LRMS (M+H+) m/z 計算値548.36, 実測値549.5. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ7.03 (d, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 4.44 (t, 1 H), 3.69 (t, 4 H), 3.33 (t, 4 H), 3.33-3.37 (m, 1 H), 2.90 (dd, 1 H), 2.20 (s, 3 H), 2.10-2.13 (m, 1 H), 1.81-1.88 (m, 2 H), 1.60-1.80 (m, 7 H), 1.35-1.54 (m, 4 H), 1.43 (s, 3 H), 1.38 (s, 3 H), 1.20 (s, 3 H) , 0.99 (s, 3 H) , 0.86-0.88 (m, 1 H) , 0.80 (s, 3 H)。
実施例4:(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンの製造
Figure 2013536203
[0127] (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−カルボニル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを、(2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値503.34, 実測値504.1. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.03(d, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 3.65-3.61 (m, 2 H), 3.46-3.42 (m, 1 H), 3.26-3.22 (m, 1 H), 2.42-2.35 (m, 2H), 2.22 (s, 3 H), 2.19-2.05 (m, 2H), 1.92-1.52 (m, 10 H), 1.46 (s, 3 H), 1.33-1.27 (m, 5 H), 1.26 (s, 3 H), 1.22 (s, 3 H), 1.09-0.95 (m, 1 H), 0.90-0.83 (m, 2 H), 0.55 (s, 3 H)。
Figure 2013536203
[0128] (6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオールを、(6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオールについて記載したと同様に製造した。
Figure 2013536203
[0129] (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値489.36, 実測値490.0. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ7.03 (d, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 2.50-2.65 (m, 4 H), 2.34-2.37 (m, 1 H), 2.10-2.20 (m, 2H), 2.17 (s, 3 H), 1.55-1.89 (m, 13 H), 1.35-1.45 (m, 3 H), 1.44 (s, 3 H), 1.39 (s, 3 H), 1.21 (s, 3 H) , 1.05 (s, 3 H) , 0.86-0.97 (m, 1 H), 0.80 (s, 3 H)。
実施例5:(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(モルホリノメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンの製造
Figure 2013536203
[0130] (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(モルホリノメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値505.36, 実測値506.1. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ7.04 (d, 1 H), 6.97 (s, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 3.66 (t, 1 H), 2.49 (t, 4 H), 2.20 (s, 3 H), 2.00-2.22 (m, 3 H), 1.50-1.88 (m, 9 H), 1.33-1.50 (m, 4 H), 1.41 (s, 3 H), 1.35 (s, 3 H), 1.21 (s, 3 H) , 1.01 (s, 3 H) , 0.88-0.99 (m, 1 H), 0.79 (s, 3 H)。
実施例6:(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンの製造
Figure 2013536203
[0131] (2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−N,N,2,4a,6a,9,12b,14a−オクタメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミドを、(2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値477.32, 実測値478.1. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.03(d, 1 H), 6.97 (s, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 6.36 (d, 1 H), 3.04 (s, 3 H), 2.83 (s, 3 H), 2.44-2.33 (m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 2.22-2.08 (m, 2 H), 1.89-1.49 (m, 7 H), 1.46 (s, 3 H), 1.35-1.25 (m, 8 H), 1.14 (s, 3 H), 1.00-0.96 (m, 1 H), 0.88-0.85 (m, 1 H), 0.54 (s, 3 H)。
Figure 2013536203
[0132] (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オンを、(6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオールについて記載したと同様に還元し、次いでN−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に酸化した。LRMS (M+H+) m/z 計算値463.35, 実測値464.2. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.03(d, 1 H), 6.52 (s, 1 H), 6.39 (d, 1 H), 2.32 (s, 6 H), 2.22 (s, 3 H), 2.22-2.18 (m, 1 H), 2.11-2.05 (m, 3 H), 1.91-1.62 (m, 9 H), 1.53-1.35 (m, 9 H), 1.23(s, 3 H), 1.07(s, 3 H), 1.01-0.97 (m, 1 H), 0.79 (s, 3 H)。
実施例7:N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
Figure 2013536203
[0133] N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)−4−メチル ピペラジン−1−カルボキサミドを、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値561.39, 実測値562.0. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ7.03 (d, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 4.46 (t, 1 H), 3.36-3.43 (m, 4 H), 3.28-3.32 (m, 1 H), 2.89-2.94 (m, 1 H), 2.41 (t, 4H), 2.32 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.10-2.13 (m, 1 H), 2.00-2.05 (m, 1 H), 1.83-1.90 (m, 3 H), 1.60-1.80 (m, 6 H), 1.30-1.47 (m, 4 H), 1.42 (s, 3 H), 1.33 (s, 3 H), 1.20 (s, 3 H) , 0.98 (s, 3 H) , 0.80 (s, 3 H)。
実施例8:1−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)尿素の製造
Figure 2013536203
[0134] (6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオール(51mg,0.12mmol)のDCM(10mL)中における溶液に、TEA(24mg,0.24mmol,2.0当量)、DMAP(59mg,0.48mmol,4当量)およびイソシアン酸トリメチルシリル(16mg,0.14mmol,1.2当量)を添加した。得られた混合物を室温で一夜撹拌し、次いで飽和NH4Clを添加した。水相をDCM(30mL×3)で抽出した。有機層を合わせてMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製1−(((2R,4aS,6aR,12bR,14aS,14bR)−10,11−ジヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−1,2,3,4,4a,5,6,6a,6b,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)尿素を得た(33mg)。
Figure 2013536203
[0135] 1−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)尿素を、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値478.32, 実測値478.8. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.03 (d, 1 H), 7.00 (brs, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 6.37 (d, 1 H), 4.98 (brs, 1 H), 4.58 (brs, 2 H), 3.08-3.11 (m, 1 H), 2.92-2.94 (m, 1 H), 2.22 (s, 3 H), 2.08-2.12 (m, 1 H), 1.54-1.82 (m, 8 H), 1.35-1.50 (m, 4 H), 1.43 (s, 3 H), 1.37 (s, 3 H), 1.15-1.22 (m, 1 H), 1.19 (s, 3 H), 0.95-1.02 (m, 1 H), 0.98 (s, 3 H), 0.74 (s, 3 H)。
実施例9:2−(ジメチルアミノ)−N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)アセトアミドの製造
Figure 2013536203
[0136] N,N−ジメチル−グリシン塩酸塩(48mg,0.34mmol)のDMF(10mL)中における溶液に、HATU(155mg,0.41mmol.1.2当量)およびDIEA(88mg,0.68mmol,2.0当量)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで粗製(6bR,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−6a,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−2,3−ジオール(150mg,0.34mmol,1当量)を添加した。得られた混合物を室温で一夜撹拌し、濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/1,v/v)により精製して、粗製N−(((2R,4aS,6aR,12bR,14aS,14bR)−10,11−ジヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−1,2,3,4,4a,5,6,6a,6b,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミドを得た(85mg)。
Figure 2013536203
[0137] 2−(ジメチルアミノ)−N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)アセトアミドを、N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミドについて記載したと同様に製造した。LRMS (M+H+) m/z 計算値520.37, 実測値521.1. 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.36 (brs, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.51 (s, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 3.25-3.30 (m, 1 H), 2.97-3.00 (m, 3 H), 2.33 (s, 6 H), 2.22 (s, 3 H), 2.10-2.14 (m, 1 H), 1.61-1.90 (m, 9 H), 1.33-1.51 (m, 4 H), 1.44 (s, 3 H), 1.38 (s, 3 H), 1.21 (s, 3 H), 1.00-1.16 (m, 1 H), 1.03 (s, 3 H), 0.79 (s, 3 H)。
実施例10:((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカーボネートの製造
Figure 2013536203
[0138] (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン(43.7mg,0.1mmol)のDCM(50mL)中における溶液に、クロロギ酸4−ニトロフェニル(40.2mg,0.2mmol.2.0当量)およびTEA(25.2mg,0.25mmol,2.5当量)および触媒量のDMAPを室温で添加した。混合物を1時間撹拌し、メタノール(1mL)を添加した。混合物を濃縮し、得られた残留物を分取TLC(PE/EA=10/1,v/v)により精製して、((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカーボネートを得た(4.1mg)。
LRMS (M+H+) m/z 計算値494.30, 実測値495.1;
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.01-7.03 (d, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.53 (s, 1 H), 6.36-6.38 (d, 1 H), 3.86-3.88 (t, 2 H), 3.77 (s, 3 H),2.21 (s, 3 H), 2.03-2.06 (m, 1 H), 1.49-1.85 (m, 11 H), 1.47 (s, 3 H), 1.37 (s, 3 H), 1.23-1.27 (m, 1 H), 1.25 (m, 4 H), 0.82-0.92 (m, 1 H), 0.74 (s, 3 H)。
実施例11:腫瘍細胞における細胞増殖の阻害
[0139] 化合物による細胞増殖阻害を、MTTアッセイにより測定した(Mosmann, T., Journal of Immunological Methods, 1983, 65, 55-63)。腫瘍細胞系はATCC(American Type Culture Collection, バージニア州マナッサス)から購入された。10%ウシ胎仔血清(FBS,Hyclone)、グルタミン(2mM,Hyclone)、および抗生物質(ペニシリン100U/mLおよびストレプトマイシン50μg/mL)を補充したRPMI 1640(Hyclone)中、37℃で、空気中5% COの加湿雰囲気内にすべての細胞系を維持した。タキソール(Taxol)(陽性対照,Sigma)および化合物をDMSO(Sigma)に溶解し、培地中のDMSOの最終濃度は1%であった。腫瘍細胞を96ウェルプレートに4000個/96ウェルプレートのウェルで播種し、24時間、付着/増殖させた。次いでそれらを種々の濃度の薬物で72時間処理した。3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT,Sigma)を、化合物添加時点での生存細胞数および72時間の化合物曝露後に残存する細胞数の測定に用いた。570nmでの吸光度を測定することにより、72時間後に残存する細胞の数を化合物添加時点での生存細胞数と比較して、増殖阻害を計算した。
[0140] すべての化合物濃度を三重に試験し、対照を4ウェルについて平均した。GraphPad Prism 5を用いて化合物濃度を処理ウェルにおける阻害率に対してプロットすることにより、IC50を計算した。代表的化合物についてのデータを以下に示す。
Figure 2013536203
[0141] 若干の態様を提示および記載したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなくそれらに対して多様な改変および置き換えを行なうことができる。たとえば、特許請求の範囲の構築目的に関して、後記の特許請求の範囲をそれの文字言語より狭く解釈することを意図したものでは決してなく、したがって本明細書からの代表的態様を特許請求の範囲に読み込むことを意図したものではない。したがって、本発明を具体例により記載したものであって特許請求の範囲に対する限定ではないことを理解すべきである。

Claims (26)

  1. 式Iの化合物から選択される少なくとも1種類の化学成分:
    Figure 2013536203
    およびその医薬的に許容できる塩類
    [式中:
    は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、−P(=O)(OR)(OR)、および−C(R)(R)OP(=O)(OR)(OR)から選択され、ここでR、R、R、およびRは、独立して水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキル、場合により置換されたアリール、および場合により置換されたヘテロアリールから選択され;
    Xは、−ORおよび−NRから選択され;
    は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、および場合により置換されたアルコキシカルボニルから選択され;
    は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアシル、場合により置換されたアミノカルボニル、場合により置換されたアルコキシカルボニル、および場合により置換されたスルホニルから選択され;
    は、水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロアリール、場合により置換されたヘテロクリクロアルキル、場合により置換されたアルコキシ、場合により置換されたシクロアルキルオキシ、および場合により置換されたヘテロシクロアルキルオキシから選択され;
    あるいはRおよびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、場合により置換されたヘテロシクロアルキル環を形成していてもよい];
    ただし、式Iの化合物は
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(ヒドロキシメチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン
    ではない。
  2. は、水素および場合により置換されたアルキルから選択される、請求項1に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  3. は、水素および低級アルキルから選択される、請求項2に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  4. は、場合により置換されたアシルから選択される、請求項1に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  5. は、−COCHおよび−COCHCHから選択される、請求項4に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  6. は、−P(=O)(OR)(OR)および−C(R)(R)OP(=O)(OR)(OR)から選択され、ここでR、R、R、およびRは、独立して水素、場合により置換されたアルキル、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたヘテロシクロアルキルから選択される、請求項1に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  7. は、−POから選択される、請求項6に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  8. は、−CHOPOから選択される、請求項6に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  9. は、場合により置換されたアミノカルボニルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  10. は、−CONHおよび−CONHCHから選択される、請求項9に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  11. は、場合により置換されたアシルおよび場合により置換された低級アルキルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  12. は、水素および場合により置換された低級アルキルから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  13. は、場合により置換されたアミノカルボニルから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  14. は、場合により置換されたアルコキシカルボニルから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  15. は、場合により置換されたスルホニルから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  16. は、水素および場合により置換された低級アルキルから選択される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  17. およびRは、介在するいずれかの原子と一緒に連結して、場合により置換された5〜8員ヘテロシクロアルキル環を形成している、請求項1〜11のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分。
  18. 下記の化合物から選択される少なくとも1種類の化学成分:
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−(アミノメチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカーボネート;
    1−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)尿素;
    N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキサミド;
    N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド;
    2−(ジメチルアミノ)−N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)アセトアミド;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(モルホリノメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−11−((ジメチルアミノ)メチル)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピロリジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−11−(((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    N−(((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ピペラジン−1−カルボキシレート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 4−メチルピペラジン−1−カルボキシレート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ジメチルカルバメート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ピペリジン−1−イル)アセテート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−モルホリノアセテート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセテート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ジメチルアミノ)−3−メチルブタノエート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 4−アミノ−2−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタノエート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2,4−ジアミノ−4−オキソブタノエート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ピロリジン−2−カルボキシレート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル 2−(ピロリジン−1−イル)アセテート;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−(ピペラジン−1−イルメチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    (6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−3−ヒドロキシ−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−11−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−ドデカヒドロピセン−2(6bH)−オン;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル メチルカルバメート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチル ジメチルカルバメート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−10−ヒドロキシ−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチルカルバメート;
    ((2R,4aS,6aS,12bR,14aS,14bR)−2,4a,6a,9,12b,14a−ヘキサメチル−11−オキソ−10−(ホスホノオキシ)−1,2,3,4,4a,5,6,6a,11,12b,13,14,14a,14b−テトラデカヒドロピセン−2−イル)メチルカルバメート;および
    リン酸二水素(6bS,8aS,11R,12aR,12bS,14aR)−4,6b,8a,11,12b,14a−ヘキサメチル−2−オキソ−11−(ウレイドメチル)−2,6b,7,8,8a,9,10,11,12,12a,12b,13,14,14a−テトラデカヒドロピセン−3−イル;
    ならびにその医薬的に許容できる塩類。
  19. 医薬的に許容できるキャリヤーおよび請求項1〜18のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分を含む、医薬組成物。
  20. 組成物が、錠剤、カプセル剤、散剤、液剤、懸濁液剤、坐剤、およびエアゾール剤から選択される形態に製剤化された、請求項19に記載の医薬組成物。
  21. 請求項19または20に記載の医薬組成物、およびその組成物を用いて炎症性、神経変性性、新生物性または自己免疫性の疾患に罹患している患者を処置するための指示を含む、パッケージされた医薬組成物。
  22. 疾患が、癌、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、ならびに炎症プロセスに関連する他の急性および慢性の疾患および状態から選択される、請求項21に記載のパッケージされた医薬組成物。
  23. 哺乳動物において炎症性、神経変性性、新生物性または自己免疫性の疾患を治療または改善する方法であって、その必要がある哺乳動物に、療法有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載の少なくとも1種類の化学成分を投与することを含む方法。
  24. 疾患が、肺癌、乳癌、肝癌、腎癌、前立腺癌、黒色腫、脳癌、膵臓癌、または血液癌から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. 疾患が、アルツハイマー病、パーキンソン病またはハンチントン病から選択される、請求項23に記載の方法。
  26. 疾患が、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、リウマチ性関節炎、ならびに炎症プロセスに関連する他の急性および慢性の疾患および状態から選択される、請求項23に記載の方法。
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