JP2013533162A - デリックを有する極地用船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デリックを有する極地用船舶に関し、より詳細には、密閉されたデリックの内部環境を安定して維持することができるようにしたデリックを有する極地用船舶に関する。
【解決手段】本発明によるデリックを有する極地用船舶は、外部空気と遮断された密閉空間を形成する前記デリック(derrick)と、前記デリックの下部に前記デリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるムーンプール(moonpool)と、前記デリックまたは前記ムーンプールの内部空間と外部を連通するように設けられる空気出入手段と、を含み、前記空気出入手段によって前記内部空間の空気条件が一定範囲に維持または制御されるようにすることを特徴とする。

Description

本発明は、デリックを有する極地用船舶に関し、より詳細には、密閉されたデリックの内部環境を安定して維持することができるようにしたデリックを有する極地用船舶に関する。
国際的に進められている急激な産業化及び工業発展の傾向により、石油などの地球資源の使用量は益々増加しており、これにより、原油の安定的な生産と供給が全地球的な次元で非常に重要な問題として台頭している。
このような理由で、最近は、これまで経済性がなくて無視されてきた群小の限界油田(marginal field)や深海油田の開発が経済性を持つようになった。従って、海底採掘技術の発達と共に、このような油田の開発に適した試錐設備を備える極地用試錐船が開発されている。
このような海底試錐には、引き船によってのみ航海が可能であり、且つ、係留装置を用いて海上の一点に停泊した状態で海底試錐作業を行う、海底試錐専用のリグ船(rig ship)または固定式プラットホームが主に使用されている。また、最近は、先端の試錐装備を搭載しており、自体の動力によって航海を行うことができるように一般船舶と同様の形で製作された、いわゆるドリルシップ(drill ship)が開発され、海底の試錐に使用されている。群小の油田を開発するためには、その位置を頻繁に移さなければならない作業条件を考慮し、このようなドリルシップは引き船なしで自体の動力によって航海を行うことができるように構成されている。
図1は海水面で試錐作業を行っている従来の極地用船舶を図示した側面図である。
従来の極地用船舶1の中心部には、ライザー(riser)4及びドリルパイプ(drill pipe)5が上下移動するムーンプール(moon pool)3が形成され、その甲板には各種試錐装備が集約されるデリック(derrick)2が設けられる。
このような従来のデリックは、まるで地上に設けられる送電塔のように鉄筋が互いに結合されている開放された構造を有し、デリックの上部にはクラウンブロック(crown block)が設けられるクラウンブロック部が形成され、クラウンブロック部は上部に向かって狭くなるコーン状を成している。このような開放された構造のデリックは、別の機械的な通風装置がなくても自然通風が可能である。
しかし、極地で運航する極地用船舶の場合、従来のように開放された構造のデリックを設けると、各種試錐装備が零下の温度で長期間露出されいるためまともに作動しなくなる。また、上部に向かって狭くなるコーン状のクラウンブロック部の構造的形状のため、作業者の接近性が悪くなるという問題点がある。
このような従来の問題点を解決するための本発明は、デリックを有する極地用船舶が極地で円滑に作業できるようにデリックを密閉させ、温度と波の影響などを考慮してムーンプールとデリックの温度、圧力などをモニタリングして、これらを適正に維持させることができる。
また、波の影響によって密閉型デリック及びムーンプール内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することを目的とする。
また、密閉されたデリックの上部が、上側に向かって幅が広くなる構造を成すようにして、クラウンブロックのプラットホームを装備の設置、維持及び補修作業に活用できるようにする極地用船舶の密閉型デリック構造に関するものである。
前記目的を果たすための本発明の一側面によると、デリックを有する極地用船舶であって、外部空気と遮断された密閉空間を形成する前記デリック(derrick)と、前記デリックの下部に前記デリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるムーンプール(moonpool)と、前記デリックまたは前記ムーンプールの内部空間と外部を連通するように設けられる空気出入手段と、を含み、前記空気出入手段によって前記内部空間の空気条件が一定範囲に維持または制御されるようにすることを特徴とするデリックを有する極地用船舶を提供する。
前記空気出入手段は、前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットと、供給された空気を前記デリックの上部で排出する排気ユニットと、を含むことを特徴とする。
前記供給ユニットは、供給される外部空気に熱を加えることができるヒータを含むことを特徴とする。
前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上は、供給または排出される空気の流れを開閉する開閉弁を含むことを特徴とする。
前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上には、空気以外の粒子が流入されることを防止するための流入ルーバ(louver)が形成されることを特徴とする。
前記空気出入手段は、前記デリックに外部空気が流入されることができる開閉可能な空気流入部をさらに含むことを特徴とする。
前記デリックの内部には、空気を加熱して通風を円滑にする熱送風機(heat blower)が備えられることを特徴とする。
前記供給ユニットには供給ファン(supply fan)が設けられ、前記排気ユニットには排気ファン(exhaust fan)が設けられて、前記供給ファンと前記排気ファンは外部空気の温度に応じて作動速度を異にすることを特徴とする。
前記供給ユニットによって供給される外部空気を前記デリックまたは前記ムーンプールに伝達するダクト(duct)を含み、前記デリックまたは前記ムーンプールと接する前記ダクトの末端にはワイヤメッシュ(wire mesh)が形成されることを特徴とする。
前記空気出入手段は、前記デリックの少なくとも一側面に設けられ、前記デリック内に空気を選択的に流入または排出させるダンパ装置を含むことを特徴とする。
前記ダンパ装置は、前記デリックの外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクトと、前記連通ダクトに連結され、前記連通ダクトを開閉する開閉ダンパと、を含むことを特徴とする。
前記連通ダクトの両端部のうち少なくとも一つ以上には網体を設け、前記連通ダクトの内部空間側の端部に設けられる網体の前段には前記開閉ダンパを設け、前記連通ダクトの外部空間側の端部は下側に向かって傾斜するように形成することを特徴とする。
前記開閉ダンパの開閉作動を制御する制御ユニットをさらに含み、前記デリックの上部の内側にはフィンガーボードが形成され、前記ダンパ装置は前記フィンガーボードの下側に位置することを特徴とする。
前記デリックの内部に設けられ、内部温度をモニタリングする一つ以上の温度センサと、前記ムーンプールの内部に設けられ、内部圧力をモニタリングする一つ以上の圧力センサと、前記温度センサ及び圧力センサによってモニタリングされた内部温度及び圧力情報に応じて、前記供給ユニット及び排気ユニットの作動を制御する制御ユニットと、を含むことを特徴とする。
前記温度センサは、前記デリックの上部に設けられる第1の温度センサと、前記デリックの中央に設けられる第2の温度センサと、前記デリックの下部に設けられる第3の温度センサと、で構成されることを特徴とする。
前記デリックの上部の内部側面に形成される排気ユニットと、前記デリックの中間部の内部を横切るように形成されるフィンガーボードと、を含み、前記第1の温度センサは前記排気ユニットと隣接して配置され、前記第2の温度センサは前記フィンガーボードの上側に配置され、前記第3の温度センサは前記デリックのフィンガーボードの下側に配置されることを特徴とする。
前記密閉されたデリックの上部に形成され、内部にクラウンブロック(crown block)が設けられるとともに、設置作業空間が形成されるクラウンブロック部をさらに含み、前記空気出入手段は、前記デリックの内部の空気を排出することができる排気ユニットで構成され、前記設置作業空間が外部と連通されるように前記クラウンブロック部に設けられることを特徴とする。
前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットをさらに含み、前記排気ユニット及び供給ユニットには、外部空気の流れを開閉することができる開閉弁が設けられることを特徴とする。
前記クラウンブロック部は上側に向かって幅が広くなり、前記設置作業空間は上側に向かって幅が広くなるように形成されることを特徴とする。
前記クラウンブロック部が下部に比べ上部の縁が広く形成されるように、両側面に一対の傾斜面が対称的に形成されることを特徴とする。
本発明によると、密閉されたデリック及びムーンプールによって極地でも作業者が円滑に作業することができ、ムーンプール及びデリックの内部空間の温度、圧力などを適正に維持させることにより、内部装備、作業者及び作業環境などに対する安全性を確保することができる。
また、デリック及びムーンプールが凍結防止のために外部と遮断された密閉空間を有することにより、外部の温度と波によるデリック及びムーンプールが形成する空間の温度と圧力の影響を最小化することができる。
また、ムーンプール側に伝達される波の影響によって密閉されたデリック及びムーンプール内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することにより、デリック及びムーンプール内の内部装置、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
また、下側に向かって傾斜する屈曲ダクト及び網体により、外部の異物などの流入を最小化することができる。
また、温度センサ及び圧力センサによって密閉型デリック構造内の温度及び圧力を適切にモニタリングすることができ、これにより通風システムの運転良否を正確に確認することができる。
また、温度センサ及び圧力センサによってモニタリングされた温度情報及び圧力情報に応じて空気の供給及び排出を精密に制御することにより、密閉されたデリック及びムーンプールの内部の異常温度及び異常圧力の危険に効果的に対処することができる。これにより、密閉されたデリック及びムーンプール内の作業者、装備、作業環境の安全性を確保することができる。
また、密閉されたデリックの上部に、上側に向かって幅が広くなるクラウンブロック部を設けることにより、クラウンブロックのプラットホームを活用し、密閉されたデリックの上部で排気ユニットの設置、維持及び補修作業を行うことができるようになるため、追加的なダクト(duct)の設置コストを減らすことができ、作業者の安全性を向上させることができる。
また、密閉されたデリックの上部に、排気ユニットの設置、維持及び補修作業のための作業空間を提供することができる。
また、密閉されたムーンプール側に外部空気を供給し、密閉型デリックの上部で排気することにより、密閉されたムーンプールから密閉されたデリックの上部への空気の流れが円滑になされる。これにより、デリックの内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境からより安全に保護及び維持することができる。
海水面で試錐作業を行っている従来のデリックを有する船舶を図示した側面図である。 本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が暑い季節に駆動される状態を図示した概念図である。 本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態を図示した概念図である。 本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶のダンパ装置を概略的に図示した図面である。 図4においてデリックとダクトが連結される部分を拡大して図示した図面である。 本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶の温度及び圧力モニタリングシステムを概略的に図示した図面である。 本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造を図示した斜視図である。 本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造及びこれに設けられる通風装置を図示した断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。ここで、各図面の構成要素に参照符号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の符号を付けていることに留意すべきである。
本発明におけるデリックを有する極地用船舶は、デリックが設けられて、極地で試錐を行う船舶を意味するため、デリックが設けられるものであれば、極地用リグ船、極地用固定式プラットホーム、極地用ドリルシップなど、固定式、浮遊式に関わらず、デリックが設けられて極地を運航する全ての船種を含む。
空気出入手段を介して空気が通風される本発明によるデリック(derrick)110、ムーンプール(moonpool)120に係り、極地用船舶100のデッキ(deck、不図示)にデリック110が固定設置され、デリック110の下部にはムーンプール120が形成され、試錐に用いられるドリルなどが下降することは、造船分野において公知の内容であるため、これについての詳細な説明は省略する。
本発明が適用される極地用船舶100は、極地方で運航するため、特に寒い季節に零下の気温を有する空気とデリック110の内部に形成された各種試錐装備とが直接接触することを防止するために、デリック110は外部と遮断された密閉構造で形成されている。
但し、本明細書では、暑い季節及び寒い季節という用語を用いるが、これは基本的に極地方での状態を示すため、暑い季節としても気温が10℃を超えないということに留意すべきである。
図2は本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が暑い季節に駆動される状態を図示した概念図であり、図3は本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態を図示した概念図である。
本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶100は、極地方で運航する場合にも、内部の温度が急激に下降することを防止し、運航及び試錐作業に適した温度及び圧力を一定に維持することができる。
このため、デリック110は外部空気と遮断されるように密閉された空間に形成され、ムーンプール120はデリックの下部にデリックと連通するように連結され、外部空気と遮断されるように形成される。
また、デリックまたはムーンプールの内部空間と外部とが連通するように空気出入手段を設けて、デリックまたはムーンプールの内部空間と外部空間との間に空気が流通されるようにすることにより、内部空間の空気条件(温度、圧力など)が一定範囲に維持または制御されることができる。
空気出入手段は、図2及び図3に示すように、供給ユニット130と排気ユニット140で構成されることができ、供給ユニット130は、デリックの外部に設けられた供給ファン(supply fan)131によって外部の新鮮な空気をデリックの内部に供給する。
但し、暑い季節に本発明による供給ユニット130が駆動される場合には、外部の空気温度を考慮して、供給ユニット130に含まれるヒータ134を駆動せずに空気を供給することができる。
供給された外部空気は供給ユニット130のダクト(duct)136を介してデリック110またはムーンプール120が形成された空間に供給されることができる。ここで、ダクト136の末端はデリック110に連結されることもできるが、下側のムーンプール120に連結されることが、デリック110の全体に空気が通風されるため、外部空気を循環させるためにより有利である。
ムーンプール120に連結されるダクト136の末端にはワイヤメッシュ137(wire mesh)が形成されており、空気を適切に送ることができる。
供給ユニット130には流入ルーバ132(louver)が形成されており、外部の空気は流入され、大きい粒子や雨水などの流入は防止することができる。また、供給ユニット130には開閉弁133が形成されており、火事や非常時に空気の流れを遮断することができる。
デリック110の側面には空気流入部150が形成され、暑い季節にはこの空気流入部150が開放されることができる。従って、外部の空気は、供給ユニット130だけでなく、デリック110に形成された空気流入部150を介しても流入されることができる。
本発明による極地用船舶100を極地方で暑い季節に運航する場合、供給ユニット130の供給ファン131と排気ユニット140の排気ファン(exhaust fan)141とが速い速度で作動して、空気の流出速度を速くすることができる。
これは、寒い季節に比べ相対的に温度が高くて、デリック110及びムーンプール120で結氷が生じる可能性が低いため、デリック110及びムーンプール120によって形成された空間に外部空気を長時間留まらせる必要がなく、また、暑い季節には上述したように空気流入部150を介しても空気が流入されるため、通風のための空気量も十分であるためである。
ムーンプール120に流入された外部の空気は、矢印方向のように上側に上昇し、デリック110を経て排気ユニット140に形成された排気ファン141によって外部に排出される。このような過程でムーンプール120及びデリック110には新鮮な空気が供給され続けるため、試錐作業中にガスなどが発生しても直ちに外部に排出されて、たとえ密閉された構造のデリック110を用いる場合にも作業中の安全を確保することができる。
排気ユニット140にも、図2及び図3に図示されたように、流入ルーバ(louver)142を設けることができる。流入ルーバ142により、空気は排出されることができ、大きい粒子や雨水などが外部から流入されることは防止することができる。
この際、デリック110は密閉された構造で形成されているため、海水と接触するムーンプール120の下部の開放された空間に波がぶつかる場合、ムーンプール120及びデリック110によって形成される隔室内の圧力が過度に上昇または下降する恐れがある。
このような圧力の急激な変化を防止し、デリック110及びムーンプール120の内部の圧力を一定に維持するために、デリックの側面には、図2から図8に図示されたように、ダンパ装置111、211、311、411が設けられることができ、ダンパ装置111、211、311、411により、デリック110及びムーンプール120の内部の圧力変化に応じて空気が吸入または排出される。
図3には本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態が図示されている。
本発明の極地用船舶が寒い季節に駆動される場合の作動は、図2に示すように、暑い季節に駆動される場合と殆ど同様であるため、以下、差異点を中心に説明する。
極地方での寒い季節には極地用船舶100の外部空気が零下で、気温が非常に低いため、供給ユニット130に流入される外部の冷たい空気は、供給ユニット130に設けられたヒータ134によって適正な温度に上昇された後、ムーンプール120及びデリック110に供給される。
また、極地用船舶100の外部気温が零下であることを考慮すると、デリック110及びムーンプール120によって形成された空間にヒータ134によって温度が上昇された空気を長く留まらせる必要があるため、供給ファン131及び排気ファン141を暑い季節より遅い速度で作動させることができる。
この際、デリック110の側面に形成された空気流入部150は閉鎖されることが好ましい。外部空気の気温が非常に低いため、ヒータ134などによる加熱なしで空気がデリック110に直ちに流入される場合、各種試錐装備の結氷が憂慮されるためである。
デリック110の内部には、空気を加熱して強制循環させる多数の熱送風機(heat blower)160が設けられることができる。たとえヒータ134によって加熱された空気がムーンプール120及びデリック110の内部に流入されてはいるが、寒い季節を考慮し、ヒータ134とは別の熱源をデリック110の内部にさらに設けて、空気の通風を円滑にすることができる。
上述のように本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶は、暖かい空気を極地用船舶の内部に通風させることにより、極地で運航する場合に要求される温度維持条件を満たすことができ、ムーンプールで発生する波の影響による圧力の急激な変化を最小化することができる。
また、極地での寒い季節と暑い季節とに、極地用船舶に設けられた空気出入手段の駆動方式を異にして船舶の内部を通風させることにより、エネルギーの効率的な利用が可能である。
図4は本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶に設けられるダンパ装置を概略的に図示した図面であり、図5は図4においてデリックとダクトとが連結される部分を拡大して図示した図面である。
図4及び図5に図示されたように、本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶は、外部空気と遮断されるように密閉された空間を形成するデリック110と、密閉されたデリック110の下部にデリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるように形成されるムーンプール120と、を含む。
密閉されたデリック110の内部には第1の内部空間110aが形成され、ムーンプール120の内部には第2の内部空間120aが形成され、前記第1、2の内部空間110a、120aが連通するように連結される。デリック110は船舶のドリルフロア205の上部に配置され、前記ムーンプール120はドリルフロア205の下部に配置されるように構成する。
デリック110は外側壁が密閉された構造で構成され、デリック110の側面には第1、2の密閉型トンネル217、219が備えられ、前記第1、2の密閉型トンネル217、219の各端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成される。
一方、ムーンプール120の下部には入出口120bが形成され、入出口120bを介して海水の波が伝達され、このような波の影響によって前記第1、2の内部空間110a、120aに負圧または正圧が過度に発生する可能性がある。
このため、本発明は、密閉されたデリック110の少なくとも一側面に一つ以上の空気出入手段としてダンパ装置211を設けることができ、ダンパ装置211によって第1の内部空間110aに空気が流入または排出されることにより、前記第1、2の内部空間110a、120aで発生する過度な負圧または正圧を補償または相殺することができる。これにより、前記第1、2の内部空間110a、120aの圧力が一定に維持されることができるため、内部装備、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
ダンパ装置211は、密閉されたデリック110の側面に設けられ、デリック110の外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクト230と、連通ダクト230を開閉する開閉ダンパ235と、で構成されることができ、連通ダクト230の外部空間側の端部は下側に向かって傾斜するように形成することができる。
連通ダクト230は、屈曲状の屈曲ダクト232と直管状の貫通ダクト233とで構成されることができ、このような屈曲ダクト232及び貫通ダクト233には、屈曲ダクト232及び貫通ダクト233を選択的に開閉する開閉ダンパ235が設けられることができる。
特に、ダンパ装置211はフィンガーボード216の下側に位置し、これにより、前記第1、2の内部空間110a、120aに対する圧力の補償または相殺の作動をより円滑に具現することができる。
連通ダクト230の両端部のうち少なくとも一つ以上には網体を設けることができるが、図5では、両端部に網体231、234を設ける場合を図示しており、連通ダクト230の内部空間側の端部に設けられる網体234の前段に開閉ダンパ235を設けることができる。
屈曲ダクト232の外部側の端部は下側に向かって傾斜して、密閉されたデリック110を外部空間と連通するようにし、貫通ダクト233の内部側端部は第1の内部空間110aと連通する。また、貫通ダクト233の内部側端部には網体234が設けられ、貫通ダクト233の内部側端部と網体234との間に開閉ダンパ235が設けられることができる。このような網体231、234により、外部の異物などが流入されることを最小化することができる。
屈曲ダクト232の内部側端部には貫通ダクト233が連結され、貫通ダクト233はデリック10の側壁に固定されることが好ましい。
開閉ダンパ235は、内部に過度な正圧(25Pa超過)及び負圧(−75Pa未満)が発生する際、圧力を相殺するために受動または自動で開閉することができ、火事または非常事態の発生時、空気の流れを遮断するように選択的に閉鎖作動することができる。
また、デリック110の一側には開閉ダンパ235の開閉作動を制御する制御ユニット237が設けられ、制御ユニット237は第1、2密閉型トンネル217、219側に設けられることもできる。このような制御ユニット237は、デリック110内の圧力状態をリアルタイムで検知して開閉ダンパ125の開閉作動を受動または自動制御することにより、前記密閉型デリック110の内外に空気を流入または排出して、デリック110内の圧力を調節するように制御することができる。
上述のような本発明によると、ムーンプール120側に伝達される波の影響によって密閉されたデリック110及びムーンプール120内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することにより、密閉されたデリック110及びムーンプール120内の内部装置、作業者、作業環境を安全に保護することができる長所がある。
また、本発明は、下側に向かって傾斜する屈曲ダクト232及び網体231、234により、外部の雨水、異物などの流入を最小化することができる長所がある。
図6は本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶の温度及び圧力モニタリングシステムを概略的に図示した図面である。
本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、極地用船舶のドリルフロア305の上面に密閉されたデリック110を設け、密閉されたデリック110の下部にムーンプール120を備える。
図6に図示されたように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、デリック内部の温度及び圧力をモニタリングするために一つ以上の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354を設けることができる。
また、温度センサ351、352、353及び圧力センサ354によってモニタリングされた温度及び圧力に基づいて、デリック110またはムーンプール120の内部空間110a、120aの空気条件を一定範囲に維持または制御できるように、内部空間100a、120aに対して外部空気を注入または排出する制御ユニット355をさらに設けることができる。
デリック110の内部には第1の内部空間110aが形成され、ムーンプール120の内部には第2の内部空間120aが形成され、前記第1、2の内部空間110a、120aが互いに連通するように連結される。デリック110は船舶のドリルフロア305の上部に配置され、ムーンプール120はドリルフロア305の下部に配置される。
デリック110は外側壁が密閉された構造で構成され、密閉されたデリック110の側面には第1、2の密閉型トンネル317、319が備えられ、第1、2の密閉型トンネル317、319の各端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成される。
密閉されたデリック110の外側には、密閉されたデリック110及びムーンプール120の外側から前記第1の内部空間110a及び前記第2の内部空間120aに外部空気を供給する供給ユニット340が設けられることができる。
供給ユニット340は、ドリルフロア305の外側に設けられる一つ以上の流入口341と、前記流入口341に連結される一つ以上の供給ファン342と、前記流入口341に隣接して設けられる一つ以上のヒータ343と、前記供給ファン342の下側に設けられ、外部空気の流入を選択的に開閉する一つ以上の開閉弁344と、で構成されることができる。
供給ファン342は流入口341の下部に連結され、外部空気を第2の内部空間120aに強制送風するように構成されることができ、供給ファン342によって強制送風される外部空気は、供給配管345を介して第2の内部空間120aまたは第1の内部空間110aの下側に供給されることができる。
ヒータ343は、極寒地方で温度が低い場合(0℃以下)、流入口341を介して流入される外部空気を加熱し、加熱された空気が第1、2の内部空間110a、120aに供給ファン342によって流入されることにより、内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境から安全に保護及び維持することができる。
開閉弁344は、火事または非常時、供給ファン342を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
また、供給ユニット340によって第2の内部空間120aに外部空気が流入されると、第2の内部空間120aから第1の内部空間110aの上側に空気が上昇するように誘導する排気ユニット330がデリック110の上部に設けられることができる。
排気ユニット330は、デリック110の上部に設けられる一つ以上の排気口331と、排気口331に連結される一つ以上の排気ファン332と、を含むことができる。
排気ファン332はクラウンブロック部313内に設けられることができ、排気ファン332には開閉弁333が連結されて設けられる。開閉弁333は、火事または非常時、排気ファン332を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
ムーンプール120の下部には入出口120bが形成され、入出口120bを介して海水の波が伝達され、このような波の影響によって第1、2の内部空間110a、120aに負圧または正圧が過度に発生する可能性がある。
このため、デリック110の少なくとも一側面に一つ以上のダンパ装置311を設け、ダンパ装置311によって第1の内部空間110aに空気が流入または排出されることにより、第1、2の内部空間110a、120aで発生する過度な負圧または正圧を補償または相殺することができる。
これにより、第1、2の内部空間110a、120aの圧力が一定に維持されることができるため、内部装備、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
ダンパ装置311は、図5に図示された第2実施例において説明したように、デリック110の側面に設けられ、デリック110の外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクト321と、連通ダクト321に連結され、連通ダクト321を選択的に開閉する開閉弁322と、で構成されることができる。
温度センサ351、352、353は第1の内部空間110aに設けられて内部温度をモニタリングし、圧力センサ354は第2の内部空間120aに設けられて内部の圧力差をモニタリングするように構成される。
温度センサ351、352、353は、第1の内部空間110aの上部に設けられる第1の温度センサ351と、第1の内部空間110aの中央に設けられる第2の温度センサ352と、第1の内部空間110aの下部に設けられる第3の温度センサ353と、で構成されることができる。
第1の温度センサ351はデリック110の上部に設けられる排気ユニット330と隣接して配置されることができる。特に、デリック110の上部には上部ボード314が配置され、上部ボード314の上側に第1の温度センサ351が設けられることができる。
第2の温度センサ352はデリック110のフィンガーボード316の上側に設けられることができ、第3の温度センサ353はデリック110のフィンガーボード316とドリルフロア305との間に設けられることができる。
このように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353が第1の内部空間110aの3層に区画された部分に夫々設けられることにより、第1の内部空間110aの温度を正確に測定及びモニタリングすることができる。
また、圧力センサ354は、第2の内部空間120aに設けられ、第2の内部空間120aで発生する圧力差を精密に測定及びモニタリングするように構成されることができる。また、波の影響によって発生する過度な第2の内部空間120aの負圧または正圧を圧力センサ354が精密に測定及びモニタリングすることにより、第2の内部空間120aでの圧力の変動を精密に測定及びモニタリングすることができる。
このように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354により、通風のための供給ユニット340及び排気ユニット330と圧力補償のためのダンパ装置311との運転良否を正確に確認することができる。
また、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354によってモニタリングされた温度情報及び圧力情報に応じて、供給ユニット及び排気ユニットとダンパ装置311とを精密に作動するように制御することができ、第1、2の内部空間110a、120aでの異常温度及び異常圧力の危険に効果的に対処することができる。これにより、デリック110及びムーンプール120内の作業者、装備、作業環境の安全性を確保することができる。
ここで、一例として、第1、2の内部空間110a、120aでの異常温度に対する対処は、第1、2の内部空間110a、120aの内部温度が−20℃〜45℃を維持するように、第1から3の温度センサ351、352、353の温度モニタリング値に応じてヒータ343、供給ユニット340、排気ユニット330またはダンパ装置311の作動を精密に制御することができるが、主にダンパ装置311の作動を制御する。
また、第1、2の内部空間110a、120aでの異常圧力に対する対処は、第1、2の内部空間110a、120aの内部圧力を環境条件(波及び外部温度)によって正常の場合と非正常の場合(極地方、台風など)に分けて対処することができる。
まず、正常の場合は第1、2の内部空間110a、120aの圧力を−25paに維持し、非正常の場合は−75pa〜25paに維持することが好ましい。この際、圧力維持手段としてはダンパ装置311の作動を制御することができるが、ダンパ装置311は手動または自動で調整することができる。
尚、供給ファン342、ヒータ343、開閉弁344、供給ユニット340、排気ユニット330、ダンパ装置311、温度センサ351、352、353または圧力センサ354を自動制御するために、制御ユニット355を船舶に設け、各装置と接続されるようにすることもできる。
図7は本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造を図示した斜視図であり、図8は本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造及びこれに設けられる通風装置を図示した断面図である。
本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、極地用船舶のドリルフロア405の上面に密閉されたデリック110を設け、密閉されたデリック110の下部にムーンプール120を備える。
デリック110とムーンプール120は各内部空間110a、120aが連通するように連結され、密閉されたデリック110は船舶のドリルフロア405の上部に配置され、密閉されたムーンプール120はドリルフロア405の下部に配置される。
密閉されたデリック110は外側壁が密閉された構造で構成されており、外側壁はFRP(fiberglass reinforced polymer)、ステンレスシート(SUS sheet)、亜鉛めっき構造物、またはセンドウィチパンネル(sandwich panel)からなることができる。
また、密閉されたデリック110の側面には密閉型トンネル417、419が備えられ、各密閉型トンネル417、419の端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成され、密閉型トンネル417、419はライザーテンショナルーム(riser tensioner room)416と隣接する。
また、デリック110の外側には、デリック110の外側から密閉されたデリックの内部空間110aまたはムーンプールの内部空間120aに外部空気を供給する供給ユニット440が設けられる。
供給ユニット440は、ドリルフロア405の外側に設けられる一つ以上の流入口441と、流入口441に連結される一つ以上の供給ファン442と、流入口441に隣接して設けられる一つ以上のヒータ443と、供給ファン442の下側に設けられ、外部空気の流入を選択的に開閉する一つ以上の開閉弁444と、で構成されることができる。
流入口441はライザーテンショナルーム416のルーフ413側に設けられることができ、流入口441を介して外部空気が流入される。
供給ファン442は流入口441の下部に連結され、外部空気を密閉されたムーンプールの内部空間120aに強制送風するように構成されることができ、供給ファン442によって強制送風される外部空気は、ダクト445を介して密閉されたムーンプールの内部空間120aまたは密閉されたデリックの内部空間110aの下側に供給されることができる。
ヒータ443は、極寒地方でその温度が低い場合(特に、冬季の温度に準じる温度で、0℃以下)、流入口441を介して流入される外部空気を加熱し、加熱された空気がムーンプール15及びデリック10の内部空間15a、10aに供給ファン442によって流入され、内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境から安全に保護及び維持することができる。
開閉弁444は、火事または非常時、供給ファン442を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
一方、供給ユニット440によってムーンプールの内部空間120aに外部空気が流入されると、密閉されたムーンプールの内部空間120aから密閉されたデリックの内部空間110aの上側に空気が上昇するように誘導する排気ユニット430がデリック10の上部に設けられることができる。
密閉されたデリック110の上部はクラウンブロック部420を成し、クラウンブロック部420はその内部にクラウンブロック(不図示、crown block)を設けて、上側に向かってその幅が広くなる構造で構成されることにより、内部に設置作業空間450を形成することができ、設置作業空間450も上側に向かって幅が広くなるように形成される。
特に、クラウンブロック部420の少なくとも一側面に傾斜面421が備えられ、前記傾斜面421には排気ユニット430が設けられることができる。図7及び図8では、クラウンブロック部420の両側面に一対の傾斜面421が対称的に形成されており、各傾斜面421に排気ユニット430が設けられている。
設置作業空間450は下側にデリックの内部空間110aと連通し、下側を横切るようにクラウンブロックプラットホーム425が設けられ、クラウンブロックプラットホーム25の上面にクラウンブロック(不図示)が設けられる。
このように、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたデリック110の上部に、上側に向かって幅が広くなる構造のクラウンブロック部420が設けられることにより、内部に形成される設置作業空間450が上側に向かって広くなる形状を有することができる。
これにより、設置作業空間450は、設置作業空間450に設けられるクラウンブロックプラットホーム425を活用し、排気ユニット430をクラウンブロック部420の側面に設け、維持及び補修作業を行うことができる十分な空間を提供することができる。従って、作業者の維持及び補修作業が効果的且つ安全に行われることができる。
このようにデリック110の上部に排気ユニット430を設けることにより、密閉されたデリック110及びムーンプール120内の空気の流れが非常に効率的になされ、内部装備、作業者、作業環境の安定した保護及び維持が効果的に具現されることができる。
排気ユニット430は、傾斜面421側に設けられる一つ以上の排気口431と、排気口431に連結される一つ以上の排気ファン432と、で構成されることができる。
排気ファン432はクラウンブロック部420内に設けられ、また、排気ファン432には開閉弁433が連結されて設けられる。開閉弁433は、火事または非常時、排気ファン432を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
上述したように、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたデリック110の上部に、上側に向かって幅が広くなるクラウンブロック部420を備えることにより、追加的なダクトの設置作業を行うことなく、クラウンブロックプラットホーム425を活用するとともに、排気ユニット430を設けるための十分な作業空間を提供することができる。これにより、密閉されたデリック110の上部で排気ユニット430の設置、維持及び補修をより効果的に行うとともに、作業者の安全性を向上させることができる。
また、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたムーンプール120側に外部空気を供給し、密閉されたデリック110の上部で排気するようにすることにより、密閉されたムーンプール120から密閉されたデリック110の上部への空気の流れが円滑になされるため、密閉されたデリック110内の内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境からより安全に保護及び維持することができる長所がある。
上述した本発明の各実施例によるデリックを有する極地用船舶は、技術の便宜上、実施例毎に技術構成を異なって表現したが、各実施例の技術構成において異なる機能を有する構成をまとめて、他の実施例を別に構成することもできることが自明である。
また、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の技術的要旨を外れない範囲内で、多様に修正または変形され実施されることができるということは、本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者において自明である。
100 極地用船舶
110 デリック
110a 第1の内部空間
111 ダンパ装置
120 ムーンプール
120a 第2の内部空間
120b 入出口
130 供給ユニット
131 供給ファン
132 流入ルーバ
133 開閉弁
134 ヒータ
136 ダクト
137 ワイヤメッシュ
140 排気ユニット
141 排気ファン
142 流入ルーバ
143 開閉弁
150 空気流入部
160 熱送風機
205 ドリルフロア
211 ダンパ装置
216 フィンガーボード
217 第1の密閉型トンネル
219 第2の密閉型トンネル
231、234 網体
230 連通ダクト
232 屈曲ダクト
233 貫通ダクト
235 開閉ダンパ
237 制御ユニット
305 ドリルフロア
311 ダンパ装置
313 クラウンブロック部
314 上部ボード
316 フィンガーボード
317 第1の密閉型トンネル
319 第2の密閉型トンネル
330 排気ユニット
331 排気口
332 排気ファン
333 開閉弁
340 供給ユニット
341 流入口
342 供給ファン
343 ヒータ
344 開閉弁
345 供給配管
351、352、353 温度センサ
354 圧力センサ
355 制御ユニット
405 ドリルフロア
411 ダンパ装置
413 ルーフ
416 ライザーテンショナルーム
417、419 密閉型トンネル
420 クラウンブロック部
421 傾斜面
425 クラウンブロックプラットホーム
430 排気ユニット
431 排気口
432 排気ファン
433 開閉弁
440 供給ユニット
441 流入口
442 供給ファン
443 ヒータ
444 開閉弁
445 ダクト
450 設置作業空間
本発明は、デリックを有する極地用船舶に関し、より詳細には、密閉されたデリックの内部環境を安定して維持することができるようにしたデリックを有する極地用船舶に関する。
国際的に進められている急激な産業化及び工業発展の傾向により、石油などの地球資源の使用量は益々増加しており、これにより、原油の安定的な生産と供給が全地球的な次元で非常に重要な問題として台頭している。
このような理由で、最近は、これまで経済性がなくて無視されてきた群小の限界油田(marginal field)や深海油田の開発が経済性を持つようになった。従って、海底採掘技術の発達と共に、このような油田の開発に適した試錐設備を備える極地用試錐船が開発されている。
このような海底試錐には、引き船によってのみ航海が可能であり、且つ、係留装置を用いて海上の一点に停泊した状態で海底試錐作業を行う、海底試錐専用のリグ船(rig ship)または固定式プラットホームが主に使用されている。また、最近は、先端の試錐装備を搭載しており、自体の動力によって航海を行うことができるように一般船舶と同様の形で製作された、いわゆるドリルシップ(drill ship)が開発され、海底の試錐に使用されている。群小の油田を開発するためには、その位置を頻繁に移さなければならない作業条件を考慮し、このようなドリルシップは引き船なしで自体の動力によって航海を行うことができるように構成されている。
図1は海水面で試錐作業を行っている従来の極地用船舶を図示した側面図である。
従来の極地用船舶1の中心部には、ライザー(riser)4及びドリルパイプ(drill pipe)5が上下移動するムーンプール(moon pool)3が形成され、その甲板には各種試錐装備が集約されるデリック(derrick)2が設けられる。
このような従来のデリックは、まるで地上に設けられる送電塔のように鉄筋が互いに結合されている開放された構造を有し、デリックの上部にはクラウンブロック(crown block)が設けられるクラウンブロック部が形成され、クラウンブロック部は上部に向かって狭くなるコーン状を成している。このような開放された構造のデリックは、別の機械的な通風装置がなくても自然通風が可能である。
しかし、極地で運航する極地用船舶の場合、従来のように開放された構造のデリックを設けると、各種試錐装備が零下の温度で長期間露出されいるためまともに作動しなくなる。また、上部に向かって狭くなるコーン状のクラウンブロック部の構造的形状のため、作業者の接近性が悪くなるという問題点がある。
このような従来の問題点を解決するための本発明は、デリックを有する極地用船舶が極地で円滑に作業できるようにデリックを密閉させ、温度と波の影響などを考慮してムーンプールとデリックの温度、圧力などをモニタリングして、これらを適正に維持させることができる。
また、波の影響によって密閉型デリック及びムーンプール内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することを目的とする。
また、密閉されたデリックの上部が、上側に向かって幅が広くなる構造を成すようにして、クラウンブロックのプラットホームを装備の設置、維持及び補修作業に活用できるようにする極地用船舶の密閉型デリック構造に関するものである。
前記目的を果たすための本発明の一側面によると、デリックを有する極地用船舶であって、外部空気と遮断された密閉空間を形成する前記デリック(derrick)と、前記デリックの下部に前記デリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるムーンプール(moonpool)と、前記デリックまたは前記ムーンプールの内部空間と外部を連通するように設けられる空気出入手段と、を含み、前記空気出入手段によって前記内部空間の空気条件が一定範囲に維持または制御されるようにすることを特徴とするデリックを有する極地用船舶を提供する。
前記空気出入手段は、前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットと、供給された空気を前記デリックの上部で排出する排気ユニットと、を含むことを特徴とする。
前記供給ユニットは、供給される外部空気に熱を加えることができるヒータを含むことを特徴とする。
前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上は、供給または排出される空気の流れを開閉する開閉弁を含むことを特徴とする。
前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上には、空気以外の粒子が流入されることを防止するための流入ルーバ(louver)が形成されることを特徴とする。
前記空気出入手段は、前記デリックに外部空気が流入されることができる開閉可能な空気流入部をさらに含むことを特徴とする。
前記デリックの内部には、空気を加熱して通風を円滑にする熱送風機(heat blower)が備えられることを特徴とする。
前記供給ユニットには供給ファン(supply fan)が設けられ、前記排気ユニットには排気ファン(exhaust fan)が設けられて、前記供給ファンと前記排気ファンは外部空気の温度に応じて作動速度を異にすることを特徴とする。
前記供給ユニットによって供給される外部空気を前記デリックまたは前記ムーンプールに伝達するダクト(duct)を含み、前記デリックまたは前記ムーンプールと接する前記ダクトの末端にはワイヤメッシュ(wire mesh)が形成されることを特徴とする。
前記空気出入手段は、前記デリックの少なくとも一側面に設けられ、前記デリック内に空気を選択的に流入または排出させるダンパ装置を含むことを特徴とする。
前記ダンパ装置は、前記デリックの外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクトと、前記連通ダクトに連結され、前記連通ダクトを開閉する開閉ダンパと、を含むことを特徴とする。
前記連通ダクトの両端部のうち少なくとも一つ以上には網体を設け、前記連通ダクトの内部空間側の端部に設けられる網体の前段には前記開閉ダンパを設け、前記連通ダクトの外部空間側の端部は下側に向かって傾斜するように形成することを特徴とする。
前記開閉ダンパの開閉作動を制御する制御ユニットをさらに含み、前記デリックの上部の内側にはフィンガーボードが形成され、前記ダンパ装置は前記フィンガーボードの下側に位置することを特徴とする。
前記デリックの内部に設けられ、内部温度をモニタリングする一つ以上の温度センサと、前記ムーンプールの内部に設けられ、内部圧力をモニタリングする一つ以上の圧力センサと、前記温度センサ及び圧力センサによってモニタリングされた内部温度及び圧力情報に応じて、前記供給ユニット及び排気ユニットの作動を制御する制御ユニットと、を含むことを特徴とする。
前記温度センサは、前記デリックの上部に設けられる第1の温度センサと、前記デリックの中央に設けられる第2の温度センサと、前記デリックの下部に設けられる第3の温度センサと、で構成されることを特徴とする。
前記デリックの上部の内部側面に形成される排気ユニットと、前記デリックの中間部の内部を横切るように形成されるフィンガーボードと、を含み、前記第1の温度センサは前記排気ユニットと隣接して配置され、前記第2の温度センサは前記フィンガーボードの上側に配置され、前記第3の温度センサは前記デリックのフィンガーボードの下側に配置されることを特徴とする。
前記密閉されたデリックの上部に形成され、内部にクラウンブロック(crown block)が設けられるとともに、設置作業空間が形成されるクラウンブロック部をさらに含み、前記空気出入手段は、前記デリックの内部の空気を排出することができる排気ユニットで構成され、前記設置作業空間が外部と連通されるように前記クラウンブロック部に設けられることを特徴とする。
前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットをさらに含み、前記排気ユニット及び供給ユニットには、外部空気の流れを開閉することができる開閉弁が設けられることを特徴とする。
前記クラウンブロック部は上側に向かって幅が広くなり、前記設置作業空間は上側に向かって幅が広くなるように形成されることを特徴とする。
前記クラウンブロック部が下部に比べ上部の縁が広く形成されるように、両側面に一対の傾斜面が対称的に形成されることを特徴とする。
本発明によると、密閉されたデリック及びムーンプールによって極地でも作業者が円滑に作業することができ、ムーンプール及びデリックの内部空間の温度、圧力などを適正に維持させることにより、内部装備、作業者及び作業環境などに対する安全性を確保することができる。
また、デリック及びムーンプールが凍結防止のために外部と遮断された密閉空間を有することにより、外部の温度と波によるデリック及びムーンプールが形成する空間の温度と圧力の影響を最小化することができる。
また、ムーンプール側に伝達される波の影響によって密閉されたデリック及びムーンプール内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することにより、デリック及びムーンプール内の内部装置、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
また、下側に向かって傾斜する屈曲ダクト及び網体により、外部の異物などの流入を最小化することができる。
また、温度センサ及び圧力センサによって密閉型デリック構造内の温度及び圧力を適切にモニタリングすることができ、これにより通風システムの運転良否を正確に確認することができる。
また、温度センサ及び圧力センサによってモニタリングされた温度情報及び圧力情報に応じて空気の供給及び排出を精密に制御することにより、密閉されたデリック及びムーンプールの内部の異常温度及び異常圧力の危険に効果的に対処することができる。これにより、密閉されたデリック及びムーンプール内の作業者、装備、作業環境の安全性を確保することができる。
また、密閉されたデリックの上部に、上側に向かって幅が広くなるクラウンブロック部を設けることにより、クラウンブロックのプラットホームを活用し、密閉されたデリックの上部で排気ユニットの設置、維持及び補修作業を行うことができるようになるため、追加的なダクト(duct)の設置コストを減らすことができ、作業者の安全性を向上させることができる。
また、密閉されたデリックの上部に、排気ユニットの設置、維持及び補修作業のための作業空間を提供することができる。
また、密閉されたムーンプール側に外部空気を供給し、密閉型デリックの上部で排気することにより、密閉されたムーンプールから密閉されたデリックの上部への空気の流れが円滑になされる。これにより、デリックの内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境からより安全に保護及び維持することができる。
海水面で試錐作業を行っている従来のデリックを有する船舶を図示した側面図である。 本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が暑い季節に駆動される状態を図示した概念図である。 本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態を図示した概念図である。 本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶のダンパ装置を概略的に図示した図面である。 図4においてデリックとダクトが連結される部分を拡大して図示した図面である。 本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶の温度及び圧力モニタリングシステムを概略的に図示した図面である。 本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造を図示した斜視図である。 本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造及びこれに設けられる通風装置を図示した断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。ここで、各図面の構成要素に参照符号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の符号を付けていることに留意すべきである。
本発明におけるデリックを有する極地用船舶は、デリックが設けられて、極地で試錐を行う船舶を意味するため、デリックが設けられるものであれば、極地用リグ船、極地用固定式プラットホーム、極地用ドリルシップなど、固定式、浮遊式に関わらず、デリックが設けられて極地を運航する全ての船種を含む。
空気出入手段を介して空気が通風される本発明によるデリック(derrick)110、ムーンプール(moonpool)120に係り、極地用船舶100のデッキ(deck、不図示)にデリック110が固定設置され、デリック110の下部にはムーンプール120が形成され、試錐に用いられるドリルなどが下降することは、造船分野において公知の内容であるため、これについての詳細な説明は省略する。
本発明が適用される極地用船舶100は、極地方で運航するため、特に寒い季節に零下の気温を有する空気とデリック110の内部に形成された各種試錐装備とが直接接触することを防止するために、デリック110は外部と遮断された密閉構造で形成されている。
但し、本明細書では、暑い季節及び寒い季節という用語を用いるが、これは基本的に極地方での状態を示すため、暑い季節としても気温が10℃を超えないということに留意すべきである。
図2は本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が暑い季節に駆動される状態を図示した概念図であり、図3は本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態を図示した概念図である。
本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶100は、極地方で運航する場合にも、内部の温度が急激に下降することを防止し、運航及び試錐作業に適した温度及び圧力を一定に維持することができる。
このため、デリック110は外部空気と遮断されるように密閉された空間に形成され、ムーンプール120はデリックの下部にデリックと連通するように連結され、外部空気と遮断されるように形成される。
また、デリックまたはムーンプールの内部空間と外部とが連通するように空気出入手段を設けて、デリックまたはムーンプールの内部空間と外部空間との間に空気が流通されるようにすることにより、内部空間の空気条件(温度、圧力など)が一定範囲に維持または制御されることができる。
空気出入手段は、図2及び図3に示すように、供給ユニット130と排気ユニット140で構成されることができ、供給ユニット130は、デリックの外部に設けられた供給ファン(supply fan)131によって外部の新鮮な空気をデリックの内部に供給する。
但し、暑い季節に本発明による供給ユニット130が駆動される場合には、外部の空気温度を考慮して、供給ユニット130に含まれるヒータ134を駆動せずに空気を供給することができる。
供給された外部空気は供給ユニット130のダクト(輸送管, duct)136を介してデリック110またはムーンプール120が形成された空間に供給されることができる。ここで、ダクト136の末端はデリック110に連結されることもできるが、下側のムーンプール120に連結されることが、デリック110の全体に空気が通風されるため、外部空気を循環させるためにより有利である。
ムーンプール120に連結されるダクト136の末端にはワイヤメッシュ137(wire mesh)が形成されており、空気を適切に送ることができる。
供給ユニット130には流入ルーバ132(louver)が形成されており、外部の空気は流入され、大きい粒子や雨水などの流入は防止することができる。また、供給ユニット130には開閉弁133が形成されており、火事や非常時に空気の流れを遮断することができる。
デリック110の側面には空気流入部150が形成され、暑い季節にはこの空気流入部150が開放されることができる。従って、外部の空気は、供給ユニット130だけでなく、デリック110に形成された空気流入部150を介しても流入されることができる。
本発明による極地用船舶100を極地方で暑い季節に運航する場合、供給ユニット130の供給ファン131と排気ユニット140の排気ファン(exhaust fan)141とが速い速度で作動して、空気の流出速度を速くすることができる。
これは、寒い季節に比べ相対的に温度が高くて、デリック110及びムーンプール120で結氷が生じる可能性が低いため、デリック110及びムーンプール120によって形成された空間に外部空気を長時間留まらせる必要がなく、また、暑い季節には上述したように空気流入部150を介しても空気が流入されるため、通風のための空気量も十分であるためである。
ムーンプール120に流入された外部の空気は、矢印方向のように上側に上昇し、デリック110を経て排気ユニット140に形成された排気ファン141によって外部に排出される。このような過程でムーンプール120及びデリック110には新鮮な空気が供給され続けるため、試錐作業中にガスなどが発生しても直ちに外部に排出されて、たとえ密閉された構造のデリック110を用いる場合にも作業中の安全を確保することができる。
排気ユニット140にも、図2及び図3に図示されたように、流入ルーバ(louver)142を設けることができる。流入ルーバ142により、空気は排出されることができ、大きい粒子や雨水などが外部から流入されることは防止することができる。
この際、デリック110は密閉された構造で形成されているため、海水と接触するムーンプール120の下部の開放された空間に波がぶつかる場合、ムーンプール120及びデリック110によって形成される隔室内の圧力が過度に上昇または下降する恐れがある。
このような圧力の急激な変化を防止し、デリック110及びムーンプール120の内部の圧力を一定に維持するために、デリックの側面には、図2から図8に図示されたように、ダンパ装置111、211、311、411が設けられることができ、ダンパ装置111、211、311、411により、デリック110及びムーンプール120の内部の圧力変化に応じて空気が吸入または排出される。
図3には本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶が寒い季節に駆動される状態が図示されている。
本発明の極地用船舶が寒い季節に駆動される場合の作動は、図2に示すように、暑い季節に駆動される場合と殆ど同様であるため、以下、差異点を中心に説明する。
極地方での寒い季節には極地用船舶100の外部空気が零下で、気温が非常に低いため、供給ユニット130に流入される外部の冷たい空気は、供給ユニット130に設けられたヒータ134によって適正な温度に上昇された後、ムーンプール120及びデリック110に供給される。
また、極地用船舶100の外部気温が零下であることを考慮すると、デリック110及びムーンプール120によって形成された空間にヒータ134によって温度が上昇された空気を長く留まらせる必要があるため、供給ファン131及び排気ファン141を暑い季節より遅い速度で作動させることができる。
この際、デリック110の側面に形成された空気流入部150は閉鎖されることが好ましい。外部空気の気温が非常に低いため、ヒータ134などによる加熱なしで空気がデリック110に直ちに流入される場合、各種試錐装備の結氷が憂慮されるためである。
デリック110の内部には、空気を加熱して強制循環させる多数の熱送風機(heat blower)160が設けられることができる。たとえヒータ134によって加熱された空気がムーンプール120及びデリック110の内部に流入されてはいるが、寒い季節を考慮し、ヒータ134とは別の熱源をデリック110の内部にさらに設けて、空気の通風を円滑にすることができる。
上述のように本発明の第1実施例によるデリックを有する極地用船舶は、暖かい空気を極地用船舶の内部に通風させることにより、極地で運航する場合に要求される温度維持条件を満たすことができ、ムーンプールで発生する波の影響による圧力の急激な変化を最小化することができる。
また、極地での寒い季節と暑い季節とに、極地用船舶に設けられた空気出入手段の駆動方式を異にして船舶の内部を通風させることにより、エネルギーの効率的な利用が可能である。
図4は本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶に設けられるダンパ装置を概略的に図示した図面であり、図5は図4においてデリックとダクトとが連結される部分を拡大して図示した図面である。
図4及び図5に図示されたように、本発明の第2実施例によるデリックを有する極地用船舶は、外部空気と遮断されるように密閉された空間を形成するデリック110と、密閉されたデリック110の下部にデリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるように形成されるムーンプール120と、を含む。
密閉されたデリック110の内部には第1の内部空間110aが形成され、ムーンプール120の内部には第2の内部空間120aが形成され、前記第1、2の内部空間110a、120aが連通するように連結される。デリック110は船舶のドリルフロア205の上部に配置され、前記ムーンプール120はドリルフロア205の下部に配置されるように構成する。
デリック110は外側壁が密閉された構造で構成され、デリック110の側面には第1、2の密閉型トンネル217、219が備えられ、前記第1、2の密閉型トンネル217、219の各端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成される。
一方、ムーンプール120の下部には入出口120bが形成され、入出口120bを介して海水の波が伝達され、このような波の影響によって前記第1、2の内部空間110a、120aに負圧または正圧が過度に発生する可能性がある。
このため、本発明は、密閉されたデリック110の少なくとも一側面に一つ以上の空気出入手段としてダンパ装置211を設けることができ、ダンパ装置211によって第1の内部空間110aに空気が流入または排出されることにより、前記第1、2の内部空間110a、120aで発生する過度な負圧または正圧を補償または相殺することができる。これにより、前記第1、2の内部空間110a、120aの圧力が一定に維持されることができるため、内部装備、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
ダンパ装置211は、密閉されたデリック110の側面に設けられ、デリック110の外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクト230と、連通ダクト230を開閉する開閉ダンパ235と、で構成されることができ、連通ダクト230の外部空間側の端部は下側に向かって傾斜するように形成することができる。
連通ダクト230は、屈曲状の屈曲ダクト232と直管状の貫通ダクト233とで構成されることができ、このような屈曲ダクト232及び貫通ダクト233には、屈曲ダクト232及び貫通ダクト233を選択的に開閉する開閉ダンパ235が設けられることができる。
特に、ダンパ装置211はフィンガーボード216の下側に位置し、これにより、前記第1、2の内部空間110a、120aに対する圧力の補償または相殺の作動をより円滑に具現することができる。
連通ダクト230の両端部のうち少なくとも一つ以上には網体を設けることができるが、図5では、両端部に網体231、234を設ける場合を図示しており、連通ダクト230の内部空間側の端部に設けられる網体234の前段に開閉ダンパ235を設けることができる。
屈曲ダクト232の外部側の端部は下側に向かって傾斜して、密閉されたデリック110を外部空間と連通するようにし、貫通ダクト233の内部側端部は第1の内部空間110aと連通する。また、貫通ダクト233の内部側端部には網体234が設けられ、貫通ダクト233の内部側端部と網体234との間に開閉ダンパ235が設けられることができる。このような網体231、234により、外部の異物などが流入されることを最小化することができる。
屈曲ダクト232の内部側端部には貫通ダクト233が連結され、貫通ダクト233はデリック110の側壁に固定されることが好ましい。
開閉ダンパ235は、内部に過度な正圧(25Pa超過)及び負圧(−75Pa未満)が発生する際、圧力を相殺するために受動または自動で開閉することができ、火事または非常事態の発生時、空気の流れを遮断するように選択的に閉鎖作動することができる。
また、デリック110の一側には開閉ダンパ235の開閉作動を制御する制御ユニット237が設けられ、制御ユニット237は第1、2密閉型トンネル217、219側に設けられることもできる。このような制御ユニット237は、デリック110内の圧力状態をリアルタイムで検知して開閉ダンパ235の開閉作動を受動または自動制御することにより、前記密閉型デリック110の内外に空気を流入または排出して、デリック110内の圧力を調節するように制御することができる。
上述のような本発明によると、ムーンプール120側に伝達される波の影響によって密閉されたデリック110及びムーンプール120内で発生する負圧または正圧などを効果的に補償または相殺することにより、密閉されたデリック110及びムーンプール120内の内部装置、作業者、作業環境を安全に保護することができる長所がある。
また、本発明は、下側に向かって傾斜する屈曲ダクト232及び網体231、234により、外部の雨水、異物などの流入を最小化することができる長所がある。
図6は本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶の温度及び圧力モニタリングシステムを概略的に図示した図面である。
本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、極地用船舶のドリルフロア305の上面に密閉されたデリック110を設け、密閉されたデリック110の下部にムーンプール120を備える。
図6に図示されたように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、デリック内部の温度及び圧力をモニタリングするために一つ以上の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354を設けることができる。
また、温度センサ351、352、353及び圧力センサ354によってモニタリングされた温度及び圧力に基づいて、デリック110またはムーンプール120の内部空間110a、120aの空気条件を一定範囲に維持または制御できるように、内部空間110a、120aに対して外部空気を注入または排出する制御ユニット355をさらに設けることができる。
デリック110の内部には第1の内部空間110aが形成され、ムーンプール120の内部には第2の内部空間120aが形成され、前記第1、2の内部空間110a、120aが互いに連通するように連結される。デリック110は船舶のドリルフロア305の上部に配置され、ムーンプール120はドリルフロア305の下部に配置される。
デリック110は外側壁が密閉された構造で構成され、密閉されたデリック110の側面には第1、2の密閉型トンネル317、319が備えられ、第1、2の密閉型トンネル317、319の各端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成される。
密閉されたデリック110の外側には、密閉されたデリック110及びムーンプール120の外側から前記第1の内部空間110a及び前記第2の内部空間120aに外部空気を供給する供給ユニット340が設けられることができる。
供給ユニット340は、ドリルフロア305の外側に設けられる一つ以上の流入口341と、前記流入口341に連結される一つ以上の供給ファン342と、前記流入口341に隣接して設けられる一つ以上のヒータ343と、前記供給ファン342の下側に設けられ、外部空気の流入を選択的に開閉する一つ以上の開閉弁344と、で構成されることができる。
供給ファン342は流入口341の下部に連結され、外部空気を第2の内部空間120aに強制送風するように構成されることができ、供給ファン342によって強制送風される外部空気は、供給配管345を介して第2の内部空間120aまたは第1の内部空間110aの下側に供給されることができる。
ヒータ343は、極寒地方で温度が低い場合(0℃以下)、流入口341を介して流入される外部空気を加熱し、加熱された空気が第1、2の内部空間110a、120aに供給ファン342によって流入されることにより、内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境から安全に保護及び維持することができる。
開閉弁344は、火事または非常時、供給ファン342を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
また、供給ユニット340によって第2の内部空間120aに外部空気が流入されると、第2の内部空間120aから第1の内部空間110aの上側に空気が上昇するように誘導する排気ユニット330がデリック110の上部に設けられることができる。
排気ユニット330は、デリック110の上部に設けられる一つ以上の排気口331と、排気口331に連結される一つ以上の排気ファン332と、を含むことができる。
排気ファン332はクラウンブロック部313内に設けられることができ、排気ファン332には開閉弁333が連結されて設けられる。開閉弁333は、火事または非常時、排気ファン332を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
ムーンプール120の下部には入出口120bが形成され、入出口120bを介して海水の波が伝達され、このような波の影響によって第1、2の内部空間110a、120aに負圧または正圧が過度に発生する可能性がある。
このため、デリック110の少なくとも一側面に一つ以上のダンパ装置311を設け、ダンパ装置311によって第1の内部空間110aに空気が流入または排出されることにより、第1、2の内部空間110a、120aで発生する過度な負圧または正圧を補償または相殺することができる。
これにより、第1、2の内部空間110a、120aの圧力が一定に維持されることができるため、内部装備、作業者、作業環境を安全に保護することができる。
ダンパ装置311は、図5に図示された第2実施例において説明したように、デリック110の側面に設けられ、デリック110の外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクト321と、連通ダクト321に連結され、連通ダクト321を選択的に開閉する開閉弁322と、で構成されることができる。
温度センサ351、352、353は第1の内部空間110aに設けられて内部温度をモニタリングし、圧力センサ354は第2の内部空間120aに設けられて内部の圧力差をモニタリングするように構成される。
温度センサ351、352、353は、第1の内部空間110aの上部に設けられる第1の温度センサ351と、第1の内部空間110aの中央に設けられる第2の温度センサ352と、第1の内部空間110aの下部に設けられる第3の温度センサ353と、で構成されることができる。
第1の温度センサ351はデリック110の上部に設けられる排気ユニット330と隣接して配置されることができる。特に、デリック110の上部には上部ボード314が配置され、上部ボード314の上側に第1の温度センサ351が設けられることができる。
第2の温度センサ352はデリック110のフィンガーボード316の上側に設けられることができ、第3の温度センサ353はデリック110のフィンガーボード316とドリルフロア305との間に設けられることができる。
このように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353が第1の内部空間110aの3層に区画された部分に夫々設けられることにより、第1の内部空間110aの温度を正確に測定及びモニタリングすることができる。
また、圧力センサ354は、第2の内部空間120aに設けられ、第2の内部空間120aで発生する圧力差を精密に測定及びモニタリングするように構成されることができる。また、波の影響によって発生する過度な第2の内部空間120aの負圧または正圧を圧力センサ354が精密に測定及びモニタリングすることにより、第2の内部空間120aでの圧力の変動を精密に測定及びモニタリングすることができる。
このように、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354により、通風のための供給ユニット340及び排気ユニット330と圧力補償のためのダンパ装置311との運転良否を正確に確認することができる。
また、本発明の第3実施例によるデリックを有する極地用船舶は、第1から3の温度センサ351、352、353及び圧力センサ354によってモニタリングされた温度情報及び圧力情報に応じて、供給ユニット及び排気ユニットとダンパ装置311とを精密に作動するように制御することができ、第1、2の内部空間110a、120aでの異常温度及び異常圧力の危険に効果的に対処することができる。これにより、デリック110及びムーンプール120内の作業者、装備、作業環境の安全性を確保することができる。
ここで、一例として、第1、2の内部空間110a、120aでの異常温度に対する対処は、第1、2の内部空間110a、120aの内部温度が−20℃〜45℃を維持するように、第1から3の温度センサ351、352、353の温度モニタリング値に応じてヒータ343、供給ユニット340、排気ユニット330またはダンパ装置311の作動を精密に制御することができるが、主にダンパ装置311の作動を制御する。
また、第1、2の内部空間110a、120aでの異常圧力に対する対処は、第1、2の内部空間110a、120aの内部圧力を環境条件(波及び外部温度)によって正常の場合と非正常の場合(極地方、台風など)に分けて対処することができる。
まず、正常の場合は第1、2の内部空間110a、120aの圧力を−25paに維持し、非正常の場合は−75pa〜25paに維持することが好ましい。この際、圧力維持手段としてはダンパ装置311の作動を制御することができるが、ダンパ装置311は手動または自動で調整することができる。
尚、供給ファン342、ヒータ343、開閉弁344、供給ユニット340、排気ユニット330、ダンパ装置311、温度センサ351、352、353または圧力センサ354を自動制御するために、制御ユニット355を船舶に設け、各装置と接続されるようにすることもできる。
図7は本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造を図示した斜視図であり、図8は本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶のデリック構造及びこれに設けられる通風装置を図示した断面図である。
本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、極地用船舶のドリルフロア405の上面に密閉されたデリック110を設け、密閉されたデリック110の下部にムーンプール120を備える。
デリック110とムーンプール120は各内部空間110a、120aが連通するように連結され、密閉されたデリック110は船舶のドリルフロア405の上部に配置され、密閉されたムーンプール120はドリルフロア405の下部に配置される。
密閉されたデリック110は外側壁が密閉された構造で構成されており、外側壁はFRP(fiberglass reinforced polymer)、ステンレスシート(SUS sheet)、亜鉛めっき構造物、またはセンドウィチパンネル(sandwich panel)からなることができる。
また、密閉されたデリック110の側面には密閉型トンネル417、419が備えられ、各密閉型トンネル417、419の端部にはライザーなどのような装備が引き込まれる開口が形成され、密閉型トンネル417、419はライザーテンショナルーム(riser tensioner room)416と隣接する。
また、デリック110の外側には、デリック110の外側から密閉されたデリックの内部空間110aまたはムーンプールの内部空間120aに外部空気を供給する供給ユニット440が設けられる。
供給ユニット440は、ドリルフロア405の外側に設けられる一つ以上の流入口441と、流入口441に連結される一つ以上の供給ファン442と、流入口441に隣接して設けられる一つ以上のヒータ443と、供給ファン442の下側に設けられ、外部空気の流入を選択的に開閉する一つ以上の開閉弁444と、で構成されることができる。
流入口441はライザーテンショナルーム416のルーフ413側に設けられることができ、流入口441を介して外部空気が流入される。
供給ファン442は流入口441の下部に連結され、外部空気を密閉されたムーンプールの内部空間120aに強制送風するように構成されることができ、供給ファン442によって強制送風される外部空気は、ダクト(輸送管)445を介して密閉されたムーンプールの内部空間120aまたは密閉されたデリックの内部空間110aの下側に供給されることができる。
ヒータ443は、極寒地方でその温度が低い場合(特に、冬季の温度に準じる温度で、0℃以下)、流入口441を介して流入される外部空気を加熱し、加熱された空気がムーンプール120及びデリック110の内部空間110a、120aに供給ファン442によって流入され、内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境から安全に保護及び維持することができる。
開閉弁444は、火事または非常時、供給ファン442を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
一方、供給ユニット440によってムーンプールの内部空間120aに外部空気が流入されると、密閉されたムーンプールの内部空間120aから密閉されたデリックの内部空間110aの上側に空気が上昇するように誘導する排気ユニット430がデリック110の上部に設けられることができる。
密閉されたデリック110の上部はクラウンブロック部420を成し、クラウンブロック部420はその内部にクラウンブロック(不図示、crown block)を設けて、上側に向かってその幅が広くなる構造で構成されることにより、内部に設置作業空間450を形成することができ、設置作業空間450も上側に向かって幅が広くなるように形成される。
特に、クラウンブロック部420の少なくとも一側面に傾斜面421が備えられ、前記傾斜面421には排気ユニット430が設けられることができる。図7及び図8では、クラウンブロック部420の両側面に一対の傾斜面421が対称的に形成されており、各傾斜面421に排気ユニット430が設けられている。
設置作業空間450は下側にデリックの内部空間110aと連通し、下側を横切るようにクラウンブロックプラットホーム425が設けられ、クラウンブロックプラットホーム425の上面にクラウンブロック(不図示)が設けられる。
このように、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたデリック110の上部に、上側に向かって幅が広くなる構造のクラウンブロック部420が設けられることにより、内部に形成される設置作業空間450が上側に向かって広くなる形状を有することができる。
これにより、設置作業空間450は、設置作業空間450に設けられるクラウンブロックプラットホーム425を活用し、排気ユニット430をクラウンブロック部420の側面に設け、維持及び補修作業を行うことができる十分な空間を提供することができる。従って、作業者の維持及び補修作業が効果的且つ安全に行われることができる。
このようにデリック110の上部に排気ユニット430を設けることにより、密閉されたデリック110及びムーンプール120内の空気の流れが非常に効率的になされ、内部装備、作業者、作業環境の安定した保護及び維持が効果的に具現されることができる。
排気ユニット430は、傾斜面421側に設けられる一つ以上の排気口431と、排気口431に連結される一つ以上の排気ファン432と、で構成されることができる。
排気ファン432はクラウンブロック部420内に設けられ、また、排気ファン432には開閉弁433が連結されて設けられる。開閉弁433は、火事または非常時、排気ファン432を補修する時に空気の流れを遮断するように選択的に開閉作動することができる。
上述したように、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたデリック110の上部に、上側に向かって幅が広くなるクラウンブロック部420を備えることにより、追加的なダクトの設置作業を行うことなく、クラウンブロックプラットホーム425を活用するとともに、排気ユニット430を設けるための十分な作業空間を提供することができる。これにより、密閉されたデリック110の上部で排気ユニット430の設置、維持及び補修をより効果的に行うとともに、作業者の安全性を向上させることができる。
また、本発明の第4実施例によるデリックを有する極地用船舶は、密閉されたムーンプール120側に外部空気を供給し、密閉されたデリック110の上部で排気するようにすることにより、密閉されたムーンプール120から密閉されたデリック110の上部への空気の流れが円滑になされるため、密閉されたデリック110内の内部装備、作業者、作業環境を外部の極寒環境からより安全に保護及び維持することができる長所がある。
上述した本発明の各実施例によるデリックを有する極地用船舶は、技術の便宜上、実施例毎に技術構成を異なって表現したが、各実施例の技術構成において異なる機能を有する構成をまとめて、他の実施例を別に構成することもできることが自明である。
また、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の技術的要旨を外れない範囲内で、多様に修正または変形され実施されることができるということは、本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者において自明である。
100 極地用船舶
110 デリック
110a 第1の内部空間
111 ダンパ装置
120 ムーンプール
120a 第2の内部空間
120b 入出口
130 供給ユニット
131 供給ファン
132 流入ルーバ
133 開閉弁
134 ヒータ
136 ダクト(輸送管)
137 ワイヤメッシュ
140 排気ユニット
141 排気ファン
142 流入ルーバ
143 開閉弁
150 空気流入部
160 熱送風機
205 ドリルフロア
211 ダンパ装置
216 フィンガーボード
217 第1の密閉型トンネル
219 第2の密閉型トンネル
231、234 網体
230 連通ダクト
232 屈曲ダクト
233 貫通ダクト
235 開閉ダンパ
237 制御ユニット
305 ドリルフロア
311 ダンパ装置
313 クラウンブロック部
314 上部ボード
316 フィンガーボード
317 第1の密閉型トンネル
319 第2の密閉型トンネル
330 排気ユニット
331 排気口
332 排気ファン
333 開閉弁
340 供給ユニット
341 流入口
342 供給ファン
343 ヒータ
344 開閉弁
345 供給配管(ダクト)
351、352、353 温度センサ
354 圧力センサ
355 制御ユニット
405 ドリルフロア
411 ダンパ装置
413 ルーフ
416 ライザーテンショナルーム
417、419 密閉型トンネル
420 クラウンブロック部
421 傾斜面
425 クラウンブロックプラットホーム
430 排気ユニット
431 排気口
432 排気ファン
433 開閉弁
440 供給ユニット
441 流入口
442 供給ファン
443 ヒータ
444 開閉弁
445 ダクト(輸送管)
450 設置作業空間

Claims (20)

  1. デリックを有する極地用船舶であって、
    外部空気と遮断された密閉空間を形成するデリック(derrick)と、
    前記デリックの下部に前記デリックと連通されるように連結され、外部空気と遮断されるムーンプール(moonpool)と、
    前記デリックまたは前記ムーンプールの内部空間と外部を連通するように設けられる空気出入手段と、を含み、
    前記空気出入手段によって前記内部空間の空気条件が一定範囲に維持または制御されるようにすることを特徴とするデリックを有する極地用船舶。
  2. 前記空気出入手段は、
    前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットと、
    供給された空気を前記デリックの上部で排出する排気ユニットと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のデリックを有する極地用船舶。
  3. 前記供給ユニットは、供給される外部空気に熱を加えることができるヒータを含むことを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  4. 前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上は、供給または排出される空気の流れを開閉する開閉弁を含むことを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  5. 前記供給ユニット及び排気ユニットのうち少なくとも一つ以上には、空気以外の粒子が流入されることを防止するための流入ルーバ(louver)が形成されることを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  6. 前記空気出入手段は、
    前記デリックに外部空気が流入されることができる開閉可能な空気流入部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  7. 前記デリックの内部には、空気を加熱して通風を円滑にすることができる熱送風機(heat blower)が備えられることを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  8. 前記供給ユニットには供給ファン(supply fan)が設けられ、前記排気ユニットには排気ファン(exhaust fan)が設けられて、
    前記供給ファンと前記排気ファンは外部空気の温度に応じて作動速度を異にすることを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  9. 前記供給ユニットによって供給される外部空気を前記デリックまたは前記ムーンプールに伝達するダクト(duct)を含み、
    前記デリックまたは前記ムーンプールと接する前記ダクトの末端にはワイヤメッシュ(wire mesh)が形成されることを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  10. 前記空気出入手段は、
    前記デリックの少なくとも一側面に設けられ、前記デリック内に空気を選択的に流入または排出させるダンパ装置を含むことを特徴とする請求項1に記載のデリックを有する極地用船舶。
  11. 前記ダンパ装置は、
    前記デリックの外部空間と内部空間とを連通させる一つ以上の連通ダクトと、
    前記連通ダクトに連結され、前記連通ダクトを開閉する開閉ダンパと、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載のデリックを有する極地用船舶。
  12. 前記連通ダクトの両端部のうち少なくとも一つ以上には網体を設け、
    前記連通ダクトの内部空間側の端部に設けられる網体の前段には前記開閉ダンパを設け、前記連通ダクトの外部空間側の端部は下側に向かって傾斜するように形成することを特徴とする請求項11に記載のデリックを有する極地用船舶。
  13. 前記開閉ダンパの開閉作動を制御する制御ユニットをさらに含み、
    前記デリックの上部の内側にはフィンガーボードが形成され、前記ダンパ装置は前記フィンガーボードの下側に位置することを特徴とする請求項11に記載のデリックを有する極地用船舶。
  14. 前記デリックの内部に設けられ、内部温度をモニタリングする一つ以上の温度センサと、
    前記ムーンプールの内部に設けられ、内部圧力をモニタリングする一つ以上の圧力センサと、
    前記温度センサ及び圧力センサによってモニタリングされた内部温度及び圧力情報に応じて、前記供給ユニット及び排気ユニットの作動を制御する制御ユニットと、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のデリックを有する極地用船舶。
  15. 前記温度センサは、
    前記デリックの上部に設けられる第1の温度センサと、
    前記デリックの中央に設けられる第2の温度センサと、
    前記デリックの下部に設けられる第3の温度センサと、
    で構成されることを特徴とする請求項14に記載のデリックを有する極地用船舶。
  16. 前記デリックの上部の内部側面に形成される排気ユニットと、
    前記デリックの中間部の内部を横切るように形成されるフィンガーボードと、
    を含み、
    前記第1の温度センサは前記排気ユニットと隣接して配置され、前記第2の温度センサは前記フィンガーボードの上側に配置され、前記第3の温度センサは前記デリックのフィンガーボードの下側に配置されることを特徴とする請求項15に記載のデリックを有する極地用船舶。
  17. 前記密閉されたデリックの上部に形成され、内部にクラウンブロック(crown block)が設けられるとともに、設置作業空間が形成されるクラウンブロック部をさらに含み、
    前記空気出入手段は、前記デリックの内部の空気を排出することができる排気ユニットで構成され、前記設置作業空間が外部と連通されるように前記クラウンブロック部に設けられることを特徴とする請求項1に記載のデリックを有する極地用船舶。
  18. 前記デリックまたは前記ムーンプールに外部空気を供給する供給ユニットをさらに含み、
    前記排気ユニット及び供給ユニットには、外部空気の流れを開閉することができる開閉弁が設けられることを特徴とする請求項17に記載のデリックを有する極地用船舶。
  19. 前記クラウンブロック部は上側に向かって幅が広くなり、
    前記設置作業空間は上側に向かって幅が広くなるように形成されることを特徴とする請求項18に記載のデリックを有する極地用船舶。
  20. 前記クラウンブロック部が下部に比べ上部の縁が広く形成されるように、両側面に一対の傾斜面が対称的に形成されることを特徴とする請求項19に記載のデリックを有する極地用船舶。
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