JP2013528259A - 燃料タンク取付バルブアセンブリ用のバルブハウジング及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

燃料タンク（１４）用のバルブアセンブリ（１１，１１１，２１１）の製造方法（３００）は、凹部内に挿入される部品（２２，１２２，２２２）を保持する大きさの凹部（１６，１１６，２１６）を有するバルブハウジング（１０，１１０，２１０）の形成（３０２）を含む。この部品は、バルブアセンブリが燃料タンクに取付けられるとき、燃料タンクの外側に配置される検出部（４２）によって検出可能である。バルブアセンブリ（１１，１１１，２１１）は、凹部（１６，１１６，２１６）を有するバルブハウジング（１０，１１０，２１０）を含む。部品（２２，１２２，２２２）は、バルブハウジングによって凹部に保持される。
【選択図】図５

Description

本発明は、燃料タンク取付バルブアセンブリ用のバルブハウジング及びその製造方法に関する。

バルブアセンブリは、燃料タンク内の蒸気圧を制御するために、燃料タンク内に用いられることが多い。このバルブアセンブリは、通常、燃料タンクに取付けられる。時には、燃料タンクは、２つの部分で形成されている。そして、目視検査できるように、バルブアセンブリは、一方の部分に取付けられて、２つの部分が熱溶接、あるいは、互いに結合される前に適切に取付けられ、バルブアセンブリをタンク内に組込まれることを確実にする。他の構造では、バルブアセンブリは、タンクの開口部に取付ける。バルブアセンブリが開口部に目視可能に取付けられるとき、バルブアセンブリの適切な位置付けが、目視検査によって確実になる。

上述のように、燃料タンクに取付けられたバルブアセンブリが、これらの目的に適している場合、更なる組立てステップ、例えば、バルブの取付け後にタンクの２つの部分に連結すること、又は、タンクに取付けられた後、カバーをバルブアセンブリに被せて連結することを必要とする。いくつかの燃料タンクは、バルブアセンブリの設置前に完成品として形成されて、バルブアセンブリが、「目に見えない状態で」タンクの内面に取付けなければならない、すなわち、開口部を通ってタンク内に達することにより、タンク内面を見ることができない。バルブアセンブリ及びこのようなバルブアセンブリの製造方法は、バルブアセンブリが、特に、目に見えない状態で取付けられたとき、燃料タンク内に適切に配置されることを確実にする。バルブアセンブリは、凹部を備えたバルブハウジングを含み、部品が凹部の中に挿入され、かつ、ハウジングによって凹部に保持されることを可能にする。部品は、バルブアセンブリが燃料タンクに取付けられるとき、タンクの外側に設置された位置検出部によって検出できる。従って、バルブアセンブリの取付けは、目に見えないかもしれないが、取付けられたバルブアセンブリの方向は、燃料タンクの外側に設置される検出部で確認することができる。一実施形態において、部品は、略平坦であり、側面を有する。凹部は、部品の側面を受入れるために十分な深さの入口部を備えたスロットである。

本発明の上記特徴、及び、利点、並びに、他の特徴及び利点は、添付図面に関連して、本発明を実施するための最良の形態の以下の詳細な説明から容易に明らかになる。

ハウジングの凹部に保持された部品を備えたバルブハウジングの第１実施形態の概略斜視図である。 図１のバルブハウジングの部分概略平面図である。 図２における線３Ａ−３Ａに沿って見た図１−２のバルブハウジングの一部の断面図における部分概略図である。 図２における線３Ｂ−３Ｂに沿って見た図１−２のバルブハウジングの一部の断面図において、ハウジングによって形成される凹部の中に保持される部品を示す部分概略図である。 図１−３Ｂのバルブハウジングの概略部分側面図である。 燃料タンクの内面に取付けられた図１のバルブハウジングを備えたバルブアセンブリを有する燃料タンクの部分的な概略断面図である。 バルブハウジングに形成された凹部の中に押込まれた第２実施形態の部品を示すバルブハウジングの第２実施形態の概略部分断面図である。 図６のディスクの概略平面図である。 図５の燃料タンクに対して、ハウジングによって形成された凹部に保持された、もう１つの部品を有するバルブアセンブリのためのバルブハウジングの第３実施形態の概略斜視図である。 図８のハウジングにおいて、凹部の部分的な概略平面図である。 図９に示された線１０−１０に沿って見たハウジングの一部の断面図である。 図１−１０のバルブハウジングの製造方法のフローチャート図である。

図を参照して、同じ参照番号は、同じ部品を参照し、図１には、図５に概略的に示すバルブアセンブリ１１の一部であるバルブハウジング１０を示す。このバルブハウジング１０は、図５の燃料タンク１４の壁１３の内面１２に取付けられる。バルブアセンブリ１１の付加的な部品は、ハウジング１０に取付けられる。バルブアセンブリ１１は、燃料タンク１４の内部空間１５に取付けられ、燃料タンク１４内の蒸気圧を制御するために用いられる。例えば、所定の圧力で、蒸気は、図１に示す有刺ポート（barbed port）２０に連結された蒸気ラインを通って燃料タンク１４の外へ送られる。バルブハウジング１０は、図５において、断面図に示されていないタンク１４に、開口部を通って燃料タンク１４の内面１２に取付けられ、更に、バルブハウジング１０は、取付位置から間隔をあける。図１のハウジング１０の取付機構２１は、壁１３の内面１２の機構と結合して、ハウジング１０を図５のタンク１４に固定する。従って、バルブアセンブリ１１と燃料タンク１４の内面１２のいずれもタンク１４内に達する作業者にとって見ることができないゆえ、取付作業は、“盲状態”でなされる。

ハウジング１０の適切な取付けを確実にするために、ハウジング１０は、凹部１６が形成されている。凹部１６は、図２及び図４に最も良く図示され、以下に更に説明されるように、燃料タンク１４の外側に配置される検出部によって検出可能な部品を保持する大きさである。部品２２、すなわち、他の検出可能な部品を保持する凹部を備えて形成されたバルブハウジングの様々な実施形態は、以下に図示されて説明される。ハウジングは、比較的簡単、かつ、コスト効率の良い方法を用いて形成することができる。

図１−図４を参照して、バルブハウジング１０は、一体射出成形のハウジングとして形成されるが、ハウジング１０は、他の方法及び多部品によって交互に形成されるかもしれない。このハウジング１０は、スロットである凹部１６を形成し、また、ポケットと呼ばれる。検出可能な部品２２は、部品２２の外縁を形成する側面２３を備えた略平坦な金属ディスクであり、２つの対向面２５，２６の間にある。凹部１６は、部品２２の側面２３から挿入されるのに十分な深さＤを有する入口部１８が形成されている。この部品２２は、凹部１６に通じる側面２３（図２参照）を有する凹部１６内に押込まれる。長方形等のディスクとは異なる形状を有する検出可能な部品を代わりに用いることもできる。円板型の部品は、ディスクが連続面を有しているから、部品の特定の側面が凹部内に挿入される前に入口部に対して方向付ける必要がないので、組立てステップの工数を減少できる。

凹部１６は、射出成形中に２つのインサート１７，１９（図１参照）を金型内に位置決めすることによって形成される。インサート１７は、図１の想像線を参照して、下方に延びて、図４を参照して、ハウジング１０の上面２４から部品２２が置かれる内面３６に延びている開口部３４を形成する。また、もう１つのインサート１９は、図１の想像線を参照して、開口部３４に直角に、かつ、インサート１７に直角に配置されて凹部１６を形成する。このインサート１７，１９は、概略的のみ示されている。インサート１７，１９の形状は、図示よりもより複雑である。

ハウジング１０の形成中に、ハウジング１０の上面２４は、図３Ａ−４を参照して、わずかなくぼみ２８を形成して、縁（lip）３０を作り出す。縁３０は、図３Ｂに示すように、入口部１８からハウジング１０の中央に向かって少し後に間隔をあけ、角度を外部３８から内部４０に下げる。縁３０は、ハウジング１０の上面２４（図１参照）から部品２２が置かれる内面３６（図４参照）に延びている開口部３４で終わる。縁３０のわずかな内部角度は、縁３０の上面がわずかに撓むことによって、部品２２を凹部１６の中に滑ることができる。縁３０の内部４０は、図３Ｂを参照して、縁３０の撓みが元の無応力位置に戻るとき、入口部１８から部品２２の取出しを阻止する。

図５は、タンク１４に固定されたバルブハウジング１０を示す。タンク１４の外側に配置される検出部４２は、部品２２の位置を測定するために検出部４２から発信する信号４３で示すように、タンク１４内の部品２２の深さ及び方位角を測定するために用いることができる。部品２２は、型打ちされた金属ディスクである。凹部１６は、バルブアセンブリ１１が図５のタンク１４に取付けられるとき、挿入された部品２２が面１２に隣接する開口部３４で露出されるように設計される。検出部４２は、金属検出器である。位置データは、ハウジング１０が正確に取付けられていることを確認するために、保管位置の値と比較することができる。

図６及び図７は、タンク１４の内部に取付けることができるバルブアセンブリ１１１用のバルブハウジング１１０の代替実施形態を示し、例えば、ハウジング１０は、図５に取付けられる。バルブハウジング１１０は、ハウジング１１０の上面１２５に形成された凹部１１６が形成されている。ハウジング１１０は、一体射出成形部品である。凹部１１６は、円筒状であるが、円筒状に限定されない。検出可能な部品１２２は、凹部１１６内に挿入される。この部品１２２は、一般的に環状であり、角度のあるリム１３０を備えた型打ちされた金属ディスクである。リム１３０の角度Ａは、３０度であるが、他の角度でもよい。このリム１３０は、歯、又は、多様なエッジ１３４を有する。図６を参照して、アーバプレス１３３は、真空源（図示せず）が取付けられて、部品１２２をプレス１３３に固定する通路１３５を有する。プレス１３３は、部品１２２を下げ、部品１２２を凹部１１６内に押圧する。多様なエッジ１３６は、凹部１１６でハウジング１０に干渉し、ハウジング１１０に食い込んでいる。検出可能な部品１２２が凹部１１６内のハウジング１１０に保持されることにより、真空源が遮断され、アーバプレス１３３は、引抜かれる。検出可能な部品１２２の位置は、ハウジング１１０が図５のタンク１１４の内面１２に取付けられたとき、検出部４２によって検出できる。凹部１１６は、バルブアセンブリ１１１がタンク１４に取付けられたとき、部品１２２が露出され、かつ、隣接した面１２に位置するように設計される。検出可能な部品１２２の位置は、ハウジング１１０の取付位置を示し、従って、タンク１１４内にハウジング１１０の適切な設置を確認するために用いることができる。

図８−１０は、バルブアセンブリ２１１用のハウジング２１０の第３実施形態を示す。ハウジング２１０は、例えば、溶接等の如何なる方法によって図５のタンク１４の面１２に取付ける。開口部２３４は、ハウジング２１０の外面２２４からハウジング２１０を通り抜けるまで延びている。開口部２３４及び凹部２１６は、上下からの射出成形工具で形成される。凹部２１６は、検出可能な部品２２２を保持する。図１０を参照して、部品２２では、側面２２３及び反対面２２５，２２６を有する。図８を参照して、ハウジング２１０は、射出成形で成形することができる。図９を参照して、ハウジング２１０は、部品２２２の端を保持するために部品２２２より上下で凹部２１６に突き出る側面突起部２６２を有する。凹部２１６は、突起部２６２を越えて延びて、突起部２６２が部品２２２の部分的に覆われた部分にスリーブとして機能を果す。ハウジング２１０は、図１０に示すように、凹部２１６の端で上部に延びる縁（lip）２３０を形成する。縁２３０及び突起部２６２は、十分に撓むことができるので、部品２２２が凹部２１６の入口部２１８に最初に入る側面２２３で滑ることができる。一旦、部品が挿入されると、縁２３０は、部品２２２が縁２３０に向かって移動するとき、部品２２２に干渉し、部品２２２を凹部２１６内に保持する。部品２２２は、アセンブリ２１１がタンク１４に取付けられるとき、図５の燃料タンク１４の内面１２に隣接する開口部２３４で露出される。

図１１は、図１−１０のバルブアセンブリ１１，１１１及び２１１等のバルブアセンブリを燃料タンク１４の内部に取付ける製造方法３００のフローチャートを示す。この方法３００は、ステップ３０２から始まり、凹部１６，１１６，２１６内に挿入される部品２２，１２２，２２２を保持する大きさの凹部１６，１１６又は２１６を備えたバルブハウジング１０，１１０又は２１０を形成する。ステップ３０２は、射出成形製造で行われるが、機械加工等の他の製造方法にも用いることができる。凹部１６，１１６又は２１６を備えるハウジング１０，１１０又は２１０の形成は、開口部３４、及び／又は、縁３０，２３０を形成することを含み、開口部１６及び凹部１６を形成するためにインサート１７，１９を保持する必要がある。

ハウジング１０，１１０又は２１０が完全に形成された後、検出可能な部品２２，１２２又は２２２は、ステップ３０４において、凹部１６，１１６又は２１６の中に挿入される。ハウジング１０又は２１０に形成される凹部１６又は２１６等の形式では、部品２２又は２２２が最初に側面から挿入される。このため、凹部１６又は２１６は、ポケット又はスロットのように形成されている。ハウジング１１０等のハウジングが形成された他の構造では、部品１２２は、アーバプレス又は同様なものを用いて、部品１２２を面から凹部１１６内に押圧することによって挿入される。

一旦、部品２２，１２２又は２２２がハウジング１０，１１０又は２１０内に挿入されると、ハウジング１０，１１０又は２１０は、燃料タンク１４の内面１２に取付けることができ、部品２２，１２２又は２２２は、検出部４２によって検出できる。凹部１６，１１６又は２１６を備えたハウジング１０，１１０又は２１０の形成では、縁３０、２３０を備えたいくつかの実施形態において、ディスク２２，１２２又は２２２の挿入工程を比較的迅速、かつ、容易にすることができる。

本発明を実施するための最良の形態を詳細に記載してきたが、本発明に関連する当業者は、添付された特許請求の範囲の技術的範囲内で本発明を実施するための様々な代替設計及び実施形態を認められるであろう。

Claims (14)

1. 燃料タンク（１４）用のバルブアセンブリ（１１，１１１，２１１）の製造方法（３００）であって、
   部品（２２，１２２，２２２）が凹部内に挿入され、かつ、ハウジングによって前記凹部内に保持されることを可能にする大きさの前記凹部（１６，１１６，２１６）を有する前記バルブハウジング（１０，１１０，２１０）を形成し、
   前記バルブアセンブリが前記燃料タンクに取付けられるとき、前記部品は、前記燃料タンクの外側に配置される検出部（４２）によって検出できることを特徴とする方法。
2. 更に、前記バルブハウジングの形成後、前記部品を凹部内に挿入する（３０４）ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記部品は、略平坦であり、側面（２３，２３３）を有し、前記凹部は、前記部品の前記側面を受入れるために十分な深さの入口部（１８，２１８）を有するスロットであり、前記部品の前記凹部内への挿入は、前記部品の前記側面を最初に前記入口部に挿入することによって達成されることを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 前記バルブハウジングの形成は、前記入口部に略直角であり、前記バルブハウジングの外面から前記凹部に延びる開口部（３４，２３４）を形成することを含むことを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記バルブハウジングの形成は、前記部品の挿入後、前記凹部内に保持するために、前記凹部内に十分に延びる縁（３０，２３０）を形成することを含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記バルブハウジングの形成は、射出成形であり、適切な位置で金型内にインサート（１７，１９）を保持して、前記インサートの周辺を射出成形することを含み、これにより、前記インサートの位置で、前記凹部に略直角に前記凹部及び前記開口部を形成することを特徴とする請求項４に記載の方法。
7. 前記部品の挿入は、前記部品を前記凹部内に押圧することを特徴とする請求項２に記載の方法。
8. 前記部品は、前記凹部内に押圧するとき、前記ハウジングに干渉するエッジ（１３４）を有し、これにより、前記部品が前記凹部内に保持されることを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. 形成方法は、射出成形であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
10. 凹部（１６，１１６，２１６）を有するバルブアセンブリ（１０，１１０，２１０）と、
    前記バルブハウジングによって前記凹部内に保持される部品（２２，１２２，２２２）と、を備える前記バルブアセンブリであって、
    前記部品は、検出部（４２）によって検出することができる材料であることを特徴とするバルブアセンブリ。
11. 前記部品は、略平坦であり、側面（２３，２２３）を有し、前記凹部は、前記部品の前記側面を受入れるために十分な深さの入口部（１８，２１８）を有するスロットであることを特徴とする請求項１０に記載のバルブアセンブリ。
12. 前記バルブハウジングンは、前記入口部に略直角である開口部（３４，２３４）を含み、前記入口部は、前記バブルハウジングの外面（２４，２２４）から前記凹部に延びていることを特徴とする請求項１０に記載のバルブアセンブリ。
13. 前記バルブハウジングは、前記凹部の中に延び、かつ、前記部品を前記凹部に保持する縁（３０，２３０）を形成することを特徴とする請求項１０に記載のバルブアセンブリ。
14. 入口部（１８，２１８）を形成する凹部（１６，２１６）を有する一体射出成形のバルブハウジング（１０，２１０）を備えたバルブアセンブリ（１１，２１１）であって、
    前記バルブハウジングは、前記入口部に対して直角である開口部（３２，２３４）を有し、
    更に、前記入口部を通って前記凹部内に嵌り、かつ、前記開口部で前記バルブハウジングによって前記凹部内に保持される大きさで、前記開口部で露出されている金属ディスク（２２，２２２）を含むことを特徴とするバルブアセンブリ。

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