JP2013526570A - 縮合二環式キナーゼ阻害剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(本出願は、本明細書中にその全てが参考文献として援用される、米国特許出願61/334690(2010年5月14日に出願)の利益を主張するものである。)
本発明は、少なくとも部分的に癌の治療に、ある種の化学化合物に、そしてこの化合物により腫瘍及び癌を治療する方法に関する。
本発明は、少なくとも部分的に癌の治療に、ある種の化学化合物に、そしてこの化合物により腫瘍及び癌を治療する方法に関する。
RON(recepteur d’origine nantais)は、MET癌原遺伝子ファミリーの一部である受容体型チロシンキナーゼである。これは、その天然のリガンドのMSP、並びにPI3K及びMAPK経路を経由するシグナルに結合することよって活性化される。RONは、癌において受容体の過剰発現及び/又は恒常的活性型のスプライスバリアントの存在のような機構によって調節解除することができる。RONの阻害は、増殖の減少、アポトーシスの誘導に導き、そして細胞の転移に影響することが示されている。RONの過剰発現は、各種のヒトの癌において観察され、そして疾病の進行に伴い発現が増加することを示す。
MET(更にMet、c−Met、cMetとしても知られる)は、受容体型チロシンキナーゼであり、これは、50kDaのα−サブユニット及び145kDaのβ−サブユニットから構成されるヘテロ二量体タンパク質である。Maggiora et al.,J.Cell Physiol.,173:183−186(1997)。これは、その天然のリガンドHGF(肝細胞増殖因子、更に分散因子としても知られる)並びにPI3K及びMAPK経路を経由するシグナルに結合することによって活性化される。METは、癌においてオートクリン/パラクリンHGFの活性化、受容体の過剰発現、及び/又は活性化変異の存在のような機構によって調節解除することができる。METの有意な発現は、大腸、肺、前立腺(骨転移を含む)、胃、腎臓、HCC、卵巣、乳房、ESCC、及び黒色腫のような各種のヒトの腫瘍中で観察されている。Maulik et al.,Cytokine & Growth Factor Rev.,13:41−59(2002)。METは、更にアテローム性動脈硬化及び肺の線維症に関係する。METの阻害は、例えば、Chem.& Eng.News,85(34),15−23(2007)中で考察されているように、細胞の運動性、増殖及び転移の減少を起こすことができる。
上昇したMETの発現は、肺、乳房、結腸直腸、前立腺、膵臓、頭頸部、胃、肝細胞、卵巣、腎臓、神経膠腫、黒色腫、及び幾つかの肉腫を含む多くの癌において検出されている。Christensen et al.,Cancer Letters,225(1):1−26(2005);Comoglio et al.,Nature Rev.Drug Disc.,7(6):504−516(2008)を参照されたい。MET遺伝子の増殖及び結果としての過剰発現は、胃及び結腸直腸癌において報告されている。Smolen et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103(7):2316−2321(2006);Zeng et al.,Cancer Letters,265(2):258−269(2008)。まとめれば、MET癌原遺伝子は、ヒトの癌において役割を有し、そしてその過剰発現は、不良な予後と相関する。臨床前の異種移植片モデル系における、小分子阻害剤、抗MET抗体又は抗HGF抗体によるMET機能の抑止は、METシグナル伝達が、増殖及び細胞の生存に対する主要な推進力として貢献する場合に、影響を示す。Comoglio et al.,Nature Reviews Drug Disc.,7(6):504−516(2008);Comoglio et al.,Cancer & Metastasis Reviews,27(1):85−94(2008)。
ヒトの癌が更に侵襲的な転移状態に進行した場合、細胞の生存及び遊走プログラムを制御する多重シグナル伝達プログラムが、細胞及び組織構成によっては観察される。Gupta et al.,Cell,127:679−695(2006)。最近のデータは、細胞侵襲及び転移を容易にする、上皮癌細胞の上皮−間葉転換(EMT)に似た過程である更に間葉様の状態への分化転換;(Oft et al.,Genes & Dev.,10:2462−2477(1996);Perl et al.,Nature,392:190−193(1998))を強調している。(Brabletz et al.,Nature Rev.,5:744−749(2005);Christofori,Nature,41:444−450(2006)。EMT様転換により、間葉様腫瘍細胞は、増殖の可能性を犠牲にして遊走能力を得ると考えられる。間葉−上皮転換(MET)は、更に増殖性の状態を再生し、そして原発腫瘍が離れた部位で形成されることに似たマクロな転移を可能にすると想定されている。Thiery,Nature Rev.Cancer,2(6):442−454(2002)。MET及びRONキナーゼは、EMT過程において役割を演じることが示されている。Camp et al.,Cancer,109(6):1030−1039(2007);Grotegut et al.,EMBO J.,25(15):3534−3545(2006);Wang et al.,Oncogene,23(9):1668−1680(2004)。RON及びMETが、ヘテロ二量体及びこのようなRON−MET二量体によるシグナルを形成することができることがin vitroで実証されている。
MET及びRONは、相互作用し、そしてお互いの活性化に影響することが知られている。更に、二つの受容体の同時発現が、それぞれの単独の受容体と比較した場合、膀胱、CRC、及び乳癌患者の最も不良な臨床予後を伴う。癌においてRON及びMETの同時発現が観察されるために、このような“クロストーク”は、腫瘍の成長に寄与することができる。
ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)は、インスリン受容体サブファミリーに属する受容体型チロシンキナーゼである。恒常的に活性な融合タンパク質、活性化変異、又は遺伝子増幅は、各種の癌、例えば神経芽細胞腫のキナーゼ領域変異(Eng C.,Nature,455,883−884(2008))、非小細胞肺癌(NSCLC)における棘皮動物の微小管結合タンパク質様4(EML4)遺伝子−ALK融合(Soda M.et al.,Nature,448,561−566(2007))、炎症性筋線維芽腫瘍(IMT)におけるTPM3及びTPM4−ALK融合(Lawrence B.et al.,Am.J.Pathol.,157,377−384(2000))、並びに未分化大細胞リンパ腫(ALCL)におけるヌクレオフォスミン(NPM)−ALK融合(Morris S.W.et al.,Science,263,1281−1284(1994))において確認されている。このような変異又は融合タンパク質を抱える細胞系は、ALK阻害に対して感受性であることが示されている。McDermott U.et al.,Cancer Res.,68,3389−3395(2008)。
次の文書も更に注目される:WO10/104945;WO10/059771;WO10/039248;WO09/140549;WO09/094123;WO08/124849;WO08/53157;WO08/051808;WO08/051805;WO08/039457;WO08/008539;WO07/138472;WO07/132308;WO07/075567;WO07/067537;WO07/064797;WO07/002433;WO07/002325;WO05/062795;WO05/010005;WO05/004607;WO03/82868;US7585876;US7452993;US7259154;US7230098;US6235769;US2010/256365;US2010/063031;US2009/143352;US2009/076046;US2009/005378;US2009/005356;US2008/293769;US2008/221197;US2008/221148;US2008/167338;US2007/032519;US2007/287711;US2007/123535;US2007/072874;US2007/066641;US2007/060633;US2007/049615;US2007/043068;US2007/032519;US2006/178374;US2006/128724;US2006/046991;US2005/182060;US2004/116488;米国特許出願61/334734(2010年5月14日に出願);Wang et al.,J.Appl.Poly.Sci.,109(5), 3369−3375(2008);Zou et al.,Cancer Res.,67(9),4408(2007);Arteaga,Nature Medicine,13,6,675(June 2007);Engelman,Science,316,1039(May 2007) Saucier,PNAS,101,2345(Feb.2004)。
原発性癌のための治療、転移性疾患の予防、及びMET及び/又はRON及び/又はALK阻害剤のようなチロシンキナーゼ阻害剤、選択性阻害剤(オーロラキナーゼB及び/又はKDRを超える選択性のような)を含む二重阻害剤、並びに強力な経口生体利用可能な、そして効果的な阻害剤、並びに上皮細胞指向性治療に対する上皮細胞の感受性を維持する阻害剤を含む標的治療を含む増殖性疾患において使用するための有効な治療剤に対する必要性が存在する。
Maggiora et al.,J.Cell Physiol.,173:183−186(1997);
Maulik et al.,Cytokine & Growth Factor Rev.,13:41−59(2002);
Chem.& Eng.News,85(34),15−23(2007);
Christensen et al.,Cancer Letters,225(1):1−26(2005);
Comoglio et al.,Nature Rev.Drug Disc.,7(6):504−516(2008);
Smolen et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103(7):2316−2321(2006);
Zeng et al.,Cancer Letters,265(2):258−269(2008);
Comoglio et al.,Nature Reviews Drug Disc.,7(6):504−516(2008);
Comoglio et al.,Cancer & Metastasis Reviews,27(1):85−94(2008);
Gupta et al.,Cell,127:679−695(2006);
Oft et al.,Genes & Dev.,10:2462−2477(1996);
Perl et al.,Nature,392:190−193(1998);
Brabletz et al.,Nature Rev.,5:744−749(2005);
Christofori,Nature,41:444−450(2006);
Thiery,Nature Rev.Cancer,2(6):442−454(2002);
Camp et al.,Cancer,109(6):1030−1039(2007);
Grotegut et al.,EMBO J.,25(15):3534−3545(2006);
Wang et al.,Oncogene,23(9):1668−1680(2004);
Soda M.et al.,Nature,448,561−566(2007);
Lawrence B.et al.,Am.J.Pathol.,157,377−384(2000);
Morris S.W.et al.,Science,263,1281−1284(1994);
McDermott U.et al.,Cancer Res.,68,3389−3395(2008);
Wang et al.,J.Appl.Poly.Sci.,109(5), 3369−3375(2008);
Zou et al.,Cancer Res.,67(9),4408(2007);Arteaga,Nature Medicine,13,6,675(June 2007);
Engelman,Science,316,1039(May 2007) Saucier,PNAS,101,2345(Feb.2004)。
幾つかの側面において、本発明は、以下に示し、そして本明細書中で定義する通りの以下の式I:
の化合物及びその塩、或いは医薬的に受容可能なその塩に関し、式中、Xは、所望による置換基であり、Y1−Y5は、独立に炭素又は異種原子であり、R1a−R1eは、独立に所望による置換基であり、そしてR2は、所望による置換基である。
本発明は、化合物及びその塩、その物理的形態、化合物の調製、有用な中間体、並びにその医薬的組成物及び製剤を含む。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、MET、ALK、IR、IGF−1R、及びRONキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤として有用である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、MET、ALK、IR、IGF−1R、及びRONキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤として有用である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、MET、ALK、IR、IGF−1R、RON、AXL、Tie−2、Flt3、FGFR3、Abl、Jak2、c−Src、Trk、PAK1、PAK2、及びTAK1キナーゼの一つ又はそれより多くを含むキナーゼの阻害剤として有用である。幾つかの側面において、本発明の化合物は、Blk、c−Raf、PRK2、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、及びCaMKIIキナーゼの一つ又はそれより多くを含むキナーゼの阻害剤である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、MET、RON、ALK、IR、及びIGF−1Rの一つ又はそれより多くの選択的阻害剤として有用である。幾つかの態様において、化合物は、KDR及び/又はオーロラキナーゼB(AKB)のような他のキナーゼ標的を超えて、MET及び/又はRON及び/又はALKの選択的阻害剤として有用である。幾つかの側面において、本発明の化合物は、KDR及びオーロラキナーゼB(AKB)を超える選択性を持つMET、RON、ALKの選択的阻害剤として有用である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、増殖性疾病、特に、MET及び/又はRON及び/又はALKによって仲介される癌を含む癌を、単独で、或いは他の薬剤との組合せで治療することにおいて有用である。
化合物
幾つかの側面において、本発明は、上記の式Iの化合物及びその塩に関し、ここにおいて(亜属1):
Xは、H、C1−3脂肪族又は−OC1−3脂肪族から選択され、そのいずれかは、一つ又はそれより多いハロゲンで所望により置換されていてもよく;
Y1及びY2は、一つより多くないY1及びY2がNであることを除き、独立にN又はCHであり;Y3は、NH又はCHであり;そしてY3がNHである場合、Y1、Y2の少なくとも一つ、及びY4はNであり、そしてY5はCであり;Y4は、N又はCHであり;Y5は、一つより多くないY4及びY5がNであることを除き、N又はCであり;
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、それぞれ独立に、脂肪族、環、−O−脂肪族、−O−環、スルフィド、スルホン、スルホキシド、アミノ、アミド、カルボキシル、アシル、ウレイド、−S−環から選択される所望による置換基であり、その何れもは、ハロゲン又はニトリルで所望により置換されていてもよく;
R2は、H又は所望による置換基である。
幾つかの側面において、本発明は、上記の式Iの化合物及びその塩に関し、ここにおいて(亜属1):
Xは、H、C1−3脂肪族又は−OC1−3脂肪族から選択され、そのいずれかは、一つ又はそれより多いハロゲンで所望により置換されていてもよく;
Y1及びY2は、一つより多くないY1及びY2がNであることを除き、独立にN又はCHであり;Y3は、NH又はCHであり;そしてY3がNHである場合、Y1、Y2の少なくとも一つ、及びY4はNであり、そしてY5はCであり;Y4は、N又はCHであり;Y5は、一つより多くないY4及びY5がNであることを除き、N又はCであり;
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、それぞれ独立に、脂肪族、環、−O−脂肪族、−O−環、スルフィド、スルホン、スルホキシド、アミノ、アミド、カルボキシル、アシル、ウレイド、−S−環から選択される所望による置換基であり、その何れもは、ハロゲン又はニトリルで所望により置換されていてもよく;
R2は、H又は所望による置換基である。
式I又はその亜属1において(亜属2):
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、−OC0−6アルキル、−S(O)mC1−6アルキル、−SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)C(=O)C0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)OC0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(=O)C0−6アルキル、−C(=O)OC0−6アルキル、−C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−ヘテロシクリル、−N(C0-6アルキル)−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、又は−O−ヘテロアリールからそれぞれ独立に選択され;ここにおいて、ヘテロシクリルは、オキソ、C1−6アルキル、C(=O)OC1−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、又はSO2C1−6アルキルで所望により置換されていてもよく;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、H、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、−OC0−6アルキル、−S(O)mC1−6アルキル、−SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)C(=O)C0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)OC0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(=O)C0−6アルキル、−C(=O)OC0−6アルキル、−C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−ヘテロシクリル、−N(C0-6アルキル)−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、又は−O−ヘテロアリールからそれぞれ独立に選択され;ここにおいて、ヘテロシクリルは、オキソ、C1−6アルキル、C(=O)OC1−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、又はSO2C1−6アルキルで所望により置換されていてもよく;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、H、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
から選択され;
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)−、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
G1及びG2は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、R6、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7からそれぞれ独立に選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
疑義の回避のために、G1環基は、適宜、架橋及びスピロ環系を含む、いずれもの多環分子を含むことができる。例えば、シクロ脂肪族は、ビシクロ[3.1.0]ヘキシルのような二環、又はスピロ[3.3]ヘプチルのようなスピロ環を含むことができる。複素環は、アザビシクロ[3.2.1]オクチルのような二環、或いは2−アザスピロ[3.3]ヘプチル、又は2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニルのようなスピロ環を含むことができる。二環の場合、このようなものは、炭素式二環及びヘテロ二環から選択することができ、これらの何れもは、縮合、架橋、又はスピロ環であることができ、そしてこれらの何れもは、所望により置換されていてもよく;
Q1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ2置換基で所望により置換されていてもよく;
Q2は、ハロ、−CN、−OH、−NH2、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、−CO2H、−S(O)mH、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のハロ、−CN、−OH、−NH2、或いは部分的に又は完全にハロゲン化されていることができるC1−10アルキル、或いはそのアルキルが部分的に又は完全にハロゲン化されていることができる−O−C1−10アルキルで所望により置換されていてもよく;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、H、C1−12アルキル又はC3−12シクロアルキルから独立に選択され、それぞれは、ハロ、−OCF3によって、或いは−OC0−3アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルによって所望により置換されていてもよく;
−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
−CR8R9又は−CR13R14は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−7であり;そして
m=0−2である。
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)−、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
G1及びG2は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、R6、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7からそれぞれ独立に選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
疑義の回避のために、G1環基は、適宜、架橋及びスピロ環系を含む、いずれもの多環分子を含むことができる。例えば、シクロ脂肪族は、ビシクロ[3.1.0]ヘキシルのような二環、又はスピロ[3.3]ヘプチルのようなスピロ環を含むことができる。複素環は、アザビシクロ[3.2.1]オクチルのような二環、或いは2−アザスピロ[3.3]ヘプチル、又は2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニルのようなスピロ環を含むことができる。二環の場合、このようなものは、炭素式二環及びヘテロ二環から選択することができ、これらの何れもは、縮合、架橋、又はスピロ環であることができ、そしてこれらの何れもは、所望により置換されていてもよく;
Q1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ2置換基で所望により置換されていてもよく;
Q2は、ハロ、−CN、−OH、−NH2、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、−CO2H、−S(O)mH、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のハロ、−CN、−OH、−NH2、或いは部分的に又は完全にハロゲン化されていることができるC1−10アルキル、或いはそのアルキルが部分的に又は完全にハロゲン化されていることができる−O−C1−10アルキルで所望により置換されていてもよく;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、H、C1−12アルキル又はC3−12シクロアルキルから独立に選択され、それぞれは、ハロ、−OCF3によって、或いは−OC0−3アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルによって所望により置換されていてもよく;
−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
−CR8R9又は−CR13R14は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−7であり;そして
m=0−2である。
幾つかの別の態様において、Y1及びY2は、一つより多くないY1及びY2がNであることを除き、独立にN又はCHであり;Y4は、N又はCHであり、そしてY5は、一つより多くないY4及びY5がNであることを除き、N又はCであり;Y3は、NH又はCHであり;ここにおいて、Y3がNHである場合、Y2、Y4の少なくとも一つ、及びY5はNである。別の方法として、Y3がNHである場合、Y2及びY4の少なくとも一つがNであり、そしてY5はCである。
式I或いはその亜属1又は2の幾つかの側面において(亜属3):
Y1、Y2、Y3、及びY4はCHであり;そしてY5はNであるか;又は
Y1及びY2はCHであり;Y3はNHであり;Y4はNであり;そしてY5はCである。
Y1、Y2、Y3、及びY4はCHであり;そしてY5はNであるか;又は
Y1及びY2はCHであり;Y3はNHであり;Y4はNであり;そしてY5はCである。
式I或いはその亜属1又は2の幾つかの側面において(亜属4):
Y1はNであり;Y2及びY4はCHであり;Y3はNHであり;そしてY5はCである。
Y1はNであり;Y2及びY4はCHであり;Y3はNHであり;そしてY5はCである。
式I或いはその亜属1−4の幾つかの側面において(亜属5)、Xは、−OH、C1−3アルキル、又はC1−3アルコキシから選択される。
式I或いはその亜属1、3又は4の幾つかの側面において(亜属6):
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b、R1c、及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、1−3個の独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
式I或いはその亜属1、3又は4の幾つかの側面において(亜属6):
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b、R1c、及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、1−3個の独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
から選択され;
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル−、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、アリールC3−12ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールC3−12ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)-、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG1は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、R6、オキソ、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG2は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、-OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのQ1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、C3−7シクロアルキル、−C(O)-C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、独立にC0−12アルキル又はC3−7シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;
それぞれの−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
それぞれの−CR8R9又は−CR13R14は、独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−4であり;そして
m=0−2である。
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル−、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、アリールC3−12ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールC3−12ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)-、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG1は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、R6、オキソ、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG2は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、-OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのQ1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、C3−7シクロアルキル、−C(O)-C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、独立にC0−12アルキル又はC3−7シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;
それぞれの−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
それぞれの−CR8R9又は−CR13R14は、独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−4であり;そして
m=0−2である。
式I或いはその亜属1、3、又は4の幾つかの側面において(亜属7)、化合物は、以下の式:
を有し;
式中、Xは、メチル、エチル、又はメトキシであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
(i)R2は、フェニル又はピリジニルであり、それぞれは、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換され、ここにおいて、G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルで所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか、或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;ここにおいて、それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキルであるか;又はNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;
或いは(ii)R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって所望により置換されていてもよいピラゾロであり、ここにおいて、G1は、ハロ、−R6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;或いはG1は、ハロ、OH、−OR6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6;或いはそのアルキルが、ハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよいC3−6シクロアルキルであるか;或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そしてここにおいて、それぞれのmは、独立に0−2であり;それぞれのnは、独立に0−2である。
式中、Xは、メチル、エチル、又はメトキシであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
(i)R2は、フェニル又はピリジニルであり、それぞれは、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換され、ここにおいて、G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルで所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか、或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;ここにおいて、それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキルであるか;又はNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;
或いは(ii)R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって所望により置換されていてもよいピラゾロであり、ここにおいて、G1は、ハロ、−R6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;或いはG1は、ハロ、OH、−OR6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6;或いはそのアルキルが、ハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよいC3−6シクロアルキルであるか;或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そしてここにおいて、それぞれのmは、独立に0−2であり;それぞれのnは、独立に0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属8):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
G1は、ハロ、−R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6、或いはそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい3−6シクロアルキルであるか;
或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)-C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し; R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
それぞれのmは、独立に0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
G1は、ハロ、−R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6、或いはそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい3−6シクロアルキルであるか;
或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)-C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し; R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
それぞれのmは、独立に0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属9):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、ハロ、R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、ハロ、R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属10):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、又はそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−3アルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換された3−6シクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、又はそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−3アルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換された3−6シクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属11):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属12):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属13):
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、Fであり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
Xは、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、Fであり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属14):
Xは、メチルであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R2は、それぞれG1によって置換されたフェニル又はピリジニルであり;
G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;
それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義する。
Xは、メチルであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R2は、それぞれG1によって置換されたフェニル又はピリジニルであり;
G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;
それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義する。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属15):
Xは、メチルであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
R2は、以下の式:
Xは、メチルであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
R2は、以下の式:
から選択され;
そしてG1は、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、又はピロリジンから選択され、それぞれは、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキル或いはC3−6シクロアルキルで所望により置換されていてもよい。
そしてG1は、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、又はピロリジンから選択され、それぞれは、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキル或いはC3−6シクロアルキルで所望により置換されていてもよい。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属16):
Xは、メチルであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
R2は、以下の式:
Xは、メチルであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
R2は、以下の式:
から選択され;
G1は、NR6R7であり;
ここにおいて、それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、又はピロリジンから選択される環を定義し、それぞれは、ハロゲン、−OH、−OCH3、C1−3アルキル、又はC3−6シクロアルキルで所望により置換されていてもよい。
G1は、NR6R7であり;
ここにおいて、それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、又はピロリジンから選択される環を定義し、それぞれは、ハロゲン、−OH、−OCH3、C1−3アルキル、又はC3−6シクロアルキルで所望により置換されていてもよい。
式I又はその亜属7の幾つかの側面において(亜属17):
Xは、メチルであり;
ここにおいて、R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R2は、以下の式:
Xは、メチルであり;
ここにおいて、R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R2は、以下の式:
から選択され;
ここにおいて、R3は、−R4、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)−、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5、又は−C(S)OR4)から選択され;
それぞれのRa、R4 、及びR5は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR4R5は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;
それぞれのmは、独立に0−2である。
ここにおいて、R3は、−R4、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)−、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5、又は−C(S)OR4)から選択され;
それぞれのRa、R4 、及びR5は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR4R5は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;
それぞれのmは、独立に0−2である。
式I又はその亜属1−17の幾つかの側面において(亜属18)、化合物又は塩は、式IのY4又はY5がNである場合、その(S)−1−(フェニル)エチル鏡像異性体を実質的に含まず、そしてY4又はY5がNでない場合、その(R)−1−(フェニル)エチル鏡像異性体を実質的に含まない物質として存在する。
幾つかの側面において、化合物又はその塩は、本明細書中の実施例のいずれか一つから選択される。
上記のそれぞれの可変基の定義は、そのいずれものサブセットを含み、そして式Iの化合物は、このような可変基又は可変基のサブセットのいずれもの組合せを含む。
上記のそれぞれの可変基の定義は、そのいずれものサブセットを含み、そして式Iの化合物は、このような可変基又は可変基のサブセットのいずれもの組合せを含む。
幾つかの側面において、本発明は、更に細胞の機構的アッセイにおいて、約10nM又はそれより小さい、100nM又はそれより小さい、200nM又はそれより小さい、或いは400nM又はそれより小さいIC50でMETの阻害を示す、先の記述のいずれか中の式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
幾つかの側面において、本発明は、更に細胞アッセイにおいて、約500nM又はそれより小さい、或いは約200nM又はそれより小さい、或いは約100nM又はそれより小さい、或いは約10nM又はそれより小さいIC50でRONの阻害を示す、先の記述のいずれか中の式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
幾つかの側面において、本発明は、更に細胞アッセイにおいて、上記のようなIC50でMETの阻害を示し、そして細胞アッセイにおいて上記のようなIC50でRONの阻害の両方を示す、先の記述のいずれか中の式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
幾つかの側面において、本発明は、KDRを超える及び/又はAKBを超える、約10倍又はそれより大きくMETに対して選択性である、先の記述のいずれか中の式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
本発明は、有効な経口のヒトへの投与に対して十分に経口的に生体利用性である、式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
本発明は、経口又は他の方法による有効なヒトへの投与に対して、適した治療の領域を有する式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
本発明は、経口又は他の方法による有効なヒトへの投与に対して、適した治療の領域を有する式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含む。
幾つかの側面において、本発明は、本明細書中の実施例のいずれかの化合物及び医薬的に受容可能なその塩を含む。
本発明は、化合物及びその塩、並びにこれらの物理的形態、化合物の調製、有用な中間体、並びにこれらの医薬組成物及び製剤を含む。
本発明は、化合物及びその塩、並びにこれらの物理的形態、化合物の調製、有用な中間体、並びにこれらの医薬組成物及び製剤を含む。
本発明の化合物及び特許請求の範囲中の用語“化合物”は、文脈中で具体的に記述されているか否かを問わず、いずれもの医薬的に受容可能な塩又は溶媒和物、及びいずれもの非晶質又は結晶の形態、或いは互変異性体を含む。
本発明は、化合物の異性体を含む。一つ又はそれより多い不斉炭素原子を有することができる化合物は、二つ又はそれより多い立体異性体として存在することができる。本発明の化合物がアルケニル又はアルケニレン基を含有する場合、幾何的なcis/trans(又はZ/E)異性体が可能である。化合物が、例えばケト又はオキシム基或いは芳香族分子を含有する場合、互変異性的異性(‘互変異性’)が起こることができる。単一の化合物が、一つより多い種類の異性を示すことができる。
本発明は、個別に具体的に示されていなくとも、いずれもの立体異性体並びに混合物、幾何異性体、及びこれらの混合物を含む。化合物又は立体中心が、確定的な立体配置を伴わずに記載又は示された場合、これは、全ての可能な個々の異性体、配置、及びこれらの混合物を包含すると考えられるべきである。従って、立体異性体の混合物を含有する物質の試料は、いずれかの立体異性体の記述、又は確定的な立体配置を伴わない記述によって包含されるものである。更に意図されるものは、記載される化合物のいずれものcis/trans異性体又は互変異性体である。
本発明の範囲内に含まれるものは、一つより多い種類の異性を示す化合物、及びその一つ又はそれより多い混合物を含む、本発明の化合物の全ての立体異性体、幾何異性体及び互変異性の形態である。
式(I)の化合物の互変異性体が存在する場合、本発明の式(I)の化合物は、、他に具体的に記述される場合を除き、いずれもの可能な互変異性体及び医薬的に受容可能なその塩、並びにその混合物を含む。
本発明の化合物は、全てのその原子が、その天然の同位体の存在比で含有するものに制約されない。本発明は、一つ又はそれより多い水素、炭素又は他の原子が、その異なった同位体によって置換された化合物を含む。このような化合物は、代謝の薬物動態研究及び結合アッセイにおける研究及び診断の手段として有用であることができる。化合物内の化合物又は原子の記述は、同位体異性体、即ち、原子又は化合物が、同位体富化及び/又は同位体富化の位置に関してのみ変化している種を含む。非制約的な例として、幾つかの場合、一つ又はそれより多い水素原子を、ジューテリウム(D)で富化する、或いは炭素を13Cで富化することが好ましいことであることができる。本発明の化合物における包含のために適した同位体の他の例は、水素、塩素、フッ素、ヨウ素、窒素、酸素、リン、及び硫黄の同位体を含む。ある種の同位体で標識された本発明の化合物は、薬物及び/又は基質組織分布研究において有用であることができる。ジューテリウムのような重い同位体による置換は、より大きい代謝安定性から得られるある種の治療的利益、例えば、in vivoの半減期の増加、又は必要投与量の減少を得ることができ、そして従って、ある状況下において好ましいことであることができる。陽電子放出同位体による置換は、基質の受容体の占有率を試験するための陽電子放出撮影法(PET)研究において有用であることができる。
更に、化合物は、非晶質であることができ、或いは溶媒和物及び水和物を含む、各種の結晶の形態若しくは多形で存在するか、又は調製することができる。本発明は、本明細書中に提供されるいずれもの純度レベルのいずれものこのような形態を含む。化合物それ自体の記述は、いずれもの規定されない立体配置、物理的形態に関わらず、そして溶媒又は水を伴うか否かに関わらずその化合物を意味する。
本発明の化合物は、溶媒和されていない及び溶媒和された形態の両方で存在することができる。用語‘溶媒和物’は、本発明の化合物及び一つ又はそれより多い医薬的に受容可能な溶媒分子、例えば、エタノールを含んでなる分子複合体を記載するために本明細書中で使用される。用語‘水和物’は、溶媒が水である場合に使用される。本発明による医薬的に受容可能な溶媒和物は、結晶化の溶媒が同位体的に置換された、例えばD2O、d6−アセトン、d6−DMSOであることができる水和物及び溶媒和物を含む。
本発明の範囲内に更に含まれるものは、包接体、薬物−宿主封入複合体のような複合体であり、ここにおいて、上述の溶媒和物と対照的に、薬物及び宿主は、化学量論的又は非化学量論的量で存在する。更に含まれるものは、二つ又はそれより多い有機及び/又は無機成分を含有する薬物の複合体であり、これは、化学量論的又は非化学量論的量であることができる。得られた複合体は、イオン化され、部分的にイオン化されるか、又はイオン化されていないことができる。
本発明は、本発明の化合物のプロドラッグを含み、これは、患者に投与された場合、例えば加水分解的開裂によって、本発明の化合物に転換されることができる。本発明によるプロドラッグは、例えば、本発明の化合物中に存在する適当な官能基を、当技術において既知の‘プロ成分’として当業者にとって既知の、ある種の分子と置換することによって製造することができる。本発明の特に好ましい誘導体及びプロドラッグは、このような化合物が患者に投与された場合、所定の生物学的区画に対する親化合物の供給を向上し、溶解性を増加して、注射による投与を可能にし、代謝を変更し、又は排出の速度を変更し、化合物の生体利用性を増加するものである。
本発明の化合物の医薬的に受容可能な塩は、化合物の溶液及び所望の酸又は塩基を、適宜、一緒に混合することによって容易に調製することができる。塩は、溶液から沈殿し、そして濾過によって収集することができるか、又は溶媒の蒸発によって回収することができる。塩のイオン化の程度は、完全にイオン化される程度から殆どイオン化されない程度までで変化することができる。
塩基性である化合物は、各種の無機及び有機酸と共に幅広い種類の塩を形成することが可能である。このような塩基性化合物の医薬的に受容可能な酸付加塩を調製するために使用することができる酸は、受容可能な酸付加塩を形成するものである。本発明の化合物が塩基性である場合、その対応する塩は、無機及び有機酸を含む医薬的に受容可能な非毒性の酸から都合よく調製することができる。このような酸は、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンフルスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデリン酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等を含む。他の塩は、アスパラギン酸塩、ベシル酸塩、重炭酸/炭酸塩、重硫酸/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、エジシル酸塩、グルセプト酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、臭化水素/臭化物塩、ヨウ化水素/ヨウ化物塩、マロン酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、オロト酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、リン酸/リン酸水素/リン酸二水素塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、及びトリフルオロ酢酸塩である。
本発明の化合物が酸性である場合、その対応する塩は、無機塩基及び有機塩基を含む医薬的に受容可能な塩基から都合よく調製することができる。このような無機塩基から誘導される塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅(第二及び第一)、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン(第二及び第一)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等の塩を含む。医薬的に受容可能な有機塩基から誘導される塩は、第一、第二、及び第三アミン、並びに環式アミン、並びに天然に存在するような置換されたアミン及び合成され置換されたアミンの塩を含む。塩を形成することができる他の医薬的に受容可能な有機塩基は、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N’,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等のようなイオン交換樹脂を含む。他の例は、ベンザチン、ジオラミン、グリシン、メグルミン、及びエタノールアミン(olamine)を含む。
化合物の調製
本発明は、本明細書中に記載される中間体、実施例、及び合成方法を含む。
式Iの化合物は、有機化学の技術において既知の合成方法、又は当業者にとって身近な改変及び誘導と一緒に、以下に記載される方法によって調製することができる。本明細書中で使用される出発物質は、商業的に入手可能であるか、又は当技術において既知の日常的な方法によって調製することができる[Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.I−VI(Wiley−Interscience);又はComprehensive Organic Transformations,by R.C.Larock(Wiley−Interscience)のような標準的な参考書中に記載されているような]。好ましい方法は、制約されるものではないが、以下に記載されるものを含む。
本発明は、本明細書中に記載される中間体、実施例、及び合成方法を含む。
式Iの化合物は、有機化学の技術において既知の合成方法、又は当業者にとって身近な改変及び誘導と一緒に、以下に記載される方法によって調製することができる。本明細書中で使用される出発物質は、商業的に入手可能であるか、又は当技術において既知の日常的な方法によって調製することができる[Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.I−VI(Wiley−Interscience);又はComprehensive Organic Transformations,by R.C.Larock(Wiley−Interscience)のような標準的な参考書中に記載されているような]。好ましい方法は、制約されるものではないが、以下に記載されるものを含む。
以下の合成手順のいずれか中に、関係する分子のいずれか上の感受性又は反応性基を保護することが必要及び/又は好ましいことであることができる。これは、本明細書中に参考文献として援用される、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1981;T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1991,及びT.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1999中に記載されているもののような慣用的な保護基によって達成することができる。
式Iの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、本明細書中で以下で考察される反応スキーム及び当技術の一般的技能によって調製することができる。生成物の単離及び精製は、当業者にとって既知の標準的方法によって達成される。
一般的な又は例示的な合成方法が言及された場合、当業者は、示されていない場合、一般的又は例示的方法から類推して、適当な試薬を容易に決定することができる。一般的方法の幾つかは、具体的な化合物を調製するための実施例として与えられる。当業者は、このような方法を、他の化合物の合成に容易に適合することができる。一般的方法中に示され又は言及される構造中の非置換の位置の表示は、便宜上のためであり、そして本明細書中で他に記載されるような置換を妨げるものではない。一般的な方法中のR基又は示されていない所望による置換基のいずれかとして存在することができる具体的な基について、特許請求の範囲、要約書及び詳細な説明を含む、本文書の残りの部分における記載を参照されたい。
一般的な合成法
他に示さない限り、スキーム中の置換基は、先に定義したとおりである。生成物の単離及び精製は、当業者にとって既知の標準的方法によって達成される。以下の一般的記載において、R1は、一つ又はそれより多い置換基R1a−R1eを示す。
一般的な合成法
他に示さない限り、スキーム中の置換基は、先に定義したとおりである。生成物の単離及び精製は、当業者にとって既知の標準的方法によって達成される。以下の一般的記載において、R1は、一つ又はそれより多い置換基R1a−R1eを示す。
以下の式Iaの化合物(更に7−アザインドール又はピロロ[2,3−b]ピリジンとしても知られる)は、Y3=NH、Y5=C、並びにY2、Y4及びY1=CHである式Iの化合物である。これらの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、本明細書中で以下で考察される反応スキーム及び当技術の一般的技能によって調製することができる:
スキーム1
式Iaの化合物は、スキーム1中のようにIIa−Aから調製することができ、ここにおいて、R1及びR2は、先に定義したとおりであり、A11は、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸塩であり、そしてB(OR)2は、適したボロン酸/エステルである。式Iaの化合物の典型的な調製において、式IIa−Aの化合物を、適したボロン酸/エステル(R2−B(OR)2)と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって反応させる。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール、等のようなアルコール;及びDCM又はクロロホルム(CHCl3)のような塩素化溶媒を含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒は、ジメトキシエタン/水及びジオキサン/水である。上記の方法は、約0℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、約60℃ないし約100℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を使用することができるが、実質的に等モル量の反応物が好ましくは使用される。当業者は、IIa−Aから式Iaの化合物を調製するために、別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、式IIa−Aの化合物を、適した有機スズ試薬R2−SnBu3等と、適した溶媒中で、典型的なStilleカップリング法によって反応させることができる。
スキーム2
式IIa−Aの化合物は、スキーム2のように調製することができ、ここにおいて、R1は、先に定義したとおりであり、そしてA11は、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸塩である。典型的な調製において、IIIa−Aを、適したメチル源と、適した溶媒中のルイス酸の存在中で反応させることができる。上記の方法において使用するために適したメチル源は、制約されるものではないが、Me3Al、Me2Zn、Me2AlCl、メチルグリニャール試薬を含む。好ましいメチル源は、Me2Znである。メチル源は、更にメチルグリニャール試薬を塩化亜鉛と反応させ、そして得られた試薬を単離せずに上記の方法のために使用することによるように、in situで発生させることができる。上記の方法において使用するために適したルイス酸は、制約されるものではないが、BF3・OEt2、AlCl3、TiCl4、等を含む。好ましいルイス酸は、BF3・OEt2である。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;トルエン;シクロヘキサン、及びDCM又はクロロホルム(CHCl2)のような塩素化溶媒を含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒はTHFである。上記の方法は、約−78℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、40℃ないし約70℃間で行うことができる。過剰な量のメチル源及びルイス酸が好ましくは使用される。
ヒドロキシ基がアルコキシ基で置換された式IIIa−Aのものと類似の化合物も、更に同じルイス酸及びメチル源を使用する上記の方法のために使用することができる。
メチル基がアルキル基によって置換された式IIa−Aのものと類似の化合物は、メチル源をアルキル源と置換えることによって、他の点では同様な反応条件下で調製することができる。例えば、エチル基は、Et2Znのような試薬を使用して導入することができ、そしてプロピル基は、PtZnBrのような試薬を使用して導入することができる。
メチル基がアルキル基によって置換された式IIa−Aのものと類似の化合物は、メチル源をアルキル源と置換えることによって、他の点では同様な反応条件下で調製することができる。例えば、エチル基は、Et2Znのような試薬を使用して導入することができ、そしてプロピル基は、PtZnBrのような試薬を使用して導入することができる。
X=CNである式Iaの化合物は、式IIIa−Aの化合物を、適したシアン化物源と、適したルイス酸の存在中で反応させ、続いてボロン酸/エステルR2−B(OR)2と、スキーム1において先に記載したような鈴木カップリング法によって反応させることによって調製することができる。シアン化のために適した試薬は、制約されるものではないが、シアン化物源としてのTMSCN、ルイス酸としてのInBr3、及びDCMのような塩素化溶媒を含む。好ましくは、シアン化は、約0℃ないし約60℃間の温度で行われる。
スキーム3
R1が、先に定義したとおりであり、そしてA11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲンである、式IIIa−Aの化合物は、スキーム3のように調製することができる。典型的な調製において、IVa−Aを、ベンズアルデヒドVで、適した溶媒中で、適した塩基の存在中で適した反応温度で処理する。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、等のようなエーテル;DMF、DMSO;MeCN;DCM又はクロロホルム(CHCl3)のような塩素化溶媒;及びMeOH、EtOH、イソプロパノール、又はトリフルオロエタノールのようなアルコールを含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができるか、又は溶媒を使用しないことができる。好ましい溶媒は、MeOHである。上記の方法において使用するために適した塩基は、制約されるものではないが、KOH、NaOH、LiOH、KOtBu、NaOtBu及びNaHMDS等を含む。好ましい塩基は、KOHである。上記の方法は、約−78℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、20℃ないし約60℃間で行われる。本発明の化合物を製造するための上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量も使用することができるが、実質的に等モル量の反応物が好ましくは使用される。
アルコールが溶媒として使用される場合、ヒドロキシル基がアルコキシ基で置換された式IIIa−Aの化合物の類似体も、更に得ることができる。例えば、溶媒としてのMeOHにより、メトキシ類似体を得ることができる。
スキーム4
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸塩であり、そしてB(OR)2が適したボロン酸/エステルである式Iaの化合物は、スキーム4のように調製することができる。化合物IIa−Bを、適したカップリングパートナー(R2−A11)と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって反応させることができる。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール、等のようなアルコール;及びDCM又はクロロホルム(CHCl3)のような塩素化溶媒を含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、然しながら、好ましい溶媒は、ジメトキシエタン/水である。上記の方法は、約−78℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃ないし約100℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を所望する場合に使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が、好ましくは使用される。
当業者は、式R2−A11から式Iaの化合物を調製するために、別の方法を適用する、例えば典型的なStilleカップリング法によることができることを認識するものである。
スキーム5
R1が、先に定義したとおりであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸塩であり、そしてB(OR)2が、適したボロン酸/エステルである式IIa−Bの化合物は、スキーム5のように調製することができる。典型的な調製において、式IIa−Aの化合物を、適したカップリングパートナー(ビス(ピナコラト)ジボロン又はピナコールボラン)と、適した溶媒中でパラジウム触媒下で反応させることができる。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール、等のようなアルコール;及びDCM又はクロロホルム(CHCl3)のような塩素化溶媒を含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒は、ジオキサン又はDMSOである。上記の方法は、約0℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃ないし約100℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を、所望する場合に使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が、好ましくは使用される。
当業者は、式IIa−Bの化合物を調製するために、別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、ハロゲン−金属交換(例えば、ハロゲン−リチウム交換)及びホウ酸トリ−イソプロピルのようなボリル化試薬によるクエンチによる。
スキーム6
キラル分割: 式Iaの化合物は、スキーム6に示すように、炭素のキラル中心を有する。鏡像異性体的に純粋な異性体Ia−ena−A及びIa−ena−Bは、二つのジアステレオ異性体IIa−A−dia−A及びIIa−A−dia−Bに導く化学反応を経由するキラル分割によって調製することができる。フラッシュクロマトグラフィー又は結晶化によるこれらの二つのジアステレオ異性体の分離後、それぞれのジアステレオ異性体を、スキーム6に示すように鈴木カップリングにかけて、Ia−ena−A及びIa−ena−Bを別個に製造することができる。
IIa−A−dia−A及びIIa−A−dia−Bの典型的な調製において、式IIa−Aの化合物を、キラル助剤と、カップリング試薬の存在中で反応させて、IIa−A−dia−A及びIIa−A−dia−Bの両方を得て、これを、クロマトグラフィーによって分離する。上記の方法において使用するために適したキラル助剤は、制約されるものではないが、アミノ酸及びその誘導体、(1S)−(+)−カンフル−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンフル−10−スルホン酸等を含む。然しながら、好ましいキラル助剤は、Fmoc−L−ロイシンである。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール、等のようなアルコール;及びDCM又はクロロホルム(CHCl3)のような塩素化溶媒を含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒は、DMFである。上記の方法において使用するために適したカップリング試薬は、制約されるものではないが、DCC、EDC、TBTU、HBTU等を含む。好ましいカップリング剤は、TBTUである。上記の方法は、約−78℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、0℃ないし約60℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を、所望する場合使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を、所望する場合に使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が、好ましくは使用される。
精製及び分離後、IIa−A−dia−A及びIIa−A−dia−Bの両方を、適したボロン酸/エステル(R2−B(OR)2)と別個に反応させて、スキーム1のような典型的な鈴木カップリング法によってIa−ena−A及びIa−ena−Bの両方を得る。
当業者は、キラル助剤を化合物IIa−Aに共有的に接続する代わりに、結晶化によって分離することができるジアステレオ異性体の塩を形成することができることを認識するものである。分離されたジアステレオ異性体の塩の中和により、分離されたIIa−Aの鏡像異性体を得る。適したキラル助剤は、制約されるものではないが、アミノ酸及びその誘導体、(1S)−(+)−カンフル−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンフル−10−スルホン酸等を含む。
スキーム7
別の方法として、鏡像異性体的に純粋な異性体Ia−ena−A及びIa−ena−Bは、スキーム7のように、対応する鏡像異性体的に純粋なIIa−A−ena−A及びIIa−A−ena−Bから、鈴木カップリング反応によって、別個に調製することができる。鏡像異性体的に純粋なIIa−A−ena−A及びIIa−A−ena−Bは、スキーム7に示すようなキラルクロマトグラフィーによる、ラセミ混合物IIa−Aの分離から調製することができる。
クロマトグラフィーによるIIa−A−ena−A及びIIa−A−ena−Bの分離のために適した装置は、制約されるものではないが、キラルHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)装置、キラルSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)装置等であることができる。分離後、IIa−A−ena−A及びIIa−A−ena−Bの両方を、適したボロン酸/エステル(R2−B(OR)2)と別個に反応させて、Ia−ena−A及びIa−ena−Bの両方を、スキーム1のような典型的な鈴木カップリング法によって得ることができる。
当業者にとって明白であるもののように、合成経路/手順は、所定の化合物の調製のために、所望により改変することができる。例えば、R2基は、化合物IVa−A上にスキーム1、5、及び4と類似の条件下で設置することができる。得られた化合物を、適当なベンズアルデヒドで、スキーム3と類似の条件下で処理し、続いてスキーム2と同様にメチル基を導入することができる。
当業者は、スキーム1、4−7に示した反応を、示されたメチル基が、可変基Xに対して定義された範囲内の他のアルキル又はアルコキシ基で置換された化合物と、類似の条件下で行うことができることを理解するものである。
以下の式Ibの化合物{更に4−アザインドール又はピロロ[3,2−b]ピリジンとしても知られる}は、Y5=N、そしてY2、Y3、Y4及びY1=CHである式Iの化合物である。これらの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、本明細書中で以下に考察される反応スキーム、及び当技術における一般的技能によって調製することができる:
スキーム8
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2が適したボロン酸/エステルである式Ibの化合物は、スキーム8のようにIIb−Aから調製することができる。式Ibの化合物の典型的な調製において、式IIb−Aの化合物を、適したボロン酸/エステル(R2−B(OR)2)と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって、式Iaの化合物のために記載したものと実質的に同様な反応条件を適用して反応させる。当業者は、式Ibの化合物をIIb−Aから調製するために、別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、式IIb−Aの化合物を、適した有機スズ試薬R2−SnBu3等と、適した溶媒中で典型的なStilleカップリング法によって反応させることができる。
スキーム9
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてLGが、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはメシレート、トシレート、又はトリフレートのような適したスルホン酸エステルのような適した脱離基である式IIb−Aの化合物は、スキーム9のようにIVb−Aから調製することができる。典型的な調製において、IVb−Aを、適した溶媒中で適した塩基の存在中で適した反応温度で、VIで処理する。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCNを含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができるか、又は溶媒を使用しないことができる。好ましい溶媒は、THF及びDMFである。上記の方法において使用するために適した塩基は、制約されるものではないが、KOH、NaOH、LiOH、NaH、KOtBu、NaOtBu及びNaHMDS等を含む。好ましい塩基は、NaHである。上記の方法は、約−78℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、20℃ないし約60℃間で行われる。本発明の化合物を製造するための上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が、好ましくは使用される。
スキーム10
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2が適したボロン酸/エステルである式Ibの化合物は、更にスキーム10のように調製することもできる。IIb−Bの化合物を、適したカップリングパートナー(R2−A11)と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって反応させることができる。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール、等のようなアルコールを含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒は、ジメトキシエタン/水である。上記の方法は、約0℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃ないし約100℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を、所望する場合に使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が、好ましくは使用される。
スキーム11
R1が、先に定義したとおりであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2が適したボロン酸/エステルである式IIb−Bの化合物は、スキーム11のように調製することができる。典型的な調製において、式IIb−Aの化合物を、適したカップリングパートナー(ビス(ピナコラト)ジボロン又はピナコールボラン)と、適した溶媒中でパラジウムの触媒作用下で反応させることができる。上記の方法において使用するために適した溶媒は、制約されるものではないが、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン、等のようなエーテル;DMF;DMSO;MeCN;及びMeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールのようなアルコールを含む。所望する場合、これらの溶媒の混合物を使用することができる;然しながら、好ましい溶媒は、DMSO又はジオキサンである。上記の方法は、約0℃ないし約120℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃ないし約100℃間で行われる。上記の方法は、より高い又は低い圧力を使用することができるが、好ましくは概略常圧で行われる。より高い又は低い量を所望する場合使用することができるが、実質的に等モルの量の反応物が使用される。
当業者は、式IIb−Bの化合物を調製するために、別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、ハロゲン−金属交換(例えば、ハロゲン−リチウム交換)及びホウ酸トリ−イソプロピルのようなボリル化試薬によるクエンチによる。
当業者にとって明白であるように、合成経路/順序は、所定の化合物の調製のために、所望により改変することができる。例えば、R2基は、スキーム8、10、及び11と類似の条件下で化合物IVb−A上に設置することができる。
スキーム12
式Ibの化合物は、4−アザインドール核を、X、及びR1で置換されたフェニル環と接続する炭素原子においてキラル中心を有する。鏡像異性体的に純粋な異性体IIb−A−ena−A及びIIb−A−ena−Bは、ラセミ混合物IIb−Aの、スキーム12のような鏡像異性体的に純粋な固定相を持つクロマトグラフィーによる分離によって調製することができる。同様に、鏡像異性体的に純粋なIb−A−ena−A及びIb−A−ena−Bは、ラセミ混合物Ibの分離によって調製することができる。ラセミのIIb又はIbの分離のために適したクロマトグラフィー装置は、制約されるものではないが、キラルHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)装置、キラルSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)装置等を含む。
当業者は、鏡像異性体をクロマトグラフィー的手段によって分離する代わりに、結晶化によって分離することができるジアステレオ異性体の塩を形成することができることを認識するものである。分離されたジアステレオ異性体の塩の中和により、分離されたIIb又はIbの鏡像異性体を得る。適したキラル助剤は、制約されるものではないが、アミノ酸及びその誘導体、(1S)−(+)−カンフル−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンフル−10−スルホン酸等を含む。
スキーム13
別の方法として、鏡像異性体的に富化された/純粋なIIb−A−ena−A及びIIb−A−ena−Bは、スキーム9に示した反応のために鏡像異性体的に純粋なVIを使用することによって得ることができる。式VIの化合物は、ケトンVIIIから、還元によりアルコールVIIを得て、次いでそれを当業者にとって既知の典型的な条件下でVIに転換することにより、スキーム13に示すように得ることができる。ラセミの化合物VII及びVIは、先に記載したクロマトグラフィー的方法によってその鏡像異性体に分離することができる。別の方法として、鏡像異性体的に富化されたVIIは、エナンチオピュアな還元剤を使用することによってVIIIから直接得ることができる。VIIの酵素的分割も、更に鏡像異性体的に富化されたVIIを、VIIをその酢酸エステルに転換し、そして適した酵素を使用して、一つの鏡像異性体を他より優先的に加水分解することによって得るために使用することができる。
以下の式Icの化合物{更にピラゾロ[3,4−b]ピリジンとしても知られる}は、Y4=N、Y3=NH、Y5=C及びY2、Y1=CHである式Iの化合物である。これらの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、本明細書中で以下に考察される反応スキーム及び当技術における一般的技能によって調製することができる。
スキーム14
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2が、適したボロン酸/エステルである式Icの化合物は、スキーム14のようにIIc−Aから調製することができる。式Icの化合物の典型的な調製において、式IIc−Aの化合物を、適したボロン酸/エステル[R2−B(OR)2]と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって、式Iaの化合物のために記載したものと実質的に同様な反応条件を適用して反応させる。当業者は、式Icの化合物をIIc−Aから調製するために、別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、式IIc−Aの化合物を、適した有機スズ試薬R2−SnBu3等と、適した溶媒中で典型的なStilleカップリング法によって反応させることができる。別の方法として、式IIc−Aの化合物を、先ず式IIc−Bの化合物のボロン酸/エステルに転換し、続いてR2−A11と、典型的な鈴木カップリング法によって、スキーム4及び5中で式Iaの化合物のために記載されたものと実質的に同様な条件を適用して反応させることができる。当業者は、式Icの化合物をR2−A11から調製するために、別の方法を適用すること、例えば、典型的なStilleカップリング法によってできることを認識するものである。
スキーム15
R1が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲンであり、そしてA12が、F又はClである式IIc−Aの化合物は、スキーム15のように調製することができる。式IXの化合物中の第二アルコールは、例えば、クロロクロム酸ピリジニウムのような金属基剤酸化剤、又はSwern反応におけるような硫黄基剤酸化剤を使用して各種の方法によって、当業者にとって既知の条件下で酸化することができる。式IXの化合物のヒドラジンとの反応は、式IIc−Aの化合物を与える。この反応は、無水のヒドラジン又はヒドラジン水和物で行うことができる。この反応のための典型的な溶媒は、他の溶媒を使用することができるが、エタノール又はイソプロパノールのようなアルコール系溶媒を含む。反応は、約0℃ないし約140℃間の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、溶媒の還流温度近辺で行われる。反応が密封容器で行われる場合、より高い温度を使用することができる。
スキーム16
R1が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、A11が、Cl、Br、又はIのようなハロゲンであり、A12が、F又はClであり、そしてA13が、Br又はIである式Xの化合物は、XI又はXIIIからスキーム16のように調製することができる。有機リチウム又は−マグネシウム試薬を使用する、XI中のA13の選択的ハロゲン−金属交換は、アニオンを発生し、これをアルデヒドXIIと反応させる。好ましい試薬XIは、5−ブロモ−2−クロロ−3−ヨードピリジンであり、そしてハロゲン−金属交換は、THF中のiPrMgClで約−50℃で行われる。もう一つの適した試薬XIは、3−ブロモ−2,5−ジクロロピリジンであり、そしてハロゲン−金属交換は、nBuLiで約−70℃で行われる。別の方法として、アニオンは、XIIIのC3位における脱プロトン化によって発生することができ、これは、次いで同じアルデヒドXIIと反応して、式Xの化合物を得る。好ましい試薬XIIIは、5−ブロモ−2−フルオロピリジンであり、そして脱プロトンは、THF中のLDAで約−75℃で行うことができる。
スキーム17
R1が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルであり、そしてLGが、ハロゲンのCl、Br、又はI、或いはメシレート、トシレート、又はトリフレートのような適したスルホン酸エステルのような適した脱離基である式XIIの化合物は、スキーム17に示すように調製することができる。式VIの化合物中の脱離基LGを、シアン化物で置換して、化合物XIVを得る。適した反応条件は、制約されるものではないが、VIを、DMF中でNaCNと約60−90℃で加熱することを含む。次いでニトリル基を還元して、アルデヒドXIIを得る。適した反応条件は、制約されるものではないが、XIVを、トルエン中で水素化ジイソブチルアルミニウムと約0−60℃で反応させることを含む。R1置換基にもよるが、当業者は、他の反応条件が更に適したものであることができるか否かを決定するものである。
式Icの化合物は、ピラゾロピリジン核を、X、及びR1で置換されたフェニル環と接続する炭素原子においてキラル中心を有する。鏡像異性体的に純粋な化合物Ic及びIIcは、スキーム12中に式Ib及びIIbの化合物のために記載したような鏡像異性体的に純粋な固定相のクロマトグラフィーによる、ラセミ混合物の分離によって調製することができる。別の方法として、式Ic又はIIcの化合物を、キラル助剤と反応させて、ジアステレオ異性体を得ることができ、これをクロマトグラフィーによって分離し、続いて式IIaの化合物のためにスキーム6中で記載したようにキラル助剤を除去する。更に、結晶化によって分離することができるジアステレオ異性体の塩を形成することができる。分離したジアステレオ異性体の塩の中和により、分離されたIIc及びIcの鏡像異性体をえる。
以下の式Idの化合物{更にピロロ[2,3−b]ピラジンとしても知られる}は、Y3=NH、Y5=C、Y1=N及びY2、Y4=CHである式Iの化合物である。これらの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、式Iaの化合物のために考察した反応スキーム1−7及び当技術における一般的技能によって調製することができる。
式Idの化合物は、ピロロピラジン核を、X、及びR1で置換されたフェニル環と接続する炭素原子においてキラル中心を有する。鏡像異性体的に純粋な化合物Idは、式Iaの化合物のために考察した方法及び当技術における一般的技能によって調製することができる。
以下の式Ieの化合物{更にピロロ[2,3−c]ピリダジンとしても知られる}は、Y3=NH、Y5=C、Y2=N、及びY4&Y1=CHである式Iの化合物である。これらの化合物、又はその医薬的に受容可能な塩は、本明細書中で以下に考察される反応スキーム及び当技術における一般的技能によって調製することができる。
スキーム18
R1及びR2が、先に定義したとおりであり、Xが、C1−3アルキルである式Ieの化合物は、スキーム18のようにIVeから調製することができる。典型的な調製において、IVeを、ベンズアルデヒドVで処理して、式IIIeの化合物を得て、次いでこれをアルキル転移試薬と、ルイス酸の存在中で反応させて、化合物Ieを得る。典型的な反応条件は、ベンズアルデヒドVとの反応が、好ましくは100℃ないし約120℃間の高い温度を要することを除き、式Iaの化合物のためにスキーム2及び3において記載したものと同様である。アルコールが溶媒として使用される場合、ヒドロキシル基がアルコキシ基で置換された式IIIeの化合物の類似体も更に得ることができる。例えば、溶媒としてのMeOHにより、メトキシ類似体を得ることができる。
スキーム19
R2が、先に定義したとおりであり、そしてB(OR)2が適したボロン酸/エステルである式IVeの化合物は、スキーム19のようにIVe−Clから調製することができる。式IVeの化合物の典型的な調製において、式IVe−Clの化合物を、適したボロン酸/エステル[R2−B(OR)2]と、適した溶媒中で典型的な鈴木カップリング法によって、式Iaの化合物のために記載したものと実質的に同様な反応条件を適用して反応させる。当業者は、式IVeの化合物をIVe−Clから調製するために別の方法を適用することができることを認識するものである。例えば、式IVe−Clの化合物を、適した有機スズ試薬R2−SnBu3等と、適した溶媒中で典型的なStilleカップリング法によって反応させることができる。
スキーム20
式IVe−Clの化合物は、既知の4−ブロモ−6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミン(化合物XV)から出発して、スキーム20に示すように調製することができる。パラジウム触媒及びCuIを使用するXVのTMS−アセチレンとの薗頭カップリング、それに続くトリフルオロ酢酸無水物によるアシル化は、化合物XVIIを与え、これは、その後N−メチルピロリドン中のCuIとの加熱によって環化される。
式Ieの化合物は、ピロロピリダジン核を、X、及びR1で置換されたフェニル環と接続する炭素原子においてキラル中心を有する。鏡像異性体的に純粋な化合物Ieは、式Iaの化合物のために考察した方法及び当技術における一般的技能によって調製することができる。
本発明の化合物の調製のためのその使用が先に記載されている構成要素R2−A11及びR2−B(OR)2は、以下のように調製することができる。
W−V=C−Nである場合、R2a=R2であり;W−V=N−Cである場合、R2b=R2である。
スキーム21
R2−A11 → R2−B(OR)2
構成要素R2−B(OR)2は、構成要素R2−A11からスキーム21のように調製することができ、ここにおいて、R2は、先に定義したとおりであり、A11は、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2は、適したボロン酸/エステルである。転換は、パラジウム触媒によってスキーム4、11、及び14において先に記載したものと類似の条件下で達成することができる。A11がBr又はIである化合物R2−A11のための別の経路は、有機リチウム又は−マグネシウム試薬によるハロゲン−金属交換、それに続くホウ素試薬による反応からなる。A11=Iのために適した試薬は、制約されるものではないが、有機マグネシウム試薬としてのiPrMgCl、iPrMgBr、又は、iPrMgCl・LiCl及びホウ素試薬としてのMeOB(ピナコール)又はB(OMe)3を含む。A11=Brのために適した試薬は、制約されるものではないが、有機リチウム試薬としてのnBuLi及びホウ素試薬としてのMeOB(ピナコール)又はB(OMe)3を含む。
スキーム21
R2−A11 → R2−B(OR)2
構成要素R2−B(OR)2は、構成要素R2−A11からスキーム21のように調製することができ、ここにおいて、R2は、先に定義したとおりであり、A11は、Cl、Br、又はIのようなハロゲン、或いはトリフルオロメタンスルホン酸であり、そしてB(OR)2は、適したボロン酸/エステルである。転換は、パラジウム触媒によってスキーム4、11、及び14において先に記載したものと類似の条件下で達成することができる。A11がBr又はIである化合物R2−A11のための別の経路は、有機リチウム又は−マグネシウム試薬によるハロゲン−金属交換、それに続くホウ素試薬による反応からなる。A11=Iのために適した試薬は、制約されるものではないが、有機マグネシウム試薬としてのiPrMgCl、iPrMgBr、又は、iPrMgCl・LiCl及びホウ素試薬としてのMeOB(ピナコール)又はB(OMe)3を含む。A11=Brのために適した試薬は、制約されるものではないが、有機リチウム試薬としてのnBuLi及びホウ素試薬としてのMeOB(ピナコール)又はB(OMe)3を含む。
スキーム22
スキーム22に示すように、R2aを含有する構成要素は、窒素原子において非置換であるピラゾールXVIIIを、LGがハロゲンのCl、Br、及びI、或いはトシレート、メシレート、又はトリフルオロメタンスルホン酸塩のようなスルホン酸エステルのような脱離基であるアルキル化剤LG−G1で、アルキル化することによって調製することができる。A11は、Cl、Br、又はIのようなハロゲンである。R17≠R18である場合、ピラゾールの二つの窒素原子のいずれかにおけるアルキル化から得られる位置異性体の混合物を形成することができる。この反応は、A11の位置に適したボロン酸/エステルB(OR)2を有するピラゾールで行うこともできる。
スキーム23
スキーム23に示すように、C5において非置換である、即ちR18=Hである式XXのR2aを含有する構成要素は、THFのような溶媒中のLDA又はLiTMPのような強塩基による脱プロトン化、それに続く適した求電子物質との反応によって、C5において選択的に官能化される。求電子物質及び得られる置換基R18の例は、制約されるものではないが、ヨウ化メチル(R18=メチル)、ヨウ化エチル(R18=エチル)、C2Cl6(R18=Cl)、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(R18=F)、DMF(R18=CHO)、CO2(R18=CO2H)を含む。この反応は、更にA11の位置に適したボロン酸/エステルB(OR)2を有するピラゾールで行うこともできる。
スキーム24
スキーム24に示すように、式XIXのR2aを含有する構成要素中のピラゾール環は、更にヒドラジン誘導体H2N−NH−G1の1,3−ジカルボニル型試薬との縮合、それに続くA11を導入するためのハロゲン化剤との反応にによって新規に合成することもできる。ハロゲン化剤の例は、制約されるものではないが、過臭素化ピリジニウム又はNBS(A11=Brのため)、NIS又はICI(A11=Iのため)、或いはNCS(A11=Clのため)を含む。
スキーム25
R18がH、脂肪族、又はシクロアルキルであるR2bを含有する式XXVII−A/−Bの構成要素中のイミダゾール環は、スキーム25に示すように新規に合成することができる。カルボン酸HO2C−G1を、アミノアセトアルデヒドアセタールXXIIIとアミド形成のための典型的な条件下(例えば、EDCI+HOBt、混合酸無水物、TBTU)で反応させて、アミドを得て、これを酢酸中でNH4OAcと加熱した後、環化して、イミダゾール環を形成し、式XXVIの化合物を得る。アミノアセトアルデヒドアセタールXXIII中のR18は、H、脂肪族、又はシクロアルキルであることができる;XXIII中のR18=Hである場合、これは、XXVIの、LGがCl、Br、I、メシレート、トシレート又はトリフレートのような脱離基であるR18−LGによるアルキル化によってR18≠Hを導入するために好都合である。XXVIへの別の経路において、アミノアセトアルデヒドアセタールXXIIIを、CuClの存在中で溶媒を伴わずに、ニトリルと反応させて、式XXVのアミドを得ることができ、これを、メタノール又はエタノールのようなアルコール系溶媒中のHCl又はTFAにより環化して、式XXVIのイミダゾールを得る(Tetrahedron Letters 2005,46,8369−8372に記載されているように)。イミダゾールXXVIを、NBS(A11=Brのため)、NIS又はICI(A11=Iのため)、或いはNCS(A11=Clのため)のような適したハロゲン化剤で、THF、EtOAc、DCM、DMF等のような溶媒中で、C5においてハロゲン化して、式XXVII−Aの化合物を得る。これを、ピナコールボラン又はビス(ピナコラト)ジボロンにより、イリジウム複合体及び2,2’−ジピリジンからなる触媒の存在中で、更にC5においてボリル化して、式XXVII−Bの化合物を得ることができる。好ましい触媒は、[Ir(OMe)(COD)]2及び2,2’−ジ−tert−ブチル−ビピリジンを含む。
R17≠Hであり、そしてR18がH、脂肪族、又はシクロアルキルであるR2bを含有する構成要素は、同じ経路に従って、しかしアセタールの炭素原子においてR17で置換されたアセタールXXIIIの類似体から出発して調製することができる。別の方法として、イミダゾールXXVIを、>2当量のハロゲン化剤を使用することによって、C4及びC5においてハロゲン化することができ、そしてイミダゾールXXVII−Aも、更にC4においてハロゲン化して、R17=ハロゲンである化合物をもたらすことができる。C5とC4におけるハロゲンの異なった反応性のために、それぞれの位置は、選択的に改変され、R17=ハロゲンの、先に定義したような他の官能基への転換を可能にする。
スキーム26
式XXVIのイミダゾールは、更に、G1置換基にもよるが、各種の方法によってスキーム26に示すように2−ブロモイミダゾールXXVIII又はイミダゾールXXIXから調製することもできる。例えば、XXVIII中のBrを、求核物質によって置換するか、又は遷移金属で触媒される反応中で反応させることができる。臭素−リチウム交換は、アニオンを発生し、これを、求電子物質と反応させることができる;同じアニオンを、更にLDA、LiTMP、又はBuLiのような強塩基で、XXIXを脱プロトン化することによって得ることもできる。
ピラゾール及びイミダゾール環を官能化し、そして構築する更なる方法は、一般的文献、例えばComprehensive Heterocyclic Chemistry II(Pergamon)の第3巻中に見出すことができる。
R17、R18、及びG1中に存在する官能基は、更に当業者にとって既知の、及びR.C.Larockによる本、Comprehensive Organic Transformationsのような一般的文献の方法によって改変することができる。
当業者にとって明白であるように、合成経路/順序は、所定の化合物の調製のために所望するように改変することができる。
実験
他に注記しない限り、全ての物質/試薬は、商業的供給者から得て、そして更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz又は300MHz)及び13C NMR(100.6MHz)スペクトルを、Bruker又はVarian装置で、テトラメチルシラン又は残留溶媒のピークを内部標準として周囲温度で記録した。線の位置又は多重度は、ppm(δ)で与えられ、そして結合定数(J)は、ヘルツ(Hz)の絶対値で与えられる。1H NMRスペクトルの多重度は、次:s(単一線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、quint(五重線)、m(多重線)、mc(中心を持つ多重線)、br又はbroad(幅広線)、AA’BB’のように省略されれる。13C NMRスペクトル中のシグナルの多重度は、DEPT 135パルス配列を使用して決定し、そして次:+(CH又はCH3)、−(CH2)、Cquart(C)のように省略される。反応は、シリカゲル60F254(0.2mm)で予備被覆されたアルミニウムホイルの薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターされ、そしてUV光を使用して可視化された。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(400−230メッシュ)で行われた。分離用TLCは、500又は1000μmの厚みを持つWhatman LK6Fのシリカゲル60Åサイズ、20×20cmプレートで行った。Hydromatrix(=珪藻土)は、Varianから購入した。化合物の質量分析用HPLC精製は、次:2767サンプルマネージャー、2525二成分勾配モジュール、600コントローラー、2996ダイオードアレイ検出器、イオン化のためのMicromass ZQ2000、Phenomenex Luna 5μ C18(2)、100Å 150×21.2mm 5μカラム、からなるWaters装置で、0.01%ギ酸のアセトニトリル(A)及びHPLC水中の0.01%ギ酸(B)の移動相で、20mL/分の流量、及び13分の実験時間で行った。LC−MSデータは、ZQ2、ZQ3、又はUPLC−ACQUITYで収集した。ZQ2は、Gilson 215液体ハンドラー、Gilson 819注入モジュール、及びイオン化のためのWaters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 HPLCである。ZQ3は、HPシリーズ1100自動注入器及びイオン化のためのWaters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 HPLCである。両方の装置ともXterra MS C18、5μ粒子サイズ、4.6×50mmを、アセトニトリル(A)及びHPLC水中の0.01%ギ酸(B)の移動相で使用する。流量は1.3mL/分であり、実験時間は5分であり、そして勾配特性は、極性_5分に対して0.00分5%A、3.00分90%A、3.50分90%A、4.00分5%A、5.00分5%Aであり、そして非極性_5分に対して0.00分25%A、3.00分99%A、3.50分99%A、4.00分25%A、5.00分25%Aである。全てのWaters Micromass ZQ2000装置は、正(ES+)又は負(−ES)モードのエレクトロスプレーイオン化を使用した。ZQ2及びZQ3のWaters Micromass ZQ2000装置は、更に正(AP+)又は負(AP−)モードの常圧化学イオン化を使用することもできる。Waters UPLC−ACQUITY装置は、ACQUITY SQ MSに付属するACQUITYサンプルマネージャー及びACQUITY PDA検出器からなる。これは、ACQUITY UPLC BEH(登録商標)C18、2.1×50mm 1.7μmカラムを、水中の0.1%ギ酸(A)及びアセトニトリル中の0.1%ギ酸(B)の移動相を使用する。流量は、1.0mL/分であり、実験時間は2分であり、そして勾配特性は、分析のために、0.00分95%A、1.50分1%A、1.85分1%A、2.0分95%Aである。UV検出は254nmであり、そしてMSは、正モード(ES+)のエレクトロスプレーイオン化を使用する。化合物のHPLC精製は、2767サンプルマネージャー、1525EF二成分ポンプ、及び2487二重λ吸光度検出器からなるWaters装置で行った。装置は、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mmカラムを、アセトニトリル/0.25%ギ酸及びHPLC水/0.25%ギ酸で使用する。別の方法として、215液体ハンドラー、819注入モジュール、322ポンプ、及び254及び210nmに設定された155UV/可視光二重波長検出器からなるGilson装置(“Gilson HPLC”)を使用した。この装置は、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mm又は60×21.2mmカラムを、アセトニトリル及びHPLC水中の0.1%ギ酸の移動相を使用する。流速は15mL/分であり、そして実験時間は25分である。鏡像異性体的純度の決定のためのHPLC装置は、Agilent 1100 HPLC及びChiralcel又はChiralpakの4.6×150mmカラム(Daicel Chemical Ind.Ltd)からなり、アセトニトリル/水混合物で溶出する。全ての融点は、Mel−Temp II装置で決定し、そして未補正である。元素分析は、Atlantic Microlab,Inc.,Norcross,GAによって得られた。
実験
他に注記しない限り、全ての物質/試薬は、商業的供給者から得て、そして更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz又は300MHz)及び13C NMR(100.6MHz)スペクトルを、Bruker又はVarian装置で、テトラメチルシラン又は残留溶媒のピークを内部標準として周囲温度で記録した。線の位置又は多重度は、ppm(δ)で与えられ、そして結合定数(J)は、ヘルツ(Hz)の絶対値で与えられる。1H NMRスペクトルの多重度は、次:s(単一線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、quint(五重線)、m(多重線)、mc(中心を持つ多重線)、br又はbroad(幅広線)、AA’BB’のように省略されれる。13C NMRスペクトル中のシグナルの多重度は、DEPT 135パルス配列を使用して決定し、そして次:+(CH又はCH3)、−(CH2)、Cquart(C)のように省略される。反応は、シリカゲル60F254(0.2mm)で予備被覆されたアルミニウムホイルの薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニターされ、そしてUV光を使用して可視化された。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(400−230メッシュ)で行われた。分離用TLCは、500又は1000μmの厚みを持つWhatman LK6Fのシリカゲル60Åサイズ、20×20cmプレートで行った。Hydromatrix(=珪藻土)は、Varianから購入した。化合物の質量分析用HPLC精製は、次:2767サンプルマネージャー、2525二成分勾配モジュール、600コントローラー、2996ダイオードアレイ検出器、イオン化のためのMicromass ZQ2000、Phenomenex Luna 5μ C18(2)、100Å 150×21.2mm 5μカラム、からなるWaters装置で、0.01%ギ酸のアセトニトリル(A)及びHPLC水中の0.01%ギ酸(B)の移動相で、20mL/分の流量、及び13分の実験時間で行った。LC−MSデータは、ZQ2、ZQ3、又はUPLC−ACQUITYで収集した。ZQ2は、Gilson 215液体ハンドラー、Gilson 819注入モジュール、及びイオン化のためのWaters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 HPLCである。ZQ3は、HPシリーズ1100自動注入器及びイオン化のためのWaters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 HPLCである。両方の装置ともXterra MS C18、5μ粒子サイズ、4.6×50mmを、アセトニトリル(A)及びHPLC水中の0.01%ギ酸(B)の移動相で使用する。流量は1.3mL/分であり、実験時間は5分であり、そして勾配特性は、極性_5分に対して0.00分5%A、3.00分90%A、3.50分90%A、4.00分5%A、5.00分5%Aであり、そして非極性_5分に対して0.00分25%A、3.00分99%A、3.50分99%A、4.00分25%A、5.00分25%Aである。全てのWaters Micromass ZQ2000装置は、正(ES+)又は負(−ES)モードのエレクトロスプレーイオン化を使用した。ZQ2及びZQ3のWaters Micromass ZQ2000装置は、更に正(AP+)又は負(AP−)モードの常圧化学イオン化を使用することもできる。Waters UPLC−ACQUITY装置は、ACQUITY SQ MSに付属するACQUITYサンプルマネージャー及びACQUITY PDA検出器からなる。これは、ACQUITY UPLC BEH(登録商標)C18、2.1×50mm 1.7μmカラムを、水中の0.1%ギ酸(A)及びアセトニトリル中の0.1%ギ酸(B)の移動相を使用する。流量は、1.0mL/分であり、実験時間は2分であり、そして勾配特性は、分析のために、0.00分95%A、1.50分1%A、1.85分1%A、2.0分95%Aである。UV検出は254nmであり、そしてMSは、正モード(ES+)のエレクトロスプレーイオン化を使用する。化合物のHPLC精製は、2767サンプルマネージャー、1525EF二成分ポンプ、及び2487二重λ吸光度検出器からなるWaters装置で行った。装置は、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mmカラムを、アセトニトリル/0.25%ギ酸及びHPLC水/0.25%ギ酸で使用する。別の方法として、215液体ハンドラー、819注入モジュール、322ポンプ、及び254及び210nmに設定された155UV/可視光二重波長検出器からなるGilson装置(“Gilson HPLC”)を使用した。この装置は、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mm又は60×21.2mmカラムを、アセトニトリル及びHPLC水中の0.1%ギ酸の移動相を使用する。流速は15mL/分であり、そして実験時間は25分である。鏡像異性体的純度の決定のためのHPLC装置は、Agilent 1100 HPLC及びChiralcel又はChiralpakの4.6×150mmカラム(Daicel Chemical Ind.Ltd)からなり、アセトニトリル/水混合物で溶出する。全ての融点は、Mel−Temp II装置で決定し、そして未補正である。元素分析は、Atlantic Microlab,Inc.,Norcross,GAによって得られた。
2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド
(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(100g、0.51mol)のジクロロメタン(450mL)中の溶液に、臭化ナトリウム(54g、0.53mol、90mLの水中)の溶液を加えた。急速に撹拌された二相性の混合物を−7℃に冷却し、そしてTEMPO(1.54g、0.0100mol)を加えた。重炭酸ナトリウム(75g)で飽和された0.81Mの次亜塩素酸ナトリウムの溶液(823mL、0.66mol)を、温度を−2℃より低く維持しながら1時間の時間をかけて滴下により加えた。添加後、反応混合物を30分間撹拌した。二層を分離し、そしてDCM層をチオ硫酸ナトリウムの水溶液で洗浄した。DCM層を乾燥(Na2SO4)し、そして回転蒸発器で真空を使用せずに濃縮して(アルデヒドは揮発性である)、表題化合物を、融点63−65℃の固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=7.23(dd,1H,J=7.8,9.0Hz),7.35(dd,1H,J=4.5,9.3Hz),10.2(s,1H)。
(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(100g、0.51mol)のジクロロメタン(450mL)中の溶液に、臭化ナトリウム(54g、0.53mol、90mLの水中)の溶液を加えた。急速に撹拌された二相性の混合物を−7℃に冷却し、そしてTEMPO(1.54g、0.0100mol)を加えた。重炭酸ナトリウム(75g)で飽和された0.81Mの次亜塩素酸ナトリウムの溶液(823mL、0.66mol)を、温度を−2℃より低く維持しながら1時間の時間をかけて滴下により加えた。添加後、反応混合物を30分間撹拌した。二層を分離し、そしてDCM層をチオ硫酸ナトリウムの水溶液で洗浄した。DCM層を乾燥(Na2SO4)し、そして回転蒸発器で真空を使用せずに濃縮して(アルデヒドは揮発性である)、表題化合物を、融点63−65℃の固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=7.23(dd,1H,J=7.8,9.0Hz),7.35(dd,1H,J=4.5,9.3Hz),10.2(s,1H)。
別の調製法: 2,4−ジクロロ−1−フルオロベンゼン(100g、0.606mol)のTHF(1.4L)中の窒素下の−78℃の溶液に、n−BuLiのヘキサン中の2.5Mの溶液(267mL、0.666mol)を、温度を−70ないし−78℃間に維持しながら30分の時間をかけて滴下により加えた。1.5時間−78℃で撹拌した後、ギ酸メチル(72.6mL、1.21mol)をゆっくりと加え、そして反応混合物を一晩撹拌し、そして室温まで温めた。反応を飽和NH4Cl水溶液(200mL)でクエンチし、そして有機層を分離した。有機溶媒を常圧における蒸留によって除去し、そして少量のTHFを含有する粗製の物質をヘキサンから結晶化させて、表題化合物を得た。
(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール
2,6−ジクロロ−3−フルオロ安息香酸(125g、0.59mol)のTHF(200mL)中の溶液に、BH3・THF(592mL、592mmol、THF中の1M溶液)を室温で滴下により加えた。反応混合物を還流で12時間加熱した。ボランをメタノール(200mL)でクエンチし、そして得られた溶液を乾燥状態まで濃縮した。残渣を再びメタノールと同時蒸発して、殆どのトリメチルボランを除去した。残渣に炭酸ナトリウム水溶液(500mL中の50g)を加えた。混合物を冷却し、そして白色の微細な沈殿物を濾過して取出して、表題化合物を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=2.10(t,1H,J=6.9Hz),4.96(d,2H,J=6.9Hz),7.09(dd,1H,J=8.1,9.0Hz),7.29(dd,1H,J=4.8,9.0Hz)。
2,6−ジクロロ−3−フルオロ安息香酸(125g、0.59mol)のTHF(200mL)中の溶液に、BH3・THF(592mL、592mmol、THF中の1M溶液)を室温で滴下により加えた。反応混合物を還流で12時間加熱した。ボランをメタノール(200mL)でクエンチし、そして得られた溶液を乾燥状態まで濃縮した。残渣を再びメタノールと同時蒸発して、殆どのトリメチルボランを除去した。残渣に炭酸ナトリウム水溶液(500mL中の50g)を加えた。混合物を冷却し、そして白色の微細な沈殿物を濾過して取出して、表題化合物を得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=2.10(t,1H,J=6.9Hz),4.96(d,2H,J=6.9Hz),7.09(dd,1H,J=8.1,9.0Hz),7.29(dd,1H,J=4.8,9.0Hz)。
2,6−ジクロロ−3−フルオロ安息香酸
水酸化ナトリウム(252g、6.3mol)の水(800mL)中の冷却された(−5℃)溶液に、臭素(86mL、1.68mol)を滴下により加えた。反応混合物の温度を添加の間−5℃より低く保った。1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(100g、480mmol)のジオキサン(800mL)中の溶液を、温度を0℃より低く維持しながら次亜臭素酸(hypobromide)ナトリウムの溶液に1時間で加えた。反応混合物を室温に温め、そして2時間撹拌した。TLCが出発物質の非存在を示した後、過剰の次亜臭素酸ナトリウムを亜硫酸ナトリウム(100mLの水中の100g)で破壊した。得られた溶液を90℃で2時間加熱した。反応混合物を濃HClで激しく撹拌しながら酸性化した。酸性の溶液を濃縮して、全てのジオキサンを除去し、そして次いでジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、そして濃縮して、油状の残渣を得て、これは、ヘキサンによる摩砕後、表題化合物を白色の固体として与えた。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=7.20(dd,1H,J=8.7,8.4Hz),7.33(dd,1H,J=9.3,4.5Hz)。
水酸化ナトリウム(252g、6.3mol)の水(800mL)中の冷却された(−5℃)溶液に、臭素(86mL、1.68mol)を滴下により加えた。反応混合物の温度を添加の間−5℃より低く保った。1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(100g、480mmol)のジオキサン(800mL)中の溶液を、温度を0℃より低く維持しながら次亜臭素酸(hypobromide)ナトリウムの溶液に1時間で加えた。反応混合物を室温に温め、そして2時間撹拌した。TLCが出発物質の非存在を示した後、過剰の次亜臭素酸ナトリウムを亜硫酸ナトリウム(100mLの水中の100g)で破壊した。得られた溶液を90℃で2時間加熱した。反応混合物を濃HClで激しく撹拌しながら酸性化した。酸性の溶液を濃縮して、全てのジオキサンを除去し、そして次いでジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、そして濃縮して、油状の残渣を得て、これは、ヘキサンによる摩砕後、表題化合物を白色の固体として与えた。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=7.20(dd,1H,J=8.7,8.4Hz),7.33(dd,1H,J=9.3,4.5Hz)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン塩酸塩
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.02g、8.00mmol)の1,4−ジオキサン(30mL、400mmol)中の溶液に、1,4−ジオキサン中の4.0MのHCl(30mL)を加え、そして反応物を35℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、白色の固体を得た。この物質は、僅かに吸湿性であった。自由流動性の物質をバイアルに移し、そして真空下で数時間乾燥した。このようにして得た物質を、精製せずに更なる反応に使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.33(s,12H),2.49(brs,4H),3.18(brs,2H),3.59−3.70(m,2H),4.71(brs,1H),7.87(s,2H),9.84(brs,2H).MS(ES+):m/z278.11(100)[MH+].HPLC:tR=1.99分(ZQ3,極性_5分)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.02g、8.00mmol)の1,4−ジオキサン(30mL、400mmol)中の溶液に、1,4−ジオキサン中の4.0MのHCl(30mL)を加え、そして反応物を35℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、白色の固体を得た。この物質は、僅かに吸湿性であった。自由流動性の物質をバイアルに移し、そして真空下で数時間乾燥した。このようにして得た物質を、精製せずに更なる反応に使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.33(s,12H),2.49(brs,4H),3.18(brs,2H),3.59−3.70(m,2H),4.71(brs,1H),7.87(s,2H),9.84(brs,2H).MS(ES+):m/z278.11(100)[MH+].HPLC:tR=1.99分(ZQ3,極性_5分)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30.0g、154mmol)、4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(52.5g、200mmol)及び炭酸セシウム(80.1g、246mmol)の無水のDMF(400mL)中の混合物を、100℃で24時間加熱した。DMFを高真空下で除去した。次いで残渣を水(200mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。混合した有機相を水(3×50mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。橙褐色の油状の残渣にジイソプロピルエーテル(30mL)を加え、そして混合物を0℃で2時間撹拌した。分離した無色の結晶を濾過して取出し、そして真空中で乾燥して、表題化合物の一番目の収穫物を得た。次いで濾液を真空中で濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテル(100mL)と混合し、少量の一番目の収穫物を種として加え、そして混合物を一晩撹拌した。得られた白色の沈殿物を濾過し、そして表題化合物の二番目の収穫として真空中で乾燥した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.33(s,12H),1.48(s,9H),1.85−1.93(m,2H),2.1−2.18(m,2H),2.83−2.92(m,2H),4.23−4.39(m,3H),7.76(s,1H),7.84(s,1H)。
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30.0g、154mmol)、4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(52.5g、200mmol)及び炭酸セシウム(80.1g、246mmol)の無水のDMF(400mL)中の混合物を、100℃で24時間加熱した。DMFを高真空下で除去した。次いで残渣を水(200mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。混合した有機相を水(3×50mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。橙褐色の油状の残渣にジイソプロピルエーテル(30mL)を加え、そして混合物を0℃で2時間撹拌した。分離した無色の結晶を濾過して取出し、そして真空中で乾燥して、表題化合物の一番目の収穫物を得た。次いで濾液を真空中で濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテル(100mL)と混合し、少量の一番目の収穫物を種として加え、そして混合物を一晩撹拌した。得られた白色の沈殿物を濾過し、そして表題化合物の二番目の収穫として真空中で乾燥した。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.33(s,12H),1.48(s,9H),1.85−1.93(m,2H),2.1−2.18(m,2H),2.83−2.92(m,2H),4.23−4.39(m,3H),7.76(s,1H),7.84(s,1H)。
4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(32.2g、0.160mol)のDCM(400mL)中の溶液に、トリエチルアミン(26.8mL、0.192mol)、塩化メタンスルホニル(13.6mL、0.176mol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.20g、0.0016mol)を0℃で窒素雰囲気下で加えた。得られた混合物をゆっくりと室温まで温め、そして室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(3×80mL)、食塩水(2×80mL)で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。これを次の工程で更なる精製を行わずに使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.47(s,9H),1.80−1.85(m,2H),1.95−1.99(m,2H),3.05(s,3H),3.28−3.34(m,2H),3.68−3.74(m,2H),4.89(mc,1H)。
1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(32.2g、0.160mol)のDCM(400mL)中の溶液に、トリエチルアミン(26.8mL、0.192mol)、塩化メタンスルホニル(13.6mL、0.176mol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.20g、0.0016mol)を0℃で窒素雰囲気下で加えた。得られた混合物をゆっくりと室温まで温め、そして室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液(3×80mL)、食塩水(2×80mL)で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。これを次の工程で更なる精製を行わずに使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.47(s,9H),1.80−1.85(m,2H),1.95−1.99(m,2H),3.05(s,3H),3.28−3.34(m,2H),3.68−3.74(m,2H),4.89(mc,1H)。
実施例1: 7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−2−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
4−(4−{7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.042g、0.07mmol)のDCM(2mL)中の室温の窒素下の溶液に、エーテル中の2.0MのHCl(2.0mL、4.0mmol)を加えた。混合物を16時間撹拌した。減圧下の溶媒の蒸発により、表題化合物を二塩酸塩として得た。1H NMR(CD3OD,300MHz):δ=2.40−−2.51(m,4H),3.37(s,3H),3.66−3.70(m,2H),4.80−4.90(m,3H),6.80(s,1H),7.39−7.46(m,1H),7.56−7.62(m,1H),7.82(s,1H),8.30(s,1H),8.69(s,1H),8.99(s,1H)。
4−(4−{7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.042g、0.07mmol)のDCM(2mL)中の室温の窒素下の溶液に、エーテル中の2.0MのHCl(2.0mL、4.0mmol)を加えた。混合物を16時間撹拌した。減圧下の溶媒の蒸発により、表題化合物を二塩酸塩として得た。1H NMR(CD3OD,300MHz):δ=2.40−−2.51(m,4H),3.37(s,3H),3.66−3.70(m,2H),4.80−4.90(m,3H),6.80(s,1H),7.39−7.46(m,1H),7.56−7.62(m,1H),7.82(s,1H),8.30(s,1H),8.69(s,1H),8.99(s,1H)。
4−(4−{7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
2−ブロモ−7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(0.150g、0.38mmol)のDME/H2O(12.5mL、4:1)中の脱ガスされた溶液に、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.209g、0.55mmol)、PdCl2(PPh3)2(21mg、5mol%)及びNa2CO3(0.157g、1.48mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間加熱し、室温に冷却し、そして真空中で濃縮した。残渣に水(30mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:1)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.56(s,9H),2.04−2.84(m,2H),2.37−2.76(m,2H),3.00(t,J=12Hz,2H),3.58(s,3H),4.33−4.42(m,3H),6.72(s,1H),7.14(t,J=9.0Hz,1H),7.33−7.39(m,2H),7.44(d,J=1.5Hz,1H),7.98(s,1H),8.02(s,1H),8.48(s,1H),9.65(brs,1H).MS(ES+):m/z=575(100)[MH+]。
2−ブロモ−7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(0.150g、0.38mmol)のDME/H2O(12.5mL、4:1)中の脱ガスされた溶液に、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.209g、0.55mmol)、PdCl2(PPh3)2(21mg、5mol%)及びNa2CO3(0.157g、1.48mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間加熱し、室温に冷却し、そして真空中で濃縮した。残渣に水(30mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:1)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.56(s,9H),2.04−2.84(m,2H),2.37−2.76(m,2H),3.00(t,J=12Hz,2H),3.58(s,3H),4.33−4.42(m,3H),6.72(s,1H),7.14(t,J=9.0Hz,1H),7.33−7.39(m,2H),7.44(d,J=1.5Hz,1H),7.98(s,1H),8.02(s,1H),8.48(s,1H),9.65(brs,1H).MS(ES+):m/z=575(100)[MH+]。
2−ブロモ−7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン、及び 2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール
2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(2.11g、11mmol)、2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(2、1.98g、10mmol)及びKOH(0.84g、15mmol)のメタノール(25mL)中の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣に水(60mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×40mL)で抽出し、そして混合した有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:9)を使用して精製して、メトキシ及びヒドロキシ誘導体を、固体として得た。2−ブロモ−7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン:1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ=3.40(s,3H),6.42(s,1H),7.46−7.60(m,2H),7.82(s,1H),8.40(s,1H)。2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール:1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ=6.21(d,J=4.8Hz,1H),6.73(d,J=5.1Hz,1H),7.35−7.50(m,2H),7.79(s,1H),8.34(s,1H),12.15(brs,1H)。
2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(2.11g、11mmol)、2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(2、1.98g、10mmol)及びKOH(0.84g、15mmol)のメタノール(25mL)中の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣に水(60mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×40mL)で抽出し、そして混合した有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:9)を使用して精製して、メトキシ及びヒドロキシ誘導体を、固体として得た。2−ブロモ−7−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メトキシメチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン:1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ=3.40(s,3H),6.42(s,1H),7.46−7.60(m,2H),7.82(s,1H),8.40(s,1H)。2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール:1H NMR(DMSO−d6,300MHz):δ=6.21(d,J=4.8Hz,1H),6.73(d,J=5.1Hz,1H),7.35−7.50(m,2H),7.79(s,1H),8.34(s,1H),12.15(brs,1H)。
実施例2: 7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−2−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
4−(4−{7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.105g、0.19mmol)のCH2Cl2(5mL)中の室温の窒素下の溶液に、エーテル中の2.0MのHCl(2mL、4mmol)を加えた。混合物を16時間撹拌した。減圧下の溶媒の蒸発により、表題化合物を二塩酸塩として得た。1H NMR(CD3OD,300MHz):δ=2.01(d,J=7.2Hz,3H),2.45(brs,4H),3.66(brs,2H),4.74(brs,2H),5.50−5.18(m,1H),7.27(t,J=12Hz,1H),7.48−7.52(m,1H),7.96(1H),8.12(s,1H),8.47(s,1H),8.79(s,1H)。
4−(4−{7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.105g、0.19mmol)のCH2Cl2(5mL)中の室温の窒素下の溶液に、エーテル中の2.0MのHCl(2mL、4mmol)を加えた。混合物を16時間撹拌した。減圧下の溶媒の蒸発により、表題化合物を二塩酸塩として得た。1H NMR(CD3OD,300MHz):δ=2.01(d,J=7.2Hz,3H),2.45(brs,4H),3.66(brs,2H),4.74(brs,2H),5.50−5.18(m,1H),7.27(t,J=12Hz,1H),7.48−7.52(m,1H),7.96(1H),8.12(s,1H),8.47(s,1H),8.79(s,1H)。
4−(4−{7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
2−ブロモ−7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(0.350g、0.90mmol)のDME/H2O(12.5mL、4:1)中の脱ガスされた溶液に、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.388g、1.03mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.74g、10mol%)及びNa2CO3(0.318g、3.0mmol)を加え、そして混合物を80℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣に水(40mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を水(30mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:1)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.54(s,9H),2.01(d,J=7.2Hz,3H);2.03−2.07(m,2H);2.22−2.30(m,2H);3.00(t,J=12Hz,2H);4.32−4.40(m,3H);5.49(q,J=7.2Hz,1H);7.02−7.08(m,1H);7.49−7.50(m,1H);7.71−7.80(m,1H);7.91(s,1H);7.97(s,1H);8.45(s,1H);9.02(brs,1H)。
2−ブロモ−7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(0.350g、0.90mmol)のDME/H2O(12.5mL、4:1)中の脱ガスされた溶液に、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.388g、1.03mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.74g、10mol%)及びNa2CO3(0.318g、3.0mmol)を加え、そして混合物を80℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣に水(40mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を水(30mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:1)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.54(s,9H),2.01(d,J=7.2Hz,3H);2.03−2.07(m,2H);2.22−2.30(m,2H);3.00(t,J=12Hz,2H);4.32−4.40(m,3H);5.49(q,J=7.2Hz,1H);7.02−7.08(m,1H);7.49−7.50(m,1H);7.71−7.80(m,1H);7.91(s,1H);7.97(s,1H);8.45(s,1H);9.02(brs,1H)。
2−ブロモ−7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(0.390g、1.0mmol)のTHF(10mL)中の溶液を、窒素下で−40℃に冷却した。この溶液にBF3・OEt2(1.25mL、10mmol)を滴下により、続いてジメチル亜鉛(トルエン中の2M、5.0mL、10mmol)(注意:自然発火性)を加えた。反応混合物を30分かけて室温まで温まらせ、そして次いで60℃で16時間加熱した。反応混合物を−40℃に冷却し、そしてNH4Clの飽和水溶液(5mL)をゆっくりと加えた。反応混合物を真空中で濃縮した。水(50mL)を残渣に加え、そして混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:9)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.90(d,J=7.2Hz,3H),5.42(q,J=7.2Hz,1H),6.92−7.02(m,1H),7.29−7.35(m,1H),7.39(s,1H),8.21(s,1H),8.88(brs,1H)。
2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(0.390g、1.0mmol)のTHF(10mL)中の溶液を、窒素下で−40℃に冷却した。この溶液にBF3・OEt2(1.25mL、10mmol)を滴下により、続いてジメチル亜鉛(トルエン中の2M、5.0mL、10mmol)(注意:自然発火性)を加えた。反応混合物を30分かけて室温まで温まらせ、そして次いで60℃で16時間加熱した。反応混合物を−40℃に冷却し、そしてNH4Clの飽和水溶液(5mL)をゆっくりと加えた。反応混合物を真空中で濃縮した。水(50mL)を残渣に加え、そして混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、EtOAc/DCM(1:9)を使用して精製して、表題化合物を固体として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.90(d,J=7.2Hz,3H),5.42(q,J=7.2Hz,1H),6.92−7.02(m,1H),7.29−7.35(m,1H),7.39(s,1H),8.21(s,1H),8.88(brs,1H)。
実施例3: 4−(4−{7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルバルデヒド
7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−2−[1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(35.0mg、0.0658mmol)、ギ酸(6.04mg、0.131mmol)、TBTU(42.1mg、0.131mmol)、DIPEA(0.06mL、0.3mmol)及びDCM(4mL、70mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、そしてDCM及び水で抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、1−3%(MeOH中の7NのNH3)/DCMで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、そしてDCM中に再溶解した。Et2O中の2MのHCl(0.5mL、1mmol)を加え、そして混合物を室温で20分間撹拌した。この物質を真空中で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として、白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.93(d,J=7.3Hz,3H),1.94−2.08(m,2H),2.15−2.34(m,2H),2.94(t,J=15.7Hz,1H),3.92(d,J=12.9Hz,1H),4.42−4.60(m,2H),5.42(q,J=7.4Hz,1H),7.16(t,J=8.6Hz,1H),7.31−7.43(m,1H),7.71(d,J=1.3Hz,1H),7.95(s,1H),8.10(br.s.,1H),8.19(s,1H),8.52(s,1H).MS(ES+):m/z=487.06/489.04(100/75)[MH+].HPLC:tR=3.32分(極性_5分,ZQ3)。
7−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−2−[1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(35.0mg、0.0658mmol)、ギ酸(6.04mg、0.131mmol)、TBTU(42.1mg、0.131mmol)、DIPEA(0.06mL、0.3mmol)及びDCM(4mL、70mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、そしてDCM及び水で抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、1−3%(MeOH中の7NのNH3)/DCMで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、そしてDCM中に再溶解した。Et2O中の2MのHCl(0.5mL、1mmol)を加え、そして混合物を室温で20分間撹拌した。この物質を真空中で濃縮して、表題化合物を塩酸塩として、白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.93(d,J=7.3Hz,3H),1.94−2.08(m,2H),2.15−2.34(m,2H),2.94(t,J=15.7Hz,1H),3.92(d,J=12.9Hz,1H),4.42−4.60(m,2H),5.42(q,J=7.4Hz,1H),7.16(t,J=8.6Hz,1H),7.31−7.43(m,1H),7.71(d,J=1.3Hz,1H),7.95(s,1H),8.10(br.s.,1H),8.19(s,1H),8.52(s,1H).MS(ES+):m/z=487.06/489.04(100/75)[MH+].HPLC:tR=3.32分(極性_5分,ZQ3)。
実施例4: 1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−ブロモ−1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.0mg、0.0258mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0107g、0.0515mmol)、Pd(PPh3)4(3mg、0.002mmol)、炭酸カリウム(10.7mg、0.0773mmol)及び4:1のジオキサン:水(0.7mL)の混合物を、マイクロ波反応器中で95℃で20分間加熱した。この溶液をHPLC精製のために直接使用した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.12(d,J=7.1Hz,3H),3.91(s,3H),6.42(q,J=7.1Hz,1H),6.66(d,J=3.3Hz,1H),7.23−7.29(m,1H),7.35(s,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.61(s,1H),7.84(s,1H),7.99(d,J=3.5Hz,1H),8.50(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=388.97/390.97(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.55分(極性_5分,ZQ3)。
6−ブロモ−1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.0mg、0.0258mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0107g、0.0515mmol)、Pd(PPh3)4(3mg、0.002mmol)、炭酸カリウム(10.7mg、0.0773mmol)及び4:1のジオキサン:水(0.7mL)の混合物を、マイクロ波反応器中で95℃で20分間加熱した。この溶液をHPLC精製のために直接使用した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.12(d,J=7.1Hz,3H),3.91(s,3H),6.42(q,J=7.1Hz,1H),6.66(d,J=3.3Hz,1H),7.23−7.29(m,1H),7.35(s,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.61(s,1H),7.84(s,1H),7.99(d,J=3.5Hz,1H),8.50(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=388.97/390.97(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.55分(極性_5分,ZQ3)。
6−ブロモ−1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100.0mg、0.5075mmol)のジメチルスルホキシド(2.0mL、30mmol)中の溶液に、水素化ナトリウム(10.0mg、0.417mmol)を室温で加え、そして発泡が止まるまで撹拌した。次いでメタンスルホン酸(1S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル(110.0mg、0.382mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌させた。この物質を分液漏斗に移し、EtOAc中に溶解し、そして水(3×)で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、10−30%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を濃厚な透明のゲルとして得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.10(d,J=7.3Hz,3H),6.38(q,J=7.2Hz,1H),6.68(dd,J=3.5,1.0Hz,1H),7.26−7.32(m,1H),7.35−7.39(m,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),8.01(d,J=3.5Hz,1H),8.33(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=386.86/388.83/390.87(75/100/75)[MH+].HPLC:tR=3.89分(極性_5分,ZQ3)。
6−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100.0mg、0.5075mmol)のジメチルスルホキシド(2.0mL、30mmol)中の溶液に、水素化ナトリウム(10.0mg、0.417mmol)を室温で加え、そして発泡が止まるまで撹拌した。次いでメタンスルホン酸(1S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル(110.0mg、0.382mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌させた。この物質を分液漏斗に移し、EtOAc中に溶解し、そして水(3×)で洗浄した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、10−30%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を濃厚な透明のゲルとして得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.10(d,J=7.3Hz,3H),6.38(q,J=7.2Hz,1H),6.68(dd,J=3.5,1.0Hz,1H),7.26−7.32(m,1H),7.35−7.39(m,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),8.01(d,J=3.5Hz,1H),8.33(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=386.86/388.83/390.87(75/100/75)[MH+].HPLC:tR=3.89分(極性_5分,ZQ3)。
メタンスルホン酸(1S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル
(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エタノール(4.00g、16.3mmol)及びトリエチルアミン(3.4mL、24mmol)のトルエン(20mL)中の冷却(氷浴)された溶液に、塩化メタンスルホニル(1.64mL、21.1mmol)を滴下により加えた。白色の懸濁液が形成し、これを0−5℃で35分間撹拌した。反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、層を分離し、そして水層をトルエン(10mL)で抽出した。混合した有機層を水(2×10mL)で洗浄し、そして真空下の40−45℃で濃縮して、表題化合物を、1H NMRにより約0.2当量のトルエンを含有する無色の油状物として得た。この物質を次の工程だ直接使用した。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=7.33(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.12(dd,J=9.0,8.0Hz,1H),6.45(q,J=6.8Hz,1H),2.91(s,3H),1.84(d,J=6.8Hz)。
(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エタノール(4.00g、16.3mmol)及びトリエチルアミン(3.4mL、24mmol)のトルエン(20mL)中の冷却(氷浴)された溶液に、塩化メタンスルホニル(1.64mL、21.1mmol)を滴下により加えた。白色の懸濁液が形成し、これを0−5℃で35分間撹拌した。反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、層を分離し、そして水層をトルエン(10mL)で抽出した。混合した有機層を水(2×10mL)で洗浄し、そして真空下の40−45℃で濃縮して、表題化合物を、1H NMRにより約0.2当量のトルエンを含有する無色の油状物として得た。この物質を次の工程だ直接使用した。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=7.33(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.12(dd,J=9.0,8.0Hz,1H),6.45(q,J=6.8Hz,1H),2.91(s,3H),1.84(d,J=6.8Hz)。
実施例5: 1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−6−[1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン塩酸塩を、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに使用して、先の実施例のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.14(d,J=7.1Hz,3H),2.22−2.39(m,4H),3.16−3.27(m,2H),3.58(ddd,J=13.3,3.5,3.4Hz,2H),4.58(dt,J=10.1,5.1Hz,1H),6.45(q,J=7.2Hz,1H),6.67(d,J=2.8Hz,1H),7.24−7.31(m,1H),7.38(s,1H),7.49(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.69(s,1H),7.97−8.03(m,2H),8.51(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=457.93/459.94(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.17分(極性_5分,ZQ3)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン塩酸塩を、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに使用して、先の実施例のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.14(d,J=7.1Hz,3H),2.22−2.39(m,4H),3.16−3.27(m,2H),3.58(ddd,J=13.3,3.5,3.4Hz,2H),4.58(dt,J=10.1,5.1Hz,1H),6.45(q,J=7.2Hz,1H),6.67(d,J=2.8Hz,1H),7.24−7.31(m,1H),7.38(s,1H),7.49(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.69(s,1H),7.97−8.03(m,2H),8.51(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=457.93/459.94(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.17分(極性_5分,ZQ3)。
実施例6: 4−(4−{1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルバルデヒド
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルバルデヒドを、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに使用して、先の実施例のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.86−2.06(m,2H),2.13(d,J=7.1Hz,3H),2.14−2.26(m,2H),2.90(td,J=12.9,3.0Hz,1H),3.32−3.38(m,1H),3.89(ddd,J=13.5,2.1,2.0Hz,1H),4.42−4.56(m,2H),6.44(q,J=7.1Hz,1H),6.67(d,J=3.5Hz,1H),7.27(t,J=8.6Hz,1H),7.39(s,1H),7.49(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.64(s,1H),7.98−8.01(m,2H),8.07(s,1H),8.52(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=485.97/487.98(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.52分(極性_5分,ZQ3)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルバルデヒドを、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに使用して、先の実施例のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.86−2.06(m,2H),2.13(d,J=7.1Hz,3H),2.14−2.26(m,2H),2.90(td,J=12.9,3.0Hz,1H),3.32−3.38(m,1H),3.89(ddd,J=13.5,2.1,2.0Hz,1H),4.42−4.56(m,2H),6.44(q,J=7.1Hz,1H),6.67(d,J=3.5Hz,1H),7.27(t,J=8.6Hz,1H),7.39(s,1H),7.49(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.64(s,1H),7.98−8.01(m,2H),8.07(s,1H),8.52(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=485.97/487.98(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.52分(極性_5分,ZQ3)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルバルデヒド
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン塩酸塩(202.5mg、0.6457mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(204.9mg、1.069mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(41.9mg、0.343mmol)のDCM(5mL、80mmol)中の懸濁液に、DIPEA(0.6mL、3mmol)を室温で加えた;添加後、全ての固体は溶液になった。この溶液に、ギ酸(60.0μL、1.59mmol)を加え、そして反応物を周囲温度で5.5時間撹拌させた。粗製の反応物をDCMで希釈し、そしてNaHCO3(1×)で洗浄した。水層をDCM(3×)で抽出し、その後全ての有機層を混合し、食塩水(1×)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。MS(ES+):m/z=305.18/306.20/307.20(50/100/38)[MH+].HPLC:tR=2.74分(極性_5分,ZQ3)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン塩酸塩(202.5mg、0.6457mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(204.9mg、1.069mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(41.9mg、0.343mmol)のDCM(5mL、80mmol)中の懸濁液に、DIPEA(0.6mL、3mmol)を室温で加えた;添加後、全ての固体は溶液になった。この溶液に、ギ酸(60.0μL、1.59mmol)を加え、そして反応物を周囲温度で5.5時間撹拌させた。粗製の反応物をDCMで希釈し、そしてNaHCO3(1×)で洗浄した。水層をDCM(3×)で抽出し、その後全ての有機層を混合し、食塩水(1×)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。MS(ES+):m/z=305.18/306.20/307.20(50/100/38)[MH+].HPLC:tR=2.74分(極性_5分,ZQ3)。
実施例7: trans−4−(4−{1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
6−ブロモ−1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(10.0mg、0.0258mmol)、1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0209g、0.0515mmol)、Pd(PPh3)4(3mg、0.002mmol)、炭酸カリウム(10.7mg、0.0773mmol)及び4:1のジオキサン:水(0.7mL)の混合物を、マイクロ波反応器中で95℃で20分間加熱した。H2O中の2MのHCl(0.3mL、0.6mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。この物質をシリンジ濾過パッドを通過させ、そしてHPLC精製のために備えた。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.41−1.54(m,2H),1.83−1.96(m,2H),2.03−2.17(m,7H),3.61−3.71(m,1H),4.13−4.23(m,1H),6.43(q,J=7.1Hz,1H),6.66(d,J=3.5Hz,1H),7.26(t,J=8.6Hz,1H),7.38(s,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.60(s,1H),7.94(s,1H),7.99(d,J=3.5Hz,1H),8.50(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=472.97/474.98(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.55分(極性_5分,ZQ3)。
6−ブロモ−1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(10.0mg、0.0258mmol)、1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0209g、0.0515mmol)、Pd(PPh3)4(3mg、0.002mmol)、炭酸カリウム(10.7mg、0.0773mmol)及び4:1のジオキサン:水(0.7mL)の混合物を、マイクロ波反応器中で95℃で20分間加熱した。H2O中の2MのHCl(0.3mL、0.6mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。この物質をシリンジ濾過パッドを通過させ、そしてHPLC精製のために備えた。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.41−1.54(m,2H),1.83−1.96(m,2H),2.03−2.17(m,7H),3.61−3.71(m,1H),4.13−4.23(m,1H),6.43(q,J=7.1Hz,1H),6.66(d,J=3.5Hz,1H),7.26(t,J=8.6Hz,1H),7.38(s,1H),7.48(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),7.60(s,1H),7.94(s,1H),7.99(d,J=3.5Hz,1H),8.50(br.s.,1H).MS(ES+):m/z=472.97/474.98(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.55分(極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(500mg、1.23mmol)のTHF(10mL、100mmol)中の室温の溶液に、THF中の1.3Mの塩化イソプロピルマグネシウム(2.8mL、3.7mmol)を加え、そして混合物を1時間撹拌した。反応を2−メトキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.81mL、4.9mmol)でクエンチし、そして室温で1時間撹拌させた。飽和NH4Clを加え、そして有機溶媒を真空中で除去した。この物質をDCM及び水で抽出した。有機層を真空中で濃縮して、表題化合物を油状物として得た。MS(ES+):m/z=407.27(100)[MH+].HPLC:tR=3.28分(v.v.非極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(500mg、1.23mmol)のTHF(10mL、100mmol)中の室温の溶液に、THF中の1.3Mの塩化イソプロピルマグネシウム(2.8mL、3.7mmol)を加え、そして混合物を1時間撹拌した。反応を2−メトキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.81mL、4.9mmol)でクエンチし、そして室温で1時間撹拌させた。飽和NH4Clを加え、そして有機溶媒を真空中で除去した。この物質をDCM及び水で抽出した。有機層を真空中で濃縮して、表題化合物を油状物として得た。MS(ES+):m/z=407.27(100)[MH+].HPLC:tR=3.28分(v.v.非極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ヨード−1H−ピラゾール
trans−4−(4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール(1.00g、3.42mmol)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(1.03g、6.85mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(80mg、0.7mmol)、1H−イミダゾール(699mg、10.3mmol)及びDCM(20mL、300mmol)の混合物を、室温で20分間撹拌した。この物質を分液漏斗に移し、DCM及び飽和NaHCO3で抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、3%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を透明な油状物として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=0.05(s,6H),0.86(s,9H),1.33−1.47(m,2H),1.70−1.91(m,4H),1.96(d,J=11.9Hz,2H),3.58−3.75(m,1H),4.11−4.21(m,1H),7.49(s,1H),7.92(s,1H).MS(ES+):m/z=407.05(100)[MH+].HPLC:tR=3.22分(v.v.非極性_5分,ZQ3)。
trans−4−(4−ヨード−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール(1.00g、3.42mmol)、塩化tert−ブチルジメチルシリル(1.03g、6.85mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(80mg、0.7mmol)、1H−イミダゾール(699mg、10.3mmol)及びDCM(20mL、300mmol)の混合物を、室温で20分間撹拌した。この物質を分液漏斗に移し、DCM及び飽和NaHCO3で抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィーのためにシリカゲル上に乾燥充填し、3%EtOAc/ヘキサンで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空中で濃縮して、表題化合物を透明な油状物として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=0.05(s,6H),0.86(s,9H),1.33−1.47(m,2H),1.70−1.91(m,4H),1.96(d,J=11.9Hz,2H),3.58−3.75(m,1H),4.11−4.21(m,1H),7.49(s,1H),7.92(s,1H).MS(ES+):m/z=407.05(100)[MH+].HPLC:tR=3.22分(v.v.非極性_5分,ZQ3)。
trans−及びcis−4−(4−ヨード−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
水素化ホウ素ナトリウム(0.29g、7.6mmol)を、4−(4−ヨード−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン(4.5g、15.5mmol)のEtOH(20mL)溶液に、室温の窒素雰囲気下で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。仕上げ:溶媒を蒸発し、そして水を残渣に加え、そしてEtOAc(3×60mL)で抽出した。混合した有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、オフホワイト色の固体を得た。この物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、40%EtOAc/ヘキサンで溶出することによって精製した。得られた一番目の(より弱い極性)スポットは、cis異性体と確認され、そして得られた二番目の(より強い極性)スポットは、trans異性体と確認された。Cis−異性体:1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.63−1.74(m,4H),1.87−1.96(m,4H),2.09−2.19(m,2H),4.07−4.20(m,2H),7.50(s,2H)。Trans−異性体:無色の固体、融点82−86℃。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.42−1.51(m,2H),1.79(brs,1H),1.77−1.99(m,2H),2.09−2.22(m,4H),3.74(br.tt,J=10.8,4.0Hz,1H),4.13(tt,J=11.6,3.8Hz.1H),7.44(d,J=0.4Hz,1H),7.50(d,J=0.4Hz,1H).MS(ES+):m/z=293.11[MH+].HPLC:tR=2.58分(極性_5分,ZQ3)。
水素化ホウ素ナトリウム(0.29g、7.6mmol)を、4−(4−ヨード−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン(4.5g、15.5mmol)のEtOH(20mL)溶液に、室温の窒素雰囲気下で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。仕上げ:溶媒を蒸発し、そして水を残渣に加え、そしてEtOAc(3×60mL)で抽出した。混合した有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、オフホワイト色の固体を得た。この物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、40%EtOAc/ヘキサンで溶出することによって精製した。得られた一番目の(より弱い極性)スポットは、cis異性体と確認され、そして得られた二番目の(より強い極性)スポットは、trans異性体と確認された。Cis−異性体:1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.63−1.74(m,4H),1.87−1.96(m,4H),2.09−2.19(m,2H),4.07−4.20(m,2H),7.50(s,2H)。Trans−異性体:無色の固体、融点82−86℃。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.42−1.51(m,2H),1.79(brs,1H),1.77−1.99(m,2H),2.09−2.22(m,4H),3.74(br.tt,J=10.8,4.0Hz,1H),4.13(tt,J=11.6,3.8Hz.1H),7.44(d,J=0.4Hz,1H),7.50(d,J=0.4Hz,1H).MS(ES+):m/z=293.11[MH+].HPLC:tR=2.58分(極性_5分,ZQ3)。
4−(4−ヨード−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン
1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(3.0g、8.9mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(4.5g、17.9mmol)、アセトン(100mL)及びH2O(100mL)の混合物を、60℃で一晩加熱した。仕上げ:溶媒を蒸発し、そして残渣をEtOAc(3×60mL)で抽出した。混合した抽出物を水(3×50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。これを次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=2.23−2.63(m,8H),4.57−4.64(m,1H),7.51(s,1H),7.54(s,1H).MS(ES+):m/z=291.09(100).HPLC:tR=2.79分(極性_5分,ZQ3)。
1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(3.0g、8.9mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(4.5g、17.9mmol)、アセトン(100mL)及びH2O(100mL)の混合物を、60℃で一晩加熱した。仕上げ:溶媒を蒸発し、そして残渣をEtOAc(3×60mL)で抽出した。混合した抽出物を水(3×50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を白色の固体として得た。これを次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=2.23−2.63(m,8H),4.57−4.64(m,1H),7.51(s,1H),7.54(s,1H).MS(ES+):m/z=291.09(100).HPLC:tR=2.79分(極性_5分,ZQ3)。
1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−4−ヨード−1H−ピラゾール
4−メチルベンゼンスルホン酸1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル(US4,360,531によって調製)(2.0g、6.4mmol)、4−ヨードピラゾール(1.36g、7.0mmol)、K2CO3(1.06g、7.7mmol)、及び18−クラウン−6(0.2g、0.7mmol)のDMF(5mL)中の混合物を、窒素下の50℃で16時間加熱した。水(50mL)を反応混合物に加え、次いでこれをEtOAc(3×40mL)で抽出した。混合したEtOAc抽出物を水(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/CH2Cl2(1:9)を使用して精製して、表題化合物を得た。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=1.67−1.76(m,2H),1.84−1.91(m,2H),1.99−2.17(m,4H),3.95−3.99(m,4H),4.18−4.27(m,1H).MS(ES+):m/z=334.96(100)[MH+].HPLC:tR=3.26分(極性_5分,ZQ3)。
4−メチルベンゼンスルホン酸1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル(US4,360,531によって調製)(2.0g、6.4mmol)、4−ヨードピラゾール(1.36g、7.0mmol)、K2CO3(1.06g、7.7mmol)、及び18−クラウン−6(0.2g、0.7mmol)のDMF(5mL)中の混合物を、窒素下の50℃で16時間加熱した。水(50mL)を反応混合物に加え、次いでこれをEtOAc(3×40mL)で抽出した。混合したEtOAc抽出物を水(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/CH2Cl2(1:9)を使用して精製して、表題化合物を得た。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=1.67−1.76(m,2H),1.84−1.91(m,2H),1.99−2.17(m,4H),3.95−3.99(m,4H),4.18−4.27(m,1H).MS(ES+):m/z=334.96(100)[MH+].HPLC:tR=3.26分(極性_5分,ZQ3)。
実施例8: (2S)−3−(4−{1−[(1R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−1,2−ジオール
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例7のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.13(d,J=7.1Hz,3H),3.52(d,J=5.3Hz,2H),3.94−4.03(m,1H),4.15(dd,J=14.1,7.6Hz,1H),4.33(dd,J=13.9,4.0Hz,1H),6.45(q,J=7.1Hz,1H),6.68(d,J=3.5Hz,1H),7.27(t,J=8.6Hz,1H),7.39−7.43(m,1H),7.49(dd,J=9.1,4.8Hz,1H),7.66(s,1H),7.92(s,1H),8.03(d,J=3.5Hz,1H),8.48−8.57(m,1H).MS(ES+):m/z=448.93/450.94(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.36分(極性_5分,ZQ3)。
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを使用して、実施例7のために記載した方法に従って調製した。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=2.13(d,J=7.1Hz,3H),3.52(d,J=5.3Hz,2H),3.94−4.03(m,1H),4.15(dd,J=14.1,7.6Hz,1H),4.33(dd,J=13.9,4.0Hz,1H),6.45(q,J=7.1Hz,1H),6.68(d,J=3.5Hz,1H),7.27(t,J=8.6Hz,1H),7.39−7.43(m,1H),7.49(dd,J=9.1,4.8Hz,1H),7.66(s,1H),7.92(s,1H),8.03(d,J=3.5Hz,1H),8.48−8.57(m,1H).MS(ES+):m/z=448.93/450.94(100/75)[MH+].HPLC:tR=2.36分(極性_5分,ZQ3)。
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(9.24g、47.6mmol)、p−トルエンスルホン酸(R)−(−)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(15.00g、52.38mmol)及びCsHCO3(23.3g、71.4mmol)の無水のDMF(236mL)中の溶液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、そしてEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をH2O(2×)及び食塩水(2×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオレンジ色の油状物として得た。これを、次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.31(s,12H),1.33(s,3H),1.39(s,3H),3.78(dd,J=8.8,5.9Hz,1H),4.07(dd,J=8.8,6.2Hz,1H),4.23−4.35(m,2H),4.47(quint,J=5.8Hz,1H),7.78(s,1H),7.81(s,1H)。
(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(9.24g、47.6mmol)、p−トルエンスルホン酸(R)−(−)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(15.00g、52.38mmol)及びCsHCO3(23.3g、71.4mmol)の無水のDMF(236mL)中の溶液を、100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、そしてEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をH2O(2×)及び食塩水(2×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオレンジ色の油状物として得た。これを、次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.31(s,12H),1.33(s,3H),1.39(s,3H),3.78(dd,J=8.8,5.9Hz,1H),4.07(dd,J=8.8,6.2Hz,1H),4.23−4.35(m,2H),4.47(quint,J=5.8Hz,1H),7.78(s,1H),7.81(s,1H)。
実施例9: trans−4−(4−{3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(42.3mg、0.104mmol)、5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(20.0mg、0.0520mmol)、炭酸カリウム(22.0mg、0.156mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(4mg、0.005mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(1.8mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の黄色の油状物を得た。粗製物を更にシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2%MeOHで溶出]によって精製して、TBDMSで保護された表題化合物を黄色の油状物として得た。これに、1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を加え、そして混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の5%MeOHで溶出]によって更に精製して、表題化合物を、オフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,MeOD):δ=1.40−1.56(m,2H),1.83−1.98(m,5H),2.03−2.19(m,4H),3.60(s,3H),3.62−3.72(m,1H),4.19(tt,J=11.8,3.7Hz,1H),5.23(q,J=7.0Hz,1H),6.94(dd,J=9.1,4.3Hz,1H),7.13−7.23(m,1H),7.48(d,J=1.5Hz,1H),7.60(s,1H),7.95(s,1H),8.62(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=469.99/471.93(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.42分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(42.3mg、0.104mmol)、5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(20.0mg、0.0520mmol)、炭酸カリウム(22.0mg、0.156mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(4mg、0.005mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(1.8mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の黄色の油状物を得た。粗製物を更にシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2%MeOHで溶出]によって精製して、TBDMSで保護された表題化合物を黄色の油状物として得た。これに、1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を加え、そして混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の5%MeOHで溶出]によって更に精製して、表題化合物を、オフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,MeOD):δ=1.40−1.56(m,2H),1.83−1.98(m,5H),2.03−2.19(m,4H),3.60(s,3H),3.62−3.72(m,1H),4.19(tt,J=11.8,3.7Hz,1H),5.23(q,J=7.0Hz,1H),6.94(dd,J=9.1,4.3Hz,1H),7.13−7.23(m,1H),7.48(d,J=1.5Hz,1H),7.60(s,1H),7.95(s,1H),8.62(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=469.99/471.93(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.42分(非極性_5分,ZQ3)。
5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オン(0.588g、1.44mmol)の無水のi−PrOH(25.0mL)中の溶液に、ヒドラジン水和物(0.464mL、9.53mmol)を入れ、そして80℃で3時間撹拌し、次いで室温で更に48時間撹拌させた。白色の沈殿物をフリットガラス漏斗を通して濾過し、そしてEtOAcで洗浄して、表題化合物を白色の固体として得た。濾液を真空中で濃縮し、そしてEtOAc/i−PrOHで摩砕し、そして濾過して、表題化合物の更なる収穫物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.80(d,J=7.1Hz,3H),3.32(s,3H),5.10(q,J=7.2Hz,1H),7.05(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.35(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.59(d,J=2.3Hz,1H),8.50(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z383.85,385.83,387.81(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オン(0.588g、1.44mmol)の無水のi−PrOH(25.0mL)中の溶液に、ヒドラジン水和物(0.464mL、9.53mmol)を入れ、そして80℃で3時間撹拌し、次いで室温で更に48時間撹拌させた。白色の沈殿物をフリットガラス漏斗を通して濾過し、そしてEtOAcで洗浄して、表題化合物を白色の固体として得た。濾液を真空中で濃縮し、そしてEtOAc/i−PrOHで摩砕し、そして濾過して、表題化合物の更なる収穫物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.80(d,J=7.1Hz,3H),3.32(s,3H),5.10(q,J=7.2Hz,1H),7.05(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.35(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.59(d,J=2.3Hz,1H),8.50(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z383.85,385.83,387.81(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オン
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール(0.843g、2.06mmol)の無水のDCM(22mL)中の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(1.78g、8.24mmol)を室温で入れ、そして16時間撹拌した。反応混合物に更なる量のクロロクロム酸ピリジニウム(1.00g、4.64mmol)を入れ、そして更に24時間室温で、そして1時間40℃で撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてエーテルで希釈し、そしてセライトのパッドを通して濾過し、そしてセライトのパッドをエーテル(4体積)で洗浄し、そして濾液を真空中で濃縮して、暗褐色の油状物を得た。これをシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、40gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の14%EtOAc]によって精製して、表題化合物を透明な無色の油状物として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.51(d,J=7.0Hz,3H),3.72(s,3H),4.88(q,J=6.6Hz,1H),6.59(dd,J=3.9,9.0Hz,1H),6.98(dd,J=8.8Hz,8.8Hz,1H),7.79(d,J=2.2Hz,1H),8.37(d,J=2.6Hz,1H).MS(ES+):m/z 405.81,407.80,409.77(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.43分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール(0.843g、2.06mmol)の無水のDCM(22mL)中の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(1.78g、8.24mmol)を室温で入れ、そして16時間撹拌した。反応混合物に更なる量のクロロクロム酸ピリジニウム(1.00g、4.64mmol)を入れ、そして更に24時間室温で、そして1時間40℃で撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてエーテルで希釈し、そしてセライトのパッドを通して濾過し、そしてセライトのパッドをエーテル(4体積)で洗浄し、そして濾液を真空中で濃縮して、暗褐色の油状物を得た。これをシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、40gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の14%EtOAc]によって精製して、表題化合物を透明な無色の油状物として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.51(d,J=7.0Hz,3H),3.72(s,3H),4.88(q,J=6.6Hz,1H),6.59(dd,J=3.9,9.0Hz,1H),6.98(dd,J=8.8Hz,8.8Hz,1H),7.79(d,J=2.2Hz,1H),8.37(d,J=2.6Hz,1H).MS(ES+):m/z 405.81,407.80,409.77(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.43分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール
5−ブロモ−2−クロロ−3−ヨードピリジン(0.750g、2.36mmol)の無水のTHF(5.5mL)中の溶液を、−50℃に冷却し、そしてTHF中の2.0Mの塩化イソプロピルマグネシウム(1.41mL、2.83mmol)を8分の時間をかけて滴下により入れ、そして混合物を−50℃で更に30分間撹拌した。30分後、混合物に2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパナール(0.766g、3.53mmol)を入れ、そして−40℃で1時間撹拌し、次いで0℃まで温まらせ、そして食塩水(10mL)を入れ、そして15分間撹拌させた。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、930mgの粗製の油状物/固体混合物を得た。この混合物をヘキサン中の20%EtOAcから再結晶させて、245mgの白色の固体(ジアステレオ異性体A)を得た。母液をシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、20gカートリッジ、ヘキサン中の12%EtOAcで溶出]によって精製して、311mgの白色の泡状物(主としてジアステレオ異性体B)を得た。これらの二つのジアステレオ異性体をその後の酸化工程のために混合した。ジアステレオ異性体A:1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.34(d,J=6.23Hz,3H),3.62(br.s.,1H),3.89(br.s.,3H),5.43(br.s.,1H),6.70−6.80(m,1H),6.94−7.03(m,1H),8.11(d,J=1.5Hz,1H),8.30(d,J=1.5Hz,1H).MS(ES+):m/z 407.73,409.77,411.74[MH+].HPLC:tR=3.12分(非極性_5分,ZQ3)。ジアステレオ異性体B:1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.41(d,J=7.3Hz,3H),3.93−3.97(m,3H),3.97−4.05(m,1H),5.44(br.s.,1H),5.55(dd,J=4.6,6.6Hz,1H),6.83(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.03(dd,J=8.1,9.1Hz,1H),7.76(d,J=0.5Hz,1H),8.33(d,J=2.5Hz,1H).MS(ES+):m/z 407.73,409.76,411.74(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.35分(非極性_5分,ZQ3)。
5−ブロモ−2−クロロ−3−ヨードピリジン(0.750g、2.36mmol)の無水のTHF(5.5mL)中の溶液を、−50℃に冷却し、そしてTHF中の2.0Mの塩化イソプロピルマグネシウム(1.41mL、2.83mmol)を8分の時間をかけて滴下により入れ、そして混合物を−50℃で更に30分間撹拌した。30分後、混合物に2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパナール(0.766g、3.53mmol)を入れ、そして−40℃で1時間撹拌し、次いで0℃まで温まらせ、そして食塩水(10mL)を入れ、そして15分間撹拌させた。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、930mgの粗製の油状物/固体混合物を得た。この混合物をヘキサン中の20%EtOAcから再結晶させて、245mgの白色の固体(ジアステレオ異性体A)を得た。母液をシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、20gカートリッジ、ヘキサン中の12%EtOAcで溶出]によって精製して、311mgの白色の泡状物(主としてジアステレオ異性体B)を得た。これらの二つのジアステレオ異性体をその後の酸化工程のために混合した。ジアステレオ異性体A:1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.34(d,J=6.23Hz,3H),3.62(br.s.,1H),3.89(br.s.,3H),5.43(br.s.,1H),6.70−6.80(m,1H),6.94−7.03(m,1H),8.11(d,J=1.5Hz,1H),8.30(d,J=1.5Hz,1H).MS(ES+):m/z 407.73,409.77,411.74[MH+].HPLC:tR=3.12分(非極性_5分,ZQ3)。ジアステレオ異性体B:1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.41(d,J=7.3Hz,3H),3.93−3.97(m,3H),3.97−4.05(m,1H),5.44(br.s.,1H),5.55(dd,J=4.6,6.6Hz,1H),6.83(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.03(dd,J=8.1,9.1Hz,1H),7.76(d,J=0.5Hz,1H),8.33(d,J=2.5Hz,1H).MS(ES+):m/z 407.73,409.76,411.74(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.35分(非極性_5分,ZQ3)。
2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパナール
250mLの一口丸底フラスコに、先に調製した粗製の2−[2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル]プロピオニトリル(5.3g、25.4mmol)を160mLのトルエンと一緒に入れた。混合物を撹拌しながら0−5℃に冷却し、そしてDIBAL(ヘキサン中の25重量/重量%;16.2g、4.5当量)を5分かけてゆっくりと加えた。同じ温度を約2.5時間維持した。反応混合物を1Lの分液漏斗に注ぎ、これに250mLのエーテルを、続いて100mLの水及び100mLの2NのHClを加えた。有機層を分離し、そして水層を再びエーテル(150mL)で抽出した。両方のエーテル層を混合し、食塩水(100mL)で洗浄し、次いで無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして回転蒸発器で濃縮して、表題化合物を透明な油状物として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.39(d,J=6.9Hz,3H),3.75(s,3H),3.94(q,J=6.9Hz,1H),6.78(m,1H),7.13(t,J=8.7Hz,1H),9.6(s,1H)。
250mLの一口丸底フラスコに、先に調製した粗製の2−[2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル]プロピオニトリル(5.3g、25.4mmol)を160mLのトルエンと一緒に入れた。混合物を撹拌しながら0−5℃に冷却し、そしてDIBAL(ヘキサン中の25重量/重量%;16.2g、4.5当量)を5分かけてゆっくりと加えた。同じ温度を約2.5時間維持した。反応混合物を1Lの分液漏斗に注ぎ、これに250mLのエーテルを、続いて100mLの水及び100mLの2NのHClを加えた。有機層を分離し、そして水層を再びエーテル(150mL)で抽出した。両方のエーテル層を混合し、食塩水(100mL)で洗浄し、次いで無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして回転蒸発器で濃縮して、表題化合物を透明な油状物として得た。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.39(d,J=6.9Hz,3H),3.75(s,3H),3.94(q,J=6.9Hz,1H),6.78(m,1H),7.13(t,J=8.7Hz,1H),9.6(s,1H)。
2−[2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル]プロピオニトリル
500mLの二口丸底フラスコに、粗製の2−クロロ−3−(1−クロロエチル)−1−フルオロ−4−メトキシベンゼン(9.10g、41mmol)を、250mLのDMFと一緒に入れた。次いでシアン化ナトリウム(12.05g、245mmol、6当量)をフラスコに一度に入れ、そして混合物の温度は75℃に上がり、そしてこの温度を撹拌しながら一晩維持した。次いで混合物を、250mLのエーテル及び150mLの10%重炭酸ナトリウム水溶液と一緒に、1Lの分液漏斗に注いだ。エーテル層を分離し、そして水層を水(3×250mL)で、次いで食塩水(2×75mL)で洗浄した。これを硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして回転蒸発器で濃縮して、表題化合物を油状物として得て、これを次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.61(d,J=6.9Hz,3H),3.97(s,3H),4.59(q,J=6.9Hz,1H),6.79(m,1H),7.13(t,J=8.7Hz,1H)。
500mLの二口丸底フラスコに、粗製の2−クロロ−3−(1−クロロエチル)−1−フルオロ−4−メトキシベンゼン(9.10g、41mmol)を、250mLのDMFと一緒に入れた。次いでシアン化ナトリウム(12.05g、245mmol、6当量)をフラスコに一度に入れ、そして混合物の温度は75℃に上がり、そしてこの温度を撹拌しながら一晩維持した。次いで混合物を、250mLのエーテル及び150mLの10%重炭酸ナトリウム水溶液と一緒に、1Lの分液漏斗に注いだ。エーテル層を分離し、そして水層を水(3×250mL)で、次いで食塩水(2×75mL)で洗浄した。これを硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして回転蒸発器で濃縮して、表題化合物を油状物として得て、これを次の工程で更なる精製を行わず使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.61(d,J=6.9Hz,3H),3.97(s,3H),4.59(q,J=6.9Hz,1H),6.79(m,1H),7.13(t,J=8.7Hz,1H)。
2−クロロ−3−(1−クロロエチル)−1−フルオロ−4−メトキシベンゼン
250mLの一口丸底フラスコに、1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エタノール(6.5g、32mmol)及び80mLのジクロロメタンを入れた。透明な溶液を0℃に冷却し、そしてトリエチルアミン(19.3g、192mmol、6当量)を一度に加えた。10分間撹拌した後、塩化メタンスルホニル(16.6g、128mmole、4当量)を15分の時間をかけて滴下により加え、そして反応混合物を一晩24℃で撹拌した。反応混合物を60mLの水でクエンチし、そして次いで酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機層を水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして次いで回転蒸発器を使用して濃縮して、表題化合物を油状物として得て、これを、更なる精製を行わずに次の工程で使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.94(d,J=3.3Hz,3H),3.89(s,3H),5.82(brs,1H),6.78(m,1H),7.06(t,J=4.5Hz,1H)。
250mLの一口丸底フラスコに、1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エタノール(6.5g、32mmol)及び80mLのジクロロメタンを入れた。透明な溶液を0℃に冷却し、そしてトリエチルアミン(19.3g、192mmol、6当量)を一度に加えた。10分間撹拌した後、塩化メタンスルホニル(16.6g、128mmole、4当量)を15分の時間をかけて滴下により加え、そして反応混合物を一晩24℃で撹拌した。反応混合物を60mLの水でクエンチし、そして次いで酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機層を水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして次いで回転蒸発器を使用して濃縮して、表題化合物を油状物として得て、これを、更なる精製を行わずに次の工程で使用した。1H NMR(CDCl3,300MHz):δ=1.94(d,J=3.3Hz,3H),3.89(s,3H),5.82(brs,1H),6.78(m,1H),7.06(t,J=4.5Hz,1H)。
1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エタノール
2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(1.000g、5.303mmol)のTHF(20mL、200mmol)中の0℃の溶液に、THF中の1.4Mの臭化メチルマグネシウム(7.6mL、10.6mmol)を加え、そして混合物を3時間で室温まで温まらせた。反応を飽和NH4Clでクエンチし、そして有機溶媒を真空中で除去した。残渣をDCM及び水間に分配し、そして有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=7.01(dd,J=9.2,8.8Hz,1H),6.78(dd,J=9.2,4.0Hz,1H),5.33(brs,1H),3.90(s,3H),3.81(brs,1H),1.54(d,J=7.2Hz,3H).MS(ES+):m/z=186.96/188.99(100/45)[MH+ − H2O].HPLC:tR=3.05分(極性_5分,ZQ3)。
2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(1.000g、5.303mmol)のTHF(20mL、200mmol)中の0℃の溶液に、THF中の1.4Mの臭化メチルマグネシウム(7.6mL、10.6mmol)を加え、そして混合物を3時間で室温まで温まらせた。反応を飽和NH4Clでクエンチし、そして有機溶媒を真空中で除去した。残渣をDCM及び水間に分配し、そして有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油状物として得た。1H NMR(CDCl3,400MHz):δ=7.01(dd,J=9.2,8.8Hz,1H),6.78(dd,J=9.2,4.0Hz,1H),5.33(brs,1H),3.90(s,3H),3.81(brs,1H),1.54(d,J=7.2Hz,3H).MS(ES+):m/z=186.96/188.99(100/45)[MH+ − H2O].HPLC:tR=3.05分(極性_5分,ZQ3)。
2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド
2−クロロ−1−フルオロ−4−メトキシベンゼン(28.5g、178mmol)のt−ブチルメチルエーテル(200mL、無水のMgSO4で乾燥)中の−78℃の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−ブチルリチウム(107mL、268mmol)を加えた。3時間後、ギ酸メチル(18.76mL)を、温度を−60℃より低く保ちながら滴下により加えた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)で45分後にクエンチし、そして有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、そして混合した有機層を水(200mL)で、続いて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして濃縮して、残渣を得て、これをヘキサンで摩砕して、固体を得た。固体を濾過し、ヘキサン中に再び取込み、そして水蒸気浴で加熱した。混合物を冷却し、そして明るい黄色の所望の生成物を濾過して取出し、そして空気乾燥して、表題化合物を得た。1H NMR 400MHz,CDCl3):δ=10.48(d,J=0.8Hz,1H),7.31(dd,J=9.4,7.8Hz,1H),6.88(dd,J=7.8,3.8Hz,1H),3.92(s,3H)。
2−クロロ−1−フルオロ−4−メトキシベンゼン(28.5g、178mmol)のt−ブチルメチルエーテル(200mL、無水のMgSO4で乾燥)中の−78℃の溶液に、ヘキサン中の2.5Mのn−ブチルリチウム(107mL、268mmol)を加えた。3時間後、ギ酸メチル(18.76mL)を、温度を−60℃より低く保ちながら滴下により加えた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)で45分後にクエンチし、そして有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、そして混合した有機層を水(200mL)で、続いて食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そして濃縮して、残渣を得て、これをヘキサンで摩砕して、固体を得た。固体を濾過し、ヘキサン中に再び取込み、そして水蒸気浴で加熱した。混合物を冷却し、そして明るい黄色の所望の生成物を濾過して取出し、そして空気乾燥して、表題化合物を得た。1H NMR 400MHz,CDCl3):δ=10.48(d,J=0.8Hz,1H),7.31(dd,J=9.4,7.8Hz,1H),6.88(dd,J=7.8,3.8Hz,1H),3.92(s,3H)。
5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの別の合成法:
5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オンを、1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オンで置換えて、先に記載した方法に従って調製した。
5−ブロモ−3−[1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを、1−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オンを、1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オンで置換えて、先に記載した方法に従って調製した。
1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オン
1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール(0.237g、0.604mmol)の無水のDCM(8.0mL)中の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(0.520g、2.41mmol)を入れ、そして40℃で8時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてジエチルエーテルで希釈し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。粗製の反応混合物を、更なる生成物が観察されなくなるまでエーテルで洗浄し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、そしてシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、12gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の20%EtOAcで溶出]によって精製して、表題化合物を透明な無色の油状物として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.48(d,J=6.8Hz,3H),3.65(s,3H),3.78−3.80(m,1H),4.71(qd,J=6.7,1.9Hz,1H),6.58(dd,J=9.2,4.2Hz,1H),6.98(dd,J=9.0,8.5Hz,1H),8.14(dd,J=7.8,2.5Hz,1H),8.23(dd,J=2.5,1.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=389.86/391.89/393.81(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.35分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール(0.237g、0.604mmol)の無水のDCM(8.0mL)中の溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(0.520g、2.41mmol)を入れ、そして40℃で8時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてジエチルエーテルで希釈し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。粗製の反応混合物を、更なる生成物が観察されなくなるまでエーテルで洗浄し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。濾液を真空中で濃縮し、そしてシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、12gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の20%EtOAcで溶出]によって精製して、表題化合物を透明な無色の油状物として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.48(d,J=6.8Hz,3H),3.65(s,3H),3.78−3.80(m,1H),4.71(qd,J=6.7,1.9Hz,1H),6.58(dd,J=9.2,4.2Hz,1H),6.98(dd,J=9.0,8.5Hz,1H),8.14(dd,J=7.8,2.5Hz,1H),8.23(dd,J=2.5,1.0Hz,1H).MS(ES+):m/z=389.86/391.89/393.81(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.35分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)−プロパン−1−オール
THF中の2.0Mのリチウムジイソプロピルアミド(1.56mL、3.12mmol)の、無水のTHF(6.3mL)中の溶液を、−78℃に冷却し、そして5−ブロモ−2−フルオロピリジン(0.500g、2.84mmol)の無水のTHF(6.3mL)中の溶液を5分の時間をかけて滴下により入れ、そして−78℃で30分間撹拌した。反応混合物に2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)プロパナール(0.923g、4.26mmol)の無水のTHF(2.0mL)中の溶液を−78℃で滴下により入れ、そして更に15分間−78℃で撹拌し、そして飽和塩化アンモニウム(3.0mL)でクエンチし、そして室温に到達させた。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の黄色の油状物を得た。粗製の物質をシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、12gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の20%EtOAcで溶出]によって精製して、237mg、21%収率の表題化合物を、透明な無色の油状物として得た。MS(ES+):m/z=391.90/393.88/395.86(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.03,3.24分(非極性_5分,ZQ3)。
THF中の2.0Mのリチウムジイソプロピルアミド(1.56mL、3.12mmol)の、無水のTHF(6.3mL)中の溶液を、−78℃に冷却し、そして5−ブロモ−2−フルオロピリジン(0.500g、2.84mmol)の無水のTHF(6.3mL)中の溶液を5分の時間をかけて滴下により入れ、そして−78℃で30分間撹拌した。反応混合物に2−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)プロパナール(0.923g、4.26mmol)の無水のTHF(2.0mL)中の溶液を−78℃で滴下により入れ、そして更に15分間−78℃で撹拌し、そして飽和塩化アンモニウム(3.0mL)でクエンチし、そして室温に到達させた。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の黄色の油状物を得た。粗製の物質をシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、12gカートリッジ、100%ヘプタン→ヘプタン中の20%EtOAcで溶出]によって精製して、237mg、21%収率の表題化合物を、透明な無色の油状物として得た。MS(ES+):m/z=391.90/393.88/395.86(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.03,3.24分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例10: trans−4−(4−{3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.127g、0.312mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0800g、0.208mmol)、炭酸カリウム(0.0860g、0.624mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(16.9mg、0.0210mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(7.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(4.0mL)を入れ、そしてBiotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用するマイクロ波条件下で加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、54mgの粗製の生成物を得て、これを更にシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2.5%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物を黄褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.44−1.57(m,1H),1.87−1.99(m,4H),2.13(t,J=13.5Hz,4H),3.58−3.62(m,3H),3.69(tt,J=4.0,10.9Hz,1H),4.16−4.26(m,1H),5.25(q,J=7.1Hz,1H),6.96(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.20(t,J=8.8Hz,1H),7.49(d,J=2.0Hz,1H),7.62(s,1H),7.95−7.99(m,1H),8.64(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 470.01,471.99(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.34分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.127g、0.312mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0800g、0.208mmol)、炭酸カリウム(0.0860g、0.624mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(16.9mg、0.0210mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(7.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(4.0mL)を入れ、そしてBiotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用するマイクロ波条件下で加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、54mgの粗製の生成物を得て、これを更にシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2.5%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物を黄褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.44−1.57(m,1H),1.87−1.99(m,4H),2.13(t,J=13.5Hz,4H),3.58−3.62(m,3H),3.69(tt,J=4.0,10.9Hz,1H),4.16−4.26(m,1H),5.25(q,J=7.1Hz,1H),6.96(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.20(t,J=8.8Hz,1H),7.49(d,J=2.0Hz,1H),7.62(s,1H),7.95−7.99(m,1H),8.64(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 470.01,471.99(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.34分(非極性_5分,ZQ3)。
5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン及び5−ブロモ−3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
ラセミ化合物を、キラルSFC[CHIRAL PAK iB(21×250mm/5μ)、30%MeOH:流量30mL/分、S鏡像異性体が一番目に溶出し、R鏡像異性体が二番目に溶出した]によって分離した。(5−ブロモ−3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン):1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.80(d,J=7.0Hz,3H),3.60(s,3H),5.10(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.35(dd,J=8.9,8.9Hz,1H),7.60(d,J=2.3Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),13.5(br.s.,5H).MS(ES+):m/z 383.85,385.83,387.85(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。(5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン):1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=1.80(d,J=7.0Hz,3H),3.60(s,3H),5.10(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.35(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.60(d,J=2.0Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),13.53(br.s.,1H).MS(ES+):m/z 383.85,385.84,387.85(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。
ラセミ化合物を、キラルSFC[CHIRAL PAK iB(21×250mm/5μ)、30%MeOH:流量30mL/分、S鏡像異性体が一番目に溶出し、R鏡像異性体が二番目に溶出した]によって分離した。(5−ブロモ−3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン):1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.80(d,J=7.0Hz,3H),3.60(s,3H),5.10(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.35(dd,J=8.9,8.9Hz,1H),7.60(d,J=2.3Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),13.5(br.s.,5H).MS(ES+):m/z 383.85,385.83,387.85(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。(5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン):1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=1.80(d,J=7.0Hz,3H),3.60(s,3H),5.10(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.35(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.60(d,J=2.0Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),13.53(br.s.,1H).MS(ES+):m/z 383.85,385.84,387.85(100/68/17)[MH+].HPLC:tR=3.1分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例11: trans−4−(4−{3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.127g、0.312mmol)、5−ブロモ−3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0800g、0.208mmol)、炭酸カリウム(0.086g、0.624mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(17.0mg、0.0208mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(7.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応バイアルに1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、60℃、15分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分を飽和NaHCO3(1×)、食塩水(1×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の褐色の油状物を得た。粗製物をシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2.5%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物を黄褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.42−1.55(m,2H),1.85−1.97(m,5H),2.11(t,J=13.5Hz,4H),3.58(s,3H),3.67(tt,J=4.2,10.8Hz,1H),4.19(tt,J=3.8,11.8Hz,1H),5.23(q,J=7.0Hz,1H),6.95(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.18(dd,J=8.8,8.8Hz,1H),7.48(d,J=2.0Hz,1H),7.60(s,1H),7.95(s,1H),7.60(s,1H),8.62(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 470.01,471.99(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.41分(非極性_5分,ZQ3)。
1−(trans−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}シクロヘキシル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.127g、0.312mmol)、5−ブロモ−3−[(1S)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0800g、0.208mmol)、炭酸カリウム(0.086g、0.624mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(17.0mg、0.0208mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(7.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応バイアルに1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、60℃、15分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をEtOAc及びH2O間に分配し、そして分離した。水層をEtOAc(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分を飽和NaHCO3(1×)、食塩水(1×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の褐色の油状物を得た。粗製物をシリカゲルのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、CHCl3中の2.5%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物を黄褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.42−1.55(m,2H),1.85−1.97(m,5H),2.11(t,J=13.5Hz,4H),3.58(s,3H),3.67(tt,J=4.2,10.8Hz,1H),4.19(tt,J=3.8,11.8Hz,1H),5.23(q,J=7.0Hz,1H),6.95(dd,J=4.3,9.1Hz,1H),7.18(dd,J=8.8,8.8Hz,1H),7.48(d,J=2.0Hz,1H),7.60(s,1H),7.95(s,1H),7.60(s,1H),8.62(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 470.01,471.99(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.41分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例12: 3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−5−[1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.0363g、0.0962mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.25mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下でBiotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用して加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを更にMDPクロマトグラフィーによって精製した。得られた画分を混合し、そしてCHCl3及び飽和NaHCO3間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.89−2.05(m,5H),2.14(d,J=9.9Hz,2H),2.75−2.86(m,2H),3.23(d,J=12.9Hz,2H),3.60(s,3H)4.34(tt,J=4.1,11.5Hz,1H),5.25(q,J=7.1Hz,1H),6.97(dd,J=4.2,9.2Hz,1H),7.20(dd,J=8.8,8.8Hz,1H),7.50(d,J=2.0Hz,1H),7.64(s,1H),7.98(s,1H),8.66(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 455.00,456.98(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.30分(非極性_5分,ZQ3)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.0363g、0.0962mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.25mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.0mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下でBiotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用して加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを更にMDPクロマトグラフィーによって精製した。得られた画分を混合し、そしてCHCl3及び飽和NaHCO3間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ=1.89−2.05(m,5H),2.14(d,J=9.9Hz,2H),2.75−2.86(m,2H),3.23(d,J=12.9Hz,2H),3.60(s,3H)4.34(tt,J=4.1,11.5Hz,1H),5.25(q,J=7.1Hz,1H),6.97(dd,J=4.2,9.2Hz,1H),7.20(dd,J=8.8,8.8Hz,1H),7.50(d,J=2.0Hz,1H),7.64(s,1H),7.98(s,1H),8.66(d,J=2.0Hz,1H).MS(ES+):m/z 455.00,456.98(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.30分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例13: (2S)−3−(4−{3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−1,2−ジオール
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0297g、0.0964mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.24mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.2mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下で、Biotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用して加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、51mgの粗製生成物を得て、これを更にMDPによって精製した。MDP後、画分を混合し、そしてCHCl3及び飽和NaHCO3間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分を食塩水(1×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.85(d,J=7.1Hz,3H),3.33−3.41(m,2H),3.63(s,3H),3.79−3.86(m,1H),3.99(dd,J=7.8,13.6Hz,1H),4.23(dd,J=3.9,13.8Hz,1H),4.74(t,J=5.6Hz,1H),4.98(d,J=5.3Hz,1H),5.15(q,J=7.1Hz,1H),7.06(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.34(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.53(d,J=1.8Hz,1H),7.72(d,J=0.76Hz,1H),8.04(s,1H),8.69(d,J=2.0Hz,1H),13.21(s,1H).MS(ES+):m/z 445.93,447.91(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.10分(非極性_5分,ZQ3)。
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0297g、0.0964mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.24mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物に1,4−ジオキサン中の4MのHCl(1.2mL)を入れ、そしてマイクロ波条件下で、Biotage[60℃、15分間、高吸収性]を使用して加熱した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして飽和NaHCO3で中和し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で再抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、51mgの粗製生成物を得て、これを更にMDPによって精製した。MDP後、画分を混合し、そしてCHCl3及び飽和NaHCO3間に分配し、そして分離した。水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分を食塩水(1×)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.85(d,J=7.1Hz,3H),3.33−3.41(m,2H),3.63(s,3H),3.79−3.86(m,1H),3.99(dd,J=7.8,13.6Hz,1H),4.23(dd,J=3.9,13.8Hz,1H),4.74(t,J=5.6Hz,1H),4.98(d,J=5.3Hz,1H),5.15(q,J=7.1Hz,1H),7.06(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.34(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.53(d,J=1.8Hz,1H),7.72(d,J=0.76Hz,1H),8.04(s,1H),8.69(d,J=2.0Hz,1H),13.21(s,1H).MS(ES+):m/z 445.93,447.91(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.10分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例14: 3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
1−メチル−4−(44,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0200g、0.0961mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.24mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をマイクロ波条件下で更に30分間照射した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして分離し、そして水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の褐色の油状物を得た。粗製の物質をシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、4gカートリッジ、100%DCM→DCM中の4%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物をオレンジ色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.85(d,J=7.3Hz,3H),3.63(s,3H),3.86(s,3H),5.15(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.34(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.52(d,J=1.8Hz,1H),7.71(d,J=0.76Hz,1H),8.06(s,1H),8.68(d,J=2.0Hz,1H),13.22(s,1H).MS(ES+):m/z 385.97,387.95(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.53分(非極性_5分,ZQ3)。
1−メチル−4−(44,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.0200g、0.0961mmol)、5−ブロモ−3−[(1R)−1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−メトキシフェニル)エチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.0247g、0.0642mmol)、炭酸カリウム(0.0266g、0.192mmol)、及び二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)・ジクロロメタン(5.24mg、0.00642mmol)の、前もって脱ガスされた4:1のジオキサン:水(2.2mL)中の溶液を、排気し、そしてN2ガス(3×)を入れ、そしてマイクロ波条件下[Biotage、100℃、30分間、高吸収性]で加熱した。反応混合物をマイクロ波条件下で更に30分間照射した。反応混合物をCHCl3及びH2O間に分配し、そして分離し、そして水層をCHCl3(3×)で逆抽出し、そして混合した有機画分をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の褐色の油状物を得た。粗製の物質をシリカゲルのクロマトグラフィー[ISCO Combiflash、4gカートリッジ、100%DCM→DCM中の4%MeOHで溶出]によって精製して、表題化合物をオレンジ色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=1.85(d,J=7.3Hz,3H),3.63(s,3H),3.86(s,3H),5.15(q,J=7.0Hz,1H),7.05(dd,J=4.4,9.2Hz,1H),7.34(dd,J=9.0,9.0Hz,1H),7.52(d,J=1.8Hz,1H),7.71(d,J=0.76Hz,1H),8.06(s,1H),8.68(d,J=2.0Hz,1H),13.22(s,1H).MS(ES+):m/z 385.97,387.95(76/24)[MH+].HPLC:tR=2.53分(非極性_5分,ZQ3)。
実施例15: 5−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(100mg、0.246mmol)の無水のTHF(5mL)中の溶液に、BF3・OEt2(0.216mL、0.861mmol)を−50℃で加えた。得られた溶液を10分間同じ温度で撹拌し、そして次いでトルエン中のZnMe2の2M溶液(0.86mL、0.86mmol)を加えた。溶液を1時間かけて室温まで温まらせ、そして60℃で一晩撹拌した。次いでこれを−78℃に冷却し、そして飽和NH4Cl水溶液(100mL)でクエンチした。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、粗製の残渣を得て、これを先ずシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の10%メタノールで溶出して精製した。このようにして得た黄色の固体をMeOH及びDMFの混合物中に溶解し、シリンジフィルターを通し、そしてMDPによって、酸性の条件下(ギ酸)で精製した。生成物を含有する画分を混合し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をギ酸塩として黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.95(d,J=7.3Hz,3H),4.03(s,3H),5.26−5.34(m,1H),7.09(t,J=8.3Hz,1H),7.36(brs,1H),7.55(s,1H),7.84(s,1H),8.35(s,1H),8.82(s,1H),12.49(brs,1H).MS(ES+):m/z=389.99/391.97(100/96)[MH+].HPLC:tR=2.93分(ZQ3,極性_5分)。
5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(100mg、0.246mmol)の無水のTHF(5mL)中の溶液に、BF3・OEt2(0.216mL、0.861mmol)を−50℃で加えた。得られた溶液を10分間同じ温度で撹拌し、そして次いでトルエン中のZnMe2の2M溶液(0.86mL、0.86mmol)を加えた。溶液を1時間かけて室温まで温まらせ、そして60℃で一晩撹拌した。次いでこれを−78℃に冷却し、そして飽和NH4Cl水溶液(100mL)でクエンチした。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、粗製の残渣を得て、これを先ずシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の10%メタノールで溶出して精製した。このようにして得た黄色の固体をMeOH及びDMFの混合物中に溶解し、シリンジフィルターを通し、そしてMDPによって、酸性の条件下(ギ酸)で精製した。生成物を含有する画分を混合し、そして真空中で濃縮して、表題化合物をギ酸塩として黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.95(d,J=7.3Hz,3H),4.03(s,3H),5.26−5.34(m,1H),7.09(t,J=8.3Hz,1H),7.36(brs,1H),7.55(s,1H),7.84(s,1H),8.35(s,1H),8.82(s,1H),12.49(brs,1H).MS(ES+):m/z=389.99/391.97(100/96)[MH+].HPLC:tR=2.93分(ZQ3,極性_5分)。
5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(110mg、5.07mmol)及び2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(129mg、0.670mmol、1.2当量)のメタノール(10mL)中の密封された試験管中の溶液に、水酸化カリウム(56mg、1mmol、1.8当量)を加え、そして110℃で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注いだ;沈殿した固体を濾過し、そしてイソプロピルエーテルで洗浄した。これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の5から10%へのメタノールで溶出して精製して、表題化合物を白色の固体として得た。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ=3.49(s,3H),4.00(s,3H),6.49(s,1H),7.16(dd,J=7.8,8.1Hz,1H),7.39(dd,J=7.8,8.1Hz,1H),7.50(s,1H),7.80(s,1H),7.97(s,1H),8.05(s,1H)。
3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(110mg、5.07mmol)及び2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(129mg、0.670mmol、1.2当量)のメタノール(10mL)中の密封された試験管中の溶液に、水酸化カリウム(56mg、1mmol、1.8当量)を加え、そして110℃で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注いだ;沈殿した固体を濾過し、そしてイソプロピルエーテルで洗浄した。これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の5から10%へのメタノールで溶出して精製して、表題化合物を白色の固体として得た。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ=3.49(s,3H),4.00(s,3H),6.49(s,1H),7.16(dd,J=7.8,8.1Hz,1H),7.39(dd,J=7.8,8.1Hz,1H),7.50(s,1H),7.80(s,1H),7.97(s,1H),8.05(s,1H)。
3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(200mg、1.3mmol)、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(324mg、1.55mmol、1.2当量)及び炭酸セシウム(848mg、2.6mmol、2当量)の、20%のジオキサンの水溶液中の十分に撹拌された懸濁液を通して、N2ガスを室温で15分間泡立てた。次いで得られた溶液にPd(PPh3)4(72mg、0.06mmol)を加え、そして100℃で13時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を減圧下で除去した。残渣をDCM及び水(それぞれ50mL)間に分配し、そして水層を塩化メチレン(3×100mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で、続いて食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、褐色の固体を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィーによって、DCM中の5から10%へのMeOHを溶出剤として使用して精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1Η ΝΜR(300MHz,CDCl3):δ=4.01(s,3H),6.52(d,J=3.3Hz,1H),7.71(d,J=3.3Hz,1H),7.88(s,1H),8.03(s,1H),8.09(s,1H)。
3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(200mg、1.3mmol)、1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(324mg、1.55mmol、1.2当量)及び炭酸セシウム(848mg、2.6mmol、2当量)の、20%のジオキサンの水溶液中の十分に撹拌された懸濁液を通して、N2ガスを室温で15分間泡立てた。次いで得られた溶液にPd(PPh3)4(72mg、0.06mmol)を加え、そして100℃で13時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を減圧下で除去した。残渣をDCM及び水(それぞれ50mL)間に分配し、そして水層を塩化メチレン(3×100mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で、続いて食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、褐色の固体を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィーによって、DCM中の5から10%へのMeOHを溶出剤として使用して精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1Η ΝΜR(300MHz,CDCl3):δ=4.01(s,3H),6.52(d,J=3.3Hz,1H),7.71(d,J=3.3Hz,1H),7.88(s,1H),8.03(s,1H),8.09(s,1H)。
3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
6−クロロ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]ピリダジン−3−アミン(400mg、1.76mmol)及びCuI(67mg、0.36mmol、0.2当量)のNMP(5mL)中の混合物を、密封試験管中で10分間撹拌し、そして次いでマイクロ波反応器中で30秒間190℃で加熱した。次いで暗色の反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を真空下で除去して、暗褐色の残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィーによって塩化メチレン中の2%メタノールで溶出することによって精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=6.54(d,J=3.3Hz,1H),7.80(s,1H),7.87(d,J=3.3Hz,1H)。
6−クロロ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]ピリダジン−3−アミン(400mg、1.76mmol)及びCuI(67mg、0.36mmol、0.2当量)のNMP(5mL)中の混合物を、密封試験管中で10分間撹拌し、そして次いでマイクロ波反応器中で30秒間190℃で加熱した。次いで暗色の反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を真空下で除去して、暗褐色の残渣を得た。これをカラムクロマトグラフィーによって塩化メチレン中の2%メタノールで溶出することによって精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=6.54(d,J=3.3Hz,1H),7.80(s,1H),7.87(d,J=3.3Hz,1H)。
6−クロロ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]ピリダジン−3−アミン
4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(12g、42.8mmol)、エチニルトリメチルシラン(4.6g、47.1mmol、1.1当量)、CuI(900mg、4.2mmol、0.1当量)、及びトリエチルアミン(7.8mL、54.6mmol、2.5当量)の、トルエン(200mL)中の十分に撹拌された懸濁液を通して、窒素を15分間泡立てた、PdCl2(PPh3)2(3.0g、4.28mmol、0.1当量)を反応混合物に加え、そして室温で16時間撹拌した。トルエンを減圧下で除去して、褐色の固体を得て、これに水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。混合した有機抽出物を水(20mL)で、続いて食塩水(20mL)によって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、暗褐色の残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン中の2%から10%へのEtOAcで溶出することによって精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ=0.29(s,9H),5.25(s,2H),7.25(s,1H).MS(ES+):m/z=495/497[MH+]。
4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(12g、42.8mmol)、エチニルトリメチルシラン(4.6g、47.1mmol、1.1当量)、CuI(900mg、4.2mmol、0.1当量)、及びトリエチルアミン(7.8mL、54.6mmol、2.5当量)の、トルエン(200mL)中の十分に撹拌された懸濁液を通して、窒素を15分間泡立てた、PdCl2(PPh3)2(3.0g、4.28mmol、0.1当量)を反応混合物に加え、そして室温で16時間撹拌した。トルエンを減圧下で除去して、褐色の固体を得て、これに水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。混合した有機抽出物を水(20mL)で、続いて食塩水(20mL)によって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、暗褐色の残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン中の2%から10%へのEtOAcで溶出することによって精製して、表題化合物を褐色の固体として得た。1HNMR(300MHz,CDCl3):δ=0.29(s,9H),5.25(s,2H),7.25(s,1H).MS(ES+):m/z=495/497[MH+]。
4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン
6−クロロピリダジン−3−アミン(10.0g、77.2mmol)及び重炭酸ナトリウム(12.9g、154mmol)のメタノール(150mL)中の十分に撹拌された懸濁液に、臭素(12.4g、77.2mmol)を滴下により加え、そして得られた混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして固体の残渣をメタノール(3×15mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、半固体の物質を得て、これに水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機層を10%のチオ硫酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で、続いて食塩水(20mL)によって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン中の50%の酢酸エチルで溶出して精製して、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=6.38(s,2H),7.54(s,1H)。
6−クロロピリダジン−3−アミン(10.0g、77.2mmol)及び重炭酸ナトリウム(12.9g、154mmol)のメタノール(150mL)中の十分に撹拌された懸濁液に、臭素(12.4g、77.2mmol)を滴下により加え、そして得られた混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして固体の残渣をメタノール(3×15mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、半固体の物質を得て、これに水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機層を10%のチオ硫酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で、続いて食塩水(20mL)によって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン中の50%の酢酸エチルで溶出して精製して、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=6.38(s,2H),7.54(s,1H)。
実施例16: 5−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−3−[1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
4−(4−{5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg、0.209mmol)の無水のTHF(5mL)中の溶液に、BF3・OEt2(0.184mL、1.46mmol、7当量)を−50℃で加えた。得られた溶液を10分間同じ温度で撹拌し、そして次いでトルエン中のZnMe2の2M溶液(0.73mL、1.46mmol、7当量)を加えた。得られた混合物を1時間で室温まで温まらせた。次いで溶液を60℃で一晩撹拌した。次いでこれを−78℃に冷却し、そして飽和NH4Cl水溶液(100mL)によってクエンチした。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、粗製の残渣を得て、これを先ずシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、10%メタノールで溶出して精製した。このようにして得た黄色のフィルム状物をMeOH中に溶解し、そしてMDPによって、酸性の条件(TFA)下で精製した。生成物を含有する画分を混合し、真空中で濃縮して、表題化合物を、トリフルオロ酢酸塩としての黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.98(d,J=7.3Hz,3H),2.47(brd,J=12.6Hz,2H),2.82−2.98(m,2H),3.26−3.39(m,2H),3.75(brd,J=12.6Hz,2H),4.64−4.77(m,1H),5.34(q,J=7.2Hz,1H),7.13(dd,J=8.8,7.8Hz,1H),7.32(brs,1H),7.66(s,1H),7.77(s,1H),8.27(s,1H),8.87(brs,1H),9.11(brs,1H),10.31(brs,1H),13.70(brs,1H).MS(ES+):m/z=458.95/460.96(100/69)[MH+].HPLC:tR=4.3分(MDPZQ,極性_10分)。[TFAが鋭いピークを得る必要があったため、LCMSは、MDPSの分析モードを使用して記録した]。
4−(4−{5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(120mg、0.209mmol)の無水のTHF(5mL)中の溶液に、BF3・OEt2(0.184mL、1.46mmol、7当量)を−50℃で加えた。得られた溶液を10分間同じ温度で撹拌し、そして次いでトルエン中のZnMe2の2M溶液(0.73mL、1.46mmol、7当量)を加えた。得られた混合物を1時間で室温まで温まらせた。次いで溶液を60℃で一晩撹拌した。次いでこれを−78℃に冷却し、そして飽和NH4Cl水溶液(100mL)によってクエンチした。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮して、粗製の残渣を得て、これを先ずシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、10%メタノールで溶出して精製した。このようにして得た黄色のフィルム状物をMeOH中に溶解し、そしてMDPによって、酸性の条件(TFA)下で精製した。生成物を含有する画分を混合し、真空中で濃縮して、表題化合物を、トリフルオロ酢酸塩としての黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=1.98(d,J=7.3Hz,3H),2.47(brd,J=12.6Hz,2H),2.82−2.98(m,2H),3.26−3.39(m,2H),3.75(brd,J=12.6Hz,2H),4.64−4.77(m,1H),5.34(q,J=7.2Hz,1H),7.13(dd,J=8.8,7.8Hz,1H),7.32(brs,1H),7.66(s,1H),7.77(s,1H),8.27(s,1H),8.87(brs,1H),9.11(brs,1H),10.31(brs,1H),13.70(brs,1H).MS(ES+):m/z=458.95/460.96(100/69)[MH+].HPLC:tR=4.3分(MDPZQ,極性_10分)。[TFAが鋭いピークを得る必要があったため、LCMSは、MDPSの分析モードを使用して記録した]。
4−(4−{5−[(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)(メトキシ)メチル]−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−[4−(7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(110mg、5.07mmol)及び2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(69mg、0.36mmol、1.2当量)のメタノール(10mL)中の密封試験管中の溶液に、水酸化カリウム(30mg、0.54mmol、1.8当量)を加え、そして110℃で16時間撹拌した。反応混合物を水中に注いだ;沈殿した固体を濾過して取出し、そしてイソプロピルエーテルで洗浄した。これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の2から5%へのメタノールで溶出して精製して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.42(s,9H),1.82−2.35(m,4H),2.77−3.09(m,4H),3.49(s,3H),3.51(s,1H),4.32(mc,1H),6.49(s,1H),7.20(m,1H),7.35−7.42(m,1H),7.49(s,1H),7.81(s,1H),7.96(s,1H),8.14(s,1H)。
4−[4−(7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(110mg、5.07mmol)及び2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(69mg、0.36mmol、1.2当量)のメタノール(10mL)中の密封試験管中の溶液に、水酸化カリウム(30mg、0.54mmol、1.8当量)を加え、そして110℃で16時間撹拌した。反応混合物を水中に注いだ;沈殿した固体を濾過して取出し、そしてイソプロピルエーテルで洗浄した。これをシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、塩化メチレン中の2から5%へのメタノールで溶出して精製して、表題化合物を白色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.42(s,9H),1.82−2.35(m,4H),2.77−3.09(m,4H),3.49(s,3H),3.51(s,1H),4.32(mc,1H),6.49(s,1H),7.20(m,1H),7.35−7.42(m,1H),7.49(s,1H),7.81(s,1H),7.96(s,1H),8.14(s,1H)。
4−[4−(7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(136mg、0.89mmol)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(367mg、0.97mmol、1.1当量)、及び炭酸セシウム(526mg、1.62mmol、1.8当量)の、20%のジオキサン水溶液中の十分に撹拌された懸濁液に、窒素を室温で15分間泡立てた。得られた混合物に、Pd(PPh3)4(51mg、0.045mmol)を加え、次いで混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして減圧下で濃縮した。残渣を水及びDCM(それぞれ30mL)間に分配し、そして水層を更に塩化メチレン(2×15mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で、続いて食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、溶出剤として塩化メチレン中の5から10%メタノールで溶出して精製して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.81−2.35(m,4H),2.78−3.05(m,4H),4.12(mc,1H),6.62(d,J=3.3Hz,1H),7.62(d,J=3.3Hz,1H),7.93(s,1H),8.08(s,1H),8.20(s,1H)。
3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(136mg、0.89mmol)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(367mg、0.97mmol、1.1当量)、及び炭酸セシウム(526mg、1.62mmol、1.8当量)の、20%のジオキサン水溶液中の十分に撹拌された懸濁液に、窒素を室温で15分間泡立てた。得られた混合物に、Pd(PPh3)4(51mg、0.045mmol)を加え、次いで混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして減圧下で濃縮した。残渣を水及びDCM(それぞれ30mL)間に分配し、そして水層を更に塩化メチレン(2×15mL)で抽出した。混合した有機層を水(20mL)で、続いて食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、溶出剤として塩化メチレン中の5から10%メタノールで溶出して精製して、表題化合物をオフホワイト色の固体として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ=1.45(s,9H),1.81−2.35(m,4H),2.78−3.05(m,4H),4.12(mc,1H),6.62(d,J=3.3Hz,1H),7.62(d,J=3.3Hz,1H),7.93(s,1H),8.08(s,1H),8.20(s,1H)。
生物学的特質
幾つかの側面において、先に考察したように、本発明の化合物は、MET、RON、ALK、IR、及びIGF−1Rキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤である。
幾つかの側面において、先に考察したように、本発明の化合物は、MET、RON、ALK、IR、及びIGF−1Rキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤である。
幾つかの側面において、先に考察したように、本発明の化合物は、MET、RON、ALK、IR、IGF−1R、Trk、Tie−2、Flt3、FGFR3、Abl、Jak2、Alk、c−Src、PAK1、PAK2、AXL、及びTAK1キナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤である。幾つかの更なる側面において、本発明の化合物は、、Blk、c−Raf、PRK2、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、及びTie−2キナーゼの一つ又はそれより多くを含むキナーゼの阻害剤である。
幾つかの側面において、先に考察したように、本発明の化合物は、MET、RON、及びALKの(or)少なくとも一つの選択的阻害剤である。幾つかの側面において、先に考察したように、本発明の化合物は、MET、RON、IR、IGF−1R、及びALKの(or)少なくとも一つの選択的阻害剤である。幾つかの態様において、化合物は、KDRのような他のキナーゼ標的を超える、MET及び/又はRONの選択的阻害剤である。
従って、幾つかの側面において、本明細書中に記載される化合物又はその塩は、約50nM又はそれより小さい、100nM又はそれより小さい、或いは200nM又はそれより小さいIC50を伴う細胞アッセイにおけるMETの阻害を示す。
幾つかの側面において、本明細書中に記載されるとおりの化合物又はその塩は、200nM又はそれより小さい或いは500nM又はそれより小さいIC50を伴う細胞アッセイにおけるRONの阻害を示す。
幾つかの側面において、本明細書中に記載されるとおりの化合物又はその塩は、先に記載したとおりのIC50を伴う細胞アッセイにおけるMETの阻害、及び先に記載したとおりのIC50を伴う細胞アッセイにおけるRONの阻害を示す。
幾つかの側面において、化合物又はその塩は、METに対してKDRを超えて約10倍又はそれより大きく選択的である。幾つかの側面において、本発明の化合物は、2、4、8、16、又は32倍、或いはそれより大きいAKB及び/又はKDRを超える選択性を伴う、MET、RON、及びALKの一つ又はそれより多くの選択的阻害剤として有用である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、上皮から間葉への転換を阻害する。
MKN45細胞の増殖に対する阻害剤の効果を、以下のプロトコルを使用して決定した。MKN45細胞を、Corning 3917の96ウェルの白色組織培養処理済みプレート中の増殖培地(RPMI、10%FCS)中に、5000細胞/ウェルの密度で、135μLの全体積で入れ、そして37℃、5%CO2、95%湿度で、一晩インキュベートした。翌日、十分の一体積の10×濃度の化合物を、8点希釈系列でウェルに加えた。希釈系列は、最初のDMSO中の化合物の10mM原液の1:5の希釈、それに続く一連のDMSO中の1:4の希釈、次いで増殖培地中の1:20の希釈、その後の細胞プレートへの1:10の希釈からなっていた。細胞上の最終DMSO濃度は0.1%であり、0.1%DMSO及びDMSO無しの両方で処理された対照ウェルが存在した。典型的な希釈範囲は、10μMから0.6nMである。化合物が細胞に加えられた後、プレートを3日間37℃、5%CO2で95%湿度でインキュベートした。三日目に、細胞及び試薬を室温にさせた後、25μLのCellTiter−Glo試薬(Promega #G7573)をウェルに加えた。プレートをプラットフォーム上で10分間振盪してから、発光を0.1秒間読取った。対照ウェルのシグナルを100%増殖として採用し、そして増殖の阻害を対照のパーセントとして表示した。IC50値を、対照データのパーセントから標準的な四要素モデルを使用して決定した。
MKN45細胞の増殖に対する阻害剤の効果を、以下のプロトコルを使用して決定した。MKN45細胞を、Corning 3917の96ウェルの白色組織培養処理済みプレート中の増殖培地(RPMI、10%FCS)中に、5000細胞/ウェルの密度で、135μLの全体積で入れ、そして37℃、5%CO2、95%湿度で、一晩インキュベートした。翌日、十分の一体積の10×濃度の化合物を、8点希釈系列でウェルに加えた。希釈系列は、最初のDMSO中の化合物の10mM原液の1:5の希釈、それに続く一連のDMSO中の1:4の希釈、次いで増殖培地中の1:20の希釈、その後の細胞プレートへの1:10の希釈からなっていた。細胞上の最終DMSO濃度は0.1%であり、0.1%DMSO及びDMSO無しの両方で処理された対照ウェルが存在した。典型的な希釈範囲は、10μMから0.6nMである。化合物が細胞に加えられた後、プレートを3日間37℃、5%CO2で95%湿度でインキュベートした。三日目に、細胞及び試薬を室温にさせた後、25μLのCellTiter−Glo試薬(Promega #G7573)をウェルに加えた。プレートをプラットフォーム上で10分間振盪してから、発光を0.1秒間読取った。対照ウェルのシグナルを100%増殖として採用し、そして増殖の阻害を対照のパーセントとして表示した。IC50値を、対照データのパーセントから標準的な四要素モデルを使用して決定した。
本明細書中に記載された方法によって、MKN45細胞を使用する細胞増殖アッセイにおいて決定された本発明の例示的化合物の、少なくとも二重の実験におけるIC50値は、次:A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦0.5μM;C、0.5μM<IC50≦2μM;D、IC50>2μM;ND、決定せず;のように省略され、そして表1に示される。表1の実施例番号は、上記実験の項で例示されてとおりの化合物の実施例番号に対応する。
MKN45は、高いレベルのMETの増幅及びMETの恒常的活性化を示す、ヒト胃癌細胞系である。この細胞系の選択的MET阻害剤による処理は、アポトーシスの誘導及び増殖の阻害に導き、一方、非MET増幅細胞系は、影響されない。Smolen et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,103(7):2316−2321(2006)。従って、この細胞系は、METによって“促進”され、そして抗増殖性効果は、METリン酸化の阻害と非常によく相関し、従って細胞増殖のIC50値は、MET細胞の機構的IC50値の代替として使用することができる。本明細書中に記載されるアッセイ条件下で、IC50値は、殆ど1:1で相関する。
METに対する本発明の化合物の細胞性の活性は、以下の方法によって決定することができる。MKN45細胞を、Falcon 3072の96ウェルプレート中の増殖培地(RPMI、10%FBS、1%L−グルタミン)中に、5000細胞/ウェルの密度で入れ、そして37℃、5%CO2で一晩インキュベートした。翌日、十分の一体積の10×濃度の化合物を、6点希釈系列でウェルに加えた。希釈系列は、細胞上の0.5%の最終DMSOの濃度に対して、最初のDMSO中の1:5希釈、それに続く増殖培地中の1:10希釈からなっていた。対照ウェルは、0.5%DMSOで処理された。典型的な希釈範囲は、10μMから3nMであった。化合物が細胞に加えられた後、プレートを4時間37℃、5%CO2でインキュベートした。次いでプレートをPBSで洗浄し、そしてトリトン基剤の溶菌緩衝液中に溶解した。溶菌物を、Biosource(Cat# KHO0281)によって製造された事前被覆された捕獲プレートに移した。リン酸化されたMETレベルを、リン酸化されたMETに対するウサギポリクローナル抗体([pYpYpY1230/1234/1235])と、続いてHRPと複合した抗ウサギ抗体と共にインキュベートすることによって測定した。シグナルをWallac Victorプレートリーダーで450nmで測定した。対照ウェルのDMSOシグナルを100%と定義し、そしてリン酸化されたMETの阻害のパーセントを、対照のパーセントとして表示した。IC50値を、対照のパーセントのデータから、標準的な四要素モデルを使用して決定した。
本明細書中に記載された方法によって、MKN45細胞を使用するMET細胞の機構的アッセイにおいて決定された本発明の例示的化合物の、少なくとも二重の実験におけるIC50値は、次:A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦0.5μM;C、0.5μM<IC50≦2μM;D、IC50>2μM;ND、決定せず;のように省略され、そして表2に示される。表2の実施例番号は、上記実験の項で例示されてとおりの化合物の実施例番号に対応する。
RONに対する本発明の化合物の細胞性の活性は、以下の方法によって決定することができる。HeLa細胞を、Falcon 3072の96ウェルプレート中の増殖培地(DMEM、10%FBS、1%L−グルタミン)中に、10000細胞/ウェルで入れ、そして37℃、5%CO2で一晩インキュベートした。翌日、細胞を、ウェル当たり0.5μMのリポフェクタミン2000を伴う0.2μgのsfRON−pcDNAプラスミドDNAで、50μLのOPTI−MEMの存在中で形質移入し、37℃、5%CO2で一晩インキュベートした。Coster 3915の96ウェルのアッセイプレートをウサギ抗−RON抗体で2.0μg/mLで被覆し、密封し、そして一晩4℃でインキュベートした。三日目、被覆されたプレートをPBSで洗浄し、そして3%BSAで遮断した。sfRONで形質移入された細胞に対して、十分の一体積の10×濃度の化合物を、6点希釈系列でウェルに加えた。希釈系列は、0.5%の細胞上の最終DMSO濃度のための、最初のDMSO中の化合物の10mMのDMSO原液の1:5希釈、続いて増殖培地中の1:10希釈からなっていた。対照ウェルは、0.5%DMSOで処理された。典型的な希釈の範囲は、10μMから3nMであった。化合物が細胞に加えられた後、プレートを、4時間37℃、5%CO2でインキュベートした。次いでプレートをPBSで洗浄し、そしてトリトン基剤の溶菌緩衝液中に溶解した。溶菌物を遮断された捕獲プレートに移した。リン酸化されたRONレベルを、リン酸化されたRONに対するヤギポリクローナル抗体([pYpY1238/1239])と、続いてHRPと複合した抗ヤギ抗体と共にインキュベートすることによって測定した。シグナルを、Wallac Victorプレートリーダーで輝度で測定した。対照ウェルのDMSOシグナルを、100%と定義し、そしてリン酸化されたRONの阻害のパーセントを、対照のパーセントとして表示した。IC50値を、対照のパーセントのデータから、標準的な四要素モデルを使用して決定した。
本明細書中に記載された方法によって、HeLa細胞系を使用するsfRON細胞の機構的アッセイにおいて決定された本発明の例示的化合物の、少なくとも二重の実験におけるIC50値は、次:A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦0.5μM;C、0.5μM<IC50≦1μM;D、IC50>1μM;ND、決定せず;のように省略され、そして表3に示される。表3の実施例番号は、上記実験の項で例示されてとおりの化合物の実施例番号に対応する。
組成物
本発明は、本発明の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含んでなる医薬組成物を含み、これは、一つ又はそれより多い医薬的に受容可能な、そして有用な担体を伴って又は伴わずに、所望の投与のモードに対して処方される。化合物は、更に一つ又はそれより多い他の治療的に活性な化合物との組合せで医薬組成物中に含まれることができる。
本発明は、本発明の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を含んでなる医薬組成物を含み、これは、一つ又はそれより多い医薬的に受容可能な、そして有用な担体を伴って又は伴わずに、所望の投与のモードに対して処方される。化合物は、更に一つ又はそれより多い他の治療的に活性な化合物との組合せで医薬組成物中に含まれることができる。
本発明の医薬組成物は、活性成分としての本発明の化合物(又は医薬的に受容可能なその塩)を、所望による医薬的に受容可能な担体(類)及び所望による他の治療成分又はアジュバントを含んでなる。組成物は、経口、直腸、局所、及び非経口(皮下、筋肉内、及び静脈内を含む)投与のために適した組成物を含んでなるが、いずれもの一定の事例における殆どの適した経路は、特定の宿主、並びに活性成分が投与される症状の特質及び重篤度に依存するものである。医薬組成物は、好都合には単位剤形で与えることができ、そして調剤学の技術において公知の方法のいずれかによって調製することができる。
本発明の化合物は、活性成分として、医薬的担体との緊密な混合物中に、慣用的な医薬的配合技術によって組合わせることができる。担体は、投与のために所望される製剤の形態にもよるが、幅広い種類の、例えば経口又は非経口(静脈内を含む)の形態をとることができる。従って、本発明の医薬組成物は、それぞれが所定の量の活性成分を含有するカプセル、カシェー又は錠剤のような経口投与のために適した別個の単位として与えることができる。更に、組成物は、粉末、顆粒、溶液、水性液体中の懸濁液、非水性液体、水中油乳液、又は油中水液体乳液として与えることができる。先に記載した普通の剤形に加えて、式Iによって表される化合物、又は医薬的に受容可能なその塩は、更に制御放出手段及び/又は供給デバイスによって投与することもできる。組成物は、調剤学の方法のいずれかによって調製することができる。一般的に、このような方法は、活性成分を一つ又はそれより多い成分を構成する担体と一緒にする工程を含む。一般的に、組成物は、活性成分を、液体担体又は微細に分割された固体担体或いは両方と、均一に、そして緊密に混合することによって調製される。次いで産物は、都合よくは所望の提示に成形されることができる。
使用される医薬的担体は、例えば、固体、液体、又はガスであることができる。固体担体の例は、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、及びステアリン酸を含む。液体担体の例は、糖シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、及び水である。ガス状担体の例は、二酸化炭素及び窒素を含む。
本発明の組成物を含有する錠剤は、所望により一つ又はそれより多い付属的成分又はアジュバントと共に圧縮又は成形することによって調製することができる。圧縮錠剤は、粉末又は顆粒のような自由流動形態の活性成分を、所望により結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、表面活性剤又は分散剤と混合して、適当な機械中で圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿潤化された粉末の化合物の混合物を、適した機械中で成形することによって製造することができる。それぞれの錠剤は、好ましくは約0.05mgないし約5gの活性成分を含有し、そしてそれぞれのカシェー及びカプセルは、好ましくは約0.05mgないし約5gの活性成分を含有する。
ヒトへの経口投与を意図する製剤は、約0.5mgから約5g迄の活性成分を、全組成物の約5から約95パーセント迄で変化することができる適当な、そして好都合な量の担体物質と配合されて含有することができる。単位剤形は、一般的に約1mgから約2g迄の間、典型的には25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg、又は1000mgの活性成分を含有するものである。
本発明の化合物は、高純度、例えば少なくとも約90%、95%、又は98重量%の純度で製剤のために提供することができる。
非経口投与のために適した本発明の医薬組成物は、活性化合物の水中の溶液又は懸濁液として調製することができる。例えば、ヒドロキシプロピルセルロースのような適した界面活性剤を含むことができる。分散物も、更にグリセロール、液体ポリエチレングリコール、及び油中のこれらの混合物中で調製することができる。更に、保存剤を、有害な微生物の増殖を防止するために含むことができる。
非経口投与のために適した本発明の医薬組成物は、活性化合物の水中の溶液又は懸濁液として調製することができる。例えば、ヒドロキシプロピルセルロースのような適した界面活性剤を含むことができる。分散物も、更にグリセロール、液体ポリエチレングリコール、及び油中のこれらの混合物中で調製することができる。更に、保存剤を、有害な微生物の増殖を防止するために含むことができる。
注射用使用のために適した本発明の医薬組成物は、滅菌水溶液又は分散物を含む。更に、組成物は、このような滅菌注射用溶液又は分散物の即時調製のための、滅菌粉末の形態であることができる。全ての場合において、最後の注射用形態は、無菌でなければならず、そして容易な注射の可能性のために効果的に流動性でなければならない。医薬組成物は、製造又は保存の条件下で安定でなければならない;従って、好ましくは細菌又は真菌のような微生物の汚染作用に対して保護しなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、植物油、及びこれらの適した混合物を含有する溶媒又は分散媒体であることができる。
本発明の医薬組成物は、例えば、エアゾール、クリーム、軟膏、ローション、散布剤、等のような局所使用のために適した形態であることができる。更に、組成物は、経皮デバイスにおける使用のために適した形態であることができる。これらの製剤は、本発明の式Iによって表される化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を使用して、慣用的な加工方法によって調製することができる。例として、クリーム又は軟膏は、親水性物質及び水を、約5重量%ないし約10重量%の化合物と混合して、所望の稠度を有するクリーム又は軟膏を製造することによって調製される。
本発明の医薬組成物は、担体が固体である直腸投与に適した形態であることができる。混合物が単位投与量の座薬を形成することが好ましい。適した担体は、当技術において普通に使用されるココアバター及び他の物質を含む。座薬は、好都合には、先ず組成物を軟化又は溶融された担体(類)と混合し、続いて金型中で冷却及び成形することによって形成することができる。
前述の担体成分に加えて、先に記載した医薬製剤は、希釈剤、緩衝剤、芳香剤、結合剤、表面活性剤、増粘剤、潤滑剤、保存剤(抗酸化剤を含む)等のような、一つ又はそれより多い更なる担体成分を、適宜含むことができる。更に、製剤を意図する受容者の血液と等張にするための他のアジュバントを含むことができる。式Iによって記載される化合物を含有する組成物、又は医薬的に受容可能なその塩は、更に粉末又は液体濃縮物の形態で調製することもできる。
使用
本発明の化合物は、ヒトを含む動物を含むチロシンキナーゼ酵素の活性を阻害するために有用であり、そして癌のような過剰増殖性疾患のような各種の疾病及び症状の治療及び/又は予防において有用であることができる。特に、本明細書中に開示される化合物は、MET、RON、ALK、IR、及びIGF−1Rキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤である。
本発明の化合物は、ヒトを含む動物を含むチロシンキナーゼ酵素の活性を阻害するために有用であり、そして癌のような過剰増殖性疾患のような各種の疾病及び症状の治療及び/又は予防において有用であることができる。特に、本明細書中に開示される化合物は、MET、RON、ALK、IR、及びIGF−1Rキナーゼの少なくとも一つを含むキナーゼの阻害剤である。
幾つかの更なる側面において、本発明の化合物は、一つ又はそれより多いMET、RON、ALK、IR、IGF−1R、Trk、Tie−2、Flt3、FGFR3、Abl、Jak2、Alk、c−Src、PAK1、PAK2、AXL、及びTAK1キナーゼを含むキナーゼの阻害剤として使用することができる。幾つかの更なる側面において、本発明の化合物は、一つ又はそれより多いBlk、c−Raf、PRK2、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、及びTie−2キナーゼを含むキナーゼの阻害剤として使用することができる。幾つかの側面において、本発明の化合物は、一つ又はそれより多いMET及び/又はRON及び/又はALKを、選択的に阻害することにおいて有用である。幾つかの側面において、化合物又はその塩は、二重のRON及びMET阻害剤である。幾つかの態様において、化合物は、KDR及び/又はオーロラキナーゼB(AKB)のような他のキナーゼ標的を超える、MET及び/又はRON及び/又はALKの選択的阻害剤として有用である。幾つかの側面において、本発明の化合物は、AKB及び/又はKDRを超える、2、4、8、16、又は32倍の選択性を伴う、一つ又はそれより多いMET、RON、及びALKの選択的阻害剤として有用である。
幾つかの側面において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩をそれを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる、癌、腫瘍、及び腫瘍の転移を治療する方法を含む。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、増殖性疾病、特にMET及び/又はRON及び/又はALKによって仲介される癌を含む癌を、単独で又は他の薬剤との組合せで治療することにおいて特に有用である。
幾つかの側面において、本発明の化合物は、上皮間葉転換(EMT)を阻害する。
上記の観点から、本発明の式Iの化合物は、制約されるものではないが、固形腫瘍、肉腫、線維肉腫、骨腫、黒色腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、奇形癌腫、造血器腫瘍、及び悪性腹水を含む各種の癌の治療において有用であることができる。更に具体的には、癌は、制約されるものではないが、肺癌、膀胱癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、乳癌、大腸癌、前立腺癌(骨転移を含む)、肝細胞癌、卵巣癌、食道扁平上皮細胞癌、黒色腫、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋繊維芽細胞性腫瘍、及び神経膠芽腫を含む。
上記の観点から、本発明の式Iの化合物は、制約されるものではないが、固形腫瘍、肉腫、線維肉腫、骨腫、黒色腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、奇形癌腫、造血器腫瘍、及び悪性腹水を含む各種の癌の治療において有用であることができる。更に具体的には、癌は、制約されるものではないが、肺癌、膀胱癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、乳癌、大腸癌、前立腺癌(骨転移を含む)、肝細胞癌、卵巣癌、食道扁平上皮細胞癌、黒色腫、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋繊維芽細胞性腫瘍、及び神経膠芽腫を含む。
幾つかの側面において、上記の方法は、一つ又はそれより多い膀胱癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、乳癌、又は膵臓癌を治療するために使用される。幾つかの側面において、上記の方法は、一つ又はそれより多い卵巣癌、胃癌、頭頸部癌、前立腺癌、肝細胞癌、腎臓癌、神経膠腫、神経膠腫、又は肉腫癌を治療するために使用される。
幾つかの側面において、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる、膀胱癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、又は膵臓癌、卵巣癌、胃癌、頭頸部癌、前立腺癌、肝細胞癌、腎臓癌、神経膠腫、或いは肉腫癌から選択される癌を治療する方法が提供される。
幾つかの側面において、本発明は、化合物がEMTを阻害するために使用される上記の方法を含む方法を含む。
幾つかの側面において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる癌を治療する方法を含み、ここにおいて、少なくとも一つの更なる活性な抗癌剤がこの方法の一部として使用される。幾つかの側面において、更なる薬剤(類)は、EGFR阻害剤及び/又はIGF−1R阻害剤である。
幾つかの側面において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる癌を治療する方法を含み、ここにおいて、少なくとも一つの更なる活性な抗癌剤がこの方法の一部として使用される。幾つかの側面において、更なる薬剤(類)は、EGFR阻害剤及び/又はIGF−1R阻害剤である。
一般的に、一日当たり約0.01mg/kgから約150mg/kg体重迄の程度、又は別の方法として一日当たり、患者当たり約0.5mgないし約7gの投与量レベルが、先に示した症状の治療において有用である。例えば、炎症、癌、乾癬、アレルギー/喘息、免疫系の疾病及び症状、中枢神経系(CNS)の疾病及び症状は、一日当たり、体重のキログラム当たり約0.01から約50mg迄、別の方法として一日当たり、患者当たり約0.5mgないし約3.5gの化合物の投与によって効果的に治療することができる。
然しながら、いずれもの特定の患者のための具体的な投与量レベルが、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与の時間、投与の経路、排出の速度、薬物の組合せ及び治療を受ける特定の疾病の重篤度を含む各種の因子に依存するものであることは理解されることである。
幾つかの側面において、本発明は、治療的に有効な量の本発明の化合物又は塩を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含んでなる癌を治療する方法を含み、ここにおいて、少なくとも一つの更なる活性な抗癌剤がこの方法の一部として使用される。
一般的定義及び略語
他に示される場合を除き、以下の一般的な慣例及び定義が適用される。本明細書中で他に示されない限り、言語及び用語は、当業者によって理解されるような、その最も幅広い妥当な解釈が与えられるべきである。与えられるいずれもの例は、非制約的である。
他に示される場合を除き、以下の一般的な慣例及び定義が適用される。本明細書中で他に示されない限り、言語及び用語は、当業者によって理解されるような、その最も幅広い妥当な解釈が与えられるべきである。与えられるいずれもの例は、非制約的である。
本明細書中の項目の表題又は副題は、読者の便宜及び/又は形式的準拠のためであり、そして非制約的である。
本明細書中の化合物の記述は、記述された化合物を含有するいずれもの物質又は組成物(例えば、ラセミ混合物、互変異性体、エピマー、立体異性体、不純な混合物、等を含有する組成物)に対して開放的であり、そしてこれらを包含する。従って、塩、溶媒和物又は水和物、多形、或いは化合物の他のものとの複合体は、化合物自体を含み、化合物の記述は、このような形態を含有する物質を包含する。同位体的に標識された化合物も、具体的に除外された場合を除き、更に包含される。例えば、水素は、ゼロ個の中性子を含有する水素に制約されない。
本明細書中の化合物の記述は、記述された化合物を含有するいずれもの物質又は組成物(例えば、ラセミ混合物、互変異性体、エピマー、立体異性体、不純な混合物、等を含有する組成物)に対して開放的であり、そしてこれらを包含する。従って、塩、溶媒和物又は水和物、多形、或いは化合物の他のものとの複合体は、化合物自体を含み、化合物の記述は、このような形態を含有する物質を包含する。同位体的に標識された化合物も、具体的に除外された場合を除き、更に包含される。例えば、水素は、ゼロ個の中性子を含有する水素に制約されない。
用語、本発明の“活性な薬剤”は、いずれもの塩、多形、結晶、溶媒和物、又は水和物の形態の本発明の化合物を意味する。
用語“医薬的に受容可能な塩(類)”は、当技術において既知であり、そして化合物中に存在し、そして医薬的に受容可能な塩基又は酸から調製或いは得ることができる酸性又は塩基性基の塩を含む。
用語“医薬的に受容可能な塩(類)”は、当技術において既知であり、そして化合物中に存在し、そして医薬的に受容可能な塩基又は酸から調製或いは得ることができる酸性又は塩基性基の塩を含む。
用語“置換された”及び本明細書中の式に含有される置換は、与えられた構造中の一つ又はそれより多い水素ラジカルの、規定されたラジカルによる置換、又は規定されない場合の、化学的に可能なラジカルによる置換を指す。与えられた構造中の一つより多い位置を、一つより多い規定された基から選択される置換基で置換することができる場合、置換基は、他に規定されない限り、位置毎に同一か又は異なるかのいずれかであることができる(独立に選択される)。幾つかの場合、与えられた構造中の二つの位置を、一つの共通の置換基で置換することができる。化学的に不可能であるか又は高度に不安定である配置は、当業者が認識するように、所望又は意図されないことは理解されることである。
主題(例えば、与えられた分子の位置における置換)が、可能性のある基から選択されるように記述された記載又は特許請求の範囲において、この記述は、記述された基のいずれものサブセットを含むことを具体的に意図している。多数の可変位置又は置換基の場合、基又は可変基のサブセットのいずれもの組合せも、更に意図されている。
他に示さない限り、本明細書中で言及される置換基、ジラジカル又は他の基は、言及された主題の分子にいずれもの適した位置によって結合することができる。例えば、用語“インドール”は、1−インドール、2−インドール、3−インドール、等を含む。
ある分子の炭素含有量を記載するための慣例は、“(Ca−b)”又は“Ca−Cb”であり、この分子が“a”から“b”個迄のいずれもの数の炭素原子を含有することができることを意味する。C0アルキルは、これが接続分子である場合、単一の共有化学結合を、そしてこれが末端分子である場合、水素を意味する。同様に、“x−y”は、xからy個迄の原子を含有する分子を示すことができ、例えば、5−6ヘテロシクロアルキルは、5又は6個のいずれかの環のメンバーを有するヘテロシクロアルキルを意味する。“Cx−y”は、一つの基中の炭素の数を定義するために使用することができる。例えば、“C0−12アルキル”は、0−12個の炭素を有するアルキルを意味し、ここにおいて、C0アルキルは、連結基である場合、単一の共有化学結合を意味し、そして末端基である場合、水素を意味する。
用語“非存在”は、構造の可変基を記載するために本明細書中で使用する場合(例えば、“−R−は、非存在である”)、ジラジカルRが、他に示さない限り、原子を持たず、そして単に他の隣接する原子間の結合を表すことを意味する。
他に示さない限り(接続する“−”によるような)、化合物名の分子の接続は、最も右に記述される分子にある。即ち、置換基名は、末端分子で始まり、架橋分子につながり、そして接続分子で終わる。例えば、“ヘテロアリールチオC1−4アルキル”は、チオの硫黄を経由して、C1−4アルキルに接続されるヘテロアリールであり、このアルキルが置換基を保有する化学種に接続する。
用語“脂肪族”は、いずれもの炭化水素を意味し、そして直鎖、分枝鎖、及び環の部分を含有することができ、そして飽和又は不飽和であることができる。この用語は、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、カルボシクリル、等を含む。
用語“アルキル”は、直鎖又は分枝鎖であるいずれもの飽和の炭化水素基を意味する。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、等を含む。
用語“アルケニル”は、いずれものエチレン的に不飽和の直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−、2−、又は3−ブテニル、等を含む。
用語“アルキニル”は、いずれものアセチレン的に不飽和の直鎖又は分枝鎖の炭化水素基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−、2−、又は3−ブチニル、等を含む。
用語“アルコキシ”は、−O−アルキル、−O−アルケニル、又は−O−アルキニルを意味する。“ハロアルコキシ”は、−O−(ハロアルキル)基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、トリフルオロメトキシ、トリブロモメトキシ、等を含む。
“ハロアルキル”は、一つ又はそれより多い同一の又は異なったハロ原子で置換されたアルキル、好ましくは低級アルキルを意味する。
“ヒドロキシアルキル”は、一つ、二つ、又は三つのヒドロキシ基で置換されたアルキル、好ましくは低級アルキル;例えば、ヒドロキシメチル、1又は2−ヒドロキシエチル、1,2−、1,3−、又は2,3−ジヒドロキシプロピル、等を意味する。
“ヒドロキシアルキル”は、一つ、二つ、又は三つのヒドロキシ基で置換されたアルキル、好ましくは低級アルキル;例えば、ヒドロキシメチル、1又は2−ヒドロキシエチル、1,2−、1,3−、又は2,3−ジヒドロキシプロピル、等を意味する。
用語“アルカノイル”は、−C(O)−アルキル、−C(O)−アルケニル、又は−C(O)−アルキニルを意味する。
“アルキルチオ”は、−S−(アルキル)又は−S−(非置換のシクロアルキル)基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、等を含む。
“アルキルチオ”は、−S−(アルキル)又は−S−(非置換のシクロアルキル)基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、等を含む。
用語“環”は、異種原子(N、O、又はS(O)0−2)を伴う又は伴わない、そして飽和又は不飽和であることができるいずれもの環系を意味する。環系は、架橋していることができ、そして縮合環を含むことができる。環系のサイズは、“x−y環”のような用語法を使用して記載することができ、これは、xからy個迄の環の原子を有することができる環式環系を意味する。例えば、用語“9−10炭素環”は、飽和、不飽和又は芳香族であることができる、5,6又は6,6縮合二環式炭素環環系を意味する。これは、更に一つの5又は6員の飽和又は不飽和の炭素環基に縮合したフェニル基を意味する。このような基の非制約的例は、ナフチル、1,2,3,4テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、等を含む。
用語“炭素環”は、芳香族性に関わらず環(等)中に炭素原子のみを含有する環式環分子を意味する。3−10員の炭素環は、3から10個の環の原子を有する化学的に可能な単環式及び縮合二環式炭素環を意味する。同様に、4−6員の炭素環は、4ないし6個の環の炭素を有する単環式の炭素環式環分子を意味し、そして9−10員の炭素環は、9ないし10個の環の炭素を有する縮合二環式炭素環式環分子を意味する。
用語“シクロアルキル”は、非芳香族の3−12個の炭素の単環式、二環式又は多環式脂肪族環分子を意味する。シクロアルキルは、ビシクロアルキル、ポリシクロアルキル、架橋又はスピロアルキルであることができる。一つ又はそれより多い環は、一つ又はそれより多い二重結合を含有することができるが、いずれもの環は、完全に共有されたパイ電子系を持たない。シクロアルキル基の制約されない例は、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキサジエン、アダマンタン、シクロヘプタン、シクロヘプタトリエン、等である。
用語“不飽和炭素環”は、少なくとも一つの二重又は三重結合を含有するいずれものシクロアルキルを意味する。用語“シクロアルケニル”は、少なくとも一つの二重結合を環分子中に有するシクロアルキルを意味する。
用語“ビシクロアルキル”及び“ポリシクロアルキル”は、二つ又はそれより多い原子を共通に有する二つ又はそれより多いシクロアルキル分子からなる構造を意味する。シクロアルキル分子が、正確に二つの原子を共通に有する場合、これらは“縮合している”と言われる。例は、制約されるものではないが、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ペルヒドロナフチル、等を含む。シクロアルキル分子が二つより多い原子を共通に有する場合、これらは“架橋している”と言われる。例は、制約されるものではないが、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(“ノルボルニル”)、ビシクロ[2.2.2]オクチル、等を含む。
用語“スピロアルキル”は、正確に一つの原子を共通に有する二つのシクロアルキル分子からなる構造を意味する。例は、制約されるものではないが、スピロ[4.5]デシル、スピロ[2.3]ヘキシル、等を含む。
用語“芳香族”は、nが整数である4n+2個のパイ電子を含有する平面の環分子を意味する。
用語“アリール”は、その環系中に炭素原子のみを含有する芳香族分子を意味する。非制約的例は、フェニル、ナフチル、及びアントラセニルを含む。用語“アリール−アルキル”又は“アリールアルキル”又は“アラルキル”は、末端アリールと架橋部分を形成するいずれものアルキルを指す。
用語“アリール”は、その環系中に炭素原子のみを含有する芳香族分子を意味する。非制約的例は、フェニル、ナフチル、及びアントラセニルを含む。用語“アリール−アルキル”又は“アリールアルキル”又は“アラルキル”は、末端アリールと架橋部分を形成するいずれものアルキルを指す。
“アラルキル”は、上記で定義したとおりのアリール基で置換されたアルキル、好ましくは低級アルキル;例えば、−CH2フェニル、−(CH2)2フェニル、−(CH2)3フェニル、CH3CH(CH3)CH2フェニル、等、及びこれらの誘導体を意味する。
用語“複素環”は、少なくとも一つの異種原子(N、O、又はS(O)0−2)を含有する、ヘテロアリール、不飽和の複素環式環を含むヘテロシクロアルキルを含む環式環分子を意味する。
用語“ヘテロシクロアルキル”は、一つ又はそれより多い異種原子を有する少なくとも一つの環を含有する3ないし12個の環の原子の、非芳香族の単環、二環、又は多環の複素環式環分子を意味する。環は、更に一つ又はそれより多い二重結合を有することもできる。然しながら、環は、完全に共有されたパイ電子系を持たない。ヘテロシクロアルキル環の例は、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オキセパン、オキソカン、チエタン、チアゾリジン、オキサゾリジン、オキサゼチジン、ピラゾリジン、イソオキサゾリジン、イソチアゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、チエパン、チオカン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、アゼパン、1,4−ジアゼパン、アゾカン、[1,3]ジオキサン、オキサゾリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン等を含む。ヘテロシクロアルキル環の他の例は、硫黄を含有する環の酸化された形態を含む。従って、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、チオモルホリン−1−オキシド、チオモルホリン−1,1−ジオキシド、テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、チアゾリジン−1−オキシド、及びチアゾリジン−1,1−ジオキシドも、更にヘテロシクロアルキル環であると考えられる。用語“ヘテロシクロアルキル”は、更に縮合環系を含み、そして部分的に、又はベンゼン縮合ヘテロシクロアルキル環を形成するためのベンゼン環のような完全に不飽和である炭素環式環を含むことができる。例えば、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン等。用語“ヘテロシクロアルキル”は、更にヘテロビシクロアルキル、ヘテロポリシクロアルキル、又はヘテロスピロアルキルを含み、これらは、一つ又はそれより多い炭素原子(等)が、O、N、及びSから選択される一つ又はそれより多い異種原子によって置換されたビシクロアルキル、ポリシクロアルキル、又はスピロアルキルである。例えば、2−オキサ−スピロ[3.3]ヘプタン、2,7−ジアザ−スピロ[4.5]デカン、6−オキサ−2−チア−スピロ[3.4]オクタン、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン、7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−オキサ−ビシクロ[2.2.2]オクタン、等は、このようなヘテロシクロアルキルである。
飽和の複素環基の例は、制約されるものではないが、オキシラニル、チアラニル、アジリジニル、オキセタニル、チアタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、1,4−ジオキサニル、1,4−オキサチアニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、ピペラジニル、1,4−アザチアニル、オキセパニル、チエパニル、アゼパニル、1,4−ジオキセパニル、1,4−オキサチエパニル、1,4−オキサアゼパニル、1,4−ジチエパニル、1,4−チエアゼパニル、1,4−ジアゼパニルを含む。
非アリールの複素環基は、飽和及び不飽和の系を含み、そしてその環系に4個のみの原子を有する基を含むことができる。複素環基は、ベンゼン縮合環系、及び一つ又はそれより多いオキソ分子で置換された環系を含む。環の硫黄の記述は、可能な場合、スルフィド、スルホキシド又はスルホンを含むと理解される。複素環基は、更に部分的に不飽和の又は完全に飽和の4−10員の環系、例えば、非芳香族環に縮合した芳香族の6員のアリール又はヘテロアリール環を含む、大きさ4ないし8員の単環、及び二環式環の系を含む。更に含まれるものは、5−6員のヘテロアリールを含み、そしてアゼチジニル及びピペリジニルのような基を含む、4−6員の環系(“4−6員の複素環”)である。複素環は、それが可能である場合、異種原子接続であることができる。例えば、ピロールから誘導される基は、ピロール−1−イル(N−接続)又はピロール−3−イル(C−接続)であることができる。他の複素環は、イミダゾ(4,5−b)ピリジン−3−イル及びベンゾイミダゾール−1−イルを含む。
複素環基の例は、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル、キノリジニル、等を含む。
用語“不飽和複素環”は、少なくとも一つの不飽和結合を含有するヘテロシクロアルキルを意味する。用語“ヘテロビシクロアルキル”は、少なくとも一つの炭素原子が、異種原子で置換されたビシクロアルキル構造を意味する。用語“ヘテロスピロアルキル”は、少なくとも一つの炭素原子が、異種原子で置換されたスピロアルキル構造を意味する。
部分的に不飽和の複素脂肪族環基の例は、制約されるものではないが:3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、5,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、2H−ピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、及び1,2,5,6−テトラヒドロピリジニルを含む。
用語“ヘテロアリール”又は“ヘタリール”は、5−12個の原子を含有する単環、二環、又は多環式芳香族複素環分子を意味する。このようなヘテロアリール環の例は、制約されるものではないが、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、及びトリアジニルを含む。用語“ヘテロアリール”は、更に部分的に、又はベンゼン縮合ヘテロアリールを形成するためのベンゼン環のような完全に不飽和である縮合炭素環式環系を伴うヘテロアリール環を含む。例えば、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、等。更に、用語“ヘテロアリール”は、所望により一つの窒素原子を環の接続部に保有する縮合5−6、5−5、6−6環系を含む。このようなヘタリール環の例は、制約されるものではないが、ピロロピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン、ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジニル、等を含む。ヘテロアリール基は、適用可能な場合、その炭素原子又は異種原子(類)を経由して他の基に接続することができる。例えば、ピロールは、窒素原子において、又は炭素原子のいずれかにおいて接続することができる。
ヘテロアリールは、例えば、ピラジニル及びピリジニルのような5及び6員の単環、並びにキノリニルのような9及び10員の縮合二環式環分子を含む。ヘテロアリールの他の例は、キノリン−4−イル、7−メトキシ−キノリン−4−イル、ピリジン−4−イル、ピリジン−3−イル、及びピリジン−2−イルを含む。ヘテロアリールの他の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、テトラゾリル、フラニル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、フロピリジニル、等を含む。5−6員のヘテロアリールの例は、チオフェニル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,2,4オキサジアゾリル、1,2,5−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、等を含む。
“ヘテロアラルキル”基は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル、好ましくは低級アルキル;例えば、−CH2ピリジニル、−(CH2)2ピリミジニル、−(CH2)3イミダゾリル、等、及びこれらの誘導体を意味する。
医薬的に受容可能なヘテロアリールは、本発明の化合物に接続され、医薬組成物に処方され、そしてその後それを必要とする患者に投与されるために十分に安定であるものである。
単環式ヘテロアリール基の例は、制約されるものではないが:ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1−オキサ−2,3−ジアゾリル、1−オキサ−2,4−ジアゾリル、1−オキサ−2,5−ジアゾリル、1−オキサ−3,4−ジアゾリル、1−チア−2,3−ジアゾリル、1−チア−2,4−ジアゾリル、1−チア−2,5−ジアゾリル、1−チア−3,4−ジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルを含む。
縮合環ヘテロアリール基の例は、制約されるものではないが:ベンゾフラニル(benzoduranyl)、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[4,5−c]ピリジニル、ピラゾロ[4,3−d]ピリジニル、ピラゾロ[4,3−c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、インドリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、アザキナゾリン、キノキサリニル、フタラジニル、1,6−ナフチリジニル、1,7−ナフチリジニル、1,8−ナフチリジニル、1,5−ナフチリジニル、2,6−ナフチリジニル、2,7−ナフチリジニル、ピリド[3,2−d]ピリミジニル、ピリド[4,3−d]ピリミジニル、ピリド[3,4−d]ピリミジニル、ピリド[2,3−d]ピリミジニル、ピリド[2,3−b]ピラジニル、ピリド[3,4−d]ピラジニル、ピリミド[5,4−d]ピリミジニル、ピリミド[2,3−b]ピラジニル、ピリミド[4,5−d]ピリミジニルを含む。
“アルキルチオ”は、本明細書中で定義されるとおりの−S−アリール又は−S−ヘテロアリール基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、フェニルチオ、ピリジニルチオ、フラニルチオ、チエニルチオ、ピリミジニルチオ、等及びこれらの誘導体を含む。
用語“9−10員の複素環”は、飽和、不飽和又は芳香族であることができる縮合5、6又は6、6二環式複素環式環分子を意味する。用語“9−10員の縮合二環式複素環”は、更に一つの5又は6員の複素環基に縮合したフェニルをも意味する。例は、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−イル、ジヒドロフタラジニル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジル、1,3ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2H−クロマニル、イソクロマニル、5−オキソ−2,3ジヒドロ−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリミジル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,4,5,6テトラヒドロピリダジル、1,2,3,4,7,8ヘキサヒドロプテリジニル、2−チオキソ−2,3,6,9−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イル、3,7−ジヒドロ−1H−プリン−8−イル、3,4−ジヒドロピリミジン−1−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2H−クロメニル、クロマニル、3,4−ジヒドロフタラジニル、2,3−ジヒドロ(ihydro)−1H−インドリル、1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル、2,4,7−トリオキソ−1,2,3,4,7,8−ヘキサヒドロプテリジン−イル、チエノ[3,2−d]ピリミジニル、4−オキソ−4,7−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−イル、1,3−ジメチル−6−オキソ−2−チオキソ−2,3,6,9−テトラヒドロ−1H−プリニル、1,2−ジヒドロイソキノリニル、2−オキソ−1,3−ベンゾオキサゾリル、2,3−ジヒドロ−5H−1,3−チアゾロ−[3,2−a]ピリミジニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリニル、4−オキソクロマニル、1,3−ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、フリルピリジル、チオフェニルピリミジル、チオフェニルピリジル、ピロリルピリジル、オキサゾリルピリジル、チアゾリルピリジル、3,4−ジヒドロピリミジン−1−イル、イミダゾリルピリジル、キノリニル(quinoliyl)、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ピラゾリル[3,4]ピリジン、1,2−ジヒドロイソキノリニル、シンノリニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン4−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[b]−チオフェニル−2−イル、1,8−ナフチリジニル、1,5−ナフチリジニル、1,6−ナフチリジニル、1,7−ナフチリジニル、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン、4,8−ジヒドロキシ−キノリニル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリニル、4−フェニル−[1,2,3]チアジアゾリル、等を含む。
“アリールオキシ”は、本明細書中で定義されるとおりの−O−アリール又は−O−ヘテロアリール基を意味する。代表的な例は、制約されるものではないが、フェノキシ、ピリジニルオキシ、フラニルオキシ、チエニルオキシ、ピリミジニルオキシ、ピラジニルオキシ、等、及びこれらの誘導体を含む。
“オキソ”は、オキソが接続している原子からの第二の結合を必要とすることを当業者は理解するものである。従って、オキソが、アリール又はヘテロアリール環上で置換することができないことは理解されることである。
用語“ハロ”は、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
“アシル”は、−C(O)R基を意味し、ここで、Rは、水素又は所望により置換された低級アルキル、トリハロメチル、非置換のシクロアルキル、アリールの非制約的基から選択することができる。“チオアシル”又は“チオカルボニル”は、Rが先に定義したとおりである−C(S)R”基を意味する。
“アシル”は、−C(O)R基を意味し、ここで、Rは、水素又は所望により置換された低級アルキル、トリハロメチル、非置換のシクロアルキル、アリールの非制約的基から選択することができる。“チオアシル”又は“チオカルボニル”は、Rが先に定義したとおりである−C(S)R”基を意味する。
用語“保護基”は、官能基に接続し、そして後の段階で、インタクトな官能基を明らかにするために除去される適した化学基を意味する。各種の官能基のために適した保護基の例は、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2d Ed.,John Wiley and Sons(1991 and later editions); L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);及びL.Paquette,ed.Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)中に記載されている。用語“ヒドロキシ保護基”は、本明細書中で使用する場合、他に示さない限り、Ac、CBZ、及びGreene中で言及されている基を含む当業者にとって身近な各種のヒドロキシ保護基を含む。
本明細書中で使用する場合、用語“医薬的に受容可能な塩”は、親化合物の生物学的有効性及び特質を保持し、そして克服できない安全上又は毒性の問題を提示しない塩を意味する。
用語“医薬組成物”は、患者への有効な投与のために適した、いずれもの形態の活性化合物、例えば、化合物及び少なくとも一つの医薬的に受容可能な担体の混合物を意味する。
本明細書中で使用する場合、用語“生理学的/医薬的に受容可能な担体”は、器官に有意な刺激作用を起こさず、そして投与された化合物の生物学的活性及び特質を抑制しない担体又は希釈剤を意味する。
“医薬的に受容可能な賦形剤”は、化合物の投与を更に容易にするために医薬組成物に加えられる不活性物質を意味する。賦形剤の例は、制約されるものではないが、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、各種の糖及び各種のデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油及びポリエチレングリコールを含む。
用語“治療する”、“治療”、及び“治療すること”は、このような用語が適用される疾患又は症状の進行を、或いはこのような疾患又は症状の一つ若しくはそれより多い徴候を逆転、緩和、阻害し、或いはそれを部分的に又は完全に予防することを意味する。“予防すること”は、感染が起こる前に治療することを意味する。
“治療的に有効な量”は、治療される疾患の一つ又はそれより多い徴候をある程度軽減し、或いは症状の進行の阻害を、又はその少なくとも部分的な逆転をもたらすものである投与される化合物の量を意味する。
以下の略語が使用される:
Claims (24)
- 以下の式Iの化合物又は医薬的に受容可能なその塩:
Xは、H、C1−3脂肪族又は−OC1−3脂肪族から選択され、そのいずれかは、一つ又はそれより多いハロゲンで所望により置換されていてもよく;
Y1及びY2は、一つより多くないY1及びY2がNであることを除き、独立にN又はCHであり;
Y3は、NH又はCHであり;そしてY3がNHである場合、Y1、Y2の少なくとも一つ、及びY4はNであり、そしてY5はCであり;
Y4は、N又はCHであり;
Y5は、一つより多くないY4及びY5がNであることを除き、N又はCであり;
R1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、脂肪族、環、−O−脂肪族、−O−環、スルフィド、スルホン、スルホキシド、アミノ、アミド、カルボキシル、アシル、ウレイド、−S−環からそれぞれ独立に選択される所望による置換基であり、その何れもは、ハロゲン又はニトリルで所望により置換されていてもよく;
R2は、H又は所望による置換基である。 - R1a、R1b、R1c、R1d、R1eが、それぞれ独立に、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、−OC0−6アルキル、−S(O)mC1−6アルキル、−SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)C(=O)C0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)OC0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(=O)C0−6アルキル、−C(=O)OC0−6アルキル、−C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−ヘテロシクリル、−N(C0-6アルキル)−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、又は−O−ヘテロアリールから選択され;ここにおいて、ヘテロシクリルは、オキソ、C1−6アルキル、C(=O)OC1−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、SO2N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、又はSO2C1−6アルキルで所望により置換されていてもよく;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、H、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)−、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
G1及びG2は、それぞれ独立に、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、オキソ、R6、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
Q1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のQ2置換基で所望により置換されていてもよく;
Q2は、ハロ、−CN、−OH、−NH2、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、−CO2H、−S(O)mH、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルから選択され、これらの何れもは、一つ又はそれより多い独立のハロ、−CN、−OH、−NH2、或いは部分的に又は完全にハロゲン化されていることができるC1−10アルキル、或いはそのアルキルが部分的に又は完全にハロゲン化されていることができる−O−C1−10アルキルで所望により置換されていてもよく;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、H、C1−12アルキル又はC3−12シクロアルキルから独立に選択され、それぞれは、ハロ、−OCF3によって、或いは−OC0−3アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、又はヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルによって所望により置換されていてもよく;
−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
−CR8R9又は−CR13R14は、それぞれ独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−7であり;そして
m=0−2である;
請求項1に記載の化合物又は塩。 - Y1、Y2、Y3、及びY4がCHであり;そしてY5がNであるか;又は
Y1及びY2はCHであり;Y3はNHであり;Y4はNであり;そしてY5はCである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物又は塩。 - Y1がNであり;Y2及びY4がCHであり;Y3はNHであり;そしてY5はCである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- Xが−OH、C1−3アルキル、又はC1−3アルコキシから選択される、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- R1a及びR1eが、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b、R1c、及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC0−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;ここにおいて、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよく;
R2は、ハロ、−CN、−CF3、−NO2、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、又はヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、これらの何れもは、1−3個の独立のG1置換基で所望により置換されていてもよく;
或いはR2は、以下の式:
R3は、H、C1−12アルキル、R4O−C2−12アルキル−、R4R5N−C2−12アルキル−、R4S(O)m−C2−12アルキル−、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、アリールC3−12ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールC3−12ヘテロシクロアルキル、−C(O)Ra、R4O−C0−12アルキルC(O)-、R4R5N−C0−12アルキルC(O)−、R4S(O)mC0−12アルキルC(O)−、−CO2R4、−C(O)NR4R5、−S(O)mR4、−SO2NR4R5又は−C(S)OR4から選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のG2置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG1は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、R6、オキソ、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのG2は、ハロ、−CN、−CF3、−OCF3、−NO2、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、-OR6、−S(O)mR6、−NR6R7、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7から独立に選択され、これらの何れもは、1−2個の独立のQ1置換基で所望により置換されていてもよく;
それぞれのQ1は、ハロ、−CN、−NO2、オキソ、−CF3、−OCF3、C1−12アルキル、C3−7シクロアルキル、−C(O)-C(O)NR11R12、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)Rc、−NR11C(O)Rc、−NR11S(O)2R12、−(CR13R14)nC(O)Rc、−(CR13R14)nC(O)OR11、−(CR13R14)nC(O)NR11R12、−(CR13R14)nS(O)2NR11R12、−(CR13R14)nNR11R12、−(CR13R14)nOR11、−(CR13R14)nS(O)mR11、−NR15C(O)NR11R12、−NR15S(O)2NR11R12又は−NR15S(O)NR11R12から選択され;
それぞれのR4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、Ra、Rb、及びRcは、独立にC0−12アルキル又はC3−7シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;
それぞれの−NR4R5、−NR6R7及び−NR11R12は、独立に直鎖構造であるか;或いはR4及びR5、又はR6及びR7、又はR11及びR12は、それぞれ、これらが接続している窒素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
それぞれの−CR8R9又は−CR13R14は、独立に直鎖構造であるか;或いはR8及びR9、又はR13及びR14は、それぞれ、これらが接続している炭素原子と一緒に選択されて、3−12員の飽和又は不飽和の環を形成することができ、ここにおいて、前記環は、O、N、又はS(O)mから選択される一つ又はそれより多い異種原子を所望により含んでいてもよく;
n=0−4であり;そして
m=0−2である、請求項1、3、又は4のいずれか1項に記載の化合物又は塩。 - 以下の式:
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
(i)R2は、フェニル又はピリジニルであり、それぞれは、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換され、ここにおいて、G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルで所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか、或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;ここにおいて、それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキルであるか;又はNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;
或いは(ii)R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって所望により置換されていてもよいピラゾロであり、ここにおいて、G1は、ハロ、−R6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;或いはG1は、ハロ、OH、−OR6、オキソ、-S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6;或いはそのアルキルが、ハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよいC3−6シクロアルキルであるか;或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そしてここにおいて、それぞれのmは、独立に0−2であり;それぞれのnは、独立に0−2である]
を有する、請求項1、3、又は4のいずれか1項に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
G1は、ハロ、−R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6、或いはそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい3−6シクロアルキルであるか;
或いはG1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)-C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、又は−NR10S(O)NR6R7によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し; R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
それぞれのmは、独立に0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、ハロ、R6、オキソ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、又は−C(O)−C(O)OR6によって所望により置換されていてもよい4−6ヘテロシクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、それぞれは、ハロ、−OCF3、又は−OC0−3アルキルによって独立に所望により置換されていてもよく;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、オキソ、ハロ、−S(O)mR6、−SO2NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、或いはそのアルキルがハロ又は−OC0−5アルキルによって置換されていることができる−C1−3アルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換された3−6シクロアルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;そして
mは、0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
それぞれのR1b及びR1dは、独立にH、F、又は−OCH3であり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、F又は−OCH3であり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−5アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R2は、一つ又はそれより多いR18又はG1によって置換されたピラゾールであり;
R1aはClであり;
R1eは、Cl、−OCH3、又は−OCHF2であり;
R1bは、Fであり;
R1dは、Hであり;
G1は、−OH、−OR6、−R6、オキソ、ハロ、−NR6R7、−C(O)Rb、−C(O)NR6R7、−C(O)−C(O)NR6R7、−C(O)OR6、−C(O)−C(O)OR6、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、−NR10S(O)2NR6R7、−NR10S(O)NR6R7、又はC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルから独立に選択される0−2個の置換基によって置換されているC1−6アルキルであり;
ここにおいて、それぞれのR6、R7、R8、R9、R10、及びRbは、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義し;R18は、−R6、ハロ、−OC(O)Rb、−NR6C(O)Rb、−NR6S(O)2R7、−(CR8R9)nC(O)Rb、−(CR8R9)nC(O)OR6、−(CR8R9)nC(O)NR6R7、−(CR8R9)nS(O)2NR6R7、−(CR8R9)nNR6R7、−(CR8R9)nOR6、−(CR8R9)nS(O)mR6、−NR10C(O)NR6R7、又は−NR10S(O)2NR6R7であり;
mは、0−2であり;そしてそれぞれのnは、独立に0−2である、請求項7に記載の化合物又は塩。 - Xが、メチルであり;
R1a及びR1eは、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R1b及びR1dは、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF3、−OCF3、−OCHF2、又は−OC1−6アルキルからそれぞれ独立に選択され;
R2は、それぞれG1によって置換されたフェニル又はピリジニルであり;
G1は、ハロゲン、−OH、−OCH3、又はC1−3アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルであるか;
或いはG1は、−C(O)NR6R7であり;そして
それぞれのR6及びR7は、独立にC0−3アルキル又はC3−6シクロアルキルであり;或いはNR6R7は、C1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい4−7ヘテロシクロアルキルを定義する、請求項7に記載の化合物又は塩。 - 式IのY4又はY5がNである場合、その(S)−1−(フェニル)エチル鏡像異性体を実質的に含まず、そしてY4又はY5がNでない場合、その(R)−1−(フェニル)エチル鏡像異性体を実質的に含まない物質として存在する、請求項1−14のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- 細胞アッセイにおいて、約100nM又はそれより小さいIC50でMETの阻害を示す、請求項1−15のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- 細胞アッセイにおいてで、約500nM又はそれより小さいIC50でRonの阻害を示す、請求項1−16のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- KDRを超えてMETに対して約10倍又はそれより大きく選択的である、請求項1−17のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- オーロラキナーゼBを超えてMETに対して約10倍又はそれより大きく選択的である、請求項1−18のいずれか1項に記載の化合物又は塩。
- 本明細書中の実施例1−16のいずれか一つから選択される、請求項1に記載の化合物又は塩。
- 請求項1−20のいずれか1項に記載の化合物又は塩を含んでなり、一つ又はそれより多い医薬的担体を含んで、又は含まずに処方される医薬組成物。
- 少なくとも部分的にMET及び/又はRONによって仲介されるか、或いはそのRON及び/又はMETの阻害が有効である癌を治療するための、医薬の製造における、治療的に有効な量の請求項1−20のいずれか1項に記載の化合物又は塩の使用。
- 膀胱癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、乳癌、又は膵臓癌、卵巣癌、胃癌、頭頸部癌、前立腺癌、肝細胞癌、腎臓癌、神経膠腫、又は肉腫から選択される癌を治療するための医薬の製造における、治療的に有効な量の請求項1−20のいずれか1項に記載の化合物又は塩の使用。
- 前記化合物が、二重のRON及びMET阻害剤である、請求項22又は23のいずれか1項に記載の使用。
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