JP2013526357A - 遠隔制御される食品加工器 - Google Patents

Abstract

ミルクやミルク含有物質のような栄養物の状態を調整する為の装置（３０）は、
そのような栄養物を保持する為の構造体（３２）を有し、電気装置（３５）を有する食品調整モジュール（３１）であって、上記電気装置（３５）は、そのような栄養物に調整効果を与える為のコンディショナ（３６）、上記コンディショナを制御する為の制御ユニット（３７）を備える、上記食品調整モジュール（３１）と、上記コンディショナ制御ユニットとデータ通信するユーザーインターフェース装置（４０）であって、使用者データを上記ユーザーインターフェース装置から上記制御ユニットに送信し、それに応じて上記コンディショナを制御する、上記ユーザーインターフェースと、を備える。上記ユーザーインターフェース装置（４０）は、上記食品調整モジュール（３１）の外部にあり、上記食品調整モジュール（３１）に切断可能に接続される。
【選択図】 図１

Description

発明の分野

本発明の分野は、電気食品加工器に関し、特に、ミルクの泡立て及び／又は加熱のような液体食品の状態を調整する為の加工器であって、電源に接続され、例えば、飲料調製機に組み込まれる加工器に関する。

本発明の説明のため、「飲料」は、ティー、ホットチョコレート、コールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフード等のような、人が飲み食いできる如何なる液体物質をも含むことを意味する。「カプセル」は、材料の封入パッケージ内部の事前に小分けされた飲料原料、特に、原料を含む堅いカートリッジ又は柔らかいポッドを含む、如何なる形状及び構造の、気密パッケージ（例えば、プラスチック、アルミニウム、リサイクル可能な及び／又は生物分解可能なパッケージ）を含むことを意味する。

少なくとも一部が泡立て又は熱いミルクにより作られる特別飲料は、ますます、普及している。最も良く知られた、この種の飲料は、カプチーノ型のコーヒーである。それは、非常に低密度のために液体の最上面に浮かんでいる泡立てられたミルクの層によりトッピングされたコーヒーから成る液体部分を含む。一般的に、１杯を調整するには時間がかかり、操作、作業、洗浄を必要とする。

ミルクベースの泡立ちを調整する最も慣習的な方法は、所望量のミルクを容器内に注ぎ、容器内にコーヒー機からの蒸気排出口パイプを浸漬させ、それを上下にかき混ぜ、泡立ちを形成するのに必要な空気を導入することである。

また、玉子、アイス、ジュース等のような多少の粘性がある食製品からの泡立ちを破る為に通常は家庭用途が意図されている機械的攪拌機器がある。これらの機器に伴う問題点には、幾つか本質的なものがあり、これは、飲料を作る為のミルクベースの液体から泡立ちを製造するのに適していないということである。一つの不利益は、例えば、これらの機器が冷たい状態でペースト又は液体を混ぜ、それらの潜在的な用途を相当に限定することから生じる。さらに、ミルクは、冷たいか室温の場合には、都合良く泡立たない。

他の不利益は、これらの機器が、ミルクのような微生物学的に敏感な液体を泡立たせることに適していないことから生じる。固体の食品残留物を除去する為に上記機器のタンクの規則的な洗浄に直面しなくてはならない。さらに、ミルクの加熱は、調理され焼けたタンパク質が表面に堆積または付着する量を増加させる傾向がある。既存の機器は、大抵の部分で、この固体の残留物の硬皮を減少させるのに都合良く適しているものではなく、洗浄を面倒にする。

また、これらの機器は、攪拌及び駆動機構を有し、駆動機構は、固定され、タンクに貫入され、これが、以下のような幾つかの不利益を呈する：除去／再装備の時間は、重要であり、それらの機器は、より早く汚れる傾向にあり、複数の構成要素の結果として追加コストを必然的に伴い、攪拌手段は洗浄が難しい。

これらの機器に伴う他の不利益は、これらの機器における泡立てが、攪拌手段の装備に関連した理由で最適ではないことから生じる。幾つかの機器は、タンクの中央に一つの攪拌手段が配置されている。そのような装備は、ミルクベースの液体量を濃厚な泡立ちへと急速に変換するのに効率的ではない。

他の機器は、幾つかの攪拌器を有する。これらの装備は、一般的に、攪拌器の回転を調節するのに必要な歯車手段を備えた機械であり、これが、システムを邪魔なものにするので、衛生的に劣り、部品数を増加させ、洗浄を骨の折れる作業にする。

米国特許第６，３１８，２４７号は、例えば、ホットチョコレートのような攪拌を伴う食品又は熱い飲料調製用機器に関する。その機器は、磁気効果型の攪拌器を駆動する為のシステムを備える。しかしながら、それは、幾つかの不利益を有する。第１に、攪拌器により作り出される遠心力効果のため、そのような機器では、液体または泡立ちは、タンクの中心軸に関して同軸状に攪拌され、これが、液体または泡立ちの幾つかの層（特に、周辺の層）が他の層（特に、まん中に近い層）と広範囲に攪拌されない循環を引き起こす。したがって、そのような循環は、十分な品質の泡立ちを製造、或いは、この泡立ちを製造する為に必要な時間を減少させるのに適していない。さらに、機器の構造体は、ミルクベースの液体を扱うのに衛生的ではなく、そのような構造で洗浄するのは容易ではない。多かれ少なかれ同様の不利益を有する他の食製品を攪拌する為の装置が、ＷＯ２００４／０４３２１３又はＤＥ１９６２４６４８に記載されている。

磁気結合型の攪拌システムは、ＵＳ２，９３２，４９３、ＤＥ１１３１３７２，ＵＳ４，５３７，３３２，ＵＳ６，７１２，４９７の文書に記載されている。これらの従来技術のシステムは、いずれも、高品質な泡立ちを短時間で衛生的に製造するのに適した解決策を与えていない。

実用新案ＤＥ８９１５０９４は、ミルクベースの飲料を注出する為の冷凍ポットに関する。このポットは、磁気ロータ形式の強制対流手段と冷凍手段を備える。そのような装置は、液体を泡立ちへ変えるのに適していないが、保存の為に冷凍温度で一様に液体を単純に保つ。

ＵＳ特許第３，３５６，３４９号は、加熱されたタンクと、そのタンクの中央に置かれたハブを駆動する為にタンクの下に配置された磁気駆動手段とを有する攪拌装置を開示する。ハブは、攪拌要素に結合され、攪拌要素は、ハブに対してオフセットされており、その要素を揺動運動させる。駆動手段の回転軸に関する攪拌手段のオフセット配置によって生じる高い慣性モーメントのため、そのような攪拌の仕組みが磁気結合損失を生み出す場合がある。この問題は、速度が高まるにつれて拡大する。したがって、そのような攪拌装置は、低速で一定の液体または他の物質を攪拌するように動くが、十分に高い速度で液体を泡立ちに変えるのに適していないことがわかる。ちなみに、その文書は、この装置を使用して液体を泡立ちに変えることについては言及していない。

ミルクベースの液体またはミルクから泡立ちを調整する為の改善機器は、ＷＯ２００６／０５０９００及びＷＯ２００８／１４２１５４で提案されてきた。その装置は：泡立てられるべき液体を受ける為の内部タンクであって、内部に回転可能な攪拌器が配置されている、内部タンクと；そのタンクを保持する外部スタンドと；内部タンクと外部スタンドとの間に置かれた空洞にある駆動及び制御手段であって、スタンドの外部表面に置かれた電気コネクタ及びスイッチと通信する、駆動及び制御手段と；泡立て中、ミルクの循環を最適化する外乱手段とを有する。

より最近では、ＷＯ２００９／０７４５５５に記載されているように、この種のミルク調整タンクを備えたコーヒー機を設けることが提案されている。

概して、一定の飲料調製機は、抽出あるいは溶解されるべき原料を含むカプセルを使用する；他の機械において、原料は機械の中で保存及び自動的に投与され、さもないと、飲料の調整時間に追加される。大抵のコーヒー機は、ハウジング内部に充填手段を保有し：充填手段は、液体（通常は水）用ポンプを含み、これが、水源から液体をポンプ送りするが、水は冷たいか、加熱抵抗、サーモブロック等のような加熱手段を通して実際には加熱されている。ＥＰ１８６４５９８は、自律性があり、ドッキングステーションに装着可能な、そのようなコーヒー機を開示する。その飲料機は、ドッキングステーションに接続されている場合、或いは、そこから切断されている場合に、操作可能であるようにアレンジされる。ＥＰ１８７８３６８は、回転できるように支持ベースに装着されたハウジング内に機能ブロックを有する飲料機を開示する。支持ベースは、そのような回転を可能にする飲料機の為に電力用コネクタを有する。機能ブロックは、支持ベースから取り外しできるように設計可能である。支持ベースは、上部にミルク−泡立て装置を装着する為に電力用コネクタを備えた拡張部を有してもよい。ＦＲ２５４４１８５は、湯、蒸気調製モジュール及び複数の異なるコーヒー調製モジュールが機械的かつ電気的に横に接続可能な既存のエスプレッソ機を開示する。本発明は、幾つかのエスプレッソの調製を同時に可能にする為に、簡易食堂内の通常用途に必要とされるように、十分な数の並列コーヒー排出口を備えたシステムを提供することを目的とする。

本発明の好ましい目的は、加熱器及び／又は攪拌器のような電気食品加工装備と遠隔制御用インターフェースとを有する電気食品加工器を提供することにある。

本発明の更なる好ましい目的は、電気食品加工装備を含み、上記食品加工装備を制御する為のユーザーインターフェースを含む電力ベースに取り外し可能に装着される食品加工器を提供することである。

本発明の他の好ましい目的は、食品加工器と飲料調製モジュールの分離可能なアセンブリを提供することであり、ここで、食品加工器用ユーザーインターフェースと飲料モジュール用ユーザーインターフェースは、食品加工器又は飲料モジュールの一方に置かれる。

そのため、本発明は、ミルクやミルク含有物質のような栄養物の状態を調整する為の装置に関する。この装置は：

−そのような栄養物を保持する為の構造体を有し、電気装置を有する、食品調整モジュールであって、電気装置が、そのような栄養物に調整効果を与える為のコンディショナ、そのコンディショナを制御する為のコンディショナ制御ユニットを備える、食品調整モジュールと、

−コンディショナ制御ユニットとデータ通信されるユーザーインターフェース装置であって、使用者データをユーザーインターフェース装置から制御ユニットに送信し、それに応じてコンディショナを制御する、ユーザーインターフェース装置と、を備える。

通常、この装置は、ミルク、ミルク状物質、他の飲める液体を加熱及び／又は泡立てる為に使用される種類のものであり、その一例がＷＯ２００６／０５０９００及びＷＯ２００８／１４２１５４に開示されている。

たとえば、食品保持構造体は、液体及び／又はエマルジョン形式で栄養物を含む為のタンクを形成する。電気装置は、コンディショナとして、そのようなタンク内の液体を移動させる為に、モータ駆動型攪拌器や泡立て器のような電気機械的インペラ装備を含んでもよい。さらに、コンディショナは、電気加熱及び／又は冷却装備を含み、栄養物を加熱及び／又は冷却させてもよい。オプションで、前記栄養物に調整効果を与える為のコンディショナの少なくとも一部は、タンクの外側に置かれる。

さらに、そのコンディショナを制御する為に、電気装置が、制御器に接続されたコントローラ、オプションでセンサ（例えば、液体栄養物のレベル及び／又は温度センサ、コンディショナの動作センサ）に接続されたコントローラを備えてもよい。

通常、電気的に電力が供給される部品、例えば、コントローラ及びセンサ、抵抗性加熱器及び／又は抵抗性冷却器及び／又はインペラ装備を形成するインペラを駆動する為の電気アクチュエータは、タンクの外側に置かれ、通常、タンクに隣接した空洞内に置かれる。そのようなモータは、タンク内部に置かれるインペラ（例えば、攪拌器又は泡立て器）を機械的及び／又は磁気的に駆動するように配置されてもよい。

便宜のため、電気的に電力が供給される部品を含む空洞は、タンクに固定されたチャンバ内に置かれ、不透水的にされているので、食品調整モジュールは、流水下及び／又は皿洗い機内で洗うことができる。通路は、電流導体を経て、電気的に電力が供給される部品を含む空洞の中へと電力供給の為に設けられてもよい。そのような電流導体は、空洞内への水及び水分の溶浸を防止する為に、容易に封鎖可能である。たとえば、電流導体は、例えばＳＴＲＩＸ（登録商標）型の、プラグ及びソケット装備である。

タンクは、外部スタンド内で保持されてもよい。例えば、一般的にタンクを保持し、通常、それと共に概略共通のマウスを有する容器形式のタンク及びスタンドは、スタンドとタンクとの間の内部空洞を制限し、電気装置の電気部品を収容してもよい。そのような空洞は、例えば、ＷＯ２００８／１４２１５４に開示されているように、皿洗い機内及び／又は流水下で食品調整モジュールの洗浄を可能にする為に、不透水的にされるのが好ましい。

コントローラは、プログラムまたは別な方法で、使用者の要求があれば、栄養物における一つ以上の調整加工を実行するように構成されてもよい。コントローラは、コントローラにより実行可能な異なるプログラムを保存する為に、特に、メモリ装置に関連付けられてもよい。

通常、コントローラは、そのような調整加工（例えば、タンク内に含まれるミルクの加熱及び／又は泡立て）に対応する使用者の要求を入力する為に、ユーザーインターフェースとデータ通信される。ユーザーインターフェースは、特に、一つ以上のユーザーセレクタ（例えば、プッシュボタン及び／又は変換ボタン、タッチスクリーン、タッチパッドなど）を含む。

本発明によると、ユーザーインターフェース装置は、食品調整モジュールに対して外部にあり、切断できるように、食品調整モジュールに接続される。

このため、前述したＷＯ２００６／０５０９００及びＷＯ２００８／１４２，１５４に開示されたように、当該分野において従来技術の装置に対抗して、使用者にモジュールの調整装備と相互作用させる為のユーザーインターフェース装置（例えば、外見上のボタン又はスイッチ又はセレクタ及び同様の構成要素）は、これら（例えば、前述したタンク及び密閉チャンバ又はタンクに固定された空洞に含まれるコントローラを備えた食品コンディショナ等）から分離されているので、食品調整モジュールは、外見上のユーザーインターフェースを晒すことなく、手入れ可能であり（例えば、洗浄可能であり）、そのモジュールは、モジュールの外部壁内に装着された外見上のユーザーインターフェース付近に起こりうる液体領域及び／又は水分溶浸領域を持たないか、そのような領域は少ない。

ユーザーインターフェース装置は、普通、食品調整モジュールに一体化されていないことになる。ユーザーインターフェース装置は、その上部に食品調整モジュールを取り外しできるように受ける為にベースステーションに備えられてもよい。たとえば、ベースステーションは、上部にモジュールを機械的に装着する為の装備、例えば、プラグ−ソケット型の装備又はクリッピング装備、特に、ＳＴＲＩＸ型装備を有する。

通常、ベースステーションは、幹線路のようなＡＣ電源に接続可能であり、ベースステーション及び食品調整モジュールは、切断できるように接続可能な電力コネクタ、例えば、コネクタ装備のＳＴＲＩＸコネクタ型のようなプラグ−ソケットコネクタを備え、電力をベースステーションからモジュールの電気装置、特に、コンディショナ及びコンディショナ制御ユニットに通す。

好ましい実施形態において、ユーザーインターフェース装置は、これらの電力コネクタを経てコンディショナ制御ユニットとデータ通信される。このため、同一のコネクタは、ベースステーションからモジュールの電気装置まで（ベースステーションからの電気構成要素に電力を供給する為に）電力と（ベースステーションからモジュールを制御する為に）データを通す為に使用される。これが、コネクタの数と、モジュール、特に、モジュールに一体化される外部のユーザーインターフェース付近への可能な液体領域又は水分溶浸領域と、製造コストとを減らす。

ベースステーション及び食品調整モジュールは、それぞれ、ベース変調装置及びモジュール変調装置を備えてもよく、変調装置は、ユーザーインターフェース装置により生成され、電力コネクタを経て通されるデータ及び電力を結合及び分離する為に配置される。簡単な形式において、電力コネクタを経てデータ信号を通信する為の変調装置は、ベースステーションからモジュールまで通される電力を（僅かに）例えば、短く遮断する形式で変更する為の電力スイッチ、電力の、そのような変更を検出する為の電力センサ、例えば、電流スイッチ及び電流センサを含んでもよい。このため、ベースステーション及びモジュール間で電力と同一のチャネルを使用する経済的に信頼できるデータ通信システムが実施可能である。

変形例において、当該装置は、ユーザーインターフェース装置とコンディショナ制御ユニットをデータ通信させる為に、切断できるように接続可能な電気データコネクタを備えてもよい。このため、当該装置は、電力供給ラインと、分離した電気データ供給ラインとを含んでもよい。ユーザーインターフェース装置は、例えば、高周波又は光通信装備を経て、コンディショナ制御ユニットと無線データ通信が可能である。

通常、通信データのために、ユーザーインターフェース装置は、マスターを形成するインターフェース制御ユニット、スレーブを形成するコンディショナ制御ユニットを備え、或いは、スレーブを形成するインターフェース制御ユニット、マスターを形成するコンディショナ制御ユニットを備える。

本発明の他の態様は、前述したような装置と、飲料製造モジュールとを備える飲料調製機に関する。たとえば、飲料調製モジュールは：カプセル内に含まれる事前に小分けされた原料のような風味付き原料を受ける為のチャンバ及び飲料排出口と；そのような原料を含むチャンバを通して液体を循環させ、飲料排出口を経て注出された風味付き飲料を形成する為の液体循環システムと、を有する。

実施形態において、当該機械は、飲料調製モジュールの少なくとも一部を含むハウジングであって、ユーザーインターフェース装置のようなユーザーインターフェース付きハウジングと、コネクタであって、そのコネクタに取り外しできるように装着された食品調整モジュールに切断できるように接続して電力を供給する、コネクタと、を有する。

食品調整モジュールは、ＷＯ２００９／０７４５５５に開示されているように、ハウジングに機械的に装着されてもよく、その内容は、本願に参考の為に組み込まれる。

たとえば、当該機械は、本発明の装置付きのコーヒー、ティー、スープ調製機である。特に、当該機械は、調製される飲料原料（例えば、摺られたコーヒー、ティー、チョコレート、カカオ、ミルク粉末）を含むカプセルに、湯、冷水、又は他の液体を通すことにより、飲料調製モジュール内部で、飲料を調製する為に配置される。

以下、概略図を参照して、本発明を説明する。
本発明に従う食品調整装置を一体化する飲料調製機の正面図である。 図１の飲料調製機の側面図である。 図１の飲料調製機の斜視図である。 本発明に従う装置の異なる機能を概略的に例示する図である。 本発明に従う装置におけるＡＣ電力の供給およびデータ通信を例示するチャートである。

発明の詳細な説明

図１〜図３は、取り外し可能な食品調整モジュール３１を含む本発明に従う食品調整装置３０がついている飲料調製機１の実施形態を例示する。図２は、モジュール３１の取り外しの際の機械１を例示する。

装置３０を備えた機械１は、電気コード９を経て、例えば、５０Ｈｚで２２０〜２４０Ｖ、又は６０Ｈｚで１００−１２０Ｖを供給する幹線路により、通常は電気的に電力が供給可能である。

機械１は、ハウジング２に覆われた内部飲料調製モジュールを有する。飲料調製モジュールは、風味付き原料、特に、カプセル内部に、そのようなモジュールへ供給された原料のような事前に小分けされた原料を保持し、それを通して液体を循環させ飲料を形成する為に配置される。

液体、例えば水は、保存され、タンク３から飲料調製モジュールに供給されてもよい。形成の際、飲料は、排出口４を経て注出領域５，５’、例えば、使用者のカップやマグを保持する為の支持体まで注出可能である。注出領域は、より大きなカップ用の低い第２のカップ支持体５’へのアクセスを与え、例えば、ルンゴ又は特大飲料に注出する為に、排出口４の下から遠ざけることができる第１カップ支持体５を含んでもよい。より低いカップ支持体５’は、機械１のベース８に連結されてもよい。移動可能な、適したカップ支持体は、例えば、ＥＰ１８６７２６０及びＷＯ２００９／０７４５５７に開示され、これらの内容は、本願に参考の為に組み込まれる。

飲料調製モジュールに隣接して、機械１は、たとえば、カプセル内部に含まれる使用済み風味付き原料（例えば、淹出の際に摺られたコーヒー又はティー）の為にコレクタ６を有してもよい。コレクタ６は、飲料調製モジュールの下に配置され、飲料調製の際、例えば重力により、コレクタ６に排出された使用済み風味付き原料を集めてもよい。適したコレクタは、例えば、ＷＯ２００９／０７４５５９及びＷＯ２００９／１３５８６９に開示され、これらは、参考の為に本願に組み込まれる。

機械１は：例えばカプセル内部の原料をモジュールの中に装着する為の、更に／又は、そのような原料をモジュールから排出する為の移送位置と；その原料を通して液体を循環させる為の循環位置との間で移動可能なハンドル１０を有する。

通常、ハンドル１０は：風味付き原料のホルダへの挿入及び／又は、そこからの原料の排出の為の移送位置から；更に、原料ホルダ内の、この原料を通して液体を循環させて飲料を形成する為の循環位置から；飲料調製モジュールの、淹出ユニットのような、原料用チャンバを備えた原料ホルダを作動させる。原料ホルダ、例えば、淹出ユニットは、相対的に移動可能な２つの部品を有してもよく、これらが、原料ホルダを開く為に移送位置へと遠ざけ、原料ホルダを閉じる為に循環位置へと一緒に移動される。循環位置において、原料ホルダは、しっかりと風味付き原料を囲み、原料を通す液体の適した案内を確実にしてもよい。

図２に例示された循環位置において、ハンドル１０は、機械１の最上面２ａに、或いは、最上面２ａ内にある。特に、ハンドル１０は、ハウジング２と同じ高さにできる。

ハンドル１０は、人間工学的な理由、すなわち、ハンドル１０が移送位置から循環位置まで移動されるとき、使用者の手にとって接触面１２の便利な向きによりハンドル１０に手動で力を入れることが容易になるため、末端部で僅かに湾曲または曲げられる直線状の棒のように概略形成された単一アームレバーでもよい。循環位置（図１〜図３）において、末端１２を備えたハンドル１０は、ハウジング２と同じ高さでもよく、ハウジング２は、例えば、ハウジング２の表面の洗浄を容易にする為に、対応した形状を有する。

このため、ハンドル１０は、人の手で接触され、駆動されるように駆動部１２が配置され、ハンドルを移送位置と循環位置との間で移動させるが、移送位置において、風味付き原料、例えば、カプセル内に封入されたものは、ハンドル１０の下に置かれた例えば通路（図示せず）を経て飲料調製モジュールの中に挿入され、循環位置において、風味付き原料は飲料調製モジュール内に収容され、そこを通って液体が循環されて飲料を形成してもよい。

移送位置（図示せず）において、ハンドル１０は、例えばカプセル内部の、風味付き原料を飲料調製モジュールの中に挿入するため、原料挿入通路を全体的に晒すように上方へ旋回される。

この原料通路は、飲料調製モジュールの中に、風味付き原料を重力により導入する為に配置可能である。駆動部１２は、ハンドル１０が移送位置にあるとき、ほぼ上部及び／又は通路に隣接して置かれ、同じ手を使用して手動でハンドル１０を作動させることと、例えばカプセル内部の、風味付き原料の通路７への手動導入との調整を容易にする。

さらに、機械１は、飲料調製モジュール内の風味付き原料を通した液体の循環を開始する為にユーザーインターフェース２０を含む。ユーザーインターフェース２０は、小量飲料、例えば、エスプレッソを注出する為に第１セレクタ２１、大量飲料、例えば、ルンゴを注出する為に第２セレクタ２２を含む。

機械１は、機械１の後部、例えば、タンク３の上方にマスタースイッチとしてトグルスイッチ２３を更に含む。

飲料調製モジュールは、通常、以下の構成要素のうち一つ以上を含む：

ａ）この飲料の風味付き原料（特に、カプセル内部に供給される事前に小分けされた原料）を受け、この原料を通して飲料排出口４まで、水のような液体の流入を案内する為の、淹出ユニットのような原料ホルダと；

ｂ）原料ホルダまで供給されるべき液体の流れを加熱する為の、サーモブロックのようなインライン加熱器と；

ｃ）この液体をインライン加熱器を通してポンプ送りする為のポンプと；

ｄ）この液体を液体タンク３のような液体源から飲料排出口４まで案内する為の一つ以上の流体接続部材と；

ｅ）インターフェース２０，２１，２２を経て使用者からの指示を受け、インライン加熱器とポンプを制御する為の、電気制御ユニット、特に、印刷回路基板（ＰＣＢ）を備える電気制御ユニットと；

ｆ）原料ホルダ、インライン加熱器、ポンプ、液体リザーバ３，原料コレクタ６，この液体の流れ、この液体の圧力、この液体の温度の特徴から選択された少なくとも一つの操作上の特徴を感知し、そのような特徴を制御ユニットまで通信する為の一つ以上の電気センサと；

を備える。

加熱器は、サーモブロックやオンデマンド型加熱器（ＯＤＨ）でもよく、例えば、ＥＰ１２５３８４４、ＥＰ１３８０２４２、ＥＰ１８０９１５１に開示されたＯＤＨ型でもよい。適した淹出ユニット及びカプセル管理の実施例は、例えば、ＷＯ２００５／００４６８３，ＷＯ２００７／１３５１３６、ＷＯ２００９／０４３６３０に開示され、これらは、参考の為に本願に組み込まれる。適した飲料調製モジュールは、たとえば、ＷＯ２００９／０７４５５０，ＷＯ２００９／１３００９９に開示され、これらの内容は、参考の為に本願に組み込まれる。

ハンドル１０及びユーザーインターフェース２０は、人の手が、ハンドル１０を循環位置へと駆動する際に、まだハンドル１０の駆動部１２に接触している間に、ユーザーインターフェース２０が手で操作できるように配置可能である。

たとえば、人差し指、中指、薬指、小指のうち一つ以上の指で駆動部１２に接触して作動させることができ、まだ他の指がハンドル１０と接触している間に、即ち、ハンドル１０を循環位置へと動かした後にハンドル１０から手を離すことなく、ユーザーインターフェース２０を親指で操作できる。便宜上、駆動部１２は、手で駆動されるように特に適合された表面又は断面形状を有し、例えば、駆動部１２の表面は、表面構造又は構成要素のような手段、使用者の手に摩擦を与える特にアンチスキッド表面を含んでもよい。

機械１は、飲料を配送する為の排出口４がついている前面２ｂを有し、ユーザーインターフェース２０は、前面２ｂに或いは前面２ｂに隣接して置かれる。特に、ユーザーインターフェース２０は、使用者の手が、ハンドル循環位置に達する際、まだ、ハンドル１０の駆動部１２上の位置にある間に簡単にアクセスされるように、駆動部１２の下に置かれる。たとえば、ハンドル１０が循環位置にあるとき、ユーザーインターフェース２０は、２〜４ｃｍの範囲の距離で、駆動部１２から間隔をあけて配置される。

以下、装置３０を参照して、機械１を詳細に検討する。

図１〜図３の特定実施形態において、装置３０は、加熱器及び／又は、泡立てミルク又はミルク含有液の状態を調製するように構成されている。この種の調整加工、すなわち、ミルク又はミルク含有液を保持する為のタンクと、インペラと、タンク内の、そのような液体の状態を調製する為の加熱器とを使用するステップは、たとえば、ＷＯ２００６／０５０９００及びＷＯ２００８／１４２１５４から既知であり、これらは、参考の為に本願に組み込まれる。

このため、装置３０は、食品調整モジュール３１を含み、この食品調整モジュール３１は、流れ口３２１及び取り外し可能な蓋３２２を備えたタンク３２のような、栄養物を保持する為の構造体を有する。タンク３２は、外部スタンド３２’により保持されてもよく、外部スタンド３２’は、タンク３２と共に共通の吸い口３２３を有する容器を形成する。たとえば、タンク３２とスタンド３２’は、それらの吸い口で一緒に溶接される。図４に概略的に例示されているように、装置３０は、そのような栄養物、例えばミルクに調整効果を与える為の電気装置３５を有する。電気装置３５は、コンディショナ３６，例えば、タンク３２内でインペラ３６２を駆動する為のモータ３６１と，通常、壁又は底部を経て、タンク３２の内容物を加熱する為の抵抗性加熱器３６３とを含んでもよい。電気装置３５は、コンディショナを制御する為にコンディショナ制御ユニット３７を更に含む。電気装置は、タンク３２に隣接したチャンバ３４により定められる空洞内に少なくとも一部が収容されてもよい。空洞は、タンク３２（例えば、その外側の表面）と、スタンド３２’（例えば、その内側の表面）との間に形成されてもよい。

さらに、装置３０は、コンディショナ制御ユニット３７とデータ通信されるユーザーインターフェース装置４０を有し、ユーザーインターフェース装置４０から制御ユニット３７に使用者データを送信し、それに従って、コンディショナ３６を制御する。本発明によると、ユーザーインターフェース装置４０は、食品調整モジュール３１の外部にあり、それに対して、切断できるように接続される。ユーザーインターフェース装置４０は、回転及び押しボタン形式のユーザーインターフェース４５を含む。使用者による特別な食品調整プログラムの選択は、回転ボタン４５により実行されてもよい。調整プログラムを始める為の、使用者による要求は、プッシュボタン４５により実行されてもよい。他のユーザーインターフェースは、もちろん、意図されており、例えば、トグルスイッチ、タッチパネル、タッチスクリーン、マルチボタン等がある。

ユーザーインターフェース装置４０は、ベースステーション７内で構成され、例えば、ハウジング２により区切られ上部に食品調整モジュール３１を取り外し可能に受ける。

ベースステーション７は、電気プラグ９１がついているケーブル９を経て、幹線路のようなＡＣ電源に接続可能である。ベースステーション７及び食品調整モジュール３１は、切断できるように接続可能な電源コネクタ３９，４１を備え、ベースステーション７からモジュール３１の電気装置３５まで、特に、コンディショナ３６及びコンディショナ制御ユニット３７まで電力を通す。電力コネクタ３９，４１は、ＳＴＲＩＸ型コネクタの形式でもよく、例えば、内部に含まれる栄養物の状態を調整及び流れ口３２１から注出の際、ベースステーション７からモジュール３１の取り外しを容易にする。

ユーザーインターフェース装置４０は、電力コネクタ３９，４１を経て、コンディショナ制御ユニット３７とデータ通信可能である。

ベースステーション７及び食品調整モジュール３１は、それぞれ、ベース変調装置４２及びモジュール変調装置３７２を備える。変調装置３７２，４２は、電力コネクタ３９，４１を経て通されるデータ及び電力を結合及び／又は分離するようにアレンジされる。図４に例示されるように、電力は、電気ケーブル９からインターフェース装置４０まで供給される。インターフェース装置４０は、低電力モジュール４３１及び高電力モジュール４３２を備えたＰＣＢを含む制御ユニット４３を有する。幹線路からケーブル９を経て供給される電力は、高電力モジュール４３２におけるＡＣ／ＤＣコンバータを経て、例えばコントローラ、クロック、メモリ等がついている低電力モジュール４３１に電力を供給するために変換され、ユーザーインターフェース４５に接続される。さらに、高電力モジュール４３２は、コネクタ３９，４１を通して更に変調装置４２を経て、調整モジュール３１の変調装置３７２に電力を提供する。

使用者の入力からユーザーインターフェース４５で読み取られた使用者の指示を表すデータは、制御ユニット４３に送信され、制御ユニット４３は、変調装置４２を制御して、このデータに従って、コネクタを経て通される電力を変調する。変調装置３７２は、電気装置３５、特に、コンディショナ３６及び制御ユニット３７に電力を与える為に使用される電力から、調整モジュール３１の制御ユニット３７に供給されるデータを復調する。制御ユニット３７は、ＡＣ／ＤＣコンバータを備えた高電力３７２と低電力回路３７１とを有する。低電力回路は、例えば、コントローラ、クロック、メモリ装置などがついており、コネクタ３９，４１及び制御ユニット３７に保存された食品加工プログラムを経てユーザーインターフェース装置４０から供給されるデータに従い、コンディショナ３６に対する電力の供給を制御する。

たとえば、変調装置４２，３７２は、それぞれ：連続した遮断により電気データを発生させる為に、コネクタ３９，４１を経て通される電力を遮断する為の電力スイッチと；コネクタを経て通される電力において、そのような遮断を検出する為の電力センサと、を含む。たとえば、電力センサは、電流計、例えばホールセンサである。この方式では、簡単な方式で双方向通信が達成可能である。一方向のみの通信が必要である場合、電力スイッチは、供給された電力にデータを重ねる為の変調装置４２として設けられ、電力センサは、データを読み取る為の復調装置３７２として設けられる。

通常、装置４０とモジュール３１との間のデータ通信において、制御ユニット３７はスレーブであり、ユーザーインターフェース装置４０の制御ユニット４３はマスターである。

電力にデータを符号化することから生じる電力の短い遮断は、正常な操作を著しく妨害するものではない。ＡＣ／ＤＣコンバータは、短い遮断を弱める（dampen）ので、制御ユニット３７の低電力部は影響されず、熱抵抗器３６３及びモータ３６１の慣性は、これらの遮断を吸収する。さらに、データ送信は、通常、食品調整加工を始動させる為に、即ち、コンディショナ３６を操作する前に行われ、その後、コンディショナ３６は、データ通信（及びその結果として生じる電力の遮断）が行われた後に、通常、コントローラ３７により制御されるので、食品状態の調整中、何も、即ち、何も著しい電力−遮断データ通信が行われない。

図５は、変調装置４２による変調の際、電気コネクタ３９，４１を経て通された電力の電圧を例示した。正弦曲線５０は、電気コネクタ３９，４１を経て通された電力の電圧を例示し、矩形曲線５１は、電力に重ね合わされたバイナリデータを例示する。

データ通信は、正弦波５０の負の部分、即ち、幹線路の電圧の半波で実行される。データ通信は、ビット毎に、連続して達成可能である。正弦波の負の部分が２０％、即ち、５０Ｈｚ電力供給に対して２ｍｓを超えて遮断されるとき、送信されるビット５１０は、「０」とみなされる。正弦移送の負の部分が２０％、即ち、５０Ｈｚ電力供給に対して２ｍｓ未満で遮断されるとき、送信されるビット５１１は、「１」とみなされる。あるいは、データは、同様に、波の正の部分に変調されてもよい。タイマは、遮断の長さを計測する為に使用されてもよい。検出されたビットは、それが定められる制御ユニットのレジスタ（メモリ）に保存されてもよい。

実際、マスター装置４３２は、最初に、ＡＣスイッチ４２をオンに切り換え、スレーブ３７の為にＡＣ供給電圧を与える。この方式において、スレーブ３７は、パワーアップされ、自動的に起動可能になる。スレーブ３７が起動した後、電流センサ３７２を経てゼロ交差検波が始まり、マスター４３からのデータ（指示）を待つ。所定時間の後、マスター４３は、提供された電力を変調装置４２（例えば、電流スイッチ）により変調することにより、スレーブ３７に一連のビットを送り、電流の検出を始める。スレーブ３７が情報を受信するとき、スレーブは、それに従って、作業し始め、受信された情報に関連付けられたプログラムを実行する。プログラムを実行した後、スレーブは、電流消費を変調し、変調装置４２（例えば、電流センサ）を経てマスター装置により検出可能なステータス情報を転送する。電流は、スレーブ３７により、他の機能（例えば、モータ３６１又は加熱器３６３）の為に普通に使われる幾つかの内部電力負荷をオン、オフに切り換えることにより、変調可能であり、変調装置４２に関連付けられた電流センサにより検出可能である。

変形例において、データは、専用のコネクタ又は無線を経て、モジュール３１とインターフェース装置４０との間で通信されてもよい。

装置３０が、例えば、図１〜図３に例示されたように、飲料調製機１に組み込まれるとき、制御ユニット４３は、ハウジング２内に含まれる飲料調製モジュール及び食品調整モジュール３１を制御する為に使用されてもよい。この場合、ユーザーインターフェース２０及びマスタースイッチ２３は、制御ユニット４３に接続可能である。

１ 飲料調製機
２ ハウジング
２ａ 最上面
２ｂ 前面
３ 液体タンク、液体リザーバ
４ 飲料排出口
５ カップ支持体、注出領域
６， 原料コレクタ
７ 通路、ベースステーション
８ ベース
９ 電気コード、電気ケーブル
１０ ハンドル
１２ 接触面、末端、駆動部
２０ ユーザーインターフェース
２１ セレクタ
２２ セレクタ
２３ トグルスイッチ、マスタースイッチ
３０ 食品調整装置
３１ 食品調整モジュール
３２ タンク、外部スタンド
３４ チャンバ
３５ 電気装置
３６ コンディショナ
３７ コンディショナ制御ユニット、コントローラ、スレーブ
３９，４１ コネクタ
４０ ユーザーインターフェース装置
４２ ベース変調装置、スイッチ
４３ 制御ユニット、マスター
４５ ユーザーインターフェース、回転ボタン、プッシュボタン
５０ 正弦曲線
５１ 矩形曲線
９１ 電気プラグ
３２１ 流れ口
３２２ 蓋
３２３ 吸い口
３６１ モータ
３６２ インペラ
３６３ 抵抗性加熱器、熱抵抗器、加熱器
３７１ 低電力回路
３７２ モジュール変調装置、高電力、復調装置、電流センサ
４３１ 低電力モジュール
４３２ 高電力モジュール、マスター装置

Claims (15)

1. ミルクやミルク含有物質のような栄養物の状態を調整する為の装置（３０）において：
   −前記栄養物を保持する為の構造体（３２）を有し、電気装置（３５）を有する、食品調整モジュール（３１）であって、前記電気装置（３５）は、そのような栄養物に調整効果を与える為のコンディショナ（３６）、前記コンディショナを制御する為のコンディショナ制御ユニット（３７）を備える、前記食品調整モジュール（３１）と、
   −前記コンディショナ制御ユニットとデータ通信されるユーザーインターフェース装置（４０）であって、使用者データを前記ユーザーインターフェース装置から前記制御ユニットに送信し、それに応じて前記コンディショナを制御する、前記ユーザーインターフェース装置と、
   を備え、前記ユーザーインターフェース装置（４０）は、前記食品調整モジュール（３１）の外部にあり、前記食品調整モジュール（３１）に対して切断できるように接続される、装置。
2. 前記ユーザーインターフェース装置（４０）は、上部に前記食品調整モジュール（３１）を取り外し可能に受ける為のベースステーション（７）に備えられる、請求項１に記載の装置。
3. 前記ベースステーション（７）は、幹線路のようなＡＣ電源に接続可能であり、前記ベースステーション及び食品調整モジュール（３１）は、切断できるように接続可能な電力コネクタ（３９，４１）を備え、前記ベースステーションから前記モジュールの前記電気装置（３５）、特に、前記コンディショナ（３６）及び／又は前記コンディショナ制御ユニット（３７）まで電力を通す、請求項２に記載の装置。
4. 前記ユーザーインターフェース装置（４０）は、前記電力コネクタ（３９，４１）を経て前記コンディショナ制御ユニット（３７）とデータ通信される、請求項３に記載の装置。
5. 前記ベースステーション（７）及び前記食品調整モジュール３１は、それぞれ、ベース変調装置（４２）とモジュール変調装置（３７２）とを備え、前記変調装置は、前記電力コネクタ（３９，４１）を経て通されたデータ及び電力を結合及び／又は分離するように配置されている、請求項４に記載の装置。
6. 前記変調装置（４２）のうち少なくとも一つは、電気データを発生させる為に前記電力を遮断する為のパワースイッチを含む、請求項５に記載の装置。
7. 前記変調装置（４２，３７２）のうち少なくとも一つは、そのような変調から電気データを引き出す為に前記電力の変調結果の変動を測定する為のパワーセンサを含む、請求項５又は６に記載の装置。
8. 前記ユーザーインターフェース装置に前記コンディショナ制御ユニットとのデータ通信をもたらす為の、切断できるように接続可能な電気データ用コネクタを更に備える、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。
9. ユーザーインターフェース装置は、前記コンディショナ制御ユニットと無線でデータ通信状態にある、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。
10. 前記ユーザーインターフェース装置（４０）は、マスターを形成するインターフェース制御ユニット（４３）を備え、前記コンディショナ制御ユニット（３７）はスレーブを形成し、或いは、インターフェース制御ユニット（４３）がスレーブを形成して前記コンディショナ制御ユニット（３７）がマスターを形成する、請求項１〜９のいずれか一項に記載の装置。
11. 調整効果を与える為の前記コンディショナ（３６）は、電気モータ（３６１）により駆動される泡立て器（３６２）のような電気機械攪拌器装備（３６１，３６２）を備える、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の装置。
12. 調整効果を与える為の前記コンディショナ（３６）は、電気加熱及び／又は冷却装備（３６３）を備える、請求項１〜１１のいずれか一項に記載の装置。
13. 前記食品保持構造体は、液体及び／又はエマルジョンの形で前記栄養物を含む為のタンク（３２）を備え、調整効果を前記栄養物に与える為の前記コンディショナ（３６）の少なくとも一部（３６１，３６３）は、前記タンク（３２）の外側に任意で配置される、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の装置。
14. 飲料調製モジュールを備えた請求項１〜１３のいずれか一項に記載の装置（３０）を備える飲料調製機（１）において、前記モジュールは、飲料排出口（４）と、カプセル内に含まれる事前に小分けされた原料のような風味付き原料を受ける為のチャンバを有するモジュールと、前記原料を含む前記チャンバを通して液体を循環させ、前記飲料排出口を経て注出される風味付き飲料を形成する為の液体循環システムと、を備える、飲料調製機。
15. 前記飲料調製モジュールの少なくとも一部を含むハウジング（２）であって、前記ユーザーインターフェース装置（４０）のユーザーインターフェース（４５）がついている、前記ハウジングと、前記コネクタ（４１）に取り外し可能に装着された前記食品調整モジュール（３１）に切断できるように接続され電力を供給する為のコネクタ（４１）とを有する、請求項１４に記載の飲料調製機。

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