JP2013524856A5 - - Google Patents

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また、線維芽細胞の投与処方物は、組織の修復および再生ための多能性細胞を提供するのにも有用である。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
1.0〜2.7×10 細胞/mL、および場合により
凍結保存用培地
を含む投与処方物であって、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存している、投与処方物。
(項目2)
イスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)およびProfreeze TM および7.5%ジメチルスルホキシド(DMSO)からなる凍結保存用培地を含む、項目1に記載の投与処方物。
(項目3)
前記細胞の98%以上が線維芽細胞である、項目1に記載の投与処方物。
(項目4)
1、2、3または6mLを含む、項目1に記載の投与処方物。
(項目5)
皮膚欠陥を処置する方法であって、4週または5週±7〜10日間離した2回または3回の処置において、1.0〜2.7×10 細胞/mLを含む有効量の投与処方物を、処置しようとする部位に注射するステップを含み、ここで、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存している、方法。
(項目6)
しわ、鼻唇溝、および頬と唇との間の溝、口周囲のライン、外側眼角のライン、眼窩周囲のライン、ならびに眉間のラインの処置のための、項目5に記載の方法。
(項目7)
1リニアセンチメートル当たり0.05〜0.5mLの前記投与処方物を注射するステップを含む、項目5に記載の方法。
(項目8)
各処置において、2〜6mLを注射するステップを含む、項目5に記載の方法。
(項目9)
鼻唇溝のひだの処置のための項目5に記載の方法であって、5週±7〜10日間離した3回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり1〜2mLの前記投与処方物を投与するステップを含み、該投与処方物を、該ひだの表層真皮乳頭内に、1リニアcm当たり0.1mLの用量分布で注射する、方法。
(項目10)
複数の顔面領域におけるしわの処置のための項目5に記載の方法であって、5週±7〜10日間離した1回または2回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり5〜6mLを、表層真皮乳頭内に、1リニアcm当たり0.05mLの用量分布で注射するステップを含む、方法。
(項目11)
ざ瘡瘢痕の処置のための項目5に記載の方法であって、14日±3日間離した1〜3回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり2〜12mLを、表層真皮乳頭内に、瘢痕化領域1cm 当たり0.1mLの用量分布で注射するステップを含む、方法。
(項目12)
制限性の熱傷瘢痕の処置のための項目5に記載の方法であって、2〜6週間離した1〜5回の処置において、処置セッション1回当たり1〜10mLを、該熱傷瘢痕の触診により認められる制限帯内に、瘢痕化領域1cm 当たり0.1〜0.5mLの用量分布で注射するステップを含む、方法。
(項目13)
組織の修復または再生のための多能性細胞を提供するための方法であって、
1.0〜2.7×10 細胞/mLを含む投与処方物を提供するステップであって、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存している、ステップと、
該細胞を脱分化させるための手段を提供するステップと
を含む、方法。
(項目14)
前記細胞を、細胞のプログラミング、細胞融合または体細胞の移植により脱分化させる、項目13に記載の方法。
(項目15)
1.0〜2.7×10 細胞/mLを含む投与処方物の脱分化により調製された多能性細胞処方物であって、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、前記細胞の少なくとも85%は生存している、多能性細胞処方物。

Claims (25)

  1. 1.0〜2.7×10細胞/mL、および場合により
    凍結保存用培地
    を含む投与処方物であって、該細胞の少なくとも98%は、線維芽細胞についての細胞表面マーカーと反応性であるがケラチノサイト細胞についての細胞表面マーカーとは反応性ではない、自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、凍結保存後に該細胞の少なくとも85%は生存している、投与処方物。
  2. イスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)およびProfreezeTMおよび7.5%ジメチルスルホキシド(DMSO)からなる凍結保存用培地を含む、請求項1に記載の投与処方物。
  3. 前記細胞の98%以上が線維芽細胞である、請求項1に記載の投与処方物。
  4. 1、2、3または6mLを含む、請求項1に記載の投与処方物。
  5. 皮膚欠陥を処置するための組成物であって、1.0〜2.7×10細胞/mLを含む有効量の投与処方物を含み、ステップを含み、ここで、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存しており、有効量の該組成物が、4週または5週±7〜10日間離した2回または3回の処置において、処置しようとする部位に注射されることを特徴とする組成物
  6. しわ、鼻唇溝、および頬と唇との間の溝、口周囲のライン、外側眼角のライン、眼窩周囲のライン、ならびに眉間のラインの処置のための、請求項5に記載の組成物
  7. 1リニアセンチメートル当たり0.05〜0.5mLの前記投与処方物注射されることを特徴とする、請求項5に記載の組成物
  8. 各処置において、2〜6mL注射されることを特徴とする、請求項5に記載の組成物
  9. 鼻唇溝のひだの処置のための請求項5に記載の組成物であって、5週±7〜10日間離した3回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり1〜2mLの前記投与処方物が、該ひだの表層真皮乳頭内に、1リニアcm当たり0.1mLの用量分布で注射により投与されることを特徴とする組成物
  10. 複数の顔面領域におけるしわの処置のための請求項5に記載の組成物であって、5週±7〜10日間離した1回または2回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり5〜6mL、表層真皮乳頭内に、1リニアcm当たり0.05mLの用量分布で注射されることを特徴とする組成物
  11. ざ瘡瘢痕の処置のための請求項5に記載の組成物であって、14日±3日間離した1〜3回の処置セッションにおいて、処置セッション1回当たり2〜12mL、表層真皮乳頭内に、瘢痕化領域1cm当たり0.1mLの用量分布で注射されることを特徴とする組成物
  12. 制限性の熱傷瘢痕の処置のための請求項5に記載の組成物であって、2〜6週間離した1〜5回の処置において、処置セッション1回当たり1〜10mL、該熱傷瘢痕の触診により認められる制限帯内に、瘢痕化領域1cm当たり0.1〜0.5mLの用量分布で注射されることを特徴とする組成物
  13. 組織の修復または再生のための多能性細胞を提供するための方法であって、
    1.0〜2.7×10細胞/mLを含む投与処方物を提供するステップであって、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存している、ステップと、
    該細胞を脱分化させるための手段を提供するステップと
    を含む、方法。
  14. 前記細胞を、細胞のプログラミング、細胞融合または体細胞の移植により脱分化させる、請求項13に記載の方法。
  15. 1.0〜2.7×10細胞/mLを含む投与処方物の脱分化により調製された多能性細胞処方物であって、該細胞の少なくとも98%は自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、前記細胞の少なくとも85%は生存している、多能性細胞処方物。
  16. 前記細胞の少なくとも98%が、線維芽細胞についての細胞表面マーカーであるCD90に対する抗体に反応性であるが、ケラチノサイト細胞に対する細胞表面マーカーであるCD104に対する抗体には反応性ではない、自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体である、請求項1に記載の投与処方物。
  17. 前記処方物が、注射によるヒトへの投与のための内毒素試験に合格している、請求項1に記載の投与処方物。
  18. 前記自己細胞が細胞培養において継代されている、請求項1に記載の投与処方物。
  19. 前記継代した真皮線維芽細胞が、タンパク質を含有しない培地中で、拡大増殖した線維芽細胞を一定期間インキュベートすることによって、前記培養培地中に存在する免疫原性タンパク質を実質的に含まないようにされている、請求項1に記載の投与処方物。
  20. 注射用滅菌希釈剤1mLあたり3.4×10 細胞から本質的になる投与処方物であって、ここで、該細胞の少なくとも98%は、線維芽細胞についての細胞表面マーカーと反応性であるがケラチノサイト細胞についての細胞表面マーカーとは反応性ではない、自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存しており、鼻唇溝の処置のためのものである、投与処方物。
  21. 前記細胞の少なくとも98%が、線維芽細胞についての細胞表面マーカーであるCD90に対する抗体に反応性であるが、ケラチノサイト細胞に対する細胞表面マーカーであるCD104に対する抗体には反応性ではない、自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体である、請求項5に記載の投与処方物。
  22. 前記処方物が、注射によるヒトへの投与についての内毒素試験に合格している、請求項5に記載の投与処方物。
  23. 前記自己細胞が、細胞培養において継代されている、請求項5に記載の投与処方物。
  24. 前記継代した真皮線維芽細胞が、タンパク質を含有しない培地中で、拡大増殖した線維芽細胞を一定期間インキュベートすることによって、前記培養培地中に存在する免疫原性タンパク質を実質的に含まないようにされている、請求項5に記載の投与処方物。
  25. 皮膚欠損を処置するための投与処方物であって、該処方物は、注射用滅菌希釈剤1mLあたり3.4×10 細胞から本質的になり、ここで、該細胞の少なくとも98%は、自己ヒト線維芽細胞またはその前駆体であり、該細胞の少なくとも85%は生存しており、該処方物の有効量は、4週または5週±7〜10日間離した2回または3回の処置において、処置しようとする部位に注射されることを特徴とする、投与処方物。
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