JP2013521018A - ゴールドマン圧平眼圧計、生体顕微鏡検査装置、及び関連した方法 - Google Patents

ゴールドマン圧平眼圧計、生体顕微鏡検査装置、及び関連した方法 Download PDF

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Abstract

細隙灯顕微鏡検査及び/又はゴールドマン眼圧測定の眼の検査を患者に実施する装置と方法がここに開示される。ある実施形態において、前記検査の時に前記患者は横向き寝の状態である。ある実施形態において、上側及び/又は下側にある眼を検査できる。例えば、下側にある眼は支持面のわずか上にある。関連した装置がここで開示される。ある実施形態において、ベッド及び/又は頭受け及び/又は顔固定用アセンブリを有する前記装置がここで開示される。

Description

開示された主題の実施形態は、圧平眼圧測定装置、及び/又は細隙灯装置、及び関連した眼の検査方法に関連する。
人の眼内圧(IOP)(すなわち、眼球内の圧力)は、人の眼の健康状態を示す最も重要なパラメーターの1つである。様々な眼の疾患により、IOPは通常よりも高くもしくは低くなり、患者が緑内障にかかると概して上昇する。緑内障は、40歳以上の人口の約2%が悩まされる非常によくある病気であり、世界的に見ても失明の主要な原因の1つである。この疾患は前兆がなく、通常は被験者のIOPを測定する眼圧測定により診断される。眼圧測定はそれゆえ、特に大人の眼の検査においては、あらゆる眼の検査におけるおきまりの手順である。
IOPを測定する眼圧計には様々なタイプがある。1つめのタイプは、「圧入眼圧計(indentation tonometer)」、又は「圧入眼圧計(impression tonometer)」と呼ばれ、被験者の角膜に一定の力をかけたときに角膜に生じたゆがみを計測してIOPを測定する。しかし、より一般手的なタイプは、「圧平眼圧計」であり、この眼圧計は角膜を平らにしてその時にかけた力を計測する。今日用いられる中で最も一般的で最も信頼のおける眼圧計はゴールドマン圧平眼圧計と呼ばれ、この眼圧計では平板を被験者の角膜に押しつけ、圧平された部分の直径が3.06mmになるまで、圧平された面積を細隙灯と顕微鏡とを用いて観察する。そのため、ゴールドマンは、圧平された部分の直径3.06mm(又は圧平された面積7.35mm)の時に、角膜を凸状から平面形状に変形するのに必要な力が、被験者の涙液層の表面張力効果と釣り合うことを発見した。そのため、この圧平された部分の直径を用いる場合、力(単位はグラム)を「10」倍にして、IOP(単位はmmHg)に直接変換する。
ゴールドマン眼圧計においては、複プリズムを用いて圧平された面積を光学的に2つに分割して面積を計測する。この時、一方の分割されたものが他方に対して3.06mmずれている。蛍光溶液をまず点眼し、2つの半円に見える環が形成される。制御装置(例えば、手動の回転式ダイアル)を用いて、被験者の角膜に圧平力を作用させる。2つの半円状の環が接触した場合、圧平された部分の直径が3.06mmとなるのに必要な力が、ダイアルの位置(mmHgとして検量される。)により示される。
一般的に、眼圧計装置(特に、圧平眼圧測定装置)は、(i)細隙灯が装着された眼圧計(例えば、図1のゴールドマン眼圧計細隙灯装置)と(ii)携帯式眼圧計(例えば、図2に示されたパーキンス眼圧計)とに分類される。ゴールドマン眼圧測定装置とパーキンス眼圧測定装置とは緑内障を検知するためや緑内障を患う患者の検査のために過去数十年間広く使われている。
緑内障を検知しモニタリングするための改良されたツールと方法が、現在医療で必要とされている。特に、改良された眼圧測定装置と方法とが現在医療で必要とされている。
ゴールドマン眼圧測定装置ととの考察
図1は、患者の眼の眼内圧を測定するための従来の細隙灯ゴールドマン圧平眼圧測定システムの図である。患者180の顔を、実質的に水平な顎受け90を有する矩形の顔固定用フレーム120にて動かないようにさせた状態で、主治医190は機械式制御部30を用いて眼圧測定プローブ110の位置を制御し、プローブ110の遠位端を移動させて患者の角膜に接触させる。水平方向の向きに制限されたプローブ110は生体顕微鏡検査装置に装着されており、その向きは機械的に、「水平方向の」向き/重力ベクトルに直交する水平方向の局所平面に制限されている。
図1及び図4に示されるように、患者が座った状態で検査が実施される。そのため、彼の/彼女の両眼を結ぶ瞳孔間のベクトルが水平になるように患者180の頭部が向いた状態で、及び/又は彼の/彼女の両眼を結ぶ瞳孔間のベクトルが主治医190の両眼を結ぶ瞳孔間のベクトルと同一平面にあるように患者180の頭部が向いた状態で、検査が実施される。
図3に示されるように、プローブ110の遠位端と患者の角膜とが接触する時に患者の角膜に照射される光は、眼圧測定プローブ110に入り眼圧測定プローブを「近位側の方向」に横切る。眼圧測定プローブ110を横切った後、この光は、顕微鏡アセンブリ40に進入するまで「近位側の」方向に移動し続ける。患者の角膜190に眼圧測定プローブの遠位端が接触する位置は、顕微鏡検査アセンブリの視野内であり、主治医190が(例えば、半円として)観察することができる。
眼圧測定プローブ110が主治医190から離れる方向に向き患者180を向いているため、図1及び図4における近位・遠位方向のベクトルの「近位側の」端部と「遠位側の」端部(このベクトルは実質的に水平となる。)がラベルで表示されて、「近位側」が主治医190に近い側を意味し、「遠位側」が主治医190から離れた側を意味する(そして、患者180の眼に近い側となる。)。水平方向の向きに制限された眼圧測定プローブ110は主治医190「から離れる方向」を向き、患者180の方向を向く。よって、図3及び図5Aにおけるプローブ110の近位・遠位方向のベクトルが、図1及び図4における近位・遠位方向のベクトルに対応する。
図1〜図4では、「横方向」と「縦方向」の2つの水平方向が示されている。「横方向」は主治医の左右方向に対応する。「縦方向」は、主治医190から患者180に向かうベクトルであり、及び/又は顕微鏡アセンブリ40と眼圧測定プローブ110のセントロイドからのベクトルと一致し、及び/又は「近位遠位の」ベクトルと一致する。後述の通り(例えば、図9〜図11とその考察を参照)、従来のやゴールドマン圧平眼圧測定装置は、眼圧測定プローブの遠位端(すなわち、遠位端のセントロイド)のとりうる「縦方向の」位置、「横方向の」位置、「垂直方向の」位置のセットが範囲の限界値となるように構成されている。
一般に、ゴールドマン圧平システムは、生体顕微鏡検査への「アドオン」として設けられ、細隙灯装置へ着脱可能に取り付けられる。商業上、多くの業者が細隙灯とゴールドマン圧平アセンブリとを別々に販売している。そのため、図1における細隙灯生体顕微鏡検査装置とゴールドマン圧平システムは、共通の照明光源(すなわち、実質的に垂直方向の細い光線を照射する照明カラムからの細隙灯70光源)と共通の顕微鏡アセンブリ40とを「共用して」いると言える。「共通部品」が「ゴールドマン眼圧測定モード」において患者のIOPを測定するため、又は他の生体顕微鏡検査の機能として用いられる。
図1は、ゴールドマン圧平アセンブリが細隙灯に装着された場合の従来の細隙灯ゴールドマン圧平システムを示す。図4は、ゴールドマン圧平「アドオン」アセンブリがない場合(すなわち、ゴールドマン圧平アセンブリが細隙灯に装着されていない場合)の細隙灯を示す。
図1及び図4における従来の細隙灯装置は、(i)下側ベース10(例えば、図示されるようにテーブルの上面を有しているもの)、(ii)下側ベース10の表面上を移動可能な(例えば、摺動可能な、又は滑走可能な、又はそうでなければ、可動性の)上側ベース20又は可動台部、(iii)顕微鏡支持アーム部50に支持された顕微鏡アセンブリ40、(iv)細隙灯光源70を有する照明カラムから構成される。
図1の例において、上側ベース(可動台部)20が、顕微鏡検査アセンブリ40と照明カラムの重量をベースカラム22を介して支え、下側ベース10上の上側ベース20の水平方向(すなわち横方向又は縦方向)の移動が、顕微鏡アセンブリ40と照明カラムとの両方の「同時」移動をもたらす。図1及び図4に示された特定のシステムにおいては、上側ベース(可動台部)20を下側ベースの表面上で水平方向に移動させる2つの方法がある。(i)主治医(又は、別の誰でも)が、彼の/彼女の手を上側ベース(可動台部)20に直接置いて、上側ベース(可動台部)20を水平方向に直接移動させる「大まかな移動」モードと、(ii)手動式又は電動式の制御装置30(ジョイスティックなど)により制御する「精密な移動モード」である。
プローブ110とスプリング容器108とを含むゴールドマン眼圧測定アセンブリが(例えば、ポート102を介して)細隙灯に装着されている場合、装置を操作するときはプローブ110の位置が可動式の可動台部20に固定される。(例えば、「精密な移動」モード(すなわち、制御装置30を用いたモード)又は「大まかな移動」モードにおいて、)プローブ110と顕微鏡アセンブリ40との両方が上側ベース(可動台部)20に装着されるため、プローブ110と顕微鏡アセンブリ40とが互いに同時に水平方向に移動する。さらに、プローブ110は細隙灯と可動式の上側ベース(可動台部)20とに装着されており、例えば、顕微鏡アセンブリ40とプローブ110との両方の重量を支えるベースカラム22の上面を昇降させることで、プローブ110と顕微鏡アセンブリ40とが、垂直方向に同時に移動する。
この目的のために、「垂直方向の移動用の制御部」が水平方向の移動の制御部30とは別々になっているか、又は(すなわち、「デュアルモード制御部」として)水平方向の移動用の制御部30と兼用になっている。
特定の実施においては、顕微鏡アセンブリ40及び/又はプローブ110も水平方向及び/又は垂直方向に、細隙灯光源70、及び実質的に垂直方向から実質的に水平方向へと光線を方向付けし直すように構成される光受動部品(例えば、鏡)と同時に移動する。
顔固定用フレーム120の位置は下側ベース10に強固に固定され、下側ベース10に対する上側ベース(可動台部)20の垂直及び/又は水平方向の移動により、位置が固定された顔固定用フレーム120に対してプローブ110を移動させる。患者180が彼の/彼女の顔を顎受け90に載せると、彼の/彼女の顔の高度や彼の/彼女の両眼の高さが固定される。水平方向の向きに固定されたプローブ110の遠位端は、1つ以上の制御装置30を用いて、患者の両眼に対して移動(それゆえ、顕微鏡検査アセンブリ40との水平方向と垂直方向の「同時」移動)させることができる。後述の通り、ゴールドマン眼圧測定装置において、水平方向と垂直方向の移動は両方とも範囲が限定されている。
図5A〜5Cは、説明用のゴールドマン眼圧測定アセンブリとその部品を示す。図5Aにおいて、眼圧測定プローブ110は、プローブアーム106を介してスプリング搭載型制御部容器108(例えば箱)に連結され、スプリング搭載型制御部容器108は、スプリング制御装置/ノブ116にて調整可能な力の大きさにより、眼圧測定プローブ110を前方に(すなわち、「遠位の方向」に)付勢する。図5Aの例において、スプリング搭載型制御部108は、ゴールドマン眼圧測定ポート102に媒介取付部材104を介して連結される。図5Bに示されるように、眼圧測定プローブ110は中心軸114を有しており、プローブアーム106にソケット112を介して取り付けられている。図6は、図1の装置の上面図である。
図7〜8は追加の構造を示しており、眼圧測定プローブが直接的に又は間接的に細隙灯装置及び/又は可動式の可動台部20に装着されて、その結果、水平方向と垂直方向の同時移動のために、顕微鏡アセンブリ40に対するプローブの位置と向きが固定され、及び/又は、その結果、プローブ110は顕微鏡アセンブリ40と、及び/又は他の部品と同時に移動する。図7Bは、他から分離した眼圧測定アセンブリを示し、図7A及び図7Cは、細隙灯に装着された同じ眼圧測定アセンブリを示す。
図5A、5B、7Bの例において、以下のことがわかる。(i)ゴールドマンプローブ110が機械的に水平方向の向きに制限され、(ii)ゴールドマンプローブ110とスプリング搭載型制御部108(又はそのスプリング)との高さの差が機械的に制限されて固定され、(iii)プローブ110がスプリング搭載型制御部108を介して、生体顕微鏡検査装置及び/又は可動台部20及び/又は細隙灯装置に装着され、(iv)プローブ110は、スプリング搭載型制御部108と共通のハウジング内に収容されていない。その代わり、プローブ110(すなわち、ソケット又はプローブホルダー112内のプローブ110)は、スプリング搭載型制御部108とは別々に収容されており、力を伝達するためのプローブアーム106(これも、スプリング搭載型制御部108のハウジングの「外部」にある。)を介してスプリング搭載型制御部108に連結されている。
図1および図7の例において、プローブは細隙灯から「ぶら下がっている」と言えるであろう。図1において、スプリング搭載型制御部108(すなわち、これは眼圧測定プローブ110を支持している。)は細隙灯からぶら下がっており、図7ではプローブ110は細隙灯の上に設置される高位置の部材から「ぶら下がって」いる。このように、ある例では、眼圧測定プローブがぶら下がっていると言えるであろう。反対に、図8A〜8Bにおいては、眼圧測定プローブが、細隙灯の一部分に設置されるスプリング搭載型制御部108上で浮いた状態になる。「ぶら下がる」と「ぶら下がっていない」両方の場合に、顕微鏡40とプローブ110との垂直方向と水平方向の同時移動を提供する。いずれの場合にも、可動台部20は、顕微鏡40とプローブ110との両方の重量を支えることになる。
1つ以上の追加の部材と一緒の装着式のプローブ110の水平方向と垂直方向の「全体」範囲
プローブ110と顕微鏡アセンブリ40の「垂直方向の同時移動」の垂直方向の範囲:眼圧測定プローブ110の「垂直方向の範囲」とは、顕微鏡アセンブリ40及び/又はその単眼顕微鏡又は双眼顕微鏡の接眼レンズ42と、水平方向の向きに制限された装着式のプローブ110との垂直方向の同時移動の範囲(すなわち、細隙灯の通常操作中で、下側ベース10の高さ及び/又は可動台部/上側ベース20の一部の高さが固定された場合の範囲)を意味する。従来の装置がこの特徴を示すとしても、合計の「垂直方向の範囲」は比較的小さく、Pharos L−0185の場合、合計の「垂直方向の範囲」は、図9Aに示されるように3cmである。
多くの従来の細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧測定装置において、この「垂直方向の同時移動」とは、照明カラム60及び/又は細隙灯光源70の同時移動、及び/又は「実質的に垂直方向の光」を実質的に水平方向にそらす光受動部品80(例えば、鏡アセンブリ80の1つ以上の鏡も含まれる。)の同時移動も含んでいる。
多くの従来の細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧測定装置において、水平方向を向いた装着式のプローブ110の水平方向及び/又は垂直方向の同時移動は、ベースカラム22の水平方向及び/又は垂直方向の移動によりもたらされる。ここで、ベースカラム22は、同時に顕微鏡アセンブリ40、プローブ110、照明カラム60、細隙灯光源70、光受動部品(例えば、鏡アセンブリ80の1つ以上の鏡も含まれる。)の重量を支える。上述の通り、これら光受動部品は、細隙灯光源70からの「実質的に垂直方向の光線」を実質的に水平方向にそらす。図9Bに示されるように、顕微鏡アセンブリ40とプローブ110との同時の「垂直方向の範囲」は、ベースカラム22の垂直方向の移動にてもたらされる。
顕微鏡アセンブリとプローブ110の水平方向の同時移動における縦方向と横方向の「全体」範囲
図1及び図4から明らかなように、「横方向」は「左右の」移動であり、一方で「縦方向」は「前後の」移動を意味する。
ゴールドマン眼圧測定装置において、水平方向の向きに制限された装着式のプローブ110は、可動台部20と同時に及び/又は顕微鏡アセンブリ40と同時に水平方向に移動する。「水平方向の同時移動範囲」においては、プローブ110と、可動台部20と、顕微鏡アセンブリ40との重量を支える下側ベース10の位置が固定されていると仮定し、その上で、「水平方向の同時移動範囲」は下側ベース10に対する移動を意味する。
従来の細隙灯の「垂直方向の範囲」の場合に当てはまるように、顕微鏡アセンブリ40と、水平方向の向きに制限されたプローブ110及び/又は可動台部20との「水平方向の同時移動」(すなわち、下側ベース10の固定された位置に対して、横方向又は縦方向の同時の全体「範囲」により移動が制限される。)が、細隙灯光源70との同時移動、及び/又は光受動部品(例えば、鏡アセンブリ80の1つ以上の鏡も含まれる。)との同時移動を含んでもよい。
図1、図4、図7、図8の特定の例において、「縦方向の範囲」は可動台部20上のレール32の長さ(すなわち、「縦方向」における長さ)にて制限され、可動台部20の車輪34は、「固定された」下側ベース10に対して移動する。商業的に入手できる細隙灯装置であるPharos L−1085においては、縦方向の範囲は7cmである。
図1、図4、図7、図8の特定の例において、「横方向の範囲」はラック26の長さにて制限される。Pharos L−1085(商業的に入手できる細隙灯装置)においては、横方向の範囲は11.5cmである。
主治医190は、ベース10上の上側ベース(可動台部)20を、手で前に押したり手前に引いたりして装着式のプローブ110を(例えば、顕微鏡アセンブリ40と同時に)縦方向に動かすことができる。可動台部20はプローブ110と顕微鏡アセンブリ40の重量を支えるため、これによりプローブ110と顕微鏡アセンブリ40の縦方向の同時移動がもたらされる。「垂直方向の範囲の場合」に当てはまるように、この「同時移動」が照明カラム60、及び/又は細隙灯光源70、及び/又は光学部品の縦方向の同時移動を意味してもよい。
図10A〜10Bに示されるように、従来の細隙灯に装着されたゴールドマン眼圧測定装置において、横方向の範囲はわずかに縦方向の範囲よりも大きい。
図11A〜11Bに示されるように、従来の細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧測定装置において、横方向の範囲は、比較的限定された垂直方向の範囲よりもかなり大きい。
プローブ110と顕微鏡アセンブリとの水平方向の同時移動における縦方向と横方向の「精密な範囲」
多くの最新の細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧測定装置は、(例えば、主治医190が彼の/彼女の手で可動台部20を直接移動するときの)「大まかな水平方向の移動」用の機構と、「精密な水平方向の移動」用の機構との両方を有する。これまで、商業用の細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧計は「ハイブリッドジョイスティック制御装置」を用いている。ジョイスティック30をその軸6を中心に回転させることで、(垂直方向に顕微鏡アセンブリ40と同時に)水平方向の向きに制限された装着式のゴールドマン眼圧測定プローブ110を昇降させる。また、ジョイスティックを左右に傾けることで、(位置が固定された下側ベース10上で可動台部20と同時に横方向に、及び/又は位置が固定された下側ベース10上で顕微鏡アセンブリ40と同時に横方向に)ゴールドマン眼圧測定プローブ110を移動させる。
図13Aと図13Bに示されるように、ジョイスティック30が完全に左側に傾けられると、(上述の「全体の横方向の範囲」によりプローブ110の移動範囲が制限されない限り)左向きの横方向の同時移動が誘発される。また、ジョイスティック30が完全に右側に傾けられると、(上述の「全体の横方向の範囲」によりプローブ110の移動範囲が制限されない限り)右向きの横方向の同時移動が誘発される。主治医が手をジョイスティック30から離しても、ジョイスティック30は釣り合った上向きに戻ることはなく、また、手を離しても水平方向の同時移動がもたらさせることはない。逆に、下側ベース10に対するプローブ110の位置もそのまま保持した状態で、ジョイスティックの軸6の向きがそのまま保持される。
ジョイスティック30が左側又は右側に傾けられると、プローブ端部110の「大まかな移動だけ」による位置とプローブ端部110の実際の位置との横方向のずれがある。ジョイスティック30を上に向けると(図13C参照)、そのようなずれがなくなる。
図14A〜14Bの簡単な考察
図14A〜14Bは、眼圧測定アセンブリが細隙灯に装着される場合(図14A参照)と、眼圧測定アセンブリがない場合(図14B参照)との、図1の細隙灯システムの「側面図」である。
図14Bに示されるように、照明カラムの細隙灯光源70から照射される実質的に垂直方向の高輝度の細い光線によって、患者の両眼を照らすことが可能である。この光は、光受動アセンブリ80(例えば、約45度で方向付けられた鏡や反射器)により、実質的に水平方向に方向付けしなおされる。
従来の細隙灯システムにおいて、顕微鏡検査アセンブリ40と光学アセンブリ80とが両方とも、1つ以上の媒介部材を介して可動台部20の上に支持されている。よって、顕微鏡検査アセンブリ40及び/又はプローブ110の水平方向及び/又は垂直方向の移動は、光学アセンブリ80と同時におこる(結果、患者の眼に向かって遠位の方向に進む水平方向の光線の高さを制御できる(図14B参照))。及び/又は、水平方向及び/又は垂直方向の移動は、上記細隙灯光源70、又は他の部分、又は照明カラムの全体と同時に起こる。
ツァイス構造
図1、図4、図7〜図8、図10において、細隙灯光源から照射された垂直方向の光線が、細隙灯光源70から下向きの方向に照射される。これは、「ハーグストレイト」細隙灯構造として非公式に知られている。図15A、図15Bは、「ツァイス構造」と非公式に呼ばれている構造の例である。
以下の米国特許は、潜在的に関連した背景技術であり、すべての米国特許が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。米国特許第2,235,319号、米国特許第3,070,997号、米国特許第3,944,342号、米国特許第4,175,839号、米国特許第4,735,209号、米国特許第5,363,155号、米国特許第5,488,443号、米国特許第6,072,623号、米国特許第6,083,160号。
今初めて開示される眼の検査の方法において、a.患者の身体が横向き寝の状態の場合や、患者の頭部が横向きになっており患者の瞳孔間の瞳孔間ベクトルが重力ベクトルと実質的に共線であり、i.ゴールドマン眼圧測定検査と、ii.様々な深さでの前記患者の眼の断面が双眼顕微鏡で観察できるような細隙灯生体顕微鏡検査との群から選択される少なくとも1つの眼の検査を前記患者の両眼に実施する眼の検査方法であって、第1条件、第2条件、第3条件、第4条件のうち少なくとも1つが真であるように、前記患者の眼の眼内圧(IOP)を測定するために前記患者の両眼のうちの1つに接触する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブを用いて前記ゴールドマン眼圧測定検査を実施し、i.前記第1条件によれば、ゴールドマン眼圧測定装置はIOP測定用に照明を照射する細隙灯に装着され、ii.前記第2条件によれば、水平方向の向きに制限された前記圧平眼圧測定プローブを、ジョイスティックのスティック部を傾けることで水平方向に移動して及び/又は前記ジョイスティックのスティック部を回転することで垂直方向に移動して、前記眼圧測定プローブを前記患者の眼に接触させ、及び/又はiii.前記第3条件によれば、前記IOP測定のための前記圧平眼圧測定プローブによる角膜への圧平力は、前記圧平眼圧測定プローブと共通のハウジングには設けられないスプリング搭載型制御部により提供され、iv.前記第4条件によれば、ガリレオ式顕微鏡である顕微鏡アセンブリから、及び/又は眼圧測定プローブの近位端から少なくとも10cmだけ水平方向にずれている顕微鏡アセンブリから前記IOP測定のための角膜表面の半円が観察できると定義されることを特徴とする。
ある実施形態において、条件のうち少なくとも2又は3又は4が真である。
ある実施形態において、i)前記患者の頭部が安定用面上に実質的に水平に置かれており、前記患者の頭部の側部と前記安定用面とが接触することで瞳孔間ベクトルの向きを保ち、かつ前記患者の頭部を垂直方向に動かないようにする場合に前記IOP測定が実行され、ii)前記患者の下側にある眼の高度と前記安定用面の高度との高さの差(lower_eye_elevated)が、多くとも5cmの場合、患者の下側にある眼に対して前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、高さの差lower_eye_elevatedは、多くとも3cmである。
ある実施形態において、前記患者の頭部が安定用面上に実質的に水平に置かれており、前記患者の頭部の側部の表面積の大部分が前記安定用面と接することで、前記安定用面が瞳孔間ベクトルの向きを保ち、かつ前記患者の頭部を垂直方向に動かないようにする場合に前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、前記患者の頭部が安定用面上に実質的に水平に置かれて、顎と瞳孔間の中間点とのベクトルと直交する方向における頭部表面の接触領域の幅が少なくとも1つ地点において少なくとも5cmである場合に、前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、顎と頭頂部との長さが少なくとも15cm又は少なくとも20cmのサイズで、垂直方向と水平方向に安定した頭部の患者に対して方法が実施される。
ある実施形態において、前記患者の頭部が凹部領域を有する安定用面上に実質的に水平に置かれる場合に前記方法が実施される方法であって、i)前記患者の両眼が前記凹部領域の真上にあり、ii)垂直方向の向きに制限されたプローブアームを介して前記プローブに連結されたスプリング容器の少なくとも一部分の水平位置は、前記凹部の少なくとも一部分と一致する。
ある実施形態において、ベッドの近位端に位置する安定用面であって、前記患者の身体が置かれているベッド表面からの高度が10〜20cmである安定用面上に前記患者の頭部が実質的に水平に置かれる場合に、前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、前記患者の頭部を水平方向に安定化させる顔安定用アセンブリと前記患者の頭部が接する場合に、前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、前記顔安定用アセンブリにおける少なくとも25cmで水平方向に互いから離れた位置にて前記患者の顎と額とが同時に接する場合、前記IOP測定が実施される。
ある実施形態において、前記患者は前記少なくとも1つの眼の検査時に意識がある。
ある実施形態において、照明カラムが設けられていない前記ゴールドマン眼圧測定装置を用いて前記ゴールドマン眼圧測定検査が実施される。
ある実施形態において、前記少なくとも1つの眼の検査が前記生体顕微鏡検査を含む。
今初めて開示される眼の検査システムは、a.大人の人間を支える大きさのベッド上面、及び/又は幅が少なくとも40cmであり長さが少なくとも1メートルであるベッド上面、及び/又は長さが少なくとも1メートルであり、表面積が少なくとも5,000cmであるベッド上面を有するベッドと、b.照明カラムを有する細隙灯装置、及び/又は眼検査装置が前記ベッドから離れる方向に移動することを機械的に制限するように前記ベッドに直接的に又は間接的に取り付けられたゴールドマン眼圧測定装置とを有するシステムであって、前記システムは、取付式の頭受け特徴とピボット軸特徴の少なくとも1つが真であるように設けられ、前記取付式の頭受けとピボット軸は、i)前記取付式の頭受け特徴において、上面の高さがベッド表面の高さを上回るように前記ベッドが頭受けに直接的に又は間接的に取り付けられており、前記頭受けの前記上面の表面積が前記ベッド上面の表面積の多くとも30%であり、前記頭受けは前記ベッドの一端に、又は前記ベッドの一端の近くに設けられ、ii)前記ピボット軸特徴において、前記ベッドの一端に、又は前記ベッドの一端の近くに設けられたピボット軸を中心に前記細隙灯装置及び/又は前記ゴールドマン眼圧測定装置のベースの並進運動が限定されると定義され、前記ゴールドマン眼圧測定装置は、太い近位端と細い遠位端とを有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブと、顕微鏡アセンブリと、ジョイスティックと、下側ベースと、前記下側ベース上を移動可能な上側ベースとを有しており、前記上側ベースと前記眼圧測定プローブとの水平方向の同時移動を前記下側ベース上で可能にしており、前記ジョイスティックは、前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成されており、前記顕微鏡アセンブリは、前記眼圧測定プローブを近位側の方向に通過する光を受光するように構成されており、前記プローブの遠位端が接する位置が、前記顕微鏡アセンブリの視野に入る。
ある実施形態において、前記システムはゴールドマン眼圧測定装置を有している。
ある実施形態において、前記ゴールドマン眼圧測定装置が前記細隙灯装置の照明カラムを有する。
ある実施形態において、前記システムは、前記照明カラムを有する細隙灯装置を有する。
ある実施形態において、少なくとも前記取付式の頭受け特徴が真である。
ある実施形態において、少なくともピボット軸特徴は真である。
ある実施形態において、取付式の頭受け特徴と前記眼圧計特徴が両方とも真である。
ある実施形態において、前記取付式の頭受け特徴が真であり、前記システムは、頭受けに取り付けられる又は実質的に接触される場合に、前記頭受けの上面及び/又はその延長平面と組み合わせて、前記頭受け上面の高度を上回る高度であるスペースの特定の領域を取り囲む顔固定用アセンブリをさらに有しており、前記スペースの領域は頭受け上面の上にあり及び/又は前記頭受け上面から10cm以内で水平方向にずれており、前記取り囲んだ特定の領域の高さは少なくとも8cmであり、前記取り囲み領域の長さは少なくとも20cmである。
ある実施形態において、前記顔固定用アセンブリは頭受けに取り付けられる(例えば、前記頭受けは前記顔固定用アセンブリの重量を支える。)。
ある実施形態において、前記顔固定用アセンブリは前記頭受けと接していない。
ある実施形態において、前記顔固定用アセンブリが、垂直方向に設けられた額受けと顎受けとを有しており、前記額受けと前記顎受けとが前記ベッドの中心軸に平行な方向に少なくとも20cm水平方向に互いに離れている。
ある実施形態において、顔固定用アセンブリは垂直方向に設けられた額受けと顎受けを有しており、額受けと顎受けの少なくとも1つは、内側の硬いコア部分と外側の柔らかい及び/又は柔軟な層から構成される。
ある実施形態において、前記顔固定用アセンブリは垂直方向に設けられた額受けと顎受けとを有しており、前記額受けと前記顎受けのうち少なくとも1つが、水平方向を向いたくぼみを当接面に有する。
ある実施形態において、i.前記取付式の頭受け特徴が真であり、ii.前記頭受けは、前記ベッド中心軸に実質的に平行な第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とを規定し、iii.前記第1方向に沿った前記頭受けの長さLが少なくとも30cmであり、前記第2方向に沿った前記頭受けの幅が少なくとも20cmであり、iv.前記頭受けは前記ベッド中心軸に実質的に平行で前記頭受けの両側に設けられた第1縁部と第2縁部を有しており、v.前記第1縁部と前記第2縁部の少なくとも1つにおいて、前記頭受けは前記縁部に設けられた凹部を有しており、前記凹部の長さは、少なくとも5cm及び/又は前記前記頭受けの前記第1方向に沿った長さLの少なくとも25%である。
ある実施形態において、前記凹部領域の長さが前記頭受けの長さの多くとも80%である。
ある実施形態において、前記凹部の前記第2方向の奥行きは、前記長さの多くとも50%、及び/又は多くとも5cm、及び/又は前記幅の多くとも30%である。
ある実施形態において、前記凹部の表面積と前記頭受けの前記上面の表面積との比率は多くとも0.2又は多くとも0.1又は多くとも0.3又は多くとも0.5である。
ある実施形態において、前記頭受けはそれぞれ少なくとも2つの前記凹部を有しており、前記凹部はそれぞれが前記第1縁部及び前記第2縁部に設けられる。
ある実施形態において、前記凹部の1つ、又は両方において、前記凹部の表面積と頭受けの前記上面の表面積との比率は多くとも0.2である。
ある実施形態において、前記凹部の1つ、又は両方において、前記凹部の中心は、前記頭受けのいずれの縁部からも少なくとも8cmで水平方向に前記第1方向に沿ってずれている。
ある実施形態において、前記頭受け特徴が真であり、前記頭受けの上面の前記表面積は少なくとも250cm、又は少なくとも500cm又は多くとも1,000cm又は多くとも500cmである。ある実施形態において、ベッド表面の表面積と頭受けの表面積との比率は、少なくとも5:1又は少なくとも10:1又は少なくとも20:1又は少なくとも30:1及び/又は多くとも50:1又は多くとも30:1又は多くとも20:1又は多くとも10:1である。
ある実施形態において、前記頭受け特徴が真であり、前記上面は前記頭受けの剛性の支持部の上に設けられる柔らかい又は柔軟な材料を有する。
ある実施形態において、前記頭受けは、前記ベッド中心軸に対して実質的に直交する前記頭受けの幅の寸法が少なくとも20cmとなるように形成されている。
ある実施形態において、前記ジョイスティックはデュアルモードジョイスティックであり、前記ジョイスティックは、i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで、前記顕微鏡アセンブリ及び前記眼圧測定プローブの前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、ii.前記前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心にして回転することで、前記顕微鏡アセンブリと前記水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブとの垂直方向の同時移動を誘発するように構成される。
ある実施形態において、前記前記ジョイスティックのスティック部の回転にて誘発された垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmである。
ある実施形態において、i.前記取付式の頭受け特徴が真であり、ii.前記下側ベースは、上側ベースの下に水平の眼圧計ベース上面を有しており、前記水平の眼圧計ベース上面の高さは、15cmの許容誤差内にて可動式の上側ベースの高さと等しく、iii.前記眼圧計ベース上面の高さは、頭受けの前記上面の高さよりも多くとも50cm低い。
ある実施形態において、前記眼圧計移動特徴が真であり、前記ピボット軸はその縦方向の軸に沿った前記ベッドの中心線において前記ベッドの幅未満である許容誤差内で実質的に位置する。
ある実施形態において、前記許容誤差は前記ベッドの幅の50%未満、及び/又は15cm未満、及び/又は25%未満又は前記ベッドの幅及び/又は10cm未満である。
ある実施形態において、前記上側ベース及び顕微鏡の前記重量が前記ピボット軸と一致する位置にて支えられる。
ある実施形態において、前記ピボット軸を中心とした移動の半径は、少なくとも20cm又は少なくとも30cm又は少なくとも50cm又は多くとも1メートル又は多くとも75cm又は多くとも25cmである。
今開示される眼圧測定システムは、a.太い近位端と細い遠位端とを有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブと、b.眼圧測定プローブを近位側の方向に通過する光を受光するように構成され、前記プローブの遠位端が接する位置が視野に入るように構成された顕微鏡アセンブリと、c.下側ベースと、d.前記下側ベース上を移動可能であり、前記眼圧測定プローブとの水平方向の同時移動を前記下側ベース上で可能とする上側ベースと、e.デュアルモードジョイスティックとを有するシステムであって、前記デュアルモードジョイスティックは、i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、ii.前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心に回転することで前記顕微鏡アセンブリ及び前記水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブの垂直方向の同時移動を誘発するように構成され、前記ジョイスティックのスティック部の前記回転により誘発された前記垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmである。
今開示される眼の検査システムは、a.太い近位端及び細い遠位端を有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブと、b.眼圧測定プローブを近位側の方向に通過する光を受光するように構成され、前記プローブの遠位端が接する位置が視野に入るように構成された顕微鏡アセンブリと、c.下側ベースと、d.前記下側ベース上を移動可能であって、前記眼圧測定プローブとの前記下側ベース上の水平方向の同時移動をする上側ベースと、e.前記下側ベースに対して一定の向きで一定の位置に設けられた高置の頭受けであって、前記頭受けの上面の高度は下側ベースの水平面の高度を上回り、前記下側ベースは前記下側ベースの水平面上を少なくとも5cm移動し、長さと幅とが共に10cmを越える高置の頭受けと、f.上側の水平の部材を介して互いに連結された第1垂直部材及び第2垂直部材を有する顔固定用アセンブリであり、前記頭受けの上面及び/又はその延長平面と組み合わせてスペースの領域を取り囲むように構成される顔固定用アセンブリであって、i.前記スペースの取り囲み領域の高度は、前記頭受け上面の高度よりも大きく、ii.前記スペースの全体の取り囲み領域の水平位置は、前記頭受け上面よりも5cm低く、iii.前記スペースの取り囲み領域の高さは少なくとも8cmであり、iv.前記スペースの取り囲み領域の長さは少なくとも20cmであり、g.1つ以上の移動制御部を有する移動制御部アセンブリとを有するシステムであって、前記1つ以上の移動制御部の少なくとも1つはジョイスティックであり、前記移動制御部アセンブリは、i.前記水平方向の同時移動を誘発するように構成され、ii.前記下側ベースと前記顔受け面とに対する前記眼圧測定プローブの垂直方向の移動を誘発するように構成され、前記移動制御部アセンブリは前記眼圧測定プローブの遠位端の範囲が前記スペースの取り囲み領域内の地点を含むように構成され、前記高置の頭受けから水平方向に2cm以下でずれるように構成される。
今開示される細隙灯装置は、a.下側ベースと、b.前記下側ベース上を移動可能な上側ベースと、c.前記上側ベースに装着され、前記上側ベースとの前記下側ベース上の水平方向の同時移動をする顕微鏡アセンブリと、d.高輝度の細い光線を実質的に垂直方向に照射するように構成された細隙灯光源を有する照明カラムと、e.前記顕微鏡から離れる方向に実質的に水平方向に前記高輝度の細い光線を方向付け直すように構成された光受動部品であって、前記方向付けし直された光線が反射性の垂直平面上の地点に入射すると、前記方向付けし直された光線の光が顕微鏡アセンブリに向けて後方に反射されて前記垂直平面の前記地点が前記顕微鏡アセンブリの視野に入る光受動部品と、e.デュアルモードジョイスティックとを有する細隙灯装置であって、前記デュアルモードジョイスティックは、i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、ii.前記前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心に回転させることで、前記顕微鏡アセンブリと、前記方向付けをし直した水平の光線との垂直方向の同時移動を誘発するように構成され、前記水平の光線の前記垂直方向の移動は、前記顕微鏡の前記視野の位置の高さを変更し、前記前記ジョイスティックのスティック部の回転により誘発された垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmである。
今開示される細隙灯装置は、a.下側ベースと、b.前記下側ベース上を移動可能な上側ベースと、c.前記上側ベースに装着され、前記上側ベースと前記下側ベース上を水平方向の同時移動をする顕微鏡アセンブリと、d.高輝度の細い光線を実質的に垂直方向に照射するように構成された細隙灯光源を有する照明カラムと、e.前記顕微鏡から離れる方向に実質的に水平方向に前記高輝度の細い光線を方向付け直すように構成された光受動部品であって、前記方向付けし直された光線が反射性の垂直平面上の地点に入射すると、前記方向付けし直された光線の光が顕微鏡アセンブリに向けて後方に反射されて前記垂直平面の前記地点が前記顕微鏡アセンブリの視野に入る光受動部品と、f.前記下側ベースに対して一定の向きで一定の位置に設けられた高置の頭受けであって、前記頭受けの上面の高度が下側ベースの水平面の高度を上回っており、前記下側ベースは、前記下側ベースの水平面上を少なくとも5cm移動し、前記高置の頭受けの長さと幅とは共に10cmより大きく、前記細隙灯光源と前記頭受けの前記上面との水平距離は10cm未満であり、g.上側の水平の部材を介して互いに連結された第1垂直部材及び第2垂直部材を有する顔固定用アセンブリであり、前記頭受け上面及び/又はその延長平面と組み合わせてスペースの領域を取り囲むように構成される顔固定用アセンブリであって、i.前記スペースの取り囲み領域の高度が、前記頭受け上面の高度よりも大きく、ii.前記スペースの全体の取り囲み領域の水平位置は、前記頭受け上面よりも5cm低く、iii.前記スペースの取り囲み領域の高さは少なくとも8cmであり、iv.前記スペースの取り囲み領域の長さは少なくとも20cmであり、h.前記水平方向の同時移動を誘発及び/又は制御するするジョイスティックとを有する。
ある実施形態において、前記下側ベースは車輪付きのシャシーに装着され、及び/又は前記下側ベースは前記車輪付きのシャシーの一部であり、前記車輪付きのシャシーの水平方向の移動が前記顔受けの水平方向の同時移動をもたらす。
ある実施形態において、前記下側ベースは前記頭受け及び/又は顔固定用アセンブリの前記重量を支える。
ある実施形態において、ジョイスティックのスティック部には実質的に上向きとなるセンター位置があり、及び/又はジョイスティックは可動式の上側ベースに装着されている。
図1〜15は、従来技術における眼圧測定と細隙灯の方法と装置を説明している。図16〜32は、ある実施形態における眼の検査方法及び/又は眼圧測定装置、細隙灯装置及び/又は関連した装置を説明している。
本明細書にて、発明が図面を参照して(例としてのみ)説明される。ここで、詳細な図面に特定の参照をする場合、示される特定の図面は例であって、例示的なシステムの好適な実施形態の説明用の考察を目的としただけであり、有益と思われるものを提供するため、また、発明の原理と概念的な側面についての容易に理解できるような説明を提供するために、特定の図面が提供されることを強調しておく。この点において、発明の構造上の詳細事項を、発明の基本的な理解に必要とされる以上に細かくは示そうとはしておらず、図面を共に説明を用いることにより、当業者は、発明のいくつかの様式の実際の具現化方法や、実施形態を組み立てて用いる方法が明白に理解できる。
簡潔にするため、様々な特徴のいくつかの明らかな組み合わせは、明示的に図示されておらず、及び/又は説明もされていない。本明細書に開示される方法や装置の特徴のあらゆる組み合わせは、特徴のあらゆる組み合わせをも含み、あらゆるやり方で組み合わせることができるとここに開示する。特徴のあらゆる組み合わせは、あらゆる実施形態に含まれうるし、及び/又はあらゆる実施形態から除外もされうる。
本発明者はここに初めてゴールドマン圧平眼圧測定方法を開示する。(i)患者の顔が最初動かないようにして、彼の/彼女の両眼を結ぶ「瞳孔間のベクトル」が垂直方向に向けられて、患者の顔の位置が「横の」向きに厳密に固定され、(ii)患者の身体が横向き寝の状態で、患者の頭部が横向きにあり患者の瞳孔の瞳孔間ベクトル656が重力ベクトルと実質的に共線となる状態の時、患者の両眼のうち片方に接触する水平方向の向きに制限された眼圧測定プローブ110を有するゴールドマン眼圧測定装置を用いて、患者の眼の眼内圧(IOP)を測定する。
別の実施形態では、上側にある眼及び/又は下側にある眼が、ゴールドマン圧平眼圧測定検査されてもよい。
「横向き寝での眼の検査」の一例が、図16〜17に示される。ここで、横向き寝の患者が、彼の身体をベッド表面610に載せ、彼の頭部をベッド表面610より高い位置にある水平の突出した頭受け618に載せている。垂直方向の「額受け」と「顎受け」部材が設けられ、頭受け618の表面に沿った水平方向の移動を防止している。
主治医190は、顕微鏡アセンブリとゴールドマン眼圧測定プローブ110とを有するゴールドマン眼圧測定装置を用いる。ゴールドマン眼圧測定プローブ110は、プローブの向きが機械的に水平方向に制限されて、患者180の眼においてプローブ110が顕微鏡アセンブリ40から離れる方向を向くように、装着される。図16〜17の例においては、照明カラム以外の照明システムが用いられており、この装置が「ゴールドマン眼圧測定装置」である。代わりに、ゴールドマン眼圧測定装置に細隙灯照明カラム(例えば、図25参照)を設けて、患者の角膜が眼圧測定プローブ110の遠位端に接する時に患者の角膜を照らすようにしてもよい。
図18は、ゴールドマン圧平眼圧測定及び/又は細隙灯検査される横向き寝の患者の上面図を示す。図19は図16〜18と同様ではあるが、左向きに寝る患者180の検査を示している。
図20A〜20Bは、ある実施形態における眼の検査中の患者の顔の固定方法を示す。図20Aに示されるように、頭受け618の上面658に患者の顔を「水平」に載せることで、(i)顔を実質的に水平な一定の向きに保つために患者の顔を「水平方向に動かないようにして」、(ii)顔を上下の移動なく一定の高度に保つために顔を「垂直方向に動かないようにする」。
このことは、図20Bに示されており、図では「瞳孔間のベクトル」(656と符号がつけられている。)が実質的に垂直である。図20Bは特徴も示しており、「下側にある眼」654(「上側にある眼」は652と符号がつけられている。)の瞳孔の中心が、頭受け618の上面658である「水平な顔支持部の面658」よりも、長さlower_eye_elevatedだけ、わずかに上に位置する(例えば、lower_eye_elevatedは、多くとも5cm上、又は多くとも3cm上、又は多くとも2cm上である。)。
これとは別の実施形態では、上側の652及び/又は下側の654両眼が生体顕微鏡検査及び/又はゴールドマン圧平眼圧測定検査にかけられる。
図20Bに示された他の特徴は、水平方向の移動及び/又は患者198の中心軸に沿った方向の水平方向の移動軸を防ぐための患者の顔の「水平の固定化」である。図20Bにおいて、「水平の固定化」は(i)顔の垂直方向下側部分にあり且つ患者の顎に接触する固定用部材312と、(ii)顔の垂直方向上側部分にあり且つ患者の額に接触する固定用部材314との存在により提供される。
ある実施形態において、図20Cに示されるように、垂直方向に動かないようにする面658は、身体が載せられているベッド上面608よりも上方に高さheight_differenceに高くされて固定されている。ある実施形態において、height_differenceの最小値は、少なくとも5cm、又は少なくとも10cm、及び/又はheight_differenceの最大値は、多くとも30cm、又は多くとも20cmである。ある実施形態において、lower_eye_elevatedとheight_differenceとの比率は、多くとも0.3である。
ある実施形態は、細隙灯が装着されたゴールドマン眼圧計、及び/又は照明定数のないゴールドマン眼圧測定装置を用いて、横向き寝の患者をゴールドマン眼圧測定検査にかけることに関連している。
ある実施形態は、細隙灯(例えば、照明カラムも含まれる。)を用いて、横向き寝の患者に生体顕微鏡検査をすることに関連している。これらの実施形態において、眼圧測定検査の実施は必要ではない。
ゴールドマン眼圧測定装置
ある実施形態において、ゴールドマン眼圧測定装置は、細隙灯装置に装着されたゴールドマン眼圧計アセンブリ、及び/又は「ハイブリッド生体顕微鏡検査装置」の部分(例えば、図25参照)を有している。他の実施形態においては、細隙灯光源以外の及び/又は照明カラム以外の照明光源が設けられる(例えば、図32及びその説明を参照)。
そのため、細隙灯及び/又は照明カラムが必要とされる従来のシステムとは異なり、これは必要ではない。
「ゴールドマン眼圧測定装置」は、水平方向の向きに機械的に制限される水平方向に制限された装着式の眼圧測定プローブを有するどのような装置であってもよい。
別の実施形態では、「ゴールドマン眼圧測定装置」は、以下の特徴のあらゆる組み合わせを持ち合わせてもよい。
(i)眼圧測定プローブの向き(すなわち中心軸114の向き)が水平又はおおよそ水平に機械的に(すなわち、「マウント」により)制限されるように装着された圧平眼圧測定プローブと、
(ii)テーブルの上面又は他の水平面の上に設けられずに、「空中」に設置される圧平眼圧測定プローブと、
(iii)圧平プローブ110とスプリング搭載型制御部108との間の連結部材(例えばプローブアーム106)であって、圧平プローブと容器は同じハウジング内に収容されない連結部材と(例えば、プローブと制御部108の容器とは水平方向に及び/又は垂直方向に互いに(例えば、少なくとも数cmは)離れている。)、
(iv)水平方向及び/又は垂直方向に装着された眼圧測定プローブと同時に移動する顕微鏡アセンブリ40(例えば、単眼顕微鏡又は双眼顕微鏡接眼レンズ42を有するガリレオ式顕微鏡)と、
(v)下側ベース10上を移動可能な(すなわち摺動可能な又は滑走可能な、又は信頼のおける又はそうでなければ可動式の)上側ベース20又は可動台部又はプラッタに(高い高度にて)装着される(ある実施形態においては、スプリング搭載型制御部容器108と)眼圧測定プローブ110。ある実施形態においては、上側ベース20又は可動台部又はプラッタは車輪により下側ベース上を移動するが、車輪は必要条件ではなく、(a)上側ベース、(b)可動台部、(c)可動台部のいずれも車輪を必要としない。
一般に、上側ベース20が下側ベース10の上面を移動するのにかなりの抵抗がある。これは、例えば、上側ベース20の重い重量(例えば少なくとも2kg、又は少なくとも3kg、又は少なくとも4kg、又は少なくとも5kgである重量を有している。)が原因であるし、及び/又は、上側ベース20と上側ベース20に装着されて支持される部材の組み合わせ(例えば、部材の組み合わせは、少なくとも4kg、又は少なくとも5kg、又は少なくとも6kg、又は少なくとも10kg、又は少なくとも15kgの重量を有する。)が原因である。
上側ベース20及び/又は顕微鏡アセンブリ40(例えば、単眼顕微鏡又は双眼顕微鏡の接眼レンズ42を含む。)及び/又は細隙灯光源70及び/又は照明カラム及び/又は光学部材80(すなわち、これらのあらゆる組み合わせ)との圧平プローブ110の水平方向の「同時」移動。ある実施形態において、ジョイスティック30(例えば、「スティック部のセンター位置」が略上向きであるジョイスティック、及び/又は上側のケース20に装着されたジョイスティック)が設けられて、水平方向の移動を誘発及び/又は制御する。ある実施形態において、ジョイスティックは「精密な移動」を制御し、一方、(例えば、手で上側ベース20を移動するような)「大まかな移動」の制御をする他の機構が設けられている。
(viii)眼圧測定プローブから光を受光する顕微鏡アセンブリ30であって、及び/又は、(例えば、通常操作の場合にプローブが患者の角膜に接するように、)顕微鏡アセンブリ30は眼圧測定プローブの近位端から少なくとも10cm、又は少なくとも15cm、又は少なくとも20cm水平方向にずれており、及び/又は、顕微鏡アセンブリ30は眼圧測定プローブと共通のハウジングに収容されない。
(ix)圧平眼圧測定プローブ110と顕微鏡30との下側ベースに対する「垂直方向の同時移動」は、例えば、機械的な又は電気的な又は電動化されたあらゆる制御装置によって制御される。ある実施形態において、ジョイスティック30のスティック部をその軸を中心に回転させることで、「垂直方向の同時移動」を制御して圧平眼圧測定プローブ110を昇降させる。
ゴールドマン眼圧測定における測定
ある実施形態において、上側と下側にある眼の両方に、ゴールドマン眼圧測定装置によるIOP測定がなされる。他の実施形態において、1つ又は両眼にIOP測定をしてもよい。
「横向き寝の状態」とは、患者の身体、又は身体のうち「首より下の部分」のかなりの部分が横向きに寝ている状態を意味する。
他の実施形態では、例えば、患者がうつぶせの状態又は仰向けの状態で「寝ている」場合に、少なくとも患者の頭部が横向きに向いており、患者の瞳孔間の瞳孔間ベクトル656が重力ベクトルと実質的に共線である場合を意味してもよい。
ある実施形態において、大人が測定を受ける場合、大人の顔は以下の特徴の1つ以上の(すなわちあらゆる組み合わせ)により特徴づけられる。(i)瞳孔間の距離が少なくとも7cmであること、及び/又は(ii)顎と頭頂部間の距離が少なくとも15cm又は少なくとも20cmであること。
ある実施形態において、(i)まず、患者が「左向き寝」と「右向き寝」の状態のうち一方の状態であるときに両眼のうち1つ以上の眼のIOPを(すなわち、同じゴールドマン眼圧測定装置を用いて)測定し、(ii)その後、患者が「左向き寝」と「右向き寝」の状態の他方の状態にあるときに両眼のうち1つ以上の眼のIOPを測定することが可能である。
「ベッド特徴」610の簡単な説明
ある実施形態において、ベッド610が設けられてもよい。ベッドは以下の特徴(すなわち特徴の1つ以上のあらゆる組み合わせ)のいかなるものを有してもよい。
a)ベッド上面608が略水平であるか、完全に水平であるか、傾いていてもよい(例えば、図23を参照)。
b)ベッド上面608は、大人の人間、又は人間のかなりの部分(例えば少なくとも半分)を支持できる大きさになっている。
c)ある実施形態において、ベッド表面608は、少なくとも30cm、及び/又は少なくとも40cm、及び/又は少なくとも50cm、及び/又は少なくとも60cmの幅を有している。
d)ある実施形態において、ベッド表面608は、少なくとも0.75メートル、及び/又は1メートル、及び/又は1.25メートル、及び/又は1.5メートルの長さを有している、及び/又は少なくとも幅の1.5倍、及び/又は少なくとも幅の2倍の長さを有している。
e)ある実施形態において、ベッド表面608は、少なくとも5,000cm、及び/又は少なくとも7,500cm、及び/又は少なくとも10,000cm、及び/又は少なくとも15,000cmの表面積を有する。
本開示の様々な部分において、ベッドは610と符号がつけられ、ベッド上面は608と符号がつけられ、ベッド中心軸は604と符号がつけられ、ベッド近位端は670と符号がつけられ、ベッド遠位端は672と符号がつけられる。
頭受け618特徴の簡単な説明
「頭受け」618には様々な実施形態がある。ある実施形態において、この頭受け618はベッド610に取り付けられている。
この頭受け618はゴールドマン眼圧測定装置ベース10に装着されてもよいし(例えば、図25参照)、又はベッド610に取り付けられるか装着されてもよい(例えば、図21参照)。
ある実施形態において、この「頭受け618」の上面658はベッド上面608よりもかなり小さい。例えば、係数として少なくとも5、又は少なくとも10、又は少なくとも20、又は少なくとも30である。
後述の通り、図21Bを参照すると、ある実施形態において、頭受けは、縁部684又は縁部688(例えば、縁部は、頭受け中心線668及び/又はベッド縦方向の軸604に略平行である。)の何れかに、または何れかの近くに切欠き部又は「凹部」616を有している。図21の例において、これらの凹部領域又は切欠き部616は、両方の縁部にて平行に設けられる。他の実施形態において、凹部領域を1つも設けなくてもよいし、1つの凹部領域を1つの縁部領域にだけ設けてもよい。
切欠き部の機能は空きスペースを提供することであり、この空きスペースに、検査時に眼圧計制御部容器108を配置できる。図17(少なくとも容器108の一部が凹部616内にある。)を参照のこと。
図において、頭受け618の「長さ」は696と符号がつけられ、「幅」は698と符号がつけられ、厚さは694と符号がつけられる。明らかに、長さと幅は実質的に水平で互いに直交する。
別の実施形態では、「長さ」は、頭受け618における特定の方向の寸法である。この方向は、(i)ベッド軸604に平行であり、及び/又は(ii)顔固定用アセンブリ662の顔の上側部分固定用部材310に平行であり、及び/又は(iii)顎固定用装置312と額固定用装置314とをつなぐ線分と平行であり、及び/又は(iv)装置の通常操作中の圧平眼圧測定プローブ110の方向に直交し、及び/又は(vi)上側ベース又は可動台部20が移動する下側ベース10のテーブルの上面の「横方向の寸法」(図24Cにおいて、またあらゆる実施形態において、これはテーブルの上面の「短い寸法」であろう。)に平行であり、及び/又は(vi)顕微鏡アセンブリ40の単眼顕微鏡又は双眼顕微鏡の接眼レンズ42の「法線構造の方向」に直交し、及び/又は(vii)眼圧計制御部容器108用の凹部616が形成される縁部(684又は688)の方向である。
頭受けの「幅」は長さ寸法に直交する寸法における頭受けの寸法である。
ある実施形態において、長さと幅は両方とも、少なくとも7.5cm、及び/又は少なくとも10cm、及び/又は少なくとも15cmである。
別の実施形態では、頭受けの「長さ」は少なくとも20cm、及び/又は少なくとも25cm、及び/又は少なくとも30cmである。
別の実施形態では、頭受けの「幅」は少なくとも10cm、及び/又は少なくとも15cm、及び/又は少なくとも20cmであり、すなわち、患者の頭部の側部を収容し、患者の頭部の側部を垂直方向に動かないようにするのにするのに十分な大きさである。
ある実施形態において、頭受け618は凹部616を有している。例えば、図21A〜21Dに示されている。これらの図では、凹部領域616は、ベッド中心軸704に平行な縁部684及び/又は688に沿っている。それぞれの縁部に沿った個々の凹部領域が様々な図に示されるが、これに限定されない。
図21Dは、凹部領域の1つの非限定例における、長さ796(すなわち、ベッド中心軸704に平行な水平方向の長さ)と奥行き798を示す。図21Dにおける凹部領域は長方形に示されるが、これに限定されない。実施形態において、ゴールドマン眼圧測定アセンブリの容器108の少なくとも一部分が凹部領域に位置する。
顔固定用アセンブリ662
ある実施形態において、頭受け618(すなわち例えば、ベッド610の近位端670に図24のように取り付けられるか配置され、又は図25のように細隙灯のベース及び/又は眼圧測定装置のベースに装着される。)は顔固定用アセンブリ660と接続されるか、取り付けられるか、接触しそうに又は実際に接触させてもよい。患者の頭部が、頭受け618の上面658により垂直方向に動かないようにされて一定の向きに支持される場合、患者の頭部を「水平方向に動かないようにする」ために、顔固定用装置662は(例えば頭受け618と共同で)患者の頭部の水平方向の移動を妨げる。
ある実施形態において、顔固定用アセンブリ662(例えば図20B又は図22A又は図22Cを参照)は、複数の垂直部材312、314を有しており、複数の垂直部材312、314は(i)硬く形成されるか、硬い部分(例えば、例えば、「金属製の管」のような「管」)を有しており、(ii)強固に(例えば、硬い管のような、上側にある水平な剛性部材310を介して)互いに連結されている。
顔固定用アセンブリ662は、高さと長さとによる非常に細いスペース領域(すなわち、2次元での領域)を、「取り囲み領域」の地点に位置して固定された横を向いた人間の頭部(例えば大人)に「取り囲む(frame)」ように構成されている。高さは、例えば少なくとも8cm又は少なくとも10cm又は少なくとも15cmであり、長さは、例えば少なくとも20cm又は少なくとも22.5cm又は少なくとも25cm又は少なくとも27.5cm又は少なくとも30cmである。
ある実施形態(例えば、図22参照)は、ベッド610と頭受け618と顔固定用アセンブリ662とを有する装置に関連している。ベッド610の近位端670にて又はその付近で、頭受け618が機械的にベッドに連結されている。顔固定用アセンブリ662は、(i)第1構造において、第1縁部684にて強固に頭受け618に取り付けられ、(ii)第2構造において、第2縁部にて強固に頭受け618に取り付けられる。縁部は頭受け618の両側にあり、互いに平行である。
図22において、頭受けから顔固定用アセンブリ662を外して、それから頭受け618における逆側及び/又は対向する縁部に移すことができる。又は、顔固定用アセンブリ662を設置場所間で回転移動させてもよい。
プローブ範囲:眼圧計
ある実施形態において、ジョイスティック30(例えば、デュアル使用ジョイスティック)又は他のあらゆる「垂直方向の移動の制御部」を操作して、水平方向の移動に制限されたプローブ110を細隙灯ベース10に対して垂直方向に移動できる。この垂直方向の移動は、プローブ110と、以下のあらゆる組み合わせ(すなわち1つ以上)との「同時移動」であってもよい。(i)顕微鏡検査アセンブリ40(及び/又は単眼顕微鏡又は双眼顕微鏡の接眼レンズ42、例えば、向きが水平方向に制限された接眼レンズ42)、及び/又は(ii)ベースカラム22の上部、及び/又は(iii)プローブ110に向かう水平の光線の高さを制御する光受動部品(例えば80)。
上述の通り、ある実施形態において、(i)まず、上側にある眼と下側にある眼のうち一方のIOPを測定し、(ii)その後、上側にある眼と下側にある眼の他方のIOPを測定することが可能である。そのため、ある実施形態において、「垂直方向の広い範囲」における制御が設けられて、水平方向の向きに制限された圧平プローブ110と1つ以上の追加の部材(例えば顕微鏡アセンブリ40)との垂直方向の同時移動を誘発してもよい。この「垂直方向の広い範囲」は、大人の人口の大多数における平均的な瞳孔間距離よりも大きく、例えば、「垂直方向の広い範囲」は少なくとも6cm、又は少なくとも7cm、又は少なくとも8cm、又は少なくとも9cmであってもよい。ある実施形態において、これは、ジョイスティックを傾けて水平方向の移動を誘発及び/又は制御するための「デュアルモード」ジョイスティックである。これら実施形態において、ジョイスティックのスティック部を回転させることで「垂直方向のより広い範囲」を実現できる。
「7cm」の場合が、図26に示される。図27〜28は、垂直方向の範囲と他の範囲との比率の非限定例を示す。例えば、図27に示されるように、垂直方向の範囲は、横方向の範囲の少なくとも0.75倍、又は横方向の範囲と少なくとも同じ、又は横方向の範囲の少なくとも1.2倍、又は横方向の範囲の少なくとも1.4倍であってもよい。
図28は関連した範囲の他の例を示す。
プローブ範囲:細隙灯
ある実施形態において、垂直方向のより広い範囲(例えば、少なくとも7cm、又はゴールドマン眼圧測定装置に関連した上述の値)が用いられてもよい。
背景技術の部分で述べたとおり、ある細隙灯装置(例えば、ゴールドマン眼圧計がついた装置、またはついていない装置)は、細隙灯光源70からの実質的に垂直方向の光を特定の「高さ」にて水平方向に方向付け直すための光受動部材(例えば、水平面から45度角度が付けられた反射器や鏡など)を有している。この高さは、例えば、ジョイスティックのスティック部を回転することで制御されてもよい。
ここで初めて開示される細隙灯装置は以下のものを有している。a.下側ベース10と、b.前記下側ベース10上を移動可能な上側ベース20と、c.前記上側ベース20に装着され、前記上側ベース20との前記下側ベース10上の水平方向の同時移動をする顕微鏡アセンブリ40と、d.高輝度の細い光線を実質的に垂直方向に照射するように構成された細隙灯光源70を有する照明カラムと、e.前記顕微鏡から離れる方向に実質的に水平方向に前記高輝度の細い光線を方向付け直すように構成された光受動部品80であって、前記方向付けし直された光線が反射性の垂直平面上の地点に入射すると、前記方向付けし直された光線の光が顕微鏡アセンブリ40に向けて後方に反射されて前記垂直平面の前記地点が前記顕微鏡アセンブリの視野に入る光受動部品80と、e.デュアルモードジョイスティックとを有する細隙灯装置であって、前記デュアルモードジョイスティックは、i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、ii.前記前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心に回転させることで、前記顕微鏡アセンブリと、前記方向付けをし直した水平の光線との垂直方向の同時移動を誘発するように構成され、前記水平の光線の前記垂直方向の移動は、前記顕微鏡の前記視野の位置の高さを変更し、前記前記ジョイスティックのスティック部の回転により誘発された垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmである。
移動の制限
ある実施形態は、細隙灯及び/又はゴールドマン眼圧測定装置の移動を制限することに関連する。例えば、ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置におけるある位置から別の位置へ、及び/又はある向きから別の向きへの並進運動又は回転運動を妨げることで、ベッド又が他の物体がゴールドマン眼圧測定装置及び/又は細隙灯装置(すなわち、装置全体又は装置のあらゆる部分、例えば重量を支持する下側ベース10又はその一部など)の移動を限定する又は「制限する」ようにしてもよい。
本開示において、ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置のベッドから離れる方向への移動を「制限すること」は、以下のことを意味してもよい。(i)ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置を完全に動かないようにして(すなわち、ベッド610に対して絶対的に又は相対的に)移動を防止する場合、及び/又は(ii)ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置のベッドから離れる方向への移動の「完璧な防止」は必要とされず、ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置のベッドから離れる方向への移動がベッドからの反力と釣り合う場合。すなわち、ベッドから離れる方向への移動により、ベッド610がゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置とともに「引きずられる」場合である。
「離れる方向への移動」とは、反力を妨げない場合に、ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置をベッドから離れる方向に移動させるような動きである。ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置とベッドとの距離が増加するか、完全に増加が妨げられるかについては必要ではない。
ピボット軸
ある実施形態において、ゴールドマン眼圧計及び/又は細隙灯装置の移動がピボット軸を中心とした回転運動に制限されてもよい。
図29〜30の例において、細隙灯装置及び/又はゴールドマン眼圧測定装置は、文字通り、軸640を中心に回転する。例えば、細隙灯及び/又はゴールドマン眼圧測定装置は、ベッド610の上側の部分の下にぶら下がったマウントアーム部642を介してベッドアセンブリに装着又は連結され、及び/又は他のやり方で、直接的又は間接的にベッドアセンブリに取り付けられてもよい。
他の非限定例において、ゴールドマン眼圧測定及び/又は細隙灯装置ピボットを設けるより、細隙灯装置600がトラック650に沿って摺動できるように、細隙灯装置を垂直方向のマウント部材654を介してトラック650に装着することも可能である。図31も参照のこと。
照明カラムのないゴールドマン眼圧測定装置
ある実施形態において、照明の光源(図32Aにおける350又は図32Bにおける360など)は、眼圧測定プローブに向けて(例えば、プローブ10の遠位端にある地点、またはその近くの地点に向けて)光線を照射する。このことで、照明カラムが必要なくなる。ある実施形態において、光は、青色(例えば、コバルトブルー)である。
追加の考察
ある実施形態において、以下の特徴のあらゆる組み合わせが、本明細書で開示されるあらゆる装置及び/又は方法に用いられてもよい。
(i)ある実施形態は、人間の大人の身体(又は身体の大部分)を支持するように構成されたベッド上面608を有する「ベッドアセンブリ」に機械的に連結される、及び/又は取り付けられるゴールドマン眼圧測定装置に関連する。一例において、小さな「突出した頭受け」618が大きなベッド610に取り付けられ、眼圧測定の測定中に、患者180が自身の頭部を頭受け618に載せることができる(図16、20、他の図を参照)。一例において、ベッドは車輪付きのシャシーに支持されており、ベッドシャシーの移動によりゴールドマン眼圧測定装置が、ベッドシャシーを「追従」できる。一例において、ベッドに対する眼圧測定装置の移動が、ベッドの一端にある、またはその付近にあるピボット軸640を中心とした回転運動に制限される(一例におけるベッド610の車輪が、図19の下部に示される。)。
(ii)ある実施形態は、頭受け618に機械的に連結される、及び/又は取り付けられるゴールドマン眼圧測定装置に関連しており、頭受け618の長さは、少なくとも20cm、及び/又は少なくとも25cm、及び/又は少なくとも30cmであり、頭受けの「幅」は、少なくとも10cm、及び/又は少なくとも15cm、及び/又は少なくとも20cmである。すなわち、患者の頭部の側部を収容して垂直方向に動かないようにするのに十分な大きさである。下側ベース10に(例えば、ベースのフレーム及び/又はベースの表面及び/又はベースのあらゆる部分に)強固に頭受けを取り付けて(例えば、図25参照)、下側ベース10が頭受け618を「引き寄せる」ようにしてもよい。頭受けの長さは、ほとんどの大人の人間の頭部を垂直方向に動かないようにして、方向を定めて固定できる程度(例えば少なくとも22.5cm又は少なくとも25cm又は少なくとも30cm)であり、頭受けは、「有効な表面積」(例えば少なくとも200cm)、及び/又は長さに直交する方向の有効な「奥行き」を有している。
(iii)ある実施形態は、「人間の顔又は頭部を水平方向に動かないようにする」ために(すなわち、頭受け618の上面658と共同で)、人間の顔又は頭部を取り囲むように構成された顔固定用アセンブリ662に関連する。顔固定用アセンブリは(例えば、図22参照)、この目的のため及び/又は顎及び/又は額と接する面の水平方向の移動を防止するための複数の垂直部材(例えば、顎受け312や額受け314)を有している。ある実施形態において、顎受け及び/又は額受け314は、外側の柔らかい及び/又は柔軟な層の素材が取り付けられるある種の硬い「コア部分」から構成される。代わりに又は追加して、硬い垂直部材の患者180が自身の顎及び/又は額を載せる場所に、「横方向の凹部」(すなわち、実質的に水平に向いている凹部)を設けてもよい。顔固定用アセンブリ662を、眼圧計ベース10及び/又は頭受け618及び/又はベッド610に取り付けてもよい。ある実施形態において、垂直部材の高さ(また、「取り囲み領域」の高さ)は、少なくとも7cm及び/又は少なくとも10cmである。
ある実施形態(図22参照)において、頭受けは2つの「モード」(又は「構造」)を有しており、第1モードでは、顔固定用アセンブリが頭受けの第1側部に装着される及び/又は取り付けられ、第2モードでは、顔固定用アセンブリが頭受け618の第2側部に装着される及び/又は取り付けられる。
本願の説明と特許請求の範囲において、動詞である「構成される」、「含む」、「有する」、及びその活用形それぞれは、動詞の目的語又は複数の目的語が、動詞の主語又は複数の主語の列挙された構成物、部品、部材、又は部分のうち必ずしもすべてではないことを意味するために用いられている。
ここで引用された全ての参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。参考文献の引用は、その参考文献が従来技術であると認めることにはならない。
本明細書で用いられる「a」や「an」の冠詞は、冠詞の文法的な対象物が1つ又は1つより多い(すなわち、少なくとも1つである)ことを示す。例を示せば、「an element」は、1つのelement又は1つよりも多いelementを示す。
本明細書で用いられる「含む」の語句は、「含まれるがそれに限定されない」というフレーズを意味し、それと区別なく用いることができる。本明細書で用いられる「又は」の語句は、文脈から明らかに間違いでない限り、「及び/又は」の語句を意味し、それと区別なく用いることができる。本明細書で用いられる「例えば」の語句は、「例えば、〜などがあるが、それに限定されない」というフレーズを意味し、それと区別なく用いることができる。
本発明は、例を用いて示された発明の実施形態の詳細な説明を用いて説明されており、発明の範囲を限定することは意図していない。説明された実施形態は様々な特徴を有しており、そのすべてが発明のすべての実施形態で必要とされるわけではない。本発明のある実施形態は、特徴のいくつかだけを用いるか、特徴のありうる組み合わせだけを用いる。本発明の説明された実施形態の変形例や、説明された実施形態で言及された特徴の様々な組み合わせを有する本発明の実施形態は、当業者が思いつくものである。

Claims (59)

  1. 眼の検査方法において、
    a.患者の身体が横向き寝の状態の場合や、患者の頭部が横向きになっており患者の瞳孔間の瞳孔間ベクトル656が重力ベクトルと実質的に共線であり、
    i.ゴールドマン眼圧測定検査と、
    ii.様々な深さでの前記患者の眼の断面が双眼顕微鏡で観察できるような細隙灯生体顕微鏡検査と
    の群から選択される少なくとも1つの眼の検査を前記患者の両眼に実施する眼の検査方法であって、
    第1条件、第2条件、第3条件、第4条件のうち少なくとも1つが真であるように、前記患者の眼の眼内圧(IOP)を測定するために前記患者の両眼のうちの1つに接触する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110を用いて前記ゴールドマン眼圧測定検査を実施し、
    i.前記第1条件によれば、ゴールドマン眼圧測定装置はIOP測定用に照明を照射する細隙灯に装着され、
    ii.前記第2条件によれば、水平方向の向きに制限された前記圧平眼圧測定プローブ110を、ジョイスティックのスティック部を傾けることで水平方向に移動して及び/又は前記ジョイスティックのスティック部を回転することで垂直方向に移動して、前記眼圧測定プローブを前記患者の眼に接触させ、及び/又は
    iii.前記第3条件によれば、前記IOP測定のための前記圧平眼圧測定プローブによる角膜への圧平力は、前記圧平眼圧測定プローブ110と共通のハウジングには設けられないスプリング搭載型制御部により提供され、
    iv.前記第4条件によれば、ガリレオ式顕微鏡である顕微鏡アセンブリから、及び/又は眼圧測定プローブの近位端から少なくとも10cmだけ水平方向にずれている顕微鏡アセンブリから前記IOP測定のための角膜表面の半円が観察できると定義されることを特徴とする眼の検査方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、少なくとも前記ゴールドマン眼圧測定検査が実施される方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、前記条件の少なくとも2つが真である方法。
  4. 請求項2に記載の方法であって、前記条件の少なくとも3つが真である方法。
  5. 請求項2に記載の方法であって、前記条件の4つすべてが真である方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1つに記載の方法であって、少なくとも前記第1条件が真である方法。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載の方法であって、少なくとも前記第2条件が真である方法。
  8. 請求項1〜7の何れか1つに記載の方法であって、少なくとも前記第3条件が真である方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1つに記載の方法であって、少なくとも前記第4条件が真である方法。
  10. 請求項1〜9の何れか1つに記載の方法であって、
    i)前記患者の頭部が安定用面658上に実質的に水平に置かれており、前記患者の頭部の側部と前記安定用面とが接触することで瞳孔間ベクトル656の向きを保ち、かつ前記患者の頭部を垂直方向に動かないようにする場合に前記IOP測定が実行され、
    ii)前記患者の下側にある眼の高度と前記安定用面658の高度との高さの差(lower_eye_elevated)が、多くとも5cmの場合、患者の下側にある眼654に対して前記IOP測定が実施される方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記高さの差(lower_eye_elevated)は多くとも3cmである方法。
  12. 請求項1〜11の何れか1つに記載の方法であって、前記患者の頭部が安定用面658上に実質的に水平に置かれており、前記患者の頭部の側部の表面積の大部分が前記安定用面658と接することで、前記安定用面が瞳孔間ベクトル656の向きを保ち、かつ前記患者の頭部を垂直方向に動かないようにする場合に前記IOP測定が実施される方法。
  13. 請求項1〜12の何れか1つに記載の方法であって、前記患者の頭部が安定用面658上に実質的に水平に置かれて、顎と瞳孔間の中間点とのベクトルと直交する方向における頭部表面の接触領域の幅が少なくとも1つ地点において少なくとも5cmである場合に、前記IOP測定が実施される方法。
  14. 請求項1〜13の何れか1つに記載の方法が、顎と頭頂部との長さが少なくとも15cmのサイズで、垂直方向と水平方向に安定した頭部の患者に対して実施される方法。
  15. 請求項1〜14の何れか1つに記載の方法が、顎と頭頂部との長さが少なくとも20cmのサイズで、垂直方向と水平方向に安定した頭部の患者に対して実施される方法。
  16. 請求項1〜15の何れか1つに記載の方法であって、前記患者の頭部が凹部領域616を有する安定用面658上に実質的に水平に置かれる場合に前記方法が実施される方法であって、
    i)前記患者の両眼が前記凹部領域の真上にあり、
    ii)垂直方向の向きに制限されたプローブアーム106を介して前記プローブ110に連結されたスプリング容器108の少なくとも一部分の水平位置は、前記凹部の少なくとも一部分と一致する方法。
  17. 請求項1〜16の何れか1つに記載の方法であって、ベッドの近位端に位置する安定用面658であって、前記患者の身体が置かれているベッド表面からの高度が10〜20cmである安定用面658上に前記患者の頭部が実質的に水平に置かれる場合に、前記IOP測定が実施される方法。
  18. 請求項1〜17の何れか1つに記載の方法であって、前記患者の頭部を水平方向に安定化させる顔安定用アセンブリと前記患者の頭部が接する場合に、前記IOP測定が実施される方法。
  19. 請求項1〜18の何れか1つに記載の方法であって、前記顔安定用アセンブリにおける少なくとも25cmで水平方向に互いから離れた位置312、314にて前記患者の顎と額とが同時に接する場合、前記IOP測定が実施される方法。
  20. 請求項1〜19の何れか1つに記載の方法であって、前記患者は前記少なくとも1つの眼の検査時に意識がある方法。
  21. 請求項1〜20の何れか1つに記載の方法であって、照明カラムが設けられていない前記ゴールドマン眼圧測定装置を用いて前記ゴールドマン眼圧測定検査が実施される方法。
  22. 請求項1〜21の何れか1つに記載の方法であって、前記少なくとも1つの眼の検査が前記生体顕微鏡検査を含む方法。
  23. 眼の検査システムであって、
    a.大人の人間を支える大きさのベッド上面608、及び/又は幅が少なくとも40cmであり長さが少なくとも1メートルであるベッド上面608、及び/又は長さが少なくとも1メートルであり、表面積が少なくとも5,000cmであるベッド上面608を有するベッド610と、
    b.照明カラムを有する細隙灯装置、及び/又は眼検査装置が前記ベッドから離れる方向に移動することを機械的に制限するように前記ベッド610に直接的に又は間接的に取り付けられたゴールドマン眼圧測定装置とを有するシステムであって、前記システムは、取付式の頭受け特徴とピボット軸特徴の少なくとも1つが真であるように設けられ、前記取付式の頭受けとピボット軸は、
    i)前記取付式の頭受け特徴において、上面658の高さがベッド表面608の高さを上回るように前記ベッド610が頭受け618に直接的に又は間接的に取り付けられており、前記頭受け618の前記上面658の表面積が前記ベッド上面608の表面積の多くとも30%であり、前記頭受け618は前記ベッドの一端670に、又は前記ベッドの一端670の近くに設けられ、
    ii)前記ピボット軸特徴において、前記ベッドの一端670に、又は前記ベッドの一端670の近くに設けられたピボット軸640を中心に前記細隙灯装置及び/又は前記ゴールドマン眼圧測定装置のベース10の並進運動が限定される
    と定義され、
    前記ゴールドマン眼圧測定装置は、太い近位端86と細い遠位端88とを有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110と、顕微鏡アセンブリ40と、ジョイスティック30と、下側ベース10と、前記下側ベース10上を移動可能な上側ベース20とを有しており、前記上側ベース20と前記眼圧測定プローブ110との水平方向の同時移動を前記下側ベース10上で可能にしており、前記ジョイスティック30は、前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成されており、前記顕微鏡アセンブリ40は、前記眼圧測定プローブ110を近位側の方向に通過する光を受光するように構成されており、前記プローブ110の遠位端が接する位置が、前記顕微鏡アセンブリの視野に入るシステム。
  24. 請求項23に記載の眼の検査システムであって、前記ゴールドマン眼圧測定装置を有するシステム。
  25. 請求項23に記載の眼の検査システムであって、前記ゴールドマン眼圧測定装置が前記細隙灯装置の照明カラムを有するシステム。
  26. 請求項23に記載の眼の検査システムであって、前記照明カラムを有する前記細隙灯装置を有する前記システム。
  27. 請求項23〜24の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、少なくとも前記取付式の頭受け特徴が真であるシステム。
  28. 請求項23〜25の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、少なくとも前記ピボット軸特徴が真であるシステム。
  29. 請求項23〜26の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記取付式の頭受け特徴と前記眼圧計特徴とが両方とも真であるシステム。
  30. 請求項23〜27の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記取付式の頭受け特徴が真であり、前記システムは、頭受け618に取り付けられる又は実質的に接触される場合に、前記頭受けの上面658及び/又はその延長平面と組み合わせて、前記頭受け上面658の高度を上回る高度であるスペースの特定の領域を取り囲む顔固定用アセンブリ662をさらに有しており、前記スペースの領域は頭受け上面658の上にあり及び/又は前記頭受け上面658から10cm以内で水平方向にずれており、前記取り囲んだ特定の領域の高さは少なくとも8cmであり、前記取り囲み領域の長さは少なくとも20cmであるシステム。
  31. 請求項28に記載の眼の検査システムであって、前記顔固定用アセンブリは前記頭受け618に取り付けられるシステム。
  32. 請求項28に記載の眼の検査システムであって、前記顔固定用アセンブリは前記頭受け618と接していないシステム。
  33. 請求項28〜30の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記顔固定用アセンブリが、垂直方向に設けられた額受け314と顎受け312とを有しており、前記額受け314と前記顎受け312とが前記ベッドの中心軸604に平行な方向に少なくとも20cm水平方向に互いに離れているシステム。
  34. 請求項28〜31の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記顔固定用アセンブリが、垂直方向に設けられた額受け314と顎受け312とを有しており、前記額受け314と顎受け312のうち少なくとも1つが、内側の硬いコア部分と外側の柔らかい及び/又は柔軟な層から構成されるシステム。
  35. 請求項28〜32の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記顔固定用アセンブリは垂直方向に設けられた額受け314と顎受け312とを有しており、前記額受け314と前記顎受け312のうち少なくとも1つが、水平方向を向いたくぼみを当接面に有するシステム。
  36. 請求項23〜33の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、
    i.前記取付式の頭受け特徴が真であり、
    ii.前記頭受け618は、前記ベッド中心軸604に実質的に平行な第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とを規定し、
    iii.前記第1方向に沿った前記頭受け618の長さL696が少なくとも30cmであり、前記第2方向に沿った前記頭受け618の幅698が少なくとも20cmであり、
    iv.前記頭受け618は前記ベッド中心軸604に実質的に平行で前記頭受けの両側に設けられた第1縁部684と第2縁部688を有しており、
    v.前記第1縁部684と前記第2縁部688の少なくとも1つにおいて、前記頭受け618は前記縁部(684又は688)に設けられた凹部616を有しており、前記凹部616の長さ796は、少なくとも5cm及び/又は前記前記頭受け618の前記第1方向に沿った長さL696の少なくとも25%であるシステム。
  37. 請求項34に記載の前記眼の検査システムであって、前記凹部領域の長さ796が前記頭受けの長さ696の多くとも80%であるシステム。
  38. 請求項34〜36の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記凹部616の前記第2方向の奥行き798は、前記長さ796の多くとも50%、及び/又は多くとも5cm、及び/又は前記幅の多くとも30%であるシステム。
  39. 請求項34〜36の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記凹部616の表面積と前記頭受け618の前記上面658の表面積との比率は多くとも0.2であるシステム。
  40. 請求項34〜36の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記頭受け618はそれぞれ少なくとも2つの前記凹部を有しており、前記凹部はそれぞれが前記第1縁部及び前記第2縁部に設けられるシステム。
  41. 請求項34〜38の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記凹部616の1つ、又は両方において、前記凹部616の表面積と頭受け618の前記上面658の表面積との比率は多くとも0.2であるシステム。
  42. 請求項34〜38の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記凹部616の1つ、又は両方において、前記凹部616の中心は、前記頭受けのいずれの縁部からも少なくとも8cmで水平方向に前記第1方向に沿ってずれているシステム。
  43. 請求項23〜40の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記頭受け特徴が真であり、前記頭受け618の上面658の前記表面積は少なくとも250cmであるシステム。
  44. 請求項23〜40の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記頭受け特徴が真であり、前記上面658は前記頭受け618の剛性の支持部の上に設けられる柔らかい又は柔軟な材料を有するシステム。
  45. 請求項23〜42の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記頭受けは、前記ベッド中心軸604に対して実質的に直交する前記頭受けの幅の寸法が少なくとも20cmとなる大きさに形成されているシステム。
  46. 請求項23〜43の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記ジョイスティック30はデュアルモードジョイスティックであり、前記ジョイスティック30は、
    i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで、前記顕微鏡アセンブリ40及び前記眼圧測定プローブ110の前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、
    ii.前記前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心にして回転することで、前記顕微鏡アセンブリと前記水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110との垂直方向の同時移動を誘発するように構成されるシステム。
  47. 請求項44に記載の眼の検査システムであって、前記前記ジョイスティックのスティック部の回転にて誘発された垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmであるシステム。
  48. 請求項23〜45の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、
    i.前記取付式の頭受け特徴が真であり、
    ii.前記下側ベース20は、上側ベース20の下に水平の眼圧計ベース上面を有しており、前記水平の眼圧計ベース上面の高さは、15cmの許容誤差内にて可動式の上側ベースの高さと等しく、
    iii.前記眼圧計ベース上面の高さは、頭受け618の前記上面658の高さよりも多くとも50cm低いシステム。
  49. 請求項23〜46の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記眼圧計移動特徴が真であり、前記ピボット軸はその縦方向の軸に沿った前記ベッドの中心線において前記ベッドの幅未満である許容誤差内で実質的に位置するシステム。
  50. 請求項47に記載の眼の検査システムであって、前記許容誤差は前記ベッドの幅の50%未満、及び/又は15cm未満であるシステム。
  51. 請求項23〜48の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記上側ベース60及び顕微鏡40の前記重量が前記ピボット軸と一致する位置にて支えられるシステム。
  52. 請求項23〜49の何れか1つに記載の眼の検査システムであって、前記ピボット軸を中心とした移動の半径は、少なくとも30cmであるシステム。
  53. 眼圧測定システムは、
    a.太い近位端86と細い遠位端88とを有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110と、
    b.眼圧測定プローブ110を近位側の方向に通過する光を受光するように構成され、前記プローブ110の遠位端が接する位置が視野に入るように構成された顕微鏡アセンブリ40と、
    c.下側ベース10と、
    d.前記下側ベース10上を移動可能であり、前記眼圧測定プローブ110との水平方向の同時移動を前記下側ベース10上で可能とする上側ベース20と、
    e.デュアルモードジョイスティックとを有するシステムであって、前記デュアルモードジョイスティックは、
    i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、
    ii.前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心に回転することで前記顕微鏡アセンブリ及び前記水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110の垂直方向の同時移動を誘発するように構成され、
    前記ジョイスティックのスティック部の前記回転により誘発された前記垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmであるシステム。
  54. 眼の検査システムは、
    a.太い近位端86及び細い遠位端88を有する水平方向の向きに制限された圧平眼圧測定プローブ110と、
    b.眼圧測定プローブ110を近位側の方向に通過する光を受光するように構成され、前記プローブ110の遠位端が接する位置が視野に入るように構成された顕微鏡アセンブリ40と、
    c.下側ベース10と、
    d.前記下側ベース10上を移動可能であって、前記眼圧測定プローブ110との前記下側ベース10上の水平方向の同時移動をする上側ベース20と、
    e.前記下側ベース10に対して一定の向きで一定の位置に設けられた高置の頭受け618であって、前記頭受け618の上面658の高度は下側ベース10の水平面の高度を上回り、前記下側ベース20は前記下側ベース10の水平面上を少なくとも5cm移動し、長さと幅とが共に10cmを越える高置の頭受け618と、
    f.上側の水平の部材310を介して互いに連結された第1垂直部材312及び第2垂直部材314を有する顔固定用アセンブリ662であり、前記頭受けの上面658及び/又はその延長平面と組み合わせてスペースの領域を取り囲むように構成される顔固定用アセンブリ662であって、
    i.前記スペースの取り囲み領域の高度は、前記頭受け上面658の高度よりも大きく、
    ii.前記スペースの全体の取り囲み領域の水平位置は、前記頭受け上面658よりも5cm低く、
    iii.前記スペースの取り囲み領域の高さは少なくとも8cmであり、
    iv.前記スペースの取り囲み領域の長さは少なくとも20cmであり、
    g.1つ以上の移動制御部を有する移動制御部アセンブリとを有するシステムであって、前記1つ以上の移動制御部の少なくとも1つはジョイスティックであり、前記移動制御部アセンブリは、
    i.前記水平方向の同時移動を誘発するように構成され、
    ii.前記下側ベース10と前記顔受け面658とに対する前記眼圧測定プローブ110の垂直方向の移動を誘発するように構成され、
    前記移動制御部アセンブリは前記眼圧測定プローブ110の遠位端の範囲が前記スペースの取り囲み領域内の地点を含むように構成され、前記高置の頭受け618から水平方向に2cm以下でずれるように構成されるシステム。
  55. 細隙灯装置は、
    a.下側ベース10と、
    b.前記下側ベース10上を移動可能な上側ベース20と、
    c.前記上側ベース20に装着され、前記上側ベース20との前記下側ベース10上の水平方向の同時移動をする顕微鏡アセンブリ40と、
    d.高輝度の細い光線を実質的に垂直方向に照射するように構成された細隙灯光源70を有する照明カラムと、
    e.前記顕微鏡から離れる方向に実質的に水平方向に前記高輝度の細い光線を方向付け直すように構成された光受動部品80であって、前記方向付けし直された光線が反射性の垂直平面上の地点に入射すると、前記方向付けし直された光線の光が顕微鏡アセンブリ40に向けて後方に反射されて前記垂直平面の前記地点が前記顕微鏡アセンブリの視野に入る光受動部品80と、
    e.デュアルモードジョイスティックとを有する細隙灯装置であって、前記デュアルモードジョイスティックは、
    i.前記ジョイスティックのスティック部を傾けることで前記水平方向の同時移動を制御及び/又は誘発するように構成され、
    ii.前記前記ジョイスティックのスティック部をその軸を中心に回転させることで、前記顕微鏡アセンブリと、前記方向付けをし直した水平の光線との垂直方向の同時移動を誘発するように構成され、前記水平の光線の前記垂直方向の移動は、前記顕微鏡の前記視野の位置の高さを変更し、
    前記前記ジョイスティックのスティック部の回転により誘発された垂直方向の同時移動の垂直方向の範囲は、少なくとも7cmである細隙灯装置。
  56. 細隙灯装置は、
    a.下側ベース10と、
    b.前記下側ベース10上を移動可能な上側ベース20と、
    c.前記上側ベース20に装着され、前記上側ベース20と前記下側ベース10上を水平方向の同時移動をする顕微鏡アセンブリ40と、
    d.高輝度の細い光線を実質的に垂直方向に照射するように構成された細隙灯光源70を有する照明カラムと、
    e.前記顕微鏡から離れる方向に実質的に水平方向に前記高輝度の細い光線を方向付けし直すように構成された光受動部品80であって、前記方向付けし直された光線が反射性の垂直平面上の地点に入射すると、前記方向付けし直された光線の光が顕微鏡アセンブリ40に向けて後方に反射されて前記垂直平面の前記地点が前記顕微鏡アセンブリの視野に入る光受動部品80と、
    f.前記下側ベース10に対して一定の向きで一定の位置に設けられた高置の頭受け618であって、前記頭受け618の上面658の高度が下側ベース10の水平面の高度を上回っており、前記下側ベース20は、前記下側ベース10の水平面上を少なくとも5cm移動し、前記高置の頭受け618の長さと幅とは共に10cmより大きく、前記細隙灯光源70と前記頭受け618の前記上面658との水平距離は10cm未満であり、
    g.上側の水平の部材310を介して互いに連結された第1垂直部材312及び第2垂直部材314を有する顔固定用アセンブリ662であり、前記頭受け上面658及び/又はその延長平面と組み合わせてスペースの領域を取り囲むように構成される顔固定用アセンブリであって、
    i.前記スペースの取り囲み領域の高度が、前記頭受け上面658の高度よりも大きく、
    ii.前記スペースの全体の取り囲み領域の水平位置は、前記頭受け上面658よりも5cm低く、
    iii.前記スペースの取り囲み領域の高さは少なくとも8cmであり、
    iv.前記スペースの取り囲み領域の長さは少なくとも20cmであり、
    h.前記水平方向の同時移動を誘発及び/又は制御するジョイスティックとを有する細隙灯装置。
  57. 請求項53又は54に記載の前記システム又は装置であって、前記下側ベース10は車輪付きのシャシーに装着され、及び/又は前記下側ベース10は前記車輪付きのシャシーの一部であり、前記車輪付きのシャシーの水平方向の移動が前記顔受けの水平方向の同時移動をもたらすシステムまたは装置。
  58. 請求項53〜55の何れか1つに記載のシステム又は装置であって、前記下側ベース10は前記頭受け618及び/又は顔固定用アセンブリ662の前記重量を支えるシステム又は装置。
  59. 請求項1〜56の何れか1つに記載のシステム又は装置であって、ジョイスティック30のスティック部には実質的に上向きとなるセンター位置があり、及び/又はジョイスティック30は可動式の上側ベース20に装着されているシステム又は装置。
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