JP2013519223A - 圧電コンポーネント - Google Patents

圧電コンポーネント Download PDF

Info

Publication number
JP2013519223A
JP2013519223A JP2012551595A JP2012551595A JP2013519223A JP 2013519223 A JP2013519223 A JP 2013519223A JP 2012551595 A JP2012551595 A JP 2012551595A JP 2012551595 A JP2012551595 A JP 2012551595A JP 2013519223 A JP2013519223 A JP 2013519223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
piezoelectric
planned fracture
adjacent
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012551595A
Other languages
English (en)
Inventor
ガラー マルティン
グラズノフ アレクサンドル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Electronics AG
Original Assignee
Epcos AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Epcos AG filed Critical Epcos AG
Publication of JP2013519223A publication Critical patent/JP2013519223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/50Piezoelectric or electrostrictive devices having a stacked or multilayer structure
    • H10N30/508Piezoelectric or electrostrictive devices having a stacked or multilayer structure adapted for alleviating internal stress, e.g. cracking control layers

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

本発明は圧電コンポーネント(1)に関し、該圧電コンポーネント(1)内において、クラック(23)を制御した状態の下で発生及び案内させるための計画破断層(5)を備える。この計画破断層(5)は、積層方向(20)において、互いに隣接する2つの電極層(3,4,31,41)間に介在させる。これら2つの電極層(3,4,31,41)間における間隔dは、互いに隣接し、かつ中間に計画破断層5を介在させない2つの電極層(3,4)間の間隔dよりも大きいものとする。
【選択図】図4

Description

本発明は、計画破断層を備える圧電コンポーネントに関し、該計画破断層は、コンポーネント内におけるクラック(亀裂)の発生及び伝播を制御するよう機能する。本発明のコンポーネントは例えば圧電アクチュエータとして構成し、この圧電アクチュエータは、車両における噴射バルブを作動させるために使用することができる。
特許文献1(独国特許出願公開第10307825号)には圧電アクチュエータが記載され、この圧電アクチュエータを構成するスタック(積層体)内には、セラミック製の計画破断層を配置する。
特許文献2(国際公開第2009/092584号)には圧電アクチュエータが記載され、この圧電アクチュエータにおいては、金属製の犠牲層により、計画破断層を形成する。
独国特許出願公開第10307825号明細書 国際公開第2009/092584号パンフレット
本発明の課題は、高い信頼性を備える圧電コンポーネントを得ることにある。
本発明は圧電コンポーネントを提供し、該圧電コンポーネントは、圧電層及びこれら圧電層間に介在させた電極層で構成するスタックを備える。このスタックは、コンポーネント内において、クラックを制御した状態の下で発生及び案内させるための少なくとも1つの計画破断層を有する。
例えば圧電コンポーネントは、圧電アクチュエータとして構成する。電極層に電圧を印加した場合、圧電層が積層方向に膨張し、従ってアクチュエータのストロークが生ずる。
圧電層はセラミック材料、例えばチタン酸ジルコン酸鉛を含有することができる。コンポーネントの製造においては、圧電性のグリーンシート使用することができ、これらグリーンシート上には、スクリーン印刷法により電極層を形成するため、金属ペーストを塗布する。例えばこの金属ペーストは、銅ペースト、銀ペースト、又は銀及びパラジウムの混合ペースト若しくは合金ペーストを使用することができる。シートは積層し、プレスし、また一緒に焼結し、これにより一体的な焼結体を構成する。
例えば電極層は、積層方向に見て、スタックにおける一方の外側面まで交互に達するよう配置し、他方の外側面に対しては離間させる。電極層に電気的に接触するため、互いに対向する外側面に、例えばベースメタライジング層とした外部電極を形成することができ、これら外部電極により、それぞれの外側面まで達する電極層に接続する。これら外部電極を介して、互いに隣接する電極層の間に電圧を印加することができる。
圧電コンポーネントの作動時においては、圧電コンポーネント内に機械的応力が生じ、このことに起因してクラックが生ずるおそれがある。さらに製造時、例えば圧電材料の分極化又は他の熱処理工程に際しても、コンポーネント内にクラックが生ずるおそれがある。生じたクラックが、異なる極性を有する複数の電極層を貫通するよう伝播した場合、短絡が生ずる可能性があり、このような短絡がコンポーネントの故障につながるおそれがある。
スタック内に1つ又は複数の計画破断層を配置することにより、上述したようなクラックによるコンポーネントの故障のリスクを低減することが望ましい。このために、計画破断層により、クラックをコンポーネント内に制御した状態で生じさせ、これらクラックが異なる極性を有する複数の電極層を貫通しないよう案内する構成とする。制御した状態でクラックを生じさせることにより、コンポーネント内の機械的応力を選択的に低減することが可能となる。
好適には、計画破断層は、クラックがコンポーネント内における所定箇所でのみ生ずるよう構成し、かつクラックを電極層に対して平行な平面にのみ伝播させる。特に好適には、計画破断層は、これら計画破断層に隣接する材料に比べて低い機械的応力を有し、従ってクラックは高確率で計画破断層内に生じ、かつ計画破断層内でのみ伝播する構成とする。
好適な一実施形態において、計画破断層は、圧電材料を含有する。
例えば計画破断層は、スタック内の圧電層と同一材料を含有する。この場合、コンポーネントを特に安価に製造することが可能である。なぜなら、計画破断層は、コンポーネントにおける他の圧電層と同一材料のだけで形成できるからである。
好適には、計画破断層は、他の圧電層よりも高い多孔性を有する構成とする。
層の多孔性は、層の体積に対する空孔の容積率により算出される。より高い多孔性を有する計画破断層は、例えばバインダの含有量を増加したグリーンシートにより形成することができる。焼結前に、バインダを脱炭工程により除去することで、バインダが含有されていた層内の箇所に孔が残留する。バインダの含有量を増加することにより、多孔性、例えば層内における孔の大きさや個数を増大することができる。
計画破断層は、積層方向において、互いに隣接する2つの電極層間に配置し、これら電極層は、電圧を印加すると異なる極性を示す。該2つの電極層における間隔dは、互いに隣接し、かつ中間に計画破断層を介在させない2つの電極層間の間隔dに比べて大きくする。
互いに隣接しかつ中間に計画破断層を介在させた、異なる極性を有する電極層間におけるスタック領域において、コンポーネントの機能が発揮される。コンポーネントを圧電アクチュエータとして構成した場合、上述のスタック領域において、アクチュエータのストロークが生ずる。
上述した2つの電極層間のより大きな間隔dにより、これら電極層間における電界強度は、間隔d1とした電極層間における電界強度よりも弱い。電界強度Eであって、間隔dで配置し、かつ異なる極性を有する電極層間における電界強度Eは、印加電圧UによりE=U/dで算出される。電界強度の低下により、スタック内に侵入する異物、例えば水分、燃料、潤滑剤又は被覆材料の構成成分によるコンポーネントにおける損傷のリスクを低減できる。例えばこれらの物質は、多孔性の計画破断層における孔内又は計画破断層に生じたクラック内に侵入し、コンポーネントの損傷につながるおそれがある。強い電界強度により、極性を有する異物が計画破断層内又は生じたクラック内に侵入し易くなる。コンポーネント内に侵入した異物は、強い電界強度の影響により、コンポーネントの変形や破損、例えば圧電層内の材料における破損につながるおそれがある。
電界強度の低下により、異物侵入を回避する他のコストのかかる措置が不要となる。例えばコンポーネントを、コストのかかる被覆部を設けずに構成することができ、例えば計画破断層を均質に形成し、異物侵入を回避する付加的な構造を設ける必要がなくなる。
互いに隣接し、かつ中間に計画破断層を介在させる2つの電極層間の間隔を適切に設定することにより、一方でコンポーネントが故障するリスクを低減し、他方でスタックにおけるこれらの領域においてもコンポーネントの機能を発揮させることが可能となる。例えば圧電アクチュエータであって、異なる極性を有する2つの電極層間に1つ以上の計画破断層を備える圧電アクチュエータのストロークは、同一極性を有する2つの電極層の間に計画破断層を備える同一長さの圧電アクチュエータのストロークに比べて、より大きい。後者の圧電アクチュエータにおいては、2つの電極層における領域間に電界が発生せず、従ってアクチュエータのストロークに寄与することはない。
コンポーネントの一実施形態においては、間隔d及びdに、d>2dの関係が成り立つものとする。
この実施形態においては、計画破断層を配置するスタック領域の電界強度が低下され、これにより、異物侵入によるコンポーネントにおける故障のリスクが可能な限り低減される。従ってこの実施形態は、特に高い信頼性を有する。特に好適には、間隔d及びdに、d>=2.5dの関係が成り立つものとする。
コンポーネントの代替的な実施形態においては、間隔d及びdに、d<2dの関係が成り立つものとする。
この実施形態においては、計画破断層を配置する領域の電界強度は、他の領域に比べてやや低下する。これにより、異物侵入のリスクが低減される。同時に、コンポーネントに計画破断層を介在させるこの領域は、他の領域に比べて、僅かな機能の低下しか示さない。例えば圧電アクチュエータであって、1つ以上の計画破断層を備え、かつ電極層の配置間隔がd<2dの関係を満足させる圧電アクチュエータのストロークは、電極層の全てを互いに間隔dで介在させる圧電アクチュエータのストロークに比べて、僅かにのみ小さい。
一実施形態においては、計画破断層を少なくとも1つの圧電層に隣接させる。好適には、計画破断層は、2つの圧電層間に隣接して配置する。
特に好適には、計画破断層に隣接する少なくとも1つの圧電層を、互いに隣接する電極層であって、計画破断層を中間に介在させるのと同一の電極層間に介在させる。特にこの場合、計画破断層と圧電層との間に電極層を介在させない。
計画破断層をこのように配置した場合、クラックが異なる極性を有する電極層を貫通する、又は侵入物質が電極層に達するリスクは特に低い。なぜならこの場合、クラック又は侵入物質は、まず隣接する圧電層を通過する必要があるからである。例えば、計画破断層に隣接する層の層厚は、計画破断層に隣接しない圧電層の層厚に比べて厚くする。
好適には、計画破断層は、この計画破断層に直接隣接する2つの圧電層間に配置し、これら2つの圧電層は、互いに隣接し、かつ中間に計画破断層を介在させるのと同一の電極層間に配置する。
この場合、例えば計画破断層に隣接する層の層厚は、計画破断層に隣接しない圧電層の層厚に比べて厚くする。特にこの場合、計画破断層は、電極層に隣接して配置しない。これにより、クラックによる電極層の貫通、又は侵入物質が電極層に達するおそれは特に低い。
計画破断層を圧電層に隣接して配置する場合、好適には、計画破断層は、圧電層よりも低い機械的強度を示すものとする。
これにより、クラックは、より高確率で計画破断層に隣接する圧電層ではなく、計画破断層内に生じ、しかも高確率で計画破断層内においてのみ伝播する。特に、隣接する圧電層内へのクラックの折れ曲がりを回避することが可能となる。
好適には、計画破断層の層厚は、隣接する圧電層の層厚に比べて薄くする。特に好適には、計画破断層の層厚は、隣接する圧電層の層厚に比べて大幅に薄くする。
これにより、例えば計画破断層が低い圧電性に起因してコンポーネントの機能、例えばアクチュエータのストロークに関して僅かにしか寄与しない又は全く寄与しない場合に、この機能低下を僅かに抑えることが可能となる。これに加えて、クラック又は計画破断層内に侵入する異物を狭い領域に限定することができ、従ってコンポーネントの不具合を可能な限り低減することが可能となる。計画破断層をグリーンシートで形成する場合、このグリーンシートの層厚は、他の圧電層を形成するグリーンシートの層厚に比べて大幅に薄くすることができる。この代案として、計画破断層は、単一のグリーンシートで形成し、他の圧電層は、互いに積層し、かつ印刷していない複数のグリーンシートで形成することができる。
計画破断層は、導電性材料で構成することもできる。計画破断層は特に、金属、例えば銅、銀又はパラジウム、若しくはこれら金属の混合物又は合金を含有することができる。計画破断層は、電極層と同一材料で形成してもよい。
一実施形態において、計画破断層は金属層として形成する。この場合、計画破断層は、複数の金属を含有する又は主成分として1種以上の金属を含有する。例えば計画破断層は、電極層と類似の又は同一の材料組成を有する。
好適には、計画破断層は、積層方向に直交してスタックの断面全体にわたって配置する。
この場合、断面全体にわたってクラックの発生及び案内を制御することができる。特に、計画破断層内に伝播するクラックが積層方向に沿って折れ曲がることを回避することができる。このことは、窪みを有する計画破断層にも該当することであり、選択する窪みの配置及び大きさにより、横断面全体にわたってクラックが電極層の平面に対して平行に案内することが実現される限り、窪みを有する計画破断層にも該当することである。
以下、本発明のコンポーネントを概略的かつ縮尺どおりでない図面につき説明する。
圧電コンポーネントを示す縦断面図である。 圧電コンポーネントの部分断面図であり、積層方向に伝播しているクラックを示す。 圧電コンポーネントの部分断面図であり、電極層の平面に対して平行に伝播しているクラックを示す。 計画破断層を備える圧電コンポーネントを示す縦断面図である。 図3Aに示すコンポーネントの部分断面図であり、計画破断層内に伝播しているクラックを示す。 計画破断層を備える圧電コンポーネントにおける部分縦断面図であり、電極層間の間隔にd>2dの関係を適用したことを示す。
図1は、圧電アクチュエータとして構成した圧電コンポーネント1を示す。コンポーネント1は多層コンポーネントであり、この多層コンポーネントは、圧電層6及びこれら圧電層6間に配置した電極層3,4で構成するスタック2を備える。圧電層6は、電極層3,4に電圧を印加すると積層方向20に膨張する。
電極層3,4は、積層方向20に見て、交互にスタック2における一方の外側面まで達し、他方の外側面に対しては距離を置くよう延在させる。スタックの外側面には平坦な外部電極7,8を配置し、これら外部電極7,8は、対応する外側面まで達する電極層3,4に電気的に接続する。これにより、外部電極7,8を通して、互いに隣接する電極層3,4間に電圧を印加することができる。この場合、一方の外部電極7に電気的に接続した第1電極層3は、第1極性を示し、他方の外部電極8に電気的に接続した第2電極層4は、第1電極層3とは異なる第2極性を示す。
例えば圧電層6は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等のセラミック材料を含有する。コンポーネント1の製造においては、セラミックのグリーンシートを使用することができ、これらグリーンシートには、電極層3,4を形成するため、金属を含有するペーストを印刷する。例えばペーストには、銅ペースト、銀ペースト、又は銀及びパラジウムの混合ペースト若しくは合金ペーストを使用する。
電極層3,4の配置構成(ジオメトリ)により不活性領域24が形成され、これら不活性領域24内においては、積層方向20に見て、互いに隣接する電極層3,4がオーバーラップしない。スタック2のこれら領域において、電極層3,4に電圧を印加した場合の電界強度は、電極層3,4が互いにオーバーラップする活性領域26内の電解強度に比べて、大幅に弱い。このことは、スタック2内に機械的応力を生じさせ、クラック発生につながる。
図2Aは、圧電コンポーネント1の一部を示す。この圧電コンポーネント1の一部は、活性領域26内と不活性領域24内との間における機械的応力により、スタック2内にクラック22が生じている。クラック22は、スタックにおける一方の外側面に生じたものであり、不活性領域24内においては電極層3,4に対して平行に伝播している。クラック22が活性領域26内に伝播するとき、このクラック22は、積層方向20に折れ曲がり、従って互いに隣接し、かつ異なる極性を有する電極層3,4を貫通する。このことは、例えば導電性物質がクラック22内に侵入した場合、短絡及びコンポーネント1の故障につながる。
図2Bは、圧電コンポーネント1のクラック23が生じている部分を示し、これらクラック23は、不活性領域24内だけでなく活性領域26内においても電極層3,4に対して平行に伝播している。図2Aの実施形態に示すクラック22とは異なり、図示の実施形態におけるクラック23は短絡を生じさせるものではない。なぜなら、クラック23が電極層3,4を貫通しないからである。クラック23が平行に伝播することにより、コンポーネント1内に生ずる機械的応力を制御した状態で低減することができる。この理由から、スタック2内においては、平行に伝播するクラック23が望ましい。
計画破断層をスタック2内に配置することにより、クラック23の発生及び伝播を制御し、クラック23が計画破断層内又はこの計画破断層の隣接領域にのみ、したがって、電極層3,4の平面に対してほぼ平行に伝播するようになる。
図3Aは、圧電アクチュエータとして構成した圧電コンポーネント1を示し、図1に示すコンポーネント1と同様に構成するが、計画破断層5を付加的に設け、この場合、計画破断層5に制御されたクラック23を生じ、かつ電極層3,4の平面に対して平行となるよう案内される。
各計画破断層5は、互いに隣接し、かつ異なる極性を有する2つの電極層31,41間に配置し、2つの圧電層6に隣接する。計画破断層5は、それ自体は隣接する圧電層6と同一材料で形成するが、圧電層6よりも高い多孔性を有する構成とする。これにより、計画破断層5は、隣接する圧電層6よりも低い機械的強度を示す。従って、スタック2内に機械的応力が加わった場合、クラックは高確率で計画破断層5に生じ、またこの計画破断層5内で伝播する。
図3Bは、図3Aに示すスタック2からの一部分を示し、この部分には、クラック23が計画破断層5内に生じている。このクラックは、計画破断層5内に、従って電極層3,4の平面に対して平行に延びている。
図4は、圧電コンポーネント1の一部を示し、この場合、圧電コンポーネント1は、図3Aに示す実施形態の圧電コンポーネント1と同様であるが、互いに隣接する電極層3,4,31,41における間隔d,dを選択し、この選択は、一方で物質の侵入による故障のリスクを低レベルに維持し、他方で作動時におけるコンポーネント1の性能をほとんど損なうことがないものとする。
計画破断層5は、積層方向20において、互いに隣接し、かつ異なる極性を有する2つの電極層31,41の間に配置する。これら2つの電極層31,41間の間隔dは、互いに隣接し、かつ中間に計画破断層5を配置しない2つの電極層3,4間の間隔dよりも大きいものとする。
大きい間隔dにより、計画破断層5が介在する電極層31,41間に生ずる電界強度は低下する。このことにより、異物が計画破断層5内、又は生じたクラック23内に侵入する確率が低下する。さらに、計画破断層5内又はクラック23内に侵入した異質が電極層31,41に達することを回避できる。これにより、コンポーネント1の信頼性を高めることが可能となる。例えば、間隔dは間隔2dよりも大きくする。
計画破断層5は、スタックの断面全体にわたって延在させる。計画破断層5には微細な窪みを設けることができ、これら窪みには、例えば、隣接する圧電層6の圧電材料が充填される。計画破断層5は、断面全体にわたって延在させ、これにより、断面全体にわたって電極層3,4に対して平行なクラックが伝播する構成とする。
コンポーネント1内には、1つ以上の計画破断層5を設けることができる。好適には、計画破断層5は、スタック2全体にわたって等間隔で分布させる。
1 圧電コンポーネント
2 スタック
20 積層方向
22,23 クラック
24 不活性領域
26 活性領域
3,31 第1極性を有する内部電極
4,41 第2極性を有する内部電極
5 計画破断層
6 圧電層
7 第1極性を有する外部電極
8 第2極性を有する外部電極
互いに隣接し、中間に計画破断層が介在しない2つの電極層における配置間隔
互いに隣接し、中間に計画破断層が介在する2つの電極層における配置間隔

Claims (13)

  1. 圧電コンポーネントであって、該圧電コンポーネントは、
    圧電層(6)及び該圧電層(6)間に介在させた電極層(3,4,31,41)を有するスタック(2)を備え、該スタック(2)は、前記圧電コンポーネント(1)内におけるクラック(23)の発生及び案内を制御するための少なくとも1つの計画破断層(5)を有し、該計画破断層(5)は、積層方向(20)において、互いに隣接し、かつ電圧を印加すると異なる極性を示す2つの前記電極層(31,41)間に介在させ、かつ該2つの電極層(31,41)間の間隔dを、互いに隣接し、かつ中間に前記計画破断層(5)を介在させない2つの前記電極層(3,4)間の間隔dよりも大きくした、圧電コンポーネント。
  2. 請求項1に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記間隔d及びdに、d>2dの関係が成り立つものとした、圧電コンポーネント。
  3. 請求項1に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記間隔d及びdに、d<2dの関係が成り立つものとした、圧電コンポーネント。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)は、圧電材料を含有する、圧電コンポーネント。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)は、導電性材料を含有する、圧電コンポーネント。
  6. 請求項5に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)を、金属層として形成した、圧電コンポーネント。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)を、少なくとも1つの前記圧電層(6)に隣接させた、圧電コンポーネント。
  8. 請求項7に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)を、2つの前記圧電層(6)間に介在かつ隣接させた、圧電コンポーネント。
  9. 請求項7又は8に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)に隣接する少なくとも1つの前記圧電層(6)は、前記計画破断層(5)と同様、互いに隣接する電極層(31,41)間に介在させた、圧電コンポーネント。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)は、隣接する前記圧電層(6)よりも低い機械的強度を有する、圧電コンポーネント。
  11. 請求項7〜10のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)は、隣接する前記圧電層(6)よりも高い多孔性を有する圧電コンポーネント。
  12. 請求項7〜11のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)は、隣接する前記圧電層(6)よりも薄い層厚を有する圧電コンポーネント。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の圧電コンポーネントにおいて、前記計画破断層(5)を、前記スタック(2)の前記積層方向(20)に直交する断面全体にわたって配置した圧電コンポーネント。
JP2012551595A 2010-02-02 2011-02-01 圧電コンポーネント Pending JP2013519223A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102010006587A DE102010006587A1 (de) 2010-02-02 2010-02-02 Piezoelektrisches Bauelement
DE102010006587.0 2010-02-02
PCT/EP2011/051397 WO2011095481A1 (de) 2010-02-02 2011-02-01 Piezoelektrisches bauelement

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013519223A true JP2013519223A (ja) 2013-05-23

Family

ID=43821756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012551595A Pending JP2013519223A (ja) 2010-02-02 2011-02-01 圧電コンポーネント

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9130152B2 (ja)
EP (1) EP2543085B9 (ja)
JP (1) JP2013519223A (ja)
CN (1) CN102859733A (ja)
DE (1) DE102010006587A1 (ja)
WO (1) WO2011095481A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018206801A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 京セラ株式会社 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014009303A1 (de) 2012-07-09 2014-01-16 Continental Automotive Gmbh Piezoelektrischer vielschichtaktor und einspritzventil
TW201439833A (zh) * 2013-04-11 2014-10-16 Wintek Corp 觸控面板
DE102015215529A1 (de) * 2015-08-14 2017-02-16 Continental Automotive Gmbh Piezoelektrisches Bauelement
USD857020S1 (en) * 2016-05-25 2019-08-20 Tdk Corporation Piezoelectric element
JP1565481S (ja) * 2016-05-25 2016-12-19

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04337682A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Nec Corp 圧電効果素子および電歪効果素子
WO2003105246A2 (de) * 2002-06-07 2003-12-18 Pi Ceramic Gmbh Keramische Technologien Und Bauelemente Verfahren zur herstellung eines monolithischen vielschichtaktors sowie, monolithischer vielschichtaktor aus einem piezokeramischen oder elektrostriktiven material sowie elektrische aussenkontaktierung für einen monolithischen vielschichtaktor
JP2007019420A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Tdk Corp 積層型圧電素子
EP1764844A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-21 Delphi Technologies, Inc. Piezoelectric actuator
WO2008066098A1 (en) * 2006-11-29 2008-06-05 Kyocera Corporation Laminated piezoelectric element, jetting device provided with the laminated piezoelectric element and fuel jetting system
WO2009069746A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Kyocera Corporation 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP2009200359A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Denso Corp 積層型圧電素子

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03138987A (ja) * 1989-10-23 1991-06-13 Nec Corp 電歪効果素子
DE10307825A1 (de) 2003-02-24 2004-09-09 Epcos Ag Elektrisches Vielschichtbauelement und Schichtstapel
US8378554B2 (en) * 2005-10-28 2013-02-19 Kyocera Corporation Multi-layer piezoelectric element and injection apparatus using the same
DE102007015446A1 (de) * 2007-03-30 2008-10-02 Siemens Ag Piezoelektrisches Bauteil mit Sicherheitsschicht und Infiltrationsbarriere und Verfahren zu dessen Herstellung
DE102007037500A1 (de) * 2007-05-11 2008-11-13 Epcos Ag Piezoelektrisches Vielschichtbauelement
US8276567B2 (en) * 2007-12-26 2012-10-02 Kyocera Corporation Multi-layer piezoelectric element, and injection apparatus and fuel injection system that employ the same
CN101978519B (zh) 2008-01-23 2013-12-18 埃普科斯股份有限公司 压电多层部件
CN101978520B (zh) * 2008-01-23 2014-01-29 埃普科斯股份有限公司 压电多层部件
DE102008011414A1 (de) 2008-02-27 2009-09-10 Continental Automotive Gmbh Verfahren zum Polarisieren einer Piezokeramik
DE102008052914A1 (de) * 2008-08-01 2010-04-08 Epcos Ag Piezoaktor mit Sollbruchschicht

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04337682A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Nec Corp 圧電効果素子および電歪効果素子
WO2003105246A2 (de) * 2002-06-07 2003-12-18 Pi Ceramic Gmbh Keramische Technologien Und Bauelemente Verfahren zur herstellung eines monolithischen vielschichtaktors sowie, monolithischer vielschichtaktor aus einem piezokeramischen oder elektrostriktiven material sowie elektrische aussenkontaktierung für einen monolithischen vielschichtaktor
JP2007019420A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Tdk Corp 積層型圧電素子
EP1764844A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-21 Delphi Technologies, Inc. Piezoelectric actuator
JP2009508349A (ja) * 2005-09-16 2009-02-26 デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 圧電アクチュエータ
WO2008066098A1 (en) * 2006-11-29 2008-06-05 Kyocera Corporation Laminated piezoelectric element, jetting device provided with the laminated piezoelectric element and fuel jetting system
WO2009069746A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Kyocera Corporation 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP2009200359A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Denso Corp 積層型圧電素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018206801A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 京セラ株式会社 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011095481A1 (de) 2011-08-11
EP2543085B9 (de) 2018-04-04
US20130033155A1 (en) 2013-02-07
EP2543085A1 (de) 2013-01-09
CN102859733A (zh) 2013-01-02
EP2543085B1 (de) 2017-12-13
US9130152B2 (en) 2015-09-08
DE102010006587A1 (de) 2011-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7420319B2 (en) Piezoelectric component with predetermined breaking point and method for manufacturing and using the component
JP5066098B2 (ja) 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP2013519223A (ja) 圧電コンポーネント
JP5084744B2 (ja) 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP2012216874A (ja) 電気的な多層構成部材及び層スタック
JP4843948B2 (ja) 積層型圧電素子
JPWO2007026687A1 (ja) 積層型圧電素子及びこれを用いた噴射装置
JPWO2009069746A1 (ja) 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP2010507222A (ja) 圧電アクチュエータユニット及びその製造方法
JPWO2008072746A1 (ja) 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
US7323807B2 (en) Multilayer electronic component
WO2013115341A1 (ja) 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム
JP5518065B2 (ja) 破断規制層を有する圧電アクチュエータ
JP4817610B2 (ja) 積層型圧電素子およびその製造方法ならびにこれを用いた噴射装置
JP4956054B2 (ja) 積層型圧電素子およびこれを用いた噴射装置
JP5154580B2 (ja) 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置及び燃料噴射システム
JP5200331B2 (ja) 積層型圧電素子
JP5194333B2 (ja) 圧電素子及び圧電装置
JP5674768B2 (ja) 圧電多層コンポーネント
JP6591771B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5087822B2 (ja) 圧電素子
JP4276148B2 (ja) 圧電装置
JP5205689B2 (ja) 積層型圧電素子
JP4940550B2 (ja) 圧電素子
JP4146820B2 (ja) 積層型圧電素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160105