JP2013512224A - 農薬を含有し、かつ、ポリビニルモノマーを架橋剤として有するマイクロカプセル - Google Patents
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Abstract
本発明は農薬を含むカプセルコア及びカプセル壁を含むマイクロカプセルに関し、前記マイクロカプセルを製造する方法にも関する。さらに、本発明はマイクロカプセルを含む農薬製剤、及び植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物の成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ類の侵入を処理するための、並びに/又は植物の成長を調節するためのマイクロカプセルの使用にも関する。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
本発明は農薬含有カプセルコア及びカプセル壁を含むマイクロカプセルに関し、さらに、これらのマイクロカプセルの製造方法にも関する。さらに、本発明はマイクロカプセルを含む農薬製剤、並びに、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物の成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ類の侵入を防除するための、並びに/又は植物の成長を調節するためのマイクロカプセルの使用にも関する。好ましい特徴と他の好ましい特徴の組み合わせは本発明の範囲に含まれる。
農薬活性成分は多種多様な方法によりカプセル化することができる。カプセルコーティングは、例えば、ポリウレタン、アシル尿素又はポリアクリレートに基づくことができる。
カプセルコア及びポリアクリレートに基づくカプセル壁を含むマイクロカプセルが一般に知られている。
WO2008/071649はカプセルコア及びカプセル壁を含み、カプセル壁が30〜90重量%の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸並びに10〜70重量%のジビニル及びポリビニルモノマーの混合物から構成されるマイクロカプセルを開示している。
WO2011/004006はカプセルコア及びカプセル壁を含み、カプセル壁が50〜90重量%の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル並びに10〜50重量%のジビニル及びポリビニルモノマーの混合物から構成されるマイクロカプセルを開示している。
ポリウレタン又はポリアクリレートから製造される公知のマイクロカプセルは、カプセルコアが非常に急速に放出される等の種々の不利な点を有する。
従って、本発明の目的は、農薬を徐々にかつ均一に放出することを可能にする農薬含有マイクロカプセルを提供することであった。
上記の目的は、農薬含有カプセルコア及びカプセル壁を含み、カプセル壁が、
30〜90重量%の1種以上のアクリル酸及び/若しくはメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸並びに/又はマレイン酸(モノマーI)、
10〜70重量%の1種以上のポリビニルモノマー(モノマーII)、
0〜30重量%のモノマーIと異なる1種以上の別のモノマー(モノマーIII)
から構成される(いずれの場合にも、モノマーの全重量に基づく)マイクロカプセルにより達成される。
30〜90重量%の1種以上のアクリル酸及び/若しくはメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸並びに/又はマレイン酸(モノマーI)、
10〜70重量%の1種以上のポリビニルモノマー(モノマーII)、
0〜30重量%のモノマーIと異なる1種以上の別のモノマー(モノマーIII)
から構成される(いずれの場合にも、モノマーの全重量に基づく)マイクロカプセルにより達成される。
カプセルの平均粒径(光散乱法による数平均)は1〜50μmである。1つの好ましい実施形態によると、カプセルの平均粒径は1.5〜15μm、好ましくは4〜10μmである。ここで、好ましくは90%の粒子は平均粒径の2倍未満の粒径を有する。
カプセルコア対カプセル壁の重量比は、多くの場合、50:1〜1:1、好ましくは20:1〜2:1、特に20:1〜4:1である。
一般に、カプセル壁のポリマーは、モノマーの全重量に基づいて少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも35重量%、特に好ましい形態において少なくとも40重量%の、かつ、一般に、多くとも90重量%、好ましくは多くとも80重量%、特に好ましい形態において多くとも75重量%のアクリル酸及び/若しくはメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸並びに/又はマレイン酸(モノマーI)をコポリマー化された形態で含む。
本発明によると、一般に、カプセル壁のポリマーはモノマーの全重量に基づいて少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも15重量%、好ましくは少なくとも20重量%の、かつ、一般に、多くとも70重量%、好ましくは多くとも60重量%、特に好ましい形態において多くとも50重量%のポリビニルモノマー(モノマーII)をコポリマー化された形態で含む。
さらに、ポリマーはモノマーの全重量に基づいて30重量%以下、好ましくは20重量%以下、特に10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下で、少なくとも1重量%の別のモノマーIII(好ましくはモノマーIIIa)をコポリマー化された形態で含むことができる。
好ましくは、カプセル壁は群I及びIIのモノマーのみから構成される。
好適なモノマーIはアクリル酸及び/又はメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル(モノマーIa)である。同様に、アクリル酸、メタクリル酸又はマレイン酸等の不飽和C3−及びC4−カルボン酸(モノマーIb)も好適である。特に好ましいモノマーIはメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート及びn−ブチルアクリレート並びに/又は対応するメタクリレートである。イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート及びtert−ブチルアクリレート並びに対応するメタクリレートが好ましい。一般に、メタクリレート及びメタクリル酸が好ましい。
好ましくは、モノマーIはモノマーIa及びモノマーIbの両方を含む。モノマーIa(メチルメタクリレート又はアクリル酸のC1−C24−アルキルエステル等)とメタクリル酸又はアクリル酸の混合物が特に好ましい。モノマーIa対モノマーIbの重量比は、多くの場合、10:1〜1:10、好ましくは6:1〜1:8、特に、2:1〜1:3の範囲である。
1つの好ましい実施形態によると、マイクロカプセル壁は15重量%〜70重量%、好ましくは20〜50重量%のマレイン酸及び/又はアクリル酸、特にメタクリル酸を含む。
好適なポリビニルモノマーは、ポリオールとアクリル酸及び/又はメタクリル酸のポリエステル、さらに、これらのポリオールのポリアリル−及びポリビニルエーテルである。トリメチロールプロパントリアクリレート及びトリメタクリレート、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル、ペンタエリトリトールテトラアリルエーテル、ペンタエリトリトールトリアクリレート及びペンタエリトリトールテトラアクリレート並びにその工業用混合物が好ましい。
好適な別のモノマーIIIはモノマーI及びIIと異なるモノマーであり、例えば、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルピリジン及びスチレン又はα−メチルスチレンである。特に好ましいのは、モノマーI及びIIと異なり、電荷を有するか、又はイオン性基を有するモノマーIIIaであり、例えば、イタコン酸、マレイン酸無水物、2−ヒドロキシエチルアクリレート及びメタクリレート、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メタクリロニトリル、アクリロニトリル、メタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート及びジエチルアミノエチルメタクリレートである。
モノマーIIIは、好ましくは正確に1つのエチレン性不飽和基(例えば、ビニル又はアクリル(acrylic)基)を含む。モノマーIIIは、好ましくはジ−又はポリビニルモノマーを含まず、特に好ましくは多くとも5.0重量%、特に多くとも1.0重量%、殊に多くとも0.1重量%のジビニルモノマーを含む。
好ましくは、カプセル壁は、
30〜90重量%のモノマーIa及びIbの混合物(モノマーIbの割合は、全てのモノマーI、II及びIIIの合計の重量に基づいて15〜70重量%である)、
10〜70重量%のモノマーII、
0〜30重量%の別のモノマーIII
から構成される(いずれの場合にも、モノマーの全重量に基づく)。
30〜90重量%のモノマーIa及びIbの混合物(モノマーIbの割合は、全てのモノマーI、II及びIIIの合計の重量に基づいて15〜70重量%である)、
10〜70重量%のモノマーII、
0〜30重量%の別のモノマーIII
から構成される(いずれの場合にも、モノマーの全重量に基づく)。
本発明によるマイクロカプセルは、いわゆるin−situ重合により調製できる。マイクロカプセル形成の原理はモノマー、フリーラジカル開始剤、保護コロイド及びカプセル化されるべき農薬を使用して安定な水中油型エマルションを調製するという事実に基づく。好ましくは、農薬はエマルション中の非極性溶媒に溶解する。その後、モノマーの重合を加熱により引き起こし、必要に応じ、さらに温度を上げることにより操作し、製造されるポリマーが農薬を取り囲むカプセル壁を形成する。この一般的な原理は、例えば、DE−A−10139171に記載されており、その内容は明確に参照される。
従って、さらに、本発明はモノマー、フリーラジカル開始剤、保護コロイド及びカプセル化されるべき農薬を使用して水中油型エマルションを調製し、モノマーの重合を加熱により引き起こし、必要に応じ、さらに温度を増大させることにより操作する、本発明によるマイクロカプセルの製造方法も提供する。
一般に、マイクロカプセルは少なくとも1種の有機又は無機保護コロイドの存在下で製造される。有機及び無機保護コロイドはいずれもイオン性であり得るか、又は中性であり得る。本明細書において、保護コロイドは単独で、又は2種以上の同一又は異なる荷電の保護コロイドの混合物として使用することができる。
有機保護コロイドは、好ましくは水溶性ポリマーであり、該ポリマーは水の表面張力を73mN/mの最大値から45〜70mN/mまで低下させて、閉じた(緻密な、closed)カプセル壁の形成を確実にし、0.5〜50μm、好ましくは0.5〜30μm、特に0.5〜10μmの範囲の好ましい粒径を有するマイクロカプセルを形成する。
有機中性保護コロイドは、例えば、セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース)、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンのコポリマー、ゼラチン、アラビアガム、キサンタンガム、カゼイン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール及び部分的に加水分解されたポリビニルアセテート、さらに、メチルヒドロキシプロピルセルロースである。好ましい有機中性保護コロイドは、ポリビニルアルコール、部分的に加水分解されたポリビニルアセテート及びメチルヒドロキシプロピルセルロースである。
有機アニオン性保護コロイドは、アルギン酸ナトリウム、ポリメタクリル酸及びそのコポリマー、スルホエチルアクリレート及びメタクリレートのコポリマー、スルホプロピルアクリレート及びメタクリレートのコポリマー、N−(スルホエチル)マレイミドのコポリマー、2−アクリルアミド−2−アルキルスルホン酸のコポリマー、スチレンスルホン酸のコポリマー及びビニルスルホン酸のコポリマーである。好ましい有機アニオン性保護コロイドは、ナフタレンスルホン酸及びナフタレンスルホン酸−ホルムアルデヒド縮合物、特に、ポリアクリル酸及びフェノールスルホン酸−ホルムアルデヒド縮合物である。
挙げられる無機保護コロイドは、非常に微細な固体粒子の結果として安定化が可能になるいわゆるピッカリング(Pickering)系であり、水に不溶性であるが分散性であるか、又は水に不溶性かつ非分散性であるが農薬又は非極性溶媒に湿潤性である。その作用機構及びその使用は、EP−A−1029018及びEP−A−1321182に記載されており、その内容は明確に参照される。
場合によって、無機保護コロイドとの混合物で有機保護コロイドを使用することが好ましい。
一般に、保護コロイドは水相に基づいて0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量%の量で使用される。無機保護コロイドについて、好ましくは水相に基づいて0.5〜15重量%の量が選択される。有機保護コロイドは、好ましくはエマルションの水相に基づいて0.1〜10重量%の量で使用される。
1つの実施形態によると、無機保護コロイド及びその有機保護コロイドとの混合物が好ましい。別の実施形態によると、有機中性保護コロイドが好ましい。特に好ましいのは、ポリビニルアルコール及び部分的に加水分解されたポリビニルアセテート等のOH基を有する保護コロイドである。
一般に、ポリビニルアルコール及び/又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートはマイクロカプセル(保護コロイドは除く)に基づいて少なくとも3重量%の全量で使用される。多くの場合、多くとも15重量%のポリビニルアルコールが使用される。本明細書において、好ましい量のポリビニルアルコール又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートに加えて別の前記保護コロイドを加えることもできる。好ましくは、マイクロカプセルは別の保護コロイドを加えずに、ポリビニルアルコール及び/又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートのみで調製される。
別の実施形態によると、セルロース誘導体と組み合わせたポリビニルアルコール等の有機保護コロイドの混合物が好ましい。
ポリビニルアルコールは、場合によってコモノマーの存在下でビニルアセテートを重合し、得られたポリビニルアセテートを加水分解して、アセチル基を脱離させヒドロキシル基を形成することにより得ることができる。ポリマーの加水分解度は、例えば1〜100%であることができ、好ましくは50〜100%、特に65〜95%の範囲である。本明細書において、「部分的に加水分解されたポリビニルアセテート」は50%未満の加水分解度を意味するとして理解されるべきであり、「ポリビニルアルコール」は50(≧50)〜100%の加水分解度を意味するとして理解されるべきである。ビニルアセテートのホモポリマー及びコポリマーの調製、及びビニルアルコール単位を含むポリマーを形成するためのこれらのポリマーの加水分解は一般に知られている。ビニルアルコール単位を含むポリマーは、例えばMowiol(登録商標)タイプとしてKuraray Specialities Europe(KSE)から市販されている。DIN53015に従った20℃における4重量%濃度の水溶液の粘度が3〜56mPa*sの範囲の値、好ましくは14〜45mPa*sの値を有する、ポリビニルアルコール及び/又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートが好ましい。65%以上、好ましくは70%以上、特に75%以上の加水分解度を有するポリビニルアルコールが好ましい。ポリビニルアルコール及び/又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートの使用により、小さい平均液滴サイズの場合においても安定なエマルションがもたらされる。
通常、油滴のサイズは重合後に存在するマイクロカプセルのサイズにほぼ一致する。
フリーラジカル重合反応に使用することができるフリーラジカル開始剤は、適切には、モノマーの重量に基づいて0.2〜5重量%の量の通常のペルオキソ及びアゾ化合物である。フリーラジカル開始剤の集合状態(Aggregatzustand)及びその溶解挙動によって、そのままで、好ましくは、特に少量のフリーラジカル開始剤をより正確に投与することができる溶液、エマルション又は懸濁液として導入することができる。
挙げられる好ましいフリーラジカル開始剤はtert−ブチルペルオキソネオデカノエート、tert−アミルペルオキシピバレート、ジラウロイルペルオキシド、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル)バレロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、ジベンゾイルペルオキシド、tert−ブチルペル-2-エチルヘキサノエート、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン及びクメンヒドロペルオキシドである。特に好ましいフリーラジカル開始剤は、ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキシド、4,4’−アゾビスイソブチロニトリル、tert−ブチルペルピバレート及びジメチル2,2−アゾビスイソブチレートである。これらは30〜100℃の範囲で10時間の半減期を有する。
さらに、tert−ドデシルメルカプタン又はエチルヘキシルチオグリコレート等の当業者に公知の調節剤(regulator)を通常の量で重合に加えることができる。
一般に、重合は20〜100℃で、好ましくは40〜95℃で行われる。通常のプロセスの変形は、反応温度を60℃で開始して、反応の経過中に85℃まで増加させることである。有利なフリーラジカル開始剤は45〜65℃の範囲で10時間の半減期を有し、例えば、t−ブチルペルピバレートである。別のプロセスの変形によると、温度プログラムは対応してより高い反応温度で始めるように選択される。約85℃の開始温度について、70〜90℃の範囲で10時間の半減期を有するフリーラジカル開始剤が好ましく、例えば、tert−ブチルペル-2-エチルヘキサノエートである。
重合は適切には大気圧下で実施されるが、減圧又は若干の加圧下で、例えば100℃超の重合温度において約0.5〜5barの範囲で実施することもできる。重合についての反応時間は通常1〜10時間、多くの場合2〜5時間である。
ポリビニルアルコール及び/又は部分的に加水分解されたポリビニルアセテートを使用する本発明による1つのプロセスの変形は、分散及び重合を高温で直接実施する、有利な手順を可能にする。
このように、せん断力、攪拌速度及びその濃度による公知の方法で粒径を調節することができるので、所望の平均粒径を有するマイクロカプセルを調製することができる。
実際の重合反応後、90〜99重量%の変換について、一般に、マイクロカプセル水性分散液が残留モノマー及び他の揮発性有機成分等の臭気(odor)キャリアをほとんど含まないように調製することが有利である。このことは、(特に蒸気蒸留による)蒸留除去による物理的方法による、又は不活性ガスを使用して除去することによる公知の方法で達成することができる。さらに、WO99/24525に記載されるような化学的方法により、有利にはDE−A4435423、DE−A4419518及びDE−A4435422に記載されるようなレドックス開始重合によっても実施することができる。
さらに、1つの実施形態によると、残留モノマー含有量を減少させるために、フリーラジカル開始剤の新たな添加が必要であり、これは後重合の開始を定義する。1つの好ましい実施形態によると、カプセル形成後、フリーラジカル開始剤としてのペルオキソ二硫酸の塩により後重合が引き起される。好適な塩は、特に、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ナトリウム及びカリウムである。ペルオキソ二硫酸のアルカリ金属塩は水溶性であり、後重合を水相において、及び/又は水相から開始する。ペルオキソ二硫酸の塩は、適切にはモノマーの重量に基づいて0.2〜5重量%の量で使用される。ここで、全部を1度に又は特定の期間にわたって計り入れることができる。後重合についての温度は通常60〜100℃である。一般に、後重合時間は0.5〜5時間である。
フリーラジカル開始剤として1種以上のペルオキソ二硫酸の塩を使用する後重合についてのこの好ましい実施形態によると、特に臭気の少ないマイクロカプセルが得られる。必要な場合には、重亜硫酸ナトリウム等の還元剤を添加することによりさらに低い温度で後重合を実施することもできる。さらに、還元剤の添加は残留モノマー含有量を減少させることもできる。tert−ブチルヒドロペルオキシド等の有機、水溶性ペルオキソ又はアゾ化合物からなる通常の後重合開始剤と比較して、ペルオキソ二硫酸の塩の分解速度は、必要に応じて還元剤(例えば、アスコルビン酸)を添加することにより増大させることができ、ペルオキソ二硫酸の塩は、最終生成物中に有意により少ない量の臭気キャリア(例えばアルデヒド等)を示すことができる。
本発明によるマイクロカプセルは、マイクロカプセル水性分散液として直接、又は粉末の形態で、加工することができる。好ましくは、マイクロカプセルは水性分散液の形態で存在する。
「農薬活性成分」(単に農薬ともいう)の語は殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、薬害軽減剤及び/又は成長調節剤の群から選択される少なくとも1種の活性成分を指す。好ましい農薬活性成分は殺菌剤、殺虫剤、除草剤及び成長調節剤である。2種以上の前記の群からの農薬活性成分の混合物を使用することもできる。当業者はかかる農薬に精通しており、例えば、「Pesticide Manual、14th Ed.(2006)、The British Crop Protection Council、London」に見出すことができる。好適な殺虫剤は、カルバメート、有機ホスフェート、有機塩素殺虫剤、フェニルピラゾール、ピレスロイド、ネオニコチノイド、スピノシン、アベルメクチン、ミルベマイシン、幼若ホルモン様物質、ハロゲン化アルキル、有機スズ化合物、ネライストキシン類似物、ベンゾイル尿素、ジアシルヒドラジン、METI殺ダニ剤(acaricide)の群からの殺虫剤、及び、クロロピクリン、ピメトロジン、フロニカミド、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン、クロルフェナピル、DNOC、ブプロフェジン、シロマジン、アミトラズ、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ロテノン又はその誘導体等の殺虫剤である。好適な殺菌剤は、ジニトロアニリン、アリルアミン、アニリノピリミジン、抗生物質、芳香族炭化水素、ベンゼンスルホンアミド、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾフェノン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアジン、ベンジルカルバメート、カルバメート、カルボキサミド、カルボン酸アミド、クロロニトリル、シアノアセトアミドオキシム、シアノイミダゾール、シクロプロパンカルボキサミド、ジカルボキシミド、ジヒドロジオキサジン、ジニトロフェニルクロトネート、ジチオカルバメート、ジチオラン、エチルホスホネート、エチルアミノチアゾールカルボキサミド、グアニジン、ヒドロキシ−(2−アミノ−)ピリミジン、ヒドロキシアニリド、イミダゾール、イミダゾリノン、無機物質、イソベンゾフラノン、メトキシアクリレート、メトキシカルバメート、モルホリン、N−フェニルカルバメート、オキサゾリジンジオン、オキシミノアセテート、オキシミノアセトアミド、ペプチジルピリミジンヌクレオシド、フェニルアセトアミド、フェニルアミド、フェニルピロール、フェニル尿素、ホスホネート、ホスホロチオレート、フタルアミド酸、フタルイミド、ピペラジン、ピペリジン、プロピオンアミド、ピリダジノン、ピリジン、ピリジニルメチルベンズアミド、ピリミジンアミン、ピリミジン、ピリミジノンヒドラゾン、ピロロキノリノン、キナゾリノン、キノリン、キノン、スルファミド、スルファモイルトリアゾール、チアゾールカルボキサミド、チオカルバメート、チオファネート、チオフェンカルボキサミド、トルアミド、トリフェニルスズ化合物、トリアジン、トリアゾールの群からの殺菌剤である。好適な除草剤は、アセトアミド、アミド、アリールオキシフェノキシプロピオネート、ベンズアミド、ベンゾフラン、安息香酸、ベンゾチアジアジノン、ビピリジリウム、カルバメート、クロロアセトアミド、クロロカルボン酸、シクロヘキサンジオン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、グリシン、イミダゾリノン、イソオキサゾール、イソオキサゾリジノン、ニトリル、N−フェニルフタルイミド、オキサジアゾール、オキサゾリジンジオン、オキシアセトアミド、フェノキシカルボン酸、フェニルカルバメート、フェニルピラゾール、フェニルピラゾリン、フェニルピリダジン、ホスフィン酸、ホスホロアミデート、ホスホロジチオエート、フタルアマート、ピラゾール、ピリダジノン、ピリジン、ピリジンカルボン酸、ピリジンカルボキサミド、ピリミジンジオン、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート、キノリンカルボン酸、セミカルバゾン、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン、スルホニル尿素、テトラゾリノン、チアジアゾール、チオカルバメート、トリアジン、トリアジノン、トリアゾール、トリアゾリノン、トリアゾロカルボキサミド、トリアゾロピリミジン、トリケトン、ウラシル、尿素の群からの除草剤である。
好ましい農薬は少なくとも225℃の初留点(IBP、ASTMD86に従う)を有する芳香族炭化水素混合物(例えばSolvesso(登録商標)200)に、25℃で少なくとも10g/L、好ましくは少なくとも100g/L、特に少なくとも200g/L溶解して透明な溶液を与える。特に好ましい農薬はメタザクロール及びピラクロストロビンである。
農薬は好ましくはカプセルコア中に溶解した形態で存在する。このことは好ましくは少なくとも90重量%、特に少なくとも98重量%の農薬がマイクロカプセル調製の24時間後に溶解した形態で存在することを意味する。
通常、農薬含有カプセルコアは農薬を含む。好ましくは、カプセルコアは非極性溶媒をさらに含む。好適な非極性溶媒は20℃で水に多くとも10重量%まで、好ましくは多くとも3重量%まで、特に多くとも0.5重量%まで溶解し、例えば、芳香族化合物、脂肪族化合物、植物油及び植物油のエステルである。
芳香族化合物の例は、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレン、ビフェニル、o−又はm−テルフェニル、モノ−又はポリ−C1−C20−アルキル置換芳香族炭化水素、例えば、ドデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン、ヘキサデシルベンゼン、メチルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、ヘキシルナフタレン又はデシルナフタレンである。同様に好適なのは沸点範囲30〜280℃の工業用芳香族化合物の混合物、さらに前記芳香族化合物の混合物である。好ましい芳香族化合物は沸点範囲30〜280℃の工業用芳香族化合物の混合物である。
脂肪族化合物の例は、分岐又は好ましくは直鎖である飽和又は不飽和C10−C40炭化水素であり、例えばn−テトラデカン、n−ペンタデカン、n−ヘキサデカン、n−ヘプタデカン、n−オクタデカン、n−ノナデカン、n−エイコサン、n−ヘンエイコサン、n−ドコサン、n−トリコサン、n−テトラコサン、n−ペンタコサン、n−ヘキサコサン、n−ヘプタコサン、n−オクタコサン、環状炭化水素、例えばシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデカン、飽和炭化水素を含む鉱油又は高圧水素化を受けた鉱油(いわゆるホワイト油)である。同様に好適なのは前記脂肪族化合物の混合物である。好ましい脂肪族化合物は鉱油である。
植物油及び植物油のエステルの例は、ナタネ油、ダイズ油、パーム油、ヒマワリ油、トウモロコシ穀粒(corn kernel)油、アマニ油、コルザ(colza)油、オリーブ油、綿実油、ナタネ油メチルエステル、ナタネ油エチルエステル及び植物油の、植物油のエステルの又はこれら2つの混合物である。
非極性溶媒対農薬の重量比は、多くの場合、1:20〜20:1、好ましくは1:10〜8:1、特に好ましくは1:8〜4:1の範囲である。
さらに、本発明は、本発明によるマイクロカプセルを含み、マイクロカプセルが水溶液に懸濁化された農薬製剤も提供する。農薬含有カプセルコアに存在する農薬の含有量は、多くの場合、農薬製剤1リットル当り10〜600g、好ましくは50〜400g/L、特に80〜300g/Lである。マイクロカプセルの含有量は、多くの場合、農薬製剤に基づいて20〜70重量%、好ましくは30〜55重量%である。多くの場合、水溶液は少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも30重量%、特に少なくとも60重量%の水を含む。
さらに、農薬製剤は作物保護組成物について通常の助剤を含むこともでき、助剤の選択は特定の使用形態及び/又は活性成分により決定される。
好適な助剤の例は溶媒、界面活性物質(例えば、別の可溶化剤、保護コロイド、湿潤剤及び接着剤)、有機及び無機増粘剤、殺細菌剤(bactericide)、不凍剤、消泡剤、場合によって染料及び(例えば、種子処理用)展着剤(sticker)である。
好適な溶媒は水、有機溶媒、例えば中程度から高沸点の鉱油留分、例えば、ケロシン及びディーゼル油、さらに、コールタール油及び植物又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えば、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン及びその誘導体、アルキル化ベンゼン及びその誘導体、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、グリコール、ケトン、例えばシクロヘキサノン、ガンマ−ブチロラクトン、ジメチル脂肪酸アミド、脂肪酸及び脂肪酸エステル並びに強極性溶媒、例えば、アミン、例えばN−メチルピロリドンである。原則として、溶媒混合物、さらに、前記溶媒と水の混合物を使用することもできる。
好適な界面活性物質(アジュバント、湿潤剤、接着剤、分散剤又は乳化剤)は、芳香族スルホン酸、例えばリグノスルホン酸(Borresperse(登録商標)タイプ、Borregaard、ノルウェイ)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet(登録商標)タイプ、Akzo Nobel、米国)及びジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)及び脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩、アルキル-及びアルキルアリールスルホネート、アルキル-、ラウリルエーテル-及び脂肪アルコールサルフェート並びに硫酸化ヘキサ−、ヘプタ−及びオクタデカノールの塩並びに脂肪アルコールグリコールエーテル、硫酸化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシ化イソオクチル-、オクチル-又はノニルフェノール、アルキルフェニル-、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシ化ヒマシ油、ポリオキシエチレン-又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセテート、ソルビトールエステル、リグニン−亜硫酸廃液、及びタンパク質、変性タンパク質、多糖(例えば、メチルセルロース)、疎水変性デンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)タイプ、Clariant、スイス)、ポリカルボキシレート(Sokalan(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupamin(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマーである。
増粘剤(すなわち、組成物の流動性を変性させる化合物(すなわち、静止状態で高粘度であり、攪拌状態で低粘度である))の例は、多糖、有機及び無機層状鉱物、例えば、キサンタンガム(Kelzan(登録商標)、CP Kelco、米国)、Rhodopol(登録商標)23(Rhodia、フランス)又はVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbilt、米国)又はAttaclay(登録商標)(Engelhard Corp.,NJ、米国)である。
安定化のために、殺細菌剤(bactericide)を組成物に加えることができる。殺細菌剤の例はジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマール系の殺細菌剤(ICIからのProxel(登録商標)又はThor ChemieからのActicide(登録商標)RS及びRohm&HaasからのKathon(登録商標)MK)及びイソチアゾリノン誘導体、例えば、アルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノン(Thor ChemieからのActicide(登録商標)MBS)である。好適な不凍剤の例はエチレングリコール、プロピレングリコール、尿素及びグリセリンである。消泡剤の例はシリコーンエマルション(例えば、Silikon(登録商標)SRE、Wacker、ドイツ又はRhodorsil(登録商標)、Rhodia、フランス)、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物及びその混合物である。
本発明による農薬製剤は、多くの場合、いわゆるタンクミックスを製造するために使用前に希釈される。希釈のために好適なのは、中程度から高沸点の鉱油留分、例えば、ケロシン又はディーゼル油、コールタール油及び植物又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン又は水である。水を使用することが好ましい。希釈された組成物は、通常、噴霧(spraying)又はミスト散布(misting)により施用される。種々の種類の油、湿潤剤、アジュバント、除草剤、殺細菌剤、殺菌剤を施用前に直接タンクミックスに加えることができる(タンクミックス)。これらの薬剤は本発明による組成物に1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で混合することができる。タンクミックス中の農薬濃度は比較的広い範囲で変更することができ、一般に0.0001〜10%、好ましくは0.01〜1%である。作物保護に使用される場合、施用量は1ha当り0.01〜2.0kgの活性成分であり、所望の効果の性質によって決まる。
さらに、本発明は、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物の成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ類の侵入を防除するための、並びに/又は植物の成長を調節するための本発明によるマイクロカプセルの使用にも関し、ここで該マイクロカプセルは特定の有害生物、その生息地又は特定の有害生物から保護されるべき植物、土壌及び/又は望ましくない植物及び/又は有用な植物及び/又はその生息地に作用することができる。
本発明は多種多様な利点を提供する:マイクロカプセルは農薬を非常に均一に放出する。農薬は数日または数週間かけて放出される。その放出は、ポリビニルモノマーに加えて架橋剤としてジビニルモノマーも使用している匹敵するマイクロカプセルの場合よりもより長く持続する。マイクロカプセルは調製が容易である。マイクロカプセルは農薬施用に適合性である。マイクロカプセルは農薬の高い配合量(loading)を可能にする。ポリビニルモノマーによる架橋の結果として、マイクロカプセルは非常に優れた機械的安定性(例えば、攪拌中)を有し、従って、農薬はタンクミックスとして製造中に攪拌により時期尚早に早期には放出されず、施用後に徐々に放出される。
以下の実施例は本発明を制限することなく、より詳細に例示する目的である。
Atlas(登録商標)G5000:ポリアルキレングリコールエーテル、HLB値17(Uniquemaから市販されている)
Atlox(登録商標)4913:メチルメタクリレートグラフトコポリマー(メチルメタクリレート、メタクリル酸及びメトキシ−PEG−メタクリレートの反応生成物)、ポリマー33重量%、プロピレングリコール33重量%、キシレン1重量%、水33重量%(Uniquemaから市販されている)
Attaflow(登録商標)FL:アタパルジャイト増粘剤(BASFから市販されている)
Mowiol(登録商標):加水分解されたポリビニルアルコール、粘度12.5〜17.5mPas(DIN53015)(Kurarayから市販されている)
Solvesso(登録商標)200:芳香族炭化水素の工業用混合物、芳香族化合物含有量>99体積%(ASTM D1319)、IBP(初留点)232℃、DP(分解点)277℃(各場合において、ASTM D86に従う)(Exxon Mobilから市販されている)
MMA:メチルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
PETIA:ペンタエリトリトールのトリ−及びテトラアクリレートの工業用混合物
PMMA:ポリメチルメタクリレート。
Atlox(登録商標)4913:メチルメタクリレートグラフトコポリマー(メチルメタクリレート、メタクリル酸及びメトキシ−PEG−メタクリレートの反応生成物)、ポリマー33重量%、プロピレングリコール33重量%、キシレン1重量%、水33重量%(Uniquemaから市販されている)
Attaflow(登録商標)FL:アタパルジャイト増粘剤(BASFから市販されている)
Mowiol(登録商標):加水分解されたポリビニルアルコール、粘度12.5〜17.5mPas(DIN53015)(Kurarayから市販されている)
Solvesso(登録商標)200:芳香族炭化水素の工業用混合物、芳香族化合物含有量>99体積%(ASTM D1319)、IBP(初留点)232℃、DP(分解点)277℃(各場合において、ASTM D86に従う)(Exxon Mobilから市販されている)
MMA:メチルメタクリレート
MAA:メタクリル酸
PETIA:ペンタエリトリトールのトリ−及びテトラアクリレートの工業用混合物
PMMA:ポリメチルメタクリレート。
特記しない限り、実施例中のパーセントは重量パーセントである。マイクロカプセル粉末の粒径は文献に示された標準の測定方法に従ってマルバーン(Malvern)粒径測定器モデル3600Eを使用して測定した。
蒸発率の測定:
前処理に関し、残留水を除去するために、マイクロカプセル分散液2gを小さな金属皿中、105℃で2時間乾燥させた。その後、重量(mo)を測定した。180℃で1時間加熱し、冷却した後、重量(m1)を再度測定した。m0に対する重量差(m0−m1)に100を乗じることにより蒸発率(%)が得られる。その値が低い程、より緻密なマイクロカプセルになる。ここで、蒸発率の比較は、常に、同等のカプセルサイズ及び安定化の系で行わなければならない。
前処理に関し、残留水を除去するために、マイクロカプセル分散液2gを小さな金属皿中、105℃で2時間乾燥させた。その後、重量(mo)を測定した。180℃で1時間加熱し、冷却した後、重量(m1)を再度測定した。m0に対する重量差(m0−m1)に100を乗じることにより蒸発率(%)が得られる。その値が低い程、より緻密なマイクロカプセルになる。ここで、蒸発率の比較は、常に、同等のカプセルサイズ及び安定化の系で行わなければならない。
実施例1
最初に、水相を40℃で導入した。供給1及び2を高速溶解攪拌器を使用して3500rpmで水相に分散させた。アンカー型攪拌器を使用して攪拌しながら、追加1をエマルションに加え、混合物を60分かけて70℃に加熱し、さらに120分かけて85℃に加熱した。攪拌しながら、その後、供給3を加え、混合物を室温に冷却し、供給4を80分かけて加えた。これにより、平均粒径D[4.3]=6.03μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
最初に、水相を40℃で導入した。供給1及び2を高速溶解攪拌器を使用して3500rpmで水相に分散させた。アンカー型攪拌器を使用して攪拌しながら、追加1をエマルションに加え、混合物を60分かけて70℃に加熱し、さらに120分かけて85℃に加熱した。攪拌しながら、その後、供給3を加え、混合物を室温に冷却し、供給4を80分かけて加えた。これにより、平均粒径D[4.3]=6.03μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
水相
水:220g
メチルヒドロキシプロピルセルロース(粘度90〜125mPas(Brookfield、2重量%、20℃、20rpm))の5重量%濃度の水溶液:95g
ポリビニルアルコール(完全に加水分解された、粘度12.5〜17.5mPas(DIN53015))の10重量%濃度の水溶液:23.8g
2.5重量%濃度の亜硝酸ナトリウム水溶液:1.1g
追加1
脂肪族炭化水素中のt−ブチルペルピバレートの75%濃度の溶液:0.35g
水:0.43g
供給1
メタザクロール:88g
Solvesso200:132g
供給2
n−ブチルアクリレート:7.8g
PETIA:10.2g
メタクリル酸:7.8g
供給3
10重量%濃度のt−ブチルヒドロペルオキシド水溶液:2.7g
供給4
アスコルビン酸:0.15g
水:14.0g
実施例2
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
水:220g
メチルヒドロキシプロピルセルロース(粘度90〜125mPas(Brookfield、2重量%、20℃、20rpm))の5重量%濃度の水溶液:95g
ポリビニルアルコール(完全に加水分解された、粘度12.5〜17.5mPas(DIN53015))の10重量%濃度の水溶液:23.8g
2.5重量%濃度の亜硝酸ナトリウム水溶液:1.1g
追加1
脂肪族炭化水素中のt−ブチルペルピバレートの75%濃度の溶液:0.35g
水:0.43g
供給1
メタザクロール:88g
Solvesso200:132g
供給2
n−ブチルアクリレート:7.8g
PETIA:10.2g
メタクリル酸:7.8g
供給3
10重量%濃度のt−ブチルヒドロペルオキシド水溶液:2.7g
供給4
アスコルビン酸:0.15g
水:14.0g
実施例2
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
供給2
メチルメタクリレート:7.8g
PETIA:10.2g
メタクリル酸:7.8g
これにより、平均粒径D[4,3]=6.04μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
メチルメタクリレート:7.8g
PETIA:10.2g
メタクリル酸:7.8g
これにより、平均粒径D[4,3]=6.04μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
実施例3
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
供給2
メチルメタクリレート:16.5g
ペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA):22.0g
メタクリル酸:16.5g
最後に、混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これにより、平均粒径4.84μm(D4,3)及び固形分45.76%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は4.3%であった。
メチルメタクリレート:16.5g
ペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA):22.0g
メタクリル酸:16.5g
最後に、混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これにより、平均粒径4.84μm(D4,3)及び固形分45.76%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は4.3%であった。
実施例4
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
供給2が以下の成分からなる以外は実施例1と同様の手順で行った。
供給2
メチルメタクリレート:5.16g
ペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA):10.32g
メタクリル酸:10.32g
最後に、混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これにより、平均粒径6.71μm(D4,3)及び固形分42.45%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は13.5%であった。
メチルメタクリレート:5.16g
ペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA):10.32g
メタクリル酸:10.32g
最後に、混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和した。これにより、平均粒径6.71μm(D4,3)及び固形分42.45%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は13.5%であった。
実施例5(比較例、本発明によらない)
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は実施例1と同様の手順で行った。これにより、平均粒径D[4,3]=7.60μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は実施例1と同様の手順で行った。これにより、平均粒径D[4,3]=7.60μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
実施例6(比較例、本発明によらない)
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は、実施例2と同様の手順で行った。これにより、平均粒径D[4,3]=8.02μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は、実施例2と同様の手順で行った。これにより、平均粒径D[4,3]=8.02μm及び固形分42.05%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。
実施例7(比較例、本発明によらない)
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は実施例4と同様の手順で行った。これにより、平均粒径6.61μm(D4,3)及び固形分42.07%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は30.18%であった。
供給2のペンタエリトリトールトリアクリレート(PETIA)を同量のブタンジオールジアクリレートに置き換えた以外は実施例4と同様の手順で行った。これにより、平均粒径6.61μm(D4,3)及び固形分42.07%を有するマイクロカプセル分散液が得られた。130℃における蒸発率(1h)は30.18%であった。
実施例8−農薬の放出
300mgのメタザクロールを含む、前記実施例から得られたマイクロカプセル分散液の量を計量し、蒸留水を1.0Lまで足し(=水1L中に約75%のメタザクロールの最大溶解量)、室温で攪拌した。ここで、表1〜4の非常に低い初期値が示すように、攪拌によりメタザクロールが全く放出されなかったので、優れた機械的安定性を示した。
300mgのメタザクロールを含む、前記実施例から得られたマイクロカプセル分散液の量を計量し、蒸留水を1.0Lまで足し(=水1L中に約75%のメタザクロールの最大溶解量)、室温で攪拌した。ここで、表1〜4の非常に低い初期値が示すように、攪拌によりメタザクロールが全く放出されなかったので、優れた機械的安定性を示した。
いずれの場合にも、得られた希釈混合物5mlを異なる時間間隔で取り出し、0.22μmの濾過器を通して濾過し、メタザクロールの含有量を、校正曲線を用いてUV−VIS分光法により測光的に測定した。不純物により測定が阻害されないことを確実にするために、吸収は異なる波長で測定された。この方法で測定された水溶液中のメタザクロールの含有量を表1にまとめた。その値はマイクロカプセルから水相へと放出されたメタザクロールの量を示す。
実施例9
マイクロカプセルA及びBを表5に示した濃度で調製した。水、保護コロイド及び亜硝酸ナトリウムを含む水相を調製した。油相はピラクロストロビンをSolvessoに高温で溶解させることにより調製し、その後、油相を水相に攪拌しながら加えた。その後、モノマーを加えた。2相の混合物を70℃で30分間攪拌し、50℃に冷却した。得られたエマルションを攪拌しながらt−ブチルペルピバレートと混合し、70℃で2時間加熱し、その後、85℃で1.5時間保持した。その後、混合物を20℃に冷却しながらt−ブチルヒドロペルオキシド及びアスコルビン酸を60分かけて加えた。この方法で得られたピラクロストロビン含有マイクロカプセルの懸濁液は、さらなる後処理をせずにさらに使用することができた。
マイクロカプセルA及びBを表5に示した濃度で調製した。水、保護コロイド及び亜硝酸ナトリウムを含む水相を調製した。油相はピラクロストロビンをSolvessoに高温で溶解させることにより調製し、その後、油相を水相に攪拌しながら加えた。その後、モノマーを加えた。2相の混合物を70℃で30分間攪拌し、50℃に冷却した。得られたエマルションを攪拌しながらt−ブチルペルピバレートと混合し、70℃で2時間加熱し、その後、85℃で1.5時間保持した。その後、混合物を20℃に冷却しながらt−ブチルヒドロペルオキシド及びアスコルビン酸を60分かけて加えた。この方法で得られたピラクロストロビン含有マイクロカプセルの懸濁液は、さらなる後処理をせずにさらに使用することができた。
Claims (15)
- 農薬含有カプセルコア及びカプセル壁を含むマイクロカプセルであって、カプセル壁がいずれの場合にもモノマーの全重量に基づいて、
30〜90重量%の1種以上のアクリル酸及び/若しくはメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸並びに/又はマレイン酸(モノマーI)、
10〜70重量%の1種以上のポリビニルモノマー(モノマーII)、
0〜30重量%のモノマーIと異なる1種以上の別のモノマー(モノマーIII)
から構成される、前記マイクロカプセル。 - マイクロカプセルが1〜50μmの平均粒径を有する、請求項1に記載のマイクロカプセル。
- モノマーIがアクリル酸及び/又はメタクリル酸のC1−C24−アルキルエステル(モノマーIa)並びに不飽和C3−及びC4−カルボン酸(モノマーIb)の両方を含む、請求項1又は2に記載のマイクロカプセル。
- モノマーIa対モノマーIbの重量比が10:1〜1:10の範囲である、請求項3に記載のマイクロカプセル。
- ポリビニルモノマーがトリメチロールプロパントリアクリレート及びトリメタクリレート、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル、ペンタエリトリトールテトラアリルエーテル、ペンタエリトリトールトリアクリレート及びペンタエリトリトールテトラアクリレート並びにその工業用混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- カプセルコアが非極性溶媒を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- 非極性溶媒対農薬の重量比が1:20〜20:1の範囲である、請求項6に記載のマイクロカプセル。
- カプセルコア対カプセル壁の重量比が50:1〜1:1の範囲である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- 農薬がカプセルコアに溶解した形態で存在する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- 農薬が、少なくとも225℃の初留点を有する芳香族炭化水素混合物に、25℃で少なくとも10g/L溶解して透明な溶液を与える、請求項1〜9のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- 水性分散液の形態である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロカプセルの製造方法であって、モノマー、フリーラジカル開始剤、保護コロイド及びカプセル化されるべき農薬から水中油型エマルションを調製する工程、加熱することによりモノマーの重合を引き起こす工程、及び、必要に応じてさらに温度を上昇させることにより重合を操作する工程を含む、前記方法。
- カプセル形成後、フリーラジカル開始剤としてペルオキソ二硫酸の塩により後重合を引き起こす、請求項12に記載の方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロカプセルを含む農薬製剤であって、マイクロカプセルが水溶液に懸濁化される、前記製剤。
- 植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物の成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ類の侵入を防除するための、並びに/又は植物の成長を調節するための請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロカプセルの使用であって、マイクロカプセルが特定の有害生物、その生息地又は特定の有害生物から保護されるべき植物、土壌及び/又は望ましくない植物及び/又は有用な植物及び/又はその生息地に作用することができる、前記使用。
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