JP2013503288A - 可変圧縮比エンジンの補償配置構造 - Google Patents

可変圧縮比エンジンの補償配置構造 Download PDF

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Abstract

可変圧縮比エンジンの補償配置構造において、エンジンの燃焼シリンダーに連通した開放端(24)と閉端(11、30)とを有する案内スリーブ(2)内に往復移動自在に配置されたピストン(1)を備え、更に、案内スリーブ(2)の閉端(11、30)とピストン(1)の内面との間に形成され、案内スリーブ(2)の閉端(11)に向かうピストン(1)の動きを制限するようになされた第1エアクッション(20)と、案内スリーブ(2)とピストン(1)の外面との間に形成され、案内スリーブ(2)の開放端(24)に向かうピストン(1)の動きを制限するようになされた第2エアクッション(19)と、ピストン(1)が案内スリーブ(2)の閉端(11)に向かって移動する間のピストン(1)の排気量に応じた量の空気圧媒体を第2エアクッション(19)に供給するように構成されたチェックバルブ(18)とを備えている。

Description

本発明は、可変圧縮比エンジンに用いられる配置構造に関するものである。
可変圧縮比エンジンは、通常、プライマリピストンに対向した追加的なアジャスタブルピストンにより高圧縮比を達成することが可能である。
そのような構成の一例が、燃焼シリンダー、その燃焼シリンダーの一端に配置されたシリンダーヘッド、及び前記燃焼シリンダー内に往復移動自在に配置されたプライマリピストンを備えた内燃機関を開示した米国特許第6708655号に示されている。前記シリンダーヘッドは、セカンダリーシリンダーと、そのセカンダリーシリンダー内に往復動可能に配置されたセカンダリーピストンを備えている。アクチュエータが、前記プライマリピストンの位置に応じて前記セカンダリーピストンの位置を制御するためにセカンダリーピストンに連結されており、またコミュニケーションポートにより、前記燃焼シリンダーと前記セカンダリーシリンダとの間で流体の流れが確保されている。前記アクチュエータは、油圧あるいはカムアクチュエータであっても良い。この装置は、比較的構造が複雑である。
米国特許第6,708,655号公報
本発明の目的は、単純な構成でありながら高性能な可変圧縮比エンジンの補償配置構造を提供することである。
本発明の対象は、可変圧縮比エンジンの補償配置構造であり、この補償配置構造は、エンジンの燃焼シリンダーと連通した、開放端及び閉端を有する案内スリーブに往復動移動自在に配置されたピストンを備え、 前記ピストンは、案内スリーブの第1ポーション内で移動自在な閉端を有する第1ポーションと、前記第1ポーションの直径よりも大きな直径を有すると共に、開放端を有し、前記案内スリーブの第2ポーション内で稼動自在な第2ポーションを有する、中空円筒管路形状を呈するものであり、 更にその配置構造は、 前記ピストンの第1ポーションと前記案内スリーブの前記第1ポーションとの間に配置された第1シーリングと、 前記ピストンの第2ポーションと前記案内スリーブの前記第2ポーションとの間に配置された第2シーリングと、 前記案内スリーブの前記閉端と前記ピストンの内面との間に形成され、前記案内スリーブの前記閉端に向かう前記ピストンの動きを制限するようになされた第1エアクッションと、 前記案内スリーブと、前記第1シーリング及び前記第2シーリングにより限定された前記ピストンの外面との間に形成され、前記案内スリーブの前記開放端に向かう前記ピストンの動きを制限するようになされた第2エアクッションと、 前記ピストンが前記案内スリーブの前記閉端に向かって移動する間の前記ピストンの排気量に応じた量の空気圧媒体を前記第2エアクッションに供給するように構成されたチェックバルブからなるものである。
前記ピストンは、更に、円錐形状を呈し、前記ピストンの第1ポーションと第2ポーションとの間に位置する中間ポーションを備えたものであっても良い。
前記案内スリーブは、更に、前記中間ポーションの内側形状に実質的に対応する形状を呈し、前記案内スリーブの前記閉端に向かう前記ピストンの動きを制限するように構成されたバッファを備えたものであっても良い。
前記案内スリーブは、ピストンが案内スリーブの開放端に向かって移動することを制限するように設定されたピストンの中間部分の外側の形状に実質的に相当する形を持つバッファを備えたものであっても良い。
前記配置構造は、更に、前記案内スリーブ内に前記第2エアクッションと連通するように形成され、前記ピストンが前記案内スリーブの前記開放端に向かって移動する間に、空気圧媒体を排出するようになされた出口管路を備えたものであっても良い。
前記出口管路のアクティブ断面は、ニードルバルブにより調整可能となされたものであっても良い。
前記ピストン1の第1ポーションの外壁はリセスを有し、前記案内スリーブの第1ポーションは通路を有し、リセス及び通路は前記ピストンの移動中に流体連通されるように構成されたものとしても良い。
前記案内スリーブの閉端は、固定されたものであってもよい。
前記案内スリーブの閉端は、可動パーティションによって構成しても良い。
前記可動パーティションは、第1エアクッションに空気圧媒体を供給するためのチェックバルブを有する入口管路を有するものであっても良い。
本発明の目的は、図示実施例により示される。
図1は、補償配置構造の第1実施例の構成を示す。 図2は、エアクッションによる補償配置構造の第1実施例のピストンのサポートを概略的に示す。 図3は、補償配置構造の第2実施例の構成を示す。 図4は、エアクッションによる補償配置構造の第2実施例のピストンのサポートを概略的に示す。 図5Aないし図5Dは、異なるエンジンワークフェーズにおける補償配置構造の構成を示す。 図6は、標準オットーサイクル及び本発明による補償配置構造のエンジンのサイクルを示す理論的な圧力―体積グラフの比較を概略的に示す。 図7は、標準エンジン及び本発明による補償配置構造のエンジンの圧力を概略的に比較するものである。
図1は、作動中にエンジンの回転速度と負荷に応じて調整可能な可変量の空気圧媒体を有すパッシブクッションを備えた、本発明にかかる補償配置構造の第1実施例の構成を示すものである。第1実施例は、プライマリピストン(図示略)が往復動可能に配置された燃焼シリンダーに連通した、開放端24を有する案内スリーブ2内に同軸かつ往復動自在に配置された成形ピストン1を備えている。このピストン1は、案内スリーブ2の開放端24側に閉端31を有するボトムポーション25と、ボトムポーション25の直径よりも大きな直径を有し開放端32を備えたトップポーション26とを有する中空円筒管路形状を呈するものである。
円錐拡径形状を呈する中間ポーション27は、前記ピストン1のボトムポーション25とトップポーション26とを接続している。中間ポーション27の円錐形状は、マグネシウムあるいはアルミニウム合金などの軽金属で作られたピストン1に最適である。ピストン1が複合材料からなるものである場合、中間ポーション27の形状は、使用された複合材料の特性に応じて設定される。前記案内スリーブ2は、前記ピストン1のボトムポーション25に対応する直径を有するボトムポーション28と、前記ピストン1のトップポーション26に対応する直径を有するトップポーション29とを備えている。
そして、リセス3が、前記ピストン1のボトムポーション25の外壁に形成される一方、前記ピストン1の外壁と前記案内スリーブ2との間に、前記リセスの下方および上方にそれぞれボトムシーリング5およびトップシーリング4が設けられている。入口管路6および出口管路7が前記案内スリーブ2に形成され、前記リセス3と連通されている。ある実施例では、潤滑及び冷却用の混合物が前記通路6及び7を介して前記リセス3に供給され、該リせス3内を勢い良く流通して前記ピストン1を潤滑すると共に冷却するようになされている。別の実施例では、少量のオイルが前記通路6および7を介して供給され前記ピストン1の潤滑のみを行う一方、該ピストン1は、前記ボトムシーリング5、および前記案内スリーブ2の冷却によって冷却するようになされている。
トップ空気圧シーリング8が、前記トップポーション26の外周と前記案内スリーブ2との間において前記ピストン1に設けられている。前記ピストン1のトップポーション26は、前記案内スリーブ2に取り付けられたトップバッファ9と前記案内スリーブ2に取り付けられたボトムバッファ10との間で前記案内スリーブ2のトップポーション29内を移動する。
前記トップバッファ9は、空気圧媒体の出口管路23を備えている。前記ピストン1が前記案内スリーブ2の閉端11に移動するのを制限する前記トップバッファ9の外面は、前記ピストンが前記トップバッファ9を押圧したとき、前記ピストン1の中間ポーション27の内側の形状に実質的に対応する。前記案内スリーブ2の開放端24に向かう前記ピストン1の動きを制限するボトムバッファ10の外面は、前記ピストンがボトムバッファ10を押圧したとき、前記ピストン1の中間ポーション27の外側の形状に実質的に対応する。好ましくは、前記バッファは、前記ピストン1による前記バッファ9及び10への圧力で前記ピストンの形状に弾力的に変形する。前記バッファ9及び10は、高温に耐えることができるエラストマーからなるもので構成しても良い。
前記案内スリーブ2のトップポーション29は、好ましくはトップバッファ9の上方に可動パーティション11を備え、この可動パーティションは、空気圧媒体用の入口管路13が形成された、案内スリーブ2の上部壁における開口部に可動自在に配置されたガイド12に取り付けられている。この可動パーティション11は、更に、その中間部に、フラップバルブあるいはチャンネルバルブ等のチェックバルブ16により閉じられた空気圧媒体用入口管路15を有する。前記ボトムバッファ10は、フラップバルブあるいはチャンネルバルブ等のチェックバルブ18により閉じられた空気圧媒体用入口管路17を備えている。また、空気圧媒体出口管路21及び前記出口管路21のアクティブ断面を調節するためのアジャスタブルニードルバルブ22が、ボトムバッファ10近傍の前記案内スリーブに設けられている。
図2は、エアクッションによる補償配置構造の第1実施例におけるピストンのサポートを概略的に示すものである。このピストン1は、作動中、案内スリーブ2内で往復動可能となされ、その動きはパッシブエアクッション20とアクティブ空気クッション19によって弾性的に動きを制限されている。アクティブエアクッションは、内部回復のプロセスの間、ピストンの動きを最適に減速させ、本発明の補償配置構造における内部エネルギー蓄積のプロセスの間、動きを促進させる。前記アクティブエアクッション19は、前記案内スリーブとピストン1のトップポーション26の下方におけるピストン外周面との間に空気圧媒体からなる。アクティブエアクッション19は、ピストン1のトップ空気圧シーリング8とトップシーリング4とでシールされている。エアクッション19には、好ましくは、案内スリーブ2に埋設され、かつチェックバルブ18で閉じられた入口管路17を介して、調整されたあるいは一定の圧力の空気圧媒体が提供されている。
チェックバルブ18は、ピストン1が案内スリーブ2の閉端11に向かって動く間に、ピストン1の排気量に応じた量の空気圧媒体をアクティブエアクッション19に提供するように構成されている。アクティブエアクッション19は、漏出、一定あるいは調整された断面の出口管路21を介して、あるいは回転速度が低く自動的に調整されたエンジンの場合、調整可能なバルブを通して空気が抜ける。
また、ボトムバッファ10は、アクティブクッション19内に十分な量の空気圧媒体がなく空気圧媒体が不足した場合に、ピストン1が損傷しないように保護するものである。アクティブエアクッション19は、バネとしての機能またダンパーとしての機能の双方の機能を果たす。アクティブエアクッション19は、ピストン1が案内スリーブ2の開放端24に向かう移動を制限する。パッシブエアクッション20は、ピストン1の内部と、図1に示す実施例では可動パーティション11により形成される、案内スリーブ2における閉端との間に閉じ込められた空気
圧媒体で構成されている。このエアクッション20は、ピストン1のトップポーション26の空気圧シーリング8及び可動パーティション11のシーリング14によりシールされている。
トップバッファ9は、パッシブエアクッション20に十分な量の空気圧媒体がない場合に、ピストン1を保護する。パッシブエアクッション20には、チェックバルブ16を介して入口管路15から一定圧力の空気圧媒体が提供される。自動的に調整する場合、調整された圧力の空気圧媒体でパッシブエアクッション20を膨らましあるいは空気を抜くために、チェックバルブ16に代えて、制御可能なバルブを使用する。空気圧パッシブクッションは、バネとしての機能を果たす。パッシブエアクッション20は、ピストン1が案内スリーブの閉端11側に移動することを制限する。ピストン1の質量及び形状は、操作する熱機関に基づいて設定される。パッシブエアクッション20の導入空気圧媒体の圧力及び質量、アクティブクッション19の導入空気圧媒体の圧力、及び出口管路21の断面は、動作中の熱機関の回転速度及び負荷に基づいて調整される。
図3は、多様な量の空気圧媒体を備えたパッシブクッションを備え、比較的一定の負荷及び回転速度のエンジンに特に使用され得る、本発明の補償配置構造における第2実施例の構成を示すものである。本実施例における案内スリーブ2は、固定された閉端30を有する。図1に示される構成要素と同様の構成要素には、同一の符号を付する。この構造は、プライマリピストン(図示略)が往復動自在に配置された燃焼シリンダーに連通する開放端24を有する案内スリーブ内に、同軸かつ往復動自在に配置された成形ピストン1を備えている。このピストン1は、案内スリーブ2の開放端24側に閉端31を有するボトムポーション25と、ボトムポーション25の直径よりも大きな直径を有し開放端32を備えたトップポーション26とを有する中空円筒管路形状を呈するものである。
円錐拡径形状を呈する中間ポーション27は、前記ピストン1のボトムポーション25とトップポーション26とを接続している。中間ポーション27の円錐形状は、マグネシウムあるいはアルミニウム合金などの軽金属で作られたピストン1に最適である。ピストン1が複合材料からなるものである場合、中間ポーション27の形状は、使用された複合材料の特性に応じて設定される。前記案内スリーブ2は、前記ピストン1のボトムポーション25に対応する直径を有するボトムポーション28と、前記ピストン1のトップポーション26に対応する直径を有するトップポーション29を備えている。
そして、リセス3が、前記ピストン1のボトムポーション25の外壁に形成される一方、前記ピストン1の外壁と前記案内スリーブ2との間に、前記リセスの下方および上方にそれぞれボトムシーリング5およびトップシーリング4が設けられている。入口管路6および出口管路7が前記案内スリーブ2に形成され、前記リセス3と流体連通されている。ある実施例では、潤滑及び冷却用の混合物が前記通路6及び7を介して前記リセス3に供給され、該リせス3内を勢い良く流通して前記ピストン1を潤滑すると共に冷却するようになされている。別の実施例では、少量のオイルを前記通路6および7を介して供給して前記ピストン1の潤滑のみを行う一方、該ピストン1は、前記ボトムシーリング5、および前記案内スリーブ2の冷却によって冷却するようになされている。
トップ空気圧シーリング8が、前記トップポーション26の外周と前記案内スリーブ2との間において前記ピストン1に設けられている。前記ピストン1のトップポーション26は、前記案内スリーブ2に取り付けられたトップバッファ9と前記案内スリーブ2に取り付けられたボトムバッファ10との間で前記案内スリーブ2のトップポーション29内を移動する。
前記トップバッファ9は、空気圧媒体の出口管路23を備えている。前記トップバッファ9の外面は、前記ピストンが前記トップバッファ9に圧力を加えたき、前記ピストン1の中間ポーション27の内側の形状に実質的に対応する。ボトムバッファ10の外面は、前記ピストンがボトムバッファ10に圧力を加えたとき、前記ピストン1の中間ポーション27の外側の形状に実質的に対応する。好ましくは、前記バッファは、前記ピストン1による前記バッファ9及び10への圧力で前記ピストンの形状に弾力的に変形する。前記バッファ9及び10は、高温に耐えることができるエラストマーからなるもので構成しても良い。
前記案内スリーブ2のトップポーション29は、好ましくはトップバッファ9の上方に入口管路13を備えている。前記ボトムバッファ10は、フラップバルブあるいはチャンネルバルブ等のチェックバルブ18により閉じられた空気圧媒体用入口管路17を備えている。また、空気圧媒体出口管路21及び前記出口管路21のアクティブ断面を調節するためのアジャスタブルニードルバルブ22が、ボトムバッファ10近傍の前記案内スリーブに設けられている。
図4は、図2に示される第1実施例のピストンのサポートに類似したエアクッションによる補償配置構造の第2実施例のピストンのサポートを概略的に示すものであり、相違点について以下に説明する。このパッシブエアクッション20の最大容積は一定であり、同実施例は、実質的に一定の回転速度と実質的に一定の負荷で動作されるエンジンに特に適するものである。
上記説明において使用された「トップ」および「ボトム」という用語は、図面上の特定の要素の位置を示すために用いられたものであり、本発明における補償配置構造の配置を図面に示されるようた縦型に限定するものではない。
図5Aないし5Dは、エンジンの異なるワークフェースにおける補償配置構造のアレンジメントを示すものであり、図6及び図7におけるグラフに関連して説明される。図6は、標準的なオットーサイクル(点線)と、本発明の補償配置構造のエンジンのサイクル(実線)との理論的な圧力と質量のグラフの比較を概略的に示すものである。図7は、標準的なエンジン (点線)と、発明の補償配置構造のエンジン(実線)との時間経過における圧力の変化の比較を概略的に示すものである。図6及び図7の参照符号AないしDは、図5Aないし図5Dに示されたピストンの位置に相当する。
図5Aは、プライマリピストン40が上死点の位置に達してイグニッションが点火する位相に相当する。図5Bは、プライマリピストン40が上死点にある位相に相当する。ガスの圧力が上昇すると、ピストン1が急速に加速され、プライマリピストン40よりも質量が小さいため、ピストン1はプライマリピストン40よりも速く動く。ピストン1が上方に移動することにより燃焼室のボリュームが増加し、圧力の上昇を補償する。ピストン1は、図7に示されるB点とC点との間でピークの最大加速度に達する。このピークにおいて、燃焼室41の容積の増加は非常に大きいため、圧力が低下する。
燃焼室41の内部の圧力がパッシブエアクッション20の圧力よりも低くなった場合、(ピストン1のトップポーション及びボトムポーションの直径の相違に関する空気圧比を考慮にいれると)ピストン1が減速し始め、図5Cに示される最も高い位置に達する。この位置において、開放されたチェックバルブ18を介してアクティブエアクッション19に提供される空気圧媒体の量が定まる。次に、ピストン1が下方に移動すると、機械エネルギーが戻り、燃焼室41の内部において圧力が低下する割合が下がり、同時に図5Aに示される位置よりもわずかに上である図5Dに示される最も低い位置に達するまで、アクティブエアクッション19における空気圧媒体を圧縮する。
図5Cの位置及び図5Dの位置との間で燃焼室41が実質的に一定の体積であることから、燃焼室41のガスは、実質的な作業を行わなく、エネルギーは、主にパッシブクッション20により提供される。ピストン1の運動エネルギーは、アクティブエアクッション19において放散される。アクティブエアクッション19における空気圧媒体の量はピストンの最大の排気量によることから、エネルギーの損失は最小限に抑えられる。位置Dのあと、サイクルの更なる段階は通常のエンジンと同じように続行する。圧縮比が高いため、同エンジンは、アクティブエアクッション19における最適の最小限のエネルギーの損失を考慮しても、標準のエンジンよりも効率が良い。
本発明の補償配置構造は、可変燃焼室を有する熱機関において使用される。前記構造は、ワークサイクル中に圧縮比の連続的な変化を可能にする。圧力の上昇は、ピストンの質量とピストンを支えるエアクッション(バネ)のパラメータの組み合わせに関連している。従って、前記補償配置構造は、広範囲の回転速度を有するエンジン(トラクションエンジン)において使用できる。ピストンが減速すると、耐久性に影響がでるため、一定の距離で、比較的に低いカウンタープレッシャーで操作され、アクティブエアクッションが保障するように振動を素早く弱める性質を有する。
弾性空気圧シーリングは、熱い部分をピストンの空気圧部から分離するため、空気圧媒体の損失は制限される。直接冷却により、ピストンは、高熱負荷及びターボチャージエンジンにおいて使用することができる。(熱い部分及び空気圧部分の両方に常に存在する)冷却及び潤滑システムへの掃気は、出口管路を介して局部加熱からピストンを保護する。案内スリーブの直径を変えることで、空気圧媒体への圧力が最小限に抑えられる。ピストンの単純な構成により、ピストンを製造しエンジンと一体化するのは簡単である。ピストンの形状は、均質な材料が使用された場合、耐久性を向上させる。アクティブクッションにおいてフラップあるいはチャンネルフラップバルブを使用することで、デッドボリュームを減らし、フィリングの速度を上げ、適切な耐久性を提供することができる。当該構造は、小さい負荷においても自動制御される。
本発明は、低い係数の過剰空気の予混合圧縮着火(HCCI)エンジンにおいて使用するこが可能であり、排気ガスの削減も可能である。

Claims (9)

  1. エンジンの燃焼シリンダーに連通した開放端(24)と閉端(11)とを有する案内スリーブ(2)内に往復移動自在に配置されたピストン(1)を備え、 前記ピストン(1)は、前記案内スリーブ(2)の第1ポーション(28)内で移動自在な前記閉端(31)を有する第1ポーション(25)と、前記第1ポーション(25)の直径よりも大きな直径を有すると共に、開放端(32)を有し、前記案内スリーブ(2)の第2ポーション(29)内で可動自在な第2ポーション(26)とを有する、中空円筒管路形状を呈するものであり、 更に、 前記ピストン(1)の前記第1ポーション(25)と前記案内スリーブ(2)の前記第1ポーション(28)との間に配置された第1シーリング(4)と、 前記ピストン(1)の前記第2ポーション(26)と前記案内スリープ(2)の前記第2ポーション(29)との間に配置された第2シーリング(8)と、 前記案内スリーブ(2)の前記閉端(11)と前記ピストン(1)の内面との間に形成され、前記案内スリーブ(2)の前記閉端(11)に向かう前記ピストン(1)の動きを制限するようになされた第1エアクッション(20)と、 前記案内スリーブ(2)と、前記第1シーリング(4)及び前記第2シーリング(8)により限定された前記ピストン(1)の外面との間に形成され、前記案内スリーブ(2)の前記開放端(24)に向かう前記ピストン(1)の動きを制限するようになされた第2エアクッション(19)と、 前記ピストン(1)が前記案内スリーブ(2)の前記閉端(11)に向かって移動する間の前記ピストン(1)の排気量に応じた量の空気圧媒体を前記第2エアクッション(19)に供給するように構成されたチェックバルブ(18)とを備えた、可変圧縮比エンジンの補償配置構造において、 前記案内スリーブ(2)の前記閉端(11)は、可動パーティション(11)によって構成され、該可動パーティションの位置は、前記第1エアクッション(20)の最大体積を定義するものであって、前記可動パーティション(11)は、前記第1エアクッション(20)に空気圧媒体を供給するためのチェックバルブ(16)を有する入口管路(15)を備えている、ことを特徴とする、可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  2. 前記ピストン(1)は、更に、円錐形状を呈し、前記ピストン(1)の前記第1ポーション(25)と前記第2ポーション(26)との間に位置する中間ポーション(27)を備えている、請求項1に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  3. 前記案内スリーブ(2)は、更に、前記ピストン(1)の前記中間ポーション(27)の内側形状に実質的に対応する形状を呈し、前記案内スリーブ(2)の前記閉端(11、30)に向かう前記ピストン(1)の動きを制限するように構成されたバッファ(9)を備えている、請求項2に記載の記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  4. 前記案内スリーブ(2)は、更に、前記ピストン(1)の前記中間ポーション(27)の外側形状に実質的に対応する形状を呈し、前記案内スリーブ(2)の前記開放端(24)に向かう前記ピストン(1)の動きを制限するように構成されたバッファ(10)を備えている、請求項2に記載の記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  5. 更に、前記案内スリーブ(2)内に前記第2エアクッション(19)と連通するように形成され、前記ピストン(1)が前記案内スリーブ(2)の前記開放端(24)に向かって移動する間に、空気圧媒体を排出するようになされた出口管路(21)を備えている、請求項1ないし4のいずれか1に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  6. 前記出口管路(21)のアクティブ断面は、ニードルバルブ(22)により調整可能となされている、請求項5に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  7. 前記ピストン(1)の前記第1ポーション(25)の外壁は、リセス(3)を有し、前記案内スリーブ(2)の第1ポーション(28)は、通路(6、7)を有し、前記リセス(3)及び通路(6、7)は、前記ピストン(1)の移動中に流体連通されるように構成され、前記ピストン(1)は、前記ピストン(1)の前記外壁と前記案内スリーブ(2)の間のリセス(3)を囲むシーリング(4、5)を備えている、前記請求項1ないし6のいずれか1に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  8. 前記チェックバルブ(16)は、フラップバルブである、請求項1に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
  9. 前記チェックバルブ(18)は、フラップバルブである、請求項1に記載の可変圧縮比エンジンの補償配置構造。
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