JP2013258270A - 基板載置台及び基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電チャックと基台とを接着する接着層を適切に保護することができる基板載置台及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、処理容器及び基板載置台を備える。処理容器は、処理空間を画成する。基板載置台は、基台及び静電チャックを有し、処理空間内に配置される。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられている。ここで、基台の上面には、静電チャックと接着層を介して接着する第1接着領域が形成されている。第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。
【選択図】図2
【解決手段】基板処理装置は、処理容器及び基板載置台を備える。処理容器は、処理空間を画成する。基板載置台は、基台及び静電チャックを有し、処理空間内に配置される。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられている。ここで、基台の上面には、静電チャックと接着層を介して接着する第1接着領域が形成されている。第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。
【選択図】図2
Description
本発明の種々の側面及び実施形態は、基板載置台及び基板処理装置に関するものである。
従来、静電吸着用の電極を内臓する静電チャックと、静電チャックの温度を調整する基台とを備える基板載置台が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の基板載置台では、静電チャックと基台とが接着層を介して接着一体化されている。基台の上面は、略メサ形状となっており、メサ台地の上面(載置面)に静電チャックが配置される。静電チャックの上面は、載置面よりも大きな面積を有している。このため、静電チャックは、静電チャックの縁部が載置面から径方向外側に突出した状態で配置される。接着層の側周面には、耐プラズマ性を有する柔軟な被覆部材が設けられる。この被覆部材は、静電チャックの側面、静電チャックの下面の端部、及び、基台のメサ台地以外の上面(縁)に密着させて設けられる。他の例として、被覆部材は、静電チャックの側面、静電チャックの下面の端部、基台のメサ台地以外の上面(縁)及び基台のメサ台地の側面に密着させて設けられる。これにより、接着層の側周面が被覆部材によってプラズマにより生じた活性種等から保護されるため、接着層の劣化を防止することができる。
しかしながら、特許文献1記載の基板載置台に熱が加わると、被覆部材の材料によっては大きく熱伸縮するおそれがある。被覆部材が大きく熱膨張した場合には、静電チャックの下面の端部を上方向に押し上げる力が働くため、接着層が剥離するおそれがある。また、被覆部材が大きく熱収縮した場合には、静電チャックの下面の端部と被覆部材との間に隙間が形成されてプラズマ等が入り込むおそれがある。このため、本技術分野においては、静電チャックと基台とを接着する接着層を適切に保護することができる基板載置台及び基板処理装置が望まれている。
本発明の一側面に係る基板処理装置は、処理容器及び基板載置台を備える。処理容器は、処理空間を画成する。基板載置台は、基台、静電チャック及び封止部材を有する。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられ、その上面の縁部に上方向に突出した凸部が周方向に沿って環状に形成されている。静電チャックは、基台の凸部の内側の上面に凸部から離間した状態で接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられる。封止部材は、環状を呈し、基台の上面であって凸部の側面と静電チャックの側面との間に、凸部の側面及び静電チャックの側面に密着して配置される。
この基板処理装置では、基台の上面の縁部に設けられた凸部と静電チャックとの間に、環状の封止部材が凸部の側面及び静電チャックの側面に密着して配置される。このように水平方向に封止して接着層を保護することができる。そして、熱によって静電チャックと凸部との間が狭くなった場合であっても、封止部材は、上方向には密着されていないため、静電チャックや他の部材に対して上方向への力を加えることを回避することができる。このため、接着層を剥離することなく適切に保護することができる。また、熱によって静電チャックと凸部との間が広くなった場合であっても、封止部材は、凸部の側面及び静電チャックの側面に密着することで水平方向に押力が加わるように配置されているため、静電チャックと凸部との間の広がりに追従して水平方向に伸びて封止状態を維持することができる。よって、プラズマ等に接着層が晒されることを回避し、接着層を適切に保護することができる。
一実施形態では、凸部の側面と静電チャックの側面とが平行となるように構成されてもよい。一実施形態では、封止部材の横断面が楕円形状であり、封止部材は、楕円形状の長手方向の一端部が凸部の側面と密着し、楕円形状の長手方向の他端部が静電チャックの側面と密着してもよい。このように構成することで、静電チャックと凸部との間隔を大きく確保して部材間の熱膨張に対処しつつ、上方向への膨張を緩和する形状を採用することができる。
一実施形態では、封止部材が、凸部の側面と静電チャックの側面との間に加わる応力を緩和する応力緩和部を有してもよい。このように構成することで、上方向への膨張を一層緩和することができる。
一実施形態では、応力緩和部は、楕円形状の長手方向に直交する方向に形成された凹部であってもよい。一実施形態では、凹部は、楕円形状の長手方向に直交する方向に対向して複数形成されてもよい。一実施形態では、凹部は、楕円形状の長手方向に沿って複数形成されてもよい。このように楕円形状の長手方向に直交する方向に凹部を形成することで、静電チャックと凸部との間が狭くなることで長手方向に力が加わった場合であっても、凹部に応力を逃がして封止部材を上方向へ膨張させることを回避することができる。
一実施形態では、封止部材は、楕円形状の長手方向に直交する方向の厚さが凸部の突出幅よりも薄くてもよい。このように構成することで、静電チャックと凸部との間が狭くなることで長手方向に力が加わった場合に凸部を超えて上方向に突出しにくくさせることができる。
本発明の他の側面に係る基板載置台は、基台、静電チャック及び封止部材を有する。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられ、その上面の縁部に上方向に突出した凸部が周方向に沿って環状に形成されている。静電チャックは、基台の凸部の内側の上面に凸部から離間した状態で接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられる。封止部材は、環状を呈し、基台の上面であって凸部の側面と静電チャックの側面との間に、凸部の側面及び静電チャックの側面に密着して配置される。
この基板載置台では、基台の上面の縁部に設けられた凸部と静電チャックとの間に、環状の封止部材が凸部の側面及び静電チャックの側面に密着して配置される。このように水平方向に封止して接着層を保護することができる。そして、熱によって静電チャックと凸部との間が狭くなった場合であっても、封止部材は、上方向には密着されていないため、静電チャックや他の部材に対して上方向への力を加えることを回避することができる。このため、接着層を剥離することなく適切に保護することができる。また、熱によって静電チャックと凸部との間が広くなった場合であっても、封止部材は、凸部の側面及び静電チャックの側面に密着することで水平方向に押力が加わるように配置されているため、静電チャックと凸部との間の広がりに追従して水平方向に伸びて封止状態を維持することができる。よって、プラズマ等に接着層が晒されることを回避し、接着層を適切に保護することができる。
以上説明したように、本発明の種々の側面及び実施形態によれば、静電チャックと基台とを接着する接着層を適切に保護することができる。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す図である。図1では、一実施形態に係る基板処理装置の断面が示されている。図1に示す基板処理装置10は、平行平板型のプラズマ処理装置である。
プラズマ処理装置10は、処理容器12を備えている。処理容器12は、略円筒形状を有しており、その内部空間として処理空間Sを画成している。プラズマ処理装置10は、処理容器12内に、略円板形状のベース(基台)14を備えている。ベース14は、処理空間Sの下方に設けられている。ベース14は、例えばアルミニウム製であり、第2の電極を構成している。ベース14は、プロセスにおいて後述する静電チャック50の熱を吸熱して、静電チャック50を冷却する機能を有する。
ベース14の内部には、冷媒用の冷媒流路15が形成されており、冷媒流路15には、冷媒入口配管、冷媒出口配管が接続される。そして、冷媒流路15の中に適宜の冷媒、例えば冷却水等を循環させることによって、ベース14及び静電チャック50を所定の温度に制御可能な構成とされている。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、筒状保持部16及び筒状支持部17を更に備えている。筒状保持部16は、ベース14の側面及び底面の縁部に接して、ベース14を保持している。筒状支持部17は、処理容器12の底部から垂直方向に延在し、筒状保持部16を介してベース14を支持している。プラズマ処理装置10は、この筒状保持部16の上面に載置されるフォーカスリング18を更に備えている。フォーカスリング18は、例えば、シリコン又は石英から構成され得る。
一実施形態においては、処理容器12の側壁と筒状支持部17との間には、排気路20が形成されている。排気路20の入口又はその途中には、バッフル板22が取り付けられている。また、排気路20の底部には、排気口24が設けられている。排気口24は、処理容器12の底部に嵌め込まれた排気管28によって画成されている。この排気管28には、排気装置26が接続されている。排気装置26は、真空ポンプを有しており、処理容器12内の処理空間Sを所定の真空度まで減圧することができる。処理容器12の側壁には、被処理基体(基板)Wの搬入出口を開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
ベース14には、プラズマ生成用の高周波電源32が整合器34を介して電気的に接続されている。高周波電源32は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を第2の電極、即ち、ベース14に印加する。
プラズマ処理装置10は、更に、処理容器12内にシャワーヘッド38を備えている。シャワーヘッド38は、処理空間Sの上方に設けられている。シャワーヘッド38は、電極板40及び電極支持体42を含んでいる。
電極板40は、略円板形状を有する導電性の板であり、電極支持体42にネジなどで固定されている。これら電極支持体42及び電極板40により、第1の電極を構成している。電極支持体42には、プラズマ生成用の高周波電源35が整合器36を介して電気的に接続されている。高周波電源35は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を電極支持体42に印加する。高周波電源32及び高周波電源35によってベース14及び電極板40に高周波電力がそれぞれ与えられると、ベース14と電極板40との間の空間、即ち、処理空間Sには高周波電界が形成される。
電極板40には、複数のガス通気孔40hが形成されている。電極板40は、電極支持体42によって着脱可能に支持されている。電極支持体42の内部には、バッファ室42aが設けられている。プラズマ処理装置10は、ガス供給部44を更に備えており、バッファ室42aのガス導入口25にはガス供給導管46を介してガス供給部44が接続されている。ガス供給部44は、処理空間Sに処理ガスを供給する。ガス供給部44は、例えば、CF系のエッチングガス等を供給し得る。電極支持体42には、複数のガス通気孔40hにそれぞれ連続する複数の孔が形成されており、当該複数の孔はバッファ室42aに連通している。したがって、ガス供給部44から供給されるガスは、バッファ室42a、ガス通気孔40hを経由して、処理空間Sに供給される。
一実施形態においては、処理容器12の天井部に、環状又は同心状に延在する磁場形成機構48が設けられている。この磁場形成機構48は、処理空間Sにおける高周波放電の開始(プラズマ着火)を容易にして放電を安定に維持するよう機能する。
一実施形態においては、ベース14の上面に静電チャック50が設けられている。静電チャック50は、略円板状の部材である。この静電チャック50は、電極52、並びに、一対の絶縁膜54a及び54bを含んでいる。絶縁膜54a及び54bは、セラミック等の絶縁体により形成される膜である。電極52は、導電膜であり、絶縁膜54aと絶縁膜54bの間に設けられている。すなわち、静電チャック50は、その内部に電極52を備える。この電極52には、スイッチSWを介して直流電源56が接続されている。直流電源56から電極52に直流電圧が与えられると、クーロン力が発生し、当該クーロン力によって被処理基体Wが静電チャック50上に吸着保持される。静電チャック50の下面には、加熱素子であるヒータが配置され、被処理基体Wを所定温度に加熱できるようになっている。ヒータは、配線を介してヒータ電源(不図示)に接続される。ベース14及び静電チャック50は、載置台(基板載置台)70を構成している。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、ガス供給ライン58及び60、並びに、伝熱ガス供給部62及び64を更に備えている。伝熱ガス供給部62は、ガス供給ライン58に接続されている。このガス供給ライン58は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面の中央部分において環状に延在している。伝熱ガス供給部62は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面と被処理基体Wとの間に供給する。また、伝熱ガス供給部64はガス供給ライン60に接続されている。ガス供給ライン60は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面においてガス供給ライン58を囲むように環状に延在している。伝熱ガス供給部64は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面と被処理基体Wとの間に供給する。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部66を更に備えている。この制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64に接続されている。制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64のそれぞれに制御信号を送出する。制御部66からの制御信号により、排気装置26による排気、スイッチSWの開閉、高周波電源32からの電力供給、整合器34のインピーダンス調整、高周波電源35からの電力供給、整合器36のインピーダンス調整、ガス供給部44による処理ガスの供給、伝熱ガス供給部62及び64それぞれによる伝熱ガスの供給が制御される。また、制御部66は、ヒータ電源(不図示)にも接続されており、後述するヒータへの供給電流を制御して被処理基体Wの温度を制御する。
このプラズマ処理装置10では、ガス供給部44から処理空間Sに処理ガスが供給される。また、電極板40とベース14との間、即ち処理空間Sにおいて高周波電界が形成される。これにより、処理空間Sにおいてプラズマが発生し、処理ガスに含まれる元素のラジカル等(例えば、酸素ラジカル)により、被処理基体Wのエッチングが行われる。
以下、載置台70の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示す載置台70の一部拡大断面図である。図2に示すように、ベース14の上面には、静電チャック50が接着層71を介して設けられている。接着層71は、液状接着剤を硬化して形成される。液状接着剤として、例えば、例えばシリコーン系材料、アクリルベースもしくはアクレラートベースのアクリル系材料、又はポリイミドシリカ系材料を含む有機系接着剤が用いられる。
ベース14の上面の縁部には、上方(径方向に直交する方向)に凸状に突出された凸部14bが形成されている。ベース14の上面であって周方向に環状に形成された凸部14bの内側には、静電チャック50が、凸部14bから離間した状態で接着層71を介して接着されている。なお、ベース14の表面は、溶射によって保護層75が設けられていてもよい。
静電チャック50は、その下部50bが径方向外側に突出した円板状の部材である。下部50bの厚さは、凸部14bの突出幅(高さ)よりも薄く又は略同一とされ、凸部14bの上面に載置されたフォーカスリング18が静電チャック50の上部側面50cの近傍に配置できる構成とされている。下部50bの側面50aと、凸部14bの側面14aとは平行である。
ベース14の上面であって凸部14bの側面14aと静電チャック50の側面50aとの間には、接着層71を保護するための封止部材74が配置されている。封止部材74は、環状部材であって、その横断面が略楕円形状である。封止部材74は、楕円形状の長手方向に直交する方向の厚さが凸部14bの突出幅(高さ)より薄く形成されている。封止部材74は、弾力及び耐プラズマ性を有する材料で形成され、例えばフッ素系樹脂、パーフロロエラストマが用いられる。
封止部材74には、凸部14bの側面14aと静電チャック50の側面50aとの間に加わる応力を緩和する応力緩和部が形成されている。ここでは応力緩和部の一例として、封止部材74の中央部分に凹部(くびれ部)74aが形成されている。中央部分は、封止部材74の楕円形状の長手方向に力が加わった場合に、楕円形状の長手方向に直交する方向へ最も膨張する部分である。中央部分に凹部74aを形成することで、長手方向に直交する方向の膨張を抑制させることができる。凹部74aは、楕円形状の長手方向に直交する方向に対向して複数形成されている。なお、凹部74aの深さは、静電チャック50、ベース14及び封止部材74に加わる応力が最適値となるようにシミュレーション等によって決定される。
封止部材74は、封止部材74は、凸部14bの側面14a及び静電チャック50の側面50aに密着するように、側面14aと側面50aとの間に圧入される。ここでは、封止部材74が、楕円形状の長手方向の一端部74cが凸部14bの側面14aと密着し、楕円形状の長手方向の他端部74bが静電チャック50の側面50aと密着する。すなわち、封止部材74は、凸部14bの側面14a及び静電チャック50の側面50aに押力が加わるように配置される。これにより、側面50aと封止部材74との間にシール面S1が形成され、側面14aと封止部材74との間にシール面S2が形成される。また、断面が楕円形状の封止部材74を上記のように配置することで、円形の場合と比べて、静電チャック50と凸部14bとの間隔を大きく確保しつつ、上方向への膨張を緩和することができる。
一実施形態では、接着層71は、ヒータ53を備えている。ヒータ53は、静電チャック50の下面に配置される。ヒータ53は、例えばエポキシ等の樹脂系の接着剤によって静電チャック50の下面に接着される。
以上説明したように、本実施形態に係る基板処理装置10では、ベース14の上面の縁部に設けられた凸部14bと静電チャック50との間に、環状の封止部材74が凸部14bの側面14a及び静電チャック50の側面50aに密着して配置される。このように水平方向に封止して接着層71を保護することができる。そして、熱によって静電チャック50と凸部14bとの間が狭くなった場合であっても、封止部材74は、上方向には密着されていないため、静電チャックや他の部材に対して上方向への力を加えることを回避することができる。このため、接着層71を剥離することなく適切に保護することができる。また、熱によって静電チャック50と凸部14bとの間が広くなった場合であっても、封止部材74は、凸部14bの側面14a及び静電チャック50の側面50aに密着することで水平方向に押力が加わるように配置されているため、静電チャック50と凸部14bとの間の広がりに追従して水平方向に伸びて封止状態を維持することができる。よって、プラズマ等に接着層71が晒されることを回避し、接着層71を適切に保護することができる。
また、本実施形態に係る基板処理装置10では、封止部材74の断面を略楕円形状とし、その長手方向に直交する方向に凹部74aを形成することで、静電チャック50と凸部14bとの間が狭くなることで長手方向に力が加わった場合であっても、凹部74aに応力を逃がして封止部材74を上方向へ膨張させることを回避することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。図3は、変形例を示す概要図である。上記実施形態では、凹部74aが対向するように2つ形成されている例を説明したが、図3の(A)に示すように、上部のみに形成されていてもよい。また、図3の(B)に示すように、凹部74aを備えていなくてもよい。あるいは、図3の(C)に示すように、凹部74aが楕円形状の長手方向に沿って複数形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては基板処理装置の一例として、プラズマ処理装置を説明したが、これに限られるものではなく、熱CVD装置やその他の蒸着装置であってもよい。また、エッチング装置、成膜装置等であってもよく、要は基板を処理する装置であれば装置の用途や構成に限定されることはない。
また、上記実施形態では、接着層71がヒータ53を有する例を説明したが、ヒータ53は設けなくてもよい。また、ヒータ53は、静電チャック50の内部に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、接着層71が単一の接着剤で形成される例を説明したが、複数の接着剤を用いて多層に形成してもよい。また、シート状の接着剤と組み合わせて静電チャック50とベース14とを接着してもよい。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、14…ベース(基台)、14b…凸部、冷媒流路…15、50…静電チャック、52…電極、53…ヒータ、54a,54b…絶縁膜、56…直流電源、58…ガス供給ライン、60…ガス供給ライン、62…伝熱ガス供給部、64…伝熱ガス供給部、66…制御部、70…載置台、71…接着層、74…封止部材、S…処理空間、W…被処理基体(基板)。
Claims (9)
- 処理空間を画成する処理容器と、
前記処理空間内に配置された基板載置台と、
を備え、
前記基板載置台は、
冷媒用の流路がその内部に設けられ、その上面の縁部に上方向に突出した凸部が周方向に沿って環状に形成された基台と、
前記基台の前記凸部の内側の上面に前記凸部から離間した状態で接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられた静電チャックと、
前記基台の上面であって前記凸部の側面と前記静電チャックの側面との間に、前記凸部の側面及び前記静電チャックの側面に密着して配置された環状の封止部材と、
を有する基板処理装置。 - 前記凸部の側面と前記静電チャックの側面とが平行となるように構成された請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記封止部材の横断面が楕円形状であり、
前記封止部材が、楕円形状の長手方向の一端部が前記凸部の側面と密着し、楕円形状の長手方向の他端部が前記静電チャックの側面と密着する請求項1又は2に記載の基板処理装置。 - 前記封止部材が、前記凸部の側面と前記静電チャックの側面との間に加わる応力を緩和する応力緩和部を有する請求項3に記載の基板処理装置。
- 前記応力緩和部が、楕円形状の長手方向に直交する方向に形成された凹部である請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記凹部は、楕円形状の長手方向に直交する方向に対向して複数形成される請求項5に記載の基板処理装置。
- 前記凹部は、楕円形状の長手方向に沿って複数形成される請求項5又は6に記載の基板処理装置。
- 前記封止部材は、楕円形状の長手方向に直交する方向の厚さが前記凸部の突出幅よりも薄い請求項1〜7の何れか一項に記載の基板処理装置。
- 冷媒用の流路がその内部に設けられ、その上面の縁部に上方向に突出した凸部が周方向に沿って環状に形成された基台と、
前記基台の前記凸部の内側の上面に前記凸部から離間した状態で接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられた静電チャックと、
前記基台の上面であって前記凸部の側面と前記静電チャックの側面との間に、前記凸部の側面及び前記静電チャックの側面に密着して配置された環状の封止部材と、
を有する基板載置台。
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