JP2013258268A - 基板載置台及び基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる基板載置台及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、処理容器及び基板載置台を備える。処理容器は、処理空間を画成する。基板載置台は、基台及び静電チャックを有し、処理空間内に配置される。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられている。ここで、基台の上面には、静電チャックと接着層を介して接着する第1接着領域が形成されている。第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、基板載置台及び基板処理装置に関するものである。
従来、静電吸着用の電極を内臓する静電チャックと、静電チャックの温度を調整する基台とを備える基板載置台が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の基板載置台では、静電チャックと基台とが、液体接着剤を硬化してなる絶縁性の有機系接着剤層を介して接着一体化されている。また、静電チャックの載置面とは反対の主面(基台と対向する主面)に、厚みのばらつきが10μm以下となる接着剤を介してヒータを接着する。これにより、静電チャックとヒータとの間隔が10μm以下で制御され、基板の面内温度均一性が向上する。そして、静電チャックと対向する基台の面の全体又は一部分に、シート状又はフィルム状の接着剤を介して、シート状又はフィルム状の絶縁材を被覆している。このため、接着剤の厚みが一定となることによって、基板の面内温度均一性が向上する。
特開2011−176275号公報
しかしながら、特許文献1記載の基板載置台にあっては、基台上面を完全な平面に作ることは困難であり、偏りが生じる場合がある。この場合、基板載置台ごとに温度プロファイルのばらつきが生じるおそれがある。このため、本技術分野においては、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる基板載置台及び基板処理装置が望まれている。
本発明の一側面に係る基板処理装置は、処理容器及び基板載置台を備える。処理容器は、処理空間を画成する。基板載置台は、基台及び静電チャックを有し、処理空間内に配置される。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられている。ここで、基台の上面には、静電チャックと接着層を介して接着する第1接着領域が形成されている。第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。
この基板処理装置では、基台の上面に形成された第1接着領域の中央部が、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。静電チャックと第1接着領域との間に液体接着剤を塗布し、静電チャックを押さえつけて貼り合わせ接着する場合、静電チャックと第1接着領域の中央部との間に接着剤が溜まりやすくなる。このため、何れの基板載置台においても中央部の接着層の厚みが端部の厚みに比べて厚くなる傾向となる。したがって、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態では、第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部から中央部へ向うに従い除々に凹んでいてもよい。一実施形態では、基台と静電チャックとの重ね合わせ方向における第1接着領域の断面形状は、V字形状又はU字形状であってもよい。このように、中央部に向かって除々に傾斜する形状を採用することで、周方向において接着層の厚さを均一にすることができるため、接着層の厚さのバラツキに起因した面内の温度傾斜を径方向のみに限定させることが可能となる。
一実施形態では、静電チャックの下面には、基台と接着層を介して接着する第2接着領域が形成されており、第2接着領域の中央部は、第1接着領域の凹形状に沿うように第2接着領域の端部に比べて突出していてもよい。一実施形態では、第2接着領域の中央部は、第2接着領域の端部から中央部へ向うに従い除々に突出していてもよい。一実施形態では、基台と静電チャックとの重ね合わせ方向における第2接着領域の断面形状は、V字形状又はU字形状であってもよい。このように、静電チャックの下面に形成された第2接着領域を第1接着領域の形状に合わせることで、径方向の接着層の厚さのばらつきを緩和させることができるため、温度の面内均一性を実現しつつ、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態では、静電チャックの上面の中央部が、第2接着領域の凸形状に沿うように静電チャックの上面の端部に比べて凹んでいてもよい。すなわち、基台の第1接着領域に液体接着剤を塗布し、例えば比較的薄い板状の静電チャックを押さえつけて変形させ、接着する場合であっても、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態では、接着層に配置されたヒータをさらに備えてもよい。基台による冷却の温度プロファイルの傾向を基板載置台ごとに均一とすることができるため、ヒータによって加熱した場合であっても、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態では、ヒータは、静電チャックの中央部に配置されるとともに、該中央部を囲む複数のリング状に配置されてもよい。このように構成することで、中央部の接着層の厚さと端部の接着層の厚さとの差に起因した面内温度傾斜を、ヒータによって緩和させることができるため、温度の面内均一性を実現しつつ、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態では、接着層に配置されたスペーサ部材をさらに備えてもよい。このように構成することで、接着層の厚さを均一にすることができる。
本発明の他の側面に係る基板載置台は、基台及び静電チャックを有する。基台は、冷媒用の流路がその内部に設けられている。静電チャックは、基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられている。ここで、基台の上面には、静電チャックと接着層を介して接着する第1接着領域が形成されている。第1接着領域の中央部は、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。
この基板載置台では、基台の上面に形成された第1接着領域の中央部が、第1接着領域の端部に比べて凹んでいる。静電チャックと第1接着領域との間に液体接着剤を塗布し、静電チャックを押さえつけて貼り合わせ接着する場合、静電チャックと第1接着領域の中央部との間に接着剤が溜まりやすくなる。このため、何れの基板載置台においても中央部の接着層の厚みが端部の厚みに比べて厚くなる傾向となる。したがって、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
以上説明したように、本発明の種々の側面及び実施形態によれば、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す図である。 基板載置台の断面図である。 作用効果を説明する概要図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す図である。図1では、一実施形態に係る基板処理装置の断面が示されている。図1に示す基板処理装置10は、平行平板型のプラズマ処理装置である。
プラズマ処理装置10は、処理容器12を備えている。処理容器12は、略円筒形状を有しており、その内部空間として処理空間Sを画成している。プラズマ処理装置10は、処理容器12内に、略円板形状のベース(基台)14を備えている。ベース14は、処理空間Sの下方に設けられている。ベース14は、例えばアルミニウム製であり、第2の電極を構成している。ベース14は、プロセスにおいて後述する静電チャック50の熱を吸熱して、静電チャック50を冷却する機能を有する。
ベース14の内部には、冷媒用の冷媒流路15が形成されており、冷媒流路15には、冷媒入口配管、冷媒出口配管が接続される。そして、冷媒流路15の中に適宜の冷媒、例えば冷却水等を循環させることによって、ベース14及び静電チャック50を所定の温度に制御可能な構成とされている。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、筒状保持部16及び筒状支持部17を更に備えている。筒状保持部16は、ベース14の側面及び底面の縁部に接して、ベース14を保持している。筒状支持部17は、処理容器12の底部から垂直方向に延在し、筒状保持部16を介してベース14を支持している。プラズマ処理装置10は、この筒状保持部16の上面に載置されるフォーカスリング18を更に備えている。フォーカスリング18は、例えば、シリコン又は石英から構成され得る。
一実施形態においては、処理容器12の側壁と筒状支持部17との間には、排気路20が形成されている。排気路20の入口又はその途中には、バッフル板22が取り付けられている。また、排気路20の底部には、排気口24が設けられている。排気口24は、処理容器12の底部に嵌め込まれた排気管28によって画成されている。この排気管28には、排気装置26が接続されている。排気装置26は、真空ポンプを有しており、処理容器12内の処理空間Sを所定の真空度まで減圧することができる。処理容器12の側壁には、被処理基体(基板)Wの搬入出口を開閉するゲートバルブ30が取り付けられている。
ベース14には、プラズマ生成用の高周波電源32が整合器34を介して電気的に接続されている。高周波電源32は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を第2の電極、即ち、ベース14に印加する。
プラズマ処理装置10は、更に、処理容器12内にシャワーヘッド38を備えている。シャワーヘッド38は、処理空間Sの上方に設けられている。シャワーヘッド38は、電極板40及び電極支持体42を含んでいる。
電極板40は、略円板形状を有する導電性の板であり、電極支持体42にネジなどで固定されている。これら電極支持体42及び電極板40により、第1の電極を構成している。電極支持体42には、プラズマ生成用の高周波電源35が整合器36を介して電気的に接続されている。高周波電源35は、所定の高周波数(例えば27MHz以上)の高周波電力を電極支持体42に印加する。高周波電源32及び高周波電源35によってベース14及び電極板40に高周波電力がそれぞれ与えられると、ベース14と電極板40との間の空間、即ち、処理空間Sには高周波電界が形成される。
電極板40には、複数のガス通気孔40hが形成されている。電極板40は、電極支持体42によって着脱可能に支持されている。電極支持体42の内部には、バッファ室42aが設けられている。プラズマ処理装置10は、ガス供給部44を更に備えており、バッファ室42aのガス導入口25にはガス供給導管46を介してガス供給部44が接続されている。ガス供給部44は、処理空間Sに処理ガスを供給する。ガス供給部44は、例えば、CF系のエッチングガス等を供給し得る。電極支持体42には、複数のガス通気孔40hにそれぞれ連続する複数の孔が形成されており、当該複数の孔はバッファ室42aに連通している。したがって、ガス供給部44から供給されるガスは、バッファ室42a、ガス通気孔40hを経由して、処理空間Sに供給される。
一実施形態においては、処理容器12の天井部に、環状又は同心状に延在する磁場形成機構48が設けられている。この磁場形成機構48は、処理空間Sにおける高周波放電の開始(プラズマ着火)を容易にして放電を安定に維持するよう機能する。
一実施形態においては、ベース14の上面に静電チャック50が設けられている。静電チャック50は、略円板状の部材である。この静電チャック50は、電極52、並びに、一対の絶縁膜54a及び54bを含んでいる。絶縁膜54a及び54bは、セラミック等の絶縁体により形成される膜である。電極52は、導電膜であり、絶縁膜54aと絶縁膜54bの間に設けられている。すなわち、静電チャック50は、その内部に電極52を備える。この電極52には、スイッチSWを介して直流電源56が接続されている。直流電源56から電極52に直流電圧が与えられると、クーロン力が発生し、当該クーロン力によって被処理基体Wが静電チャック50上に吸着保持される。静電チャック50の下面には、加熱素子であるヒータが配置され、被処理基体Wを所定温度に加熱できるようになっている。ヒータは、配線を介してヒータ電源(不図示)に接続される。ヒータの詳細については後述する。ベース14及び静電チャック50は、載置台(基板載置台)70を構成している。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、ガス供給ライン58及び60、並びに、伝熱ガス供給部62及び64を更に備えている。伝熱ガス供給部62は、ガス供給ライン58に接続されている。このガス供給ライン58は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面の中央部分において環状に延在している。伝熱ガス供給部62は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面と被処理基体Wとの間に供給する。また、伝熱ガス供給部64はガス供給ライン60に接続されている。ガス供給ライン60は、静電チャック50の上面まで延びて、当該上面においてガス供給ライン58を囲むように環状に延在している。伝熱ガス供給部64は、例えばHeガスといった伝熱ガスを、静電チャック50の上面と被処理基体Wとの間に供給する。
一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部66を更に備えている。この制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64に接続されている。制御部66は、排気装置26、スイッチSW、高周波電源32、整合器34、高周波電源35、整合器36、ガス供給部44、並びに、伝熱ガス供給部62及び64のそれぞれに制御信号を送出する。制御部66からの制御信号により、排気装置26による排気、スイッチSWの開閉、高周波電源32からの電力供給、整合器34のインピーダンス調整、高周波電源35からの電力供給、整合器36のインピーダンス調整、ガス供給部44による処理ガスの供給、伝熱ガス供給部62及び64それぞれによる伝熱ガスの供給が制御される。また、制御部66は、ヒータ電源(不図示)にも接続されており、後述するヒータへの供給電流を制御して被処理基体Wの温度を制御する。
このプラズマ処理装置10では、ガス供給部44から処理空間Sに処理ガスが供給される。また、電極板40とベース14との間、即ち処理空間Sにおいて高周波電界が形成される。これにより、処理空間Sにおいてプラズマが発生し、処理ガスに含まれる元素のラジカル等(例えば、酸素ラジカル)により、被処理基体Wのエッチングが行われる。
以下、載置台70の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示す載置台70の断面図である。なお、説明理解の容易性を考慮して、ガス供給ライン58,60は省略している。図2に示すように、ベース14の上面には、静電チャック50が接着層71を介して設けられている。接着層71は、液状接着剤を硬化して形成される。液状接着剤として、例えば、例えばシリコーン系材料、アクリルベースもしくはアクレラートベースのアクリル系材料、又はポリイミドシリカ系材料を含む有機系接着剤が用いられる。
ベース14の上面は、その縁端部が上方(径方向に直交する方向)に凸状に突出されている。ベース14の上面であって、環状に形成された縁端部の内側には、静電チャック50と接着層71を介して接着する第1接着領域14aが形成されている。第1接着領域14aの中央部14bは、第1接着領域14aの端部14cに比べて凹んでいる。第1接着領域14aの中央部14bは、第1接着領域14aの端部14cから中央部14bへ向うに従い除々に凹んでいる。端部14cに比べて中央部14bは例えば15μm〜30μm程度凹んでいる。ベース14と静電チャック50との重ね合わせ方向における第1接着領域14aの断面形状は、例えばV字形状とされる。第1接着領域14aの断面形状はU字形状であってもよい。すなわち、第1接着領域14aは、略円錐状に凹んでいてもよい。
静電チャック50は、板状の部材であってその下面側にベース14と接着層71を介して接着する第2接着領域50aが形成されている。第2接着領域50aは、第1接着領域14aの凹形状に沿って突出されている。すなわち、第2接着領域50aの中央部50bは、第2接着領域50aの端部50cに比べて突出している。第2接着領域50aの中央部50bは、第2接着領域50aの端部50cから中央部50bへ向うに従い除々に突出している。端部50cに比べて中央部50bは例えば15μm〜30μm程度突出している。ベース14と静電チャック50との重ね合わせ方向における第2接着領域50aの断面形状は、例えばV字形状とされる。第2接着領域50aの断面形状はU字形状であってもよい。すなわち、第2接着領域50aは、略円錐状に突出していてもよい。
なお、貼り合わせ前の静電チャック50に第2接着領域50aを上記のように変形させてもよいし、板状の静電チャック50を硬化する前の液状の接着剤が塗布されたベース14の第1接着領域14a上に配置し、圧力(必要に応じて熱)を加えて、静電チャック50の下面を変形させて第2接着領域50aを形成しつつ第1接着領域14aに接着させてもよい。
一実施形態では、接着層71は、ヒータ53及びスペーサ部材73を備えている。ヒータ53は、静電チャック50の下面に配置される。ヒータ53は、例えばエポキシ等の樹脂系の接着剤によって静電チャック50の下面に接着される。ヒータ53は、例えば静電チャック50の中央部に配置されるとともに、中央部を囲む複数のリング状に配置される。例えば、静電チャック50の中央部の下面にヒータ53aが設けられ、ヒータ53aの周囲を囲むように静電チャック50の下面にヒータ53bが設けられている。そして、ヒータ53bの周囲を囲むように静電チャック50の下面にヒータ53cが設けられている。さらに、ヒータ53cの周囲を囲むように静電チャック50の下面にヒータ53dが設けられている。すなわち、ヒータ53b〜53dは、同心円状に配置されている。なお、ヒータ53は、周方向に連続的に配置されもよいし、間隔を空けて配置されてもよい。これらのヒータ配置によって、静電チャック50の径方向における温度勾配を制御可能に構成されている。
スペーサ部材73は、ヒータ53a〜53dとベース14の第1接着領域14aとの間に配置されている。すなわち、スペーサ部材73は、ヒータ53と同様に同心円状に配置されている。スペーサ部材73は、周方向に互いに間隔を空けて配置される。スペーサ部材73は、例えばポリイミドで形成される。スペーサ部材73を配置することで、接着層71の膜厚を均一にすることできる。例えば、ベース14の第1接着領域14a上にスペーサ部材73を配置するとともに硬化する前の液状の接着剤を塗布し、その後、ヒータ53を有する静電チャック50を貼り付けることで、均一な膜厚の接着層71を形成することができる。接着層71は、静電チャック50とベース14との接触部分(接触領域)以外にも設けられてもよい。
以下、載置台70の作用効果を説明する。ベース14の上面は平面に作ることは困難であり、少なからず偏りが生じることから、基板載置面の面内に温度ムラが生じる。特に載置台を部材の多層構造とする場合には、加工精度以外にも配置精度等によって偏りが生じ得る。この場合、温度ムラは加工精度や配置精度に依存してしまうため、温度プロファイルが載置台ごとに異なるものとなる。温度プロファイルが載置台ごとに異なると、温度制御も載置台ごとに異なるものとなってしまい、汎用性が低下し、メンテナンスも困難となるおそれがある。
このため、予めベース14の上面に加工を施すことで温度プロファイルの傾向を予め調整する。加工に際して、図3の(A),(B)に示すように、第1接着領域14aの中央部14bを、第1接着領域14aの端部14cに比べて突出させる形状とすることも考えられる。しかしながら、このような構成を採用した場合には、膜厚の厚い部分H1,H2が周方向のどの部分に存在するのか予測できず、載置台ごとの温度プロファイルが一つの傾向とならない。これに対して、図3の(C)に示すように、本実施形態に係る基板処理装置では、ベース14の上面に形成された第1接着領域14aの中央部14bが、第1接着領域14aの端部14cに比べて凹んでいる。静電チャック50と第1接着領域14との間に液体接着剤を塗布し、静電チャック50を押さえつけて貼り合わせ接着する場合、静電チャック50と第1接着領域14aの中央部14bとの間(図中H3)に接着剤が溜まりやすくなる。このため、何れの基板載置台を製造する場合においても中央部の接着層71の厚みが端部の厚みに比べて厚くなる傾向となる。したがって、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
また、本実施形態に係る基板処理装置10では、第1接着領域14aの中央部14bに向かって除々に傾斜する形状を採用することで、周方向において接着層71の厚さを均一にすることができるため、接着層71の厚さのバラツキに起因した面内の温度傾斜を径方向のみに限定させることが可能となる。
また、本実施形態に係る基板処理装置10では、静電チャック50の下面に形成された第2接着領域50aを第1接着領域14aの形状に合わせることで、径方向の接着層71の厚さのばらつきを緩和させることができるため、温度の面内均一性を実現しつつ、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。また、静電チャック50の上面の中央部が、第2接着領域50aの凸形状に沿うように静電チャック50の上面の端部に比べて凹んでいることにより、被処理基体Wを張り付けやすくなるとともに、剥がしにくくすることができる。
また、本実施形態に係る基板処理装置10では、接着層71に配置されたヒータ53による温度調整領域が、静電チャック50の径方向に複数存在してもよい。このように構成することで、中央部の接着層71の厚さと端部の接着層71の厚さとの差に起因した面内温度傾斜を、ヒータ53によって緩和させることができるため、温度の面内均一性を実現しつつ、基板載置台ごとの温度プロファイルの傾向を均一にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては基板処理装置の一例として、プラズマ処理装置を説明したが、これに限られるものではなく、熱CVD装置やその他の蒸着装置であってもよい。また、エッチング装置、成膜装置等であってもよく、要は基板を処理する装置であれば装置の用途や構成に限定されることはない。
また、上記実施形態では、接着層71がヒータ53を有する例を説明したが、ヒータ53は設けなくてもよい。また、ヒータ53は、静電チャック50の内部に設けられていてもよい。この場合、スペーサ部材73は、第1接着領域14aと第2接着領域50aとの間に配置される。さらに、上記実施形態では、ヒータ53b〜53dが3重のリング状になるように配置した例を説明したが、ヒータの配置は上記例に限られるものではなく、少なくともヒータ53aと異なるヒータ53bが配置されていればよい。
また、上記実施形態では、接着層71が単一の接着剤で形成される例を説明したが、複数の接着剤を用いて多層に形成してもよい。また、シート状の接着剤と組み合わせて静電チャック50とベース14とを接着してもよい。
また、上記実施形態では、第2接着領域50aが突出している例を説明したが、第1接着領域14aのみが凹んでいる場合であってもよい。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、14…ベース(基台)、14a…第1接着領域、14b…中央部、14c…端部、冷媒流路…15、50…静電チャック、50a…第2接着領域、50b…中央部、50c…端部、52…電極、53…ヒータ、54a,54b…絶縁膜、56…直流電源、58…ガス供給ライン、60…ガス供給ライン、62…伝熱ガス供給部、64…伝熱ガス供給部、66…制御部、70…載置台、71…接着層、S…処理空間、W…被処理基体(基板)。

Claims (11)

  1. 処理空間を画成する処理容器と、
    冷媒用の流路がその内部に設けられた基台、及び、該基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられた静電チャックを有し、前記処理空間内に配置された基板載置台と、
    を備え、
    前記基台の上面には、前記静電チャックと前記接着層を介して接着する第1接着領域が形成されており、
    前記第1接着領域の中央部は、前記第1接着領域の端部に比べて凹んでいる基板処理装置。
  2. 前記第1接着領域の中央部は、前記第1接着領域の端部から中央部へ向うに従い除々に凹んでいる請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記基台と前記静電チャックとの重ね合わせ方向における前記第1接着領域の断面形状は、V字形状又はU字形状である請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記静電チャックの下面には、前記基台と前記接着層を介して接着する第2接着領域が形成されており、
    前記第2接着領域の中央部は、前記第1接着領域の凹形状に沿うように前記第2接着領域の端部に比べて突出している請求項1〜3の何れか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第2接着領域の中央部は、前記第2接着領域の端部から中央部へ向うに従い除々に突出している請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記基台と前記静電チャックとの重ね合わせ方向における前記第2接着領域の断面形状は、V字形状又はU字形状である請求項4又は5に記載の基板処理装置。
  7. 前記静電チャックの上面の中央部が、前記第2接着領域の凸形状に沿うように前記静電チャックの上面の端部に比べて凹んでいる請求項4〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記接着層に配置されたヒータをさらに備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記ヒータは、前記静電チャックの中央部に配置されるとともに、該中央部を囲む複数のリング状に配置される請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記接着層に配置されたスペーサ部材をさらに備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 冷媒用の流路がその内部に設けられた基台と、
    前記基台の上面に液状接着剤を硬化してなる接着層を介して設けられ、その内部に電極が設けられた静電チャックと、
    を備え、
    前記基台の上面には、前記静電チャックと前記接着層を介して接着する第1接着領域が形成されており、
    前記第1接着領域の中央部は、前記第1接着領域の端部に比べて凹んでいる基板載置台。
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