JPH1126563A - 静電吸着電極装置 - Google Patents

静電吸着電極装置

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JPH1126563A
JPH1126563A JP17707297A JP17707297A JPH1126563A JP H1126563 A JPH1126563 A JP H1126563A JP 17707297 A JP17707297 A JP 17707297A JP 17707297 A JP17707297 A JP 17707297A JP H1126563 A JPH1126563 A JP H1126563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電吸着電極の外周部やフォーカスリングへ
堆積物が堆積することを抑制、防止する。 【解決手段】 ウエハ1を設置する静電吸着電極2と、
ウエハ1を吸着させるために直流高電圧を静電吸着電極
2に印加する直流高電圧電源5と、ウエハ1を冷却する
ためにウエハ1の裏面に冷却用ガスを導入するための機
構と、ウエハ1の外周に配置され静電吸着電極2を保護
するフォーカスリング3と、このフォーカスリング3の
近傍でガスを吹き出す機構とを備えた。冷却用ガスをフ
ォーカスリング3に向け吹き付ける構成とすることによ
り、反応生成物の中で蒸気圧の低い副生成物9が静電吸
着電極2の外周部やフォーカスリング3に堆積すること
を防止できる。そのため、ウエハ1が静電吸着電極2表
面に密着し、ウエハ1温度を安定した状態に制御でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装置
のウエハの支持などに用いられる静電吸着電極装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体ウエハの大口径化(6イン
チから8、12インチ)においてウエハの支持方法が課
題になっている。従来のメカニカルクランプ方式は大口
径ウエハになると面内のウエハ温度にばらつきがでる。
また、クランプリングの影響により、ウエハの周辺部の
特性が悪く、半導体製品の取れ数が減少する。その他ウ
エハの湾曲、反応室内の部品点数の多さ、クランプリン
グに付着する副生成物の脱落によるパーティクル発生等
の課題がある。現在はクーロン力、ジョンセン・ラーベ
ック力などの静電気を用い、ウエハを保持し、ウエハの
温度を制御している。この場合、ウエハのプロセス特性
は周辺部まで均一になり取れ数の増加をもたらしてい
る。また、反応室内の部品点数も減少するとともに、ウ
エハと直接接触するものはなく、パーティクル発生が抑
制できる。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
静電吸着電極の一例について説明する。図5は従来の静
電吸着電極の構造図、図6はその電極外周部の拡大図で
ある。図5において、1は処理されるウエハである。2
は静電吸着電極である。3は静電吸着電極の外周部を保
護するため、あるいはプラズマを閉じ込めるためのフォ
ーカスリング、4はウエハに高周波電力を印加するため
の高周波発振機である。5は静電吸着電極2に直流高電
圧を印加する電源、6は高周波が直流高電圧電源5に侵
入するするのを防ぐ抵抗、7は高電圧を補正する機構で
ある。9はプロセスにより生成される副生成物、16は
副生成物の堆積物である。
【0004】以上のように構成された静電吸着電極につ
いて、以下ドライエッチング装置を例にしてその動作に
ついて説明する。まず、装置の搬送システムにより処理
されるウエハ1が静電吸着電極2に搬送、設置される。
ウエハ1はフォーカスリング3に接触しないように搬送
される。反応室内のガス流量、圧力を調整した後、高周
波発振機4から静電吸着電極2に高周波電力が印加さ
れ、ウエハ1がエッチングされる。高周波電力印加の前
後に直流電源5より直流高電圧を電極2に印加すること
により、ウエハ1と電極2の間に静電気を発生させて、
ウエハ1を電極2に吸着させてエッチングを行う。その
時に高周波の影響を遮断し、補正するための機構6、7
が組み込まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、エッチングを進行していくと、反応生成
物の中で蒸気圧の低い(副)生成物9は、図6に示すよ
うに電極2の外周部やフォーカスリング3に堆積し、堆
積物16となるので、ウエハ1の周辺部あるいは全体が
堆積物16により電極2と接触しなくなくなり、エッチ
ング中のウエハ温度が上昇し、エッチング特性が変動す
る。また、この堆積物16を除去するためのクリーニン
グ(メンテナンス)が必要になる。そのため、歩留まり
の低下、設備稼働率の低下という問題点を有していた。
【0006】したがって、この発明の目的は、静電吸着
電極の外周部やフォーカスリングへ堆積物が堆積するこ
とを抑制、防止することができる静電吸着電極装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、この発明の請求項1記載の静電吸着電極装置は、
ウエハを設置する静電吸着電極と、ウエハを吸着させる
ために直流高電圧を静電吸着電極に印加する直流高電圧
電源と、ウエハを冷却するためにウエハの裏面に冷却用
ガスを導入するための機構と、冷却用ガスの流量および
圧力あるいはその両方を調節する機構と、ウエハの外周
に配置され静電吸着電極を保護するフォーカスリング
と、このフォーカスリングの近傍でガスを吹き出す機構
とを備えた。
【0008】このように、フォーカスリングの近傍でガ
スを吹き出す機構を備えたので、反応生成物の中で蒸気
圧の低い副生成物が静電吸着電極の外周部やフォーカス
リングに堆積することを防止できる。そのため、ウエハ
が静電吸着電極表面に密着し、ウエハ温度を安定した状
態に制御できる。請求項2記載の静電吸着電極装置は、
請求項1において、ウエハと静電吸着電極間に冷却用ガ
スが流れる空間を形成するために静電吸着電極の表面に
設けた突起または溝を静電吸着電極の外周部まで拡張す
ることにより冷却用ガスをフォーカスリングまで到達さ
せるようにした。通常、静電吸着電極の表面には冷却用
ガスが行き渡るように突起または溝が設けられており、
この突起または溝を静電吸着電極の外周部まで拡張する
ことにより冷却用ガスをフォーカスリングに吹き付ける
構成とすることができる。これにより、静電吸着電極の
外周部やフォーカスリングに堆積物が堆積することはな
い。また、ウエハを冷却するための冷却用ガスを利用し
て堆積を抑制しているので、従来の装置と比較しても僅
かな変更ですみ容易に構成することができる。また、冷
却用ガスは、不活性ガスであり、反応性は全くなく、半
導体装置製造工程に影響を与えることはない。この場
合、反応室内の処理圧力が中圧領域以上の場合に有効で
あり、冷却用ガスの吹き出し量が少量でも堆積物の堆積
を抑制できる。
【0009】請求項3記載の静電吸着電極装置は、請求
項1において、フォーカスリングにガスを流すための配
管を設け、この配管のフォーカスリング表面に開口した
吹き出し口からガスを吹き出すようにした。このよう
に、フォーカスリング表面に開口した配管の吹き出し口
からガスを吹き出すようにしたので、このガスにより副
生成物は吹き飛ばされ、静電吸着電極の外周部やフォー
カスリングに堆積物が堆積することはない。この場合、
反応室内の処理圧力が高中圧領域以外の低圧力領域でも
有効である。
【0010】請求項4記載の静電吸着電極装置は、請求
項3において、ガスが冷却用ガスである。このように冷
却用ガスを吹き出すようにしたので、ウエハを冷却する
ための冷却用ガスを利用できる。また、冷却用ガスは、
通常ヘリウムガス等の不活性ガスであり、反応性は全く
なく、半導体装置製造工程に影響を与えることはない。
【0011】請求項5記載の静電吸着電極装置は、請求
項3において、ガスがプロセスガスである。このように
プロセスガスを吹き出すようにしたので、プロセスガス
に他のガスが混入することはなく、プロセスに影響を与
えることはない。請求項6記載の静電吸着電極装置は、
ウエハを設置する静電吸着電極と、ウエハを吸着させる
ために直流高電圧を静電吸着電極に印加する直流高電圧
電源と、ウエハを冷却するためにウエハの裏面に冷却用
ガスを導入し冷却用ガスの流量および圧力あるいはその
両方を調節する機構と、ウエハの外周に配置され静電吸
着電極を保護するフォーカスリングと、このフォーカス
リングを加熱する加熱機構とを備えた。このように、フ
ォーカスリングを加熱する加熱機構を備えているので、
フォーカスリングを副生成物の沸点あるいは昇華点以上
にすることにより副生成物は堆積しなくなり、請求項1
と同様にウエハが静電吸着電極表面に密着し、ウエハ温
度を安定した状態に制御できる。この場合、低圧力領域
でプロセスガスを1種類あるいは少量しか使用しない場
合に有効である。また、プロセスガスに他のガスが混入
することもない。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態の静
電吸着電極装置を図1および図2に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1の実施の形態の静電吸着電極装置
の電極外周部の断面図、図2は静電吸着電極装置の全体
構成を示す概念図である。図2において、1は処理され
るウエハ、2は静電吸着電極、3は静電吸着電極の外周
部を保護するため、あるいはプラズマを閉じ込めるため
のフォーカスリング(ガイドリング、カバーリング)で
ある。静電吸着電極2は、ウエハ1を吸着させるために
直流高電圧電源5により直流高電圧が印加される。ま
た、通常、静電吸着電極2の表面はディンプルあるいは
溝によりウエハ1全体に冷却用ガスとして使用されるヘ
リウムガスが行き渡るようになっている。これはウエハ
1を冷却するための冷媒として用いられるもので、外周
部で遮断して反応室内に漏れない構造になっている。こ
の実施の形態でも、図1に示すように、ウエハ1と静電
吸着電極2間にヘリウムガスが効率良く流れる空間を形
成するために静電吸着電極2の表面にディンプル状の突
起8が設けてあるが、この突起8を外周部まで拡張して
ヘリウムガスがウエハ1裏面よりフォーカスリング3に
向けて吹き付けるようになっている。吹き出すヘリウム
ガスは流量あるいは圧力により制御できる構成にする。
なお、突起8の代わりに静電吸着電極2の表面にヘリウ
ムガスの流れる溝を形成してもよい。
【0013】また、図2において、4はウエハ1に高周
波電力を印加するための高周波発振機、6は高周波が直
流高電圧電源5に侵入するするのを防ぐ抵抗、7は高電
圧を補正する機構である。また、図1において、9はプ
ロセスにより生成される副生成物、10はヘリウムガス
の流れを示している。以上のように構成された静電吸着
電極装置について、以下、図1を用いてその動作を説明
する。ここではドライエッチング装置の場合について説
明する。
【0014】まず、装置の搬送システムにより処理され
るウエハ1が静電吸着電極2上に搬送、設置される。ウ
エハ1はフォーカスリング3に接触、乗り上げないよう
にように搬送される。反応室内のガス流量、圧力を調整
した後、高周波発振機4から静電吸着電極2に高周波電
力が印加され、ウエハ1がエッチングされる。高周波電
力印加の前後(バイポーラ方式であればに高周波電力印
加前、モノポーラ方式の場合には高周波電力印加後)に
直流高電圧電源5より直流高電圧を静電吸着電極2に印
加することにより、ウエハ1と静電吸着電極2の間にク
ーロン力あるいはジャンセン・ラーベック力のような静
電気を発生させて、ウエハ1を電極2に吸着させてエッ
チングを行う。それによりウエハ温度を制御でき、安定
したエッチングが実現できる。その時、高周波の影響を
抵抗6で遮断し、高電圧を補正機構7で補正する。
【0015】また、上記のようにウエハ1全体にヘリウ
ムガスが行き渡るようになっており、このヘリウムガス
をフォーカスリング3に到達させるように構成されてい
るので、エッチッングにより生成する蒸気圧の低い副生
成物9が堆積物として、静電吸着電極2の外周部、ある
いはフォーカスリング3に堆積しなくなる。また、この
際フォーカスリング3のウエハ1側の形状を変更するこ
と(テーパ形状あるいはフォーカスリング3に多数の穴
をつくるなど)、更にプロセスガスの排気方向をフォー
カスリング3の外周部より下方向になるようにすること
でウエハ表面へのヘリウムガスの流れ込みを抑制する。
【0016】この実施の形態は、エッチングの処理圧力
が中圧力領域以上の場合に有効で、ヘリウムガスの吹き
出し量が少量でも堆積物の堆積を抑制できる。また、こ
のヘリウムガスは不活性ガスであり、反応性は全くな
く、プロセスに寄与することはほとんどない。以上のよ
うにこの実施の形態によれば、フォーカスリング3の近
傍でヘリウムガスを吹き出す機構を設けることにより、
静電吸着電極2の外周部とフォーカスリング3に堆積物
が堆積することないので、従来のように堆積物によるウ
エハの一部あるいは全体が電極表面から浮かなくなる。
そのため、エッチング中のウエハ温度を安定に制御でき
る。そして、歩留まりの向上、メンテナンス、メンテナ
ンス間の時間延長が図れ、設備稼働率を向上させること
ができる。
【0017】この発明の第2の実施の形態を図3に基づ
いて説明する。図3はこの発明の第2の実施の形態の静
電吸着電極装置の電極外周部の断面図である。同図にお
いて、11はヘリウムガス流量を制御するマスフローコ
ントローラー(以下MFCと略す)、12はフォーカス
リング3にヘリウムガスを流すためのガス配管であり、
フォーカスリング3の表面に開口した吹き出し口12a
からガスを吹き出すようにしている。この場合、フォー
カスリング3の静電吸着電極2側の側面と上面の2方向
に吹き出し口12aを設けている。しかし、吹き出し口
12aはどちらか一方でも構わない。また、この構造を
静電吸着電極2の外周部に8箇所以上設けておく。
【0018】また、ウエハ1の裏面にヘリウムガスを導
入するための機構は、第1の実施の形態とは異なり、突
起等を静電吸着電極2の外周部まで拡張しておらず、静
電吸着電極2の表面はヘリウムガスをウエハ1との間で
閉じ込める構造にしている(従来の方式と同様)。その
他の構成は第1の実施の形態と同様である。以上のよう
に構成された静電吸着電極装置について、以下その動作
を説明する。
【0019】ウエハ1を搬送し、ドライエッチングする
までは第1の実施の形態と同じである。そして、今回は
フォーカスリング3からヘリウムガスを吹き出すことに
より、堆積物の堆積を抑制する。新たに設けたMFC1
1でヘリウムガスの流量を制御し、ガス配管12を介し
てフォーカスリング3にヘリウムガスを送る。吹き出し
口12aより出たヘリウムガスにより副生成物9は吹き
飛ばされ、フォーカスリング3には堆積しない。
【0020】以上のようにこの実施の形態によれば、、
フォーカスリング3からヘリウムガスを吹き出す構造に
することにより、第1の実施の形態と同様な効果が得ら
れる。ただし、この実施の形態はは高中圧領域以外の低
圧力領域でも有効である。また、ガスの吹き出し口12
aをフォーカスリング3の上部に限定すれば、ヘリウム
ガスではなくプロセスガスを直接吹き出すことも可能で
ある。低圧領域ではガスはすぐに拡散するためである。
【0021】この発明の第3の実施の形態を図4に基づ
いて説明する。図4はこの発明の第3の実施の形態の静
電吸着電極装置の電極外周部の断面図である。同図にお
いて、13温度調節機構、14はフォーカスリング3を
加熱するヒータ、15は温度を測定する熱電対である。
このようにフォーカスリング3を加熱する構成を有する
点で第1,2の実施の形態とは異なる。また、ウエハ1
の裏面にヘリウムガスを導入するための機構は第2の実
施の形態と同様であり、静電吸着電極2の表面はヘリウ
ムガスをウエハ1との間で閉じ込める構造にしている
(従来の方式と同様)。その他の構成は第1の実施の形
態と同様である。
【0022】以上のように構成された静電吸着電極装置
について、以下その動作を説明する。ウエハ1を搬送
し、ドライエッチングするまでは第1の実施の形態と同
じである。そして、今回は温度調節機構13を用い、フ
ォーカスリング3内に埋め込んだヒータ14を加熱す
る。フォーカスリング3を副生成物の沸点あるいは昇華
点以上することにより副生成物9は堆積しなくなる。例
えば、ポリシリコンをエッチングする場合には100℃
以上にすることで副生成物は堆積しない。そして、ヒー
タ14は熱電対15により温度制御されている。
【0023】以上のようにフォーカスリングを加熱する
ことにより、第1の実施の形態と同様な効果が得られ
る。ただし、低圧力領域でプロセスガスを1種類あるい
は少量しか使用しない場合にも有効である。また、第
1,2の実施の形態のようにプロセスガスにヘリウムガ
スが混入することもない。なお、第3の実施の形態にお
いて、加熱方法をヒータ14としたが、温度領域によっ
ては温度制御された水などのブラインもよい。
【0024】以上3つの実施の形態を記載したがこの各
々を単独で用いる以外に、いずれか同士を組み合わせる
ことも可能である。
【0025】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の静電吸着電極
装置によれば、フォーカスリングの近傍でガスを吹き出
す機構を備えているので、反応生成物の中で蒸気圧の低
い副生成物が静電吸着電極の外周部やフォーカスリング
に堆積することを防止できる。そのため、ウエハが静電
吸着電極表面に密着し、ウエハ温度を安定した状態に制
御でき、歩留りの向上、メンテナンス、メンテナンス間
の時間延長が図れ、設備稼働率を向上させることができ
る。
【0026】請求項2では、ウエハと静電吸着電極間に
冷却用ガスが流れる空間を形成するために静電吸着電極
の表面に設けた突起または溝を静電吸着電極の外周部ま
で拡張することにより冷却用ガスをフォーカスリングま
で到達させるようにしたので、静電吸着電極の外周部や
フォーカスリングに堆積物が堆積することはない。ま
た、ウエハを冷却するための冷却用ガスを利用して堆積
を抑制しているので、従来の装置と比較しても僅かな変
更ですみ容易に構成することができる。また、冷却用ガ
スは、通常ヘリウムガス等の不活性ガスであり、反応性
は全くなく、半導体装置製造工程に影響を与えることは
ない。この場合、反応室内の処理圧力が中圧領域以上の
場合に有効であり、冷却用ガスの吹き出し量が少量でも
堆積物の堆積を抑制できる。
【0027】請求項3では、フォーカスリング表面に開
口した配管の吹き出し口からガスを吹き出すようにした
ので、このガスにより副生成物は吹き飛ばされ、静電吸
着電極の外周部やフォーカスリングに堆積物が堆積する
ことはない。この場合、反応室内の処理圧力が高中圧領
域以外の低圧力領域でも有効である。請求項4では、冷
却用ガスを吹き出すようにしたので、ウエハを冷却する
ための冷却用ガスを利用できる。また、冷却用ガスは、
通常ヘリウムガス等の不活性ガスであり、反応性は全く
なく、半導体装置製造工程に影響を与えることはない。
【0028】請求項5では、プロセスガスを吹き出すよ
うにしたので、プロセスガスに他のガスが混入すること
はなく、プロセスに影響を与えることはない。この発明
の請求項6記載の静電吸着電極装置によれば、フォーカ
スリングを加熱する加熱機構を備えているので、フォー
カスリングを副生成物の沸点あるいは昇華点以上にする
ことにより副生成物は堆積しなくなり、請求項1と同様
にウエハが静電吸着電極表面に密着し、ウエハ温度を安
定した状態に制御できる。この場合、低圧力領域でプロ
セスガスを1種類あるいは少量しか使用しない場合に有
効である。また、プロセスガスに他のガスが混入するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の静電吸着電極装
置の電極外周部の断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の静電吸着電極装
置の全体構成を示す概念図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の静電吸着電極装
置の電極外周部の断面図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態の静電吸着電極装
置の電極外周部の断面図である。
【図5】従来の実施の形態の静電吸着電極装置の全体構
成を示す概念図である。
【図6】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 処理されるウエハ 2 静電吸着電極 3 静電吸着電極の外周部を保護するため、あるいはプ
ラズマを閉じ込めるためのフォーカスリング 4 ウエハに高周波電力を印加するための高周波発振機 5 静電吸着電極に直流高電圧を印加する電源 6 高周波が直流電源に侵入するするのを防ぐ抵抗 7 高電圧を補正する機構 8 ウエハと電極表面との間にヘリウムガスを効率良く
流すためのディンプル状の突起あるいは溝 11 ヘリウムガス流量を制御するマスフローコントロ
ーラー 12 フォーカスリングにヘリウムガスを流すためのガ
ス配管 12a 吹き出し口 13 温度調節機構 14 フォーカスリングを加熱するヒータ 15 温度を測定する熱電対

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを設置する静電吸着電極と、前記
    ウエハを吸着させるために直流高電圧を前記静電吸着電
    極に印加する直流高電圧電源と、前記ウエハを冷却する
    ためにウエハの裏面に冷却用ガスを導入するための機構
    と、冷却用ガスの流量および圧力あるいはその両方を調
    節する機構と、前記ウエハの外周に配置され前記静電吸
    着電極を保護するフォーカスリングと、このフォーカス
    リングの近傍でガスを吹き出す機構とを備えた静電吸着
    電極装置。
  2. 【請求項2】 ウエハと静電吸着電極間に冷却用ガスが
    流れる空間を形成するために静電吸着電極の表面に設け
    た突起または溝を静電吸着電極の外周部まで拡張するこ
    とにより冷却用ガスをフォーカスリングまで到達させる
    ようにした請求項1記載の静電吸着電極装置。
  3. 【請求項3】 フォーカスリングにガスを流すための配
    管を設け、この配管のフォーカスリング表面に開口した
    吹き出し口からガスを吹き出すようにした請求項1記載
    の静電吸着電極装置。
  4. 【請求項4】 ガスが冷却用ガスである請求項3記載の
    静電吸着電極装置。
  5. 【請求項5】 ガスがプロセスガスである請求項3記載
    の静電吸着電極装置。
  6. 【請求項6】 ウエハを設置する静電吸着電極と、前記
    ウエハを吸着させるために直流高電圧を前記静電吸着電
    極に印加する直流高電圧電源と、前記ウエハを冷却する
    ためにウエハの裏面に冷却用ガスを導入し冷却用ガスの
    流量および圧力あるいはその両方を調節する機構と、前
    記ウエハの外周に配置され前記静電吸着電極を保護する
    フォーカスリングと、このフォーカスリングを加熱する
    加熱機構とを備えた静電吸着電極装置。
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Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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