JP2013257194A - 探知装置 - Google Patents

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聖治 海道
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Abstract

【課題】電波到達範囲を超えてユーザを駐車位置まで誘導する。
【解決手段】自車両(被探知物)4の駐車後、親機(探知装置)は自車両4内の子機2と無線通信を開始し、親機を携帯したユーザは駐車位置POから出入口350の位置PBまで移動する。この移動過程において電波が届かなくなって無線通信が切断されたとき、親機は切断位置(PA)からの移動経路の計測を開始する。ユーザは位置PBに到達すると親機に終了操作を入力する。これに応答して移動経路の計測終了及び保存が成される。親機に設けられた測位処理部は、通信切断時及び移動経路の計測終了時においてGPSによる第1及び第2の測位処理を行う。買い物等の後、ユーザが自車両4に戻るべく出入口350の位置PCにて起動操作を親機に入力すると第3の測位処理が行われる。親機は、第1〜第3の測位処理の結果及び移動経路に基づき切断位置/駐車位置方向を表示する。
【選択図】図10

Description

本発明は、探知装置に関する。
指向性アンテナを用いて電波の到来方向を探知することができ(例えば下記特許文献1参照)、この方法を利用して駐車車両の存在方向を探知する方法も提案されている。例えば、下記特許文献2の方法では、電波送信を行う無線装置を駐車車両に搭載しておき、指向性アンテナを有する端末装置をユーザが所持する。駐車車両を探す際、ユーザは端末装置を旋回させ、端末装置は旋回過程で指向性アンテナの受信レベルが最大になる方向に駐車車両が存在すると判断して駐車位置方向を表示する。
また、駐車場そのものに専用の設備(センサやバーコード)を設ける駐車位置案内システムも提案されている(下記特許文献3及び4参照)。
特開昭59−52708号公報 特開2008−256640号公報 特開2011−216016号公報 特開2010−140420号公報
上述の電波を利用する方法は、駐車場そのものに専用の設備を必要としないため、任意の場所にて利用でき有益であるが、端末装置を所持するユーザが電波の届かない所まで駐車位置から遠ざかると有効に機能しない。探知されるべき被探知物が車両であることを主として想定して従来技術を説明したが、被探知物が車両以外であっても同様の事情が存在する。
そこで本発明は、電波到達範囲を超えた状態での被探知物への誘導を可能ならしめる探知装置を提供することを目的とする。
本発明に係る探知装置は、被探知物に搭載された無線装置からの電波を受信する指向性アンテナを有して前記無線装置との間で無線通信を行うアンテナ部を備え、前記アンテナ部を用いて前記被探知物の存在方向に応じた指標を提示する探知装置であって、当該探知装置が前記被探知物から離れていく期間を含む第1期間において、当該探知装置及び前記無線装置間の距離増大に伴い前記無線通信が切断されたとき、切断位置からの当該探知装置の移動経路を計測する移動経路計測部と、衛星からの受信信号に基づき当該探知装置の位置情報を取得する測位処理を実行する測位処理部と、前記第1期間よりも後の期間であって且つ前記無線通信が不能になっている第2期間において、前記測位処理の実行結果及び前記移動経路の少なくとも一方に基づき、当該探知装置の現在位置及び前記切断位置間の位置関係を提示する提示部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、被探知物の探索時において被探知物に搭載された無線装置と探知装置との無線通信が不能になっていても、ユーザは上記位置関係を参照することで無線通信の切断位置に向かうことができる。ユーザが無線通信の切断位置に到達して無線通信接続が実現された後は、アンテナ部を用いた被探知物の存在方向の提示などにより、ユーザを被探知物の存在場所へ誘導することが可能である。
具体的には例えば、前記測定処理部は、前記第1期間において前記無線通信が切断されたとき前記測定処理として切断位置用測位処理を実行し、且つ、前記第2期間において前記測位処理として第2期間用測位処理を実行し、前記提示部は、前記切断位置用測位処理及び前記第2期間用測位処理の成功により切断位置情報及び第2期間位置情報が取得された場合、前記切断位置情報及び前記第2期間位置情報に基づき前記位置関係を提示しても良い。
衛星からの信号受信環境が比較的良好であって測位処理により切断位置情報及び第2期間位置情報が取得できた場合には、それらを用いて比較的高精度に上記位置関係の提示が可能である。
また例えば、前記測定処理部は、前記第1期間において前記移動経路計測部による前記移動経路の計測が終了するとき、前記測定処理として計測終了点用測位処理を実行し、前記提示部は、前記切断位置用測位処理に失敗して前記切断位置情報が取得されず、一方で、前記計測終了点用測位処理及び前記第2期間用測位処理の成功により計測終了点位置情報及び前記第2期間位置情報が取得された場合、前記計測終了点位置情報、前記第2期間位置情報及び前記移動経路に基づき前記位置関係を提示しても良い。
衛星からの信号受信環境によっては切断位置情報を取得できないこともある。このような場合でも、移動経路を用いて上記位置関係を把握することが可能であって上記位置関係の情報提示が可能である。この際、移動経路の計測終了位置に対応する計測終了点位置情報と第2期間中の第2期間位置情報を利用すれば、提示される位置関係の情報精度を上げることが可能である。
また例えば、前記提示部は、前記切断位置用測位処理、前記計測終了点用測位処理及び前記第2期間用測位処理の内、2以上の測位処理が失敗して、前記切断位置情報、前記計測終了点位置情報及び前記第2期間位置情報の内、2以上の位置情報を取得できなかった場合、前記移動経路に基づき前記位置関係を提示しても良い。
これにより、上記2以上の測位処理が失敗したとしても、計測した移動経路を利用して、概ね誤りの無い位置関係の情報提示が期待される。
また例えば、前記提示部は、前記切断位置情報及び前記計測終了点位置情報が取得されたが前記第2期間用測位処理の失敗により前記第2期間位置情報が取得されなかった場合、前記切断位置情報及び前記計測終了点位置情報に基づき前記位置関係を提示しても良い。
このように、第2期間位置情報が取得できなかった場合には、第2期間位置情報の代わりに計測終了点位置情報を用いて位置関係の情報提示を行うことが可能である。
また具体的には例えば、前記位置関係の提示は、前記第2期間における当該探知装置の現在位置から見た、前記切断位置の存在方向の提示を含んでいると良い。
また例えば、前記アンテナ部は、前記無線装置からの電波を受信する無指向性アンテナを更に有し、前記提示部は、前記第1期間の後、前記アンテナ部を用いた前記無線通信が可能になったとき、前記指向性アンテナ及び前記無指向性アンテナの受信レベル差に基づき前記指標を提示しても良い。
これにより、乱反射等の影響が抑制された高精度の指標提示(例えば、被探知物の存在方向の提示)が可能である。
本発明によれば、電波到達範囲を超えた状態での被探知物への誘導を可能ならしめる探知装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る駐車位置探知システムの利用イメージ図である。 本発明の実施形態に係る親機の内部ブロック図である。 本発明の実施形態に係る子機の内部ブロック図である。 通信処理部の内部ブロック図を含む、親機の一部ブロック図である。 地磁気センサにて検出される方位角の意義を説明するための図である。 移動経路計測部にて計測される移動経路の意義を説明するための図である。 自車両の駐車位置から出入口に向かうユーザの移動経路を示す図である。 自車両の駐車後、ユーザが駐車位置から出入口に到達する過程における駐車位置探知システムの動作フローチャートである。 誘導モード(ナビゲーションモード)における駐車位置探知システムの動作フローチャートである。 親機に起動操作を入力したときのユーザ位置を図7に重畳した図である。 3つの期間の時間関係を示す図である。 3つの位置情報の取得有無に関する場合分け表である。 誘導モードにおける親機の表示内容例を示す図である。 親機の指向性アンテナ及び無指向性アンテナにおける受信レベルの方位角依存性を示す図である。 誘導モードにおける親機の表示内容例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、状態量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、状態量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
<<第1実施形態>>
図1に、本発明の第1実施形態に係る駐車位置探知システムの利用イメージ図を示す。駐車位置探知システムは、ユーザ3に携帯される親機1と、ユーザ3の車両である自車両4に搭載された子機2と、から成る。図2は、親機1の内部ブロック図である。親機1は、符号10〜18によって参照される各部位を備える。図3は、子機2の内部ブロック図である。子機2は、符号20〜24によって参照される各部位を備える。親機1は、携帯電話機や情報端末などに搭載されたものであっても良い。
親機1における通信処理部10、アンテナ11及び12と、子機2における通信処理部20及びアンテナ21とを用いて、親機1及び子機2間で無線通信が可能である。親機1及び子機2間の無線通信は、任意の無線通信規格に準拠したものであって良く、本実施形態では、例として、親機1及び子機2間の無線通信がBlueTooth(登録商標)の無線通信規格に準拠していることを想定する。以下の説明において、無線通信とは、特に記述無き限り、親機1及び子機2間の無線通信を指す。
親機1は、アンテナ11及び12の何れを用いても子機2とのペアリングを行うことができる。ペアリングとは、親機1と子機2が仮想的に接続される状態を指す。即ち、親機1は、アンテナ11を用いて子機2と無線通信を行うことも可能であるし、アンテナ12を用いて子機2と無線通信を行うことも可能である。アンテナ11は、親機1及び子機2間の無線通信の電波に対して指向性を有する指向性アンテナであり、アンテナ12及び21は、親機1及び子機2間の無線通信の電波に対して指向性を持たない無指向性アンテナである。例えば、アンテナ11をパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナとも言う)を用いて形成することで、アンテナ11に指向性を持たせればよい。アンテナ12及び21が無指向性アンテナとして形成される限り、アンテナ12及び21の構成は任意である。例えば、ダイポールアンテナを用いてアンテナ12及び21を形成することができる。アンテナ12及び21が指向性を持たないようにアンテナ12及び21としてのダイポールアンテナの設置方向を定めればよい(例えば、アンテナ12及び21としてのダイポールアンテナの軸を鉛直方向に向ければよい)。通信処理部10及び20は、アンテナ11又は12とアンテナ21を用いた無線通信用の信号処理等を行う。
図4に、アンテナ11、12及び制御部17と共に、通信処理部10の内部ブロック図を示す。通信処理部10は、符号31〜41によって参照される各部位を備える。親機1から子機2への信号送信時においては、制御部17の制御の下、ベースバンド信号が変調回路31にて変調されて変調信号が生成され、該変調信号と基準信号発生部33にて生成された基準信号とがミキサ32にて混合された後、混合によって得られた信号の帯域をフィルタ34にて限定することで送信RF信号が生成される。送信RF信号は増幅器(パワーアンプ)35にて増幅された後、RFスイッチ36に送られる。親機1から子機2への信号送信時においては、RFスイッチ36は、増幅器35にて増幅された送信RF信号をアンテナスイッチ37に送出する。アンテナスイッチ37は、制御部17の制御の下でアンテナ11又は12を対象アンテナとして選択し、対象アンテナを用いてRFスイッチ36から送られてくる送信RF信号を無線信号として子機2に送信する(電波として空間に放射する)。
親機1にて子機2からの無線信号を受信する際、対象アンテナによる受信信号は、アンテナスイッチ37及びRFスイッチ36を介して増幅器(低ノイズアンプ)38に入力されて増幅される。増幅された受信信号は、ミキサ39にて上記基準信号と混合されてからフィルタ40にて帯域が制限され、この後、復調回路41にて信号の復調が行われることで受信信号に基づくベースバンド信号が生成される。通信処理部20の構成も通信処理部10のそれと同様である。但し、通信処理部20ではアンテナスイッチ37は不要である。
アンテナ13は、グローバルポジショニングシステム(GPS)を形成するGPS衛星より送信される信号を受信する。アンテナ13は、GPS衛星からの信号の電波に対して指向性を持たない無指向性アンテナであって良い。例えば、ダイポールアンテナを用いてアンテナ13を形成することができる。
測位処理部14は、アンテナ13の受信信号に基づき測位処理を行うことで位置情報を生成する。測位処理は親機1の位置(所在地)を求める処理を指し、求められた位置を表す情報が位置情報である。測位処理によって求められる位置情報は、親機1の経度、緯度及び高度を含む。但し、親機1の高度は、求められないこともある(位置情報に含まれないこともある)。以下の説明では、説明の簡略化上、任意の位置の高度は共通であるとする。測位処理部14は、周期的に測位処理を実行しても良いし、制御部17に指示されたタイミングだけ測位処理を実行するようにしても良い。アンテナ13にてGPS衛星からの信号を良好に受信できるとは限らず、測位処理部14は、受信環境によってはアンテナ13の受信信号から位置情報を取得することができない。即ち、測位処理は成功することもあるし失敗することもある。測位処理の成功とは、アンテナ13の受信信号に基づき親機1の位置(所在地)が求められて位置情報が取得される状態を指し、測位処理の失敗とは、アンテナ13の受信信号に基づき親機1の位置(所在地)を求めることができず位置情報が取得されなかった状態を指す。特に、自車両4が屋内型駐車場に駐車される場合などにおいては、測位処理による位置情報の取得が難しいことも多い。
移動経路計測部15は、地磁気センサ15A、加速度センサ15B及びタイマ15Cを備える。但し、タイマ15Cは、制御部17等に設けられていても良い。地磁気センサ15Aは、電子コンパス等にて形成され、親機1の方位角θを検出する。図5(a)及び(b)を参照して、方位角θの意義を説明する。軸300は親機1に対して定義される仮想的な基準軸であり、図5(a)では、親機1内の点301から点302へ向かう軸として定義されている。方位角θは、東西南北の方位との関係における基準軸300の向きを角度で示したものである。例えば、図5(b)に示す如く、水平面において、南から北に向かう軸と基準軸300との成す角度が方位角θである。但し、基準軸300が東を向いているとき方位角θは90度であり、基準軸300が西を向いているとき方位角θは270度であるとする。加速度センサ15Bは、親機1の移動時における親機1の加速度を検出する。タイマ15Cは、クロック発生器及びカウンタ(何れも不図示)等から成り、任意の時刻からの経過時間又は現在時刻を表す時間情報を出力する。
ユーザ3は、自車両4から離れた後、任意の方位に向かって移動することができるが、この際、ユーザ3が移動する向きと基準軸300の向きが一致するようにユーザ3は親機1を所持しているものとする。従って例えば、ユーザ3に北に向かって移動するとき、0度の方位角θが検出され、ユーザ3に東に向かって移動するとき、90度の方位角θが検出される。親機1の方位角θ及び加速度から親機1が移動する方位又は速度が特定される。移動経路計測部15は、任意の期間である計測対象期間において、地磁気センサ15A及び加速度センサ15Bにて検出された親機1の方位角θ及び加速度と、タイマ15Cの時間情報とに基づき、親機1の移動経路を計測することができる。図6において、位置321から位置322へ向かう経路320は、計測される移動経路の例である。計測対象期間は、単位時間長を持つ単位期間の集まりであると考えることができる。計測された親機1の移動経路は、計測対象期間中の各単位期間における親機1の移動の方位及び距離を特定する。
表示部16は、液晶ディスプレイパネル等から成る表示装置であり、制御部17の制御の下で、任意の映像を表示する。制御部17は、マイクロコンピュータ及びメモリMEM等から成り、親機1内の各部位の動作を統括的に制御する。バッテリ部18は、二次電池等から成り、親機1内の各部位に対して駆動用電力を供給する。制御部22(図3参照)は、マイクロコンピュータ及びメモリ等から成り、通信処理部20の動作を制御する。子機2は、原則として自車両4から駆動用電力の供給を受けているが、自車両4の走行用エンジン(不図示)が停止すると自車両4から子機2に対する駆動用電力の供給は停止する。電力センサ23は、走行用エンジンが停止したか否か、又は、走行用エンジンの停止によって自車両4から子機2に対する駆動用電力の供給が停止したか否かを検出し、検出結果を制御部22に送る。自車両4からの駆動用電力の供給停止後、子機2は、二次電池等から成るバッテリ部24の放電電力で駆動する。
[自車両から離れるときの動作]
図7及び図8等を参照して、ユーザ3が自車両4から離れるときの駐車位置探知システムの動作手順を説明する。図7は、自車両4が駐車場に駐車されている様子を示す図である。図7において、自車両4の周囲に示される四角枠は、駐車場に止められた他の車両を表している。位置POは、自車両4の駐車位置である。位置POから位置PAを経由して位置PBに向かう矢印付き折れ線は、自車両4から降りたユーザ3が移動した経路を表している。ここでは、説明の具体化のため、駐車場が店舗に併設された駐車場であることを想定し、位置PBが店舗又は駐車場の出入口350の位置に相当すると考える。図8は、自車両4の駐車後、ユーザ3が駐車位置POから出入口350に到達する過程における駐車位置探知システムの動作フローチャートであり、その過程において、ステップS1〜S17の処理が実行される(但し、分岐処理によりステップS6、S10及びS13〜S17の処理の一部は実行されない)。
まず、自車両4が駐車場に到着して駐車場内の所望の位置POに駐車された後、ステップS1において、電力センサ23により、走行用エンジンの停止が検出される(或いは、自車両4から子機2に対する駆動用電力の供給停止が検出される)。その検出が成されると、ステップS2において、子機2の制御部22は通信処理部20を用いた無線通信動作を起動させる。この起動後、ステップS3にて、親機1及び子機2はペアリングを行う。即ち、親機1は子機2を無線通信の対象として登録すると共に子機2は親機1を無線通信の対象として登録し、以後、親機1及び子機2間で無線通信が可能なように親機1と子機2を仮想的に接続する。その後、ステップS4において、親機1は情報収集モードを起動する。情報収集モードの起動により、ステップS5の処理及びそれに続く各ステップの処理を介し、以下に示す位置情報及び移動経路の取得及び保存が実行される。
具体的には、情報収集モードが起動すると測位処理が実行され、ステップS5において、制御部17は、現時点における測位処理が成功したか否かを確認する。ここにおける現時点とは、ユーザ3及び親機1がまだ自車両4内に留まっている時点であり、故に、成否が確認される測位処理は位置情報GPSOを得るための測位処理である。位置情報GPSOは、駐車位置POを緯度及び経度等で示した情報である。位置情報GPSOを得るための測位処理が成功した場合、ステップS6において制御部17は位置情報GPSOをメモリMEMに保存し、その後、ステップS7へ進む。位置情報GPSOを得るための測位処理が失敗した場合、ステップS5からステップS7に直接進む。
ステップS7では、ユーザ3が駐車位置POから移動を開始する。上述したように、親機1はユーザ3に携行されてユーザ3と共に移動し、子機2は自車両4内に留まる。親機1の移動に伴って親機1及び子機2間の距離が増大すると、無線通信における受信電波強度が弱まってゆき、何れ無線通信は切断される。無線通信の切断とは、無線通信の接続が遮断されて無線通信が不能になる状態を指す。図7において、破線円360内の範囲は、親機1及び子機2間の無線通信の可能範囲(電波到達範囲)を表している。位置PAは、無線通信が可能な範囲と無線通信が不能な範囲との境界位置の1つである。従って、駐車位置POから出発したユーザ3が位置PAに至って更に駐車位置POから離れようとすると、無線通信が切断される。無線通信が切断される位置の例である位置PAを、以下、切断位置ともいう。ステップS3におけるペアリング実現後、制御部17は、親機1及び子機2間で無線通信の接続が維持されているかを継続確認しており、ステップS7に続くステップS8にて無線通信の切断が確認されると、処理はステップS8からステップS9に進む。本実施形態では、情報保持モードの起動後、ユーザ3の移動によって無線通信の切断が発生することを想定しており、切断が発生しない場合についての説明は割愛する。また、ユーザ3が切断位置PAに至った後、後述の位置PBに到達するまで無線通信は切断されたままであるとする。
無線通信の切断時において測位処理部14により測位処理が行われる。ステップS9において、制御部17は、無線通信の切断時における測位処理、即ちユーザ3及び親機1が切断位置PAにいるときの測位処理が成功したか否かを確認し、成功している場合には、その測位処理によって取得された位置情報GPSAをステップS10にてメモリMEMに保存してから処理をステップS11に進める。位置情報GPSAは、切断位置PAを緯度及び経度等で示した情報である。位置情報GPSAを取得するための測位処理が失敗している場合にはステップS9から直接ステップS11に進む。
ステップS11において、移動経路計測部15は、親機1(即ちユーザ3)の移動経路の計測を開始する。計測される移動経路の始点は切断位置PAである。移動経路の計測開始後、ステップS12において、親機1はユーザ3から所定の終了操作を受け付ける。例えば、親機1に設けられた操作ボタン(不図示)にて該終了操作が受け付けられる。ユーザ3は出入口350に到達すると終了操作を親機1に入力する。即ち、親機1及びユーザ3が駐車位置POから出発して位置PBに来たときに終了操作が親機1に入力される。終了操作が親機1に入力されると移動経路の計測が終了すると共に、ステップS12からステップS13への移行が発生する。従って、終了操作が親機1に入力されることで計測が完了する移動経路(以下、移動経路PATHABと表記する)は、位置PAから位置PBに至るまでの親機1及びユーザ3の移動経路であり、従って、移動経路PATHABについての上記計測対象期間は、親機1及びユーザ3が切断位置PAから位置PBに至るまでの期間に相当する。
終了操作の入力に伴う移動経路の計測終了時において測位処理部14により測位処理が実行される。ステップS13において、制御部17は、終了操作の入力時(移動経路の計測終了時)における測位処理、即ちユーザ3及び親機1が位置PBにいるときの測位処理が成功したか否かを確認し、成功している場合には、その測位処理によって取得された位置情報GPSBを移動経路PATHABと共にステップS14にてメモリMEMに保存する。ユーザ3及び親機1が位置PBにいるときの測位処理が失敗している場合には、制御部17は、移動経路PATHABのみをステップS15にてメモリMEMに保存する。位置情報GPSBは、位置PBを緯度及び経度等で示した情報である。ステップS14又はS15の処理後、情報収集モードの動作は終了する。
ステップS11にて移動経路の計測を開始した後、所定時間が経過しても終了操作が親機1に入力されない場合には、ステップS12及びS16を経由してステップS17への移行が発生し、ステップS17において、制御部17は、それまでの移動経路をメモリMEMに保存して情報収集モードの動作を終了する。ステップS17にて保存される移動経路の終点は位置PBと異なる可能性も高い。
尚、ステップS2での無線通信動作の起動後における親機1及び子機2間のペアリング(ステップS3)は、アンテナ12を用いて行われる。その後、親機1が子機2から遠ざかるに伴ってアンテナ12の受信レベルが低下してくるが、この際、制御部17は、アンテナ11の受信レベルとアンテナ12の受信レベルを比較し、アンテナ11及び12の内、受信レベルが高い方のアンテナを用いて無線通信を継続すると良い。アンテナ11、12の受信レベルとは、それぞれ、アンテナ21から送信された信号をアンテナ11にて受信したときの、アンテナ11、12の受信信号の強度を指す。
[自車両に戻るときの動作]
図8の各処理を経て情報収集モードの動作が終了した後、ユーザ3は店舗で買い物等を済ませ、自車両4に戻るべく出入口350に戻ってきて所定の起動操作を親機1に入力する。例えば、親機1に設けられた所定ボタン(不図示)にて該起動操作の入力が受け付けられる。起動操作が入力されると、親機1において誘導モード(ナビゲーションモード)が起動する。図9は、誘導モード(ナビゲーションモード)における駐車位置探知システムの動作フローチャートである。起動操作が入力されると、ステップS21において、親機1は、通信処理部10を用いた無線通信動作を起動させ、子機2のサーチ処理を開始する。子機2のサーチ処理とは、親機1及び子機2間で所定の信号のやり取りを行い、親機1及び子機2間で無線通信の接続を確立することを指す。無線通信の接続の確立は、親機1及び子機2間のペアリングの実現と同義である。親機1が主体となったサーチ処理により無線通信の接続が確立されることを、子機2の補足とも表現する。親機1は、子機2の補足が完了するまでサーチ処理を継続実行することができる。
サーチ処理の開始後、ステップS22において、制御部17は、子機2が補足されたか否かを確認し、補足が成された場合には処理をステップS23に進めるが、補足ができなかった場合には処理をステップS24に進める。ステップS23では、受信レベルに基づく誘導処理が行われる(詳細は後述)。ステップS24において、測位処理部14は、測位処理を行って親機1の現在位置を示す位置情報GPSCの取得を試みる。ここにおける親機1の現在位置は位置PCであり、図10に位置PCの例を示す。位置情報GPSCは位置PCを緯度及び経度等で示した情報である。位置PCは、親機1に起動操作を入力した時における、又は、親機1に起動操作を入力した直後における、親機1の位置である。ユーザ3は、親機1に終了操作(図8のステップS12参照)を入力した地点において起動操作を親機1に入力すると良く、そのことが親機1の使用方法例としてユーザ3に推奨される。故に、位置PCは位置PBと完全に一致する又は概ね一致していることが多い。ユーザ3がそのような推奨使用方法を厳格に守らずとも、自車両4を探そうとするユーザ3は出入口350で親機1を起動させる可能性が高く、結果、位置PCは位置PBと概ね一致することが期待される。
受信環境に依存し、ステップS24の測位処理が成功して位置情報GPSCが取得されることもあるし、ステップS24の測位処理が失敗して位置情報GPSCが取得されないこともある。ステップS24に続くステップS25において、親機1は保存情報に基づく誘導処理を実行する(詳細は後述)。親機1は、保存情報に基づく誘導処理を行いつつも、ステップS26及びS27にて子機2が補足されるまでサーチ処理を継続実行し、子機2が補足されたらステップS28にて受信レベルに基づく誘導処理を行う。
[保存情報に基づく誘導処理]
ステップS25で実行される保存情報に基づく誘導処理を説明する。図9のステップS22を経由してステップS25に至った時点では、子機2の補足が成されていないのであるから無線通信は不能になっている。便宜上、誘導モードにおいて、無線通信が不能になっている期間(換言すれば、親機1が無線通信の可能範囲外に位置している期間)を、第1誘導期間と呼ぶ(図11参照)。ここでは、第1誘導期間を経て子機2の補足が可能になることを想定し、第1誘導期間の後、子機2の補足が成されている期間を第2誘導期間と呼ぶ。保存情報に基づく誘導処理は第1誘導期間にて実行され、受信レベルに基づく誘導処理は第2誘導期間にて実行される。但し、図9のステップ22にて子機2が補足された場合には、第1誘導期間は存在しない。図11に示される情報収集期間は、第1及び第2誘導期間の前において、図8の各ステップの処理が行われる期間である。上述の説明から理解されるように、情報収集期間は、親機1及びユーザ3が子機2、自車両4及び駐車位置POから離れていく期間を少なくとも含む。
第1誘導期間において、制御部17は、測位処理の実行結果及び移動経路PATHABの少なくとも一方に基づいて、親機1の現在位置である位置PCと切断位置PAとの位置関係を示す位置関係情報INFを作成し、位置関係情報INFをユーザ3に提示する。位置関係情報INFは、後述の方向情報を含む。本実施形態では、表示部16を用いて位置関係情報INFをユーザ3に提示する(即ち、位置関係情報INFを表示部16に表示することで位置関係情報INFをユーザに提示する)。但し、ユーザ3への位置関係情報INFの提示方法は任意であり、例えば、音声出力を用いて該提示を行っても良い。また、ここでは、位置情報GPSOは無視し、位置情報GPSA、GPSB及びGPSC並びに移動経路PATHABを用いた誘導処理の方法を主として説明する。上述したように、位置情報GPSA、GPSB及びGPSCの全部又は一部は取得されないこともあり、結果、図12に示すような第1〜第8ケースが想定される。
第1〜第4ケースでは、ステップS9に対応する測位処理の成功により位置情報GPSAがメモリMEMに保存されているが、第5〜第8ケースでは、ステップS9に対応する測位処理の失敗により位置情報GPSAがメモリMEMに保存されていない。第1、第3、第5及び第7ケースでは、ステップS13に対応する測位処理の成功により位置情報GPSBがメモリMEMに保存されているが、第2、第4、第6及び第8ケースでは、ステップS13に対応する測位処理の失敗により位置情報GPSBがメモリMEMに保存されていない。第1、第2、第5及び第6ケースでは、ステップS24に対応する測位処理の成功により位置情報GPSCが取得されているが、第3、第4、第7及び第8ケースでは、ステップS24に対応する測位処理の失敗により位置情報GPSCが取得されていない。
まず、第1又は第2ケースにおける保存情報に基づく誘導処理を説明する。位置情報GPSA及びGPSCが取得されている第1又は第2ケースでは、親機1の現在位置PCから見た切断位置PAの方位が正確に定まる。故に、第1又は第2ケースにおいて、制御部17は、位置情報GPSA及びGPSCに基づき現在位置PCから見た切断位置PAの方位を導出し、導出した方位と現在検出されている方位角θとに基づき、親機1の現在位置PCから見た切断位置PAの存在方向を示す方向情報を生成する。制御部17は、この方向情報を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示する。例えば、図13に示す如く、制御部17は方向情報としての矢印状指標410を表示部16に表示させる。例えば、上記導出した方位が東であって且つ現在検出されている方位角θが0度である場合、右向きの矢印状指標410を表示部16に表示させると良い。制御部17は、方向情報の表示によってユーザ3を切断位置PAまで誘導することができる。ユーザ3が切断位置PAまで到達すると親機1は子機2を補足できるので、以後は、受信レベルに基づく誘導処理が実行される。第1又は第2ケースにおいて、制御部17は、位置情報GPSA及びGPSCに基づく位置PA及びPC間の距離(例えば直線距離)を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示させても良い。
第3ケースにおいて、制御部17は、位置情報GPSA及びGPSBに基づき、位置情報GPSB及び位置PBを位置情報GPSC及び位置PCとみなした上で、位置関係情報INFの生成及び提示を行うことができる。位置情報GPSBを位置情報GPSCの代わりに用いる点を除き、第3ケースにおける位置関係情報INFの生成及び提示方法は、第1又は第2ケースのそれらと同じである。位置PB及びPC間に差がある場合、切断位置PAへの誘導の精度は、第3ケースよりも第1又は第2ケースの方が高い。
次に、第5ケースにおける保存情報に基づく誘導処理を説明する。第5ケースにおいて、制御部17は、位置情報GPSB及びGPSCに基づく位置PB及びPCを比較する。第5ケースにおいて、位置PB及びPCが一致している場合、制御部17は、親機1の現在位置PCを起点として移動経路PATHABの逆を辿れば親機1及びユーザ3が切断位置PAに到達すると判断し、第1誘導期間においてユーザ3が移動経路PATHABの逆を辿るように表示部16を用いてユーザ3を誘導する。結果、誘導に誤差が無いと考えれば、ユーザ3は切断位置PAに正しく到達することができる。第5ケースにおいて、位置PB及びPC間に差がある場合、制御部17は、その差を加味した上で上記誘導を行えばよい。単純には例えば、制御部17は、第1誘導期間においてユーザ3を位置PCから位置PBに向かわせた後、移動経路PATHABの逆を辿るように表示部16を用いてユーザ3を誘導すればよい。第5ケースでは、第7ケース等と比べて位置PB及びPC間の差を利用できる分、誘導の精度が高くなる。
第1ケース等と同様、第5ケースにおいても、制御部17は、位置情報GPSB及びGPSC並びに移動経路PATHABに基づき、親機1の現在位置PCから見た切断位置PAの方位を導出することができるため、導出した方位と現在検出されている方位角θとに基づき上記方向情報を生成することができる。第5ケースにおいても、制御部17は、この方向情報を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示することができる。第5ケースにおいて、制御部17は、位置情報GPSB及びGPSC並びに移動経路PATHABに基づき位置PA及びPC間の距離(例えば直線距離)を推定して、推定距離を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示させても良い。
第4、第6、第7又は第8ケースにおいては、制御部17は、ユーザ3が自車両4に戻ろうとして親機1を起動させたときの親機1の位置(即ち位置PC)と、移動経路PATHABの終点位置(即ち位置PB)とが一致していると仮定する。この仮定の下では、親機1の現在位置PCを起点として移動経路PATHABの逆を辿れば親機1及びユーザ3が切断位置PAに到達するはずである。故に、第4、第6、第7又は第8ケースにおいて、制御部17は、移動経路PATHABに基づき、第1誘導期間においてユーザ3が移動経路PATHABの逆を辿るように表示部16を用いてユーザ3を誘導する。
第4、第6、第7又は第8ケースにおいて、制御部17は、位置PCと移動経路PATHABの終点位置(即ち位置PB)とが一致しているという仮定の下で、移動経路PATHABに基づき親機1の現在位置PCから見た切断位置PAの方位を導出することができるため、導出した方位と現在検出されている方位角θとに基づき上記方向情報を生成することができる。第4、第6、第7又は第8ケースにおいても、制御部17は、この方向情報を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示することができる。第4、第6、第7又は第8ケースにおいて、制御部17は、上記仮定の下、移動経路PATHABに基づき位置PA及びPC間の距離(例えば直線距離)を推定して、推定距離を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示させても良い。
第1〜第8ケースの内の任意のケースにおいて、親機1が位置PCから移動を開始した後、移動経路計測部15は第1誘導期間中における親機1の移動経路を計測しても良く、制御部17は、計測された第1誘導期間中における親機1の移動経路に基づき、親機1の現在位置から見た切断位置PAの存在方向を示す方向情報を更新しても良い。当然であるが、この更新が成された方向情報についての“現在位置”は位置PCと異なる。また、第1〜第8ケースの内の任意のケースにおいて、制御部17は、計測された第1誘導期間中における親機1の移動経路と、保存されている移動経路PATHABとに基づき、親機1の現在位置及び切断位置PA間の距離(例えば直線距離)を逐次導出し、導出距離を位置関係情報INFに含めて表示部16に表示させても良い。
尚、情報収集期間において、位置情報GPSAが取得及び保存された後、更に位置情報GPSBが取得及び保存された場合においては(即ち、第1又は第3ケースにおいては)、メモリMEMに対する移動経路PATHABの記録を割愛しても良い。
また、図8のステップS6にて位置情報GPSO(駐車位置PO)が保存され、更に位置情報GPSCが取得された場合においては、制御部17は、第1誘導期間において、位置情報GPSOと位置情報GPSCとに基づき、親機1の現在位置PCから見た駐車位置POの存在方向(従って子機2及び自車両4の存在方向)を示す方向情報を表示部16に表示しても良い。位置情報GPSO及びGPSBが取得された場合においては、制御部17は、位置情報GPSBに基づく位置PBを位置PCとみなした上で、親機1の現在位置PCから見た駐車位置POの存在方向(従って子機2及び自車両4の存在方向)を示す方向情報を表示部16に表示しても良い。図8のステップ6にて位置情報GPSO(駐車位置PO)が保存されても、その後、位置情報GPSBが取得されない場合においては、移動経路PATHABをメモリMEMに保存して位置情報GPSOをメモリMEMから削除しても良い。
[受信レベルに基づく誘導処理]
図9のステップS23又はS28に実行される、受信レベルに基づく誘導処理を説明する。図9の説明では特に述べなかったが、誘導モードにおけるサーチ処理において、親機1は、指向性アンテナであるアンテナ11を用いてペアリングを実施すると良い。ペアリングが実現されると、子機2はアンテナ21から一定強度の信号を送信し続ける。一方、制御部17は、サーチ処理の開始後、第2誘導期間を含む任意の期間中において、アンテナ11及び12の受信レベルを常時測定する。第2誘導期間において、アンテナ11を用いて無線通信を実現できている間、制御部17はアンテナ11及び12の受信レベル間の差を監視する。
子機2から離れた或る位置に親機1の中心位置を固定した状態で親機1を水平方向に旋回させたとき、アンテナ11の受信レベルはアンテナ11の指向性に応じて変化し、アンテナ11の感度が最大になる向きに子機2が存在するときに、アンテナ11の受信レベルは最大となる。図14において、曲線430及び440は、夫々、このような旋回を行ったときに観測されるアンテナ11及び12の受信レベルの方位角θ依存性を表している。駐車場等の電波の乱反射が多い場所では、アンテナ11及び12の受信レベルは様々な物による乱反射の影響を受ける。基本的には、ペアリングした子機2の存在方位をアンテナ11の受信レベルに基づき決定することができるが、アンテナ12の受信レベルをアンテナ11の受信レベルから差し引くことで乱反射の影響をキャンセルし、外乱要素を排除して子機2の存在方位(即ち自車両4の存在方位)を検出することができる。
具体的には、第2誘導期間において、以下のような動作が行われる。第2誘導期間において、親機1の制御部17は、指向性アンテナ11の受信レベルLV11から無指向性アンテナ12の受信レベルLV12を差し引くことで、乱反射の影響が除外又は低減された親機1の受信レベルLVOを求める(即ち、LVO=LV11−LV12)。第2誘導期間において、ユーザ3は、例えば自身を中心にして親機1を旋回させることができる。単純な例として、アンテナ11が基準軸300に沿って到来する電波にのみ比較的高い感度を有し且つそれ以外の電波に対して比較的低い感度を持つ場合、ユーザ3は、アンテナ11の指向軸を水平に保った状態で自身を中心にして親機1を360度以上旋回させるとよい。これにより、基準軸300は水平面上で360度以上旋回する。
この旋回中、受信レベルLVOは様々に変化する。制御部17は、例えば、受信レベルLVOを示す指標(数値、バー、アイコン等)を表示部16に表示させる。図15(a)のバー指標460は、受信レベルLVOを示す指標の例である。ユーザ3は、バー指標460を見ながら、受信レベルLVOが最大になる方位に向かって進むことで自車両4に到達することができる。或いは、制御部17は、上記旋回中において受信レベルLVOが最大となるときの方位角θを駐車位置角θOとして保持し、旋回の終了後、駐車位置角θOと現在の方位角θとに基づき親機1の現在位置から見た駐車位置POの存在方向(従って子機2及び自車両4の存在方向)を検出して、検出方向に応じた指標を表示部16に表示させてもよい。図15(b)の矢印状指標470は、その検出方向を指し示す指標の例である。
第1誘導期間に表示される矢印状指標410(図13参照)を第1誘導指標と呼ぶことができ、第2誘導期間に表示されるバー指標460又は矢印状指標470(図15(a)又は(b)参照)を第2誘導指標と呼ぶことができる。第1誘導指標によって、第1誘導期間中の親機1及びユーザ3から見た切断位置PAの存在方向が示唆され、第2誘導指標によって、第2誘導期間中の親機1及びユーザ3から見た子機2、自車両4及び駐車位置POの存在方向が示唆される。受信レベルに基づく誘導処理は、第2誘導指標の表示処理を含む。
第2誘導期間において、受信レベルLV11が受信レベルLV12よりも低くなることがあるが、上述したように親機1はアンテナ12でも無線通信が可能なように構成されているため、アンテナ11を用いた無線通信接続が切断されそうになったとき、親機1はアンテナ12を用いて該切断を回避することが可能である。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、第1実施形態の一部を変形した実施形態であり、第2実施形態において特に述べない事項に関しては、矛盾なき限り、第1実施形態の記載が第2実施形態に適用される。第1実施形態では、親機1に2つのアンテナ11及び12が設けられているが、親機1からアンテナ12及びアンテナスイッチ37を割愛しても良い。この場合、親機1はアンテナ11を用いて無線通信を行い、第2誘導期間において、制御部17はアンテナ11の受信レベルLV11を第1実施形態の受信レベルLVOとして用いて、受信レベルに基づく誘導処理を行えばよい。但し、第2実施形態では、乱反射の影響を除外又は排除することができないため、第1実施形態の如く、アンテナ11及び12の双方を用いて受信レベルに基づく誘導処理を行うことが好ましい。
電波のみを使用して誘導を行うシステムでは、無線通信可能範囲(電波到達範囲)を超えると誘導が不可になるが、第1及び第2実施形態の如く、測位処理部14及び移動経路計測部15を組み合わせて用いることで無線通信可能範囲を超えてユーザ3の誘導が可能となる。GPSによる測位処理が有効に機能する場合には、より正確な誘導が可能であるが、屋内型駐車場など、測位処理が成功しないような環境下においても、移動経路の計測結果を利用してユーザ3を無線通信可能範囲(電波到達範囲)まで誘導することができ、その後、電波を利用してユーザ3を自車両4まで誘導することができる。
また、第1実施形態の如く、親機1に2種類のアンテナを設けることで乱反射の影響を排除した上で駐車位置探知を正確に行うことができる。即ち、駐車場等の乱反射の影響が多い場所でも、親機1は、固定の相手(子機2)からの電波のみを正確に探索することが可能となり、乱反射の影響を受けるような環境においても比較的正確に駐車位置の方向探知を行うことができる。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1及び注釈2を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
親機1及び子機2の夫々を、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって構成することができる。特に制御部17又は22にて実現される機能の内、任意の特定の機能をプログラムとして記述して、該プログラムを制御部17又は22に搭載可能なフラッシュメモリに保存しておき、該プログラムを制御部17又は22内の演算処理装置(例えば、制御部17又は22に搭載可能なマイクロコンピュータ)上で実行することによって、その特定の機能を実現するようにしてもよい。
[注釈2]
上述の各実施形態において、自車両4は被探知物の例であり、子機2は被探知物に搭載される無線装置の例であり、親機1は探知装置の例である。本発明において、被探知物は車両以外の任意の物体でありうる。親機1はアンテナ部を備え、アンテナ部は、第1実施形態においてはアンテナ11及び12を含み、第2実施形態においてはアンテナ11のみを含む。制御部17及び表示部16は、上述の第1誘導指標を含む位置関係情報INF、及び、第2誘導指標をユーザ3に提示する提示部の一種である。
1 親機
2 子機
3 ユーザ
4 自車両
11、12、13、21 アンテナ
14 測位処理部
15 移動経路計測部

Claims (7)

  1. 被探知物に搭載された無線装置からの電波を受信する指向性アンテナを有して前記無線装置との間で無線通信を行うアンテナ部を備え、前記アンテナ部を用いて前記被探知物の存在方向に応じた指標を提示する探知装置であって、
    当該探知装置が前記被探知物から離れていく期間を含む第1期間において、当該探知装置及び前記無線装置間の距離増大に伴い前記無線通信が切断されたとき、切断位置からの当該探知装置の移動経路を計測する移動経路計測部と、
    衛星からの受信信号に基づき当該探知装置の位置情報を取得する測位処理を実行する測位処理部と、
    前記第1期間よりも後の期間であって且つ前記無線通信が不能になっている第2期間において、前記測位処理の実行結果及び前記移動経路の少なくとも一方に基づき、当該探知装置の現在位置及び前記切断位置間の位置関係を提示する提示部と、を備えた
    ことを特徴とする探知装置。
  2. 前記測定処理部は、前記第1期間において前記無線通信が切断されたとき前記測定処理として切断位置用測位処理を実行し、且つ、前記第2期間において前記測位処理として第2期間用測位処理を実行し、
    前記提示部は、前記切断位置用測位処理及び前記第2期間用測位処理の成功により切断位置情報及び第2期間位置情報が取得された場合、前記切断位置情報及び前記第2期間位置情報に基づき前記位置関係を提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の探知装置。
  3. 前記測定処理部は、前記第1期間において前記移動経路計測部による前記移動経路の計測が終了するとき、前記測定処理として計測終了点用測位処理を実行し、
    前記提示部は、前記切断位置用測位処理に失敗して前記切断位置情報が取得されず、一方で、前記計測終了点用測位処理及び前記第2期間用測位処理の成功により計測終了点位置情報及び前記第2期間位置情報が取得された場合、前記計測終了点位置情報、前記第2期間位置情報及び前記移動経路に基づき前記位置関係を提示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の探知装置。
  4. 前記提示部は、前記切断位置用測位処理、前記計測終了点用測位処理及び前記第2期間用測位処理の内、2以上の測位処理が失敗して、前記切断位置情報、前記計測終了点位置情報及び前記第2期間位置情報の内、2以上の位置情報を取得できなかった場合、前記移動経路に基づき前記位置関係を提示する
    ことを特徴とする請求項3に記載の探知装置。
  5. 前記提示部は、前記切断位置情報及び前記計測終了点位置情報が取得されたが前記第2期間用測位処理の失敗により前記第2期間位置情報が取得されなかった場合、前記切断位置情報及び前記計測終了点位置情報に基づき前記位置関係を提示する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の探知装置。
  6. 前記位置関係の提示は、前記第2期間における当該探知装置の現在位置から見た、前記切断位置の存在方向の提示を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の探知装置。
  7. 前記アンテナ部は、前記無線装置からの電波を受信する無指向性アンテナを更に有し、
    前記提示部は、前記第1期間の後、前記アンテナ部を用いた前記無線通信が可能になったとき、前記指向性アンテナ及び前記無指向性アンテナの受信レベル差に基づき前記指標を提示する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の探知装置。
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