JP2009288224A - 位置情報端末 - Google Patents

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幸男 横澤
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Abstract

【課題】ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経路情報を簡単に提示すること。
【解決手段】GPS機能付き携帯電話機1Aにおいて、自装置から近距離無線通信可能範
囲内にある他装置との間で、自装置の位置と目的地との間を含む経路情報を無線通信によ
り取得し、取得した経路情報に基づいて自装置のより適切な誘導経路を選択するため、移
動体通信端末相互間でGPS機能から得られる情報を交換して有効に利用でき、取得した
経路情報を基に、簡単に自装置の適切な誘導経路を提示できる。携帯電話機1Aが経路情
報適確性判定で他装置から合わせて取得した移動情報、経路情報の生成時刻情報、及び経
路情報の精度情報に基づいて、誘導経路を設定するため、自装置における誘導経路の設定
を精度良く行うことができる。即ち、ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経路
情報を簡単に提示することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、位置情報に関連する信号を受信して自装置の位置を検出する位置情報端末に
関する。
従来、GPS(Global Positioning System)衛星から送信さ
れる信号、あるいは、地上に設置された基地局等から送信される信号等、位置情報に関連
する信号を受信して、自装置の位置を検出する位置情報端末が知られている。
例えば、位置情報端末の代表的なものとして、GPS衛星から送信される信号を基に自
装置の位置を検出するGPS受信装置が知られている。
このようなGPS受信装置は、見通し範囲にある4つのGPS衛星から電波を受信し、
受信した電波に基づいて各GPS衛星のそれぞれの位置及び自装置までの距離を検出し、
検出した位置及び距離を用いた連立方程式を演算処理により解析することで、自装置の位
置を求める機能構成を有するものである(例えば特許文献1参照)。
特開2002−195846号公報
上述した特許文献1に係るGPS受信装置の場合、GPS衛星からの電波を受信し、受
信した電波についての各種演算処理を行うことで自装置の位置を得る機能構成である。
一方、最近のGPS機能を備えた携帯電話機に代表される位置情報端末では、ユーザを
目的地まで誘導するための経路を表す経路情報を表示する機能を有しているものがある。
しかしながら、目的地まで誘導する経路情報を表示する場合、最短距離となる経路情報
が必ずしも最適な経路情報とはならない可能性がある。例えば、最短経路となる経路上の
いずれかの箇所で通行止めとなっている場合には、その経路情報は適切なものとはならな
い。
ここで、カーナビゲーションシステムにおいては、VICS(Vehicle Information an
d Communication System)を用いて目的地までの経路の状況を把握し、渋滞を回避した、
最短時間となる経路情報を表示することが行われている。
しかし、従来、目的地までの経路の状況を把握するためには、VICSを用いる場合を
含め、情報の収集および提供を行うための大規模なシステムを構築する必要があり、簡単
に目的地までの経路の状況を把握することは困難であった。
特に、VICSは自動車を誘導することを前提とした技術であるため、携帯電話機のア
プリケーションとして歩行者を案内する場合等に必ずしも有効なものとならない可能性が
ある。
このように、従来の技術においては、ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経
路情報を簡単に提示することが困難であった。
そこで、本発明の技術的課題は、ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経路情
報を簡単に提示することである。
上記技術的課題を解決するため、第1の発明は、
位置情報に関連する信号(例えば、GPS信号あるいは基地局から送信される位置を検
出するための信号)を受信し、受信した信号に基づいて自装置の位置を検出可能な位置情
報端末であって、
自装置から近距離無線通信可能範囲内にある他装置との間で、自装置の位置と目的地と
の間を含む経路情報を無線通信により互いに送受して取得する経路情報取得手段(例えば
、図1の経路情報交換部6)と、
取得した前記経路情報に基づいて自装置の誘導経路を設定する経路選択手段(例えば、
図1の制御部7)と、
を備えたことを特徴とする位置情報端末である。
このような構成によれば、自装置の近くにある他装置との間で無線通信により経路情報
を取得し、その経路情報に基づいて自装置のより適切な誘導経路を決定できるため、移動
体通信端末相互間で検出された位置から得られる情報を交換して有効に利用できる。
即ち、本発明によれば、ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経路情報を簡単
に提示することが可能となる。
第2の発明は、
前記経路選択手段は、前記経路情報取得手段で取得した前記経路情報が表わす経路を複
数取得した場合、取得した複数の前記経路情報を参照し、時間あるいは歩行し易さの少な
くともいずれかに関する基準によって、自装置の誘導経路を設定することを特徴とする位
置情報端末である。
このような構成によれば、自装置の近くにある他装置との間で無線通信により取得した
経路情報が表わす経路を基に、歩行により適した経路を設定することができる。
第3の発明は、
前記経路情報取得手段は、他装置から合わせて取得した移動情報、前記経路情報の生成
時刻情報、及び前記経路情報の精度情報に基づいて、自装置における誘導経路を設定する
ことを特徴とする位置情報端末である。
このような構成によれば、他装置から取得した経路情報を用いた場合の自装置における
誘導経路の設定を精度良く行うことができる。
第4の発明は、
前記経路選択手段は、他装置から取得される前記経路情報の有意性を検出する有意性検
出手段(例えば、図1の制御部7)を備え、
前記経路情報取得手段は、前記有意性検出手段で検出される前記経路情報の有意性が設
定値以上である他装置から前記経路情報を無線通信により取得することを特徴とする位置
情報端末である。
このような構成によれば、他装置から有意な経路情報を取得することで、無駄な経路情
報を取得することなく、より適切に誘導経路を設定することができる。
第5の発明は、
他装置を識別するためのID番号を検出するID番号検出手段(例えば、図1の周辺端
末検出部5)を備え、
前記経路情報取得手段は、前記他装置のうちの特定のID番号が付されたものからの前
記経路情報の取得を禁止することを特徴とする位置情報端末である。
このような構成によれば、精度の低い経路情報を提供する装置のID番号を記憶してお
き、そのID番号が付された装置からの経路情報の取得を禁止することで、誘導経路をよ
り適切に設定する精度を向上させることができる。
第6の発明は、
前記位置情報に関連する信号に基づいて自装置が移動した場合の移動情報を保持する移
動情報保持手段(例えば、図1の移動情報記憶部12)と、
前記移動情報に基づいて生成された前記経路情報を保持する経路情報保持手段(例えば
、図1の経路情報記録部8)と、
他装置から問い合わせがあった場合、前記経路情報保持手段に保持している前記経路情
報を無線通信により提供する経路情報提供手段(例えば、図1の経路情報交換部6)と、
を備えたことを特徴とする位置情報端末である。
第7の発明は、
前記経路情報取得手段によって取得される前記経路情報には、送信側の装置が生成した
経路情報、及び、送信側の装置が他装置から取得して保持している経路情報が含まれるこ
とを特徴とする位置情報端末である。
第8の発明は、
位置情報に関連する信号を受信し、受信した信号に基づいて自装置の位置を検出可能な
位置情報端末であって、
前記位置情報に関連する信号に基づいて自装置が移動した場合の移動情報を保持する移
動情報保持手段と、
前記移動情報に基づいて生成された経路情報を保持する経路情報保持手段と、
他装置から問い合わせがあった場合、前記経路情報保持手段に保持している前記経路情
報を無線通信により提供する経路情報提供手段と、
を備えたことを特徴とする位置情報端末である。
このような構成によれば、自装置の近くにある他装置へ移動情報を参照して生成した経
路情報を無線通信により提供し、他装置においては、取得した経路情報を基に自装置のよ
り適切な誘導経路を設定することができる。
このように、本発明によれば、ユーザを目的地まで誘導するためのより適切な経路情報
を簡単に提示することが可能となる。
以下、本発明の位置情報端末に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する

(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る位置情報端末の一例であるGPS機能付き携帯電話機
1Aの機能構成を示した概略ブロック図である。
この携帯電話機1Aは、GPS衛星から送信される電波を受信し、受信した電波に基づ
いて自装置の位置(現在位置)を検出するGPS機能を備えている。そして、同一の機能
を有する複数の携帯電話機(携帯電話機1B)と基地局とによって携帯電話システムが構
成され、各携帯電話機は、基地局を経由することにより相互に無線通信可能な移動体通信
端末となっている。又、本発明における携帯電話機は、近距離無線通信等によって、携帯
電話機同士が互いに通信を行う機能を有している。
そして、この携帯電話機1Aは、自装置の位置と目的地との間を含む経路を、自装置か
ら近距離無線通信可能範囲内(例えば5m)にある他の携帯電話機1Bが移動履歴として
保持している場合に、その携帯電話機1Bとの間で、移動履歴のうち、自装置の位置と目
的地との間を含む経路情報を、無線通信により取得する経路情報取得手段と、取得した経
路情報に基づいて自装置のより適切な誘導経路(以下、「最適経路」とも言う。)を選択
する経路選択手段とを有している。尚、ここでは、地図上にノードを設定し、そのノード
の通過を判定することによって、所定の経路を通過したか否かを識別可能としているもの
とし、携帯電話機1A,1Bは、経路情報として、通過したノードを示す情報を交換可能
であるものとする。又、経路の通過時間は、このノード間の通過時間を基に算出すること
ができる。
図1において、携帯電話機1Aは、携帯通信ユニット2、GPS機能部3、近距離通信
部4、周辺端末検出部5、経路情報交換部6、制御部7、及び経路情報記録部8を備えて
構成される。
このうち、携帯通信ユニット2は、ユーザによって電話の発信操作又は受信操作が行わ
れたとき、携帯電話システムの基地局を介して自装置を他装置と通話可能に接続する。
GPS機能部3は、制御部7から出力される指令に従って、GPS衛星から送信される
電波を受信し、受信した電波に演算処理を施して自装置の位置を検出する。
具体的には、制御部7から衛星情報生成指令(後述する衛星軌道情報及び捕捉衛星情報
の生成を指示する指令)が出力されると、先ずアンテナにより構成される衛星信号受信部
9でGPS衛星から電波(GPS信号)を受信し、受信したGPS信号を増幅したものを
中間周波数にダウンコンバートし、ダウンコンバートしたGPS信号をディジタル信号に
変換する。この後、変換したディジタル信号にスペクトラム逆拡散処理及び同期追跡処理
等を行って航法メッセージを取得し、取得した航法メッセージから衛星軌道情報を生成し
、メモリにより構成される衛星情報記憶部10に記憶させる。ここで、衛星軌道情報とし
ては、例えば各GPS衛星固有の軌道データであるエフェメリスデータや全GPS衛星の
軌道データであるアルマナックデータ等が挙げられる。このようにして生成した衛星軌道
情報に基づいて自装置から一定の仰角範囲にあるGPS衛星を算出し、このGPS衛星を
検索対象とする。
次に、GPS機能部3は、衛星信号受信部9で受信されるGPS信号から検索対象とし
たGPS衛星のC/Aコード及び周波数を含む信号を検索し、この検索結果に基づいて捕
捉衛星情報(acquisition情報)を生成して衛星情報記憶部10に記憶させる。ここで、
捕捉衛星情報とは、自装置でGPS信号を受信できたGPS衛星を特定する情報である。
捕捉衛星情報としては、例えば自装置でGPS信号を受信できたGPS衛星のID番号、
軌道データ、C/Aコード及び周波数等が挙げられる。尚、衛星情報記憶部10には、携
帯電話機1Aの製造時に製造者によって製造場所での位置情報、衛星軌道情報及び補足衛
星情報が記憶される。
更に、GPS機能部3は、制御部7から位置検出指令(自装置の位置の検出を指示する
指令)が出力されると、衛星情報記憶部10に記憶されている最新の衛星軌道情報及び捕
捉衛星情報に基づいて捕捉衛星情報が特定するGPS衛星を検索対象とし、衛星信号受信
部8で受信されるGPS信号から検索対象としたGPS衛星のC/Aコード及び周波数を
含む信号を検索する。
このようにして、GPS機能部3では、係る検索結果及び衛星情報記憶部10に記憶さ
れている最新の衛星軌道情報に基づいて位置算出部11で自装置の位置の情報を検出して
制御部7に出力する。制御部7では位置情報を移動情報記憶部12の移動情報に含ませて
記憶させる。
即ち、ここでの制御部7は、自装置が移動した場合に、移動情報記憶部12に記憶され
ている自装置の移動情報の履歴を参照して自装置の移動情報(現在の移動方向や移動速度
が含まれる)を算出し、その算出結果を位置の情報に合わせて移動情報記憶部12に記憶
させる。即ち、移動情報記憶部12は、最新の位置情報を含む移動情報を保持する移動情
報保持手段として働く。
又、制御部7は、移動情報に基づいて経路情報記録部8に記録されている自装置の経路
情報の履歴を参照して最新の経路情報を算出し、その算出結果を経路情報記録部8の履歴
に追加して記録させる。即ち、経路情報記録部8は、移動情報に基づいて生成された経路
情報を保持する経路情報保持手段として働く。
因みに、この経路情報には、得られた位置情報、移動情報からノード間の混雑情報等を
記録してそれらを表示させると共に、自装置(端末)が持つ目的地情報等に関連した情報
提示を行わせるための付属データが含まれている。
又、経路情報には、自装置の移動情報、経路情報の生成時刻情報、及び経路情報の精度
情報が付加される。
尚、経路情報の精度情報は、その経路情報が経路選択を行うために参照する情報として
、適切なものである度合いを示すものである。
例えば、ユーザが寄り道をした場合には、その経路を寄り道することなく移動した場合
に比べて所要時間が増加するため、経路選択を行う際に参照する情報としては、適切なも
のである度合いが低下する。そのため、ユーザが店舗内で一定時間以上留まっている場合
等には、寄り道をしているものと判定し、その経路情報の精度情報を低精度に設定するこ
とができる。又、携帯電話機1AのGPS機能が十分な精度で位置を検出していない場合
(GPS機能の不具合が生じている場合や捕捉した衛星数が少ない場合等)には、その経
路情報が示す位置そのものの信頼性が低下するため、このような場合にも、経路情報の精
度情報を低精度に設定することが可能である。
尚、経路情報の精度情報を設定する上では、上記のような寄り道あるいはGPS機能に
よる位置検出精度の低下等を制御部7が自動的に判定して、精度情報を設定することが可
能である。又、携帯電話機1Aのユーザが、寄り道等、自らの行動を判断したり、GPS
機能の適否を判断したりして、精度情報を操作入力によって設定することも可能である。
そして、制御部7は、移動情報記憶部12及び経路情報記録部8に保持されている移動
情報及び経路情報を参照して、自装置の位置から目的地までの最適経路を算出する。
ここで、取得した移動情報及び経路情報は、目的地までの経路を選択するために参照さ
れるものであるため、携帯電話機1Aの位置から目的地までの経路として不適切な情報(
例えば、行き止まりの経路、あるいは、歩行通路として現在地及び目的地の双方から非連
続な経路等、最適経路として採用され得ない経路についての情報)については、制御部7
の参照対象から除外したり、携帯電話機1Bからの取得対象あるいは携帯電話機1Aの保
持対象から除外したりすることが可能である。
近距離通信部4は、周辺端末検出部5、経路情報交換部6、及び制御部7から出力され
る指令に従って、他装置の近距離通信部との間で無線通信を行う。尚、このときの無線通
信は、携帯電話システムの基地局を介することなく、電波を用いた近距離無線通信で直接
的に行われる。
又、本実施形態では、電波を用いて近距離無線通信を行う例を示すが、これに限られる
ものではない。例えば、光を用いるものであってもよい。
具体的に云えば、近距離通信部4は、周辺端末検出部5から照会信号送信指令(照会信
号の送信を指示する指令)が出力されると、無線通信の電波が届く領域に照会信号(他装
置に応答信号の送信を要求する信号)を送信する。この照会信号の送信は、他装置から応
答信号(照会信号を受信したことを伝える信号)を受信するまで続けられる。他装置の近
距離通信部から照会信号を受信すると、その近距離通信部に応答信号を送信する。応答信
号としては、自装置を特定するID番号を表わすものが用いられる。こうして、近距離通
信部4は、他装置の近距離通信部から送信される応答信号を受信する。
又、近距離通信部4は、経路情報交換部6から情報問い合わせ信号送出指令(経路情報
交換部6が指定する他装置に情報問い合わせ信号の送信を指示する指令)が出力されると
、その情報問い合わせ信号送出指令で指定される他装置の近距離通信部に情報問い合わせ
信号(経路情報の提供を問い合わせる信号)を送信する。これにより、近距離通信部4は
、他の装置の近距離通信部から送信される経路情報を受信する。因みに、ここでも経路情
報には、他装置の移動情報、経路情報の生成時刻情報、及び経路情報の精度情報が付加さ
れている。
更に、近距離通信部4は、他装置の近距離通信部から情報問い合わせ信号を受信すると
、その近距離通信部に移動情報記憶部12に記憶されている自装置の最新の移動情報(位
置情報を含む)、経路情報記録部8に記録されている経路情報を送信する。即ち、近距離
通信部4は、他装置から問い合わせがあった場合、経路情報記録部8に記録している経路
情報等を近距離無線通信により提供する。
周辺端末検出部5は、制御部7から出力される指令に従って、自装置から近距離無線通
信可能な範囲内(例えば5m以内)にある他装置(携帯電話機1A)を検出する。
具体的に云えば、周辺端末検出部5は、制御部7から端末検出指令(他装置の検出を指
示する指令)が出力されると、先ず近距離通信部4に照会信号送信指令を出力し、他装置
の近距離通信部から自装置の近距離通信部4によって応答信号を受信する。
そして、周辺端末検出部5は、検出した応答信号の送信元である他装置のID番号を検
出し、その検出結果を制御部7に送信する。ID番号の検出は、受信した応答信号を解析
することで行う。尚、周辺端末検出部5は、近距離通信部4が複数の応答信号を受信した
場合、各装置のID番号を検出し、その検出結果を制御部7に送信する。
因みに、周辺端末検出部5は、検出した他装置のID番号が現時点から所定時間内(例
えば、1分以内)に検出されたことがあるID番号である場合、受信した応答信号のうち
そのID番号を除いたID番号を制御部7に送信する。
ところで、本実施形態では、近距離通信部4が無線通信の電波が届く領域に照会信号を
送信することで、照会信号を受信した他装置の近距離通信部のそれぞれに応答信号を送信
させる例(ポーリング)を示したが、適用手段はこれに限定されるものではない。例えば
、全ての携帯電話機の近距離通信部が常に応答信号を送信するようにしても良い。そして
、制御部7から端末検出指令が出力された場合、周辺端末検出部5が照会信号を送出する
ことなく、他装置の近距離通信部から送信される応答信号を受信しても良い。
経路情報交換部6は、制御部7から出力される指令に従って、近距離通信部4を介して
、周辺端末検出部5で検出された他装置との間で移動情報及び経路情報を送受する。
具体的には、経路情報交換部6は、制御部7から情報交換指令(周辺端末検出部5で検
出された他装置との間で移動情報及び経路情報の送受を指示する指令)が出力されると、
情報問い合わせ信号送出指令(周辺端末検出部5で検出された他装置に情報問い合わせ信
号を送信させる指令)を近距離通信部4に出力する。
又、経路情報交換部6は、自装置の近距離通信部4が他装置の近距離通信部との間で移
動情報及び経路情報を送受すると、他装置から受信した移動情報及び経路情報を制御部7
に出力する。
これにより、各携帯電話機間において、高い頻度で移動情報及び経路情報を交換するこ
とが可能となり、自装置の近くにある他装置との間で経路情報を無線通信により取得し、
取得した経路情報が表わす経路を基に、自装置の最適な経路を設定することができる。
尚、自装置の移動情報記憶部12に記憶された移動情報及び経路情報記録部8に記録さ
れた経路情報を他装置から自由に取得可能としている場合に限り、他装置から移動情報及
び経路情報を取得可能とするシステム設定としても良い。
制御部7は、ユーザによって行われる携帯電話機1Aへの操作入力に従って、携帯通信
ユニット2、GPS機能部3、近距離通信部4、周辺端末検出部5、経路情報交換部6、
経路情報記録部8の各部をそれぞれ制御する。
図2は、制御部7の動作処理を示すフローチャートである。
制御部7は、携帯電話機1Aにおいて経路情報処理を開始させる操作が行われると、周
辺端末検出部5に端末検出指令を出力し、周辺端末検出部5から他装置のID番号が出力
されると、そのID番号で表わされる他装置との間で移動情報及び経路情報の交換を指示
する情報交換指令を経路情報交換部6に出力する動作処理を行うことにより、周辺端末が
あるか否かの判定(ステップS1)を行う。
この結果、周辺端末がなければ、この判定処理の前にリターンして待機するが、周辺端
末があればそのID番号で表わされる他装置である相手携帯電話機1Bとの間で経路情報
(移動情報を含む)送受を行う処理(ステップS2)に移行する。
次に、制御部7は、相手携帯電話機1Bから受信された経路情報に適確性があるか否か
を判定(ステップS3)する。この経路情報の適確性の判定では、例えば経路情報に付加
された諸情報である移動情報(最新の位置情報を含む)及び生成時刻情報を参照して判定
する。例えば受信された経路情報について、移動情報によって示される他装置の移動方向
が自装置の移動方向と同一であるか否か、および、生成時刻から現時点までの経過時間が
所定時間(例えば1時間)以内であるか否かに基づいて判定する。即ち、移動方向が自装
置と同一でなく経過時間が1時間以内である場合には経路情報が適確であると判定し、そ
れ以外の場合には経路情報が適確でないと判定する。勿論、経路情報に適確性があるか否
かの判定(ステップS3)では、更に経路情報に付加された精度情報を加えることも可能
であり、上述した移動情報や経過時間が良好でも、精度が悪過ぎる場合には適確でないと
判定させることもできる。
なお、適確性の判断基準は、種々の設定とすることが可能であり、例えば、生成時刻情
報のみを基準とすることも可能である。
そこで、経路情報に適確性がなければ、周辺端末があるか否かの判定(ステップS1)
前にリターンして待機することにより、上記処理を再度実行するようにするが、経路情報
が適確であれば、経路情報交換部6から出力される経路情報を自装置の最適な経路情報と
して経路情報記録部8に記録させると共に、付加される移動情報を移動情報記憶部12に
記憶させることにより、経路情報更新の処理(ステップS4)を行う。
この後、制御部7は、経路情報記録部8に記録された経路情報に基づく移動経路提示の
処理(ステップS5)結果を表示部に表示させる。この移動経路提示の処理(ステップS
5)では、移動情報記憶部12に記憶された自装置の移動情報(最新の位置情報を含む)
に基づく位置、経路情報記録部8に記録された経路情報による最適経路を周辺地図と共に
表示部に表示させる。因みに、経路情報に付加される精度情報を利用する場合についても
、例えば精度を示す指標(精度のレベルを示すインジケータ等)に変換して表示すること
が可能である。
なお、このとき示される最適経路は、例えば、異なる2つのノード間について、複数の
携帯電話機1Aから複数経路を経由する経路情報が取得されている場合に、いずれの経路
が最短時間となっているかを基準として判定することができる。
又、地図情報において、階段や坂等、歩行のし易さを判定可能な情報が示されている場
合には、時間に加え、歩行のし易さを基準とした判定を行うことができる。この場合、時
間による要素と歩行のし易さによる要素とを重み付け平均すること等によって、これらの
要素双方に鑑みた最適経路を判定することができる。
更に、制御部7は、係る手順処理をリターンして繰り返すことで、相手携帯電話機1B
以外の他装置との間で同様な処理を行い、携帯電話機1Aの表示部に表示される最適経路
を随時更新する。
以下は、本実施形態に係る携帯電話機1A、1B間で経路情報を交換する場合の通信動
作(携帯電話機1Aにおける経路情報の更新、最適な経路の選択表示)を説明する。
図3は、携帯電話機1A、1B間の通信状態を説明するための説明図である。図3中に
示されるように、携帯電話機1A、1Bには、何れも移動情報/経路情報が時刻情報を伴
って保有されており、これらの情報を相互に交換できるものとする。
移動情報は、移動履歴情報を示すものであり、経路情報は通過したノードを示すもので
ある。図4は、携帯電話機1A、1B間の動作処理を示すシーケンス図である。
先ず戸外の或る地点にいるユーザAが、自身の携帯電話機1Aに経路情報の交換を開始
させる操作を行った場合を想定する。
このとき、ユーザAの携帯電話機1Aでは、先ず制御部7が周辺端末検出部5に端末検
出指令を出力する。端末検出指令を取得した周辺端末検出部5は、近距離通信部4に照会
信号送信指令を出力する。照会信号送信指令を取得した近距離通信部4は、無線通信の電
波が届く領域に照会信号を送信する。こうした処理は、ユーザAが他の携帯電話機1Bを
所持するユーザBと接近するまで繰り返され、シーケンス図中では周辺端末検出(手順1
)で示される。
ここで、ユーザAが戸外でユーザBと接近したとする。尚、他の携帯電話機1Bの移動
情報記憶部、経路情報記録部には、精度の高い移動情報、経路情報が記憶、保持されてい
るとする。
こうした場合、携帯電話機1Bでは、近距離通信部が照会信号を受信し、携帯電話機1
Aの近距離通信部4に応答信号を送信する。
この応答信号を近距離通信部4が受信すると、周辺端末検出部5がその応答信号の送信
元である他の携帯電話機1BのID番号を検出し、そのID番号を制御部7に出力する。
この処理が携帯電話機1Bの検出(手順2)で示される。
ID番号を取得した制御部7は、そのID番号で表される他の携帯電話機1Bとの間で
移動情報及び経路情報の交換を指示する情報交換指令を経路情報交換部6に出力する。情
報交換指令を取得した位置情報交換部6は、他の携帯電話機1Bに情報問い合わせ信号を
送信させる情報問い合わせ信号送出指令を近距離通信部4に出力する。
情報問い合わせ信号送出指令を取得した近距離通信部4は、携帯電話機1Bの近距離通
信部に情報問い合わせ信号を送信する。
情報問い合わせ信号を取得した携帯電話機1Aの近距離通信部は、携帯電話機1Aの近
距離通信部4に自装置の移動情報記憶部に記憶されている移動情報、経路情報記録部に保
持されている経路情報を送信する。このとき、携帯電話機1Bからも情報問い合わせの要
求があれば、携帯電話機1Aの方からも同様な処理手順で携帯電話機1Bへ移動情報、経
路情報を送信する。この処理が移動情報/経路情報送受(手順3)で示される。
以下は、ユーザAの携帯電話機1A側での経路情報の更新、最適な経路の選択表示に至
る処理を説明する。
携帯電話機1Bから移動情報、経路情報を携帯電話機1Aの近距離通信部4が受信する
と、制御部7が移動情報を移動情報記憶部12に記憶し、経路情報を経路情報交換部6経
由で経路情報記録部8に記録する。そこで、制御部7は、取得した経路情報が適確なもの
であるか否かを移動情報に基づいて判定する。この処理が経路情報適確性判定(手順4)
で示される。
ここで、取得した経路情報の有意性として、経路情報に付加される移動情報の移動方向
、並びに生成時刻情報の経過時間の制約について、移動情報に含まれる移動方向が自装置
と同一でなく、経過時間が1時間以内である場合、制御部7は取得した経路情報が適確な
ものであると判定するが、それ以外の場合は不適確と判定する。勿論、経路情報の精度が
付加されていれば、それが良くない場合にも不適確と判定する。
次に、制御部7は、取得した経路情報について、移動情報記憶部12に記憶された移動
情報の履歴を参照し、その移動情報(移動履歴情報)を取得する。この処理が移動履歴情
報処理(手順5)で示される。
更に、制御部7は、経路情報記録部8への記録により更新した経路情報に基づいてその
移動情報(移動履歴情報)を参照して経路の探索を行う。この処理が更新した経路情報に
基づく経路探索(手順6)で示される。
そして、更新した経路情報の経路探索の結果、最適な経路情報が選択されると、制御部
7は、移動情報記憶部12に記憶された自装置の最新の位置情報を含む移動履歴情報に基
づく最適な経路を現在地付きで周辺地図と共に表示部13に表示させ、迅速に最適な経路
情報の選択表示を行う。
これにより、ユーザAは、ユーザBから受信した移動情報、経路情報に基づく最適な経
路を表示部13上で知ることができる。勿論、携帯電話機1Bからも情報問い合わせの要
求があった場合にも、同様な処理が行われ、ユーザBはユーザAから受信した移動情報、
経路情報に基づく最適な経路を表示部上で知ることができる。
尚、制御部7のデータ処理として、ここでは受信した移動情報、経路情報を移動情報記
憶部12、経路情報記録部8に記憶、記録してから経路情報適確性の判定を行う手順の処
理を説明したが、これらの情報を一時保持して適性が確認されたものについて、記憶や記
録を行わせるようにしても良い。又、例えば図3中に示されるユーザBの携帯電話機1B
(ユーザAの携帯電話機1Aについても同様)は、外部のサーバから経路情報を無線通信
で送受できる場合を示しているが、こうした機能はあくまでも付加的なものであり、基本
的な技術は移動体通信端末間で近距離通信部を用いた移動情報、経路情報を送受する交換
機能である。
即ち、本実施形態に係る携帯電話機1Aにおいて、経路情報交換部6は、制御部7、周
辺端末検出部5、近距離通信部4、及び携帯通信ユニット2と協働し、自装置から近距離
無線通信可能範囲内にある他装置との間で経路情報を無線通信により互いに送受して取得
する経路情報取得手段として機能する。又、近距離通信部4は、制御部7、経路情報交換
部6、周辺端末検出部5、及び携帯通信ユニット2と協働し、経路情報記録部8に保持し
ている経路情報を無線通信により提供する経路情報提供手段として機能する。更に、制御
部7は、GPS機能部3、経路情報交換部6、周辺端末検出部5、近距離通信部4、携帯
通信ユニット2、経路情報記録部8、移動情報記憶部12と協働し、取得した経路情報の
有意性を検出する有意性検出手段として機能すると共に、取得した経路情報に基づいて自
装置の最適な経路を選択する経路選択手段として機能する。
尚、本実施形態では、携帯電話機1Aが他装置から取得した最適な経路を現在地付きで
周辺地図と共に表示部に表示し、ユーザAに直接的に提供する例を示したが、実用的な形
態はこれに限定されない。例えば最適な経路情報を他のデータ処理に用い、その処理結果
をメッセージ表示することで、ユーザAに間接的に提供するようにしても良い。又、処理
結果の最適な経路情報を自動的に他の機器に送信(例えば携帯電話機の子機から親機へ送
信する場合を例示できる)しても良い。
又、本実施形態では、携帯電話機1Aに経路情報の交換の開始操作が行われることによ
り、携帯電話機1Aが他装置からの経路情報の交換を開始する場合を例示したが、実用的
な形態はこれに限定されない。例えば携帯電話機1Aへの操作の有無に拘らず他装置から
の経路情報の交換を自動的に繰り返し実行する機能にしても良い。
更に、本実施形態では、携帯電話機1Aが、携帯通信ユニット2とGPS機能部3とを
別個に備える場合を例示したが、実用的な形態はこれに限定されない。例えば携帯通信ユ
ニット2が有するCPU(図示せず)によりGPS機能部3の機能を実行するようにして
も良い。
加えて、本実施形態では、携帯電話機1Aが単独で検出したGPS衛星に基づく位置情
報、及び他装置から取得した位置情報を用いる場合(移動情報記憶部12の移動情報に含
めて記憶させる)を例示したが、実用的な形態はこれに限定されない。例えば携帯電話機
1Aは、位置の情報を提供する各種機器から位置情報を取得しても良い。
具体的に云えば、例えば携帯電話機1AがRFID(Radio Frequency
Identification)読み取り装置と通信可能なIDタグを備え、IDタグが
RFID読み取り・書き込み装置にかざされたとき、IDタグを介してRFID読み取り
装置から位置情報を取得するようにしても良い。この場合、RFID読み取り装置から取
得した位置情報は、携帯電話機1A(例えば制御部7)が移動情報記憶部12の移動情報
に含まれるように記憶させるものとする。このようにすれば、例えばユーザが位置情報の
提供機能を持っているRFID読み取り装置(例えば自動改札等に設置されるRFID読
み取り装置)に携帯電話機1AのIDタグをかざすことで、携帯電話機1Aは、IDタグ
を介して、RFID読み取り装置から位置情報を取得でき、取得した位置情報を移動情報
記憶部12の移動情報に含まれるように記憶させることができる。
一方、本実施形態では、携帯電話機1Aが他装置から経路情報を受信した後、受信した
経路情報の適確性を判定する場合を例示したが、実用的な形態はこれに限定されない。例
えば携帯電話機1Aが他装置から経路情報を受信する前、他装置から経路情報の生成時刻
の情報を取得し、取得した生成時刻の情報に基づいて他装置から受信できる経路情報の適
確性を検出するようにしても良い。この場合、携帯電話機1Aは、他装置から受信できる
経路情報が適確であると判定した後、他装置から経路情報を受信するものとする。
他方、本実施形態では、携帯電話機1Aが他装置から移動情報、経路情報を取得する場
合を例示したが、実用的な形態はこれに限定されない。例えば各携帯電話機を識別するた
めのID番号を各携帯電話機にそれぞれに記憶させておき、携帯電話機1Aが他装置から
移動情報、経路情報を取得する前、他装置のID番号を取得するようにしても良い。そこ
で、携帯電話機1Aは、取得したID番号を参照することで、他装置のうちの特定のID
番号が付されたものからの移動情報、経路情報の取得を禁止するようにしても良い。即ち
、こうした場合、携帯電話機1Aは、精度の低い移動情報、経路情報を提供する他装置の
ID番号を記憶しておき、そのID番号が付された他装置からの移動情報、経路情報の取
得を禁止することにより、自装置の最適な経路の選定精度を向上することができる。
以上に説明した本実施形態に係る携帯電話機1Aの場合、以下に記すような諸点で利点
がある。
第1の利点は、携帯電話機1Aが自装置から近距離無線通信可能範囲内にある他装置と
の間で移動した移動履歴で示される経路情報を無線通信により互いに送受して取得し、取
得した経路情報に基づいて自装置の最適な経路を選択決定するため、移動体通信端末相互
間でGPS機能から得られる情報を交換して有効に利用でき、しかも取得した経路情報が
表わす経路を基に簡易に自装置の最適な経路を設定できる点である。
第2の利点は、携帯電話機1Aが他装置から経路情報に加え、他装置から合わせて取得
した移動情報、経路情報の生成時刻情報、及び経路情報の精度情報に基づいて、自装置に
おける最適経路を選定するため、他装置から取得した経路情報を用いた場合の自装置にお
ける最適経路の選定を精度良く行うことができる点である。
第3の利点は、第2の利点で示した経路情報に付加される移動情報、生成時刻情報、及
び精度情報の重み付けであり、例えば移動情報では移動方向、生成時刻情報では経過時間
をそれぞれ制約し、精度情報ではユーザ自らが設定する参照項目(寄り道等があった場合
には低精度とする)とできるため、他装置から有意な経路情報を取得することができる点
である。
第4の利点は、携帯電話機1Aが他装置を識別するためのID番号を検出するようにし
、他装置のうちの特定のID番号が付されたものからの経路情報の取得を禁止するため、
精度の低い経路情報を提供する装置のID番号を記憶しておけば、そのID番号が付され
た装置からの経路情報の取得を禁止することができ、最適な経路の選定精度を向上させる
ことができる点である。
第5の利点は、携帯電話機1Aが他装置から送信される情報問い合わせ信号を受信した
場合、経路情報記録部8に保持されている経路情報を他装置へ無線通信により提供するた
め、他装置においては、取得した経路情報を自装置の最適な経路とすることができ、各装
置間で最適な経路の取得並びに決定を迅速に行うことができる点である。
(変形例1)
上記実施形態では、携帯電話機1Aが他装置から移動情報、経路情報を取得する場合を
例示したが、実用的な形態はこれに限定されない。例えば変形例1では、移動情報、経路
情報に加え、衛星情報記憶部10に記憶されている衛星軌道情報及び捕捉衛星情報を取得
するようにしても良い。この場合、位置情報、移動状態情報、衛星軌道情報、及び捕捉衛
星情報を他装置から受信した携帯電話機1Aにおいて、先ず移動情報、経路情報を用いて
自装置の概略的な経路を表示し、その間に衛星軌道情報及び捕捉衛星情報を用いて衛星情
報が示すGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、より正確に位置を表示すること
ができる。
このような機能を付加すれば、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信できる状態
となった後、自装置において単独で位置を算出する場合よりも速やかに自装置の位置をユ
ーザに提供できる。
(変形例2)
上記実施形態では、携帯電話機1Bにおいて算出された移動情報及び経路情報を携帯電
話機1Aが取得する場合について説明したが、携帯電話機1Bが他の携帯電話機(「携帯
電話機1C」とする。)から取得した移動情報及び経路情報を、携帯電話機1Aに提供す
ることも可能である。
即ち、変形例2では、携帯電話機1Aが携帯電話機1Bから移動情報及び経路情報を取
得するのに先立ち、携帯電話機1Bが、携帯電話機1Cが保持している移動情報及び経路
情報を取得している。
携帯電話機1Bは、携帯電話機1Cから移動情報及び経路情報を取得すると、携帯電話
機1CのID番号と対応付けて、取得した移動情報及び経路情報を移動情報記憶部12及
び経路情報記録部8にそれぞれ格納する。
そして、携帯電話機1Aからの情報問い合わせ信号を受信し、携帯電話機1Bが携帯電
話機1Aに移動情報及び経路情報を送信する際、携帯電話機1Bは、自装置において算出
した移動情報及び経路情報に加え、携帯電話機1Cから取得した移動情報及び経路情報を
移動情報記憶部12および経路情報記録部8から読み出し、携帯電話機1Aに送信する。
これにより、携帯電話機1Aは、携帯電話機1Bと近距離無線通信可能な距離となった
場合に、携帯電話機1Bが自装置において算出した移動情報及び経路情報に加え、携帯電
話機1Bが他装置から受信した移動情報及び経路情報を取得できるため、より多様な移動
情報及び経路情報を取得し、自装置の最適な経路設定に用いることができる。
尚、携帯電話機1Aが、携帯電話機1Bから移動情報及び経路情報を取得する際、携帯
電話機1Cから取得して携帯電話機1Bが保持している移動情報及び経路情報については
、一定の条件を充足するものに限って取得することとしても良い。
例えば、携帯電話機1Bが携帯電話機1Cから取得して保持している移動情報及び経路
情報のうち、携帯電話機1Aが目的地まで移動するために要する予測時間と同程度あるい
はその数倍程度の時間内に算出された移動情報及び経路情報についてのみ、携帯電話機1
Aが携帯電話機1Bから取得することが可能である。
又、携帯電話機1Aが携帯電話機1Cから移動情報及び経路情報を既に取得しているこ
ともあり得るため、移動情報及び経路情報を算出した携帯電話機のID番号及び生成時刻
情報を基に、同一の移動情報及び経路情報を重複受信するものでないか判定し、重複して
いない移動情報及び経路情報についてのみ、携帯電話機1Aは、携帯電話機1Bが保持し
ている携帯電話機1Cの移動情報及び経路情報を取得することとしても良い。
このように、取得する移動情報及び経路情報に一定の条件を設定し、その条件を充足す
るもののみを取得することで、携帯電話機1Aにおいて、効率的に移動情報及び経路情報
を取得し、保持しておくことが可能となる。
位置情報端末の一例であるGPS機能付き携帯電話機1Aの機能構成を示した概略ブロック図である。 図1に示す携帯電話機1Aに備えられる制御部7の動作処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る携帯電話機1A、1B間の通信状態を説明するための説明図である。 本実施形態に係る携帯電話機1A、1B間の動作処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
1A、1B、1C 携帯電話機、2 携帯通信ユニット、3 GPS機能部、4 近距離
通信部、5 周辺端末検出部、6 経路情報交換部、7 制御部、8 経路情報記録部、
9 衛星信号受信部、10 衛星情報記憶部、11 位置算出部、12 移動情報記憶部
、13 表示部

Claims (8)

  1. 位置情報に関連する信号を受信し、受信した信号に基づいて自装置の位置を検出可能な
    位置情報端末であって、
    自装置から近距離無線通信可能範囲内にある他装置との間で、自装置の位置と目的地と
    の間を含む経路情報を無線通信により互いに送受して取得する経路情報取得手段と、
    取得した前記経路情報に基づいて自装置の誘導経路を設定する経路選択手段と、
    を備えたことを特徴とする位置情報端末。
  2. 前記経路選択手段は、前記経路情報取得手段で取得した前記経路情報が表わす経路を複
    数取得した場合、取得した複数の前記経路情報を参照し、時間あるいは歩行し易さの少な
    くともいずれかに関する基準によって、自装置の誘導経路を設定することを特徴とする請
    求項1記載の位置情報端末。
  3. 前記経路情報取得手段は、他装置から合わせて取得した移動情報、前記経路情報の生成
    時刻情報、及び前記経路情報の精度情報に基づいて、自装置における誘導経路を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の位置情報端末。
  4. 前記経路選択手段は、他装置から取得される前記経路情報の有意性を検出する有意性検
    出手段を備え、
    前記経路情報取得手段は、前記有意性検出手段で検出される前記経路情報の有意性が設
    定値以上である他装置から前記経路情報を無線通信により取得することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の位置情報端末。
  5. 他装置を識別するためのID番号を検出するID番号検出手段を備え、
    前記経路情報取得手段は、前記他装置のうちの特定のID番号が付されたものからの前
    記経路情報の取得を禁止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置
    情報端末。
  6. 前記位置情報に関連する信号に基づいて自装置が移動した場合の移動情報を保持する移
    動情報保持手段と、
    前記移動情報に基づいて生成された前記経路情報を保持する経路情報保持手段と、
    他装置から問い合わせがあった場合、前記経路情報保持手段に保持している前記経路情
    報を無線通信により提供する経路情報提供手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の位置情報端末。
  7. 前記経路情報取得手段によって取得される前記経路情報には、送信側の装置が生成した
    経路情報、及び、送信側の装置が他装置から取得して保持している経路情報が含まれるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の位置情報端末。
  8. 位置情報に関連する信号を受信し、受信した信号に基づいて自装置の位置を検出可能な
    位置情報端末であって、
    前記位置情報に関連する信号に基づいて自装置が移動した場合の移動情報を保持する移
    動情報保持手段と、
    前記移動情報に基づいて生成された経路情報を保持する経路情報保持手段と、
    他装置から問い合わせがあった場合、前記経路情報保持手段に保持している前記経路情
    報を無線通信により提供する経路情報提供手段と、
    を備えたことを特徴とする位置情報端末。
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Cited By (4)

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