JP2013256895A - エアバイパスバルブの異常診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度良く異常診断を実施することのできるエアバイパスバルブの異常診断装置を提供する。
【解決手段】過給機付内燃機関のコンプレッサのエアバイパス通路に、エアバイパスバルブが設けられる。第1ガス通路は、エアバイパス通路と並列にコンプレッサをバイパスするように、一端が吸気通路のコンプレッサ下流と接続し他端が吸気通路のコンプレッサ上流と接続し、途中にエゼクタと、エゼクタ流量調整弁とを備える。第2ガス通路は、一端が第1ガス通路の途中に、他端がブローバイガス源と接続する。吸気通路における過給圧を検出可能な過給圧センサを備える。エゼクタ流量調整弁は、第1ガス通路に設けられ、開度変更可能なものである。エアバイパスバルブを開状態と閉状態とで切り替えたときの過給圧の変化量と、エゼクタ流量調整弁を開状態と閉状態とで切り替えたときの過給圧の変化量と、の間の比に基づいて、エアバイパスバルブの異常診断を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアバイパスバルブの異常診断装置に関する。
従来、例えば、特開2007−77897号公報に開示されているように、内燃機関に設けられたエアバイパスバルブの異常診断装置が知られている。当該公報にかかるエンジンは、吸気管にスロットルバルブを備えており、スロットルバルブ上流側にターボチャージャのコンプレッサが備えられている。エアバイパス通路が、コンプレッサ(インペラ)を挟んで吸気管上流部と下流部との間に設けられている。エアバイパス通路には、エアバイパスバルブ(ABV)が設けられている。当該公報においては、制御装置(ECU)は、所定の作動条件が成立する場合にエアバイパスバルブを開放制御し、スロットル上流圧の挙動に基づいてエアバイパスバルブの異常が生じているかどうかを判定することとしている。
特開2007−77897号公報
上記従来の技術は、エアバイパスバルブの異常判定をエアバイパスバルブ開に伴う過給圧変化によって行うものである。スロットル上流圧の挙動に基づいてエアバイパスバルブの異常が生じているかどうかを判定しており、過給圧センサを用いるなどした過給圧計測が行われる。精度向上の観点から、過給圧センサで過給圧を検出するとともに、その検出値を補正することも考えられる。その補正は、エアフローメータや、大気圧センサの出力に基づいて行われる。
しかしながら、このようなセンサ機器には機差ばらつきや劣化が不可避的に発生する。また、コンプレッサ等の構成の個体差もある。これらの機差ばらつきや劣化により、上記の過給圧検出値の補正後の値にもばらつき影響が重畳してしまう。このようなばらつき影響に起因して、過給圧変化に依拠したエアバイパスバルブ異常判定の精度が悪化してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、精度良く異常診断を実施することのできるエアバイパスバルブの異常診断装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、エアバイパスバルブの異常診断装置であって、
過給機付内燃機関のコンプレッサをバイパスするように吸気通路に接続したエアバイパス通路に設けられたエアバイパスバルブの異常を診断する装置であって、
前記吸気通路に備えられ、前記エアバイパス通路と並列に前記コンプレッサをバイパスするように、一端が前記吸気通路の前記コンプレッサ下流と接続し他端が前記吸気通路の前記コンプレッサ上流と接続した第1ガス通路と、
一端が前記第1ガス通路の途中に接続し、他端が前記内燃機関のブローバイガス源と接続した第2ガス通路と、
前記第1ガス通路と前記第2ガス通路の合流部に設けられ、前記ブローバイガスを前記第1ガス通路および前記第2ガス通路を介して前記吸気通路へと導くエゼクタと、
前記第1ガス通路に設けられ、開度変更可能なエゼクタ流量調整弁と、
前記吸気通路における過給圧を検出可能な過給圧検出手段と、
前記エアバイパスバルブの開度変更に伴う過給圧の変化量と前記エゼクタ流量調整弁の開度変更に伴う過給圧の変化量との間の比に基づいて、前記エアバイパスバルブの異常診断を行う異常診断手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第1ガス通路は、前記エゼクタと前記吸気通路の前記コンプレッサ上流との間を繋ぐコンプレッサ上流側部分と、前記エゼクタと前記吸気通路の前記コンプレッサ下流との間を繋ぐコンプレッサ下流側部分と、を含み、
前記エゼクタ流量調整弁は、前記コンプレッサ下流側部分に設けられたことを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記異常診断手段は、
前記エゼクタ流量調整弁の開度を固定した状態で、前記エアバイパスバルブを開状態としたときの過給圧の値と前記エアバイパスバルブを閉状態としたときの過給圧の値の差分である第1差分を算出する手段と、
前記エアバイパスバルブの開度を固定した状態で、前記エゼクタ流量調整弁を開状態としたときの過給圧の値と前記エゼクタ流量調整弁を閉状態としたときの過給圧の値の差分である第2差分を算出する手段と、
前記第1差分と前記第2差分の比が所定値以下であるか否かに基づいて、前記エアバイパスバルブの異常診断を行う手段と、
を含むことを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至3の発明のいずれか1つにおいて、
前記過給機付内燃機関は、スロットル、可変動弁装置、およびウェイストゲートバルブを含み、
前記異常診断手段による異常診断の実施中は、スロットル、可変動弁装置、ウェイストゲートバルブの少なくとも1つの装置のアクチュエータの動作を禁止するように当該装置に制御信号を与える手段を、さらに備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、過給圧変化量の比に基づきエアバイパスバルブの異常診断を精度良く行うことができる。すなわち、エアバイパス通路と第1ガス通路の双方は、ともにコンプレッサをバイパスするように吸気通路に接続した通路である。このため、エアバイパスバルブとエゼクタ流量調整弁のそれぞれの開度変更にともなう過給圧変化には、相関がある。これらの過給圧変化量の比に基づくことで、エアバイパスバルブの異常診断を精度良く行うことができる。
第2の発明によれば、正圧のコンプレッサ下流側にエゼクタ流量調整弁が配置されているので、エゼクタ流量調整弁を閉じた場合であっても、負圧のコンプレッサ上流側からエゼクタを介して第2ガス通路までの経路が確保される。これにより、第1の発明にかかる異常診断においてエゼクタ流量調整弁を閉じたときも、ブローバイガスの供給を継続することができる。
第3の発明によれば、エゼクタ流量調整弁とエアバイパスバルブそれぞれについての開度変更および過給圧変化量取得を個別独立に行うことで、検出精度をよりいっそう確保することができる。
第4の発明によれば、過給圧に影響を与えるアクチュエータの動作を禁止するように制御を行うことができ、検出精度を確保することができる。
本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置の構成を、これが適用される内燃機関(エンジン10)の構成とともに示す図である。 本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置の異常診断動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置において、ECU80が実行するルーチンのフローチャートである。 実施の形態1の変形例を示す図である。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置の構成を、これが適用される内燃機関(エンジン10)の構成とともに示す図である。実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置は、エンジン10に対して適用される。エンジン10は、車両搭載用の複数の気筒を備えるエンジンであり、実施の形態では直列4気筒式の火花点火式エンジンである。エンジン10は、ターボチャージャ70を備える過給内燃機関である。図示しないが、エンジン10の各気筒には、吸気バルブ、排気バルブ、点火プラグ、燃料噴射弁、ピストン等の燃焼に必要な基本構成が設けられている。
エンジン10の各気筒の吸気ポートは、図示しない吸気マニホールドを介して吸気通路20に接続している。吸気通路20は、吸気通路上流部20aを有している。ターボチャージャ70はコンプレッサ70aおよびタービン70bを備えており、吸気通路20におけるコンプレッサ70aより上流部分が吸気通路上流部20aである。吸気通路上流部20aは、エアクリーナ30と連通している。
吸気通路上流部20aには、エアクリーナ30側から下流に向けて、エアフローメータ32、吸気温度センサ34が順次設けられている。吸気通路20には、上流(コンプレッサ70a側)から下流(エンジン10側)に向けて、コンプレッサ後温度センサ44、過給圧センサ42、スロットル36、サージタンク圧センサ38、温度センサ40が順次設けられている。これらのセンサの出力端子はECU(Electronic Control Unit)80の入力端子と接続しており、ECU80はエンジン10の運転状態にかかわる各種センシング量を入手することができる。
実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置は、エアバイパス通路24およびエアバイパスバルブ46を備えている。エアバイパス通路24は、コンプレッサ70aをバイパスするように設けられたガス通路で、一端が吸気通路20におけるコンプレッサ70a上流部(つまり吸気通路上流部20a)と接続し、他端が吸気通路20におけるコンプレッサ70a下流部と接続している。エアバイパスバルブ46は、ECU80と接続して制御信号に基づく開閉駆動が可能な電動式のものである。
実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置が適用される内燃機関は、エゼクタシステムを用いたクランクケース換気システムを備えている。すなわち、NAエンジンでは、スロットル後の負圧を利用してクランクケースを換気する構成とされるが、過給エンジンではスロットル後の圧力が正圧となる運転条件がある。その運転条件ではNAエンジンと同じ構成ではクランクケースを換気できない。そこで、エゼクタシステムを用いて負圧を作りクランクケースを換気するシステムが実施の形態には搭載されている。
具体的には、実施の形態のエゼクタシステムは、エゼクタ本体48、エゼクタ流量調整弁50、コンプレッサ上流側ガス通路52、コンプレッサ下流側ガス通路53、ブローバイガス通路54、および逆止弁56、58を備えている。コンプレッサ上流側ガス通路52の一端は吸気通路上流部20aに接続し、その他端はエゼクタ本体48と接続している。コンプレッサ下流側ガス通路53の一端は吸気通路20のコンプレッサ70a下流部に接続し、その他端はエゼクタ本体48と接続している。コンプレッサ上流側ガス通路52、エゼクタ本体48、およびコンプレッサ下流側ガス通路53の連通により構成されるガス通路は、エアバイパス通路24と並行にコンプレッサ70aをバイパスする。
ブローバイガス通路54の一端はエゼクタ本体48と接続し、その他端は、逆止弁56および逆止弁58を介して、エンジン10のブローバイガス源(クランクケースあるいはヘッドカバー)に接続している。このような構成において、エゼクタ本体48の作用により、ブローバイガスが吸気通路上流部20aに導入される。すなわち、コンプレッサ下流側ガス通路53の正圧ガスがエゼクタ本体48における駆動ガスとなる。ブローバイガスが、ブローバイガス通路54を経由して吸込ガスとしてエゼクタ本体48に吸込まれる。ブローバイガスが吐出ガスの一部としてコンプレッサ上流側ガス通路52を介して吸気通路上流部20aに導入される。
エゼクタ流量調整弁50は、コンプレッサ下流側ガス通路53に設けられている。エゼクタ流量調整弁50はECU80と接続し電子制御により開度変更が可能なバルブであり、その開度変更によりエゼクタ本体48によるガス流量を調節することができる。
エンジン10の各気筒の排気ポートは、図示しない排気マニホールドでまとめられ、排気通路60を通じて、タービン70bへと導かれる。タービン70b下流にはさらに排気通路62が連通し、図示しない触媒、マフラーと連通する。タービン70bをバイパスするウェイストゲート64、およびウェイストゲートバルブ68が設けられている。排気通路62には排気ガスの空燃比を検出するA/Fセンサ66が設けられている。
ECU80は、演算部、ROM、RAM、入出力インターフェースを備えており、上記の各種センサおよび各構成のアクチュエータと接続している。図示しないが、実施の形態のシステムは、クランク角センサを備えている。クランク角センサは、クランク軸の回転に同期した信号を出力するもので、ECU80は、この出力に基づいてエンジン回転数(機関回転数)及びクランク角を検出することができる。
センサ系統には、上述の各種センサに加えて、車両やエンジンの制御に必要な各種のセンサが含まれており、これらのセンサはECU80の入力側に接続されている。必要な各種のセンサには、例えばエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ、カムシャフトの回転角を検出するカム角センサ等が含まれる。ECU50の出力側には、スロットル36、燃料噴射弁、点火プラグ等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
ECU80は、エンジン10の運転情報をセンサ系統により検出し、その検出結果に基づいて各アクチュエータを駆動することにより、運転制御を行う。具体的には、クランク角センサの出力に基づいてエンジン回転数とクランク角とを検出し、エアフローメータ32により吸入空気量を算出する。また、吸入空気量、エンジン回転数等に基づいてエンジンの負荷(負荷率)を算出する。そして、クランク角に基づいて燃料噴射時期や点火時期を決定し、これらの時期が到来したときには、燃料噴射弁や点火プラグを駆動する。これにより、筒内で混合気を燃焼させ、エンジンを運転することができる。
図2は、本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置の異常診断動作を説明するための図である。図2(a)は、エゼクタ流量調整弁50開閉時の過給圧変化代Aを示す。図2(b)は、エアバイパスバルブ46開閉時の過給圧変化代Bを示す。実施の形態では、ECU80は、エアバイパスバルブを開状態と閉状態とで切り替えたときの過給圧の変化量と、エゼクタ流量調整弁を開状態と閉状態とで切り替えたときの過給圧の変化量と、の間の比に基づいて、エアバイパスバルブの異常診断を行う処理を実行することができる。
実施の形態によれば、過給圧変化量の比に基づきエアバイパスバルブ46の異常診断を精度良く行うことができる。すなわち、エアバイパス通路24とエゼクタ本体48側通路(コンプレッサ上流側ガス通路52およびコンプレッサ下流側ガス通路53)の双方は、ともにコンプレッサ70aをバイパスするように吸気通路20に接続した通路である。このため、エアバイパスバルブ46とエゼクタ流量調整弁50のそれぞれの開閉にともなう過給圧変化には、相関がある。この相関関係を利用することで、エゼクタ流量調整弁50の開度変化時の圧力変化代からエアバイパスバルブ46開度変化時の圧力変化代の補正を行うことができる。つまり、両者の比を取ることで、ばらつき成分を小さくすることができ、異常診断の精度が向上する。
スロットル上流圧の挙動に基づいてエアバイパスバルブの異常が生じているかどうかを判定するにあたっては、過給圧センサを用いるなどした過給圧計測が行われる。精度向上の観点から、過給圧センサで過給圧を検出するとともに、その検出値を補正することも考えられる。その補正は、エアフローメータや、大気圧センサの出力に基づいて行われる。しかしながら、このようなセンサ機器には機差ばらつきや劣化が不可避的に発生する。また、コンプレッサ等の構成の個体差もある。これらの機差ばらつきや劣化により、上記の過給圧検出値の補正後の値にもばらつき影響が重畳してしまう。
この点、実施の形態によれば、ばらつき影響を小さくすることができ、異常診断の精度を向上することができる。
実施の形態によれば、正圧のコンプレッサ下流側にエゼクタ流量調整弁50が配置されているので、エゼクタ流量調整弁50を閉じた場合であっても、負圧のコンプレッサ上流側からエゼクタ本体48を介してブローバイガス通路54までの経路が確保される。つまり、エゼクタ流量調整弁50を閉じていても、クランクケース等のブローバイガス源はコンプレッサ70a前の吸気通路上流部20aとはつながっているので、クランクケースが正圧の場合には吸気通路上流部20aにブローバイガスを戻すことができるからである。これにより、実施の形態にかかる異常診断においてエゼクタ流量調整弁50を閉じたときも、ブローバイガスの供給を継続することができる。
ただし、本発明がこれに限られるものではなく、変形例として図4に示すようにコンプレッサ上流側ガス通路52にエゼクタ流量調整弁50を備えるものであってもよい。
実施の形態では、異常診断の実施中は、スロットル36、可変動弁装置(VVT)、ウェイストゲートバルブ68などのアクチュエータを、固定するようにECU80が制御信号を発することが好ましい。これらのアクチュエータは、過給圧に影響を与えるからである。
図3は、本発明の実施の形態にかかるエアバイパスバルブの異常診断装置において、ECU80が実行するルーチンのフローチャートである。
図3のルーチンでは、先ず、エンジン10が過給域で運転されているか否かが判定される(ステップS106)。過給域ではないと判定された場合には、今回のルーチンが終了する。
ステップS106の条件が成立している場合には、次に、ドライバ要求トルクの変化代が所定値以下であるか否かが判定される(ステップS108)。所定値以下ではないと判定された場合は、今回のルーチンが終了する。
ステップS108の条件が成立している場合には、次に、スロットル等のアクチュエータの動作を固定するように、ECU80が制御信号を変更する(ステップS110)。
次に、エゼクタ流量調整弁50を、検査開度(全閉)まで操作し、操作完了後、元の位置に復帰させる(ステップS112)。このとき、過給圧センサ42による過給圧検出が行われる。
次に、前ステップにおけるエゼクタ流量調整弁50の操作に応じた過給圧変化代(操作前後における過給圧の差分)を、変化代Aとして算出する(ステップS114)。
次に、エアバイパスバルブ46を検査開度(全閉)まで操作し、操作完了後、元の位置に復帰させる(ステップS116)。このとき、過給圧センサ42による過給圧検出が行われる。
次に、前ステップにおけるエアバイパスバルブ46の操作に応じた過給圧変化代(操作前後における過給圧の差分)を、変化代Bとして算出する(ステップS118)。
次に、変化代Aおよび変化代Bの比であるB/Aの値が算出される(ステップS120)。
続いて、B/Aの値が一定値(所定値)以下であるか否かの判定がおこなわれる(ステップS122)。エアバイパスバルブ46の故障時には、過給圧変化代Bが小さくなる。これは、開故障も閉故障でも過給圧変化代は小さくなる。その結果、故障時においては、B/Aの値が小さくなる。一定値以下である場合は、エアバイパスバルブ46に異常(故障)があると判定される(ステップS124)。一定値以下でなければ、エアバイパスバルブ46は正常であると判定される(ステップS126)。その後、今回のルーチンが終了する。
この一定値(所定値)は、エアバイパス通路24、コンプレッサ上流側ガス通路52等の設計値やエアバイパスバルブ46およびエゼクタ流量調整弁50の仕様に基づく計算を行ったり、あらかじめ実験等を行ったりすることにより決定し、ECU80に記憶しておけばよい。
なお、ステップS112、S114の過程で、エアバイパスバルブ46の開度は所定値に固定または全閉じとしてもよい。また、ステップS116、S118の過程で、エゼクタ流量調整弁50の開度は所定値に固定または全閉じとしてもよい。
10 エンジン
20 吸気通路
20a 吸気通路上流部
24 エアバイパス通路
30 エアクリーナ
32 エアフローメータ
34 吸気温度センサ
36 スロットル
38 サージタンク圧センサ
40 温度センサ
42 過給圧センサ
44 コンプレッサ後温度センサ
46 エアバイパスバルブ
48 エゼクタ本体
50 エゼクタ流量調整弁
52 コンプレッサ上流側ガス通路
53 コンプレッサ下流側ガス通路
54 ブローバイガス通路
56 逆止弁
58 逆止弁
60 排気通路
62 排気通路
64 ウェイストゲート
66 A/Fセンサ
68 ウェイストゲートバルブ
70 ターボチャージャ
70a コンプレッサ
70b タービン

Claims (4)

  1. 過給機付内燃機関のコンプレッサをバイパスするように吸気通路に接続したエアバイパス通路に設けられたエアバイパスバルブの異常を診断する装置であって、
    前記吸気通路に備えられ、前記エアバイパス通路と並列に前記コンプレッサをバイパスするように、一端が前記吸気通路の前記コンプレッサ下流と接続し他端が前記吸気通路の前記コンプレッサ上流と接続した第1ガス通路と、
    一端が前記第1ガス通路の途中に接続し、他端が前記内燃機関のブローバイガス源と接続した第2ガス通路と、
    前記第1ガス通路と前記第2ガス通路の合流部に設けられ、前記ブローバイガスを前記第1ガス通路および前記第2ガス通路を介して前記吸気通路へと導くエゼクタと、
    前記第1ガス通路に設けられ、開度変更可能なエゼクタ流量調整弁と、
    前記吸気通路における過給圧を検出可能な過給圧検出手段と、
    前記エアバイパスバルブの開度変更に伴う過給圧の変化量と前記エゼクタ流量調整弁の開度変更に伴う過給圧の変化量との間の比に基づいて、前記エアバイパスバルブの異常診断を行う異常診断手段と、
    を備えることを特徴とするエアバイパスバルブの異常診断装置。
  2. 前記第1ガス通路は、前記エゼクタと前記吸気通路の前記コンプレッサ上流との間を繋ぐコンプレッサ上流側部分と、前記エゼクタと前記吸気通路の前記コンプレッサ下流との間を繋ぐコンプレッサ下流側部分と、を含み、
    前記エゼクタ流量調整弁は、前記コンプレッサ下流側部分に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエアバイパスバルブの異常診断装置。
  3. 前記異常診断手段は、
    前記エゼクタ流量調整弁の開度を固定した状態で、前記エアバイパスバルブを開状態としたときの過給圧の値と前記エアバイパスバルブを閉状態としたときの過給圧の値の差分である第1差分を算出する手段と、
    前記エアバイパスバルブの開度を固定した状態で、前記エゼクタ流量調整弁を開状態としたときの過給圧の値と前記エゼクタ流量調整弁を閉状態としたときの過給圧の値の差分である第2差分を算出する手段と、
    前記第1差分と前記第2差分の比が所定値以下であるか否かに基づいて、前記エアバイパスバルブの異常診断を行う手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のエアバイパスバルブの異常診断装置。
  4. 前記過給機付内燃機関は、スロットル、可変動弁装置、およびウェイストゲートバルブを含み、
    前記異常診断手段による異常診断の実施中は、スロットル、可変動弁装置、ウェイストゲートバルブの少なくとも1つの装置のアクチュエータの動作を禁止するように当該装置に制御信号を与える手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエアバイパスバルブの異常診断装置。
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