JP2013256330A - 充填装置および該充填装置に用いる充填ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】充填する流体の粘性が低下しにくく、吐出口における流体の切れが良好であり、かつ、簡易な装置構成で分解・洗浄の容易性を確保した充填装置を提供する。
【解決手段】容器に流体を充填するための充填装置100は、直線的に延在する筒状ノズル12と、タンク42と、ポンプ46とを有する。筒状ノズル12の片端には、充填される流体を吐出する吐出口16がある。タンク42は、流体を収容する。ポンプ46は、タンク42から接続部44を通過して筒状ノズル12へ流体を押し出し供給する。筒状ノズル12の吐出口16付近にはヘッド支持軸22により支持されたヘッド20が位置する。駆動機構60は、筒状ノズル12の側方に位置し、ヘッド支持軸22を筒状ノズル12内で上下動させて、ヘッド20が吐出口16を閉鎖する第1の状態と、ヘッド20が吐出口16を開放する第2の状態とを実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器に液状、ペースト状、ゲル状またはゾル状等の特性を有する流体を充填するための充填装置および該装置に用いる充填ノズルに関する。
チューブ状あるいはケース状の容器に、歯磨き粉、洗顔フォームなどのある程度の粘性を有する流体(組成物)を充填するための充填装置または充填ノズルとしては、これまで以下のようなものが知られている。
図8に示す充填装置300は、ホッパー42と充填ノズル10とが直線上に配列された充填装置である。ホッパー42の内部には充填する流体Aが収容されるとともに、この流体Aを充填ノズル10へと供給するためのプランジャポンプ46が配設されている。ホッパー42の下部には充填ノズル10との接続部44があり、その内部は充填ノズル10と連通する流路45となっている。充填ノズル10は、直線上に延在する筒状ノズル12と、該筒状ノズル12の先端の吐出口を開閉するヘッド20と、筒状ノズル12内に延在し、ヘッド20を支持するヘッド支持軸22と、ヘッド支持軸22と連結されたバネ72とを有する。この充填ノズル10では、バネ72が伸びた状態ではヘッド支持軸22は上方向に付勢されるため、ヘッド20が吐出口を閉鎖する状態となる。
この充填装置300での流体Aの充填手順は以下のようになる。まず、プランジャポンプ46のシリンダー50およびピストン52が上昇することにより、ホッパー42からシリンダー50の内部に流体Aが導入される。次に、シリンダー50が下降することにより、これがバルブとして機能し、シリンダー50の内部と、この内部と連通した流路45と、筒状ノズル12の流路とで閉じた空間を形成する。この空間には流体Aが満たされている。ここで、ピストン52が下降すると、空間内の流体Aが圧迫され、圧迫された流体Aがバネ72を縮めることにより、ヘッド支持軸22が下降するとともにヘッド20が吐出口を開放する。その結果、流体Aが充填ノズル10の吐出口から吐出され、容器(図示せず)に充填することができる。この装置と同様の、バネを用いた充填装置は特許文献1に記載されている。
また、図9に示す充填装置400は、ホッパー42と充填ノズル10とがオフセットした位置にある充填装置である。ホッパー42とプランジャポンプ46の構成は図8と同様である。充填ノズル10は、筒状ノズル12と、該筒状ノズル12の先端の吐出口を開閉するヘッド20と、筒状ノズル12内に延在し、ヘッド20を支持するヘッド支持軸22と、ヘッド支持軸22に連結され、ヘッド支持軸22を上下動させるためのエアーシリンダー74とを有する。この充填ノズル10では、ヘッド支持軸22が下降するとヘッド20が吐出口を閉鎖し、ヘッド支持軸22が上昇するとヘッド20が吐出口を開放する。ヘッド支持軸22の直上にエアーシリンダー74が位置するため、筒状ノズル12は上部で曲がって、接続部44を介してホッパー42と接続されている。
この充填装置400での流体Aの充填手順は以下のようになる。まず、エアーシリンダー74により充填ノズル10の吐出口を開放した状態する。それと同時または直後に、プランジャポンプ46によってホッパー42内の流体Aを、流路45を介して筒状ノズル12内へと押し出す。その結果、流体が充填ノズル10の吐出口から吐出され、容器(図示せず)に充填することができる。この装置と同様のノズルを用いた充填装置は特許文献2に記載されている。
特開2008−18948号公報 特開平7−205932号公報
しかしながら、図8の充填装置300では、流体Aがバネ72を押すことでヘッド20が吐出口を開放する構造であるため、流体Aの吐出時に、流体に高い圧力がかかる。その結果、比較的高い粘性の流体、特に脂肪酸など結晶性の分子集合体を含有する洗顔フォームや、チキソトロピックな挙動を示す乳化物等の流動性組成物を吐出する場合、高い圧力の下でノズルの狭い経路を通過するときに、流体に強いせん断力がかかり、流体の粘性が低下する。そのため、この充填装置300では、所望の流体を、その所望の粘性を維持したまま容器に充填することが困難であるという問題がある。また、充填ノズル10からの吐出終了時、バネ72がゆっくりと伸びることでヘッド20が吐出口を閉鎖するというメカニズムであるため、充填ノズル10の吐出口において流体の切れが悪いという問題もある。この場合、バネを強めて流体の切れを改善することも考えられるが、強いバネはヘッド20により開放される吐出口を狭いものとするため、流体にかかるせん断力がより強くなり、さらなる粘度低下をまねいてしまうことがある。さらに、吐出口の閉鎖動作により吐出口とヘッド20の間に残った流体が外側に急速に押出され、筒状ノズル12の先端や容器を汚すことがあり、不良品の発生原因となり得る。
一方、図9の充填装置400では、エアーシリンダー74を用いたヘッド20による吐出口の開閉と、プランジャポンプ46による流体Aの押し出しとを独立して行なうことができる。そのため、バネによる流体の粘性低下や切れの悪化の懸念は少ない。しかしながら、筒状ノズル12が曲がっており、かつ、エアーシリンダー74に連結しているなど、充填ノズル10が長く、構造が複雑であるため、充填ノズル10の取り外しや洗浄に手間がかかるという問題がある。さらに、流体の流路が比較的長いものとなり、圧力を受けながら流体が長い距離を方向を変えつつ移動することになるため、流動時間による粘性低下をまねく可能性が高くなる。
このように、図9のようにホッパー42と充填ノズル10とがオフセットした構造を採ったとしても、流体の粘性低下の抑制や充填ノズルの取り外し・洗浄の容易さにおいて、十分な効果を得ることができなかった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、充填する流体の粘性が低下しにくく、吐出口における流体の切れが良好であり、かつ、簡易な装置構成で充填ノズルの取り外し・洗浄の容易性を確保した充填装置、および該充填装置に用いる充填ノズルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
本発明の充填装置は、容器に流体を充填するための充填装置であって、充填される流体を吐出する吐出口を片端に有し、直線的に延在する筒状ノズルと、前記充填される流体を収容し、前記筒状ノズルの他端との接続部を下部に有するタンクと、前記タンクから前記接続部を通過して前記筒状ノズルへ流体を押し出し供給するポンプと、前記筒状ノズルの吐出口付近に位置するヘッドと、前記筒状ノズル内部に延在し、前記ヘッドを支持するヘッド支持軸と、該ヘッド支持軸を前記筒状ノズル内で上下動させて、前記ヘッドが前記吐出口を閉鎖する第1の状態と、前記ヘッドが前記吐出口を開放する第2の状態とを実現する、前記筒状ノズルの側方に位置する駆動機構と、を有することを特徴とする。
この充填装置において、前記筒状ノズルは、貫通口を有する外筒と、外周面が前記貫通口を塞ぐように前記外筒の内部に配置した内筒と、を含み、前記内筒には、前記ヘッド支持軸と連結するとともに前記外筒の貫通口を介して前記外筒の外部へと延びるシャフトが設けられ、前記駆動機構は、前記シャフトを前記貫通口の範囲内で前記筒状ノズルの延在方向に沿って往復運動させることにより、前記内筒を前記外筒に対して移動させるとともに前記ヘッド支持軸を前記筒状ノズル内で上下動させるようにすることが好ましい。
この場合、前記貫通口の上下少なくとも2箇所において、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間にシール材が配置されることが好ましい。
前記駆動機構は、エアーシリンダーと、片端部が前記エアーシリンダーのピストンロッドと連結し、他端部が前記シャフトと連結したレバーと、該レバーをその両端部が支点を中心に回動可能となるよう支持する支柱と、を含むものであることが好ましい。
前記筒状ノズルは、前記吐出口の周囲内側面にノズル内側テーパ面を有し、前記ヘッドは、前記筒状ノズルの内部に位置し、前記筒状ノズルの内径よりも小さい外径を有し、前記ヘッドの先端部に、前記第1の状態において前記ノズル内側テーパ面と面接触して前記吐出口を閉鎖し前記流体を遮断するヘッド外側テーパ面を有することが好ましい。
前記ポンプは、シリンダー内をピストンが移動して、前記シリンダー内の流体を押し出すプランジャポンプであることが好ましい。
本発明の充填ノズルは、上記の充填装置に用いる充填ノズルであって、充填される流体を吐出する吐出口を片端に有し、直線的に延在する筒状ノズルと、前記筒状ノズルの吐出口付近に位置するヘッドと、前記筒状ノズル内部に延在し、前記ヘッドを支持するヘッド支持軸と、を有し、前記筒状ノズルは、貫通口を有する外筒と、外周面が前記貫通口を塞ぐように前記外筒の内部に配置した内筒とを含み、前記内筒には、前記ヘッド支持軸と連結するとともに前記外筒の貫通口を介して前記外筒の外部へと延びるシャフトが設けられ、前記貫通口の上下少なくとも2箇所において、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間にシール材が配置され、前記シャフトが前記貫通口の範囲内で前記筒状ノズルの延在方向に沿って往復運動することにより、前記内筒が前記外筒に対して移動するとともに前記ヘッド支持軸が前記筒状ノズル内で上下動し、その結果、前記ヘッドが前記吐出口を閉鎖する第1の状態と、前記ヘッドが前記吐出口を開放する第2の状態とを実現可能としたことを特徴とする。
本発明の充填装置によれば、タンクから筒状ノズルへ流体を押し出し供給するポンプとは別個に、充填ノズルの吐出口を閉鎖する状態と開放する状態とを実現するヘッドを駆動する駆動機構を筒状ノズルの側方に設けた。そのため、直線的に延在する筒状ノズルを採用して、タンクと充填ノズルとをオフセットさせる必要がない。よって、充填する流体の粘性が低下しにくく、吐出口における流体の切れが良好であり、かつ、簡易な装置構成で充填ノズルの取り外し・洗浄の容易性を確保することができる。
また、本発明によれば、上記充填装置に好適に使用可能な充填ノズルを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる充填装置100の正面図である。 右図は、充填装置100に用いる充填ノズル10の縦断面図であり、左図は、右図において対応する高さにおける充填ノズル10の横断面図であり、ともにヘッドが吐出口を開放する第2の状態を示している。 充填装置100に用いる充填ノズル10の縦断面図であり、ヘッドが吐出口を閉鎖する第1の状態を示している。 充填ノズル10のシャフトと駆動機構の連結状態を示す図である。 容器に流体を充填する手順(第1工程)を示す充填装置100の縦断面図である。 容器に流体を充填する手順(第2工程)を示す充填装置100の縦断面図である。 容器に流体を充填する手順(第3工程)を示す充填装置100の縦断面図である。 容器に流体を充填する手順(第4工程)を示す充填装置100の縦断面図である。 容器に流体を充填する手順(第5工程)を示す充填装置100の縦断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる充填ノズル80の模式的縦断面図であり、(A)はヘッドが吐出口を閉鎖する第1の状態、(B)はヘッドが吐出口を開放する第2の状態を示している。 本発明の他の実施形態にかかる充填装置200の模式的縦断面図である。 従来の充填装置300の模式的縦断面図である。 従来の他の充填装置400の模式的縦断面図である。
以下、図1〜6を参照して、本発明の一実施形態にかかる充填装置100を説明する。
図1に示す、容器に流体を充填するための充填装置100は、充填ノズル10と、充填される流体を収容するタンクとしてのホッパー42と、ホッパー42から流体を充填ノズル10へ流体を押し出し供給するポンプとしてのプランジャポンプ46と、駆動機構60とを有する。
充填ノズル10は、図1に加えて図2および図3も参照すると、筒状ノズル12と、ヘッド20と、ヘッド支持軸22とを有する。円筒形の筒状ノズル12は、充填される流体を吐出する吐出口16を片端14に有し、直線的に延在する。図2に示す筒状ノズル12の他端18は、図1に示すように、ホッパー42の接続部44と連結している。ヘッド20は、筒状ノズル12の内径よりも小さい外径を有する略円柱状の部材であり、筒状ノズル12の吐出口16付近に位置する。ヘッド支持軸22は、ヘッド20よりも細い円柱状の部材であり、筒状ノズル12内部に延在し、ヘッド20を支持する。本実施形態では、筒状ノズル12は、互いに連結された上部ノズル12Aと下部ノズル12Bとからなり、ヘッド支持軸22は、互いに連結された上部軸22Aと下部軸22Bとからなる。上部ノズル12Aは、後述するように、ヘッド支持軸22を上下動させる構造部分であり、下部ノズル12Bは流体の吐出口16を含む部分である。
図2および図3に示すように、上部ノズル12Aは、外筒24と内筒26の二重構造となっている。外筒24は、2つの縦長の貫通口28を有する。内筒26は、外周面26Aが貫通口28を塞ぐように外筒24の内部に配置してなる。すなわち、外筒24の内径と内筒26の外径とが略一致して、外筒24と内筒26とが密着した構造となっている。内筒24には、上部軸22Aと連結するとともに、外筒24の貫通口28を介して外筒24の外部へと延びるシャフト30が設けられている。
このシャフト30の外筒24から突出した部位が、図1に示す駆動機構60(詳細は後述)によって、上下動される。すると、図2および図3に示すように、シャフト30は、貫通口28の範囲内で筒状ノズル12の延在方向に沿って往復運動することにより、内筒26が外筒24に対して移動するとともにヘッド支持軸22が筒状ノズル12内で上下動する。その結果、ヘッド20が吐出口16を閉鎖する第1の状態(図3)と、ヘッド20が吐出口16を開放する第2の状態(図2)とを実現できる。
ここで、図2に示すように、貫通口28の上下少なくとも2箇所、本実施形態では2箇所において、内筒26の外周面26Aと外筒24の内周面24Aとの間にシール材としてのOリング32が配置される。また、内筒26とシャフト30が接する部分に、左右で2箇所、これもシール材としてOリング33が配置される。これらシール材により、外筒24と内筒26との確実な密閉状態が実現できる。筒状ノズル12内部は流体で満たされる。図2の左図において、斜線のない部分が部材のない空間を示している。なお、Oリング33は、内筒26とシャフト30を分解洗浄可能とするための部材であり、分解洗浄が不要の場合には内筒26とシャフト30とを密閉に固着しても良く、この場合Oリング33は必ずしも必要ではない。
また、引き続き図2を参照すると、下部軸22Bには上下2箇所に軸本体から放射状に突出した6枚の羽状部材34が設けられる。羽状部材34の先端は、下部ノズル12Bの内壁と接触し、ヘッド支持軸22の上下動に伴い、下部ノズル12Bの内壁を摺動する。このため、ヘッド支持軸22を、その上下動時も含めて筒状ノズル12内で確実にセンタリングすることができる。なお、羽状部材は筒状ノズル12内でのヘッド支持軸22のセンタリングを維持するものであれば、本実施形態に限定されず、枚数や形状は任意である。
図2および図3を参照して、充填ノズル10の吐出口近傍の構造を説明する。筒状ノズル12は、吐出口16の周囲内側面にノズル内側テーパ面36を有する。また、ヘッド20は、筒状ノズル12の内部に位置し、筒状ノズル20の内径よりも小さい外径を有する。そして、ヘッド20の先端部には、ヘッド外側テーパ面38を有し、ヘッド外側テーパ面38は、第1の状態(図3)においてノズル内側テーパ面36と面接触して吐出口16を閉鎖し流体を遮断する。この構造の充填ノズル10によれば、流体を遮断する際に筒状ノズル12のノズル内側テーパ面36とヘッド20のヘッド外側テーパ面38とが面接触して密着するので、流体を面で挟み込むことにより流体が完全に切断される。よって、吐出口16における流体の切れを良好とすることができる。
また、ヘッド20の先端面にはテーパ形の窪み部40が形成される。ヘッドの先端面に平坦面が多いと、流体の遮断時に平坦面に流体が残留しやすいが、窪み部40を形成することにより、この流体の残留を抑制することができる。
図1に示す駆動機構60は、筒状ノズル12の側方に位置し、ヘッド支持軸22を筒状ノズル12内で上下動させて、ヘッド20が吐出口16を閉鎖する第1の状態と、ヘッド20が吐出口16を開放する第2の状態とを実現する。本実施形態において、駆動機構60は、エアーシリンダー62と、レバー68と、支柱70とからなる。
図4を参照して、駆動機構60を詳細に説明する。エアーシリンダー62は、シリンダー64とピストンロッド66とを含み、圧縮空気(図4中矢印)にてピストンロッド66の直線運動を実現する公知のものを用いることができる。レバー68は、片端部68Aがエアーシリンダー62のピストンロッド66と連結し、他端部68Bがシャフト30と連結している。そして、レバー68の中央部は支柱70と連結されている。つまり、支柱70は、レバー68をその両端部68A,68Bが支点68Cを中心に回動可能となるよう支持する。この場合、ピストンロッド66が上昇するとシャフト30が下降し、ピストンロッド66が下降するとシャフト30が上昇する。このように、てこの原理を利用して、エアーシリンダー62のピストンロッド66の直線運動をシャフト30の上下運動、ひいてはヘッド支持軸22の上下運動に変換することができる。
図5Aを参照して、ホッパー42およびプランジャポンプ46の構造を詳細に説明する。ホッパー42は、下方に向けて先細りに形成されており、下部に接続部44を有する。接続部44は、筒状ノズル12の他端18(図2)と連結する。接続部44の内部は流路45となっており、流路45はホッパー42に収容されている流体を充填ノズル10へと通す役割をする。
プランジャポンプ46は、シリンダー50内をピストン52が移動することにより、タンク42から移動したシリンダー50内の流体を、接続部44を通過して筒状ノズル12へ押し出し供給する。シリンダー50およびピストン52には、それぞれシリンダーロッド54,56およびピストンロッド58の片端が接続されており、これらのロッドの他端には動力源(図示せず)が接続されている。また、シリンダー50は筒状部材48内に挿入・嵌合されている。そのため、シリンダー50は筒状部材48内を、ピストン52はシリンダー50内をそれぞれ個別に上下動可能となっている。本実施形態において、プランジャポンプ46はホッパー42の内部に位置している。
引き続き、充填装置100を用いた流体の充填の手順を、図5A〜図5Eを参照して説明する。まず、図5Aは、充填開始前の充填装置100の初期状態を示す。吐出口16はヘッド20により閉鎖されており、シリンダー50およびピストン52はいずれも下降した状態である。流路45と充填ノズル10の内部空間とには、前回充填時に吐出口16から吐出されなかった流体が残留している。
次に、シリンダー50を筒状部材48に沿って上昇させ、それと同時またはそれに引き続き、ピストン52も上昇させ、充填装置100を図5Bに示す状態とする。筒状部材48には、その下部に開口(図示せず)が設けられているため、ホッパー42からシリンダー50の内部51に流体が導入される。
次に、既述の駆動機構60によってシャフト30を上昇させることにより、図5Cに示すように、ヘッド支持軸22を上昇させ、ヘッド20が吐出口16を開放する第2の状態(図3)とする。流体が例えば30℃で50Pa・s以上といった一定の粘度を有していれば、この段階で吐出口16から流体が漏れることはない。また、たとえ粘度が50Pa・sに満たないような粘度の低い場合であっても、充填ノズル10の直下に容器があるため容器外への漏出はない。
次に、シリンダー50を筒状部材48に沿って下降させて、充填装置100を図5Dに示す状態とする。これにより、シリンダー50の内部51と、この内部51と連通した流路45と、充填ノズル10の流路とで、吐出口16のみで開放された空間を形成する。この空間には流体が満たされている。
次に、図5Eに示すように、ピストン52を下降させると、空間内の流体が押されて、吐出口16から吐出される。その後、既述の駆動機構60によってシャフト30を下降させることにより、図5Aの状態に戻り、充填を終了する。このようにして、容器(図示せず)に流体を充填することができる。
このような充填装置100の動作、すなわち駆動機構60の一部であるエアーシリンダー62や、プランジャポンプ46の動作の制御は、図示しない制御部により行なうことができる。
本実施形態の充填ノズル10を用いた充填装置100によれば、以下の作用効果を得ることができる。
すなわち、ホッパー42から筒状ノズル12へ流体を押し出し供給するプランジャポンプ46とは別個に、ヘッド20を駆動する駆動機構60を設けたので、流体の押し出し供給と吐出口16の開放とを独立して制御可能となる。そのため、吐出口16を開放した状態で、流体に高圧力をかけることなく流体の押し出し供給を行うことができるため、充填する流体の粘性が低下しにくい。また、押し出し供給の停止とは無関係にノズルの閉鎖を行うことができるため、吐出口16における流体の切れが良好である。
また、既述の構造の充填ノズル10を用いることにより、ヘッド20の駆動機構60を筒状ノズル12の側方に設けることができる。そのため、直線的に延在する筒状ノズル12を採用して、ホッパー42と充填ノズル10とをオフセットさせる必要がない。よって、簡易な装置構成で充填ノズル10の取り外し・洗浄の容易性を確保することができる。
以下、充填装置および充填ノズルの変形例を示す。
充填装置100においては、駆動機構として図4に示す構成を用いたが、レバーの片端部68Aに連結されるのはエアーシリンダーに限定されず、レバーの片端部68Aにほぼ直線運動を与えるものであればよい。例えば、カム機構、リンク機構、ラックアンドピニオン機構、油圧機構などが挙げられる。また、レバー68および支柱70を用いた動力伝達に限定されることもなく、カム機構等にシャフト30を直接連結するなど、シャフト30を上下動させることが可能なものであればよい。この場合でも、駆動機構のうち少なくともシャフト30と連結する部分は必ず筒状ノズル12の側方に位置するため、本発明の範囲に含まれる。
また、図2および図3の充填ノズル10に替えて、図6(A),(B)に示す充填ノズル80を用いてもよい。充填ノズル80は、筒状ノズル12と、ヘッド20と、ヘッド20を支持するヘッド支持軸22を有し、ヘッド支持軸22が上昇したときにヘッド20が吐出口16を閉鎖し(図6(A))、ヘッド支持軸22が下降したときにヘッド20が吐出口16を開放する(図6(B))構成となっている。
さらに、図1の充填装置100に替えて、図7に模式的に示す充填装置200を用いてもよい。これは、ホッパー42の接続部44をロータリーバルブとし、プランジャポンプ46をホッパー42の外に配置した。その他の構成は図1の充填装置100と同様である。図7に示した状態は、ホッパー42からプランジャポンプ46のシリンダー50内に流体を導入している状態である。この後、ロータリーバルブを90度回転させることにより、流路45はシリンダー50と充填ノズル10とを連結した状態となる。その状態で、ピストン52を押し込むことにより、吐出口16から流体を吐出させることができる。
本発明の充填装置および充填ノズルを用いて充填する流体は特に限定されず、乳液、化粧水、液状ファンデーションのような液状の組成物でも使用可能だが、例えば30℃で50Pa・s以上の粘度を有する流体や、稠度値ではJIS−K2220に基づき、30gの2号アルミコーンを用いて30℃で測定した値が170〜350程度の比較的高粘性の液状、ペースト状、ゲル状またはゾル状等の特性を有する流体を充填する場合に、本発明を特に好適に用いることができる。このような流体としては、例えば、洗顔フォーム、クリーム、パック化粧料、練り歯磨きなどを挙げることができる。容器も特に限定されず、例えば、可撓性のプラスチック等からなるチューブ状やジャー型の容器等が挙げられる。
本発明によれば、充填する流体の粘性が低下しにくく、吐出口における流体の切れが良好であり、かつ、簡易な装置構成で充填ノズルの取り外し・洗浄の容易性を確保した充填装置、および該充填装置に用いる充填ノズルを提供することができる。
100,200 充填装置
10,80 充填ノズル
12 筒状ノズル(12A 上部ノズル、12B 下部ノズル)
14 筒状ノズルの片端
16 吐出口
18 筒状ノズルの他端
20 ヘッド
22 ヘッド支持軸(22A 上部軸、22B 下部軸)
24 外筒(24A 外筒の内周面)
26 内筒(26A 内筒の外周面)
28 貫通口
30 シャフト
32 Oリング(シール材)
33 Oリング(シール材)
34 羽状部材
36 ノズル内側テーパ面
38 ヘッド外側テーパ面
40 窪み部
42 ホッパー(タンク)
44 接続部
45 流路
46 プランジャポンプ
48 筒状部材
50 シリンダー
51 シリンダーの内部
52 ピストン
54,56 シリンダーロッド
58 ピストンロッド
60 駆動機構
62 エアーシリンダー
64 シリンダー
66 ピストンロッド
68 レバー(68A 片端部、68B 他端部、68C 支点)
70 支柱
A 流体

Claims (7)

  1. 容器に流体を充填するための充填装置であって、
    充填される流体を吐出する吐出口を片端に有し、直線的に延在する筒状ノズルと、
    前記充填される流体を収容し、前記筒状ノズルの他端との接続部を下部に有するタンクと、
    前記タンクから前記接続部を通過して前記筒状ノズルへ流体を押し出し供給するポンプと、
    前記筒状ノズルの吐出口付近に位置するヘッドと、
    前記筒状ノズル内部に延在し、前記ヘッドを支持するヘッド支持軸と、
    該ヘッド支持軸を前記筒状ノズル内で上下動させて、前記ヘッドが前記吐出口を閉鎖する第1の状態と、前記ヘッドが前記吐出口を開放する第2の状態とを実現する、前記筒状ノズルの側方に位置する駆動機構と、
    を有することを特徴とする充填装置。
  2. 前記筒状ノズルは、貫通口を有する外筒と、外周面が前記貫通口を塞ぐように前記外筒の内部に配置した内筒と、を含み、
    前記内筒には、前記ヘッド支持軸と連結するとともに前記外筒の貫通口を介して前記外筒の外部へと延びるシャフトが設けられ、
    前記駆動機構は、前記シャフトを前記貫通口の範囲内で前記筒状ノズルの延在方向に沿って往復運動させることにより、前記内筒を前記外筒に対して移動させるとともに前記ヘッド支持軸を前記筒状ノズル内で上下動させる請求項1に記載の充填装置。
  3. 前記貫通口の上下少なくとも2箇所において、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間にシール材が配置された請求項2に記載の充填装置。
  4. 前記駆動機構は、
    エアーシリンダーと、
    片端部が前記エアーシリンダーのピストンロッドと連結し、他端部が前記シャフトと連結したレバーと、
    該レバーをその両端部が支点を中心に回動可能となるよう支持する支柱と、
    を含む請求項2または3に記載の充填装置。
  5. 前記筒状ノズルは、前記吐出口の周囲内側面にノズル内側テーパ面を有し、
    前記ヘッドは、前記筒状ノズルの内部に位置し、前記筒状ノズルの内径よりも小さい外径を有し、
    前記ヘッドの先端部に、前記第1の状態において前記ノズル内側テーパ面と面接触して前記吐出口を閉鎖し前記流体を遮断するヘッド外側テーパ面を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の充填装置。
  6. 前記ポンプは、シリンダー内をピストンが移動して、前記シリンダー内の流体を押し出すプランジャポンプである請求項1〜5のいずれか1項に記載の充填装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の充填装置に用いる充填ノズルであって、
    充填される流体を吐出する吐出口を片端に有し、直線的に延在する筒状ノズルと、
    前記筒状ノズルの吐出口付近に位置するヘッドと、
    前記筒状ノズル内部に延在し、前記ヘッドを支持するヘッド支持軸と、を有し、
    前記筒状ノズルは、貫通口を有する外筒と、外周面が前記貫通口を塞ぐように前記外筒の内部に配置した内筒とを含み、
    前記内筒には、前記ヘッド支持軸と連結するとともに前記外筒の貫通口を介して前記外筒の外部へと延びるシャフトが設けられ、
    前記貫通口の上下少なくとも2箇所において、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間にシール材が配置され、
    前記シャフトが前記貫通口の範囲内で前記筒状ノズルの延在方向に沿って往復運動することにより、前記内筒が前記外筒に対して移動するとともに前記ヘッド支持軸が前記筒状ノズル内で上下動し、その結果、前記ヘッドが前記吐出口を閉鎖する第1の状態と、前記ヘッドが前記吐出口を開放する第2の状態とを実現可能としたことを特徴とする充填ノズル。
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