JP2018131251A - カットノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】充填時の容器への衝撃を軽減できるカットノズルを提供する。【解決手段】外開きカットノズル1は、先端にノズル開口11を有する管状のノズル本体10と、ノズル開口11を外側から開閉するカットヘッド30と、を備えている。ノズル本体10の先端内周面には、先端に向かうほど半径外方向に拡径する内側テーパ面12が形成されている。カットヘッド30の外周面には、先端に向かうほど半径外方向に拡径し、内側テーパ面12に接触可能な外側テーパ面32が形成されている。充填終了時には、内側テーパ面12と外側テーパ面32が接触して充填物を切断する。【選択図】図1

Description

本発明は、カットノズルに関する。
従来、液状やゾル状等の充填物を容器に供給するための充填機のノズルが多数開発されて実用化に至っている。この種のノズルとしては、例えば特許文献1に記載のカットノズルが知られている。
特許文献1のカットノズルは、先端にノズル開口を有する管状のノズル本体と、ノズル本体内に上下動可能に設けられるとともにノズル開口を内側(上側)から開閉するカットヘッドと、を備えた内開きカットノズルである。ノズル本体の先端内周面には、先端に向かうほど縮径する内側テーパ面が形成されており、カットヘッドの先端外周面には、先端に向かうほど縮径し内側テーパ面に接触可能な外側テーパ面が形成されている。
当該従来技術によれば、充填時には、カットヘッドが上方移動することでノズル開口が開放され、充填物が内側テーパ面に沿って流下してノズル開口から容器に向かって吐出される。充填終了時には、カットヘッドが下方移動することでノズル開口が閉塞されるとともに、内側テーパ面と外側テーパ面とが接触することで充填物を挟み込むように切断する。
特許第3593666号公報
しかし、当該従来技術では、充填物が内側テーパ面に沿って内向き(ノズル本体の中心軸側)に流下するため、ノズル開口から真下に吐出し、容器の底部まで直に落下しやすくなる。このため、充填時の容器への衝撃が大きくなるという問題がある。特に、充填物の重量を測定しながら充填する重量測定充填を行う場合には、充填物の落下に伴う容器への衝撃により測定値がバラついて安定せず、正確に重量測定を行うことができない。また、正確な測定値を得るためには、測定値が安定するまで待つ必要があり、生産量の減少を招く。
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、充填時の容器への衝撃を軽減できるカットノズルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、容器に充填物を供給するための充填機のカットノズルであって、先端にノズル開口を有する管状のノズル本体と、前記ノズル開口を外側から開閉するカットヘッドと、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るカットノズルによれば、充填時の容器への衝撃を軽減できる。
本発明の第1実施形態に係る外開きカットノズルの閉状態を示す縦断面図である。 (a)は第1実施形態に係る外開きカットノズルの開状態を示す縦断面図であり、(b)は(a)の部分拡大断面図である。 第1実施形態に係る外開きカットノズルを先端側から見た分解斜視図である。 第1実施形態に係る外開きカットノズルを基端側から見た分解斜視図である。 (a)はカットヘッド支持軸を切欠部がある方向から見た側面図、(b)はカットヘッド支持軸を切欠部がない方向から見た側面図、(c)は(a)のA−A矢視断面図である。 第1実施形態に係る外開きカットノズルの充填時の動作を説明するための斜視図である。 第1変形例に係る外開きカットノズルのカットヘッド支持軸を示す図であり、(a)はカットヘッド支持軸を切欠部がある方向から見た側面図、(b)はカットヘッド支持軸を切欠部がない方向から見た側面図、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。 第1変形例のカットヘッド支持軸を示す斜視図である。 第2実施形態に係る外開きカットノズルの閉状態を示す縦断面図である。 (a)は第2実施形態に係る外開きカットノズルの開状態を示す縦断面図であり、(b)は(a)の部分拡大断面図である。 (a)は図9のC−C矢視断面図、(b)は図9のD−D矢視断面図、(c)は図9のE−E矢視断面図である。 第2実施形態に係る外開きカットノズルを先端側から見た分解斜視図である。 第2変形例に係る外開きカットノズルのカットヘッド支持軸を示す図であり、(a)はカットヘッド支持軸を先端側から見た斜視図、(b)はカットヘッド支持軸を(a)とは別の角度から見た斜視図である。 第2変形例に係る外開きカットノズルの充填時の動作を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、充填機Sは、例えば液状やゾル状等の充填物を容器に供給するための装置である。充填機Sは、外開きカットノズル1と、供給管2と、連結軸3,4と、連結部本体5と、バネ6と、を主に備えている。なお、図1及び図2(a),(b)では、説明の便宜上、外開きカットノズル1の一部、連結軸3,4を断面で描いていない。
連結部本体5は、外開きカットノズル1を図示しないカットヘッド駆動装置に連結する円筒状部材である。カットヘッド駆動装置は、例えばエアシリンダ等からなる。
供給管2は、外開きカットノズル1の基端側に充填物を供給する管状部材である。供給管2は、連結部本体5の側部に接続されており、連結部本体5の内部に連通している。供給管2の軸方向は、連結部本体5の軸方向に対して斜交している。
連結軸3,4は、連結部本体5の内部において上下に連結して配置されており、外開きカットノズル1とカットヘッド駆動装置の駆動軸とを連結する部材である。連結軸3の下端には、凹部3aが設けられている。連結軸3の上端には、凹部3bが設けられている。連結軸4の下端には、凹部3bに挿入される連結部4aが設けられている。
バネ6は、連結軸3,4を上方向に付勢する付勢部材である。
外開きカットノズル1は、ノズル本体10と、カットヘッド支持軸20と、カットヘッド30と、を備えている。外開きカットノズル1は、カットヘッド30がノズル開口11に対して外側に離間することでノズル開口11を開放するノズルである。
図2(a)に示すように、ノズル本体10は、先端(実施形態では下端)にノズル開口11を有する円管状部材である。ノズル本体10は、本実施形態では金属材料からなる。ノズル本体10は、吐出側となる下側に配置されたノズル本体部10aと、ノズル本体部10aよりも上方に設けられた大口径部10bと、ノズル本体部10aと大口径部10bとを連結する縮径部10dと、大口径部10bの上端に形成された取付部10cと、を有している。
大口径部10bは、供給管2側に配置されており、供給管2から供給される充填物が流入する部位である。大口径部10bの内径は、軸方向に沿って一定である。
縮径部10dは、大口径部10bからノズル本体部10aに向けて徐々に縮径する部位である。
取付部10cは、連結部本体5の下端に取り付けられる部位である。
ノズル本体部10aは、充填物を容器に吐出する部位である。ノズル本体部10aの先端は、円形状のノズル開口11となっている。ノズル本体部10aの先端側の内周面10eには、先端に向かうほど半径外方向に拡径する内側テーパ面12が形成されている。内周面10eにおいて内側テーパ面12を除く部位の内径は、軸方向に沿って一定である。
カットヘッド30は、カットヘッド支持軸20の先端に一体的に設けられており、カットヘッド支持軸20の上下移動によってノズル開口11を外側(実施形態では下側)から開閉する部材である。カットヘッド30は、ノズル開口11からの充填液の吐出を許容又は遮断する。カットヘッド30は、ノズル本体10内外に移動可能である。カットヘッド30は、本実施形態では金属材料からなる。カットヘッド30の軸方向に直交する方向に沿った断面積は、カットヘッド支持軸20の軸方向に直交する方向に沿った断面積よりも大きく形成されている。
カットヘッド30の外周面には、先端に向かうほど半径外方向に拡径するとともに内側テーパ面12に接触可能な外側テーパ面32が形成されている。外側テーパ面32は、内側テーパ面12に対して外側(下側)から接触する。外側テーパ面32は、内側テーパ面12と協働して、充填終了時に充填物を切断する役割を果たす。外側テーパ面32と内側テーパ面12の傾斜角度は、本実施形態では同等であるが、異なるようにしてもよい。外側テーパ面32と内側テーパ面12の傾斜角度は、充填物の粘度等を考慮して適宜設定すればよく、好ましくは30度〜60度の範囲内に設定するとよい。
外側テーパ面32の先端側には、他の部位よりも硬い硬質部31が設けられている。硬質部31は、例えばステライト(登録商標)等からなる。硬質部31は、耐熱性、耐食性、耐摩耗性を向上させる役割を果たす。硬質部31は、刃物のような切れ味を有している。図2(b)に示すカットヘッド30の先端面(下端面)には、カットヘッド支持軸20側(上側)に窪む先端窪み部33が形成されている。先端窪み部33は、本実施形態では略半球状に窪んでいる。先端窪み部33は、カットヘッド30の先端面への充填物の付着を抑制する役割を果たす。
図2(a)に示すように、カットヘッド支持軸20は、ノズル本体10内に配置されており、カットヘッド30を軸方向に沿って移動可能に支持する部材である。カットヘッド支持軸20は、本実施形態では金属材料からなる。カットヘッド支持軸20は、軸本体20aと、軸本体20aの上端に形成された連結部20bと、を有している。
連結部20bは、連結軸3に軸本体20aを連結するための部位である。連結部20bは、側面視でT字形状を呈する。連結部20bは、連結軸3の凹部3aに挿入されている。連結部20bと凹部3aとは、カットヘッド支持軸20を連結軸3に連結するためのジョイント部を構成している。
図5(a)〜(c)に示すように、軸本体20aは、カットヘッド30に連続する部位である。軸本体20aの外周面は、ノズル本体10の内周面10eに当接可能な当接部20dと、当接部20dがノズル本体10の内周面10eと当接した状態においてノズル本体10の内周面10eに当接不能な(内周面10eから離間する)切欠部20cと、を備えている。
切欠部20cは、軸本体20aの一部を外周側から中心軸側に凹状に切り欠いて形成された部位である。本実施形態の切欠部20cは、軸方向において連結部20b近傍からカットヘッド30近傍にかけて形成されている。切欠部20cは、本実施形態ではカットヘッド30に近接している。切欠部20cのカットヘッド30側には、下方に向かうほど外向き(半径外方向)に傾斜する誘導面20eが形成されている。誘導面20eは、充填物の吐出方向(図5(b)の矢印参照)を規定する役割を果たす。切欠部20cは、本実施形態ではカットヘッド支持軸20の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられている。すなわち、切欠部20cは、カットヘッド支持軸20の周方向に沿って2箇所に均等配置されている。ここで、2つの切欠部20cを区別する場合には、第1切欠部20c1、第2切欠部20c2と称する。
図5(c)に示すように、第1切欠部20c1及び第2切欠部20c2の2箇所においては、軸本体20aの外周面とノズル本体10の内周面10eとの間に空隙が存在する。当該空隙は、充填物が流通する充填物通路13として機能する。一方、当接部20dの箇所においては、軸本体20aの外周面とノズル本体10の内周面10eとの間に空隙が存在せず、充填物が通流しないようになっている。
本実施形態に係る外開きカットノズル1は、基本的に以上のように構成されるものである。次に、図1、図2及び図6を参照して、その動作及び作用効果について説明する。ここでは、図6に示すパウチ容器80に充填物を充填する場合について説明する。本実施形態では、重量に基づいて充填物が所定量充填されたか否かを判定するとともに、充填物の重量を測定しながら充填する重量測定充填を行う場合を例示する。まず、パウチ容器80の構成について説明する。
図6に示すパウチ容器80は、2つのパウチ側部81,82と、パウチ底部83とを備えている。パウチ容器80は、本実施形態では樹脂材料からなる。パウチ側部81,82は、互いに対面している。パウチ側部81,82の左右の両端同士は、互いに圧着されている。パウチ側部81,82の下端は、パウチ底部83に圧着されている。充填時には、充填機Sの図示しない充填用回転台にパウチ容器80を載置する。このとき、パウチ底部83を広げるとともに、パウチ側部81,82を互いに離れるように広げる。
図1に示すように、外開きカットノズル1の閉状態では、バネ6の付勢力により連結軸3,4が上昇した状態となる。この状態では、カットヘッド支持軸20及びカットヘッド30も上昇した状態となり、内側テーパ面12と外側テーパ面32が接触してカットヘッド30がノズル開口11からの充填物の吐出を外側(下側)から遮断する状態となる。
図6に示すように、充填時には、外開きカットノズル1がパウチ容器80の上方に位置するように充填用回転台を回転させ、ノズル本体10をパウチ容器80の上端開口から内部に挿入する。このとき、一方の第1切欠部20c1は、一方のパウチ側部81の内壁に対応する位置に配置し、他方の第2切欠部20c2は、他方のパウチ側部82の内壁に対応する位置に配置する。
続いて、図2に示すように、カットヘッド駆動装置を駆動させると、バネ6の付勢力に抗して連結軸3,4が下降する。連結軸3,4の下降に伴って、カットヘッド支持軸20及びカットヘッド30も下降する。これにより、カットヘッド30がノズル開口11に対して下方に離間し、ノズル開口11が開放され、ノズル開口11からの充填物の吐出を許容する状態となる。本実施形態では、切欠部20cの誘導面20eがノズル開口11から外側に露出する位置までカットヘッド支持軸20及びカットヘッド30が下降している。
充填物は、図示しない充填物タンクから供給管2を通じて大口径部10bに流入する。その後、充填物は、縮径部10d→充填物通路13(第1切欠部20c1及び第2切欠部20c2)の順番に通流し、最終的にノズル開口11からパウチ容器80内に吐出される。このとき、図6に示すように、2つの第1切欠部20c1及び第2切欠部20c2によって、充填物はノズル開口11の全周から吐出するのではなく、ノズル開口11の周方向の一部から(本実施形態ではノズル開口11から2方向に)吐出することになる。なお、充填物の吐出方向は、切欠部20cの誘導面20eにより規定される。
第1切欠部20c1を通じて吐出される充填物は、誘導面20eに沿って外向きに流下してパウチ側部81に向けて吐出され、その後パウチ側部81の内壁を伝って流下する。また、第2切欠部20c2を通じて吐出される充填物は、誘導面20eに沿って外向きに流下してパウチ側部82に向けて吐出され、その後パウチ側部82の内壁を伝って流下する。パウチ側部81,82の内壁を伝って流下した充填物は、パウチ底部83までスムーズに流れ込み、その後パウチ容器80内に徐々に溜まっていく。
パウチ容器80内の充填物が予め設定した所定の重量に達すると、カットヘッド駆動装置が停止し、バネ6の付勢力により連結軸3,4が上昇する。連結軸3,4の上昇に伴って、カットヘッド支持軸20及びカットヘッド30も上昇し、外側テーパ面32が内側テーパ面12に接触する。カットヘッド30がノズル開口11からの充填物の吐出を外側から遮断する状態となる(図1参照)。また、充填終了時には、外側テーパ面32が内側テーパ面12に接触することで、充填物が挟み込むように切断される。切断された充填物は、ノズル開口11からパウチ容器80内に落下する。なお、充填後には、パウチ側部81,82の上端同士が互いに圧着され、パウチ容器80が密閉される。
以上説明した本実施形態によれば、カットヘッド30がノズル開口11を外側から開閉するため、充填時にはカットヘッド30がノズル開口11に対して外側に離間し、充填物はカットヘッド30の外周側を流下する。また、本実施形態によれば、切欠部20cのカットヘッド30側には充填物を外向き(半径外方向)に誘導する誘導面20eが形成されているため、充填物は誘導面20eに沿って外向きに流下する。さらに、本実施形態によれば、パウチ側部81,82に合わせて2つの切欠部20cを形成し、第1切欠部20c1をパウチ側部81の内壁に対応する位置に配置し、第2切欠部20c2をパウチ側部82の内壁に対応する位置に配置する。したがって、充填物はパウチ側部81,82に向けて吐出されパウチ側部81,82の内壁を伝って流下するため、パウチ底部83に直に落下する場合に比べ、充填時のパウチ容器80への衝撃を軽減できる。これにより、重量測定充填を行う場合には、正確かつ迅速に重量測定を行えるため、生産量を増加させることができる。
また、充填物は、パウチ側部81,82の内壁を伝ってパウチ底部83までスムーズに流れ込むため、パウチ容器80内における液跳ねや泡立ちを抑制することができる。
本実施形態によれば、充填終了時にはノズル本体10の内側テーパ面12とカットヘッド30の外側テーパ面32が接触することで、充填物を挟み込むように好適に切断することができる。これにより、液垂れや糸引き現象を抑制することができる。
本実施形態によれば、カットヘッド支持軸20の外周面は、ノズル本体10の内周面10eに当接可能な当接部20dと、当接部20dがノズル本体10の内周面10eと当接した状態においてノズル本体10の内周面10eに当接不能な切欠部20cとを備え、当該切欠部20cはカットヘッド支持軸20の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられるため、充填物がノズル開口11から2方向に吐出する。このため、充填終了後にノズル開口11に残った充填物に起因する球体状の膜(所謂風船)の発生を防ぐことができる。これにより、風船が破裂して充填物がパウチ容器80のシール面に付着するのを防ぐことが可能となり、シール不良を抑制することができる。
(第1変形例)
次に、図7及び図8を参照して、第1変形例に係る外開きカットノズル1Aについて説明する。第1変形例は、カットヘッド支持軸40の切欠部40cの構成が上記した第1実施形態と相違する。
図7(a)〜(c)及び図8に示すように、軸本体40aの外周面は、ノズル本体10の内周面10eに当接可能な当接部40dと、当接部40dがノズル本体10の内周面10eと当接した状態においてノズル本体10の内周面10eに当接不能な(内周面10eから離間する)切欠部40cと、を備えている。切欠部40cは、軸本体40aの一部を外周側から中心側に切り欠いて形成された孔状の部位である。切欠部40cは、軸本体40aを半径方向に貫通している。切欠部40cは、充填物が通流する充填物通路41として機能する。切欠部40cのカットヘッド30側には、下方に向かうほど外向き(半径外方向)に傾斜する誘導面40eが形成されている。誘導面40eは、充填物の吐出方向を規定する役割を果たす(図7(b)の矢印参照)。誘導面40eは、2面設けられており、カットヘッド支持軸40の中心軸から外周開口に向けてそれぞれ延びるように分岐している。なお、符号40bは、第1実施形態の連結部20bと同じ構成からなる連結部を示す。当該外開きカットノズル1Aによっても、上記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、図9乃至図12を参照して、第2実施形態に係る外開きカットノズル1Bについて説明する。第2実施形態は、カットヘッド支持軸50の切欠部50cの構成とガイド部材60を備える点が上記した第1実施形態と相違する。
図9及び図11(c)に示すように、軸本体50aの外周面は、ノズル本体10の内周面10eに当接可能な当接部50dと、当接部50dがノズル本体10の内周面10eと当接した状態においてノズル本体10の内周面10eに当接不能な(内周面10eから離間する)切欠部50cと、を備えている。切欠部50cは、軸本体50aの一部を外周側から中心軸側に平面状に切り欠いて形成された部位である。切欠部50cは、充填物が通流する充填物通路51として機能する。切欠部50cのカットヘッド30側には、下方に向かうほど外向き(半径外方向)に傾斜する誘導面50eが形成されている。誘導面50eは、充填物の吐出方向を規定する役割を果たす。
切欠部50cは、軸方向においてガイド部材60近傍からカットヘッド30に至るまで形成されている。切欠部50cは、本実施形態ではカットヘッド30に隣接している。切欠部50cは、本実施形態ではカットヘッド支持軸50の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられている。すなわち、切欠部50cは、カットヘッド支持軸20の周方向に沿って2箇所に均等配置されている。ここで、2つの切欠部50cを区別する場合には、第1切欠部50c1、第2切欠部50c2と称する。
第1切欠部50c1及び第2切欠部50c2の2箇所においては、軸本体50aの外周面とノズル本体10の内周面10eとの間に空隙が存在する。当該空隙は、充填物が流通する充填物通路51として機能する。一方、当接部20dの箇所においては、軸本体50aの外周面とノズル本体10の内周面10eとの間に空隙が存在せず、充填物が流通しないようになっている。なお、符号50bは、第1実施形態の連結部20bと同じ構成からなる連結部を示す。
図9及び図11(b)に示すように、ガイド部材60は、ノズル本体10の内周面10eに当接(摺接)するか又はわずかな隙間を空けて配置され、カットヘッド支持軸50の半径方向のガタつきを抑制する部材である。ガイド部材60を内周面10eに隙間を空けて配置する場合には、充填物がガイド部材60とノズル本体10の内周面10eとの間に入り込んで潤滑機能を発揮するため、ガイド部材60やノズル本体10の損耗を抑制することができる。ガイド部材60は、軸本体50aの上端側外周面に設けられており、切欠部50cよりも上方に配置されている。ガイド部材60は、軸本体50aの外周面からノズル本体10に向かって延びている。ガイド部材60は、本実施形態では板状の突条体からなり、軸本体50aの周方向に等角度離間して3つ設けられている。ガイド部材60の個数は適宜変更してよい。ガイド部材60は、カットヘッド支持軸50と一体的に形成されている。なお、ガイド部材60をカットヘッド支持軸50と別体で形成し、カットヘッド支持軸50の外周面に取り付ける構成にしてもよい。
当該外開きカットノズル1Bによれば、充填物は、図10に示す大口径部10b→縮径部10d→ガイド部材60同士の間→充填物通路51(第1切欠部50c1及び第2切欠部50c2)の順番に通流し、最終的にノズル開口11から容器内に吐出される。当該外開きカットノズル1Bによっても、上記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
(第2変形例)
次に、図13及び図14を参照して、第2変形例に係る外開きカットノズル1Cについて説明する。第2変形例は、カットヘッド支持軸70の切欠部70cの構成が上記した第2実施形態と相違する。
図13(a),(b)に示すように、軸本体70aの外周面は、ノズル本体10の内周面10eに当接可能な当接部70dと、当接部70dがノズル本体10の内周面10eと当接した状態においてノズル本体10の内周面10eに当接不能な(内周面10eから離間する)切欠部70cと、を備えている。切欠部70cは、充填物が通流する充填物通路71として機能する。切欠部70cのカットヘッド30側には、下方に向かうほど外向き(半径外方向)に傾斜する誘導面70eが形成されている。誘導面70eは、充填物の吐出方向を規定する役割を果たす。切欠部70cは、本変形例ではカットヘッド支持軸70の周方向に沿って等角度離間して3つ設けられている。すなわち、切欠部70cは、カットヘッド支持軸70の周方向に沿って3箇所に均等配置されている。ここで、3つの切欠部70cを区別する場合には、第1切欠部70c1、第2切欠部70c2、第3切欠部70c3と称する。なお、符号70bは、第1実施形態の連結部20bと同じ構成からなる連結部を示す。
次に、図14を参照して、円筒容器90に充填物を充填する場合について説明する。当該外開きカットノズル1Cによれば、3つの第1切欠部70c1、第2切欠部70c2、第3切欠部70c3によって、充填物はノズル開口11から円筒容器90の内壁に向かって3方向(符号91〜93参照)に吐出することになる。当該外開きカットノズル1Cによっても、上記した第2実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各実施形態及び変形例では、カットヘッド支持軸の外周面は当接部及び切欠部を備えたが、当接部及び切欠部を省略して、カットヘッド支持軸の外周面とノズル本体10の内周面10eとの間に全周に亘って隙間を設けてもよい。この場合には、充填物は、ノズル開口11の全周から吐出することになる。また、充填時に外側テーパ面32をノズル開口11付近に位置させると、外側テーパ面32が充填物の吐出方向を規定する役割を果たし、充填物は外側テーパ面32に沿って外向きに流下することになる。
さらに、当接部及び切欠部を省略するとともに、内側テーパ面12及び外側テーパ面32を省略してもよい。この場合には、ノズル本体10の先端面を平坦面にするとともに、カットヘッド30の上面を平坦面にして、平坦面同士を接触させることでノズル開口11を閉塞する。充填時にカットヘッド30の平坦面をノズル開口11付近に位置させると、カットヘッド30の平坦面が充填物の吐出方向を規定する役割を果たし、充填物はカットヘッド30の平坦面に沿って外向きに流れることになる。
各実施形態及び変形例では、ノズル開口11から2方向又は3方向に充填物を吐出する構成としたが、ノズル開口11の周方向の一部から吐出すれば、1方向や4方向以上から吐出する構成でもよい。吐出方向の数は、容器の形状に合わせて適宜増減するのが好ましい。
各実施形態及び変形例では、切欠部20c,40c,50c,70cをカットヘッド支持軸20,40,50,70の周方向に沿って均等配置したが、不均等配置してもよい。
各実施形態及び変形例では、容器としてパウチ容器80や円筒容器90を例示したが、それ以外の容器への充填に対しても本発明の外開きカットノズルを使用することができる。
各実施形態及び変形例では、カットヘッド30をカットヘッド支持軸20,40,50,70の先端に一体的に設けたが、別体のカットヘッド30をカットヘッド支持軸20,40,50,70の先端に取り付ける構成にしてもよい。
S 充填機
1,1A,1B,1C 外開きカットノズル(カットノズル)
10 ノズル本体
20,40,50,70 カットヘッド支持軸
30 カットヘッド
11 ノズル開口
12 内側テーパ面
20c,40c,50c,70c 切欠部
20d,40d,50d,70d 当接部
20e,40e,50e,70e 誘導面
33 外側テーパ面
80 パウチ容器(容器)
90 円筒容器(容器)

Claims (5)

  1. 容器に充填物を供給するための充填機のカットノズルであって、
    先端にノズル開口を有する管状のノズル本体と、
    前記ノズル開口を外側から開閉するカットヘッドと、を備えていることを特徴とするカットノズル。
  2. 前記ノズル本体の先端内周面には、先端に向かうほど半径外方向に拡径する内側テーパ面が形成されており、
    前記カットヘッドの外周面には、先端に向かうほど半径外方向に拡径し、前記内側テーパ面に接触可能な外側テーパ面が形成されており、
    充填終了時には、前記内側テーパ面と前記外側テーパ面が接触して充填物を切断することを特徴とする請求項1に記載のカットノズル。
  3. 前記ノズル本体内に配置され、前記カットヘッドを軸方向に沿って移動可能に支持するカットヘッド支持軸をさらに備え、
    前記カットヘッド支持軸の外周面は、前記ノズル本体の内周面に当接可能な当接部と、前記当接部が前記ノズル本体の内周面と当接した状態において前記ノズル本体の内周面に当接不能な切欠部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカットノズル。
  4. 前記切欠部の前記カットヘッド側には、充填物を外向きに誘導する誘導面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカットノズル。
  5. 前記切欠部は、少なくとも前記カットヘッド支持軸の中心軸を挟んで対向する2箇所に設けられることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のカットノズル。
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