JP2013256296A - 採血管準備装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部のラベル印字貼付装置が用紙切れとなった場合でも、適切に作動し続けることができ、また、復旧作業も容易な採血管準備装置を提供する。
【解決手段】ラベル印字貼付装置6にラベル用紙の残量を検知する用紙残量検知センサ71a,71bを配設し、用紙残量検知センサ71a,71bによってラベル用紙の残量が所定枚数となったことを検知すると、当該ラベル印字貼付装置6を移送先として決定した採血管Yであって、当該ラベル印字貼付装置6でラベルを貼付する前の採血管Yの本数に応じて、当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先として選択する残り選択回数を設定し、該残り選択回数だけ当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先に選択すると、当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先の選択肢から除外するようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、採血に先立って採血管を準備する採血管準備装置に関する。
病院等で採血を行う際に、採血作業をスムーズに行うために、使用する採血管にラベルを貼り、被採血者毎にトレイに収容する採血管準備装置が知られている。特許文献1には、複数並設されたラベル印字貼付装置(ラベル印字貼付手段)と、各ラベル印字貼付装置の下方に配設された収容装置(採血管収容手段)と、各収容装置が収容する採血管を、上方のラベル印字貼付装置まで移送する垂直移送機構(垂直コンベア)と、一つの垂直移送機構から他の垂直移送機構へ採血管を移し替える水平コンベアとを備えた採血管準備装置が開示されている。かかる採血管準備装置では、水平コンベアを用いて垂直移送機構から他の垂直移送機構へ採血管を移し替えることで、収容装置から任意のラベル印字貼付装置に採血管を移送することができ、一部のラベル印字貼付装置が用紙切れとなっても、装置全体を停止することなく採血管の処理を続けることができるとされている。
特開2009−77794号公報
上記特許文献1の採血管準備装置では、採血管を別の垂直移送機構に移し替えることで、任意のラベル印字貼付装置に移送できる。しかしながら、採血管は、垂直移送機構で移送された直後にラベルが貼付されるわけではなく、ラベル印字貼付装置には、ラベル貼付前の採血管を数本待機させるよう構成されている。ラベル印字貼付装置で待機中の採血管は、他のラベル印字貼付装置へ転送できないから、ラベル印字貼付装置が用紙切れで停止してしまうと、当該ラベル印字貼付装置で待機中であった採血管は、用紙切れのラベル印字貼付装置内に残留することとなる。このため、上記特許文献1に記載の採血管準備装置では、ラベル印字貼付装置が用紙切れで停止してしまうと、当該ラベル印字貼付装置で待機中であった採血管の代わりに、新たな採血管を別のラベル印字貼付装置に移送し直さなくてはならなかった。また、用紙切れのラベル印字貼付装置に残留した採血管は、手作業で取り除かなくてはならなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、一部のラベル印字貼付装置が用紙切れとなった場合でも、適切に作動し続けることができ、また、復旧作業も容易な採血管準備装置の提供を目的とする。
本発明は、ラベルに印字し、印字したラベルを採血管に貼付する複数のラベル印字貼付装置と、ラベル貼付前の採血管を収容する収容装置と、収容装置の採血管を前記複数のラベル印字貼付装置のいずれかに選択的に移送する移送装置と、前記収容装置、ラベル印字貼付装置及び移送装置を制御して、所要の採血管に所要のラベルを貼付する制御装置とを備える採血管準備装置において、前記制御装置は、被採血者の情報及び使用する採血管の種類を含む採血準備情報を外部から受信し、該採血準備情報に含まれる採血管を前記収容装置から送出して、該採血管を前記移送装置によって、前記複数のラベル印字貼付装置のいずれかに移送するとともに、前記採血管をラベル印字貼付装置に移送するまでに、該採血管の移送先となるラベル印字貼付装置を決定するものであり、ラベル印字貼付装置は、ラベル用紙の残量を検知する用紙残量検知センサを備え、さらに、前記制御装置は、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が所定枚数となったことを検知すると、当該ラベル印字貼付装置を移送先として決定した採血管であって、当該ラベル印字貼付装置でラベルを貼付する前の採血管の本数に応じて、当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先として選択する残り選択回数を設定し、該残り選択回数だけ当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先に選択すると、当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先の選択肢から除外することを特徴とする採血管準備装置である。
かかる構成にあっては、ラベル用紙の残り枚数が所定枚数になると、当該ラベル印字貼付装置には、ラベル用紙の残り枚数と同数の採血管が移送され、その後、採血管は、当該ラベル印字貼付装置へは移送されず、その他のラベル印字貼付装置へ移送されることとなる。このため、本発明にあっては、一部のラベル印字貼付装置が用紙切れとなっても、採血管準備装置は採血管を処理し続けることができる。特に、本発明では、ラベル印字貼付装置が用紙切れとなるタイミングで、当該ラベル印字貼付装置に待機中の採血管が一本も存在しなくなるため、用紙切れのラベル印字貼付装置から採血管を取り除く手間が要らず、また、採血管を移送し直す手間も必要ない。また、採血管は、ラベル用紙の残り枚数分だけ移送されるため、ラベル用紙を余さず使い切ることもできる。
本発明にあって、前記制御装置は、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が前記所定枚数となったことを検知した後に、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が前記所定枚数より多いことを検知すると、当該ラベル印字貼付装置を移送先の選択肢に加える構成が提案される。
かかる構成にあっては、用紙切れのラベル印字貼付装置にラベル用紙を補充した後に、採血管準備装置を速やかに正常状態に復帰させることが可能となる。
本発明の具体的な構成として、前記複数のラベル印字貼付装置は筐体の内部に左右方向に並設され、前記収容装置は、前記筐体の内部に、各ラベル印字貼付装置と上下に重なるように配設されており、前記移送装置は、各ラベル印字貼付装置の近傍を横切るように配設され、採血管を前記筐体の左右方向に寝かせた状態で前記筐体の左右方向に移送するコンベアを備え、該コンベア上の、各ラベル印字貼付装置と対向する位置に待機部が設けられた平行移送機構と、前記収容装置に収容された採血管を略垂直方向に移送して前記待機部に送出する垂直移送機構とを備え、平行移送機構の各待機部には、採血管を待機部に保持する通常位置と、採血管を待機部の前方又は後方に落として、該採血管を対向するラベル印字貼付装置に送出する排出位置とに変換可能な可動壁部材が配設されており、平行移送機構のコンベアを駆動することで、待機部から他の待機部へ採血管を移送可能に構成された構成が提案される。
かかる構成にあっては、平行移送機構において、採血管を待機部から他の待機部へ移送することで、移送先の待機部から、移送元の待機部とは異なるラベル印字貼付装置へ採血管を送出可能となるから、垂直移送機構から他の垂直移送機構に採血管を移し替えることなく、収容装置に収容される採血管を任意のラベル印字貼付装置に移送できる。ここで、平行移送機構においては、コンベアを駆動して筐体の左右方向に移送するだけで、採血管を待機部から他の待機部に移送できるため、本発明によれば、採血管を垂直移送機構から他の垂直移送機構に移し替えるのに比べて、採血管の移送時間を短縮できるという利点がある。また、本発明では、採血管を待機部から他の待機部に移送している間も、垂直移送機構を作動させることができるから、採血管を他の待機部に移送する場合でも処理速度が低下し難いという利点がある。また、本発明にあって、平行移送機構は、ラベル印字貼付装置に採血管を直接送出するため、採血管をラベル印字貼付装置に送出する直前まで、当該採血管を送出するラベル印字貼付装置を変更できるという利点もある。
以上に述べたように、本発明の採血管準備装置によれば、ラベル印字貼付装置が用紙切れとなった時に、当該ラベル印字貼付装置内に採血管が残留しないため、ラベル印字貼付装置が用紙切れとなっても、採血管を移送し直すことなく採血管の処理を継続することができる。また、本発明によれば、ラベル印字貼付装置にラベル用紙を補充する際に、当該ラベル印字貼付装置から採血管を取り除く手間が不要となるため、用紙切れからの復旧作業も容易となる。
実施例の採血管準備装置1の斜視図である。 本体部2の斜視図である。 回収部3の斜視図である。 本体部2の内部構造を示す斜視図である。 図4から、収容ユニット5a,5b及びラベル印字貼付装置6の一部を分離して示す斜視図である。 ラベル印字貼付装置6の斜視図である。 ラベル印字貼付装置6の構造を示す説明図である。 フレーム16及び垂直移送機構20の斜視図である。 垂直移送機構20及び平行移送機構21の斜視図である。 採血管Yの移送経路を示す説明図である。 平行移送機構21の斜視図である。 可動壁部材27の変動を示す説明図であり、(a)は、可動壁部材27が通常位置αにある状態を、(b)は、可動壁部材27が排出位置βにある状態を、(c)は、可動壁部材27が押上位置γにある状態を示す。 平行移送機構21の作動を示す説明図である。 平行移送機構21の別の作動を示す説明図である。 上部収容ユニット5aの斜視図である。 上部収容ユニット5aの内部構造を示す断面図である。 下部収容ユニット5bの斜視図である。 下部収容ユニット5bの分解斜視図である。 下部収容装置40の断面図である。 下部収容ユニット5bの断面図である。 移送部41の平面図であり、(a)は、採血管Yがコンベア53上にある状態を、(b)は、採血管Yを回転箱体56に移送した状態を、(c)は、回転箱体56を送出位置Tに回転した状態を示す。 回転受渡機構52の斜視図であり、(a)は回転箱体56が受入位置Sにある状態を、(b)は回転箱体56が送出位置Tにある状態を示す。 採血管の移送経路を示すフローチャートである。 採血管の移送経路の詳細を示すフローチャートである。 変形例の採血管の移送経路を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1は、本実施例の採血管準備装置1を正面側から見た斜視図である。採血管準備装置1は、所要の採血管にラベルを貼付して排出する本体部2と、本体部2から排出されるラベル貼付済の採血管を、トレイに収容する回収部3とを備えている。
本体部2は、図2に示すように、略直方体形状をなす筐体4を備えている。筐体4の内部には、採血管を収容する収容ユニット5a,5bと、ラベルを印字して採血管に貼付するラベル印字貼付装置6とが複数収納され、筐体4の正面には、収容ユニット5a,5bとラベル印字貼付装置6に夫々取り付けられた前面パネル9a,9b,9cが露出している。また、筐体4の右側面には、ラベル貼付済みの採血管を排出する採血管排出口7が形成され、さらに、筐体4の上には、各種の情報を表示するモニタ8が配設される。また、図1,2に示すように、筐体4の上部には、幅方向に亘る開口部18が手前側に形成されるとともに、該開口部18を開閉する三枚の開閉蓋17が配設される。
回収部3は、図1,3に示すように、本体部2の右側に隣接するように設置され、本体部2の採血管排出口7の直下に当たる位置を、採血管をトレイXに収納する採血管回収位置Pとしている。そして、回収部3は、採血管回収位置Pに空のトレイXを供給するトレイ供給装置10と、採血管収容済みのトレイXを採血管回収位置Pから排出するトレイ排出装置11と、採血管に貼付しない印字物を印字してトレイXに送出する非貼付用紙印字装置13とを備えている。具体的には、トレイ供給装置10は、トレイ収容部14に積み重ねられた空のトレイXを送出装置(図示省略)によって一つずつ採血管回収位置Pに送り出すものである。また、トレイ排出装置11は、前後方向のベルトコンベアであり、トレイ供給装置10からトレイ排出装置11の上に供給された空のトレイXは、トレイ排出装置11によって採血管回収位置Pに移送され、所要の採血管が収容した後に採血管回収位置Pから前方のトレイ排出位置Qに移送される。また、非貼付用紙印字装置13は、採血管回収位置Pの上方に配設されており、手貼りラベルや採血管指示書等を印字・切断して、採血管回収位置Pに載置されたトレイXに落下させる。
また、回収部3の下部には、採血管準備装置1の作動を統括する制御装置(図示省略)が配設される。制御装置は、被採血者の情報や、採血に使用する採血管の種類などを含む採血準備情報を外部から受信し、採血準備情報を受信すると、ラベル印字貼付装置6等を作動させて、所要情報を印字したラベルを所要の採血管に貼付して、採血管排出口7から排出する。また、これと同時に、制御装置は、採血管回収位置Pに空のトレイXを待機させ、被採血者一人分の採血管をトレイXに収容すると、採血管回収位置Pからトレイ排出位置QにトレイXを排出するとともに、空のトレイXを採血管回収位置Pに供給する。
このように、採血管準備装置1は、外部から送信される採血準備情報に基づいて、採血に使用する採血管に所要の情報等を印字したラベルを貼付して、被採血者一人分の採血管を一トレイに収容する。この採血管準備装置1の基本的な構成は、特許文献1に記載される既存装置と共通するため、詳細な説明は省略する。
次に、本体部2の構成について詳細を説明する。図4,5は、筐体4表面のパネル9と、収容ユニット5a,5b及びラベル印字貼付装置6の前面パネル9a,9b,9c(図2参照)とを除去して、本体部2の内部構造を示したものである。収容ユニット5a,5bとラベル印字貼付装置6は、前後に長尺な略直方体形状にユニット化されたものであり、筐体4の内部に収納されて、筐体4のフレーム16に固定されている。具体的には、筐体4の中央に、3台のラベル印字貼付装置6が横並びに収納され、各ラベル印字貼付装置6の上方に、上部収容ユニット5aが1台ずつ配設される。また、各ラベル印字貼付装置6の下方には、下部収容ユニット5bが1台ずつ配設される。
ラベル印字貼付装置6は、ラベルに印字するラベル印字装置60と、印字されたラベルを採血管に貼付するラベル貼付装置61とを備えている。図6,7に示すように、ラベル印字装置60は、ラベル印字貼付装置6の前部から中央部に配設されており、ラベル貼付装置61は、ラベル印字貼付装置6の後部に配設される。具体的には、図7に示すように、ラベル印字装置60は、ラベル用紙のロールを保持するロール保持部62と、該ロール保持部62から後方に引き出したラベル用紙に印字を行う印字部63と、印字済みラベルから剥離紙を剥離する剥離部64と、剥離した剥離紙を巻き取る剥離紙回収部65とを備えている。このラベル印字装置60は、スライド機構(図示省略)によって前方に移動可能となっており、ラベル用紙を補充する際には、ラベル印字装置60を前方に引き出して作業し得るよう構成されている。一方、ラベル貼付装置61は、剥離部64から供給される剥離済みラベルを採血管Yに貼付する貼付部66と、ラベル貼付済みの採血管Yを排出する排出コンベア67と、ラベル貼付前の採血管Yを外部から受け取る受取部68と、採血管Yの向きを検知する方向検知部70とを備えている。詳述すると、受取部68は、一本の採血管Yを収容可能な大きさをなし、ラベル貼付装置61の上部に配設される皿状体であり、後述するように、収容ユニット5a,5bの採血管Yは、この受取部68へ移送される。受取部68に収容された採血管Yは、押出ソレノイド69の作動によって所要のタイミングで受取部68の前方に押し出され、方向検知部70を経由して貼付部66に供給される。排出コンベア67は貼付部66の直下に配設された左右方向のコンベアであり、各ラベル貼付装置61に配設された排出コンベア67が連なることで、採血管排出口7までの運搬経路を形成している。すなわち、ラベル貼付済みの採血管Yは、貼付部66から排出コンベア67の上に落とされて、採血管排出口7へと搬出される。なお、かかるラベル印字貼付装置6の構成は、従来構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、ラベル印字貼付装置6は、印字前ラベルの残量を検知するラベル検知センサ71a,71bを備えている。このラベル検知センサ71a,71bは、光の透過率によってロール状の剥離紙に貼付されたラベル用紙を検知するものであり、印字部63の直前位置に設置された第一センサ71aと、該第一センサ71aよりも手前側に設置された第二センサ71bとがある。このラベル検知センサ71a,71bは、本発明の用紙残量検知センサを構成するものであり、採血管準備装置1の制御装置は、このラベル検知センサ71a,71bを介して各ラベル印字貼付装置6に収納されたラベル用紙の残量を確認する。詳述すると、第一センサ71aは、印字部63の直前位置に設置された第一センサ71aは、ラベル用紙が1枚でも残っていればラベル検知状態となるから、第一センサ71aがラベル非検知状態となると、当該ラベル印字貼付装置6が用紙切れになったとわかる。また、第二センサ71bは、第一センサ71aよりも、ラベル用紙5枚分だけ手前に配設されており、ラベル用紙が6枚以上残っていればラベル検知状態となる。このため、第二センサ71bがラベル検知状態からラベル非検知状態に切り換わることで、ラベル用紙が残り5枚となったことがわかる。
また、図8,9に示すように、筐体4の背面側には、下部収容ユニット5bの採血管Yをラベル印字貼付装置6の高さ付近まで揚送する垂直移送機構20が配設される。この垂直移送機構20は、左右三列に配設されたラベル印字貼付装置6及び下部収容ユニット5bの各列に1台ずつ配設される。また、筐体4の背面側には、各垂直移送機構20が揚送した採血管Yを受け入れてラベル印字貼付装置6へ選択的に移送する平行移送機構21が配設される。
垂直移送機構20は、図9,10に示すように、上下に長尺なフレーム22に、採血管Yを収容する昇降箱体23と、該昇降箱体23を上下に反復移動させる昇降コンベア24とを配設してなるものである。昇降箱体23は、上部が開放した箱型形状をなし、フレーム22に形成された案内レール25に沿って昇降可能保持されて、昇降コンベア24の駆動によって、下部収容ユニット5bから採血管Yを受け入れる下方位置Gと、受け入れた採血管Yを平行移送機構21へ送出する上方位置Hとに反復移動するよう構成される。ここで、昇降箱体23を保持する案内レール25は、その上部において、前方に傾くように湾曲しており、これにより、昇降箱体23が上方位置に揚送された時に、前方に傾いて、昇降箱体23の内部に収容された採血管Yが、昇降箱体23の前方に転がり落ちるよう構成されている。
平行移送機構21は、図9,10に示すように、3つの垂直移送機構20の上部前面側であって、各ラベル印字貼付装置6の各受取部68の後ろ斜め上方を左右に横断するように配設される。この平行移送機構21は、図11に示すように、採血管Yを筐体4の左右方向と前方とに送出可能な3台の移送ユニット29を幅方向に連接してなるものである。
各移送ユニット29は、図11に示すように、採血管Yを筐体4の左右方向に寝かせた状態で左右方向に移送可能なスライドコンベア28を備えている。各スライドコンベア28は、筐体4の左右方向に連続することで、採血管Yを左右方向に移送する一連のコンベアを形成している。すなわち、本発明に係る平行移送機構のコンベアは、スライドコンベア28によって構成される。そして、各移送ユニット29は、各ラベル印字貼付装置6と夫々対向するように配置されており、夫々のスライドコンベア28上の中央部を待機部26としている。各待機部26の上部は開放されており、前記垂直移送機構20によって揚送されて、昇降箱体23から放出される採血管Yは、筐体4の左右方向に寝かせた状態で、いずれかの待機部26に落下するよう構成されている。また、後述するように、上部収容ユニット5aに収容される採血管Yも、これらの待機部26に送出される。スライドコンベア28は筐体4の前側に下方傾斜しており、図12(a)に示すように、待機部26上に落下した採血管Yは、スライドコンベア28の前方に転がり、待機部26の前側に配設された可動壁部材27に当接し、待機部26から転がり落ちないように支持されることとなる。また、各移送ユニット29には、待機部26の左右両側に、昇降可能な昇降壁部材30が設けられており、待機部26の採血管Yは、常態では、昇降壁部材30によって左右方向に移動しないよう規制されている。
前記可動壁部材27は、スライドコンベア28の前側に、略全長に亘って配設されており、図12に示すように、モーター31によって前後方向に移動可能となっている。詳述すると、可動壁部材27は、モーター31によって、スライドコンベア28の前側に位置する通常位置α(図12(a)参照)と、該通常位置αからスライドコンベア28の前方に離間する排出位置β(図12(b)参照)と、通常位置αからスライドコンベア28の内側に進出する押上位置γ(図12(c)参照)とに位置変換される。可動壁部材27は、通常は、図12(a)に示す通常位置αに保持され、待機部26の採血管Yを前下方から支持して待機部26内に保持するよう構成されている。また、図10に示すように、平行移送機構21の各待機部26は、各ラベル印字貼付装置6の受取部68の後ろ斜め上方に位置しており、図13に示すように、可動壁部材27を通常位置αから排出位置βに変換すると、可動壁部材27によって支持されていた採血管Yが、支えを失って待機部26の前方に転がり落ちて、受取部68に収容されるよう構成されている。また、可動壁部材27は、後述するように、採血管Yを隣の待機部26に移送する際に、押上位置γに変換される。
平行移送機構21では、スライドコンベア28を駆動することで、待機部26の採血管Yを、他の待機部26へ移送することができる。具体的には、図14(a)に示すように、中央の待機部26に保持されている採血管Yを、右側の待機部26に移送する場合は、図14(b)に示すように、制御装置が、両待機部26の間に配設される昇降壁部材30,30を上方に退避させるとともに、移送元(中央)の可動壁部材27を押上位置γへ変位させて、採血管Yを後上方に押し上げる。そして、昇降壁部材30と可動壁部材27の位置変換の完了後、中央と右側のスライドコンベア28を右方向に駆動する。これにより、採血管Yは右側の待機部26に移送され、当該待機部26の右側に配設された昇降壁部材30に衝突して停止することとなる。そして、制御装置は、右側の待機部26で採血管Yを検知したら、図14(c)に示すように、変位させていた昇降壁部材30と可動壁部材27とを通常位置αに復帰させ、隣接する待機部26への採血管Yの移送を完了する。なお、図14では、採血管Yを、中央から右側の待機部26に移送する態様を示したが、右側から中央の待機部26に移送する場合や、中央から左側の待機部26に移送する場合も同様の手順で実行される。また、隣接する待機部26以外に採血管Yを移送する場合は、隣接する待機部26へ採血管Yを移送する手順を繰り返すことによって、採血管Yが目的の待機部26に移送される。
このように、平行移送機構21は、採血管Yを各待機部26に受け入れて、各待機部26から対向するラベル印字貼付装置6に送出するとともに、スライドコンベア28を駆動して、採血管Yを待機部26から他の待機部26に移送することで、採血管Yを、任意のラベル印字貼付装置6に送出し得るよう構成されている。
次に、ラベル印字貼付装置6の上に隣設される上部収容ユニット5aの構成について説明する。
上部収容ユニット5aは、図15,16に示すように、単一の採血管ケース80を備えている。採血管ケース80は、背面側に設けられる整流部80aと、手前側に設けられる収容部80bとで構成される。この上部収容ユニット5aは、本発明の収容装置を構成するものである。
整流部80aは、前側の上側縁から後下方に向けて下り傾斜する傾斜底部83が形成された箱型形状をなしており、その後下隅には、採血管Yを送出可能な送出開口部84が形成され、該送出開口部84には、採血管Yを一本ずつ送出する送出機構85が配設される。また、傾斜底部83には、傾斜底部83上の採血管Yを、筐体4の左右方向に寝かせた状態に回転させる回転板82が配設される。
送出機構85は、図16に示すように、採血管Yを取り込む取込ローラー86と、該取込ローラー86を回転させるモーター(図示省略)とを備えている。取込ローラー86は、採血管一本を収容可能な大きさの収容凹部88を外周部に備え、送出開口部84を閉塞するように配設されており、モーターが取込ローラー86を回転駆動すると、送出開口部84近くの採血管Yが収容凹部88に転がり込み、該収容凹部88が後方に移動した位置で採血管Yが放出され、平行移送機構21の待機部26の上に落下することとなる。
収容部80bは、図15,16に示すように、整流部80aの2〜3倍程度の前後長を有する箱型形状をなし、整流部80aよりも多量の採血管Yを収容可能となっている。収容部80bの底部には、収容部80b内の採血管Yを整流部80aへ供給する供給機構90が配設される。供給機構90は、収容部80bの底部の、前端から中央部にかけて設けられた略平坦な第一コンベア90aと、該第一コンベア90aの後端から、収容部80bの後上側縁まで上り傾斜する第二コンベア90bとにより構成される。この供給機構90の供給状態では、コンベア90a,90bが駆動することで、収容部80b内の採血管Yが、第一コンベア90aによって後方に移送され、さらに、第二コンベア90bによって、後上側縁へと揚送される。そして、後上側縁まで揚送された採血管Yは、収容部80bの後上側縁を越えて、収容部80bから整流部80aへと送出される。供給機構90の供給停止状態では、コンベア90a,90bが停止することで、収容部80b内の採血管Yはケース内に留まることとなる。
また、上述のように、本体部2の筐体4の上部には、開口部18が形成されており、図1に示すように、開口部18に配設された開閉蓋17を持ち上げて開口部18を開放させることで、上部収容ユニット5aの収容部80bに採血管Yを投入できるよう構成されている。このように、上部収容ユニット5aに関しては、筐体4の上部に設けられた開口部18を介して採血管Yを補充できるため、採血管ケース80を筐体4の前方に引き出すことなく採血管Yを補充できる。
次に、ラベル印字貼付装置6の下方に配設された下部収容ユニット5bの構成について説明する。
下部収容ユニット5bは、図17,18に示すように、採血管Yを収容する下部収容装置40と、下部収容装置40から送出された採血管Yを筐体4の背面側に移送して、前記垂直移送機構20に受け渡す移送部41とを備えている。下部収容装置40及び移送部41は、単一のスライド機構42によって、筐体4の前方に一体的にスライド可能に保持されており、図1に示すように、下部収容ユニット5bの前面パネル9cの把手を引いて下部収容装置40等を筐体4の前方に引き出すことで、下部収容装置40に採血管Yを補充し得るよう構成されている。この下部収容装置40は、本発明の収容装置を構成するものである。
下部収容装置40は、図17,18に示すように、前後方向に配列された4つの採血管ケース44を備えてなり、採血管ケース44ごとに異なる種類の採血管Yを収容可能となっている。各採血管ケース44は、図19,20に示すように、直方体形状の箱体であり、その上部は、採血管Yを補充し得るよう開放されている。各採血管ケース44の内部には、採血管Yを筐体4の前後方向に寝かせた状態で収容するよう構成される。採血管ケース44の底部は、左側から右側に向けて下方傾斜しており、その右下隅には、採血管Yを送出可能な送出開口部46が形成され、該送出開口部46には、採血管Yを一本ずつ移送部41へ送出する送出機構47が配設される。
送出機構47は、図20に示すように、採血管Yを取り込む取込ローラー48を備えている。取込ローラー48は、採血管一本を収容可能な大きさの切欠を外周部に備え、送出開口部46を閉塞するように配設されており、モーター(図示省略)によって取込ローラー48を回転駆動することで、送出開口部46近くの採血管Y一本を取込ローラー48に取り込んで、該採血管Yを移送部41の上方で取込ローラー48から放出する。このように、採血管ケース44に収容された採血管Yは、底部の斜面に沿ってケース右下隅に移動し、送出機構47によって一本ずつ移送部41へ送出される。
また、各採血管ケース44の上部には、採血管Yを上から押さえる押さえ板50が配設される。押さえ板50は、ケース内で上下に移動可能に保持された板体であり、採血管ケース44に収容された採血管Yの上に載せることで、採血管Yの向きが変わらないよう保持する重しとして機能する。また、各採血管ケース44には、押さえ板50の高さを検知するセンサ(図示省略)が設けられており、該センサによって採血管ケース44内の採血管Yの残量を把握し得るよう構成されている。また、押さえ板50の上部には、サンプル採血管Y1が縛り付けられている。このサンプル採血管Y1は、各ケース44に投入する採血管Yの入れ間違いを防ぐための見本である。
移送部41は、図17,18に示すように、採血管ケース44から送出される採血管Yを背面側に移送する後方移送機構51と、該後方移送機構51によって移送された採血管Yを回転させるとともに、前記垂直移送機構20に受け渡す回転受渡機構52とを備えている。
後方移送機構51は、図18に示すように、前後方向の細長いコンベア53を備えている。コンベア53は、採血管ケース44の右下方に配置されており、採血管ケース44から送出される採血管Yは、図21(a)に示すように、このコンベア53の上に落下することとなる。コンベア53の上には、コンベア53の作動によって前後に反復移動する押圧ブロック55が配設されており、コンベア53の上に落下した採血管Yは、図21(b)に示すように、押圧ブロック55によって押圧されてコンベア53に沿って背面側へ移送され、背面側の回転受渡機構52に送出される。また、後方移送機構51は、コンベア53の左右に立設されたガイド壁54を備え、該ガイド壁54によって採血管Yを両側から支持することで、採血管Yをより安定に移送し得るよう構成されている。
回転受渡機構52は、下部収容ユニット5bの後部に配設される。回転受渡機構52は、図22に示すように、採血管Yを一本収容可能な回転箱体56と、該回転箱体56を水平方向に回動駆動する箱体駆動装置57とを備えている。回転箱体56は、上部が開放された細長箱型部材である。回転箱体56の底部には、スライド可能な底蓋部材58が配設されており、回転箱体56は、底蓋部材58が底部を閉塞し、採血管Yを内部に保持可能となる収容状態(図22(a)参照)と、底蓋部材58が底部から離間して、採血管Yを底部から放出可能となる放出状態(図22(b)参照)とに変換可能に構成されている。底蓋部材58は、図示しないバネによって回転箱体56の底部を閉塞する位置に付勢されており、回転箱体56は常態では収容状態となっている。
箱体駆動装置57は、回転箱体56の後端部を支持し、モーターにより回転箱体56を水平回動させるものである。回転箱体56は、この箱体駆動装置57の駆動によって、後方移送機構51のコンベア53の先端に位置し、後方移送機構51から採血管Yを受け入れる受入位置Sと(図21(b),図22(a)参照)、該受入位置Sから水平方向に90度水平回転し、回転箱体56に受け入れた採血管Yを、筐体4の左右方向に寝かせた状態にして垂直移送機構20に送り出す送出位置T(図21(c),図22(a)参照)とに変換される。
また、回転箱体56の底部には、スライド可能な底蓋部材58が配設されており、回転箱体56は、底蓋部材58が底部を閉塞し、採血管Yを内部に保持可能となる収容状態(図22(a)参照)と、該収容状態から底蓋部材58がスライドして回転箱体56の底部が開放され、内部に保持した採血管Yを下方に放出する放出状態(図22(b)参照)とに変換可能に構成されている。底蓋部材58は、図示しないバネによって回転箱体56の底部を閉塞する位置に付勢されており、回転箱体56は常態では収容状態となっている。
詳述すると、回転箱体56の受入位置Sでは、図21(b)に示すように、回転箱体56は、後方移送機構51のコンベア53の先端と連続するように配置され、後方移送機構51によって背面側に移送された採血管Yは、押圧ブロック55によって回転箱体56の内部に押し込まれる。なお、4つの採血管ケース44のうち、最後部に配設される採血管ケース44は、受入位置Sにある回転箱体56の直上方から採血管Yを送出することで、後方移送機構51を介さずに回転箱体56に採血管Yを直接送出するよう構成されている。
一方、回転箱体56の送出位置Tでは、図10に示すように、回転箱体56は、下方位置Gにある昇降箱体23の直上方に位置するよう構成されている。ここで、図21に示すように、送出位置Tの近傍には、金属ピンからなる当接部材59が立設されており、回転箱体56が送出位置Tに回転する時に、底蓋部材58が当接部材59に衝突し、当接部材59によって回転方向と逆向きに押圧されてスライドすることで、図22(b)に示すように、送出位置Tに変位した時に回転箱体56が放出状態に変換し、これにより、回転箱体56の内部の採血管Yが回転箱体56の直下に落下して、昇降箱体23に収容されるよう構成されている。
以下に、本実施例の採血管準備装置1の作動について説明する。
上述のように、採血管準備装置1の制御装置は、外部から受信する採血準備情報に基づいて、採血に使用する採血管Yを、上下の収容ユニット5a,5bの採血管ケース44,80からラベル印字貼付装置6へ移送して、ラベル印字貼付装置6において、印字したラベルを対応する採血管Yに貼付して採血管排出口7に搬出する。すなわち、採血管準備装置1の稼動時には、図10,23に示すように、上部収容ユニット(収容装置)5aの採血管ケース80の採血管Yが、平行移送機構21を介してラベル印字貼付装置6へ順次移送されるとともに、下部収容装置(収容装置)40の採血管ケース44の採血管Yが、後方移送機構51,回転受渡機構52,垂直移送機構20及び平行移送機構21を経て、ラベル印字貼付装置6へ順次移送される。すなわち、本発明に係る移送装置は、後方移送機構51,回転受渡機構52,垂直移送機構20及び平行移送機構21によって構成される。なお、本実施例にあって、採血管準備装置1の制御装置は、採血管ケース44,80の採血管Yを、直上又は直下のラベル印字貼付装置6に移送するだけでなく、平行移送機構21で採血管Yを筐体4の左右方向に移送することによって、採血管Yをその他のラベル印字貼付装置6へも移送するよう制御する。
具体的には、採血管準備装置1の制御装置は、図24に示すように、上下の採血管ケース44,80から採血管Yを送出する際に、当該採血管Yの移送先のラベル印字貼付装置6を決定する。ほとんどの場合、直下又は直上のラベル印字貼付装置6が移送先として決定されるが、その他のラベル印字貼付装置6が採血管Yの移送先に決定される場合もある。採血管Yを、その他のラベル印字貼付装置6に移送するか否かは、予め定められた条件に合致するか否かを判定することによって決定される。具体的には、直上又は直下のラベル印字貼付装置6が作動不能な場合や、該ラベル印字貼付装置6に処理が集中し、処理速度低下を回避する必要がある場合などに、その他のラベル印字貼付装置6が移送先として決定される。
ここで、本実施例にあっては、制御装置は、ラベル印字貼付装置6のラベル用紙の残量が少なくなると、当該ラベル印字貼付装置6へ移送する採血管Yの本数を制限し、当該ラベル印字貼付装置6へ余分な採血管Yを移送しないよう制御する。具体的には、上述のように、制御装置は、各ラベル印字貼付装置6に配設されるラベル検知センサ71a,71bを介して、各ラベル印字貼付装置6のラベル用紙が残り5枚となるのを検知し得るよう構成されており、制御装置は、ラベル印字貼付装置6でラベル用紙が残り5枚となったのを検知すると、当該ラベル印字貼付装置6へ移送する採血管Yを制限する。より具体的には、制御装置は、ラベル印字貼付装置6でラベル用紙が残り5枚となったのを検知すると、当該ラベル印字貼付装置6を移送先として決定した採血管Yであって、ラベル貼付前の採血管(以下、移送中採血管という。)の本数を確認する。すなわち、採血管Yの移送先は、採血管Yを採血管ケース44,80から送出する時点で決定されるため、図24に示すように、採血管ケース44,80と、採血管Yにラベルを貼付する貼付部66との間には、移送先決定済みで、ラベル貼付前の採血管Yが存在する。制御装置は、こうした採血管Yの中で、用紙切れ間際の当該ラベル印字貼付装置6の貼付部66に移送されるものの本数を確認するのである。なお、本実施例では、採血管準備装置1の機構上、移送中採血管の本数は0〜5本となる。ここで、移送中採血管が5本である場合は、これらの移送中採血管が当該ラベル印字貼付装置6の貼付部68に送られることで、残り5枚のラベル用紙が使い果たされるため、制御装置は、直ちに、当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先の選択肢から除外し、今後、採血管ケース44,80から送出する採血管Yについては、当該ラベル印字貼付装置6以外を移送先として決定する。
一方、移送中採血管が0〜4本である場合は、これらの移送中採血管が、用紙切れ間際の当該ラベル印字貼付装置6の貼付部68に送られても、ラベル用紙が使い果たされずに残るため、制御装置は、移送中採血管の本数に応じて、新たに当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先として選択可能な残り選択回数を設定する。具体的には、移送中採血管が2本である場合は、ラベル用紙の残りに3枚分の余裕があるため残り選択回数は3回となる。また、移送中採血管が0本である場合は、残り選択回数は5本となる。そして、制御装置は、残り選択回数を設定後に、該残り選択回数だけ、当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先に決定すると、当該ラベル印字貼付装置6を採血管Yの移送先の選択肢から除外し、今後、採血管ケース44,80から送出する採血管Yについては、当該ラベル印字貼付装置6以外を移送先として決定する。
このように、制御装置は、ラベル印字貼付装置6のラベル用紙の残り枚数を検知すると、検知後に、当該ラベル印字貼付装置6の貼付部68に移送される採血管Yが、ラベル用紙の残り枚数と同数になるようにする。このため、当該ラベル印字貼付装置が用紙切れとなった時に、当該ラベル印字貼付装置6の貼付部66や方向検知部70、受取部68に、ラベル貼付前の採血管Yが残留しない。また、制御装置は、当該ラベル印字貼付装置6が用紙切れとなる前に、採血管Yの移送先の選択肢から、当該ラベル印字貼付装置6を除外しているため、当該ラベル印字貼付装置6が用紙切れとなっても、他のラベル印字貼付装置6へ採血管Yを移送することで作動し続ける。
用紙切れとなったラベル印字貼付装置6にラベル用紙を補充する場合は、ラベル印字装置60を筐体4から引き出して、古い剥離紙を回収するとともに、新しいラベル用紙をセットする。そして、ラベル印字装置60を筐体4の内部に戻すと、ラベル用紙の補充作業が完了する。
ラベル印字貼付装置6に新しいラベル用紙をセットすると、ラベル検知センサ71a,71bがONとなり、制御装置は、ラベル用紙の残量が5枚より多くなったと判定する。そして、これにより、制御装置は、他にエラーが発生していなければ、当該ラベル印字貼付装置6を、採血管Yの移送先の選択肢に追加する。
以上のように、本実施例の採血管準備装置1では、ラベル用紙の残り枚数が5枚となった時点でこれを検知し、当該ラベル印字貼付装置6へ移送する採血管Yの本数を制限し、採血管Yを他のラベル印字貼付装置6へ移送するため、当該ラベル印字貼付装置6が用紙切れとなった時に、当該ラベル印字貼付装置6の内部に採血管Yが残留せず、ラベル用紙を補充する際に、当該ラベル印字貼付装置から採血管を取り除く手間が要らないという利点がある。また、用紙切れとなった時にラベル印字貼付装置6の内部に採血管Yが残留していると、残留分の採血管Yを他のラベル印字貼付装置6へ移送し直す必要があるが、本実施例の採血管準備装置1では、こうした手間も不要となる。また、ラベル印字貼付装置6へは、ラベル用紙の残り枚数分だけ採血管Yが移送されるため、ラベル用紙を余さず使い切ることができるという利点もある。
また、本実施例では、ラベル印字貼付装置6に新しいラベル用紙をセットすると、当該ラベル印字貼付装置6が、採血管Yの移送先の選択肢に追加され、当該ラベル印字貼付装置6への採血管Yの移送が自動的に再開されるから、ラベル用紙を補充した後に、採血管準備装置1を正常な作動状態に速やかに復帰させることができる。
また、本実施例では、各ラベル印字貼付装置6の受取部68の後ろ斜め上方を横切るように、平行移送機構21のスライドコンベア28が配置され、スライドコンベア28上に設けられた3つの待機部26から、対向する受取部68へ採血管Yを送出するとともに、スライドコンベア28により、待機部26から他の待機部26に採血管Yを移送可能としているから、垂直移送機構20から他の垂直移送機構20に採血管Yを移し替えることなく、下部収容装置40に収容される採血管Yを任意のラベル印字貼付装置6に移送できる。
特に、平行移送機構21では、スライドコンベア28に沿って採血管Yを他の待機部26に移送するだけで、当該採血管Yを、移送元の待機部26とは異なるラベル印字貼付装置6へ送出することができ、また、スライドコンベア28を駆動する間も、垂直移送機構20を作動させることができるから、採血管準備装置1の処理速度を大きく低下させることなく、採血管Yを送出するラベル印字貼付装置6を変更できるという利点がある。
また、平行移送機構21の待機部26には、上部収容ユニット(収容装置)5bからも採血管Yが送出されるため、本実施例にあっては、平行移送機構21によって、ラベル印字貼付装置6の上方と下方に収容される採血管Yの両方を、任意のラベル印字貼付装置6に移送することができる。
なお、本発明の採血管準備装置は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例の採血管準備装置1では、3台のラベル印字貼付装置6が並設されているが、本発明係るラベル印字貼付装置の設置台数は適宜変更可能である。また、ラベル印字貼付装置に配設される収容装置の構成や台数、配置も、上記実施例の構成に限られず、適宜変更可能である。
また、上記実施例では、制御装置が、上下の採血管ケース44,80から採血管Yを送出する際に、当該採血管Yの移送先のラベル印字貼付装置6を決定しているが、制御装置が採血管の移送先を決定するタイミングは、適宜変更可能である。例えば、図25に示すように、採血管Yを平行移送機構21に移送するまでは、どのラベル印字貼付装置6に移送するかを未定としておくこともできる。
また、上記実施例では、光の透過率によってラベル用紙の有無を検知するラベル検知センサ71a,71bが、本発明に係る用紙残量検知センサを構成しているが、本発明に係る用紙残量検知センサには、汎用のセンサ全般を採用可能である。
また、上記実施例では、各ラベル印字貼付装置6の近傍を横切るように配設した平行移送機構21によって、採血管Yを垂直移送機構20から他の垂直移送機構20に移し替えることなく、任意のラベル印字貼付装置6に移送可能としているが、本発明は、かかる構成に限らず、特許文献1に記載の採血管準備装置のように、垂直移送機構から垂直移送機構に採血管を移し替える構成にも適用可能である。
1 採血管準備装置
2 本体部
4 筐体
5a 上部収容ユニット(収容装置)
5b 下部収容ユニット
6 ラベル印字貼付装置
16 フレーム
17 開閉蓋
18 開口部
20 垂直移送機構
21 平行移送機構
23 昇降箱体
26 待機部
27 可動壁部材
40 下部収容装置(収容装置)
41 移送部
42 スライド機構
44 採血管ケース
51 後方移送機構
52 回転受渡機構
56 回転箱体
60 ラベル印字装置
61 ラベル貼付装置
66 貼付部
67 排出コンベア
68 受取部
71a,71b ラベル検知センサ(用紙残量検知センサ)
80 採血管ケース
84 送出開口部
85 送出機構
G 下方位置
H 上方位置
S 受入位置
T 送出位置
Y 採血管
α 通常位置
β 排出位置
γ 押上位置

Claims (3)

  1. ラベルに印字し、印字したラベルを採血管に貼付する複数のラベル印字貼付装置と、
    ラベル貼付前の採血管を収容する収容装置と、
    収容装置の採血管を前記複数のラベル印字貼付装置のいずれかに選択的に移送する移送装置と、
    前記収容装置、ラベル印字貼付装置及び移送装置を制御して、所要の採血管に所要のラベルを貼付する制御装置と
    を備える採血管準備装置において、
    前記制御装置は、被採血者の情報及び使用する採血管の種類を含む採血準備情報を外部から受信し、該採血準備情報に含まれる採血管を前記収容装置から送出して、該採血管を前記移送装置によって、前記複数のラベル印字貼付装置のいずれかに移送するとともに、前記採血管をラベル印字貼付装置に移送するまでに、該採血管の移送先となるラベル印字貼付装置を決定するものであり、
    ラベル印字貼付装置は、ラベル用紙の残量を検知する用紙残量検知センサを備え、
    さらに、前記制御装置は、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が所定枚数となったことを検知すると、
    当該ラベル印字貼付装置を移送先として決定した採血管であって、当該ラベル印字貼付装置でラベルを貼付する前の採血管の本数に応じて、当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先として選択する残り選択回数を設定し、該残り選択回数だけ当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先に選択すると、当該ラベル印字貼付装置を採血管の移送先の選択肢から除外することを特徴とする採血管準備装置。
  2. 前記制御装置は、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が前記所定枚数となったことを検知した後に、用紙残量検知センサによってラベル用紙の残量が前記所定枚数より多いことを検知すると、
    当該ラベル印字貼付装置を移送先の選択肢に加えることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の採血管準備装置。
  3. 前記複数のラベル印字貼付装置は筐体の内部に左右方向に並設され、
    前記収容装置は、前記筐体の内部に、各ラベル印字貼付装置と上下に重なるように配設されており、
    前記移送装置は、
    各ラベル印字貼付装置の近傍を横切るように配設され、採血管を前記筐体の左右方向に寝かせた状態で前記筐体の左右方向に移送するコンベアを備え、該コンベア上の、各ラベル印字貼付装置と対向する位置に待機部が設けられた平行移送機構と、
    前記収容装置に収容された採血管を略垂直方向に移送して前記待機部に送出する垂直移送機構とを備え、
    平行移送機構の各待機部には、採血管を待機部に保持する通常位置と、採血管を待機部の前方又は後方に落として、該採血管を対向するラベル印字貼付装置に送出する排出位置とに変換可能な可動壁部材が配設されており、
    平行移送機構のコンベアを駆動することで、待機部から他の待機部へ採血管を移送可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採血管準備装置。
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