JP2013254900A - 積層光電変換素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】有機薄膜太陽電池系において、積層体に適した新規な積層光電変換素子を提供すること。
【解決手段】基板1上に2つ以上のセル(2〜6)が積層され、該2つ以上のセル(2〜6)が直列接続、または並列接続されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)はそれぞれ、正孔集電電極2、正孔輸送層3、光電変換層4、電子輸送層5及び電子集電電極6をこの順に備え、前記2つ以上のセル(2〜6)は、絶縁支持体7を介して積層されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)の中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】基板1上に2つ以上のセル(2〜6)が積層され、該2つ以上のセル(2〜6)が直列接続、または並列接続されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)はそれぞれ、正孔集電電極2、正孔輸送層3、光電変換層4、電子輸送層5及び電子集電電極6をこの順に備え、前記2つ以上のセル(2〜6)は、絶縁支持体7を介して積層されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)の中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、積層光電変換素子に関する。
近年、化石燃料の代替エネルギーとして、また、地球温暖化対策として太陽電池の重要性が高まっている。しかし、シリコン系太陽電池に代表される現行の太陽電池は、現状では製造コストが高く、普及を妨げる要因となっている。
そのため、各種低コスト型の太陽電池の研究開発が進められており、その一つとして有機薄膜太陽電池がある。有機薄膜太陽電池は、軽量・安価・大面積化が容易であることから実用化の期待が高まっているものの、光電変換効率は、シリコン系太陽電池の1/2以下に留まっているのが現状である。
有機薄膜太陽電池の光電変換層はp型半導体とn型半導体からなり、光吸収により、p型半導体とn型半導体のどちらか、あるいは両方で発生した励起子が、pn界面まで拡散し、界面で電子と正孔に分離する。
次に、分離した電子と正孔がそれぞれの捕集電極に移動して外部回路へと取り出される。有機材料の励起子拡散長は数nm程度しかなく、分離した電荷の拡散長も、結晶状態等に大きく左右されるため一概には言えないが、シリコン等には遠く及ばない。
次に、分離した電子と正孔がそれぞれの捕集電極に移動して外部回路へと取り出される。有機材料の励起子拡散長は数nm程度しかなく、分離した電荷の拡散長も、結晶状態等に大きく左右されるため一概には言えないが、シリコン等には遠く及ばない。
p型半導体材料とn型半導体材料の無秩序な混合系であるバルクヘテロ接合構造、さらには、秩序性を持たせ電荷輸送パスを確保した規則性バルクヘテロ接合構造などは上記の励起子拡散長・電荷輸送の問題を解決する一種の構造体であり、光電変換効率向上には欠かせない構造体である。バルクヘテロ接合構造体により、励起子が発生した場所から数nmの範囲にpn界面が配置され、励起子分離効率が向上し、さらに電荷輸送パス確保により、電荷が輸送中に再結合せずにそれぞれの電極まで移動できれば、大きな電流を外部回路に取り出せるようになる。
現在、有機半導体材料はp型材料としてポリ−3−ヘキシルチオフェン(P3HT)、n型材料としてC60誘導体(PCBM:フェニルC61酪酸メチルエステル)が主に用いられ、必要に応じて正孔輸送層及び電子輸送層を設け、ITO透明電極と比較的浅い仕事関数を有するAl電極でサンドイッチされた構成となっている。
ところが、残念ながらこれらの材料系では波長600nm程度までしか吸収がなく、太陽光のおおよそ20%しか利用できていない。よって、変換効率向上のためには、より長波長を吸収する半導体材料系との組み合わせ、すなわち吸収帯が異なる2つのセルの積層構造体が必須となる。
しかしながら前述したように、比較的浅い仕事関数を有する電極として主にAl電極が用いられており、必要な光は電極で反射されてしまい、積層構造体として光の有効活用が出来ていない。
即ち、一般的に電子集電電極として用いられる、比較的浅い仕事関数を有するAl電極は、光を反射するため、長波長光利用のための積層構造体には不向きである。
即ち、一般的に電子集電電極として用いられる、比較的浅い仕事関数を有するAl電極は、光を反射するため、長波長光利用のための積層構造体には不向きである。
従って、有機薄膜太陽電池系において可視光と、より長波長光との両方を利用することが可能な新規積層構成が求められている。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、有機薄膜太陽電池系において、積層体に適した新規な積層光電変換素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る積層光電変換素子は、基板上に2つ以上のセルが積層され、該2つ以上のセルが直列接続、または並列接続されてなり、前記2つ以上のセルはそれぞれ、正孔集電電極、正孔輸送層、光電変換層、電子輸送層及び電子集電電極をこの順に有してなる積層光電変換素子であって、前記2つ以上のセルは、絶縁支持体を介して積層されてなり、前記2つ以上のセルの中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極及び電子集電電極は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極及び電子集電電極を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することを特徴とする積層光電変換素子。
本発明によれば、積層体に適した新規な構成を提供することができる。
本発明に係る積層光電変換素子は、基板1上に2つ以上のセル(2〜6)が積層され、該2つ以上のセル(2〜6)が直列接続、または並列接続されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)はそれぞれ、正孔集電電極2、正孔輸送層3、光電変換層4、電子輸送層5及び電子集電電極6をこの順に備え、前記2つ以上のセル(2〜6)は、絶縁支持体7を介して積層されてなり、前記2つ以上のセル(2〜6)の中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することを特徴とする。
次に、本発明に係る積層光電変換素子についてさらに詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、基板1上に正孔集電電極2、正孔輸送層3、光電変換層4、電子輸送層5、電子集電電極6が1つのセルとして、絶縁支持体7を介して、セルを直列接続した積層構成、または並列接続した積層構成となっている。図1に示す例では2つのセル(それぞれ、a,bの符号を付して区別してある。)を直列または並列で接続した積層構成であるが、2つ以上のセルが積層された構成であっても良い。なお、図1(a)が直列接続した構成例、図1(b)が並列接続した構成例である。
図2は、具体例として、ガラス基板上に正孔集電電極としてITO電極、正孔輸送層としてPEDOT:PSS、光電変換層にp型半導体として下記構造式(3)の化合物、n型半導体としてPCBM、電子集電電極としてITO電極、またはAl電極が設けられた構成である。なお、図2(a)は後述する比較例に相当する試験例における構成を示すものであり、本発明の範囲には属しないものである。(図2(b)は後述する実施例1、図2(c)は後述する実施例2に相当する。)
<電子集電電極6、正孔集電電極2>
本発明に用いられる電子集電電極6および正孔集電電極2は、いずれも透明なものを使用する。
本発明に用いられる電子集電電極6および正孔集電電極2は、いずれも透明なものを使用する。
透明な電極は、通常の光電変換素子や液晶パネル等に用いられるITO(スズドープ酸化インジウム)が用いられる。厚さは5nm〜10μmが好ましく、50nm〜1μmが更に好ましい。
また、ITO電極は単独でも、抵抗を下げるために他の透明電極種との積層したものでも構わない。一定の硬性を維持するため、透明な材質からなる基板上に設けることが好ましく、例えば、ガラス、透明プラスチック板、透明プラスチック膜、無機物透明結晶体などが用いられる。電極と基板が一体となっている公知のものを用いることもでき、例えば、ITOコートガラス、ITOコート透明プラスチック膜等が挙げられる。
さらに、抵抗を下げる目的で、引き出し部分に金属リード線等を用いてもよい。金属リード線の材質はアルミニウム、銅、銀、金、白金、ニッケル等の金属種が挙げられる。金属リード線は、基板に蒸着、スパッタリング、圧着等で設置する。
また、ITO電極を、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(N(C4H9)4OH)に浸漬させることで、仕事関数の調整が可能である。通常のITOは5.2eV程度の仕事関数を有するが、水で希釈した上記溶剤に5分間浸漬することで4.6eVへ、10分間浸漬することで4.3eVへと仕事関数が変化し、濃度・時間により仕事関数を調整することが可能である。このように正孔集電電極2よりも浅い仕事関数化させたITO電極を、電子集電電極6として使用することが発生した電子及び正孔を効率良く取り出せるため好ましい。
換言すると、本発明において、複数のセルの中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極2及び電子集電電極6を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することが好ましい。
<正孔輸送層3>
上記透明な正孔集電電極2表面に正孔輸送層4を設けて、正孔の収集効率を向上させてもよい。具体的には、PEDOT:PSS(ポリエチレンジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホン酸)のような導電性高分子を塗布したり、酸化バナジウム、酸化ニッケル、フッ化リチウム等の正孔輸送性を有する無機化合物をゾルゲル法やスパッタリング、あるいは真空蒸着により形成する。さらには後述する光電変換層4に好適に用いられる繰り返し単位をもつ重合体(一般式(1)、(2))を正孔輸送層として形成しても構わない。
膜厚に制限はないが、できるだけ全面を薄く覆うことが好ましく、1〜50nmの範囲が好ましい。
上記透明な正孔集電電極2表面に正孔輸送層4を設けて、正孔の収集効率を向上させてもよい。具体的には、PEDOT:PSS(ポリエチレンジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホン酸)のような導電性高分子を塗布したり、酸化バナジウム、酸化ニッケル、フッ化リチウム等の正孔輸送性を有する無機化合物をゾルゲル法やスパッタリング、あるいは真空蒸着により形成する。さらには後述する光電変換層4に好適に用いられる繰り返し単位をもつ重合体(一般式(1)、(2))を正孔輸送層として形成しても構わない。
膜厚に制限はないが、できるだけ全面を薄く覆うことが好ましく、1〜50nmの範囲が好ましい。
<光電変換層4>
光電変換層4としては、周知慣用のものが用いられるが、p型半導体材料及びn型半導体材料からなることが好ましい。
光電変換層4としては、周知慣用のものが用いられるが、p型半導体材料及びn型半導体材料からなることが好ましい。
p型有機半導体としては、ポリチオフェン化合物、ポリフェニレンビニレン化合物、ポリフルオレン化合物、ポリフェニレン化合物等の高分子材料、及び、各種ポルフィリンやフタロシアニン等の低分子材料が挙げられる。
特に下記一般式(1)、(2)で示されるような繰り返し単位をもつ重合体を、p型有機半導体材料として使用することで良好な電池特性を得ることが出来る。
(一般式(1)中、R1、R2、R3及びR4は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基またはアルコシキ基もしくはチオアルコキシ基から選択される基であり同一でも異なっていても良く、且つ、少なくとも一つが水素以外の基である。nは1以上の整数を示し、nが2以上の場合、R3およびR4は同一でも異なる基でもよい。)
(一般式(2)中、R5、R6、R7及びR8は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基またはアルコシキ基もしくはチオアルコキシ基から選択される基であり同一でも異なっていても良く、且つ、少なくとも一つが水素以外の基である。pおよびqはそれぞれ独立に1以上の整数を示す。pおよびqは2以上の場合、R7およびR8は同一でも異なる基でもよい。)
この重合体は、容易に凝集構造が得られ、剛直であるがゆえに、耐熱性に優れるという特徴を有する。さらにHOMO準位が深く、空気安定性に優れると同時に、材料起因である開放端電圧向上が見込まれる。
加えて、このような剛直なポリマーに対して、アルキル基に代表されるような溶解性基を立体規則的に導入することで、一般的な有機溶媒に対する溶解性を確保しつつ、結晶性/液晶性/配向性といった規則的な集合状態を有する有機半導体膜を、より有利に形成できる。このような規則性の高い状態では、高い電荷輸送が期待できる。規則性がある状態とは、対称性の優れた繰り返し単位を有している状態のことを指す。重合体になった場合、同一の対称性構造が一定周期で繰り返される状態のことを指す。このような、対称性が優れた繰り返し単位を導入することで、重合体の共役平面構造を保ったまま、立体規則性を有する結晶/液晶/配向状態を形成することができ、高い電荷輸送が期待できる。
n型の有機半導体としては、フラーレン、及び、フラーレン誘導体が挙げられる。また、n型の半導体としては有機半導体だけではなく、酸化亜鉛や酸化チタンの無機化合物粒子を用いてもよい。
これらp型及びn型半導体を、順次、形成して平面的な接合界面を形成させても良いが、接合界面面積を大きくするため、これらを三次元的に混合させたバルクへテロ接合を形成させた方が特に良い。バルクヘテロ接合を形成するためには、溶解性の高い材料の場合には溶剤に溶かし、p型及びn型半導体材料が分子状で混合された溶液を作製し、塗布後に乾燥させ、溶剤を除去して形成することが可能である。さらに加熱処理をして、各々の半導体の凝集状態を最適化することもできる。溶解性が乏しい材料を用いる場合にも、溶媒に分散させた溶液を作製し、塗布により混合層を形成することができる。この場合にもさらに加熱処理をして、各々の半導体の凝集状態を最適化することもできる。
なお、2つ以上のセルが有する光電変換層4は、吸収極大が異なる2種類以上からなると、例えば2つ目のセルで、1つ目のセルが吸収できない波長領域を吸収させるなど、吸収できる波長領域が広がるため好ましい。より具体的には、1つ目のセルが600nmまでしか吸収しない場合、2つ目のセルで600nm以上の光を吸収でき、また逆に、1つ目のセルで600nm以上を吸収して、2つ目のセルで600nmまでの光を吸収する構成であっても良い。
また、2つ以上のセルが有する光電変換層4の中の少なくとも2つのセルが有する光電変換層は、吸収極大が同じであると、光の吸収が確実にできより高効率になるため好ましい。例えば、1つ目のセルが吸収しきれない光を、2つ目のセルでさらに吸収することができる。ここで、有機薄膜の場合、膜厚は100nm程度であり、60〜70%程度しか吸収できなく、残りは吸収されずに透過してしまうという問題が生じ、かかる問題は膜厚が薄くなればさらに吸収されずに透過する量が多くるため、吸収極大が同じであるセルが2以上あることが好ましい。
また、2つ以上のセルが有する光電変換層4の中の少なくとも2つのセルが有する光電変換層は、吸収極大が同じであると、光の吸収が確実にできより高効率になるため好ましい。例えば、1つ目のセルが吸収しきれない光を、2つ目のセルでさらに吸収することができる。ここで、有機薄膜の場合、膜厚は100nm程度であり、60〜70%程度しか吸収できなく、残りは吸収されずに透過してしまうという問題が生じ、かかる問題は膜厚が薄くなればさらに吸収されずに透過する量が多くるため、吸収極大が同じであるセルが2以上あることが好ましい。
<電子輸送層5>
光電変換層4上に電子輸送層5を設けて、電子の収集効率を向上させてもよい。具体的には、PCBMのような電子輸送性の高い導電性高分子が好ましい。膜厚に制限はないが、1〜50nmの範囲が好ましい。
光電変換層4上に電子輸送層5を設けて、電子の収集効率を向上させてもよい。具体的には、PCBMのような電子輸送性の高い導電性高分子が好ましい。膜厚に制限はないが、1〜50nmの範囲が好ましい。
<絶縁支持体7>
絶縁支持体7は透明であれば特に限定されるものではないが、ガラスや透明プラスチックフィルムが使用される。
この絶縁支持体7を介して、各々のセルは他のセルと積層されてなる。
絶縁支持体7は透明であれば特に限定されるものではないが、ガラスや透明プラスチックフィルムが使用される。
この絶縁支持体7を介して、各々のセルは他のセルと積層されてなる。
以下に比較例及び実施例を示す。なお、本発明は以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<比較例1>(図2(a)に示す光電変換素子)
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3を20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物(段落[0018]参照)とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4を100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3を20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物(段落[0018]参照)とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4を100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板b(6,1b)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、10分間浸漬させた。このITO電極上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5を20nm形成した。
基板aの光電変換層表面と基板bの電子輸送層表面を重ね合わせ、2MPa、150℃で2分間熱圧着させ、積層光電変換素子を得た。
以上によって、図2(a)に示す積層光電変換素子が得られた。この光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における太陽電池特性は、開放端電圧=0.69V、短絡電流密度6.55mA/cm2、曲線因子=0.50であった。
<実施例1>(図2(b)に示す積層光電変換素子)
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施した両面パターニングITO付ガラス基板b(6a,7,2b)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、片面だけ10分間浸漬させた。このITO上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5aを20nm形成した。
また裏面ITO2b上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3bを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4bを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したガラス基板c(1b)上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でAl電極(6b)を50nm成膜した。このAl電極上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5bを20nm形成した。
基板aの光電変換層表面と基板bの電子輸送層表面、及び基板bの光電変換層表面と基板cの電子輸送層表面を重ね合わせ、2MPa、150℃で2分間熱圧着させ、基板b両面のITOを導通させることにより、直列接続された積層光電変換素子を得た。
以上によって、図2(b)に示す積層光電変換素子が得られた。この光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における太陽電池特性は、開放端電圧=1.35V、短絡電流密度2.11mA/cm2、曲線因子=0.44であり、良好な開放端電圧を得ることが出来た。
<実施例2>(図2(c)に示す積層光電変換素子)
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施した両面パターニングITO付ガラス基板b(6a,7,2b)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、片面だけ10分間浸漬させた。このITO上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5aを20nm形成した。
また裏面ITO2b上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3bを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4bを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したガラス基板c(1b)上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でAl電極(6b)を50nm成膜した。このAl電極上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5bを20nm形成した。
基板aの光電変換層表面と基板bの電子輸送層表面、及び基板bの光電変換層表面と基板cの電子輸送層表面を重ね合わせ、2MPa、150℃で2分間熱圧着させ、基板aのITOと基板bのPEDOT:PSSと接しているITO、及び基板bのPCBMと接しているITOと基板cのITOをそれぞれ導通させることにより、並列接続された積層光電変換素子を得た。
以上によって、図2(c)に示す積層光電変換素子が得られた。この光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における太陽電池特性は、開放端電圧=0.68V、短絡電流密度8.09mA/cm2、曲線因子=0.45であり、良好な短絡電流密度を得ることが出来た。
<実施例3>(図3(a)に示す積層光電変換素子)
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施した両面パターニングITO付ガラス基板b(6a,7,2b)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、片面だけ10分間浸漬させた。このITO上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5aを20nm形成した。
また裏面ITO2b上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3bを20nm形成した。真空蒸着により、1×10−6Torr下でZnPcとC60を共蒸着(レートは0.3Å/s以下)することで、光電変換層4bを60nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したガラス基板c(1b)上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でAl電極(6b)を50nm成膜し、Al電極上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でC60を成膜し(レートは0.3Å/s以下)、電子輸送層5bを20nm形成した。
基板aの光電変換層表面と基板bの電子輸送層表面、及び基板bの光電変換層表面と基板cの電子輸送層表面を重ね合わせ、2MPa、150℃で2分間熱圧着させ、基板aのITOと基板bのPEDOT:PSSに接しているITO、及び基板bのPCBMに接しているITOと基板cのITOをそれぞれ導通させることにより、並列接続された積層光電変換素子を得た。
以上によって、図3(a)に示す積層光電変換素子が得られた。この光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における太陽電池特性は、開放端電圧=0.57V、短絡電流密度9.35mA/cm2、曲線因子=0.41であり、良好な短絡電流密度を得ることが出来た。
<実施例4>(図3(b)に示す積層光電変換素子)
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したパターニングITO付ガラス基板a(1a,2)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3aを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4aを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施した両面パターニングITO付ガラス基板b(6a,7a,2b)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、片面だけ10分間浸漬させた。このITO上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5aを20nm形成した。
また裏面ITO2b上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層3bを20nm形成した。クロロベンゼン中に、前記構造式(3)の化合物とPCBMを重量比4:6で溶解させ、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、90℃で加熱攪拌した。この溶液を、グローブボックス中で、上記PEDOT:PSS膜上にスピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで光電変換層4bを100nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施した両面パターニングITO付ガラス基板c(6b,7b,2c)を、水で希釈したテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に、片面だけ10分間浸漬させた。このITO上に、酸素1ppm以下、水分1ppm以下のグローブボックス中において、クロロベンゼンで溶解させたPCBMを、スピンコート成膜し、オーブン100℃で5分間乾燥させることで電子輸送層5bを20nm形成した。
また裏面ITO(2c)上に、IPAで希釈したPEDOT:PSS溶液をスピンコートで塗布し、130℃で10分乾燥し、正孔輸送層(3c)を20nm形成した。真空蒸着により、1×10−6Torr下でZnPcとC60を共蒸着(レートは0.3Å/s以下)することで、光電変換層4cを60nm形成した。
超音波洗浄、及びUVオゾン洗浄を施したガラス基板d(1b)上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でAl電極6cを50nm成膜し、Al電極上に、真空蒸着により、1×10−6Torr下でC60を成膜し(レートは0.3Å/s以下)、電子輸送層5cを20nm形成した。
基板aの光電変換層表面と基板bの電子輸送層表面、及び基板bの光電変換層表面と基板cの電子輸送層表面、及び基板cの光電変換層表面と基板dの電子輸送層表面を重ね合わせ、2MPa、150℃で2分間熱圧着させ、基板aのITOと基板bのPEDOT:PSSに接しているITOと基板cのPEDOT:PSSに接しているITO、及び基板bのPCBMに接しているITOと基板cのPCBMに接しているITOと基板dのITOをそれぞれ導通させることにより、三層並列接続された積層光電変換素子を得た。
以上によって、図3(b)に示す積層光電変換素子が得られた。この光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における太陽電池特性は、開放端電圧=0.56V、短絡電流密度10.83mA/cm2、曲線因子=0.41であり、さらに良好な短絡電流密度を得ることが出来た。
以上、本発明によれば、有機薄膜太陽電池系において、太陽光照射に対する太陽電池特性、特に、開放端電圧、短絡電流密度、曲線因子、さらには短絡電流密度に優れ、積層体に適した新規な積層光電変換素子が得られることがわかった。
1 基板
2 正孔集電電極
3 正孔輸送層
4 光電変換層
5 電子輸送層
6 電子集電電極
7 絶縁支持体
2 正孔集電電極
3 正孔輸送層
4 光電変換層
5 電子輸送層
6 電子集電電極
7 絶縁支持体
Claims (9)
- 基板上に2つ以上のセルが積層され、該2つ以上のセルが直列接続、または並列接続されてなり、
前記2つ以上のセルはそれぞれ、正孔集電電極、正孔輸送層、光電変換層、電子輸送層及び電子集電電極をこの順に備える積層光電変換素子であって、
前記2つ以上のセルは、絶縁支持体を介して積層されてなり、
前記2つ以上のセルの中の少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極及び電子集電電極は、いずれもITO電極から形成されてなり、当該少なくとも1つのセルが備える正孔集電電極及び電子集電電極を形成するITO電極は、異なる仕事関数を有することを特徴とする積層光電変換素子。 - 前記電子集電電極を形成するITO電極は、前記正孔集電電極を形成するITO電極よりも浅い仕事関数を有することを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記2つ以上のセルが有する電子集電電極は、少なくとも1つがITO電極とは異なる電極であることを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記2つ以上のセルが有する電子集電電極は、少なくとも1つがAl電極であることを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記2つ以上のセルが有する光電変換層は、吸収極大が異なる2種類以上からなることを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記2つ以上のセルが有する光電変換層の中の少なくとも2つのセルが有する光電変換層は、吸収極大が同じであることを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記光電変換層は、下記一般式(1)で表わされる構成単位を含有する重合体を有することを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記光電変換層は、下記一般式(2)で表わされる構成単位を含有する重合体を有することを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
- 前記絶縁支持体は、フィルム基板であることを特徴とする請求項1に記載の積層光電変換素子。
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